-
旧井澤家住宅で雅楽の演奏会
伊那市西町の旧井澤家住宅で、5日、雅楽の演奏会が開かれました。 演奏会は、旧井澤家住宅を管理する伊那部宿を考える会と、伊那市を中心とした着物愛好者でつくる「南信きものオフ」が開いたものです。 首都圏を中心に活動している雅楽奏者5人が、雅楽の代表曲越殿楽など7曲を演奏しました。 主催者の呼びかけで着物姿の人も多くみられ、南信きものオフでは、「着物を着て日本の伝統音楽を聞くことで、和を感じてもらいたい」と話していました。
-
憲法への想い込めた組曲 9月平和音楽会で披露へ
音楽を通じて原爆のない平和な世界を呼びかける、「第8回平和音楽会」が、9月に駒ヶ根市で開かれます。 音楽会では、憲法を大切にしていこうとの思いを込め去年上田でつくられた混声合唱組曲が披露されます。 4日、その練習が伊那市の伊那公民館で行われ、参加を希望するおよそ40人が集まりました。 合唱される組曲「こわしてはいけない―無言館をうたう」は、第二次世界大戦で亡くなった画学生を慰霊するために建てられた上田市の「無言館」の20周年に合わせて、去年つくられた歌です。 この組曲の初演となった去年の上田での演奏会に、伊那市のうたごえサークル「ざざむし」が参加して、感銘を受けたことから地元でも演奏しようと、今回披露することになりました。 音楽会の事務局を務める、ざざむしの大場美広(よしひろ)さんは「組曲の演奏を通じて、戦争のいたみや苦しみ、人の愛情を多くの人に感じてもらいたい」と話していました。 平和音楽会は、9月17日に駒ヶ根市の駒ヶ根文化会館で開かれます。 音楽会の事務局では、組曲を一緒に歌うメンバーを募集しています。 【お問い合わせ】080-5142-8896(大場さん)
-
信濃雪割草愛好会 展示会
信濃雪割草愛好会の展示会が、5日まで箕輪町の松島コミュニティセンターで開かれています。 会場には、7人が育てた250点が展示されています。 雪割草は、同じ花からとった種をまいても違う色や形に育つということです。 色の重なりが楽しめる「三段咲き」や、多くの花びらが重なった「千重」などがあります。 会員が交配させて作ったものもあります。 会場では苗の販売も行われ、訪れた人たちが買い求めていました。 信濃雪割草愛好会の展示会は明日まで松島コミュニティセンターで開かれています。
-
全国初 ドローンの自動離着陸検証実験
全国初となる自動運転によるドローンの離着陸の検証実験が3日、伊那市長谷で行われました。 この日は、長谷の南アルプスむらから離陸したドローンが、およそ400メートル離れた高齢者専用住宅に向けて自動飛行しました。 ドローンが高齢者専用住宅の上空に到着すると、「ドローンポート」と呼ばれる着陸地点を目印に自動で降り始めます。 上空10メートルほどで、飛行に使っていたGPSの機能が画像認識システムに切り替わり、ドローンポートに設置されたマーカーの位置を認識して着陸します。 着陸すると、南アルプスむらから運ばれてきた雑穀アマランサスの箱が取り外され、高齢者に渡されました。 荷物を受け取った男性は「非常に画期的なこと。今後さらに発展して、家まで届けてくれるようなシステムができるのではないかと期待している」と話していました。 実験には、ドローンを活用した物流を進める国土交通省、研究・開発をしている東京大学とブルーイノベーション㈱、会場を提供した伊那市が参加しました。 これまで人が操縦するドローンによる実験は行われていましたが、今回は全国で初めてすべて自動で行われました。 東京大学の鈴木真二教授は「過疎地域では買い物弱者問題の解決が課題。今後実験を積み重ね、実用化できるようになればドローンを活用したサポートが可能になる」と話していました。 中山間地域で過疎化が進んでいることや、IoTの推進に力を入れていることなどから、国交省が伊那市に会場提供を打診し、今回の検証実験が実現しました。 伊那市の白鳥孝市長は「中山間地域の問題、過疎化の問題、そういった問題が集約されている地域でもある。画期的なシステムの活用が、問題の解決つながっていくと思う」と話していました。 国交省では、2年後の本格運用を目指して、今後も伊那市などで検証実験を行っていく考えです。 伊那市でも、実験に地元企業の参加を呼びかけ、実用化を目指していくとしています。
-
「三峰川の水源の森」テーマにフォーラム
三峰川の水源の森をテーマにした三峰川フォーラムが25日、伊那市高遠町の高遠閣で開かれました。 フォーラムでは上伊那森林組合参事の森敏彦さんが上伊那の森林について話をしました。 森さんは「森林には土砂流出の防止機能のほか人に安らぎを与え余暇を過ごす場所としての役割、また大気の保全機能などがある。上伊那の森林はそれらを年間の貨幣価値に換算すると3,000億円になる」と説明しました。 一方でおよそ3万ヘクタールの森林のうち75%で間伐が必要だとして整備の必要性を訴えました。 森さんは「人々の暮らしは便利で快適になっても、そこを担っているのは森林資源であることをないがしろにはできない。」と話していました。 三峰川フォーラムは自然環境を守る活動を行っている市民団体、三峰川みらい会議が開いたもので会場には約30人が集まりました。
-
保育園でおひなさまにちなんだ給食
ひな祭りの3日、南箕輪村の南部保育園ではおひなさまにちなんだ給食が出されました。 3日のお昼は、ちらしずしのほかデザートにはおひなさまゼリーが出されました。 ステージにはひな人形が飾られたほかテーブルには先生手作りの飾りも置かれました。 南部保育園では24日に卒園式を予定していて年長園児39人が卒園します。
-
アーバンデータチャレンジで銀賞受賞
地域の課題解決を目的にデータの有効な活用方法を募集する「アーバンデータチャレンジ2016」で、伊那市高遠町の高遠ぶらり制作委員会と高遠高校が共同で制作した作品が、アクティビティ部門で銀賞に選ばれました。 受賞した作品は、高遠の街中を実際に歩き発見したことや新たに知ったことを、インターネット百科事典「wikipedia」の記事に書くというものです。 高遠高校情報ビジネスコースの3年生28人と高遠ぶらり制作委員会のメンバー10人が行いました。 これまで使う側だった視点から作る側の視点に変え、実際に調べて知った情報を載せようと今回この取り組みを行いました。 大学生でなく高校生がこの取り組みを行っていることが評価され、今回アクティビティ部門で銀賞を受賞しました。 アーバンデータチャレンジは、一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会が主催するコンテストで、全国から262点の応募があり、そのうちの13点が最終審査で金賞と銀賞に選ばれました。 写真提供:高遠町図書館
-
読まなくなった絵本 譲渡会
読まなくなった絵本の譲渡会が2日から、箕輪町松島の子育て支援センターいろはぽけっとで始まりました。 会場には、およそ420冊の絵本が並びました。 絵本の譲渡会は、幼い頃から多くの本に親しんでもらおうと毎年この時期に箕輪町が開いています。 箕輪町役場、文化センター、図書館の3か所に絵本ポストが設置され、1年間で集まった本を譲渡しています。 持ち帰ることができるのは1人3冊までで、訪れた親子は手にとって選んでいました。 ある母親は「子どもが1歳になり、お気に入りの本はボロボロになるくらい毎日読んでいます。こうした機会は、新しい本と出会えてありがたいです」と話していました。 絵本の譲渡会は4日(土)まで箕輪町の子育て支援センターいろはぽけっとで開かれていて、時間は午前9時から午後4時までです。 本が無くなり次第終了となります。
-
インフルエンザ4週連続警報超え
伊那地域のインフルエンザ患者数は45.63人と4週連続で警報レベルの30人を超えました。 長野県の発表によりますと2月20日から26日までの一医療機関あたりの伊那地域のインフルエンザ患者数は45.63人でした。 前の週の52人からは減少しましたが、依然として警報レベルの30人を超えています。 なお伊那地域の45.63人は県内11地区で一番多い人数となっています。 県全体の平均は26.11人でした。
-
巣立ちの春 上伊那農業高校で卒業式
上伊那の高校のトップを切って南箕輪村の上伊那農業高校で卒業式が1日行われ生徒達は慣れ親しんだ学び舎をあとにしました。 上伊那農業高校では今年度男子87人、女子70人の合わせて157人が卒業を迎えました。 式では、岩崎靖校長から各クラスの代表に卒業証書が手渡されました。 岩崎校長は「高校で培った経験を財産に、上伊那の地で伸びやかにしなやかに成長し続けて下さい」と式辞を述べました。 卒業生を代表して根橋そらさんが学校生活を振り返りながら新たな道へ進む決意を述べました。 式の後、各クラスでは最後のホームルームが行われました。 3年C組では、担任の境久雄教諭から生徒1人ひとりに卒業証書が手渡されました。 境教諭は「困った事があったら、いつでも相談して下さい」と生徒たちに話していました。 上伊那農業高校の卒業生の進路は、87人が大学や専門学校への進学を希望し、70人が就職を希望しているという事です。 上伊那の9つの高校では今年度1,520人が卒業を迎え、3日と4日が卒業式のピークです。
-
りんご学習まとめ感謝の会
伊那市の東春近小学校の4年生は、りんごの栽培体験学習でお世話になった近くの果樹農家伊藤一路さん、豊子さん夫婦を招き感謝の会を28日、開きました。 東春近小学校では、平成6年から毎年4年生が伊藤さんのりんご園で体験学習を行っています。 今年度も摘花から収穫まで、4回の学習を行ってきました。 28日は、1年間学習したことをまとめ、グループごと劇やクイズで発表しました。 児童は「みんなと協力してたくさんりんごが採れました」「食べられるまでの作業が大変でした」などと発表していました。 感謝の会では、児童が歌などを発表し、伊藤さんのりんごを使って作ったゼリーやアップルパイを全員で味わいました。 伊藤さんは「子どもたちが、りんご学習を自分のものにしてくれている。元気な限り活動を続けていきたい」と話していました。
-
信大生の古本屋 通り町にオープン
信州大学農学部の学生が伊那市通り町の店舗を活用した古本屋が28日、オープンしました。 古本屋は、通り町のだんわ室だった場所で名称はカリカリブックスです。 店主は、信州大学農学部に通う2年生の増川千晶さんです。 増川さんは、高校生が将来について考えるきっかけとなるような本を置き、人と出会える空間にしようと古本屋を始めることにしました。 クラウドファンディングで活動資金を募り目標の50万円を上回る83万円が集まりました。 集まったお金は、改修工事や本の仕入れに使いました。 店には、高校生に読んで欲しい本、およそ300冊が並びました。 古本の買取はしないということです。 また、高校生たちのコミュニケーションスペースも設けられています。 営業は、火曜日から土曜日までの午後3時から7時までとなっていて、増川さんは「少しづつ工夫をして、親しまれる店にしていきたいと」話しています。
-
まもなく6年 被災地を歩く
東日本大震災から間もなく6年が経過しようとしています。 被災地では、復旧・復興が進められていますがその爪痕は深く地域に刻まれています。 前の伊那図書館館長で県立長野図書館の平賀研也館長が宮城県の沿岸部を27日、歩きました。 震災で壊滅的な被害を受けた宮城県仙台市荒浜です。 平賀さんは、3年前から友人を通じて知り合った地元の人たちと交流をしていて、毎年この時期に荒浜を訪問しています。 ここでは、およそ800世帯が高さ10mの巨大津波に流され180人が亡くなっています。 かつて、住宅地だった場所はいまも津波の爪痕を残しています。 荒浜は危険区域となり住めない土地となりました。 27日は故郷を思い活動する地元の人たちの案内で荒浜を歩きました。 庄司隆弘さんは津波で流された自宅跡に「海辺の図書館」を作りました。 浜の町だった故郷の歴史や文化、暮らしを知ってもらい記憶を残そうというものです。 週末に訪れる人を集落跡に案内し、住民の話を聞く機会を作っています。 この様子は、3月11日の午後2時からご覧のチャンネルで詳しく放送します。
-
県シニア大学伊那学部96人が卒業
高齢者が新しい知識や技術を身につける長野県シニア大学伊那学部の卒業式が17日伊那市の伊那合同庁舎で行われました。 卒業式では伊那保健福祉事務所長の松岡裕之学部長から卒業証書が手渡されました。 17日は伊那学部の39期生96人が卒業を迎え平均年齢は68歳、最高齢は81歳です。 県シニア大学は高齢者の仲間づくりや知識習得などを目的に公益財団法人長野県長寿社会開発センターが運営しているものです。 2年間のカリキュラムが組まれ趣味や健康づくり、地域活動などを行ってきました。 卒業生を代表して小松寛さんは「仲間とともに学んだことを生かし幾つになっても夢と生きがいを持って歩んでいきます。」とあいさつしました。 県シニア大学は昭和53年度からはじまり平成27年度までに県全体でおよそ4万6,000人、伊那学部では4,347人が卒業しています。
-
全国初 ドローンを活用した物流実験実施
伊那市は、全国で初めて小型無人飛行機ドローンを活用した物流の実験を、3月3日に伊那市長谷で行います。 これは、27日に開かれた伊那市議会全員協議会で報告されたものです。 実験は、国土交通省が進めるドローンを活用した買い物弱者対策「物流用ドローンポートシステテム」の検証として行われるものです。 ドローンポートシステムは、目視をしなくてもドローンの安全な離着陸や荷物の受け取りを可能にするものです。 長谷の道の駅南アルプスむらと高齢者住宅の2か所に設置された「ドローンポート」を、重さ250グラムの買い物袋を2つ付けたドローンが移動し、配達できるかを検証します。 ドローンポートを活用した実験は全国でも初めてだということです。 伊那市では「現在、人が配達している良さも生かしつつ、ドローンを活用した買い物弱者支援につなげていきたい」としています。 実験は、国交省のほかに、開発に携わっている東京大学、ブルーイノベーション㈱、伊那市の4団体で、来月3日に行う予定です。 また、この日の全員協議会ではこの他に、小沢の伊那西部保育園の休園を継続するとした報告や、高遠町の中村家住宅と馬島家住宅の整備を行い、地域振興の拠点として活用していくとした報告もありました。
-
合葬式墓地「仙望の丘」 現地見学会
伊那市ますみヶ丘の市営霊園に完成した合葬式墓地「仙望の丘」の現地見学会が26日行われました。 市営霊園に完成した合葬式墓地「仙望の丘」です。 今日は訪れた人たちが市の職員から説明を聞いていました。 合葬式墓地は、一つの墓にほかの人と一緒に遺骨を埋蔵するもので、使用料のみで管理費がかかりません。 遺骨は墓となる建物に2種類の方法で埋葬されます。 「個別埋葬方式」は許可日から15年間、棚に骨壺を収蔵し、その後遺骨を地下の共同埋葬場所へ埋葬します。 「共同埋葬方式」は遺骨を直接共同埋葬場所へ埋葬します。 埋葬時以外は建物の中に入ることはできず、墓参りは墓の正面にある参拝場所で行います。 合葬式墓地は、墓の継承者がいないといった声を受け、今回市が建設しました。 合葬式墓地の申し込みは3月1日から始まります。
-
伊那市消防団音楽隊 第6回定期演奏会
伊那市消防団音楽隊の第6回定期演奏会が26日伊那文化会館で開かれました 演奏会では、アニメソングや歌謡曲などを演奏しました。 伊那市消防団音楽隊は、音楽を楽しみながら防火・防災への意識を高めてもらおうと毎年演奏会を開いています。 アニメのキャラクターが登場し、ドレミの歌の替え歌に合わせて火災予防を呼びかけました。 また、演奏の途中、消防団員がサプライズで来場していた女性に公開プロポーズをしました。 女性がプロポーズを承諾すると、会場は祝福ムードに包まれていました。 最後は、市内4つの中学校の吹奏楽部とともに総勢250人で合同演奏を披露しました。
-
バラの里親 株の掘り出し
伊那市荒井の花き農家が残した3,000株のバラの持ち帰りが26日から始まり、里親となった人たちが掘り出していました。 伊那市美篶の粟津さん夫妻です。 夫の謙吾さん、妻の美穂さんが揃って株を掘り出していました。 このバラは、伊那市荒井の花き農家土田清隆さんが育てていましたが、去年7月に亡くなり、伊那市内のバラ愛好家が、3,000株の里親を探していました。 それを聞いた県内外の60人が里親に名乗り出て、土田さんのバラを引き取り育てます。 粟津さん夫妻は、50株を持ち帰り、美篶の自宅周辺に植えるということです。 バラの持ち帰りは、3月26日まで行われます。 初日となった26日は、12組が株を掘り出して持ち帰ったということです。
-
天竜川河川敷で雑木の伐採作業
天竜川の環境整備を進めようと伊那市西春近の天竜川河川敷で25日、雑木の伐採作業が行われました。 雑木の伐採作業は西春近自治協議会が平成18年から毎年行っているものです。 協議会では河川敷の雑木が景観を損ねていることなどから取り組みを始めました。 作業に協力している国土交通省が木を伐採し参加した地域住民が チェーンソーを使って軽トラックに乗る大きさに切っていました。
-
米澤酒造が伊那で初の新酒試飲会
中川村の米澤酒造の日本酒「今錦」の新酒を味わう試飲会が24日伊那市内で開かれました。 試飲会には一般公募で集まった約40人が今季仕込んだ新酒を味わっていました。 米澤酒造では毎年地元の中川村で試飲会を開いていて、より広く「今錦」を知ってもらおうと今回初めて伊那市で開催しました。 試飲会で提供された新酒は精米歩合39%で今錦の最高級酒「純米大吟醸」精米歩合55%の「純米吟醸」また中川村の棚田で作った酒米、美山錦が原料の「特別純米酒おたまじゃくし」同じく美山錦が原料で味にやわらかみのある「特別純米酒生原酒中川村のたま子」の4銘柄です。 集まった人たちはそれぞれの銘柄を飲み比べながら新酒の味を楽しんでいました。 米澤酒造では「来場者からは今回の企画はうれしいとの声が多くありました。今後も中川村以外でもこのような機会を作っていきたいです。」と話していました。
-
親子で簡単にできるおやつ作り
箕輪町の子育て支援センターいろはぽけっとで24日、親子で簡単にできるおやつ作りが行われました。 町内の親子、9組20人が参加し、杏仁豆腐とパンケーキを作りました。 苦手な子どもが多いニンジンを細かく刻み、豆乳と一緒にパンケーキに入れて焼きました。 子育て支援センターでは「親子で楽しみながら、家庭でもいろいろな野菜を入れて作ってみて欲しいです」と話していました。
-
在宅医療・介護連携を考える
高齢者が住み慣れた地域で最期まで自分らしく暮らせるよう在宅医療・介護の連携について考える研修会が、きょう、伊那市役所で開かれました。 研修会には、伊那市の職員、医師・歯科医師・薬剤師などの医療従事者、介護保険・居宅介護などの事業所から合わせて200人ほどが参加しました。 今回は、在宅医療と介護にかかわる専門職が互いに現状と課題を共有しようと、初めて開かれました。 講演会では、長野県健康福祉部の職員が県の取り組みについて話しました。 75歳以上の高齢者は、医療と介護の両方を必要とすることが多いとして、行政や医療機関、介護関係者が信頼関係を築き、相互にレベルアップを図ることが必要と話していました。
-
県道車屋大久保線 落石で通行止め
伊那市東春近の県道車屋大久保線で落石があり、現在通行止めとなっています。 伊那建設事務所によりますと、県道車屋大久保線の高さ10メートルほどの斜面から、直径80センチの大きさの岩が2つ落ちる崩落があったと、23日午前8時10分ごろ連絡がありました。 けが人はいませんでした。 これにより、春近発電所から駒ヶ根市の北(きた)の城(じょう)橋間が全面通行止めとなりました。 伊那建設事務所では、きょう現地調査を行い、午後4時ごろには復旧したい考えでしたが、雨のため調査が延期となりました。 これに伴い、通行止めの解除についても延期となりました。 建設事務所では24日にも調査を行いたいとしていますが、復旧時期は未定としています。 原因は、22日の雨によるものとみられます。
-
通算60回の伊那まつり 勘太郎クローズアップした事業
伊那まつり委員会が23日伊那市役所で開かれ、前身の勘太郎まつりから今年で通算60回を迎えることから、勘太郎をクローズアップした記念事業を行うことが承認されました。 通算60回の記念事業として、勘太郎まつりから現在までの写真などを載せた保存版のまつり冊子を作ります。 また、勘太郎に関する写真展の開催や映画の上映の他、勘太郎をデザインしたラベルを貼った酒や菓子の商品を販売し、祭りを盛り上げるということです。 その他、0歳から60歳までの人を集めて行進するパレードも検討しています。 伊那まつりのテーマは「のぞむ」で、8月5日・6日に行われます。
-
伊那市地域おこし協力隊 卒業する3人が活動報告
今年度で3年間の活動が満了する伊那市地域おこし協力隊の3人は、活動状況や今後のビジョンを発表する卒業報告会を23日、市役所で開きました。 今年度で任期が終了するのは、長谷地区を中心にマウンテンバイクトレイル・プロジェクトを担当した東松将也さん、中心市街地を中心にいきいきタウン・プロデュースを担当した齋藤俊介さん、長谷地区を中心に里山アテンダントを担当した小淵幸輝さんの3人です。 このうち中心市街地を拠点に活動した齋藤さんは、地域の人と商店街が繋がるイベントやワークショップを開催してきました。 3年間を振り返り「伊那市はモノを売るのではなく、コミュニティーを売る商店街が必要と感じ、その第一歩を踏み出すことができた」と話していました。 齋藤さんは引き続き伊那市で、シェアハウスを軸にした事業の展開を進めていくことにしています。 その他の2人も引き続き伊那で暮らしながら、東松さんは長谷の鹿嶺高原のキャンプ場の利用者数アップを目標に、小淵さんは一般社団法人南アルプス里山案内人協会の設立に向けて取り組むということです。 なお伊那市では、来年度から活動する協力隊員を新たに2人募集しています。
-
南箕輪村図書館で手話教室
去年長野県手話言語条例が施行されたことを受け、南箕輪村は、初心者を対象にした手話講座を、23日、村図書館で開きました。 この日は、村内から9人が参加しました。 講師を務めたのは、上伊那聴覚障害者協会の江口 あや子さんです。 参加者は、江口さんから、あいさつや自己紹介、簡単な会話などを学びました。 この講座は、長野県手話言語条例が制定されたことを受け、手話をより身近に感じ、日常生活の中で役立ててもらいたいと、南箕輪村が初めて開きました。 江口さんは、「手話だけでなく、身振りも使えば聴覚障害者に伝わります。」と呼びかけていました。 南箕輪村では、今回の講座が好評だったことから、今後の開催についても検討したいとしています。
-
特別養護老人ホームみのりの杜 打ちたての蕎麦味わう
伊那市東春近の特別養護老人ホームみのりの杜で、普段とは違った雰囲気で食事を楽しんでもらおうと、15日、利用者に打ちたてのそばが振る舞われました。 施設で暮らしている入居者やその家族がホールに集まり、打ちたてのそばを味わいました。 そばを提供したのは、箕輪町大出のそば店「水車家」の2代目、齋藤和志さんです。 入居者には食事として無料で提供し、家族には700円で販売しました。 みのりの杜では、普段外出できない入居者に地域を身近に感じてもらえるような行事を定期的に行っていて、この日もその一環です。 利用者は、久しぶりの家族との食事を楽しんでいました。 齋藤さんによるそば打ちの実演も行われました。 みのりの杜では「寒い時季はなかなか外に出られないので、施設の中でも本格的なお店の味を楽しめる行事として、これからも続けていきたい」と話していました。
-
伊那ビデオクラブ制作「高遠物語」 高遠町で上映
上伊那地域のビデオ愛好者でつくる伊那ビデオクラブが制作した作品「高遠物語」が18日、伊那市高遠町で上映されました。 この日は、高遠町総合福祉センターやますそで、高遠町の歴史や文化を紹介した作品「高遠物語」が上映されました。 県の元気づくり支援金を活用して伊那ビデオクラブがおよそ2年かけて制作した作品で、去年10月の公開に続き、地元高遠でも観てもらおうと上映されました。 桜や城、保科正之、絵島などはもちろん、地域の伝統行事や食にも焦点をあて、知られざる高遠の魅力を伝えようとクラブ員で総力を挙げて制作したということです。 赤羽仁会長は「地元高遠の人にも歴史や文化を再発見してもらい、子ども達に語り継いでいってもらいたい」と話していました。 作品はDVDにして、市内の公民館や分館、小中学校などにおよそ100枚寄贈したということです。
-
障がいを理由にした差別解消へ セミナー
障がいを理由とした差別の解消を目指すセミナーが22日、伊那市の伊那公民館で開かれました。 セミナーでは、NPO法人DPI日本会議の副会長、尾上浩二さんが「障害者差別解消法と共生社会の実現」と題して講演しました。 尾上さんは大阪市出身で、1歳の時に脳性まひと診断されました。 現在も下半身に障害があり、車椅子で生活を送っています。 セミナーでは、自身が経験した差別も紹介しながら話をしました。 尾上さんは「無関心から差別は始まります。1人でも多くの人に障がいについて関心を持ってもらい理解してもらうことが大切です。」と話していました。 セミナーは、県障がい者社会参加推進センターなどが開いたもので、およそ70人が出席しました。
-
小松さんへ 油井さんから返歌
1月に皇居で行われた「歌会始の儀」で入選した伊那市高遠町の小松美佐子さんへ、宇宙飛行士の油井亀美也さんから返歌が贈られました。 高遠高校の生徒が入選した短歌を書いた書の作品展が22日から伊那市の信州高遠美術館で始まりました。 1月の歌会始の儀では、全国から集まった2万首あまりから10作品が選ばれました。 入選した小松さんの短歌「宇宙より 帰る人待つ 広野(ひろの)には 引力といふ 地球のちから」は、長野県出身の宇宙飛行士・油井さんが地球に帰還した事に感銘を受け作ったものでです。 このニュースを知った油井さんはツイッターで「光栄です」とコメント。 今回の展示に合わせ、宇宙から撮影した写真に、直筆で名前と返歌を入れたパネルが小松さんへ贈られました。 オープニング式典で、小松さんには内緒で油井さんの返歌が披露されました。 油井さんの返歌は「広野にて 感じるちから 引力と 皆の想いが 優しく強く」です。 作品展は、高校生が小松さんと油井さんの短歌を書にしたものや、油井さんを紹介したタペストリー、国際宇宙ステーションの模型などが展示されています。期間は来月1日までで、この期間中は美術館の入場料が無料となります。