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手紙作文コンクで南箕輪中3年生2人が入賞
日本郵政公社が主催する第38回手紙作文コンクールの手紙・作文部門で、南箕輪中学校3年の有賀美陶さん(15)が信越支社長賞、木本遥香さん(15)が佳作を受賞した。14日、南箕輪郵便局の大沼悟局長が同校を訪れ伝達した。
コンクールは昨夏に、全国の小中学生から公募し、同部門には1万8700人が応募。有賀さんは「尊敬すべき母さんへ」と題し、母親に向けた感謝の気持ちや普段言葉にできない思いをつづり、木本さんは「あの日の君へ」とし、2年ほど前に「母親が猫に食べられてしまうと拾ってきた」(木本さん)スズメのひなと過ごした3日間を振り返った。
大沼局長は「手紙文化が薄らいできている」なかでの受賞をたたえ、賞状のほかに有賀さんにはトロフィ、木本さんには盾を手渡した。普段手紙や作文を書くことが少ないという2人は「ただ驚いた」としながらも、喜びをかみしめていた。 -
南箕輪中3年生が卒業前にスクールバス清掃
卒業間近の南箕輪中学校の3年生が14日、感謝の気持ちを込めて3年間利用したスクールバス3台を掃除した。
学びやへの奉仕活動として、生徒たちが事前に挙げた清掃場所を分担。バスの掃除はその一環で、利用者を中心に10人余が担当した。活動は毎年恒例だが、バスの掃除は初めてという。
スクールバス(29人乗り)は、村が伊那広域シルバー人材センターに委託し、南原と沢尻、神子柴の一部に在住する生徒を対象に、1日4便を運行。3年生は148人のうち24人が利用している。
生徒たちは約1時間にわたって、寒さでかじかむ手を擦りながら、雑巾やモップを使い、高い場所は脚立に上ったりして、バスの内外を隅々まできれいにした。
バスを利用している田島郁美さん(15)は「毎日乗せてもらっているから、最後にこういった形で恩返しさせてもらえてよかった」と話していた。 -
園芸福祉学ぶ アルプスバラ会1周年で講演会
バラを育てる上・下伊那の愛好者でつくる「アルプスバラ会」(春日千定会長)はこのほど、設立1周年を記念した公演会を伊那市のJA上伊那フラワーパレスで開いた。元信州大学教授で県園芸福祉研究会長の藤田政良さんが園芸活動の効用と福祉について話した=写真。
会員や一般住民など約50人が集まり、藤田さんが「ガーデニングと園芸福祉」と題した話しを聴講。園芸については「人間と植物の関わり。手をかけ、世話をすることで自分も癒される」と説明し、高齢者が園芸作業で元気を回復した事例を映像など交えて紹介した。
藤田さんはガーデニングテクニックを会員らに助言。類似色や反対色での配色や同一植物での組み合わせがある竏窒ニ実際の庭の映像を見せながら話し「自分の洋服を選ぶのと同じ感覚で考えるとよい」と述べた。
講演会後の総会では世界バラ会議への参加、バラ作り技術講習会の開催、研修日帰り旅行などの来年度事業計画を承認した。 -
親子で力合わせておやき・五平もち作る
信州名物のおやきと五平もちの料理教室が12日、町福祉センター「やますそ」であった。園児縲恷剴カの8人や保護者ら約20人が協力して調理した。文部科学省推進の地域子ども教室事業「遊びの寺子屋」を高遠町で展開する運営委員会(丸山宏一委員長)主催。
五平もちは丸い形に成形したご飯の固まりを串に刺して調理。串は壊れた唐傘の骨を使う伊那谷に古くから伝わる方法で実施したため、子どもたちや保護者ら目を丸くして驚きの様子だった。
おやきにはナスや菜っ葉、キムチなどを包んで料理した。参加者らは生地を練り上げる、力を必要とする作業に一苦労。高遠小学校3年の伊藤七海ちゃんは「皆で力を合わせておいしいおやきを食べたい」と、生地づくりにも力が入っていた。
遊びの寺子屋は児童たちの放課後の遊びを支援するため、高遠小学校校庭で週一回のレクリエーションをしているほか、毎月1、2回の親子で楽しめるイベントを企画。今年度は手作り楽器やキノコ狩り、もちつき大会などに参加者らが挑戦してきた。 -
高遠町の弥勒を語る会・景観整備
高遠町弥勒の歴史学習や環境美化活動に取り組む住民の集まり「弥勒を語る会(弥勒塾)」は12日、弥勒諏訪社周辺の景観整備をした=写真。約30人の会員が早朝から集まり、やぶ掃除やヒノキの枝打ちなどの作業に汗をかいた。
御神木の周りに植林した木の枝などが伸び、風通しが悪く、日光も行き届かなくなっているのを解消するために以前から計画。伊那市・長谷村との合併記念事業で町が進める環境美化活動に合わせて今回実施した。
この日は小雨が降り、風も強く吹きつける悪天候。急斜面に生える雑草や竹を除去したり、はしごを使って高い位置の枝枝打ちをするなどの作業はただでさえ危険な仕事だったが、一人ひとりが無理をせず、皆の力を合わせて一つの目標に取り組んだ。
伊藤啓仁会長(69)は「先祖が残してくれた地域のことを自分たちが振り返るように、子どもたちが大きくなったときに振り返ってもらえるような活動したい」と話していた。
弥勒を語る会は昨年2月に有志らで発足し、毎月一回の勉強会で弥勒の歴史を学んできた。今後は地域防災をテーマにした学習や、弥勒諏訪社周辺にモミジを植林しようと考えている。 -
伊那北小で「安全見守り隊」発足
伊那市の伊那北小学校よりよい教育環境協議会は14日、児童の登下校の通学路を巡視する「地域・子どもの安全見守り隊」の発足会を同校で開いた。地域のお年よりなど約50人の地域住民が集まり、児童の安全を守ることを決意した。
同見守り隊は、子どもたちの通学路の安全を確保するため、地域ボランティア約80人で結成。メンバーらは児童の登下校時に合わせて通学路に立って見守る。
今回の同協議会の呼びかけに賛同した隊員のなかには積極的に「子どもを守る安心の家」に登録。発足前の8件から発足後は46件に増加した。
発足会で同協議会の萩原昇吾会長は「発足したからといって完全に犯罪がなくなる保証はない。つねに自分たちの安全は自分たちで守ることを心がけて」と注意を促しあいさつとした。 -
キジの放鳥
上伊那猟友会(田辺一清会長)は14日、箕輪町の萱野高原でキジ60羽(オス30羽、メス30羽)を放鳥した。
駆除・増殖を通してに鳥獣数を管理している同会は、個体数維持を目的としてキジの放鳥を例年管内でしている。本年度は箕輪町で行うことになり、町猟友会(小林弘人会長)のメンバーや鳥獣保護員、箕輪南小学校の3、4年生34人などが参加した。
小林会長は、雌雄の違いや特徴を児童に話し「オスは獲ってもいいがメスは獲ってはいけないことになっている。メスはたくさんヒナを育てるように放す」と語った。
児童らは、会員などと一緒に放鳥。力強いキジに戸惑いながらも「きれい」「かわいい」と話しながら飛び立つ姿を見送った。
オスには足缶が付いており、狩猟したときに生息範囲が把握できるようになっている。萱野高原は禁猟区で、高原内での狩猟はできない。 -
JC小中高生との交流会
子どもたちとの間にある壁を取り除こう竏窒ニ13日、伊那青年会議所(伊那JC)の青少年委員会(唐澤幸恵委員長)は、小中高生との交流会をした=写真。11歳から40歳までの参加者が、日ごろ考えていることや感じていることなどを話し合いながら親ぼくを深めた。
青少年育成事業としてウミガメの放流体験を通じた活動に取り組んでいる同委員会だが、一緒に活動していく子どもたちとの間に「見えない壁」があると感じ、お互いのことを分かり合うきっかけとして交流会を企画。これまでJCの活動に参加した小学生から高校生までに声がけしたところ、25人が集まった。JCからは約20人が参加。
話し合いのテーマは「学校は面白いか」「家族との関係はどうか」などさまざま。「バレンタインチョコをもらったことはあるか」と質問されたり「父親ととても仲が良い」と話す女子高生などに、JCメンバーの方が戸惑っている様子だった。
同委員会は4月3日縲・8日に、ウミガメ放流体験会の小学生リーダーとして活動する参加者を募集し、体験会のプランや事前交流会などを一緒に計画していきたいとしている。
問い合わせは伊那JC事務局(TEL78・2328)青少年委員会へ。 -
伊那木曽連絡道路シンポジウム
伊那木曽連絡道路シンポジウム2006「伊那・木曽地域の第三の夜明け」が12日、県伊那文化会館であった。地域住民ら約400人が出席。伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通を祝い、連携した地域づくりを探った。国道361号改修促進期成同盟会など主催、伊那毎日新聞社など後援。
パネルディスカッション「権兵衛トンネル開通による夢の実現竏猪イの担い手はだれですか?」では、伊那青年会議所理事長の唐木純哉さん、木曽福島町商工会青年部長の児野政明さん、シンガーソングライターみなみらんぼうさんら5人をパネリストに迎えた。
権兵衛トンネルが開通して1カ月を経過し「木曽の冬場の観光客は皆無に等しかったが、前年対比で3倍、5倍と増加している」と開通効果を報告。「自分の足元を見つめ直し、先人の築いた歴史・文化を守っていきたい」「伊那に来た客を木曽へ回すなど地域で連携していけたらいい」など継続的に誘客に取り組む考えなどを語った。
また、通過型観光が心配される中、みなみさんは「人との交流が豊かさを生む」と都会の子どもの田舎での生活体験を提案。
訪れた人が再度来たいと思えるような受け入れ体制づくりや住民自身のアピールの大切さも挙がった。
そのほか、11日に権兵衛峠を実際に歩いたみなみさんの講演「伊那木曽ノススメ」、権兵衛トンネル開通ビデオ上映、権兵衛トンネル工事のパネル展示もあった。 -
子役オーディション 170人自分アピール
伊那市出身で飯島町在住の後藤俊夫監督がメガホンを取る長編劇映画「村歌舞伎一代」に出演する子役のオーディションが11、12日、飯田と伊那市の両会場であった。子どもたちは自分の可能性を広げようと、それぞれ後藤監督らを前に緊張しながらアピールした。
子役は主人公・半次(子ども時代)をはじめ、クラスメートなど約50人。農村歌舞伎が今も残る長谷、大鹿村などの南信地域を中心に、小学1年生縲恍・w3年生の約170人が参加。12日、伊那市駅前ビルいなっせであった面接には上伊那などから88人が集まった。
後藤監督は「この映画に参加し、挑戦してみようという思い出を作ってもらいたい」とあいさつ。オーディションは7人づつで開き、応募理由などの自己紹介の後、面接用の台本を読んだ。特技紹介では農村歌舞伎の台詞の一部や諏訪の御柱祭の木遣りを披露する児童もいた。
映画のオーディションに初めて参加する辰野町の川島小6年・大島空良君は「人生の転機になると思って応募した。自分でやるだけのことは披露できたので後は結果を待つだけ」と感想。出演する子役の配役などは夏ころに発表される。 -
県宝・木造仁王立像2体守る仁王門立て直し検討
伊那市西箕輪羽広の天台宗・仲仙寺の氏子総代会(鈴木伸一郎会長、16人)は13日、昨年9月に県宝に指定された木造仁王立像2体を守る仁王門の老朽化について「3年の間に建て替えの具体的方法を結論づけたい」と発表した。
同総代会では10年ほど前から、門の劣化による雨漏り、ひさしが短く風が直接的に吹きつけるなどの理由で建て直しを検討。今回の県宝指定を機に本格的に取り組むことを役員らで確認した。
仲仙寺の師田香雪住職(58)は門について「大切な県宝を守るためには少し難しい状態。建て替えすることを目標として、総代会で方向づけしたい」とした。
仁王門は江戸時代(師田住職推測)のクリの木づくり。高さ4・5メートル、幅7・4メートル、奥行き3・9メートル。壁などの修復などはされてきたが、柱のつくりは当時のまま。屋根のはりは幾度もの修復作業により原型よりも短くなっているという。
総代会では新築の検討に向けて今月6日、県内にある最近作り直された2カ所の寺の仁王門を建築専門家と共に視察している。
今後は伊那市や県に仁王門の劣化状態を伝え、新築に向けての相談をしていきたいという。
木造仁王立像2体は室町時代の1501(文亀元)年に作られ、仏工は雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼。ともに高さは255センチで県内で最大級の大きさだという。
同市では1972年に市有形文化財(彫刻)に指定している。 -
伊那市華道会発足
伊那市華道会の創立式典が11日、坂下公会堂であり、会員や関係者約70人が出席した。
これまで伊那市には独自の華道会がなかったため、昨年11月の県華道教育会伊那支部総会で、新伊那市発足を機とした市華道会の創立案を示し、各流派の代表者で準備会を発足。創立に向けて協議を重ね、市内をはじめ高遠町、長谷村の華道教授資格を有する約100人で設立した。
市華道会は今後、展覧会や研修会を開いていくほか、市などからの要請を受けて行事などで飾り付けをするなど、市の活性化と伝統文化の向上に努めていく。
準備会代表の平林由子さん(75)=中央区=は「やさしく、思いやりの気持ちを互いにもちながら、会が盛んになるように皆の力で作りあげていただきたい」とあいさつした。
式典後の総会で、会長に平林さんを選任した。 -
生け花でひな祭り
生け花をひな壇に飾って春を楽しもうと駒ケ根市中央の池坊流華道教授の遠藤政恵さん宅で11日、ひな祭りが開かれた。教室の生徒らでつくる大和なでしこ会の子どもたちがひな人形に見立てて生けた色鮮やかな花々を前に、生徒の親子らがちらしずしなどの料理や菓子を囲んで年に一度のひな祭りを楽しんだ=写真。
内裏ひなの頭(かしら)には男ひなに黄、女ひなには赤竏窒ニ色違いのチューリップを使い、衣にはスイートピー、カスミソウなどをあしらったほか、左右に大きく張り出させたタニワタリの葉を使って男ひなの袖を表現している。遠藤さん宅の生け花を使ったひな祭りは30年近く続いている。 -
「沢山の人に好かれる美容室に」 小牧秀徳さん(31)
宮田村にある「マキズ・ルーム」は母親が立ち上げた26年続く美容室。2代目として母の店を引き継ぎ、自分なりのやり方で経営している。まだまだ技術的にも接客対応の面でも親から学ぶことは多いが、「今よりも沢山の人に好かれる美容室になるよう」日々努力する。
東京の専門学校や店で美容師の技術を勉強し、帰郷する際には欧米の足裏健康法「リフレクソロジー」の技術も習得。カットやパーマ、カラーの合間のマッサージに同健康法の技術を役立てるほか、足裏マッサージのみのサービスも提供している。
単純に髪を切るだけでなく、その時間をお客さんが楽しみ、癒されるためのサービス提供をすることが願い。スタッフを雇わず母親と自分ですべてに対応するスタイルは「家(小牧家)に遊びに来てもらう感覚」。多くの人が世間話や悩み事を話し合える和みの空間になっている。
◇ ◇
母親の店を継ぐまでの経緯は紆余(うよ)曲折だった。高校卒業後、東京の専門学校で勉強し、そのまま就職して働くが、3年ほどで退職。母親が美容師だったという理由もあるが、頭の中に描いていた華やかな美容の仕事で成り上がろう竏窒ニいう動機は不純だった。
「漠然としたイメージで美容師業を捉えていた。自分が目指す美容師像がはっきりしていなかった」と振り返る。
美容業を改めて見直すきっかけは、都会で自活するためにアルバイト生活を送った経験の中にあった。日雇いの肉体労働の仕事を中心にいろいろな職に就き、自分にとって合う仕事を模索するため2年間を過ごす。しかし、美容師の専門学校卒の人間にとって就職の窓口は狭いことを思い知った。
そして、せっかく取った資格なのだから竏窒ニ「美容師のスタイルは個々に違うが、来てくれるお客さんに対して、自分なりの接し方を。どれだけのサービスを自分が提供できるか挑戦しよう」との目標を、実家の美容室で目指そうと思った。
◇ ◇
今よりも沢山の人に好かれる美容室にすることが夢だ。それは従業員を雇い店舗を拡大するのではなく、居心地のよいスペースにするためサービスの質を進歩させること。「せっかく人と会っているのだから、出来るかぎりのおもてなしをしたい」との言葉に思いを込める。
◆お店のデータ◆
○住所 宮田村町一区60‐5
○営業時間 午前9時縲恁゚後8時(完全予約制)
○定休日 毎週月曜日、第3日曜日
○TEL 0265・85・3677
フリーダイヤル 0120・39・3677 -
掛軸・屏風表装承り会 ベル伊那で14日まで
「掛軸・屏風表装承り会竏忠ニ法を守るために竏秩vは14日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開かれている=写真。
自宅などにある掛軸や屏風のしみ、汚れ、破れなどの表装に関する相談会。修理などを希望する作品を持参すれば、その場で修理後のイメージ図と見積もりが提示される。
書画・骨董蔵出市も同会場で同時開催。池上秀畝の「芙蓉山」のほか、横山大観、川端龍子、竹内栖鳳の作品を展示販売している。
11、12日には、京都府の修理専門の表具師が会場を訪れ、表装を実演する。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
南箕輪村公民館物作り体験講座「コサージュ作り」
南箕輪村公民館で11日、本年度最後の物作り体験講座があった。卒業式、入学式シーズンに合わせた「コサージュ作り」を子どもから大人まで20人が楽しんだ。
講師は、伊那市で日本手芸協会トールペイント認定教室プリムローズを主宰する大洞かずよさん。花束のラッピングなどに使う麻のシナマイロールで作る巻きバラのコサージュを教えた。
シナマイロールの造花は、阪神淡路大震災後、花が入荷してこない状況下で、花屋が被災者を元気づけたいと店にあったシナマイロールで花を作ったのが始まりという。
巻きバラはピンクと白の2色で花とつぼみ、葉は緑で作り、リボンで飾って完成する。参加者は、シナマイを三角形に折り輪の部分を上にして端からクルクルと巻いてバラの花にするなど楽しく作っていた。
南箕輪小学校5年の唐沢涼君は、弟の翼君(2年)と参加。「細かいものを作るのが好き。葉の縁を巻くのが難しいけど、楽しい。できたら使ってみたい」と話していた。 -
高遠町禁煙会が町に草刈り機寄贈
高遠町禁煙会はこのほど、草刈り機6台(計20万円相当)を町に、現金10万円を町育成会にそれぞれ贈った。
草刈り機は、「花の丘公園で(草刈り機が)不足していると聞いた。環境整備に役立ててほしい」と、責任者の北原久さん(79)と伊藤昭三さん(78)が町役場の伊東義人町長に届けた。
町では東高遠の花の丘公園管理棟に常備し、他の公共施設でも活用したいという。
町禁煙会は現在、会員約230人。会員の高齢化により「社会奉仕をするための資金集めなどが困難な状況にある」ため、今月を最後に解散するという。 -
高遠町閉町など記念事業・折り鶴絵画完成
高遠町の閉町や町政施行131周年などの記念事業で、町民参加型の折り鶴絵画のうち、一作品が完成した。
折り鶴は全町民に製作を呼びかけ、約1万4千羽が集まり、高遠高校美術クラブが下絵を描いて、町女性団体連絡協議会が張り付け作業を担った。
作品(縦182センチ、横364センチ)は、桜が満開の高遠城址公園、高遠湖、遠望には仙丈ケ岳を描き、町を包み込むように鮮やかな虹がかかっている。折り鶴は城址公園の桜と高遠閣や虹に張り付けて作品全体に立体感を出し、右上には金色の折り鶴で町章も描いた。
女団連の北原朗子会長は「町民全員の気持ちが一つになり、合併後が明るく、希望がもてる作品に仕上がった」と完成を喜んでいた。
折り鶴絵画製作経験者で町内在住の中島美恵子さんの協力を得て製作している旧高遠藩主・保科正之の肖像画と、千羽鶴もほぼ完成に近づいている。
「町民全員の願いや気持ちが乗った大作」(町担当)は、25日の式典会場などに展示する。 -
みはらしファームのチューリップまつり
伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームは12日まで、「チューリップまつり」を開いている。春の訪れを感じさせるさまざまなチューリップが、訪れた人たちを楽しませている=写真。
すべて市内の生産者が育てた花で、昨年より種類も鉢数も多い、20種3千鉢を用意した。厳寒だった冬は、生育が遅れることもあったが、ここへきて天候に恵まれ、花上がりも良好だという。
今年は、ピンク系の早咲き「クリスマスマーベル」が人気。ほかにも、ユリのような花びらの「ライラックカップ」や白系の「アップスター」などが並んでいる。
鉢はつぼみの状態で販売しており、暖かいところに置けば2日ほどで開花する。玄関などの涼しい場所に置けば、1カ月ほど楽しめる。
8本仕立て800円、12本仕立て千円。2千円以上の購入者は、地元農産物などが当たる抽選会も参加できる。
午前9時縲恁゚後4時。 -
伊那東保育所、野焼きで手づくりペンダントづくり
今しか作れないものを形に残そう竏窒ニ、卒園・進級記念に粘土のペンダントやお皿などを作製した伊那東保育所(園児87人、木下りつ古所長)は9日、野焼きで作品を焼き上げた。
すべての園児が挑戦。握り型のついたペンダントや肘やひざの形でつくったお皿など、その園児にしかできないものを作製し、年齢と名前を書き込んだ。
園児たちは、困ったことや悲しいことがあった時でもパワーをもらえるよう、粘土をこねるときにパワーを込めた。
焼き上げ作業は、地面に掘った穴の中で焼く「野焼き」を選んだ。小名木伸枝土保育士は「今の子どもたちは土や火と直接かかわることも少ない。でも、こうしたものは生きていくうえでの基本。そうしたことを伝えていきたい」と話していた。
火入れをすると、園児たちからは歓声が挙がっていた。 -
鳩吹公園のツツジ30本盗まれる
伊那市の鳩吹公園で、キリシマツツジ約30本が抜き取られているのが見つかった。市は伊那署に被害届を出した。
ツツジは市道沿いにあったもので、高さ50センチほど。部分的に抜き取られていた。被害額は1本2千円程度。
犬の散歩中に地域住民が見つけ、市役所に連絡。市職員が現場に出向いて被害を確認した。
市は「部分的に取っていることは選んで盗んだのではないか。腹立たしい」と怒りをあらわにする。
公園にはサツキ、エクスバリー、リュウキュウなど11種類、3万本余が植えられている。
ツツジは84年、「市の花」に制定。市内ののり面などに定植された際、抜き取られたことがあったという。 -
新上田市宣伝キャラバン隊が駒ケ根市を訪問
「我は真田幸村であるぞ」竏秩B3月6日に4市町村が合併して誕生した新・上田市をアピールしようと10日、よろいかぶとなどの装束に身を包んだ上田市民7人が駒ケ根市役所を訪れ「ぜひ上田に来てくだされ」などと口上を読み上げた=写真。
7人は、合併を盛り上げようと05年12月に発足した「新上田市元気プロジェクト」(木口博文世話人代表・30人)が計画したキャラバンの公募に応じて集まった一般市民ら。上田市ゆかりの戦国武将、真田幸村と講談などで有名な真田十勇士に扮(ふん)して県内全市を訪れている。木口さんは「市民の間で合併の機運が低かったので、何とか盛り上げたいと各市の訪問を計画した。これを機に上田市を訪れる人が増えてくれればうれしい」と話している。 -
せせらぎの小径に鳥の巣箱を設置
伊那東小学校3年杏組(伊藤幸枝教諭、30人)は10日、保護者と一緒作った鳥の巣箱などを、伊那市役所庁舎南側の親水公園「せせらぎの小径(こみち)」の木々に取りつけた。
同市では本年度、車いすでも利用できる歩道の舗装整備などの「せせらぎの小径再生事業」を実施し、同再生事業の一環で、近くの同校に巣箱製作を依頼した。
児童と市職員らはサクラやケヤキ、ナラの木などに巣箱8つ、えさ台4つを設置。止まり木を付けるなどした個性豊かな巣箱には、製作者の名前を寄せ書きした。
児童たちはヒマワリの種やパンくずなどの鳥のえさも持参。武田春星君、大杉知佳ちゃんは「いっぱい集まってくれたらうれしいな。皆でまた、えさを持って遊びにきたい」と、鳥が喜んでくれることを願っていた。 -
ふるさとの四季フォトコンテスト入賞作品決まる
箕輪町観光協会主催の05年度ふるさとの四季フォトコンテストの入賞作品が決まった。推薦に伊那市の向山世男さんの作品「ライトアップの権現桜」を選んだ。
フォトコンテストは、箕輪町の観光・イベント・祭りに関する写真を募集。18人から60点の応募があった。推薦1点、特選3点、入選10点。入賞作品は13日から30日まで役場ホールに展示する。
審査結果は次の通り。
◇推薦=「ライトアップの権現桜」向山世男(伊那市)
◇特選=▽「祭り日和だねー!」「錦秋の谷」藤沢義昭(辰野町)▽「高原の輝き」杉井道明(木下)
◇入選=▽「春のながた荘」酒井芳郎(沢)▽「ながた荘の夜桜」新村清孝(辰野町)▽「撮りまーす」「色どる街角」赤羽広治(松島)▽「芽吹きの萱野」藤沢義昭(辰野町)▽「ルビーの丘」林幸治(木下)▽「晩秋の気配」中村軍(長岡)▽「50周年みのわ祭り」加藤平治(南箕輪村)▽「もみじ湖盛秋」「花桃の小路」赤羽今朝男(松島) -
日本刀で盤に線引き
囲碁・将棋メーカーの「めぐみ堂」(大阪市、西本誠一郎社長)は12日まで、伊那市民会館で、日本刀を使って碁・将棋盤に線を引く伝統の技「太刀目盛り」を実演している=写真。
刀に顔料を混ぜた漆を塗って線を入れる独特の技法。機械製造が主流のなか、200年以上前の伝統の技を、同社社長の二男・誠さん(38)が全国各地を回って披露している。伊那市では初めて。
太刀目盛りは刃渡り40センチなどの専用の刀を40縲・0度まで熱し、塗ったときの漆の伸びをよくしてから一本一本引く。入れた線は機械製造に比べ、耐久性や、つや、立体感があり囲碁・将棋愛好者から多くの支持を得ているという。
誠さんは「囲碁、将棋をする人、しない人も含めて、日本の伝統技法を実演で知ってほしい」と呼びかけている。
実演会場では碁盤、碁石、将棋盤、駒などの展示即売もしている。午前9時縲恁゚後7時(最終日は午後5時)。 -
南箕輪小4学年 「西天」への理解深める
南箕輪小学校4学年(4クラス、119人)は9日、上伊那郡西天竜土地改良区の有賀正理事長を学校に招き、農業用用水路・西天竜用水路(西天)について分からないことを質問する学習会を開いた。
4学年は3学期から、社会科の単元「郷土に伝わる願い」で西天をテーマに勉強。各クラスが資料を集めたり、実際に見学するなどの活動を進めるなかで生まれた疑問を解き、学習をまとめるために有賀理事長を招いた。
児童たちは、昔の工事の様子や事業費、西天に流れる水の量竏窒ネどについて次々に質問。有賀理事長が当時の工事を「道具(重機)がなかったので、整備するため、肉体労働をやっていて苦労した」と説明し「先祖が作ってきた大地を、これから皆が守っていってくれることを期待する」と呼びかけた。
西天は一級河川・天竜川から取水し、伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村にまたがる1180ヘクタールの農地を灌漑する農業用用水路。完成するまでに1918(大正7)年竏・9(昭和14)年の22年間の歳月がかかっている。
南箕輪小の4学年は今後、各クラスで作文を書くなどして学習をまとめる予定だ。 -
青野恭典写真集「伊那路の四季」発刊
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで常設展示をしている山岳写真家・青野恭典さんが、写真集「信州 伊那路の四季」(日本写真企画)を発刊した=写真。
伊那路シリーズの写真集は第2弾。色鮮やかな伊那路の四季を撮影した93作品を一冊に集め、春の桜からはじまり、青々とした夏の水田、さまざまに色付いた秋の紅葉、厳しさが感じられる冬の雪山など、順を追って一年の移ろいを楽しむことができるようになっている。
青野さんは写真集のあとがきで「前作で感じた以上に、魅力をいっぱい秘めた伊那路の自然を、もっと多くの方々に知ってもらいたいと思うようになりました」と語っている。
価格は2千円。
12日はかんてんぱぱホールで青野さんによるサイン会がある。時間は午前10時縲恁゚前11時半、午後2時縲恁゚後4時。 -
【記者室】人の振り見て…
伊那市の生涯学習センターに行ったときのこと。化粧室に入ったとたん、タバコの白い煙がもくもく。あれ?と思っていると、携帯用の灰皿を片手にきれいに着飾った中年の女性が出ていった▼後日センターに確認すると館内は全館禁煙とのこと。建物の外には灰皿が置いてある。喫煙者の気持ちはわからないので愛煙家にはつらいのかな、全館禁煙を知らなかったのかな…とも思うが、しかし化粧室で喫煙というのもどうだろか。子どもたちも大勢利用するセンター。手本になるべき大人が公共マナーを守れないのでは恥ずかしい▼「人の振り見てわが振り直せ」という。マナーを守り、手本にはなれなくとも、せめて恥ずかしくない行動ができるよう心がけたい。(村上記者)
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宮下村長が中学3年生に講話
長谷村の長谷中学校で10日、宮下市蔵村長が卒業を間近に控えた3年生25人に向けて講話し、「これからの人生は前途洋々としている。理想を掲げ、それに向けて努力してほしい」とメッセージを送った。
宮下村長は両親や家族を大切にしていくことを訴え、「中学生活は思い出の原点であり、友人は財産。心豊かな人間になってほしい」とし、「これから先、失敗することもあるかと思うが、原点に戻り、再出発していくことを考えなければならない。荒れ果てても、その心を直してくれるのが古里。堂々と帰ってきてもらいたい」と語りかけた。
宮下亜由美さん(15)は「いつでも帰ってこれるすてきな村があり、家族や友人を大切にしながらこれからの人生を頑張っていこうと改めて感じることができた」と話していた。
村を巣立つ生徒に古里の大切さを感じてもらおうと、学校側が毎年村長に依頼している。 -
かんてんぱぱで第1回艶姿信州の降る布作家婦十二人衆加壱当世花競市
女性作家12人が手がけた古布で作った創作人形や着物と、時代タンスや時計などの骨董品、約5千点が並ぶ「当世花競市」が12日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。昔懐かしい香りとそれぞれの作家の個性が生きた人形などが会場を彩り、多くの来場者でにぎわっている=写真。
創作作品の出展者は南信地域を中心として活躍している女性作家たち。普段は、自身の工房や教室などで個々に活動をしている。唯一の男性出展者・高橋晃史さんが今回の展示会を企画した。
どの作家も「古布」という共通の素材を元にして作品を手がけているが、作風、製作対象、方法などはさまざまで、違いを楽しみながら会場を見回すことができる。作品は購入することもできる。
期間中は古布で作るひな人形などの講習会もあり、自分だけの作品を楽しむこともできる。講習費は無料。材料費(500円縲・千円)のみ。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。