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「7月豪雨災害を振り返る」関係者が語る
10年前の平成18年7月豪雨について振り返り、その教訓を今後に活かしていこうと、伊那ケーブルテレビが制作する番組の中で今日関係者が意見を交わしました。 30日は、伊那ケーブルテレビのスタジオで、番組収録が行われ、国土交通省天竜川上流河川事務所の宮下良広副所長と、伊那市の池田建設㈱の北原良一専務、信州大学名誉教授の北澤秋司さんが、当時を振り返りました。 平成18年7月豪雨は、10年前の7月15日から21日にかけての梅雨前線による大雨で、天竜川では箕輪町松島の堤防が決壊したり土砂災害が相次いで起きました。 番組は、10年目の節目に18年豪雨を振り返り、その教訓を伝えていこうと制作しています。 収録の中で宮下副所長は、当時の国交省の取り組みについて、池田建設の北原専務は、箕輪町松島で天竜川が決壊した際に応急対応にあたった当時のことを振り返りました。 北澤名誉教授は、土石流を引き起こす要因について、耕作放棄地が影響していると話し、今後も土石流が発生する危険性を指摘し、自然林への転換を提言しました。 伊那ケーブルテレビ制作のこの番組「平成18年7月豪雨災害から10年」は、7月2日午後2時から、ご覧のチャンネルで放送します。
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「水害はどこで起きるのか」信大出前講座
出水期に合わせ、「水害はどこで起きるのか」と題した信大出前講座が、30日、伊那市のいなっせで開かれました。 講演を行ったのは、地形学を専門としている信州大学教育学部の廣内 大助教授です。 廣内教授は、伊那市内の地形図を用いて、どこに水害が起きやすいか説明しました。 廣内教授は、「ハザードマップは市民に公開されていて、どこが危険か確認することができる。その土地を良く知り、危険な地域には家を建てないことが大切だ。」と話していました。 信大出前講座は、まほらいな市民大学の一環で開かれ110人ほどが話に耳を傾けました。
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南宮神社で半年間の穢れ祓う大祓祭
半年間の穢れを払う大祓(おおはらえ)祭が、30日、箕輪町の箕輪南宮神社で行われました。 大祓祭では、参加した総代が、紙を人の形にかたどった「人形(ひとがた)」を炊き上げて穢れを払いました。 人形には、名前と数え年を書きます。 人形で自分の体を撫でて穢れを払い、三回息を吹きかけて、体の中の穢れも移すということです。 昔は、この人形を川に流していたということですが、いつのころからか、お炊き上げするようになりました。 神社のある木下区民全員が氏子だということで常会の代表が総代となり神社を守っています。 箕輪南宮神社の大祓祭は、いつから行われているか定かではありませんが、数百年続くのではないかということです。 唐沢 克忠(よしただ)宮司は、「7月の鹿頭行列を行う雨乞いの大祭を前に、神事に携わる皆さんにしっかりお祓いをしていただいた」と話していました。
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南アと中アに山の図書館 開設へ
伊那市は、8月11日の山の日制定の関連イベントとして南アルプスの北沢峠こもれび山荘と中央アルプスの西駒山荘に山の図書館を開設します。 山の図書館にはそれぞれ50冊の本が置かれる事になっていて、本を貸し出す伊那図書館では準備が行われています。 山の図書館には、小説やガイドブック、随筆などのジャンルの本が用意され管理するためのシールが貼られます。 29日は職員2人が貸し出す本の確認をしていました。 伊那市では、8月11日が「山の日」として国民の祝日に制定された事を受け、山に親しむ機会を設けようと、9月までに11のイベントを開催します。 山の図書館もその一環として行われるもので、自然の中で本に親しんでもらおうと計画されました。 北沢峠こもれび山荘では来月25日から、西駒山荘では8月10日から設置されます。 伊那図書館では、来年度以降も入れ替えなどを行い、本の充実を図っていくとしています。
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伊那保育園の園児がネコバスで遠足
伊那市の伊那保育園の園児が29日に「ネコバス」の愛称で親しまれるボンネットバスに乗り、遠足を楽しみました。 この日は伊那保育園の園児21人が手作りの切符を持ってバスに乗り込み、伊那市新山のトンボの楽園にハッチョウトンボを見に行きました。 このバスは、伊那市坂下の小松良光さんが所有しているもので、「ネコバス」の愛称で親しまれているボンネットバスです。 ネコバスは昭和34年から43年まで乗合自動車として使われていました。 役目を終えた後20年以上山の中に野ざらしになっていたものを小松さんが平成元年に買い取り、1年半かけて復元したものです。 小松さんによりますと、現在ボンネットバスはおよそ120台残っていて、このバスはナンバー登録されている中で2番目に古く、ネコバスの原型をとどめているわずか2台のうちの1台だということです。 今回のバス遠足は、新山出身の小松さんがハッチョウトンボを子どもに見せてあげたいと保育園に呼びかけ企画されました。 トンボの楽園に到着すると、園児は地元住民の説明を聞きながら、ハッチョウトンボの観察を楽しんでいました。 伊那保育園では、今後も小松さんと相談してネコバスを使ったイベントを計画していきたいとしています。
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伊那バス労働組合が駅前で利用呼びかけ
伊那市の伊那バスの社員で作る伊那バス労働組合は、公共バスの利用促進を呼びかけるキャンペーンを27日に行いました。 この日は組合員およそ20人が伊那市や駒ヶ根市など5か所に分かれキャンペーンを行いました。 このうち伊那市駅前では、4人の組合員が通勤・通学中の人たちに高速バスの時刻表などが入ったクリアファイルを配り利用を呼びかけました。 伊那バス労働組合では、毎年この時期に公共交通利用キャンペーンを行っています。 このキャンペーンは日本私鉄労働組合総連合会に加盟する組合が全国で展開しているものです。 伊那バス労働組合では、「年々バスの利用者が減り、路線も減少傾向にあるので、啓発活動を続けて利用促進につなげていきたい。」としています。
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天竜川で水難救助訓練
上伊那広域消防本部は、河川の増水事故を想定した訓練を箕輪町の天竜川で28日、行いました。 28日は、上伊那広域消防本部、箕輪消防署の署員23人が参加し、箕輪町の天竜橋下流で訓練を行いました。 訓練は、増水した天竜川を見に行った人が川へ転落したとの想定で行われました。 初めに署員が、救命用の機器を使って対岸とロープで結びました。 流されないよう救助ボートをロープに取り付け署員2人が、流されてきた人を救助しました。 27日の夜から降った雨で、天竜川の水量がいつもより増していて、緊迫した中で訓練が行われていました。 この他にロープの入ったバッグを川に投げ入れ救助する訓練も行われました。 上伊那広域消防本部によりますと、去年管内での水難事故件数は、5件でほとんどは河川で起きた事故だということです。 訓練は、夏のレジャーが本格的に始まる毎年この時期に行われていて、箕輪消防署をかわきりに上伊那広域消防本部管内の消防署で順次行われることになっています。
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井上さん紺綬褒章 受章
伊那市山寺の旧井上医院の元医院長、井上武雄さんは、公益のため私財を寄付し環境保全などに尽力したとして国から紺綬褒章を受章しました。 紺綬褒章の受賞は今回で2回目です。 28日は、伊那市役所で伝達式が行われ白鳥孝伊那市長から井上武雄さんに褒状が手渡されました。 井上さんは旧井上医院の元医院長で、90歳です。 28日は、長女で音楽講師の大山伸子さんと市役所を訪れました。 井上さんは去年、井上医院の跡地に公園を整備し伊那市に土地と公園施設を寄贈しました。 中心市街地の活性化と環境保全に尽力したとして去年12月に公園の土地の寄付に対して紺綬褒章を受章しています。 今回は公園施設の寄付に対して3月30日付けで紺綬褒章を受章しました。 公園の広さはおよそ690平方メートルで人工芝が敷かれている他、桜やバラなども植えられています。 白鳥市長は「人工芝がとても綺麗で電車が通ると風情があり、段々素敵な公園になってきている。今年は、伊那まつりなどでも活用させていただきたい」と話していました。
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田舎暮らし住宅7月から運用開始
箕輪町は、移住定住につなげようと来月1日から田舎暮らし体験住宅の運用を始めます。 住宅は、箕輪町南小河内の旧東部診療所の使われていない医師住宅を利用します。 移住定住の促進や、交流人口増加による地域の活性化につなげようと取り組むものです。 建物は、木造平屋建てで、ダイニングや和室、洋室があり間取りは3LDKです。 食器や電気製品なども備えていて、1泊2日から6泊7日まで利用日数を選ぶことができます。 施設の利用料は無料で、光熱費は町が負担します。 利用する場合は、町内の施設案内などの研修を受けることになっています。 希望があれば、町の仲介で農業体験や移住者との交流ができるということです。 箕輪町によりますと、27日までに名古屋と京都から2件の申し込みがあったということです。 町では、「申込者が町外であれば誰でも利用できるので多くの人に活用してもらいたい」と呼び掛けています、 今後は、移住者のインタビューや子育て情報などを掲載したパンフレットなども活用して箕輪町をPRしていきたいとしています。
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みすずそばの会がふるまいそば
伊那市美篶のそば打ち愛好家でつくるみすずそばの会のメンバーが20日に地区の老人保健施設すずたけで自分たちで打ったそばをふるまいました。 この日はメンバー4人が施設を訪れ施設利用者150人分のそばをふるまいました。 みすずそばの会は13年前に地区のそば好きが集まって地元のそば粉を使ったそば打ちをしようと発足しました。 4年前から、地元産のそばのおいしさを知ってもらおうと、毎年すずたけでそばをふるまっています。 すずたけでのそばのふるまいは施設利用者に好評で、秋にもおこなわれるということです。
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富県写真クラブ 伊那谷の四季を写した作品展示
伊那市の富県写真クラブの写真展「ふるさとの四季」が、27日から、伊那市のいなっせで始まりました。 会場には、富県写真クラブの会員13人の作品およそ50点が並んでいます。 辰野町から下伊那地域で撮影された風景や草花などの作品が季節ごとに並べられています。 富県写真クラブは、今年で13年目を迎える愛好者の集まりで、月に1回公民館に集まり活動しています。 指導する伊藤眞さんは、「加工技術をなるべく使わず、ありのままを写した作品を見てもらいたい」と多くの来場を呼び掛けています。 写真展は7月3日まで、伊那市のいなっせで開かれています。 なお、この写真をバックに使用するコンサート「ふるさとの四季」が、7月1日にいなっせで開かれます。
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箕輪町 職員2人を熊本地震の被災地に派遣
箕輪町は、27日から7月4日まで熊本地震の被災地に職員を派遣します。 派遣されるのは、総務課の丸山敦消防防災係長と、税務課の小野文久資産税係長の2人です。 27日朝は、役場前で出発式が行われました。 派遣先は、熊本県の中央に位置する大津町で、地震により94件が全壊、442件が半壊しました。 2人は、27日現地に入り、あすから1週間、家屋被害の認定調査を行います。 出発式で白鳥政徳町長は、「地震はこの地域でも起こりうる災害。被災地の復興を手伝うことはもちろん、万が一に備え現地で様々なことを学んできてほしい」と激励しました。 2人の派遣期間は、27日から7月4日の月曜日までです。
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箕輪町南小河内 日輪寺アジサイ見ごろ
箕輪町南小河内の日輪寺では、アジサイが見ごろとなっています。 上ノ平城跡の北にある日輪寺は、1191年に開創された真言宗の寺です。 現在は住職がいなくなり、檀家らが維持・管理しています。 境内には数種類のアジサイが咲いていて、現在見ごろとなっています。 梅雨の晴れ間となった27日の伊那地域は、最高気温が29.5度まであがりましたが、木漏れ日の下アジサイが涼しげに花を咲かせています。
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自然や歴史の魅力を再発見 東春近でハイキング
自然や歴史に触れながら地区内を歩くイベント「東春近ハイキング」が、26日に行われました。 ハイキングは、東春近の自然や歴史に触れながら魅力を再発見してもらおうと毎年行われていて、今回で35回目です。 この日は1歳から70代までおよそ120人が参加しました。 毎年コースを変えて行っていて、今年は下殿島と田原のコースを歩きました。 コースには5つのポイントが設けられていて、このうち天王社では、下殿島分館の北條常義さんが、お宮の隣にある石仏について解説しました。 主催した東春近公民館では「地区の歴史に思いを馳せながら東春近の魅力を感じてもらいたい」と話していました。
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応急手当の女性に感謝状
今年4月に喉に餅を詰まらせた女性の応急手当てを行い、命を救った箕輪町長岡の永井久美子さんに箕輪消防署から感謝状が贈られました。 20日に永井さんが箕輪町地域交流センターを訪れ、箕輪消防署の滝澤光義署長から感謝状を受け取りました。 永井さんは、今年4月に開かれた長岡地蔵尊祭りの会場で69歳の女性が餅を喉に詰まらせ息ができなくなっているのを発見しました。 以前受けた水難救助の講習で得た知識を使って、背中を叩いたり、後ろからかかえて胸を押し上げるなどの応急手当てを行いました。 その結果処置中に女性の呼吸が戻り救急隊が到着した時には呼び掛けに応じるほど回復し、一命を取り止めたということです。 滝澤署長は「処置がもう少し遅れていたら、命は助かっても障害が残っていたかもしれない。永井さんの勇気ある行動に感謝します。」と話していました。
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竹澤長衛を偲ぶ第58回長衛祭
南アルプスの開拓者として知られる竹澤長衛を偲ぶ第58回長衛祭が25日に北沢峠で開かれました。 この日は、伊那市、山梨県南アルプス市などから、山岳関係者や一般登山客およそ250人が参加し、献花台に花を手向けました。 竹澤長衛は伊那市長谷出身で、登山道の整備や山小屋の建設など南アルプスの開拓に尽力しました。 長衛祭は、その功績をたたえ伝えていこうと実行委員会が毎年開いています。 最後に全員で黙とうを捧げ登山の安全を願いました。 会場では、猪や鹿の肉が入った成敗汁が訪れた人に無料で配られました。 26日は仙丈ケ岳の記念登山が行われます。
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伊那北高校「第62回ペン祭」
伊那市の伊那北高校の文化祭「第62回ペン祭」の一般公開が25日から始まりました。 今年のテーマは「symphony」で一人一人の想いを合わせて大きなものを作ろうという想いが込められているということです。 校内では3年生や各部活による食べ物の出店や、オリジナルのタオル、うちわの販売などが行われています。 漫画研究部は、アニメキャラクターのキーホルダーなどを販売しています。 2年A組とE組の教室では、これから修学旅行で訪れる広島について下調べした情報や段ボールで作った原爆ドームの展示をしています。 第62回ペン祭の一般公開は26日まで行われています。
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母親が巻き寿司づくりに挑戦
未就園児の子どもをもつ親を対象とした巻き寿司作りの講習会が24日に箕輪町の子育て支援センターで開かれました。 この日は母親10人が参加し、アニメキャラクターの巻き寿司を作りました。 参加者は、この日講師を務めた箕輪町松島の大木喜美子さんから巻き簾の使い方のコツを教わり、材料を海苔で巻いて各パーツを作りました。 パーツを作り終わると、海苔の上に乗せ、巻き簾で形を整えました。 最後に出来上がった巻きずしを包丁で切って完成です。 講習会は箕輪町が行うすくすく子育て講座の一環で開かれたものです。 講師を務めた大木さんは、「ぜひ家でも作って日本伝統の巻き寿司の作り方を子どもたちに伝えてほしい。」と話していました。
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第57回弥生祭始まる
伊那市の伊那弥生ケ丘高校の第57回弥生祭が始まりました。 24日は明日からの一般公開を前に校内祭が開かれました。 各クラスが弥生祭に向けて練習してきたダンスや劇のパフォーマンスを競い合いました。 このうち、3年B組は結婚式をテーマにダンスを披露しました。 今年の弥生祭のスローガンは、「笑顔!Smile!主役は自分」です。 弥生祭を通して笑顔の輪を広げようという思いが込められているということです。 第57回弥生祭の一般公開は、 25日、26日の二日間で、各部活の出し物やクラス展¥などが行われます。
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高遠高校の生徒が小学生に習字指導
高遠高校の芸術コース書道専攻の生徒が24日に高遠小学校の3年生児童に習字の指導を行いました。 この日は、高遠高校の芸術コース書道専攻の生徒16人が高遠小学校を訪れ、高遠小学校の3年生児童36人に習字の指導をしました。 習字指導は、高遠小学校でこの時期に行う「七夕習字教室」に合わせて生徒のコミュニケーション能力の向上や自信に繋げてもらおうと毎年行われています。 この日は漢字の大の字のはねや止めなどの基本的な書き方の指導を行っていました。 高遠高校では、今後は市内の中学校にも指導に出向く予定です。
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深妙寺であじさいが見頃に
あじさい寺として知られる伊那市西春近の深妙寺では、あじさいが見頃を迎え、花を楽しむ人たちで賑わいをみせています。 深妙寺にはおよそ200種類2500株が植えられています。 24日は見頃を迎えたあじさいを写真に収めようと写真愛好家がさかんにシャッターをきっていました。 境内や寺の裏山には33体の観音像がありそれらを巡りながら花を楽しむことができます。 あじさいは重盛快典住職の母親が30年ほど前に植えたのが始まりで今は住職が檀家とともに管理しています。 重盛住職が特に好んでいる「紅」という品種は小ぶりの花で伊那地域に自生しています。 花びらが開いた当初は白で次第に赤く染まっていくということです。 葉の形がかしわに似ている「カシワバ」は丈が高く白い花がぶどうの房のように咲きます。 深妙寺では来月2日から9日まであじさい祭りを計画していて、 飲み物や菓子を無料で振る舞い訪れた人をもてなすことにしています。 あじさいは7月中頃まで楽しめるということです。
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南福地河川愛護会が河川功労者表彰受賞
伊那市富県の竹松川の保全活動を行う南福地河川愛護会が日本河川協会の河川功労者表彰を受賞し、22日に伊那市役所で受賞報告を行いました。 この日は竹松憲市会長ら3人が市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞の報告を行いました。 南福地河川愛護会は昭和53年に発足し地区内を流れる竹松川の自然環境を守り残していくことを目的に活動してきました。 会員133人で、南福地地区内を流れる竹松川のほぼ全域2.5㎞で草刈りや清掃、外来植物の駆除活動などを行っています。 今回、長年の活動が評価され、日本河川協会の河川功労者表彰を受賞しました。 竹松会長は「今後はアマゴなどの稚魚を放流して地区の子ども達に見せたい。」と話していました。
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箕輪町で戦没者慰霊祭
戦争で亡くなった人の霊を慰める戦没者慰霊祭が23日、箕輪町文化センターで行われました。 戦没者慰霊祭は、箕輪町社会福祉協議会と町が毎年この時期に行っています。 箕輪町では、西南戦争から太平洋戦争で602人が犠牲になっています。 箕輪町社会福祉協議会の平井克則会長は「再び戦争の悲劇を繰り返さないよう永遠の平和を推進することが、今を生きる私たちの重大な責務である」と話しました。 箕輪町遺族会の柴宮勇一会長は「今の平和を守り続けることが戦没者への全てもの報いで、遺族としても戦争の悲惨さを語り継ぐ活動を続けていきたい」と話しました。 この日は遺族などおよそ100人が出席し、戦没者に花を手向け冥福を祈りました。
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伊那北高校吹奏楽部定演
伊那市の伊那北高校の第61回吹奏楽部定期演奏会が、19日、伊那文化会館で開かれました。 吹奏楽部は、1年生22人、2年生22人、3年生10人の、合わせて54人です。 定演では、全日本吹奏楽コンクールの課題曲や、アニメのテーマ曲など7曲を披露しました。 第2部では、テレビアニメでおなじみの「サザエさん」のテーマ曲にあわせて、サザエさん一家が登場しました。 会場にお菓子を配るなど、演出にも工夫がされていました。 顧問の兒玉 智紀教諭は、「去年とは違うサウンドを聞いてもらえるように力を入れた。個性的なメンバーが集まっていて、個性を生かすようにしている」と話していました。 演奏を終えるたび会場からは大きな拍手が送られていました。
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土砂災害危険箇所パトロール
伊那市と伊那建設事務所は6月の土砂災害防止月間にあわせて市内の土砂災害警戒区域にある避難場所のパトロールを22日行いました。 パトロールには、伊那市や伊那建設事務所、消防、警察などから20人が参加しました。 このうち、土砂災害警戒区域に指定されている長谷黒河内の仙流荘では危険性や避難体制について確認しました。 伊那市の担当者は、地図を示しながら、この周辺は今年3月に長野県から地すべり警戒区域に指定された事などを説明していました。 また、仙流荘は、地震が発生した場合の緊急指定避難所となっていますが、土砂災害発生の恐れがある場合は、避難所としては使用しないと説明していました。 参加者からは、「地震や土砂災害で非難場所が変わる事を周知することが大切」、「登山客の誘導など避難の指示が必要」などの意見が出ていました。 このパトロールは、年に2回行われていて、次回は、台風シーズンにあわせて9月頃行なわれる予定です。
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カシワバアジサイ見ごろ
伊那市中央の菓子庵森本ではカシワバアジサイが白い花を咲かせ、道行く人の目を楽しませています。
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60代女性が特殊詐欺被害300万円
上伊那郡内に住む60代の女性が架空会社の社員を名乗る男から社債の購入をもちかけられ、300万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生しました。 伊那警察署の発表によりますと、5月下旬女性宅に詐欺被害を救済する会社の社員を名乗る男から電話があり、書類が届きました。 6月上旬に再び同じ男から電話があり、「長野県限定で社債が購入できる会社があり、将来価値が上がる。名前だけ貸してほしい。」と言われました。 6月中旬には社債を発行する会社の社員を名乗る別の男から「社債を買いたいという人が現れた。」と催促の電話がありました。 女性が最初に電話してきた男に連絡したところ、「700万円はなんとかするので300万円用意してほしい。」と言われ、指定された福岡県内の住所に現金を送付したということです。 その後女性は警察に相談し被害に気付きました。 伊那警察署では、投資話には安易に乗らず、送金を支持された場合は詐欺を疑うよう呼び掛けています。
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西駒山荘荷揚げ作業
夏山シーズンを前に、中央アルプスにある西駒山荘への荷揚げ作業が21日、行われました。 作業は、天候の回復を待ち、予定より7時間遅れの昼12時過ぎから始まりました。 営業に備え、野菜や米、飲料水などの食料や、燃料を運びます。 準備が終わると宮下さんや市の職員がヘリコプターに乗り込み、伊那市の鳩吹公園から6往復して運びました。 西駒山荘は標高2730mにあります。 伊那市観光㈱によりますと去年の宿泊客数は1029人だったということです。 今年は7月9日から10月10日までの3か月間の営業を予定しています。 宿泊料は1泊2食付きで8500円素泊まりで1泊6000円となっています。 歴史的価値のある石室は、今年3月に国の登録有形文化財に指定されました。 9月11日には、石室に敷き詰めるレンガを運ぶレース西駒んボッカが予定されています。 伊那市観光㈱では「100年経った石室を多くの人に見てもらい歴史を感じていただきたいです」と話していました。
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通算60回まつりの名称を市民投票で
伊那まつりの前身勘太郎まつりから通算60回を数える来年の伊那まつりに向けて、来月21日から、まつりの名称の募集が始まります。 各種団体でつくるプロジェクトチームが去年12月から通算60回を数えるまつりの名称や記念事業などについて検討を進めています。 プロジェクトチームでは名称案を7点に絞り市民投票をすることを決めました。 候補は「伊那まつり」「イーナまつり」「伊那勘太郎まつり」「勘太郎まつり」「伊那ドラゴンまつり」「よっといな祭り」「いなよいとこ祭り」です。 投票用紙は今年のまつり冊子に掲載される他、来月21日から市の公式HPでダウンロードすることが出来ます。 投票期間は7月21日から8月16日までとなっていて、投票は市役所、各支所8月6日7日に行われる伊那まつりの本部などで受けつけます。 プロジェクトチームリーダーの小池真一さんは「多くの市民のみなさんに投票していただきたい。」と呼びかけています。
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ブロッッコリー収穫 最盛期
上伊那地域では、主力野菜の一つブロッコリーの収穫作業が本格化しています。 伊那市西町の小池正倫さんのブロッコリー畑では、収穫の最盛期を迎えています。 小池さんは16年前からブロッコリーの栽培を行っています。 市内20か所の畑で栽培をしていて年間、50トンを出荷しています。 上伊那の生産者の中でも出荷量が多いということです。 収穫作業は鮮度が落ちないよう気温が低い朝に行われていて、21日も10センチ程に育ったブロッコリーをアルバイト達が包丁で丁寧に切り取っていました。 みずみずしく柔らかいのが特徴で、茹でたブロッコリーをワサビ醤油で食べるのがお勧めだということです。 現在、小池さんは4キロ入りのケースを80ケースほどを毎日、伊那市荒井にあるJA上伊那伊那支所に出荷しています。 JA上伊那によりますと昨年度の上伊那のブロッコリーの生産量はおよそ690トンで佐久、諏訪に続いて3番目に多いということです。 現在は、一日3000ケースが中京や関西方面に出荷されています。