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【記者室】AEDとは
突然心臓が止まった人に、応急手当として一般市民が人工呼吸や心臓マッサージとともに行うことができるようになった除細動、電気ショック。普通救命講習には、AED(自動体外式除細動器)を使う実技がある▼箕輪町内の施設であった普通救命講習。受講前はAEDを使うことに少し不安を抱いている人もいたが、講習を受ければ機械の音声指示に従って簡単、確実に操作できるという▼町役場はAEDを町内3カ所に配置し、福祉課職員らの講習もした。有効に機能させるためには多くの市民がAEDを扱えることが大切。箕輪消防署長の受け売りだが、まずは「(A)あったら(E)いいな(D)電気ショック」と覚えよう。その次は普通救命講習の受講を。(村上記者)
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伊那市消防団春季訓練
伊那市消防団(田畑安彦団長)は29日、同市の富士塚スポーツ公園運動場などで、春季訓練をした=写真。3市町村合併に伴い誕生した新組織の全団員を対象とした行事は初めて。708人が集まり、規律訓練やラッパ訓練に取り組んだ。
消防団員として必要な規律として、発令者の的確な指示で行動隊が迅速に動けるかを訓練する恒例行事。市内の各分団員が約20人ずつに分かれて小隊を構成するなどして規律を学んだ。
停止間、進行間の訓練などで基本動作を学習。発令者の「回れ右」「きをつけ」などの大きな声に合わせ、団員らはきびきびと行動した。
ラッパ手や消防音楽隊は近くの市武道館で技術向上に励んだ。
あいさつに立った田畑団長は「団員としての協同、協調、協和を学んでほしい」と新団初の全体訓練に期待した。 -
芝桜「花富士」の見ごろは5月10日
大型連休に入った29日、上伊那のキャンプ場などは、家族連れや若者らでにぎわいを見せた。
「花富士」をメーンとした芝桜が咲く伊那市の花公園は、一つの観光名所となり、名古屋方面から観光バス4台が入るなど家族や夫婦連れが目立った。
花づくりに取り組む「小沢花の会」(池田清和会長、約50人)は5月5日まで、第7回芝桜まつりを開催中。
花公園は、広域農道の中の原信号機南側の広さ約30アール。1千分の1の富士山(高さ3・7メートル)をはじめ、天竜川、仙丈岳や間ノ岳など南アルプスの山並みなどを白、ピンク、薄紫の3色で表現。3月末の合併で、新たに塩見岳を加え、一部植え替えた。また、えとである犬の顔なども浮かび上がる。29日現在で3分咲き、見ごろは10日の見込み。
訪れた人は「少し早いけど、見事なもんだね」と芝桜を写真に撮ったり、眺めたりしていた。
5月3・4日午後7縲・時にはライトアップ。2日までは甘酒・茶をサービスし、3縲・日はおにぎりを販売する。
芝桜苗の販売は人気で、飛ぶように売れていた。 -
宮田村でクマ出没
宮田村新田区のマス養魚場近くの県道で、26日と28日のそれぞれ夜間に体長2メートルほどのクマが目撃された。村西側一帯の山麓で近年、クマが頻繁に出没。一昨年の8月には今回の現場から4キロほど離れた北割区で人が襲われてケガを負った例もあり、村や警察などは住民や通行者らに注意を呼びかけている。
目撃現場はいずれも養魚場から数百メートルの範囲内で、体格なども似通った大きなクマ。いずれも1頭でいる所を目撃されており、県道を横切って太田切川や黒川方面に逃げた。
付近に民家は少ないが、村は広報を通じて注意を呼びかけるほか、夜間パトロールも実施。捕獲用の檻(おり)を近く設置する。駒ヶ根署も巡回広報を始めるなど、警戒している。
天竜川漁協が運営する養魚場では昨年の春から夏にかけて、クマが連日のように出没。大型のクマを捕獲したが、養殖しているマスが獲られるなどしたため、電気柵を設けた。
柵設置後は目立った被害もなく、現在もクマが場内に侵入するケースはほとんどないという。
ただ、冬眠から目覚めたクマが、付近一帯をエサ場にしているとも考えられ、同養魚場や役場の関係者は「排水口にたまったり下流に流れた魚をつかまえているかも」と話した。 -
戦没者慰霊祭
宮田村の戦没者慰霊祭は28日、村民会館で開いた。遺族31人を含め約100人が参列。愚かで悲惨な戦争の歴史を胸に刻み、命の大切さ、平和の尊さを改めて訴えた。
村遺族会の春日要会長はあいさつで、戦後の清算も終わらないうちに、悲惨な歴史が風化しつつある現実を危ぐ。
「戦争がいかに無意味で野蛮なものか、もう一度反省すべき。平和、国際貢献、そして憲法と、我々には次代に語り継ぐ義務がある」と続けた。
慰霊祭は村社会福祉協議会の主催。会長の清水靖夫村長も恒久平和の実現を訴え「宮田村は小さくても輝くむらづくりを目指しているが、再び悲しい歴史を繰り返すことなく、福祉国家建設の想いを新たにしたい」と英霊に哀悼の意を捧げた。
参加者全員で献花。戦没者が身を持って教えてくれた平和、そして命を大切にする意義について気持ちを新たにした。 -
南箕輪村老人クラブ連合会総会
南箕輪村老人クラブ連合会(清水勇会長)は26日、06年度総会を村公民館で開き、事業計画などを承認した。
本年度の事業計画は県老連・郡老連への参加協力、村主催事業への積極参加、会員増強、老人ホームへの訪問交流、デイサービスなどボランティア活動の充実、役員研修旅行、マレットゴルフ・グラウンドゴルフ大会の実施、村ゲートボール連盟への応援、花いっぱい推進事業への参加協力、ふれあい保育への参加協力、赤松荘庭園の樹木せん定や除草など清掃作業。
清水会長は、「花いっぱい推進事業やふれあい保育など皆さんのご協力で活動が成り立っている。特に花いっぱいは力仕事で朝早くお願いしている。スポーツや研修旅行もあるので参加してもらい、盛大の中でおもしろくやっていきたい」とあいさつした。 -
みのわ祭り準備委員会第3回
箕輪町の夏のイベント「みのわ祭り」の準備委員会は25日、第3回会議を町役場で開き、イベントについて協議した。
今年のみのわ祭りは7月29日の土曜日開催。雨天は30日。名称は「2006みのわ祭り」。
協議の結果、イベントは数は減らさずこれまで通りやるとし、踊りのワクワクソングと民謡流しを一本化する案を決めた。これまでは、踊る時間を分けていたが、長く踊りたいという参加者の意見に答え、ワクワクソングと民謡流しを交互にやる。
花火は、手筒花火と納涼花火大会を午後7時半から9時まで同時開催する。これまでは手筒花火の後に納涼花火大会があり午後9時半までかかるため苦情が多かったが、30分早めることができ、併せて交通規制も30分短縮できる。
準備会は、祭りのイベント企画、立案のため4月7日に発足し協議を重ねている。検討事項は、みのわ祭り実行委員会に提言する。 -
秋山巌木版画展 - 山頭火の世界 - ベル伊那5月2日まで
大分県竹田市出身の木版画家・秋山巌さん(85)の展示即売会「秋山巌木版画展竏虫R頭火の世界竏秩vが27日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールではじまった=写真。5月2日まで。
近作を中心に動物や人物、風景などの木版画約50点が並ぶ。2万5千竏・8万円で販売。素朴と詩情に溢れる作品に多くの注目が集まっている。
秋山さんは俳人・種田山頭火の詩に絵を加えた版画を中心に出展。表情にそれぞれ違いのあるフクロウや、俳人の後姿を絵の題材にした、滋味豊かな作品が多い。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
上伊那3ダム湖にジャンボニジマス放流
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)は28日、上伊那の高遠ダム湖(伊那市)など3カ所へジャンボニジマス千キロを放流した。同ダム湖ではさっそく、釣り人たちが竿を伸ばして、引きを楽しむ姿がみられた。
5月の大型連休に向けて釣りを楽しんでもらうための恒例。本年は高遠ダム湖、箕輪ダム湖、横川ダム湖(辰野町)の3カ所へ、約330キロずつを放した。
ジャンボニジマスは同漁協の養殖所(宮田村)で育てられた3縲・年の成魚。一尾あたりの平均サイズは40センチ、1・3キロ。
漁協によると水温が高くなってくる連休ごろは、エサの食いつきもよく釣果も期待できるという。
遊漁料は一日券千円(現場で監視員から購入した場合は1600円)、年間券6千円、中学生券300円。小学生以下無料。
5月下旬にはイワナの成魚を放流する予定だ。 -
上伊那の桜前線、終点の千人塚公園へ
3日、中川村の大草城址公園からスタートした上伊那の桜前線は、ほぼ1カ月がかりで終点、飯島町七久保の千人塚公園に到達した。
標高800メートル、800本の染井吉野が満開、城ケ池に花影を映す。
残雪多く険しい表情を見せる南駒、空木岳をバックに、絶好なカメラスポットとなっている。
公園では5日の「子どもの日」には恒例の「千人塚まつり」が開かれる。食べ物やおもちゃの露店が軒を並べ、特設ステージでは演芸もある。 -
春の叙勲受章者・政務行政事務功労
酒井作衛さん(70)大変ありがたく名誉なこと。私がいただいていいのか考えるところはあるが、勤めてきた職場への評価としていただきたい竏秩B
伊那市西春近出身。農家の長男だったが、9人の家族を農業だけで支えていくのは難しいと考え、就職の道を選択した。
初任地の飯田税務署では、映画館や興行などにかかる入場税の調査指導に当たった。伊那、諏訪、長野税務署と、関東信越6県63署を管轄する埼玉県の関東信越国税局などで酒税に関する業務に携わった。伊那税務署長、国税局酒税課長などを務めた後、94年、長野税務署長に就任。翌95年、60歳で退官した。
取り締まりの帰りに刺されて殉職した職員の話を聞き「一生懸命やらなければ」と実感した。調査に入った先で鉞(まさかり)を振り回されたり、棒で殴られることも度々あったが「力でねじ伏せられて、正しいルールが負けてしまうことは不名誉なこと」という強い信念があった。逆境もあったが「負けるものか」とかえって闘志を燃やしてきた。
「正義を重んじるなんていう格好いいものじゃなく、みんながそれぞれを分担していかなければ世の中はまわっていかない。そう思っていたんです」
勤続41年のうちほぼ半分は単身赴任だったが、職務をまっとうしてこれたのは、妻、良子さんのバックアップのおかげと語る。
趣味は山菜採り。子供は一男一女。長男は飯田税務署に勤務している。
現在は西春近諏訪形で夫婦2人暮らし。 -
春の叙勲受章者・政務行政事務功労
酒井作衛さん(70)大変ありがたく名誉なこと。私がいただいていいのか考えるところはあるが、勤めてきた職場への評価としていただきたい竏秩B
伊那市西春近出身。農家の長男だったが、9人の家族を農業だけで支えていくのは難しいと考え、就職の道を選択した。
初任地の飯田税務署では、映画館や興行などにかかる入場税の調査指導に当たった。伊那、諏訪、長野税務署と、関東信越6県63署を管轄する埼玉県の関東信越国税局などで酒税に関する業務に携わった。伊那税務署長、国税局酒税課長などを務めた後、94年、長野税務署長に就任。翌95年、60歳で退官した。
取り締まりの帰りに刺されて殉職した職員の話を聞き「一生懸命やらなければ」と実感した。調査に入った先で鉞(まさかり)を振り回されたり、棒で殴られることも度々あったが「力でねじ伏せられて、正しいルールが負けてしまうことは不名誉なこと」という強い信念があった。逆境もあったが「負けるものか」とかえって闘志を燃やしてきた。
「正義を重んじるなんていう格好いいものじゃなく、みんながそれぞれを分担していかなければ世の中はまわっていかない。そう思っていたんです」
勤続41年のうちほぼ半分は単身赴任だったが、職務をまっとうしてこれたのは、妻、良子さんのバックアップのおかげと語る。
趣味は山菜採り。子供は一男一女。長男は飯田税務署に勤務している。
現在は西春近諏訪形で夫婦2人暮らし。 -
山田住職が唄導師の大役見事に
宮田村町2区にある浄土宗・白心寺の山田弘之住職が、44歳の異例の若さで同宗大本山清浄華院(しょうじょうけいん・京都市)で催行された御忌大会(ぎょきだいえ)で唄導師をつとめた。宗祖・法然上人の法要を大僧正にかわって執行。長時間に及んだが、見事に大役を成し遂げた。
唄導師は60代から70代の長い経験を積んだ僧侶から選ばれるのが一般的。
年齢から辞退することも考えたという山田住職だが、最高位の僧侶しか着ることのできない荘厳な緋衣(ひのえ)を身にまとい、厳粛な法要を落ち着き払って営んだ。
多くの檀家が参加し、張りつめた雰囲気が3時間ほど続いたが、役目を果たした山田住職は「無事にお勤めすることができたと思う」とホッとした表情を見せた。
宮田村からも約120人の檀家が駆けつけ、住職の一世一代の勤めを見守っていた。 -
伊那市子ども会育成会連絡協議会新組織に
伊那市子ども会育成会連絡協議会が26日夜、市役所であり、新役員の選出や06年度事業、予算などについて話し合った。3市町村合併に伴い会員34人(内訳=旧伊那28人、旧高遠5人、旧長谷1人)の新組織となった。新会長には美篶笠原の農林業、畑房男さんに決まった。
伊那市教育委員会の北原明教育長は、現在の子どもたちの学習について「現実体験から離れた学習を詰め込むのでなく、実際の体験を通して学んでいくことが必要。皆さんには地域でさまざまな体験活動を展開していくことを期待する」と話した。
新会長に選ばれた畑さんはあいさつに立ち「健全育成のために子どもたちを育てると同時に、守ることが重要。それには地域の中でその一翼を担うための団体にならねば」と決意を述べた。
本年度事業では7月中旬に中南信地区安全指導者研修会に参加するほか、9月下旬には地域子ども安全フォーラムを市内で開く。 -
伊那市地蜂愛好会総会
伊那市地蜂愛好会(会員約100人、小木曽大吉会長)は23日、06年度通常総会を伊那市の羽広荘で開き、越冬させた約5千匹の女王バチを会員に配布した。
本年度同会は、親子などを対象としたハチ追い体験学習会をしたり、地球元気村に参加するなどして、会員だけでなく、一般に向けた地バチアピールもしていく。
今年は、ハチを繁殖する巣の数を増やし、昨年の倍近い約1万4千匹の女王バチの発生に成功した。小木曽会長は「発生数を増やすことは長年目標としてきたことで、一定のレベルに達したと思う。今後はこれを維持していきたい」と話していた。
また、同会の活動に貢献した小松養蜂園(伊那市)の小松実治さんに感謝状を贈った=写真。
玉川大学農学部、小野正人教授によるスズメバチ類の社会性を紹介する記念講演もあった。 -
箕輪町消防団春季訓練
箕輪町消防団の春季訓練が23日、箕輪中部小学校グラウンドであった。団員175人が大規模災害に向けた基本動作と規律の徹底、部隊編成の重要性に重きを置いた規律訓練に励んだ。
平沢豊満町長は「指揮命令の大切さを自覚し、安全的確に町民を守る体制を作ってほしい」。平沢久一団長は「大規模災害やあらゆる災害に備え、団体、部隊行動をとるために必要不可欠な基本動作を身に付ける訓練。災害現場ではまず自分自身の安全を確保し、指揮命令系統が明確に伝わるように、迅速な対応をお願いしたい。実のある訓練にして」と訓示した。
観閲では、デジタル地域防災行政無線整備で消防団に配備した車携帯型無線機17台のお披露目があり、団員が実際に交信した。
式では、荻原利一前団長はじめ前ラッパ長、前正副分団長の14人に町長感謝状を贈った。 -
南箕輪村食生活改善推進協議会 講習会に健康体操も
南箕輪村食生活改善推進協議会(伊藤幸子会長)は25日、村保健センターで、06年度初めての料理講習会をした。試食の後は定期総会を開き、本年度の事業や予算を決めた。
会員20人が集まり、五平もち、春雨のサラダ、ナメコとチンゲン菜のすまし汁の3品を調理。五平もちは「クルミみそ」「ピーナツ」の2種類の付けダレをつくり、それぞれを味わった。
会員らは自宅から持ち寄ったうるの米、合計14合を炊飯し、ゴルフボールより一回り大きいサイズに握っていった。調理中は「私の家では、もち米を少し混ぜて炊くの。モチモチしておいしいわよ」などと、各家庭の・ス味自慢・スも飛び交いにぎわった。
定期総会では事業計画を決定した。料理講習会については、これまでの夜の実施を日中に変更し、講習会後に健康体操を取り入れることを強化。本年度は乳製品や高野豆腐などを使った講習全8回を計画する。また、村内の家族を対象とした料理教室もある。
伊藤会長は「『私たちの健康は私たちの手で』のスローガンに基づき、地域の皆さんが健康で過せるためのお手伝いができれば。食事指導を通じて、村民の中から生活習慣病が減っていけばうれしい」とあいさつした。 -
箕輪町
城取喜市さん手のリハビリにと始めた文化刺しゅう。4月前半、南箕輪村大芝高原の日帰り温泉施設「大芝の湯」で初の個展を開いた。何十年と続けている趣味の盆栽と一緒に、作品7点を飾った。
30年ほど前、事故で手をけがし、リハビリに少しだけやったのが文化刺しゅうだった。その後はやっていなかったが、知り合いから、材料があるけどやらないか-と話があり、「70歳になって暇になったからやってみようかなと、“70の手習い”でこういう悪さを始めたんです」。
普段は庭木の手入れの仕事をしているため春から12月までは外の仕事で忙しく、12月に入ると親戚や知り合いなど約60軒分のしめ飾りを作って年が暮れる。そのため、文化刺しゅうをやるのは年が明けた1、2月だけ。その間に5、6点を作り上げる。
教室に通うわけではなく、すべて自己流。あるのは糸と下絵、完成図のセットのみ。ぼかしを表現するために糸を1本取り、2本取りにするなど自分で研究し、器用に刺していく。
「やってみればできるもんだね。教わったんじゃないから同じものは2度とできないけど。男がやるのは珍しいと言われるけど、なんでも挑戦することはいいじゃないですか」
やり始めると最後までやらなければ気がすまない性分。10時間座っていても苦にならないという。
今回展示した作品は松、竹、滝とコイ、モクレン、ヒマワリなど。これまでで1番難しく、完成までに1週間かかったという作品「子育観音」は、親戚の新築祝いに贈った。ほとんどの作品は3、4日で仕上げ、欲しい人には惜しげもなくあげてしまう。「趣味を通り越して道楽だって言われてます」。
病気があり、年数回は入院する。「自分の気持ちに負けたくないから暗くはしないし、人に病気の話もする。明るくしないと」。決して周囲に病気を感じさせない。作品づくりでも、「皆の気持ちも明るくなるように」と願い、明るさを心がける。例えば松の木肌で完成図が暗い色合いのときは、明るい色の糸を使う。出来上がりはどれも明るさ、華やかさがある。
文化刺しゅうだけでなく、200鉢はある盆栽の手入れから、定年後に習った掛け軸の装丁、障子やふすまの張替えなど、なんでもこなす。
「自分の手につく仕事をいろいろやった。まともにできるものはないけど、なんでもかんでもやったから、今こうやって楽しめる」
今は家の畑仕事。5月から庭仕事で忙しくなる。盆栽を置く台も作ったりと休んでいる間がない。
「いろいろやることがあって、死んじゃいられない。人に迷惑をかけないように動くってもんだ」
冬限定でやってきた文化刺しゅう。今年は梅雨になったらやろうと準備をしている。
(村上裕子) -
日本画県展
春季日本画県展の巡回展が30日まで、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。花鳥風月から人物、風景画まで、さまざまに描かれた約100点が、訪れた人たちを楽しませている。
作品展は35回目。入選作に加え、同人らの作品も約10点並んでいる。
近年は、これまでの日本画が主に題材としてきた「花鳥風月」だけでなく、人物、風景などをテーマとする人が多く、初孫誕生の喜びを描いたものや、四季折々の風景を描いた作品が並ぶ。洋画的な質感を持つ「現代日本画」も多く、日本画独特の柔らかさと深い色合いが、古典的な手法とは異なる趣を創り出している。
一般300円、中高生200円。午前9時縲恁゚後5時。 -
中央アルプス開山式
中央アルプスの開山式が例年よりも1カ月早く24日、県内山岳観光地のトップを切って駒ケ岳千畳敷の駒ケ岳神社で行われた。千畳敷は穏やかな日よりに恵まれて風もなく気温は約2度と暖かだったが、神社の周りは一面の雪景色で冬山そのもの。拝殿も鳥居も4メートルを超える深い雪にすっぽり埋もれてまったく姿を見ることはできず、神事は雪の上にしつらえた祭壇に向かって行われた。出席した約20人の観光関係者らは祭壇に向かって拝礼し、玉ぐしをささげるなどして入山者らの安全を祈願した。
アトラクションとしてスイスの民族衣装に身を包んだ「アルプホルン駒ケ根」の8人が演奏を披露。晴れ渡った宝剣岳をバックにのどかな音色を千畳敷カールに響かせた=写真。千畳敷には開山式に合わせて約100人の観光客らが訪れ、アルプホルンの演奏を楽しんだり、眼下に広がる下界を眺めたりしていた。 -
【記者室】松井秀喜、高橋尚子、清水宏保の共通点は
取材で靴を脱いだ時、足元を奇異の目で見られることがある。5本指靴下とスーツという取り合わせが異様に映るらしい。5本指靴下はここ数年若い女性向けのカラフルな商品が出回ってきたとはいえ、まだまだ少数派だ▼言っておくが水虫ではない。愛用の理由は靴を履いていても足指の踏ん張りが利くからだ。スポーツ界を見渡してみると野球の松井秀喜、マラソンの高橋尚子、スケートの清水宏保などけっこう愛用者が多い▼考えてみれば5本の指を一つの袋に入れていることの方が不自然な気もする。ある注文靴の職人は「足の指が踏ん張れないと転びやすく疲れやすい」と言っていた。靴下業界に義理はないが、しっかり踏ん張るために一度試してみてはいかが。(白鳥記者)
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「伊那市営」南アルプス林道バス今季運行開始
南アルプス林道バスは25日、伊那市営として戸台口から歌宿までの今季運行を開始し、山岳観光シーズンの到来を告げた。
出発式で職員7人を前に、伊東義人市長職務執行者は「開始から26年間無事故であり、親切でていねいな運行をしておられる。今季も無事故で、喜ばれるような運行をし、新市の目玉になるように努力をしてもらいたい」と呼びかけた。
仙流荘バス停では、午前8時5分の始発便に7人が乗車。自然散策を目的に訪れた伊那市美篶の男性(52)は「残雪の景色などを見にきた。南アルプスの景色は最高で、夏山を中心に毎年来ている。新市の山としてさらに愛着がわきそう」と話していた。
昨季の利用者は5万163人と例年並み。1980(昭和55)年の同林道バス運行開始から昨季までの利用者数は89万3300人余で、期間中に90万人を達成する見通し。ピークは夏山シーズンの7月中旬から8月中旬ごろと、紅葉が楽しめる10月中旬ごろだという。
山梨県境の北沢峠までの延長運行も6月15日から始まる。営業は11月15日までの予定だが、天候状況などよって変更する場合もある。
戸台口からの発車時刻は▽午前8時▽午前10時▽午後0時40分(7月16日縲・月31日の期間を除く)▽14時05分竏秩B土曜日・休日と7月16日縲・月31日は毎日、午前6時発の早朝便も走る。歌宿までの所要時間は45分(16キロ)。料金(片道)は、戸台口竏忠フ宿間900円、戸台口竏猪k沢峠間1200円。
問い合わせは、南アルプス林道バス営業所(TEL98・2821)または、市長谷総合支所(TEL98・2211)へ。 -
天竜川漁業協同組合 アマゴ成魚8千匹放流
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)は27日まで、上伊那の主要12河川などへアマゴの成魚750キロ、約8千匹を放流する。5月の大型連休に釣りを楽しんでもらうための恒例行事。28日にはジャンボニジマスを伊那市の高遠ダム湖などに放流する。
25日は伊那市、箕輪町、辰野町の6河川へ約330キロを放し、そのうち伊那市は、小沢川、小黒川、犬田切川、藤沢川の4河川13カ所に120キロを放流。藤沢川では組合員2人が、アマゴをトラックで運んできた水槽からバケツに移し、緩やかな流れの場所3カ所に約10キロを放した。
一匹あたりのアマゴの大きさは、全長18縲・0センチ、重さ70縲・00グラム。
同漁協によると、今季は水温が低く、エサの食いつきが悪いため、2月16日の解禁日以降の釣り人は昨年に比べて少なく、組合員の印象では前年の6縲・割りの人出。連休になれば水温も上がり釣果も期待できるという。
28日はジャンボニジマスを伊那市の高遠ダム湖、箕輪町のもみじ湖、辰野町の横川ダム湖に放し、5月下旬にはイワナの成魚を放流する予定だ。 -
整体師 木下直美さん(45) 中川村大草
高校卒業後、バスガイドをしていたが、83年、結婚を機に中川村へ移り住んだ。子育てが一段落してから、中川村有線放送に勤務。12年間、アナウンサーとして地域の話題を拾い、村民に届けた。05年2月、ケーブルテレビの開局で、有線放送が解散した。
これから先を考えたとき、以前から興味を持っていた整体師が浮かんだ。バレーボールに取り組んでいたため「整体に行って筋肉をほぐしてもらうと、楽になる。感謝されて、やりがいのある仕事だろうなと思った」。しかし、それが自分にできるのかという不安もあった。新聞で見つけた松本市の西日本整体学院から資料を取り寄せ、見学にも行き、整体師の道へ進むことを決めた。
3月から半年間、週4縲・日、松本市まで通い、筋肉をほぐし、骨盤や骨格を調整する療術などを身につけた。
「先生の言うこと、やることを一つ残らず落とさないようにした。『やれ』と言われた勉強とは違うね。こんなに貪欲に勉強したのは初めてかもしれない」と笑う。
資格を取得し「整体屋・なおみ」の看板を掲げ、自宅の一部屋で営業を始めた。肩こりや腰痛で悩む人が多く、幅広い年齢層が利用する。自分の手で利用者の筋肉がほぐれていく感触を確かめることができ、やりがいを感じている。
耳つぼで車酔いにならなかった女性から「いつもバスの中でぐったりしているのに、歌まで歌ってきちゃったわよ。こんなに楽しい旅行は初めて」、四十肩で腕が上がらなかった利用者からは「楽になった」。そんな利用者から喜ばれることが何よりうれしい。
辰野総合射撃場(予約制)や依頼を受けて精密関連企業に出向いている。「整体師」の職業は浸透するまでに時間がかかるといわれ、気長に取り組んでいく。
鍼灸(しんきゅう)を勉強中の長男と一緒に、治療院ができたらと夢を描く。
◇ ◇
「人生いろいろ。今まで、やりたいと思ったことは挑戦してきた」そうで、趣味は多彩。「小さなパーツが形になっていく楽しさがある」パッチワーク、夏に村内で開く「どろんこバレー」の呼びかけ人で、仲間と一緒にトリムバレーも楽しむ。中川村猟友会メンバーでもあり、04年の狩猟射撃大会レディース部門で優勝した実績を持つ。
「何かを始めるとき、失敗すると思っていたら何もできないじゃない。楽しまなきゃ」と常に前向きだ。
長谷村(現伊那市)出身。 -
バイク隊発隊目指してアトラクション
消防団観閲式で地域、関係者にPR宮田村消防団(平沢成己団長)は23日、春季訓練と観閲式を中央グラウンドで開いた。バイク隊の編成を検討していることから、バイクを活用した偵察、情報収集のアトラクションを初めて実施。観閲した関係者や地域に向けて、隊の必要性と意義を示した。
団員有志4人がアトラクションに参加。大規模地震が発生し、寺沢林道と太田原橋を視察すると想定した。
2つの小隊に分かれ、本部に無線で被災状況などを報告。迅速に動けるバイクの機動性の高さを見せていた。
バイク隊は県内でも広域消防などに設けられる例は多いが、消防団は上田市など全国的にも数少ない。村消防団は関係者や地域の理解を図りながら、発隊を目指している。
観閲式では、小、中隊の規律訓練のほか、救護、ラッパの特科訓練も実施した。
救護訓練は骨折したけが人を応急措置して搬送。各地区の自主防災倉庫に配備されている担架を使い、緊急時にも地域で使えるようアピールしていた。 -
安協駒ケ根支会総会
伊南交通安全協会駒ケ根支会は23日、第10回定期総会をアイ・パルいなんで開いた。理事ら約50人が出席し、05年度事業・決算報告、06年度事業計画・予算案を承認した。役員改選が行われ、新会長には前副会長の赤羽根徳彦さんが選出された。赤羽根さんはあいさつで「前年度から留任する役員が多いので心強い。あらためて皆さんの協力をお願いしたい」と抱負を述べた。
新役員は次の皆さん。
▽会長=赤羽根徳彦▽副会長=赤須登、唐沢利明、原勝弘、今井茂▽総務部長=中島明美▽同補佐=吉沢安雄▽会計部長=小出昭八▽女性部長=武藤美智子▽青年部長=北原忠幸▽監事=玉置英文、小林正昭 -
消防団春季訓練・観閲式
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は23日、春季訓練と観閲式を市営グラウンドで行った。参加した約370人の団員は中原正純市長はじめ来賓らの前で日ごろの訓練の成果を披露した。
整列した団員らは来賓らの閲団を受けた後、救護、ラッパ、チェーンソーなどの特科訓練や分列行進に取り組み、引き締まった表情できびきびとした動きを見せていた。
中原正純市長は「地域における危機管理の期待は消防団に集まっている。一丸となって訓練に精進してほしい」と訓示した。
05年度末での退団者らに感謝状が贈られた。
感謝状を贈られたのは次の皆さん。
▼トーハツ
▼退団者=福澤修、堀田良邦、田中修司、唐澤篤志、小原健一、三ツ井康成、矢ケ崎祐司、小松晃、松村輝喜、加藤博昭、遠山仁、河合信明、福澤智也、小池貴彦、本島祐一、松井和彦、井口幸一、林康治、所河輝男、木下雄一、春日英樹、下平武史、木下直幸、伊藤明穂、湯澤敬浩、荒井啓明 -
萱野高原開きとミズバショウ祭り
箕輪町の萱野高原で23日、高原開きとミズバショウ祭りがあった。県外者も含め約100人が木々の芽が膨らみはじめた高原を訪れ、展望台からの眺めや植物園のミズバショウなど高原の春を楽しんだ。
イベント「芽吹きのトレッキング」は、小鳥を呼ぶバードコールを作り、町内在住の樹木医・唐沢清さんの案内で木々の名前や特徴を教えてもらいながら植物園を歩いた。ナズナやヨモギ、タラの芽、ながた自然公園で採れたシイタケなど12種類の山菜を天ぷらにして味わった。温かいとん汁とおにぎりのサービスもあった。
昨年、町発足50周年記念事業で植樹したオオヤマザクラを見に訪れた「萱野高原の桜を育てる会」の会員は、「小さな葉が出てきている」とうれしそうに話していた。
今春から、かやの山荘に食事処がオープンする。そば、うどん、カレー、五平もち、フランクフルトを販売。時間は午前10時縲恁゚後2時。営業は29日縲・0月末。 -
伊那北高校甲子園初出場から50周年
1955(昭和30)年と翌年、2年連続で甲子園に出場した伊那北高校野球部員らでつくる甲子園会は22日夕、初出場から50周年の節目を記念した思い出会を伊那市西箕輪の羽広荘で開いた。メンバーら約20人が出席し、甲子園に導いた2人の監督を迎えて、思い出話に花を咲かせた。
甲子園会は数年に1度、甲子園で熱戦が繰り広げられている夏に開催している。半世紀を記念した今回は、甲子園初出場に導いた青木龍雄さん=静岡県=と、翌年の監督、久根下一幸さん=松本市=を招くなど、指導者とグラウンドで白球を追いかけた当時のメンバーが顔をそろえた。
会では話が尽きることがなく、用意した県予選から甲子園までのスコアブックや、スクラップした当時の新聞、両監督の手記などを見ながら、汗を流した厳しい練習や試合展開を懐かしんだ。
青木さんは「喜びと思い出でいっぱい。本当に幸せだ」と述べ、甲子園会幹事の井内吉彦さんは「半世紀前の感激が昨日のことのように思い出される。厳しい練習、勝利の喜び、自信と誇りが長い人生を支えてくれた」と語った。
メンバーからも「厳しい練習をしたグラウンドの光景がよみがえる」「もう一度甲子園に行きたい。選手としては無理だが、母校に出場してもらい応援をしたい」などと盛り上がり、互いに旧交を温めた。 -
伊那小学校「桜守」 6年勇組(北條由美教諭・33人)
「サクラの花が咲いたよ!!」
例年通り南庭の木からつぼみがほころんだ。校内にはソメイヨシノを中心に、シダレザクラ、コヒガンザクラなど合計57本が植わる。そのほとんどが満開となって、学びやをピンク色の花びらで包み込んでいる。
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夏は緑の葉が木陰をつくり、秋はきれいな紅葉が広がり、冬はじっと寒さを耐え忍ぶ…。勇組33人は、開花するまでの一年間を見守り続け、樹木が語り掛ける・ス言葉・スに耳を傾けながら治療に取り組む、伊那小学校の「桜守」だ。
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桜守になろうと思った契機は3年生の時。南庭にあった一本が、夏を過ぎたころに切られた。「なぜ…?」と児童たち。長い年月を重ねて年を取ったその古木が、台風で折れて倒れてきたら危険だ竏窒ニ、切除されてしまったのだ。
総合活動を利用して4年生の2学期から本格的に桜の調査・治療に取りかかる。ソメイヨシノの寿命は一般的に50縲・0年と言われているが、学校にある古木の樹齢は80歳を越える。児童たちは一人1縲・本の担当で、すべての桜の健康状態を調べ、皆で協力しながら治療を始めた。
むやみやたらに手を掛けても、寿命を短くしてしまう恐れがあった。インターネットや、樹医の専門書などで積極的に勉強。「天下第一の桜」といわれる名所、高遠城址(し)公園の桜守・稲辺謙次郎さん(61)=伊那市高遠町=からも学び、多くの知識を吸収している。
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樹齢80歳の木といえば、自分たちの祖父母と同じくらいの年。「桜を救いたい」との思いはより強く、地域の人も脱帽するほど熱心に活動している。
枝を間引いたり病気を持った部分を剪(せん)定するためのノコギリ、治療用の薬品などの購入費は、校内で育てた野菜や花を売ってまかなう。切った桜の枝がもったない竏窒ニ、こまや鉛筆立てに加工し、販売もしている。
桜についての知識も豊富だ。枝がほうき状に異常成長し、栄養分を奪う伝染病「テングス病」をはじめ、数種類の病気と、その治療方法が小さな頭の中にぎっしり詰まっている。
「子どもたちから教わることが多かった」と、証言する大人たちは多い。
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季節の移り変わりとともに桜と過ごしてきた日は、自然の偉大さを実感する瞬間や人との出会いのきっかけを作り出している。
「今まで手を伸ばしても届かなかった枝に手が届いた。桜も私も一緒に成長したんだね」「桜って、見る人を皆笑顔にしている。私の桜も早く咲いて、皆に笑顔を与えてくれれば」竏秩B発見したこと、うれしかったことは毎日のように日記に書かれている。
「生き物が生きる力を感じ取り、自然のすごさを学んでいる。桜を好きな人に悪い人はいない。すてきな人たちとの出会いのなかで子どもたちは成長している」(北條教諭)
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勇組の活動は学校内から市内全体へと広がる。昨年6月には、国土交通省・天竜川ダム統合管理事務所から美和ダム(長谷)周辺にある桜の「桜守」に任命された。
来年3月には、長谷非持の諏訪神社や高遠城址公園などで採取した、エドヒガンザクラの種から育てた苗木をダム周辺に植える予定だ。
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桜のシーズンになると多くの人が樹下に集まり心を和ませる。春になれば当たり前とも思える光景だが、児童たちにとって、思いはひとしお。きれいに咲いた姿に笑顔がはじける。