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高遠町燈籠祭
豊作と無病息災を祈願する伊那市高遠町鉾持神社の秋の例祭、灯籠祭りが、23日、行われました。 高遠町の中心商店街には、稲穂に見立てた赤い提灯がずらりと並んでいます。 この日は、提灯のトンネル内を高遠ばやしや子ども神輿、山車が練り歩きました。 高遠ばやしは、町内の有志で作る桜奏会(おうそうかい)と、桜町の2団体が練り歩きました。 以前は、西高遠地域の全町内会が参加していたということですが、年々参加が減り、交代で、祭りに参加しているということです。 子ども神輿も、元気に、街を練り歩いていました。 山車は、本町と仲町の2団体が参加しました。 ご祝儀を出した家の前では、三三七拍子の、威勢のいい掛け声が響いていました。 近年は、灯籠祭りに合わせて、全国から高遠を訪れる人も増えてきたということで、練り歩きと灯籠をカメラに収める人の姿も多くみられました。
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新山小児童 マツタケ狩り体験
伊那市の新山小学校の児童は、学校近くの山で24日マツタケ狩りを体験しました。 山道を登っていくのは、新山小の児童5・6年生8人。 この日はマツタケで生計を立てている藤原儀兵衛さんが地元の山に親しんでもらおうと、子供達を管理する山に招きました。 山に入り10分程登ると、マツタケが群生している場所を見つけました。 子供達は慎重に抜き取り香りを楽しんだり、裂いて口へと運び秋の味覚を味わっていました。 新山小によりますと51本、3・2キロが採れたという事で、採れたマツタケは26日給食で味わうということです。
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小中学生防犯ポスター審査会 10人が特選に
伊那警察署管内の小中学生から募集した防犯ポスターの審査会が12日、伊那警察署で開かれました。 防犯ポスターは、小中学生の防犯意識を高めようと毎年行われています。 対象は、伊那市箕輪町南箕輪村の小学校4年生から6年生と、中学校1年生から3年生です。 今年は去年より38点多い、小学生から316点、中学生から237点の、合わせて553点の応募がありました。 審査会では、警察署員や学校関係者など10人が、1点ずつ構図やメッセージなどを見て審査していました。 審査の結果、小学校4年生の部では、伊那市の美篶小学校4年生の田畑一華さんの作品が特選に選ばれました。 この他にも、9点の作品が特選に選ばれました。 小山満彦署長は「今年は特に特殊詐欺をテーマにした作品が多い。子ども達にも関心を持ってもらい、地域の人と一緒に防犯意識を高めていってもらいたい」と話していました。 なお、特選に選ばれた作品は10月9日に開かれる長野県防犯協会連合会の審査会に出品されるということです。
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シワクチャーズが台湾公演に向け練習
伊那市の女性合唱団「ザ・シワクチャーズ伊那」は、10月13日(月)に台湾で開かれる台湾公演に向け、熱の入った練習を行っています。 この日は、伊那市のいなっせで本番で披露する「水色のワルツ」など5曲と、合同合唱で歌う2曲の練習を行いました。 シワクチャーズは、上伊那の60歳以上の女性でつくる合唱グループです。 伊那市の名誉市民で作曲家の故・高木東六さんの意志をつごうと、2007年に発足しました。 シワクチャーズとしての海外公演は初めてで、日本からは3団体が参加することになっています。 日本と台湾の交流と平和を祈って行われます。 代表の北沢理光さんは、「高木東六先生の伊那市の風景を描いた「水色のワルツ」をみんなで歌い上げ、長野県、伊那市がどのような場所か伝われば嬉しい」と話していました。 ザ・シワクチャーズ伊那の台湾公演は10月13日(月)に台湾の高雄市で開かれます。
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旧井澤家住宅で野点の茶会
伊那市西町の旧井澤家住宅で21日野点の茶会が開かれ、多くの人でにぎわいました。 表千家福澤登美子さんと門下生によるお点前です。 訪れた人たちは、住宅前の柿の木の下でお茶を楽しみました。 抹茶茶わんは、展示会をしている浦野真吾さんの高遠焼きです。 伊那部宿を考える会の中村國義会長は、「2度3度と足を運んでもらえるようこれからもイベントを続けていきたい」と話していました。
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減塩料理コンテスト
減塩料理をテーマにしたコンテストが21日伊那市で行われました。 コンテストには、レシピ審査を通過した上位4人が参加しました。 伊那市中央の有賀喜志子さん。 坊ちゃんカボチャの肉詰めを作ります。 生姜や大葉の香りで塩分を減らします。 伊那市中央の奥村憲さん。 料理歴20年以上の腕を生かし、震災被災地から取り寄せた昆布を使います。 伊那市手良の登内美貴子さん。 味噌をのせて蒸すことで、ササミに香りをなじませます。 伊那市西町の平澤貞恵さん。 生野菜を酢で味付けします。 だれでも簡単にでき、彩も豊かな点がポイントです。 調理スタートから約1時間。 それぞれの料理が完成しました。 有賀さんの坊ちゃんカボチャの肉詰め。 奥村さんの昆布、野菜の豚肉巻きと切干し大根のうま煮。 登内さんのササミのホイル蒸し。 平澤さんの彩り酢の物。 審査員が、減塩や食事バランス、普及性などを審査しました。 審査の結果、最優秀賞には、有賀喜志子さんの坊ちゃんカボチャの肉詰めが選ばれました。 この減塩料理コンテストは、生活習慣病予防対策として、伊那市食育推進会議が行っています。 伊那市では、1人1日あたりの食塩摂取量を10グラム以下にする目標をたてています。 今回のレシピは、市のホームページや地区の料理講習会などで活用されるということです。
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古道 秋葉街道の歴史や文化を学ぶ
信州伊那アルプス街道推進協議会は20日、南アルプス麓の古道、秋葉街道を散策するウォーキングイベントを行いました。 日本ジオパーク全国大会の関連企画として、ジオに関する魅力の発見や、「信仰の道」としての文化、歴史を学ぶものです。 秋葉街道は、諏訪市から火伏せの神社として知られる、静岡県の秋葉神社まで繋がる古道で、この日は長谷地域のおよそ5キロを歩きました。 イベントには、およそ50人が参加し、秋葉街道ガイドの高坂英雄さんが案内役をつとめました。 尾田屋石仏群では、石仏の由来や意味などを説明していました。 高坂さんは、「石仏は、秋葉権現、金毘羅権現、富士参詣供養塔などで、庚申と書かれたものは定期的に建て替えられたものです」などと話していました。 また、石仏にどのような文字が刻まれているかわからないときは、「片栗粉をすり込むと読みやすい。その後は水で洗い流すこと」と事務局の矢島信之さんが説明していました。 信州伊那アルプス街道推進協議会では、「今後も地域の歴史にふれるような散策などのイベントを行っていきたい」と話していました。
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旧井澤家住宅で高遠焼き展示販売
伊那市西町の旧井澤家住宅で高遠焼きを伝承する高遠町の浦野真吾さんの作品の展示販売会が開かれています。 伝統の登り窯で焼いた花瓶や皿など150点が並んでいます。 浦野さんは、2月に亡くなった高遠焼きの唐木米之助さんに学び、白山登り窯を受け継ぎました。 展示販売会は、21日までとなっています。
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手づくりカヌー 美和湖でレース
伊那市の東春近小学校の5年生は、手作りしたカヌーで19日、レースをしました。 レースは伊那市長谷の美和湖で行われました。 対岸までの約200メートルを往復します。 東春近小の5年生65人が4人1組になり、力をあわせてオールをこぎます。 対岸では石を拾い持ち帰ります。 息を合わせてまっすぐ進むチームもあれば、なかなか前に進まないチームもありました。 間もなくして一位のチームが到着。 水の上ということで、自由がきかずなかなかカヌーから降りられないチームもありました。 NPO法人美和湖クラブの協力で今年は4艇のカヌーができました。 これまでに伊那小や高遠小で作ったものもあわせて手作りカヌーは20艇になっています。 北澤夏樹教諭は、「カヌーを通じて自然とのかかわりあいや相手を意識して連携することを学んでもらいたい」と話しています。 レースの後は、反省会が開かれ、それぞれが感じたことを出し合いました。 その後、反省をふまえ小学生たちが再び湖に繰り出していました。
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若手作家公募個展「トライアル・ギャラリー2014」
本格的な美術展示ホールで個展を開く機会を若手作家につくろうと伊那文化会館が初めて企画した展示会「トライアル・ギャラリー2014」が開かれています。 伊那文化会館の美術展示ホールを3つのエリアに分け、3人の作家が個展を開いています。 松本市在住の小林務さんは日本画を、岡谷市在住のtagirukaさんは建築物をモチーフにしたアクリル画などを展示しています。 伊那市在住の伊藤真一さんは陶器を展示しています。 サイズの違う皿を配置し色づけをしてから焼いた「渦巻く皿」。 似ているようで、色、形が全て異なる100個の急須「百急須」。 急須のふたを並べる事で全体で1つの世界を表現した「神経衰弱」 伊藤さんはこれまで、日用使いができる作品を展示し販売するスタイルの個展を開いてきましたが、芸術に重きを置いた個展は初めてです。 伊那文化会館の若手作家公募個展「トライアル・ギャラリー2014」は、23日(火)まで開かれていて、21日(日)には、3人の作家が作品の解説をするギャラリートークが行われる事になっています。
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写真と毛筆の作品展 大芝の湯で開催
風景写真に筆で言葉をつけた作品の展示会が南箕輪村の大芝の湯で開かれています。 展示されているのは、伊那市内在住の写真愛好家・伊藤好幸さんの写真に、市内在住の書家・山岸美峰(びほう)さんが毛筆で言葉を書きたした18点です。 5・6年前に、山岸さんの展示会に伊藤さんが訪れた事がきっかけとなり、伊藤さんが撮影した風景写真に言葉を書いてもらうようになったという事です。 作品は、マット紙や和紙などにプリントアウトした写真に山岸さんが筆で書き入れています。 この作品展は、今月30日まで開かれています。
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ジオ全国大会 珍味弁当で伊那谷PR
伊那谷の食文化をPRする伊那谷名物珍味弁当がジオパーク全国大会期間中の28日に伊那市のセントラルパークで販売されます。17日は全国大会を前に、弁当を作った信州伊那谷の珍味文化を考える会のメンバーが伊那市役所でPRをしました。 市役所の食堂では、弁当を買い求めた白鳥孝市長などが、さっそく弁当の試食をしました。 珍味弁当には、蜂の子ご飯、ザザムシ、イナゴの佃煮、フナの煮つけ、猪肉の煮込み、熊肉の味噌あえ、鹿肉の唐揚げ、鹿肉入りのローメンが入っています。 全て伊那谷で採れた物で、信州伊那谷の珍味文化を考える会が材料の調達から調理までを手掛けました。 考える会は、伊那谷の食文化を伝えていこうと、市内の飲食店主などメンバー6人で今年4月に発足しました。 食堂では、福島から伊那市に移住の手続きにきていた家族に、白鳥市長がおすそわけし、初めてのザザムシを口へと運んでいました。 考える会では、「限られた量しか用意できないが、多くの人に食べていただき、伊那谷を感じてもらいたい」と話していました。 伊那谷名物珍味弁当は、限定20食で28日にセントラルパークで、ひとつ1,500円で販売されます。
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伊那小6年順組 玉入れのカゴ製作
伊那市の伊那小学校6年順組の児童は、20日(土)の運動会に使う、玉入れ競争のカゴを総合活動の時間に作りました。 この日は6年順組の児童30人が竹を使って玉入れ競争のカゴを編みました。 順組は、総合的な学習の一環で、「竹」について学んでいて、4年生で筍の成長の早さを、5年生で竹を使った竹細工の種類を学び、6年生で実際に竹細工に挑戦してきました。 運動会で1年生が使う、玉入れ競争のカゴが老朽化でいたんでいることを知り、カゴを作ることにしました。 これまで手のひらに乗る程度の竹細工は作ってきましたが、ここまで大きなものは初めてで、準備期間も入れるとおよそ2か月かけて編み込んで来ました。 カゴは、「六つ目編み」という手法で編まれ、耐久性があるということです。 完成したカゴは、あすから運動会の練習で1年生が使うということです。
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伊那市 東部中学校吹奏楽部定期演奏会
伊那市の東部中学校吹奏楽部の定期演奏会が15日、伊那文化会館大ホールで開かれました。 東部中学校吹奏楽部の定期演奏会は、平成18年に第1回が行われ、今回で10回目を迎えました。 1年生から3年生まで97人が所属していて、東部中学校で最も人数の多い部活です。 部員は、この演奏会に向けて曲の構成や練習計画などを自分たちで考え準備をしてきました。 第2部では、ディズニー映画のテーマソングなどが 披露され、会場からは手拍子が送られていました。 東部中学校吹奏楽部は8月に開かれた吹奏楽コンクール長野県大会で金賞を受賞しています。 コンクールで得た力を次に活かすためにも、これからも定期演奏会を大切な活動にしていきたいという事です。
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高遠石工について学ぶ
高遠石工がつくった作品に触れその歴史や功績を学ぶ石仏鑑賞会が14日、伊那市高遠町などで開かれました。 これは江戸時代に全国で活躍した高遠石工について学ぼうと伊那市教育委員会が開いたものでおよそ40人が参加しました。 鑑賞会では高遠石工研究家の北原多喜夫さんが講師を務め伊那市高遠町や長谷の寺に残されている作品の説明をしました。 このうち高遠町の石仏の寺として知られる建福寺には高遠石工の中でも腕がよかったといわれている守屋貞治とその弟子の渋谷藤兵衛の作品が残されています。 門前の石段の向かって左が貞治の延命地蔵大菩薩、右が藤兵衛の楊柳観世音菩薩像でこの2体は伊那市有形文化財に指定されています。 貞治は1765年明和2年、高遠町長藤塩供で生まれ、その生涯で336体の石仏をつくったといわれています。 貞治の延命地蔵は1800年代、初期のもので端正で繊細なつくりが特徴です。 藤兵衛は1784年天明4年生まれといわれています。伊那市美篶下川手出身で貞治の弟子となりました。 楊柳観世音菩薩は1849年嘉永2年の作品といわれていて師匠の貞治と作風が似たものとなっています。 鑑賞会では石仏が残されている高遠町と長谷の寺を巡り高遠石工の歴史やその偉業について理解を深めていました。
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伊那北高校合唱コンクール
今年度の伊那北高校合唱コンクールが、12日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 今年で47回目となる合唱コンクールでは、1年生から3年生までの18クラスが練習の成果を披露しました。 今年からほとんどのクラスが混声四部合唱に挑戦したということで、各クラスの息の合ったハーモニーが会場に響いていました。 審査の結果、最優秀賞には3年D組の「新しい歌」より 一詩人の最後の歌 が選ばれました。 伊那北高校合唱コンクールの模様は、来月21日から前半を28日から後半をご覧のチャンネルで放送します。
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高遠石工に関するシンポジウム
江戸時代に伊那谷を始め全国各地で活躍した高遠石工に関するシンポジウムが13日、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで開かれ、信仰と石との関わりなどについて考えました。 シンポジウムは、地域に伝わる歴史を再認識することで地域起こしにつなげていこうと、伊那市教育委員会が企画したものです。 会場には、およそ150人が集まりました。 高遠石工は江戸城の石垣を作ったとされていて、石仏や宝篋印塔など芸術的で高度な作品を残しています。 特に守屋貞治をはじめ祖父貞七、父親の孫兵衛の守屋家三代は高遠石工の第一人者とされています。 シンポジウムでは、高遠石工にかんする研究発表や基調講演が行われました。 このうち、中世から近世にかけての歴史に詳しい信州大学の副学長で人文学部教授の笹本正治さんは、石に対する当時の人の考えや信仰について話をしました。 シンポジウムでは他に高遠石工の魅力について考えるパネルディスカッションも行われ、集まった人達は興味深そうに耳を傾けていました。
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国宝の土偶で縄文時代学ぶ
伊那市の美篶小学校の児童は8日、国宝に指定された土偶「仮面の女神」などを通して縄文時代の人々の生活などについて学びました。 8日は美篶小学校地域探検クラブの児童8人が校内の資料館で縄文時代について学びました。 児童たちにお披露目されたのは今年8月に国宝に指定された土偶「仮面の女神」と平成7年に国宝に指定された「縄文のビーナス」のレプリカです。 このレプリカはクラブ活動を支援している資料館運営委員会が土偶が発見された茅野市にある尖石縄文考古館で購入したものです。 講師は伊那市創造館の濱慎一さんが務めました。 濱さんは二体の土偶について「縄文時代の人々は自然の恵みに頼らなければ生きていけませんでした。安定した天候や狩りがうまくいくように、また子どもが丈夫に育つことを願う祈りの対象としてつくられたのではないか。」と説明していました。 児童たちは土偶を興味深そうに眺めながら縄文時代の生活について学んでいました。
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県書道展12日から
第67回県書道展が、12日から、伊那市の伊那文化会館で始まります。 会場には、県を巡回する特選以上の作品71点と、上伊那地区の一般と、小中高校生の入選・入賞作品、あわせて1000点ほどが展示されています。 県全体の中からもっとも良い作品に贈られる県展選奨に今年は4点が選ばれ、うち上伊那からは、飯島町の堀越 壽嵓(じゅがん)さんの作品が選ばれました。 県を巡回する作品は、一般と高校生の作品で、上伊那からは71点のうち5点が選ばれています。 今年は、学校や教室などで取り組みに力が入り、上伊那からの応募は去年より140点ほど増えたということです。 小中学生の作品は、止め、はねなどの基本を学び、技術的に完成度の高い作品が入選作品として選ばれているということです。 関係者は、「漢字、かな、調和など様々な書風がある。好きなものを感じて欲しい」と話していました。 県書道展は、14日(日)まで伊那文化会館で開かれます。
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高遠高校生徒 ジオガイドで中学生の学習をサポート
伊那市の高遠高校の生徒が11日、地学の課外授業で伊那市長谷を訪れた諏訪清陵高校附属中学校の生徒に南アルプスのジオパークをガイドし、学習をサポートしました。 高遠高校進学コースの3年生17人が、諏訪清陵高校附属中学校のバスに乗り、南アルプスのジオパークを案内しました。 高遠高校の前の校長が現在の諏訪清陵高校附属中学の校長を務めている事が縁で、中学校からガイドの依頼がありました。 この日は、中央構造線の地層の境目が確認できる溝口露頭や秋葉街道を案内しました。 選択授業で「地域の科学」を専攻している高遠高校の生徒6人は、今年4月から伊那市のジオパークガイド養成講座を受講しています。 秋葉街道では、街道沿いの石仏などについて説明していました。 高遠高校では、知識を人に伝える実践的な学習によって、地域の自然や地質についてさらに理解を深めてもらいたいと話していました。
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地蜂 順調な生育に期待
伊那谷の秋の味覚蜂の子。 材料となる地蜂の保護・増殖に取り組んでいる伊那市地蜂愛好会の各家庭では、10月19日の地蜂の巣コンテストに向け順調に生育が進んでいます。 伊那市地蜂愛好会会長の田中耕一さんです。 この道40年という田中さん宅では、木をくりぬいて作った7つの巣箱で地蜂を育てています。 鶏の心臓と砂糖水を与えるのが毎朝の日課です。 地蜂・クロスズメバチは、暑さに弱く巣箱の中が40度以上になると弱ってしまうということですが、今年の夏は雨が多く気温の高い日が少なかったため蜂にとってはよかったのではないかと話します。 地蜂愛好会では、地蜂の巣を見つける為の蜂追いを行っていて、とってきた巣を各家庭で育ててその大きさを競うコンテストを開いています。 取ってきたばかりの巣はソフトボール大ということですが、3か月ほどでバレーボールほどにまで成長するということです。 この時期は、同じ様な習性を持つスズメバチが地蜂を襲うこともあり、仕事が休みの日はほとんどつきっきりで見守っているということです。 地蜂を伊那谷の貴重な資源と話す田中さん。 会員の高齢化は進んでいるということですが、地域の文化として守っていきたいと話します。 田中さんは、手づくりの蜂の子入りのおにぎりを持参して今日も蜂追いに出かけました。
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東部中1年9組がアマランサス学ぶ
伊那市の東部中学校1年9組の生徒は伊那市の特産品、アマランサスの収穫体験を3日、伊那市長谷の畑で行いました。 アマランサスの収穫を体験したのは、東部中学校1年9組の31人です。 体験は、農家の苦労や、農業の重要性を学ぶため行われました。 伊那市長谷の畑では、収穫時期を迎えたアマランサスが黄色く色付いていました。 生徒の背丈ほどあるアマランサスを実が落ちないように丁寧に収穫していました。 この他、アマランサス入りのギョーザや、アマランサスやもちきび入りの雑穀カレーを味わいました。 この日の、収穫体験で学習した内容は、生徒たちがまとめ、24日と25日に開かれる文化祭、「すず竹」祭で発表することになっています。
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い~な親子囲碁教室
プロ棋士を招いての第1回い~な親子囲碁教室が、7日、伊那市の伊那図書館で開かれました。 教室は、日本棋院上伊那支部が初めて開いたもので、伊那市を中心に30人ほどが参加しました。 7日は日本棋院プロ棋士の平本 弥星6段が講師を務めました。 参加したなかには、未経験者の子ども達もおり、平本6段は囲碁の基本のルールから教えていました。 これは、文化庁が、囲碁や将棋、華道などの日本の伝統文化を継承していこうと、全国に公募し申請が通った団体に対し補助を行い実施しているものです。 補助を受けての囲碁の教室は上伊那では初開催です。 平本6段は、参加者全員にどこに石を置きたいか聞きながら局面を進めていました。 良い場所に碁を打った子どもには全員から大きな拍手が送られていました。 日本棋院上伊那支部の斉藤 達雄幹事長は「碁盤の上にある宇宙に、碁石という星を散りばめていくロマンを、老若男女に味わって欲しい」と話していました。 日本棋院上伊那支部では、プロ棋士を招いての教室を来年1月までに5回予定しています。
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絵島を偲ぶ法要
江戸時代、高遠に流されその生涯を過ごした絵島を偲ぶ法要が、6日、伊那市高遠町の蓮華寺で行われました。 絵島は、江戸時代七代将軍家継の母に仕えていた大奥の女中です。 幕府内の権力争いに巻き込まれ、絵島生島事件の罪人として高遠に流され、生涯を終えました。 絵島の恋の相手といわれている歌舞伎役者生島は、東京都三宅村に流されてしまいました。 今年で274回目となる法要には、伊那市の関係者17人の他、絵島生島の縁で友好提携を結んでいる三宅村から8人が訪れ、絵島を偲び冥福を祈りました。 三宅村の内田峰夫副村長は「長い期間絵島を偲び守ってこられた地域の人達の温かい心に感銘を受ける。これからもいい関係を築いていきたい」と話していました。
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十五夜を前におからこ作り
上伊那地域に伝わる十五夜のお供え餅「おからこ」づくりが、6日、伊那市の旧井澤家住宅で行われました。 6日は、伊那部宿を考える会の女性部など30人ほどが集まりおからこを作りました。 この日のために3日間かけてふやかしたもち米4升を、昔ながらの石うすを使って作っていきました。 おからこは1年間の豊作に感謝しようと、中秋の名月に合わせて作られているものです。 ある女性は「今年は天候不順が続いたが野菜がよく育った。ありがたいです」と話していました。 おからこは、収穫した野菜などと一緒に1晩供えて、あすおからこ汁にして味わうということです。
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箕輪中学校と箕輪中部小学校 そろって関東甲信越大会へ
箕輪町の箕輪中学校と箕輪中部小学校がNHKの合唱コンクール長野県大会で金賞を受賞し、6日から始まる関東甲信越大会へ共に出場します。 町教育委員会によりますと、小学校、中学校がそろって関東甲信越大会へ出場するのは初めてだということです。 4日、代表の児童、生徒が箕輪町役場を訪れ、平澤豊満町長に大会出場の挨拶をしました。 箕輪中学校合唱部は、地区予選を勝ち抜いた24校が出場した県大会で金賞を受賞。 箕輪中部小合唱団は、地区予選を勝ち抜いた30校が出場した長野県大会で金賞を受賞しました。 NHK全国学校音楽コンクールの関東甲信越大会は中学校の部が6日(土)に、小学校の部が7日(日)に、さいたま市で開かれます。 この大会の金賞受賞校3校が10月に開かれる全国コンクールへの出場権を得る事になっています。
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みのわ美術展 7日まで
箕輪町民の作品が並ぶ第19回みのわ美術展が、4日から、町文化センターで始まりました。 会場には、一般公募6人の作品を含む55点が並んでいます。 展示されているのは、日本画・洋画・彫刻・工芸です。 毎年この時期に開かれていて、この展示会を張り合いにして作品作りをする人も多いということです。 一般公募は毎年行っていて、公募作品が展示されるには審査があります。 3回入選すると、みのわ美術会会員の入会資格を得るということです。 また、恒例の地元箕輪町出身の郷土作品の展示も行なわれています。 今年は、昭和58年になくなった山口 進さんの作品が展示されています。山口さんは、版画を中心に活動した作家で、ボストン美術館などに作品が収蔵されています。 みのわ美術会会長の中澤達彦さんは「中央で活躍する作家から、公民館活動で制作に精を出す人まで力の差はあるが、気持ちをこめた作品が一堂に会する機会。是非、足を運んで欲しい」と来場を呼びかけていました。 このみのわ美術展は、7日(日)まで、箕輪町文化センターで開かれています。
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長谷小学校児童 「和泉原井筋跡」を見学
伊那市の長谷小学校の児童は4日、かつて水田に水を引くために使われていた水路「和泉原井筋跡」を見学しました。 5年生16人が見学したのは、長谷黒河内にある和泉原井筋跡です。 伊那市のジオパークガイド、片桐勝さんが案内しました。 昭和14年から4年間かけてつくられたもので、現在は、水路の跡を歩く事ができます。 伊那市は、ジオパーク・エコパークとなっている南アルプスの魅力を知ってもらうため「小学校ジオ・エコツアー」を行っていて、長谷小学校では3年目です。 子ども達は他に鹿嶺高原や美和ダムなども 見学し、南アルプスの大地と人との関わりについて学びました。
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SKF 伊那で初のスクリーンコンサート
松本市で開かれているサイトウ・キネン・フェスティバル松本の公演を生中継で楽しむスクリーンコンサートが2日伊那市の伊那文化会館で初めて開かれました。 スクリーンコンサートは、松本市の会場に行けない人達にも演奏を楽しんでもらおうと開かれたものです。 今年は、全国13会場で開かれ県内では松本市内の他に今回は初めて伊那市で開かれました。 会場には330インチのスクリーンが設置され、松本での公演の様子がハイビジョン映像と5・1サラウンドで生中継されました。 伊那文化会館には、事前に申し込みをした、クラシックファンなどおよそ1000人が訪れました。 昨夜の公演では、小澤征爾総監督が指揮をする演奏も行われ訪れた人達はスクリーンに映し出されるオーケストラを楽しんでいました。 サイトウキネンフェスティバル実行委員会では、多くの人達に演奏を楽しんでもらえるよう、来年以降も実施したいと話していました。
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古い地名調査 中間報告
伊那市が進めている古い地名の調査の中間報告が、2日に行われ、代表グループが、昔の文献や聞き取り調査をもとにまとめた小字名や地名の由来などについて報告しました。 伊那市役所で中間報告会が開かれ、美篶と手良、西春近、富県の4地区の調査グループが中間報告を行いました。 調査は、古い地名を調べることで地域の歴史や先人たちの暮らしを後世に残していこうと伊那市が進めているもので、今年度は美篶、手良、西春近、富県で調査を行っています。 このうち、美篶笠原の報告を赤羽仁(あかばねひとし)代表が行いました。 笠原には、5つの堤があり、少ない水を貯めて稲作をしていたことなどが報告されました。 このことから、「山の田」や「澤ノ田」、「早稲田」といった地名が多いことがわかってきたということです。 調査の中で、歴代区長が持ち回る、木箱の中から明治23年製作の「笠原村大図(かさはらむらおおず)2枚」と明治17年製作の「笠原村地引絵図13枚」を発見しました。 また、大風呂敷に包まれた、畳4畳半はある、「笠原の絵地図」も発見され、会場に展示されました。 赤羽さんは、「これらをもとにして、今後も調査し、まとめたい」としています。 伊那市では、来年2月まで調査を行い、結果を本にして各地区に配布するほか、来年度以降は、高遠、長谷地区などで調査を開始する計画です。