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箕輪ブライトプロジェクト
施策機「順調」自然エネルギーを活用した廉価な照明装置の開発に取り組む箕輪町の事業者有志による「箕輪ブライトプロジェクト」は10日、第2回定例会を町商工会館で開き、役員や規約を決めた。
会長は小池茂治さん、副会長は市川平和さん、竹内真治さん。これまでに集まったメンバーは22人。
規約には具体的な取り組み事項に▽会員相互の経営資源補完による新製品の企画制作▽太陽光・水力・風力など自然エネルギーを利用し、かつ廉価な照明装置の開発▽装置の試作と天竜川護岸への設置による性能の評価-などを盛り込んだ。
同プロジェクトは9月25日、有志7人で設立発起人会を開き、太陽光、小水力、風力など各部会で照明装置を研究開発することを決定。太陽光発電タイプの試作機を10月7日に町郷土博物館の庭に設置し状況を見ながら研究を進めている。
試作機は周囲の暗さ、またはタイマーにより午後4時に点灯し、午後9時に消える。稼動状況について小池会長は、「順調」とした上で、「さらに高性能、廉価のコンセプトで開発してもらわないといけない」と話した。
試作機は07年3月まで設置し継続調査する。その間、さらに商品開発を進める。 -
風力発電事業計画・猛きん類影響評価検討委員会第2回
伊那市の入笠山から鹿嶺高原で風力発電事業を検討している総合商社・丸紅と子会社の三峰川電力は9日、希少猛きん類等への影響評価検討委員会の第2回会合を伊那市高遠町の総合福祉センターで開いた。事業者が委託した日本気象協会による渡り鳥への影響調査の結果から「計画地は渡りの主要ルートではない」と評価した。
渡り鳥への影響調査は、渡りが盛んな9月から10月にかけて実施。調査結果によると、主な渡り鳥のサシバ、ノスリ、ハチクマは松本市の白樺峠で合わせて約9千羽(昨年約6800羽)だったのにに対し、計画地周辺の観測地では110羽(同46羽)を確認。渡りの主要ルートではないが、秋とは渡りのルートが違う春に再度調査する。
絶滅危惧(ぐ)種のイヌワシとクマタカについては年度末までに、個体識別したうえで営巣地を含み行動圏を把握、計画地を利用する頻度を調査する。
事業者側は、営巣地や頻度の強弱など調査結果を踏まえ、風車の建設場所を変更するなど計画に反映させ、年度末に予定する次回会合でこれまでより具体化した計画案を示す方針だ。 -
飯島町育樹祭に150人
ピリと冷えこみ、カラっと晴れた8日、飯島町飯島寺社平町有林で06年度飯島町育樹祭があった。町内2小学校のみどりの少年団、飯島中学校環境委員会の合わせて60人をはじめ、議会や各種団体、林業関係者ら150人が参加、森林学習やヒノキの枝打ち作業を通じて、森林の持つ恵みに感謝し、健全な森を次世代に引き継ぐ気運を高めた。
開会式に続き、児童・生徒は町や上伊那地方事務所林務課職員を講師に「森の学校」、林や木を見ながら森林の持つ多面的役割や、緑の大切さを学んだ。
一方、大人たちは11年生のヒノキ林0・3ヘクタールで、10年後、20年後に見事な美林に成長することを夢見ながら、枝打ち作業。手の届く高さまでの枝を太いものから、細い小枝まで、1本残さず丁寧にのこぎりで切り落とした。
約1時間の作業に汗した後、森林浴をしながら、町が用意した昼食を囲んだ。 -
旧MTB場の村有地に企業が進出計画
宮田村新田区の旧マウンテンバイク場跡地の一部に、企業が進出を予定している。8日に村議会全員協議会に報告し、地元住民説明会も開催。村有地の同跡地は、自立を進めていくうえで貴重な財産収入でもあり、村は企業誘致を進めている。
この土地は1988(昭和63)年に国からの払い下げで村が購入。1993(平成5)年から2004(平成16)年までマウンテンバイク場として活用してきたが、村は産業用地として売却に乗り出していた。
今回進出を予定している企業の計画によると、立地予定は約2千坪で、跡地の一部と隣接する民有地を購入して建設を計画している。 -
木の良さふれて、建設労連宮田分会「木工ひろば」
上伊那建設労連宮田分会(間山光支会長)は4日、木の良さにふれてもらおうと恒例の「木工ひろば」を宮田村民会館前の芝生広場で開いた。会員の職人が熱心に手ほどきし、来場した子どもたちがイスづくりに挑戦した。
村文化祭にあわせて10年ほど前から実施。木のぬくもり豊かなパイン材でイスをつくり、実演販売した。
希望者は製作することもでき、チビッコも果敢にチャレンジ。指導を受けながら、クギ打ちなど体験した。
間山支会長は「このような機会に、木に親しんでもらい、手作りの良さを感じてもらえれば」と話した。 -
伊那プリンスホテルトップ人事
伊那プリンスホテル(箕輪町)は、このほど開いた定時株主総会と取締役会で代表取締役社長に有賀ひとみ氏を選任した。有賀優前社長は退任。
新体制は次の通り(敬称略)。
▽代表取締役会長=登内英夫▽同社長=有賀ひとみ▽常務取締役=唐澤健一▽取締役=堀井朝運、有賀隆、白鳥和夫、竹腰哲夫、勝山修一(新任、ルビコン社長)▽監査役=征矢武雄、藤澤秀敬、有賀文男、小口都與 -
地域の魅力を観光につなげる試み - 健康い~なウォーク06inみはらし - が開催
歩いて食べて、伊那の魅力を再発見してもらおう竏窒ニ3日、伊那市商工会議所が主催する「健康い縲怩ネウォーク2006inみはらし」が、伊那市西箕輪の伊那インター工業団地発着であった。子どもから大人まで約460人が参加。紅葉に色付く里山や、権兵衛峠道路から眺望できる南アルプスの絶景を楽しみながら、秋の自然を満喫した。
権兵衛トンネルの開通により、身近になった木曽地域と、回遊性のある観光ゾーンとしてPRしていくことなどを目的とした事業の一環。第1弾として、美しい眺望を楽しむウォーキングイベントを企画した。
コースには、森林浴をしたり田園地帯を歩く約15キロと、経ヶ岳植物園から仲仙寺までの軽登山をする約7キロの2つを設置。ゲストには、元マラソン選手として活躍した松野明美さんを招いた。全国からの参加者を募ったところ、愛知県、岐阜県からの参加もあり、木曽地域から訪れた人も多かった。
参加者は、合図とともに一斉にスタート。途中の休息所では、地元産のリンゴやブドウの試食サービスがあったほか、完歩した後には「新しい伊那の健康食」として、オーストリッチ(ダチョウ)料理や行者そばなどが振舞われ、さまざまな地域の特色が、参加者を楽しませていた。 -
KOA収穫祭にぎわう 「秋の味覚」など無料で
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)の収穫祭が3日、箕輪町の同社上伊那生産拠点「パインパーク」であり、社員、元社員、地域住民など、500人以上(主催者推定)が集まり、にぎわいを見せた=写真。
松林の敷地内には、焼きそば、和菓子、五平もちなどの屋台が並び、すべて無料で提供。きのこ汁などの「秋の味覚」も振る舞った。
来年度採用予定者がおでんを元気に売り込んだり、会社役員が三陸直送のホタテ、サンマなどを炭火で焼いたりと、それぞれの屋台には活気で満ち溢れた。
特設ステージでは、社員でつくるバンド「KOMS」、南箕輪の太鼓グループ「鼓龍」、旧高遠町出身の作曲家・ギターリストの天山さんが次々と演奏を繰り広げ、人々を盛り上げた。 -
JA上伊那飯島支所農業祭にぎやかに
JA上伊那飯島支所の第11回農業祭は3、4日、飯島支所などで開催。好天に恵まれた初日、農産物品評会、演芸大会、テント村、農機具・自動車展示即売など多彩なイベントが繰り広げられ、町内外の買い物客で終日にぎわっている。
手芸や生花が並ぶ「はなみずき展」、町内小中学生書道、絵画展など各展示会場には多くの人が足を運び、知人や家族の作品に足を止めていた。
特設ステージでは多数の賞品が用意された宝投げが行われ、アフリカンドラムや飯島中学校吹奏楽部の演奏などが祭を盛り上げた。
4日は宝投げは午前11時15分、午後3時15分の2回。ステージでは午前10時からお陣屋太鼓、大声大会(子どもの部)、午後1時30分から、大声大会(大人の部)、リズム体操、大正琴の演奏などを予定する。 -
伊那谷初の無暖房・低燃費住宅一般公開
飯島町の井坪建設が施工した伊那谷初の無暖房・低燃費住宅が完成、3、4日駒ケ根市福岡のモデル分譲地区で一般公開している=写真。
この住宅は壁面30センチ、床下35センチ、屋根35センチの厚さの発泡スチロール板を敷き詰め、開口部はペア樹脂サッシをはめ込んだ高断熱、高気密仕様。
同社は信州大学の山下恭弘教授が主催する「信州の快適な住まいを考える会」の一員として、原油価格高騰や環境に配慮し、無暖房、低燃費住宅を研究。実験棟での実証実験の成果を受け、モデル住宅を建設し、光熱費や温熱環境のデータを蓄積し、本格的取り組みのステップとする。
また、モデル分譲地の一角に無暖房仕様のエコマンションを2棟建設、同時に公開している。
駒ケ岳SA南のモデル分譲地は全6区画、85坪縲・4坪、無暖房住宅を建築する条件で、400万円の特別価格で販売中。
4日の一般公開は午前10時縲恁゚後5時。詳細は井坪建設(TEL86・8778) -
第4回ワークショップ経営セミナー
上・下伊那の中小企業の体質強化につなげる経営改善研究会「第4回ワークショップ経営セミナー」(県経営者協会上伊那支部情報委員会など主催)が27日、飯田市の飯伊地域地場産業振興センターであった。製造業9社から約20人が出席した。
ショップ経営は、方針や目標の管理を小単位の「ショップ」に任せる自主管理の手段。
今回は、伊那テクノバレー地域センターのコーディネーター明石安弘さんを講師に迎え、部門別の仕事の責任・権限と情報のやりとり、部下を統率して経営目標を達成するショップ長の職務遂行能力基準などを研修した。
明石さんは、部門ごとの損益計算項目から、生産性を上げる考え方を示し「小改善を標準化して維持する。その責任の権限を明確にし、全員がショップ経営の状況を把握して改善に活用することが重要」と話した。また、ショップの利益を安定的に確保し、客が満足する商品やサービスを提供し続けるため、従業員が安全で働きやすい職場、やる気を持てる環境管理なども挙げた。 -
八幡町ハロウィン
伊那市の「八幡町ハロウィン」(八幡町実業団協同組合主催)が28日、伊那北地域活性化センター「きたっせ」などであった。カボチャのちょうちん90個が並び、幻想的な雰囲気を作り出した。
カボチャのちょうちんは高さ30センチほど。伊那小学校2年泉組の児童や来場者らが作ったもので「きたっせ」駐車場に並べ、午後5時半すぎに点灯。ロウソクの火がゆらゆらと揺れ、さまざまな表情をした顔が浮かび上がった。
会場では仮装コンテストがあり、小学生を中心に69人がエントリー。とんがり帽子をかぶったり、黒いビニール袋の手作り衣装をまとったりした子どもたちが集まり、にぎやかだった。
また、組合に加入する46店で菓子を配るスタンプラリーには約千人が参加、用意した菓子300個が足りなくなるほどの人気だった。新たに加えたフォトコンテストは、11月に「きたっせ」で開く収穫祭で応募作品を展示する。
ハロウィーンは5回目で、商店街を楽しくにぎやかにしようと始まった。
尾崎晃一理事長は「年末にかけ、品をそろえ、買い物がしやすい店づくりをするので、ぜひ来店を」と来場者に呼びかけた。 -
駅前活性化にみんなの知恵を
商工会建設部会が研修会、地域協力のきっかけに宮田村商工会建設部会は25日夜、駅前開発をテーマに研修会を開いた。首都圏で沿線開発に携わった山中文人さん(村町一区在住)が講師。村内ではJR宮田駅前について活性化に向けた検討が始まったばかりだが、黒河内勇雄部会長は「駅前は村の顔でもある。行政に頼るだけでなく、幅広く地域が協力して議論を深めていけたら」と期待を寄せた。
相鉄エージェンシー元取締役の山中さんは親会社の相模鉄道の元社員で、沿線の宅地や駅ビル開発などにも従事。
席上では当時の経験を基に話し、多くの努力と知恵に加え、多額の費用もかかる駅前開発の難しさにふれた。
そのうえで開発する地域の歴史や特性などを十分に認識する必要があると説明。
「大きいものでなくていい。地元の人が誇れるものを造らないと」と指摘した。
同部会は今年1年かけて、むらづくりについて研究。村が自立を進めるうえで駅前の活性化も欠かせないと、研修の機会を設けた。
この日は建設部会以外の商工会員も多く参加し、黒河内部会長は「みんなで知恵を絞ることが大切に思う。今後もこのような機会を設けて、村が活性化していくきっかけになれば」と話した。
宮田駅前の整備活性化では今年初め、村と周辺地権者が懇談するなど、長年の懸案だった空洞化打開に向け検討が始まっている。 -
1万円超のプレミアムなウィスキー発売
秋の夜長にいかが‐。本坊酒造信州工場(宮田村新田区)は、720ミリリットルの通常ボトルで価格が1万円を超える最高級ウィスキー「駒ケ岳」を発売した。1986年と1989年から樽に寝かした年代物2種類で、ブレンドせず一つの樽から瓶詰した「シングルカスク」が特徴。いずれも400本余りの限定品だ。
定番の「シングルモルト」は醸造元が同じウィスキーを指すのに対し、「シングルカスク」は樽までもが同一との意味。
ブレンドしない、一つの樽から生み出される僅少の味わいが楽しめる。
402本限定の1986年は、シェリー樽に寝かしてあったもの。ドライフルーツを思わせる甘い香りと樽の香りの組み合わせが絶妙で価格は1万4千円。
1989年は430本限定。新樽を使い、樽の木の香りが素直に楽しめる。価格は1万2千円。
同工場の販売するウィスキーの一般商品としては最高価格。「大人のお酒。原酒の香りを楽しみ、お好みで水割りなどにして飲んでもらえれば」と話している。
酒販店のほか同工場売店でも販売する。 -
ケンウッド事業用地売買契約調印式
カーオディオやカーナビゲーションなどで世界的シェアを誇るケンウッド(本社・八王子市、河原春郎社長)は25日、伊那工業団地の長野ケンウッド(佐藤一祥社長)に隣接する約1万4千平方メートルを、伊那市土地開発公社から取得した=写真。
カーエレクトロニクス事業を中核とする同社は、1990年に長野ケンウッドを設立。主に自動車関連製品の製造を行う拠点となり、連結売上高の2割を占める大規模工場に発展した。昨年10月からは、製造から品質情報を迅速にフィードバックするため、八王子事業所の研究部門の一部を長野ケンウッドへと移転。今後この地で、更なる事業拡大とサービスの充実、従業員環境の整備を図るため、新しい用地の確保を決めた。
河原社長は「発祥の地である駒ヶ根市の隣で、発展の基礎ができたのは喜ばしいこと。アジアに勝てる日本の国内工場を持ち、きちんとしたスキルを持った人材を日本の中で作っていくことが新たな発展になる」と語った。
新たな用地は従業員の駐車場に利用するほか、既存工場との連携の中で有効的な利用方法を模索していく。 -
高遠町、長谷村、西春近の3商工会が合併調印
伊那市の高遠町商工会、長谷村商工会、西春近商工会の合併契約書調印式が24日、市役所であった。今後、3商工会で臨時総会を開き、合併の承認を得て、来年4月1日の「伊那市商工会」のスタートを目指す。
合併は、長谷村、西春近を解散し、高遠町を存続する定款変更合併で、広域化、多様化する小規模事業者の指導ニーズへの対応、商工会事業の効率で効果的な取り組みを図る。合併後は3つの区域に各支部を設け、伊那商工会議所との統合まで、長谷村、西春近には職員1人以上を置く。資産、負債、権利義務は、そのまま引き継ぐ。来年度予算は、本年度並みを見込む。
合併協議会で、理事は30人と決め、新商工会長に森本光洋さん=高遠町商工会長=を選考している。
調印式には、3商工会正副会長ら約20人が出席。
小坂市長の立会いのもと、3商工会長が合併契約書に調印した。
幹事商工会の森本会長は、経済構造の大きな変革に触れ「管内600事業所のよりどころとなる商工会とし、自助努力しながら地域の商工業発展に携わっていきたい」と述べた。
会員数は高遠町225人、長谷村61人、西春近240人。
県は「1市町村1商工団体」を原則とし、07年度から補助金を削減する方針を示したことから、市町村合併に伴って、本年度、3商工会が広域連携するための調印を交わし、経営改善普及事業を一本化した。09年度には、伊那商工会議所と統合したいとしている。 -
日本みつばち祭り盛大に
中川村片桐のサンアリーナで22日、第3回日本みつばち祭りがあり、南は九州、北は茨城など全国から500人の会員一般愛好者が集まり、蜜のしぼり方や電熱を使った安全な冬越しなどの講習で、日本ミツバチの飼育技術を高めた。信州日本みつばちの会(富永朝和会長)主催。
この中で、巣の移し方会場では、2つの巣をピッタリくっ付け、し切りの板を抜き、周りを棒でたたいてハチは新しい巣に移動する方法を説明。蜜のしぼり方コーナーでは、庖丁やナイフを使い、1段ずつはがしていく方法を伝授した。
また、蜜源となる花木に、ウツギやネズミモチ、クロガネモチなどを挙げた。
このほか、特別企画として、全国の会員が持ち寄った23カ所の蜜の試食コーナー、会員が独自開発した縦巣、横巣、分蜂器具など各種養蜂器具の販売、伊那谷特産の野菜や果物、地元企業によるみつばち関連商品の販売もあり、来場者は1点、2点と買い求めていた。 -
南箕輪フェア開催
村内27の企業や団体が一堂に会した「南みのわフェア」が22日、大芝高原屋内運動場であった=写真。さまざまな分野の各企業が、特色のある取り組みや製品をPR。訪れた人たちを楽しませた。
企業活動を通して社会貢献や地域振興を目指す素晴らしい村内企業も多いが、発表の場がなく、そういう取り組みを知らない地域住民も多い。また、南箕輪村には商店街がなく、一つの店から次の店への流れができにくいため、各企業にそれぞれをPRしてもらう場を設け、産業振興と地域起こしにつなげよう竏窒ニ、南箕輪村商工会商工部会が企画した。
物販だけでなく、それぞれ独自で取り組みなどを知って来場者に知ってもらう展示や体験イベントを展開。模型レーシングカーレースの展示や、伊那技術専門校のメカトロニクス科の出展したUFOキャッチャーは、子どもたちの人気を集めた。
また、ドッグファッションショーや、風船遊戯団・ゴンベーワールドによる風船ショーなどのイベントもあり、会場をにぎわせた。 -
一松コーポレーションが外国人を対象としたごみの講習会
伊那市狐島の人材派遣会社・一松コーポレーションはこのほど、外国人派遣社員を対象としたごみの講習会を開いた=写真。
これまで同社は、寮から出されるごみを自己管理してきたが、今後、区の衛生自治会と話し合いながら、市のごみステーションを利用していこう竏窒ニ、移行する前段として講習会を企画。各班の代表約30人に、分別方法などを伝授した。
同社では、ブラジルから出稼ぎに来ている外国人労働者が中心。日本の制度をよく理解していない人も多いため、ごみのほかにも防犯、交通ルールに関する講習会も催しており、地域住民の理解も徐々に進んでいるという。 -
桜まつり反省会
飯島町商工会館で19日夜、第21回信州いいじま桜まつり実行委員会役員会の反省会があった。来年度の千人塚桜まつりで花火を継続するか、中止するかで議論が白熱した。商工会は11月6日の理事会で一定の方向を出し、町と協議した上で、年内にも決定する。
桜まつりは昼間のイベント中心の与田切公園は4月15日に、花火がメーンの千人塚公園は22日に実施された。 反省会には町や商工会、各種団体代表ら12人が出席。各部の反省では花火部は「予算は110万円と削減したが、内容のいい花火と好評だった」。駐車場対策部は「220台満車になったが、スムーズにできた」と報告。
この後、来年度の千人塚桜まつりで花火を実施するか、中止するかについて意見を出し合った。「商工会としては費用対効果を考え、花火は1度止めて、新しい桜まつりを考えたい」「厳しい財政事情から、町と商工会でイベントを実施するのは難しい」「1度止めて、町民からの盛り上がりがあれば考えるということも必要」「夜の祭りから昼間の祭りに切り替えれば観光バスも呼べるのでは」など、「中止」を主張する意見も多数あったが、「花火は大イベント、予算があれば上げるべき」「お陣屋祭がなくなり、今度は花火が消えるのは寂しい。町の元気にも影響する」「花火がなくなると、祭りでなくなるのでは」など、継続を望む声も多く、山田助役は「行政としては、お陣屋祭がなくなることで、多少なりとも、予算を桜まつりに振り向けることができるのでは」と、町の予算増を示唆する発言もあったが、駐車場や交通安全など、予算以外の課題も多く、結論は持ち越した。 -
ニシザワ チェッカー技術向上大会
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は19日、同市中央区の伊那商工会館で、上伊那中心に展開する53店舗の中から主要13店舗のチェッカー(レジの接客担当者)を対象とした技術向上大会を開いた=写真。
接客技術の向上を目的とした大会で25回目。学生アルバイトを除くチェッカー54人が参加し、身だしなみ、登録商品の取り扱い、レジ打ちの速さ竏窒ネどの項目で腕を競った。
荒木社長以下同社幹部、伊那消費者の会の原静江会長ら16人が審査。緊張した面持ちの出場者らは、審査員が並ぶ前で、接客のあいさつやレジ打ちの実技を披露した。
受賞者は次の皆さん
▽最優秀賞=保科春枝(ベルシャイン伊那店)▽最優秀新人賞=松澤佳奈(ショッパーズ双葉店)▽お客様接客賞=田畑弘美(ショッパーズ高遠食彩館)西野美紀(ショッパーズ双葉店)保科春枝▽団体賞 (1)ショッパーズ福岡食彩館(2)ショッパーズ双葉店(3)ショッパーズ信大前食彩館、努力賞=ベルシャイン駒ヶ根店 -
女性起業セミナー始まる
県商工会連合会南信支所の女性起業セミナーが17日、伊那市の西春近商工会館で始まった。セミナーは24日までの3回で、創業を目指す女性を支援する。
申込者は上伊那の20縲・0代の女性18人で、3分の2がエステや飲食など具体的に創業を計画している。セミナーでは、ビジネスプランの作成、開業手続きと支援策などを学ぶ。また、地元の若手起業者から起業の経緯や起業して気づいたことなど体験談を聞く場も設けている。
初回は、経営コンサルタントの星井あき子さんが創業の心構え、マーケティングの基本を講義。
星井さんは、ビジネスを始めるアイデアは▽自分が得意とすること▽生活で不便だと感じていること竏窒ネど身の回りを見渡すとヒントがあるとし「既存と同じことをやっても、そこに客は魅力を感じない。事業のプロセスから一部を取り出したり、ばらばらで提供されている商品やサービスを統合したりと付加価値をつけ、差別化を図る」と事例を挙げながらアドバイスした。
セミナーは本年度からの取り組みで、下伊那に続いて開催。県商工会連合会は、シニアアドバイザー事業として、創業を目指す人などに、専門家の個別派遣(3回まで無料)の活用を促している。
問い合わせは、南信支所シニアアドバイザーセンター(TEL0265・24・8406)へ。 -
伊那総合物産展示会&商工祭 きょうまで
伊那商工会議所・伊那市は14、15日、伊那商工会館で第58回伊那総合物産展示会&商工祭を開いている。製造業、飲食店など96企業・団体が参加。工業製品や工業技術の紹介、地元食材を使った料理の販売などがあり、初日は多くの家族連れなどでにぎわった。
市町村合併や権兵衛トンネル開通と大きな変革期に、新市の魅力を再認識し、広く情報発信することで販路開拓や商品開発などにつなげようと「再発見」をテーマに掲げた。会場には「産業・技術再発見テクノエリア」「食文化再発見グルメ・フードエリア」「お店再発見ショッピングエリア」などを設定。
テクノエリアでは、自動車部品や顕微鏡用テック、カメラフラッシュ用コンデンサなど工業製品・工業技術の紹介をはじめ、住宅関連製品・リフォーム・次世代住環境システムの展示、デジタル情報通信体感フェアなどがあった。
グルメ・フードエリアの地産地消コーナーには、シメジ入りのおやきやギョーザ、雑穀アマランサスのおこし、ダチョウ肉の甘煮、シカ肉のハンバーガーなどがそろった。店主らが売り込み、来場者は試食したり、買い求めたりした。
そのほか、そば打ち体験道場、ローメンとローメンまんの早食い大会、い縲怩ネちゃんカード大感謝祭、木造住宅の耐震補強などのセミナーを開いた建築設計事務所キャンペーンなど多彩なイベントが繰り広げられた。
15日は午前10時縲恁゚後4時。仮面ライダーカブトショー(午前11時・午後2時)などがある。
駐車場は商工会館東側。 -
伸光製作所で総合防災訓練 有毒ガス発生の対応も
箕輪町木下のプリント配線板製造「伸光製作所」(河野哲郎社長)で12日、総合防災訓練があった。社員約410人が参加。震度5以上の地震が発生したとの想定で、放水、初期消火、避難などの訓練を実施し、有事にそなえた。
全国労働安全衛生週間に合わせての恒例訓練。05年3月に屋外にある塩酸タンクから塩酸ガスが発生した事故を契機に、昨年からは「有毒ガス発生」による対応もシナリオに入れ、防災訓練をしている。
本年度は箕輪消防署員が参加し、有毒ガスの発生で逃げ遅れた社員を救護する訓練を初実施。昨年度同署へ配備した化学防護服をまとった署員2人が工場内を探索し、床に倒れていた社員を救出した=写真。
河野社長は「訓練をきっかけに、日ごろのイメージトレーニングで想像力を豊かにし、いろいろな状況に対応できるように準備してほしい」と総評した。
05年の事故は塩酸タンク上部の排風配管が落下し、破損した塩酸配管からガスが発生した。配管は強固なものに付替え、排風配管の下には落下防止のネットを設置するなどの対策を講じた。 -
もっと輝け!中小企業(1)
上伊那で輝いている中小企業経営者の・ス元気・スの秘訣を探り、地域産業の活性化に結び付けよう竏窒ニ、03年4月から05年3月まで「上伊那・輝く!経営者キャンペーン」が展開された。産学官でつくる推進委員会(委員長=三井貞明元養命酒工場長)が中心となり、2年間のキャンペーン期間中に、約100人の「輝く経営者」を伊那毎日新聞紙面やケーブルテレビ3局を通じて紹介するとともに、シンポジウムや表彰式、ミニ見本市などを開催。元気でユニークな経営者たちの経営手法、経営理念などに学び、上伊那および信州の産業のあるべき姿、進むべき道を探ってきた。
同キャンペーンの背景には、県内企業の経営者や県知事らによる「信州ものづくり産業戦略会議」が02年に発表した提言や、上伊那の産学官でつくる「上伊那地域の新しい産業像及び振興策調査研究委員会」の提言があった。
両提言は「健康・福祉」「環境」「教育」にリンクした信州らしい「製造業」「観光(商業)」「農林業」のあり方や、「上伊那の地域特性」に沿った産業振興を強調。
「上伊那・輝く!経営者キャンペーン」はこれらの提言の有効性を証明する結果にもつながり、各層各界の注目を集めた。
このキャンペーンの・ス果実・スを多くの人々に還元しようと、伊那毎日新聞社はこのほど、キャンペーンで紹介した元気な経営者約100人を一挙に掲載した書籍「信州伊那谷からの挑戦」を「いなまい叢書」第2弾として発刊した。
この本に登場する経営者たちの「元気」の秘訣を産学官それぞれの立場から裏付けてもらい、改めて上伊那の産業モデルをさぐってみる。 -
ブランドづくりネットワーク信州が箕輪町の赤そばブランド化へ視察
長野県内のブランドづくりを支援する長野県デザイン振興協会のブランドづくりネットワーク信州(鈴木進委員長)が、支援モデルの第1弾に箕輪町の赤ソバを取り上げ、11日に上古田金原地区の赤そばの里や留美庵などを視察した。今後、ブランド化に向け検討し、07年1月ころに町へプログラムの提案を予定している。
ブランドづくりネットワーク信州は、05年に県内の産・学・官の代表機関が集まり策定した「信州ブランド戦略」に沿って、商品や販促のデザイン、宣伝・広告など専門性の支援を担う。長野県デザイン振興協会を母体に本年5月に設立した。
ブランドづくりのテーマ募集に箕輪町が赤ソバを申し込み、9月28日の検討会で第1弾テーマに選ばれた。
メンバー8人が箕輪町を訪れ、赤そばの里や広域農道沿いなどに咲く赤ソバを視察。留美庵で「赤そば十割そば」も試食した。五味英紀副委員長は、「赤ソバといういいものがある。作って、伝えて、売る仕組みを作りたい」と話した。
町は、農業や観光を通じて町全体のPRを図るなかで、町独自のブランド作りの一つとして赤ソバをネットワーク信州に依頼した。プログラム提案を受けた後は、予算化も含め検討し、実施する場合には継続的にサポートを受けることができる。町産業振興課は、「今回のプロジェクトを足がかりに、さらなるブランド化の参考にしたい」としている。 -
駒ケ根商工まつり
産業や技術、物産などをアピールする第50回駒ケ根商工まつり(駒ケ根市、駒ケ根商工会議所主催)が7、8日の2日間駒ケ根商工会館、三和森広場などで開かれている。企業や商店の製品や商品の展示のほか、体験、試食、販売コーナーなどさまざまなブースが会場いっぱいに設けられ、訪れた家族連れなどでにぎわっている。
商工会議所建設業部会が三和森公園で開いている親子木工教室では、小学生と保護者が本棚やいすなどを製作。市内の大工や建具職人の指導を受けながら真剣な表情でかなづちやのこぎりを振るった=写真。
駒ケ根工業高校は電子おもちゃ製作教室を商工会館で開催。「音の出る電子占い器」を作ろうと集まった小学生に、同校の生徒がはんだ付けや配線などを丁寧に指導していた。 -
コーヒーかすがペレット燃料に
ペレットストーブなどを製造する近藤鉄工(近藤満社長、宮田村つつじが丘工業団地)は、コーヒーを煎れた後に残る粉(コーヒーかす)を固形化し、ペレット燃料にする技術を開発している。村の財産として技術を有効に活用したいと、村内の企業とも連携。「ごみとして捨てられていた“かす”をリサイクルする有効な手段になる」として研究、構想をふくらませている。
飲料メーカーなどから、大量のコーヒーかすが産業廃棄物として排出されている点に着目。年間数十万トンにも及ぶと知り、3年前から研究を進めてきた。
開発したコーヒーかすのペレット燃料は、市販されている木質ペレット用のストーブで燃焼可能。研究段階で火力は木質よりも高かったという。
また、使用済みの粉を乾燥、圧縮してペレットにするため、木質などとは違って粉にするまでの加工が不要。コストの低減化、省力化も図れると見込む。
運搬、量産など事業化には課題も多いが、「自立して厳しい村の活性化の一助になればと願う。何とか宮田ブランドとして発信ができれば」と近藤社長は期待を寄せる。 -
工場敷地内に日本庭園
宮田村新田区の製造業ユーエスアイ(旧社名浦野紙器)は新工場に日本庭園を併設し、地域にも開放している。散策できるほか、地下53メートルから湧き出る良質な天然水も自由に飲むことができ、従業員のほか近所の人が持ち帰る光景もみられる。
庭園は浦野勇社長の発案で造成。池やせせらぎ、植栽が見事だが、石や立派なマツなど地域の寄付も得ながら完成した。
周囲に壁などは一切なく、誰でも自由に立ち寄れる空間に。「地域の協力があってこそ。気軽に利用してもらえれば」と担当者は話す。
工場用に新たに採掘した井戸水は良質で、抜群のミネラルウォーターに。「延命水」と名付けて園内にも引水し、自由に試飲することも可能だ。 -
箕輪町商工会で人材活用セミナー
箕輪町商工会はこのほど、上伊那地区の企業を対象に人材活用セミナーを町文化センターで開いた。リクルート松本支社長の金内康人さんが、「企業変革の担い手となる“若手人材”の採用」をテーマに話した=写真。
箕輪町内の企業を中心に社長や総務担当者17人が参加した。
能力・適性の高い人材を厳選して採用することが、結果的に早期に期待されるパフォーマンス・成果に到達する-との考え方に基づき、即戦力となる優秀な人材の採用のため、採用時のコストに戦力化にかかる時間と教育コストを加えた「戦力化コスト」を投資と考え、厳選採用することをアドバイスした。
「優秀な人材」は、企業が「求める人物像」によって異なり、「求める人物像」は職種やポジション、ミッションによって変わる、企業変革の中核となる人材採用では資質、志向、価値観、行動特性が重要になることなどを説明した。