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能装束の美学び 紋様創作にも挑戦
駒ヶ根高原美術館(駒ヶ根市)が委託を受ける、06年度文化庁芸術拠点形成事業「室町から平成へ竏駐坙{文化の普遍性と能装束の美」の出前講座が29日、伊那市の伊那中学校であった。同校3年の選択美術の生徒26人が参加し、能衣装に施された紋様について学習を深めた。
出前講座は中学生を対象とした事前学習で、能に対して親しみと理解を深めることが目的。上伊那では伊那中を含め、駒ヶ根東、赤穂(ともに駒ヶ根市)の3校が対象となっている。
この日は、同美術館の松井君子副館長ら関係者3人が学校を訪れ、紀元前数千年前の牛やヤギ、幾何学模様といった、さまざまな世界の紋様の資料などで講義。クレヨン、コンパスを使って、生徒ら一人ひとりがオリジナル紋様の制作もした=写真。
魚や動物などをイメージした紋様を創作。コンパスで描いた円を花びらにしたり、「美」の文字を紋様にしたりと、個性豊かな作品が完成した。
同事業はそのほか、浅井能楽資料館の山口憲館長による全7回の「能装束講座」、駒ヶ根能「三輪」の鑑賞などがあり、10月下旬縲恬・N3月上旬、駒ヶ根高原美術館で開く。 -
戦争の記憶今に残そう
教訓新たに、戦時品持ち寄りながら飯島町郷土研究会(桃沢匡行会長、60人)は29日、戦争体験を風化させないようにと、戦時中の品を持ち寄って思い出を語る会を開いた。旧日本軍の指揮命令が記された「作戦要務令」など貴重な資料もあり、国のために退却することを許さず、突き進んだ戦争の愚かさを改めて心に刻んだ。
終戦記念日を迎える8月に同会は、6年前から「戦争体験を語る会」を開いてきた。
昨年は休止したが、会員の高齢化も進み、体験とともに戦争資料も散逸すると危ぐ。悲惨な戦争の歴史を改めて振り返ろうと、初めて思い出の品を持ち寄る方式で開催した。
会員ら約20人が参加。出征時に肌身離さず持っていった「武運長久」の寄せ書きがされた日の丸、戦争を鼓舞する当時の雑誌、鉄製の戦闘帽など持ち寄り、当時の記憶をたどった。
「作戦要務令」を持参した男性は「これには部隊を前進させることは書いてあっても、退却することには全くふれていない。何でもかんでも進め、進め。日本軍の性格が良く現れている」と話した。
人道の優先を許さなかった、我が国の歴史の1ページ。戦争が残した教訓をもう1度見つめ直していた。 -
柳家喬太郎独演会、300人が大爆笑
喬太郎寄席、師匠の高座が残暑をふっ飛ばす-。駒ケ根市の落語ファンでつくる「喬太郎を駒ケ根に呼ぶ会(略称喬駒会、唐沢亨会長)」は27日夜、「第7回柳家喬太郎独演会」を上穂栄町の安楽寺で開いた。約300人が来場、師匠の「松竹梅」「牡丹燈篭(とうろう)」、新作の「8月下旬」で大いに笑い、落語の楽しさをたん能した。
今回は7回目とあって、新作、古典織り交ぜての3演目。大家の後継ぎに嫁さんが来るということで、長屋の松さん、竹さん、梅さんというおめでたい連中がお祝いのあいさつに行くことになった。それぞれ割り台詞で、松さん「なったなったジャになった」。竹さん「なにジャになられた」までは良かったが、梅さんは「長者になった」と言うべきところを「大蛇になられた」「亡者になられた」:。3人の人物描写が見せ場の前座噺「松竹梅」でスタート。
色男の侍、萩原新三郎に恋焦がれて死んだお露、その看病で亡くなった女中のお米。ふたりは幽霊になって、牡丹の花を描いた燈篭を持ち、夜な夜な新三郎のもとに通ってきた。2人が幽霊とは知らない新三郎はお露と深い仲に:。おなじみ、怪談「牡丹燈篭」。たっぷりと聴衆を怖がらせた。
最後は10日前に作ったばかりの期間限定噺「8月下旬」。祖父の待つ田舎に電車で、1人旅をする少年と乗り合わせた乗客の悲喜こもごもの人生を語った。 -
「水」をテーマに少年ふるさと教室
中川村公民館の村の自然や文化に知識と理解を深める少年ふるさと教室が27日あり、浄水場や下水道処理施設を見学し、「水」について理解を深めた。
文化センター前に集合した小学4-6年生10人はバスで美里の沢入浄水場に移動。村水道課の小林好彦さんから、水道水ができるまでの説明を受け、実際に取水した水の大きな砂やごみを取り除く沈砂池や、小さなごみを薬を使って大きな固まりにして、沈める薬品沈澱池、約1メートルの砂の層で小さなごみを取り除くろ過池などを見て回った。
また、公共下水道の処理施設、大草浄化センター、片桐浄化センターも見学し、上下水道の大切さに理解を深めた。 -
【英会話教室オーナー マルコ・メランソンさん】
3年前の8月に駒ケ根に移り住み、英会話教室を開いた。「世界に向けて橋を架けよう」との思いを込めて「ブリッジ・ラングィッジ・スクール」と命名。人柄を反映した楽しい指導や、喫茶店での多人数レッスンなど、数々のユニークなアイデアで人気を集めている。現在、一般と小・中学生それぞれ30縲・0人の生徒を持って多忙な毎日を送っている。
◇ ◇
米国南部のニューオーリンズに生まれ、西海岸のサンフランシスコの大学でテレビ放送や映画の制作を学んだ。卒業後は教師の勉強をする傍ら、ナイトクラブでDJ(ディスク・ジョッキー)やバーテンダーなどの仕事も経験した。
ある日のホーム・パーティで、妻・友枝さんと出会った。
「彼女はぼくに近寄って来なかった。怖い人と思ったらしい」
最初は友達として付き合っていたが互いにひかれ合うようになり、その後東欧のチェコで結婚。95年に夫婦そろって日本に来た。
友枝さんの実家のある横浜に住み、東京の英会話学校で講師をしていたが、もっと良い環境を求めて白馬や北海道などに家を探した。伊那にも数年間住んだが、駒ケ根の自然や環境などが気に入って転居を決めた。
◇ ◇
初めて訪れた日本の印象は「町がきれい。古い建物ばかりの国竏窒ニいうイメージだったが全然違った。それにたくさんの電車やバスが時間ピッタリに動いていることには驚かされた。素晴らしいのは四季。ベリー・ナイス! 美しい」。
生活習慣の違いにはさほど戸惑いは感じなかった。
「以前住んでいたチェコも玄関で靴を脱ぐ習慣だったし、自分自身も部屋ではだしやスリッパでいるのが好きだったから。温泉も大好き」
食文化も「スシが好きで、サンフランシスコのレストランでよく食べていた。でも日本のすし屋さん高いね。だから回転ずししか行けない。あと、サケも好き。熱燗(かん)はいいね。日本の食べ物はみんなOK」
ニューオーリンズには1年か2年に一度、家族で帰っている。
「駒ケ根は大好き。でもやっぱり時々故郷が恋しくなる。これからもずっとここに住むかどうかは分からない。子ども2人には大きくなったら米国の大学に行ってほしい。両方の国の文化を知ることが大事だと思うから。ぼくの希望だけど…」
スクールへの問い合わせ・申し込みはTEL81・5576へ。
(白鳥文男) -
ピアノとビオラのセッション楽しくミニコンサート
宮田村町三区でピアノ教室を開く宮下和子さんは28日、友人で弦楽奏者の西薗真理さん=京都府在住=と一緒にミニコンサートを宮田村民会館で開いた。ピアノとビオラの楽しいセッションは、訪れた人たちを魅了。クラシックから唱歌まで幅広い曲目で盛りあがった。
コンサートは駒ケ根市内で開いた昨年に続き2回目。会場には乳児を連れた若い母親から高齢者まで幅広い年代の人たちが集まった。
シューベルトの名曲など、2人が息のあった演奏を披露。「やしの実」「夏の思い出」など耳なじみの曲では、演奏にあわせて聴衆も一緒に口ずさむ場面もあった。
1時間ほどのコンサートはあっという間。和やかな雰囲気で午後のひととき、みんなで音楽に親しんでいた。 -
フラダンス・フラメンコ発表会
駒ケ根市のダンス教室「スタジオAKI」(国澤晶子代表)は27日、講座生らによるフラダンス・フラメンコの発表会を同市のアイ・パルいなんで開いた。南信各地の20縲・0歳代の生徒ら約60人が出演し、日ごろの練習の成果を発揮する見事なダンスを披露した=写真。鮮やかな衣装を身にまとった出演者らはフラダンス、フラメンコそれぞれ約10曲を踊り、詰めかけた約400人の観衆を魅了した。
同スタジオの発表会は2回目。国澤さんは観客を前に「2年前からグループレッスンを個人指導に徐々に切り替えてきたため、皆実力がアップしている。心行くまで楽しんで」と呼び掛けた。
国澤さんと小学校の同級生だった縁で橋本ピアノ教室の発表会も同会場で併せて開かれた。 -
いいちゃんまちづくり連絡協議会が研究集会
飯島町のいいちゃんまちづくり連絡協議会(三石繁会長)は27日、飯島文化館で、研究集会を開き、町水道課の藤木清さんの講演に耳を傾け、分科会では「環境」「子育て支援の活用」「男女共同参画の地域課題について」をテーマに話しあった。
男女共同参画社会づくりに向け、諸問題に取り組み、住みよい飯島町を目指す同集会に、会員や一般町民ら50人が参加した。
「飯島町の水」と題した講演で、藤木さんは町の上水道の歴史や、樽ケ沢浄水場の概要に触れ「75年から供用開始し、32年経過したが、現在でも十分な施設能力がある」とした。
この後、3会場に分かれ分科会。「環境」分科会では「古紙回収方法が徹底されてない」「ペットの野生化により、ごみが荒らされた」「アパート住民のごみの出し方が悪い」などの苦情や意見が出された。
「子育て支援の活用」分科会では「病気になった時の預かってもらえる所がほしい」「子育て中はノイローゼになりそう」など切実な訴えもあり、仲間づくりの場、地域づくりの必要性などが話し合われた。
このほか、男女共同参画の課題として「耕地の役員も男性まかせにせず、女性パワーの活用を」「公の場で活躍できる人材(女性)の育成が必要」-などが挙げられた。 -
中沢小水泳記録会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は25日、水泳の記録会(高学年)と発表会(低学年)を開いた。快晴に恵まれてギラギラと強い日差しが照りつける中、児童らは教職員や訪れた保護者らの前で精いっぱいの泳ぎを見せた。
記録会には4縲・年生が自由形と平泳ぎの25メートル、50メートル、100メートルに入り交じって出場。それぞれの限界に挑戦した。児童らは1人ずつ名前を呼ばれると緊張した表情で位置につき、号砲とともに一斉にスタート=写真。見守る児童らから「頑張れ」「もう少しだ」などと大きな声援が飛ぶ中、水しぶきを上げて懸命に泳いだ。次々にゴールした児童らは体力を使い果たして一様に疲れ切った様子だったが、泳ぎ切った達成感で口元にはそれぞれ満足そうな笑みが浮かんでいた。 -
伊那市・新山の小学生と園児カレーづくりで交流
伊那市の新山小学校で25日、全校と近くにある新山保育園による、カレーパーティーがあった=写真。計約70人が参加。児童が園児の世話を見ながら、皆で協力して完成させたカレーを味わった。
全園児9人の小人数の同園では「限られた園児数の中では人との交流が広がらない」と学校行事への参加を依頼したのがきっかけ。本年度から連携を取り、「七夕集会」などの児童会活動を一緒に展開している。
この日は、6班に分かれ校庭でカレーをつくった。児童たちが育てたジャガイモ以外の材料は、各班が話し合いで決めた、ズッキーニ、トマト、チーズなど、それぞれが味を競いオリジナルカレーを完成させた。
園児たちも野菜を切ったり、皮をむいたりとお手伝い。中には小学1、2年生が、かわいい後輩の面倒を見ている姿もあり、和気あいあいとした雰囲気で調理が進んでいた。
間山静園長は「人との触れ合いを深め、広がりのある交流を」と期待。児童会長の間沢亮太君(6年)は「保育園児の参加があったほうが交流が深まる」と感想を述べていた。 -
駒工で大学の授業
文部科学省の外郭団体・科学技術振興機構が理数系教育の充実を支援するSPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)の一環として駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は25日、情報技術科2年生33人を対象に、大学教授による授業を行った。
同校を訪れた諏訪東京理科大(茅野市)システム工学部電子システム工学科の宮澤悟教授が「高度シミュレーターを使用して理解する最適設計技術」について講義。「難解かもしれないが、重要な部分だけは何とか分かってほしい」と話しながら、フイードバック制御などについてプロジェクターを使って丁寧に説明した。生徒らは難しい授業内容に時折頭を抱えながらも、教授の言葉を一言も聞き漏らすまいと真剣な表情で講義に聴き入っていた=写真。
連携授業は全3回。2回目は9月5日に諏訪東京理科大で、3回目は同11日に駒工で行われる。
駒工は4年前から諏訪東京理科大と科学技術教育連携協定を結び、高校での学習内容が先端技術とどうつながっているかなどについての講義や実験などに取り組んでいる。 -
園児のハートをキャッチ
宮田中2年、手作り絵本で読み聞かせ読み聞かせや遊びなどを通じて、保育園児と交流している宮田村の宮田中学校2年生。このほど生徒一人ひとりが絵本を手作りし、園児に読み聞かせた。オリジナルの物語を創作したり、絵に凝ったりと、力作揃い。園児のハートをしっかりとつかんだ。
5月の交流時に読み聞かせに挑戦。「どうやったら喜んでもらえるのか?」と念頭に入れて、生徒たちは絵本をつくった。
物語を創作したり、迷路や間違い探し、クイズなどのアイデアを散りばめたり。自分が幼かった頃の記憶も引っ張り出して、ようやく完成させた。
7月から8月にかけて学級ごと、交流する近くの中央保育園を訪問。24日は2年2組が苦心の力作を携えて訪れた。
既製本のように体裁が全て完ぺきでなくても、手作り感が醸し出す雰囲気は満点。園児は読み聞かせるお兄さん、お姉さんに寄り添い、絵本の世界に引き込まれていた。
同学級の平林梨子さんは「小さい頃読んだ絵本を思い出し、出来るだけ分かりやすく書いてみました」と話し、喜ぶ園児の姿に目を細めていた。
交流は家庭科の授業の一環。園児とふれあった体験をもとに、今後は家族について考える学習につなげていく。 -
全国国際教育研究大会
「グローバル社会における異文化理解と共生竏鋳n域からの発信」をテーマに24日、第43回全国国際教育研究大会が駒ケ根市の市文化会館で開かれた。全国国際教育研究協議会など主催(共催・JICA国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊訓練所)。全国各地の高校の教職員、生徒らのほか、国際関係機関の職員、会員など約700人が参加し、国際教育について理解を深めた。
1日目には第26回高校生英語弁論大会、第6回留学生日本語弁論大会が行われた。上伊那からは上伊那農業高2年の御子柴すみれさんが英語弁論大会に出場。モンゴルを訪れた時の体験などについて流ちょうな英語で堂々と発表し、全国国際教育研究協議会会長賞を受賞した。
国際理解に関する研究と実践の発表では、駒ケ根市の赤穂南小学校西澤浩教諭が「義務教育におけるJICA駒ケ根と連携しての国際理解教育の実践竏註「界情報センター開設とその発展活動」について発表した。
基調講演としてベストセラー『世界がもし100人の村だったら』などの著作で知られる作家の池田香代子さんの講演「100人の村、あなたもここに生きています」が行われた。
大会2日目の25日には、3分科会に分かれての実践発表とワークショップのほか、シンポジウム「学校現場に生かす国際理解教育とは」などが同会場で行われる。 -
公民館ハーモニカ教室
念願叶いデイサービスで演奏宮田村公民館ハーモニカ教室(森山悦司代表、14人)は24日、村社協のデイサービスを訪問し、初のミニコンサートを開いた。昔懐かしいメロディで高齢者を楽しませ、念願だった演奏会は成功を収めた。
同教室は昨年6月に開講。昨年秋の村文化祭に出演して2曲を演奏したが、5曲弾けるようになったら外にも飛び出して演奏活動をしようと目標に決めていた。
月1回の練習を積み重ね、徐々に腕をあげたメンバー。レパートリーも増え、この日を迎えた。
埴生の宿や里の秋など、数曲を演奏。ふるさとを演奏すると、郷愁帯びた音色にあわせ、デイサービス利用者も一緒に口ずさんだ。
リズムを体全体でとって大喜びのおじいちゃん、おばあちゃんの姿も。
信濃の国をみんなで合唱した後には、余韻覚めやまぬ利用者からあっと驚きの大きな声援も飛んだ。
「喜んでもらえたら、我々も本当にうれしい。今後も色々な機会に演奏できれば」と森山さんらは話していた。 -
県指導員が宮田村の文化財をパトロール
県文化財保護指導員による文化財パトロールが23日、宮田村で行われた。県史跡の中越遺跡(中越区)、県宝の宮田宿本陣(新田区)の2カ所で、県教委、村教委立会いのもと保存状況などを確認。適切な管理に向けアドバイスなどもした。
県指導員は上伊那に2人いて年2回、全市町村の国県指定の史跡、名勝、天然記念物をパトロールしている。
この日は、御子柴泰正指導員が宮田村内の2カ所を訪れた。
中越遺跡では復元した縦穴式住居が8年ほど経過し、虫食いも見られる状況になったことから、「薫蒸してみるのも一つの手段」とアドバイス。
本陣では、土蔵の瓦屋根が劣化し、対策を考えていると村教委が説明。今後の対応について意見を交換する場面もあった -
雪割草の会が童心にかえって折り紙
宮田村の女性グループ「雪割草の会」(田中裕身会長)はこのほど、中越区の新谷寿子さんを講師に迎えて折り紙を学んだ。昔を懐かしみながら体験。手先を使って、つくる楽しさを実感した。
同会は農業女性を中心に構成し、さまざまな体験にも挑戦している。
この日も、童心に帰って折り紙に没頭。新谷さんから手ほどきを受け、夢中になってかえるや風船、鶴などを折っていた。 -
通学路及び交通安全施設等の設備・改善に関する陳情
飯島町の3小中学校PTA正副会長、校長、校外指導部13人は21日、役場に訪れ、高坂町長や担当課長、教育委員会に「通学路及び交通安全施設等の設備・改善に関する陳情」をした=写真。
町内の児童生徒の安全な通学を願い、PTAが通学路の安全点検を行い、検討を加え、要望をまとめた。
飯島小学校は▽学校北歩道橋の階段の改修▽町民体育館への階段近くの排水路の改修▽通学路整備への支援など3件。七久保小学校は▽七久保駅南踏み切りの拡幅▽南信精機前T字路にカーブミラー設置など5カ所。飯島中学校関係は▽上ノ原線歩道設置▽七久保駅南踏み切りから新田方面へ道路拡幅など5件。
陳情を受け、高坂町長、担当課長はそれぞれの要望に対し、町の考えを示し「できるだけ要望に沿うように努力したい」と述べた。
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初の地区外展示会を開催中「諏訪形写真クラブ」
「『滝』にしか興味のない人。『飛行機』の写真しか撮らない人など、頑固でユニークな人たちの集まりです」
諏訪形写真クラブを発足したのは2000(平成12)年。メンバー代表の野溝英基さん(64)が、伊那市西春近の諏訪形公民館長の時、同館のクラブ活動が年々潰れていくなかで、趣味のサークルを立ち上げようと考えたのがきっかけだ。
会員はそれぞれ写真歴30年以上の55竏・9歳の定年退職者らが中心となる、同地区の男性7人。毎年、新規会員を募集しているが、発足当初から顔ぶれは変っていない。
活動の中心となるのは、地元の文化祭など、年間2回の作品展。それぞれが力作を持ちより、計30点ほどを地元住民へ披露する。「次はどんな写真が出てくるのか楽しみ」などの反響もあり、毎回の展示は好評だという。
趣味の集まりとはいえ・ス写真・スには出費がつきものだ。自分の気に入った1枚を撮るには「フィルム(36枚撮り)1本であるかないか」。銀塩カメラを主に使用するメンバーらにとって、フィルム代もバカにならないという。
皆が止めずに続けている理由は、3つの喜びがあるから。
(1)趣味で写真が撮れる(2)メンバー内で技術の情報交換が出来る(3)せっかく撮った写真を地域の人に見てもらえる竏秩B
講師、先生といった指導者的な役割を担う存在を置かず、会員それぞれが・スお手本・ス。技術的な進歩を目指すのでなく、気軽に写真を楽しんでいるからだという。
地区外では初めてとなる展示会「諏訪形写真クラブ7人展」を9月5日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。
接写したカマキリ、モンシロチョウなどの昆虫、地球のマグマで地面が隆起した岩「玄武岩」など、バラエティーに富んだ写真の数々を出品。一人ひとりのこだわりが詰まった写真展に、多くの来場者が足を運んでいる。 -
より良い教育に共通認識深め、村議会と村教委が初の懇談
宮田村議会総務委員会(松田英俊委員長)と同村教育委員会(春日親夫委員長)は23日、初の懇談会を開いた。村内小中学生の学校生活における態度や教員、保護者の指導のあり方など、デリケートな問題にも言及。子どもたちを取り巻く現況を真摯に受け止め、より良い教育につなげようと、意見や情報を交換した。
村議会の申し入れで実現。総合学習から不登校、学校の・ス荒れ・スの問題などまで、持ち寄る情報でざっくばらんに話し合った。
教員、保護者双方の資質が低下し、子どもへの指導力が落ちているのでは、と危ぐする意見も。
乳幼児の健康診断などの場を活用して、子どもが幼い段階から親の資質向上を図るケアにも取り組むべき、などの提案も出た。
議員からは小中学校の授業参観を見た率直な感想も出され、生徒指導の難しさを指摘する声も。
春日委員長は「教員が自覚を持つことは当然だが、育成会をはじめとした地域の力も借りながら子どもたちの問題を考えていきたい」と答えた。 -
宮田小でセレクト給食
宮田村の宮田小学校は23日、児童が自ら給食の主菜などを選ぶ「セレクト給食」を全学級で行った。
給食への関心と、食べる意欲を高めるのが目的。魚か鶏肉、牛乳に入れる粉末のミルメークもコーヒーかイチゴを事前に選択した。
2年1組では魚、鶏肉ともに人気は2分。友人の選んだおかずを見ながら、自分の選んだものを美味しく食べていた。
同小では近年、給食にバイキング方式の採用を試みるなど、楽しみを取りいれながら食の大切さを子どもたちに伝えている。 -
中学生ワークショップ作品展
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は8月3・4日に同館と山梨県立美術館を会場に開いたワークショップ「WORKS竏駐ュく動作は美しい」に参加した中学生の作品展を9月3日まで同館で開いている。「働く」、「ミレーの作品を見た印象」をテーマに生徒が思い思いに制作した絵画作品の中から約50点を展示している=写真。ワークショップを通じて得た「働く」ことに対する中学生らの思いも併せて掲示されている。
ワークショップは駒ケ根市の赤穂、東中学校、伊那市の伊那中学校の生徒約40人が参加。制作に先立って駒ケ根市の養命酒駒ケ根工場を見学したり、東京都府中市美術館館長で多摩美大教授の本江邦夫さんの講義「働く人の美しさ」を聞くなどして作品制作のイメージを高めた。2日目には山梨県の山梨県立美術館を訪ねてミレーなどの作品を鑑賞した。
午前9時縲恁゚後5時30分。入館料大人千円、大・高校生800円、小・中学生500円(小・中学生は土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
写真クラブ「彩(いろどり)」作品展
駒ケ根市近郊在住のアマチュアカメラマンら約30人でつくる写真クラブ「彩(いろどり)」(宮澤基和代表)は第7回写真展「わたしの花風景竏衷o会いと想い」を駒ケ根市の市立博物館展示室で9月3日まで開いている。花や草木などをテーマにして会員20人がそれぞれに思いを込めて撮影した作品44点が展示されている=写真。真っ赤に色づいた紅葉や季節を彩るヒガンバナ、紅梅、ヒマワリ、藤、チューリップなどの花々の鮮やかな色彩を見事に切り取った作品のほか、山や森などの遠景を巧みに構図に取り入れた作品などが並ぶ。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時(最終日は午後5時)。8月28日は休館。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
千葉市農山村留学飯島小と交流
飯島町に農山村留学で滞在している千葉市の3小学校(寒川・生浜西・弥生小)の6年生48人は22日、千人塚公園で、飯島小学校6年生72人と、3班に分れ、マレットゴルフやネイチャーゲームなどで交流を深めた。
このうち、アドベンチャー班は城ケ池で、B&Gのインストラクターの指導で、カヌーやヨット、ローボートを体験。水着に着替え、ライフジャケットを着けた児童らは、オールやパドルの扱いを練習してから、ローボートやヨット、カヌーに乗り込んだ。
オールの扱いに慣れず、もたもたしていたローボートも、ほどなく、「オーエス」の掛け声を響かせ、沖合いに。ヨットも川面の微風を受け、静かな水面を走った。
1人乗り、2人乗りのカヌーもスーイ、スーイと対岸を目指した。
一方、マレットゴルフ班は林間に快音を響かせ、ネイチャーゲーム班は3人1組になり、「キノコ」「においのするもの」「手の平よりも大きな葉」などの課題に沿って、園内を探しまわった。
弥生小学校の鷹野忠洋校長は「ホームスティー先の農家や役場のみなさんが心を込めて歓待していただいた。長野県の大自然に触れ、親元を離れ、農村での宿泊体験は心に残る思い出になるのでは」と話していた。
19日来町した千葉市の小学生らは23日、アグリネーチャーいいじまで閉校式を行い、道の駅花の里いいじまで、家族への土産を買い、帰途につく。 -
宮田小2学期始業
宮田村の宮田小学校(野溝和人校長)は21日、夏休みを終えて2学期の始業式を開いた。真っ黒に日焼けした子どもたちが元気に登校。楽しかった夏の思い出を友人らと語り合った。
各学級では、児童が休み中に出された課題や記録を提出。勉強に遊びに、一生懸命取り組んだ夏の成果を報告した。
1年2組(原一彦教諭)は、児童一人ひとりが休み中の楽しかった出来事を発表。
「水族館へ行ってきた」「プールで泳いだ」「ふれあい広場ですべり台に乗って、おしりが痛くなった」など、たくましさを増した笑顔で語った。 -
ケ・セラのファミリーコンサート
駒ケ根市の愛好者らでつくるフルートアンサンブル「ケ・セラ」は20日、2日間の夏合宿の締めくくりとして、ファミリーコンサートを同市東伊那のふるさとの家で開いた。
同施設で大好きなフルート漬けの2日間を過ごした16人の会員。家族や友人らが集まったコンサートでは、合宿の成果を存分に披露した。
1人から2人で課題にしてきた曲を演奏。今年7月に始めた初心者の女性や小学校2年生の男子も、楽しげに演奏を繰り広げた。
ケ・セラは毎月2回集まり、子どもから高齢者まで幅広い年齢層で構成。合宿は今年初めての試みだったが、演奏を通じて会員相互の交流も深めた。 -
第15回静かな夜のお話会
中川村図書館は18日夜、10人余が参加し、静かな夜のお話会を開いた=写真。
ハスの花が飾られ、香が焚かれた会場で、ひろさちや原作の紙芝居「お盆のはなし」でスタート。インドの法衣をまとった杉沢館長が読みを担当「釈迦の弟子、もくれんが餓鬼道におちた母に、食べ物を与えようとすると:」と盆のいわれを説いた。
続いて、長尾久美子さんがブラックシアターで芥川龍之介の名作「蜘蛛の糸」を上演。 また、小林真紀さんはコカリナで「浜辺の歌」を演奏、参加者はしみじみと聞入った。
このほか、松村満久さんが創作童話「はなのお経」の読み聞かせ、熊井紀江さんが平和への祈りを込めて詩「無言館」を朗読した。 -
フルートアンサンブル合宿
駒ケ根市近郊に住む愛好家らでつくるフルートアンサンブル「ケ・セラ」(清水りつ子会長)は19、20日の2日間、初めての夏合宿を市内東伊那の農林業体験宿泊施設「ふるさとの家」で行っている。小学2年生から70歳過ぎまでのメンバー16人が参加し、飯田市で教室を開いている指導者の森田和美さんの個人レッスンを受けたり、数人ずつ集まってアンサンブルの練習をしたりと、大好きなフルート漬けの2日間を和気あいあいで楽しく過ごしている。メンバーの宮澤清高さん=駒ケ根市=は「上達する機会として集中的に練習できる合宿を計画した。でもあまり苦しくならないように、とにかく皆でフルートを楽しみたい」と話している。
20日に同会場で開くファミリーコンサートでは全員がソロ(独奏)を演奏することになっているとあって、会員らは真剣な表情で練習に打ちこんでいる=写真。
ケ・セラは04年に駒ケ根市文化財団のフルート教室を受講した生徒らが中心となって05年9月に発足。現在、月2回集まってアンサンブルなどを楽しんでいる。来年には独自のコンサートを開きたいという。 -
カナダの貴重な体験報告 研修参加の中学生・市長に
夏休み中の13日間、カナダへ語学研修に参加した伊那市の中学2年生らが18日、市役所で小坂樫男市長に帰国のあいさつをした。参加者らは「よい経験になった」などと、充実した海外生活の思い出を語った=写真。
報告に訪れたのは16人中15人。小坂市長は「ホストファミリーとの貴重な体験は一生の思い出になったと思う」と出迎えた。生徒らは「分からないことも分かるまで教えてくれて優しかった」などと話し、それぞれが研修を満喫した様子だった。
伊那東部の大野田裕矢君は「カナダは国土も人の心も広くて、素晴らしい国だと思った。英語をもっと勉強して、またいつかホストファミリーに会いにいきたい」と感想を述べていた。
研修は伊那市など6市町村による共同事業で、本年は4市町村より31人が参加した。同市は3市町村合併で昨年の定員15人から20人へ増員、一人当たりの研修費41万2千円のうち、15万円を補助している。 -
優秀映画上映19、20日に駒ケ根市文化会館で
優秀な日本映画を厳選して上映する「優秀映画鑑賞推進事業」で駒ケ根市文化会館は19、20日に映画4本を一挙に上映する。作品は昭和の映画史に名を残す『白い巨塔』(田宮二郎主演、1966年)、『隠し砦の三悪人』(三船敏郎主演、1958年)、『反逆児』(中村錦之助主演、1961年)、『次郎長三国志(鶴田浩二主演、1963年)。
入場料は1日500円。問い合わせは同館(TEL83・1130)へ。
上映時間は次の通り。
◇19日▽反逆児(午後2時縲・時50分)▽白い巨塔(午後4時縲・時30分)▽隠し砦の三悪人(午後6時40分縲・時)
◇20日▽次郎長三国志(午前10時30分縲恁゚後零時10分)▽白い巨塔(午後零時20分縲・時50分)▽隠し砦の三悪人(午後3時縲・時20分) -
TV電話で学習指導
長く学習塾を経営し、講師として多くの受験生を喜びの合格に導いてきた経験と実績を生かしてこのほど画期的な「インターネット・ゼミナール」を設立。8月から受講生の募集を始めている。
温めていたアイデアを実現させた「インターネット・ゼミナール」は、家庭にも広く普及してきたパソコンを活用した学習指導。
「カメラとマイクを手持ちのパソコンに接続するだけで、インターネットを利用したテレビ電話で個人指導ができることに1年ほど前に気がついた」
言わばパソコンを介した家庭教師だ。距離がどんなに遠く離れていても関係なく、一対一の学習効果が期待できる。
「通信教育のような一方通行でなく、互いに顔を見て会話しながら勉強ができる。周囲の目が気になる塾と違い、気軽に質問ができるのも大きなメリットです」
宿題の解答は24時間以内に電子メールで送り返すが、ただ○×をつけるだけでなく、音声による指導を付けられるのも大きな特徴だ。
塾に通う往復時間の無駄もないほか、事故の心配や送迎の負担もなく、勉強の様子を目の前で見ることができるなど、保護者にとっても利点は多い。
◇ ◇
大学卒業後、専門学校を経てプロカメラマンとなった。大手企業の広報写真などを手掛け、東京を本拠に世界中を飛び回った。
カメラマンとして安定した生活を送り、業界での評価も高かったが「自分のセンスに限界を感じ始めた」ため、すっぱりと廃業。教育に大きな魅力を感じていたことから進学塾を八王子に開いた。自ら講師となり、研究を重ねながら指導の経験を積んだ。「人に何かを教えるというのは素晴らしいこと。その楽しさのとりこになりました」
講師も複数使うなど順調に発展したが、3年後、家庭の事情により塾を友人に譲って駒ケ根市に転居し、中城英数塾を開いた。以来20年間、多くの受験生を指導し、東大をはじめとする難関突破に力を尽くしてきた。
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「教育でまず大切なのは子どもの心を開くために目線の高さを同じにすること。スパルタ教育は駄目ですね。とにかく徹底的に褒めること。どんな子だって必ず良いところがありますから」
問題の答えが違っていても×印はつけず、間違いの理由を説明した上で正しい解き方を丁寧に教え、再び挑戦させる竏秩Bこれを辛抱強く繰り返すと、誰もが全問正解できるようになる。
「そこで100点をつけてやると子どもは大変に喜ぶ。そして大きな自信がつくんです。『自分でも100点が取れるんだ』ってね。しかるのは簡単だが、子どもの心を傷つけず、いかにやる気を持たせるかが考えどころです。甘やかすのとは違う。自信を持ち、伸びていく子どもたちを見るのは楽しいですよ」
小学4年生から高校2年生までを対象に国語、数学(算数)、英語を教える(高校受験生は5教科)。指導は日曜日を除く毎週午後4時縲・時のうち希望の1時間。費用は入会金1万円、月謝1教科1万円のほか、テキスト代として1教科千円程度。マイク付きヘッドホンは体に触れる物なので購入を勧める(2千円程度)が、プリンター、スキャナー、専用カメラはすべて無料で新品を貸し出す。
問い合わせは中城さん(IPTEL050・7502・6687、携帯TEL090・4389・8846)へ。