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日本棋院上伊那支部総会記念碁会
日本棋院上伊那支部(神田福治支部長)は15日、07年度定期総会記念囲碁大会を伊那市西春近のサンライフ伊那で開いた。小学生から80代まで約30人の棋士が集まり、クラス別変則リーグ戦やプロ棋士の大橋拓文さん(22)との指導碁に臨んだ。
同支部では例年、総会に合わせて記念碁会を企画。大人も子どもも一緒になって日ごろの鍛練の成果を競い合う場としている。
そんな中今年は、子どもたちにもプロの技を見てもらおうとの思いから4年ぶりにプロの指導碁を開催。東京都出身で若手ホープの大橋プロ4段を招いたところ、10人が対局を志願した。
大橋プロは一度に3人を相手に対局=写真。対局に臨んでいる人だけでなく、周囲に集まった人も大橋プロの一手一手に目を見張り、その技を学んでいた。 -
おやき、草もち、ぽたぽたもちづくりを担当
南箕輪村
味工房・米粉班小麦粉おやきの皮は昔ながらのものとは異なり、ふわっとしてほんのり甘い。具は野沢菜、あんこ、切干大根など。それに加え夏はカボチャやねぎみそなども並ぶ。中でも、自家製小豆で作るあんこは「甘過ぎなくておいしい」という声もよく届くという。
「ヒジキなんかもやってみたけど、なるべく地元で採れる材料にこだわってやろうということでやめたんです。中に入れる野菜のほとんどは、うちで作ったものを使っているので、野沢菜は収穫後に塩漬けにしておいて、使うたびに塩抜きをして味付けをし直すんです。草もちのヨモギも味工房のみんなに手伝ってもらいながら田植えの始まる時期に摘んで冷凍しておくんですよ」と代表の小林孝子さんは語る。
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大芝高原にある食品加工・販売施設「味工房」でおやきや草もち、ポタポタもちづくりを担当している。メンバーはみな60代。女性5人男性1人が毎日2人ずつ交代で作業に当たる。
作業は午前6時に始まる。一つひとつの工程はすべて手作業で行っているが、店が開く午前10時までに作り上げるには、順序良く作業を進めていかなければならない。
まずはおやき用の皮づくり。一人が卵と牛乳を加えた小麦粉を混ぜ、もう一人は熱湯を加えた米粉を混ぜる。小麦粉生地はしばらくの間寝かせ、米粉生地は一度ゆでてから再びこねる。その中に前の日に作っておいた具材を包んでいく。
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おやきについては当初メンバーが3年ほどの研究を重ね、現在の味を作り上げた。
この地域伝統の米粉のおやきは2日目になると皮が固くなってしまうが、砂糖を入れることで柔らかいままに保てることが分かった。また、メンバーのうちでおやつとして作られていたおやきを工夫した小麦粉のおやきも、隠し味として酢や油を加えると良いことも分かった。
「水分の多いネギみそは皮がくっ付かなくなってしまうので、一番作るのが難しい」と話す。
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添加物は使わず、「その日に売れる分をその日に作る」という形で取り組んできたが、当初に比べて生産量は着実に増えきてた。しかし、まだまだ余力があるため、今後はもう少し販路を広げていきたいと考えている。
「仲間も良いし、毎日が楽しい。添加物を使わないで地元の材料にこだわって作っているので、その日のうちに食べていただけるとうれしいです」
おやきは味工房のほか、南箕輪村の「あじーな」やニシザワ、伊那市の伊那中央病院などでも購入することができる。価格は小麦粉のおやきが130円、米粉おやきと草もちが150円。 -
かんてんぱぱで匠の技、「木の美」展
木曽の木を使った伝統工芸品などが並ぶ「匠の技、木の美」展が22日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。職人の技が光るヘギ板や家具、建具など約130点が並び、訪れた人を楽しませている=写真。
作品を出展しているのは屋根葺き、ヘギ板、建具、おけ、木工家具、製材に携わる5人の職人。いずれもその分野の一線で活躍している。
国内随一の良質な木の産地とも言われる木曽地域には、優れた伝統工芸品を手掛ける職人も多い。しかし、その技をPRする場が少ないため、伊那食品工業の塚越寛会長が今回の伊那側での作品展を提案した。
木の種類は異なるが、いずれも木曽の上質な木材を使用。昔ながらの手仕事で仕上げた美しいヘギ板を出展している小林鶴三さんは「目の詰まった良さ、色つやは木曽の天然木が一番良い」と語る。
また、今回の作品展に合わせて木曽の写真家・横井剛さんが赤沢を撮影した作品45点を同時展示。
横井さんは「伊那にはない木の良さを知ってほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時。
日曜日は小木工品の展示即売もしている。 -
ドラゴンの踊りインストラクター養成講座
伊那まつりおどり振興会は14、15日、ドラゴン踊りインストラクター養成講座を伊那市役所で開いた。13人の受講者が集まり、昨年度のインストラクターからの手ほどきを受けた=写真。
踊りインストラクターは講習会指導だけでなく、県外を訪れるキャラバン隊の一員としても活躍しているが、新市となり、これまで以上に活躍する場が増えると見込み、今回初めてインストラクターの養成講座を企画した。基本的な動作が踊れる18歳以上を対象として受講者を募ったところ、南箕輪村などからの参加もあった。
15日は6人が参加。一通りの流れを把握している参加者たちも、細かい動きの違いなどには悪戦苦闘しながら指導者としての技を学んでいた。
振興会が5月に開く認定会の中で認められた人が、正式なインストラクターとして活動していくことになる。
また、踊りのオープンレッスンはまつりの約1週間前から始まるが、要望があれば高遠、長谷地区でも企画したいとしている。 -
桜満開の伊那公園でイベント
桜の名所の一つ、伊那市の伊那公園で15日、「健康歩道を歩き・太鼓演奏を聴き・カラオケを楽しみながら食事をする会」(伊那公園愛護会主催)があった。ソメイヨシノを中心とする300本余は満開。花見を高遠城址公園から伊那公園に切り替えた人もいたようで、多くの人でにぎわった。
公園内芝生広場の特設ステージでは、地元の小出太鼓、伊那太鼓が威勢よく演奏を披露したほか、飛び入り参加のカラオケなどが繰り広げられ、盛り上がりを見せた。
06年7月、公園内に足裏のつぼを刺激する健康歩道が完成したことから、地元の保健委員らが訪れた人に正しい歩き方を指導した。
暖かな1日で、ステージ前に用意した座席では市内外の家族連れなどが昼食を食べたり、酒をくみ交わしたりとのんびり過ごしていた。 -
06年7月豪雨災害復旧事業合同安全祈願祭
箕輪町で13日、06年7月豪雨災害復旧事業の合同安全祈願祭があった。工事関係者、町、伊那建設事務所、天竜川上流河川事務所、町議会など約80人が出席し、神事で工事の安全を祈願した。
工事関係者代表で浅川建設工業専務の浅川孝二さんが、「これから本格的な工事がスタートする。地元の皆様にはご迷惑をおかけし、ご協力いただくことばかりだが、安全第一に工期内のしゅん工、よい仕事、すばらしい砂防ダムが出来るよう努力する」とあいさつした。
来賓あいさつで平沢豊満町長は「安全、迅速な対応と、無事故で完成できるようお願いする」、伊那建設事務所の山浦直人所長は「皆様のご協力をいただき安全にしゅん工すること、地域の皆様が災害から早く立ち直るよう1日も早い工事のしゅん工をやっていただけるようお願いする」と述べた。
伊那建設事務所によると、災害復旧工事は砂防えん堤が北小河内中の沢で高さ13・5メートル、堤長149メートル。上古田たきの沢は高さ10・5メートル、堤長44メートル。上古田山の田沢は高さ7・5メートル、堤長58メートル。上古田の地滑りのあった場所は抑止杭(長さ9縲・3・5メートル)を24本、水抜きボーリング(長さ16縲・5メートル)を14本やる。事業費は6億円を超える。その後に渓流保全工事や床固め工事なども計画している。
道路、河川、林道、耕地などの復旧工事は合計63カ所で事業費は約5億7200万円。合計約12億円の事業。07年度内にしゅん工予定。 -
第19回フリューゲル・ピアノ・コンチェルト・フェスティバル全国大会に望月音楽教室の生徒3人が出場
日本アーティストビューロー主催の07年度第19回フリューゲル・ピアノ・コンチェルト・フェスティバルの全国大会(5月4日、大阪府・メルパルクOSAKA)に、南箕輪村北殿の望月音楽教室伊那レッスン室の生徒3人が出場する。南箕輪中学校1年の大塚智哉君(12)、諏訪市立豊田小学校5年の矢崎宏一君(10)、南箕輪小学校3年の藤沢優花さん(9)。3人はそれぞれ別の部門への出場で、入賞を目指し練習に励んでいる。
プロのオーケストラと共演できる大会。部門別の課題曲集から選曲した曲で全国区テープ審査、地区本選大会を勝ち抜き、全国大会出場を決めた。
大塚君は3回目の出場で、今回はシニア・スチューデント・コンチェルト部門。演奏曲はハイドン「ソナタ作品XVI-35 第1楽章」。「オーケストラと楽しく弾いて、一番いい成績を残せればいいと思う」と話した。
矢崎君は2度目の挑戦で全国出場を決めた。ジュニア・スチューデント・コンチェルト部門で、演奏曲は「ソナチネハ長調 作品Op36-3 第1楽章」。「受かったときは本当にうれしかった。全国では地区本選より、もうちょっといい演奏をしたい」という。
藤沢さんは、初参加で全国大会の切符を手にした。リトル・コンチェルト部門で、演奏曲は「バイエル51番」。「受かったと知ったときはびっくりした。オーケストラと楽しく弾きたい」という。
望月音楽教室は主宰の望月玲子さんと、平林千枝さんが指導。3年連続で希望する生徒が同フェスティバルに参加している。「大編成のオーケストラと共演できるコンクールはほかにない。貴重な体験をまず楽しみ、オーケストラの音と合わせて弾いてきてほしい」と話している。 -
木のある暮らし展
木に携わる職人などでつくる「NPO南信州木の会」は14、15日、「木のある暮らし展」を伊那市美篶の南信州木の情報館で開いている。5人の職人が手掛けた地域材で作ったダイニングテーブルやイス、テーブルなど約20点が、訪れた人を楽しませている。
木の関するさまざまな情報を消費者のもとへダイレクトに発信することを目的として開館した同館で行う初の作品展。今回は「木で和む、キッチン&ダイニング」をテーマに、ダイニング家具やキッチン小物を並べたほか、持ち込みが困難なオリジナル木製キッチンなどは、写真展示している。
家具作りを本業としている職人のほか、大工、建具職人などもそれぞれが携わってきた分野で培った技術を生かしながらオリジナルの作品を出品しているのが特徴。それぞれが地域材の魅力を最大限にアピールするように工夫している。
また、外ではクラフト市も開催。会員の一人が手掛けたオリジナルの木製笛「ユカイナ」など、珍しいクラフト作品も並び、来場者を楽しませていた。
今後同会では、月1回のペースで「住まいのと木の相談室」という無料相談会を実施するほか、さまざまなイベントを通して、木の情報を発信していきたいとしている。
木のある暮らし展は午前10時縲恁゚後5時。
相談会は毎月第2土曜の午前10時縲恁゚後4時。 -
津軽三味線コンサート
津軽三味線の兄弟ユニット・岡野将之さん(19)、哲也さん(17)によるコンサートが14日、伊那商工会議所大ホールで開かれた。約250人が集まり、息が合った張りのある三味線演奏に聞き入った=写真。
同コンサートはアルプス中央信用金庫経営者の会竜東支部(宮下光一支部長)が地域貢献の一環として企画。昨年8月にも同様のコンサートを開催したところ、約170人が集まる盛況を得たため、再度岡野兄弟を招いた。
今回は京都府舞鶴市で活動している和太鼓グループ「かわら屋」がオープニングで威勢のよい太鼓演奏を披露。その後、岡野兄弟が登場し、津軽三味線の代表曲の一つ「津軽じょんから節」などを演奏し、聴衆を魅了した。また、兄・将之さんの兄弟弟子に当たる手踊り・民謡の中野みち子さん(34)も友情出演。三味線の伴奏で「あいや節」などを歌い、会場を楽しませていた。 -
高遠の桜満開
渋滞もピークに伊那市高遠町の桜の名所、高遠城址公園に向かう花見客の車で伊那市内は14日、終日渋滞した。
同公園のタカトオコヒガンザクラが満開となってから初の週末とあって、中央高速道路の伊那インターから県外ナンバー車が続々と伊那市内へ。ほとんどが中心市街地を抜け、国道361を利用して高遠町方面へ向かうコースをたどった。
そのため、インター・アクセス道路から進行してきた車で県道南箕輪沢渡線がまず渋滞。正午前には、枝道から同県道へ進入できない車の列も前橋町で多く見られた。
ようやく市街地を抜けた県外車を待っていたのは、国道361号線や市道の通称ナイスロードの本格的な渋滞。午後になっても日影区あたりから高遠町まで車が詰まった。
大渋滞に巻き込まれた地元車の一部が脇道に迂回するなどしたため、国道周辺の市道も大混乱。午後1時ころ、渋滞に巻き込まれ脇道に入った美篶笠原の女性(40)は「松本ナンバーが狭い道にいっぱいいて、すれ違いができないために行ったり戻ったり、民家の庭に入ったりと大変だった」と話していた。
午後1時すぎに、仕事で市街地からナイスロードを使って高遠方面へ向かった男性会社員(25)は、渋滞を避けて新山から高遠へ向かう山道を利用。渋滞には遭わなかったが、観光バスや県外車の多さに驚いた。「普段は観光バスなど絶対に通らない道。こんなところまで来たか、という思いだった」とあきれていた。
15日も終日渋滞が予想される。 -
三峰川の桜並木を歩いて満喫
市民団体・三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は14日、伊那市の三峰川右岸沿いにある桜並木を見ながら歩く「三峰川の桜めぐりツアー」を企画した。中学生や主婦などの一般住民約30人が参加し、春の風景に包まれた三峰川を身近に感じながらツアーを楽しんだ。
初企画となった同ツアーは、雪解けが進むアルプスや満開の桜並木などがある三峰川の景観のよさを再認識する目的。参加者らは、同市役所から高遠町の「山田河原臨時駐車場」までの約8キロを歩き、健康づくりにも役立てた。
ツアーのメーンとなる美篶青島の堤防沿いにあるソメイヨシノの並木に着いた一同は、春の陽気に包まれながら持参の弁当に舌鼓を打った。南箕輪村から参加の主婦3人は「改めて三峰川のよさを知った。きれいな桜も見れたし、健康にも役だった」と満悦顔で話した。
ソメイヨシノの並木を見ながら三峰川の右岸堤防道路沿いを歩く参加者ら -
ながたの湯ロビーで井上秀芳さんパステル展
箕輪町長田の「ながたの湯」ロビーで19日まで、春陽会会友の井上秀芳さん=松島=がパステル展を開いている。
ながたの湯ロビーでは、MAながた会のメンバーが交代で作品展をしている。
井上さんは主に油彩画に取り組んでいるが、今回は1年以内に描いたパステルの作品15点を展示した。「御岳山」「経ヶ岳」など山の絵、「向日葵」「ポピー」「コスモス」などの花のほか、昨年7月豪雨災害の箕輪町内の災害現場を描いた「爪跡」もある。
「パステル画はあまり展示されることがないので、発色のよさなどパステルのよさを気軽に見てほしい」と話している。 -
坂本勇さん絵手紙展
伊那市美篶下川手の洋画家坂本勇さん(62)の絵手紙展は21日まで、同市境東のギャラリーカフェ「カレッタ」で開いている。春の季節を意識した近作を中心に33点を出品。心温まる絵と一言が見る人を和ませている=写真。
同市西町の公園の桜や黄金色の鮮やかな花が咲くサンシュユなどの花をテーマに「春日公園も満開だ。良い木になってきたね」、「春をつげる黄色は元気のでる色」などと言葉を添える。作品には、日ごろの生活で感じた思いが込められている。
油絵を中心に創作活動に取り組む坂本さんが絵手紙を描き始めたの約10年前のこと。文章を考えて描くことにより、物事の見方や感じ方が以前より豊になったという。現在は、上伊那を中心に、油絵や絵手紙などの絵画教室も開いている。
坂本さんは「最近は言葉を考えるのがおもしろくなってきた。普段気になることを文にしてみるのが楽しい。素直な気持ちで描いた作品を見てほしい」と来場を呼び掛けている。
定休日は15、16日。午前11時縲恁゚後6時。 -
オールドノリタケ名陶展 ベル伊那・17日まで
明治中期から大正初期にかけ、日本から米国向けに輸出された磁器の展示販売会「オールドノリタケ名陶展」は17日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
当時の日本の職人たちが海外からの受注で丹精込めてつくった磁器「オールドノリタケ」。花瓶、ティーセット、飾り皿など、すべての作品に24金が使用された、あでやかな約100点を並べる。
絵柄はバラ、ポピーなどの花柄や風車がある風景、貴婦人などさまざま。西洋磁器のスタイルを取り入れながら日本人の細やかな装飾技術が光る名陶が集まっている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
夢少年育成会議講演会
「考えよう、われわれ大人たちの役割とは竏窒モるさと愛を持った夢少年を育むために」をテーマに駒ケ根青年会議所は10日夜、第1回夢少年育成会議を駒ケ根商工会館で開いた。会員や一般市民など約50人が参加し、市教育委員会の中原稲雄教育長の基調講演を聞いたほか、意見交換などを行った=写真。
中原教育長は「子どもが育つ家庭づくり・地域づくり」と題して豊富な教育経験から子育ての現状やあり方などについて語った。
会議は以前同会議所が設置を手掛けたちびっこ広場の大幅改修などを盛り込んだグランドデザイン(全体構想)を策定しようと11月にかけて5回のワークショップを開くことにしている。事前ガイダンスとして14日にちびっこ広場の補修と清掃などを子どもたちとともに行うほか、20日夜には青木村教委の小岩井教育長を招いてい基調講演を聞く。 -
駒ケ根RCが社会貢献顕彰
駒ケ根ロータリークラブ(中島清一会長)は9日夜、陸上競技をはじめスポーツの振興に貢献したとして上伊那陸上競技協会会長などを務める城田忠承さん(66)=駒ケ根市福岡=を表彰した。城田さんは「長年無我夢中でやってきたが、今回こうして地元で認めてもらったことがうれしくてならない。いろいろな面で今後も頑張りたい」と礼を述べた=写真。
城田さんは阿南町出身。教員として赤穂高など県下各地の高校に勤務。退職後も駅伝などの指導と普及に務めてきた。
同クラブは社会奉仕に貢献のあった人を毎年表彰している。 -
湯めぐりスタンプラリー開始
上伊那の温泉施設や観光施設をめぐる「信州上伊那温泉街道湯めぐりスタンプラリー」の本年度受付が始まった。
上伊那の観光PRを目的として10年前から続くもので、上伊那各地にある温泉、観光施設でスタンプを集めた応募者に抽選でさまざまな賞品を進呈している。
今回は、開始10周年と権兵衛トンネル開通1周年にちなんで賞品を80品目増やしたほか、これまでの上伊那20施設に加えて木曽町の「道の駅日義木曽駒高原」と「塩尻市の「木曽くらしの工芸館」も特別参加。また、木曽の特産品が当たる「木曽路賞」を新たに設けた。
各賞によって集めるスタンプ数が決まっており、上伊那の特産品などが当たる「季節賞」は年4回抽選を行うため、当選する確率も高くなっている。旅行券や上伊那にある宿泊施設の宿泊券などが当たる特賞から4等までの抽選は08年の3月中旬となる。
前年比で64%増となった昨年の応募総数は2748通。東海方面を中心に県外からの応募も増えているという。
実施期間は08年の2月12日まで(応募は当日の消印まで有効)。
問い合わせは上伊那広域連合湯めぐりスタンプラリー係(TEL78・2500)へ。 -
かんてんぱぱで手染めの衣展
安曇野市の宮沢千夏さん(37)による「手染めの衣」展が12日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。天然染料などで染めた綿のブラウスやバッグなど40点が、訪れた人の目を楽しませている。
白い布を染め上げ、その布を使って洋服や小物を製作している宮沢さん。南信地域での作品展は3年ぶり。今回はこれからのシーズンに羽織れるような綿のブラウスなどを多くそろえた。
染色は柿渋や墨などの天然染料を用いることが多く、アクセントとして化学染料を使うこともあるが、全体的にはほかの洋服と合わせやすい色調に仕上げている。また、服の形についても体のラインが美しく見えるようなデザインを心がけているという。
宮沢さんは「手染めの深い味わいと手触りを楽しんでもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時半縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。16日まで。 -
タカトオコヒガンザクラが満開
「天下第一の桜」と称され、県の天然記念物に指定される高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラが12日、満開となった。県内外から花見客が訪れ、連日、にぎわいを見せている。
公園内には、樹齢130年を超える古木を含めて1500本以上がある。木が高く伸び、薄紅色のやや小ぶりな花が咲くのが特徴。
桜守・稲辺謙次郎さんによると、雨が降らなければ1週間ほど花持ちする。花びらの色の濃さの違いをそれぞれ見て歩く楽しみ方もある。
穏やかな天候で、家族連れなどが桜を見ながら飲食を楽しんだり、人気のカメラスポットの一つ、桜雲橋付近で盛んにシャッターを切る花見客が目立つ。
入園料は一般500円、小中学生250円。 -
フェアトレード支援
南箕輪村
赤羽稔さんイヌやネコなど動物の形をしたビーズ細工のストラップ。ベトナムのホーチミン市7区にある「セント・ビンソン・チャリティ小学校」の児童が職業訓練として作ったもので、フェアトレードで収益金を児童の生活費と学校の運営費に充てるために販売している。この活動に共感し、日本国内でビーズ細工の販路を広げようとボランティア活動を始めた。
南箕輪村でアパートを経営。1年半前、不動産投資を考え下調べのためにベトナムを訪れた。土地価格の高騰で不動産投資は断念したが、「30年前の日本が感じられる、貧しくても元気があり、その日をとにかく生きようという活力がある」ベトナムに魅せられ、1年のうち8カ月はベトナムに滞在し春とお盆に帰国する生活になった。
06年秋、日本人がよく利用する喫茶店で、たまたま隣に座った男性が話しかけてきた。「セント・ビンソン・チャリティ小学校」を設立した藤牧勝久さんだった。
小学校は、藤牧さんがベトナム人のオアン夫人と1999年1月に設立。近隣の公立小学校の私設の分校(定時制)としてベトナム政府の正式な認可を受けている。このため、子どもたちの将来に必要な正式な卒業証書の授与ができる。
格差社会のベトナムで、職を求めて都会に流入する家庭の子どもや貧しい家庭の子どもなど、だれでも小学校教育を受けられるよう学費は無料、慈善授業で運営。現在児童数は130人。新たにホーチミン市初の無料の全日制私立小学校を創立する計画をしている。
藤牧さんから小学校の話を聞いて活動や思いに共感し、学校運営を支援する「セント・ビンソン チャリティクラブ」でフェアトレード活動に加わることを決めた。
「ボランティアはしてあげるものではない。させてもらってる、その場を与えてもらってる、その感覚にならないとだめ」。藤牧さんが学校運営の資金調達のために1年のうち半年は日本に戻り建築現場で働いていることも知り、心打たれた。 小学校も2回訪問し、子ども達に会った。「学校に来る子は家が無く、川沿いに小屋を建てて暮らしている。目が澄んでいて、きれい。とても頭がいいんですよ」。子ども達の将来のために、学校がどうしても必要だと実感した。
「子ども達が私の心の光のように感じる。藤牧さんに声を掛けてもらったこと、子ども達から本来のボランティア精神を教えられたことに感謝しています」
今年3月に帰国。地元でフェアトレードのビーズ細工を扱ってくれる店を探した。箕輪町のぷち・らぱん、伊那市のラクシュミー、飯田市のアジアン・ロータスが協力してくれることになった。
日本国内で同じく活動している人はわずか数人。「まずは自分の地元で広め、全国に広めていきたい」という。(村上裕子)
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ベトナム滞在中に、日本でフェアトレード活動に協力してくれる上伊那の人を探している。問い合わせは赤羽さん(TEL090・2175・7225、Eメールszram2004@yahoo.co.jp)へ。 -
地域交流センター等建設予定地で発掘調査始まる
箕輪町の地域交流施設整備で、地域交流センターと箕輪消防署建設予定地の町文化センター南側駐車場で、記録保存のための発掘調査が始まった。
同事業は、地域交流センターと交流広場の整備で子どもからお年寄りまでが集う地域内交流の拠点にし、箕輪消防署の整備で「災害に強いまちづくり」「消防・救急・救助体制の強化」につなげることをねらう。
調査面積は、約千平方メートル。昨年7月の試掘の結果、住居跡のような保存の必要なものが出ているという。
安全対策で駐車場の周囲にロープを張り、重機でアスファルトをはがした後、砂や土を取り除く作業を進めている。発掘場所の周囲はさらにフェンスを立て、来週ころから調査員が入って作業を進める。調査終了は5月の連休明けの予定。 -
箕輪町保育研究会救急講習
箕輪町保育研究会(唐沢郁子会長)は9日から11日までの3日間、救急講習会を松島コミュニティセンターで開き、町保育園の職員が心肺そ生法などを熱心に学んだ。
万一事故が起きた際に対応できるよう救急法を身に付ける目的で、毎年1回、春に講習会をしている。
箕輪消防署員が、AEDの使い方、心肺そ生法、やけどやハチに刺されたときの対処法などを指導した。AEDの使い方は初めて講習を受けた職員もいて、機械音声に従ってパッドを装着したり、心電図解析のボタンを押すなど注意事項を聞きながら一連の流れを覚えた。
異物の除去は、これまでは指でかき出すなどの方法を学んだが、今回はみぞおちの下に握りこぶしを作って圧迫し異物を出す方法を人形を使って練習した。 -
【記者室】展示会場に音楽
あっ、音がある-。県伊那文化会館美術展示ホールで現在開催中の「信州から宇宙を見よう!-県内の宇宙スポットと天体写真展-」。訪れた方は、いつもの展覧会との違いに気づいただろうか。そう、会場内に音楽が流れているのだ▼プラネタリウム担当職員と学芸員に音響担当職員が協力し、展示会場に音楽を流す“ささやかな提案”だという。本格的な機材を入れ、決して邪魔にならないように音量は極控えめ。心地よい音楽を感じながら、天体写真を見る。プラネタリウムのCDコンサートに少し似た感覚だろうか▼通常の展覧会で音楽を流すことはない。しーんと静まり返った会場で鑑賞に浸る。しかし、音のある空間で鑑賞する“提案”を体験するのも面白い。(村上裕子)
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宮田村の梅公園見ごろ、14日に花見イベント
宮田村新田区の梅公園で、遅咲きの梅が満開を迎えている。14日午前10時からは園内で花見イベントも行われ、中央アルプスの残雪との見事なコントラストが楽しめそうだ。
園内の梅はピンク、赤、白と色彩も豊か。シダレ梅などもある。
花見イベントは公園を手づくりした村おこし実行委員会が主催し、昨年に続き2回目。
焼きそばやフランクフルトなどの軽食や飲み物の販売もあるほか、お茶やコーヒー、豚汁、抹茶の野点無料サービスなども。
午前10時からは宮田太鼓、11時半からは信州みやだ梅舞会によるソーラン踊りの出演もある。
問い合わせは実行委員会事務局の村商工会85・2213 -
さくら功労者 伊那市役所訪問
桜の保護、植栽などの活動に対し全国表彰する、日本さくらの会の「さくら功労者」に選ばれた伊那市内3団体の代表者が11日、市役所を訪れ、小坂樫男市長に受賞を報告した。昨年より1団体多い3団体の受賞に、小坂市長も「伊那市からこれほど選ばれるのはすごい」と喜び、それぞれの活動を称えた。
受賞したのは、自分たちの学校や美和湖周辺などの木の治療に2年半の間従事した「伊那小学校6年勇組」と高遠の花の丘公園で約15年間、桜の保護育成活動に取り組む「高遠地区区会」「JA上伊那東部支所」の計3団体。4日、東京都であった第42回さくら祭り中央大会に参加し、表彰状や桜の絵柄の入った湯のみのを受け取ってきた。
勇組の34人は、本年度中学校へ進学したが自分たちで育て、三峰川沿いに植樹した桜の苗を管理するためサークルを結成した。この日は、サークル正副長や元担任教師4人が訪問。サークル長の宮島優哉君(12)は「これまでの活動が評価されたのでこれからも活動を続けたい」と感想を述べた。
高遠地区区長会の飯島明会長は「先輩たちのやってきた功績が認められてうれしい」。JA上伊那東部支所の伊藤昭人支所長は「今まで以上に活動に取り組みたい」と話した。
「さくら功労者」を受賞した3団体の皆さん -
おひさまクラブ・春の油彩画展
伊那市を中心とした上伊那の油絵愛好者でつくる「おひさまクラブ」(有賀恵治会長、16人)の油絵展は6日、同市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった=写真。メンバー12人が一人1縲・点の計24点の新作を出品している。27日まで。入場無料。
会社員、主婦、定年退職者など20縲・0歳代の幅広い年代の会員が集まり、身近な山や田園風景、ユリの花などの静物を描いた力作を出品。各メンバーが題材に対して感じた思いをキャンバスに向かって表現している。
「おひさまクラブ」は、市駅前ビルいなっせであった油絵教室の卒業生らで04年に発足。月2回の教室で、造形画家碓井伍一さん(71)=同市山寺=の指導を受けながらメンバーらの交流も深めている。同ギャラリーでの展示は、今回で5回目となる。
碓井さんは「初めて筆を握った人もいたが、次第にそれぞれが自分の絵を描けるよう成長している」と評価。有賀会長(67)=同市西春近=は「展示会の回を追うごとに作品が充実してきた。見てもらうことで励みになる」と来場を呼び掛けている。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
トンボの池整備作業
駒ケ根市のハッチョウトンボを育む会(小川周次会長)は8日、ハッチョウトンボが生息する同市南割のトンボの池周辺の整備作業を行った。会員ら約10人が参加し、池の中に繁茂している水草や藻を取り除いたり、周囲の土手の草取りなどに汗を流した=写真。会員らは「ハッチョウトンボにはこの良い環境の中でもっともっと増えてほしい」とこれからの繁殖シーズンを楽しみにしている。
作業後、総会と昨年秋に完成した木道の完成祝賀会がアイ・パルいなんで開かれた。 -
英語で観光ガイドクラブが高遠城址公園でお花見研修会
上伊那在住の有志でつくる英語で観光ガイドクラブ(会員20人、倉田嘉明代表)は10日夜、高遠城址公園で現場研修を開いた。高遠町のボランティアガイドに取り組む「高遠ふきのとうの会」の北村勝彦会長を迎え、タカトオコヒガンザクラのゆえんや高遠城址の歴史について学んだ。
同会は外国人旅行者などに地元の名所や歴史を英語で案内できる人材を育てる目的で今年1月に発足。自分たちが知らない地元の歴史を学んだり観光案内用の英文翻訳などに取り組みながら英語で観光案内するノウハウを学んでいる。
現場研修は今回が初めて。高遠城址は日本有数のサクラの名所として知られる地元観光名所の一つだが、歴史などについては会員たち自身が知らないことも多いため、改めて歴史的背景などを学ぶ研修を企画した。
北村さんは、公園内に約1500本近いサクラが植樹されていることや、エドヒガンザクラの交配種で、この地の固有の種類であることから「タカトオコヒガンザクラ」と名付けられたことを説明。
参加者から「伝説でタカトオコヒガンザクラの色が赤いのは血を吸った色だと言われるが」といった質問がでると、「ここは織田勢と仁科五郎盛信の激戦となった場所で、たくさんの人が自沈している。そういう血がサクラの色になっていると小さい時から聞かされた」と応えていた。
同クラブは現在会員を募集している。
申し込み・問い合わせは伊那国際交流協会(TEL72・7706)へ。 -
かんてんぱぱガーデンのカタクリ見ごろ
伊那市西春近のかんてんぱぱガーデンでは、カタクリをはじめとする春の山野草が見ごろを迎えている=写真。
春から夏にかけて80種類以上の山野草が代わる代わる咲き、観光客の目を楽しませている同ガーデン。現在、ショウジョウバカマ、ミズバショウ、イワウチワなどが続々と見ごろを迎えており、約200株が群生するカタクリとともに訪れた観光客の目を楽しませている。
カタクリについてはその花の形から「かたかご」(傾いたかご)という呼び名が「かたこゆり」となりそれが転じて「カタクリ」と呼ばれるようになったとする説がある。昔は鱗(りん)茎からでん粉が採れ、それを「カタクリ粉」といって食べていたが、現在の一般的なカタクリ粉にはジャガイモのでん粉が用いられている。 -
箕輪町「わらべうた」講座開講
箕輪町公民館、町子どもセンター主催の子育て元気アップ講座「わらべうた」が11日、町文化センターで始まった。乳幼児とお母さんを対象にした講座で、お母さんが我が子に優しくわらべうたを歌った。
初開催の昨年度は平均15組の親子が参加した。本年度も、子どもが母親の声を近くで聞き、肌で感じ、愛情を感じることができる、子どもと真正面から向き合えるわらべうたを通した親子のふれあいを願い開く。
音楽教室を主宰する講師の千葉芳子さんは、わらべうたを「空よりも広く海よりも深いファンタジー」と紹介。「自分の子どもにだけ聞こえる声でやさしく、言葉を大切に」とアドバイスした。
0・1歳児の講座は18組が参加。お母さん達が「ココハトウチャン」「メンメンスースー」などのわらべうたを歌いながら、子どもの額や鼻を指でやさしくなでると、子ども達はお母さんの顔を見てニコニコと笑っていた。
月2回。0・1歳児は午前10時、2歳児以上は11時から。それぞれ約30分間。絵本の読み聞かせもある。申込み不要。妊婦の参加も歓迎。