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伊那技専短期過程後期入校式
南箕輪村の伊那技術専門校で2日、半年間の後期短期過程で学ぶ23人の入校式が行われた。
入校したのは、機械科11人、パソコン活用科12人の23人。
機械科は10人の定員に対し20人が、パソコン活用科は10人の定員に対し29人が応募していて、厳しい経済状況を反映している。
適正検査と面接で23人に絞られ、入校した人は10代から50代の平均年齢33.8歳。全員が来年の再就職を目指している。
遠藤昌之校長は、「目標をもってチャレンジしてほしい。来年の3月には、再就職できるよう期待している」と式辞を述べた。
入校生を代表して機械科の唐沢晋一さんは、「技能と知識を身につけ、社会で活躍できる技能者となるよう努力したい」と抱負を述べた。
機械科、パソコン活用科ともに、企業で即戦力となるよう実践的なスキルを身につけるカリキュラムが組まれている。 -
中学校で一斉に文化祭
上伊那地域のほとんどの中学校で一斉に文化祭が始まった。2日と3日の2日間、クラス展示や音楽会などが行われる。
長谷中学校では、第44回くろゆり祭が2日と3日の2日間開かれる。
2日は、生徒会企画のはせリンピックが行われ、学年対抗で10人11脚が行われた。
1年生が21人、2年生が11人、3年生が13人のため、1年生は2チームでの参加だった。
7秒台が出たり、3年生はわざと倒れて会場を盛り上げていた。
3日は、ステージ発表や音楽会が計画されている。 -
農業用施設探検隊
小学生が見学南箕輪村の南部小学校の4年生は1日、上伊那にある農業用施設などを巡り、地域の歴史に理解を深めた。
南部小の4年生26人が、バスで上伊那各地の施設を巡った。
「農業用水探検隊」と名付けられたこの事業は、長野県のゼロ予算事業の一環で上伊那地方事務所が行っていて、今年で3年目。
子ども達は、伊那市大萱の揚水機場や羽広の貯水地などを見学した。
伊那西部農業施設は、天竜川の水をポンプを使って南箕輪村の田畑、伊那市の大萱を経由し、西箕輪の羽広まであげるためのもの。
主に畑作に利用されていて、昭和47年から16年間にわたり整備された。
子ども達は、貯水池を覗き込んで、その深さに驚いていた。
上伊那地方事務所では、「伊那西部はダムや大きな川など安定した水の供給がなく、農業の水を確保するために大変な努力をしてきた。当時の人たちの思いを感じてもらえたらうれしい」と話していた。 -
まほら伊那市民大学修了式
まほら伊那市民大学の修了式が29日、いなっせで行われ、2年間の課程を学んだ63人に修了証書が送られた。
まほら伊那市民大学は、生涯学習の場として市が開講しているもので、2年間で10単位以上を取得した人に修了証書が送られる。
この日は50代から80代の男女63人が、学長の小坂樫男市長から修了証書を受け取った。
小坂市長は「積極的に学ぶ姿勢を大切に、生涯現役として、ますます活動してほしい」と式辞を述べた。
また修了生を代表して久保村通男さんが、「最後まで学び通せたことが嬉しい。この2年間の経験を生かし、市民の一員として頑張っていきたい」と話した。
今回は、すべての講座に参加した皆勤者が1人、欠席が3回以内の精勤者が8人いた。
1講座当たりの受講率は81%だったという。 -
子育てサークルと園児が交流
伊那市高遠町の子育てサークルと保育園児が今日、体操などで一緒に体を動かして交流した。
29日は高遠町図書館で交流会が開かれた。
交流したのは子育てサークル「プチアンパンマン」と高遠第2第3保育園の年長児。
この交流会は小さな子供同士がふれあう機会にしようと開かれていて今年度3回目。
子育てサークル「プチアンパンマン」は、未就園児とその親で集まる会で、工作や運動会などをして楽しんでいる。
29日の交流会は園児らが、運動会で発表した体操や歌を歌った。
また、手遊びも行われ、園児と未就園児が一緒になって元気いっぱいに体を動かしていた。
高遠第2・第3保育園の伊藤美智子園長は「園児達は毎回この会を楽しみにしている。今後も子ども同士のふれあう機会をつくっていきたい」と話していた。 -
伊那市全国学力調査結果報告
4月に行った全国学力・学習状況調査の伊那市の結果がまとまった。小中学校とも、覚えた知識を問う問題では全国平均を上回り、知識を活用する問題では平均を下回った。
これは28日開かれた教育委員会の定例会で報告された。
それによると、覚えた知識を問う問題については、小中学校ともに全国平均よりやや優れていた。
しかし、知識を活用して問題の答えを出す応用問題では、小中学校ともやや劣る結果になった。
小学校では、国語の読み書きする力が全国平均を上回っていて、教育委員会では「朝読書などの取り組みの成果」と分析している。
中学校では、小学校と同じく書く力は平均を上回っていたが、問題を読む力が平均を下回った。
また、早寝早起きなどの基本的な生活習慣が身についている生徒や、家の人に学校の出来事を話す生徒の方が、正答率が高い傾向にあったという。
教育委員会では今後、必要な情報を整理する力などを養う取り組みを進めていきたい竏窒ニしている。 -
伊那東小で相撲大会
好天に恵まれた25日、伊那東小学校で恒例の相撲大会があり、力の入った取組みが随所に見られた。
同校の相撲大会は昭和41年から40年以上続く伝統行事。当時はPTA作業で土俵も作られたという。
今は校庭に石灰で円をつくる簡単なものになっており、全校児童が参加している。
学年ごとに対戦の仕方を決めており、107人いる2年生は各クラスの男子女子の1位を決め、4クラス対抗のトーナメントで学年1位を決めた。
伊那東小では、最近ではあまりやらなくなった国技の相撲に取り組むことで、面白さ、力強さを体感してもらいたいとしている。
それぞれの土俵では、豆力士たちがプロ顔負けの名勝負を繰り広げ、クラスメイトからは必死の声援が送られていた。 -
大森英明さん富士山写真展
富士山の写真を撮り続けて15年。
伊那市美篶のアマチュアカメラマン、大森英明さんの写真展が25日から伊那市立図書館ではじまった。
大森さんは、会社勤めの傍ら年に数十回、富士山の撮影ポイントに足を運んでいる。
展示されているのは、去年から今年にかけて撮影された近作22点。
富士の病というほどに、富士山の魅力に取り付かれた大森さん。車のナンバーも223、「ふじさん」だという。
写真展には、大森さんの富士山撮影の原点となった塩尻市の高ボッチ高原から撮影されたものや、冬の紅富士をとらえたものなど、様々な表情の富士山が並べられている。
大森英明さんの富士山の写真展、「夢幻の世界富士山」は、10月4日まで伊那市立図書館で開かれている。 -
伊那西高校吹奏楽クラブ 定期演奏会
伊那西高校吹奏楽クラブの定期演奏会が21日、伊那文化会館であった。
会場には保護者などおよそ180人が集まり生徒が奏でる音楽に聞き入っていた。
伊那西高校吹奏楽クラブの定期演奏会は毎年この時期に開かれていて今年で6回目。
今年は部員32人と例年より人数が少ないというが、ドラマの主題歌やアニメソングなど全17曲を披露した。
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の主題歌では映画を思い浮かべながら聴いてもらおうと生徒が変装して登場する場面もあった。
会場を訪れた人は「知っている曲がたくさんあり楽しんで聞くことができた」と演奏を楽しんでいた。 -
上伊那地区高校演劇合同発表会
上伊那地区の高校演劇部の合同発表会が21日、伊那市の県伊那文化会館で行われた。審査の結果、地区代表に辰野高校が選ばれた。
合同発表会には、上伊那5校の演劇部が参加し、舞台で日頃の練習の成果を発表した。
審査の結果、辰野高校演劇部が11月28日から飯田市で開かれる県大会に上伊那代表として出場することが決まった。
辰野高校が演じたのは「なないろコケッとティッシュ」。妹が死んでしまい、忘れられない自分と、忘れてしまう自分の両面を持つ主人公の心情を描いた作品。
生徒達は5月から練習をしてきたということで、舞台では熱の入った演技を披露していた。
辰野高校演劇部は去年県大会で優秀賞を受賞していて、顧問の中田昭彦教諭は「良い芝居ができた。県大会では上位を目指して頑張ってほしい」と話していた。 -
高校定時制生徒生活体験発表会
南信地区の高校定時制に通う生徒達の生活体験発表会が19日、箕輪町の文化センターで開かれ、箕輪進修高校の生徒が県大会出場を決めた。
生活体験発表会は全国大会へと続くもので、19日の南信地区予選には5校から6人の生徒が出場しました。
最優秀賞に選ばれたのは、箕輪進修高校3年の和田明日華さん。
和田さんは、アルバイトや部活動の体験を話し、「経験を積み重ねて成長し続ける大樹のようにありたい」と話した。
また、同じく箕輪進修高校2年の高島史成君が優秀賞に選ばれた。
高島君は、「一人で解決できないことは信頼できる先生や友達に相談することを学んだ」と、自分の変化について話した。
発表は制限時間7分で、発表の内容や態度などが審査された。
県大会には最優秀賞1人と優秀賞2人が進むことになっている。
県大会は10月10日に長野市で開かれる予定。 -
伊那技専短期修了式
南箕輪村にある県伊那技術専門校は18日、短期課程前期の修了式を行った。経済状況を反映して、修了生の内定状況は厳しいものとなっている。
今年4月から半年間の過程を終了した機械科11人、パソコン活用科13人の生徒が修了式を迎えた。
機械科では、金属を削る切削加工など、製造業の現場と同じ工作機械を使用して、ものづくりの実践的な技術技能について学んできた。
11人の内訳は18歳から39歳まで、平均年齢は25.3歳となっていて、1人が内定を決めている。
伊那技専によると、機械科は昨年度の後期修了生までほぼ100%の内定率を誇っていた。
11人のうち1人が内定という今回の数字は、過去にない厳しさだという。
パソコン活用科は、今年度創設されたコースで、1期生となる13人の内訳は28歳から68歳まで、平均年齢は42.3歳で、4人が内定を決めている。
式の中で遠藤昌之校長は、「きわめて厳しい状況だが、自分を活かすチャンスと前向きにとらえ、修了をスタートに社会で活躍してほしい」と式辞を述べた。
パソコン活用科を修了した小山聖子さんは「ここで学んだ技能を社会で活かしていきたい」と答辞を述べた。
伊那技専によると、景気悪化を反映して、10月から始まる後期過程にも定員の2倍以上の入校希望者があり、年齢層も幅広くなっているという。
伊那技術専門校では、ハローワークなどと協力しながら、修了生の就職活動をサポートしていきたい竏窒ニしている。 -
絵画3人展始まる
作風が異なる3人の画家が大作を並べる絵画3人展が18日、いなっせで始まった。
具象水彩画家で日本水彩画会会員の宮原淳一さん、非具象画家でフランスパリルサロン永久会員の碓井伍一さん、風景画家で白日会会員の奥村憲さんの3人が作品20点を飾っている。
3人は共に伊那市に住んでいて、作風は違ってもお互いの制作に対する姿勢は共通していると、今回初めて合同の作品展を開いた。
宮原さんは、伊那の自然を切り取る面白さを、碓井さんは生命の力を、奥村さんは2つのアルプスに囲まれた自然の素晴らしさを感じてもらいたい竏窒ニ話している。
伊那市在住画家による絵画3人展は23日まで。 -
県書道展伊那地区始まる
第62回県書道展の伊那地区の展示会が18日、県伊那文化会館で始まった。
会場には、小学生から一般までの出品作品、約800点が飾られている。
一般の部で、伊那地区からの特選入賞者はいなかった。
漢詩を行書、草書体で書いた古典的なものが8割を占めている。
箕輪町の書家で県展審査員を務める伊那地区主任の千葉耕風さんは、「出品者は、高齢化してきていて、次の世代が育っていない。特に若い人に関心をもって見に来てもらいたい」と来場を呼びかけている。
第62回県書道展の伊那地区の展示会は20日まで。 -
高遠高校生 カヌー体験
伊那市の高遠高校の3年生が17日、高遠ダムでカヌー実習を行った。
高遠高校では、科目でスポーツを選択している生徒らが、ゴルフなどさまざまなスポーツを体験している。この日のカヌー実習もその一環で行われた。
スポーツを選択している3年生で20人が、2人乗りや1人乗りのカヌーを体験した。
高遠さくらホテル付近を出発し、1時間ほどかけて長谷の大明神付近まで川を上り、また下っていた。
中には川に落ちてしまう生徒もいたが、それぞれがカヌーを上手に扱って川を下っていった。 -
俳優羽場裕一さんが伊那小で演技の話
伊那市出身の俳優羽場裕一さんが17日、伊那小学校を訪れ、児童に演技の話をした。
休暇で帰郷していた羽場さんが、保護者の紹介で、劇に取り組んでいる伊那小6年秋組の話を聞き、急きょ来校が決まった。
羽場さんは、「演技をするとき、相手に確実に言葉を伝えることが大事」と話した。
また児童は、羽場さんの指導により、言葉を相手に伝える練習をしていた。
羽場さんは、「舞台で緊張したときは稽古を思い出し、稽古と友達を信じるように」と話していた。
また、小学校のときは声も出せず暗い少年だったこと、中学校から演劇を始めたことなども話していた。
6年秋組は来年3月に卒業公演を予定していて、オリジナルの劇3本を上演するという。 -
長谷中で薬物乱用防止教室
覚せい剤など違法な薬物の恐ろしさを知ってもらおうと伊那市の長谷中学校で15日、薬物乱用防止教室が開かれた。
全校生徒約40人が、伊那保健福祉事務所の平林章男生活衛生係長(薬剤師)から、違法な薬物の現状と、使用するとどのような影響があるかなどを学んだ。
平林さんは、法律で禁止されている覚せい剤や大麻などの薬物には、幻覚や妄想などの精神障害を引き起こす作用があることを説明し、「最近は中学生や高校生がファッション感覚で覚せい剤を使用することが増えている」と話した。
また、違法な薬物は一度でも使用するとなかなかやめられず、一生悩まされることになることを話し、自分の身を守るためにも、病院で出される薬以外は使用しないよう呼びかけていた。 -
伊那節コンクール
技術向上などを目的に、伊那節の歌声を競いあう、唄い手コンクールが昨日、伊那市のいなっせでおこなわれました。
13日は、伊那や松本、木曽などから43人がコンクールに出場し、伊那節の歌声を披露した。
コンクールは、伊那節を多くの人に聞いてもらい、郷土芸能の継承につなげていこうと、伊那市の民謡団体でつくる実行委員会が行った。
昭和55年に伊那節のど自慢としてスタートし、以来ほぼ1年おきに行われていますが、今回は、3年ぶりの開催となった。
出場者は、それぞれ伊那節に合わせた衣装を着て、自慢の歌声を披露していた。
コンクールでは、5人の審査員が、歌い方が正しいか、発声ができているか、伊那節の情緒や味わいが表現できているかなどを採点していた。
審査の結果、最優秀賞は南箕輪村の伊藤てつ子さん、優秀賞は東京都の山本泉さん、優良賞は伊那市の堀田弘子さんとなっています。 -
南箕輪小運動会
土曜日の大雨で翌日に延期となった小学校の運動会が、13日、各地で行われました。
このうち南箕輪小学校でも12日に予定されていた運動会が13日行われました。
全校児童755人が、紅組、白組に分かれ、短距離走や大玉ころがし、綱引きなど23の競技を行いました。
会場からは、家族や児童の大きな声援が送られていた。
運動会は、競技の他に、学年ごとに踊りや組体操などの発表も行われ、初めて運動会に参加する1年生は、「このゆびとまれ」という曲に合わせてダンスを発表した。
練習は、2週間ほど、体育の時間を使って行ってきたということで、元気に、息の合った踊りを披露していた。 -
みのわ美術展始まる
みのわ美術会による第14回みのわ美術展が10日から、町文化センターで始まった。
みのわ美術会は、日展や独立展、三軌会など中央で活躍する作家ら町内38人でつくる美術会。
今回は、日本画、洋画、彫刻、工芸に、一般公募も含め32人から60点ほどが寄せられた。
今年は、新しい試みとして、箕輪町出身で中央の第一線で活躍中の作家の作品が協賛出品された。
作品を出品した有賀一宇さんは、下古田出身で、東京芸術大学を卒業し、グラフィックデザイナーとして活躍後、画家に転身していて、現在は小学館アカデミー美術倶楽部の講師を務めている。
みのわ美術会会長の小川節子さんは、「展示会を通して、地元芸術文化の発展につなげていきたい」と話していた。
みのわ美術展は13日まで。 -
信大ヤマブドウが農商工事業採択
ヤマブドウの生産・加工などを通じて、農商工連携を担う人材を育成しようという信州大学農学部の事業が、農商工連携等人材育成事業に採択された。
農商工連携等人材育成事業は、全国中小企業団体中央会が本年度から実施しているもので、農林業と商工業の両方の経営に必要な知識を学ぶ事業を支援し、農商工連携の核となる人材を育てることを目的としている。
今回採択された農学部の事業は、現在特産品化を目指して伊那市とともに研究を進めているヤマブドウが核となっていて、これまで取り組んできた研究の成果を検証する狙いもある。
事業では、ヤマブドウに関心のある農家などを募り、10月からおよそ2カ月間、研修を行う。
講義と実習を交えながら、ヤマブドウの栽培からワインの醸造などを実際に体験する。
また、市場でどんなニーズがあるかを検証するため、東京のリサーチ会社に委託して、マーケティング調査も行う。
受講者の募集はすでに始まっていて定員は50人、受講料は無料。
講義、実習とも、すべて受講する必要はなく、受けたい講義のみ受講することができる。募集締め切りは今月25日まで。
詳しくは信州大学農学部へ。 -
上伊那教育財政懇談会
上伊那の教育関係者が県への要望事項について話し合う、上伊那教育財政懇談会が31日、伊那市で開かれた。
会場には、上伊那8市町村の教育委員会や学校長、PTAなどおよそ80人が集まり、地元の県議会議員と上伊那の教育課題について協議した。
懇談会では中学校教諭から「高校の募集定員が少なく、上伊那から他地域の流出する中学生が多くなっている。定員をふやすとともに生徒の実態とニーズにあった魅力ある高校づくりをお願いしたい」と要望が出された。
平成16年度からの通学区の見直しにともない、ここ数年上伊那からは毎年100人余りの中学生が近隣地域の高校へ通っている。
今回協議された内容は、県議の意見を参考に再検討したのち、9月下旬に県の教育委員会などに要望する予定。 -
手良地区に「人材バンク」設立
地域で活躍する個人や団体を、学校教育や、社会教育に役立てる「人材バンク」の取り組みが、伊那市の公民館単位では初めて、手良地区で始まった。
2日夜は、手良公民館で、「人材バンク」の立ち上げ会が開かれた。
地域に住む優れた知識や技能を持つ団体や個人を学校教育などに活用していくこの制度の立ち上げを、手良公民館では、3年ほど前から検討してきた。
公民館が地区に呼びかけたところ、食育・料理・農業・芸術・趣味など29の分野から13団体32個人が登録した。
人材バンクは、学校の授業や総合学習で、また公民館のクラブ活動などで、学校や住民から講師の派遣依頼があった際、公民館が仲介し人材を派遣するもの。
登録された人材は、基本的にはボランティアで、学校教育などを支援する。
手良公民館では、地区の保育園や、小学校、高齢者学級などでの人材バンクの利用を見込んでいて、この制度により、地域の教育力を高めていきたいとしている。 -
若年者ものづくり競技大会
伊那技専の倉田裕子さん敢闘賞8月に神奈川県で開かれた職業学校の全国大会「若年者ものづくり競技大会」で、伊那技術専門校の倉田裕子さんが敢闘賞を受賞した。
伊那技術専門校で1日、授賞式が行われ、ソフトウェア設計科2年の倉田裕子さんに表彰状が贈られた。
倉田さんは情報技術部門に出場し、14人の中で全国3位に次ぐ敢闘賞を受賞した。
ものづくり競技大会は、若い世代の技術の向上などを目的に毎年開かれていて、伊那技専は今回初めて出場した。
倉田さんが出場した情報技術部門では、データベースなど、時間内にどれだけ完成度の高い処理ができるかを競った。
倉田さんは受賞を喜び、「伊那技術専門校で学んだことが実際に役立つことがわかってうれしかった」と話していた。 -
伊那市小中学校耐震化率公表
伊那市は2日、小中学校の耐震診断の結果と耐震化計画を公表した。
それによると震度6強の地震により倒壊の危険性が高いとされる建物は、7校9棟あることがわかった。
現在伊那市の小中学校には合わせて104棟の建物がある。
耐震診断の結果によると、国の耐震指標で震度6強の地震で倒壊の危険性があるとされる値が0.7未満の建物は2日現在の公表で64棟ある。
耐震化率は38.5%で県内19市のうち最も低い数字となっている。
また危険性が高いとされる値0.3未満の建物は、伊那小学校の中校舎と廊下、富県小の体育館、美篶小の管理教室棟、西春近北小の管理教室棟、伊那東小の体育館と玄関、東部中学校の管理教室棟、春富中学校の管理教室、特別教室で7校9棟ある。
伊那市では9月の補正予算に、約5億4千万円を計上し、順次耐震化工事を進めていく計画だ。
耐震化計画は緊急性のある小中学校合わせて13校34棟について平成22年度末までに耐震化工事を完了させ、耐震化率71.2%を目指す。
また東部中学校については、平成24年度までに現地での建て替えを計画している。 -
邦楽子どもの集い
伊那三曲協会が主催する第10回邦楽子どものつどいが30日、いなっせで開かれ、箏などの音色がホールに響いた。
上伊那各地の教室で学ぶ子どもたちの発表と研さんの場にしようと毎年開かれていて、今年で10回目を迎えた。
保育園児から高校生までの25人が、箏や三絃、十七絃の演奏を披露した。
保育園児は童謡を、中学生や高校生はより高度な楽曲を弾いた。
「さくら」は15人の合奏で、重厚な音色が響いていた。
伊那三曲協会の伊藤伶鵬さんは、「幼いころから日本の伝統楽器に触れることは幸せ。今後も集いを続け、伝統を継承していきたい」と話していた。 -
井月顕彰会が初の講演会
伊那に足跡を残した漂泊の俳人井上井月の業績を文化遺産として顕彰する井上井月顕彰会は、29日いなっせで初めての講演会を開いた。
井上井月顕彰会は、一般社団法人として、去年12月1日に設立された。
漂泊の俳人井上井月や門下の俳人たち、また、井月を支えた人たちの業績を文化遺産として顕彰することを目的としている。
今回が初めての講演会で、井上井月と近世文学の流れの演題で、清泉女学院大学で近世文学・俳諧史を教える玉城 司教授が講演した。
玉城さんは、立派な井月像とみすぼらしい井月像を切り口にして、井月には、2つの面があったと説明した。
明治時代に政府からゆるされた教育者として、また一方で、そうした生き方を否定し、漂泊の俳人として行脚する生き方。
玉城さんは、「井月は、いつも両者のはざまで葛藤し続けたのではないか」と分析していた。
会場には、井月の映画化に意欲をみせる俳優の小椋一郎さんをはじめ多くの井月ファンがつめかけ、講師の話に耳をかたむけていた。 -
高遠高校文化祭「兜陵祭」
伊那市の高遠高校の文化祭「兜(とう)陵(りょう)祭」が29日から一般公開となり、会場では様々なイベントが行われいる。
今年49回目を迎えた兜陵祭は「もう日常じゃものたりない」をテーマにクラス・部活がそれぞれ販売や展示を行っている。
このうち体育館では、合唱部や吹奏楽部が日ごろの練習の成果を披露した。
ここでは高遠高校と交流のある群馬県高崎市の創造学園大学の学生が友情出演し、バリトン独唱やフルートの演奏を披露し会場を盛り上げていた。
また図書室では福祉コースの生徒がうちわの表裏を使った紙芝居「うちわシアター」を上演していた。
高遠高校の文化祭「兜陵祭」は30日まで一般公開されていて、30日は午前11時から午後2時30分までとなっている。 -
美篶小5年1組ドラム缶風呂楽しむ
伊那市の美篶小学校の5年生が学校でキャンプをし、27日夜はドラム缶風呂を楽しんだ。
美篶小学校5年1組の児童は、エコについて学習する中で、自然に触れ合う活動を行ってきた。
子どもたちからキャンプをしたいとの声が挙がり、半年の学習のまとめとして、27日から28日にかけて、学校の中庭でキャンプをした。
キャンプのメインイベントの一つが、ドラム缶風呂。
ドラム缶を磨いて、準備を進めてきた。
男湯と女湯の2つのドラム缶が用意された。
夜、夕食を終えた子供達は、順番にお風呂に入っていた。
子どもたちは、森の中での宝探しや、保護者がお化け役をつとめる肝試しを楽しみ、テントで一泊して、28日も学校に通っているという。 -
高遠北小で水泳参観
夏の水泳の練習の成果を発表する水泳参観が、伊那市の高遠北学校で開かれた。
水泳参観は、水泳の授業や夏休みに取り組んできた成果を保護者に見てもらおうと開かれた。
この日は、全児童66人が、泳ぎを披露した。
このうち、3・4年生は、自分の泳げる距離でタイムを競いあった。
3年生は、今年初めて大きなプールに挑戦したが、全員が25メートル泳げるようになったという。
4年生の半数以上は、50メートルに挑戦した。
懸命に泳ぐ子どもたちに、保護者からは拍手が送られていた。
高遠北小学校では、この日の水泳参観をもって、プールの授業は終了となる。
9月12日に、運動会が予定されていて、これからは運動会一色になる。