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信大生が昔ながらの除草機で水田の除草作業
信州大学農学部の食料生産科学科の2年生約30人が14日、昔ながらの除草機を使って低農薬栽培に取り組む水田の草取りをした=写真。
同学部では実習の一環として野菜や果物や花きなどの栽培・販売に取り組んでいるが、水稲栽培もその一つ。環境への配慮や食の安全性が求められる中、4年前からは一部で低農薬栽培にも取り組んでいる。
今年は、実習の中に昔ながらの手押し除草機を使った草取り作業を導入。これまで除草作業は農場管理者が行ってきたが、学生を動員することで昨年より50アール広い150アールで低農薬栽培を実現した。除草機を使った水田は、一般的な水田では2回使う除草剤を1回に抑えている。
おのおのに手押し除草機を持った学生たちは水田の中へ。ぬかるみから足が抜けず、思わず田んぼの中に手をついてしまった学生もいたが、「見た目より大変」と泥まみれになりながら作業に励んでいた。
栽培した米は10月中旬ころから構内の生産品販売所で販売する予定。 -
親子で集まれ!わくわくカミーちゃん農園
JA上伊那と生活部会は10日、本年度最初の「親子で集まれ!わくわくカミーちゃん農園」を開いた。今回は牛乳がテーマで、30組80人の親子が乳牛の搾乳やアイスクリーム作りなどを体験した。
上伊那地域の農畜産業の現場を体験し、農産物を食べてもらおうと3年前から実施。今回は、上伊那が長野県内で一番の酪農地帯であることから、体験を通して上伊那の酪農や牛乳に親しみ理解してもらおうと計画した。
伊那市手良の酒井牧場で乳牛の搾乳を体験し、畜舎内や機械による搾乳を見学。子牛とも遊んだ。昼食は、牛乳を使った料理「ミルクファイバーライス」を味わった。米と麦を水と牛乳で炊きピラフのようにした料理で、「3杯食べた」と話す子どももいた。
アイスクリームはミキサーで混ぜた牛乳、卵、砂糖をビニール袋に入れ、氷と塩を入れた大きな袋の中に入れて冷やし固める。子どもたちは早く固まるように氷の袋を交代にもんで、アイスクリーム作りを楽しんでいた。 -
宮田こだわりのマスの燻製、養魚場閉鎖で・ス煙・ス消え
宮田村新田区の平沢秋人さん、明子さん夫妻が10年かけて村の特産品に育てたニジマスの燻製(くんせい)。マスを仕入れていた近くにある天竜川漁協の養魚場が5月末で閉鎖し、地元にこだわった逸品は姿を消そうとしている。養魚場の存廃の行方は宙に浮いた状態が続いているが「とりあえず今の段階ではこれで終わり」と夫妻は話す。
9日には仕入れた最後のマスの燻製も終了。ワイン樽を再利用して手作りした「燻製器」からも煙が消えた。
「淡々とした気持ちね。宮田の味だから、村のマスじゃなければ作れないだけ。今まで続けられたのは妻のおかげさ」。
仕上った最後のマスの燻製一枚一枚に目を配りながら秋人さんはつぶやいた。
毎年、特産品を集めた県内各地のイベントに燻製を出品。極力夫妻2人で会場に足を運び、接客した。
採算を度外視し、来てくれた人たちに「ありがとね」と気さくに声をかけてサービスした明子さん。
客とのかけあいの中で認知度は高まり、交流の広がりも。みやだの燻製を求めてリピーターは確実に増えた。
養魚場閉鎖の一報を聞いて「これからどうなるの」と心配して遠方から電話してくれる人も少なくない。
村内に南信州ビールの醸造所が建てられた時、「何かつまみになるものを」と作り始めた燻製。
忙しい農業のかたわらで困難にも直面したが「それ以上の感動」にも浸りつつ、夫妻のマスの燻製づくりはひとまず休止となる。 -
リンゴオーナー開園式
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中川村のリンゴオーナー開園式は10日、サンアリーナで開かれ、名古屋市を中心に関西、関東からオーナー361家族、550人が訪れ、約400本を契約した。
内訳はふじ371本、つがる14本、陽光4本。
式終了後、各園主の案内で、契約農家、24軒のリンゴ園に移動。リンゴの木の実の成り具合や実の大きさ、枝振りなどで、「自分の木」を決め、名札を下げた。
5年前から毎年、契約している沼田正江さん(横浜市)は「中川村のリンゴは、みつがしっかり乗って甘い」と話していた。
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サツキと山野草展
盆栽の愛好クラブ「一鉢会」(飯田光晴会長)は「第9回サツキと山野草展」を駒ケ根駅前ビル・アルパ3階多目的ホールで10日まで開いている。約20人の会員が展示会に合わせて咲かせたサツキや、丹精込めて育てたさまざまな山野草の鉢植えなど約80席を展示=写真。訪れた人たちのため息を誘っている。会員らは「ちょうど見ごろに咲かせることができた。それぞれの花の彩りを楽しんでほしい」と話している。
会場では格安のチャリティ販売も行っている。
入場無料。午前9時縲恁゚後4時。 -
森林と遊歩道整備に住民の力を 村育樹祭にあわせ16日に整備作業
宮田村産業建設課は第21回村育樹祭を16日午前8時半から開き、、一般住民に参加を募り森林整備作業と遊歩道の案内看板設置作業を行う。
村と住民の・ス協働・ス作業の一環。昨年10月にも遊歩道「こもれ陽の径」で柵の修繕作業を行ったが、育樹祭とタイアップするのは今回が初めて。
当日は午前8時半に新田区のタカノ南平工場北側の用地に集合。上の宮浄水場付近と村マレットゴルフ場内の遊歩道一帯で作業する。
周辺の除伐、下草刈りのほか、遊歩道の案内看板を設置。観光資源としての周辺整備も協働で進める。
作業のできる服装でスコップやナタ、ノコギリなど用具持参。3つの班に分かれて作業する。
詳しくは村産業建設課建設林務係85・5863まで -
箕輪町営農センター運営委員会
箕輪町営農センター運営委員会(会長・平沢豊満町長)は4日、役場で会議を開き、07年度事業計画案、予算案、06年度事業報告などを承認した。
07年度事業計画の主なものは▽担い手の認定農業者や農事組合法人みのわ営農への支援▽農用地の有効利用と農作業受委託の推進▽豊かで特色のある産地づくりの推進(「いも焼酎みのわ」定着に向けた支援、地産地消や食育の推進)▽土づくりの促進(土づくり講演会開催など)▽観光と農林業等体験事業の取り組み支援(グリーンツーリズムの仕組みづくり検討、千葉市の小学生農業体験学習の受入対応、あんず園の観光としての活用検討)▽畜産のコントラクター組合の検討-など。
予算は収入・支出合計がそれぞれ266万9千円。
規約の一部改正は、監事2人のうち1人を現行の箕輪町収入役の事務を兼掌する助役から町代表監査委員にする。 -
学校の・ス宝・ス、生徒たちが収獲
宮田村の宮田中学校は5日、校内に植えてある約60本の梅の収獲作業を行った。
梅は同校のシンボルで、先輩から受け継ぐ・ス宝・ス。各学級で担当する木を決め、緑化委員会とともに日ごろから管理している。
全校生徒が参加したこの日の作業。緑に輝く実を丁寧にもぎとり、収獲の喜びに沸いた。
世話になった地域の人に配ったほか、一部は販売。梅ドレッシングなどにも加工し、給食でも味わう予定だ。 -
「父の日」「ジュンブライド」を前に、バラの出荷最盛期に
飯島町岩間の岩間バラ温室組合(小林均組合長、3軒)では「父の日」や「ジュンブライド」に向け、出荷が最盛期を迎えた。1週間に約2万5千本が東京や大阪、神戸などに出荷されている。
「父の日」需要は、黄色が圧倒的に人気があり、ブライダルは白を基本に、ピンク系、オレンジ系のほか、グリーンなどが人気とか。
同組合はガラス温室10棟を含め、4000坪余のほ場で、夏場を中心に、年間130万本を出荷。色はピンク系が5割、オレンジ系2割、白、黄各1割、残りは緑、ベージュ、復色、スプレータイプ。今年の新品種はシックな茶系の「ベルギー」のみ。
小林組合長は「バラは暑さに弱い、今年は5月下旬になっても寒い日もあり、品質はいい」と話していた。 -
養魚場後処理問題で庁内に対策グループ設置へ
西山山麓観光考える住民参加の研究会も宮田村の清水靖夫村長は5日の村議会6月定例会一般質問で、天竜川漁業協同組合が5月末で事実上閉鎖した新田区の宮田養魚場の後処理について答弁。庁内に対策グループを設置して、土地契約や権利面など含め当面の問題解決に向けて検討していくと明らかにした。
「半世紀に渡る歴史があり、(今後に向けた)しっかりとした指針を構築する必要がある」と答え、養魚場が村の資源財産であるという考え方も示唆。
同漁協が事業継続できなかった理由なども検証して明らかにしながら、施設の存廃も含め村としての後処理対応を検討していく姿勢を示した。
同養魚場は漁協所有の土地だけでなく、村有地なども混在する。漁協側は村有地を返還したい意向を申し入れ、さらに所有している土地の買い上げも村に打診している。
養魚場をめぐる動きでは、何らかの形で施設を存続しようとする動きが民間などにもあるが、具体的にはなっていない状況。施設と数万匹ともいわれる魚が残り、宙に浮いた状態が続いている。
将来を見据えながら、様々な権利契約問題などの精査も課題。対策グループは、あらゆる状況を想定しての検討に迫られる。
村長はまた、養魚場や宮田高原周辺を含めた西山山麓の観光活性化策を住民参加の研究会を発足させて、検討する考えも示した。 -
めいきん生協田植えツアー
中川村営農センターと南向営農組合は3日、名古屋市周辺の市民らが加入するめいきん生協(名古屋勤労市民生活協同組合)が企画した田植え体験ツアーの一行を迎え、田植えの指導をした。水田は村役場近くの約12アール。参加した約30人の親子らはいずれも田植えは初めてとあって、泥田の中で悪戦苦闘。「足が抜けない」「腰が痛い」と大騒ぎしながらも楽しそうに歓声を上げて農業体験を楽しんでいた=写真。
営農センターの松下弘毅理事は「日帰り体験ツアーは初めての試み。できれば来年も続いてほしいし、これを機にほかの農産物でもツアーができればうれしい」と話している。 -
長谷でシコクビエの機械栽培開始
昔ながらの雑穀で地域おこしを竏秩B伊那市長谷のレストラン経営・吉田洋介さん(39)と農業・春日孝徳(72)などが4日、イネ科の雑穀・シコクビエの本格栽培を開始した=写真。移植作業から脱穀、除草まで各工程で既存の機械を用いることで省力化を実現。増加する高齢農業者にも取り組み易い作物となっている。また、水田をそのまま利用することができるため、遊休農地の解消や転作田の有効活用にもなると期待している。
取り組みは健康志向の広まりとともに付加価値が高まっている“雑穀”に着目したもの。今は途絶えてしまった在来の雑穀を復活させるとともに特産品化を図り、地域振興につなげていこう竏窒ニ、信州大学農学部の井上直人教授の研究室とともに昨年から試験栽培を進めてきた。
その結果から本年度は、機械化し易く、有害鳥獣被害もなかったシコクビエを本格的に栽培していくことになった。
この日は約12アールの水田にシコクビエの苗を田植え機で移植。井上教授によると、シコクビエはビタミンやミネラルが豊富なほか、肌の代謝に有効なパントテン酸も多く含まれているという。そのほかにも今年はモチアワ、アマランサスなどを栽培する。
一方、販路拡大は今後の課題となるが、吉田さんは「現在日本国内に出回っているシコクビエのほとんどが輸入品。需要はあるが供給が追いついていない状況にある」と期待を示す。
当面は吉田さんが経営するレストランで調理に用いたりホームページを通じて販売していく。
収穫は10月下旬の見込み。 -
麦秋、大麦の刈り取り
中川村片桐田島の天竜川右岸に広がる転作田で大麦の収穫作業が4日から始まった。黄金色に実った麦畑で、コンバインが軽快なエンジン音を立てて、刈り取っていく=写真。
大麦は六条大麦系の「ファイバースノー」が主体。コンバインで収穫した麦は、宮田村のカントリエレベーターで乾燥、うどんなどの食用として出荷される。
上伊那全体では150ヘクタールが作付けされ、750トンの収量を見こむ。
上伊那農協の関係者の話では作柄は平年並とか。 -
お粥(かゆ)ポットを贈呈
離乳食はお粥(かゆ)ポットで炊いた愛情いっぱいのおかゆを-。上伊那農協は4日、中川村に、食卓「愛」の運動として、お粥ポット20個とお米券(1キロ引換え券)20枚を贈った。
同運動は、おいしいおかゆをつくるお粥ポット(行平なべ)を離乳の初めから使い、米の味や栄養価を見直し、温かいお母さんの手作りの味を覚え、合わせて米の販路拡大にと、伊那保健所とタイアップし、88年から始まり、今年で19年目。
役場には松下弘毅理事が訪れ「上伊那は米どころ、品質もいい。小さい時からお米の味に親しんで」と述べ、曽我村長に手渡した。
同席した村栄養士の米山ゆみさんは「1昨年、行平なべからお粥ポットに代わり、ご飯と一緒に炊けて使い勝手がいいと、喜ばれている」と感謝した。
お粥ポットとお米券は4カ月児健診の離乳食指導に合わせ、ポットは第1子に、お米券は希望者に贈られる。
この日、飯島町にもお粥ポット10個とお米券25枚が贈られた。 -
伊那市で新たな1家族が家族経営協定を締結
農業に取り組む家族同士が、経営における役割分担などのルールを決めて協定を交わす「家族経営協定」の協定式が1日、伊那市役所であった。果樹や野菜などを中心とした農業経営に取り組む伊那市横山の中村健さん一家が新たに協定を交わしたほか、富県の橋爪公明さん家族が契約見直しの締結を交わした=写真。
同協定はそれぞれの役割があいまいになりやすい家族経営において、それぞれの役割や労働報酬、休日の暮らし方ルールを文書で取り交わし、一人ひとりが経営の主体となって魅力ある農業を目指すために始まったもの。伊那市でも96年から始まり、これまでに66組の家族が協定を交わしているが、今回は1年ぶりの締結となった。
今回新たに協定を結んだ中村さんの父・新一さんは「これからもいろんな形態を模索していきたいと考えている。協定は一つの基準。これをもとにして話し合いの場をもつようにしていくことが大切だと思っている」と話していた。 -
箕輪町焼酎いも生産組合
一般参加の「いも焼酎を愛する会」が苗植え箕輪町焼酎いも生産組合(柴正人組合長)が一般に参加を呼びかけた、焼酎用サツマイモの栽培体験をする「いも焼酎を愛する会」が2日、木下の畑でサツマイモの苗植え作業に精を出した。
住民参加型のサツマイモ生産により地域の活性化、遊休農地の解消を図ると共に、栽培体験を通して地産地消の意義を啓蒙しようと、昨年に引き続いて「-愛する会」の仲間を募り、箕輪町、伊那市、南箕輪村から18人が参加した。
焼酎いも生産の取り組みは3年目。今年は町内全体で約3ヘクタールにコガネセンガン4万4千本、ベニアズマ1万本を植える計画。今年は地産地消のねらいから、一部を除き地元産の苗を使っている。
この日の作業は、南部営農組合が管理する畑20アールで、一般と組合役員ら26人が、畝に穴を開ける、苗を挿しこむ、土をかける3工程を分担。大人は作業に対してプレゼントされるいも焼酎「みのわ」を楽しみに、子ども達も畑の中を行き来して作業を手伝い、約2時間かけてベニアズマの苗約5千本を植えた。
会員は10月中旬ころに収穫作業をする。その間は組合で管理する。いも焼酎は喜久水酒造(飯田市)で醸造し、今年も試飲会イベントを開く予定。 -
グリーンサポートスタッフの任命式
八ヶ岳や中央アルプス、南アルプス山域の森林保護活動に取り組むグリーンサポートスタッフの任命式が1日、伊那市の南信森林管理署であった。本年度のスタッフに採用された米山邦彦さん(64)=駒ヶ根市=と小坂光男さん(22)=伊那市=に、久保田廣署長から任命書とスタッフジャンパーなどが手渡された。
一般募集したスタッフに高山植物の踏み荒らしやごみのぽい捨てが増える入山期間の巡視や啓発活動に当たってもらう取り組みで今年は2年目。中部森林管理局全体では7縲・1人が採用される見込みで、そのうち南信森林管理署管内では2人が採用となった。
今年初めてスタッフになった小坂さんは「自然が好きで応募した。人生経験として山のことや自然のことを知りたい」と語った。
活動期間は6月1日縲・0月31日。日本名山に選定された山を中心に、巡視、啓発活動、看板・歩道の整備に当たりながら、天然生林の保全に努める。
05年度、南信管理署管内における保護取締件数は前年比77パーセントの849件と減少。しかし、踏み荒らし、禁止区域侵入は依然として多いほか、ペットの連れ込み、マウンテンバイクの乗り入れなど、近年新たな踏み荒らしも増えている。 -
南箕輪村水田農業推進協議会
南箕輪村水田農業推進協議会は31日夜、村役場で開き、07年度事業と収支予算、06年度事業報告と収支決算などを承認した。
07年度の産地づくり対策事業は、担い手(南箕輪村まっくんファーム、大規模認定農業者)を対象とした事業が増えた。土地利用型作物助成(麦・大豆・ソバへの基本助成)、低コスト農業育成、担い手水田農業経営拡大支援、環境保全対策(土作り支援、レンゲ・コスモス・ヒマワリの景観形成作物作付け、直播栽培助成)など。
産地づくり交付金の予算合計は2827万8千円。新需給調整システム定着交付金助成事業の予算合計は55万円。地域とも補償の予算合計は2005万9757円。
07年度役員は会長に唐木一直村長、副会長に原英雄JA理事、監事に唐沢重幸経済部長会長を選任。監事は2人。残り1人は営農組合長会長が就任する。 -
中央アルプス駒ケ岳開山式、豪雨乗り越え今季に期待
中央アルプス駒ケ岳の開山式は1日、山々を一望する新田区の村文化会館で開いた。村観光協会の主催。7月豪雨災害の打撃から立ち直り、多くの人に観光や登山を快適に楽しんでもらいたいと70人近くの関係者が神事で祈願した。
例年の開山式はキャンプ場がある宮田高原も含めて行っているが、今年は7月豪雨災害の影響で閉鎖中のため駒ケ岳のみに。
自然の猛威を色濃く残す中での式となったが、山岳観光の復活を期して、地元の「梅が里宮田太鼓」の演奏で力強く景気付けした。
駒ケ岳も昨年は7月豪雨で最盛期に打撃。ロープウェーが休止するなどして客足が伸びず、宮田側の利用者は5万4819人と前年より1万8千人近くも減った。
今季は巻き返しの1年となり、同観光協会は7万人台の回復を見込む。
現在の駒ケ岳は残雪が例年よりも多く、冬山の装備が必要。影響も懸念されるが、7月5日からは今年も上下伊那の中学校20校、2880人の生徒たちが集団登山するなど、多くの人たちが夏山を満喫する。 -
かかし隊が親子で田植え
宮田村公民館の親子体験講座「われら、かかし隊」は26日、田植えに挑戦。泥にまみれ、手で稲を植えた。発隊2年目の今年も先日植えた野菜栽培とあわせ、稲作も体験していく。
慣れない泥の感触だが、すぐにチビッコたちは順応。尻ごむ親を前に、次々と苗を植える姿もみられた。
「大きく育つといいね」と額に汗して笑顔満面。今後も外での体験活動が続く。 -
宮田村営農組合総代会
宮田村営農組合(原田博安組合長)は30日夜、通常総代会をJA宮田支所で開いた。本年度も担い手育成と法人化に向けた検討を進める。
課題のひとつで各地区で違う作業受託料金の統一化も検討を推進。複式簿記会計の整備にも取り組む。
大型特殊免許取得に補助を出すなど、機械オペレーターの育成も継続。無人ヘリの防除中止に伴い、指導による病害虫防除にも力を注ぐ。
定款を一部変更し、出資方式を採用。村農業農村支援センターが導入予定の地図情報システムとあわせ、作業を受託する組織基盤を強化する。 -
中山間地域活性化のヒント示す
「農林業がつくる地域環境と保全技術」棚田などに代表される、中山間地域の里地、里山への人々の関心が、かつてないほど高まっている。
その中山間地域について「景観や環境がどのように形成されてきたのか」「災害を防止したりする社会連帯性は何によって生み出されてきたのか」「そこにはいかなる技術が存在しているのか」などの視点から総合的に調査研究した結果をまとめた書「農林業がつくる地域環境と保全技術」がこのほど発刊され、話題になっている。
信州大学の教授らでつくる「信州大学田園環境工学研究会」の個性あふれるメンバー14人が執筆。
「中山間地域の把握の方法」に疑問を抱き、「農家、林家という一面的なとらえ方をする従来の研究姿勢」への批判から発足した同研究会は、学問的にこれまでの枠を超えた新たな「田園環境工学」の構築を目指し、中山間地域の▽自然環境や景観の形成に果たす農林畜産業の役割▽集落竏樗_地竏苧「山竏註X林という地域環境の中で、生産や生活のために蓄積されてきた諸技術▽地域環境の創造のための技術の相互関連性と総合化竏窒ネどを調査研究してきた。
研究会の「世話役」で同書執筆者代表の木村和弘教授(信大農学部農村計画学)は「中山間地への関心が高まっていると言っても、里地の棚田に関心をもつ人は棚田だけ、里山に関心をもつ人は里山だけにしか関心をもたない状況。里地と里山の結びつきは薄く、そこで形成された諸技術の関連性を見出すこともなかなか行われてこなかった」として、これらの課題に真正面から取り組んだ同書が中山間地域の活性化に役立つことを願っている。
発行・ほおずき書籍。定価2千円(税別)。 -
駒ケ根市営農センター総会
駒ケ根市営農センター(会長・中原正純市長)は28日、第18回総会を同市のアイ・パルいなんで開いた。委員など約70人が出席し、06年度事業・決算報告、07年度事業計画・予算案を可決した。07年度の重点施策は、担い手の育成▽組織強化▽市農業公園構想に向けた体制づくり▽地産地消の推進竏窒ネど。中原会長はあいさつで「農業を取り巻く課題が山積している中、昨年度は市内で10の集落営農組織が設立できた。集落営農の果たす役割は極めて重要。新たな農業のあり方の実現に向けてさらに努力が必要だ」と呼び掛けた。
同市地域水田農業推進協議会(会長・中原正純市長)の第4回総会も併せて開かれ、07年度事業計画など8議案を承認、可決した。 -
宮田養魚場閉鎖も後処理は依然宙に
天竜川漁業協同組合が管理運営する宮田村新田区の宮田養魚場が31日、半世紀近くに及ぶ歴史に幕を閉じる。
かつて学校の教科書にも掲載されたことがあるというマスの養殖、採卵事業。長年はぐくんだ地域の水産技術が消滅してしまうと、関係者の惜しむ声も強い。
一方で、同じく閉鎖する飯島町の飯島養魚場とあわせ、相当数の魚が残っているなど、後処理は宙に浮いたままだ。当面漁協役員が交替で出向き管理する方針だが、安全面など憂慮する声もある。
閉鎖決定から3カ月近く経過しており、対応の鈍さも否定できない状況だ。
宮田養魚場では閉鎖を受けて、組合員に配当する魚の出荷に追われたが、閉鎖後も相当数が残る見込みだ(29日撮影) -
宮田養魚場、従業員解雇で技術も終焉?
宮田養魚場の閉鎖後について話し合うため、天竜川漁業協同組合の上條純敬組合長が宮田村役場に清水靖夫村長を訪ねたのは先週の24日。村から一部借りている養魚場の土地は契約通りに更地にして返却する申し入れをした一方で、「養魚場を残してほしいという地元の声もある」として、漁協が所有する土地部分を村に買い取ってもらえるか打診。村に最終決断を委ねた格好だが、5月末で養魚場の従業員は全員解雇。行く末が見えない中で、施設と魚だけが当面残る。
複数の村幹部は「養魚場周辺は観光活性に力を入れている部分ではあるが、そんなに簡単に答えを出せる話ではない」と話す。
「養魚場存続」の声が一部にあがる背景には、観光面と独自に培った高いレベルの養殖、採卵技術が主に挙げられる。
ある漁協理事は「技術を絶やすことは残念。ただ、ここ数年は漁協にとって養魚場がお荷物だったことも事実」と指摘する。
最盛期には年間6千万粒の卵を出荷し、関係者によると全国シェアの2割を占めるほどに。しかし、近年は3千万粒にまで半減し、養殖事業全体でも赤字が続いている。
関係者の間には“お荷物”への反論もある。「事業収入をあげられなかったのは、需要の減少だけでなく、経営を放置していた漁協幹部にも問題があるのでは」といった声だ。
事業を何らかの形で引き継ぎたいと、個人を含め民間から漁協に何軒か問い合わせがあったのも事実。しかし、何ら具体的にはなっていない。
宮田、飯島両養魚場に最後まで残った従業員は30、40代の4人だが、いずれも解雇が決まっている。今後の生活が見通せないなかで、魚と仕事を途中で放棄することはできないと、閉鎖を見届けるまでは職探しもままならない状態だ。
大切に育ててきた魚も釣り大会や組合員への配布で3千匹以上は処分したが、池には相当数が残る。
また、養魚場は近くの河川から引水しており、管理面を怠ると、下流の井水などに影響が出るおそれもある。今までは従業員が対応していたが、今後は24時間体制で漁協役員の背中にのしかかる。
上條組合長は「残った魚は売ることも考える。土地については村の回答待ち」と話す。
31日で閉鎖となる宮田養魚場 -
小梅の出荷始まる
中川村田島のJA上伊那中川梅選果場で小梅の選果、出荷作業が始まり、30日は同村の4軒が約300キロ余を持ち込んだ。
梅は小梅の代表品種「竜峡小梅」。梅は選別機でLから6Lに分けられ、10キロずつ箱詰めされ、名古屋市に向けて出荷された。
小梅の出荷ピークは5、6日、12、13日ころ。25日までに伊南地区の農家が約70トンを出荷する。L、2L級は漬物用として加工工場に、3L以上が青果として、店頭に並ぶ。
隣接のたじまファームでも取りたてを販売している。
JA上伊那南部ブロック長の宮崎育生さんは「今年はなりにばらつきがあり、雹害もあり、量が少ない」と話していた。 -
花ろまん(16)クレマチス
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さわやかな初夏の風になびく、クレマチス。色とりどりに咲いて、フェンスや庭の垣根を彩るつる性の植物。一重、八重と大輪の花もあれば、小さな鈴のような可れんな花も、あるいは花嫁の純白のベールのように咲く、キンポウゲ科クレマチス属は驚くほど多彩。新緑から若葉、青葉に移ろうこの季節、クレマチスは最も元気である。今回は全国的にも珍しいクレマチス専業農家の渋谷宗一さん(飯島町田切)と、ベル形クレマチスでこだわりに庭づくりをする中城澄子さん(駒ケ根市北割)のほか、クレマチスの咲く庭の景色を集めた(大口国江)
##(中見出し)
切り花用に品種改良、渋谷宗一さん
「花の大きさや形、色、咲き方など、形状全てが違い、驚くほど多彩。壷形クレマチスは小さく、よく見ようと人を呼び寄せる力もある」
カーネーション農家から「年間通して出荷できるものを」と試行錯誤し、クレマチスに転向したのは20年前。「カーネーションは1度収穫してしまえば、それで終りだが、クレマチスは種をまいて、切れるようになるまで2年以上掛かるが、以後毎年切れる。上手に株の管理すれば、本数も2年目よりも3年目と増えていく。植物を育てる楽しみもある」と魅力を。
現在、千坪余のほ場で、壷形(ベル形)を中心に、スプレータイプ、八重、木立性など20種類以上を出荷し、80種類を育種している。
クレマチスは自然交配や人工交配で新品種を作出する。切り花用には、頂に花がつく性質の種類を選別する。木立性だけでなく、つる性でも茎が40センチ確保できれば切れるとか。
朝日を受け、種の毛が銀色に光るほ場で「この種類は花で出荷せず、種になってから出荷する。花で売るよりも有利に販売できる。銅葉の種類は葉を、リキュウソウに似たツルはツルでも売る」と楽しそうに話す。
##(中見出し)
「かわいくて、かわいくて:」と中城さん
駒ケ根市北割1区の中城澄子さんは、自宅の約300平方メートルの庭で、ベル形を中心に、30種類約百本のクレマチスを育てている。
ベル形のピンクや紫、珍しい縁取りのある紫、シックな黒、白などのほか、原種系のハンショウヅルも白花、羽のある高野サンショウヅルなど4種類、窓辺には花嫁のベールのような純白のモンタナも咲き乱れる。
ベル形クレマチスは比較的新しい花で、園芸店では苗が手に入りにくいことから、展覧会やインターネットで取り寄せて、種類を増やした。「花がかわいくて、かわいくて、夢中でいろいろ集めた。自然交配で変わった花が咲くのも魅力」と話す。
◆ミニ辞典
クレマチスのクレマ、ギリシャ語で「つる」の意味。別名風車、和名鉄線、原産地は世界各地。日本に自生する原種はカザグルマとハンショウヅル。花の付き方は前年伸びた枝につく「旧枝咲き」、春から伸びた枝に咲く
「新枝咲き」、旧枝、新枝の両方に咲く「新旧両枝咲き」がある。また、モンタナのように春一季咲き、上手に管理すれば、春から秋まで咲く、四季咲きがある。品種や系統により、開花期、花のつき方、せん定方法も異なる。庭植え、あんどん仕立ての鉢植えなど、育てる場所に適した品種選びが栽培のポイントとか。 -
宮田小給食委員会が地元農家と交流、給食用野菜の種まきを体験
宮田村の宮田小学校給食委員会は29日、給食に使われる農作物の栽培に直接ふれたいと、駒ケ原で農業を営む宮嶋正明さんを訪ねた。ホウレンソウと小松菜の種まきを体験させてもらい、安全安心な給食に尽力する地元農家の苦労を実感。感謝の想いも一層強くした。
同委員会は昨年度も農家見学を行ったが、今年度は「実際に体験したい」と計画。
宮田小、中学校の給食に農産物を納入する「宮田学校給食を育てる会」の会員である宮嶋さんが快く受け入れた。
ハウスの中で、手播きと機械播きを体験。風で吹き飛ばされそうな小さな種が、大きく実ることも祈りながら汗を流した。
宮嶋さんは、安全安心な農産物にするため、農薬を必要最小限にしているとも説明。
虫が入らないためにハウスをネットで囲んでいると紹介すると、子どもたちは熱心に耳を傾けていた。
体験の様子をビデオで撮影していた委員長の樋口慎吾君は「苦労を少しでも知ることができた。これからも感謝して給食を食べたい」と話した。
このビデオは6月18日から始まる学校の給食週間中に、全校放送で流す予定だ。 -
入笠牧場で乳牛の放牧が始まる
JA上伊那が管理する伊那市高遠町の入笠牧場(面積305ヘクタール)で29日、乳牛の放牧が始まった。諏訪、上伊那、飯田の酪農家40戸が飼育する180頭が10月上旬まで、標高1655メートルの牧場で過ごす。
酪農家は年々減っているが、昨年7月の豪雨災害の影響で宮田高原の林道が使えず、放牧ができないため、入笠牧場に加わり、放牧数はほぼ前年並みを確保した。
牛は生後6カ月縲・歳で、放牧によって足腰を鍛え、健康な体を作り、自然受精する目的。
初日は80頭を受け入れた。1頭ずつ体重測定や駆虫の予防接種をし、南アルプスの北端に位置する広々とした牧場に放した。牛は草をはむなど伸び伸びとしていた。
31日にも放牧がある。
牧場は4、5年前から、鹿の増殖で牧草の食害が目立っている。03、04年度に約30ヘクタールの草地を造成し、牧草を確保したが、鹿の侵入対策はなく、苦慮している。 -
南箕輪村営農センター総会
南箕輪村営農センター(唐澤俊次会長)は24日夜、通常総会を村役場で開き、07年度事業計画案、予算案などを承認した。
本年度事業計画は、農地の保全と農業を維持・発展させるため、地区営農組合、まっくんファーム、農業関係組織・団体と連携を強め多くの課題を総合的に検討し対応していく。主な取り組みは、農業関係各組織の機能充実、遊休荒廃地の解消対策と農用地利用集積・管理推進、豊かで特色ある産地づくりの検討、先進地視察・研修会・講習会の開催・参加など。収支予算は、収入支出合計各273万円。
任期満了に伴う役員の選任は、会長に唐沢俊次さん、副会長に原英雄さん、監事に吉沢和倫さん、小林健一さんを再任した。
唐沢会長は、「まっくんファームにとって初年度の土台作りの大事な年。営農センターとしてもしっかり後押ししたい。各組織と一致協力して村の振興のため努力したい」とあいさつした。