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宮田中PTA文科大臣表彰受賞祝賀会
宮田村宮田中学校PTAの優良文部科学大臣表彰受賞祝賀会は20日、JA宮田支所で開いた。関係者約30人が出席。親子の絆を深めている活動の成果を振り返りつつ、今後とも地域みんなで協力して子どもたちを育んでいこうと再確認した。
保護者と子どもが手紙交換する「親子レター」をはじめ、学校美化作業やレクリエーションなど、親と子が向き合い協力する各種事業が認められ昨年11月に受賞。
祝賀会で小田切元治PTA会長が「子どもたちの暗い話しが多いなかで、受賞は非常にうれしい。皆さんが盛りたててくれた結果」とあいさつした。
親子レターを開始した2004年度にPTA副会長を務めた竹内誠さんは賛否両論手探りの状態から出発した当時の思い出を回顧。
「面と向って言えないことが伝えられたという意見が多く、続けて良かった」と話した。
堀井健一前会長は「関わった人全ての皆さんのおかげ」と話し、新津吉明校長は地域連携による子どもの育成に協力を呼びかけた。 -
大学入試センター試験始まる
大学受験の最初の関門、07年度大学入学者選抜大学入試センター試験が20日、全国で一斉実施された。上伊那では南箕輪村の信州大学農学部、駒ヶ根市の県看護大学に緊張した面持ちの受験生が集い、各教科の試験に臨んだ。21日まで。
大寒となったこの日、信大農学部ではしっかり防寒した受験生らが臨時バスなどで登校。同大が試験会場となっている伊那北高校や赤穂高校の教諭らも会場の外で待ち構え、「受験票を出して」などと誘導したり、げんかつぎの菓子を配るなどして受験生を励ました。
男子生徒の一人は「今まで勉強してきたことが発揮できれば」と話していた。
上伊那の今年の志願者数は昨年より127人多い1410人。内訳は農学部会場が958人、看護大が452人となっている。
全県の志願者は昨年より約200人多い1万203人。
1日目で公民、地理歴史、国語、外国語の4試験を完了し、21日は理科(1)、数学(2)、理科(2)、理科(3)の4試験を実施する。 -
高遠北小でかるた・百人一首大会
伊那市の高遠北小学校(宇治正隆校長、62人)で19日、恒例のかるた・百人一首大会があり、全校が日本の伝統文化に親しんだ。
1、2年生が小林一茶かるた、3年生以上が百人一首に挑戦。2学年ごとの混合で、4、5人ずつに分かれて競った。
昨年末ごろから授業などを通して句を覚えてきた児童たちは、成果を試すときとあって真剣。体を乗り出し、じっと札をにらみつけては、上の句が読みあげられた直後に「ハイ!」と素早く手を伸ばして取り合った。
かるたは2回、百人一首は1回勝負。取り札の枚数に喜んだり、悔しがったり。児童一人ひとりには記録賞が渡され、各自で前年の記録を参考に自己評価した。 -
高遠高校芸術コース美術・書道専攻生が卒業展
高遠高校芸術コースの美術、書道を専攻する3年生の卒業作品展が26日まで、信州高遠美術館で開かれている。個性あふれた力作がそろい、3年間の集大成として堂々と発表している。
美術専攻の生徒は油絵と陶芸作品を出展。油絵は風景や花々など個々で自由にテーマを決めて製作し、30縲・0号と6号の大小2点ずつを並べる。「技術や経験を今後の人生に生かしたい」などとメッセージも添えている。
担当の北原勝史教諭は「それぞれ造形的、色彩的に工夫していて、作品に深みがあり、よく描き込んでいる」と評価する。
書道専攻は、隷書、行書、かななど、これまで学んできたなかで得意とする書体の題材を選んだ。曹全碑や乙瑛(いつえい)碑と並ぶ漢代の隷書碑の代表作とされる「礼器碑」を書いた作品などがある。3カ月かけて仕上げ「完成度は高い」と担当の小宮山健司教諭。
「みずみずしく、個性がよく表れ、高校生の感性でしか書けない作品ばかり。ぜひ、多くの人に見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
午前9時縲恁゚後5時(火曜日休館)。入館料は一般500円、小中学生150円。問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
スポーツ活動指導者講習会
学校や地域のスポーツ活動指導者を対象とした研修会が18日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。伊那、諏訪地域の約50人が集まり、総合型地域スポーツクラブの現状とリラックス体操を学んだ=写真。伊那教育事務所主催。
スポーツ活動の指導に携わるうえで役立つノウハウを学んでもらおう竏窒ニ開催している取り組み。実演では、身体機能改善トレーニング公認A級指導士で本紙で「頑張っている人のがんばらない体操」を連載している山岸洋子さんを講師に迎え、体と心の関連性を見る体操とリラックス体操に挑戦。
山岸さんは「言葉は自分の力にもなるし体を壊すもとにもなる」と語り、肯定的な言葉をかけてあげた時は体に力が入る一方、否定的な言葉を聞くと力が入らなくなる無意識の現象を実演。「想いや言葉、触れ合いなどが体に与える影響は目に見えないが、粒子が細かいだけ」と説明した。また、否定的な言葉を言ってしまった場合も、肯定的な言葉に言い直すことで、体も健康に保つことができるとし、参加者の関心を集めた。 -
駒工で大学との連携授業
駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は19日、東京工科大片桐研究所クリエイティブ・ラボの川島基展チーフインストラクターを講師に迎え、情報技術科3年生32人を対象に本年度2回にわたって行ってきた「生体動作の理解で深めるリアリティ3DCG映像制作とヒューマノイドロボット制御」の最終回となる授業を行った。理数系への興味を高めようと文部科学省の外郭団体、科学技術振興機構が推進するSPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)の一環。
川島さんは、体の各部にセンサーをつけた人間の動きをビデオカメラで撮影してコンピューター処理し、3次元CG(コンピュータ・グラフィックス)画像を制作するモーション・キャプチャの手法などについて、最新の映画やビデオゲームに駆使されている実例を挙げて詳しく講義=写真。生徒たちはメモを取りながら真剣な表情で難解な講義に聞き入っていた。
授業は5月に第1回を同校で行ってCGの基礎について学んだ後、7月には東京工科大で実際にCG制作システムを使用してアニメーションを制作した。 -
体験授業で春からの期待ふくらませ、宮田中入学説明会で初の試み
宮田村の宮田中学校は19日、4月入学予定の宮田小6年生115人を対象に入学説明会を開いた。ひと足早く中学校の学習を肌で学んでもらおうと、体験授業を初めて実施。春からの新たな学校生活を垣間見て、夢や希望をふくらませた。
昨年までは学校見学や授業参観のみだったが「より中学校の雰囲気をつかんでほしい」と、新たな試みとして体験授業を実施。英語と数学の2科目を学んだ。
ゲーム感覚も盛り込んだ趣向を凝らした授業内容に、子どもたちも興味津々。新たに始まる英語の発音など、笑顔で学ぶ楽しさにふれた。
その後、中学生の先輩から部活動など学校生活の説明も。「見るだけではなく、実際に学んだり、話しを聞くことで、より期待を持って入学してもらえるのでは」と唐澤久樹教頭は話した。 -
飯島町観光協会のフォトコンテスト
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飯島町観光協会(会長・高坂町長)は19日、「飯島町の自然」「人と暮らし」「50年後に残したい現代の写真」の3テーマで募集した06年度フォトコンテストの審査会を役場で開いた。技術審査員の唐木孝治カメラマンや事業企画部会員、事務局ら17人が慎重に審査し、町発足50周年記念として設けた「50年後に残したい現代の写真」部門では「1番残したい写真」に、高谷昌利さん(飯島町)の「川沿いの集落」が選ばれ、「自然」「人・暮らし」の特選は該当なしだった。
コンテストにはほぼ昨年並みの22人より69
点の応募があり、「自然」は17人26点、「人・暮らし」には13人22点、「50年後に残したい現代の写真」には13人21点があった。
「自然の部」にはコスモス畑やそば畑、千人塚公園の桜、中アの冠雪と紅葉など豊かな飯島の自然を切り取った秀作がずらり。「人・暮らしの部」には、飯島陣屋のいろりを囲む人々やお陣屋祭など人々の生活を感じされる力作が並んだ。
また、「50年後に残したい現代の写真」には代官行列やどんど焼き、大三国花火などがあった。
▽テーマに沿っているか▽飯島町の風景の特色が出ているか▽四季の変化を上手にとらえているか-などを観点に審査し、各部門ごと特選、準特選、入選を選んだ。
唐木さんは「今回、自然や人の部門は力強さやインパクトに欠け、特選とする作品が無かった。『50年後に残した現代の写真』には普遍的なもの、後に場所が特定できる写真を1番残したい写真にした」と講評した。
審査結果は次の通り(敬称略)
◇自然▽準特選=「湖上の満開」熊井好男(塩尻市)「秋桜の季節」春日芳人(駒ケ根市)、「静」加勢春樹(松川町)▽入選=「春のひととき」下宮伸一(駒ケ根市)、「白い花が咲く頃」向山世男(伊那市)、「実の秋」増田●雄(神奈川県)、「春到来」小林紀一(飯島町)◇「人・暮らし」▽準特選=「昔ながらに」平沢繁美(飯島町)「本郷魂」加勢春樹(松川町)▽入選=「あの花、きれいだね」高谷昌利(飯島町)、「お祭りの夜」向山世男(伊那市)「去りゆく桜」久保田由人(伊那市)、「与田切公園の初秋」太田登(飯田市)、「川遊び」片桐久司(飯島町)◇「50年後に残した現代の写真」▽一番残したい写真(特選)=「川沿いの集落」高谷昌利(飯島町)▽準特選=「お陣屋祭りのクライマックス」向山世男(伊那市)「50年後のこの街は!」原鳳兵(飯島町)▽入選=「どんど焼きの日」久保田由人(伊那市)、「想い出の仲仙道」太田登(飯田市)、「カントリー周辺の秋」春日芳人(駒ケ根市)、「西岸寺の桜」大西廣文(飯島町)▽特別賞=「やぎのいる風景」小林紀一(飯島町) -
飯島中で百人一首クラスマッチ白熱戦
飯島町の飯島中学校で18日、新年恒例の百人一首クラスマッチがあった。
1クラスが8チームに分かれ、ルールはお手つきは相手に1枚札を渡し、1回休み、同時は無効、取った枚数が1番多いクラスと個人を表彰。
筝曲が流れる中、文芸委員らが読み手になって、上の句から読み上げると、取り札を囲んだ生徒たちは、身を乗り出し、札の上をすばやく視線を滑らし「ハイ!」と手を伸ばした。
三方から同時に手が伸びたり、時には2人で取り合うなど、実力伯仲したチームもあり、枚数が少なくなると、競技は白熱した。 -
中川中学校で入学説明会
中川村の中川中学校で18日、4月入学の新1年生と保護者を対象に入学準備の説明会を開いた。会に先だって、入学前に授業や学校を知っておこうと、児童や保護者が授業参観をし、学校内や先輩が学ぶ授業の様子を見学、保護者らも我が子が春から通う中学校に理解を深めた。
約1時間の授業参観の後、児童と保護者は分かれて説明会へ。
児童に向けては、現1年生が、プロジェクターを使って、中学校の生活全般、教科、文化祭、生徒会、部活動について説明した。
保護者を対象した説明では、同校の特色、生活習慣や学習習慣など、入学までに身につけたい基本的習慣について説明を受けた。
このほか、制服や運動靴、かばん、体育の運動着など各家庭で準備する学用品などにも触れた。 -
【記者室】伝統文化を引き継ぐ難しさ
伝統文化を引き継いでいくことが、いかに難しいことか。小正月などに各地域で獅子舞があった。いくつかの保存会員らは、担い手不足が深刻と口にした。夜勤や交代制など仕事の都合で、けいこに参加できないなどを理由に挙げる▼「仕方なく参加している」という若者の言葉にショックを受けたが、それだけ地域のつながりや伝統文化への関心が薄れきたのかとも思う。活気づく組織はコミュニケーションを取る場として幅広い年齢層が集う。各戸を回ることも担い手確保につながっている要因という▼地域の宝を守るため、保存会立ち上げに向けて動き出すところがある。保存会発足で安どするのではなく、継続させるためのてだても考えなければ、いずれ行き詰まる。(湯沢康江)
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福祉作業所で書き初め
宮田村福祉作業所は18日、書き初めを行った。利用者は新年の抱負も頭に浮かべつつ、筆を走らせた。
好きな言葉や頭に浮かんだ語句を半紙にのびのびと。それぞれ個性が出て、味のある作品が仕上がった。
同作業所は毎月1回、近くに住む伊東諄一さんを講師に迎えて習字に挑戦。村の文化祭などで力作を発表している。 -
上の原保育園の園児らがお年寄りと交流
伊那市の上の原保育園の園児らが17日、地元の高齢者でつくる「菊の会」や上の原地区社会福祉協議会のメンバーなど約15人と正月遊びをしながら交流を深めた。
年に4回ほどのペースで交流をしている同園と菊の会。昨年は運動会や観劇にも招待された。
年明けということで今回は、こま回しやカルタ、百人一首などといった昔ながらの正月遊びに挑戦=写真。お年寄りが読み上げるカルタを園児らが拾ったり、男性参加者から難しい綾取りの方法を習う園児の姿が見られた。
また、年長園児は生活発表会で演奏した和太鼓も披露し、お年寄りらを楽しませた。
核家族化により自分の祖父母と一緒に住まない園児らも増えているが、交流会を重ねるほど園児たちもお年寄りに懐き、互いに顔を覚えるようにもなってきているという。 -
小学生が「能装束鑑賞ワークショップ」
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は文化庁芸術拠点形成事業「室町時代から平成へ竏駐坙{文化の普遍性と能装束の美」の一環として16日、伊那市の富県小学校3年生(平松市枝教諭、22人)を対象に「能装束鑑賞ワークショップ」を同館で開いた。同館に展示している能装束についての解説を学芸員に受けた児童らは、雲、巴、鳥、火、チョウ、花など、目を引かれた文様を思い思いに選び、クレヨンで画用紙に描いた。出来上がった絵は同館の松井君子副館長が「色遣いが素晴らしい」「構図が良い」「中学生と同じくらい良く描けている」などと講評=写真。褒められた児童らは、照れくさそうな笑みを浮かべながら無邪気に喜んでいた。
同館では特別企画展「能装束展」が3月4日まで開かれている。入場無料。午前9時30分縲恁゚後5時。特別展期間中は常設展の入館料も割引料金(大人500円、大学・高校生300円、中学生以下無料)となっている。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
中学生が「地球のステージ」鑑賞
駒ケ根市文化会館は18日、開館20周年記念事業の一環として市内2中学校の1・2年生を招待して、国際救援活動などで活躍する桑山紀彦さんのコンサート「地球のステージ」を同館大ホールで開いた。大スクリーンには世界各地の子どもたちの生きざまなどの映像が次々に映し出され、桑山さんが歌と演奏で平和への思いとメッセージを語りかけた=写真。生徒らは映し出される映像を息をのんで見詰めながら、ユーモアたっぷりの桑山さんの語りや世界平和を訴える演奏を楽しんだ。
精神科医師でもある桑山さんは国際医療救援活動などで世界53カ国を訪れてきた。地球のステージの公演は通算千回を超えている。
同館は19日にも市内の小学5・6年生を招待し、女性として世界で初めて地球最高峰のエベレストに登頂を果たした登山家の田部井淳子さんによる講演会を開く。 -
伊那西高校の合唱コンクール
伊那市の伊那西高校は18日、合唱コンクールを伊那市民会館で開いた=写真。3学年17クラスが、課題曲の「ローレライ」と自由曲の2曲を合唱。自由曲で「一詩人の最後の歌」を歌い、美しいハーモニーを披露した3年5組が、見事優勝に輝いた。
クラス対抗で行われる年に一度のコンクール。それぞれのクラスで自由曲を決め、11月ころから早朝や放課後空き時間に練習を重ねてきた。
各クラスは、指揮に合わせて今までの練習の成果を披露。また今年は、吹奏楽部、合唱部の発表に加えて同校の卒業生で昭和音楽大学短期大学部を卒業した有賀みなとさんによるピアノ演奏もあり、観客を楽しませた。
最後は全校生徒約500人で課題曲を合唱。美しい歌声が場内に響き渡った。
コンクールの結果は次の通り。
(1)3年5組(2)2年5組(3)3年1組、3年3組 -
高遠高校1年董永超さんが欧州へ語学研修
高遠高校振興会の海外短期派遣事業で、20から17日間の日程でオーストラリアのブリスベンに語学留学する同校進学コース1年の董永超さんが17日夕、伊那市役所に振興会長の小坂樫男市長を表敬訪問した。
事業は7年目。市と同窓会で構成する振興会が、渡航や研修費用の約半額を補助し、意欲ある生徒を語学留学に送り出している。
董さんは中国出身で、01年に来日。中国語と日本語の読み書きができ「将来は通訳になって人の役に立ちたい」と英語の習得を目指している。
現地ではホームステイをしながら英語学校に通う。「生活習慣の違いが不安だが、英語をしっかり学んで、友達もたくさんつくりたい」と抱負を語った。
小坂市長は「元気で頑張ってきて。土産話を楽しみにしている」、北原明教育長は「色々な発見があると思うし、これからの英語の勉強にも刺激になると思う」と激励した。 -
新年に懐メロで歌い初め
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田学級」(保科百子学級長)は18日、新年初めての講座を村民会館で開いた。村内で音楽を指導する鷹野綾子さんを講師に迎え・ス歌い初め・ス。懐メロから最新のヒット曲までを合唱し、楽しい歌声を響かせた。
ドレミの歌で口慣らし。「リンゴの歌」「青い山脈」など、学級生が青春を謳歌した当時の名曲の数々を歌った。
2部合唱にも挑戦するなど、今も若かりし頃に負けない元気、ハツラツとした歌声が。
最新ヒットチャートで1位を獲得した「千の風になって」も歌い、楽しい歌の世界を広げていた。
同学級は毎年この時期に、鷹野さんを迎えて合唱に取り組んでいる。 -
西箕輪中で熱戦! 百人一首大会
伊那市の西箕輪中学校は18日、全校生徒180人を対象とした新春恒例の百人一首大会を開いた。体育館に集まった生徒たちは、クラスの枠を超えてグループを作り、それぞれで熱戦を繰り広げた=写真。
全生徒を1グループ5縲・人ずつの27グループに分けクラスマッチ形式で対戦。各クラスの総合獲得枚数をクラス人数で割った平均枚数で競い合い、上位3クラスのほか、各グループの最多獲得者を表彰する。
本年に入ってから国語の授業で学んできた学習の成果が試された。札が少なくなるにつれて激しさは増し、一枚の札に何人もの手が伸びてもつれ合い。詠み手が詠んだ瞬間、各グループで歓喜の声がわいた。
グループの中には、各クラスの実力者を集めた選抜グループも3つ構成。その一つのグループで最多獲得(27枚)の2年西組の千代苑加さん(14)は「すべての句をひたすら暗記するのがコツ」と話していた。 -
【記者室】軽過ぎる未履修問題の処分
高校の必修科目未履修問題に関係した校長らの処分を県教育委員会が発表した。県教育長一人だけは懲戒処分の「戒告」だが、各校長などほかの関係者はすべて懲戒ではない「訓諭」だ▼懲戒処分には重い順に免職、停職、減給、戒告がある。戒告はこのうち最も軽いが、手当ての査定などに影響する場合もあるという。しかし訓諭は懲戒処分でさえない至って形式的なもので、はっきり言って食らっても痛くもかゆくも何ともない。一体こんなものが処分といえるのか▼校長らは意図してルールを破ってきた。何も知らぬ生徒に甚大な悪影響を及ぼしてきた。人生の範を示すべき教師の処分として、これはどう考えても軽すぎる。減給処分を科した県もあるというのに…。(白鳥文男)
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中川中で百人一首大会、クラスマッチ方式で白熱戦
中川村の中川中学校で16日、新年恒例の百人一首大会があった。
全校生徒206人は33班に分かれ、クラスマッチ方式で競った。 ルールはお手つきは1回休み、同時の場合はじゃんけん。中間では場所替えもし、公平を期す。クラスの取り札を合計し、1人当りの札数で、優勝、準優勝を決めるほか、学年別で最高枚数取得者も表彰する。
国語科教諭が読み手になって、上の句から読み上げると、取り札を囲んだ生徒たちは、札の上をすばやく視線を滑らし「ハイ!」と手を伸ばした。
目の前にありながら、遠くの人に取られてしまった生徒は、悔しそうな声を上げた。
枚数が少なくなると、いよいよ競技は白熱。体は前のめりになり「バン!」と音を立てて、札を取り、勢い余って札も舞い上がった。 -
カンナ掛けプロに学ぶ 伊那東部中生
伊那市の東部中学校の2年生(7クラス、各40人)は地元の大工からのこぎり引き、カンナ掛けの技術を学んでいる=写真。毎年の「地域触れ合い学習」の一環。技術家庭科の時間を使ってプロの技術を体験し、それぞれが本立てや花台の製作に取り組んでいる。
学習は、15縲・9日までの5日間で、上伊那建設労働組合の22人が同校を訪れ、7クラスの子どもたちに指導する。この日は、4組の生徒が同組合富県分会のメンバー3人から技術を学んだ。
カンナ掛けは、大工の技の中でも習得には3年以上は掛るという難しい技術。「腹筋の力を使って真っ直ぐ引くことがポイント」などとの指導のおかげで、初めて挑戦する生徒たちは、見る見る上達していった。
三浦凌君は「力を入れる手加減が難しく、弱いとと中でカンナが止まってしまった。プロは簡単にやってしまうのですごい」と熱心に組合員の技を観察していた。
富県分会の渡辺健志さん(31)は「プレハブが多くなり、本当の大工の仕事は少なくなっている。生徒たちには、大工の仕事を知ってもらい興味を持ってもらえばうれしい」と話していた。 -
上伊那岳風会初吟会
日本詩吟学院岳風会傘下の上伊那岳風会(堀内岳茂会長)は14日、新春を祝う初吟会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。駒ケ根市、宮田村の27の教室から約120人が参加し、日ごろのけいこの成果を堂々と披露し合った。出演者は緊張した面持ちで代わる代わる舞台に登場し、それぞれ得意の漢詩や和歌などを独吟、合吟、連吟などで朗々と吟じた=写真。吟じ終わってつかの間の緊張から開放された出演者には会場からは温かい拍手が送られていた。
同会は伊那地区の初吟会を2月4日に伊那市のJA本所で開くことにしている。 -
宮田小3年2組、スーパー経営の前林さん迎え働く意味理解深め
農産物を栽培し、消費者への販売も経験した宮田村宮田小学校3年2組は15日、販売に協力した近くのスーパー「こいち」の前林裕一さんを迎え、仕事の厳しさ、楽しさなどを聞いた。表には見えない苦労があることを学習。一方で客の喜ぶ姿が働く意欲になっていることも知り、社会に生きる一員として仕事の使命を感じた。
開店数時間前の早朝には出勤し、閉店後も夜遅くまで働いていることを知った児童たち。
商品を陳列するだけでなく、市場への買い付け、賞味期限のチェック、配達や広告の企画など、商店を運営していくには多くの仕事があることも学んだ。
「そんなに大変な仕事だとは思わなかった。眠かったり、寒くてもさぼらずにすごい」など、一人ひとり感想を発表した。
「冬なんかは寒くて嫌だなと思う時もあるけど、それでは店が開かない。適当にやっても1日だけど、どうせやるなら一生懸命やったほうがいいでしょ」と前林さん。
喜んでくれる買い物客の笑顔が仕事の原動力になっているとも紹介し、「お客様にほめられると、疲れも苦労も全て吹き飛んでしまいます。スーパーってそんな仕事です」と働く充実感を伝えた。
小学校の社会科では3、4年に仕事の使命などを学ぶが、自分たちも実際に汗を流して働く意味を考えてきた同学級。1年間の学習も終盤に入ったが、今後も地域に目を向けて考えを深めていく。 -
高遠小で2分の1成人式
伊那市高遠町の高遠小学校(白鳥彰政校長)で16日、20歳の半分を祝う「2分の1成人式」があり、4年生2クラス37人が将来に向けて飛躍することを誓い合った。
旧高遠町から続く行事で、7年目。児童自らが式典などを計画し、進行を務めた。
児童たちは一人ずつ夢や目標を発表。「プロ野球選手になるために練習して、日本一の投手になりたい」「もっと勉強して教師になり、子どもたちに夢を与えたい」「レスキュー隊員になって一人でも多くの人を助けたい」「父のような警察官になりたい」など、堂々と実現に向けて決意を新たにした。出席した保護者らも我が子の成長に目を細めていた。
来賓の伊東義人高遠町総合支所長は「家族や先生方の愛情で日々成長してきたことに感謝し、これをバネにこれからも頑張ってもらいたい」と祝辞。白鳥校長は「多くの人に感謝する気持ちを忘れず、自分の夢に向けて知恵と努力する力を身につけてほしい」と激励した。
4年生は3月に、夢や希望を記した作文や保護者が寄せた手紙、思い出のものをタイムカプセルに収め、10年後の成人の年に掘り起こす予定という。 -
上農高校で国際教育実績発表会
高校生の海外研修や外国人との交流の体験を発表する、本年度の県国際教育実績発表会が16日、南箕輪村の上伊那農業高校であった。県高等学校国際教育研究協議会の主催。
上農高校をはじめとする、県内5校の生徒18人が意見発表の部、記録研究発表の部に分かれ、それぞれの思いを話した=写真。県教委など6人の審査員が発表内容、態度などを評価した。
上伊那農業の生物工学科2年の御子柴すみれさんは「モンゴルへ行って見えてきたこと」と題して、体験談を発表。大自然の中で家畜と共に毎日を一生懸命生きている魅力的な姿がある一方で、都市部では貧富の格差が生じ、マンホールで暮す人々がいる現状について語った。
御子柴さんは「遊牧民の生活は本当に素晴らしく、現代人が失った尊い何かを持っていた。複雑で解決しなければならない問題がありそうだが、私にできることはモンゴルで見てきたことを大勢の人に伝えることだと思う」と訴えた。
各賞を受賞したのは次の皆さん。
▽県教育委員会賞=高橋彩夏(北佐久農業2年)▽国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊訓練所長賞=御子柴すみれ(上伊那農業2年)▽JA長野中央会長賞=松田香菜絵、中島実可子、山口勝博、峰崎龍大(須坂園芸)▽県高等学校国際教育研究協議会長賞=古田みずほ、竹内健二(上伊那農業)▽伊那ライオンズクラブ会長賞=太田覚、寺島学、塩原章太、吉田知宏、岩岡史、岡村まどか(南安曇農業) -
南箕輪わくわくクラブ
新春イベントもちつき大会南箕輪わくわくクラブの新春イベントもちつき大会は14日、村民体育館であった。スクールの会員や指導者、保護者ら約200人が皆でもちをつき、おしるこなどを味わった。
鏡開きになぞらえクラブの各スクールが参加する恒例行事。すでに今年の活動が始まっているスクールもあるが、多くはこれから本格的に始まる。
新年のあいさつと、スクールの一つ「CoCo龍」の演奏で開会。白毛もちの米30キロが蒸し上がると、用意した4つのうすで、希望する子どもたちが順番に力強く杵を振り下ろしてもちをついた。
もちは、おしるこ、きなこ、ごま、大根おろしを用意した。子どもたちは、つきたての粘りのあるもちをお代わりして食べていた。 -
「SO竏鱈AB」ライブ
上伊那を中心に活躍する邦楽バンド「SO竏鱈AB(ソーラボ)」の新春ライブが14日、伊那市生涯学習センターのホールであった。邦楽にロックやジャズの要素を組み合わせた邦楽のイメージを変える独特のサウンドで、新曲やオリジナル曲など12曲を熱演した。
ソーラボは尺八、箏(こと)、十七絃、ギター、パーカッションの奏者5人で構成。2000年夏に結成し、ライブは4回目。
「ホテル・カリフォルニア」の演奏で始まり、メンバーの弟子の結婚式で演奏した「花」、その弟子のために作った新曲「恋心」、オリジナル曲1作目の「風来」、童謡「チューリップ」を編曲し軽快に仕上げた「SA・I・TA」などリズミカルな曲、しっとりとした曲など、多彩な表情の曲を見事に演奏し、観客を魅了した。 -
伊那市の「羽広の獅子舞」 優雅に雌雄舞い合わせ
雌雄2頭の獅子が舞い合わせることで全国的にも珍しいとされている「羽広の獅子舞」が14日早朝から、伊那市西箕輪羽広地区であった。出発点となる羽広観音仲仙寺で、舞い合わせを披露。訪れた見物人の目を楽しませた=写真。
家内安全や五穀豊穣(じょう)などを願う羽広の獅子舞は、400年近く引き継がれている小正月の伝統行事。仲仙寺より南地区が雄獅子、北地区が雌獅子を操り、舞い合わせの後、1頭ずつに分かれて各地区の個人宅でも舞を披露して歩く。「剣の舞」「豊穣の舞」など5つの舞で構成され、派手な動きが多い雄獅子に比べ、雌獅子はゆっくりとした動きが多いという。
日の昇る前の寒い時間帯にもかかわらず、2頭の舞を一目みようと地域住民やアマチュアカメラマンなどが大勢駆けつけ見入った。
羽広獅子舞保存会の城取誠会長は「今年は雄と雌の息も合っていて、よい舞だったと思う」と話した。 -
獅子舞 担い手不足が深刻
伊那市高遠町上山田引持(伊藤裕偉常会長、34戸)で、獅子舞の担い手不足が深刻になっている。13日夜のお日待ちに合わせた獅子舞では、初めてOBの協力を得て舞った。「地域の宝」を守ろうと、本年中の保存会立ち上げに向けて動き出す。
獅子舞は、地元に住む30歳以下の男性が祭事のメンバーとなり、地域の祭りや敬老会などで披露。年々、メンバーは減少し、昨年は2人のみで、舞えなくなった。そこで、30縲・0歳代のOBに声をかけ、人員を確保。仕事の都合もあり、1週間前の日曜日を利用してけいこした。
お日待ちの会場となった地元集会所には、地域住民40人余が集まった。
無病息災や五穀豊穣を願い、悪魔払いを披露。ひょっとこが登場し、笛と太鼓に合わせた舞いに、会場から「花」が飛んだ。
祭事長の前田健次さん(28)は、メンバー全員が獅子を操れるわけではなく、舞い手がいなくなれば、後に続かない実態を指摘する。
伊藤常会長は「年齢を問わず、幅広く会員を募りたいと考えている。本年中に形づくりたい」と述べ、近く、常会内に専門の委員会を設置する考え。
十数年前、獅子舞を復活させた飯島町の梅戸神社獅子舞愛好会。笛や太鼓は、ほとんど子ども衆が担っている。会員確保は課題で、宮下千昭会長は「伝統を守るには、氏子の協力がなければできない」と話す。