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高齢者の事故増える
伊那署は05年に管内で発生した交通事故状況をまとめた。人身事故は618件で前年と比べて29件(4・5%)減、死者は5人で同1人(16・7%)減、けが人は785人で同37人(4・5%)減竏窒ニ減少傾向。しかし、高齢者の関わる事故が全体の約3割を占める181件で、22件増加した。
死亡事故の特徴は5件ともすべてが車両単独による路外逸脱で、事故原因の多くは、わきみ運転、速度超過など、基本的な運転行為を怠っていた。また、悪質な運転ともいえる飲酒がらみの事故が17件で、前年と比べて7件増加した。
第一当事者が女性の事故、夜間の事故、交差点内の事故が前年と比べて減少。交差点内での事故については、道路管理者と連携を取り、安全対策を実施した効果が減少につながったと考えられる。
市町村別の人身事故の発生状況は、伊那市が371件で前年比12件(3・1%)減、箕輪町が126件で30件(19・2%)減、長谷村が2件で4件(66・7%)減少。一方で高遠町が20件で7件(53・8%)増、南箕輪村が98件で9件(10・1%)増加した。
伊那署の下里幸巳交通課長は高齢者の事故防止対策について「小人数でも構わないので、出前的な高齢者の交通安全講話教室を開くなどして、交通事故に対しての注意を呼びかけていきたい」と話している。 -
昨季より2週間ほど早く中山湖スケート場オープン
高遠町藤沢の中山湖スケート場が11日、オープンした。厚さ20センチの氷が張った外周130メートルのリンクは、年明けから本格的に雪かきや水まきをして整備。昨季より2週間ほど早く開放することができた。
スケート場開きには、町教育委員会、近くの国立信州高遠少年自然の家の関係者ら約10人が出席。神事と、中原長昭教育長が滑り初めをし、無事故と利用者の増加を願った。
町教委によると、89年のオープン以来これまでに約1万1千人が利用し、多い年では千人以上が訪れている。地元の小学校でスケート教室がなくなったことや気候によって短期間営業が強いられていることが原因で、ここ数年は400人前後まで低迷している。
利用者は、国少の利用者や地域住民をはじめ、諏訪地方から足を運ぶ人もいる。スケート以外に、氷上ボーリングやカーリングも楽しめる。
中原教育長は「数少ない天然リンクの一つ。多くの人に利用してもらい、有効活用を図ってほしい」と話していた。
利用料200円。午前8時から正午まで。
問い合わせは、高遠町教育委員会(TEL94・2557)へ。 -
活字離れを防ぎたい市民の団体「いななき学舎」発足
本を読むことをきっかけとして物事を考える力や想像を広げる力を養っていこう竏窒ニ、上伊那在住の有志約10人が、「活字離れ」を防ぎたい市民の団体「いななき学舎」を発足した。読書の後、その本について語り合いながら他人の気持ちを考えたり、時代を読む力を養う。同じ目的を持つ団体などとの連携も深め、最終的には須坂市の「信州岩波講座」のような地域的活動へとつなげることを目指す。
インターネットなどが普及する一方で、若い世代を中心とした人たちの「活字離れ」への懸念が広がっている中で「読書の衰退は考える能力の低下につながるのではないか」と考えた有志らが設立。前信州大学学長・森本尚武さんを代表とし、10月から準備を進めてきた。29日、本格的な活動を始める。
現在は大人のみだが、今後は小中学生や高校生の参加も期待している。評論だけでなく文芸、話題作など、幅広い視野で語り合いを展開する。
第1回は、貧困層が固定化し始めた英国の格差社会について言及した『ハードワーク』(ポリー・トインビー著)について取り上げる予定。参加者を募集している。場所は伊那市通り町の「カフェあびえんと」で午後6時から。
参加申し込み・問い合わせは、いななき学舎事務局(TEL73・8798)有賀さんか、カフェあびえんと(TEL78・0899、090・4094・2870)若林さんへ。 -
橋爪まんぷさんが「私のスター展」に作品を出品
伊那市境南の漫画家・橋爪まんぷさん(65)が13竏・1日、東京のギャラリー・銀舎で開かれる「竏猪Yれないあの感動竏虫рフスター展」に作品を出品する。
洋画家、イラストレーター、水墨画家、銅版画家など、同ギャラリーオーナーが選んだ10人のアーティストが出展。あの人に出会えたこと。あの動物とふれあったこと竏窒ネど、現在の創作活動につながる感動を、メンバーがそれぞれ表現する。
まんぷさんは恒例の親子フクロウの絵を、A6判サイズ20点、B6判サイズ10点の、計30点を展示。「笑う門には福来る」をテーマに、擬人化したキャラクターの様子は微笑ましく、心を和ませる。
大人フクロウが漫画を読み、子どもが道徳の本を読んだり、だるまと雪だるま、ランプとちょうちんなど、・スことの妙・スを表現した作品が多い。
まんぷさんは「ユーモラスな、笑いを誘うフクロウの絵を楽しんでくれれば。上京するついでに見てもらえれば」と話している。
会場は東京都都千代田区神田小川町のギャラリー・銀舎(世界観ギャラリー隣り)。開場は午前11時縲恁゚後7時(最終日は午後4時まで)。15日は休廊。問い合わせは、ギャラリー間瀬(TEL03・3233・0204)へ。 -
【記者室】すぐに壊れる電気製品
自宅の石油ファンヒーターの調子が悪い。まだ3シーズン目だというのに時折点火しなかったり突然火が消えたりする。最近の電気製品は昔に比べて壊れるのが早いぞ! と思うのは筆者だけだろうか▼昨年わが家では炊飯器、洗濯機、パソコンが壊れ、修理も考えたが長い目で見れば得だから竏窒ニ結局新品を買うことになった。しかし故障もこう次々では、あえて壊れやすい製品を作って手っ取り早く売上を確保しようという業界の陰謀に違いない竏窒ニ勘繰りたくなってくる▼それは冗談としても設計技術者の質の低下は間違いないだろう。姉歯といい電車の運転士といい、頭の良しあしでなく、プロとしての気概や誇りが失われてきていることが原因に思えてならない。(白鳥記者)
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思い出深い場所で美しい風景を披露
駒ヶ根市赤穂の加納恒徳さん(65)の油絵展が2月3日まで、八十二銀行伊那市駅前支店ロビーで開かれている。上伊那をはじめ、県内外の風景をとらえた近作11点を並べる。
雪化粧した中央アルプスが朝焼けでピンク色に染まった「朝焼けのアルプス」、稲穂が金色に輝く田園風景と遠望に仙丈ケ岳を眺める「秋の伊那谷」など、「その場所が一時輝き、感動が生まれる瞬間」(加納さん)を描いている。
加納さんは、64(昭和39)年、八十二銀行に入行。当時の伊那支店(現在の駅前支店)に配属されたため「社会人としてスタートした思い出深い場所」。今回は駅前支店からの勧めで個展が実現した。
現在は、全国規模の美術団体「一水会」に所属し、信州、伊那の両美術会会員でもある。定年後に本格的に油絵の製作に取り組み、翌年の01年に全国公募展「新世紀展」と「一水会展」、04年には「日展」に初入選。一水会展は05年まで連続入選を果たしている。
加納さんは「身近な風景で、わかりやすい絵だと思う。作品を製作するうえで励みになるので、ご覧いただきたい」と来場を呼びかけている。 -
飯島陣屋繭玉づくり
飯島町歴史民俗資料館飯島陣屋は9日、小正月の伝統行事、繭玉と「鬼木」づくりをした。 町内を中心に近隣から約30人が参加、いろりばたで、飯島陣屋友の会の会員から、繭玉の言われなどを聞きながら、米の粉をこね、手の平で丸め、まゆの形にし、いろりに掛けた鉄なべでゆで上げた。
ゆでた繭玉はソヨギの木に飾ったり、もち帰り用に小枝に数個ずつさした。
玄関前では、わらじクラブの指導で、正月を「十二月」「十三月」と偽り、鬼をだます「鬼木」づくりをしたり、五穀豊じょうを祈る「ほんだれさま」も飾った。
「ほんだれさま」は松の木を束ね、中心にソヨギを立て、ヌルデで作った「鬼木」やしめ縄を張った。
小学1年の長男、年少の次男の3人で参加した平沢洋子さん(北町)は「繭玉作りは私も子供も初めて。とても楽しかった」と話していた。
出来上がった繭玉は飯島文化館に展示する。 -
食を考える月間パネル展示会
長野農政事務所と伊那市役所は5日から、「食に関するパネル展示会」を市役所玄関ロビーで開いている。
1月は「食を考える月間」。農林水産省は、食の生産から消費までに携わる人すべてに、食への意識を高めてもらおう竏窒ニ、活動しており、パネル展もその一つ。市役所での展示は2年目となる。
今年は食料自給率と食事バランスガイドがテーマ。食料自給率の向上は、新たな食料・農業・農村基本計画の中でも重要視している課題の一つで、今回は具体例やイラストなどを使い、日本の現状を分かりやすく示した。
昨年農水省と厚生労働省が共同で作成した食事バランスガイドは「食生活指針」を図形化したもの。コマ型の図形から、各食品の摂取目安がチェックできるようになっており、自分の食生活を簡単に見直すことができる。パネルでガイドの見方を解説し、年齢や生活形態にあった3通りのガイドを手に取れるようになっている。
16日まで。 -
みはらしファーム
まゆ玉づくり、楽しく伊那市西箕輪のみはらしファームで8日、伝統のまゆ玉づくりがあり、市内外から約40人が参加して、ゆでた米の粉で、蚕のまゆの形をした紅白の餅をつくり、ミズブサの木にさして楽しんだ。
かつては養蚕業の隆盛と五穀豊穣を願って行われていた行事。みはらしファーム公園事務局の牧田豊さんによれば、年明けに里山への入山が許される8日に行われるのが慣わしだったとか。現在では、地域や家庭で行うことも少なくなり、伝統行事を守り・復活させるために、開園以来続けている。7回目。
みはらしファームのファンで茅野市から一家4人で参加した高松さん家族は、「昔、おばあさんの手伝いでやったことがあるが、自分たちが親になってからはやったことがなかった。みはらしファームを訪ねてた時に、この催しがあるのを知り、今年で2回目の参加」と話した。
出来上がったまゆ玉は、1家族1本持ち帰ったほか、残りはみはらしファーム内に飾り、22日のせいの神の祭事で焼いて食べる。 -
駒ケ根青年会議所新春会員大会
駒ケ根青年会議所(JC)は7日、新春会員大会を駒ケ根商工会館で開いた。伊南4市町村の首長をはじめ約50人の招待者らを前に新理事長の加藤道生さんら新役員らが決意を述べ、たる酒の鏡を開いて華々しく新年度のスタートを切った。
加藤理事長はあいさつで「伊南をさらに活気ある地域にしていくためには、将来を見据え、果敢に策を打って地道に実行していけば必ず成果となって表れてくるはず。特効薬はないが、明るい未来のためにJCに何ができるかを考え、青年にしかできないことを勇気を持って実行し、力強く前進していきたい」と決意を述べた。 -
どんど焼き
駒ケ根市で7・8日、正月の伝統行事「どんど焼き」が各地区の広場や田んぼなどで行われた。赤穂北割二区の光前寺では夕闇迫る午後5時過ぎ、各家庭から集められたしめ飾りや門松、だるまなどが雪に覆われた早実グラウンドの一角にうずたかく積まれ、子どもたちや保護者らが見守る中、厄除けや無病息災などを願って燃やされた=写真。子ども達は赤々と燃え上がる炎の周りを歓声を上げて走り回るなど大はしゃぎ。火の勢いが弱まるのを待って焼いたもちを皆でほお張り、昔ながらの伝統行事を楽しんだ。
保護者の一人は「昔は正月飾りはもっとたくさん集まったし、どんど焼きの火はもっともっと大きかったもんだ。子どもたちも少なくなって、何だか少し寂しい気もするね」と感慨深げにつぶやいていた。 -
長谷村消防団 出初め式で初めての分列行進
長谷村消防団(平出万彦団長、110人)の出初め式が8日、村公民館であった。3月31日の伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴い、村単位では最後となるため、伊那市・高遠町消防団の協力を得て、初めて市中の分列行進に取り組んだ。
式典に先立ち、小大沢橋手前縲恆コ公民館の延長約500メートルを分列行進。団員約70人に、伊那市・高遠町消防団ラッパ隊の各12人が加わり、ポンプ車が連なった。
長谷小学校付近では、平出団長、宮下村長らの観閲を受けた。
沿道には地域住民20人ほどが駆けつけ、ラッパ隊の演奏に合わせて堂々と歩く団員の姿を見守ったり、写真に収めたりしていた。
これまで団員数が少なく、ラッパ隊がいないことから、分列行進はしていなかったという。
式典で、平出団長は「消防団は住民の生命、身体、財産を守る使命がある。昨年発足した自主防災会と連携を取り、住民から愛され、信頼される団員になってほしい」と訓示。
そのあと、日本消防協会表彰をはじめとする表彰があった。
合併後、団員の定数は変わらないものの、現在の2分団7部から1分団3部になる。
同日、高遠町でも出初め式があった。 -
南箕輪村消防団出初め式で新春イベント企画
南箕輪村消防団・日赤奉仕団の出初め式が8日、南箕輪村民センターであった。分団旗を約30年ぶりに新調し、唐木村長から各分団に授与された。また、消防車の試乗など新春イベントを初めて企画し、子どもたちの人気を集めた。
イベントは、消防団活動を知ってもらうとともに、子どもたちが消防車両に触れることでいずれ消防団に入る機会になればと設けた。
役場駐車場には、自動車ポンプ車3台、小型ポンプ車7台が勢ぞろい。伊那消防署に配備されているはしご車も登場した。子どもたちは「あれに乗りたい」と親の手を引き、満足顔で運転席に乗った。団員がポラロイドカメラでハンドルを握る子どもを一人ずつ撮り、写真をプレゼントした。ほとんどの子どもは大喜びだったが、中には、はしご車が高くて「怖い」とすぐ降りてしまう子どももいた。
全伸長30メートルのはしご車を上下に動かし、救助者らが乗るバスケットから菓子をまく宝投げもあった。
市中行進に続いて開いた式典には団員148人、日赤奉仕団員23人が出席。
式辞に立った唐木村長は「自分たちの地域を自ら守ることは、地域づくりの原点である」と活動への協力を求めた。
宮島忠夫団長は「全団員が地域住民と一体となって住民が安心して暮らせるまちづくりにまい進する」と訓示した。 -
出初め式 安全確保で決意新た
伊那市消防団の出初め式が9日、中央市街地などであった。高遠町、長谷村との合併前、現伊那市として最後の式のため、分列行進・一斉放水の場所を12年ぶりに市役所付近から移動した。分列行進などには、特別企画の腕用ポンプ(1915年製)も登場し、例年より多い市民らが集まりにぎわった。
消防団をはじめ、赤十字奉仕団、婦人消防隊、少年少女消防クラブなど約600人が集まり、市駅前ビルいなっせ竏駐・M交差点間を分列行進。天竜川・大橋の上流では、腕用ポンプ1基、消防ポンプ24基などが1分間放水し、消防能力の高さを誇示した。
腕用ポンプの放水能力は1馬力で、1分間に270リットルの放水が可能。こぎ手をした団員の一人は「残り30秒がきつかった。昔の人の苦労が偲べました」と肌寒い中、息を切らしていた。
市民会館での式典で田畑安彦団長は、新伊那市発足後の消防団について「各団の歴史と伝統を受け継ぎながら、地域の安全を守る奉仕者として、広域的かつ機能的な予防活動を心がけて取り組んでほしい」と訓示した。
日本消防協会長、県消防協会長などの表彰や、消防音楽隊と消防団ラッパ隊によるアトラクションもあった。
05年の伊那市の火災件数は43件(前年比10件増)、損害額は4078万3千円(同126万5千円減)。団員の出動状況は延べ738人(同712人減)だった。 -
伊南の3市村で出初め式
駒ヶ根市、中川村、宮田村で8日、それぞれ消防団の出初め式が開かれた。規律正しく市中を分列行進するなど伝統を重んじながら、団活動を幅広く知ってもらおうと初の試みもあった。
駒ヶ根市消防団の出初め式には、子どもたち65人が初参加。団員と一緒に市街地を行進パレードし、防災意識の向上や消防団の重要性を市民にアピールした。
参加したのは父親が消防団に入っている園児や小学生。団員と同じハッピに身を包み、JR駒ヶ根駅前から式典会場の文化センターまで歩いた。
行進の前には、伊南行政組合北消防署の消防車や救急車を駅前広場に開放。署員とふれあいながら、記念撮影する子どもたちの姿がみられた。
消防団本部では、状況をふまえて来年以降は子どもたちの参加範囲拡大も検討。理解を深めてもらうことで、将来の団員確保にもつなげたい考えだ。
式典では団員や協力団体などを表彰した。
中川村消防団の出初め式は、団員が勇壮に分列行進。式典も開き、地域防災の誓いを新たにした。
中川中学校前に集合し、文化センターまでパレード。そろった隊列で曽我逸郎村長の観閲を受けた。
式典では下平道広副団長、北島正俊第3分団長が日本消防協会長表彰を受けたのをはじめ、上伊那消防協会長表彰、団長表彰などがあった。
曽我村長は「皆さんの活動に接するたび頼もしく思う。今後も若さあふれる情熱とエネルギーに期待する」と激励。発生も危ぐされる大規模地震なども見据えて、より一層の消防団の結束も求めた。
宮田村消防団出初め式は、152人の団員が市街地を分列行進。結束して防災力を強化しようと、式典でも士気を高めた。
ラッパ隊の演奏にあわせて、JR宮田駅前から隊列を組んで行進。せせらぎ公園前で清水靖夫村長や来賓の観閲を受けた。
式典では78人の団員と第1分団を表彰。ポンプ操法の練習会場を提供した村内企業のマスダと農事組合法人ひかりに感謝をこめて表彰状を贈った。
清水村長や来賓は日ごろの消防団活動をねぎらいつつ、地域防災をより高めるために一層の協力を呼びかけた。 -
上伊那各地でどんど焼き
上伊那の各地で7日、どんど焼きがあった。正月飾りを積み上げて燃やし、1年間の無病息災を願った。
伊那市坂下区は、小学生26人が朝、区内の約430戸を回ってしめ飾り、門松、だるまなどを集めた。
天竜川河川敷に積んだ高さ3メートルの正月飾りに点火すると、爆竹のけたたましい音とともに、勢いよく火が燃え上がった。
書初めを燃やし、煙で高く上がれば上がるほど字が上手になるといわれ、小学生は持ち寄った書初めを火に近づいて投げ込んだ。
30分ほどして、おきになってから、もちを焼いて食べた。
坂下区は以前、町内ごとにどんど焼きをしていたが、子どもの数が減り、十数年前から区内で1カ所になった。 -
年末ジャンボ宝くじ
箕輪のジャスコチャンスセンターで1等前後賞3億円の大当たり昨年12月31日に抽選のあった第498回年末ジャンボ宝くじで、箕輪町のジャスコチャンスセンターから1等前後賞3億円の当たりが出た。売場には「大当たり 3億円」のチラシが張り出されている。
県内で出た1等3本の一つ。同センターでは、02年10月に「LOTO6」の1等2億円が出ているが、ドリーム・サマー・年末の3大ジャンボ宝くじで1億円以上の高額当選は過去5年出ていないという。当選くじは「バラ券なので、当選は恐らく1等2億円、前後賞の各5千万円に分かれるのでは」と話している。
中南信では、1等が松本駅前チャンスセンターでも出たほか、2等が茅野市内の茅野オギノ、松本市内のカタクラモールチャンスセンターで各1本出ている。 -
新春囲碁大会・こども囲碁大会
南箕輪村囲碁クラブ(唐木達会長)主催の新春囲碁大会・こども囲碁大会は7日、村民センターであった。昨年よりも多い20人が参加し、トーナメント方式で対局を楽しんだ。
クラブは月1回、南殿コミュニティセンターで活動。生涯の趣味として、頭の体操として、会員が自由に碁を打っている。
新春大会は30年以上続く恒例行事。優勝者に村長杯を授与する現在の大会になってからは今年が26回目。段を持つ中学生1人が大人に混じって対局した。
子どもたちにも囲碁を広めたい-と始めたこども囲碁大会は4年目。村内の南箕輪小学校と南部小学校のそれぞれのクラブ活動で囲碁をしている子どもに加え、伊那市から2人が飛び入りし10人で競った。
会長によると、子ども達の囲碁人気は、アニメの影響でブームとなった数年前に比べると落ち着いたが、その中でやる気のある子が残り積極的に取り組んでいるという。 -
普段の姿と違う側面を知って…
第32回上伊那教職員美術展は9日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。小・中学校の美術科担当教諭などでつくる上伊那美術教育研究会(三澤久夫会長)の主催。入場無料。
絵画や彫刻、彫塑など、会員30人が一人、1、2点づつの合計40点の近作を出品。メンバーが教職の合間をぬって製作した力作が並ぶ。
絵画が最も多く、水彩画、油画、日本画、アクリル画、テンペラ画など、画法もバラエティー豊富。伊那谷や安曇野などの風景画のほか、自画像や家族などの人物画、花を描いた静物画などがある。
三澤会長は「作品を通じて、担任の先生や美術の先生の普段接している姿と違った側面を知ってほしい。絵を描く楽しみを味わってもらえれば」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時30分)。 -
出初め式あす 12年ぶり中心市街地で
伊那市消防団の出初め式は9日ある。本年は高遠町、長谷村との3市町村合併前の最後の同式として、分列行進・一斉放水の場所を12年ぶりに、市役所駐車場付近から市街地などに戻す。特別企画として腕用ポンプ(1915年製)を団員が手引き分列行進し、その後の一斉放水にも登場する。
腕用ポンプは旧伊那町御園消防組に新調され、昭和初期ころまで使用。ポンプ両端の煽り木の各5人の計10で煽り、ホース側や吸水管側にさらに4縲・人、合計14縲・5人を必要とした。
左右のシリンダー中央の真鍮の容器は「空気室」と呼ばれ、放水される水の圧力の変動を少なくする役目があり、当時としては進んだ機構を備えたポンプだったという。
喇叭(ラッパ)隊吹奏行進は入舟交差点を午後0時05分スタート。分列は同0時15分から、市駅前ビルいなっせ竏駐・M交差点間を行進する。どちらも観閲場所はマルトキ北駐車場入口となっている。
一斉放水は大橋上流右岸で同1時05分から、観閲は大橋北側より天竜川左岸道路上。市消防音楽隊・市消防団喇叭隊演奏のアトラクションは同2時から、市長あいさつ、消防団長訓示、定例表彰などの式典は同2時20分から、ともに市民会館で行う。
雨天の場合は、分列行進と一斉放水は中止し、アトラクションと式典は実施する。 -
小正月の伝統「繭玉」つくり交流
養蚕の降盛と五穀豊穣(ほうじょう)を願う繭玉(まゆだま)つくりが7日、伊那市美篶笠原北村の会所・廣得館であった。地域の幼児や児童のほか、保護者など約50人が参加し、小正月の伝統行事を一緒にたん能した。
小正月の伝統を子どもたちに伝承しよう竏窒ニ、8年前から始まった恒例行事。笠原地域社会福祉協議会のボランティアグループ「ひまわり会」と、笠原シルバークラブのそれぞれの北村地区メンバーの共催。
繭玉は熱湯で練った2キロの米の粉をまゆの形につくり、サカキの木に刺して完成。紅白のきれいな繭玉を約150個仕上げた。初めて見る子どもたち「雪だるまみたい」と大はしゃぎ。最後は一緒に正月の童謡を合唱し、和気あいあいと楽しんだ。
この日は、餅(もち)を短冊形に切った「稲穂」もつくった。
ひまわりの会の北村地区責任者の諸田香子さんは「子どもやお年寄りが、話し合いのできる場所として残していきたい」と、皆が喜ぶ姿を眺めていた。 -
寒さなんの…元気に素振り
高遠町の高遠少年剣道クラブと長藤剣道クラブは7日、西高遠の鉾持神社で鏡開きをした。少年剣士16人が参加し、お参りと初げいこをして1年間の鍛錬を誓った。
剣士たちは、寒さでかじかんだ手に息を吹きかけながら竹刀を握り、境内に1列に並んで230本の素振りをした。「もっと元気よく」とコーチらに促されると、「いち、に、さん…」と声を張り上げて竹刀を振り下ろしていた。
初げいこ後は、近くの町総合福祉センターでもちをつき、お汁粉にして味わった。
部員の減少により、両クラブは一昨年から合同で練習に励んでいる。剣士たちはそれぞれ本年の大会で好成績を収めることなどを目標に掲げていた。 -
無事故で平和な地域づくりを
高遠地区交通安全協会(春日九一会長)は7日、西高遠の鉾持神社で交通安全祈願祭をした。協会役員、高遠町・長谷村関係者、伊那警察署員ら約50人が出席した。
神事の後、春日会長は県内の昨年の交通事故による死者は前年比24人減の152人で、抑止目標の160人以下を達成した竏窒ニ報告。高遠地区で1人の死者が出たことに対しては、「反省し、年4回の交通安全運動などで、事故防止対策に努めていきたい。死亡事故ゼロを目指し、事故のない平和な地域社会にしたい」として、協力を呼びかけた。
伊那警察署によると、昨年の人身事故発生状況は、高遠町が前年比7件増の20件、死者1人、傷者24人。長谷村が前年比4件減の2件、傷者2人。
直会では、関東管区警察局長連盟表彰、交通栄誉章緑十字銅章の伝達があった。 -
光前寺で偽札
駒ケ根市の光前寺(吉澤道人住職)で1日夜、吉澤住職らが売店の売上金を集計していたところ、中から偽1万円札1枚が見つかった。2日、住職が駒ケ根署に届け出た。
見つかった偽札は旧札の表と裏をそれぞれカラーコピーして貼り合わせてあった。同寺では「(偽札は)よく見れば違いに気がつくが、いつ受け取ったのかは分からない」と話している。
駒ケ根署は6日現在まで届出はほかにないとしている。 -
7日朝は七草がゆ
○…7日朝、無病息災を願って七草がゆを食べる。新年のごちそうで弱った胃をいたわり、七草を食べて栄養バランスを整える昔からの知恵。
伊那市荒井区の加藤スーパーでも「七草がゆセット」を販売=写真。買い求める人は40縲・0代が多く、6、7日に分かれるという。キャベツなど野菜の価格は高めだが、七草は昨年と同じ。
七草はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)を指す。 -
出初式8日に
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は8日午後2時30分に出初式を文化会館で行う。式典に先立って駅北公園で子どもたちと交流後、午後1時40分に分列行進を開始し、すずらん通りで中原正純市長らの観閲を受ける。今年は初の試みとして行進に団員の子供たち約80人が加わり、パレードに花を添える。
表彰を受けるのは次の皆さん。
◇県消防協会長表彰▽退職者感謝状=前副団長・米山弘▽功労章=分団長・松井和彦、副分団長・佐藤和樹、部長・福澤修、井口幸一▽努力章=分団長・堀田良邦、副分団長・福澤智也、部長・久保田博昭、中嶋健作、原浩則▽精績章=副分団長・北原晋也、山本郁勇、田中良英、湯澤英喜、萩原道彦、部長・小松晃、木下直幸▽技術章=分団長・小澤敏樹、下平武史、部長・宮脇勝、福澤源吾▽精勤章=部長・倉田義裕、倉田卓哉、北澤隆、班長・唐澤裕二、久保田仁、山本茂樹、小原健一、三ツ井康成、渋谷克希、亀山剛、戸枝昭人、北澤文彦、平沢勝也、佐野秀一、北原政明、池上耕史、林智久、藤澤俊幸、堀内英樹、下平利博、湯澤曽門、団員・松下栄治、伊藤明穂、藤井茂
◇上伊那消防協会長表彰▽分団優秀章=2分団、3分団▽分団無火災章=1分団▽功労章=班長・春日浩一、松村洋司、春日英樹、団員・井上直、下平徹▽精勤章=班長・気賀澤幸作、大島晴仁、伊藤匡、小原徹史、北原義伸、神崎太一、山田盟、池上仁司、小松賢一、菅沼聡、和田明浩、上山和則、菅沼裕一、下島健一、林芳郎、木下健一、竹村英樹、下島健、伊藤修、福澤正宏、渋谷豊彦、団員・山田一興、吉瀬泰安、宮下伸二
◇駒ケ根市長表彰▽15年勤続章=分団長・河合信明、下平武史、部長・木下直幸、班長・木下雄一、下平昇、団員・所河輝男、北原真一▽10年勤続章=部長・倉田卓哉、班長・春日浩一、北村弥浩、山本茂樹、小林要介、中谷貴宏、伊藤匡、土屋勇治、吉瀬哲郎、池上仁司、平沢勝也、下島篤、小松賢一、菅沼聡、小澤伸一、小出徳一、北原伸一、木下健一、団員・遠山秀明、矢崎貴紀、長野寛隆、村澤秀樹、原孝之、木下正士、山田和男、唐木一樹、桐山大、小澤学、山本哲広、寺平秀樹、下島武志、森和広、吉瀬誠、田村真、木下務、木下優也、下島右文、下平広明、竹村俊文、小林泰徳、滝澤晴章、中村圭司、赤須潤一、福澤直樹、林賢英▽5年勤続章=班長・木村裕希、団員・福澤昌平、小松裕、西澤洋、大嶋健一、小松原浩司、北澤陽一、北林賢司、小原賢、中村浩太、杉山真之介、新井祐治、金村寛一、木下知也、横山渉、吉村良、気賀澤誠、原純也、幸村康弘、中嶋英貴、大前勉、堀内徹也、小松正樹、下村隆幸、戸枝健司、中原誠志、小林哲也、戸枝明洋、田中久詞、竹村友秀、竹村淳、林俊彦、北澤直樹、竹村健一、春日達弥、木下敏、山岸義人、湯澤幸世、森田利貞、今井正志、下平晃純▽永年無火災区=赤穂中割、北割二、小町屋、中山、中曽倉、本曽倉▽1カ年無火災区=南割、赤穂中割、北割二、北割一、小町屋、上赤須、下平、町一、町二、上穂町、吉瀬、永見山、菅沼、下割、中沢中割、上割、中山、中曽倉、本曽倉、原、南入、東伊那▽市長感謝状=トーハツ駒ケ根工場、駒ケ根電化、信濃屋自動車販売(ホンダプリモ駒ケ根)
◇駒ケ根市消防団長表彰▽無火災分団章=1分団、5分団▽操法功労章=班長・佐藤年彦、団員・大嶋健一、小松原浩司、下平新、新山真史、小原誠、雨宮嘉宏、北澤丈夫、小林晃宏、宮澤敏、気賀澤治典、佐々木浩人、馬場由貴、池上弘志、小池勝、竹村健一、竹村大輔、春上聡、福澤勝明、伊藤俊二、森田利貞▽特科勤続章=団員・北林賢司、新井祐治、横山渉、吉村良、小林克彦、下村隆幸、中原誠志、春日達弥 -
女性海外研修の帰国報告
伊那市の女性海外研修に参加した主婦春日幸子さん(58)=西春近=が6日、市役所を訪れ、小坂市長に帰国報告した。視察時の写真を見せながら、福祉国家デンマークの現状を話した。
研修は昨年10月25日縲・1月3日の10日間で、高齢者や身障者住宅、女性保護センターなどを訪問。
春日さんは「国民が所得税50%、消費税25%を認めていることにすごいと感じた。税金の4分の1が福祉に充てられ、医者にかかるのは無料。18歳までの教育費も無料だった」と説明した。また「高齢者住宅などは街並みの一角にあり、住民に受け入れられている。中も施設という雰囲気がしなかった。利用者が住んでいた環境のまま生活できることを知ってもらいたい」と語った。
研修の様子は、市報「いな」3月号で紹介する。
研修は95年に男女共同参画計画推進事業の一環として始まったもので、今回で11年目を数えた。市が費用の一部を助成している。 -
伊那の最低気温-11.9℃
○…「小寒」を過ぎ、6日の伊那の最低気温はマイナス11.9度。平年値のマイナス5.1度に比べ、冷え込んだ。飯田測候所によると、13日までの気温は寒気の影響で平年より低い。しばらく寒い日が続きそうだ。
市内のあちこちで「今日は一段と冷えるね」と寒さが話題に挙がった。
自転車の利用者は「耳が痛い」と話し、手袋や帽子は必需品のよう。
「バスに乗り遅れると、外で待っていられない。お店に入って温かいものでも食べないと」と話す年配の男性もいた。
信号待ちでは、地域住民らはあまりの寒さに足踏みする光景もあった。 -
安全の地域づくり決意新たに
伊那市の美篶交通安全協会(矢島要治会長)などが主催する恒例の同地区安全祈願祭が6日、美篶公民館であった。40年以上続く市内で唯一の安全祈願祭に、地区の安協、区長会、青少年育成会、消防団など80人以上が参加した。
神事の後、美篶各種団体協議会の赤羽要会長は、国内外で悲惨な事件や自然災害が発生しているとし、「同じ時代、社会で生活しているかぎり、地域に災害などがいつ発生するか分からない。地域全体の和を広げ、お互いに助け合い安全に暮らせる地域づくりの維持を心がけたい」と祭文した。
昨年、広島と栃木の両県で発生した女児殺害を受け、伊那署生活安全課の西澤忠篤課長らが、児童たちの登下校時などの安全対策について講話した。
西澤課長は、昨年の管内の声かけ事案数は26件(うち児童の被害は19件)と報告。美篶については被害が出ていないが、「犯罪者にプレッシャーを与えるよう、地域で安心安全なまちづくりに取り組むことが最大の対策」と、自主防犯意識の高揚を呼びかけた。 -
放火が前年比6件増
伊那消防組合は05年に管内で発生した火災状況をまとめた。火災件数は92件(前年比18件増)で、死者は8人(同6人増)、負傷者は5人(同4人減)、被害総額は1億4425万2千円(同4719万4千円増)。火災原因のなかで最も増加した「放火・放火の疑い」は、前年に比べて6件増の15件だった。
内訳は「建物」が45件(同10件増)、「林野」が6件(同1件減)、「車両」が6件(同1件減)、「その他(廃材・土手焼き)」が35件(10件増)。焼損面積は、建物が3023平方メートル、林野は115アール、車両は6台。焼損棟数は全焼が22棟など合計59棟で30世帯、97人が被災した。
原因は、「放火・放火の疑い」(15件)、「たき火」(11件)、「枯れ草焼き」(9件)、「コンロ・てんぷら火災」(8件)の順で多い。
市町村別の火災発生数は、伊那市43件、南箕輪村18件、箕輪町14件、辰野町10件、高遠町6件、長谷村1件だった。
同消防組合によると、全国的に火災原因は放火、たばこ、コンロなどが増加しているという。「家の周りに燃えやすい物を置かないことや、隣近所での声掛けなど、放火のしにくい環境づくりを心がけてほしい」と呼びかけている。