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伊那市農業振興センターが本年度有害鳥獣対策の専門委員会とプロジェクトチームを発足
有害鳥獣による農作物被害が深刻化する中、伊那市農業振興センターは本年度、有害鳥獣対策専門委員会とプロジェクトチームを発足する。現場の状況からプロジェクトチームが考えた対策案を有識者などでつくる専門委員会に上げ、より有効的な対策を打ち出していくほか、広範で対応しなければ効果の挙がらない防護さくの設置などは、地域同士が連携を図りながら進めていく。
各市町村では、有害鳥獣対策協議会を設けて駆除の実施などに取り組んでいるが、今回同センターが設置する専門委員会とプロジェクトチームは、駆除を行うだけでなく、農作物保護の観点にも重点を置いていることが特徴。地域連携による防護さくの設置に加え、動物の習性の勉強会などを開きながら有効な対策を模索する。また、こうした取り組みを通して度重なる被害から耕作意欲を喪失している高齢者などのやる気を支援にもつなげたいと考えている。
専門委員会には各地区を代表する農業者などにも参加を仰ぐほか、職員などでつくるプロジェクトチームには自身で鳥獣害対策に取り組んでいる農業者などに参加してもらうことを予定している。
また同センターは26日、運営委員会を開き、07年度事業の承認したほか、結婚相談員として1組ずつの成婚に尽力した山岸久男さんと梅垣佐知子さんに感謝状を授与した。 -
野ひばりの会総会、新会長に太田さん
宮田村の農村女性グループ野ひばりの会は23日夜、定期総会をJA宮田支所で開いた。本年度も村内のイベントに積極参加し、梅おこわや高原スープなど独自の開発料理を提供。・ス地産地消・スにも力を入れた・スおふくろの味・スを、地域内外の交流につなげていく。
トマトピューレやコンニャク、味噌づくりなどの料理講習会も随時実施会員25人相互の親睦を深めつつ、研さんも図る。
席上、新年度の役員を承認。太田芳子新会長=町二区=は「会員、村民の協力、支援を受けながら事業を進めていきたい」と抱負を述べた。
新役員は次ぎの皆さん。
▽会長=太田芳子▽副会長=山口里江▽会計=有賀絹代▽連絡員=橋爪千春、有賀絹代、嶋田加代子、桐山幸子▽監事=橋爪千春、田中みち子▽農村女性ネット代表=田中いせ子 -
飯島地区農地・水・環境保全向上対策委員会設立総会、定時総会
飯島町の飯島地区農地・水・環境保全対策委員会が4地区のトップを切って設立され、23日夜、成人大学センターで設立総会・定時総会を開いた=写真。
区会や耕地総代、林務委員、地区営農組合、土木委員の代表など委員ら約40人が出席し、規約を制定し、07年度事業計画・予算を決めた。町との協定書は24日付けで締結する。
開会で、竹俣栄二郎区長は「農家も非農家も一緒になって、農地や水を守る新しい施策。協働のまちづくりを進める町の施策と合致する。それぞれの立場で積極的に取り組んで」と期待した。
この後、目的に「地域が共同で農地・水・環境の良好な保全と質的向上を図る」を掲げ、構成員、機関、専門部会、役員など盛り込んだ規約を承認し、役員構成も決めた。
引き続き、定時総会に移り、町との協定書の内容を確認し、07年度活動計画を決めた。 協定の対象は協定農地281ヘクタール(田236ヘクタール、畑45ヘクタール)、開水路113キロ、ため池1カ所、農道。具体的活動は▽農地と用水路の保全(畦畔・法面の草刈り、病虫害駆除、泥上げ、出水期の点検巡回)▽農村環境保全活動(生態系保全のための学習会、農地、用水施設周辺の美化、景観保全)▽環境負荷低減に向けた営農活動-など。予算額(交付金)1170万円。
委員会構成は次の通り(敬称略)
▽委員長=星野光希(区会土木委員長)▽同副=小林正尚(地区営農組合長)、吉川勲男(鳥居原耕地総代)▽庶務=片桐今朝実(土木委員)▽会計=熊谷功(土木委員)▽監査=三石宏之(中町耕地総代)、市村茂(中山間事業団地代表) -
小学生にキク作り指導
例年菊花祭りを開くなどの活動をしているキク作りの愛好者グループ「駒ケ根秋香会」(本間秋男会長、30人)は20日、市内の赤穂東小学校(太田寿久校長)を訪れ、今年初めてキク作りに挑戦する6年生児童にキクの基礎知識を教えた。
会員の森勝美さんがキクの特徴について「寒さに強い」「十分な日光がないとうまく育たない」などと説明したほか、水やりの時期や方法などについて分かりやすく話した=写真。ほとんどの児童はキクについて馴染みがなく、森さんの話を真剣に聞いていた。
次回は5月により実践的な指導を行う。同会はほかに赤穂小、赤穂南小の児童にもキク作りを指導しているが、東小は今回初めて。 -
JA上伊那のあぐりスクール開講
上伊那農業協同組合(JA上伊那)が地元小学生を対象として開講している「あぐりスクール」の伊那校の開校式が21日、伊那市狐島のJA本所などであった。ともに学ぶ86人の児童が集まり、新しい友人とともに農業の大切さを学ぶことを約束した。
年間を通じてさまざまな農業体験などに挑戦する同スクールは、子どもたちに農業を体験してもらいながら食物や農業の重要さをじかに感じてもらおう竏窒ニ昨年度からJA上伊那が取り組んでいるもの。スクールは12月までの間に月1回ずつ開講し、田植えやいちご狩り、サツマイモの収穫など、季節にあった農業体験などに取り組んでいく。好評だった昨年の声を受け、本年度は駒ヶ根校も開講することとなった。
宮下勝義組合長は「いい思い出をたくさん残すような体験をして下さい。豊かな人間性を育てていくには食が大切だと言われているが、特に小学生の時が最も大切。食を通じて農業の大切さを感じてもらいたい」と生徒と保護者に呼びかけた。
その後、畑に移動して早速ジャガイモとトウモロコシの種まきに挑戦。児童たちは土の感触を楽しみながら丁寧に種をまきつけていた。
駒ヶ根校の開講は28日。 -
伊那市農業委員会定期総会
第20期伊那市農業委員会は20日、07年度定期総会を伊那市役所で開き、本年度事業計画を承認した。
市町村合併に伴い伊那市農業委員会では、6日に発足総会を開催し、旧3市町村の農業委員会を統合した新体制でスタートした。今回の総会は新体制の事業計画の承認を得るために開催。
農業、農村の振興に関する事業としては▽担い手経営安定対策に伴い発足した集落営農組織のステップアップ▽遊休農地対策としてバイオエネルギー燃料の原料となる作物の研究と関係機関との連携▽関係機関との連携による有効な有害鳥獣対策検討竏窒ネどが盛り込まれている。
第20期役員は次の通り。
▼会長=北原孝治(上大島)▼副会長=北原彦郎(山室)▼農地部会長=那須野要助(野口)▼農地副部会長=酒井保彦(諏訪形)▼農業振興部会長=有賀芳雄(小出島)▼農業振興副部会長=市ノ羽茂則(黒河内)▼選任=平沢喜美子(野底)中川みほ江(北福地)矢野源嗣(上川手)伊東千元(榛原)酒井富貴(下殿島) -
藤沢精機が新型有害鳥獣捕獲おりを開発
精密機器などを製造する藤沢精機(本社・伊那市、保科忠由社長)がこのほど、有害鳥獣対策に用いるシカ、イノシシ用の新型捕獲おりを開発した。新しいおりには仕掛けの作動部分に新型装置を搭載。また、各所で使う人の安全性を考えた工夫がほどこされており、装置部分については現在特許を申請している=写真。
同社では大手企業の下請けとして精密機器の製造を行っているが、受注量の変動に左右されない、自社商品を模索。関連会社の方で7年前から製造してきた有害鳥獣の捕獲おりに着目し、今回初めて藤沢精機としての捕獲おりを開発した。
おりの大きさは約1メートル四方で奥行きが2メートル20センチで鉄製。備え付けの仕掛けとして2パターンを装備しているが、使用者が考えたオリジナルの仕掛けを扉と連動させることもできるようになっている。
特許を申請中の新装置では、複数の仕掛けが反応しなければ扉が閉まらないように設定することや、作業中に罠が誤作動しないよう、扉が閉まらない設定にすることもできる。
また、一端持ち上げた扉が勝手に下がらないようにするためストッパーが自動的に働く仕組み。そのほかにもオプションで捕獲おりや獲物が入ったことを感知して情報を送る発信機の取り付けスペースなどもついている。
価格は約10万円(税込み)。
問い合わせは藤沢精機(TEL73・9870)へ。 -
駒ケ根市緑化木頒布
駒ケ根市は14日朝、緑化木の無料頒布を市役所南庁舎の駐車場で行った=写真。用意された苗木はイロハモミジ260本、ミツバツツジ200本。冷たい風が吹く中、長い行列を作ってじっと待っていた約150人の市民らは、午前8時30分に頒布が始まるとうれしそうに苗木を受け取り、大事そうに両手に抱えて持ち帰っていた=写真。列の先頭の女性は「午前6時半ごろに来た。寒いが苗木がもらえるので苦にならない」と笑顔で話した。増野和男産業振興部長は「緑は暮らしに安らぎと潤いを与えてくれる。市も緑化木の頒布を通じて緑化事業に協力したい。大事に育ててください」と呼び掛けた。
苗木の頒布は15日も午前8時30分から行われる。 -
梅公園で花見イベントにぎやかに
宮田村の住民有志が参加する「村おこし実行委員会」(平沢英夫委員長)は14日、委員の手づくりで整備した新田区の梅公園で花見イベントを開いた。昨年に続き2回目。満開の花の下、村内グループの出し物や各種飲食のサービスなどで、多くの人出で賑わった。
天候にも恵まれ、駒ケ岳の残雪に梅の花が色鮮やか。訪れた人たちは、サクラとはまた一味違う、奥ゆかしい花の姿を堪能した。
宮田太鼓が演奏を披露。信州みやだ梅舞会はよさこソーランを勇壮に舞い、会場を盛り上げていた。
地元野菜ふんだんの豚汁や、公園内の井戸水を使ったコーヒー、お茶の無料サービスも盛況。農業女性グループ野ひばりの会が80食用意した「梅おこわ」は昼前に完売するほどの人気を集めた。
梅にまつわる親王伝説から「梅が里」とも呼ばれる同村。同委員会はその伝説を地域活性化につなげようと取り組み、一昨年に梅公園を整備したが「このような機会を持つことで、多彩な交流につながれば」とメンバーは話した。 -
果樹栽培アシスタント講習
高齢者らの就業促進のためのシニアワークプログラムの一環として駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)は10日、会員以外の一般も対象とした地域密着型技能講習「果樹栽培アシスタント講習」の第1回を駒ケ根市東伊那のふるさとの家セミナーハウスで開いた。駒ケ根市、飯島町、宮田村の19人が参加し、農業改良普及センターやJA上伊那職員らの指導でリンゴ栽培に必要な知識や技能を学んだ=写真。竹村理事長はあいさつで「金を受け取るにふさわしい、実践的な技術を身につけてほしい」と激励した。
講習は6月下旬までの全5回。4月末の第2回からは会場の近くに住む北原友一さんの園を借りて花摘み、摘果などの実技を交えて行う。 -
ポルトガルのワインを飲み比べ、山ぶどうワインの関係者が意欲高め
4年連続で高品質を示す県の原産地呼称管理制度に認定された宮田村の山ぶどうワイン「紫輝」「駒ケ原」を生産販売する関係者は12日、500年の歴史を持つポルトガルのワインを試飲し、知識を学ぶ講習会を行った。現状に満足せず、さらに上のレベルを目指そうと開いたもの。・ス世界基準・スのワインとその根底にある文化の奥深さを感じつつ、生産販売意欲を高めた。
山ぶどうの里づくり推進会議(会長・清水靖夫宮田村長)の主催で、栽培組合、酒販店、飲食店組合など約30人が参加。
「紫輝」などを醸造する本坊酒造の橘勝士顧問が「風土を磨こう」と題して講演した。
国内外のワインに精通している橘さんは、日本に最初に伝来したとされるポルトガルのワインの現状を紹介。
風土、気候の違いを巧みに利用し、新しい技術も導入しながら特色あるワイン文化が各地で確立されていると伝え、参加者は代表する6銘柄を試飲した。
「外に目を向けることで見えてくる部分も多い。勉強になった」とある栽培者。
橘さんは宮田村の風土に期待を寄せ「この地域は文化をつくるのが上手。ぜひ作るだけでなく、ワインを使い楽しむ習慣が定着できたら」と話した。 -
・スわれら、かかし隊・ス2年目に
農作業を通じて肌で学ぶ宮田村公民館の親子体験教室「われら、かかし隊」が7日、2年目の活動を開始。さっそく7家族約20人が、土にまみれて「二十日大根」の種まきを行った。
この日は、後藤寛さん、川手友幸さんが栽培指導。ワイワイにぎやかに親子で種をまき、「元気に育て」と水やりした。
初めて参加した井上茉優ちゃん(2つ)も父親の明久さん、母親の亜矢さんと一緒に楽しそう。「体験を通じて食べ物について考えられたらいいですね」と亜矢さんは話した。
今年も町三区の遊休地で耕作。今後はジャガイモ、ニンジン、黒ゴマ、もち米など多彩につくり、さらにリンゴオーナーとなってリンゴ栽培も体験する。
目標は育てた農産物でカレーとリンゴデザートをつくること。食や伝統文化なども取り入れながら、ますまずパワーアップして活動していく。 -
スイセン
紺碧の空に屹立する残雪を抱いた中央アルプス主峰宝剣岳を仰ぐ、光前寺参道に「衝撃的に早い」という名を持つ「ラインベルト アーリー センセーション」が咲き始め、駒ケ根市のスイセンの季節到来を告げる。以後、大杯や小杯、房咲きと様々なスイセンが5月連休ころまで、町を彩り、格好のカメラスポットとして、全国に発信される。1球が翌年には3球に、3年目は6球に増え、やがて土手いっぱいに増えて、スイセンの町になるという夢のような話が12年の歳月と、団結し継続した活動で正夢になろうとしている。すべては1球1球、みんなで植え付けたことから始まった。今回は約1ヘクタールで800種類百万球を栽培し、スイセンのまちづくりを支える、園芸農家、北村信之さん(中割)と、スイセン街道実現に向けた北割2区営農組合の10年余の活動の歴史を仕掛人の1人塩沢淳一さんにお聞きした(大口国江)
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##(中見出し)
スイセンは繁殖力おう盛、植え放しでも咲く北村信之さん
ヒガンバナ科スイセン属、園芸品種は1万品種以上、ラッパや大カップ、小カップ、八重咲き、房咲き、バタフライ咲き、ペチコート咲きなど13区分に分類される。北村さんはその代表的な品種800種類をそろえ、ハウス周辺の畑や休耕田で繁殖させている。今年は光前寺参道脇の休耕田35アールに100種類、20万球を植え付け、見本園を作った。「ラインベルトアーリーセンセーション」や密植に強い「アイスホーリー」などが咲き始めた。この後、黄色とオレンジのフリルがかわいい「ベルリン」、赤と黄色のコントラストが目を引く「ダブルファッション」、カップが長い「エイリアン」など様々な種類が咲き出す。
「スイセンは病気に強く、植え放しでもどんどん増えて、花を咲かせる。品種も多く飽きない」と魅力を。
##(中見出し)
スイセン街道の仕掛人の1人、塩沢淳一さん
94年3月、退職を機に「何か、地元に役立つことをしたい」とスイセンの名所を視察するなど研究してきた。「スイセンは管理が楽、雑草に先んじて花が咲き、夏は休眠期に入る。草刈りの邪魔にならない」と、水田の土手に1万球を植えたのが始まり。北村信之さんから球根を購入し、スコップで穴を開け、1球1球植え付けた。
翌年、北割2区営農組合は花の咲いた塩沢さんの土手を見て「花畑のようだ」と、農事部長の提案でみんなで2000球を植え付けた。「土手の草刈は球根の肥大に影響する5月いっぱいは行なわないこと」で地権者の合意もできた。球根は市から現物支給され、以後毎年1、2万球を現在まで植え続けている。01年は8千球を北割2区のふれあい花壇に植え付けた。「毎年きれいに咲き、中央アルプスをバックに、格好のカメラスポットになっている」。
植え付けは営農組合員ばかりでなく、区、分館役員、PTA、子ども会、高齢者クラブ、光前寺檀家と今では区を挙げての取り組みに拡大した。
「昨年10月は育成会の子どもたちがたくさん参加し、冷たい雨の中、頑張ってくれた」と振り返る。
「みんながスイセンを植えることで、景観も心も美しくなる。スイセンは団結と継続の花」と話す。
##(中見出し)
球根の現物支給で、活動を支援、駒ケ根市
スイセンの花の黄色や白のじゅうたんは、光前寺参道から発し、広域農道沿い、さらに、南割の琴ケ沢線にまで伸びている。
「美しい景観のまちづくり条例」を制定する同市は、うるおいのまち事業として、95年度から北割2区営農組合に、1万球前後の球根を現物支給し、01年からは琴ケ沢沿線住民協定にも5千球前後を支給している。スイセンの植え付けは中山間地域直接支払事業の一環としての位置付けでもある。
市の担当者は「スイセンは市が球根を提供し、住民が協力し合って植え付け、管理する、まさに協働のまちづくりのモデル。今年度からは農地・水・環境保全対策事業としての取り組みも考えられるのでは」と話している。
◇◇こぼれ話
「水仙」は花の姿と芳香が、水の中の仙人のようだと、中国の古典から命名された。学名の「ナルシサス」はギリシャ神話の泉に映った自分の姿に恋し、花なった美少年の名前。それ故、花言葉は自己愛、うぬぼれとか。 -
箕輪町酪農振興協議会総会
箕輪町酪農振興協議会(根橋英夫会長)は27日、第47回総会を町産業会館で開き、06年度事業と決算の報告、07年度事業計画案と予算案などを承認した。
根橋会長は、「乳の価格が下がり、えさの価格は高騰。荒廃地を使っていい飼料を作っていくことも大切になる。土地集約や人、機械など皆でまとまって頑張り、本当にやってよかったと思える酪農振興協議会にしたい」とあいさつした。
07年度事業計画は、酪農近代化の推進(乳牛事故防止対策、環境保全型農業の推進、親ぼく事業、農作業事故防止対策)、畜産農政対策、優良事例の研修視察、消費拡大に向けた取り組み、研修会参加、認定農業者加入促進など。
役員改選は会長は留任。そのほかの役員は次の通り(敬称略)。
◇副会長=栗原茂喜◇会計=唐沢政文◇支部長▽沢・大出・八乙女・東箕輪=栗原茂喜▽上古田・中原・松島=唐沢政文▽木下=唐沢重治▽一の宮・中曽根=唐沢坂佳▽福与・三日町=登内幸雄◇監事=桜井克成、荻原省三
【婦人部】◇部長=大槻浜子◇副部長=小池久子◇支部長▽沢・大出・八乙女・東箕輪=藤田正子▽上古田・中原・松島=唐沢孝子▽木下=唐沢秀子▽一の宮・中曽根=大槻浜子▽福与・三日町=小池久子 -
「下在南部生産組合」設立
駒ケ根市赤穂小町屋区と市場割区の農業者83人でつくる集落営農組織「下在南部生産組合」の設立総会が28日夜、市場割研修センターで開かれた=写真。関係者約50人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の46ヘクタールから67ヘクタールに、年間生産量も現在の米223トンから米315トン、大麦8トンに増加する計画。
市内で計画されていた10の集落営農組織はすべて設立された。
役員は次の皆さん。
▽組合長=村沢邦雄▽副組合長=気賀沢文孝、気賀沢洋夫▽理事=北沢祥平、金村悦男▽監事=中村正人、辰口巌 -
「生産組合上赤須」設立
駒ケ根市赤穂上赤須区と町二区の農業者36人でつくる集落営農組織「生産組合上赤須」の設立総会が26日夜、上赤須自彊館で開かれた=写真。関係者約30人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の22ヘクタールから99ヘクタールに、年間生産量も現在の米106トンから米460トン、ソバ10トンに増加する計画。
市内での集落営農組織設立は9番目で、3月末までには全10組織が設立の予定。
役員は次の皆さん。
▽組合長=入谷隆夫▽副組合長=酒井一義▽理事=米山一、原洋八▽監事=小川良三、中村一成 -
松くい虫対策、健全なうちに樹種転換へ
宮田村は、新たに松くい虫の被害で枯れたとみられるアカマツを160本確認した。28日開いた村森林整備等推進協議会に報告。今後は被害木の伐倒処理から移行し、木が健全なうちに伐採して資源化を図れるよう積極的に樹種転換を進めていく考えを示した。5月ころに地権者説明会を開き、早急に対応していく。
同村内では昨年度に松くい虫の被害が初めて確認され、本年度は356本を伐倒処理した。
新年度も同程度の被害が想定されているが、今後は被害に遭う前に伐採し、樹種転換していく方針。
国県の補助も適用でき、健全な伐採木は材木やペレットなどに資源活用できることから「健全な木があるうちに早めの対応をする」(村林務係)考えだ。
新たに見つかった枯れた木は、3月14日の県や森林組合との合同目視調査で分かったもの。今までも被害にあっている天竜川、太田切川沿いの段丘が中心になっている。 -
「集落営農福岡」設立
駒ケ根市福岡区の農業者64人でつくる集落営農組織「集落営農福岡」の設立総会が24日夜、同区内の大原農事センター新生館で開かれた=写真。関係者約60人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の34ヘクタールから58ヘクタールに、年間生産量も現在の米156トン、大豆0・3トンから米176トン、大麦5・3トン、大豆0・3トン、雑穀11・8トンに増加する計画。
市内での集落営農組織設立は8番目で、3月末までには全10組織が設立の予定。
役員は次の皆さん。
▽組合長=坂本英雄▽副組合長=赤羽根一博、北沢雄喜▽理事=竹内稔、菅沼辰保、小林卓爾▽監事=古沢正則、木下豊 -
「集落営農下平」設立
駒ケ根市下平区の農業者120人でつくる集落営農組織「集落営農下平」の設立総会が23日夜、同区内の農村環境改善センター一心館で開かれた=写真。関係者約70人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の76ヘクタールから155ヘクタールに、年間生産量も現在の米487トンから米707トン、大麦53トン、大豆9トン、ソバ25トンに増加する計画。
設立準備委員会の戸枝靖恵委員長は「国の条件を満たすための組織設立に向けて準備してきた。先祖から受け継いだ優良農地をいかに守り抜くか、英知を結集して努力しよう」と呼び掛けた。
市内での集落営農組織設立は7番目で、3月末までには全10組織が設立の予定。
役員は次の皆さん。
▽組合長=松崎嘉寿彦▽副組合長=福沢徳夫、松崎弘道▽会計=菅沼幸穂▽監事=戸枝靖恵、中城数久 -
アルストロメリア
標高3千メートル、アンデスの山ろくに自生するインカのユリ、アルストロメリア。ユリのように可れんで、ランのように華やか。
アルストロメリア科、アルストロメリア属の宿根草で、短縮してメリアとも言う。近年の洋花嗜好にマッチし人気は高い。花の色は白、赤、ピンク、紫、オレンジと多彩。花弁に模様(スポット)があるのが多いが、スポットレスもある。葉が180度ねじれていることや、花持ちの良さ(冬場で1カ月、夏でも10日以上)もこの花の特長。
オランダで栽培種として、品種改良され、箕輪町に根付いたのが1979年、翌年、県経済連が推奨し、上伊那全域に普及した。現在、全国シェア5割、約百軒が百品種、1300万本を関東、関西に出荷する全国1の産地である。花のピークは春の3-5月だが、地中冷房システムの普及で1年中切れる、経済性高く、切り花のホープである。今回は年間60万本を出荷する伊那市美篶の末広農園の春日照夫さん(74)、飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で花狩りができる観光農園を営む宮下善夫さん(56)、上伊那のメリアを販売面でサポートするJA上伊那花卉課の吉沢栄二さんにお聞きした(大口国江)
##(中見出し)
「借金花」だからこそ、作り続け、ようやく理想の経営に、春日照夫さん
「初期投資が大きく、途中で止めたら、借金だけが残る。止めるに止められず、27年作り続けて、ようやく、理想的な経営と生活が実現した」。
昭和50年代、野菜に代わる経済性の高い作物をと模索する春日さんに、上伊那農業改良普及所職員が「10アールで10万本切れ、1本百円で売れ、1千万円になる花がある」と耳よりな話を持ち込んだ。「話し半分でもすごい」と飛びつき、大胆にも花も見ずに仲間を募り、JAから融資を受け、トマトハウスを利用し、赤を主体にオランダ・パテント苗300株を導入した。
「わからないことばかりで、勉強しようにも、指導員もいない」と、全てが手探り、2年目に開花したが、販売ルートもなければ、テクニックもない。借金ばかり増え「借金花」というあり難くない「異名」を頂戴した。「止めると借金だけが残る。止めるわけには行かない。がむしゃらに進むしか無かった」。品種を替えたり、栽培法も研究し、稲作で経営を補完しながら軌道に乗るまでに5年がかかった。85年から91年頃まで比較的安定し、バブルが崩壊した92年に、2500万円の設備投資でハウスの鉄骨化と、根元にチューブを埋め、冷却水を流して地中の温度を下げて、花芽の分化を促進させる地中冷房システムを導入し、通年生産に踏みきった。
上伊那の5農協が上伊那農協として合併されたのを機に、アルストロメリア部会も統一「合併により、出荷量が増大し、上伊那のメリアは確固たる地位を築き、品種の選定は市場主導でなく、産地主導で行なわれるほどになった」。
さらに、4年前にJA上伊那が開発した、水に挿して運ぶ湿式の輸送ケースでの出荷に切り替えたことで、品質は向上、ボリウムアップし、裾もの(格外品)まで市場でさばけ、産地間競争を有利に展開できるようになったという。
「30年かかって、10アールで1千万円の売上が正夢になろうとしている。『借金花』だったからこそ、この花を作り続け、夢を実現できた。赤字経営の人もいるし、末広農園も今は順調でも、ちょっと油断すれば、命取りになる」と話した。
##(中見出し)
原種栽培から観光農園へ、宮下善夫さん
飯島町の道の駅「花の里いいじま」には、メリアの全自動ハウスが2棟あり、上伊那では唯一、1年中花狩りができる。
2棟20アールの温室で覆色の「レベッカ」、黄色の「アモール」白の「オリガ」「クリスタル」、ピンク系の「サクラ」「スィートフェネッセ」など8種類を栽培、1本150円で最高品質の花が自由に摘み取れる。根元に湿したペーパータオルを巻くなど長時間の持ち帰りサービスもある。
宮下さんは75年、上伊那では最も早く導入した。千葉県の園芸農家で春、1季咲きの原種の「リグツ」を一目見て「かわいい花、色もいい」とすっかりほれこみ、2百株を作付け、4年ほど原種を栽培した。80年から、オランダのパテント苗に切り替えた。5年前、道の駅開設に合わせ、ハウスを建設し、花狩りを始めた。
「花狩りはつぼみよりも、1、2輪咲いたものの方が発色がいい」という。
次々と新品種が誕生し、品種のくせを周知し、コントロールするには技術がいる。自動で温度管理、潅水、カーテンの開閉など重装備したハウスでも、天候に左右される。「お天道様には勝てない」と苦笑する。
##(中見出し)
産地を販売面で支えるJA上伊那営農部花卉課、吉沢栄二さん
「メリアの課題はパテント苗は1株2000円と高く、燃料費の高騰が経営を圧迫している。品種の選定も難しい」。
JA上伊那のメリアは約百種類、ピンク系が6割、冠婚葬祭に欠かせない白と黄色が1・5割、紫や赤など濃い色は少ない。市場で評判がいいと、どっと同品種を栽培し、価格が下落したという苦い経験から、農家と相談しながら、JA上伊那全体で品種の調整をしているという。
「1300万本売り抜くのが使命。そのために、都会のスーパーやホームセンター、デパートなどで店頭販売し、消費者にこの花を知ってもらう努力をしている」。
花の名はスェーデンのアルストロエマーという植物学者の名前から。「かつて、経済連では親しみやすい名前にと『夢ゆり草』と名付け、レコードまで出してPRしたが:」と、ほこりをかぶった古いレコードを見せる。
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昔は「借金花」、今は夢ゆり、日本人好みのサクラ色、緑の花、丸弁など新しい花が次々とデビューする。低草丈でコンパクトな鉢植え用、芳香性の品種もあり、まだまだ期待される花、ちなみに花言葉は「未来への憧れ」
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(11)道の駅では直売もしています -
スイセン
駒ケ根市の光前寺参道に「衝撃的に早く咲く」という名を持つ黄色のラッパスイセン「ラインベルトアーリーセンセーション」が咲き始め、スイセンの季節到来を告げる▼長年、北割2区営農組合が中心になって、子どもから高齢者まで区を挙げて、1球1球を植え付け、4月下旬の光前寺の春の例祭の頃は白や黄色の花で参道を埋め尽くす▼初めて、スイセンを植えた12年前、当時の担当者は「1球が来年には3球に、3年目は6球になり、10年もすれば、スイセン街道になる」と。その時は「夢みたいなことを」と思ったが、今、夢は正夢になった。みんなで同じ夢を見続け、団結して、夢を実現させる努力に敬服。まさに「協働のまちづくり」のモデルではと感じた(大口国江)
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JA上伊那稲作部会が「うまい米・うまいお酒の春祭り」を開催
生産者自身が米の消費拡大に貢献しよう竏窒ニ、上伊那農業協同組合(JA上伊那)稲作部会(北條久志部会長)は22日、「うまい米・うまいお酒の春祭り」を伊那市狐島のJA上伊那本所で開いた。約100人の部会員が集まり、上伊那米で作った米料理や地酒を試食。自分たちの作る米の味を改めて確認しながら宴を楽しんだ。
米市場は消費減退、供給過剰基調と依然として厳しい状況にあるのが現状。こうした影響を受け、生産農家の消費量も減退する傾向にあるという。
同イベントは、こうした生産者自身がまずは米を見直し、消費拡大につなげていこう竏窒ニ昨年から始めた。
今年も、五平もちやすしなど、さまざまな米料理が並んだほか、上伊那で日本酒を醸造している地元酒蔵6社が、それぞれに醸造している日本酒を紹介。「まずは飲み比べ、自分に合った酒を探してほしい」と呼びかけた。
また、3種類の米の中から上伊那産のコシヒカリを当てるゲーム「米の食味テスト」では、九州、北海道の米と食べ比べ=写真。「分かりすぎるくらい違う」などと話しながら味の違いを確認していた。 -
南箕輪村「まっくんファーム」第1回総会
南箕輪村「まっくんファーム」(倉田庄衛組合長)は20日夜、第1回総会を村民センターで開き、組合員加入、06年度事業報告・収支決算、07年度事業計画案・収支予算案などの議案を承認した。
まっくんファームは06年11月20日、村1本の農業の「担い手」集落営農組織として加入者505人で設立した。
議案の組合員加入は、21人の新規加入を承認した。農地面積は283ヘクタールになる(設立時は274ヘクタール)。
07年度事業計画の主な取り組みは▽まっくんファームの体制づくり▽組合員の水稲・麦・大豆・ソバなどの共同作業と農産物の販売から精算までの一括経理▽研究委員会を設置し農業生産法人化の具体的な研究▽組合員加入及び農地利用集積推進-など。栽培面積目標217ヘクタール(水稲160ヘクタール、小麦23ヘクタール、大豆21ヘクタール、ソバ13ヘクタール)。販売額の計画合計は1億8876万円。 -
ログプランター作り講座
駒ケ根市は18日、今年度第2回の駒ケ根自然楽校「ログプランター講座」を同市東伊那の農林業体験施設「駒ケ根ふるさとの家」で開いた。市民ら約50人が参加し、丸太をチェーンソーで加工するプランター作りに挑戦した。
チェーンソーを持つのは初めて竏窒ニいう参加者もあり、作業にかかる前には講師から機械の安全な取り扱い方について詳しい説明を受けた=写真。素材の丸太は林道などで伐採したヒノキの不要木で、直径は約20縲・0センチ。いつくかの班に分かれた参加者は丸太を約50センチの長さに切った後、中をくり抜く作業にかかったがチェーンソーの扱いに四苦八苦。仲間同士で助け合いながら慎重に作業を進めた。慣れるに従って道具の扱い方も徐々に上達し、全体の形を整えて見事に完成。「苦労したが、思ったよりもうまくできた」と満足そうに持ち帰っていた。 -
いいじま農産設立総会
飯島町飯島地区の農業法人「株式会社いいじま農産」の設立総会が18日夜、飯島町の町文化館で開かれた。関係者約30人が出席し、定款を全会一致で承認した。同日付で新会社が正式にスタートを切り、これで町内4地区すべてで農業法人が発足した。
発起人代表の小林正尚さんはあいさつで「町でも高齢化、後継者不足により農地の荒廃が急速に進む中、飯島地区ではなかなか組織の設立ができなかったが、ようやくスタートラインに立てた。地域に信頼される力強い担い手を育成していきたい」と述べた=写真。
事業年度は3月縲・月。設立時の株式は2500株、250万円。
役員は次の皆さん。
▼取締役=小林正尚、片桐久司、中原道夫、北原進、小林均、小林政司、伊藤和夫、伊藤忠幸▼監査役=中村周一、上原春男 -
本郷地区幹線農道、待望の開通式
飯島町の本郷地区幹線農道整備事業が完成し19日、現地で、国、県、町、地権者、推進委員ら関係者約80人が出席し、喜びの開通式を行なった。
起点の国道153号交差点手前に集合、高坂町長らがテープカットし、くす玉開披と近くの本郷保育園児による風船飛ばしが行なわれた。また、終点の町道本郷縦断線まで、パトカーを先導にトラクター、公用車、一般車両など20数台を連ねてパレードし、記念碑の除幕に臨んだ。
同線は延長1405メートル(橋梁40メートルを含む)。幅員7メートル2車線、受益面積213ヘクタール、99年着工、総事業費9億5500万円。本郷地区は河岸段丘地形で、広域農道に集中する集荷施設への道路は幅員が
狭く急勾配のため、農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業を導入し、先に完成した県単農道整備事業と合わせ、一連の幹線農道として整備した。
本郷公民館で開いた開通祝賀会で、高坂町長は「待望久しい中川村と飯島町、さらに国道と東・西県道を結ぶ幹線が開通した」と喜び「当地区の農業を中心とする産業の活性化と、住民生活や防災機能の向上により、地域全体が大きく発展するように」と期待した。 -
あじ~なで彼岸花市
春分の日を前に17、18日、南箕輪村にあるJA上伊那の直売所「ファーマーズあじ縲怩ネ」で彼岸花市が開かれている。黄色や白色、紫色などのキクを中心に約3500束が並び、会場を彩っている=写真。
毎年彼岸に合わせて開催しているイベントで、この季節上伊那では生産されていないキクは提携を結ぶ愛知県と沖縄県のJAからから取り寄せているほか、アルストロメリアやバラなどは地元生産者が出荷している。
18日が彼岸の入りとなることもあって会場には準備のために訪れた買い物客などが集まり、一つひとつを見比べながら好みの束を購入していた。
キクのセットは1束400円。
また、同店では来週24、25日に3周年記念セールを開催する予定で、当日に多くの農産物をそろえるための準備を進めているという。
担当の埋橋弘行さんは「基本的に価格もすべて安くなる。安全・安心を心がけ、地元や提携先から旬の良いものを提供したい」と話していた。
彼岸花市、3周年記念セールの開催時間は午前9時半縲恁゚後6時。 -
伊那のおもてなし料理新作発表会
特産品を使ったもてなし料理はいかが竏秩B県や上伊那農業協同組合(JA上伊那)などでつくる「上伊那!食べたい」提案隊は14日、「伊那のおもてなし料理」新作発表会を伊那市の高遠さくらホテルで開いた。一般参加者や観光、飲食店関係者、生産者など約110人が参加し、シカ肉や行者ニンニクなどを用いた和食、洋食メニュー全13品を試食。味を確かめながら新メニューとしての可能性を模索した。
イベントは上伊那の特産品を使った新たな調理方法の提案などを通して特産品の普及拡大を目指す活動の一環。今回は1月の試食会で披露した料理をもとに考案した「もてなし料理」を、各方面の関係者に試食してもらう場を設けた。
各料理にはもてなし料理にふさわしいネーミングをつけ、コース風に一品ずつ運ぶようにした。また、参加者には見た目、工夫、印象などいくつかのポイントを5段階で評価してもらった。
料理の中でも、シカ肉や伊那市長谷で育てられている「ホロホロ鳥」などは野菜との相性も良いと好評だったほか、チーズフォンデュのように具材をお湯で湯がいて味噌ダレにつけて食べる「鹿肉。馬肉を使った変わりフォンデュ」は、「楽しみながらパーティーで食べるのにはいい」という声もあった。
観光施設関係者の一人は「新しいメニューとして取り入れる検討材料になる」と話していた。 -
箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会総会
箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会(53人、唐沢和子会長)は12日夜、06年度総会を町産業会館で開き、06年度事業と決算の報告、07年度事業計画案と予算案を承認した。
06年度は農村女性ネット上伊那地産地消セミナーでトマト収穫・ケチャップ作り講習会、NHK「みんなのスタジオプラザN」生出演、もみじ湖夢まつりや野良っ娘野菜市での自家栽培野菜、果物、花などの販売、地域間交流の一環で浜松市「浜っ娘の会」との交流会、浜松市庄内地区公民館まつり参加などの事業があった。
07年度の事業は、06年に農村女性ネット上伊那で勉強したトマトジャムをイベントなどで販売し好評だったことから、今年も9月に加工品作りをし、もみじ湖夢まつりや野良っ娘野菜市での販売を計画している。このほかみのわ祭り参加、もみじ湖夢まつりなどイベントでの自家栽培野菜、果物、花などの販売、浜っ娘の会との交流など。
唐沢会長は、「農業女性の仲間作りを大切にすべての行事を楽しかったと言ってもらえるように実施したい」とあいさつした。
総会後の研修会はガーデニングで、丸いプランターにパンジーなど5種類の花苗を寄せ植えし、各自持ち帰った。 -
ボロニア出荷最盛期
スズランのような可れんさと、かんきつ類独特の芳香で人気のボロニアの出荷が、中川村で最盛期を迎えた。
葛島の富永園芸(富永宏克社長)では3万鉢余を生産、ピンクと白のミックス「フェテロフィア」を中心に珍しいピンクの八重「ピロッサ」、黄色、黒花など6種類。今はフェテロフィアを毎週3千鉢を関西方面に送っている。昨年2月にさし芽、4月下旬に9センチポットに上げ、摘心、夏に一回り大きな14センチ鉢に植え替え、2回目の摘心を行い側枝を出させる。11月中旬まで戸外で寒さに当て、ハウスに取りこみ、3月初旬から出荷が始まった。
富永さんは「23年前、独立した時から栽培してきた。富永園芸の原点のような花で思い入れが強い。管理は窓辺に置き、水を切らさないこと」と話している。