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第1回倫理経営講演会「日本創生の心-負けてたまるか-」に200人
「企業に倫理を」「職場に心を」-をスローガンに活動する県伊南倫理法人会(小林義徳会長)は19日夜、駒ケ根市アイパルいなんで、単独第1回倫理経営講演会を開いた。会員ら約200人が、倫理研究所の水上宏参与の「日本創生の心-負けてたまるか-」に耳を傾け、職場における倫理の必要性を実感した。
水上さんは中越大地震の被災地、長岡の現況に触れ「山肌は削られ、家はつぶれ、被災者は仮設住宅で不自由な生活をしている」とし「地震や豪雨など天変地変は日本の世情とリンクしている。昔から人の心が和やかならば、天も和やかと言われている」と述べ、今、なぜか倫理が必要かを説いた。
また、「日本は格差社会で、勝ち組と負け組の二極化、対立の構図が進んでいる」とした上で「勝ち組、負け組という考えは外国から入ってきた文化、日本は『敵に塩を贈る』文化。負けた人への感謝の気持ちを持たないと、今度は負け組になってしまう。世の中、勝ち放しになるほど甘くない」と気を引き締めさせた。
「人生は時には負けることも大切、しかし、延々と負け放しではだめ。負けたことを生かし、勝つためには何が必要か考え、這い上がれば、りっぱな経営者になれる」と話した。
このほか、法隆寺の五重の塔を例に挙げ「国や家庭に1本心棒が通っていれば、揺れを吸収し、倒壊することがないが、今の日本は吸収するどころか、一緒に揺れている。個人主義の時代の新たな倫理を構築をしなくてはならない」と訴えた。
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箕輪町の5小学校に三洋電機が充電池セット寄贈
地球環境にやさしいまちづくりを進める箕輪町の5小学校に25日、三洋電機が“千回繰り返し使える”充電池「エネループ」のセットを寄贈し、5年生対象に環境授業をした。
三洋電機は05年11月、充電池「エネループ」を発売。小学校エナジー・エボリューション・プロジェクトで05年度は全国250の小学校に充電池セットを寄贈。06年度は約30校で環境授業を予定し、箕輪町が初回。
町は、新エネルギービジョンに基づく環境学習事業の一環でプロジェクトに参加した。
町文化センターでの5小学校合同贈呈式は5年生約250人が出席。充電池セット(充電池120本、充電器10個、保管用ボックスなど)各校1セットを代表児童が受け取り、中部小の赤羽郁海君が「環境省エネ委員会を中心にエコ活動に取り組んでいる。これからもエコ活動に取り組みたい」と礼を述べた。
三洋電機の竹村剛さんは、「電池を使い捨てないことを考えてもらい、子どもたちに地球環境の大切さを伝えていきたい」とあいさつした。 -
シルクミュージアムで銘仙展27日から
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第11回特別展「大正・昭和前期の心華やぐおしゃれ着 銘仙」を27日から開く。「銘仙」は大正から昭和初期にかけて流行した平織りの普段着。市民らから寄せられた多数の着物を展示するほか、銘仙を描いた絵画やポスターなども併せて展示。6月4日まで。
5月4日は着物を着て写真撮影もできる(無料。事前問い合わせ必要)。
問い合わせはシルクミュージアムTEL82・8381 -
中沢小1年生を迎える会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)で22日、1年生を迎える会が開かれた。1年生は6年生のお兄さん、お姉さんに小さな手を引かれて体育館に入場。2縲・年生が学年ごとに趣向を凝らした演目を披露し、プレゼントを手渡したりして1年生を歓迎した。
5年生は1年生をおんぶし、1年生の背中に張り付けた紙製の花を取り合うゲームを展開。入り乱れての攻防に1年生もはじけるような笑顔を見せた=写真。4年生は人形劇で花咲かじいさんを披露。6年生は「校長先生の名前は?」「学校で飼っている動物は?」などの中沢小クイズを出題した。2、3年生は学校の行事を紹介。「5月は遠足」「9月は運動会。楽しいよ」「分からないことがあったらいつでも聞いてください」と先輩らしいところを見せた。 -
いいじま文化サロン総会、多彩な公演事業を決める
地域住民の文化振興を図るいいじま文化サロン(後藤俊夫会長)の06年度総会が20日夜、会員、理事ら約20人が出席し、飯島町文化館であった。05年度事業、決算報告の承認、演劇やコンサート、映画会など多彩な公演を盛り込んだ06年度事業計画を決めた。
06年度公演事業は次の通り
▽平野啓子語りの世界=4月7日午後7時、飯島町発足50周年記念事業の第1弾として実施▽いいじまミュージックウェーブ=5月13日午後3時から、地域で音楽活動をしているグループが実行委員となり運営を計画。ジャンルを超えた新しいコンサートライブ▽朗読劇=8月4日午後7時、「この子たちの夏を読む会」を中心に、手作りの公演を企画。戦争・平和がテーマ▽加藤登紀子コンサート=9月9日、町発足50周年記念事業のメーン▽映画「アイ・ラブ・ユー」と女優忍足亜希子さんトークショー=11月、聾者の女性と彼女をめぐる人たちとの心のふれあいを描くヒューマンドラマの上映と主演の忍足さんを迎えてのトークショー。町社協と共催▽その他、子ども向けミュージカルの検討、映画会(ドラえもんなど人気新作映画)の実施など。 -
1年生を迎える会
中川村の中川西小学校児童会は20日、体育館で「1年生を迎える会」を開き、学年毎の発表やゲームで1年生らを楽しませ、西小の新しい仲間を歓迎した。
1年生は上級生の拍手の中、6年生と手をつないで入場。
まず、4年生は実演を交えた「武勇伝バージョン」で「教室では『だるまさん転んだ』『こま回し』をします」「校庭にはねずみわたりやブランコがあります」と学校紹介。次いで、2年生は教科の説明。ピアニカで「チャルメロ」を演奏するサービスもした。3年生は寸劇仕立てで給食の楽しさ、マナーを伝えた。
各委員会を担う最高学年の6年生は、委員会の役割や規則を優しく教えた。
この後、なじみのゲーム「じゃんけん電車」で会は盛り上がった。 -
光前寺で『桜の下で』ライブ
境内を彩るシダレザクラのライトアップが始まった駒ケ根市の光前寺で20日夜、ヒット曲『桜の下で』で市の観光キャンペーンとタイアップしているボーカルグループ「橋本ひろしと冒険団」がライブ演奏を披露した=写真。あいにくの雨にもかかわらず、特設ステージが設けられた大講堂の前には約100人の聴衆が集まり、桜の花の下で夜空に美しく響く歌声に聴き入った。
訪れた近くに住む主婦(43)は「CDで聴いている『桜の下で』を目の前で本物が歌っていて感激した。やっぱり生で聴くと違いますね」と話していた。 -
ミヤザワフルート会長がリコーダー寄贈
飯島町飯島出身のミヤザワフルートの宮沢正会長(埼玉県在住)はこのほど、飯島町の2小学校の新3年生104人にリコーダーをプレゼントした。
両校では早速、音楽の授業で使っている。 恒例の宮沢会長のリコーダー寄贈は81年から始まり、今年で25回目。 -
おやじ塾が史跡巡り
歴史をたどり、地元の良さを再発見中高年男性がさまざまな挑戦をする宮田村公民館のおやじ塾は18日、村内中越区の史跡をめぐった。陽気にも恵まれて楽しく散策。南羽場の石造物群などを見て歩き、桜が満開の北の城では花見を楽しみながら歴史ロマンにふれた。
古くからある集落の入口に、江戸時代中期の石碑をはじめ、庚申塔(こうしんとう)や馬頭観音など62基もの石造物が立ち並ぶ。
参加した約20人のメンバーは圧倒されながらも、民衆が築いた知られざる豊かな風土、歴史に想いを馳せた。
区の由来にもなり、、中世に一帯を本拠としていた土豪「中越氏」の居館跡とみられる、下の城、北の城にも足をのばした。
北の城では100本近い満開のソメイヨシノがお出迎え。「素晴らしい。村内にもこんな良い場所がある」と、地元の良さも再発見していた。 -
作品寄贈の西津青滋夫人がかっぱ館に来館
かっぱをテーマにした作品の制作で知られる故西津青滋夫人の以登さん(85)=東京都豊島区=が20日、亡夫の作品を収めた駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)を2年半ぶりに訪れた。以登さんは来館の知らせを聞いて駆けつけた中原稲雄教育長らとともに西津さんの作品を間近で眺めながら「この作品は昔から子どもたちに人気があったのよ」などと楽しそうに歓談=写真。「私がここに来る機会はあまりないが、夫の作品が数多く展示され、多くの人に見てもらっていると思うととてもうれしい」と笑顔で話していた。
以登さんは2003年、駒ケ根市に対し、西津さんの製作した塑像、ブロンズ像、デッサンなど約90点を寄贈した。 -
和紙人形展
箕輪町松島の人形作家大槻和子さんは28日まで、和紙人形展を箕輪郵便局ロビーで開いている。
01年に続く2回目の個展。テーマは「幻」。「栄華を極めた人々の滅びに向かった後の姿を静かに見つめ創作した」という、過去5年間に創った額面16点、立体20点を展示している。
テーマと同じ題名「幻(秀吉、寧寧、淀殿)」、「寂光院 祈りの徳子」、「平清盛」、勧進帳の「安宅の関」など、いずれも幻を思わせる渋みのある色合いの和紙を使い趣ある作品。
「里見八犬伝」シリーズは今年の正月に長野市の東急百貨店で展示したもので、高さ50センチほどもある。子どもが遊ぶ様子を再現した人形や内裏びなも飾っている。
第1回展は「御柱」と「能」がテーマだった。「前回のような華やぎは少ないと思うけれど、今の自身の心境に通じる思い」という。
郵便局の利用者だけでなく、大槻さんが指導する和紙人形教室の生徒も見に訪れている。「仕事帰りの人にもぜひ見てほしい」と話している。午前9時から午後7時まで。 -
村歌舞伎一代を成功させる会飯島分会が設立総会
後藤俊夫監督(67)=飯島町=が農村歌舞伎を題材に取り組む長編劇映画「村歌舞伎一代」の製作・上映を成功させる会の飯島分会の設立総会が19日夜、文化館であり、登録会員115人24団体のうち、約30人が出席し、会規約や役員の確認、会の運営と支援方法などについて話し合った。
会長の高坂町長は「監督の地元として、分会を立ち上げ、裾野を広げ、支援金を集めるなど、できるだけの支援をしていきたい。何としてもこの映画を成功させ、伊那谷を全国に、世界に発信させたい」と設立趣旨に触れてあいさつ。
後藤監督は製作本部や撮影宿舎の提供など、町の温かい配慮に感謝し「自主企画は配給が難しいが、角川映画が引き受けてくれ、全国同時公開ができる。主演の片倉孝太郎さんはすばらしい演技をする人、すでに役づくりを進めている」と現況にも触れた。
役員は次のみなさん
(敬称略)
▽会長=高坂宗昭町長▽同副=野村利夫議会議長、坂井武司町商工会長、松下寿雄本会運営委員▽委員=森下一雄、堀越幸夫、宮嶋紀義、山田治男、竹沢秀幸、知久平彰、久保田英一、生田順市、宮脇公子、小木曽信人、伊藤信人、山田敏明、大沢利光▽事務局=町教委(北沢教育次長、事務局職員) -
白心寺の花まつり
宮田村町2区の白心寺(山田弘之住職)はこのほど、釈迦の生誕を祝う「花まつり」を開いた。稚児行列や大数珠くくりなど、子どもたちが伝統の仏事に親しんだ。
稚児行列では誕生のシンボルでもある「白象」を全員で引き、寺周辺の約2キロを行進。檀家役員が甘茶を沿道住民に振る舞い、祝った。
寺に戻り、釈迦像への甘茶かけや大数珠くくりなども体験。子どもたちが主役となり、にぎやかにまつりを繰り広げていた。 -
ちゃりんこゴーゴー探検隊などの活動を展示
中川村のキャンパースヴィレッジ自然学校は大草城址公園管理棟に、04年度4月から始まった地域こども教室で行なってきた「ちゃりんこゴーゴー探検隊」」「チャレランクラブ」「きちきちバンバン山族隊」など2年間の活動の記録を展示した=写真。
また、ユーラシア大陸を自転車横断を目的に、昨年3月、中川村を出発した島崎敏一さんの旅の様子も紹介している。島崎さんは博多から船で韓国に渡り、中国、ベトナム、パキスタンを経て、現在トルコを走行中、6月にはワールドカップ開催のドイツに到着する予定。
開場は22日午前9時-正午まで、入場無料 詳細はキャンパーズヴィレッジ(TEL88・2695) -
中沢小交通安全教室
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は19日、全校児童を対象にした春の交通安全教室を開いた。児童らは学校周辺の一般道路に出て1・2年生は歩行、3年生以上は自転車の安全についての路上実地訓練を行った。
交差点などに立って児童らを指導するのは教職員のほか、警察官や交通安全協会員、PTA校外指導部員ら。入学間もない1年生も横断歩道の手前できちんと止まって車などが来ないことを確認し、高く手を上げて渡っていた=写真。自転車で交差点に差し掛かった児童の中には乗ったままで横断歩道を通行しようとする児童もいて、見守る職員らに「降りて押すように」などと注意を受けていた。
北原校長は「自分の安全は自分で守る。正しい歩き方や自転車の乗り方をしっかりと身につけてください」と児童らに呼び掛けた。 -
十二天の森キノコ写真展
駒ケ根市の中原寧之さんが自宅近くの住宅地に広がる平地林、十二天の森を散策しながら撮影したさまざまなキノコの写真展が駒ケ根市立博物館のロビーで5月7日まで開かれている=写真。入場無料。
オオウスムラサキフウセンタケ、カレエダタケ、シワカラカサタケなどの珍しい物をはじめ、約3年かけて撮影した約50種類のキノコの写真を展示している。中にはタマゴタケが白い殻を破って赤い頭を現し、大きな傘を開く様子がよく分かる8枚の連続写真などもある。
月曜休館。午前9時30分縲恁゚後6時30分。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
村歌舞伎一代制作本部開所式
後藤俊夫監督(67)=飯島町=が農村歌舞伎を題材に取り組む長編劇映画「村歌舞伎一代」の製作本部を飯島町役場庁内の一角に設置。19日、関係者40人が見守る中、後藤監督と高坂町長が看板を上げ、製作拠点の設置を祝った。
看板は幅30センチ、2・4メートル、大沢教育長の揮ごうで長編劇映画「村歌舞伎一代」と書かれた。
後藤監督は「飯島町の温かい配慮で、映画づくりを行う製作拠点の設置できた」と感謝し「主演に歌舞伎役者の片岡孝太郎さんが決まり、6月には全俳優も決定する」と現況に触れ「映画を通して、伊那谷のPRを頑張りたい」と誓った。
高坂町長は「本部設置でいよいよ、製作が本格化する。後藤監督の地元として、側面から支援協力するために、今夜『成功させる会』の飯島分会を立ち上げる」と述べ、多くの出席を呼び掛けた。
今後のスケジュールは5月4日、同本部で第2次オーディション。6月末、制作発表、10月末撮入の予定。同本部には常時スタッフ30-40人が出入りする。
また、撮影隊宿舎は千人塚老人福祉センター千寿荘を充てる。 -
近作彫刻展
南箕輪村北殿の小倉孝一さん(73)は28日まで、彫刻展を八十二銀行南箕輪支店ロビーで開いている。
「綾香」「少年夢遥か」と題した首(頭)の作品と立像「涼風」の近作3点。石こう像とブロンズ粘土による2つの手法で、1作品に約半年かけて作り上げた。スケッチとデッサンも展示している。南箕輪村や伊那市の金融機関ロビーなどで個展をし、今回が4回目。
彫刻歴は40余年。児童の首や女性の立像を制作し続けている。児童の首を作るのは、元教諭で長年身近に接してきたこともあり、「純粋で若々しく、魅力がある」と作品の題材にしている。伊那美術会員で、これまでに各種の賞を受賞している。
「量感豊かな生命感あふれる彫刻を創り続けたい。大きくはないが力強く、形や技巧的でない感じたままを自己表現したい」と小倉さん。「じっくり見て、作品の内からの生命感を感じとってほしい」と話している。 -
津野祐次写真展「美しき日本」
伊那市にあるヤマウラ長谷営業所内の長谷アルプスフォトギャラリーで、津野祐次写真展「美しき日本」が開かれている。「伊那市は国内屈指の美しい風景が存在する」ことを実感できるよう、あえて日本各地の風景と合わせて展示した。8月27日まで。
新伊那市誕生を記念した写真展の第2弾。国内を10年ほど飛び回り、撮りためた中から、津野さん自身が推薦する海や渓谷、高原、山岳を中心に、作品40点を並べた。
南アルプスの「塩見岳」「藪沢源流」など地元の自然景観に加え、朝日を浴びる「橋杭岩」、夏の「ブナの森(秋田県)」「博多港夜景(福岡県)」など日本の風光明美な地を紹介。満開の桜で埋まる高遠城址公園と、弘前城をバックにした「弘前公園」の桜を見比べることもできる。四ツ切縲・×1・5メートルサイズ。
津野さんは「写真の表情から、岳都にふさわしい地域の良さを見直す一助になれば」と話している。
開館は午前9時縲恁゚後5時。土・日・祝日のみ開館。29日縲・月7日、8月5縲・6日は毎日開館。入館料は大学生以上100円。 -
【登場】美篶小学校校長 北原寛さん(58)
教員歴は約33年。中野市の中野平中学校が初任校。原中、駒ヶ根東中、西箕輪中など、南信地域の中学を中心に教べんを取ってきた。途中、自分の教育哲学を見つめ直そう竏窒ニ、上越教育大学大学院で2年間勉強。教育に対する姿勢は誠実だ。
前任は小規模校の長谷小学校の教頭。児童人数はこれまでの約4倍以上となる学校が、校長職の初任地となった。「子どもたちの多さに圧倒ぎみです。しかし、素直さを持っている児童には変りはない。その表情に救われています」。
「子どもたちの感性を引き出す」ことが教育理念。物事を一定の見方からだけでなく、いろいろな向きから見れるしなやかさ。人間、誰もが持っている感性を育てられればうれしいという。
1学期始業式のあいさつで児童たちに呼びかけた言葉が2つある。▽「だいじょうぶ」困っている人に声をかけられるやさしいこころ▽「おはようございます」きょうも明るいあいさつで1日のはじまり竏秩B
日々の学校生活を過す中で、人と人とのふれあいの一歩となる「思いやり」や「あいさつ」。これらを通じて、友人の持っている新たな一面を発見したり、その新たな一面を見出した自分を発見する児童たちには、固定的でない・スしなやか・スな考え方の持ち主に成長してほしいという願いが込められている。
趣味は大学生時代に熱中した硬式テニス。最近はプレーする機会がないというが、同年代の教諭仲間と共に、また始めようと計画を立てている。
伊那市日影在住。妻、自分の母親との3人暮らし。 -
プロドッグスクール
宮田村の日本聴導犬協会の「第11回Prо-Dogスクール」が16日、駒ケ根市東伊那のふるさとの丘アルプスドームであった。約2時間の訓練で、犬たちは家族としてのマナーや、飼い主やPTОに合わせるしつけを身に付けた。
スクールにはラブラドールやシベリアンハスキーなど大型犬から、コーギー、柴犬、キャバリア、チワワなど中、小型、超小型犬など郡内各地から43組が参加し、3班に分かれ、同協会のインストラクターから、スポーン(胴輪の1種)を使った散歩の仕方など基本を実習した。
まず、地面に四角を描き、その線に沿って歩いたり、S字歩行で、犬同士すれ違う場合などの実践を通して、
犬が自分勝手に歩いたり、ほかの犬にほえたり、遊んだりしないように訓練した。 -
上島泰芳・上島松男2人展
飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまで24日まで、伊那市美篶の「上島泰芳・上島松男2人展」が開かれている。
祖父、上島不六さんの「銘竹彫刻」を独自の技術開発で、現在のスタイルに深め復活させた上島泰芳さんの銘竹彫刻と、手製本会社美篶堂代表で、紙の断面で絵を描く、上島松男さんの「断面アート」を合わせて300点余展示した。
泰芳さんオリジナルの銘竹彫刻は、京都嵯峨野のモウソウチクを油出し、4、5年置いた物を用い、竹の表面にドリルで絵や文字を刻んだ。井月や一茶の俳句や芭蕉の「奥の細道」「信濃の国」、各宗派の本尊、大日如来、釈迦、阿弥陀如来などを中央に描き、般若心経を左右に書き記した作品、花鳥、山水などのほか、竹筒の花器、竹の根「稲塚」の1輪挿しなどを展示した。
一方、松男さんは世界の手すき和紙を集めた見本帳、色とりどりの紙を重ねた切り口で、「雲上の富士」「赤富士」や抽象画を描いた。このほか、美篶堂が製本した書籍も並べた。
会場ではブロックメモ、上製ノートなど紙小物も販売している。 -
【記者室】喜ぶのは塾ばかり
小学校に入学したばかりの1年生が初々しい。遊び盛りの無邪気な表情を見ると思わず笑みが浮かぶが、学校の勉強についていけなくては大変竏窒ニばかりかなりの親が早速学習塾に通わせ始めているという▼一方、小学校で英語を必修化する方針を中教審が示したが、どちらにしろ喜ぶのは塾ばかり竏窒ニいうことになりはしないか。一般的な日本人の英語は思い浮かべた日本文を頭の中で英文に翻訳しているだけ。その日本語がしっかりしていなければマトモな英語が出てくるはずはない道理だ▼国語の基礎を学ぶべき小学生に外国語を教えても時間の無駄というものだろう。言葉遊びとしてならいいが、授業時間削減で学校にそんな余裕はないはずだ。どうなるニッポン。(白鳥記者)
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里宮神社の春祭
夜来の雨も上がり、青空が広がった16日、宮田村町3区の里宮神社で春祭がのどかに繰り広げられた。氏子らは満開の桜の下にござを敷き、重詰のごちそうにはしを運びながら、特設ステージで繰り広げられる演芸を楽しみ、近所同士、酒を酌み交わし、陽春の1日を楽しく過ごした。
神事、新氏子の紹介と続いたあとはお待ちかね、演芸大会。梅が里宮田太鼓子ども連の元気いっぱいの演奏で幕開け。カラオケや各班の出し物などが舞台を飾った。 -
桜まつり・山の音&手って市にぎやかに
中川村の望岳荘芝生広場で16日、第2回桜まつり・山の音&手って市(アルプスコンサート)があった。村民有志でつくる実行委員会主催。
第1回桜まつりコンテスト入賞作品の発表や蟹沢かつひろさんのフォーク弾き語り、「彦音-Hikone」のオカニナ演奏に耳を澄まし、満開のソメイヨシノを見上げ、陽春の一時をのどかに過ごした。
また、会場では手作りパンや菓子、中川焼き、手織りの袋物、紙細工、鉢花などクラフトマーケットやフリーマーケット、野点、喫茶などが催され、来場者でにぎわった。
この日は午後になって、雨が上がり、青空が広がったため、途中から会場を望岳荘館内から、芝生に移動した。 -
高遠高生徒が共同作業所の売店手伝う
高遠高校福祉コースの生徒が15、16日、「さくら祭り」をしている伊那市高遠町の高遠城址公園内にある高遠共同作業所の売店で、昨年に続いて販売の手伝いをした。
福祉コースは毎年、伊那養護学校や老人福祉施設、保育園などで交流を図っているが、「成人した知的障害者と接する機会も設けたい」とボランティア活動を計画した。
体験を希望した3年生4人が、2人ずつ日替りで取り組んだ。生徒たちは「いらっしゃいませ」「よかったら手にとって見てください」と積極的に接客した。
活動にあたった伊藤遼奈さん(17)は「手伝いを通して体験してみないと知ることができないことを学ぶことができ、いい経験になった。今後に生かしていきたい」と話していた。
また、観桜客の駐車場として開放している同校グラウンドでは、生徒たちが駐車場の整理や、町観光協会などが展開する旧高遠藩主・保科正之公のドラマ化実現に向けた署名活動をし、花見客に協力を呼びかけた。
生徒会の3年生約40人が23日までの土・日曜日の4日間で活動にあたる。生徒たちは笑顔で「行ってらっしゃい」などと声をそろえて花見客を迎えていた。 -
建設労連が太子講
宮田村の建設関連の職人らで構成する上伊那建設労働組合宮田支会(間山光会長、53人)は15日、宮田小学校横に設けてある太子祠で「宮田太子講」を開いた。約20人の役員が出席。業界の発展や工事の無事などを祈願した。
多くの寺院を建立し、建築用の万能計算機でもある「差し金」を考案したと言われる聖徳太子は、建築職人にとって信仰の対象。
宮田村でも大正初めに祠が造られ、1962年4月に現在地に移された長い歴史を持つ。
太子講も毎年4月に開いており、この日も仏事を挙行。白心寺の山田弘之住職の読経に手をあわせた。
「我々も初心にかえりながら、今年1年仕事に励んでいきたい」と間山さんは話していた。 -
中林忠良展オープニングパーティ
駒ケ根市の高原美術館で版画家中林忠良さんの展覧会が始まった。中林さんが1960年代から06年に制作した銅版画作品約150点が展示されている。初日の15日にはオープニングパーティーが同館で開かれ、関係者約40人が出席して展覧会の開催を祝った。中林さんはあいさつで「今まで人に言ったことはないのだが、実は私の作品の題材は皆原寸大。自分と社会のあり方やアイデンティティを訪ねる気持ちの表れかもしれない」と作品についてのエピソードを披露した。
中林さんは1937年東京生まれ。東京芸術大絵画科在学中に銅版画に出会い、同大学院では版画を専攻した。数々の国際賞を受けるなど活躍し、03年には紫綬褒章を受章。89年同大教授に就任、05年に退任した。現在日本版画協会理事長。
問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
東伊那小で1年生を迎える会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)で14日、1年生を迎える会が開かれた。1年生24人は6年生に手を引かれて体育館に入場。各学年が披露する歌や寸劇など、趣向を凝らした楽しい出し物の数々に大喜びで明るい笑顔を見せていた。
5年生は学校についてのクイズを8問出題。「校庭に時計はあるか」「水泳大会は12月にあるか」などの問題が次々に出された。1年生は迷いながら○か×を選び、答えが発表されると正解を選んだ児童らは飛び上がって喜んだ=写真。
4年生、6年生はそれぞれ学校の決まりや行事などを寸劇で紹介。ユーモアあふれる内容に、1年生は歓声を上げながら笑い転げていた。 -
交通安全教室、
中川村の中川西小学校で春の交通安全運動期間中の13日、全校で交通安全教室を開いた。
視聴覚室で開いた全体会で、ビデオ「タダシ君と自動車せんにん」を見て、「信号が青になっても、すぐに飛び出さない」「車の後、塀のかげなど、見えない角にも気をつける」-など歩き方、横断の仕方を学習した。
この後、実習に移り、児童らは集団下校の班に分かれ、6年生の班長を先頭に、1年生から学年順に並んで、学校周辺の通学路を歩き、安全歩行を身につけた。
班長は1年生や低学年の児童を気遣い、桜の花咲く、通学道をゆっくりと歩いていた。