-
新宿区の小学生が農家民泊
伊那市に移動教室で訪れている東京都新宿区の小学生が10日から11日まで農家に宿泊し農業体験を行います。 伊那市観光協会によりますと小学校の教育旅行で農家民泊を受け入れるのは、全国でも初めてだという事です。 10日は新宿区の四谷第六小学校の6年生29人が伊那市長谷を訪れました。 子供達は、数人毎のグループに別れ伊那市長谷と高遠町の農家6軒で農業体験などを行います。 このうち、伊那市長谷の中山良子さんの所には、男子児童5人が訪れパイプハウスでシソの収穫体験を行いました。 子供達は中山さんが刈り取ったシソを軽トラックへと運んでいました。 作業が終了すると、今年漬けた自家製の梅を食べ休憩を取っていました。
-
干し柿のほぞを自動でカット 機械開発
伊那市東春近の精密板金加工業(有)竜東スチールは、干し柿のほぞを自動的にカットできる機械を開発しました。 4日は、竜東スチールの伊藤 正弘社長が、伊那商工会館で製品発表会を開きました。 完成したのは、こちらの、干し柿のほぞをカットする機械「ホゾギリキューブ」です。 この日は、干し柿ではなく、青い柿で実演が行われました。 伊藤社長は、飯田に住む知人の柿農家がほぞのカットに苦労していることを聞き、製品開発を思いつきました。 下伊那地域は、市田柿の産地で干し柿を作っていますが、出荷の最終段階で、ほぞを切り落とします。 はさみなどを使い、手作業で行っているため、時間がかかるほか、同じ作業を繰り返し行うため腱鞘炎になる人もいるということです。 これまでほぞを切る機械は製造されておらず、伊藤社長がそこに目をつけました。 竜東スチールは伊那市東春近で機械装置の板金や厨房の機器などを製造しています。 そうした技術を活かして、去年の春から試行錯誤を続け、1年半かけて商品の完成にこぎつけました。 機械でほぞを切る時間は、手作業の5倍の早さだということで、試作品を試した柿農家は、「目からうろこ」「作業が早い」などと好評だということです。 下伊那地域を中心に市田柿を生産している農家は1,500軒ほどあり、伊那谷から商品を販売していきたいとしています。 伊那商工会議所も、下請けの加工が多い中小企業が、オリジナル商品を開発した事を喜んでいます。 このホゾキリキューブは、10月中旬発売予定で、価格は4万円ほどを予定しているということです。
-
上伊那の有効求人倍率1倍台に
7月の月間有効求人倍率は、6月を0.15ポイント上回る1.04倍で、平成20年の9月以来、5年10か月ぶりに1倍台に回復しました。 新規求人数は、1,562人で去年を29.7パーセント上回りました。 新規求職者数は、714人で去年を9.7パーセント下回りました。 これにより、7月の月間有効求人倍率は、1.04倍で5年10か月ぶりに1倍台に回復しました。 県は、1.12倍、全国は、1.1倍です。 ハローワーク伊那では、「雇用情勢は、一部に厳しさが見られるものの、改善傾向が感じられる。」とコメントし、「雇用情勢は依然厳しい。」とした6月のコメントを上方修正しました。
-
伊那市平沢の産業用地 売却見込み
伊那市が所有している平沢の鳥居沢工業団地の産業用地が、伊那市西町に本社をおく株式会社伊東電機工作所に売却される見込みとなりました。 26日は、伊那市役所で調印式が行われ、株式会社伊東電機工作所の伊東康之代表取締役社長と伊那市の白鳥孝市長が、産業用地取得の仮契約を結びました。 株式会社伊東電機工作所は伊那市西町に本社をおく、産業用機器製造メーカーです。 市内に4つの工場があり、従業員数は30人です。 売買の仮契約を交わした用地は、伊那市平沢の鳥居沢工業団地の1区画です。 広さはおよそ12,330㎡、金額はおよそ9,600万円となっています。 株式会社伊東電機工作所は用地取得後、平成28年2月操業開始を目標に、新しく本社を建設し、現在の生産設備すべてを移動させる予定です。 新規分野として、福祉の現場で使う機械やロボット分野にも取り組み、4、5人の新規雇用を計画しているということです。 白鳥市長は「信州らしい景観が広がる場所から、効率の良い生産、開発、雇用を願っています」と話しました。 なお、鳥居沢工業団地の残りの1区画については、引き続き用地取得を希望する企業を募り、誘致していくとしています。
-
山荘ミルクにドッグラン&カフェ
伊那市横山の山荘ミルクにドッグランとドッグカフェが24日オープンしました。 ドッグカフェでオープニングセレモニーが行われ、施設の完成を祝いました。 山荘ミルク玄関前に完成したドッグカフェは、犬と一緒に飲食することができます。 ドッグランは、西側の借地に大・中・小3か所を整備しました。 一番広いドッグランは、900平方メートルあります。 オープニングセレモニーが終わると訪れた愛犬家40人ほどが、犬を放して遊ばせていました。 ドッグランは、いつでも利用できる年間パスが1万円、1回の利用は、500円で、10枚チケットが4,500円となっています。 施設を監修した箕輪町の髙木ドッグスクールの髙木のり子さんは、「広さや環境、飲食施設も併設されていて、理想的なドッグランができた」と話しています。
-
鹿嶺高原で南アの魅力を散策
伊那市観光協会は「ちょこっとお出かけ・い~な旅、鹿嶺高原でカレーパーティー」を20日、伊那市長谷の鹿嶺高原で行いました。 ちょこっとお出かけ・い~な旅は、市内の魅力を知ってもらおうと伊那市観光協会が5月から11月までに8回計画していて、今回が5回目です。 これまでに、入笠山や北沢峠などを訪れています。 今回は、南アルプスの魅力に触れてもらおうと、鹿嶺高原でカレーパーティーが開かれました。 伊那市を中心に、上伊那や遠くは東京都などから23人が参加しました。 参加者は、標高1800mの鹿嶺高原の1キロほどの遊歩道を散策していました。 この時期鹿嶺高原には、ニガナやノアザミ、マルバダケブキなどが咲いています。 展望台では、南アルプスの仙丈ヶ岳が綺麗に見えていました。 ある参加者は、「以前来た時はよく見えなかった。こんなに綺麗に山が見れて嬉しい。」と話していました。 1時間程の散策を終えた参加者は、雷鳥荘でカレーを食べました。 今回の旅は、鹿嶺高原にちなんでカレーを味わいました。 「ちょこっとお出かけ・い~な旅」は、9月が入野谷山のトレッキング、10月が紅葉の北沢峠のトレッキング、11月が長谷の歴史と紅葉などのイベントが計画されています。
-
「伊那谷のたからものプリン」 9日発売
上伊那産の原材料を使用し「完全地産」を目指した「伊那谷のたからものプリン」が完成し、9日から販売が始まります。 「伊那谷のたからものプリン」です。「たまご」と「黒ごま」の2種類があります。 砂糖や生クリームなどを除いて「たまご」は地元の原材料を85%使い、「黒ごま」は100%地元産です。 伊那市通り町の菓子庵石川が開発し、製造業ご当地お土産プロジェクトチームの企業がパッケージを手掛けました。 菓子庵石川の石川信頼さんは、「伊那谷の自然が凝縮されたものができた。プリンを食べて伊那谷の素晴らしさを感じてもらえたらうれしい」と話していました。 伊那谷のたからものプリンは伊那市通り町の菓子庵石川と日影のベルシャイン伊那店で9日から販売されます。 価格は「たまご」が210円でカラメルソース付きが230円、「黒ごま」が250円となっています。
-
2つのアルプス描いた子ども達の絵をTシャツに
中央アルプスの麓の伊那西小学校の児童と、南アルプスの麓の長谷小学校の児童が、7日、両アルプスを一望できる伊那市長谷の鹿嶺高原で、お互いの住む山を描きあいました。 描いた絵は、Tシャツにデザインされ、31日に開かれる山のフェスティバルのファッションショーで披露されます。 7日は、伊那西小学校の児童9人と、長谷小学校の児童6人が参加しました。 伊那西小の児童は、南アルプスを、長谷小学校の児童は、中央アルプスを描きました。 子どもたちは、アルプスの稜線を描いたり、バッタやトンボを捕まえて絵にしていました。 これは、伊那市を中心とする若者でつくる、アルプスと伊那活性化プロジェクト実行委員会が初めて開いたものです。 南アルプスこもれび山荘の関係者や、シェフ、アートディレクターなど様々な職種の若者が、互いのネットワークを通じて集まり、アルプスを使った地域振興を行っていこうと、実行委員会を立ち上げました。 その第一弾のイベントとして今回、自然や山を子どもたちに描いてもらい、それをTシャツにすることにしました。 Tシャツのデザインを手がけるのは、実行委員会のメンバーの一人、辰野町在住の服飾デザイナー若尾 浩和さんです。 実行委員会では、山と自然を活用した伊那谷活性化を目指すキックオフフェス「A STEP to THE ALPS アルプスへの一歩」を、31日に、伊那市創造館で開きます。 子ども達の絵をデザインしたTシャツが披露されるほか、アウトドアブランドのファッションショー、アウトドア雑誌のモデルのトークショーなどが行なわれる予定です。 実行委員会では、山ブームにより、山がおしゃれな遊び場になっていることなど今のアウトドア情勢を理解し、伊那が持つ魅力に気付くイベントにしたいとしています。 なお、完成したTシャツは、今日参加した子どもたちにプレゼントされるということです。
-
南アの外来植物除去作業
南アルプスの高山植物をニホンジカの食害から守る活動などをしている、南アルプス食害対策協議会は6日、外来植物の除去作業を行いました。 外来植物除去作業は、6月にユネスコエコパークの認定を受けたことや、ジオパーク全国大会が開かれることをきっかけに今年初めて行われました。 作業には、南信森林管理署や信州大学、小中学生など33人が参加しました。 この日は、主にビロードモウズイカとヒメジョオンを除去しました。 作業は、歌宿から戸台大橋までの林道南アルプス線沿いで行われました。 参加者は、外来種を確認すると根こそぎ除去していました。 除去した外来種はその場でGPSカメラで撮影し、外来種の分布を調べるデータにしていくということです。 信州大学農学部の渡邉修准教授は、「ビロードモウズイカは鈴なりに花が咲き、種を撒き散らし繁殖力が強いため、外来植物を減らすには早めの対処が必要」と話していました。 南アルプス食害対策協議会は、「来年以降も続けていきたい」と話していました。
-
伊那まつり 市民熱気2日間
第42回伊那まつりが2日と3日に開かれました。 市民おどりには105団体およそ6,800人が参加しました。 今年の伊那まつりは、「集」をテーマに行われました。 2日の市民おどりでは、去年より17団体300人多い、105団体およそ6,800人が熱気あふれる踊りを披露しました。 踊りに混じり、手作りの山車もあり、祭りを盛り上げました。 「伊那節」と「勘太郎月夜唄」を後世に伝えていこうと、今年もコンテストも予定されましたが、一部区間で音楽が聞こえないという、音響の不具合が発生し中止となりました。 伊那市では、「市民の皆様には大変申し訳ありません。原因を調べて9月号の市報で報告したい」としています。
-
2日・3日に伊那まつり
第42回伊那まつりは、2日と3日の2日間行われます。伊那ケーブルテレビは、2日の市民踊りと3日の花火大会の模様を生中継します。 まつりを2日に控え、1日は、準備が行われていました。 2日の市民おどりは、午後5時30分から8時まで春日公園下交差点から伊那北駅前交差点までの中心市街地で行われます。 今年は、過去最高となる105連、6,800人が踊りに参加する予定です。 中継は、午後5時から9時までです。 3日の花火大会は、午後7時30分からです。 打ち上げは、天竜川と三峰川の合流点で、音楽花火は、天竜川の中州で行われます。 84番組、4,000発が予定されています。 中継は、午後7時から9時30分までです。
-
信大農学部とアルプス中央信用金庫が連携協定を締結
信大農学部とアルプス中央信用金庫は、6次産業化にむけた連携をはかるための協定を、31日に締結しました。 伊那市のアルプス中央信用金庫で調印式が行われ、信大農学部の中村宗一郎学部長と、アルプス中央信用金庫の大澤一郎理事長が協定書を取りかわしました。 協定は、両者の情報やノウハウを共有し、6次産業化による地域活性化を目的としています。 金融機関と協定を結ぶのは初めてで、産学官の連携に金融機関が加わりました。 協定にもとづき、あるしんでは、6次産業化を考えている地域の中小企業や農産物生産事業者を大学に紹介したり、開発した商品の販路拡大や施設の拡大などに対し融資を行います。 大澤理事長は「上伊那の23店舗のネットワークを使って実効性のある活動に務めたい」と挨拶しました。 また中村学部長は「大学と金融機関の資源を有効活用し地域活性化と人材育成に積極的に関わっていきたい」と話していました。
-
新宿高野でトップセールス
東京都新宿区にある老舗のフルーツ専門店新宿高野では、伊那産のブルーベリーを使ったフェアが開かれています。 28日は、白鳥孝伊那市長らがトップセールスを行い買い物客にPRしました。 フェアは、伊那市とJA上伊那が協力して伊那市の農産物をPRしようと初めて開かれているものです。 新宿高野は新宿駅東口にある創業129年の老舗のフルーツ専門店で、全国各地の高級フルーツや加工品などを扱っています。 28日は、白鳥市長とJA上伊那の御子柴茂樹組合長が高野を訪れ伊那産のブルーベリーをPRしました。 訪れた人には無料で上伊那産のアルストロメリアがプレゼントされました。 ブルーベリーは伊那市高遠町勝間などで生産されたもので、ショートケーキやタルトなどに使われています。 高野によると、タルトとショートケーキともに評判が良く人気の商品になっていると話していました。 高野5階にあるフルーツパーラーでは、ブルーベリーのパフェを扱っています。 白鳥市長や高野吉太郎社長、新宿区の中山弘子区長らがパフェを食べながら交流し、今後の連携について意見交換を交わしました。 新宿高野のブルーベリーフェアは、7月31日まで開かれています。
-
信州山の日を前にイベントPR
県や市町村などは、南アルプスをはじめとする信州の山に関するイベント情報などの周知を図ろうと19日、観光パンフレットを配布しました。 19日は、県や市町村の職員8人が伊那市長谷の道の駅「南アルプスむら長谷」で観光パンフレットの配布や上伊那地域の観光案内を行いました。 県は、7月の第4日曜日を信州山の日と制定しました。 南アルプスは国立公園指定50周年を迎え山への感心が高まっている事から、上伊那地域の観光情報を提供し各地を訪れてもらおうというものです。 県の観光PRキャラクターアルクマも登場し、PRしていました。 23日には北沢峠を散策するイベントが、27日には駒ヶ根市で親子登山が開かれるなど様々なイベントを予定しているということで、県では「山に親しむ気運を高めていきたい」としています。
-
夢縁日フェスティバル27日まで
県内各地の40の店舗が出展し、展示・販売する、夢縁日フェスティバルin伊那が、伊那市西春近の住まいDEPO館で27日まで開かれています。 会場には、体験コーナー、物販のほか、飲食やエステなどが楽しめる40のブースが並んでいます。 これは、商談を主な目的とする異業種交流会・守成(しゅせい)クラブ信州松本に伊那から通う企業有志が始めて開きました。 県内各地の守成クラブの会員が出店していて、ジャンルも様々です。 伊那市喫茶店のWA(わ)花は、鹿カレーを提供しています。 目玉焼きのトッピングも可能で、夢縁日に訪れた人が、買い求めていました。 実行委員会では、「多種多様な店が一堂に会する機会。体験できるものや無料のものもあるので、是非会場に足を運んで欲しい」と話していました。 この夢縁日フェスティバルin 伊那は、27日まで、伊那市西春近のすまいDEPO館で開かれています。
-
南ア地形の立体モデルを展示
伊那市観光協会は、南アルプスの地形を立体的に表現した模型を南アルプス長谷ビジターセンターに25日展示しました。 硬質ウレタン製で、諏訪から塩見岳までの南アルプスが、1/64,400分の一の縮尺で立体的に作られています。 純白の立体モデルにプロジェクションマッピングで画像が投影され、説明の内容により切り替わります。 内容は、南アルプスのなりたちや中央構造線、自然や植物などが4分で見られるようになっています。 伊那市の製品設計会社スワニーが切削技術を駆使して製作しました。 谷が深い独特な地形のため、削るのに苦労したということです。 この立体モデルは、午前9時30分から午後3時まで南アルプス長谷ビジターセンターで見ることができます。
-
伊那谷経済動向 7.9ポイント悪化傾向が強まる
アルプス中央信用金庫が四半期に一度まとめている伊那谷経済動向によりますと、今年4月から6月にかけての業況判断指数はマイナス32.3ポイントで、前期より7.9ポイント悪化傾向が強まりました。 あるしんの取引先212社を対象に行った調査によりますと、景気が良いと判断した企業の割合から悪いと判断した企業の割合を引いた業況判断指数は、マイナス32.3ポイントでした。 前期の今年1月から3月と比べ7.9ポイント悪化傾向が強まっていて、消費税増税による駆け込み需要の反動で落ち込んだものとみています。 来期の見通しについては、総合的には4.4ポイント改善すると予想していて、消費税引き上げの影響などにより今期の業況は悪化したものの、来期は改善が見込まれるとしています。
-
女性起業家と話そう
起業した、または起業を考える女性を対象にしたサロンが、17日、伊那市の女性プラザ伊那で開かれました。 サロンは、起業した人や、起業を検討している人の交流の場にしようと開かれ、上伊那地域から定員を超える23人が参加しました。 サロンでは、宮田村で地産地消を目指し、農産物を使った加工品などの開発・販売を行う、「食ごころ」代表の、吉澤 小百合さんが体験発表を行いました。 食ごころでは、ドレッシングや、トマトジュースなどの加工品を作っています。 参加者からの「賞味期限が過ぎて、廃棄処分するものはどうしているのか」との質問に対し、吉澤さんは、「ドレッシングで手広くやろうというのは難しいと思う。こじんまりやっているので、今のところ廃棄するものは少ない」と答えていました。 吉澤さんは、「人を募ってどんと大きくやりたい気持ちもあるが、そういう時代ではない。女性が起業するにはちょうど良い時代ではないか。小さくやっていてチャンスがあったら飛び出すつもり」と話していました。 サロンは、「自分で何か始めたい」「趣味を活かして起業してみたい」などと感じている女性を対象に、長野県男女共同参画センターあいとぴあなどが主催して開きました。 サロンは、県内5会場で開いていて、伊那での開催は上田市に続き2か所目となります。
-
「信州機能性食品開発研究会」が乳酸菌の機能を学ぶ
産学官の連携による機能性食品の開発を進める「信州機能性食品開発研究会」が11日に伊那市内で開かれ、乳酸菌の機能と活用をテーマにパネルディスカッションが行われました。 研究会は、機能性食品に関する信大農学部の研究を活用し、企業同士が情報交換をしながら新たな産業の創出を図ろうと平成20年に発足しました。 この日は「乳酸菌の機能とその利用」をテーマにパネルディスカッションが行われました。 今年度から新しく研究会の会長に就任した、箕輪町のニチノウ食品(株)社長の有賀哲哉さんは「植物性、動物性、生きたまま腸に届く、などいろいろな乳酸菌の種類があるが、食品業界としてどう活用すればいいのか」と質問を投げかけました。 これに対し信大農学部の大谷元教授は「腸の悪い菌を退治するには生きたままでなければならないが、免疫機能を高めるのは細胞の成分なので生きていなくてもいい。目的とする保健機能に応じて使い分けが必要」と話していました。 研究会では、今年度、会員を対象にした信大農学部による無料技術相談に力を入れていくということです。
-
第10回伊那経営フォーラム
地域のリーダー像について学ぶ伊那経営フォーラムが5日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 このフォーラムは伊那青年会議所などでつくる実行委員会が開いているもので、今年で10年目です。 これまでは大ホールで開催していましたが、参加者との距離を縮めようと今年は小ホールで開かれました。 パネルディスカッションでは株式会社織建の織井常昭社長など4人が「今、自分にできること」をテーマに話しました。 織井さんは、父親から経営を引き継いだときのことについて話していました。 質疑応答のコーナーでは、伊那食品工業株式会社の塚越寛会長らが参加者の質問に答えていました。 フォーラムにはおよそ400人が参加し、経営者の話に耳を傾けていました。
-
上伊那の観光 じゃらんに
上伊那8市町村と鉄道やバス会社などで組織している上伊那観光連盟は、さらなる誘客をはかるため、アンケート調査を実施し、リクルートが発行している旅行専門雑誌じゃらんの無料ガイドブックを作成します。 アンケートは、消費者ニーズを把握するためGAP調査と言われる手法で行います。 上伊那地域にある観光施設や食を中心に50項目を聞きます。 調査は、インターネットで行い、関東・中京それぞれ400人ずつと県内200人の合わせて1,000人が対象です。 7月中に行い、そのアンケート結果に基づきじゃらんの無料ガイドブックを8月中をめどに作成します。 この事業は、県の元気づくり支援金を活用するもので、665万4,000円の予算案が4日の総会で承認されました。 観光連盟会長の白鳥孝伊那市長は、「伊那谷は全国に知られておらず、上手に情報発信をする必要がある。もうかる観光を目指し、広域一丸となって進めたい」とあいさつしました。 また、「具体的な目標値を掲げてとりくまなければ成果はあがらない」として、各市町村単位で将来に向けた観光消費額の目標を定めることも確認しました。 平成25年度の上伊那の観光消費額は、111億円で県内10広域中下から3番目、1人あたりの観光消費額は、1人あたり2,427円で最も低くなっています。
-
南ア ジオガイドが林道で講座
南アルプスジオパークの案内を行うガイドの今年度4回目の講座が、3日、南アルプス林道で行われました。 講座には、受講している一般3人、高遠高校の生徒6人、認定ガイド8人が参加しました。 林道バス営業所に集合し、バスに乗車し、北沢峠を目指しました。 バスの車内でガイドが案内をしたほか、見どころではバスを停めて、詳しい解説が行われました。 講座は貴重な地質を確認できる南アルプスジオパークの魅力を伝えられる人材を育てようと行われていて4年目です。 講師を務めるのは、これまでの養成講座を受講し、認定を受けたジオパーク認定ガイドです。 認定ガイド取得を目指す高校生たちも、花崗岩に触れるなどして理解を深めていました。 今回のガイドコースは、9月29日に開かれる日本ジオパーク全国大会でも、ジオツアーとして実施予定で、当日も、認定ガイドが案内を務めるということです。
-
酒・食・福祉のコラボ アジWAい~な
上伊那の酒と食、福祉のコラボ企画「アジWAい~な」が28日伊那市のいなっせ北側広場で開かれました。 このイベントは、伊那の酒と食をPRし、福祉についても知ってもらおうと伊那商工会議所青年部が初めて開きました。 「福祉」のコーナーでは南信の3つの福祉施設が出店し商品を販売しました。 「食」のコーナーでは、鹿と馬の肉を使った、鉄板焼きとトマト煮込みがふるまわれました。 「酒」のコーナーでは、上伊那の8つの酒造メーカーなどが出店し、利き酒大会が開かれました。 23種類の中から正解を当てるというものです。 参加者は、酒の香りや味を吟味していました。 利き酒大会の参加費の一部は東日本大震災の義援金として寄付されるということです。
-
5月有効求人倍率 0.86倍 3か月連続の低下
上伊那の5月の月間有効求人倍率は0.86倍で4月から0.04ポイント下回りました。 全国の有効求人倍率は1.09倍で、1992年6月以来、21年11か月ぶりの水準に回復しています。 ハローワーク伊那によりますと、5月の月間有効求人倍率は、4月を0.04ポイント下回る0.86倍でした。 求人倍率が0.86倍まで下がったのは去年9月以来、8か月ぶりです。 新規求人数は前の年の同じ月を3.7%上回る1,175人でした。 新規求職者数は、前の年の同じ月を15.2%下回る795人でした。 ハローワーク伊那によりますと、求人倍率が低下した主な要因は、求職者数が増えたのに対して求人数があまり増えなかったためだということです。 ハローワーク伊那では雇用情勢について、「依然厳しい」として、前の月から下方修正しました。 また、全国の有効求人倍率は1.09倍で、バブル経済崩壊後の1992年6月以来、21年11か月ぶりの水準に回復しました。
-
第1回 上伊那広域連合廃棄物政策審議会
今年度1回目の上伊那広域連合の廃棄物政策審議会が24日、伊那市のいなっせで開かれ、上伊那8市町村のごみ減量化・資源化の取り組み状況が報告されました。 審議会には、上伊那の市町村関係者およそ30人が出席しました。 平成25年度のごみ減量化・資源化の取り組み状況について伊那市では、一般家庭に162台の生ごみ処理容器等の購入補助を行い、22.6トンの削減効果があったと報告しました。 また、公共施設においては、各学校や保育園で生ごみ処理機の導入等により574.4トンの削減効果があったということです。 参加した8市町村は、今年度も衣類回収事業や生ごみ処理機設置補助などを行い、ごみの減量化・資源化に取り組むとしています。
-
たべりこ 7/20オープン
箕輪町大出の農産物直売所「にこりこ」の隣に、レストラン「にこりこキッチンたべりこ」が来月20日にオープンします。 旧そば処留美庵の施設を活用し進められていた改築工事が終わり、23日箕輪町に引き渡されました。 建物の延床面積は、286平方メートルで、費用は建物が4,960万円、調理場が340万円となっています。 建物にはオープンテラスが設けられ、季節によっては外で食事が楽しめます。 調理場については使えるものは残し、新たにスチームオーブンやガスコンロ、食在庫を入れたということです。 平澤豊満箕輪町長は、「地産地消として、多くの人に利用してもらえる施設にして行く」と話していました。 たべりこはバイキング方式で、料金は大人一人1,500円、だということです。 にこりこキッチンたべりこのオープンは、来月20日(日)を予定していて、営業時間は午前11時から午後3時、10月までは休まず営業したいということです。
-
伊那まつり花火大会協賛金8年ぶり増額へ
8月3日に予定されている伊那まつり花火大会への協賛金が、8年ぶりに増額に転じ、去年より160万円多い、1543万3千円となりました。 これは、20日に伊那商工会館で開かれた伊那まつり花火委員会番組編成会議で報告されました。 協賛金は、去年の1381万1000円から162万円増の1543万3千円です。 平成10年の2200万円をピークに、右肩下がりに減少していて、増額に転じるのは平成18年以来8年ぶりです。 花火委員会によると、新規申込みが増え、市民からの申込みが増えたことが要因としいています。 今年は、初の取り組みとして市民に募金を呼びかけたところ10号玉1発分集まりました。 また、中央区で、住民有志が区民に募金を呼びかけ10号玉4発分の資金を集めるなど、新しい取り組みも見られたとしています。 花火委員会の吉澤文男委員長は、「景気は良くなったわけではないが、企業の心意気で増額となった。各地で協賛金を呼びかける資金係の努力も大きい」と話していました。 伊那まつり花火大会は、8月3日に予定されています。
-
長衛小屋の廃材で木札
伊那市長谷溝口の西村和美さんは、山梨県北沢峠にある長衛小屋を解体した際の廃材を活用して、28日、29日に行われる長衛祭に向け、木札を制作しました。 配布される木札には28日、29日に行われる第56回長衛祭の文字と、反対側には、駒ケ岳が焼印されています。 制作したのは、伊那市長谷溝口の西村和美さんです。 南アルプス北部地区遭難防止対策協会の隊長を務める西村さんは木工が趣味で、自宅には、電動ノコギリなどの機械がずらりと並びます。 一昨年、長衛小屋が建て替えられた際に出た廃材を生かせないかと相談され、木札を作るようになりました。 一昨年の長衛祭から木札を配布していて、毎年300個ほど作っています。 長衛小屋の廃材は、南アルプス開拓の父、竹澤長衛の功績を伝える貴重なもので、あと2年ほど木札を作ればなくなってしまうということです。 木札は、28日、29日に行われる長衛祭で参加者に配布されます。
-
やまぶどうワイン18日から販売
伊那市と信州大学農学部が連携し7年の歳月をかけ開発してきたやまぶどうワイン「山紫」が18日から市内で試験販売されます。 17日は、高遠さくらホテルでやまぶどうワイン「山紫」がお披露目されました。 伊那市は、農業の担い手不足、遊休農地解消を目的に平成18年度から信大農学部とやまぶどうワインの開発に取り組んできました。 現在は戸の農家が、やまぶどうを栽培しています。 去年、ヤマブドウおよそ380キロを収穫し、720ml入りの295本のワインが出来ました。 アルコール度数は11度で辛口だということです。 17日は、伊那市観光㈱が全国公募をおこなったワインラベルの表彰式も行われました。 20点の応募の中から選ばれたのは松本市の斉木久美子さんの作品です。 やまぶどうワインは、2200円で市内の小売店や伊那市観光が経営する宿泊施設で販売することになっています。 今年は、750キロのやまぶどうが収穫される見込みで、伊那市では生産者の拡大を図りたいとしています。
-
おもてなし向上プロジェクト実行委員会設置へ
県や上伊那8市町村などは観光地の魅力アップにつなげようと上伊那地域おもてなし向上プロジェクト実行委員会を今年度中に設置します。 17日は、伊那市のいなっせで上伊那地域観光戦略会議が開かれ行政や観光関係団体など20人が出席しました。 会議では、観光情報の共有化と観光案内の連携強化のための基盤づくりを目的とした上伊那地域おもてなし向上プロジェクト実行委員会を設置することが報告されました。 委員は、市町村や商工団体、観光事業者などで組織し今年度から29年度までに、おもてなし向上に向け具体的な事業を実施します。 具体的事業として上伊那地域のおもてなしに係る事例集の作成や、地域の自然、歴史、食などを活用したツアーコンテスト、地域資源をテーマにした地域版の検定試験などを実施します。 実行委員会では地域住民を巻き込んだおもてなし向上に向け具体的な事業を集中的に実施していきたいとしています。