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箕輪町幸せ健康ツアー アスパラ収穫
都市と農村地域の交流を図る箕輪町グリーンツーリズムの今年度初めての幸せ健康ツアーが、1日と2日の2日間の日程で行われました。 ツアーには、関東や中京方面から24人が参加しました。 幸せ健康ツアーは、「食・農・健康」をテーマに、農業体験や自然散策などを行うものです。 1日は、木下区のかたくりの里を見学し、2日はアスパラの収穫を体験しました。 農場を管理する栗原義文さんからアスパラの切り方などを教わった参加者らは、30センチ以上に伸びたものを1人5本収穫していました。 中には、採れたてのアスパラを生のまま味わう人もいました。 ツアー客の3分の2がリピーターということで、町では参加者の期待に応えられるような企画を考えていきたいとしています。 今年度は全部で5つのプランがあり、次回は6月に萱野高原を散策します。
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南アルプス林道バス 運行開始
伊那市営南アルプス林道バスの運行が25日から始まり、春山シーズンが開幕しました。 25日は、標高1680メートルの歌宿までが開通しました。 伊那市長谷の南アルプス林道バス営業所では、テープカットで運行開始を祝いました。 林道バスは、今日から6月14日までは歌宿までの運行で、6月15日からは北沢峠までとなります。 1日4便の運行です。 標高1,680メートルの歌宿では、市や山岳関係者などおよそ40人が参加し南アルプス北部開山祭が行われました。 伊那市教育委員会の北原秀樹教育長は、「施設整備や食害対策、救助体制など万全を期すべく努力していきたい」と話していました。 開山祭では、伊那フィルハーモニー交響楽団所属者でつくるイーナちゃんカルテットが弦楽四重奏を披露しました。 林道バスの昨シーズンの利用者は、11月15日までの205日間で5万888人でした。
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貯蔵リンゴ祭り 26日も開催
JA上伊那箕輪選果場が運営する信州伊那路共選八乙女直売所で25日と26日の2日間、貯蔵リンゴ祭りが開かれています。 店内では、去年11月に収穫したシナノスイートとサンふじが1袋500円で販売されています。 リンゴは、去年11月に収穫し専用の氷蔵庫を使ってマイナス2度で保存したものです。 食感は、若干柔らかくなるものの、甘みはそのままだということです。 辰野町から伊那市までの農家が栽培したリンゴで、店内には次々と買い物客が訪れ味見をして買い求めていました。 中には、段ボールいっぱい購入する人もいました。 リンゴは、25日だけでおよそ1,440キロ販売したということです。 直売所では、26日も25日と同じ数を用意するということで、多くの来場を呼び掛けています。
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上伊那産アスパラ 出荷最盛期
上伊那の野菜の主力、アスパラガスの出荷がピークを迎えています。 24日は朝から農家が収穫や選別作業に追われていました。 毎年400トン近くが栽培されているアスパラガス。 今、収穫のピークを迎えています。 伊那市西箕輪にあるJA菜園では、幅2.4メートル、奥行き55メートルのアスパラハウスが100棟あります。 天候が回復したこともあり、ここ数日で出荷のピッチがあがりました。 アスパラガスは、JA上伊那が扱う野菜の中で販売金額が4億円を超えるナンバーワンの主力品種で、主に名古屋や大阪の大都市圏に出荷されています。 収獲を終えると選別が始まります。 収獲された28センチ以上のアスパラガスは27センチに切りそろえられ、重さによりS、Ⅿ、Ⅼに分けられていきます。 こちらはスリーエルサイズ。高級料亭で使用されているということです。 このあともう1センチ切り落とし26センチにして鮮度を保つため水に15分以上つけてから梱包されます。 ハウスの中には、ビニールを外したものがあり時期をずらして出荷されます。 出荷のピークは5月初旬まで続きます。
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ヤマブドウ ポレポレの丘に植樹
東京都の一般社団法人環境情報科学センターは、良質なヤマブドウ栽培を行うマニュアルづくりなどを目的に伊那市高遠町のポレポレの丘にヤマブドウの苗木を17日植樹しました。 植樹した苗は、伊那市と信州大学農学部が共同で開発したヤマブドウw-3と呼ばれる品種の苗5本です。 市内では3軒の農家のみで栽培されていて、門外不出の貴重な品種です。 環境情報科学センターは、よりよい人間社会の環境づくりを目的に調査・研究活動をしている団体で、良質なヤマブドウ栽培のマニュアルづくりやスモールビジネスの可能性を探ろうとヤマブドウに着目しました。 この日植えられた苗は、5本で、35年ヤマブドウに携わり現在25アールの畑でw-3を栽培している西春近の城倉友幸さんが霜対策などの留意点を指導しました。 センターでは、「ヤマブドウ栽培による新たな景観形成や耕作放棄地の再生などにも可能性を感じる。」と話していました。 ヤマブドウは4年後に収穫し、ワインとして醸造する計画です。
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信州ジビエかとうがシカ肉処理認証受ける
南箕輪村田畑でシカ肉処理を行う「信州ジビエかとう」は、長野県と信州ジビエ研究会の「信州産シカ肉認証処理施設」として認証されました。 南箕輪村にある処理施設「信州ジビエかとう」です。 猟師の加藤尚さんが運営していて、平成23年から、県の信州ジビエ衛生管理ガイドライン・衛生マニュアルに従い、処理加工を行ってきました。 加藤さんは、認証を受けるため、金属探知機などを今回導入しました。 散弾銃などの小さな弾も、探知することができます。 信州産シカ肉認証処理施設には、●ガイドラインやマニュアルが厳守されている、●認証基準書に示す手順で処理されているなどの基準をすべて満たす施設が認証されています。 認証された施設で生産したシカ肉にはシールを張ることができます。 シールにより、安心安全な商品として他の商品との差別化を図れるほか、信州 ジビエ研究会に肉を入手したいという問い合わせがあった際、優先的に紹介されます。 長野県によりますと、県内には現在22のジビエ施設があり、認証を受けたのは、信州ジビエかとうが2番目だということです。 長野県では、こうした認証を通して、安心安全な肉を供給し、ジビエ振興につなげたいとしています。 信州産シカ肉認証処理施設の認証期間は1年間となっています。
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ちゃぐりん感想文コンクール JA上伊那管内2人が優良賞
全国公募の食農教育雑誌ちゃぐりん感想文コンクールで、JA上伊那管内の2人が優良賞に選ばれました。 優良賞に選ばれたのは、伊那市の東春近小学校3年の伊東結衣さんと南箕輪村の南部小学校3年の菅家朱莉さんです。 食農教育雑誌「ちゃぐりん」は、JA上伊那が開いている食農体験教室で使われている教材です。 2人は26年度からこの教室に通っています。 伊東さんは、世界中の子ども達がどうやってお金を稼いでいるかについて書きました。 菅家さんは、海底潜水艦「しんかい6500」の調査について書きました。 ちゃぐりん感想文コンクールには、全国から1,242点の応募があり、最優秀賞・優秀賞に次ぐ優良賞には伊東さんと菅家さんを含め県内で4人が入賞しました。
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大芝高原でシイタケ駒打ち体験
南箕輪村の大芝高原でシイタケの駒打ち体験会が29日開かれました。 ナラの木にドリルで穴をあけ、シイタケの駒を打ち込みます。 この駒打ち体験会は、南箕輪村の6次産業化検討ワーキングチーム農業体験部会が開いたもので、上伊那地域から32家族72人が参加しました。 参加者は、自分の木が識別できるように番号をつけ、駒を打ち込んでいました。 村の農業振興について、関心を高めていこうと手軽にできる駒打ちをチームに参加しているキノコ農家から教わりました。 駒打ちを終えた原木は、大芝高原内で仮伏せされ、7月11日に持ち帰り自宅で本伏せをします。 順調にいけば、来年の秋にはシイタケが収穫できるということです。
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上伊那木材協同組合 南箕輪村の保育園に椅子寄贈
林業関係者でつくる上伊那木材協同組合は、地元産のカラマツを使った園児用の椅子を27日、南箕輪村に寄贈しました。 この日は、上伊那木材協同組合の都築透理事長らが役場を訪れ、唐木一直村長に目録を手渡しました。 寄贈したのは、上伊那産のカラマツを使った園児用の椅子50脚です。 椅子は高さ35センチ、幅33センチです。 組合では、地元産の木材を有効活用してもらおうと、毎年市町村などに製品を寄贈しています。 唐木村長は「園児数が増え備品が足りない中いただけてありがたい。幼い頃から木のぬくもりに触れるきっかけになる」と話していました。 椅子は、村内5つの保育園に届けられるということです。
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上伊那木材協同組合 南箕輪村の保育園に園児用の椅子寄贈
林業関係者でつくる上伊那木材協同組合は、地元産のカラマツを使った園児用の椅子を27日、南箕輪村に寄贈しました。 この日は、上伊那木材協同組合の都築透理事長らが役場を訪れ、唐木一直村長に目録を手渡しました。 寄贈したのは、上伊那産のカラマツを使った園児用の椅子50脚です。 椅子は高さ35センチ、幅33センチです。 組合では、地元産の木材を有効活用してもらおうと、毎年市町村などに製品を寄贈しています。 唐木村長は「園児数が増え備品が足りない中いただけてありがたい。幼い頃から木のぬくもりに触れるきっかけになる」と話していました。 椅子は、27日から村内5つの保育園に届けられるということです。
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ふれあい農園 開園式
区画分けした畑を希望者に貸し作物を育ててもらう「ふれあい農園」の開園式が28日、市内4か所で行われました。 このうち上牧の農園では、利用者17人が参加し、畑を貸し出す唐木隆夫さんやJA上伊那の職員から説明を聞きました。 ふれあい農園は、遊休農地の解消や畑を持っていない人にも作物を育ててもらおうとJA上伊那が行っています。 1区画の広さは33平方メートルで、料金は3,000円、4月1日から12月31日まで好きな作物を育てることができます。 上牧の農園は15アールの広さで、リピーターを中心に24人が33区画を利用します。 職員は、「湿気に弱い野菜を育てるときは、定植するときに畝を高くし、水はけを良くすると良い」などとアドバイスしていました。 このほかに、西町の1か所と御園の2か所に農園があり、合わせて36人が51区画を利用するということです。
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花卉農家春日照夫さん農事功績者表彰 報告
日本一のアルストロメリア産地の構築と複合経営の推進に貢献したとして、伊那市美篶の花卉農家、春日照夫さんが農事功績者表彰を受けました。 25日は、春日さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞を報告しました。 農事功績者表彰は、農事改良や、有益な発見または研究で功績顕著な人に対し贈られるものです。 表彰は、県知事の推薦が必要で、県内で功績のあった農家1人に贈られています。 春日さんは、昭和54年に花卉栽培の勉強を始め、翌55年からアルストロメリアの栽培を始めました。 現在は、伊那市美篶で8,000平方メートルの敷地でアルストロメリアを栽培し、上伊那で一番多く出荷しています。 春日さんは、日本一のアルストロメリア栽培産地の構築と、稲作地帯における複合経営を長年にわたり推進したとして表彰されました。 白鳥市長は、「アルストロメリア栽培の第一人者として長年ありがとうございます。春日さんのおかげで日本一の産地になった」と喜んでいました。
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伊那スキーリゾートに来月18日きのこ王国オープン
伊那市の伊那スキーリゾートは、オフシーズンのゲレンデを有効活用しようと、きのこ狩りテーマパーク「きのこ王国」を、4月18日にオープンさせます。 14日は、スキー客を前にPRイベントが行われました。 地元の音楽グループ「和音」が、きのこ王国のイメージソングを披露しました。 キノコの産地として知られている長野でヘルシーさも売りに誘客を図ろうと、スキー場を経営する伊那リゾートが始めるものです。 現在使用されていないゲレンデにビニールハウスを建て、シイタケを中心に、ナメコや舞茸など10種類ほどのキノコを収穫することができるようにします。 採ったキノコは、100グラム100円から持ち帰ることができる他、新たに設置されるバーベキュースペースで味わうことができます。 他にも、地元の農産物の販売や、レストラン、そり遊びスペースなども設置されます。 きのこ王国は、4月18日土曜日にオープンします。 入場は無料で、スキーの営業が始まる11月中旬までを予定しています。
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ハンター対象シカ解体講習会
先月、伊那市手良に、シカやイノシシなどの野生動物の肉処理施設が開設したことをうけて、伊那市伊那猟友会は会員を対象にしたシカの解体講習会を、12日開きました。 12日は、シカ4頭が用意されました。 伊那市伊那地区の猟友会の会員のうち40人ほどが参加して解体を学びました。 猟友会員は、自己流の方法で解体を行う人が多いことから、手順を学んでもらおうということと、施設のお披露目もかねて、今回、講習会を開きました。 講習会では、野生動物の解体処理施設、伊那ジビエ手良を運営している登内 里見さんと、弟の耕治さんが、解体を行いました。 二人は解説を加えながら、解体を進めていました。 この施設は、シカやイノシシなどを、衛生的に処理し、料理などに使える肉の流通を増やそうというものです。 野生肉の処理施設は、上伊那では4番目、伊那市内では初めて設置されました。 農林業に深刻な被害を与えているニホンジカやイノシシを食材として活用する取り組みとして期待されています。 県によると、昨年度、県内でおよそ4万頭のニホンジカが捕獲されましたが、食用として活用されたものは、5%に満たないということです。 登内さんは、手際よくシカの血を抜き、皮をはぎ、ブロック肉に分けていきました。 伊那猟友会には、150人ほど会員がいて、今後も、年2回ほどこうした講習会を開いていきたいとしています。 捕獲したシカは、条件を満たすものであれば、この施設で受け入れていて、猟友会員の収入にもつながるということです。
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産直市場グリーンファームで蘭展
伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファームで100種類の様々な蘭の花が楽しめる展示会が開かれています。 グリーンファームの園芸ハウスには、100種類、約3千鉢の蘭が展示されています。 380円で購入できるデンドロビウムから、一鉢に100個ほどの花をつけるという5万円のコチョウランまで様々な品種の蘭が展示販売されています。 中でも、自宅で比較的簡単に育てる事ができるミニカトレアが人気を集めていました。 蘭は日本各地で育てられたものを、グリーンファームの従業員が珍しいものや気軽に楽しめるものを選び市場から仕入れてきたということで、「色彩豊で華やかな蘭を楽しんでもらいたい」と話していました。 蘭展は15日(日)まで、伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファームで開かれています。
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みはらしファームでチューリップ祭り
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで、チューリップ祭りが行われています。 41種類、2,500鉢のチューリップが用意され、訪れた人たちが好みのものを選び買い求めていました。 伊那市美篶の鉢花農家、春日彰さんが育てたもので、卸値の800円で販売されています。 市価の半額程度で購入できるという事で、毎年人気のイベントとなっています。 チューリップ祭りは8日までで、売り上げの一部は東日本大震災の義援金として、岩手県の農業の復興のために寄付するということです。
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東日本大震災から4年 3.11の今① 4年目の苦悩と挑戦
「ブレちゃうのよね。ここにいたら福島の話題ゼロ。忘れていってしまう。でも忘れてはいけない。」 東日本大震災による福島から自主避難した果樹農家佐藤浩信さん。この時期は、リンゴの剪定作業に励んでいます。 佐藤さんは特色ある果樹栽培とビジネス戦略で福島を代表する農家として知られていました。佐藤さんが作る商品は、高級果物ギフトを扱う百貨店や老舗の果物店などで販売されてきました。 しかし、東日本大震災が発生。 福島第一原発事故により自主避難した佐藤さんは、被災直後の4月に西箕輪に再起をかけ移り住んできました。 佐藤さんは、移住してすぐに、桃とさくらんぼを西箕輪の畑に植えました。 去年の夏、4年目を迎え、4メートルほどに成長した桃が、初めての荷を迎えました。「まだ、納得の味じゃない…」 今回は、地元の直売所に出荷しました。 佐藤さんは、現状を打破する突破口を模索して、動き続けています。 月に2~3回は、福島に戻り、日曜日は、東京で商談会。2月は福島の農業者の代表として香港に。ニュージーランドの農業研修にも1週間、参加しました。 香港では、小売店でどのように日本の商品が扱われているか、その現状を確認しました。「福島がダメだってことはわかってはいたけど。福島の商品ぜんぜん売れない。どうしたらいいかわかんない。本当に全然わかんない」 福島の商品が売れない。この現実は佐藤さんに重くのしかかります。 佐藤さんの果物栽培。それは戦いだといいます。 福島県民が長野の地で、挑み続けて作り出す味を、ふるさと福島の再起のために役立てたい。 佐藤さんはその一貫した思いを、責務として自分に課して、戦い続けます。
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上伊那の主力野菜 白ネギ播種作業
上伊那の主力野菜白ネギの播種作業が、伊那市西春近で本格的に始まりました。 作業は、5月の中旬まで行われます。 伊那市西春近の池上清朝さん宅のビニールハウスです。 播種作業は、1月中旬から始まり現在本格化しています。 池上さん宅では、7棟のハウスでおよそ10年前から白ネギの播種と育苗を行っています。 白ネギは、ブロッコリー、アスパラと並ぶ上伊那の主力野菜で、中京方面を中心に今年度はおよそ1,300トンが出荷されています。 池上さん宅では、辰野町から飯島町までの農家が栽培する分の苗を出荷していて、今年はおよそ9,000枚を予定しています。 現在播種が行われているのは、太くて柔らかく甘みが強い品種の白ネギです。 種は小さいため、機械で蒔けるようコーティングされています。 植えられた種は、およそ2か月かけて育てられ、JA上伊那を通して各農家に配られます。 播種作業は、家族が集まる週末に行われていて、この日も一家総出で作業にあたっていました。 白ねぎの播種は5月中旬まで行われます。
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伊那華のみそ娘 初仕込み
伊那市東春近の農家の女性で作る伊那華のみそ娘加工組合は26日、今年のみその初仕込みをしました。 26日は加工組合のメンバー5人が加工施設で作業に当たりました。 上伊那産のコシヒカリを使った麹と、上伊那産の大豆を蒸してすりつぶしたものを混ぜあわせます。 それを樽に詰め、10か月間寝かせます。 農家の女性13人でつくる伊那華のみそ娘加工組合は、地産地消や食文化の伝承をしていこうと、毎年昔ながらの製法でみそを作っています。 今年は去年より1トン多い7トン分の味噌を仕込みます 仕込みは来月17日まで行われます。 出来上がったみそは伊那市と宮田村の小中学校や保育園の給食で使われるほか、Aコープなどで販売されます。
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農事組合法人田原 遊休農地活用功績者表彰で県知事賞
伊那市東春近の農事組合法人田原は、県の遊休農地活用功績者表彰で最高賞となる県知事賞を受賞しました。 13日は、農事組合法人田原の中村博組合長と酒井弘道事務局長の2人が伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞の報告をしました。 農事組合法人田原は、地域農業を担う集落営農組織として平成16年に設立しました。 田原地区では、桑畑の跡地が遊休農地となっていたため、平成22年に田原が主体となり対応策を検討。 翌年の平成23年から2年間かけて遊休農地解消にむけた取り組みを行い、16.9ヘクタールの農地を再生しました。 再生した農地では、白ネギやりんごを栽培している他、友好提携を結んでいる東京都新宿区の住民と連携し耕作放棄地再生ツアーを開いています。 功績者表彰は、9日に県内の5団体が受賞し、田原は最高賞となる県知事賞に選ばれました。 白鳥市長は「国の評価も高く素晴らしい取り組み」と話し、今後の活動に期待していました。
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ニホンジカ解体処理施設 伊那市で初めて完成
市内で初めて、捕獲したニホンジカなどの野生動物を解体・処理し精肉する施設が、伊那市手良に完成しました。 12日、猟友会や伊那市などの関係者に完成した施設が公開されました。 施設は、伊那猟友会手良支部が整備したもので、事業費360万円のうち240万円を県の地域発元気づくり支援金で賄いました。 施設では、皮をむき内臓を取り出す解体処理をし、精肉して真空パックにしたものを販売します。 猟友会では、急増しているニホンジカによる農林業被害を防ぐため、適正な生息数にするための捕獲を行っています。 手良支部では毎年100頭前後のニホンジカを捕獲し埋設処理していますが、ジビエとして有効利用しようと施設を整備しました。 食肉にするための解体処理を行う施設は、上伊那で4番目、伊那市では初めてとなります。 伊那猟友会手良支部が運営する「伊那ジビエ手良」では、市内の4店舗、新宿の1店舗、名古屋の4店舗へシカ肉を販売する予定です。 販売価格は今後決定し、販路の拡大にも力を入れていくということです。 施設での一般販売は、今月末から行う予定で、手良小学校の給食にも提供することになっています。
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りんごの長期保存で消費拡大
JA上伊那では果物の品質保持剤「スマートフレッシュ」で保存しているりんごを3月から本格的に出荷します。 これまで10月で出荷が終了する品種をこの時期に出すことで消費拡大につなげる計画です。 箕輪町のJA箕輪選果場。 ここには果物の品質保持剤、スマートフレッシュで処理したりんご600コンテナ分が保存されています。 品種は程よい甘味が人気のシナノスイートです。 通常は10月で出荷が終わりますがスマートフレッシュで処理したことにより品質を落とさずに5か月ほど保存することができるようになりました。 JA上伊那では去年スマートフレッシュによる長期保存の実験を行い3月頃までは品質を維持できるとの結果が出たということです。 9日はJA上伊那本所に、りんご農家およそ50人が集まりスマートフレッシュで処理したりんごの味を確認していました。 試食した農家は「10月に入るといろんな品種が出てきて値崩れするが長期的に販売することで収入アップにつながるのではないか。」と期待していました。
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福島南相馬 菜の花プロジェクト
福島第一原発事故による農地の放射能汚染を菜の花で浄化する南相馬市の菜の花プロジェクトで、第1号となる菜種油ができ販売が始まっています。 おととし、2013年の秋にまいた菜種は、去年6月に収穫され、10ヘクタールから7トンの菜種がとれました。 その菜種をしぼったのがこのなたねオイル油菜(ゆな)ちゃんです。 菜の花には放射性セシウムを吸着する性質があり、チェルノブイリ原発事故があったウクライナ地方でも栽培されています。 プロジェクトに参加しているチェルノブイリ救援中部理事長で南箕輪村の原富男さんも購入を呼び掛けています。 小さいビンが1,000円、大きなビンが2,500円です。 福島県南相馬市は、東日本大震災の原発事故により農地が放射能に汚染されました。 「原発に負けずに農業を続けたい」 有機農家やチェルノブイリ原発事故後に菜種による除染をしてきた救援中部、東北大学などが南相馬農地再生協議会を組織し、菜の花プロジェクトを立ち上げました。 ここに地元相馬農業高校も加わり、絞った菜種油を油菜ちゃんと命名、デザインも考えました。 菜種による農地の除染は、年3パーセントと長い時間が必要ですが、菜種を栽培した土地は、他の野菜を育てても2年間セシウムを吸着しないことがわかっていて、南相馬の農業再生の大きな力となりそうです。 東日本大震災からもうすぐ4年。 なたねオイル油菜ちゃんには、被災地の農業再生にかける思いが詰まっています。
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伊那華の肉餃子 発売
皮・豚肉・キャベツ・キノコなどすべて上伊那産の食材を使った餃子「伊那華の肉餃子」が6日南箕輪村のJA上伊那ファーマーズあじ~なで発売されました。 皮は、上伊那産の小麦ハナマンテンが使われていて、もちもちした食感が味わえます。 具の豚肉、キャベツ、たまねぎ、ねぎ、しめじ、きくらげ、ニンニクすべて上伊那産です。 さらに、製品に火を通さず、生のまま冷凍していて、肉のうまみや野菜、きのこの歯ごたえを引き出しました。 JA上伊那の伊那華シリーズは、今回の伊那華の肉餃子で19作目となりました。 価格は、12個入りで340円。 上伊那のAコープ店や直売所で購入できます。 また、12日には、JA本所1階のすずしろで1日限定ランチとして、焼肉と餃子定食が500円で提供されます。 JAでは、「上伊那産にこだわった自信作。全国展開も考えたい。」と意気込んでいます。
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上伊那山の感謝祭
森林資源の大切さを再認識してそこに従事する団体をたたえるもりもり上伊那山の感謝祭が30日伊那市のいなっせで開かれました。 信州大学農学部の泉山茂之教授が、ツキノワグマの生態と被害対策について講演しました。 泉山教授は、伊那西小学校の通学路でクマの出没が多発していることから、GPS装置で行動を追跡しました。 それにより、伊那西小学校付近でのクマの行動パターンが明らかになり、「移動ルートを遮断することが必要だ」と話していました。 感謝祭では、林業功労表彰が行われ、上伊那の6団体に感謝状が贈られました。 地域の核となって造林の推進に努め、隣接する組合との合併を促進したとして伊那市高遠町の西沢生産森林組合は、造林での感謝状を受賞しました。 組合では、「今回の栄誉をはげみに代々受け継いだ森を後世に引き継いでいく義務をまっとうしたい。国・県にも森林整備に関する補助の充実をお願いしたい」と謝辞をのべました。
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彩り競う 信州フラワーショー
県内産の切花を集めた信州フラワーショーが29日から伊那市のJA南信会館で開かれています。 信州フラワーショーは品質や栽培技術の向上を目的にJA全農長野などが開いたもので46回目となります。 会場には長野県が全国一の生産量を誇るアルストロメリアのほかダリアやアネモネなど391点が並べられています。 いずれも長野県の冬期栽培品目の代表的なものでアルスロトメリアは県内生産量のうちJA上伊那が9割を占めているということです。 JA全農長野によりますと去年2月の大雪による雪害もありましたが花の品質は良いということです。 フラワーショーでは品評会も行われ最優秀賞にあたる農林水産大臣賞に茅野市の柳沢源太郎さんが栽培したアルストロメリアが選ばれました。 柳沢さんのアルスロトメリアは花の色が良く茎もしっかりしているなど全体のバランスの良さが評価されたということです。 フラワーショーは30日も午前9時から午後1時まで開かれます。
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里山整備やカラマツの活用など課題を意見交換
伊那市内の森林の将来像を描き市民とのかかわり方を定める「50年の森林(もり)ビジョン」の策定委員会が27日、市役所で開かれ、委員から出された課題を検討しました。 委員会では、現在の森林の現状を把握すると共に、2015年度から50年間の山や森のあり方や市民とのかかわり方について検討を行っています。 27日は、2回目の委員会が開かれ前回、委員から出されたカラマツの活用法や里山の整備などの意見について検討しました。 事務局によりますと、伊那市の民有林は、人工林70.7%、天然林29.3%で、人工林の樹種構成は72.5%がカラマツとなっています。 そのカラマツの活用法などについて委員からは、「信州のカラマツは強度があり評価が高い。特性を含めて考えていく必要がある」などの意見が出されました。 里山づくりについては「生活の中で薪などを使うと山との距離が近くなる。地元の人が地元の木を使う仕組み作りが必要」「個人の山林を貸しだすことで里山が整備される」などの意見が出されました。 次回の伊那市50年の森林ビジョン策定委員会は、5月に開かれ課題などを解析する計画です。
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地域内で飼料用米の活用促進を
上伊那地域の畜産農家を対象とした飼料用米の活用を推進するための研修会が27日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。 研修会には、上伊那地域の畜産農家や行政関係者などおよそ70人が参加しました。 飼料用米は、牛や豚のエサとして生産されている米で、上伊那では今年度およそ9.7ヘクタール栽培されています。 研修会は、去年10月に発足した、行政団体やJAなどで組織する上伊那飼料用米推進研究会が主催したものです。 飼料用米の生産を安定させ畜産農家に使ってもらうことで地域内の飼料用米の流通を進めようと、今回研修会を開きました。 今日の研修会では、「牛への飼料用米の給与について」をテーマに、県畜産試験場の研究員2人が講演しました。 講師を務めた井出忠彦さんは、試験場での試験結果から「飼料用米は必ず均一に加工して利用すること。配合する飼料を変更するときは、4週間程度の馴致期間が必要である」と話しました。 研究会では今後、市町村に飼料用米の希望消費量の調査を実施するなどして、地域内での飼料用米の生産・消費に力を入れていきたいということです。
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地域桜守が作業見学会
冬の桜の手入れ方法などについて学ぶ地域桜守の作業見学会が26日、伊那市高遠町の高遠城址公園で開かれました。 市内各地の地域桜守から見学会を開いて欲しいとの要望を受け、伊那市が開いたもので、地域桜守や桜守講習生、18人が参加しました。 この日は、伊那市高遠町の高遠城址公園内の桜で、この時期の木の手入れや、管理方法について学びました。 指導にあたったのは高遠城址公園などの桜の管理をしている稲辺謙次郎さんです。 稲辺さんは「桜の管理は10年、20年先を見据え、その目標を複数の管理者で共有することが大切だ」と話していました。 こちらは、切り取った枝の断面が大きくなりましたが、新芽の成長を助けられるように考えられた、成功例です。 稲辺さんは、「木が元気なうちは、上へと成長させたほうが良い。弱ってくると自然に下から新芽が出てくるので、その変化を見逃さないように。」とアドバイスしていました。 参加者は、不要な桜の枝の選定の仕方や、防腐剤の使用方法などについても、話しを聞いていました。 地域桜守の作業見学会は28日と30日にも開かれることになっていて、去年の年末の大雪で折れた、公園内のおよそ20本の枝の手入れ方法も指導していくということです。
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再生可能エネルギー 学ぶ
バイオマスや太陽光、水力など再生可能エネルギーについて理解を深めようと、23日伊那市役所で農林水産省の職員を招いての研修会が開かれました。 伊那市出身で、農林水産省食料産業局の再生可能エネルギーグループ係長、御子柴北斗さんが、再生可能エネルギーをめぐる情勢や固定価格買取制度の運用見直し、再生可能エネルギーを地域活性化につなげた事例などを紹介しました。 再生可能エネルギーを発電するため、標準的なコストを賄える価格での買取りを一定期間保証する固定買取制度については、「太陽光がほとんどを占めていて、半分以上が地域外の企業。再エネ発電による利益を地域の活性化にいかに結びつけるかが課題」としました。 森林資源が豊富な伊那市では、木質バイオマスを活用する優位性をあげました。 御子柴さんは、「地域内にある資源の量を把握し、計画を作ることが大切だ」と話していました。 会場には、市や県の職員のほか、農業関係者など100人が訪れ、御子柴さんの話に耳を傾けました。