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上農生 経木の作品を児童に披露
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒は、経木を使った作品を、交流している富県小学校の児童に12日に披露しました。
この日は、上農高校里山コースの2年生21人が富県小学校を訪れ、4年生27人に経木を使った作品を紹介しました。
生徒は、作品のコンセプトや使ってほしい場面などを説明していました。
家の形のランプを作った生徒は、自然をテーマに、どんぐりや丸太を使ったと話していました。
高遠をテーマに飛行機を作った生徒は、先端に桜のオブジェを取り付けたと話していました。
上農高校では、林業や農業に興味を持ってもらうとともに、森づくりやモノづくりについて知ってもらおうと、富県小学校との交流を毎年行っています。
来年度は経木で作品作りを行う予定で、この日は事前学習として披露しました。
上農生の作品は、しばらく富県小に飾り、作品づくりの参考にするということです。
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伸和の社員食堂で有機農産物使用したランチ提供
伊那市内に工場があり、精密温度制御装置などを製造する伸和コントロールズ株式会社で、市内の有機農産物が使われたランチが提供されました。
こちらが社員食堂で提供されたメニューです。
味噌汁、ごはん、豚の角煮、サラダ、かぶ漬けです。
使用された野菜や米が、伊那市で栽培された有機農産物です。
有機農業を推進している長野県が提案し、伸和コントロールズで社員食堂を運営する会社を通じて伊那市の有機農産物を使ったランチが提供されました。
10日限定で40食用意され、完売していました。
有機野菜を提供した伊那市富県七草農場の小森健次さんも訪れていました。
県では有機農産物の活用を広げるため学校給食などへも展開していく考えです。
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上農植物コース2年生 シクラメン販売実習
花の栽培から販売までを学ぶ、南箕輪村の上伊那農業高校植物コースの2年生によるシクラメンの販売実習が、伊那市の伊那合同庁舎で5日に行われました。
この日は、上農高校植物コースの2年生14人が、シクラメンを販売しました。
シクラメンは全部でおよそ200鉢用意され、5号サイズは800円、4号サイズは300円で販売されました。
この実習は、上伊那地域振興局が行う「はな(花)高々い~な(伊那)」プロジェクトの一環で、商品の見せ方や販売方法などを学び、実践しました。
生徒が育てた花は、普段は校内で、学校に来た保護者などに販売していて、今回初めて一般向けに販売会を開きました。
会場には、生徒が作ったポップや看板も設置されました。
シクラメンには、手作りの値札を挿していました。
ほかに、生徒による寄せ植えの実演も行われました。
上伊那地域振興局では、上伊那の花を身近に感じてもらおうと、来場者に花カードを配りました。
振興局では、来年2月には生徒と花の生産者との対談を予定していて、進路選択の1つにしてほしいとしています。
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みはらしいちご園 出荷始まる
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム みはらしいちご園では、真っ赤に色づいた大粒のいちごの出荷が始まっています。
みはらしファームには、4件の農家でつくる羽広いちご生産組合のハウスが17棟あります。
3日は、西村崇志副組合長が収穫をしていました。
品種は紅ほっぺ、女峰、章姫の3種類で、今年も甘く味の良いいちごができたということです。
秋にかけての暖かい日が続いたため今年は例年より1週間早く先月23日から収穫が始まりました。
収穫量については高温続きの影響が懸念されるということです。
収穫されたいちごは、みはらしファームのとれたて市場や、箕輪町のみのわテラス、南箕輪村のファーマーズあじ~ななどに出荷されます。
毎年恒例のみはらしファームのいちご狩りは来年1月2日から始まります。
料金は小学生以上が2,100円、小学生未満が1,400円となっています。
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農業経営者と県議が懇談
長野県農業経営者協会上伊那支部と地元の県議会議員との懇談会が伊那市のJA上伊那本所で20日に開かれました。
20日は、長野県農業経営者協会上伊那支部の役員など8人と地元選出の県議会議員4人が出席しました。
懇談では、有機農業の取り組み推進に向けた長野県環境認証制度などについて意見を交わしました。
農業経営者協会からは、「学校給食で有機農産物を使って欲しい」「県の環境にやさしい農産物認証制度に取り組んでいるが全国的に知られていないと感じる。PRをお願いしたい」などの意見が出されました。
県議らは「学校給食への有機農産物の利用は今後も増えていくと考えられる」「県の環境にやさしい農産物についてしっかりとPRできるよう伝えていきたい」などと回答していました。
懇談会は、地域農業の課題を共有しようと年に1回開かれています -
ペレットボイラー見学会
伊那市は、地元産材のエネルギーの活用の推進を目的に、家庭用ペレットボイラーシステムの普及に向けた取り組みを行っています。
伊那市では、今年度事業で伊那市新山の田舎暮らしモデルハウスにペレットボイラー給湯システムを試験導入し実証実験を行っています。
29日は普及に向けての見学会が開かれ、工務店や設備会社など建築に関する事業者17人が参加しました。
家庭用のペレットボイラーシステムは、伊那市の委託をうけて、岐阜県の株式会社森の仲間たちが開発したもので価格は300万円です。
「INA model」と名付けたシステムでは、市内で作られたペレットで湯を沸かし、浴槽や洗面、台所への給湯に活用することができます。
また、専用のリモコンで風呂への自動で湯をはったり給湯温度の設定などもできます。
50キロのペレットを入れることができ10日間ほど使用することができます。
一方で、設置コストが灯油やガスの給湯システムと比べて高めだということです。
そのため伊那市では、設置費用の3分の2を補助していて上限は300万円です。
30日は一般向けの見学会を午前10時からと午後1時からの2回行う予定で参加は無料です。
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富県小学校3年生 フラワーアレンジメントを体験
今年度「花育実践モデル教室」に指定されている伊那市の富県小学校3年生は、18日、フラワーアレンジメント体験を行いました。
体験したのは、3年生およそ20人です。
富県小学校は今年度、県や花卉農家などでつくる「長野県花卉イノベーション推進協議会」が行う「花育実践モデル教室」に指定されています。
伊那市の生花店フラワーピース南信州サンスイ代表の小池忍さんが講師を務め、花のさし方を教えていました。
カーネーションやトルコギキョウ、ユウカリなどの草花を使い、吸水性スポンジに順番にさしていきました。
児童らは、教わったことを意識しながら、思い思いの形に仕上げていました。
最後に、全体を柔らかく見せる効果があるとされるカスミソウを入れて完成です。
協議会では、「子どものうちから花に親しむことで、生活の中に花を取り入れるきっかけになればうれしい」と話していました。
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JA上伊那が伊那市に米を寄付
JA上伊那は子ども食堂などで活用してもらおうと、米500キロを10月23日に伊那市に寄付しました。
JA上伊那の西村篝組合長が伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長にプライベートブランド伊那華の米を渡しました。
JA上伊那では伊那市が食料支援を必要としている世帯を応援する子どもの未来応援事業で米を活用してもらおうと寄付を行っていて、今年で4回目です。
西村組合長は「地元で作った米を子どもたちに食べてほしい」と話していました。
市から事業の委託を受けている伊那市社会福祉協議会は、子ども食堂などで食事の無償提供を行っています。
白鳥市長は「米の価格が値上がりしている中、子どもたちのために多くの米をいただき嬉しい。」と感謝していました。
寄付された米は、10月27日に市内21か所で行う、子ども食堂とカレー大作戦で提供するなど活用したということです。
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JA上伊那まつり賑わう
伊那市狐島のJA上伊那本所でJA上伊那まつりが9日と10日の2日間行われています。
会場では、農産物販売などが行われました。
詰め放題のコーナーでは、来場者が上伊那産のりんごや梨をビニール袋に詰めていました。
わんぱく広場では、子どもが射的や輪投げを楽しんでいました。
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信大マルシェ 学生が育てた農産物など販売 賑わう
南箕輪村の信州大学農学部で、学生たちが育てた野菜や果物の販売などが行われる信大マルシェが9月21日、キャンパスで行われました。
信大農学部のAFC構内ステーション農場には、多くのブースが設けられ、親子連れなどでにぎわっていました。
学生が実習で育てた農産物の販売が行われていました。
ネギ一束、キャベツひと玉、ピーマン1袋が100円など、安価で販売され、訪れた人が買い求めていました。
信州大学農学部の卒業生による手作りソーセージなどの出店も並んでいました。
上伊那農業高校のブースでは、鹿の角を加工して作ったキーホルダーや、鹿肉ジャーキーの販売が行われていました。
信州高遠青少年自然の家での缶バッヂづくりの体験もあり、子どもたちが自分で加工していました。
トラクターの展示コーナーでは、小さな子どもたちが乗車していました。
バターづくりの体験もありました。脂肪を均一化していない牛乳を、15分ほどシェイクします。
茶こしで濾すと、バターが残り、参加者がクラッカーに載せて味わっていました。
信州大学農学部では、学生たちの成果物を安価で販売し、地域に貢献していきたいと話していました。
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箕輪町地域おこし協力隊が芋煮会
箕輪町地域おこし協力隊で農家の山川正信さんは畑で作った里芋を使った芋煮会を21日、自宅近くの畑で開きました。
鍋に里芋のほか、ネギ、コンニャク、しめじ、牛肉を入れじっくり煮込みます。
白鳥政徳町長のほか役場職員約10人を招き芋煮を振る舞いました。
土垂と呼ばれる品種が使われていて煮込むとトロトロになる食感が特徴だということです。
山川さんは箕輪町地域おこし協力隊となる前は山形県の農家でした。
山形県の郷土食、芋煮を箕輪町の人たちに味わってもらおうと今年初めて試験的に栽培しました。
味付けには山形産の醤油を使うというこだわりようで訪れた人たちは山形県の伝統料理を堪能していました。
山川さんは、箕輪町の土や気候は里芋の栽培に適していることが分かった。来年は芋煮を振る舞う一般向けのイベントを開催したい。」と話していました。
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未来の森林へ ますみヶ丘で植樹
伊那中央ロータリークラブは自然環境の保全を目的にコナラや山桜、トチの木の苗木、合わせて300本を伊那市ますみヶ丘の区有林にきょう植樹しました。
Nきょうは、会員やアルプスいーなちゃんソフトボールクラブのメンバー、伊那西高校の生徒など60人が参加し植樹を行いました。
参加者は広さ1000平方メートルの場所に穴を掘り、50cm~70cmの苗木を植えていました。
伊那中央ロータリークラブでは自然環境の保全を目的に毎年植樹を行っています。
熊谷健会長は「参加した児童や生徒達が、自然や森林の大切さを感じてもらえるきっかけになればうれしいです」と話していました。
これまで植樹は市民の森で行っていましたが、今年は、ますみヶ丘区の協力を得て区有林で初めて行いました。
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シナノスイートの出荷作業始まる
長野県のオリジナル品種のリンゴ「シナノスイート」の出荷が始まっています。
今年は高温続きで色づきが遅かったため、2023年と比べて1週間ほど遅れています。
16日は箕輪町の上伊那果実選果場におよそ15トンのシナノスイートが持ち込まれました。
出荷作業は2023年と比べ1週間ほど遅い10月8日から始まりました。
JA上伊那によりますと、シナノスイートは上伊那ではふじに次いで2番目の出荷量があるということです。
2023年と比べ今年は気温が高い日が続き、色づくのに時間がかかった影響から収穫時期が遅くなったということです。
出荷量は330トンを見込んでいて、出荷のピークは今週末になるということです。
シナノスイートは主に東京や中京方面に出荷されますが、南箕輪村のファーマーズあじ~ななどの直売所でも購入できるということです。
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中尾の棚田保存へ協定締結
伊那市長谷の株式会社 Wakka Agriと南箕輪村の信州大学農学部は中尾の棚田の保全活動促進に向けた棚田パートナーシップ協定を10日締結しました。
伊那市長谷中尾で締結式が行われWakka Agriの細谷啓太社長と信大農学部の米倉真一学部長が上伊那地域振興局の布山澄局長立ち合いのもと協定書を取り交わしました。
Wakka Agriは中尾集落を拠点として農薬を使わない自然栽培により主に海外市場をターゲットに米の生産に取り組んでいます。
信大農学部はWakka Agriと共同で獣害対策や草刈り作業の省力化など中山間地域の持続可能な農業の実現に向けた研究を行っています。
協定は長野県が棚田の保全に取り組む生産者と様々な団体が協力することで継続的な保全活動を支援するものです。
県内では12例目、上伊那では3例目で教育機関との締結は初めてで協定の期間は令和8年3月31日までとなっています。
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みのわテラス スマート農林業フェア
最新の農業機器などが並ぶ「スマート農林業フェア」が、箕輪町のみのわテラスで9月7日に開かれました。
イベントは、みのわテラスが毎月第一土曜日に行っている「テラスマーケット」の一環で開かれたものです。
9月は、「スマート農林業フェア」として、トラクターの展示やロボットの操縦体験などが行われました。
伊那市高遠町で馬耕に取り組むうまや七福のブースでは、子どもたちが馬に触ったり、馬耕体験したりして楽しんでいました。
会場では、来場者にりんごとなしが配られました。
スマート農林業フェアは、農業の人手が不足している中、最新の機械に触れてもらい、担い手を確保し、作業の効率化に繋げようと開かれました。
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信大農学部 社会人向けICT農業人材育成へ
南箕輪村の信州大学農学部はドローンなどの先端技術を農業分野で活用する方法を学ぶ社会人向けの人材育成プログラムを18日開講しました。
プログラムには上伊那を中心に20代から50代の社会人19人が受講しました。
18日は農学部でドローンの操縦方法を学びました。
参加者はリモコンで操作し、ドローンを上昇させ左右に動かしていました。
信大農学部では、ICTや人工知能AIといった先端技術を農地の管理や農作業の省力化、高品質な農作物の生産向上につなげる研究をしています。
その成果を多くの人に知ってもらおうと社会人向けの人材育成プログラムを初めて開きました。
指導するのは、スマート農業について研究する信大農学部の渡邉修准教授です。
プログラムの履修は3か月、60時間にわたりドローン等の実技や講義を受ける事になっています。
ドローンの実習は19日まで行われ、あすは空撮方法について学ぶ予定です。
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坂本農林水産大臣 上伊那を視察
坂本哲志農林水産大臣が4日と5日の2日間の日程で上下伊那を訪れ、農林業の現状を視察しました。
このうち5日は伊那市高遠町の上伊那森林組合のペレット工場を訪れ製造工程を視察しました。
工場では、竹内一晴工場長が木質ペレットの製造工程を説明しました。
竹内工場長は「カラマツとアカマツを原料に年間4000トンのペレットを製造しています」などと説明していました。
また成形の工程では「原料のマツのヤニの成分が接着剤の役割をしてペレットを固めている」と説明していました。
坂本大臣は「エネルギーの地産地消を推進して下さい」と話していました。
上伊那森林組合の組合長の白鳥孝伊那市長は「伊那が食料、水、エネルギーの自給できる地域のモデルとなるよう進めていきたい」と話していました。
坂本大臣は、きょう伊那市と南箕輪村で果樹園や農業水利施設、地場農産物の販売所などの視察を行い、5日は下伊那郡松川町を訪れる予定です。
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森林の境界を明確化するアプリ開発へ
伊那市の信州大学発ベンチャー認定企業の精密林業計測株式会社の、ドローンとAIを用いた森林の境界を明確化する事業が、国の研究開発を補助する制度で採択されました。
精密林業計測株式会社は、信州大学農学部の加藤正人特任教授が代表取締役を務めるベンチャー企業です。
今年度、針葉樹林と広葉樹林の境界を明確化できるアプリ開発などの事業が国の補助制度で採択され、1,500万円の補助金交付を受けるということです。
ドローンで撮影した画像をAIが分析、木の種類を分類することで森林の境界線が明確化できます。
アプリは、タブレット端末などでGPSと連動した森林の境界線の情報を取得できるようにするものです。
市町村が森林整備、地籍調査などで活用することで、管理放棄と所有者不明の山林の把握につなげられるということです。
9月からアプリの開発を始める予定で、2025年2月の完成を目指します。
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有機農業普及へ土づくり学ぶ
有機農業に関心のある農家を対象にした土づくり講習会が22日伊那市西春近の圃場で行われました。
講習会には伊那市の農家約20人が参加しました。
講師は伊那市美篶の一般社団法人日本有機農業普及協会代表理事の小祝政明さんが務めました。
講習会で小祝さんは「土の成分の分析に基づいた有機質肥料を効果的にまく必用がある」と説明していました。
小祝さんは有機農業を推進するためにBLOF理論と呼ばれる科学的な栽培技術を提唱しています。
BLOF理論は土壌成分の分析結果に基づき効果的に有機質肥料やミネラルなどをまくことにより、高品質、高収量、高栄養な作物の栽培を目指すものです。
講習会は有機農業の拡大を図ろうと伊那市が開いたもので今年度中にあと2回開かれる予定です。 -
主力品目 スイートコーンの出荷始まる
上伊那の野菜の主力品目の一つ、スイートコーンの出荷作業が始まっています。
南箕輪村の上伊那野菜選荷場には上伊那全域で収穫されたスイートコーンが、段ボールに入れられた状態で運び込まれてきます。
トラック一台につき1本皮をむいて品質を確認します。
集荷しているのは、粒が黄色のイエローコーンと白と黄色がまじったバイカラーコーンの二種類です。
今年は梅雨の影響で1週間ほど生育が遅れていますが、品質は良いということです。
スイートコーンは上伊那の主力品目の一つで、出荷量は県内で3番目です。
去年は約4万7千箱を出荷しました。
集められたスイートコーンは冷蔵庫で冷やされ、愛知や岐阜、大阪、東京などに出荷されます。
出荷のピークは今週末から8月初旬までで、今年は5万箱を目指すということです。
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伊那在来そばの播種作業
旧伊那市の西部地域で栽培されていたとされる伊那在来そばの播種作業が18日南箕輪村の信州大学農学部の圃場で行われました。
播種作業は伊那市と信州大学農学部が協力して進めている「伊那在来そばREBORNプロジェクト」として行われたものです。
2年目の取り組みで農学部の学生が約45平方メートルの圃場に種をまきました。
去年200粒をまき9,000粒の増殖に成功しました。
今年はそのうちの4,500粒を信大農学部の圃場にまいたほか、伊那市荒井内の萱でも栽培を始める計画です。
伊那在来そばは遺伝資源を保存する国の研究機関、ジーンバンクに保存されていたものです。
1980年代の論文に記述が残っていて旧伊那市の西部地域で栽培されていたとされていますが、性質や特徴、味など詳しいデータは残されていませんでした。
そのため伊那市と信大農学部が協力して増殖、調査を始めたものです。
伊那市と信大農学部では伊那在来そばの生産を再開させることにより伊那市のそば振興に繋げたいとしています。
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箕輪町森林ビジョンキックオフイベント
地域の森林との関り方について町民全体で考える「箕輪町森林ビジョン」のキックオフイベントが13日に、町文化センターで行われました。
キックオフイベントでは、身近にある森林について理解を深めてもらおうと森林ビジョンについて説明が行われました。
森林ビジョンは「災害が少なく、安心・安全」「暮らしを彩り、支え、みんなが通いたくなる森」「資源を育み、もたらすこと」の3つの柱で構成されています。
町内の面積の63.8パーセントは森だということで、すべての森が管理され、放置ゼロを目指します。
キックオフイベントは箕輪町が行ったもので、会場にはおよそ150人が訪れました。
また13日はイベントにあわせ、上伊那地域材利活用促進協議会による森の青空市が開かれました。
このうち上伊那森林組合のブースではペレットストーブの展示や上伊那産のアカマツなどを使った箸作り体験が行われました。
ほかに木材を積み上げて競い合うゲームを楽しんでいました。
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上伊那地域の野生鳥獣被害額 16年振りに増加
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会が16日に伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、上伊那地域の野生鳥獣被害額が16年振りに増加したことが報告されました。
上伊那地域の被害状況は2007年度の2億1,700万円をピークに減少していましたが、昨年度の被害額は前年度の1.6倍となる6,200万円で、16年振りに増加しました。
特に、イノシシの被害は前年度の5.6倍で1,100万円に増加しました。
最も被害が多かったのはニホンジカで、全体の26%を占める1,600万円でした。
捕獲状況は、ニホンジカが目標の5,244頭に対し3,563頭にとどまっています。
要因としては、上伊那猟友会の会員減少や、シカが罠を学習したことによるものです。
協議会では信州大学や南アルプス食害対策協議会などの関係機関と協力して防護柵の設置や捕獲などに取り組んでいくということです。
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上古田のヘブンリーブルー 次世代が栽培
箕輪町上古田の住民有志が18年育ててきた青いアサガオ、ヘブンリーブル―。
高齢化のため去年が最後となる予定でしたが、取り組みを絶やしたくないと、次世代が動き始めました。
上古田にあるヘブンリーブル―の畑です。
9日の朝10時頃には数輪が花を咲かせていました。
8日の午後5時過ぎ、15アールの畑では、GoWestかみふるたの柴仁志さんが草取りをしていました。
ヘブンリーブル―は、遊休農地の解消と地域活性化を目指し、上古田の有志でつくる「これからの農業林業を考えるEグループ」が2005年頃から栽培してきましたが、会員の高齢化のため去年で最後となる予定でした。
観光スポットとなっていることや、地域活性化の取り組みを絶やしたくないと、西部地域の30代~60代の有志13人で作る「Go Westかみふるた」が栽培協力を申し出、活動の継続をEグループに呼びかけました。
今年はEグループの下部組織として栽培を担当しています。
5月に苗を植えましたが発育が悪く、6月下旬に種を撒き直したということです。
現在は草取りがメインで、GoWestかみふるたのメンバーが自分の都合に合わせて畑を訪れ作業しています。
ヘブンリーブル―は、順調にいけば9月から10月にかけて見頃を迎えるということです。
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トルコギキョウ隔離栽培研究
中部電力やJA上伊那などが協力して、長野県特産のトルコギキョウを病害から守る新たな栽培方法の研究が伊那市で進められています。
新たな栽培方法を研究しているのは中部電力やJA上伊那、長野県野菜花き試験場などで、伊那市東春近で花の生産を行っている株式会社フロムシードのハウスで昨年度から行っています。
5日は関係者が、生育状況などを確認しました。
フロムシードでは年間およそ50万本のトルコギキョウを出荷しています。
長野県が生産量トップを誇るトルコギキョウは近年、土壌の菌から感染する病害によって花が枯れてしまう被害が相次いでいます。
地域農業の課題解決に取り組む中部電力は、JA上伊那などと協力し、土壌の菌の影響を回避するため地面から40センチほど離してコンテナで育てる隔離栽培の研究を行っています。
隔離栽培は環境にも優しく、切り花生産の安定化も期待できるということです。
昨年度は、フロムシードの1棟のハウスで実証実験を行い、病害発生がなくおよそ4000本を出荷したということです。
今年度は、2棟のハウスで隔離栽培を行っています。
昨年の土を使って定植したものは病気に感染して株がしおれたり、また葉が枯れる症状もあり課題も見えてきました。
今後は生産性の向上に向け研究開発を進めていくとしています。
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市内の小中学校給食で有機米を導入へ
伊那市は有機農業を促進するため、市内の一部地域の小中学校の給食で有機米を導入します。
27日は有機農業専門委員会が発足し、初会合が市役所で開かれました。
委員は有機農業に取り組む農家や流通関係者などの21人が務めます。
国の交付金を活用して伊那市では来年の1月から2か月間を目安に、高遠・長谷・新山・美篶の小中学校で有機米の導入を予定しています。
今年度は取り組みやすい稲作から始め、来年度以降は有機野菜も検討するということです。
委員会では有機米の基準や技術支援について検討する他、今年度内の有機農業実施計画の策定を目指します。
委員長には高遠町の農家などで作るLURAの会代表の宇野俊輔さんが選ばれました。
宇野さんは「安定した収量が確保できるかが課題だ。多くの意見をもらい、進めていきたい」と話していました。
委員の任期は2026年度末までで、今年度はあと3回委員会の開催を予定しています。 -
天竜川水系で鮎釣り解禁
天竜川漁業協同組合管内の天竜川とその支流で22日鮎釣りが解禁されました。
漁協では気軽に鮎釣りを楽しんでもらおうと今年度からルアーの使用を解禁しました。
伊那市の小黒川に釣り人が訪れ鮎釣りを楽しんでいました。
鮎は縄張り争いの習性を利用し、おとりの鮎をつけて釣り上げる友釣りが知られています。
漁協では、広く鮎釣りを楽しんでもらおうと、今年度から魚の形をした作り物のルアーを使った釣りを全面解禁しました。
漁協では「ルアー釣りは友釣りと比べておとりの鮎を購入する手間が省かれ、道具をそろえる費用も抑えられることからこれまで以上に多くの人に鮎釣りを楽しんでもらいたい。」と話していました。
鮎遊漁料は、年間券が税込み8800円、一日券が2200円となっています。
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麦ストローに使う麦の刈り取り作業
伊那市が進める脱プラスチックの取り組みの一つ「麦ストロー」に使う麦の刈り取り作業が10日に、西町の圃場で行われました。
10日は、多機能型事業所コスモスの家の利用者などおよそ10人が麦の刈り取りをしました。
育てているのは「ライ小麦」という品種で、茎が太く長いのが特徴です。
伊那市では、プラスチックごみの削減を目的に、4年前から麦ストローの普及に取り組んでいます。
障害者の働く場を広げる「農福連携」事業として、伊那市社会福祉協議会に製作を委託して行われているものです。
麦ストローは、洗えば何度でも使えるため、プラスチックごみの削減が期待できます。
1セット3本入りで、税込み110円です。
昨年度は1,766本を販売していて、今年度は5,000本を目標にしています。
収穫した麦は、2か月ほど乾燥させて加工する予定です。 -
お粥ポットとお米割引券贈る
JA上伊那などは3日、炊飯器でお粥が作れるお粥ポットとお米割引券を伊那市に贈りました。
JA上伊那の池上真弓理事と伊那支所の田中晋一支所長が市役所を訪れ白鳥孝市長に目録を手渡しました。
JA上伊那などはお粥による離乳食を推進しようと毎年管内の8市町村にお粥ポットとお米割引券を贈っています。
お粥ポットは中に米を入れ、炊飯器で炊くとお粥を作ることができます。
お米割引券は550円引きで管内のAコープなどで取り扱いの上伊那産米で利用することができます。
今年度は伊那市にお粥ポット200個とお米割引券400枚、管内合計は482個、1,154枚を贈りました。
伊那市では4か月健診のときに第一子にお粥ポットとお米割引券を、第二子からはお米割引券を渡すということです。
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伊那市が木質バイオマス発電事業
伊那市は美和ダムに流れ着いた流木と松枯れした被害木を使い、木質バイオマス発電事業を行います。
7日は、市役所で開かれた市議会全員協議会で事業の説明が行われました。
木質バイオマス発電設備は、伊那市高遠町上山田の上伊那森林組合の工場の敷地内に設置されます。
発電には、年間620トンの流木と松くい虫の被害木を活用する計画です。
設備は24時間稼働で、発電した電力は上伊那森林組合の工場で使用するほか、余剰電力は、丸紅伊那みらいでんき株式会社に売電する予定です。
年間の発電量は年間およそ174,000kWhで、年間の二酸化炭素排出削減は695トンを見込んでいます。
事業費はおよそ2億3,500万円で、稼働は2025年4月以降としています。
このバイオマス発電事業は上伊那森林組合に実証事業として3年間委託し、その後は設備を貸与し森林組合が運営を行います。