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東日本大震災 避難者交流会
東日本大震災で伊那市などに避難している人たちの交流会が7日、南箕輪村で開かれました。
これは、避難して生活する人たちの交流の場にしようと被災者を受け入れている4市町村が開いたもので、今回が3回目です。
7日は、伊那市、辰野町、南箕輪村、宮田村に避難している11世帯29人が参加しました。
この地域に避難してきたのは福島県や宮城県の人がほとんどです。
交流会では、南箕輪村のイメージキャラクターまっくんと記念撮影をしたりグループに別れて大芝公園内を散策したりしていました。
昼食の時間には、参加者全員が集まり近況報告などをして交流していました。
南箕輪村では、「顔を合わせる機会も数少ないので、こうした会で親睦を深めてもらえればうれしい」と話していました。 -
超自然の大地 先行上映会
原発事故による風評被害を受けながら再起をかけて奮闘する福島県の農家を取材したドキュメンタリー映画「超自然の大地」の先行上映会が7日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。
映画は、原発事故による風評被害と闘いながら安全な農作物を作ろうと奮闘する福島の農家を取材したものです。
上映会は、午前と午後の2回開かれ、合わせて233人が訪れました。
この映画を制作したのは、アメリカシカゴ在住で伊那市出身の映画監督梶野純子さんと夫のエドワードM・コジアスキーさんです。
2人は200時間以上に渡り福島の農家を取材してきました。
梶野さんは「福島の人が事故をどのように乗り越えていくのかを伝えていきたい」と話していました。
またこの日は、自身は東電の社員で父親が農家という福島県在住の安川宏さんが会場に駆けつけました。
安川さんは「福島の農家の悲鳴がうまくまとまっていた。この作品を通して福島の現状を世の中の人に知ってもらいたい」と話していました。
映画の完成は今年の冬を予定していて、梶野さん夫妻は8日に再度福島入りし取材を始めるということです。 -
講演会「メディア付漬け育児の危険性」
伊那市境の北原こどもクリニックの北原文徳院長による講演会「メディア漬け育児の危険性」が今日伊那市役所で開かれました。
講演会では北原院長が、テレビやゲームなどの電子メディアが子どもたちに及ぼす影響をテーマに話したほか、絵本の読み聞かせも行いました。
伊那市が育児について考えるきっかけにしてもらおうと開いたもので、120人ほどが訪れました。
北原院長は、電子メディア漬けになると体力の低下や睡眠不足につながると説明し、「テレビを見たりゲームをする時のルールを家族で確認し、親子のふれあいの時間を増やしましょう」と話していました。 -
宇宙の学校2013伊那開校
科学の面白さを家族で体験してもらおうと、6日伊那市の創造館で「宇宙の学校」が開校しました。
これはNPO法人KU-MAと伊那市創造館が連携して行っているものです。
KU-MAは神奈川県にある宇宙航空研究開発機構JAXAの中にあるNPO法人で、「子ども、宇宙、未来、アソシエイション」の頭文字を取っています。
伊那市西春近在住でKU-MAの理事を務めるふるさと大使の秋山智弘さんが、全国で行っている「宇宙の学校」を伊那市でも行いたいと提案し、今年で3年目です。
この日は、親子で星の砂を使って星座作りをしました。
使った砂は鹿児島県の種子島の海岸のものです。
参加した41組の親子は、星の形をした砂を探し、楽しんでいました。
KU-MAの的川泰宣会長は、「親子が一緒になって取り組むことで絆を深めてほしい」と話していました。 -
南箕輪村七夕とうろう祭り
南箕輪村の大芝屋内運動場で6日、七夕とうろう祭りが行われました。
イベントには、村内の保育園や小学校、公民館学級などからおよそ250基のとうろうが設置されました。
とうろうは、段ボールと和紙で作られていて、1つひとつに願い事や好きな絵が書かれています。
生憎の雨で室内での開催となりましたが、訪れた人はロウソクの光が織り成す幻想的な雰囲気を楽しんでいました。 -
伊那西高校第29回西高祭
伊那西高校の文化祭第29回西高祭が6日から始まりました。
今年のテーマは「POP!ときめけ、きらめけ、夢みる乙女」です。
この日は、全校生徒が参加してオープニングフェスティバルが行われ、3年生で西高祭実行委員長の平林桃子さんが開会宣言をしました。
オープニングフェスティバルでは、ダンスやチアリーダーなどの発表があり、生徒は手拍子をして盛り上げていました。
伊那西高校の第29回西高祭は6日午後から7日まで一般公開されます。
7日の一般公開は午前9時30分から午後3時までで、各クラスやクラブが模擬店を出したりステージ発表をする予定です。 -
映画「超自然の大地」7日先行上映
アメリカシカゴ在住で伊那市出身の映画監督梶野純子さんが福島県の農家を取材した映画「超自然の大地」が7日、先行上映されます。
梶野さんは伊那北高校を卒業後アメリカに渡り撮影技術を学んで映画監督となりました。
「超自然の大地」は、東日本大震災による原発事故の後、避難せずに汚染された土地で安全な農作物を作ろうと奮闘する農家の姿を取材したドキュメンタリー映画です。
完成は今年の冬を予定していて、あすの先行上映会では去年までに撮影したものを編集しました。
梶野さんは、夫で同じく映画監督のエドワードM・コジアスキーさんと共に3日に帰国。
その足で福島に向かい取材し、6日実家のある伊那市美原に帰って来ました。
梶野さんは「映画を見て自分の住んでいる地域を見つめ直すきっかけにしてほしい」と話します。
先行上映会は、あす午前10時と午後1時の2回、伊那文化会館で開かれます。
入場料は、一般1,500円、高校生以下は800円です。
それぞれの上映後には両監督によるトークショーが予定されています。 -
さぁ夏本番!!関東甲信梅雨明け
気象庁は、関東甲信地方が6日梅雨明けしたとみられると発表しました。
伊那市民プールは6日から今シーズンの営業が始まり、待ちわびた子ども達や家族連れが初泳ぎを楽しんでいました。
長野地方気象台によりますと、関東甲信地方の梅雨あけは平年より15日、去年より19日早く、1951年の統計開始以降4番目の早さということです。
伊那地域の最高気温は29.2度まであがりましたが、上空を厚い雲が覆い時折にわか雨が降るなど、絶好のプール日和とはなりませんでした。
それでも子ども達は水しぶきをあげて初泳ぎを満喫していました。
伊那市民プールは昨シーズンおよそ1万5千人が利用しました。
今シーズンの営業は伊那市民プールが9月8日まで、高遠スポーツ公園プールが8月25日までとなっています。
なお、6日は30度を超える真夏日となる見込みです。 -
南箕輪村戦没者慰霊祭
南箕輪村の戦没者の霊を慰める戦没者慰霊祭が、7日、村公民館で行われました。
慰霊祭には、戦没者の遺族など80人が出席しました。
式では、まず、戦没者に黙祷が捧げられました。
慰霊祭は、毎年、村社会福祉協議会と村が共催しています。
南箕輪村社会福祉協議会の孕石 勝市会長は、「悲しみの歴史を繰り返す事のないよう固く誓う」と挨拶しました。
参列者は日清・日露・太平洋戦争で命を落とした170人余りの戦没者に花を手向けていました。
山口 一男 遺族会会長は、「憲法や歴史観の見直し、防衛軍の創設など政治課題があるが、いつか来た道をたどることは絶対にないように恒久平和の心を大切にしたい」と話していました。 -
神子柴農地・水・環境保全会 春日街道沿いに花の苗植え
農地や農業用水路の環境保全に取り組んでいる、南箕輪村の神子柴農地・水・環境保全会は、2日、春日街道沿いに花の苗を植えました。
この日は、保全会を構成している、上伊那農業高校の生徒や、神子柴の地区社協、アクセス道路をきれいにしよう会のメンバーなどが、春日街道沿いにマリーゴールドの苗を植えました。
保全会が発足した去年からの取り組みで、今年は240mに800本の苗を植えました。
荒廃農地を増やさないように地域住民が共同で環境保全に取り組んでいて、植栽作業もその一環です。
マリーゴールドは、7月中旬から、白、黄色、オレンジの3色の花が咲始め、8月中が見頃だということです。 -
中国の中学生が伊那中訪問
去年の秋から途絶えていた中国からの訪日教育旅行が再開され、中国の中学生が伊那市を訪れました。
伊那市を訪れた中国の中学生14人は、きのう伊那文化会館でプラネタリウムを見学したほか、伊那中学校で授業を受けました。
英語の授業では、英語で自己紹介をしたあと、お互いの国旗を書いたり折り紙で交流をしました。
訪日教育旅行は観光振興などを目的に、県が仲介となって行われているもので、伊那市が受け入れ再開の第1号となりました。
県では今後も中国などアジアからの学生を受け入れていきたいとしています。 -
美篶こども寄席に林家木久蔵さん木りんさん
落語を通して聞く力や想像力を膨らませてもらおうと、3日伊那市の美篶公民館で、林家木久蔵さんと林家木りんさんによる「美篶こども寄席」が開かれました。
これは、市立図書館美篶分館に本を寄贈している南信病院の近藤廉治理事長が、木久蔵さんの父、林家木久扇さんと親しいことが縁で始まったもので、今回で2回目です。
この日は美篶小学校の高学年およそ170人がプロの落語を聞きました。
林家木りんさんは「初天神」を、林家木久蔵さんは「牛ほめ」を披露しました。
どちらも話の中に子どもが登場する演目で、児童にも分かりやすい内容となっていました。
ワークショップでは、児童が割り箸を使って蕎麦や団子を食べる仕草を披露したり、林家木りんさんと寿限無を早く言う競争をして、会場は笑いに包まれました。
林家木久蔵さんは「すごく笑ってくれて気持ちが良い。笑いの原点の1つを分かってもらえたら嬉しい」と話していました。 -
コミュニティカフェ・セジュールで みなんこなんさんのイラスト展
伊那市通り町にある、コミュニティカフェ・セジュールで、駒ヶ根市在住のみなんこなんさんのイラスト展が開かれています。
会場には、「みなんこなん」の作家名で活動している、24歳女性の作品16点が展示されています。
セジュールで、お菓子作りの指導などのサポートをしているスタッフです。
みなんこなんさんは、「浮世絵の世界観と近代的な世界観を掛け合わせた作品を楽しんでほしい」と話していました。
イラスト展は、20日(土)まで開かれていて、セジュールでは、お茶を飲みながらゆっくり楽しんで欲しいと話していました。 -
い~なちゃんカード利用でチケット当たる
商店街のポイントカードの利用で伊那文化会館附属劇団南信協同による定期公演、つかこうへい原作の「熱海殺人事件」の無料ペアチケットが当たるイベントが始まります。
このイベントは、伊那文化会館開館25周年に合わせて行われるもので、7月5日から7日の期間中に、伊那市のい~なちゃんカードを利用して買い物をし、レシートに当たりが出るとチケットと交換できます。
当たりが出たレシートは伊那市荒井のタウンステーション伊那まちで交換できます。
先着100組200人限定で、期間中はい~なちゃんカードのポイントが5倍になります。
公演日は8月24日土曜日と25日日曜日です。
伊那文化会館の山北一司館長は、「この機会にたくさんの人に利用してもらい、町の活性化につなげたい」と話しています。 -
トルコギキョウ出荷始まる
上伊那を代表する花の一つトルコギキョウの出荷作業が始まっています。
伊那市東春近の花卉農家伊東茂男さんのハウスでは6月下旬から作業が始まっています。
ハウスには色とりどりの花が咲いていて2日は、パートの女性たちが花の収穫作業を行っていました。
リンドウ科のトルコギキョウは、香りはほとんどありませんが、かれんで清楚な雰囲気があることから市場では安定した人気があるということです。
例年、ピンクや白が人気だということです。
JA上伊那によると今年のトルコギキョウの出荷は250万本を計画しています。
上伊那は諏訪に次ぐ産地だということです。
伊東さんのハウスでは毎年栽培面積を増やしていて今年は去年より5万本多い30万本を出荷する計画です。
収穫したトルコギキョウは、敷地内にある作業所に運びこまれます。
はさみで長さを整え、JAを通じて関東や関西方面に出荷されます。
現在は週に3回、2000本余りを出荷していて、最盛期には1日1万本が出荷されるということです。
トルコギキョウの出荷作業は11月いっぱいまで続きます。 -
上伊那の洋画家による「信州創展」
上伊那在住の洋画家7人による初めての作品展「信州創展」が2日から伊那市の伊那文化会館で始まりました。
信州創展は7人合同で作品を展示することで個々の技術向上を図ろうと初めて開かれました。
展示されているのは、中央の展覧会に出品された作品で地元ではあまり発表されていない大作が中心です。
作品は油絵やアクリル画で人物などを表現したものなど26点です。
大きさは200号が中心で、中には600号の大作もあります。
この作品展の発起人となったのは信州美術会の副会長を務める柴田久慶さんです。
初日の2日は、多くの人が訪れ足を止め作品に見入っていました。
上伊那の洋画家7人による第1回信州創展は今月7日まで伊那文化会館で開かれています。 -
そば打ち名人 新たに3人認定
伊那市そば打ち名人の会による実技認定試験が30日、行われ、新たに3人が名人に認定されました。
実技認定試験は伊那市のみはらしファームにあるそばの家名人亭で行われました。
そば打ち名人の会会員68人の中から受験の資格を認められた4人が試験に臨みました。
採点は小林史麿会長ら5人が務めそば打ちの各工程の手際の良さや、姿勢、切ったそばがそろっているかどうかを審査しました。
審査の結果、箕輪町の松田篤さんと宮田村の安藤信子さん、木曽町の小林喜久雄さんの3人が新たに名人に認定されました。
名人の会会員のうち現在40人が名人に認定されていて、新たに認定された3人含め、そばのイベントでそば打ちを披露するということです。 -
地域の民謡を刻んだ木製歌碑を寄贈
伊那市西春近の酒井一さんが1日、自ら作った木製の歌碑を市に寄贈しました。
酒井さんが、寄贈した木製歌碑は伊那節と勘太郎月夜唄の歌詞を木を削って作ったものです。
建設業の酒井さんは、仕事の合間に趣味で歌碑を作っていて、これまでに、伊那市の歌や民謡ざんざ節を市に寄贈しているほか、西春近南小学校や春富中学校に校歌の
歌碑を贈っています。
使われている木はカエデやクワ、ケヤキなどで、電動糸ノコを使って一文字一文字作ります。
今回は、地元に馴染みの民謡の良さを改めて感じてもらおうと、伊那節と勘太郎月夜唄に決めたということです。
贈られた歌碑は市役所1階ロビーに飾られることになっていて、酒井さんは「多くの人に見てもらいたい。」と話していました。 -
信大ミツロウキャンドル作り
7月7日の七夕に合わせて1日、南箕輪村の信州大学農学部でミツロウのキャンドル作りが行われました。
ミツロウのキャンドル作りは伊那市荒井のミツロウキャンドル専門店ワイルドツリーが開いたもので、今年で2回目です。
この日に使ったミツロウはワイルドツリーがオーストラリアから輸入したものです。
凧糸にロウを少しだけ付けて、固まってできた芯の先に画鋲を付けてビンの中に置きます。
最後にロウを流し込んだらミツロウキャンドルの完成です。
このイベントは七夕に合わせて開かれ、参加した人は願い事を書いていました。
キャンドルは、火を灯すとハチミツの甘い香りが広がるということです。 -
中央構造線 板山露頭を整備
日本ジオパークに認定されている南アルプス中央構造線にある板山露頭の整備作業が30日行われました。
中央構造線は日本最大級の断層で、伊那市高遠町の国道152号沿いを走っています。
板山露頭は南アルプスジオパークでは最も北に位置していて地質の違いからその断層をはっきりと見ることができます。
30日は板山露頭周辺を管理している、板山生産森林組合の組合員が植樹や、法面を崩落した岩の撤去作業を行いました。
日本ジオパークに認定されてから中央構造線に注目が集まり、その様子を見ることができる板山露頭を訪れる人も増えているということです。
組合では訪れた人たちに気持ちよく見学してもらおうと、定期的に整備作業を行っています。
組合では板山露頭を日本の成り立ちを学ぶ学習の場となるよう環境を整えていきたいとしています。 -
優勝ポンプ車第6分団、小型第4分団、ラッパ第5分団
箕輪町消防団と南箕輪村消防団のポンプ操法大会が30日開かれ、各部門の優勝チームが決まりました。
箕輪町役場で開かれた大会には、町内6つの分団から24チームが参加し、日頃早朝から積んできた練習の成果を発揮していました。
自動車ポンプの部ではキビキビとした動作でホースを延長し的をめがけて放水していました。
結果、自動車ポンプの部は、去年県大会で優勝している南小河内、北小河内・長岡の第6分団が優勝。
小型ポンプの部は木下の第4分団が、ラッパ吹奏の部は、三日町・福与の第5分団が優勝しました。 -
南アルプス開拓の功績を称える
南アルプス開拓の父、竹澤長衛の功績を称える、第55回長衛祭が29日、北沢峠で行われました。
標高およそ2千メートルの北沢峠・広河原には、長衛を偲んでレリーフが飾られています。
この日は、伊那市や山梨県南アルプス市の関係者、登山客などおよそ250人が、長衛を偲んで献花を行いました。 -
アユの友釣り解禁
天竜川水系のアユの友釣りが29日から解禁となりました。
29日は辰野町から中川村までの天竜川水系で友釣りが解禁となり、釣り人がおとりアユを使った友釣りを楽しんでいました。
天竜川漁業協同組合によりますと、ここ数年は5,6月に大雨があり釣果がよくありませんでしたが、今年は川の状態がよく例年よりアユが1まわり大きく育っているということです。
29日はおよそ250人が訪れ、多い人で70匹ほど釣り上げたということです。
天竜川漁協では「今年は川の状態がおちついているので釣果に期待したい」と話していました。 -
長衛小屋完成 竣工式
竹澤長衛が昭和5年に建設し、去年から建て替えが進められていた「長衛小屋」が、このほど完成し、関係者が29日、テープカットなどで完成を祝いました。
長衞小屋は、南アルプス北部地区の開拓者、竹澤長衛が1930年、昭和5年に山梨県側の広河原に建設した山小屋です。
2006年から長衛の親族の意向により名前を北沢駒仙小屋としていましたが、今回の建て替えに合わせて、元の長衛小屋に戻しました。
老朽化が進んでいたことから、去年5月から建て替え工事を進め、このほど完成しました。
木造2階建てで延床面積はおよそ270平方メートル。2階の宿泊スペースにはこれまでよりも25人ほど多い56人が泊まれるようになりました。
近隣には冬場避難する場所が無かったことから、長衛小屋の横に避難小屋も建設されました。
建て替えは南アルプス市が行い、総事業費はおよそ9千500万円となっています。
白鳥孝伊那市長は「長衛翁の作った小屋が元の名前に戻ったことは本当に感無量。ジオパーク、ユネスコエコパークなど広がりは様々あるので、長衛荘と連携して集客をはかっていきたい」と話していました。
南アルプス市の中込博文市長は「多くの人の想いや協力があって完成した。大いに活用していただき南アルプスの自然を満喫してほしい」と話していました。 -
京都工芸の精華展
京都府で活躍する工芸作家の作品が並ぶ京都工芸の精華展が29日から伊那市高遠町の信州高遠美術館で始まりました。
会場には人間国宝から神栄まで、第一線で活躍する作家が所属するグループ作家集団工芸京都のメンバーの作品50点が展示されています。
この作品は、人間国宝村山明さんの作品で、ケヤキを使った9角形の容器です。
角が奇数のものは偶数よりも作るのが難しく、正確な形を作るには鍛錬が必要だということです。
作家集団工芸京都が県内で展示会を開くのは今回が初めてです。
京都工芸の精華展は7月31日まで信州高遠美術館で開かれています。 -
伊那谷写友クラブ 写真展
写真愛好家でつくる伊那谷写友クラブの展示会が伊那市の伊那図書館で開かれています。
展示会には会員13人から40点の作品が出品されています。
昆虫や風景を写したもので、クラブでは会員それぞれの個性を楽しんでもらいたいと話しています。
伊那谷写友クラブの展示会は30日まで開かれています。 -
Jアラート緊急地震速報訓練
震度5弱の地震が発生した場合を想定して、全国瞬時警報システムJアラートを使った緊急地震速報訓練が28日、伊那市で行われました。
午前10時15分15秒、消防庁の通信衛星から情報が伝達され、伊那市役所に設置された全国瞬時警報システムJアラートが作動しました。
訓練は、内閣府と気象庁のJアラートを活用した全国的な緊急地震速報の訓練にあわせて行われました。
Jアラートに連動して、市内に設置されている防災行政無線や有線放送、防災ラジオ、地域安心安全メール、ケーブルテレビのL字放送が流れるシステムです。
地域安心安全メールは、システムの不具合で自動で流れず、職員が手動で10時18分40秒に一斉に送信しました。
伊那市ではシステムの再確認を行い、万が一の時に瞬時にメールが流れるように対策をとるということです。
四国沖を震源とする南海トラフ地震が発生する確率は30年以内で60%から70%と言われていて、市では今後もJアラートを活用し、大地震に備えた対策を徹底していく予定です。
今日は箕輪町と南箕輪村でも訓練が行われましたが、不具合はなかったということです。 -
伊那市長谷ビジターセンターオープン
伊那市の長谷地域を中心とした観光の情報発信施設「南アルプス長谷ビジターセンター」が28日オープンしました。
この日は道の駅南アルプスむら長谷でオープニングセレモニーが行われ、関係者ら30人が参加しました。
この施設は、南アルプスむらとなりの交流センターの床を張り替えるなどの改修を行いオープンしました。
室内には、南アルプス、分杭峠、ジオパーク、体験コーナーの4つのエリアがあります。
南アルプスの山岳写真やジオパークの資料が展示してあり、施設で長谷の観光情報を入手することができます。
伊那市観光協会会長の白鳥孝市長は、「この場所から多くの情報を発信してたくさんの人が来てくれるような拠点にしていきたい」と話していました。
ビジターセンターには当面、伊那市観光協会観光プロモーターの池上直彦さんが常駐するということです。
南アルプス長谷ビジターセンターの開館時間は午前10時から午後3時までとなっています。 -
5月の月間有効求人倍率0.62倍
上伊那の5月の月間有効求人倍率は0.62倍で4月の0.64倍を0.02ポイント下回り2か月連続で県下最低となりました。
ハローワーク伊那が発表した5月の月間有効求人倍率は、4月を0.02ポイント下回る0.62倍でした。
全国の倍率は0.01ポイント上昇し0.9倍、県の倍率は0.02ポイント上昇し0.85倍と回復傾向にあり、その差が広がっています。
理由についてハローワーク伊那では「4月から5月にかけて大型の人員整理があり求職者が増えたため」とみています。
雇用情勢については「依然として厳しい状況にあり持ち直しの動きに足踏みがみられる」としています。 -
伊那市街路樹検討プロジェクト委員会 初会議
伊那市は、道路の景観の向上や沿道の生活環境保全など街路樹の持つ役割や管理方法について考える、伊那市街路樹検討プロジェクト委員会を立ち上げました。
28日は、伊那市役所で初めての会議が開かれました。
伊那市は、環状南線など9つの市道にツツジなどの植物合わせて869本を植えています。
植えてから年数が経ち、手入れが行き届いていないことから、今後の管理方法や将来像について検討するプロジェクト委員会を今回設置しました。
委員会は、庁内の各部署の担当者の他、桜守や建築業者など10人で構成します。
委員長には、信州大学農学部森林科学科の佐々木邦博教授が選ばれました。
佐々木委員長は「やるべきことが沢山ある。伊那市にふさわしい計画作りを行っていきたい」と話していました。
委員会では、早急の課題として撤去基準や病害虫防除などの規定を定めた「街路樹管理要領の策定」を進める計画です。
3年後を目標にした長期的課題として、樹種の変換と土壌改良の必要性についてや、今後の管理方法などについて検討していく考えです。