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地産地消セミナー
伊那商工会議所の地産地消セミナー「伊那からはじめる地産地消」が25日、伊那商工会館であった。シメジ、ダチョウ肉、雑穀アマランサスなどを使った料理や菓子の試食のほか「発想の転換で再発見する地元食材の魅力」と題する講演を聞いた。
地産地消による地域経済活性化事業は、本年度の目玉事業。農・商が連携し、新しい食を発信するもので、今回は伊那地域での地産地消の方向性を探った。
試食では、伊那手づくり餃子(ギョーザ)愛好会、菓子店有志の「やまびこ会」のメンバーが開発したシメジ入りのまんじゅうやおやき、鹿肉のハンバーガー、ダチョウ肉のやわらか煮、アマランサス豆腐など工夫を凝らした22品が並んだ。菓子部門は先月の試食から大きさ、味付けなど改善を加えた。
商議所女性会、県やJA上伊那の職員ら約30人は味や見た目、食材の生かし方、インパクトなどを評価した。
これらは10月14・15日に開く第58回伊那総合物産展示会・商工祭で、一般向けに販売する予定。
講演会の講師で、フリーライターの鮎沢廉さんは「なぜ、この商品にシメジやアマランサスが入っていなければならないのかというものがほしい」「食材の背景を伝承することも大事」とアドバイスした。また「地域ブランドは、地域の人が魅力を感じ、伝えられるもの。伝統食を伝える手段には、目新しさを加えたアプローチが必要」と提案した。 -
木工と木の情報を通じて消費者と職人をダイレクトにつなぐ「木の情報館」がオープン
職人こだわりの木工と、木に関するさまざまな情報を発信しながら、消費者と職人をダイレクトにつなぐ「南信州木の情報館」が23日、伊那市美篶の信州国産材開発協同組合の一画にオープンした。
消費者に作家のオリジナル家具などを提案するだけでなく、国産材の良さを発信しながら、里山保全に向けた取り組みにもつなげていく。今後は、木工の講習会やセミナーなどを企画し、木と交わる機会の提供などもしていく。
情報館をオープンしたのは県伊那技術専門校のOBを中心とする木工作家などでつくる「南信州木の会」。館内には、会に所属する職人らが手掛けたテーブルやイスといった家具類、木製食器など約100点が展示されており、一般的な展示会では目にすることの少ない「ヒノキ風呂」や、安曇野いわさきちひろ美術館に使用されているアーチ材なども並んでいる。
内装工事は、会員たち自らで約2カ月をかけて実施。長野県産のカラマツ、アカマツを使い、一般的な家では隠してしまう「梁(はり)」を、あえて見せるようにし、木の温もりや質感を直接感じてもらえる空間づくりに努めた。
情報館を運営する南信州木の会代表、田中伸生さんは「職人と消費者が直接関係を築くことで、さまざまな要望にも対応することができ、作家それぞれの個性も楽しめる。ぜひ、ほしいものを探しに来てほしい」と来場を呼びかけていた。
開館日時は土日祝日の午前10時縲恁゚後5時(冬季は午後4時まで)。 -
かんてんぱぱで布・NUNO・布展EXIBITION06
長野県染色作家協会に所属する染色と織りの作家3人と、華道家一人による「布・NUNO・布展」が25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれてる=写真。秋の花を添えた布作品約30点が、訪れた人たちを魅了している。
4人によるかんてんぱぱでの作品展は3回目。それぞれは、布をアート的に表現することを追求している。伊那市美篶の山田邦子さんは、染色したかすれ地を二重に重ね、微妙に変化する文様を表現。また、箕輪町の華道家・五味敏江さんが季節の草花を生け、秋の空間を演出している。
山田さんは「花と布の共演を楽しんでほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
南箕輪村でハーレーダビットソンによる交通安全パレード
秋の全国交通安全週間に合わせて23日、南箕輪村で、ハーレーや大型バイクによる交通安全パレードがあった=写真。約30台のハーレーや大型バイクが村内を巡り、道行く人たちに交通安全を呼びかけた。村安全対策協議会主催。
大型バイクの愛好家グループ「信濃チャプター」の協力を得て、毎年行っている取り組みで、今回は山梨県や静岡県からの参加もあった。
権兵衛トンネルが開通した今年は、沢尻の交差点から国道361号へ抜け、権兵衛峠道路と交差する広域農道南原方面を通るようルートを変更。例年より4キロほど長い道のりとなった。
安協の飯島英之会長は「村では、昨年11月と今月に交通死亡事故が発生してしまう残念な結果となったが、事故率、負傷者率は減っている。この機会にもう一度啓蒙活動をしてほしい」とあいさつ。 その後、交通安全と書かれた黄色いタスキを掛けたメンバーが、ハーレーや大型バイクなどで一斉に出発し、安全運転などを呼びかけた。 -
中病で第1回長野メディカルラリー
第1回長野県病院前救急初療競技会(長野メディカルラリー)が23日、伊那市の伊那中央病院であった。県内の病院関係者、消防署員でつくる8チームが出場し、救急の模擬現場を体験した。
これは、救急初療にかかわる医師・看護師、救急隊の連携を深め、地域の救急医療の推進を図るとともに、医師や看護師に救急現場を体験してもらうねらい。
競技会では交通事故、集団災害、山林での事故など実例に基づく4つのステーションを用意。1チーム4人で、各現場の状況に応じて対処し、医師や救急救命士が現場の安全、負傷者の観察、応援要請、感染防御などの基準で採点した。
乳児がかぜで病院に向かう途中、運転手が低血糖で自動車が病院駐車場の塀にぶつかった。乳児の母親は日本語が通じないという設定では、交通事故と間違えるチームが目立った。
終了後、ステーションの解説があり、参加者は現場での見落としや対処方法など改めて気づく場面も。
飯田広域消防の救急救命士は「訓練ということで、現場の把握がしづらかった。疑問を持ち、情報収集しなければと思った。落とし穴にはまったが、これを現場で生かしたい」と話した。
メディカルラリーは全国的に開かれており、参加経験を持つ伊那中央病院の北沢公男医師が救急技能の向上に役立てたいと、賛同する病院・消防署関係者で実行委員会を組織、打ち合わせを重ねて開いた。実行委員会は来年以降も続けたいとしている。 -
南箕輪の個別保健支援「ずくまめ塾」はじまる
南箕輪村の個別健康支援プログラム「ずくまめ塾」が22日、村保健センターで開講した=写真。06年国保ヘルスアップ事業の補助金を受けて実施する初めての講座。村内の中高年14人が栄養学を学び、運動を通じて生活習慣を改善し、健康な体をつくっていく。
村では村民の生活習慣病予防のため、健康教室を実施してきが、本年は内臓脂肪症候群に焦点をあてて受講者を応募。これまでとは異なり、糖負荷検査、生活実態検査、体力測定などで計測し、ぞれぞれの健康に向けた運動や食生活をコーディネートしていく。
講座は本年度3月初旬までの全18回で「栄養」「運動」の2コースを併用する。検査は講座の前半、後半に実施し、プログラム効果を見比べる。
初日は検査の説明などのオリエンテーションがあり、受講者の自己紹介では「たばこを止めたら5キロほど太ってしまった」「主婦になってから体重が増えた。ダイエットをしているがなかなか減らない」などと参加理由を述べ、健康な体を手にすることを決意していた。 -
武士、町娘、魚売り…往来「高遠燈篭祭」
伊那市高遠町で23日、「高遠燈篭(とうろう)祭」があった。ほおずきちょうちんを飾り付けた西高遠の通りで、伝統の高遠囃子(ばやし)の巡行=写真、本町と仲町の山車も練り出した。夏祭りで計画していたメーンイベント「ご城下でござる」と花火大会もありにぎわいを見せた。
高遠囃子の巡行は保存会の桜奏会と婦人部、桜町の各連などが参加し、西高遠内を一円。高遠小学校児童による連の披露もあり、本囃子の「松囃子」、返り囃子の「唐子囃子」で本町交差点縲恂g持(ほこじ)神社の本通りを往復した。
江戸時代の城下町を再現した「ご城下竏秩vでは火消し、武士、町娘、魚売りなどに扮(ふん)した通行人が本通りを往来。記念撮影をせがまれるなど、至るところでアマチュアカメラマンや集まった住民らの注目を浴びていた。 -
石橋一魁さんの墨彩画展 26日まで・ベル伊那
県内では初めてとなる石橋一魁さんの墨彩画展は26日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。 石橋さんは神奈川県在住で、鎌倉五山の一つ、円覚寺内瑞石庵で絵画、精神修行をした画家。今回は表情豊かな女性の仏様をイメージした絵など24点を展示販売している。
作品名にも特徴があり「念ずれば花開く」「さよなら三角、またきて四角…」「たったの1日」など、人の心に眠っている幸せな心を目覚めさせる作風が人気を呼んでいるという。
そのほか、島根県の神話をモチーフにした、七福神が竜の上に乗る「安来七福神」などがある。
会場では同時開催で「オールドノリタケ小品特集」と題した展示即売もある。明治中期縲恆蜷ウ末期、米国輸出品として日本で製作したティーカップ、サラダボールなどの日常食器が25点並ぶ。 -
箕輪の竜東線の未来を考える会
計画路線案を最終確認箕輪の竜東線の未来を考える会は22日開き、会としての竜東線計画路線案を最終確認し、18年度事業などを協議した。
計画路線案は、本年1月の会議で示した案を地元5区がそれぞれ地区に持ち帰り協議した結果を基に作成した。区間は伊那市境から辰野町境で、十沢交差点から北小河内方面は町道760号線(農免道路)、南方面は交差点から町道900号線を通ってまっすぐ南へ天竜川沿いに延ばす。全長約9キロ。
伊那建設事務所は「重大な提案と受け止めている。県にも上げたいと思っている」と話した。
本年度事業は10月18日に三日町区内の交差点で交通量調査をする。
役員改選もあり、委員長に鳥山惣一郎さん(三日町)、職務代理に柴成人さん(長岡)を選出した。 -
七久保小学校が手紙渡し、40周年80回目
1通の手紙に安全運転への願いと自らの決意を込めて-。飯島町七久保小学校4、6年生53人と保護者10人は22日早朝、七久保の広域農道沿いで、交通安全・無事故を願い、恒例の手紙渡し運動をした。
1967年から春秋の全国交通安全運動に合わせ、手紙渡し運動を展開し、今回で40周年・80回目。節目を記念し、子供のころ、レター作戦を経験した保護者も加わり親子2代で取り組んだ。
児童らは通勤途中のドライバーに「安全運転を」と声を掛け「横断歩道では止まってください」「飲酒運転をしないで」など気をつけて欲しいこと、「絶対に飛び出しをしません」など安全歩行への決意をにじませた手紙を手渡した。
ドライバーは一瞬戸惑いながらも「ありがとう、後で読ませていただきます」と笑顔で受け取っていた。
駒ケ根署の渋谷保人交通課長は「手紙を受け取ったドライバーから『安全運転を強く意識するようになった』など多くの礼状が届いている。40年間の地道な活動で飯島町の事故は減少している」と話している。 -
【記者室】短期アカデミーで健康づくり
箕輪町は、地区の保健補導員を対象にした健康づくりの「短期アカデミー」を始めた。熟年者の健康レベル向上を目的に開いている「みのわ健康アカデミー」の凝縮版。地域の中で健康づくりの中心を担ってほしい-との願いがある▼初の取り組みに9人が参加。年末まで健康学習やトレーニングに励む。「自分の健康に目を向ける意識改革にいい」と参加者。健康のために何かと思ってもなかなかできないのが実情。これを機に健康維持に役立てたいという▼修了すると「みのわ健康サポート隊」に認定される。具体的な活動は未定だが、体験談を周囲に話すだけでも、健康への関心を高める一助になるだろう。短期間でどの程度効果があるのか、結果にも期待したい。(村上記者)
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かんてんぱぱで染布とアンティークトンボ玉展
アンティークトンボ玉のアクセサリーと、植物染料の洋服などがが並ぶ「染布とアンティークトンボ玉展」が25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。約2千年前のトンボ玉を使ったネックレスや、素朴な色合いが魅力のスカーフなど約300点が、訪れた人を楽しませている=写真。
伊那市に工房を構える中村清人さん(50)・訓子さん(50)夫妻による展示会で、かんてんぱぱホールでは2回目。
清人さんの手掛けるトンボ玉作品は、ほとんどに100年から2千年前までのアンティークトンボ玉が使用されており、2千年近く前に作られた「ローマンガラス」の破片を使ったネックレスなどもある。現代のトンボ玉はガラスに近い色彩をしたものがほとんどだが、アンティークトンボ玉はトルコ石やラピスラズリなどの天然石を用いて色をつけているため、天然石の深みのある色彩が魅力となっている。
訓子さんの染布作品は、ロッグウッド、ヤマモモ、柿渋などの天然素材を使った草木染め。秋から冬に掛けて着まわせる上着やスカーフ類が豊富で、素材にはシルク、コットンなどの天然繊維を使用している。
夫婦は「古いトンボ玉と使って作品制作をしているのは全国でも十数人しかおらず、見るだけでも価値がある。歴史に思いをはせたり、秋に役立つ洋服を見に来てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
県書道展伊那地区展
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第59回県書道展覧会伊那地区展が22日、県伊那文化会館で始まった。上伊那の小中学生、高校生、一般から応募のあった931点の中から入選作品917点を展示、県下巡回作品約60点なども並ぶ。24日まで。県教育委員会、県書道協会などの主催。
漢字、漢字系調和体、かな、篆刻、刻字などを出品。伊那地区は他地区と比べて会派が多いため、一般作品は作風もバラエティーに富み、見所の多い展示となっている。
審査員の一人である千葉耕風さん=箕輪町=は「年々、来場者の足が止まる作品が多くなってきている。書に興味のある人は見るだけでも勉強になると思う」と来場を呼び掛けている。
午前9時30分縲恁゚後5時30分(最終日は午後4時)。入場料無料(パンフレット代300円)。 -
園児が交通安全塗り絵プレゼント
秋の全国交通安全運動初日の21日、駒ケ根市の幼稚園・保育園の園児が交通安全塗り絵で高齢者に事故防止を訴えた。市内13園を代表して北割保育園(草深雪江園長)で贈呈式が行われ、同園の年長・年中園児が市高齢者クラブ連合会の高坂繁夫会長らに「車に気をつけてね」と塗り絵を手渡した=写真。高坂会長は「ありがとう。塗り絵はたくさんのおじいちゃん、おばあちゃんに渡します。よく見える所に飾って事故を起こさないように気をつけます」と礼を述べた。
塗り絵は県警本部が制作したもので、自動車に乗った七福神の絵と事故防止を呼び掛ける標語などが描かれている。駒ケ根警察署、伊南交通安全協会駒ケ根支会、駒ケ根市が市内13園に呼び掛け、約700人の園児が描いた。 -
箕輪町長が長寿者訪問
箕輪町の平沢豊満町長は21日、長寿を祝福するために本年度88歳以上になるお年よりの自宅を訪れた。今年88歳となった北條かなめさん宅では「お元気そうで何よりです」などと声を掛け、町木のケヤキで作ったお椀などを記念品として手渡した=写真。
北條さんは1918年(大正7年)5月1日生まれ。現在は息子夫婦と3人で暮らしている。「足が悪いが、ほかはどこも異常がないとこの前の健康診断でも言われた」と話し、昔から続けているマレットゴルフなどを楽しんでいる。油ものは苦手だが、和食や郷土料理などを好んで食べるという。
北條さんは平沢町長の言葉に笑顔で応え、祝福の言葉に「ありがとうございます」と返した。
箕輪町における本年度の長寿者訪問対象者は458人。100歳、101歳になるという対象者もおり、二人には県の祝い状も一緒に届ける。 -
「飲酒運転撲滅」へ啓発
秋の全国交通安全運動が21日、30日までの10日間の日程で始まり、全国的に問題となっている飲酒運転の撲滅が重点事項に急きょ加えられるなど、期間中事故防止に向けた啓発活動が展開される。伊那、駒ヶ根の両警察署は管内で人並作戦や交通安全パレードなどをして、交通安全に対する意識の高揚を図っていく。
スローガンは「信濃路はルールとマナーの走るみち」。「高齢者の交通事故防止」を基本重点にし、▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止▽後部座席を含むシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽重大事故につながる飲酒運転の撲滅を推進する。
伊那署管内では初日、各地で出発式をして街頭指導所を開設した。市役所前では署員、交通安全協会員、交通指導員ら関係者が参加して人並作戦を実施。車道両側に上り旗を立て、ドライバーに啓発用グッズを手渡して安全運転を呼びかけた。
管内で発生した今年の人身事故は20日現在で、昨年同期比84件減の364件、うち死亡事故は3件増の5件で、単独事故が目立っている。駒ヶ根署管内は10件増の185件で、死亡事故はなく、傷者は3人増の253人。女性が第一当事者となる事故が増えている。 -
高遠町図書館が高遠藩の貴重な記録公開
伊那市の高遠町図書館は、郷土史研究家の上島善重(1855縲・933)が残した資料と、高遠藩士の石川子音(1776縲・856)家の資料を目録にまとめ、一般への公開を始めた。いずれも高遠藩の藩政の貴重な記録などがあり「広く活用してもらいたい」と呼びかけている。
上島は陸軍退役後に高遠町に住み、1914(大正3)年から町長を務めた後、郷土史研究に励んだ。果堂(号)資料は研究のために集めたものなど267点。なかには「内状」と称する、江戸藩と高遠藩の家老の間でやりとりされた、藩の財政問題、藩士の賞罰、藩主の家族の婚姻などについての書状がある。とくに、江戸時代の疑獄事件で高遠に遠流された大奥女中の絵島の赦免を幕府の閣僚に働きかける家老たちの往復書簡12点は興味深い。
石川家資料は462点。同家は測量の技術がすぐれていたため、藩内の地図御用係を命ぜられ、測量機を考案して正確な地図を作製したと言われている。資料にも高遠城図など多数の絵図がある。
西高遠の石川家、東高遠の上島家からそれぞれ見つかり、石川家資料は5月、果堂資料は昨年9月に所有者から図書館に寄贈された。前高遠町文化財保護委員の北原千保子さんを中心に職員が資料整理をして目録を作成した。 -
JA上伊那が生き生き!長生き!健康家族を開催
上伊那農業協同組合(JA上伊那)と冠婚葬祭サービス会社・グレースは22日、「生き生き!長生き!健康家族」を伊那市狐島の本所で開いた。約120人が集まり、駒ヶ根市光前寺の吉澤道人住職の講話を聞いたり、介護や年金についてのポイントなどを学んだ。
健康で楽しい生活を送ってもらう追おう竏窒ニ、本年度始めて企画した取り組み。
「人生は楽しい」という演題で講演した吉澤住職は「人生なんて、ほとんど思い通りにいくことはなく、楽しいわけがないが、与えられたものに自分自身が納得し、一層、その場を楽しんでしまおうと考えるようにしている」と語り、自分の限界を知り、その上で次の道へと進んでいくことも大切であることを諭した=写真。
またJA上伊那から、介護に備えて準備しておくべきことや、年金や相続に関するトラブル回避方法の説明もあった。 -
伊那公民館・水彩画サークル 「葦の会」
伊那公民館の水彩画サークル「葦(あし)の会」(小松公明代表)は、毎月2回の教室で学びながら、毎日の生活の中に少しでも時間をつくって創作活動に励み、趣味を楽しんでいる人たちの集まりだ。
会は伊那公民館講座「水彩画教室」(1990‐92年)を修了した仲間で14年前に設立。「パリ国際ル・サロン」会員の碓井伍一氏=伊那市山寺区=を講師に迎え、同公民館で教室を開き、腕を磨いている。
会員は伊那市の50代を中心に20縲・0代の会社員、主婦、定年退職者ら20人(男性5・女性15)。義務教育の美術の時間以外は学んだことがない、という初心者らでつくる趣味のサークルだ。
教室では野菜、果物などの静物画、スケッチで外へ出掛け風景画を描いたりする。そのほかは会員それぞれが自宅の庭先に咲く季節の花や旅行先の思い出の場面など、思い思いのモチーフを前に筆を走らせている。
趣味の集まりといっても公民館のロビー展や文化祭、年2回の中部電力伊那営業所ギャラリー展など、年間6回の作品展を開く多忙。「展示会のプレッシャーは大きいが、自分が満足する作品をつくろうと努力している。人に見てもらうことが上達につながっている」(小松代表)。
作品は一人ひとりの持ち味が表れた力作ばかりで、全体的に色彩が明るいことが特徴。「年齢は重ねているが、会員の性格の明るさが表現されている」というのが一番の魅力になっている。
技術を向上させるためだけの教室としての位置付けだけでなく「交流」もテーマとする。絵を描いた後は皆で作品を批評し合い、時には世間話に花を咲かせたりすることが楽しみになっているのだとという。
小松代表は「旅行へ出掛けてスケッチを楽しんだりと、人生をとっても楽しんでいるグループ」と評価。「これからは、それぞれの人生、生きてきた味が色にもっと出てきてくれればうれしい」と話している。 -
1万本のマンジュシャゲ3分咲きに
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松川町生田の嶺岳寺(広沢勝則住職)のマンジュシャゲ(彼岸花)が見ごろを迎えている。敷地内の梅林1ヘクタールに植えられた約1万本のマンジャシャゲは5日ころから咲き始め、見ごろは秋分の日(24日)ころとか。
同寺は中川村渡場から車で4、5分と近く、花の季節には中川村や飯島町から多くの人々が花見に訪れる。
広沢住職は「花の赤く鮮明な色にひかれ、20年前から、4、5株ずつ増やしてきた。今年は咲き方がまばらで、今月いっぱいは楽しめる」と話している。 -
赤ソバの花咲き誇りピンク色のじゅうたん
箕輪町上古田の「赤そばの里」の赤ソバ(高嶺ルビー)の花が咲き誇り、4・2ヘクタールの畑一面が濃いピンク色のじゅうたんに染まった。
昨年度までは中箕輪農事組合法人が管理していたが、本年度から町の委託を受けて区民有志の会「古田の里赤そばの会」(唐沢清光会長)が栽培、管理している。これまでに除草作業や耕作をし、改めて200キロの種をまいたほか、観光面から歩道や景観整備もした。花は10月初旬ごろまで楽しめるという。
会員ら関係者約30人が出席して20日、里開きのセレモニーを開き、テープカットなどをして多くの来訪に期待した。
唐沢会長はあいさつで「立派にきれいな花が咲いた」と喜び「来年もさらにすばらしいソバを作っていきたい」。平澤町長は「すばらしい花が咲き、会員の心意気が宿っているようでうれしく思う。箕輪を訪れる人に心を癒してもらえるように活動してもらいたい」と述べた。
会は併せて、近くに農産物直売所を設け、地元の野菜などを販売している。
また、上古田区は30日から2日間、「赤そば花まつり」を開く。そば打ち体験や箕輪太鼓の実演などのほか、農産物や手作りの工芸品を販売する。 -
味工房でおばちゃん味噌の天地返し
南箕輪村の味工房で20日、「おばちゃん味噌」の天地返しがあった。大豆班の女性5人が、昨年11月に漬け込んだ2500キロの味噌を大豆をすり潰す機械にかけ、再びおけの中へと漬け込んだ。
天地返しは例年、「土用の丑」が済み、時間的余裕が生まれるころに行ってきたが、今年は施設が休みとなった20、21日に実施。天地返しは、味をなじませて均等にするために行う作業だが、味工房では、大豆をすり潰す機械に再度かけることが特徴。麹(こうじ)がつぶれて滑らかになり、味もまろやかな味になるという。
味工房やあじーななどで販売し始めて5年目となるが、味の評判も良く、その年の味噌は、毎年完売になるという。
今回仕込んだ味噌は、今年の11月ころから販売し始める。
700キロ500円。1キロ700円。量り売りもしている。 -
南箕輪村とはないっぱい推進協議会が村道沿いの花壇の延長作業を実施
南箕輪村と花いっぱい推進協議会は21日、村道6号線沿いにある花壇の延長作業を行った。信州大学の学生なども協力参加し、重機を使いながら、花壇の外ふちにする木材の固定などに取り組んだ=写真。
村と協議会は昨年、コモンズ支援金の採択事業として、同沿線の西天竜用水路から東側約170メートルの両サイドに、木製花壇を設置。村民から提供されたジャーマンアイリスなどを定植した。今回は、さらにその東側200メートルへ花壇を延長。幅が1メートル50センチの花壇を15区画整備することにし、県の継続採択も受けた。使用する木材は、上伊那森林組合から提供を受けた間伐材などで、2日間に渡り作業を行う。2日目は、地元老人クラブも作業に協力する。
花の植付けは来春となり、季節に合わせて花の植え替えを行っていく。 -
飲酒運転
テレビでも新聞でも毎日のように飲酒運転事故が報道されている。飲酒運転で事故を起して逃げ、酔いを覚ましてから出頭し、刑罰の軽減を図る「逃げ得」。事故直後に飲酒し、事故発生時の飲酒をごまかす「重ね飲み」という技もある事を知り、あきれかえった▼撲滅には取締強化や厳罰化も必要だが、外国では飲酒運転が発覚すると、車のナンバープレートの色を変えるという罰則があるとか。これは効く、飲酒運転すると罰金や点数が引かれるほかに、ナンバープレートに赤い枠をはめる。5年間、違反がなければ外すというのはどうだろうか▼赤枠の車では家族旅行も楽しくないし、デートも恥かしい。恥を知る日本人の精神構造に訴えるという方法はいいと思うが(大口記者)
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手話ダンス交流会
箕輪町の手話ダンス指導員、大槻一子さんが教える手話ダンス4教室の交流会がこのほど、駒ヶ根市のアイパルいなんであった。教室ごとに手話ダンスを発表し合い、交流を深めた。
手話ダンスは、障害を持っている人も持っていない人も、聴覚障害者の大切な言葉である手話を使った手話ダンスを通して互いに理解を深め楽しく交流することを目的としている。
箕輪町と宮田村の4教室から45人が参加。18プログラムで、「野に咲く花のように」「七つの子」「幸のうた」「小さな世界」など各教室が好きな曲を選び、曲に合わせて工夫を凝らした衣装でステージに立った。
日ごろの練習の成果を存分に発揮し、リラックスして伸び伸びと手話ダンスを披露。見る側も踊る側も皆が存分に楽しんだ。各教室ごと歌や踊りを披露するお楽しみもあった。 -
保健補導員対象の短期アカデミー開講
箕輪町の地区の保健補導員を対象に健康な体づくりに取り組む「短期アカデミー」の入学式が19日、町文化センターであった。式に続いて今後のトレーニングのための体力測定に取り組んだ。
みのわ健康アカデミーを短期に凝縮した講座で、地域の中で健康づくりの中心を担ってほしい-と、今年初めて保健補導員の希望者を募って開いた。参加は50歳代から70歳代の9人。12月末までの4カ月間に健康学習、トレーニング、バランス食の調理実習などをする。修了者に「みのわ健康サポート隊」の認定証を渡す。
体力測定は開眼片足立ち、前屈、上体起こし、10メートル障害物歩行、6分間歩行の5種目。保健師による問診もあった。
参加者の高森直美さんは、「自分の健康に目を向ける意識改革にいいと思って参加した。少しでも自分から関心を持って、これからの健康維持に役立てたい」と話していた。 -
箕輪町消防団第1分団の車両更新
箕輪町消防団第1分団(八乙女区自主防災会)に配備する小型動力ポンプ付積載車の入魂式が19日、箕輪消防署前であった。神事で安全な活動を祈願し、試験放水をした。
町の06年度防災基盤整備事業。現在配備している車両が導入から17年経過しているため更新した。
車両は乗車人員6人。総排気量2500cc。小型動力ポンプのほか小型動力ポンプ昇降装置、吸管積載装置、筒先積載装置、ホール収納ボックス、散光式警光灯(スピーカー内臓)、電子サイレン、アルミはしご積載を装備。箕輪自動車が納入した。購入価格は467万2500円。 -
駒ヶ根市
こども本の会としょとしょ子どものときの経験が、その人の人生を支えていくっていう。だからこそ、子どもたちに幸せでいてほしいんだよね竏秩B
活動を始めて12年。年に1度、著名な絵本作家や編集者、翻訳家などを招いた講演会を開催し、小学校での読み聞かせを行っている。メンバーはみな女性で、家庭や仕事を持ちながらの活動しているため、全員がそろう機会はめったにない。しかし、ひとたび集まれば会話は尽きず、瞬く間に時間は過ぎていく。「例会のたびに必ずメンバーの赤ちゃんがいてね、それはそれで楽しかったよね。自分の子どもには『何人もお母さんがいて幸せだね』って言っている」「本と出合ったおかげでこんな若いお母さんたちとかかわってこれた。それはすごく幸せよ」。
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講演会や読み聞かせの準備は、月に1度の例会で行う。読み聞かせを行う学校という環境には、ある種の強制力がある。そんな中、吸収力のある子どもたちを相手にするため「聞いてよかった」と思ってもらえるよう、プログラムの吟味を重ねる。
子どもたちの反応はさまざまだが、身を乗り出したりせりふを口にするなどして目を輝かせる姿はかわいい。子どもたちは紙芝居の読み聞かせを通して人との共感を覚え、詩を口にすることで「言葉の力」を知る。昔から歌い継がれてきたわらべ歌は、心を和ませ、窮屈な気持ちを解放する。「私たちは今『知らない人と口をきいちゃいけない』という社会で子どもを育てているけど、そいうい環境は子どもの可能性を狭めている。気が付かない間に当たり前になっているのは恐い。だからといっていい加減なことも言えないけど、そういう社会だからこそ、言葉の可能性を信じたい」「子どもはいろんな芽を持っているけど、それを伸ばしてあげるのも、ぽきんと折ってしまうのも大人のつくる環境。最近は芽を折ってしまう環境が多いけど、“それでいいんだよ”って語りかけてくれる図書との関係はすごく大切だと思う」。
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10月7日に開く今年の講演会には、『葉っぱのフレディ』や『ポケット詩集』など、数々の作品の出版に携わってきた童話屋の創業者で編集長の田中和雄さんを招く。詩との関わりが深い田中さんの講演を通して“言葉の力”を信じることを共感できれば竏秩Bそんな思いもある。「講演会は、詩や言葉、人との出会いのきっかけにしてもらいたい。そして心で感じた思いを、大人から子どもたちへと手渡ししてほしい。ぜひ子どもたちと一緒に参加してほしい」。 -
中高生1泊2日の生活でリーダーシップ養う
ジュニアリーダー養成講座「半熟のつどい」の野外体験活動が17、18日、伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家であった。中高生らが小学生と一緒に自然の中でキャンプファイヤーやネイチャーゲームなどをして楽しんだ。NPO法人自然学校「ふる里あったかとお」(丸山宏一代表)主催。
市内の中高生を対象に、ボランティア活動を通じてリーダーシップを養う講座で、本年3回目。西箕輪中学校、伊那北高校から受講生4人が参加し、高遠小学校の児童9人らと1泊2日の活動を展開した。
初日の野外炊飯では2班に分かれ、それぞれにジュニアリーダー2人がついてカレーライスを調理。手順に困っている児童がいれば、優しく助言するなどして統率を取っていた。食事中の子どもたちからは「楽しいから4泊5日で泊まっていきたいな」などの声が聞かれた。
西箕輪中の上島大輝君(13)は「新しい発見を見つけるために参加した。同じ目線になって小学生らと仲良くないたい」と感想。伊那北高の渋谷侑加さん(16)は「皆で楽しんでもらうことが自分も楽しい」と積極的に参加者と会話を楽しんでいた。 -
防災情報メール配信サービス年度内の運用開始へ
宮田村は年度内に、防災情報の携帯電話、パソコンへのメール配信サービスを開始する。子どもの安全見守りについても活用を検討。緊急時に一般住民や関係者へ迅速に情報を流す考えだ。
村のホームページで会員登録するが、そのシステムの構築費用として現在開会中の9月議会定例会に5万3千円を計上した。
一般向けの防災情報のほか、役場職員、消防団専用のメール配信も行い、緊急時の参集や情報収集に威力を発揮させる。
また、不審者情報や学校の登下校など子どもの見守りについての活用も検討中。