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移動志昴会in飯島町
飯島文化館で12日、県議会の「移動志昴会in飯島町(県政報告会)」があり、ゲストの板倉敏和副知事が「防災-安心安全の地域づくり」をテーマに講演し、多くの町民が聴講した。
会長の保科俶教県議や上伊那郡選出の清水洋県議ら全6議員が出席、保科会長は「村井県政がどういう方向を向いていくのか、見守り、看視するとともに、施策を提言していきたい。地域に根ざした議会活動で、情報を公開し、意見を頂き、県政の中で具現化したい」と開催趣旨に触れてあいさつ。
この後、板倉副知事が「防災、安全安心の地域づくり」をテーマに講演。この中で、板倉副知事は「東海地震はいつ発生してもおかしくない。今世紀前半での発生が懸念されており、中部圏、近畿圏などの防災対策を早急に確立していく必要がある」と気を引き締め、消防団員の減少、サラリーマン化など消防団の現況にも触れた。 引き続き、防災や県政全般について、参加者も加わり、パネルディスカッションした。 -
箕輪町長に平沢氏再選
対抗馬現れず無投票28日の任期満了に伴う箕輪町長選挙は14日告示され、2期目を目指し立候補した現職の平沢豊満氏(65)=無所属、沢=が無投票で再選を果たした。
午後6時すぎ、平沢氏が報告会の会場に姿を見せると、支持者は大きな歓声と拍手で迎えた。平沢氏は「今までの4年間の経験を生かし、さらにその上に良かったなというものを付け加え、初心に帰り新しいまちづくりのために頑張りたい。『民意を町政の表舞台に』が基本。町民の皆様が主体。これを第一にし、メディアを使って町政の実態を町民によく理解してもらい、意見交換できる新しいスタイルを作りたい。箕輪の町が本当に住んでよかった、住んでみたい町になるよう努力する覚悟」と支持者の協力に感謝し、2期目への決意を新たにした。
宮下一郎衆議院議員、小林伸陽県議、上伊那市町村長を代表し矢ヶ崎克彦町長、上嶋貞一箕輪町議会議長、木下茂人県議が祝いの言葉を送った。
平沢氏は町議会9月定例会で、「町内全域の後援会、地元の区、常会、多数の町民から力強いご推薦をいただいた」と出馬を表明。「行政経営型の自治体運営を進めフレームワークはできてきたが、中身の充実を図るためもう1期やる必要がある」とし、具体的な施策に▽町民主体のまちづくり▽イコール・オア・ベターの福祉諸施策の推進▽都市基盤の整備▽地球環境にやさしい諸施策の推進▽農・工・商・観光の調和がとれたまちづくり▽一味違う箕輪の子ども育成事業-などを掲げた。
現職の手法に疑問を示し政策論争を望んだ住民有志は、告示前日の13日まで新たな候補擁立に向け調整を続けたが擁立には至らず、「あきらめないでやろうとしたけど残念」と語った。
「今の町長の手法には納得できない」「議会軽視している」とし、「本当の民意をくんでくれる人を望む」と行政OB、県職員、町議らに接触してきたが擁立できなかった。今後は、町の発展のため独自に活動していくという。 -
南箕輪村むらづくり委員会
実践に向けた具体策検討へ南箕輪村むらづくり委員会(唐沢俊男会長)は13日夜、村役場で開き、9月下旬に第4次総合計画の基本計画や都市計画マスタープランなどの答申を終えた委員会の今後の活動について協議し、実践に向けた具体策や提案を検討することを決めた。
07年3月まで部会ごとに、基本計画の「ずく出しプロジェクト」の中から優先順位で目標・重点対策を決定し、実践に向けて住民が参加できるような具体策と提案を検討する。
提案後の4月以降は、再度委員会で検討して決めるが、現時点では専門委員会などを設置し▽実践部隊と村の執行部をどのようにつないでいくか▽組織的な連携をどうするか▽外部評価をどうするか-などを検討する予定。 -
上伊那地域景観協議会が発足
地域の特性に合致した広域的景観育成の推進を図る上伊那地域景観協議会が14日、発足した。関係団体や行政担当者などが集まり、本年度の事業方針などを確認した。
県は4月から、景観法に基づく改正景観条例を施行。それに伴い上伊那でも、従来の上伊那地域景観推進会議を発展させ、今回の協議会を設置した。
協議会は本年度事業として▽国道361号の屋外広告物禁止地域における既存不適格広告物の除去▽本年度中に西箕輪地区を景観育成特定指定区域とするための調査、ワークショップの実施▽地域における自律的な景観育成の支援をする景観ヴァンガードの育成及び専門家の派遣竏窒ネどを進めるほか、景観講演会などを行うことも計画している。
屋外広告物禁止地域における既存不適格広告物の除去については、上限を40万円として費用の3分の1を助成する事業を新たに進めており、現在関係する8事業者と協議している。 -
箕輪町長選
今日告示任期満了(28日)に伴う箕輪町長選挙は14日、告示される。町役場講堂で午前8時30分から午後5時まで、立候補の届け出を受け付ける。
立候補予定者は現職の平沢豊満氏(65)=無所属、沢。
平沢氏は午前8時半から西友箕輪店前駐車場で事務所開き兼出陣式をする。
13日現在の選挙人名簿登録者数は1万9997人(男性9862人、女性1万135人)。 -
天竜川ふれあい公園(仮称)ワーキンググループが現地視察
中川村中央の天竜川
河川敷に整備する天竜川ふれあい公園(仮称)について整備計画を具体的に検討するワーキンググループは10日、10人が参加し現地調査を行なった。
同公園はチャオ周辺活性化委員会の構想で、多目的芝生広場、親水公園、わんぱく広場、自然観察園、散策路、植栽などが盛り込まれている。
現地調査では、駐車場の位置や国道153号、村道からの進入路、トイレの設置、親水公園のための水路、水量などを見て回った。
調査後の会議で、「芝生広場に日陰がない。植栽が必要では」「芝生広場にサッカーの正式コートは取れるのか」「河川敷にトイレ設置はできるか」「道路周辺の竹林対策も必要」など意見、質問が出された。
ワーキンググループでは12月末までに、整備案を検討し、具体的方針を策定する。
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南アルプス世界遺産登録に向け山梨連絡協が来伊
南アルプスの「世界自然遺産登録」を目指し、山梨県連絡協議会(会長・石川豊南アルプス市長)のメンバーが13日、伊那市を訪れ、長野県側の関係自治体による連絡協議会の設置を要請した。小坂市長は「登録されればなお一層、南アルプスの価値がでてくる」と推進に積極的な姿勢を見せた。
南アルプス市が静岡市から登録運動への協力の要請を受けて乗り出すことになり先月、北杣市、韮崎市、早川町との山梨県内関係4市町の首長や議長ら12人で連絡協を発足させた。効果的に推進するための総合調整や、必要な資料の収集、自然環境の保全と地域振興などに関することを協議していく。
当面は、南ア国立公園をもつ長野県の4市町村、静岡県の2市町、山梨県の4市町で各連絡協を設置、年度内に3県全体の推進協議会を立ち上げて、来年度から登録実現に向けた運動を展開していきたい考え。
県内の関係自治体は、伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村。石川会長は「長野県側の取りまとめを伊那市にお願いしたい」と求めた。
これに対し、小坂市長は前向きな姿勢をみせつつ、南アふもとの伊那市長谷、大鹿村や下条村に残る歌舞伎など古い民俗芸能を踏まえ、「複合遺産」としての登録を提案。石川会長は、長野県の連絡協で内容を詰め、推進協で検討したい、とした。
山梨県連絡協によると、全体の推進協設置後は、03年に世界遺産の候補地に関する国の検討会で指摘された問題や課題を整理し、南アの学術的な価値を調査・研究するなど、登録に向けた検討を多面的にし、実現への方策を進める。 -
県議選 小林伸陽氏が出馬表明
県議小林伸陽氏(61)=日本共産党・箕輪町=は13日、記者会見し、来春の県議選上伊那郡区(定数2)の出馬を表明した。
小林氏は、村井県政について、ガラス張りの知事室閉鎖や陳情が繰り返される現状などを挙げ「一抹の不安を感じざるを得ない。県民の福祉、教育が削られる状況はなんとしても避けたい」と述べ、3期目を目指す。
財政再建は避けて通れない課題で、公約に▽浅川ダムなど無駄な事業の再開は許すべきではない▽福祉の充実▽安心して出産できるしくみづくり▽家族農業の振興と地産地消の促進竏窒ネどを掲げる。
定数減により全体の得票数のかさ上げが必要で「変わり始めた県政の後戻りは許されない」と訴え、支持を広げる。
日本共産党上伊那地区委員会の三沢好夫委員長は、2期8年の実績を踏まえ「住民の暮らしを守る役割を果たせるのは小林県議しかいない」と話した。 -
箕輪町長選あさって告示
選挙戦…微妙な状況任期満了(28日)に伴う箕輪町長選挙は14日、告示される。立候補を予定するのは現職の平沢豊満氏(65)=無所属、沢=のみ。告示が目前に迫り、未だ対抗馬は現れていないが、一部の住民有志は「最後まであきらめない」と候補擁立の動きを続けている。
平沢氏は、町議会9月定例会で、「町内全域の後援会、地元の区、常会、多数の町民から力強いご推薦をいただいた」として、再選を目指し出馬を表明した。平沢氏の後援会は、町内全域を網羅する15支部を設置し、各支部の集会で公約説明などを精力的に進め、結束を固めている。
政策論争を-と候補擁立に動いている住民有志は、「14日の午後5時まである。ギブアップはしない」としている。
14日の立候補届出は午前8時30分から午後5時まで町役場2階会議室。投票日は19日。 -
箕輪町07年度予算編成方針説明会
箕輪町は10日、07年度予算編成方針説明会を役場で開いた。前年度当初予算一般財源ベースの予算編成で、枠配分方式を見直し継続し、今後もさらに行政経営型の行政運営を目指すことを示した。
町長選挙(14日告示、19日投票)のため事務的な説明会で、担当課職員が、予算編成のポイント3点を説明した。
効率化の推進は、04年度から06年度に行った5%削減の効率化で一定の成果が出たことから、07年度は事務事業の具体的な見直しをゼロベースで積み上げる。枠配分方式は、06年度当初予算一般財源をベースとし、当初の枠を超えない範囲で予算編成する。枠配分の範囲を見直し、賃金、報償費、旅費など8節に特定する。予算ヒアリング方法は、新ヒアリングシートを採用し、担当課の目標を明確化する。
町の財政状況については、07年度地方財政収支は一般財源総額で06年度と同額の見込みで、三位一体改革の影響は税源移譲と定率減税の廃止などによる地方税の増と、地方交付税の前年度対比2・5%の減を挙げた。本年度は豪雨災害対策費を相当額投入しているため、財政調整基金の取り崩しなど厳しい財政運営になることも説明した。 -
河川パトロール、中田切川沿いで
飯島町は9日、河川に不法投棄されている廃棄物の早期発見と回収を目的に、巡回パトロールを行った。町や伊那建設事務所、上伊那地方事務所、駒ケ根署員ら6人が以前不法投棄のあった中田切川沿いの2カ所を重点的にパトロールした。
このうち、町道久根平線沿いでは、道路沿いのやぶの中に、空き缶やペットボトル、弁当くずなどのごみでごみ袋はたちまちパンパンに膨れ上がった。
また、田切グリーン工業団地周辺の河川敷でも、投げ捨てられた空き缶やビニールを拾うなど、2カ所で約20キロの可燃ごみ、空き缶などを拾い集めた。
道路沿いの数カ所には赤い鳥居が設置され、その付近にはさすがにごみは無く、役場住民福祉課の春日学さんは「鳥居の効果は大きく、以前よりもごみを減っている」と話していた。 -
箕輪町消防委員会
消防団員の待遇改善案を承認箕輪町消防委員会(荻原利一会長)は10日、箕輪消防署で開き、消防団員の待遇改善について、07年度から団員報酬額を減額改定して出動報奨金の財源を確保し、出動実績に応じて6段階で出動報奨金を支払うなどの小委員会の検討結果を承認した。後日、町長に答申する。
消防団の待遇は、出動している団員と全く出動していない団員に対し同様に報酬が支払われていることについて、町報酬審議会で勤務実態に見合った報酬支払いの検討の意見が付されたことなどから、5月の第1回消防委員会で小委員会を設置して協議することを決めた。小委員会は消防委員会長、区長代表、正副団長、分団長会長の計5人で構成。2回の委員会で検討した。
検討結果は▽06年度は団員報酬及び出動報奨金は現行予算で認められた額を支払う▽07年度から団員報酬額を改定。団員と班長報酬の格差が1万円以上になることを考慮し、団員1人当たり現行報酬額から3千円減額し、減額分の総額を出動報奨金の財源とする▽出動報奨金は消防団交付金に算入する▽出動回数の格差区分は6区分で、対象行事は町及び各分団主催で全団員が出動対象となり団長が指定した行事の計20とする-など。
消防団交付金の規定条文を加える条例改正、町消防団交付金交付要綱の制定と出動報奨金支払い方法などの規定、団員確保のため町内居住者に限っている団員任命の規定見直しの提言なども含んでいる。 -
環境にやさしい村のイメージを地域活性に
宮田村の清水靖夫村長は、環境にやさしい村のイメージ戦略を確立し、各産業が連携する形で観光などをはじめとして地域活性を図りたいと構想をふくらませている。年末にかけて行う村内各種団体との懇談会で協力を呼びかけ、前向きに取り組む考えだ。
村内では、間伐材を使った木質ペレットが燃料の「ペレットストーブ」を生産する鉄工会社をはじめ、太陽光や断熱対策を施す工場を新設した製造業など、近年環境問題に対して積極的に取り組む企業が目立つ。
またある企業グループは、自然エネルギーを活用して、誘客ができる拠点をつくりたいと構想。村に協力を求めた経緯もある。
清水村長は「このような取り組みに、さらに多くの関係者が加わる形で育成していければ。環境にやさしい村として、アドバルーンをあげたい」と話す。
環境と産業、観光をタイアップする形で、西山山麓を何とか整備したいと構想も。隣接する駒ケ根高原から観光客が呼び込める、一つのエリアにしたいとの想いも強い。
「温暖化対策など環境に対する意識は高まっており、宮田村のイメージとして対外的に発信できるよう考えたい」とも語る。 -
駒ケ根市国民保護協議会
武力攻撃やテロに備えて04年に成立した国民保護法の施行を受けて駒ケ根市で9日、市国民保護計画の策定に向けた駒ケ根市国民保護協議会の第1回会議が市役所で開かれた。国、県、市職員や自衛隊、警察、消防のほか知識・経験者など約30人が出席。市から国民保護計画の素案の諮問を受け、担当者の説明を聞いた。
素案は国が定める基本指針に基づいて国民保護の実施体制、住民の避難や救援、平素の備えや訓練などについて盛り込んでいる。協議会は27日に開く第2回会議で素案の内容について検討し、12月25日の第3回会議で答申する。
協議に先立って委嘱状が市長から代表者に手渡された=写真。任期は08年11月までの2年間。会長は中原市長。 -
自立の課題、中期財政見通しから
宮田村が自立選択後に行った財政健全化の改善策で、過去2年間の累計で歳入は約3千万円の増収効果、歳出で1億9500万円余りの削減効果があったと、8日公表した中期財政見通しで明らかにした。ただ今後5年間は、現状推移でいくと来年度に赤字に転落すると試算。村は事務事業の見直しに加え、特別会計や広域連合、行政組合へ拠出する負担金も精査して踏み込む考えを示すなど、職員、村民の自立に対する意識を喚起したい考えだ。
中期財政見通しによると、村は財政的に黒字団体を保っているが、当該年度だけの実質的な収支を示す「実質単年度収支」ベースでみると過去10年は赤字基調。
「過去から引き継いだ財政黒字のストック(積立金など)取り崩しによって、収支の黒字を保ってきたと言える」と分析している。
一方合併議論などで厳しい村財政の現状が浮き彫りになった2003年度以降、単年度ベースで黒字に回復。
施設使用料や手数料改定による歳入増加策、人件費、物件費など歳出抑制が一定の結果をもたらした格好だ。
ただ「今後もますます厳しい財政運営を余儀なくされるだろう」とも指摘。
過去10年間で借金返済に充てる公債費が1・56倍にまで増えた一方、積み立て金が取り崩しによって、県市町村平均を大きく下回っていることも説明し、持続可能な財政構造の確立が必要と説く。
村は物件費の10%削減などを柱とした収支改善策もあわせて示したが、今後の重要課題として広域連合などへの負担金、繰出金について精査すると列挙。
事業計画や設備投資の妥当性など村としてのチェック機能を強化する考え方で「負担金は多額で村財政への影響も大きい。将来的な負担額を把握し、それに対して備える必要がある」としている。 -
橋げた損傷の北の城橋、当面は応急措置で対応へ
橋げたの一部に損傷がみつかり、2日から通行止めにしている宮田村の「北の城橋」について、管理する村産業建設課は8日、当面の対応として年内にも損傷部分を応急的に修復し、一時的な規制解除をしたい考えを村議会全員協議会に示した。ただ今後に大規模な改修が必要とも説明。工法や国、県などの補助活用も研究し「できれば来年度事業に盛り込みたい」とした。
同橋は天竜川にかかる吊り橋で、床板、橋げたは木製。1985年に大規模な改修を行っているが、今年行った調査により、60本ある橋げたの一部が折れ、亀裂が入っていることも確認された。
伊那市の竜東地域を結ぶ生活道路としての需要も高く、村は当面の対応策も検討していた。 -
南箕輪村内に避難所案内看板設置
南箕輪村は住民との協働事業として、村内の公民館や小・中学校などの避難所に案内看板を設置した。黄色の目立つ看板で、有事の際に避難所がより分かりやすくなった。
県の補助事業を活用し、村が費用を負担して看板を作成。地区自主防災組織が看板を設置した。避難所は村公民館、村民体育館、小・中学校、保育園、各地区の公民館、信大農学部、上伊那農業高校の25カ所。
看板は「ひなん所 南箕輪村」の文字と全国統一の避難所のマークが書いてある。縦50センチ、横40センチ、高さは地上約1・5メートル。道路際の見やすい場所に支柱で立てた。
今回、横井戸や湧水など非常時用水源地の案内看板も作成した。 -
宮田村が中期財政見通し公表、健全化に向けて物件費削減など収支改善目標設定
宮田村は8日、2011年度までの中期財政見通しを村議会全員協議会に示した。対策を講じなければ来年度から赤字を計上。5年後の累積赤字は2億2300万円にのぼると試算した。そのうえで物件費の削減、村債の繰り上げ償還、村有地の売却などで、赤字に転落しないための収支改善策を示した。
昨年度までの決算状況、本年度予算を基礎に、国、県の動向などを加味して試算。
現状で推移した場合、07年度から11年度まで財源不足の状況が続くとした=グラフ参照=。
財政健全化を図るために、具体的な収支改善目標を立てて取り組むと説明。
物件費は本年度当初予算費で10%削減を断行し、5年間の累計で1億6800万円のカットを目標とした。
補助費についても必要性、効率性など加味して5年間で4300万円削減。
歳入では滞納整理の強化により村税の徴収率を向上し、村有地の売却などでも財源確保に努める。
また、安定的な黒字化を目指すため、将来にわたる財政負担の軽減にも着手。
長期的に公債費が財政を圧迫していることから、08年度に国からの交付税優遇措置が終了する村民会館建設時の村債の一部2億4300万円を繰り上げ償還(先払い)する。
これらの改善策を実施した場合、09年度に800万円の赤字を計上する以外は財源不足にならず、単年度収支で黒字の状態が続くと試算した。
ただ、物件費や補助費などは今までも削減に取り組んでおり、この日の全協でも「やっていくにはかなりの努力が必要」と村議から指摘も挙がった。
また、景気動向の変化や国の制度改正なども不透明なため、今後村は毎年度、当初予算の編成にあわせ財政見通しの修正を行う。 -
磐田市議会来駒、交流
霊犬早太郎伝説が結ぶ縁から駒ケ根市と友好都市協定を結んでいる静岡県磐田市の市議会議員ら32人が6、7日、駒ケ根市を訪れ、駒ケ根市の理事者や市議会議員らと交流したほか、観光地や企業などを視察した。
6日にアイ・パルいなんで開かれた対面式では中原正純市長が「友好都市協定を結んで来年で40周年となる。さらに関係が深まるようこれからもよろしくお付き合い願いたい」、北澤洋議長は「訪問して良かったと思ってもらえるようにしたい」とそれぞれ歓迎の言葉を述べた=写真。両市議会議員らは血縁者や知人が互いの市内にいることなどを話題にしながら、和やかに懇談していた。 -
箕輪町長選
立候補届出書類審査
1派のみ任期満了(11月28日)に伴う14日告示、19日投票の箕輪町長選挙の立候補届出書類審査が8日、町役場であった。出席したのは出馬表明している現職の平沢豊満氏(65)=無所属、沢=の後援会1派のみで、候補擁立に動いている住民有志グループは訪れなかった。
審査に訪れたのは平沢氏後援会の3人。町選挙管理委員会によると、書類は整っており、告示日当日の時間と場所の確認をして終了したという。
平沢氏は、町議会9月定例会一般質問の答弁で、「町内全域の後援会、地元の区、常会、多数の町民から力強いご推薦をいただいた」として、再選を目指し出馬を表明した。
町内全域に15支部を設置している平沢氏の後援会は、10日から各支部で集会を開き、平沢氏と唐沢哲朗後援会長が公約説明などを予定している。
無投票に危機感を示し「政策論争をしたほうがいい」と候補擁立に動いている住民有志グループは、「書類は役場でもらってきた。審査は当日(8日)に行く必要はない」とし、審査には訪れなかった。具体的な候補名は依然として明らかにしていないが、「擁立を進めている」としている。 -
箕輪町長選
立候補届出書類審査きょう任期満了(11月28日)に伴う箕輪町長選挙の立候補届出書類審査は8日午前8時30分から午後5時まで、町役場2階の大会議室である。
14日の告示まで1週間となり、これまでに出馬を表明しているのは、現職で再選を目指す平沢豊満氏(65)=無所属、沢=のみ。無投票ムードもある中で、立候補届出説明会(10月16日)に出席した住民有志グループは、候補擁立を進めている-とし、選挙戦になる可能性も残している。
14日の立候補届出は午前8時30分から午後5時まで町役場2階会議室。投票日は19日。 -
七久保浄化センター安全祈願祭
飯島町は2日、七久保新屋敷の現地で、町や上下水道運営協議会委員、施工業者ら約60人が出席し、公共下水道七久保浄化センターの安全祈願祭を行ない、工事中の無事故と期限内完成を祈った=写真。
七久保浄化センターは敷地面積約3000平方メートル、管理棟(床面積32平方メートル)移動脱水車棟(床面積223平方メートル)を建設。水処理はPCD(オキシデーションディッチ)方式、処理能力1日800立法メートル、対象地区は七久保区の北街道、南街道、新屋敷、新田、針ケ平など、計画人口1700人。汚泥処理工程で県下で初めて、生物処理による減量化システムを導入する。 -
箕輪町功労者表彰受賞式
06年度箕輪町功労者表彰受賞式は3日、町役場であった。受賞者3人に表彰状を贈り、長年の功績を称えた。
受賞者は芸術文化功労で千葉幸雄(耕風)さん(72)、消防功労で小林信さん(70)、保健医療功労で福島正昭さん(77)。本年度の3人を含めこれまでの受賞者は198人になった。
平沢豊満町長は、「今までのご活躍は枚挙にいとまがなく、功績に感謝と敬意を表する。ご健勝、ご多幸をお祈りする」と式辞を述べた。受賞者を代表して福島正昭さんは、「誠に光栄の極み。厚くお礼申し上げる。これからも表彰にこたえるよう努力したい」とお礼の言葉を述べた。 -
南箕輪村表彰式
南箕輪村の06年度村表彰式は3日、村役場講堂であった。9月に改正した表彰規則に基づき表彰状による表彰7人、感謝状による表彰2人。各分野で活躍した7人を表彰し、村のために寄付した2人に感謝状を贈った。
表彰状による表彰は産業振興功労で山崎重久さん(72)、征矢福二さん(70)、地方自治功労で清水亨さん(76)、社会福祉功労で征矢忠典さん(65)、人権擁護功労で原輝夫さん(77)、交通安全功労で山・ス喜美夫さん(71)、六波羅弘美さん(60)。感謝状による表彰は教育・福祉のため多額の寄付をした城取健太さん、日本画を寄贈した原誠二さん。
唐木一直村長は、「村民のためにご尽力いただき感謝申し上げ、敬意を表する。皆様が築いてきたものを引き継ぎ、さらに発展させ、明るい住みよい村づくりをしてまいる」と式辞を述べた。
受賞者を代表して清水亨さんは、「村が自立してよかったと思える日まで一丸となって頑張っていきたい。余生を村のために尽くすことをお誓い申し上げる」と感謝した。 -
伊南行政組合議会議員定数削減へ
伊南行政組合議会の議員定数等検討委員会(北澤洋委員長)は2日開いた議員全員協議会で、議会を構成する伊南4市町村の各定数からそれぞれ1を削減し、現行の合計21を17とする議員定数削減案を示して議員の理解を求めた。これにより各市町村別の定数は駒ケ根市7、飯島町4、中川村3、宮田村3となる。新定数の適用時期は07年4月30日が適当としている。
今年2月に設置された議員定数等検討委員会は削減の必要性や削減数などについて各市町村議会の意見を参考にしながら検討してきた。 -
伊南行政組合議会第5回臨時会
伊南行政組合議会は2日、第5回臨時会を開いた。伊南行政組合消防本部・北消防署の建築工事請負契約の締結と、契約に伴う一般会計補正予算について審議、採決し、いずれも原案通り可決して閉会した。
消防本部・北消防署の完成時期は当初計画していた08年から1年前倒しして07年10月としている。庁舎は鉄骨2階建てで述べ床面積は約1630平方メートル。訓練塔2棟、駐輪場を含めた工事一式の契約金額は3億2865万円で、業者は指名競争入札により赤穂・小澤・富貴屋建設共同企業体。機械設備工事は光洋設備で契約金額は5229万円。電気設備工事は小林電気商会で契約金額は5282万円。
一般会計補正予算は歳入歳出にそれぞれ2290万円を追加、総額18億6079万円となる。 -
ネパール訪問団結団式
駒ケ根市は1日夜、国際協力友好都市協定締結5周年を記念してネパール・ポカラ市を今月訪問する友好親善市民訪問団の結団式を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。団員ら約30人が出席し、訪問に向けての意気込みを新たにした。団長を務める中原正純市長は「ネパールとはこのところの政情不安などから思うような交流ができなかった。この訪問が今後の両国の発展と平和のために少しでも役に立つよう願う。元気に行って所期の目的を果たし、元気に帰って来たい」とあいさつした=写真。
訪問団は33人。中原市長をはじめ、北澤洋市議会議長、駒ケ根青年海外協力隊訓練所の加藤高史所長、ネパール交流市民の会などの団体代表者らが参加するほか、一般市民からの希望者も十数人含まれている。
計画によると訪問団は11日に中部国際空港からバンコクに向けて出発。12日にネパールに入り、13日にポカラ市着。記念式典など公式行事に出席するほか、青年海外協力隊員の活動を視察するなどして19日に帰国の予定。 -
功労表彰は前村議ら8人
中川村は1日、基幹集落センターで06年度功労者表彰式を行い、鈴木信前議長をはじめ前村議ら自治功労6人、社会福祉功労1人、感謝状贈呈1人の合わせて8人の栄誉をたたえ、表彰した。
曽我村長は「村議として、行政機関の委員として、ボランティア活動で村政の発展、住民福祉の向上に尽力していただいた。また、村の振興のために多額な寄付をいただいた」と受賞者に敬意を表し、感謝した。
受賞者は「合併問題や議員定数問題など厳しい状況の中、自分なりに精いっぱいやってきた」「厳しい時代だが、村民のための中川村であってほしい」「一村民として、村の発展に尽くしたい」とそれぞれあいさつした。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
◇自治功労▽鈴木信=村議12年、うち議長4年、監査委員4年▽北島文憲=村議12年、うち副議長4年、社会福祉委員長2年▽市瀬拓朗=村議16年、副議長4年、社会経済委員長2年▽坂下純=村議13年、うち総務文教委員長4年▽平沢進=村議12年、うち総務文教委員長4年▽細田繁明=固定資産評価委員18年◇社会福祉功労▽故・細田こう=村保健師27年余、ボランティアグループリーダー、前「麦の家」ホーム長
◇感謝状贈呈=中川ゴルフセンター(宮下進・小林和良代表)、会社精算に伴い、200万円寄付 -
箕輪町議会臨時会
大型パチンコ店進出反対の陳情を採択箕輪町議会臨時会は2日開き、一般会計などの補正予算案3件を原案通り可決、大出地区への大型パチンコ店進出反対の陳情を採択して閉会した。
一般会計補正予算は歳入歳出の予算総額に各9886万4千円を追加し、総額を81億1523万8千円とする。歳出の主なものは西部診療所を改築し高齢者ふれあいサロンを整備する地域介護・福祉空間整備等事業費2825万円、北小河内地区への防災倉庫設置ほか災害対策費453万6千円など。
防災倉庫は、北小河内区は7月の豪雨災害で被害を受けまだ危険があること、北小河内自主防災会が組織されていることなどから、同地区に設置する。場所は北小河内公民館駐車場。建設面積14・14平方メートル。発電機付投光器2台、テント、メガホン、折りたたみ式リアカー、水タンク、手動式浄水器などを配備する。倉庫の管理は自主防災会が受け持つ。
陳情は、大出区宮の西にオーギヤ(本社・愛知県豊橋市)が計画する大型パチンコ店の出店に反対するもので、箕輪北小学校PTA、北小を考える会、北小パトロールの会の3者の連名で陳情書、大出区長が嘆願書を提出。町議会は2件とも採択した。 -
箕輪町西部診療所改築で高齢者ふれあいサロン整備
箕輪町は、上古田にある町直営の西部診療所を、老朽化に伴い改築し、診療室を含む高齢者ふれあいサロンを整備する。2日の町議会臨時会で補正予算案が可決された。
西部診療所は64年12月建設で、老朽化が進んでいる。町は、診療所の待合室がサロン的な場になっていることに着目し、診療所を改築し、診療機能を残しながら高齢者のふれあいの場を整備する。近隣の箕輪西小学校の児童や上古田保育園の園児と交流できる空間も確保する。
国の地域介護・福祉空間整備等事業の市町村提案事業で採択された。総事業費は2825万円。国の補助金は2千万円。
既存の診療所を解体し、同じ場所に現行と同規模のサロン・診療所を建設する。面積は約130平方メートルで、その内診療室は約30平方メートル。
11月中に地元西部地区(上古田区、下古田区、富田区、中曽根区)に説明し、診療所を解体。設計に入る。06年度内の完成を目指す。工事期間中は、上古田公民館に仮設診療所を設ける。
平沢豊満町長は、「受診者は少ないが切り捨てるのはどうか。病気に対する安心度を考えると、充実はできないが現状維持で予防に努められたらと思う。診療施設というよりは予防施設とし、ふれあいサロンに付随した診療所として考えていきたい」との方針を示した。
西部診療所の診療日は毎週月・木曜日。診療時間は午後2時から4時まで。福島病院=松島=の福島雅夫医師が担当している。年間の診療日数は95日前後。受診者は西部地区住民で、ほとんどが70歳以上の交通弱者。年間約470人が利用している。