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伊那地区保健委員会研修会
伊那市の伊那地区保健委員会の研修会が30日、市役所で開かれ、体と心のリフレッシュ法を学んだ。
伊那地区保健委員会では、家族や地域の健康づくりのため、年に4回研修会を開き、健康について学んでいる。
この日は、伊那市総合型地域スポーツセンター・クラブマネージャーで健康運動アドバイザーの山岸洋子さんを講師に迎え、体と心をリフレッシュする方法を学んだ。
参加者は、「気持ちと体はつながっている」という説明を受け、実際に前向きなことを考えたときと否定的なことを考えたときの体の力の入れ具合などを体験した。
山岸さんは、「疲れや肩こりなどの体の変化は、気持ちの落ち込みや疲れが原因になっていることが多い。自分の内側に目を向け、気持ちを意識して生活することで、体も楽になる」と説明していた。
参加者は、楽しみながら健康について理解を深めていた。 -
子ども心のフォーラム
子どもの心と携帯電話について理解を深めるフォーラムが31日、伊那市役所であった。伊那市教育委員会などの主催で、教育関係者や地区子ども会育成会などの約130人が参加した。
長野県教育委員会心の支援室の町田暁世室長が、現代の子どもたちと携帯電話について話した。
町田さんは▽携帯電話は単なる電話ではなく、テレビやビデオ、カメラ、財布までもついているコンピューターであること▽今ポルノが流行っていて、携帯ネットでは子どもが全裸の写真を掲載することが起きていること竏窒bした。
また、メールやゲーム、ネットなどのメディア中毒の症状として、学校のことがおろそかになる、やめさせようとすると暴言、暴力をふるうなどの症状を挙げた。
町田さんは、「携帯は悪い面だけではない。うまく使えば使えるもの」としたうえで、「携帯の問題を克服するのは大人の力。大人が笑顔でコミュニケーションし、人と人との横のつながりを大切にしてほしい」と話した。 -
はなまる探検隊国際交流
伊那市内の小中学生でつくる「はなまる地域探検隊」は31日、料理を通じて国際交流をした。
いなっせで交流会が開かれ、はなまる探検隊の子ども約50人が、外国人と一緒に料理を作った。
外国人との交流を通じて、世界に目を向け、自分から積極的にものごとに取り組むことを学んでもらおうと開かれた。
この日はアメリカや中国、南アフリカなど、上伊那在住の6カ国の外国人10人が、それぞれの国でよく食べられている料理を子どもたちに教えた。
最初は緊張してコミュニケーションがとれなかった子どもたちも、料理を作っていくうちに打ち解けていた。
料理が完成すると、それぞれのお国料理を全員で味わった。
はなまる探検隊隊長の伊藤元郎さんは、「交流を通じて、少し抵抗のあることでも積極的に足を踏み出していけるようになってほしい」と話していた。 -
防災講演会
地域の防災意識向上を図ろうと、伊那市防災講演会が31日、いなっせで開かれた。会場には市内の自主防災組織のメンバーや消防団員など約300人が集まった。
講演では、伊那市出身で防衛大学名誉教授の中村三郎さんと、愛知県で地震対策コンサルタントをしている鈴木啓之さんが講師を務めた。
中村さんは、豪雨災害や土砂災害について事前の心構えが必要竏窒ニ話し、「自分の住んでいる地域ではどんな災害が起きた歴史があるのかを知り、観察眼をもって、地域の変化に注目してほしい」と呼びかけた。
また、さまざまな地震の被災地を目の当たりにしてきたという鈴木さんは、被害に遭いやすい家具の配置などについて話した。
鈴木さんは、「机の下に隠れることが必ずしも安全ではない。食器などが落ちて飛び散ることもある。地震が起きた時にあり得るすべての状況を想定して、非難する場所を考えてください」と話した。 -
長谷地区保護者対象アンケート 結果まとまる
伊那市長谷の保育園児から中学生までの保護者を対象とした家族構成などに関するアンケート結果がまとまり、30日夜開かれた長谷地区の地域協議会で報告された。
この日は、長谷総合支所で今年度6回目の地域協議会が開かれた。
その中で、協議会の委員で、長谷地区保護者連絡会代表の中山和文さんが、保護者に対して行ったアンケートの結果を報告した。
アンケートは、長谷地区の生活に関する現状と課題を把握し、地域全体で考えていこうと、保護者連絡会が実施した。
質問内容は、家族構成や住宅状況、定住促進策などについてで、107世帯を対象に行い、87世帯から回答があった。
家族構成についての質問では、祖父母と同居しない核家族が43世帯と全体の半分を占め、年々増加傾向にある。
このことから、学童クラブや延長保育などの必要性が高まっている竏窒ニ分析している。
また、平成21年度末で終了する長谷地区の定住促進策の効果があったか、という質問については、住宅に関する補助や、高校への通学費補助など、全9項目で9割近くの人が「効果があった」と答えている。
その一方人口は減少傾向にあり、平成17年に2199人だった総人口は、現在2091人と4年間で100人以上少なくなっている。
連絡会代表の中山さんは、「地域の課題について、行政施策も必要だが地域の人たちが現状を理解し、危機感をもって考えていくべき」と話す。
今後保護者連絡会では、アンケート結果を地区の会合で配るなど住民への周知を図っていきたい考え。 -
子ども地球サミット今夏開催へ
南箕輪村は、エコロジー啓蒙イベント「子ども地球サミット」を今年の夏に開催する。
30日の記者会見で、イベントを企画、運営するトリニティから概略が説明された。予算規模は1500万円で、村はこのうち300万円を補助することにしている。
南箕輪村は、去年を環境元年と位置づけ、キッズエコロジーコンサートを開催した。
今年は、そのコンサートのミュージカルを核にして、7月31日から8月3日までの滞在型のイベントにする計画で、名称も子ども地球サミットとなる。
小学3年生から6年生までが対象で、村内から50人、村外から25人を募集するほか、カザフスタンや台湾などの外国の子ども25人を招待する予定。
大芝高原に宿泊し、自然探検や野菜の収穫、環境をテーマにした意見交換もして、ミュージカルで発表する。
タレントの雪村いづみさんが特別出演する予定で、会見では雪村さんからのメッセージも紹介された。
トリニティ社長で子ども地球サミットのエグゼクティブプロデューサー沢由紀さんは、「入り口は遊びで出口は文化。交流して学びあい、長野から世界に環境の輪を広げていきたい」と話している。 -
南箕輪村中部保育園にデジカメ寄贈
オリンパス株式会社の労働組合伊那支部が30日、南箕輪村の中部保育園にデジタルカメラを贈った。
この日は、オリンパス労働組合伊那支部の2人が中部保育園を訪れ、3万円相当のデジタルカメラ1台を贈った。
そのお礼に園児から、年長の2クラスが作った花瓶がプレゼントされた。
オリンパス労働組合では、2000年から毎年、地域へのお礼として市町村にデジタルカメラを贈っている。
伊那支部は今年、伊那市、駒ヶ根市、南箕輪村の4つの保育園に贈る。
贈呈式のあと、2人は園児と一緒に遊んだ。
高島みよし園長によると、保育園ではカメラが足りず、古いものを修理したり、個人のものを持ってきて使っていたということで、「本当に助かります」と話していた。
保育園では早速、2月の豆まきでこのカメラを使うという。 -
新年お茶会で親睦
伊那市の障害者社会就労センターで恒例の新年お茶会が29日、開かれた。
お茶会には、山寺区の高齢者クラブ「白山クラブ」などが招待され、センターの利用者と一緒に静かな時間を過ごした。
お茶会は、今年1年無事に過ごせるようにとの願いを込めて行われている。
この日は、伊那市のサンライフ伊那で学んでいる煎茶道方円流が玉露を用意した。
煎茶道では、まず一煎目を飲み、お菓子を食べた後、二煎目を飲むという。
お茶席に座った人たちは、玉露の味と香りを楽しんでいた。
ある利用者は、「楽しみにしていました。とてもおいしかったです」と笑顔を見せていた。
白山クラブの笠松保会長は、「お茶会での交流という機会はあまりないので、いい交流ができました」と話していた。 -
ヤングドライバー表彰式
若手社員が交通事故防止を呼びかけるコンクールの表彰状伝達式が29日、伊那警察署で行われた。
企業の若手社員などで作るヤングドライバークラブで、交通事故防止活動の成果があった団体を表彰している。
優秀クラブに選ばれたのは、箕輪町の伸光製作所、NTN株式会社長野製作所、南箕輪村の信英畜電器箔、大明化学工業の4社。
受賞した4社は、社員に対する交通安全講習会の実施や、スタッドレスタイヤのチェックなど、それぞれ交通事故防止活動を行っている。
また、三洋グラビアの沖村綾さんが、ポスターの部で優秀賞に選ばれた。
ある受賞団体の代表者は、「表彰をされたことで、交通安全に対する会社の意識も高まると思う。今後も活動を続けていきたい」と話していた。
また、日ごろから警察活動に協力している人への感謝状の贈呈も行われ、伊那市の橋爪まんぷさんと箕輪町の春日恭三さんに感謝状が贈られた。 -
園児と小沢花の会が五平もち作り
伊那市の伊那西部保育園の園児が29日、日ごろ交流のある小沢花の会と五平もち作りを楽しんだ。
保育園には毎年、小沢花の会から卒園と入園の時期に花のプランターが贈られているほか、花壇づくりで交流している。
この日は、感謝の気持ちを込めた交流会をしようと、小沢花の会を招待した。
会から女性6人が訪れ、園児が五平もちの作り方を教わった。
園児は、半分ほどつぶしたご飯をラップに包んで丸め、割りばしに刺した。
五平もちはホットプレートで焼き、ごまみそを塗って出来上がった。
小沢花の会の会員は、「子どもたちと一緒に過ごせる時間がうれしい。楽しかったです」と話していた。 -
ガールスカウトの防災マップ入賞
社団法人日本損害保険協会が行っている防災マップのコンクールで、箕輪町のガールスカウトが作ったマップが入賞した。
マップを作成した箕輪中部小学校6年の橋本瑤子さんと、箕輪東小学校の吉沢楓さんが28日、箕輪町役場を訪れ、平沢豊満町長に入賞報告をした。
ガールスカウト長野県第34団では去年から、防災マップコンクールに応募していて、去年に引き続き入賞を果した。
コンクールには、全国の小学生から1235点が寄せられていて、15点の入賞作品が選ばれた。
2人は、町内の用水路をテーマに選び、2日間歩いて取材し、4日かかってマップを完成させたという。
マップでは、質問を開くと回答が出てくる扉を走る電車の上に並べるなどの工夫がされていて、コンクールでも、「質問電車が未来へ向け走っていくようだ」と評価されたという。
受賞について橋本さんは、「調べるのは草が茂っていたりして大変だったが、一生懸命作ったマップが賞をとれてうれしい」。吉沢さんは、「このマップが箕輪町の役に立てばうれしい」と話していた。 -
153号伊那バイパス工事へ
国道153号伊那バイパス伊那市工区の工事が、来月5日から始まる。
工事が始まるのは、伊那市福島の市道・西田河原線沿い。
現在架け替え工事が進められている新しい天竜橋から、テクミサワ付近まで760メートルを延長するもので、平成22年度の完成を目指している。
現在は、道路を拡幅するため西田河原線の両脇にある側溝を移設する作業が行われている。
153号バイパス工事は、平成9年度に事業に着手し、箕輪町木下地区から南箕輪村まで工事が進められてきた。
総事業費は215億円で、伊那市のナイスロードまで延長7.6キロの道路の建設を目指す。
全幅員は28メートルで、最終的には4車線化を目標としているが、今回の工事は暫定2車線で進められる。
事業着手から10年かかり、153号バイパス工事の伊那市工区がスタートすることになる。
同工区の安全祈願祭・起工式は、2月5日に予定されている。 -
スギ花粉飛散例年よりやや多い
飯田保健所は今年の飯田下伊那のスギ花粉の飛散予測を28日、発表した。
今年は例年よりやや多く飛散する見込み。
飯田保健所によると、スギ花粉の飛散開始時期は2月21日ごろからとしており、昨年より2週間ほど早い。
スギ・ヒノキの花粉飛散量は、昨年より多く、例年よりやや多い量になると予測している。
飯田保健所では、花粉症の人は医療機関や薬局に相談するなど早めの予防対策を呼びかけている。 -
新春囲碁大会
日本棋院上伊那支部の新春囲碁大会が25日、伊那市西春近のサンライフ伊那であった。
今年最初の大会で、会員を中心に箕輪町から中川村までの34人が参加した。
大会は、会員同士の交流を図るとともに、互いの腕前を競う場として開かれている。
この日は3段以上のクラスに19人、2段以下のクラスに15人が参加し、1人5局ずつ、クラス別のリーグ戦で競った。
小中学生も参加し、大人との対局に臨んでいた。
参加した人たちは、一手一手先を読みながら碁を打ち、今年の初碁会を楽しんでいた。
大会の結果、3段以上のクラスは箕輪町の林睦之さん、2段以下のクラスは南箕輪村の太田啓介さんが優勝した。 -
県がインフルエンザ警報発令
伊那市内の高校では学級閉鎖県は28日、インフルエンザが全県に流行していることから、インフルエンザ警報を発令した。
県の感染症発生動向調査では、今月19日から25日の1週間で一つの医療機関のインフルエンザ患者数が30人を超えている。そのため県では、全県に流行が拡大しているとして、この冬、初となるインフルエンザ警報を発令した。
県衛生部によると、伊那市内の高校2年生のクラスで、生徒数36人中9人が発熱や咳などの症状を訴え欠席しており、このクラスでは26日から30日までの間、学級閉鎖の措置をとっている。
県では、うがい、手洗いなど感染予防につとめるよう、呼びかけている。 -
縄文の火起こし体験
縄文時代の火起こしの体験や火の話を聞くイベントが25日、伊那市の伊那図書館で開かれた。
イベントでは、縄文式の「きりもみ式発火」の世界記録を持っている福島県のNPO法人森の遊学舎代表理事、大西琢也さんが講師を務めた。
親子など約30人が参加し、火打石の使い方や、火について書いた本の話などを聞いた。
その後、参加者が「きりもみ式」火起こしに挑戦した。
きりもみ式は、木の板に開けた穴に棒を差し込み、両手で回して摩擦を起こし、火種を作る方法。
火起こしは、なかなかうまくできず、参加者は力いっぱい棒を回していた。
火種を、乾燥させたガマの穂に包み、手に持ってぐるぐる回して火起こしに成功すると、歓声が上がった。
大西さんは、「自分の体験を通して感じることが一番。自分で挑戦し、工夫していく経験をしてほしい」と話していた。 -
伊那市、新しい保健センターに上伊那口腔保険センターを移設する方針示す
伊那市は26日、2010年度に開設を予定する新しい市保健センターに、上伊那口くう保健センターを移設する方針を示した。
方針は、この日行われた市議会社会委員会の口くう保健センターの視察に同行した伊藤健保健福祉部長が上伊那歯科医師会に示したもの。
現在口腔保健センターは、伊那市荒井の保健センターに併設されており、上伊那広域連合の委託で上伊那歯科医師会が運営しており、日曜診療や、歯科検診、歯科指導を行っている。
新センターは、現在のセンターと同じ70平方メートルのスペースを設け、有料で貸し出す。上伊那歯科医師会では「歯科単独ではなく、全診療科との連携が必要」として、新しい保険センターとの併設を市に要望してきた。
宮下徹会長は「歯の疾患と全身疾患(しっかん)の関係は切り離せないもの。保健センターと連携する事で地域住民の保健衛生の向上につなげたい」と話していた。
市では新しい保険センタの設計と旧伊那中央総合病院の解体工事を本年度中に終了し、2010年度4月の開設を予定している。 -
女性人材バンクが医療について学ぶ研修会
伊那市女性人材バンクは27日、伊那中央病院を中心とした医療問題について学ぶ研修会を開いた。
女性人材バンクは、女性の積極的な社会参画を促し、活動を発展させることを目的として市が設置しているもので、この日は18人が参加し、酒井茂副市長の話を聞いた。
酒井副市長は、医師不足で中病でも医師の過剰勤務が生じていることなどを説明。
「住民との協働が一番重要になってくる」と話し、コンビニ受診の抑制や、かかりつけ医の利用促進などを挙げた。
酒井副市長は「人の健康が大事。健康都市づくりのためには女性の視点が重要になる。リーダーシップを発揮して市にも提言してほしい」と語った。
参加者の一人は「夜間救急で中央病院の医師と開業医が協力していることに関心した」と話していた。 -
保科正之のNHK大河ドラマ化実現を目指し、「名君保科正之公の大河ドラマをつくる会」などが、NHKに陳情
高遠ゆかりの人物、保科正之のNHK大河ドラマ化実現を目指す「名君保科正之公の大河ドラマをつくる会」などは26日、東京都のNHKを訪れ、保科正之の功績や会の活動などが書かれた要望署を茂手木秀樹制作局長らに手渡した。
同会が、大河ドラマ化実現に向けNHKを訪れるのは8回目。この日は、会長の小坂樫男伊那市長をはじめ、村井仁長野県知事など40人がNHKを訪問した。
大河ドラマ実現に向けた署名の取り組みは、2002年にスタートし、昨年12月に30万人を突破。2011年には保科正之が生誕400年を迎えるため、会ではこの年にドラマ化実現を目指したい竏窒ニしている。
会合は非公開だったが、NHKでは「32万人の署名や全国組織などの活動を大変重く受け止めている。長い目で見て欲しい」と話していたという。
2011年のHNKの大河ドラマは、今年6月に発表される。 -
伊那市観光ボランティアガイド養成講座が開講
県外などから伊那市を訪れる人たちに観光案内をする観光ボランティアガイド養成講座が27日、開講した。
同講座は、観光に訪れた人たちに、市民がおもてなしの心をもって案内出来るようにと市観光協会が開いたもの。
60代縲・0代を中心とする市内の69人が集まった。
第1回目の今日は、伊那の歴史や食文化について学習しました。
講師は毎回、伊那市の歴史や文化に詳しい人が担当。
伊那の食について講師を務めた伊那商工会議所の総務企画課長、伊東久さんは、伊那の名物ローメンとソースかつ丼の歴史などを紹介した。
ローメンについては「お酒の好きな方にはつまみになる。食べれば食べるほど奥の深い味になってくる」と話し、伊那のソースかつ丼については、他の地域と違って「量が多くて肉が厚い」と語った。
また、佃煮などを扱う「かねまん」の店主・池上清人さんは、この地域の珍味「ザザムシ」を紹介。
池上さんは「1979年には年間20トン、ザザ虫がとれた。現在は収穫量500キロ程に減り、高級珍味になっている」と紹介した。
講座は12月まで開かれる。次回は高遠の歴史について学ぶ予定。 -
無量寺で福升作り
箕輪町北小河内の無量寺で26日、節分の豆まきに使う福升作りが行われた。
福升を作っているのは、無量寺の中川弘道住職。
無量寺では、2月3日の節分に年男年女による厄除けの福豆まきを行っている。
この升はその時に豆を入れるもので、健康と長寿を願う「寿」の字と幸せを願う「福」の字が書かれている。
中川住職は「経済情勢の悪化など、財に恵まれない時期。今年は忍耐の年になるので、皆さんに頑張ってもらえるよう願いを込めた」と話していた。
無量寺の節分行事、護摩祈祷は2月3日の午後1時から、福豆まきは午後3時から行われる。 -
文化財保護デーに消火訓練
26日は文化財防火デー。
伊那市高遠町の建福寺では、建物や所有する貴重品を火災から守ろうと、消火訓練が行われた。
訓練には、この寺の住職や関係者、高遠消防署の署員など約10人が参加した。
訓練は、焚き火が風にあおられ、近くの木が燃え、建物に燃え広がる危険があると言う想定で行われた。
訓練では、この寺の唐木正紀住職や関係者が消防に通報した。
その後、消火器を使った初期消火、文化財を安全な場所へ運び出す手順などを確認した。
到着した消防隊員らは、田んぼや建物へ放水していた。
「文化財防火デー」は、昭和24年の1月26日、法隆寺で火災が発生し、金堂の壁画が焼けて壊れたことを受け、災害から文化財を守ろうと、昭和30年に定められた。
建福寺は、国の指定重要文化財の狩野派の画家、狩野興以の絵画や、市の指定文化財2点を所有している。
唐木住職は「災難は自分には来ないと思いがち。訓練を通して、危機感を持つことができた」と話していた。
高遠消防署の蟹澤昭二署長は、「伊那市には、国指定の有形文化財などが7カ所ある。これら文化財を住民や管理する施設などと協力し、災害から守る体制を作っていきたい」と話していた。 -
写真俳句展
俳句と、その句に合った風景写真を並べて展示した「写真俳句展」が、南箕輪村の日帰り入浴施設大芝の湯で開かれている。
展示会を開いたのは、南箕輪村北殿の酒井昌好さん。
酒井さんは、高校時代から俳句を趣味としていた。
定年後、自身が撮影した一枚の写真を見ているうちに、句が浮かんできたことから、写真と俳句を組み合わせた作品を作るようになったという。
酒井さんは、7年間で約200点の写真俳句を作ってきた。
今後は、一冊の本にまとめるのが目標という。
この写真俳句展は31日まで。 -
陶房木賊 陶芸展
個性豊かな陶芸作品が並ぶ陶房木賊の陶芸教室作品展が24、25日の2日間、伊那市のいなっせで開かれている。
会場には伊那市を中心とする会員100人が、教室活動で作ってきたオリジナルの作品約500点が並んでいる。
教室ではテーマを決めず自由に作品づくりをしていて、湯のみ茶碗から動物をモデルにした置物までさまざまな作品が並んでいる。
この作品展は25日午後6時まで。希望があれば、ろくろを使った陶芸体験もできる。 -
伊那東小PTA講演会
伊那東小学校で23日、PTA講演会が開かれ、ストレスケアカウンセラーの中垣寿彦さんが、子どもとのかかわり方をテーマに講演した。
講演会は伊那東小学校のPTAが毎年行っているもので、この日は保護者や一般などおよそ100人が集まった。
中垣さんは松本市在住で、カウンセラーとして40年近く悩みを抱える親子の相談に応じてきた経験から、一方的に叱ったり責めたりする家庭教育は、子どもにはプラスにならないことを話した。
また、世の中がめまぐるしく変化する現代、子どもたちを取り巻く環境にはさまざまなストレスがあり、想像以上に子どもたちが疲れていることを話し、「子どもの中に潜んでいる聞こえない声に耳を傾け、子どもの心に届くような言葉で語り合える能力が必要」と話した。 -
古田人形クラブが福祉施設訪問
箕輪町の箕輪西小学校古田人形クラブが24日、上古田の老人福祉施設グレイスフル箕輪を訪問して人形浄瑠璃を披露した。
古田人形クラブは、4年生から6年生までの16人が所属し、毎週練習をしている。
施設での公演は年1回行っていて、この日は「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」を発表した。
これは、お家騒動にからみ離れ離れに暮らす親子の情を描いた話。
施設のお年寄りに喜んでもらえるよう練習をしてきたという児童たちは、人形を巧みに操って演じていた。
施設でも、子どもたちの公演を楽しみにしていたということで、お年寄りたちは人形芝居にじっと見入っていた。 -
せいの神
みはらしファームで伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで22日、県下有数のどんど焼き「せいの神」が行われた。
園内にある畑には、竹やダルマ、西箕輪羽広区の家庭から集められた正月飾りなどが15メートルほどの高さに積み上げられた。
NPO法人森の遊学舎代表理事で、テレビ東京の番組TVチャンピオンで初代野人王に輝いた大西琢也さんが火を起こし、地区住民などが積み上げられた正月飾りに点火した。
火はみるみる燃え上がり、見物していた人たちから歓声が沸き上がっていた。
孫を連れ市内から訪れた斉藤茂宣さんは、「家族全員、病気をせずこの一年、健康で過ごしたい」と話していた。
羽広区では、どんど焼きを「せいの神」と呼び、羽広の獅子舞が地区の家を回る小正月まで正月飾りを取らず、15日以降にせいの神を行ってきたという。
一時間ほどすると火の勢いは弱まり、集まった人たちは餅などを焼いて食べていた。
燃えた跡のおきで餅や繭玉を焼いて食べると、1年間虫歯にならず、風邪を引かない、又書初めを燃やして煙が高く上がると字が上達するという。 -
南アルプスリレー展
南アルプスの世界自然遺産登録に向けて、南アの風景や生息する動物などの写真展が24日から、伊那市役所で始まった。
この展示会は、地域の人たちに南アの魅力をさまざまな角度から見てもらい、理解を深めてもらおうと開かれている。
会場には、南ア世界自然遺産登録長野県連絡協議会に加盟する伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村の4市町村から見える山々の風景写真など20点が並んでいる。
伊那市から見た風景は、桜越しに見た残雪のアルプスや、雪化粧した町から見上げたアルプスが展示されている。
また、南アに生息する昆虫や動物、花を撮った写真もある。
この写真展は2月5日まで。 -
キッズ自然エネルギー活用コンテスト
小学生が自然エネルギーの活用事例を発表するキッズ自然エネルギー活用コンテストが24日、伊那市役所で開かれた。
コンテストは、次代を担う子どもたちに環境に対する意識を高めてもらおうと、伊那テクノバレー地域センター、リサイクルシステム研究会が初めて開いた。
上伊那郡内の小学校6校が参加し、学校で実践している水力や風力、太陽光エネルギーなどを利用した活動について発表した。
このうち伊那西小学校の6年生は、動かなくなっていた水車を復旧してソバの粉をひいた活動や、水車による発電についての研究成果を発表した。
またエコについてPR活動を行っている富県小学校の6年生は、自作の演劇を披露し、節電、ゴミの分別など、一人ひとりが心がける大切さを呼び掛けた。
コンテストの結果、エコ委員会を作り、ペットボトルを使った湯沸かし機や雨水タンクを利用した節水などに取り組んだ赤穂東小学校が大賞に輝いた。 -
無言館の窪島館長が講演
上田市の戦没画学生慰霊美術館「無言館」の館長窪島誠一郎さんが21日、小中学校の教員の前で講演した。
これは伊那市、南箕輪村の教員研修会の一環として行われたもので、約500人が窪島さんの話に耳を傾けた。
窪島さんは、「無言館はよく、反戦平和の美術館とうたわれるが、絵を書いた彼らは平和運動のために描いた訳ではない。彼らは、愛する人を描く中で、多くの人に支えられて生きている幸せを描いた。それは、今、私たちが失いかけているもの」と話した。
講演を聞いたある教諭は、「彼らの記憶を子どもたちに伝えていきたい」と話していた。