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いなっせ管理組合が初の消防訓練 高層ビル災害に対応
伊那市駅前ビルいなっせ内のテナントや事務所などでつくる「いなっせ管理組合」(松澤一男理事長)は23日、同ビルで初めてとなる消防訓練をした。約30人の組合員が参加し、利用者の安全を確保するため、有事にそなえた。
伊那消防署員の指導で、避難器具による屋外への避難、屋内消火栓や消火器の取り扱い訓練などを実施。地上約24メートルにある7階窓からの避難は、はしご車を使用し、救助者のもとまで署員2人が向かうと「バスケットには左足から足を掛けてください」などと誘導し、救助した。
市生涯学習センター職員・酒井高太郎さん(30)は、はしご車のバスケットに乗るのは初めて。「恐かったが、署員の誘導に従がっていたらいつのまにか乗れていた。緊急時は利用者を誘導する立場なので、そのときの参考になれば」と感想を述べていた。
署員は「災害はいつ発生するか分からないので、今日のような訓練を積み重ね、体で覚えてほしい」と講評。松澤理事長は「いなっせに集まる人たちの安全を守るため、組合員はつねに防災意識を持っていなければ」と話していた。 -
伊藤三千人さん個展「ふるさと信濃路の四季」
高遠町勝間出身で一水会会員の洋画家・伊藤三千人さん(73)の個展「ふるさと信濃路の四季」は28日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
伊那市や高遠町の風景画を中心に43点を展示販売。四季折々の明るい色彩と躍動感溢れる独特のタッチで描いた作品に、多くの人の関心が集まっている。
作品は高遠城址(し)公園から望む夕暮れの中央アルプス、秋の白馬三山など。イタリアのアッシジの農家を描いた水彩画は、石づくりの民家やオリーブの木を油性ペンで勢いよくデッサンしている。
伊藤さんは高遠高校で中川紀元氏に油絵の手ほどきを受け、高校卒業後は文化学院美術科の山口薫氏に師事。一水会創立者の木下義謙氏から知遇を受けて絵を学び、一水会に出品するようになった。
現在は神奈川県相模原市の自宅にアトリエを構え、都内と伊那市を中心に個展を開くなど活躍。伊藤さんは「伊那谷の美しい風景を描き、残していきたい」と作画活動に燃えている。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後4時)。 -
上伊那書道協会第40回記念展 力作・大作多彩に
上伊那書道協会(千葉耕風会長)の第40回記念上伊那書道展は24日、県伊那文化会館美術展示ホールではじまった=写真。26日まで。
ベテランから初心者までの30縲・0代の会員のほか、愛好者ら計150人が力作を出品。展示会40回を記念して、これまで5年間の同協会役員を務めた物故者の遺墨も展示されている。
漢字、かな、てん刻、刻字、前衛など多彩にそろうが、会員によると近年は漢字とかなを交えた書「調和体」が目立つという。それぞれの作品は、柔らかさや堅さなどの作風や、展示品の大きさもさまざまとあって、来場者の目を楽しませている。
書、活字離れが進む現代について千葉会長は「伝統的なものを大切に残すことは、今生きる人々の役わりだと感じる。これからは若手が書いていく必要がある」と話している。
午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。入場無料。 -
いきいき市民の会総会
駒ケ根市が開いた04年度男女共同参画推進講座の修了生が中心となって05年8月に発足した「こまがね男女共同参画社会をめざす市民の会」(愛称・いきいき市民の会)は22日夜、駒ケ根駅前ビル・アルパで総会を開いた。会員約20人が出席。05年度決算、06年度事業計画・予算案を承認し、新役員を選出した。正副会長以下、主な役員は再任。体制の充実を図るため、幹事を5人増の10人とした。任期は1年。06年度の新たな事業として男女共同参画研究集会での寸劇発表のほか、推進座談会の開催を計画している。
06年度役員は次の皆さん。
▽会長=三井貞明▽副会長=松本瑩子、中坪宏明▽会計=松崎敏子▽監事=小川周次、鈴木里子▽幹事=伊沢恵子、小林正昭、小宮山よし子、須田秀枝、戸枝まゆみ、宮澤清高、赤羽明人、長尾孝雄、滝澤久美子、遠藤のり子 -
卒業記念写真の経費負担をめぐって、総務委員会が村長に要望
宮田村小中学校の卒業記念写真の経費14万円が新年度の予算から削除されたことを受け、予算審議する23日の村議会本会議で、議会総務委員会が村長に再考を促す異例の要望を行った。予算案は原案通り可決した。
教育関連の予算審査が付託されている20日の総務委員会で、卒業記念写真の経費削除を指摘。個人負担になるのはせつないと意見が挙がり、一時紛糾した。
本会議でその件について審査報告を行った松田英俊委員長は「修正動議の発議はしないが、できれば個人負担にならないような予算措置を村長に要望する」と求めた。 -
信大卒業式・学位授与式
南箕輪村の信州大学農学部で23日、卒業式と学位授与式があり、華やかな装いに身を包んだ卒業生184人、修了生81人が笑顔で式に臨んだ。
卒業は食料科学63人、森林科学70人、応用生命科学51人、学位を受けたのは食料科学28人、森林科学19人、応用生命科学18人、機能性食品開発16人。109人は新たに進学する。
小宮山淳学長は「在学中に形成された人格や能力が新たな職場で評価される。転換期にある世の中では、物事を主体的に判断したり、想像力を働かせる能力が求められており、先人の残した書物や回答を鵜呑(うの)みにするのでなく、自分自身で咀嚼(そしゃく)して、実行してほしい」と語った。
前日に降った雪の影響で足場は悪かったものの、女子学生は袴やドレスなどが多かった。寮祭などの時につくった法被(はっぴ)を着用して出席する男子学生もおり、会場を沸かせていた。 -
山村特有生かした健康づくりへ食文化研究
長谷村は21日、食と健康を考える集いを非持の気の里ヘルスセンター栃の木で開いた。
村は山村特有の食材を生かした健康づくりを目指して本年度から3年間を目途に食文化を研究調査し、「雑穀などを使った健康によい料理レシピの作成や、食の提供につなげて他地域に発信していけたら」と計画している。
調査には村内で食と健康について活動している3団体が協力。集いは会員らの事前講習会の一環。調査を指導する信州大学農学部の井上直人教授の講演「食と健康 雑穀による穀物革命」を聞いた。
井上教授は「欧米化して栄養バランスが崩れている国民の食生活のなかで救世主として注目されはじめた」雑穀の栄養成分や、老化抑制との関連性など雑穀がもつ機能をさまざまなデータを基に紹介。参加者はメモをとるなどして熱心に耳を傾け、今後の調査活動の参考にした。 -
保育園の思い出忘れません
長谷村保育園(北原洋子園長)の卒園式が23日あり、8人の年長児が小学校生活への希望に胸を膨らませ、喜びいっぱいに園を巣だった。
保護者や保育士、関係者ら大勢が見守るなか、卒園児たちは緊張した面持ちで晴れの式に臨んだ。園児一人ひとりに向けて担任が「小学校へ行っても堂々と何にでも挑戦してください」などとエールを送り、北原園長が卒園証書を手渡した。
北原園長は「何ごとにも一生懸命に取り組み、心も体も大きくなったね。小学校に行っても最後まで諦めない心、友達を大事にする心を忘れないで」と述べ、思い出の詰まったアルバムも贈って卒園を祝った。
在園児たちも「一緒に遊んでくれてありがとう。一年生になっても頑張ってください」と大きな声で歌をプレゼントした。
卒園児たちは園生活を振り返り「長谷村保育園として最後の卒園。保育園での思い出は忘れません」と全員で合唱。園内に元気いっぱいの歌声を響かせると、我が子の成長に涙をみせる保護者の姿もあった。 -
伊那まつりは8月5・6日
第34回伊那まつり委員会が23日、市役所であった。31日に合併する高遠町・長谷村を含め、商工観光関係者など委員約30人が集まり、開催日を8月5、6日と決めた。
テーマに「飛躍」を設定。5日の「市民おどり・おまつり広場」、6日の「花火大会・遊ingビレッジ」を二本柱に、例年並みのイベントを組んだ。
メーンの一つ、市民おどりは、合併により過去最高だった昨年の6万4千人を超えそうだという。場所は、駅前再開発ビル「いなっせ」の活用効果や交通の利便性などから、従来通り中心商店街とした。
また、第35回に向け「伊那粋踊り」よりテンポが速く、激しい動きの「ドラゴン踊り」より緩やかな踊りの研究をしていく。
委員会では、事務局からまつりの実施方針が報告され、了承。組織は市民おどり、花火、交通など7委員会を設ける。
実行委員長に選出された久保田祥圃区長会長は、市民参加のまつりになるよう協力を求めた。
4月下旬ごろ、実行委員会を開き、詳細スケジュールなどを詰める。2町村の位置づけも検討していく。 -
中央区のロトウザクラ咲き始め
伊那市中央区公民館にあるロトウザクラが咲き始めた=写真。
木は区制100周年の記念に植樹したもので、花を咲かせるのは2度目。ここ数日の冷え込みのため、開花は昨年に比べると2、3日遅れているが、ほぼ平年並みだという。
現在は3分咲き程度。花はそれほど開いていないが、鮮やかなピンク色のつぼみが連なり、春の訪れを告げている。花は4月上旬まで楽しめる。 -
オウム容疑者の情報提供呼び掛け
地下鉄サリン事件の発生から20日で11年竏秩B事件を風化させまいと駒ケ根警察署はこのほど、オウム真理教関係の特別手配容疑者の顔写真や似顔絵入りのチラシを駒ケ根市内の大型店の店頭で来店者らに配布し、情報の提供など捜査への協力を呼び掛けた=写真。
用意したチラシは200枚。平田信、高橋克也、菊地直子の3容疑者の十数年前の顔写真と現在のイメージ似顔絵が描かれている。
一時、同教団の信者が木曽に居住していたことから、容疑者が駒ケ根市に潜伏している可能性もあるとあって、同署は何か気が付いたらどんな小さなことでもよいから110番に通報してほしいと呼び掛けている。 -
大芝の湯
水引アート展示
「風呂の日」26、27日に販売、体験も南箕輪村の大芝の湯で、飯田市の水引クラフト作家園部三重子さんが水引アート展をしている。
ユリの花などのブーケ、ひな人形、カッパやカエルのほか、桜のブランコに乗った村のキャラクター「まっくん」を展示。すもうをしている大きなカッパなど、水引で作ったとは思えないような楽しい作品に訪れた人が関心を寄せている。
大芝の湯恒例企画「風呂の日」の26、27日は、園部さんが訪れ、水引アート作品の販売や手作り体験もある。
風呂の日企画はこのほか、2月に引き続き木曽地域との交流を深めようと「木曽くらしの工芸館」による漆器と木工品の販売、上伊那農業高校の鉢花販売もある。 -
細工ずし作り楽しむ 高遠町家庭介護者のつどい
高遠町社会福祉協議会は20日、町保健センターで、年一度の「家庭介護者のつどい」を開いた。家庭介護者のリフレッシュを目的とした集まりに、町内から19人が参加。諏訪市清水の寿司屋・小平晴勇さんを招き、細工寿司の作り方を学んだ。
太巻きの断面を切ったときに「バラの花」が表れる細工寿司を学習。花の赤色は魚のタラをほぐして水分を飛ばし、食紅で薄いピンク色に加工した「おぼろ」や紅しょうがなどを使って表現した。小平さんが参加者らに作り方を教えると、それぞれが15分もかからず完成させた。
参加した女性の一人は「以外に簡単に作れたので、家に帰って今夜、忘れないうちに作ってみたい」と話し、太巻きを輪切りにした断面にバラの花がきれいに表れると、感激していた。
落語家「すわこ八福神」の芸名で出張落語を県内各地で展開する小平さんは、「笑顔はくすり」と題した落語も披露。町保健福祉課の職員や町社協のケアマネージャーらによる血圧測定、健康相談、介護相談などもあった。 -
伊那市立図書館が3市町村合併記念企画
伊那市立図書館で29日まで、伊那市・高遠町・長谷村の市町村合併記念企画「図書館ウォークラリー」が開かれている。中学生以下を対象とした、館内に隠された合併にかんする問題を解いて楽しむイベント。期間後に答え合わせをして、正解上位者にはイーナちゃんグッズを賞品として送る。
新伊那市についてもっと理解を深めてもらおう竏窒ニ計画された合併記念企画第1弾。壁や本だななどに掲示された問題は、館内1階の児童室内に10問、2階の一般図書室内に5問の計15問。掲示場所が分からないときは、図書館職員が手引きしてくれる。
問題は「新伊那市は県内の中で何番目に広い市になるか」「高遠城址(し)の桜は何という種類か」「長谷村にある大きなダムの名前は何」竏窒ネど。子どもたちには難しい問題が多いため、1階児童図書室入口にヒントが書かれた紙が張り出されている。
解答用紙の受け渡し、回収は児童室カウンターまで。問題の答えは31日、児童室内に掲示。上位10人には伊那市のイメージキャラクター「イーナちゃん」のクリアファイル、シールなどを送る。
合併記念企画第2弾「おはなしのひろばスペシャル」は25日、午前10時30分から、同図書館1階エントランスホールである。3市町村の読み聞かせボランティアによる、絵本や紙芝居の朗読、手遊びを楽しむ。
27、28日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。 -
伊那中央病院 一般病床増床工事が終了
伊那中央行政組合が運営する伊那中央病院で22日、昨年6月から進められてきた一般病床の増床工事が終了したことを祝う竣工式が開かれた。満床状態が続く、救急患者の受入が困難な状況を改善するための工事終了で、病床数は344床から46床増え、390床となった。
増床部分はこれまで資料置き場や会議室として使っていた3階西病棟の「トリアージスペース」を改修。工事は病院北東にある駐車場に、同じ機能がある別棟(鉄骨3階建て、延床面積約1500平方メートル)と、カルテ倉庫(鉄骨平屋建て、同約230平方メートル)を昨年11月末までに建設し、着手した。総事業費は約5億8600万円。
増床分は1人部屋4室、4人部屋9室、6人部屋1室の計46床。このうち6人部屋は重症患者治療用の「高度治療室」(HCU)として使用。増床病棟は4月1日から一般病棟として使われるが、将来的には46床中24床をリハビリ病棟などに活用する計画もある。
式典で小川秋実院長は「ハード面では理想的な状態となったが、これからは医師の確保などのソフト面を充実していきたい。また、上伊那地区の病院とも連携を取り合って、一つの病院として医療に取り組んでいきたい」とあいさつした。 -
箕輪町還暦祝
箕輪町の06年還暦祝が19日、伊那プリンスホテルであった。還暦者でつくる実行委員会主催の式典、祝賀会で130人が人生の節目を祝った。
今年の該当者は46年4月2日から47年4月1日生まれの町内在住者318人。
内山雄平実行委員長は、「還暦は人生の一つの通過点に過ぎない。今日を原点として人と人とのつながりを大切に、心豊かな地域づくり、町づくりに何ができるか真剣に考え、『何か一つの大切さ』を合言葉に、町発展のため生涯現役の心で歩んでいこう」と式辞を述べた。
平沢豊満町長は、「今まで培ってきた知識や経験を顕在化し、町発展のためこれからもお力添えいただきたい。ご自愛頂き、健康で明るく楽しく前向きに人生をおう歌していただきたい」と祝った。
還暦者は、町民体育館で使う屋外用ベンチ5台を記念品として町に贈った。 -
こどもたいそう
全身を使って楽しもう竏窒ニ19日、伊那市の子育て支援グループ・子どもネット伊那は、5縲・歳を対象とした体操教室を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。約30人の子どもたちが集まり、普段はあまりなじみのない器械体操に挑戦した。
体を使わなくてもできる遊びが多くなる中、もっと主体的に体を使ったり、器械体操に触れるきっかけづくりをしてもらうことを目的としており、今年で2回目。
講師に迎えた諏訪市のトレーナー・落井達彦さんは「学校でも楽しめるような体操を覚えよう」と子どもたちに呼びかけ、前転、後転、ブリッジなど、基本的な動きを伝授した。手のつき方や回転の仕方を知らなかった子どもたちも、落井さんの指導を受けながら徐々にコツをつかみ、ほおをまっ赤にして笑顔を見せていた。 -
駒が原の児童会歓送迎会
宮田村町3区駒が原地区の小学校児童会は18日、歓送迎会を里宮神社で開いた。卒業生9人を送り、新入生16人を歓迎。別れを惜しみつつ、新たな出会いを喜び、会食やゲームなどを通じて絆を確かめ合った。
同地区では歓送迎会を「天神様」と呼び、先輩から後輩へと受け継がれてきた。
この日も新年度から最上級生になる5年生が中心になり準備に協力。新旧会長の松田優太君、加藤美咲さんがそれぞれあいさつし、励まし、感謝しあった。
新入生、卒業生それぞれに記念品の贈呈もあり、父母手製の美味しい豚汁で会食も。
最後は下級生がアーチをつくって、卒業生を送り出した。 -
冒険団コンサート
駒ケ根市中沢在住のキョウデン会長橋本ひろしさんが作詞作曲したヒット曲『桜の下で』を観光PRに生かそうと市観光協会などの呼び掛けで1月に設立された「桜の下で」実行委員会(山浦義人会長)は21日、タイアップキャンペーンの一環として「橋本ひろしと冒険団」のコンサートを市文化会館で開いた。「盛り上げるためにぜひ千人を集めたい」との中原正純市長の意気込み通り、会場は訪れた市民らで満席となり、キャンペーンは桜の開花時期を前に順調な滑り出しとなった。
ホール隣りの会場では菓子組合の有志が今年新たに開発した銘菓「桜の下で」の発表と試食販売が行われた。銘菓はまんじゅうとクッキーで、まんじゅうは6個入り、クッキーは5個入りで1箱600円。発表初日の特典として『桜の下で』のシングルCDが付けられた。菓子を試食した人たちは口々に「なかなかおいしいね」などと言いながら、1人で何箱も買い求めていた。「桜の下で」と銘打ったビールや日本酒の試飲会も併せて行われた。
冒険団は4月、桜の開花時期に合わせて光前寺の境内でライブを行うことにしている。『桜の下で』は恋人への思いを桜の花びらに重ねたラブ・バラードで、05年春にNHKなどで放送されてスマッシュヒットとなった。ソロ、コーラスなどさまざまなバージョンがある。 -
冬の駒ケ根写真コンテスト入選作品決定
駒ケ根市観光協会は05年度の「冬の駒ケ根写真コンテスト」の入選作品を発表した。応募のあった105点の作品を山岳写真家津野祐次さんを中心に審査した結果、最優秀賞には太田秀男さん=駒ケ根市下平=の「菜の花夕景」を選んだ。表彰式は25日に駒ケ根高原美術館で行われる。入選作品は同館で4月9日まで展示される。
入選者は次の皆さん。
▽最優秀賞=太田秀男(駒ケ根市下平)▽優秀賞=池下左近(和歌山県)春日芳人(駒ケ根市上穂北)▽特別賞=森俊晴(駒ケ根市赤穂)久保村由人(伊那市西春近)海野順子(松本市)▽入選=高坂益男(駒ケ根市赤穂)鍋島道雄(大阪府)平沢善博(宮田村南割)向山世男(伊那市錦町)小林紀一(飯島町飯島)佐藤正一(駒ケ根市上穂南)▽佳作=平沢善博(宮田村南割) -
【記者室】花粉症の悩み
今年の甲信越地方の花粉の飛散量は例年の30%、観測史上最多となった昨年と比べれば10%だという。確かに症状は今のところさほどひどくはないが、毎年のことながら憂うつな季節だ▼ある送別会の取材に行った時のこと。ハンカチで涙をぬぐう筆者を見た参加者の一人が「身内でもないのに泣くなんてよっぽど想い入れがあるのね」と勘違い。いや、そうじゃなくて花粉症なんです竏窒ニ言い訳するのも無粋だし、あいまいに「ええ、まあ…」と言葉を濁すしかなかった▼スギのほとんどない沖縄に滞在する花粉避難ツアーが人気だそうだ。効果はてきめんで参加者は快適に過ごしているという。うらやましい限りだが貧乏人はそうもいかぬ。ああ、あと1カ月の辛抱だ。(白鳥記者)
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パッチワークキルト展・創意工夫の大作披露
高遠町勝間の高遠さくらホテルロビーで31日まで、マザーグースパッチワーク伊那教室(伊那ハウジングセンター内)の受講生による作品展が開かれている。
彩りを考えながら、布を一針一針手縫いでつなぎ合わせてキルトに仕立てた力作約30点。縦横2メートルのタペストリーが中心で、なかには1年以上かけて仕上げている作品もあるという。
高遠城址公園の桜雲橋と満開の桜を表現した春を感じさせる作品など、創意工夫して多彩な模様を表し、来場者の目を楽しませている。
教室は月2回あり、講師の村上光子さんから指導を受けて、伊那市と高遠町在住の受講生7人が製作に励んでいる。
代表の高田洋子さん=高遠町東高遠=は「一人ひとりが一生懸命に仕上げた手づくりの作品。最も気を配った色合いを見てほしい」と話している。 -
森林や森林整備の現状を学ぶ「森の通信簿」
森林整備ボランティアなどに取り組むNPO法人「森の座」(西村智幸理事長)は21日、森林の状況などを学ぶ「森の通信簿」を伊那市横山の山林で開いた。約15人が参加し、KOA森林塾や島・ス山林研究所で指導に当たり、長年山造りに携わってきた元信州大学農学部教授・島・ス洋路さんから、森林整備の現状と課題などを学んだ。
島・スさんは、釣り竿(さお)を使った簡単な調査方法で整備されていないカラマツの人工林には、1ヘクタール当たり約1800本の木が密集していることを示し「木が太るためには1本当たりの占める面積が広いほど良いが、手入れされてない人工林は1本の占める面積が少ないため、すべてが細長くなってしまっている」と説明。光を好むカラマツの場合、日陰となった下の部分から立ち枯れていることも指摘した。
生活の中で40%の間伐材が消費されていた昔と比べ、現在は0・5%しか国内の資源が使われておらず、間伐をしても、木材を運び出す経費の方が高くついてしまうという。自然回帰を意識した動きは高まりつつあるが、実際にはほとんど進行していないのが現状。島・スさんは「安価な外国産の木材を輸入し、パルプなどを製造する一方で、国内の資源は遊ばせている日本の現状も知っていてほしい」と語った。 -
喫茶はるかで花と漆の二人展
春の訪れを感じさせる漆作品と樹脂粘土で作った花やアクセサリーなどが並ぶ「花と漆の二人展」が27日まで、伊那市西箕輪の喫茶はるかで開かれている。
漆工芸の福澤勇次さん(58)=駒ヶ根市、粘土工芸の丸山千恵さん(58)=箕輪町の合同展で2回目。“桜”をテーマとした作品約80点を展示した。
3年ほど前から木曽地域に通いながら漆を学んでいる福澤さんは、伝統的な木曽漆器の技法で作った盆や弁当箱に加え、麻布を漆で塗り固めた花器や髪止めといったアクセサリーを出品。奥が深く、気品のある漆に魅了され、「鎌倉塗り」といった彫りに塗りをほどこす技法などにも取り組んでいる。
丸山さんは花、ブーケ、アクセサリーなどを樹脂粘土で作製。「作品に表現した花々の特徴を見てほしい」と話していた。
会場では展示即売もしている。 -
友達大切に小学校へ 伊那緑ヶ丘幼稚園で卒業式
伊那市山寺区の伊那緑ヶ丘幼稚園(宮原光生園長)で21日、05年の度卒業証書授与式があった。卒園児19人(男子10人、女子9人)が友だちと共に遊び育った園舎を巣立ち、小学校生活への一歩を歩み出した。
保護者や来賓の拍手で迎えられた園児たちは元気いっぱいに入場し、園歌を合唱。卒園児一人ひとりに卒業証書を受け渡し、がっちりと握手をした宮原園長は「幼稚園で努力したことを思い出し、小学校へいっても頑張って」と送り出した。
PTA会長の城田実さんは「小学校へいって友だちと離ればなれになっても、ずうっと緑ヶ丘の友だちのことを大切にして」と卒園児に向けてメッセージ。集まった保護者らは目に涙を溜めながら、我が子の旅立ちのときをカメラやビデオで撮影していた。
児童たちは「おもいでのアルバム」など2曲を皆で歌い、最後の思い出を作って学び舎をあとにした。 -
社会参加に立ちすくむ若者たちへの対応
伊那市は18日、「こころの健康づくり講演会」を同市役所多目的ホールで開いた。講師の県精神保健福祉センター臨床心理士の角田恵子さんが「社会参加に立ちすくむ若者たち」と題して、引きこもりやニートの支援のあり方などについて解説した=写真。
ストレスを抱えた現代人の心の健康について考える集いで、今年で4回目。上伊那から約200人が参加し、講師の話に耳を傾けた。
引きこもりやニートについて角田さんは、「若者に対する、怠けているなどのシビアな見方は根強い。しかし、その中でも支援、応援していく必要がある若者がいることを整理し、理解を深め、どのように応援していかねばならないか皆で考えたい」と呼びかけた。
「厳しく周りから非難されせかされると、自己防衛しようと一切、人と接触しなくなるようになる。『外には楽しい場所があるよ』と少しずつ気力をふるいたたせ、背中をそっと押してあげる支援が社会参加に立ちすくんでいる若者には必要」と主張した。 -
南箕輪村交通安全対策協議会
南箕輪村交通安全対策協議会(会長・唐木一直村長)は15日夜、村民センターで開き、事故防止に向けた06年度交通安全対策推進の取り組みを確認した。
協議会は小中学校PTA会長、学校長、保育園保護者会長、保育園長、区長、村交通安全協会役員、地区PTA会長らで構成。会議は53人が出席した。
06年度の交通安全対策は、重点取り組み事項が▽高齢者の交通事故防止▽シートベルト・チャイルドシート着用の徹底▽飲酒・夜間の交通事故防止-。市町村テーマは「交差点及び交差点付近の事故防止」。活動は、年4回の全国交通安全運動などに合わせた街頭指導や広報、交通安全教室など。
春の全国交通安全運動(4月6縲・5日)の期間中は、広報車の巡回広報、人波作戦、交通安全環境チェック、街頭指導、交通指導所の開設、シートベルト・チャイルドシート着用の徹底などに取り組む。 -
アトピー・アレルギー講演会
アトピー・アレルギーの子どもを持つ親のサークル「たんぽぽの会」(安藤絵美、関井朱美、小原洋子共同代表、20人)と県看護大小児科看護学講座は19日、第8回講座として講演会「医師の考え、親の想い」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約30人が集まり、飯島町の生協診療所いいじまの医師野々村邦夫さんによる講演「アトピーで育つ育てる親子の世界」を聞いたほか、参加者同士の情報交換などをしてアトピー・アレルギーへの理解を深めた。
野々村さんは患者を診察してきた経験などから「アレルギーは免疫と表裏一体の関係にあり、すべての食べ物はアレルギーを起こす可能性があるので、まったくなくすことは難しい。何とか付き合っていく気持ちが大事」とした上で、アトピーに対する対処の考え方として▽やってみて害のあることはしない▽良かったことは続ける▽やっていないことは試してみる▽何となく続けていることはやめてみる竏窒ネどを挙げた=写真。 -
大久保で花壇整備
宮田村の大久保区の有志住民は19日、大久保集落センター周辺のふれあい花壇4カ所にパンジー約400本を植えた=写真。約20人の住民が参加し、手分けして堅い土を掘り起こしては、色とりどりのパンジーを並べて一本一本丁寧に植えていた。
同区は毎月第3日曜日を「大久保花壇の日」として有志が花の手入れをしていく。夏から秋にかけては住民らが苗を育てたジニア(ヒャクニチソウ)やコスモスなどに順次植え替えるなどして、季節ごとの彩りを楽しむことにしている。 -
ちゃりんこゴーゴー探検隊初の遠乗り
中川村大草のキャンパーズ・ビレッジ自然学校(鈴木道郎代表)が主催する「夢の力プロジェクト」の活動の一つで、村内の小学生らでつくるサイクリングクラブ「ちゃりんこゴーゴー探検隊」は19日、中川村の大草城址公園から駒ケ根市の駒ケ根高原スキー場まで自転車で往復した。公園に集まった子どもたち6人は鈴木代表を先頭に元気よく出発=写真。家族に見送られて、一路駒ケ根を目指した。
スキー場までの距離は片道約22キロ。鈴木代表は「片道10キロ程度の所までは行ったことはあるが、子どもたちはもっと遠くまで行きたい竏窒ニいう気持ちを強く持っていた。今年は雪が少なかったこともあり、スキーも一度に楽しんじゃおう竏窒ニ計画した」と話した。
探検隊は、中川村の村道約230キロすべてを自転車で走破しよう竏窒ニ04年に発足し、05年3月に目標を達成した。