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光前寺春の例大祭
駒ケ根市の古刹光前寺(吉澤道人住職)で29日、春の例大祭が行われた。あでやかな衣装を身にまとった子どもたちによる稚児行列のほか、本堂では住職らによる大般若経転読などが行われた。
稚児行列には地域の保育園児や小学生など男女25人が参加。サクラの花びらがひらひらと舞い散る中、仏教婦人会のご詠歌に先導されながら付き添いの保護者らとともに大講堂から本堂までの参道をしずしずと進んだ=写真。見守る家族や観光客は「かわいいね」「きれい」などとささやき合い、カメラを構えて盛んにシャッターを切っていた。 -
駒ケ根市こどもまつり
第33回駒ケ根市こどもまつり「わんぱくランド2007」が29日、駒ケ根市文化センター一帯で開かれた。すずらん公園の広場や文化センターの館内には各種団体などが企画する体験コーナーやゲーム施設など12のブースが並び、訪れた子どもたちや親子連れでにぎわった。
ボーイスカウト駒ケ根第1団が企画した「タイムトンネル」は段ボール箱を利用した延長50メートルにもなる迷路トンネル。先を争って挑戦した子どもたちは苦労しながら何とか出口にたどり着くと「もう1回」と笑顔で再挑戦していた=写真。
文化会館小ホールでは駒ケ根VYS会が透明なビニールを使った簡単たこ作りを指導した。出来上がったたこを持って外に出た子どもたちは早速たこ揚げにチャレンジ。風を受けてたこが揚がると「揚がった」と大喜び。糸を握り締めて夢中で走り回っていた。
すずらん公園の広場では赤穂中学校吹奏楽部による演奏などが行われ、楽しいまつりの雰囲気を盛り上げた。 -
わんぱくひろばにぎやか
伊那市の春日公園で29日、第32回わんぱくひろばがあった。バルーンアートなど多彩な催し物が繰り広げられ、子どもたちのにぎやかな声が響いた。市青少年団体連絡協議会でつくる実行委員会主催。
ひろばでは、ネイチャーゲーム、巣箱作り、スーパーロデオ、ミニSLなどのコーナーが設けられ、行列ができるほどの人気。
バルーンアートは、膨らませた細長い風船をひねりながら、犬やネズミなどを作った。風船が割れる場面もあったが、小学生は夢中で、出来上がると大喜びだった。
市学校栄養職員は食育コーナー「手づくりおやつを味わおう」で、ナスの薄焼きや干し柿などの試食を兼ねて紹介。おやつは「食べ過ぎないように時間と量を決める」「栄養のバランスを考える」など促した。また、スナック菓子に含まれる油や塩分の量を示し、子どもたちは「こんなに入ってるの」と驚いていた。 -
伊那ビデオクラブが作品コンククール
伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、33人)は29日、伊那市西箕輪の羽広荘で第10回ビデオ作品コンクールの表彰式を開いた。市長賞に、南箕輪村の北原正さん=南箕輪村=の「激走!春の高校伊那駅伝」が選ばれた。
コンクールは1年間の勉強した成果を発表する場で、今回は昨年並みの34点の応募があった。昨年秋、木曽で撮影会をした奈良井宿をはじめ、山登りを通じた夫婦愛、すず竹細工などを題材にした作品がそろった。1作品5分以内で、飯島町在住の映画監督後藤俊夫さん、市関係者、会員らが撮影や編集技術、音の使い方などを基準に審査した。
市長賞は、伊那市のイベント、高校伊那駅伝を題材に、高遠町まで伸びた新コースや、沿道の応援を受けながら走る選手たちの姿をとらえた作品。
表彰式で、入賞作品を1点ずつ放映し、会員は仲間の出来栄えに見入った。
飯島会長は「100点満点中70点以上が80%で、甲乙つけがたかった。団塊世代の定年退職で、ビデオを始める人が増えると思う。生きがいに通じるクラブ活動ができれば」と話した。
市長賞以外の入賞作は次の通り(敬称略)。
▽ケーブルテレビ賞=小坂友信(伊那市山寺)▽監督賞=飯島尚美(川北)▽市教育委員会賞=河野恆(池田町)▽会長賞=白鳥節夫(美篶)▽中日賞=小山喜美子(同)▽信濃毎日新聞社賞=武田忠芳(横山)▽伊那毎日新聞社賞=平沢三千人(南箕輪村)▽長野日報社賞=市川東明(箕輪町)▽みのわ新聞社賞=石川はつめ(伊那市美篶)▽有線放送賞=赤羽仁(同)▽上伊那教育会長賞=小島勇男(南箕輪村)▽特別賞=小山喜美子・市川東明(共同制作)▽NHK長野ビデオクラブ会長賞=赤羽伊三夫(伊那市西春近)▽奨励賞=向山雄一(箕輪町)▽新人賞=前田耕一(伊那市高遠町)▽努力賞=鵜生川寿和(辰野町)平沢正憲(伊那市野底)有賀光代(川北)城倉広夫(高遠町)中村勝(日影) -
【記者室】市民活動の実態は
不要傘を買い物袋にリサイクルするなど活発に活動する箕輪町消費者の会。総会で、「役員だけでなく会員をもっと働かせることを考えたほうがいい」との声。もちろんすべてではないだろうが、一般会員の活動があまりされていないらしい発言に驚いた▼活発に見える組織でも主に動くのは役員で、役員の負担は大きいようだ。率先して役員が動くことは大切だが、会員皆の支えが無ければ組織そのものも先細りになる▼本年度、初の男性会長が誕生した。「全員が会長の気持ちで活動を」とのあいさつは、会の現状を表したものだったのだろう。より活発な活動を求める意見に「受けて立つ」とも。いささか荒っぽい気もするが、これからどんな活動がされるだろうか。(村上裕子)
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福与城址まつり
箕輪町の福与城址で29日、第11回福与城址まつりがあった。箕輪南小学校の児童らによる太鼓演奏などがあり、訪れた地域住民を楽しませた。
福与区と三日町区の有志でつくる「福与城址を守る会」の主催で毎年行われているもので、今年は木下和紙保存会がNHKの大河ドラマにちなんで制作した風林火山をテーマとした山車飾りも展示。また、同地から移り住んだと言われている静岡県大井川町に住む「福与」姓の人たち16人も祭りに駆けつけた。
松崎久司実行委員長は「守る会の役割は先人から引き継いだ素晴らしい城址をこのままの姿で引き継いでいくことと、この城跡を通じて地域を活性化すること。城址周辺をスイセンの里とする計画もあり、今年から徐々にスイセンを植えていきたいと考えている。この城址を中心として地域、まちの活性化につなげていきたい」と語った。
スイセンは守る会のメンバーと箕輪南小学校の児童が今年の秋ころに植えること植えることを予定している。 -
箕輪町消防団春季訓練
箕輪町消防団(平沢久一団長)は29日、本年度の春季訓練を箕輪中部小学校のグラウンドで開いた。団長以下188人が参加し、動作一つひとつの動きをしっかりと確認。有事に備えた。
平沢団長は「訓練は災害時に規律ある団体行動をとるためのもの。有事には自らの安全を確保しながら町民の被害が最小限に留まるよう、力を発揮してほしい」とあいさつ。
その後、分団ごとに分かれて機械点検や規律訓練、分列行進などを実施。団員たちは各分団長の支持に従いながら、きびきびとした動作で訓練に取り組んでいた。
また、功績のあった団員に対する表彰状の伝達と感謝状の贈呈もあった。
表彰、感謝状の贈呈は次のみなさん。
◇日消功績章=平沢久一
◇日消精績章=春日秀雄
◇町長感謝状=石田博史、平出貴浩、唐沢晋一、向山聡史、北原雅志、岡孝之、春日秀雄、三井博幸、佐藤好統、唐沢貴幸、原伸一朗、唐沢智之、田中裕一、花岡慎吾
◇団長感謝状=桑沢国一 -
メーデー
連合系(連合長野上伊那地域協議会、上伊那地区労組会議、上伊那地区労福協)の第78回上伊那地区メーデーが29日、伊那市民会館であった。77単組約1500人が集まり、豊かで公正な社会の実現と格差是正、労働条件の改善などを訴えた=写真。
昨年に続き今年も連合系、労組系は別々にメーデーを開催。連合系のメーデーでは、福島敬実行委員長が「ここ数年、強い者はより強く、弱い者は切り捨てるといった二極化が進んでおり、私たちの生活が根底から脅かされている。今こそパートや派遣、契約労働者とも手を組んで格差是正を訴えていく時。行政改革の名のもと、規制緩和が進み、働く者の生活環境が以前より不安定になっている。ゆとり・豊かさ・公正な社会をつくるため、ともにがんばりましょう」と呼びかけた。
その後、市内でデモ行進を行い、ホワイトカラー・イグゼンプションの反対、働く者のためのワークルールの実現などを訴えた。 -
保科正之生誕記念講演会
伊那市観光協会がNHKの大河ドラマ化を目指して署名活動を進めている保科正之公の生誕396年記念講演会が29日、伊那市高遠城址の高遠閣であった。伊那市のふるさと大使で直木賞作家の中村彰彦さんが「名君 保科正之と武士道の精神」を演題に講演=写真。約250人が集まり、保科正之が目指した当時の政治と武士道について学んだ。
中村さんは「保科正之が磐石な重みを持って慕われる理由は素晴らしい政治をしたから」と語り、徳川3代将軍・家光の弟でありながらおごる所がなかった人柄や高遠3万石の藩主として民のための政治に取り組んだことを解説。家光の死後は11歳という若さで将軍になった家綱の補佐役として、取り潰しの緩和や殉死の禁止、大名証人制度の廃止などに取り組み、社会の不安定要素や理人情な制度是正に努めたほか、会津藩主としては収穫した米の一部を貯めておき、飢饉の時に貸し出す「社倉法」という飢饉対策を打ち出したことを紹介。
豊作の場合は2割の利息を付けて返済するようになっているが、不況だった場合は返さなくてよい制度となっており、こうした取り組みの結果として会津人口は増加し、国力の増強につながったことなどを説明した。 -
伊那市消防団春季訓練
伊那市消防団(田畑安彦団長)は29日、本年度の春季訓練を伊那市の富士塚グラウンドなどで開いた。14分団の707人が参加し、有事に最善を尽くすための体制を整えた。
この日は、分列行進や規律訓練や部隊を編成した時の訓練を実施。その中でもこの春新しく入団した団員たちは、基本的な動きから訓練し、点呼を行って人数の把握に努めることが、二次災害の防止につながることなどの説明を受けた。
田畑団長は「練習はただ個人が熟練度を上げるために行うものだが訓練は教えてもらったことを実施して身に付けること。自分たちの目的が達成できるようにがんばってほしい」と話していた。
また、訓練の後にはラッパ隊、消防音楽隊による定期演奏会もあり、集まった人たちの耳を楽しませていた。 -
「朝の学舎」~巡りきし時空(とき)のきざし~
昨日より今日が、今日より明日が、より幸せな社会になると、信じて疑わない時代がありました。物やお金は増え続け、生活はもっと便利になり、昨日よりも今日、今日よりも明日の方が、人間はきっと進歩しているに違いない、誰もがそう思ってきたのではないでしょうか。けれど、私たちが進んできた道のりは、これでよかったのか。ほんとうのところ人間は進歩してきたのでしょうか。
今の世の中、私たちは今日を生きる価値観さえ揺らいでいるのに、自由とは名ばかりの競争にあけくれ、あるいは否応なく巻き込まれ、目先の利益を追うことにやっきになっています。そして、誰もが生きにくく、進歩の方向が、まるで見えなくなってしまったような気がします。
自分がいったい何者なのか、自分がいったいどこから来て、これからどこへ行こうとしているのか、よく分からなくなってしまったのは、いつ頃からでしょう。そもそも、そんな問いかけすら、しなくなってしまったのかもしれません。
今日を懸命に生きることは、大事なことです。でも、今、目の前にある世の中の歪みをこのままにして、次の時代を子どもたちに託していいものでしょうか。
時は巡りきました。私たちは何者で、これからどこへ行こうとしているのか、そして、100年後、1000年後に確かに続く明日のために今できることは何なのか竏秩B私たちはもう気づいていい時にきていると思います。その<兆し>を見つけるために、『朝の学舎(あしたのまなびや)』をスタートします。
番組では、その<兆し>に気づき、未来の子どもたちに何を残し、伝えるべきかを常に思いながら各分野で活躍している皆さんに登場いただき、伊那谷各地で『朝の学舎』を開き、学舎に集まった子どもたちにメッセージを伝えていきます。 -
駒ケ根市高齢者クラブ連合会代議員会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は27日、07年度代議員会をアイ・パルいなんで開いた=写真。代議員105人のうち約80人が出席し、06年度事業・会計報告、07年度事業計画・予算案などを承認した。07年度の主な事業としてマレットゴルフ、ゲートボール、グラウンドゴルフや体育祭など、健康づくりのための各種大会のほか、交通安全教室や研修会などを行っていく。
高坂会長はあいさつで「本年度の重点目標として健康づくり、交通安全、仲間づくりの三つを掲げたい。明るく、元気で、前向きに進んでいこう」と呼び掛けた。 -
山本勘助の名が記された下知状を公開
武田信玄の家臣・山本勘助が実在したことを証明する下知(げち)状が、伊那市の長谷公民館内収蔵庫に保管されている。NHK大河ドラマ「風林火山」が放映中で、地域住民らの関心を集めそうだ。
下知状(1556年)は、武田が長谷の名家黒河内八郎右衛門にあてたもの。神野峯城(現飯田市)を攻めるため、山本勘助を大将に、浪人を集めて戦う用意をしろという内容。山本勘助の案内役も務めるように添えられ、文面から山本勘助の名がはっきり読み取ることができる。赤い判が押されていることから、朱印状とも呼ばれる。
伊那古文書研究会長の久保村覚人さん=伊那市荒井=が解読し、27日夜にあった第1回入野谷講座(長谷公民館主催)で複写した下知状を公開した。
久保村さんは「高遠城にも『勘助曲輪(ぐるわ)』が残っている。山本勘助が実在したという貴重な古文書である」と話した。 -
かんてんぱぱで木とうるしの会木曽漆器創作展
旧楢川村の有志でつくる「木とうるしの会」による「木曽漆器創作展」が5月6日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。美しい漆で仕上げられた日常の生活用品など約500点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会は旧楢川村の商工会青年部の漆工研究会として約25年前に発足したもので、現在は木地師、塗師、加飾師など12人がともに活動している。従来の漆工芸が取り組んできた伝統的な分野のみにとらわれず、時代に合った新しいデザインや技術にも挑戦。これまでも県外や長野市などで作品展を開催してきた。今回は権兵衛トンネル開通1周年記念ということで伊那地域での作品展を開催。
椀や重箱、はしなどに加え、竹で作った外枠に和紙を張り、そこへ漆をほどこしたオーディオプレーヤーやスイッチプレートなどといった斬新な作品もあるほか、共同制作した漆パネルなども展示している。
小坂康人代表は「漆は古くて新しいもの。自然から生まれて自然に返るため、今問題となっている環境問題にも悪影響を及ぼさない。そういうものを生活の中に取り入れていただければ」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
萱野高原開きとミズバショウ祭り
箕輪町の萱野高原で28日、萱野高原開きとミズバショウ祭りがあった。高原の春を楽しもうと100人を超える人が訪れ、振る舞いのとん汁やおにぎりを味わったり、散策してにぎわった。箕輪町、町観光協会、みのわ振興公社の主催。
高原開きの神事が終わると、箕輪町民謡を楽しむ会が「萱野高原音頭」を40年ぶりに復活させ踊りを披露。みのわ太鼓ジュニアも威勢のいい太鼓の音を響かせた。
第2回「芽吹きのトレッキング」は、手作りしたバードコールを鳴らしながら高原を歩き、野鳥の声に耳を傾け、ミズバショウを観察した。歩いた後はタラの芽、コゴミ、コシアブラなどの山菜の天ぷらを味わい、春を満喫した。
贈呈式もあり、NTN長野製作所から萱野高原の整備のため88万円の寄付、中部電力伊那営業所からオオヤマザクラ100本、親山海クラブ(伯耆原尊代表)からシラネアオイ千株とヤマボウシ10本の寄贈があった。 -
南箕輪村老人クラブ連合会総会
南箕輪村老人クラブ連合会の07年度総会は26日、村公民館で開き、本年度事業計画案などを承認した。
本年度事業は、県・郡老連への参加協力、村主催事業への積極的参加、老人ホームへの訪問交流、デイサービスなどボランティア活動の充実、マレットゴルフやグラウンドゴルフ大会実施、花いっぱい推進事業への参加協力、ふれあい保育への参加協力、赤松荘庭園の樹木せん定・除草の清掃作業、会員増強など。予算額は収入、支出共に126万8030円。
役員改選で会長に宮脇米男さん(南原)、副会長に浦山幸男さん(北殿)、会計に福沢元市さん(南殿)を選出した。 -
南箕輪村図書館に鯉のぼり飾り
南箕輪村図書館に、鯉のぼり飾りがお目見えした=写真。
カウンター前の一角に利用者が季節ごとに飾り付けているもので、今回は端午の節句にちなんで鯉のぼりとショウブ、フジの花を飾っている。
大型連休中、図書館では利用者に花の種をプレゼントする。北殿の堀始春さんが提供した紫色のコスモスのほか、マリーゴールドもある。1人1袋。
30日、5月1日は休館。5月2日縲・日は開館。2日は午前10時縲恁゚後6時、3日縲・日は午前10時縲恁゚後5時。 -
青少年育成委員会前期総会
駒ケ根市教育委員会は24日夜、市青少年育成センター・青少年育成委員会(小出勇会長)の07年度前期総会を市役所南庁舎で開いた。委員ら約40人が出席し、07年度の事業計画・予算などについて確認した。新任の委員には委嘱状が渡された。委員会は「地域で活動する青少年の育成」を基本目標に定め、「かかわろう 伝えよう 青少年に」をテーマとして▽生活交流体験の促進▽明るく確かな家庭づくり▽健全な社会環境づくり▽子ども会育成推進体制の整備竏窒ネどを推進していく。
新任の委員は次の皆さん。
村岡綾(小町屋)小松浩(市場割)矢沢俊文、木下喜代子(町二)平沢明子(町四)松井玲子(上穂町) -
諏訪形寿健康体操クラブが本年度の活動を開始
伊那市の諏訪形寿健康体操クラブ(野溝弘文会長)は25日、本年度2回目の例会を諏訪形集落センターで開き、今年から新たに導入した演歌体操などに挑戦した=写真。
「寝たきり老人ゼロ」と目指す同クラブは、毎年4月縲・2月の間、筋力トレーニングにより日常生活の維持、改善が期待できる高齢者や軽度の障害者などを対象として簡単な筋力トレーニングを定期的に行ってきた。
4年目となる今年は、動作を向上することを目的とする「演歌体操」を導入。この日は約20人が参加し、インストラクターの北原よしゑさんに指導を受けながら簡単なステップや万歳の動作を行い、体操を楽しんでいた。
活動を通じて「肩こりが解消した」などと話す参加者もいるほか、普段は人と会う機会な少ないお年寄りたちの交流の場にもなっているという。 -
味工房で行者にんにく漬け作業
5周年セールに向け、南箕輪村の農産物加工・販売施設大芝高原「味工房」の漬物班(倉田多恵子代表)は26日、「行者にんにく」のしょうゆ漬けづくりに取り組んだ。
行者ニンニクは村の特産品化を目指して栽培を進めている作物の一つ。味工房では、5年前からしょうゆ漬けを真空パックにして販売しているが、盆の帰省客などがみやげ品として購入していくことも多く、その年の8月下旬ころにはほとんどが売り切れてしまう好評ぶりだという。
今年は5月1日から始まる味工房の5周年セールに合わせて販売を開始するため、例年より少し早めに漬け込みを実施。行者ニンニクは村内の生産者・小林幸雄さんが出荷しているものを使っており、細かく刻んだ葉をしょうゆ、みりん、さとう、酢を合わせて一度沸騰させたもので味付けする。
行者ニンニクには強烈な匂いを放つため、作業は定休日に合わせて行っている。
倉田代表は「白いご飯でもやっこでも何にでも合う。瓶に移し変えて冷蔵庫に保存しておけば一年中食べることができるし、結構楽しみにしてくれている人もいるんですよ」と話していた。
価格は100グラム入りれ350円。また、5周年記念では味工房で加工している味噌や漬物、パンの詰め合わせを特価で販売するほか、甘酒のサービスなどもある。 -
自転車安全啓発活動
自転車利用者のモラルとマナーの向上を図ろうと駒ケ根警察署、伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦支会長)、駒ケ根市交通安全推進協議会は26日朝の通勤・通学時間帯に、JR駒ケ根駅に隣接する2カ所の駐輪場でチラシを配布するなどの啓発活動を行った。自転車に乗って駅までやって来た高校生らに駒ケ根署員や安協役員らがチラシを手渡し「安全に注意して運転して」などと呼び掛けた=写真。
チラシでは「こんな乗り方はやめよう」として、2人・3人乗りや飲酒運転のほか、自転車運転中の携帯電話の禁止などを呼び掛けている。
啓発活動は27日も同駅駐輪場で行う。 -
村戦没者慰霊祭、平和の祈り「絶対に風化させない」
宮田村の戦没者慰霊祭は26日、村民会館で開いた。村社協の催行で、太平洋戦争で家族を失った遺族ら約80人が参列。多くの犠牲のうえに平和が成り立っていることをかみしめ、愚かな戦争の経験を風化させないと改めて英霊に誓った。
清水靖夫村長は戦後62年が経過した今も世界では紛争やテロが絶えないことにふれ「再び悲しみを繰り返さないよう、福祉国家の建設にまい進する」とあいさつ。
春日要村遺族会長は牛山敬司上伊那遺族会長からのメッセージを代読し、国民の平和ボケに危機感を現しながら「悲惨な戦禍を伝えることが我々の責務。唯一の被爆国として、声を大にして核廃絶も訴えなければ」と語気を強くした。
太田利美村遺族会副会長も、戦争体験の風化を懸念。「二度と戦争をおこさない世の中をつくるのが我々の役割」と呼びかけた。
参加者全員で献花。悲惨な記憶を過去に置き去りにせず、戦没者が身を持って教えてくれた命の尊さを見つめ直した。 -
オーストリッチの肉以外の利用用途を模索
ダチョウ皮のソファー完成オーストリッチ皮のソファーはいかが竏秩B伊那市西箕輪の有賀建具店(有賀恵一社長)と高森町の皮革関連創作会社・高森電子(原正秋社長)がオーストリッチ(ダチョウ)の皮を使って共同製作したソファーがこのほど完成した=写真。現在同ソファーは東京都日本橋の大手百貨店・高島屋で5月8日まで開かれている長野県フェアに出品しており、購入希望者から注文を募るほか、インターネット販売などをしていく予定だ。
上伊那では96年に信州大学農学部を事務局とする「信州ダチョウ研究会」(伊那市)が発足。ダチョウの繁殖技術の確立、処理加工施設の整備が進められる中、上伊那農業協同組合(JA上伊那)、伊那商工会議所、上伊那地方事務所などが連携しながら精肉の消費拡大に努めてきた。
しかし、肉の流通だけでは経営が成立しないという課題もあり、皮や羽などの加工品開発や販売についても検討。オーストリッチの生産者、皮加工会社、建具店、販売会社などに参加してもらい、オーストリッチの皮を使ったソファーの試作品を製作してきた。
ソファーの大きさは幅1メートル60センチ、高さ85センチ、奥行き70センチほど。背もたれ部分と座面にオーストリッチの皮で作ったクッションを使用しており、鳥特有の斑(はん)点模様が特徴。木材に使用したニセアカシアと合う柔らかな黄色で染色した。
デザインを担当した有賀建具店の小島浩さんは「普段は木だけを使っているけど、皮が入っているので豪華」と話す。
有賀建具店では今後もオーストリッチ製品の開発を検討していきたいとしている。
ソファーの問い合わせは有賀建具店(TEL73・2870)へ。 -
箕輪町消費者の会総会
箕輪町消費者の会(会員49人)は25日、07年度総会を町福祉センターで開き、会員増強やマイバッグの普及など07年度の事業計画案などを承認した。
06年度は、不要傘を買い物袋にリサイクルする事業に取り組み、住民から提供された傘の布を会員が袋に作り直し、フリーマーケットなどで1枚200円で販売。作成した167枚を完売した。売上金は昨年7月の豪雨災害の義援金にしたほか、袋の材料費や活動費にあてた。
07年度事業計画は▽マイバッグの普及、自然にやさしい石けんの普及▽消費者だよりの発行▽ボカシ、パックンの推進▽フリーマーケットの実施▽視察研修、学習会▽女性団体連絡協議会への参加-など。
役員改選では、会長に若林博さんが就任。男性初の会長となる。若林さんは、「会員が50人を切り危機的状況。全員が会長の気持ちで活動し、裾野を広げないと先細りになる。男性や若い世代の会員増強を図り、消費者だよりの内容充実や宣伝活動に力を入れ頑張っていきたい」とあいさつした。
議事の中で会員からは、「役員だけでなく会員をもっと働かせることを考えたほうがいい」「世の中がレジ袋削減の機運になっている今を機会に、消費者の会としてマイバッグキャンペーンを増やし、町の人に呼びかけたらどうか」などの意見があった。
新役員は次の皆さん。
◇会長=若林博◇副会長=渕井和子◇会計=太田きみ子◇運営委員▽学習係=丸山道子、林とく江、佐々木八千子▽マイバッグ係=植原弘子▽石けん係=笠原あつ子▽フリーマーケット係=渕井和子、小林美代子▽お便り係=笠原あつ子、小林美代子、林とく江、太田きみ子、若林博◇監査委員=竹腰きぬよ、丸山光代◇顧問=柴昌子、木下博子 -
美和ダム洪水調節施設完成記念
伊那市長谷の美和ダム洪水調節施設完成に伴い、27日、分派堰(せき)北側の国道152号線沿いで記念植樹があった。美和ダム周辺の環境整備として、高さ3メートルほどのイロハモミジ29本を植えた。
工事に携わった業者31社が旧長谷村の木であるモミジを寄贈。市・三峰川総合開発工事事務所関係者、施工業者ら30人余が作業に当たった。
小坂市長は「日本風景街道に手を挙げている。植樹は有意義な事業で、楽しみながら歩けるようにしたい」とあいさつ。
そのあと、参加者は8メートル間隔で植えられたイロハモミジに、スコップで土をかけた。
全市を桜の里にするため、美和湖側にも桜を植えていく。
美和ダムは、洪水調節や電力発電、農業用水の配水などの目的を持つ。予想以上に土砂が流入したため、再開発事業として分派堰、貯砂ダム、洪水バイパストンネルの洪水調節施設を整備、05年5月に完成した。 -
建設労組赤穂分会が太子講
大工、左官、建具職人などでつくる上伊那建設労働組合赤穂分会(田中基治分会長、160人)は21日、商売繁盛と安全を聖徳太子に祈願する太子講祭を駒ケ根市の共楽園内の太子堂で開いた。宮沢靖夫講長以下、役員など約30人が出席し、堂内の太子像に向かって神妙に経を唱えた後、にぎやかにもち投げなどをした=写真。
聖徳太子は差し金(曲尺)を発明したとされることや、法隆寺を建立するなど建築に大きな功績があったことから、建築にかかわる職人などの守り神として古くからあがめられてきた。 -
駒ケ根市消費者の会総会
駒ケ根市消費者の会(木下さちゑ会長)21日、07年度総会を市役所南庁舎で開いた。会員ら約40人が出席し、市消費生活展&環境・健康フェスティバルの開催や廃油せっけんの普及、マイバッグの啓発などを盛り込んだ事業計画・予算案や新役員人事などを承認した。
木下会長はあいさつで「無知な愚か者にならないよう、多くの人が参加できるいろいろな企画を実行していきたい」と述べた=写真。
新役員は次の皆さん。
▼会長=木下さちゑ▼副会長=飯島美佐子▼会計=新井佳子▼委員=坂井さな江、小池富美子、有馬多美子、渋谷かまき、堺沢照子、代田和美、小田切みや子、林しげ子▼監事=林富代、平沢千代子 -
伊那谷写友クラブ
花、昆虫、風景、人物など幅広いテーマの写真が見る人を魅了する。伊那市を中心とした写真愛好者でつくる「伊那谷写友クラブ」(建石繁明会長)の作品展はメンバーそれぞれのこだわり、独自のテーマが詰まっている。
各自が目指している方向の違いを持ち合うことで、個性豊かなクラブに。一口に風景写真といってもその表現方法はさまざまある。写真で自己を表現する手法には限りがないことを伝えている。
同クラブは、上伊那地域では活動歴が長く、発足から15年目を迎える。撮影経験豊富な愛好者で会を立ち上げ、その後、写真に興味のある人たちがぞくぞくと集まった。一時は30人の大所帯だったこともあるが現在は16人。そのうち創立当初のメンバーが5人残っている。
活動は、年1回の定期展での作品発表のほか、月例会でそれぞれの写真を批評、助言し合い、撮影技術の向上を目指す。それぞれが個性を尊重し、そこから自分の発想の展開につながるヒントを得る。触発し合うことで、全員が技術を学んでいるのだ。
写真を始めたきっかけや楽しみ方は人それぞれだが、写真を撮ることは自分を表現する手段、自己の存在の証だという考えは一致している。集まるメンバーの職業や年齢に違いはあるが自己表現することにそれらは関係ないのだという。
建石会長のモットーは「心も写真も豊かに」。写真を通して人間的コミュニケーションを竏窒ニの考えだ。写真を互いに見せ合うことで交流は広がる。写真を撮ることは手軽だが奥は深い。息づまったときにには会員が手助けする。同志が集まることで支え合っているのだ。
定期展「伊那谷写友クラブ第17回写真展」は5月6日まで、伊那市荒井の伊那市立伊那図書館の広域情報コーナーで開いている(午前10時縲恁゚後7時、最終日は午後5時まで)。
「第17回写真展」は伊那市立伊那図書館ではじまっている -
種からリンゴの木育ってます
南箕輪中1年の原太河君が栽培種から育てたリンゴの木が、順調に成長を続けている。木の持ち主は、南箕輪村の南箕輪中学校1年生、原太河君(12)。南箕輪小学校3年生のときに学校で種をまき、家に持ち帰った小さな芽が、樹高155センチに育っている。
当時の南小3年4組のリンゴ作り体験学習で、原君ら児童5人が、摘花から収穫まで学んだ後に「発芽グループ」を結成。自分達で食べたリンゴ「フジ」の種をまき発芽させた。4年生の進級時に各自が芽を家に持ち帰り栽培に挑戦したが、現在育っているのは原君の木と、当時の担任ら2人の元にある2本の計3本という。
原君は、芽を鉢植えで育て、リンゴ学習に協力した田畑のリンゴ農家・白鳥幸子さんの助言を受け、5年生の5月ころに15センチほどに成長したものを庭に下ろした。「枯れちゃうかなと思っていた」が、牛乳を使った害虫防除をし、祖母が毛虫を見つけて取るなど家族皆で育てている。
リンゴの木の成長を知り、白鳥さん一家と、JA上伊那営農部中部グリーンセンター果実担当の唐沢良忠さんが訪問。成長の妨げになる枝を切り、支柱を立てて固定した。
「母親はフジでも父親が違う花粉なので、フジではない実ができるかもしれない」と唐沢さん。フジができると思っていた原君は新事実に、「新品種で金持ちになれるなら…」と笑っていた。
種から育てた木は花をつけるまでに7年近くを要するため、生産者は通常接き木でする。白鳥さんは「育っていてうれしい」と話し、唐沢さんは「若い木は弱いので病気や害虫に気を付けて」とアドバイスした。リンゴの花が咲くのは、原君が高校生になるころだという。 -
自然環境功労者環境大臣表彰受賞
南箕輪村の征矢哲雄さん国立信州高遠少年自然の家環境未来センターで講師を務める南箕輪村塩ノ井の征矢哲雄さん(76)が、「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞した。25日、東京都新宿区の新宿御苑内インフォメーションセンターで表彰式があった。
表彰は、自然環境の保全に関して顕著な功績があった人や団体を表彰し讃えるとともに、自然環境の保全について国民の認識を深める目的。今年は全国で41個人・団体が選ばれた。
征矢さんは、中学校の理科教諭として38年間勤め、退職後も理科講師として中学校や高校に勤務。02年から環境未来センター講師を務める。専門は昆虫生理学で、クロスズメバチの性機能決定メカニズムなどを研究している。
これまで、伊那市高遠町入笠山のミヤマシロチョウの生息復元を願い地元の小中学生に保全活動も含めた自然環境学習を指導。県水環境保全地域啓発活動の「伊那谷の清流と森をたずねて」や、伊那建設事務所主催の「せせらぎサイエンス」の講師も務めている。伊那市などの自然環境基礎調査、環境基本計画策定などにも携わった。
「自然の中で学ぶフィールドワークが真の理科教育」との信念に基づき、「自然に親しみ、自然を愛し、尊び、自然から学ぶ姿勢を身体知として学びとらせたい」と、青少年と共に行動し、自然環境保護の大切さを教えてきた長年の活動が評価された。
征矢さんは、「私の考え、やってきたことを認めてくださったと思う。自然はこれからの人からの預かり物という気持ちを持って、自然の畏敬に気づいてほしい。これからも命ある限り、強く訴えていきたい」と受賞の喜びをかみしめている。