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仲仙寺「仁王門」本体完成 春にはしゅん工
老朽化に伴う1世紀ぶりの建て替え工事を進めている、伊那市西箕輪羽広の天台宗「仲仙寺」の仁王門の本体がこのほど、完成した。門は県宝である木造金剛力士像を安置するもので、07年8月から改築工事を進めてきた。あとは門に彫刻を取り付け、道路整備を終わらせ、4月までにしゅん工させる予定だ。
05年に県宝の指定を受けた金剛力士像は、室町時代の主流仏師の作。明治中期の建立と推定される仁王門は、これまでに改修を繰り返したが、雨漏りなどによる像への影響を心配し、06年春に総代会で新築にすることを決めた。事業費は檀家450戸を中心とした寄付で約4千万円。
新しい門は木造の本格的な一層式楼(ろう)門。かわらぶきだった屋根は、銅板ぶき屋根の入母屋作りとなり、規模はこれまでとほぼ同じの幅7メートル、奥行3・6メートル、高さ7・3メートル。また、門と参道の石段などを元の場所から南側へ2・4メートル移動した。
師田香雪住職は「県宝の仁王さまにふさわしい立派な建物ができた。先輩方が約500年間守ってきた仁王さまをこれからは新しい門で守り、後世につなげていきたい」と話している。
今後は総代会を中心に組織する建設委員会が門の完成を祝い、春から秋の間に「落慶法要」を開く予定だ。 -
上伊那教職員美術展 ベル伊那14日まで
第34回上伊那教職員美術展が12日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった。小、中学校の美術科担当教諭らでつくる上伊那美術教育研究会(酒井照明会長)の主催。14日まで。
20縲・0歳代の会員30が一人、1、2点ずつの計40点の絵画やデザイン画、石こう像などを出品。夏の研修会や教職の合間をぬって制作した力作が並ぶ。会場には児童や生徒らが多く訪れている。
作品は油彩や水彩などで描かれた風景画や人物画のほか、コンピューターを使ったデザイン画などジャンルは幅広い。今回は工芸作品にも力が入り、シカを題材に鍛金した高さ1・8メートルほどの大作などが目を引いている。
会員の一人、亀井政昭教諭(伊那養護学校)は「私たちが日ごろ取り組んでいる成果を足を運んで見てもらえるとうれしい」と来場を呼び掛けている。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時30分まで)。 -
かま塾で小学生が凍りもち作り
南箕輪村神子柴の小・中学生を対象にした「かま塾」で12日、凍りもち作りがあった。小学生4人が参加し、地域のボランティアと一緒にもちをつき、切ったもちを障子紙で包むなどした。
「凍りもちは、戦前は子どものおやつだった。昔のことを子どもたちに伝えたい」と、昨年から年間計画の中に取り入れている。
うすと杵で子どもたちも順番に5升のもちをつき、伸したもちを冷ました後に長方形に切り、1つずつ障子紙で包んだ。
6つずつひもで縛ったもちは、3月ころまでボランティアの家の軒先につるし、凍りもちが出来上がったら、かま塾で食べるという。
この日は凍りもち作りのほか、小正月行事で、カヤの先にもちをつけて稲穂も作った。子どもたちは、たこ作りやこま回し、羽根つきなど正月遊びもし、皆でついたもちも、あんこときなこで味わった。 -
公正な入札を実現する伊那市民の会、住民訴訟提訴へ
伊那市の土地開発公社の入札方法の不当性と、土地開発公社に、公金を支出する市の責任を問う住民監査請求を求めた「公正な入札を実現する伊那市民の会」(若林敏明代表)は11日夜、緊急総会を開いた=写真。集まった25人の請求人に対し、若林代表が2件の住民監査請求が却下されたことを報告。今後の方針について検討した結果、今回の却下を不服として伊那市長である小坂樫男氏を相手取って住民訴訟を提訴し、損害賠償などを求めていく方針を固めた。伊那市で住民訴訟が行われるのは初めて。若林代表は「改めて身の引き締まる思い。訴訟の必要性もみんなで確認できた。訴訟によって事実が解明されることが公正な入札制度が実現される一歩」と語った。
提訴は伊那市に対して求めた住民監査請求に絞る方針で、今後は、市に対する監査請求で請求人となった149人全員に訴訟に参加してもらうことを目指す。18日までに委任状を集め、予定では22日に訴訟を提出する。
この日、若林代表は「残念な報告をしなければならない」として、2件の請求が却下となったことを報告。「見積もり入札とは何なのか、依然して不透明のまま。公正で適正な入札のためには、過去もうやむやにせず、正していくことが必要ではないか」と訴えた。また、同会の代理人である松村文夫弁護士は「公社はともかく、市の違法、不当については監査もせず、門前で却下するのはひどい。裁判は公判廷で行われるため、今度は相手も言い分を出さなければならなくなる。正々堂々と訴訟をやるべき」とした。 -
高遠さくらホテル写真コンテスト受賞者決定
高遠さくらホテルが昨年2縲・2月に募集していた写真コンテストの受賞者が決まった。
同コンテストには高遠さくらホテル近辺を撮影した作品約30点の応募があり、その中から特選1点、支配人賞2点、ホテル賞5点が選ばれた。
特選を受賞した向山世男さんの「そば畑とさくらホテル」は、一面に白い花の咲くそば畑の奥に、深緑の山を背に高遠さくらホテルが建っている。
受賞者には無料宿泊券(特選)、無料食事券(支配人賞、ホテル賞)が贈られる。また応募作品は高遠さくらホテルのロビーに展示されている。
受賞者は次のみなさん
▽特選=向山世男さん▽支配人賞=牧野翼さん、北村顕彦さん▽ホテル賞=伊籐光広さん(2点)、北村顕彦さん(2点)、加籐平治さん竏秩B -
高遠、長谷地区交通安全祈願祭
高遠地区交通安全協会(長谷地区も含む)は12日、交通安全祈願祭を伊那市高遠町の鉾持神社で開いた。会員や伊那警察署員など約40人が参加した。代表者たちが玉ぐしを奉てんするなどして今年一年間の交通安全を祈った。
高遠地区交通安全協会の前田茂会長は「昨年は目標としていた交通死亡事故ゼロを達成できた。今年も同様の目標を掲げていきたい」とあいさつした。
最後に、車で足を運んだ出席者もいることから、お神酒(みき)の代わりに甘酒で乾杯し、祈願祭を締めくくった。 -
チームそよかぜ「ベトナムの小学校に教科書を届けよう」プロジェクト
チャリティバザー2月10日開催箕輪町の住民を中心とした有志の組織「チームそよかぜ」は、「ベトナムの小学校に教科書を届けよう」プロジェクトの支援金を集めるため、2月10日にチャリティバザーを開く。9日、第2回実行委員会を町福祉センターで開き、組織編成やバザーについて協議した。
「チームそよかぜ」は、さまざまな支援活動などに取り組もうと有志で組織。第1回プロジェクトは、ホーチミン市に日本人が設立した「セント・ビンソン・チャリティ小学校」に教科書を届ける。生徒130人分の教科書代として8万円を目標に支援金を集め、2月16日からチームのメンバーがベトナムを訪問し直接届ける。
プロジェクト長は、同小学校の支援に関わっている戸田真理子さん。サブプロジェクト長は高橋敏さん。
支援内容は、教科書代のほか、ボールペンや絵本を届ける。絵本は、同校の児童が日本語の勉強を始めたことから、ひらがなの絵本を贈る。学校に「そよかぜ文庫」の名前で本棚を設置し絵本を所蔵してもらう。また、支援金が目標額を超えた場合は、遠方から通う児童が利用できるように自転車(1台4千円程度)も用意したいと考えている。
チャリティバザーは2月10日、松島仲町の雑貨店隣り「ぷち・らぱん どぅ」で開く。時間は午前10時縲恁゚後5時。ニット製品などを中心に寄付された品物を販売する。こんにゃく、卵、自然農産物などの販売、オークションも計画。ベトナム写真展、ビデオ放映もする。これから、メンバーが手配りチラシとポスターで、多くの人に足を運んでもらえるよう呼びかけていく。
今後、チャリティバザーへの提供品と、児童に贈るボールペンを募る。バザー品は家庭で眠っているシーツ、タオル、洗剤、米、農産物など。募集は2月6日まで。問い合わせはプロジェクト長の戸田さん(ぷち・らぱん内TEL70・8001)へ。
チームではホームページ(アドレスhttp://teamsoyokaze.jp)を開設した。ホームページ上で訪問報告も予定している。 -
受験生にソースかつ丼割引券
「頑張れ受験生! 受験にかつ(勝つ)キャンペーン」として駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長、42事業所)は駒ケ根市内の中学校、高校に通う受験生にソースかつ丼の割引券が付いたキャンペーンチラシ約760枚を贈った。10日、下平会長ら4人が赤穂高校を訪れ「ソースかつ丼を食べて受験に勝ってください」と生徒会長の小池将さん(18)ら3人に定時制を含む同校3、4年生283人分の割引券を手渡した=写真。小池さんは「ふるさとの味をみんなでかみ締めて受験に勝ちます」と笑顔で礼を述べた。下平勇会長は「食材の値上がりで値段的には厳しいが、受験生を応援したい。頑張って合格してほしい」と激励した。駒ケ根工業高校にも同日、人数分の割引券を届けた。中学3年生には数日中に届けるという。
受験生が駒ケ根ソースかつ丼会加盟の市内14店舗でチラシを提出するとソースかつ丼が1杯につき300円割り引きとなる。期間は1月15日縲・月20日。キャンペーンは3年目。 -
駒ケ根市国保健康世帯表彰
駒ケ根市国民健康保険は11日、国保の給付を10年間受けなかった駒ケ根市上穂町の佐藤精一さん(86)ちが子さん(76)世帯を表彰した。精一さんが市役所を訪れ、中原正純市長から表彰状と記念品の血圧計などを受け取った=写真。針きゅう師の佐藤さんは「針は打つが健康法は、と聞かれてもまったく何もない。たばこは1日20本吸うし、コーヒーは20杯飲む。スポーツもやらない。努力したわけでもないのに表彰とは申し訳ないようだ」と笑顔で話した。中原市長は「10年間も無受診でこられたことは市民の模範。表彰を契機にさらに記録を伸ばし、いつまでも健康で生活してほしい」」と激励した。
5年間保険給付を受けなかった世帯は4世帯だった。 -
110番の日PR イーナちゃんや勘太郎も登場
1月10日は語路合わせで「110番の日」竏秩B伊那署などは10日、管内3カ所の大型店で、110番の正しい利用方法をPRするため、街頭広報活動を行った。署員や伊那防犯協会員ら計約30人が街頭に立ち、買い物客らに広報チラシを手渡した。
伊那市のアピタ伊那店南側出入り口付近では、関係者15人が参加。市のイメージキャラクター「イーナちゃん」のきぐるみと、「伊那の勘太郎」の衣装を着た警察官も登場し、買い物客らの注目を集めた。
広報チラシは、「110番は事件・事故の緊急電話です」とし、緊急でない場合は伊那署(TEL72・0110)に、相談ごとは県警本部警察安全相談室(026・233・9110)に連絡するなど、正しい利用方法を解説。110番通報の仕組みなども記した。
同署によると07年、県警本部通信指令室で受けた110番通報件数は9万7698件(前年比4913件減)で、このうち7万7552件(同3114件減)が事件・事故などの緊急的な通報。約1万2千件がいたずら電話や無応答などの電話だった。
「イーナちゃん」や「伊那の勘太郎」にふんしてPR活動する署員ら -
西春近南小で「ぞうきんがけリレー」熱戦交流
掃除の意識付けと交流を目的とした、「ぞうきんがけリレー」が10日朝、伊那市の西春近南小学校(唐沢武彦校長・163人)であった。全校を学年、性別に関係なく10班に分けて熱戦を展開。朝の冷気が立ち込めた体育館は、児童たちの熱気に包まれた。
競技は同校清掃委員会による、ここ数年続く企画で、児童総会でも実施の要望が集まる人気行事。体育館の壁から壁を折り返す、一人約50メートルのコースを使い、各班16人で、たすき(ぞうきん)渡しのスピードを競い合った。
足元を滑らせたり、コースを蛇行したりと、うまく前進できないチームメートには、仲間から声援が送られた。2組に分かれて行ったレースの1組目で優勝した1班の班長、平栗吾朗君(12)は「声も出ていてまとまりがあった。1位になれてびっくり」と笑顔を見せた。
チームの団結力を信じてぞうきんをつなぐ児童たち -
駒ケ根市第1回区長会
駒ケ根市は10日、08年第1回の区長会を市役所で開いた。市内各区の新区長16人が出席。中原正純市長はじめ市の幹部職員らと初の顔合わせをし、担当課長などから行政全般にわたっての説明を受けた。全地区の区長会長には町四の小原恒敏さんが、副会長には中沢の市村好男さんと東伊那の小木曽哲夫さんがそれぞれ選出された。小原さんは「市の協力を得ながら1年間精いっぱい頑張りたい」とあいさつした。
中原市長はあいさつで「地域、市のために1年間リーダーとして頑張ってほしい。元市議が4人いるなど、行政が分かっている人が多いので、市も気を引き締めて職務に当たりたい」と述べた。
08年の各区長は次の皆さん。
◇赤穂地区▽南割=久保田勝則▽中割=石沢傳▽北割二=宮下治▽北割一=竹上鐡三▽小町屋=中村正人▽福岡=笹井良彦▽市場割=大林博▽上赤須=片桐稲穂▽下平=堀内修身▽町一=松崎彰▽町二=岩崎康男▽町三=小出洋平▽町四=小原恒敏▽上穂町=唐沢亨
◇中沢地区▽中沢=市村好男
◇東伊那地区▽東伊那=小木曽哲夫 -
地域の輪があすの力に「さくら」が新年会
宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」は9日、いつも世話になっている地域の人たちやボランティアを招いて新年会を開いた。前身のふれあい喫茶も含め発足6年目を迎えたが、地域の支えや理解に感謝し、さらに絆を深めた。
村の交流施設なごみ家を会場に、約40人を招待。さくらのメンバーが買い出しから下準備までをこなし、心づくしの美味しい寄せ鍋を用意した。
「みなさんのお陰でここまでやって来れた」とメンバーがあいさつ。みんなで乾杯して、歓談しながら鍋をつついた。
さくらは村の精神に関するデイケアサービスだが、地域とふれあいながら交流の輪を着実に広げてきた。
この日も歌ったり、会話したりとにぎやかに時間を過ごし、清水靖夫村長は「さらに大きな輪を広げていって」とエールを送った。 -
箕輪町長岡に童謡唱歌の会発足
箕輪町長岡地区に、童謡唱歌に親しむ歌の会が発足した。8日夜、長岡公民館に30人が集い、「赤とんぼ」「母さんのうた」などをギター伴奏に合わせて楽しく歌った。
会の発足は、町のコーラスグループに所属する長岡在住の中林久子さんに、「歌の会を作らない?」と地域の数人から声がかかったことがきっかけ。町内には童謡唱歌のグループがいくつかあるが、長岡地区にはまだなかったこともあり、中林さんが声掛け人となって区内の人々を誘い、歌の好きな31人が登録。活動が始まった。
同じく長岡住民で他地区でもコーラス指導をしている教員の小山治男さんに指導を依頼。初回は、登録者のほぼ全員が参加し、小山さんの弾くギターに合わせて歌集を見ながら楽しく声を出した。
小山さんは、「自分の歌いたいように歌って。声の出ないところは口を開けているだけでも、共鳴して出てきます」などとアドバイス。参加者は皆リラックスして、大きな声を出し、にこやかな表情で歌っていた。
会は毎月第1火曜日の午後7時半から9時まで。これから会の名前も検討する。声掛け人の中林さんは、「歌の会は村の中に根付くと思う。私たちが一生懸命歌っている姿を見て、仲間もさらに増えるのでは。例会が月1回から2回にと盛んになれば楽しいと思う」と話していた。 -
【記者室】ベトナムの小学校に教科書を
箕輪町の住民有志の会「チームそよかぜ」が、ベトナムの小学校に教科書を送るプロジェクトを始めた。チャリティバザーで資金を集め、2月にベトナムを訪問して小学校に寄付金を直接届ける▼「ひとりではできないけど大勢なら何かやれる」と、今後いろいろな支援活動をしていく予定で、今回が第1弾となる。大量の新品衣料品を何かに役立てたいという人、ベトナムのセント・ビンソン・チャリティ小学校の支援に関わる人、そして自分も何かしたいと思っている人。さまざまな人の思いが一つになり動き始めた▼ベトナムには、経済的理由から小学校に通えない子、学校に通いながら働く子もいるという。「大勢なら何かやれる」。自分には何ができるだろうか。(村上裕子)
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伊那西スケート場 ちびっこスケート教室開講
今シーズン限りで廃止を検討している伊那市ますみヶ丘の伊那西スケート場で7日夜、5日間の日程で市内の小学生を対象とした恒例の「ちびっこスケート教室」が始まった。スケート場の一般開放はまだだが、受講生たちは約10センチの厚さの氷が張った、滑走可能な南側部分で一足早いスケートを満喫した。
市教育委員会の主催で今季は、保育園児や中学生を含む42人が受講。子どもたちは初心者、中級者、上級者の3グループに分かれ、市体育協会スケート部から学んだ。初心者はいすを補助器具として使い、何度も尻もちをつきながら滑る感覚を味わった。
去年の夏、宮崎県から引っ越してきた伊那東小3年の中原綾子さん(9)は初参加。母親の晴美さん(40)によると「伊那に来たのだから冬のスポーツに挑戦しよう」と受講した。綾子さんは「まさかスケートに挑戦できるとは思わなかった。これからいっぱい滑りたい」と天然リンクの感触を楽しんだ。
一足早い天然リンクの感触を味わう子どもたち -
「まほらいな市民大学」 高遠よもやま
伊那市の「まほらいな市民大学」は10日、同市駅前ビルいなっせで、今年度8回目の講座を開いた。学生約100人が出席。伊東義人市高遠町地域自治区長が「高遠よもやま」と題し、桜の名所である高遠城址(し)公園など、高遠町の文化と人物について話した。
講演で伊東自治区長は、高遠町の4大祭りとして、4月に同公園である「さくら祭り」や2月に鉾持神社参道である「だるま市」などを紹介。さくら祭りは毎年、県内外から35万人が訪れ、来年度には累計700万人に達する見込みだという。
また、2代将軍徳川秀忠と大奥女中お静(志津)との間に生まれた、高遠藩主保科正光公の養子、正之公についても解説。4代将軍家綱の後見人として、玉川上水道の開設、飢饉に備えた備蓄米による共済制度を創設するなど、幕政を成功させた功労者とした。
まほらいな市民大学講座で講演する伊東高遠町地域自治区長 -
伊那市消防団音楽隊
伊那市消防団の一つの分団として位置づけられる音楽隊(小林明彦隊長、35人)。上伊那で音楽隊があるのは伊那だけ。演奏を通し、地域住民の防火や防災意識を高める広報活動に取り組んでいる。
隊員は市内を中心に、近隣市町村の20縲・0代で構成される。初心者もいるが、ほとんどが吹奏楽の経験を持つ。
練習日は毎週月曜日の夜。年間を通し、伊那市民会館で2時間ほど練習している。
レパートリーは行進曲をはじめ、クラシック、ジャズ、ポップス、演歌、アニメソング、吹奏楽のための曲など幅広い。消防団出初め式や春季訓練、「伊那まつり」「ふるさと祭り」などで演奏を披露。福祉施設などから依頼があれば出張もする。
2月10日には「スーパーファミリーコンサート」(午後1時半開演、伊那市生涯学習センター)を初めて開く。無料。「地域住民にまず見てもらうことで、音楽隊の目的達成につなげたい」と独自のコンサートを企画。選曲から始まり、企画、運営など隊員自身が当たっている。
演奏曲目はアニメソング(「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」…)、テレビ番組のテーマソング(「きょうの料理」「笑点」…)、服部良一メドレーなど十数曲で、子どもからお年寄りまでが楽しめる内容。
当日は消防団ラッパ隊も出演する。
隊員は6日にあった消防団出初め式の演奏と合わせ、昨年の秋ごろから練習に入った。本番まで、あと1カ月となり、練習にも熱が入っている。
「コンサートというと敷居が高いイメージがあるが、気軽に足を運んでほしい。タイトルにある『スーパー』は、子どもが飛び回っても、泣いても気にしないで聞いてほしいという思いを込めた。にぎやかに楽しくやりたい」と隊員。
来年以降も続けたいと考えている。
活動する上での悩みは、隊員の確保と打楽器の不足。「仕事を持ちながらだと、どうしても演奏会に出られないときがある。パートがごそっと抜けてしまうと、曲目も限られてしまう」。そのため、地域住民に演奏を楽しんでもらうと同時に、音楽隊の活動をPRする。(湯沢康江) -
木下山車飾り準備進む
箕輪南宮神社祈年祭12、13日に奉納箕輪町の木下山車(だし)飾保存会(蟹沢廣美会長)は、12、13日の箕輪南宮神社祈年祭に、今年も町民俗無形文化財の山車飾りを奉納する。新たに木ノ下駅前広場にも展示を計画し、小学生のクラブ「スマイル山車くらぶ」の舞台も含め6舞台の準備に励んでいる。
今年は、干支にちなんだ縁起物「ねずみと米俵」を神社入口の神苑池の上に展示。境内には「義経の弓流し」「桜田門外の変」「大石良雄 妻子との別れ」。スマイル山車くらぶは「ねずみの嫁入り」。駅前には「信玄と由布姫」を商工会南部支会、木下区初祭り実行委員会、保存会の共同で展示する。
保存会は11月下旬から、夜作業で人形作りや舞台組み立て、飾り付けなどをしてきた。縁起物の「ねずみと米俵」はすでに設置済みで、年末年始に稼働した。これから残りの舞台の飾り付けに取り組む。
02年発足の「スマイル山車くらぶ」は、小学4年生以上の11人が参加。11月から毎週土曜日に制作し、舞台への設置を終えた。
保存会は、「舞台に飾って細部の調整をし仕上げる。皆で一生懸命作った。ぜひ見てほしい」と話している。祈年祭当日は、恒例の山車飾りクイズもある。 -
駒ケ根青年会議所新春会員大会
駒ケ根青年会議所は7日夜、08年度新春会員大会を駒ケ根商工会館で開いた。伊南4市町村の首長をはじめ約60人の招待者を前に田中靖隆理事長ら新役員らが決意を述べ、たる酒の鏡を開いて華々しく新年度のスタートを切った=写真。
田中理事長はあいさつで「地球温暖化や社会秩序の荒廃、地域格差などの課題が多い時代だからこそ、人と人とが信頼で結ばれた、夢と希望に満ちた明るい豊かな社会をつくりだすべく、JCの衆知を集め、率先して行動していこう」と決意を述べた。
同会議所の08年度スローガンは「We Believe 信頼が人をつなぎ まちをつくる縲怩オなやかに力強く、時代を切り拓く気概を胸に縲怐v。 -
警察犬嘱託
警察犬として働く2頭の犬への嘱託書交付式が8日、駒ケ根警察署で行われた。委嘱を受けたのは共にジャーマン・シェパードのペガ・フォン・トーキョウシゲル(8歳、メス)とフローレンス・フォン・ミナトツネイシ(6歳、メス)。ペガ号を連れて警察署を訪れた飼い主で警察犬指導手の田中京子さん=駒ケ根市下平=が県警本部長名の嘱託書を山本修作署長から受け取った=写真。嘱託期間は12月31日までの1年間で、1年ごとに審査を受けて更新される。田中さんは「2頭は少し神経質だが、しっかりした犬。頑張って捜査の役に立ってほしい」と話している。ペガは行方不明者の捜索などに昨年1年間で3回出動している。委嘱を受けるのはペガが6年目、フローレンスは3年目。
警察犬は現在県下で29頭。県警が毎年行う嘱託警察犬審査会を経て嘱託を受け、警戒業務や足跡追求などに活躍している。 -
南殿老壮会50周年記念祝賀会
南箕輪村南殿区の65歳以上を対象にした老人クラブ「南殿老壮会」は8日、発足50周年の祝賀会を南殿コミュニティセンターで開いた。会員40人が集い、節目を祝った。
老壮会は、発足時の記録は残っていないものの、1958(昭和33)年から会計簿があり、同年の南殿区長にお年寄り数人から「年寄りの会を持ちたい」という話があったことなどから、58年を発足年として50周年を迎えた。
08年の新年会に併せた祝賀会では、南殿区出身の唐木一直村長や有賀彰司村議会議長を招いて皆で会食し、ゲームや歌も楽しんだ。
現在の会員は91人。最高齢者は102歳の女性。活動は、毎月8日に南殿コミュニティセンターの掃除、4月から11月まで八幡宮境内の掃除が8回、20日には三嶺神社の掃除と奉仕活動に取り組むほか、新年会や花見など年4回の食事会、年1回の研修旅行もある。掃除だけでも1年に延べ600人が参加する。
福沢元市会長は、「65歳以上でも青年だと言っている人が多い。会員は減少傾向にあるけど、毎回30人近くが集まり、掃除も一つの楽しみ。活動を続けていきたい」と話した。 -
「すくすくちびっ子だより」
育児の工夫アンケート結果報告箕輪町の有志「子育てママさんs」が編集・発行する未就園児を持つお母さんお父さんのための情報誌「すくすくちびっ子だより」第6号で、初のアンケート「育児の工夫」の結果を特集している。
アンケートは、子育てでどんな工夫をしているのか調べるため、おむつ替え、外出、睡眠、家事などの項目で質問。町公民館や地域、有志の子育てサークルの一部にアンケートへの協力を依頼した。
今回は食事・入浴編の結果。食事編は授乳、調理、食事テクニックの3項目で、「授乳クッションを使ったら楽でした」「製氷皿におかゆを入れて冷凍し、ブロック状にして保存している」など。入浴編は入り方、入浴テクニック、着替えの3項目で、「シャンプーを嫌がるので洗面器のちょろちょろ水で洗い嫌がりをなくした」「自分の着替え置き場を作ると喜んですばやく着るようになった」などの回答がある。
結果の続きは次号に掲載を予定する。情報誌は町文化センターなどに置いてある。問い合わせは町教育委員会の町子どもセンター事務局(TEL70・6603)へ。 -
伊那市山小屋のあり方検討委員会「西駒山荘必要」が大半
老朽化が進む、中央アルプス駒ケ岳にある市営の山小屋「西駒山荘」の今後のあり方や、中ア、南アを含む山岳観光の方向性などを検討する第1回伊那市山小屋のあり方検討委員会(委員長・中村寛志信州大学教授)が8日、市役所であった。山岳グループや観光関係者など10人を委員に委嘱。傷みが激しい西駒山荘については、08年度始めころに方向を示す。初日となったこの日は「西駒山荘が設置された経緯や安全性の面から考えるとあの位置に何らかの山小屋は必要」とする声が大半を占めた。
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駒ケ根市消防団出初式
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は6日、出初式を行った。団員約410人が駒ケ根駅北公園から市文化会館まで威風堂々の分列行進を行って団の意気を示した。昨年に続いて団員の子供たちなど約80人も隊列に加わり、団員らとともに中原正純市長らの観閲を受けた=写真。
文化会館で行われた式典では出席者全員が消防殉職者への黙とうをささげたほか、功労者らに対する表彰が行われた。中原市長は「住民の身体、生命、財産を守る皆さんの努力に市民を代表して心から感謝する」と団員らの労をねぎらった。
表彰を受けたのは次の皆さん。
◇日本消防協会長表彰▽精績章=副団長・北原義康
◇県消防協会長表彰▽功労章=分団長・田中良英、松崎宗孝、萩原道彦、副分団長・原浩則、班長・倉田義裕▽努力章=分団長・山本郁勇、湯沢英喜、副分団長・北原義伸、部長・唐沢裕二▽精績章=副分団長・北沢隆、宮脇勝、藤井茂、部長・下島裕一、竹村英樹、滝沢博文▽技術章=副分団長・久保田博昭、部長・堀内英樹、小原正隆、亀山剛▽精勤章=副分団長・中嶋健作、部長・石沢正志、下島篤、佐久間弘司、北原伸一、班長・小林昌誠、福沢達也、横山隆、小沢康弘、西村克弘、田畑博利、大石正人、吉瀬哲郎、松田伸也、春日隆志、和田明浩、木下昌俊、北原宏明、竹村孝、馬場達弘、坂井比呂六、下島寿哉、下平隆弘、団員・渋谷豊彦
◇上伊那消防協会長表彰▽分団優秀章=1分団▽功労章=部長・林健司、北沢文彦、平沢勝也、羽場昭▽精勤章=部長・小出徳一、班長・春日崇、春日浩幸、浦岡俊希、石原政伸、山本喜裕、酒井健一、桜井真一、宮沢郁夫、宮沢伸浩、松本寛明、松本貴史、吉沢淳、戸枝仁、横山大樹、森和広、宮沢武史、野村貴、春日秀明、三室真、春上聡、下平直樹、市村実、団員・遠山秀明
◇駒ケ根市長表彰▽15年勤続章=副団長・北原義康、分団長・田中良英、湯沢英喜、部長・竹村英樹、滝沢博文、班長・北原宏明、竹村幸弘、野村貴、春日秀明、三室真、団員・林嘉雄、上山和則、菅沼裕一、馬場浩志、湯沢曽門、佐藤年彦▽10年勤続章=副分団長・北原義伸、部長・林健司、下島裕一、水野毅、浦岡俊希、小林昌誠、福沢達也、西村克弘、清水義和、大石正人、宮沢郁夫、宮沢伸浩、山田盟、飯島和彦、松本貴史、久保田公明、森田徹也、宮下正義、下島重一、木下敦、宮沢隆行、大沼孝之、団員・北原忍、榎本宗良、川上博幸、下沢猛、北村真一、大林澄勇、吉沢国洋、小林晃宏、山田賢二、関幸英、島村吉一、小木曽貴生、林秀樹、宮下和喜、宮脇剛旨、林純司、伊藤徹治、新井裕史、杉本英樹▽5年勤続章=班長・中村昌敬、団員・池上祐司、山本智彦、伊東主税、堺沢智、小松貴志、堺沢伸吾、友野正明、池上英孝、垣屋健一、川上智史、小原誠、遠藤広之、松尾茂樹、今井克明、丸山文彦、村沢祐也、西沢健一、木下昌彦、森脇栄亮、小林雅博、木下平治郎、小岩井久士、向山正浩、岩崎博季、梶田審、西川正樹、北沢篤史、青木広司、窪田敏行、松崎貴志、松崎雄介、気賀沢謙史、池上弘志、下島正史、坂井和樹、竹村大輔、木下肇、竹村彰、木下雅希、小池勝、熊谷精二、田村浩之、小池哲也、寺沢徹、伊藤光一、湯沢貴志、大沼孝章、森田直之▽永年無火災表彰=町二▽1カ年無火災表彰=赤穂中割、北割一、小町屋、市場割、町二、町三、上穂町、中沢▽市長感謝状=信濃燃料、マルトシ、駒ケ根青年会議所
◇駒ケ根市消防団長表彰▽分団無火災章=4分団▽団長特別章=部長・唐沢裕二▽特科勤続章=団員・窪田敏行、松崎貴志、下島正史、熊谷精二、湯沢貴志、小松貴志、西川正樹▽操法功労章=班長・中村昌敬、団員・塩沢俊昭、池上英孝、川上智史、宮下昌邦、横山喬幸、松尾茂樹、丸山文彦、木下知也、小松義知、戸枝昭人、向山正浩、吉瀬誠司、飯山豊、宮下秀和、辰口哲也、森貴、原仁恒、柏原克好、山口源秀、竹村弘光 -
宮田村の5地区でどんど焼き
年末年始に家に飾った正月飾りを集めて燃やすどんど焼きが6日、宮田村の5地区で行われた。町二区では子どもたちが集めたたくさんの門松やしめ飾り、おやす、だるまなどを宮田小学校のグラウンドにうず高く積み上げ、保護者が点火。赤い炎が上がり、黒い煙が噴き出して竹などがはじける音が響く中、火を取り囲んだ親子らは今年の無病息災や家庭円満などを願って手を合わせていた。
火勢が弱まると、子どもたちは楽しみにしていたもちを灰の中から取り出し、両手に持って「フーフー」と吹きながらおいしそうにいくつもほお張っていた。 -
宮田村商工会売り出し抽選会
宮田村商工会は6日、年末年始の大売り出し抽選会を商工会館で開いた。訪れた家族連れなどが年末年始の買い物の金額に応じた回数分、抽選器を回し、出る玉の色を見て一喜一憂した=写真。景品は特賞の灯油400リットルをはじめ、1等の家具調こたつ、ファンヒーター、自転車など、総額約200万円の豪華版とあって、会場は多くの来場者であふれかえり、当選を喜ぶ歓声と威勢の良い鐘の音が響いた。
大売り出しは加盟70店で12月15日から1月5日まで実施。抽選は買い物300円ごとに1枚出る補助券20枚で1回。 -
小学生書き初め教室
飯島町の飯島公民館(下平貢館長)は6日、小学生と保護者を対象にした書き初め教室を飯島成人大学センターで開いた。今年が初めての試み。約50人が参加し、年末年始年休みの宿題や、正月らしい言葉の書き初めなどに取り組んだ。指導に当たったのは町商工会書道クラブの会員や地域の書道愛好家など。子どもたちは「そこは筆先をしっかり止めて」「大きくはねて」などと細かな注意を受けながら、一文字一文字を真剣な表情で書いていた。
下平館長は「ただ字を書くだけでなく、親子や地域の大人たちとのふれあいの機会になってくれればうれしい。できれば来年以降も続けていきたい」と話した。 -
伊那市、箕輪町の出初め式
伊那市、箕輪町で6日、各消防団の出初め式があった。市中行進や式典などがあり、団員は気持ちを新たに、消防団活動への結束を固めた。
伊那市は市民会館で式典を開き、団員ら約千人が出席。
田畑安彦団長は「住民の身体・生命・財産を守るため、予防活動を強化している。火災件数は前年を下回り、火災報知器を普及することができた」と振り返り、勤務者が多く、団員確保が難しい現状に「地域の安全を守る奉仕者として、引き継ぐことが大切。自信と誇りを持ち、団員一丸となって取り組むことを期待する」と訓辞した。
そのあと、交通安全宣言をし、県消防協会功績章などを表彰。
市中行進(市民会館縲廱R伊那市駅)は団員のほか、赤十字奉仕団員、少年少女消防クラブ員らが加わり、各分団のポンプ車など53台も連なった。伊那橋での観閲で、小坂市長や田畑団長らが堂々とした行進を見守った。
例年、天竜川で一斉放水をしているが、一昨年の豪雨災害の影響で河川工事をしていることから本年は中止した。
箕輪町消防団の出初め式では、町消防団長表彰で消防活動に協力したとしてKOA(箕輪町、向山孝一社長)などが表彰された。 -
伊那市坂下区でどんど焼き
上伊那の各地で6日、どんど焼きがあった。正月飾りを積み上げて燃やし、1年間の無病息災を願った。
伊那市坂下区は、小学生28人が区内300戸余を分担して回り、丸山公園にしめ飾りや門松、だるまなどを集めた。
高さ2・5メートルの正月飾りに点火すると、勢いよく火が燃え上がり、時折、竹のはぜる音が響いた。
おきになってから、参加者はそれぞれ持ち寄ったもちを焼いて食べた。
昨年は雪降りだったが、本年は雪もなく暖かな天候で、参加者は穏やかな1年になればと祈っていた。