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TEC‐FORCE 活動の報告
被災地での技術的な支援を目的に派遣されていた天竜川上流河川事務所の災害復旧支援チーム「TEC‐FORCE」は17日、活動の報告を行いました。
派遣されていたのは、大森秀人班長ら5人です。
5人は、被災地での堤防の被害状況や、原因調査を目的に12日に宮城県に派遣されていました。
17日は、職員およそ30人が集まり、調査した阿武隈川周辺の状況を報告しました。
職員らは「調査した箇所は、津波の影響はなかったものの、1メートル以上の亀裂や堤防の損傷、液状化がみられた。支流が交わる箇所に多く被害が見られた」などと報告しました。
また、16日には災害対策車両用の燃料補給の為のタンクローリー1台と軽油ドラム缶を積んだトラック1台を派遣していて、18日に戻ってきたということです。 -
上伊那でガソリン価格2.5円上昇
東日本大震災発生以降、上伊那地域のレギュラーガソリンは2.5円上がっていますが、価格の大きな変動はなく、長野県では冷静な対応を呼び掛けています。
これは、長野県が行った調査で、18日発表されました。
上伊那のレギュラーガソリンの平均価格は、17日現在1リットルあたり155円で、前回調査の14日より2.5円上がりました。
県全体の平均は153.1円で、前回より1.2円上がっています。
県では、在庫はある程度確保されていて、価格の大きな変動はないとしています。
必要以上のガソリンなどの購入を控え、買占めに走らないよう冷静な対応を呼び掛けています。 -
宮城県の若見さん一家 大芝荘に一時避難
東日本大震災で多くの避難者が出ている宮城県。
その宮城県の大崎市で被災した若見朝子さん一家が、現在、南箕輪村の大芝荘に一時避難しています。
若見さん一家は、友人のつてをたよって、現在、南箕輪村の大芝荘に一時避難しています。
若見さん一家が暮らす宮城県大崎市は県の北部に位置する地域で、津波はなかったものの大きな揺れがあり、地盤沈下で駅が倒壊するなどの被害を受けたということです
若見さんは災害発生時の状況について「大きな揺れを感じ、この世の終わりではないか、地割れが起きるのではないかと思った。駅は陥没し、中学校は傾き、水も電気も止まってしまった。それでもみんな懸命に生きている」と地元大崎市の厳しい状況を話していました。
若見さんの住む大崎市も、トイレットペーパー、離乳食、紙おむつ、電池、食料品などの物資が足りていないということです。
若見さんは「本当に苦しい状況が続く中なんとか生活を送っている。毛布一枚、トイレットペーパー1つでもいいので物資を送ってもらいたい。被災者を、被災地を助けてください」と話していました。
若見さん一家は21日まで大芝荘に滞在し、その後地元に戻り調達した物資を避難所に届けるということです。 -
上伊那和裁連盟が針供養
折れたり古くなった裁縫針に感謝する針供養が10日、伊那市の常円寺で行われました。
針供養は上伊那和裁連盟などが毎年行っていて、この日は会員45人が出席しました。
会員は、針をこんにゃくに刺し、感謝の気持ちを込めて手を合わせていました。
針供養の日は2月8日とされていますが、上伊那和裁連盟では一月遅れの3月に行っています。
連盟の福澤幸子会長は、「針に感謝し、裁縫の上達と業界の発展を祈願します」とあいさつしました。
常円寺の角田泰隆住職は、「針を大切にすれば針も私達を大切にしてくれる。針だけでなく、すべてのものを大切にしてほしい」と話していました。 -
第7回いな歌謡祭
上伊那地域のカラオケ愛好家が歌声を披露する「第7回いな歌謡祭」が13日、伊那市のいなっせで開かれました。
いな歌謡祭は、上伊那地域のカラオケ愛好家の発表の場として毎年開かれています。
およそ50人が出演し、昭和の曲から最近の曲まで、66曲を熱唱しました。
会場には、家族や友人など延べ400人ほどが訪れ、歌声に聞き入っていました。
主催した歌謡アカデミーの今井ひろし代表は「人前で発表することで気持ちが高揚し、生き生きする。年配者の楽しみとして今後も続けていきたい」と話していました。 -
東日本大震災救援物資 被災地へ
東日本大震災の被災者のために伊那合同庁舎に寄せられた救援物資が18日、岩手県へ送られました。
午前10時、飯田合同庁舎で物資を積んだトラックが伊那合同庁舎に到着し、積み込み作業が始まりました。
16日から伊那合同庁舎に寄せられた救援物資は、水15箱、保存食18箱、使い捨てカイロ23箱、幼児用紙おむつ26箱などとなっています。
職員らは、およそ1時間かけて、品目別に積み込みました。
搬送は、長野県トラック協会と長野県石油商業組合の協力で、県全体で5台のトラックを使って行われます。
トラックの運転手は「事故のないよう気をつけて行きたい」と話していました。
これらの物資は、岩手県の救援物資の集積拠点となっている滝沢村に届けられます。 -
宮坂組 義援金120万円送る
南箕輪村の株式会社宮坂組は、今回の地震の被災地に対し120万円の義援金を送りました。
17日は、宮坂組の宮坂道廣社長などが、南箕輪村役場を訪れ、唐木一直村長に義援金を手渡しました。
宮坂組では、11日の地震発生直後から、社員らが何か役立つ事がないか話し合い、募金を行ってきました。
宮坂社長は、「今、出来る事をした。少しでも被災された方達の役にたてば」と話していました。
唐木村長は、「ありがたい、支援の輪を広げていきた」と話していました。
なお、伊那市では、17日までに集まった義援金1,114万円を、日本赤十字社長野支部に送金したということです。 -
箕輪町が救援物資受付開始
箕輪町と箕輪町社会福祉協議会は17日から、東日本大震災の被災地に送る救援物資の受付を始めました。
受付窓口の箕輪町ボランティアセンターでは、物資を受け入れる準備が整えられています。
受け付ける救援物資は、水、毛布、保存食、粉ミルクなど長野県が指定している物資と同じ15品目です。
町での受付は今月31日までで、窓口はボランティアセンターと箕輪消防署です。
受付は、ボランティアセンターは月曜日から金曜日までの午前9時から午後5時まで、箕輪消防署は土日祝日も含め24時間受け付けます。
また、伊那市でも17日から救援物資の受付を開始しています。
救援物資の窓口は、伊那市役所103会議室、市役所社会福祉課、各総合支所保健福祉課となっています -
「伊那市の放射線数値 平常どおり」
20年以上にわたり、伊那市内の放射線を測定している富県の小牧崇さんは、現在の伊那市の放射線数値は、平常どおりとしています。
小牧さんは、元高校の教諭で、名古屋市に本部を置くチェルノブイリ原発事故の民間救済団体、「チェルノブイリ救援・中部」で活動しています。
チェルノブイリ原発事故後、放射線検検知器を購入し、現在は2台を所有し、20年以上にわたって放射線の測定を続けています。
白い検知器は、放射線のガンマが通過した回数をカウントするもので、現在、通常自然界に存在する、20程度の値を示しています。
黒い検知器は、ウクライナで購入したもので、平常と同じ程度の0.1マイクロシーベルト程度の値を示しています。
どちらの検知器も、平常どおりの数値を示していて、小牧さんは、現在、伊那市には放射線による汚染はなく、心配する必要はないとしています。
小牧さんによると、県内で、放射線検知器を所有する人たちで、メールなどを使った情報交換が始まっていて、もしも異常を検知した場合は、地域メディアなどを通して広く公表したいとしています。 -
高遠さくら祭り規模縮小へ
伊那市は、震災の影響により、高遠城址公園さくら祭りの規模を縮小し、電力や燃料不足などへ対応したい考えを17日示しました。
伊那市によると、震災の復興の兆しが見えない現在、高遠さくら祭りへの来場者の減少が見込まれることから、規模を縮小し、実施したい考えを示しました。
そのほか、燃料不足への対応や、発電機などの入手が困難なことから、ライトアップは中止するとし、閉園時間を午後8時までと1時間半繰り上げます。
また、バスの手配が困難なことから、バスの運行については縮小し、伊那市役所と城址公園を結ぶシャトルバスは中止するとしています。
伊那市では、全体の規模は縮小となるが、観桜客の受け入れ態勢やおもてなしについては、これまでと変わらず確保していきたいと話しています。 -
救援物資の受付はじまる
長野県は16日から、東日本大震災の被災地に送る支援物資の受付を始めました。
受付場所の一つとなっている伊那合同庁舎には、毛布や保存食などが続々と届けられています。
受付は16日午前8時30分からはじまり、伊那合同庁舎には、毛布や保存食など支援物資が届けられていました。
受け付けている支援物資は、水、毛布、保存食、粉ミルク、ボックスティッシュ、乾電池などで、未使用のものに限るとしています。
県の支援物資の受付は土日祝日を含め当面1か月間で、受付時間は、午前8時30分から午後7時までとなっています。 -
ホテル、旅館、飲食店に経営に影響
今回の地震で上伊那のホテル、旅館や飲食店の経営にも影響が出ています。
ホテル、旅館業は高校伊那駅伝の中止などにより経営に打撃を受けています。
伊那市荒井のホテル伊東館の中村浩社長は「駅伝の中止は大変痛い。今は被災地の1日も早い復興を願う。」と話しています。
一方、伊那市荒井の割烹海老屋では先週11日に地震が起きて以降、宴会などの予約のキャンセルが相次いでいます。
鈴木一比古社長は「祝いごとなどの自粛ムードが広がっている。」と話していました。 -
上伊那の小中学校で卒業式始まる
卒業式シーズンも本番を迎えました。
上伊那の小中学校では16日から卒業式が始まりました。
このうち伊那市の伊那中学校では男子70人、女子67人の、合わせて137人が卒業を迎えました。
初めに、東日本大震災での犠牲者の冥福を祈り黙とうをささげました。
式では、細江孝明校長から卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。
細江校長は、「自分の特技を高めた部活動、全校を引っ張ってきた生徒会活動など3年生の活躍は目を見張るものがありました。それぞれの進路に向かって頑張って下さい」と式辞を述べました。
また卒業生を代表して田中智康君は、「卒業生137人はそれぞれの道へと進んでいきます。伊那中でつちかった体験を活かし将来に向け前進します」と答辞を述べました。
9年間の義務教育を終えた卒業生は通い慣れた学び舎を後にしていました。
上伊那の小中学校の卒業式は17日、ピークを迎えます。 -
上伊那地域のレギュラーガソリン10.5円値上がり
長野県は15日、上伊那地域のレギュラーガソリンの平均価格が先月に比べ10.5円値上がりしたと発表しました。県石油商業組合上伊那支部では、今回の値上げは震災の影響によるものではないとしています。
県の発表によりますと、上伊那のレギュラーガソリンの平均価格は、3月14日時点で1リットルあたり152.5円と、先月14日と比べて10.5円値上がりしています。
県石油商業組合上伊那支部によりますと、今回の値上げは、震災前の原油価格に基づいて決められ、中東情勢などの影響によるもので、震災とは関係がないという事です。
ただ、関東方面からの入荷が遅れていて給油制限などが行われていますが、中京、関西方面からの入荷があるため、消費者には不要な買い急ぎはしないよう呼びかけています -
食料品など品薄 冷静な対応を
伊那市内の大型店などでは、東日本大震災後、食料品や日用品が品薄となっています。
こうしたことから伊那市では家庭で必要なものだけを買うよう冷静な対応をお願いしたいと呼びかけています。
伊那市の大型店では、15日も水や電池、トイレットペーパーなどの日用品や防災用品を買い求める人の姿が多く見られました。
ある男性は、「水が一番ほしかったが、今はないと聞いた。トイレットペーパーや、米、カップ麺などを買って帰りたい」と話していました。
アピタ伊那店では、被災地への供給を優先しているため、カップメンや電池などが品薄となっています。
アピタ伊那店ではカップメンや水、電池などは現在店頭に並んでいる商品のみで、今後の入荷のめどはたっていないということです。
伊那市生活環境課では「被災地への安定した物資の供給のためにも、家庭で必要なものだけを買うよう冷静な対応をお願いしたい」と呼びかけています。 -
箕輪町保育園9園から7園へ
箕輪町は、平成32年度までに、保育園の数を現在の9園から7園にする整備計画方針案を、14日、示しました。
箕輪町保育施設整備計画方針案は、14日、開かれた、箕輪町議会全員協議会で示され、町側から、議員に説明が行われました。
整備計画方針案では、現在町内にある保育園9園のうち、沢、おごち、長岡、木下北、木下南保育園について、統廃合や建て替えを行うとしています。
施設整備計画案のうち最優先は、おごち保育園と長岡保育園を統合し、新しい保育園を箕輪東小学校の近くに建設する事となっています。
次は、木下北保育園と木下南保育園を統合し、新しい保育園を木下南保育園など、用地取得に費用がかからない場所に建設。
他は、沢保育園の建て替えとなっています。
町では、増加する未満児保育や長時間保育の要望に答え、計画的な建て替えと、効率的な保育園運営を実施していきたいとしています。
保育施設整備計画方針案については、今後、区や保護者などから広く意見を聞き、整備計画を策定する事になっています。 -
一部の食料品などが品薄に
東日本大震災の影響で、飲料水や食料品が被災地優先で送られていることから、量販店では水やカップメンなど一部の商品の入荷が少なくなっています。
伊那市のベルシャイン伊那店では、地震の影響で一部の商品が品薄になっていることをお詫びする説明文が陳列棚に置かれています。
現在、飲料水やカップメン、パックご飯など、保存の利く商品は、被災地へ優先的に送られているため、品薄になっています。
ベルシャイン伊那店では「商品の被災地優先に協力したい。一部ご迷惑をおかけしますが、ご理解、ご協力をお願いしたい」と話しています。 -
わんぱくおやこ塾 いちご狩り楽しむ
保育園に通う前の子供と母親が通う伊那市の西箕輪公民館の教室「わんぱくおやこ塾」は9日、みはらしいちご園でいちご狩りを楽しみました。
9日、わんぱくおやこ塾の今年度最後の教室が開かれ、38組の親子が参加しました。
みはらしいちご園では、お世話になっている地元、西箕輪に感謝の気持ちを伝えようと、毎年わんぱくおやこ塾をいちご狩りに招待していて、今年で3年目です。
ハウスには、酸味がなく甘みの強い章姫、甘みと酸味のバランスがとれた女峰、少し酸味のある紅ほっぺの3種類のいちごがあり、子供達は、赤く実ったものを探しておいしそうに口に運んでいました。
ある母親は、「自分でとって食べるので、子供も、楽しく、いつもより沢山食べることができました」と話していました。 -
みなみみのわフォトグランプリ
第5回みなみみのわフォトグランプリの審査が9日夜行われ、最優秀賞に伊那市富県の小林兼久さんの作品が選ばれました。
最優秀賞に選ばれた小林さんの作品のタイトルは「秋深まるユリの木並木」です。
信州大学農学部のユリの木並木を撮影したもので、紅葉の黄色がきれいに出ていたことなどが評価されたということです。
今年のフォトグランプリには17人から57点の応募がありました。
表彰式は30日に行われる予定です。 -
中央蘭友会が春蘭展
春の早い時期に花を咲かせる野生のランの一種、春蘭の展示会が伊那市の伊那市民会館で開かれています。
これは、愛好家のグループ、中央蘭友会が毎年この時期に開いているものです。
会場には、およそ100鉢が並んでいます。
会員は伊那谷を中心としたおよそ30人で、栽培方法など皆で勉強しているということです。
中央蘭友会の土屋澄一会長は、「春蘭は清楚で可憐、飽きの来ない花。育てていると元気が出て、人生が豊かになる」と魅力を話していました。
この春蘭の展示会は13日まで、伊那市民会館で開かれています。 -
春の訪れ告げる ザゼンソウ
伊那市横山で、春の訪れを告げる花「ザゼンソウ」が姿を見せ始めました。
一面雪に覆われた横山の森林内で雪を溶かして顔を出しているのがザゼンソウです。
ザゼンソウは、3月から4月にかけて咲くサトイモ科の花で、回りの黒紫色の部分が仏炎苞と呼ばれる葉の一種で、中に見える黄色く丸いものが花です。
ザゼンソウは媒介しているミトコンドリアの力を借りて自ら発熱し、雪を溶かして顔を出すと言われています。
群生地の管理をする横山区によると、まだ蕾のものが多く、見ごろは4月上旬頃になりそうだということです。 -
東北太平洋沖地震 被災地へ援助隊派遣
11日午後2時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震で多くの被災者が出ていることから、国の要請を受け、上伊那地域からも援助隊が被災地へと派遣されています。
被災地へ向かったのは、伊那中央病院の、災害時のトレーニングを受けた医療チームDMATと伊那消防組合の緊急消防援助隊1隊、天竜川河川事務所の災害復旧支援チームTEC‐FORCEです。
伊那中央病院のDMATチームは、11日午後6時に伊那中央病院を出発しました。
12日現在岩手県内で活動していて、災害現場での治療優先順位をつけ医療を行うトリアージや災害拠点病院での治療などを行っているということです。
伊那消防組合の緊急消防援助隊は宮城県に派遣されました。
派遣されたのは、救急車1台と救急や後方支援を行う隊員5人です。
隊員らは、11日午後6時に上伊那を出発、12日は午前10時から宮城県仙台市近くで活動したという事です。
また、国土交通省天竜川上流河川事務所は緊急災害対策派遣隊TEC‐FORCEの5人を派遣しました。
TEC‐FORCEは、現地での技術的な支援を行います。
災害を受け白鳥孝伊那市長は「会津若松など友好都市には連絡をして被害が少ないことは確認できたが、大きな災害。できることはやりたい。」と話し、20日に行われる春の高校伊那駅伝については「東北、関東からも毎年出場してくれている学校があるので状況を確認したい。非常に心配している」と話していました。
今後、伊那消防組合が13日に緊急消防援助隊の第2陣を被災地へ送る他、伊那市では要請があれば給水車を派遣するということです。 -
上伊那の観光 24コースを検討
上伊那地域観光戦略会議の観光情報分科会が11日、伊那合同庁舎で開かれ、季節やテーマごとに観光地などを組み合わせた24のコースを検討しました。
観光情報分科会は、県や、上伊那の市町村担当者で組織されています。
上伊那地域観光戦略会議の分科会の一つで、去年8月から検討を進めてきました。
委員から、848の観光資源が提案され、ターゲットや、お薦めの時期などがデータベース化されていました。
それを元に、3つの班に別れ、1月に2つのコース、あわせて24のコースを作りました。
コースは、桜とグルメドライブコース、中央アルプスと早太郎温泉の旅などで、2つ以上の市町村をまたがるコースとなっています。
会議では、各班から、コースのプレゼンテーションが行なわれました。
旅行会社や名古屋観光情報センターの職員などのアドバイザーからは、「一部には、重なっているコースもあるので、精査したほうがよい」「地域ならではのグルメなどが盛り込まれているのはとてもよい」などの意見が出されていました。
分科会では、出された意見などを反映した観光資源のデータベースや、観光コースについて上部組織の上伊那地域観光戦略会議に5月過ぎに報告する予定です。 -
ブラジルの日系人の祭りで信州そばの手打ち実演販売
今年7月にブラジルで開かれる日系人の祭り「フェスティバル・ド・ジャポン」で、信州そばの手打ち実演販売が行われます。
11日は、在伯長野県人会の北澤重喜会長や、伊那市そば打ち名人の会の小林史麿会長ら8人が伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長にフェスティバル参加を報告しました。
「フェスティバル・ド・ジャポン」は、ブラジル日本都道府県人会連合会が中心になって毎年開いているイベントです。
小坂樫男前伊那市長が、県人会創立50周年記念式典でブラジルを訪れ交流したことをきっかけに、そば打ち名人の会が実演を行うことになったものです。
北澤会長は「日系移住者の生活レベルはあがってきている。ゼロから出発し、今日まで暮らしてきた実態を、祭りを通してみてもらいたい」と話しました。
伊那市そば打ち名人の会では、祭り当日に現地で実演販売を行う一般参加者を募集する予定です。 -
伊那路3月号春の高校伊那駅伝を特集
地域の歴史などを紹介している伊那路3月号は、今回初めて春の高校伊那駅伝を特集します。
10日は、本を発行している上伊那郷土研究会の編集委員9人が、伊那市荒井で発送作業を行いました。
伊那路は、1957年昭和32年創刊の月刊誌で、地域の歴史や文化などを取り上げています。
今回は、30年以上の歴史がある春の高校伊那駅伝に関心を持ってもらおうと、初めて特集されました。
3月号は、現役の監督や大会に出場した選手などの話の他、駅伝に関するコラムや歴史などが48ページにわたり紹介されています。
伊那路は、全国の上伊那郷土研究会会員およそ700人に配られます。
市内の書店でも、1冊500円で販売される他、希望者には郵送も行うということです。 -
映画「ほかいびと伊那の井月」撮影終了
幕末から明治にかけて伊那谷を放浪した俳人、井上井月を題材にした映画、「ほかいびと伊那の井月」の撮影が、10日終了しました。
10日は伊那市高遠町で最後の撮影が行われました。
3月10日は、井月の命日にあたり撮ったシーンも井月が、亡くなる場面でした。
主役の井月は舞踊家の田中泯さんで、ほかは地域住民が役者をつとめました。
映画「ほかいびと伊那の井月」は、平成21年から、伊那谷で撮影が始まり、収録した場面は200時間におよぶということです。
地元住民およそ400人が出演した映画「ほかいびと伊那の井月」は、今後編集作業にはいり、今年秋に公開されます。 -
木のおもちゃを展示
伊那市と友好提携を結んでいる新宿の赤ちゃん誕生記念に伊那市の木工職人が作った木のおもちゃが来年度から贈られます。
伊那市役所には新宿に贈る木のおもちゃが並べられ、訪れた親子連れが遊べるスペースが設けられています。
新宿では年間およそ2千人の赤ちゃんが生まれているということで、これまで誕生記念に図書券を贈っていました。
来年度から、温もりのある木のおもちゃを贈ることとなり、友好提携を結んでいる伊那市の木工職人が、おもちゃを作ることになりました。
贈られるのは、積み木など、木目や木のあたたかみを感じることができる9種類でこれらは、市内の木工職人が作ったものです。
このグループは新宿で来年度からはじまる木のおもちゃを贈る事業にあわせ、伊那市木工職人グループとして正式に発足する予定です。
伊那市では、新宿の子どもたちが、木のおもちゃに親しみながら、自然への興味関心をもち、自然を大切にする心を育んでもらいたいと話しています。 -
ありがとう空牙
木曽馬を飼育してきた伊那市の伊那小学校6年森組は8日、木曽馬とのお別れ会を開きました。
伊那小学校6年森組が飼育していた木曽馬の雄、空牙です。
森組では、総合学習で昭和初期の農村の暮らしを再現しようと米づくりなどを体験しました。
木曽馬による農作業を体験しようと、5年生の時に飯山市の馬主から空牙を譲り受けました。
3月子ども達が卒業を迎えることから、空牙を、不登校の子どもなどを受け入れている伊那市高遠町のフリーキッズヴィレッジに引き渡すことになりました。
会では、子ども達が空牙と一緒に生活した思い出や感謝の言葉を発表しました。
また、武田育夫校長から空牙に卒業証書が送られた他、クラス全員で歌のプレゼントをして別れを惜しみました。
空牙がトラックに運びこまれれると子ども達は大粒の涙。
子ども達はトラックの姿が消えるまで見送っていました。 -
第39回伊那まつり 実施方針案了承
今年の第39回伊那まつりの企画会議が、7日夜、伊那市のいなっせで開かれ、祭りの実施方針案が了承されました。
伊那まつり企画会議は、去年12月から5回に渡り開かれてきました。
伊那まつり企画会議では、●市民踊りについて、伊那節・勘太郎月夜唄と、ダンシングオンザロードの時間帯を分けて踊ること、●市役所の職員が主体に行ってきた運営を、できるところから市民に移管していくことなどが決まっています。
会議では、これらの検討をまとめた実施方針案が示され、了承されました。
実施方針案は、17日に開かれる伊那まつり委員会に示される事になっています。 -
内藤頼直が寄進した鎧や兜
伊那市高遠町の上山田と下山田の区長らは8日、地元の八幡宮にある鎧や兜などを歴史資料として高遠町歴史博物館に預けました。
8日は、地元の関係者や教育委員会など15人が立ち会い、鎧や兜などを歴史博物館に預けました。
鎧や兜は、江戸時代最後の高遠藩主、内藤頼直が明治4年3月に旧山田村の八幡宮に寄進したものとされています。
資料によると内藤家は明治維新に伴い、高遠領内およそ120箇所の神社などに鎧や兜などを寄進していたということです。
8日は、学芸員から鎧や兜の説明がありました。
保存状態が良く、弁当箱や水筒など戦いに出向く際の付属品がある事が他にはみられない特徴ということです。
預けられた鎧などは今月26日からはじまる春の特別展で一般公開される予定です