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南ア林道 外来植物を抜き取り
伊那市長谷の南アルプス林道で林道沿いに生えている外来植物の抜き取り作業が28日行われました。 作業には15人が参加し、林道沿いの外来植物を抜き取りました。 これは、南アルプス食害対策協議会を構成する伊那市や南信森林管理署、信州大学農学部などが行っていて今年で4年目です。 今回は、標高1,680メートルの歌宿から大平山荘付近まで登りながらヒメジョオンやビロードモウズイカなどを除去しました。 信州大学の渡邉修(わたなべおさむ)准教授は、改修工事で他の場所から土を持ち込む場合に外来植物が入ってくる可能性が高くなる事から、工事した場所の継続的な観察が必要と話していました。 今回の作業でおよそ10キロの外来植物を除去したという事です。
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小黒川スマートインター周辺 建物規制へ
伊那市は小黒川スマートインターチェンジ周辺について、風俗店や環境を悪化させる工場の建設を禁止する予定です。 28日は市役所で都市計画審議会が開かれ、スマートインターチェンジ周辺の建築物の規制について話しあいました。 小黒川スマートインターチェンジが開通する事で周辺の農地は目的を問わず転用がしやすくなります。 市では、乱開発を防ぎ将来を見据えた土地利用を行うために、周辺の59ヘクタールを特定用途制限地域に設定する方針です。 制限地域では、風俗店や環境を悪化させる工場の建設を市独自の条例で制限する予定です。 出席した委員からは、「ファッションホテルの建設を制限してはどうか」といった意見が出されました。 市では開発と環境保護、市全体の経済効果などを検討し規制内容を検討していきたいと答えていました。 建物の規制に関する条例案については9月市議会に提出される予定です。
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中央アルプス自然公園保護・利活用推進協議会 設立
中央アルプス県立自然公園の将来を見据え、保護や利活用の取り組みを推進する協議会が27日に設立されました。 この日は「中央アルプス自然公園保護・活用推進協議会」の初会合が伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、県や市町村からおよそ50人が出席しました。 中央アルプスは、昭和26年に県内で初めて県立自然公園に指定され、現在は国定公園化を目指す動きが高まっています。 県では、国定公園化に向けて現在公園計画の策定を進めていて、計画に地元の人から意見を聞こうと、地元市町村でつくる協議会を設立しました。 公園計画は、各公園の特性に応じた風景の保護管理や運営、利活用のための施設整備についての基本方針を定めるものです。 計画の素案は、秋頃を目途に協議会に示されます。 会議ではほかに、県から県立自然公園計画の見直しについても説明がありました。 計画の中に施設整備を進める制度がないため、整備を進める制度を創設したい考えです。
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中学生が大工の仕事を体験
長野県は、担い手不足が心配される大工の仕事について理解と関心を深めてもらおうと、伊那市の伊那中学校できょう、体験授業を行いました。 27日は、伊那中学校の1年生133人が体験授業を受けました。 長野県と長野県建設労働組合連合会が協働して去年から県内で実施していて、南信では今回が初めてです。 伊那大工分会の会員9人が、指導に当たりました。 のこぎりの挽き方やカンナの使い方を披露していました。 その後は、中学生1人1人が、プランターを入れる箱を作りました。 大工分会のメンバーが、金槌の使い方をアドバイスしていました。 長野県によりますと、大工の人数は激減しています。 ピークの平成7年には、全国に76万2千人の大工がいましたが、平成27年は37万2千人と半減しています。 県内では、平成7年では1万5千人でしたが、平成27年の推計で1万人を切ったとしています。 このままでは新築やリフォームなどを行える技術者がいなくなってしまい、県民の住生活に大きな影響を及ぼす恐れがあるとして、去年からこの体験授業を行っています。 長野県では、中学生のころから関心を高めてもらうことで、将来の担い手を育てていきたいとしています。
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伊那まつり花火大会 60回を記念して音楽花火打ち上げ
来月6日に行われる伊那まつり花火大会では、通算60回を記念して、勘太郎月夜唄とダンシングオンザロードの曲に合わせて音楽花火が打ち上げられます。 25日は、伊那市の伊那商工会館で、第60回伊那まつり花火委員会が大会の概要を説明しました。 今年の目玉として、例年の音楽花火に加えて、通算60回を記念して60番組目にもう1つ音楽花火を打ち上げます。 勘太郎月夜唄とダンシングオンザロードの曲に合わせておよそ250発のスターマインが打ち上がる予定です。 伊那まつり花火委員会によりますと、今年の協賛金は16年ぶりに1,900万円を超える1,922万7,000円となっています。 金額が増えたことにより、番組数も去年より9番組増え95番組の予定で、4,500発の花火が打ち上がります。 伊那まつり花火大会は、来月6日(日)午後7時30分から行われます。
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山の日 山盛りで盛り上げ
23日は県が定める信州山の日です。 山の日を盛り上げようと伊那飲食店組合の18店舗で限定特別メニューが提供されました。 伊那市中央の牡丹園では、 南アルプスをイメージした「甲斐駒仙丈入笠盛り」と中央アルプスをイメージした「西駒宝剣経ヶ岳盛り」の2種類の炒飯が提供されました。 伊那飲食店組合は、山を訪れた観光客を街に呼び込み、山の日を盛り上げようと去年から限定特別メニューの提供を始め、今年は18店舗が参加しました。
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峠の茶屋 リニューアル
茅野市の杖突峠にある「峠の茶屋」に新たに多目的展望室が完成し21日、関係者が祝いました。 リニューアルオープン式典には、施設の管理・運営を行う、精密機械製造の伸和コントロールズや、伊那市、茅野市の関係者などおよそ50人が出席しました。 峠の茶屋は4月に伊那市と茅野市から伸和コントロールズが建物を購入しました。 これまで和室だった場所をリニューアルし広さおよそ40平方メートルの多目的展望室を作りました。 伸和コントロールズの幸島宏邦社長は「ここは伊那と茅野の観光の接点となる場所。全国に発信できる憩いの場所にしていきたいです」と話していました。 多目的展望室は峠の茶屋の営業時間の午前10時から午後4時半まで、入る事ができるという事です。
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「内藤とうがらし」特産へ 長谷中生PRへ
伊那市長谷で内藤とうがらしの特産化を目指している長谷中学校の3年生は、多くの人達に活動を知ってもらおうと、自分たちが育てた苗およそ40株を21日観光施設などに配りました。 プランターに植えられているのは、長谷中の3年生が育てた内藤とうがらしです。 21日は、自分たちの活動を多くの人に知ってもらおうと宿泊施設や飲食店など、9か所に苗を配付しました。 内藤とうがらしは、江戸時代高遠藩主内藤家の領地だった新宿一帯で栽培されていました。 長谷中の3年生は、内藤とうがらしの長谷での特産化を目指していて2年生の時から栽培を行っています。 この日は、苗の他に、去年収穫した内藤とうがらしで作ったラー油やイベントのチラシなどを施設関係者に手渡しました。 長谷中の3年生は明日、伊那市創造館で開かれるイベントでブースを出し、内藤とうがらしの苗とラー油を販売する予定です。
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第60回伊那まつりにむけて歴史を振り返る写真展
今年で通算60回となる伊那まつりにむけて機運を盛り上げようと伊那市役所では歴史を振り返る写真展が開かれています。 市役所1階の市民ホールには、伊那まつりの前身、勘太郎まつりから60年の歴史を振り返る写真38点が展示されています。 今年の伊那まつりは、昭和33年に始まった勘太郎まつりから数えて60回目となります。 60回を機に伝統と歴史を振り返ろうと伊那市が市民から写真を募集して初めて開かれました。 写真展は8月2日(水)まで開かれています。
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リニア開通の経済波及効果考える
リニア中央新幹線開通による経済効果について講演会が11日、伊那市の伊那商工会議所で開かれました。 講演では長野県リニア整備推進局長の水間武樹さんがリニア開業に伴う経済波及効果について説明しました。 長野県内を出発地または目的地とするリニア中央新幹線の1日平均乗降客数は推計で6,800人、また乗降客数をもとにリニアを利用して長野県を訪れる旅客数は5,300人を想定しているということです。 ほかに平成39年開業時の交流人口の消費による経済波及効果は年間336億円を見込んでいるということです。 水間さんは「JR飯田線は生活の足以外の位置付けが必要です。観光促進など地域からアイデアをいただきたい。」と話していました。 講演会は伊那商工会議所が開いたもので会社経営者など約60人が話を聞きました。
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寒ざらしそば 15日から限定販売
江戸時代、高遠藩から将軍家に献上されたとされる「寒ざらし蕎麦」が15日から限定で伊那市高遠町のそば店4店舗で提供されます 江戸時代、高遠藩から将軍家に献上されていたとされる「寒ざらし蕎麦」です。 提供店舗のひとつ「壱刻」です。 店主の山根健司さんがあすからの提供に向け、試食し今年の出来を確かめていました。 蕎麦は、30秒から40秒、ゆでて完成です。 寒ざらし蕎麦は、高遠産の蕎麦の実を、寒さの厳しい大寒に殻のついたまま清流に浸します。 これは、江戸時代にそばの実を保存するために始まったとされています。 2月4日の立春に水から引き揚げ寒風にさらして乾燥させてからそば粉にする手打ちそばで、あくが取れて甘みが増すといわれています。 寒ざらし蕎麦は、そばの実のタンパク質を取り除き、でんぷんや糖分を多く含んだ粉を使います。 山根さんは、そば粉だけの10割でうつ為、手間がかかると話します。 今年は、あすから高遠町内の、壱刻、華留運、ますや、楽座 紅葉軒の4店舗で「暑中信州寒晒蕎麦」として限定販売されます。 各店限定150食で、1人前1200円です。
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北京の小学生が伊那で交流
中国北京の小学生が14日西春近北小学校を訪れ児童と交流しました。 北京の小学生7人は13日伊那市に到着しインバウンドの受け入れをしている農家で一泊しました。 14日は西春近北小学校を訪れプレゼントを交換したほか工作をして交流しました。 引率の教諭は「日本のアニメは有名で中国でも人気です。子どもたちには国際関係を養う機会にしてもらいたいです。」と話していました。 伊那市観光協会によりますと昨年度のインバウンドの受け入れは78団1,929人でしたが宿泊先の農家の負担を少なくするため受け入れを減らしているということです。 農家民泊の登録をしているのは約70軒ですが実際に受け入れているのは40軒ほどだということで今後は受け入れ農家の増加に力を入れていく考えです。 北京の小学生は15日以降飛騨高山や京都の観光地を巡り18日に帰国するということです。
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広域農道沿いの観光地周遊バス運行へ
長野県上伊那地域振興局は、南箕輪村から駒ヶ根市の広域農道沿いにある観光施設をめぐるバス「上伊那風土記(ふどき)街道周遊バス」を8月に運行させます。 13日は、伊那合同庁舎で、バスの運行に関する記者会見が開かれました。 上伊那風土記街道周遊バスは、8月1日から27日まで運行します。 JR伊那市駅を出発し、南箕輪村の大芝高原、伊那市のはびろ農業公園みはらしファーム、かんてんぱぱガーデン、駒ケ根市の駒ヶ根高原を1日2往復します。 料金は、区間は関係なく、1回降車するごとに大人200円となっています。 1区間10人ほどの利用を見込んでいます。 これは、長野県が各地域の振興局へ独自予算として配分している地域振興推進費を活用した事業で、事業費はおよそ230万円となっています。
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人と人をつなぐ「夢縁日」 西春近で9日まで
企業の商品や個人の手作り雑貨などの展示販売「夢縁日」が伊那市西春近であす9日まで開かれています。 伊那市内を中心に諏訪や飯田などの企業や個人による約80のブースが並んでいます。 夢縁日は、人と人との出会いのきっかけにし地域の活性化を図ろうと、異業種交流会で知り合った市内の有志が毎年開いています。 会場では、手作り雑貨などが販売され、訪れた人たちが好みの品を買い求めていました。 夢縁日は9日まで伊那市西春近の住まいDEPOショールームで開かれています。時間は午前10時から午後4時までステージ発表などのイベントも企画されています。
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南箕輪村大芝公園で七夕とうろう祭り
南箕輪村の大芝公園で七夕とうろう祭りが1日夜に行われました。 村内の保育園や学校、公民館などで手作りしたとうろう162基が設置されました。 午後7時30分に一斉に火が灯されました。 村内のボランティアグループや社協、民生児童委員などでつくる実行委員会が毎年行っている祭りで今年で16回目です。 年々とうろうの数も増えているという事です。 段ボールで枠を作り和紙を貼った手作りのもので、思い思いの絵や、子どもたちの夢などがかかれています。 ろうそくの火が燃え尽きるまでの約30分間、訪れた人たちは写真を撮るなどして楽しんでいました。
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株式会社パネックス 伊那市の東原工業団地にパンの新工場
伊那市東春近の東原工業団地で空き工場を購入し12月からパン工場を稼働させる岐阜県の株式会社パネックスは、環境保全に関する協定を伊那市などと6月30日に締結しました。 調印式では、株式会社パネックスの前野朝彦社長、地元の東春近地区農政対策委員会の伊東正幸委員長と、たかずや福祉会の登内孝理事長、伊那市の白鳥孝市長が環境保全に関する協定書を取り交わしました。 岐阜県可児市に本社を置く株式会社パネックスは東原工業団地の空き工場を購入し12月から操業を開始します。 山口県の工場が手狭になったため首都圏に近い伊那市に新たな長野工場を作る事にしました。 正社員を30人、パート従業員を12人新規雇用し、月200万個のパンを製造する計画です。 前野社長は「イタリアの天然酵母を使ってパンを製造している。伊那市には綺麗な水と空気がありヨーロッパの環境と似ている」と話していました。 白鳥市長は「市としても応援していきたい」と話していました。
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高遠さくらホテルで「高遠ダムカレー」提供開始
伊那市高遠町の高遠さくらホテルは、「高遠ダムカレー」を考案し、1日から提供を始めました。 さくらホテルの窓の外に広がる高遠ダムを表現した「高遠ダムカレー」です。 ルーが水を、ご飯がダムを表しています。 ごはんの上には高遠城址公園にちなみ桜の塩漬けが添えられています。 伊那谷の名物「ソースかつ丼」にちなんだ豚のヒレカツもあります。 そばは月蔵山をイメージしていて、ガーリックバターで和えた洋風の味付けになっています。 このカレーを考案したのは、レストランの洋食料理長、益山達男さんです。 1日から始まった信州DCに合わせ、レストランから望める高遠ダムを見ながらカレーを味わってもらい、県内外の客にPRしようと考案しました。 高遠ダムカレーは税込み980円で、さくらホテルのレストランで提供されています。
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信州DC開幕 飯田線リレー号運行
JR各社や県、市町村が連携した大型観光キャンペーン「信州デスティネーションキャンペーン」が開幕しました。 1日はJR飯田線の臨時観光列車「飯田線リレー号」が運行し、伊那市駅では地域住民が観光客を出迎えました。 飯田線リレー号は新宿発の特急「木曽あずさ号」に接続する臨時観光列車で、辰野駅から駒ヶ根駅までを運行しました。 伊那市駅では15分間停車し、 長谷中学校の生徒が太鼓の演奏で乗客を出迎えました。 いなごやざざむしなど伊那の名物が試食できるコーナーも設けられ、乗客がその味覚を味わっていました。 構内では列車の記念乗車券が販売され、鉄道ファンが列を作っていました。 信州デスティネーションキャンペーンはJR各社と県、市町村が連携した大型観光キャンペーンで、長野県で行われるのは7年ぶりです。 車内では高校生や地域住民が観光アテンダントとなり、地域の魅力をPRしました。 駒ヶ根市にある大田切橋の上では列車が1分ほど停車しました。 県によると観光目的での停車は飯田線では初だということです。 晴れていれば2つのアルプスを見ることができるビューポイントですが、1日はあいにくの天候のため山を見ることはできなかったようです。 信州DCは、9月までの3か月間で、県内各地でイベント列車を運行し長野県の観光地をPRしていくということです。 飯田線リレー号は8月26日と9月9日にも運行されます。
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5月の月間有効求人倍率1.62倍
上伊那の5月の月間有効求人倍率は前の月を0.01ポイント上回る1.62倍で5か月連続県内で最も高い倍率となっています。 新規求人数は1808人、新規求職者数は734人で5月の月間有効求人倍率は前の月を0.01ポイント上回る1.62倍でした。 また新規求人数に占める正社員の割合は34.5%で4月を2.9ポイント上回りました。 上伊那は県内12の公共職業安定所のなかで5か月連続で最も高い倍率を維持していて雇用状勢について「堅調に推移している」と前の月のコメントを据え置いています。
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創業セミナー卒業生 兼子さん菓子店開業へ
左:兼子さん 右:横山さん 伊那商工会議所が主催する、創業セミナーの卒業生の一人、兼子俊彦さんは9月に伊那市内で菓子店を開業します。 30日は、兼子さんが店を開く予定の伊那市のウエストファーム内で記者会見を開きました。 兼子さんは現在43歳で知り合いの物置を借り、伊那市美篶で委託販売を主体とした菓子工房を開いています。 料理の道に進んだのは20代半ばで、友達に厨房でのアルバイトに誘われたのがきっかけでした。 その後諏訪市のホテルや結婚式場の料理部門で働き、35歳の時にフランスで1年間料理の修行をしてきました。 平成26年度の創業セミナーを受講し、その後、菓子工房を営んできましたが、客の反応を見ることができる店をかまえたいと考えていました。 店を開くのは、パンを販売するサン・トノーレ伊那店がある場所です。 この店は来月閉店する予定で、商工会議所が橋渡しして物件を紹介しました。 サン・トノーレの横山文雄社長の好意で、冷蔵庫やオーブンを兼子さんに譲ります。 兼子さんの菓子店「ののはな」は9月に開業する予定です。
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カモシカシードル 次はブランデー
伊那市横山の鳥居沢工業団地でりんごの発泡酒・シードルを製造しているカモシカシードル醸造所は、新たに伊那市から工業団地の用地を取得し、今度はりんごのブランデーの製造を計画しています。 伊那市横山のカモシカシードル醸造所が、新たに用地を確保するため、伊那市と売買契約を結んだのは、鳥居沢工業団地の5,600平方メートルほどの土地です。 5年後をめどに、第2の工場を建設し、今度は、リンゴのワインを使ったブランデーを作る予定です。 カモシカシードル醸造所では、現在、地元のりんご農家7軒と契約しています。 始めての醸造となった去年は、10トンのリンゴを使用し、8,400本のシードルを醸造しました。 ブランデーは、ワインを蒸留するため、現在の5倍~10倍ほどのリンゴが必要になるということです。 また、ブランデーを作るために新たに取得する用地と、現在の醸造所の間には川が流れていますが、今後橋を架ける予定で、そこから、リンゴ畑にも歩いていけるようになります。 入倉さんは、今後、醸造所とリンゴ畑一帯を、ワイナリーとして人々が訪れる場所にしていきたいとしています。
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IoT技術の活用について学ぶ
あらゆる物とインターネットがつながることで新たな価値を生み出す、「IoT技術」を事業に活用するためのセミナーが27日、伊那市の伊那商工会館で開かれました。 会場には、商工業者や一般など、およそ30人が集まりました。 総務省の地域おこし企業人として、民間から伊那市役所に派遣されている平井孝明さんが講師を務め、製造業や工業に導入されている最新のIoT事例を紹介しました。 平井さんは「IoTを導入すると、いつもの業務が数値化され、目に見えるようになり、それを分析することで、事業の省力化、最適化につながる」と説明していました。 平井さんは「すでに教育や農業などでIoT技術が活用されている。まずはIoTを知るところから始めてほしい」と話していました。 衣類を取り扱っているというある参加者は「必要なサイズや数が、数値化され予測できるようになれば無駄を省ける。費用の問題をクリアできれば導入したい」と話していました。
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信州DCでの特別列車運行前にアテンダント研修
観光団体や自治体がJRの協力のもと、県外からの誘客をはかる「信州デスティネーションキャンペーン」が、7月から始まります。 キャンペーンを前に、イベント列車内で観光案内をする人を対象にした研修会が26日、伊那合同庁舎で開かれました。 研修会には、観光案内をする高校生や上伊那地域の自治体関係者など、およそ30人が参加しました。 参加者は、観光客の役とアテンダントの役に分かれ、列車内を想定してもてなしを学びました。 キャンペーン期間中、JR東日本・JR東海の協力のもと特別運行する「飯田線リレー号」と名付けられたイベント列車は、辰野駅から駒ヶ根駅までの間運行します。 各駅でマスコットキャラクターが出迎えるほか、橋の上で停車して山岳風景を楽しむ時間が設けられるなどの企画があります。 列車内では研修会の参加者が観光客をもてなすことになっています。 指導にあたった上伊那地域振興局の職員は「間違えてもいいから、会話を楽しみながら魅力をPRして」などと、高校生に指導していました。 参加したある高校生は「難しかったけどきょうは上手く喋れた。当日もなんとかなると思う」と話していました。 イベント列車は、7月1日、8月26日、9月9日に運行する予定で、上伊那地域振興局では「列車だけでなく、ほかの場面でも観光アテンダントとして活躍する場をつくっていきたい」と話していました。
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箕輪町観光協会総会に初の民間 唐澤さん
箕輪町観光協会の総会が23日ながた荘で開かれ、新しい会長に上古田の唐澤荘介さんが選ばれました。 総会では、任期満了に伴う役員の改選が行われ、新しい会長に唐澤荘介さんが選ばれました。 唐澤さんは信州みのわ花街道推進協議会の会長を務めています。 唐澤さんは、「汗をかいてずくを出して、この町の商工観光をしっかりとやっていきたい」と挨拶しました。 箕輪町観光協会の会長はこれまで町長が務めてきましたが、行政主体の観光からの脱却を目指しより地域と一体となって進めていこうと、初めて民間から選ばれました。 唐澤会長の任期は2年間となっています。
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南アルプス開拓の功績を偲ぶ 長衛祭
南アルプスの開拓者として知られる竹澤長衛を偲ぶ第59回長衛祭が24日、南アルプス北沢峠で行われました。 長衛祭には、伊那市や山梨県南アルプス市などから、山岳関係者や一般登山客およそ200人が参加し、献花台に花を手向けました。 伊那市長谷出身の竹澤長衛は、登山道の整備など、南アルプスの開拓に尽力しました。 その功績を偲び伝えていこうと実行委員会が毎年行っています。 唐木眞澄実行委員長は「この祭りをこれからも続け、一層山に親しむ文化が広がってほしい」とあいさつしました。 白鳥孝伊那市長は「長衛の自然との共存という理念を受け継ぎ、これからも順守していきたい」と話していました。 このほか、弦楽四重奏の南アルプスカルテットの演奏に合わせ、伊那市の長谷小学校と南アルプス市の小学校の児童が「ふるさと」を歌いました。 24日は東駒ケ岳への記念登山が行われます。
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JA上伊那が二八生そばと冷し坦々麺 発売
JA上伊那のプライベートブランド伊那華シリーズの新商品、二八生そばと冷やし坦々麺の販売が24日から始まります。 23日は南箕輪村のJA直売所あじ~なで買い物客に二八生そばが振る舞われていました。 二八生そばは上伊那産のそば粉を使用した8割そばで、常温で3か月保存ができるということです。 保存料は使わずつゆはカツオ風味に仕上がっています。 冷やし坦々麺は上伊那特産で練りこむとコシの強い麺ができる小麦「ハナマンテン」が使われています。 甘辛いスープが特徴で1000パック限定で販売されます。 二八生そばは1セット2人前780円、3人前が1200円。 冷し坦々麺は1セット2人前450円となっていて24日からあじ~なやAコープなどで販売されます。
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純利益3億3,100万円 5期連続黒字
アルプス中央信用金庫は昨年度の決算を23日発表しました。 純利益は3億3100万円で5期連続の黒字となっています。 昨年度の業務利益は前期と比べて2,800万円減の8億円。 経常利益は1億900万円減の3億7,500万円。 純利益は3億3,100万円となっています。 また貸出金の利息収入など本業の儲けとなるコア業務純益は2億1,300万円減の3億1,900万円で5期連続の黒字となりました。 アルプス中央信用金庫では「日銀が実施したマイナス金利政策の影響により地域金融機関の収益力低下が深刻化している。この状況を乗り切るためあらゆる業務について前例主義を見直して収益構造を検証し安定した収益を確保していく」としています。
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伊那市観光㈱ 昨年度403万円赤字
温泉や宿泊施設などを運営する伊那市観光株式会社の株主総会が23日開かれ昨年度の経常利益が403万円の赤字となったことなどが報告されました。 伊那市高遠町の高遠さくらホテルで株主総会が開かれ昨年度の決算が承認されました。 売上高は前年度と比べて96万円増の9億1,900万円。 経常利益は545万円減で赤字となり赤字額は403万円でした。 営業利益が黒字となった主な施設は北沢峠こもれび山荘が1,100万円、仙丈小屋が1,000万円などとなっています。 赤字の施設は仙流荘の840万円、さくらの湯の630万円などとなっています。
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大規模地震に対応した事業継続計画策定を
大規模地震が発生した際の事業継続のリスクを最小限に抑えるためのセミナーが、22日、伊那市の伊那商工会館で開かれました。 セミナーには、12事業者が参加しました。 東京海上日動火災保険長野支店の園田(そのだ) 正剛(せいごう)さんが講演しました。 セミナーは、東海地震をはじめとする大規模地震がいつ発生してもおかしくない中で、災害時のリスクマネジメントとして、重要業務の継続計画を策定してもらおうと伊那商工会議所などが開いたものです。 長野県の報告書によりますと、大規模地震が発生した場合、伊那市では、電力は復旧まで最長10日間、水道の断水は、復旧まで最長で20日間かかるということです。 また、伊那谷断層地震が発生した場合、伊那谷の市町村は周囲から孤立する可能性があります。 園田さんは、「計画があるとないとでは、緊急時に大きな差が出る」と話していました。
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夏山シーズンを前に西駒山荘へ荷揚げ
本格的な夏山シーズンを前に、中央アルプス将棊頭山山頂直下にある西駒山荘に向けて20日、ヘリコプターによる荷揚げ作業が行われました。 この日は午前5時頃から、資材や食料、ガスなどの荷物を吊るしたヘリコプターが、伊那市横山の鳩吹公園から西駒山荘へと向かいました。 歩いて5時間かかる道のりを、ヘリコプターは5分程度で往復します。 西駒山荘は、中央アルプス将棊頭山山頂直下の、標高2,685メートルにある山小屋です。 去年は7月9日から90日間の営業で、およそ1,100人が利用しました。 この日は、輸送された荷物を小屋に運び入れるために、管理人の宮下拓也さんら3人も、ヘリコプターで小屋に向かいました。 宮下さんは「いよいよシーズンが来た、という気持ちと、これから長いな、という気持ちが入り混じっている」と話していました。 西駒山荘の営業は7月8日から10月9日までの予定で、1泊2食付きで8,500円、素泊まりが6,000円となっています。 沢筋にはまだ1メートルほど積雪があることから、宮下さんは「登るときには、十分に注意してほしい」と話しています。