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駒ケ根市議選立候補届出書類事前審査
3日、任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)の立候補届出書類の事前審査が駒ケ根市役所で行われた。定数15に対し、これまでに立候補を表明している16派が出席。選挙管理委員会の担当者が記入漏れなど書類の不備の有無を慎重にチェックした=写真。
現職のベテラン2人が引退した東伊那区でさらに立候補する動きもあるが、告示まで10日余りとなり、出馬は微妙な情勢となっている。 -
【記者室】「白票」の意味
県議選の投票日が近い。投票率はおおむね60縲・0%といったところか。年々低下する傾向の投票率だが、せっかく与えられたこの権利を行使しないのはいかにももったいない▼投票しない理由を尋ねると「投票したい候補がいない」という答えが圧倒的だ。確かにそうかもしれないし分からなくはないが、現状の中で最善と思う候補を選んで投票するのが本筋だろう。どうしても竏窒ニいうのであればその意思を示す方法の一つに何も書かない「白票」がある▼もちろん当落に直接影響はしない。だが白票が異常に多ければ「この選挙区には投票したい候補がいない」という大きなメッセージとなり得る。念のために言えば白票を勧めているわけではないので誤解のないよう。(白鳥文男)
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県議選 駒ケ根市区 まちの声から
駒ケ根市区(定数1)は前職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=と現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=が立候補している。最大の争点として市民が注目するのが、両候補の村井県政への姿勢だ。佐々木氏は「財政基盤の確立が喫緊の課題という点で私も同じ考え方。田中氏と違ってバランスがとれている」として明確な支持を表明しているのに対し林氏は「今の政策は大型公共事業優先の土建重視復活だ。田中前知事の改革を後戻りさせてはならない」と強く批判している。
市民の声も賛否両論で「借金を減らすことも大切だが、まず産業を活性化させてくれないと始まらない。ダムでも道路でもいいからもっと公共事業を増やして景気を良くしてほしい」(下平、自営業、47歳男性)「村井県政は発足して間がないが、田中前知事よりは各段に良く、支持している。地味だが着実な行政運営を評価している」(福岡、64歳、無職男性)「脱ダム宣言に代表されるように田中さんのやり方は素人にも分かりやすくて良かった。吉村県政までのような旧態依然とした体質にはなってほしくない」(小町屋、無職、70歳男性)と賛否が分かれる。
投票する候補はすでに決まっているかを尋ねたところ約半数が「まだ」と回答したが、佐々木氏に投票すると答えた人はその理由として「村井知事の政策を支持しているから」(北割二、無職、48歳女性)「人柄が信用できそうだから」(町一、無職、69歳女性)「県議を2期務めた実績があるから」(上穂町、自営業、56歳男性)などが挙がった。林氏に投票すると答えた人は「活躍している現職だから」(東伊那、主婦、72歳女性)「頭が良いから」(小町屋、無職、70歳男性)「田中前知事の改革路線支持だから。村井氏は役人くさくて嫌い」(福岡、団体職員、57歳男性)などを理由として挙げた。
投票の理由に候補者の人柄や実績などを挙げる声も多く、村井知事の支持率が今選挙の結果に直結するとは限らないが、今回市民の声を聞いた限りでは村井知事支持者で林氏に投票すると答えた人はなく、その逆もなかった。今選挙の結果を予測する有力な根拠となり得ることが分かる。しかし昨年8月の知事選での得票数は駒ケ根市区でも村井知事が上回ったものの、その差はわずか391票だった。「どちらが勝ってもおかしくない」と両陣営が互いに危機感を抱くゆえんだ。
一方で「政治には興味がない」(中沢、農業、76歳女性)「知事が誰で、何をやっても庶民の暮らしは結局変わらない」(町二、商店経営、56歳男性)などとするあきらめとも無関心とも思える見方も多い。村井知事支持についても「どちらともいえない」と答えた市民が特に女性に多かった。こうした政治全般に無関心な有権者の動向が選挙の結果を左右する鍵となる可能性も大きい。両陣営ともこれは十分承知で、いかにこの層を取り込むかに力を注ぎながら、連日激しい選挙戦を繰り広げている。 -
県議選 伊那市区 まちの声
村井県政に対して「是々非々」とする現職2人と「どちらかといえば支持しない」とする新人一人が選挙戦を繰り広げている伊那市区だが、村井県政のこの半年について有権者は「分からない」と大半が答えており、具体的な変化を感じられないというのが現状のようだ。 しかし、「県民の声を聞いてくれる分良い」(長谷黒河内・農業・男性・71)「田中県政に比べて一方的でない」(長谷溝口・自営業・61歳)などといった点を評価する人も多く、今後への期待も込めて「支持」「どちらかといえば支持」と回答する人が多い。
公共事業に対する姿勢については見方が分かれる。「賛成。これまでの6年は何の取り組みもなく、停滞していたが、これからは災害対策などもやってほしい」(西箕輪・農業・女性・77歳)、「知事が代わるたびに動きがあることはどうかと思うが、地元の人が望んでいて県民益となるなら仕方がない」(伊那部・調理師・男性・30歳)と支持する声もあるが「よくは分からないが、箱物ばかりつくろうとしている気がする」(公務員・女性・25歳)など、現状ではその効果を計りかねている有権者も多い。
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投票する候補については、旧伊那市区の有権者と今回から伊那市区に加わった高遠、長谷地区の有権者の間には、今回選に寄せる思いに違いがあるようだ。
旧伊那市区の場合「田舎なので地域的なつながりで決めた。普段から付き合いのある人」(西春近・会社員・男性・50歳)、「政治に前向きで、実行力のある人」(西箕輪・女性・農業・77)など、地縁的なつながりを重視したり候補者の姿勢に共鳴して投票する候補を決める有権者がほとんど。
高遠、長谷地区でも新しい候補者をしっかりと見極めて投票しようとする有権者もいるが、「選ぶ候補がいないので自分の関係する人に入れざるを得ない」(西高遠・女性・自営業・50代)など、見ず知らずの候補者に票を投じることに不満を感じる有権者もいる。
現職2人は両地区で早くからあいさつ回りを始め、磐石な基盤づくりに励んできたが、両地区では「本当に自分たちの地域のことを考えてくれるのだろうか」と一歩離れたところから懐疑的に今回の候補者を見ている有権者もいる。また「もっと底辺の気持ち、意見をくみ取ってほしい。本当なら地元から出てくれる人がいれば」(西高遠・自営業・男性・58)と、地域の実情に精通した地元候補を求める声は根強い。 -
県議選 郡区 まちの声
8日に投票が行われる県議選で、立候補者の村井知事に対する評価が分かれている。郡区の有権者のとらえ方はどうか、村井県政の満足度、県議を決める基準など一部の声を拾った。
村井県政の評価に対して「良し悪しを判断するには短すぎ、現時点では難しい」と複数が回答した。「村井県政に満足していない」では「昔の長野県に戻っている気がする。本当に税金を必要なことに使っているのか疑問」(辰野町・パート女性・37歳ほか)、「秘書の身内人事は問題」(同・サービス業男性・69歳)など懸念。一方で「村井知事は建設業界の味方というイメージを持っていたが、仕事ぶりを聞いていると、福祉にも手厚い感じがする」(宮田村・宅幼老所スタッフ大石泰嗣さん・35歳)、「前田中県政はさまざまな場面で極端だったので、村井県政には特別不満はない」(中川村・パート女性・59歳)と「どちらかといえば支持」の意見が挙がった。
公共事業のあり方について「穴あきダムはいらない。安全でないように思う」(辰野町・会社員女性・29歳ほか)、「ダムは造ったほうが良い。地元に必要な橋や水路改修など事業を進めることで、地域も潤うのではないか」(南箕輪村・主婦・69歳)と意見が分かれた。また「公共事業に対する姿勢自体は悪くないと思うが、大きな借金をして後世に禍根を残すようなことだけは避けてほしい」(宮田村・自営業小木曽公明さん・70歳)「必要最小限にして、赤字を減らしてほしい」(箕輪町・会社員女性・56歳ほか)と注文もあった。
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県議選で「投票する人を決めた」と答えた人は、どんな基準で選んだのか。
北部は「今までの実績や公約を見ながら決めたい」(南箕輪村・主婦・69歳ほか)と政策重視が目立ったが、南部では「地域的にかたよることなく、バランスが取れるように投票したい」(宮田村・自営業小木曽公明さん・70歳)、「身近な声を吸い上げてくれる人。人柄で選びたい」(同・公務員男性・30代)と地域重視が強く表れた。
「公約が聞こえてこない」と決めかねている有権者もおり「昨年7月の豪雨災害で水に浸かり、大変な思いをしたので、防災第一に考える人に投票する」(中川村・パート女性・59歳)、「県民益を考え、働く人」(辰野町・サービス業男性・69歳ほか)などで判断する。
各陣営の終盤の戦いによって、浮動票を取り込む要素はある。 -
伊那消防組合に初の女性職員
伊那消防署で2日、消防職員の辞令交付式があり、伊那消防組合初となる女性職員が誕生した。消防士になったのは野牧加代さん(21)=同市長谷=。ほかの男性新入職員3人と共に緊張した面持ちで、伊那消防組合消防本部の早川正行消防長から人事通知書を受け取った。
関係者によると、06年4月1日現在、県内の女性職員は17人で、南信地方には諏訪、伊南の2消防組合に一人ずついる。これまで同署にも女性から応募があったものの採用試験に合格するまでには至らなかったという。
野牧さんは、救急救命士を志望し東洋医療専門学校(大阪府)を昨年度卒業。地元の長谷で消防防災ヘリコプターに乗った救命士が救助者を救急搬送している姿を見て憧れたという。
野牧さんは「女性ならではの優しさ、柔らかさが生かせればと思う。男性と比べて体力が劣っていることは自覚しているが頑張りたい」と意気込み。早川消防長は「職場の活性化につながれば」と期待している。
野牧さんは、4月中旬、県消防学校の初任科へ入校し半年間、消防士としての訓練に入る。その後、警防課に所属し、男性職員とともに24時間勤務にも当たるという。
伊那消防署では、今回の採用に合わせて女性用の仮眠室やトイレの改修をした。
伊那消防組合初の女性職員誕生。人事通知書を持ち、意気込みを語る野牧さん -
新教育長に松村正明氏
中川村教育委員会は1日、臨時教育委員会を開き、新教育長に松村正明氏(62)=田島=を選任した。
松村氏は67年3月信州大学教育学部卒業、上田市立第2中学校を振り出しに、県内各地で小中学校に勤務、赤穂南小学校教頭、東春近小校長、飯島中校長を歴任し、05年3月退職。05年10月から村公民館長を務めた。任期は残任期間の2年間。 -
駒ケ根市辞令交付式
駒ケ根市は2日、07年度辞令交付式を市役所南庁舎で行った。異動職員約60人のほか、新規採用職員3人が中原正純市長から辞令を受け取って新年度をスタートさせた=写真。中原市長は約130人の職員を前に訓示し「今年度の人事異動は極めて小規模だが、若い感性にあふれる3人を新たに迎えた。大変頼もしく、これからの活躍を期待したい」とした上で「佐藤収入役が任期を1年残して退任したその気持ちを受け止め、佐藤さんの分まで頑張らなければならない。ほかにも副市長、会計管理者の導入、女性課長の登用などの機構改革を行った。自力・再生・向上型予算の目指すべき方向を職員一人一人が理解し、将来に向かって明るい展望の開ける市になるよう、創造性を忘れずに努力してほしい」とげきを飛ばした。
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県議選 駒ケ根市区 中盤戦
駒ケ根市区(定数1)は前職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=と現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=が立候補。4年前と同じ顔ぶれの2人による一騎打ちとなった選挙戦は、日を追うごとに激しさを増している。両陣営とも目標得票数を1万2千程度として、市内全域を回る遊説や街頭演説を行うなど支持者獲得に必死だ。
前回選では新人だった林氏がわずか255票差で佐々木氏をかわして初当選を果たした。県議として田中知事に不信任を突きつけた佐々木氏と、知事を支持する姿勢を鮮明に打ち出した林氏との明暗がくっきりと分かれた選挙だった。あれから4年が過ぎ、県知事は村井氏に、2人の立場は県議と一市民にそれぞれ変わったが、両候補の考え方は基本的に変わりがないという構図だ。村井知事の政策を支持する佐々木氏が「風は変わった」として攻勢を強めているのに対し「田中氏の改革路線を後戻りさせてはならない」と訴える林氏。争点が鮮明であるだけに、真っ向から対立する互いの主張を有権者がどう判断するのか注目される。
昨年8月の知事選での駒ケ根市区の得票数は村井氏9597、田中氏9206でその差はわずか391票。今選挙を「村井県政の信任投票」と位置付ける向きもあるが、この票差を見てもかなり僅差の勝負となることが予想される。一方、投票率は70・2%だったが、今選挙ではそこまでは達しないだろうとの見方が有力。投票率が低迷した場合、組織票を抱える陣営に有利な結果となるのが一般的だが、その意味で投票率とともに浮動票がどう流れるのかが勝敗を大きく左右すると見てよさそうだ。
佐々木氏は強力な後援会組織をフルに活用し、地区ごとに連日連夜の演説会を開催している。林氏は車で遊説しながら毎日20カ所以上で随時街頭演説を行っているほか、4日夜に駅前ビル・アルパで個人演説会を開く。 -
県議選 伊那市区 中盤情勢
選挙戦も中盤に入り、伊那市区(定数2)では現職の木下茂人氏(71)=無所属、美篶、向山公人氏(64)=政信会、西町、新人の井口純代氏(51)=あおぞら、福島の3候補が、市内各地で遊説や個人演説などを精力的に展開している。
木下氏は市内各地区を遊説しながら1日2、3カ所で個人演説会を展開。告示前から今回から伊那市区に加わる高遠、長谷地区での基盤固めに力を入れてきたが、中盤に入っても引き続き、両地区で精力的に活動を展開している。集落ごとに開く個人演説会では、100人近く集まる所もあり、事務局の一人は「相当浸透してきている」と感触を語る。両地区では農業関係者層に支持の厚い木下氏の方が向山氏より優性であるとする見方も強い。5日には支持層の厚い女性部による総決起集会を行う。
向山陣営は31日に女性部による総決起大会を開き、集まった約100人が気勢を上げた。その後も、昼は遊説、夜は3、4カ所のハイペースで個人演説会を展開。日曜日には街頭演説を行うなど、あらゆる手段で支持を訴えている。
木下氏同様、告示前は高遠、長谷地区でのあいさつ回りを皮切りに選挙戦の準備を進めてきた向山氏。告示後は市内全域をくまなく回り、支持を訴えている。旧伊那市区の時から、木下氏が農業、向山氏が商工業を基盤として票を集めてきたが、高遠、長谷地区でも同様の構図で票が集まっている。
両陣営とも、前回選の新人候補2人の獲得票の合計が、現職一人ひとりの獲得票を上回っていたことには警戒しているが、田中前知事の追い風もなく、用意周到に準備してきた前回の新人候補との戦いとは異なると考えている。
井口氏は遊説を中心に選挙活動を展開。要望のあった地域には個人演説会を催すなど、臨機応変に対応している。ほかの2人に比べ、人的にも時間的にも厳しい情勢は変らないが「前回の新人候補2人が獲得した現職の批判票を掘り起こせれば必ずしも劣勢ではない」としている。
実際に、選挙を切望していた一部の有権者から応援の声が届くこともあるというが、依然として選挙に対する有権者の意識が十分に高まっていない実感があり、現職批判への思いが必ずしも投票行動に表れるかなどといった懸念もある。
有権者に対しては「現在の県政に本当に満足しているか」を問いかけ、投票行動でそれぞれの意志を示してほしいと訴える。 -
宮田村辞令交付と年度始めの式
宮田村役場は2日朝、人事異動の辞令交付と年度始めの式を開いた。清水靖夫村長は訓示で住民との協働推進、課内の連携を強く職員に求めた。
職員が区行政に関わる「地区担当制」の充実をあげ「区の運営に私たち職員がもっと密着し、関わっていくことが大切」と述べた。
また、所属する課の業務は全て認識し、担当職員がいなくても対応できるように望み「課内の協働も進めてほしい」と話した。
2年ぶりに新規の正職員採用はなく、課長級に昇格した小田切和美住民福祉課長らに辞令を交付した。 -
県議選 郡区 中盤情勢
激戦区の上伊那郡区(定数2)の4候補は、それぞれ地元を固めながら他区域へ攻め込んでいる。前回、辰野町から出馬し、落選した赤羽公彦氏が獲得した8400票の行方が当落のかぎを握る。
合併により、旧高遠町・旧長谷村が選挙区でなくなり、定数が削減されたため、各陣営とも当選ラインは前回の1万400票余を大きく上回る1万3千票前後と読む。
箕輪町の現職清水洋氏(53)は前回の無所属から自民党として立った。昨年暮れから箕輪町、南箕輪村を重点に、1万戸余を精力的に歩いた。町内企業も手分けで130社余を回り、地元を固めつつある。前回、4候補の中で北部は高得票だったが、南部では最も少なかった。北部に力を入れ、前回(9654票)以上の獲得票を目指して赤羽票の取り込みに動く。
知事との関係は「なれあいでなく、是々非々で臨む」としている。
同じく箕輪町の現職小林伸陽氏(63)=共産党=は「変わり始めた県政の改革を後戻りさせないことが、今選挙の最大の課題」と訴え、他候補と立場の違いを明確にする。昨年8月の県知事選で、郡区は村井仁氏より田中康夫氏が約1770票上回り「反村井票」を広域的に集める要素はあるものの、それが有利とは言い切れない。党派を超え、全体の支持拡大を図り、議席確保をねらう。
辰野町の無所属前職垣内基良氏(57)は前回、1票差で落選した悔しさをばねに、辰野一本化に力を注ぐ。赤羽票の奪い合いが激しく、町内を中心に、箕輪町・南箕輪村、南部へと入り込む。1日20カ所ほどの街頭演説をこなし「垣内」を印象づける。町内の立候補者が前回の2人から1人になったことで、投票率の低下が懸念される。
県知事との関係については「知事を選んだ県民の意思を尊重するべき。知事を支援しつつ、是々非々であるのが、県議の正しい選択」との姿勢を示す。
清水、垣内の2氏は、公明党推薦を受ける。公明党町議によると、清水氏は箕輪町から南部、垣内氏は辰野町と地域で党票をほぼ分けているが、情勢により変動する可能性がある。
宮田村の無所属現職小原勇氏(58)は南部唯一の立候補者。現職の強みを生かし、前回南部で獲得した7730票を上回る1万票を目標に定める。何としても南部から県議を送り出すという気運の高まりに期待し「良識ある有権者」の選択に頼る。
知事へのスタンスは「県民の思いと照らし合わせ、言うべきことは言う」としている。
1票差で当落を分けた前回選。接戦が予想されるだけに、各立候補者は街頭演説や個人演説会などをこなし、政策などを力強く訴える。各陣営の選対事務所にも「あと○票が足りない」と切迫した雰囲気が漂う。 -
辞令伝達、飯島町高坂町長訓示
飯島町は2日、防災集会室で、約120人の職員が出席し、人事異動辞令交付・年度始め式と合わせて、新教育長の就任式も行なった。
自治法改正による副町長制導入やこども室、会計管理者設置など30人余となった異動の職員に辞令を交付した後、高坂町長は「協働のまちづくりと人口増活力あるまちづくりに向けたメリハリ予算のいよいよ執行段階、今年度は新しいまちづくりの正念場、理事者も職員も真価が問われる。それぞれの立場で意識改革し、住民の目線に沿い、各課が真剣に取り組み、積極的な行政運営で、すばらしい年にして」と訓示した。
また、山田敏郎教育長は就任あいさつで「こども室や地域子ども支援センター新設など枠組が変わり、新たに歩み始め、さまざまな力が求められている。職場や立場を超えて、子どもたちの幸福のために、お力添えを」と協力を求めた。 -
教育長就任式・年度始め式
中川村は2日、基間集落センターで、教育長就任式と年度始め式を行なった。
教育長就任式では、曽我村長が「給食センターの改築など教育行政の課題は目白押し。子どもから高齢者まで前向きに暮らせるように尽力を」と期待。
松村正明新教育長は「大役で身が引き締まる思い。公民館活動や学校教育の経験を生かして、一つ一つ考えながら進めたい」と就任あいさつ。
年度始め式では、新入職員に辞令交付した後、曽我村長は「村民の福祉向上に向け、都合や前例に捕らわれず、長い目で見て、大局的に判断し、各課の連絡を密にし、相乗効果を上げてほしい。19年は数字のごろ合わせで『いくいく』。19年度がいい方向に進むように、みんなで力を合わせて頑張ろう」と呼び掛けた。 -
駒ケ根市退職者送別式
30日、駒ケ根市は31日付で退職する佐藤伊左男収入役(63)の退任式を市役所南庁舎で開いた。市職員ら約100人が出席し、長年の労苦を拍手でねぎらった。31日付で退職する市職員8人の送別式も続いて行われた。
佐藤収入役は1962年に市職員となって以来の時代の変化を懐かしく振り返った上で「自分なりに一生懸命やってきたが、信頼される役所づくりのためにはまず自分自身を改革する必要がある。より良いものに変えていく、新たなものをつくりだす意識で仕事に取り組んでほしい。市のますますの発展を祈る」と別れの言葉を述べた。
佐藤収入役は04年3月、総務部長を最後に市職員を退職後、収入役に就任。地方自治法改正に伴って任期を約1年残して退任する。
退職者は次の皆さん。
▽一般行政=花木道治(技監)小林晃一(教育次長)佐野信子(会計課長)赤沢千穂(保健福祉課介護支援係長)黒河内とみ子(市民生活課国保医療係長)田村仁志(税務課主任)林史絵子(税務課主任)▽技能労務=佐野千恵子(竜東学校給食センター主査) -
県議選 郡区 候補者の横顔
「政治は結果責任である」竏秩B少子化対策、安心して暮らせる老後など幅広い意味で「豊かさ」が実感できる地域社会を作ることが求められ、それが県議の使命と考えている。
昨年7月、豪雨災害の影響で、上伊那各地も土砂流出や道路の陥没など被害を受けた。午前4時に起き、現場に出向き、被害を目の当たりにした。「安心、安全な地域づくりが大事である」と痛感した。
災害に強い地域づくり、出産後の女性の職場復帰を含めた少子化対策、既存企業の持つ経営資源を生かした経済対策など大きな課題を抱えながらも、夢や希望を持てる地域づくりを目指す。
村井知事に対しては「理想を求め、現実を踏まえて取り組んでいる」と評価し、なれあいではなく、チェック機関として議会の役割を果たすとしている。
幅広い趣味を持っていたが、今は好きなジャズの音楽を聞くくらい。「半分は仕事」で、よく本を読み、パソコンをいじる。時々、ギターも弾く。大学時代はスキー部に所属していた。
好きな言葉は「一期一会」で、人との出会いを大切にする。
家族は妻、二女。箕輪町松島。 -
県議選 伊那市区 候補者横顔
小学6年生のとき父が他界し、女きょうだいが多い中、家業の農業を支えてきた苦労人だ。しかし、その時に培った底力が、今の礎となっている。「自分は苦労したと思ってたけど、母は『そうでもない』って言うんだよ」と笑う。
伊那の郷土を良くしたい竏秩Bそんな思いから政治家を志すこととなった。今もその思いは変わらない。しかし今回は、村井県政の誕生にかかわった者の一人としてこれからの県政を導いていく責任があるとも感じている。
今回はまず、新たに伊那市区に加わった高遠、長谷地区でのあいさつ回りから始めたが、その中で中山間地の過疎化や農業振興問題が極めて深刻であることを実感した。
「県内には北と南、山村部と都市部の格差がある。そのこと一つ見ても農業振興を考えていかなければならない」と均衡の取れた地域づくりを訴える。また、産業振興により自力をつけることも重要であると考えており、中小企業に対する技術、人材育成支援などを具体策に挙げる。
趣味はそば打ち。みんなにごちそうできれば竏窒ニ始め、伊那市そば打ち名人の会の名人位を取得した。「理想は高く、敷居は低く」が信念。妻と二人暮し。美篶上大島。 -
組織見直しで窓口の変更も
宮田村は4月から保育関連業務を教育委員会に移管して「こども室」を新設したほか、係の統廃合により今までよりも2係少ない5課13係体制(教委、議会事務局)となる。新たな体制で業務が始まるが、こども室をはじめ窓口が変わるものも多く注意が必要だ。
廃止となる生活環境係が行なっていたゴミなどの環境関連は、新設の住民福祉課住民生活係に移行。また、消防、防犯、防災は総務課総務係、交通関係は議会事務局が担う。
同じく廃止の国保児童係の保育関連はこども室、その他の業務は住民生活係が引き継ぐ。
こども室に改組される村教委教育総務係の施設関連は、同生涯学習係の業務となる。
同村は2002年度に10課21係あったが、行政改革などで組織の見直しを進めている。 -
年度末式と教育長退任式
中川村は30日、基幹集落センターで06年度の年度末仕事納め式と北村俊郎教育長(64)の退任式があった。
退職職員3人、派遣期間終了で県に戻る1人に人事通知書を交付、退職職員3人を永年勤続表彰した。
引き続き、北村教育長の退任式。曽我村長は「こども囲碁教室の指導や中間教室の整備、村誌発刊などに尽力した」と功績をたたえ「今後も村の子どもたちの指導をよろしく」と送る言葉を述べた。
北村教育長は「白内障にかかり、車の運転にも不自由し、病気のために、教育に対する気力、情熱も薄らいでいることに気がついた」と退任理由に触れ「図書館長に女性の登用や、中学校の大規模改修、村誌も完成させることができ、うれしかった。手術により、視力も回復したので、今後は囲碁に精進し、県チャンピオンに帰り咲きたい」とあいさつした。
北村教育長は03年10月1日に就任、3年6カ月勤めた。後任の教育長は1日の臨時教育委員会で選任される。 -
県議選 選挙戦に突入
任期満了に伴う県議選が30日、告示された。上伊那は伊那市区・定数2に3人(現職2、新人1)、駒ケ根市区・定数1に2人(現職1、前職1)、上伊那郡区・定数2に4人(現職3、前職1)が立候補の届け出をし、9日間の舌戦がスタートした。投票日は4月8日。
届け出順に、伊那市区が現職木下茂人(71)=無所属(3)・美篶、現職向山公人(64)=政信会(2)・西町、新人の井口純代(51)=あおぞら・福島=の3氏。
駒ケ根市区(定数1)は、前職佐々木祥二(55)=無所属・赤須東、現職林奉文(61)=あおぞら(1)・南割の2氏。
上伊那郡区(定数2)は、現職清水洋(53)=自民党(1)・箕輪町、現職小林伸陽(63)=共産党(2)・箕輪町、前職垣内基良(57)=無所属・辰野町、現職小原勇(58)=無所属(1)・宮田村=の4氏。
立候補届け出は、市役所や上伊那地方事務所でそれぞれ受け付けた。各陣営は、選挙運動用腕章や街頭演説用標旗など「七つ道具」を受け取り、各事務所へ戻った。
立候補者は事務所前などで出陣式を済ませ、支持者に見送られながら遊説に飛び出した。
有権者数は伊那市区5万7327人(男2万7764人、女2万9563人)、駒ケ根市区2万7535人(男1万3360人、女1万4175人)、郡区6万8547人(男3万3422人、女3万5125人)。 -
県議選 伊那市区では3人が第一声
伊那市区(定数2)では、現職2人と新人1人がそれぞれ第一声を挙げ、本格的な選挙戦に突入した。
年配者を中心に約350人の支持者が集まった木下氏の出陣式。近藤廉治選対委員長は「ゆがんだ県政を直す大切な選挙。木下氏は県政では重鎮的役割を果たしている。健全な県政とタイアップして伊那市を長野県で一番いい市にしよう」と多くの支持を求めた。
式では宮下一郎衆院議員や小坂樫男伊那市長が応援のメッセージで激励。支持者らとともに「ガンバロー」と気勢を挙げ、遊説へと出発した。初日は市内全域を回り、支持を呼びかけた。
向山氏の陣営には約350人の支持者が集まった。神山公秀事務長は「とにかく選挙が始まった。戦う以上、正々堂々と戦って良い成績を収めたい。そのためには有権者一人ひとりの支持が必要」と集まった支持者に協力を求めた。会場には小坂樫男市長や、元県議の登内英夫氏などが応援に駆けつけたほか、村井県知事や安倍総理大臣などからも応援のメッセージが寄せられた。その後、必勝の檄文を読み、「ガンバロー」を三唱。市内全域で遊説を行い、支持を求めた。
「出発式」と称して第一声を挙げた井口氏は、政党、組織などへの働きかけはせず、選対を設けない独自選挙。集まった約20人の支持者の拍手に送られ、まずは自身の地元である福島区までを遊説。福島区では街頭演説を行い、「お金も組織もないが、県会に行って一生懸命がんばりたい。よろしくお願します」と呼びかけた。その後は町部や西部方面での遊説を展開。選挙期間中には市内全域を回るほか、チラシの全戸配布を行い、支持を訴えていく。 -
南原配水池通水式
南箕輪村は28日、南原地区の水道水のさらなる安定供給などのため、06年度事業で増設した南原配水池の通水式をした。
91年度に貯水量216立方メートルの南原配水池を建設。上伊那広域水道用水企業団から受水し、南原地区に配水している。当初は1日260縲・70立方メートルの配水量だったが、現在は350立方メートルに増加。南原地区、沢尻地区の一部と伊那市の一部が給水地域で、約400世帯、給水人口は1100人。
国道361号権兵衛峠トンネル開通に伴い、今後さらに水需要の増加が見込まれることから、新たに貯水量208立方メートルの配水池を既存配水池の北側に増設。満水時は、南原地区の通常使用量の約28時間分の貯水能力が確保された。
村が東海地震防災対策強化地域に指定されていることから、緊急時の飲料水確保のため、国の補助事業(補助率3分の1)を活用し、緊急遮断弁も設置した。今回の設置により、村内3配水池のすべてに緊急遮断弁が設置された。
通水式で唐木一直村長がバルブを開いて受水を開始した。村長は、「増設によりさらに地域の水の安定供給ができる。この地域は今後開発が進むと思われるので、水がこれからも必要になる。今後も安定供給を図っていきたい」とあいさつした。
配水池は鉄筋コンクリート耐震設計造、半地下方式。電気機械設備工事などを含む総事業費は5403万3千円。 -
県議選 伊那市区 井口氏事務所開き
県議選伊那市区(数2)に出馬する井口純代氏(51)=あおぞら、福島=は28日夜、伊那市内で事務所開きをし、集まった約30人の支持者に対して「命と暮らしを守る県政の実現のために働きたい」と意気込みを示した=写真。
井口氏は「無投票にしなかったことでみなさんが政治に対して身近に意思表示できる機会ができた。また、無名の候補が立ったことで若い人たちに『自分も立てるのかもしれない』と思う機会を与えることができた」と選挙戦に寄せる思いを語り、「どの議員がいいかを選ぶ機会を持てた。働く議員を選ぶのが必要。それは私です」と訴えた。
告示直前の事務所開きとなったこの日、会場には井口氏とともに活動してきた市民グループの関係者などが市内外から集まり、激励の歌や花束を贈った。
今後はチラシの全戸配布やあいさつ回りを行いながら、市内全地区に支持を拡大したいとしている。 -
箕輪町06年度入札結果まとめ
箕輪町入札等審査委員会は29日、町役場で開き、町が06年度入札結果を報告した。受注希望型入札と指名競争入札の合計入札件数は159件、落札率は93・85%だった。
予定価格合計は15億544万2千円、落札額合計は14億1278万5千円。
05年度と比べ受注希望型は件数で15件増、落札率は27・06ポイントの増。指名競争は19件増、0・65ポイントの減だった。
落札結果は次の通り。
◇受注希望型▽土木=46件、98・65%▽管=21件、95・03%▽建築=6件、85・02%▽測量・設計=14件、73・86%▽合計=87件、93・08%
◇指名競争▽土木=23件、98・75%▽管=8件、98・98%▽舗装=7件、98・32%▽その他工事=13件、96・20%▽業務委託=13件、94・68%▽その他=8件、94・39%▽合計=72件、96・66% -
箕輪町役場総合窓口開庁時間延長
箕輪町は4月から毎週水曜日、総合窓口の開庁時間を延長し証明書の発行をする。06年10月からの試行を経て住民の需要があることから、実施を決めた。
総合窓口を毎週水曜日(祝日は休み)の午後5時半から7時まで延長。取り扱い業務は証明書の発行、印鑑登録の申請及び住民基本台帳カード交付申請の受付。発行する証明書は▽住民票の写し▽印鑑登録証明書▽戸籍の謄本・抄本▽税に関する証明書(現年度分)=住民税課税証明書(所得証明書)、納税証明書、軽自動車税納税証明書、固定資産証明書-。
土・日曜日、祝日、年末年始の予約交付は従来通り実施する。
試行は、住民の利便性向上のため06年10月から07年3月まで、役場の一部窓口の開庁時間を延長し、一部証明書の発行と町税や各種料金の納付受付をしてきた。総合窓口の利用は月平均20人。2月は34人、11月は28人と多かった。利用者から「開いていて助かる」などの声も寄せられた。町は、「今後も利用状況を見ながら延長時間、実施内容などを見直していきたい」としている。
問い合わせは窓口業務は住民環境課住民係(TEL79・3111内線131、132、133)、開庁時間延長は経営企画課企画調整係(TEL79・3111内線114)へ。 -
創業支援センターが開所
新規創業者の支援を目的とした伊那市創業支援センターが29日、上伊那で初めて開所した。9室のうち2室の入所が決まり、郡内外の製造業者らが新素材の開発や、パソコンの操作指導などに当たる。新規創業者は随時、受け付け中。
センターは、新しい技術や製品の研究・開発などを希望する人に対し、貸し工場・事務所を低コストで提供する。使用期間は3年以内。
開所式で、小坂市長は「企業誘致は施政の大きな柱。優秀な企業がヒヨコから鳥になって羽ばたいていくことで、センターを作った意義がある」と起業への基礎づくりに期待を寄せた。
入所する製造業の一つ「GAST JAPAN」は、パソコンのハードディスクのヘッドなど動作小部品の新素材の開発を手がける。横尾嘉也社長(59)は「地域のため、高収益企業を作る新しいビジネスモデルにしたい」と意欲を見せた。
「起業するには、なかなか場所がないのが実態」で、伊那市周辺で場所を探していたところ、センターを知って申し込んだ。飯島町の事務所を引き払い、4月中旬の稼働を目指す。
センターは、東春近地区車屋にあった空き工場を改修した。鉄骨平屋建ての延べ床面積990平方メートル。1室の広さは45縲・56平方メートル。共同で使用する会議室や打ち合わせコーナー、トイレなども整えた。改修費は約4千万円。
問い合わせは、産業立地推進室(TEL78・4111内線2433)へ。 -
県議選 きょう告示
任期満了に伴う県議選は30日、告示される。立候補届け出は午前8時半縲恁゚後5時、伊那市区、駒ケ根市区は各市役所、郡区は上伊那地方事務所でそれぞれ受け付ける。
各陣営は届け出書類の審査を受けたあと、選挙運動用腕章や街頭演説用標旗など「七つ道具」を持ち帰り、遊説に突入する。
期日前投票は31日縲・月7日(一部異なる)の午前8時半縲恁゚後8時。伊那市選挙区は市役所多目的ホール、高遠町総合福祉センター「やますそ」・長谷総合支所2階(4月4縲・日)、駒ケ根市区は市役所、郡区は各町村役場でできる。
29日現在の有権者数は伊那市区5万7327人(男2万7764人、女2万9563人)、駒ケ根市区2万7535人(男1万3360人、女1万4175人)、郡区6万8547人(男3万3422人、女3万5125人)。 -
県議選 あす告示
任期満了に伴う県議選は30日、告示される。立候補予定者は伊那市区、駒ケ根市区、郡区でいずれも定数を超え、選挙戦は確実となった。投票は4月8日。(文中、現職・前職、五十音順、丸数字は当選回数)
立候補予定者は、伊那市区(定数2)が現職の木下茂人(71)=無所属(3)・美篶、向山公人(64)=政信会(2)・西町、新人の井口純代(51)=あおぞら・福島=の3氏。
駒ケ根市区(定数1)は、現職林奉文(61)=あおぞら(1)・南割、前職佐々木祥二(55)=無所属・赤須東=の2氏。
上伊那郡区(定数2)は、現職の小原勇(58)=無所属(1)・宮田村、小林伸陽(63)=共産党(2)・箕輪町、清水洋(53)=自民党(1)・箕輪町、前職の垣内基良(57)=無所属・辰野町=の4氏となっている。 -
天竜川上流水防連絡会幹事会
国土交通省天竜川上流河川事務所と県、天竜川流域の市町村、消防、警察などでつくる天竜川上流水防連絡会は26日、幹事会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。関係者約40人が出席し、07年度の活動として天竜川水防デー(4月26日、駒ケ根市)、伊那合同防災訓練(5月22日、伊那市)、堤防合同巡視(5月19日縲・月1日)などを行うことについて確認したほか、洗堀や堤防高など重要水防個所の変更について説明を受けた。
幹事長で天竜川上流河川事務所の杉山勉副所長は「出水期に備え、防災機関が集まる合同訓練などを行って万全の体制をとっていきたい。幅広い関係者の参加をお願いしたい」と呼び掛けた。 -
市営住宅がしゅん工
伊那市高遠町の塩供市営住宅、ハイツ小原南G棟、長谷の高齢者専用住宅のしゅん工式が28日、それぞれ現地であった。いずれも4月1日から入居する。
市は4月の組織機構改革で、建設部監理課内に住宅政策係を新設。過疎地域の定住対策など含めて住宅施策を進めたいとしている。
塩供市営住宅は人口定住対策の一環。U・I・Jターン者を優先し、高遠北小学校の児童や第二保育園の園児数の確保などを図る。過疎地域自立促進計画に盛り込み、01年度から継続的に建設している。
木造平屋建ての2棟(2世帯分)。3DKの広さ93平方メートル。駐車場2台分を確保し、家庭菜園などもある。工事費3900万円。
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ハイツ小原南G棟は、核家族化による住宅不足の解消や若者を中心とした人口の定着を図るために建設。小原南地籍で5棟目となる。
鉄筋コンクリート造り3階建てで、9世帯分。2LDKの広さ62平方メートル。工事費9500万円。
2世帯分の空きがある。家賃は4万5千円。問い合わせは、高遠町総合支所建設課(TEL94・2551)へ。
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長谷地域で初めてとなる高齢者専用住宅は「ケアビレッジ長谷」として医療・保健・福祉の施設を一体的にした。
高齢化率が38%を超え、高齢者の独り世帯や高齢者のみの世帯が増えていることから、介護や援助を必要とする高齢者が在宅で生活できる基盤を整備した。
1棟8戸(1人世帯5戸、2人世帯3戸)の集合住宅。木造平屋建てで、延べ床面積は1人世帯が39平方メートル、2人世帯が53平方メートル。高齢者が安全に生活できるよう段差をなくし、オール電化にした。家庭菜園もつく。また、各戸に緊急通報装置を取り付け、何かあった場合、長谷健康増進センター内ショートステイやすらぎにつながる。事業費は1億2千万円で、過疎債などを活用した。
場所は特別養護老人ホーム栃の木荘の跡地で、近くに美和診療所、デイサービスセンターやすらぎなどがある。
5世帯に空きがある。入居条件は、市内に住む65歳以上の虚弱高齢者。家賃は収入によって4段階に分かれる。問い合わせは、長谷総合支所保健福祉課(TEL98・1144)へ。