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南箕輪村福祉計画策定懇話会
障害福祉計画を協議南箕輪村福祉計画策定懇話会(山本昭子会長)は8日夜、村役場で開き、村が06年度中に策定する障害者福祉計画案の説明を受け、協議した。
懇話会は05年12月に設置。委員は19人。高齢者及び障害者福祉計画の策定、見直しの検討が任務で、これまで介護保険事業計画、老人保健福祉計画の審議をした。
障害者福祉計画は、06年4月に施行された障害者自立支援法により市町村に策定が義務付けられている。村は、障害保健福祉サービスの確保のための方策を定め、村の障害者施策を総合的かつ計画的に推進するため、村第4次総合計画基本計画に即して策定する。計画期間は07年度から11年度まで。
計画案は、主な整備目標に▽ニーズに応じた相談支援体制の確立▽安心して地域で暮らすための支援体制の整備▽就労・日中活動支援の充実-を挙げ、施策展開の具体的な方向を示している。
村が、障害者自立支援法の概要と障害福祉計画案を説明。今後、懇話会の意見を参考にして計画を策定する。 -
新エネルギービジョンまとまる
伊那市の恵まれた自然資源を新エネルギーに変え、持続可能な自然共生都市を目指す「地域新エネルギービジョン」がまとまり、策定委員会(小池正雄委員長、12人)が9日、小坂市長に報告した。伊那市にふさわしい新エネルギーとして流水を活用した中小水力発電の導入などを挙げた。
ビジョン策定は、化石燃料に代わる新エネルギーの導入を推進するもの。基本方針に、新エネルギー導入による環境負荷の軽減、市民・事業者・行政の協働体制での推進をすえ、基本方針や新エネルギー導入・普及を図るための重点プロジェクト、推進手段、実施スケジュールなど盛った。
重点プロジェクトは▽バイオマス資源の積極的な利活用▽豊富な日射量を利用した太陽光発電の導入▽新エネルギーに関する市民・事業者への啓発竏窒ネど7つ。住宅や集会施設への木質ペレットボイラ・ストーブ導入など市、市民、事業者それぞれの役割も示した。
入笠山縲恷ュ嶺高原への大型風力発電については、災害の恐れや希少猛きん類への影響などが懸念されることから「慎重に検討すべき」とした。
小池委員長から、新エネルギービジョンの概要説明を受けた小坂市長は「自然豊かな市内には水量があり、再生可能なエネルギー。永続的なエネルギーが供給できるように、施策を展開していきたい。住民に省エネを喚起していかなければならない」と述べた。
庁内に推進ワーキンググループを設け、重点プロジェクトを推進していく。
市民に対し、ビジョンの概要をまとめたダイジェスト版を全戸配布する。 -
加治木今氏出馬の意向
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)に新人の加治木今氏(51)=無所属、町四区=が立候補する意向を固めた。同区の現職小原恒敏氏(4期)の引退を受けての出馬。加治木氏は同市内の洋裁・料理学校「やまと文化専修学校」校長。飯田風越高校卒。
新人の立候補表明は2人目。 -
4月1日 第3セク・公社が事業統合
伊那市が出資している5つの第3セクター・公益法人の事業統合協定書調印式が8日、市役所であった。4月1日に事業統合し、健全経営を図り、営業の連携や経営改善、職員能力のレベルアップ、共同宣伝による集客力アップなどの効果を上げる。
合併に伴い、伊那市総合開発(小坂樫男社長)、伊那市振興公社(酒井茂理事長)、高遠町振興公社(伊東義人理事長)、長谷開発公社(宮下市蔵理事長)、南アルプス生涯学習振興協会(同)の組織を再編。採算性が求められる事業を伊那市総合開発、公益性が求められる事業を伊那市振興公社に編入する。3月31日に解散する高遠町振興公社、長谷開発公社、南アルプス生涯学習振興協会は、それぞれ理事会で解散や残余財産の処分を議決した。
調印式後、小坂社長は「経営的に難しいが、広域の良い面が出てこなければいけない」とあいさつ。ほかの理事者も「市民に喜ばれ、満足されるサービスを提供するため、職員一丸となって取り組みたい」と地域の活性化、住民の福祉増進につながることを期待した。
総合開発は、温泉浴場施設や旅館の経営、観光みやげ品の製造・販売などを営み、振興公社は、緑化の促進、生涯学習活動の推進、農林・観光振興、都市との交流などの事業を展開。
解散する公社などに欠損金があった場合は、基金の取り崩しで解消。残余財産は伊那市に寄付する。
役員は、それぞれの役員会で決定する。 -
南箕輪村議選 原悟郎氏が出馬表明
4月26日の任期満了に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の原悟郎氏(61)=農業、大泉=が8日、2選を目指し出馬を表明した。
原氏は「安心安全で活力ある、人に優しい村づくりを意識して自覚を持ちながら活動してきたと思っているが、1期4年ではまだまだ十分な活動ではない」と出馬を決意した。
「住民の声を反映し、身近な村政」などをテーマとし、▼本当に弱い立場の人を守る福祉行政▼未来を担う子供たちを大切にする行政▼住民の声を聞き、住民代表として公平・公正な立場で、信頼を築き約束を守り確実に実行できる行政竏窒ネどの行政理念を挙げている。 -
昨年7月豪雨災害検証、防災にシンポジウム
昨年7月の豪雨災害を検証し、今後の防災について考えるシンポジウム「平成18年7月豪雨と上伊那の土砂災害竏猪「来への提言竏秩vが7日、辰野町の町民会館であり、関係者や一般参加者ら800人以上が詰め掛けた。
主催は、上伊那8市町村、県治水砂防協会上伊那支部、伊那建設事務所でつくる実行委員会。基調講演や事例発表、パネルディスカッションを通して、災害の悲惨さを後世に語り継ぐとともに、災害から命を守るための情報発信の場とした。
事例紹介では、被災地域、消防や警察、自治体などから7人が発表。人家への土砂流入を防ぐことや区民の避難誘導などにあたった箕輪町北小河内区長の丸山全二さんは「想像を絶する凄まじいものだった」と当時を振り返り「自主防災組織が有効に機能できるようにしていく必要がある」などと今後の備えについて語った。
パネルディスカッションのテーマは「不測の土砂災害にいかに備えるか」。信州大学の平松晋也教授の進行で、伊那市、箕輪町、辰野町の首長、伊那建設事務所長、県砂防課長5人が討論した。
土砂災害による被害について原義文県砂防課長は「土砂災害がよく発生する降雨のピークが過ぎると安心してか、遅れて発生する土砂災害に対応できていないことがよくある」と指摘した。
土砂災害防止への今後の取り組みで、箕輪町の平沢豊満町長は「情報の発信と収集の体制を重点的に考えていきたい」と述べた。 -
介護納付金分30%アップで答申
宮田村国民健康保険(国保)運営協議会は7日、村の諮問通り40歳から64歳までの国保被保険者が納付対象の「介護給付金分」について税率改定し、額にして平均30・6%の引き上げを認める答申を清水靖夫村長にした。全ての国保被保険者が対象となる「医療給付分」は据え置くよう求め、国保財政が長期的に安定するよう、医療費の分析、保健予防事業の充実など要望も盛り込んだ。
3月村議会で条例改正案を可決し、税率改定すると、新年度から対象者の介護納付金分納税額は平均で年額約6300円アップし、26960円となる。
村の国保税の改定は、医療給付分20%、介護給付分40%をそれぞれ引き上げた2005年度以来2年ぶり。
村内の国保被保険者は昨年末現在3064人で、そのうち今回の改定の対象者は857人で、実施されると会計への増収分は504万9千円を見込む。
本年度は予定していた4300万円の基金取り崩しをせず、前年度からの繰越金で対応したが、村の国保会計は厳しい。
「増収が見込めず、増税しなければ基金の取り崩しで対応するほかない」(村住民福祉課)状況。2007年度も4400万円の取り崩しを見込むが、本年度末の基金残高は5500万円余で底をつきかけている。
08年度には75歳以上の高齢者が国保とは別の保険になる国の制度改革が控えているが、「今後も単年度ごとの見直し検討は必要」(同課)な情勢だ。 -
箕輪町議選
現職の平出政敏氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の平出政敏氏(64)=農業、北小河内=が5日、2選を目指し出馬を表明した。
平出氏は、「1期目は毎日が勉強だった。及ばずながら議員の役割を果たせるようになったかと思う。初心に戻り4年間の経験を生かしながらやっていきたい」とする。1月31日の後援会役員会で出馬を決めたという。
「町第4次振興計画を重視した取り組みを進めたい」として、テーマに「夢と希望と誇りを持てるまちづくり」を掲げる。公約に▼少子高齢化社会の中、医療・介護福祉や子育て支援▼農・工・商バランスのとれた産業振興▼地域(区)格差のない安心・安全なまちづくり(建設事業の受益者負担の撤廃など)-を挙げている。 -
環状北線 07年度に供用へ
国土交通省関東地方整備局は6日、06年度補正予算を発表した。上伊那は、環状北線ほか2線街路事業(7億5千万円)、中川村縲怏コ伊那郡大鹿村の主要地方道松川インター大鹿線(2億円)が盛り込まれた。
伊那市御園区を通る環状北線は延長896メートル。中央自動車道・伊那インターチェンジと国道153号線を東西に結び、JR飯田線と立体交差させる。
05年度に続き、JR横断部の下部工を施工。補正予算で上部工を工事する。踏切を除去することで、渋滞緩和。07年度から供用可能となり、中心市街地への交通量を減らし、市内の交通環境の安全を図る。
全体工期は98縲・7年度。事業費は54億円。
一方、松川インター大鹿線(延長1・26キロ)は、大鹿村民の生命線道路として新設バイパスを新設。トンネル工工事を推進する。 -
議員定数、宮田村議会と区長会が懇談へ
宮田村議会全員協議会は5日開き、議員定数の適正規模について意見を聞こうと、区長会と懇談すると確認。住民の意向を聞く一環で、早期実施を申し入れる。
同村議会は昨年末、削減などを前提にしない形で定数適正規模に向けた検討を開始。
一方で昨年の区長会は年末の村長要望に、議員定数削減の必要性を盛り込んでいた。
議会内部では定数維持、削減で意見が分かれているが、来春の村議選に間に合わせるためには今秋ころまでには意見をまとめなければならない状況。
この日の全協では新年度の議員報酬についても話し合い、本年度据え置きの条例規定額から5%減額で意見が一致し、村に申し入れる。今後特別職報酬審議会、3月議会を経て決まる。 -
箕輪町議会活動検討特別委員会報告
定数減に伴い2常任委員会に箕輪町議会活動検討特別委員会(8人、松崎久司委員長)は5日、4月の町議会議員選挙から議員定数が18から15に削減されることに伴い、議会常任委員会を現在の3常任委員会から2常任委員会に再編するなどの検討結果を上嶋貞一議長に報告した。
特別委員会は06年の6月議会で設置し、常任委員会構成と議会の活性化の2点を調査、検討。町議会定数研究特別委員会のときの「住民アンケート調査」「区長及び各種団体長との懇談会」の意見や他町村の動向を参考に6回の委員会を重ね、結論をまとめた。
常任委員会は、現在の3常任委員会(総務文教、社会福祉、経済建設)を2常任委員会(総務産業、福祉文教)とする。所管は、総務産業が総務課(消防室)、経営企画課、税務課(収納対策室)、産業振興課、農業委員会、建設水道課、会計課、議会・監査事務局、その他委員会に属さない事項。福祉文教は住民環境課、保健福祉課、教育課、生涯学習課。
定数は総務産業が8人、福祉文教が7人。議長は総務産業に所属するが、議会の同意を得て辞退し両常任委員会へ出席して発言できるようにする。
議会運営委員会の定数は5人、資格審査特別委員会と懲罰特別委員会はいずれも5人とする。予算決算の特別委員会は設置しない。
議員報酬については、「適正な引き上げが必要」とし、理由に議員活動に専念できる幅広い人材確保を挙げ、特に若い世代の取り込み、女性議員の掘り起こしと環境整備の必要性を示した。長期休職議員の報酬の減額を実施するための条例一部改正も盛り込んだ。
議会活動活性化については、議会全員協議会の定期的開催など新体制の中で検討・研究する事項を掲げた。「議会活動が見えにくい」などの町民意見を考慮し、議会と町民が身近になるための模擬議会や休日・夜間議会の実施、議会広聴活動の充実、透明化を図るため正副議長選挙の立候補制導入の実施なども挙げた。
報告を受けた上嶋議長は、「検討結果を尊重し、運営に役立てる」と答えた。常任委員会の構成、長期休職議員の報酬減額の条例一部改正は3月議会に議員提案する予定。 -
南箕輪村特別職報酬等審議会
南箕輪村の第1回特別職報酬等審議会が5日、村役場であり、唐木一直村長は委員会に対して特別職職員の報酬等について白紙諮問した=写真。
諮問事項は▽村議会議員の報酬額の改定▽村長および助役の給料額の改定竏窒ノついて。
唐木村長は「村の財政状況には厳しさもあるが、行政改革などに伴い順調な運営をさせてもらっている。議員については4月から定数10人に減る中、郡下でも低い状況にあることを加味してほしい」と語った。
本年度の月額給料支給額は村長が64万7100円、助役56万8230円。附則改正でそれぞれ10%と7%の引き下げをしている。
議員の報酬月額は本則通りで18万3千円だが、上伊那では下から2番目に低い。
一方、南箕輪村では本年4月1日より議員定数が10となるため、議員報酬全体は約36%、約1800万円が減額となる。
答申期限は23日。 -
宮田村議会常任委員会「総務厚生」「産業文教」に再編、2委員会体制は維持
宮田村議会全員協議会は5日開き、所管職務量で不均衡があった2つの常任委員会を再編すると決めた。これまでの総務委員会を「総務厚生委員会」に変更し、総務課、住民福祉課の所管。産業建設委員会は「産業文教委員会」となり、産業建設課に加え新たに教育委員会を所管する。3月議会で条例改正し、4月から新体制となる。
村の行政改革に伴い、常任委員会も2004年に3から2委員会体制に移行。しかし、総務委員会に所管職務が集中する傾向にあり、不均衡の是正が以前から課題としてあがっていた。
昨年末の地方自治法の改正により、議員が「複数の常任委員会に所属」することも可能になったが、同村議会は従来通り、2委員会体制を維持し、複数所属は実施しないこともこの日の全協で確認した。 -
伝統的な手法で恒例の寒仕込み
飯島町のひかり味噌(本社・下諏訪町、林義博社長)の飯島グリーン工場で3日、恒例の寒仕込みがあった。製造担当者や若手社員ら約50人が、伝統的な手法による天然醸造味噌づくりに精を出した。
「匠の心」を受け継ぎ、みそづくりの知識と技術の習得を目的とした年1回の行事。
社員らは工場敷地内にある松尾大社分院に参拝した後、昔ながらのみそ玉づくりやみそ踏みをし、124トンを仕込んだ。
原料は北海道産大豆、宮城県産ササニシキ、室戸沖の海洋深層水から採取した「天海塩」を使用した。
この日仕込んだみそは、夏の土用まで自然発酵させ、別のタンクに移す「天地返し」の後、さら熟成させる。1部は本社工場の天然蔵に移して、熟成させて、販売する。熟成の度合いや性状の違いにより、「名匠」「匠」「慶」などのネーミングで贈答商品として出荷されるという。
大西邦男専務は「1年中で最も寒い寒の内は、空気中の雑菌が少なく、みそを仕込むのに適している。天然醸造は自然に任せて、1年掛けて、(温度を)ゆっくり上げて、ゆっくり下げて、熟成させ、香り高く、奥深い味わいになる」と話している。 -
箕輪町議選
現職の唐沢荘介氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の唐沢荘介氏(65)=会社役員、上古田=が1日、3選を目指し出馬を表明した。
唐沢氏は、「2期の実績、経験を生かしたい。8年間で勉強させてもらったので、行政にしっかり携わっていきたい」とする。区の総会、区内の各常会、地区の拡大委員会などを通じて立候補の承認を得たという。
「行財政改革の推進」を掲げ、公約に▼官民協働で福祉のまちづくり▼ずくとアイデアで協働のまちづくり▼安全、安心のまちづくり(防災強化)▼子育て支援と高齢者対策-を挙げている。 -
箕輪町特別職報酬等審議会答申
議員本則月額3%増額
町長10%、助役5%、教育長5%減額箕輪町特別職報酬等審議会(中村昭吾会長)は1日、平沢豊満町長から白紙諮問を受けた07年度の特別職報酬等の額の改正について、現行の減額率を緩和し給料月額で町長10%、助役5%、教育長5%の減額、議員報酬額は本年4月の町議会議員選挙から定数18を15に削減することなどから本則の報酬月額を約3%増額し抑制措置は行わないとする答申をした。改正した場合の町財源は、06年度比で約564万円の歳出削減となる。平沢町長は、「答申を重く受け止め、内容を尊重しながら最終確定したい」と述べた。
審議会は、抑制措置の方法を町民に分かりやすくするため、現行の月額に対する給料の減額分を期末手当から減額する方法を、他市町村と同じく給料月額自体を減額し期末手当にも反映させる方法に変更することを示した。
本年度は、給料月額に対し町長23%、助役・教育長13%相当分を減額しているが、年間支給額で算出すると減額率は町長16・7%、助役9・3%、教育長9・8%となっている。答申通り町長10%、助役・教育長5%の改正がされた場合、減額率の緩和は町長6・7%、助役4・3%、教育長4・8%となる。
改正後の年収は、町長1241万5140円(現行1149万3840円)、助役1057万8630円(1009万6230円)、教育長843万2950円(800万5128円)。
議員報酬は、4月の町議選から定数が3削減され、「一層住民の付託に答えられる人材を確保する必要がある」とし、近隣市町村の議員報酬額を考慮した結果、本則の月額を増額する。本則の月額改正は97年10月1日以来となる。現在している月額に対する3%相当額の削減措置は行わない。実施は4月30日から。
改正後の月額は議長31万7千円(現行30万8千円)、副議長25万3千円(24万6千円)、委員長24万3千円(23万6千円)、議員22万7千円(22万円)。議員の報酬を辰野町の議員報酬額と同額にした場合の改定率約3%を議長、副議長、委員長にも適用し算出した。 -
宮田村国保税率改定、介護納付金分30%の引き上げへ
宮田村国民健康保険(国保)運営協議会は1日、40歳から64歳までの国保被保険者が納付の対象となる「介護納付金分」の国保税率について平均30・6%の引き上げを行ないたいとする村の諮問を審議、了承した。3月議会で条例改正案を提出する見通しとなり、認められれば4月から該当者は平均で年額約6300円多く国保税を納めることになる。
村の国保税率(あん分率)の改定は、医療給付分20%、介護納付金分40%をそれぞれ引き上げた2005年度以来2年ぶりとなる。
国保会計は厳しい状況だが、本年度予定した4300万円の基金繰り入れをせず、前年度からの繰越金で対応できたことなどから、医療給付分については「据え置き」とした。
ただ、介護納付金分については02年度から単年度赤字の状態。本年度も340万円、新年度も420万円の赤字を見込み、6年間の累積は1200万円に達する見通し。
そのため過去最大の上げ幅となった05年度に続き、大幅な引き上げ改定に踏みきる運びとなった。
村内の国保被保険者は昨年12月現在3064人で、そのうち今回の改定の対象となる介護納付金の納付者は857人。
村は現況を協議会に説明。税率に関して「やむなし」の意見で了承したが、大幅な改定になるため被保険者への説明を求めた。 -
箕輪町議選
現職の上嶋貞一氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の上嶋貞一氏(67)=農業、三日町上棚=が30日、3選を目指し出馬を表明した。
上嶋氏は、「多くの支持者から強い要請を受けて立候補を決意」した。現在、町議会議長を務める。
「住民主役の社会福祉、安全安心のまちづくりに取り組みたい」とし、「今まで培った経験を生かし、議会の活性化、議員の資質の向上に努めたい」としている。 -
南箕輪村新時代のむらづくり懇談会始まる
南箕輪村は30日夜、新時代のむらづくり懇談会を村内2カ所で開いた。6日まで各地区で開く懇談会の初日で、第4次総合計画の基本計画案などを説明し住民の意見を聞いた。
村は06年9月、むらづくり委員会から第4次総合計画などの答申を受け、答申を基に各種計画を検討してきた。今後の村の骨格となる総合計画について、村長班と助役班の2班編成で各地区に出向いて住民に説明し、意見交換をして住民の意見を反映する。
唐木一直村長らが出席した久保コミュニティセンターには住民40人が集まった。村長は「住民生活に密着した福祉、医療、教育は特に充実させたい。計画をどう実践するかが大事。職員一丸となって進めるが、職員数もかなり減るので住民の協力をお願いしたい」とあいさつした。
村は基本計画、財政計画、実施計画を全戸配布した懇談会資料を基に説明した。「基本計画は住民、地域、行政が手をとり、住みよいむらづくりを着実に進めたいというむらづくり委員会の思いが反映した計画」とし▽子育て・教育・文化▽健康・福祉▽自治・協働▽生活・環境▽産業・交流-の5分野別に概要を示した。
意見交換では、商店や遊戯センターなどの撤退後の跡地問題で、進出時に何らかの契約を求める意見があったが、「倒産などで撤退することに関して行政として約束はできない」として理解を求めた。基本計画の保健・医療の具体策の質問には、「村には個人医院が少ない。身近なところに医療機関が必要なので行政としても働きかけしたい」とした。 -
明るい選挙ポスター展
駒ケ根市選挙管理委員会は明るい選挙啓発ポスター展を市役所1階ロビーで開いている。市内の小・中学生が昨年の夏休みなどにそれぞれ制作し、市のコンクールに出品した作品56点が展示されている=写真。
同市では4月に県議会議員選挙のほか、市議会議員選挙が行われる。 -
交通ネットワーク検討会で住民アンケート結果を報告
「第2回伊那地域における新たな交通ネットワークシステム構築のための検討会」が30日、市役所であった。地域住民アンケート結果から、運転免許保有者の交通機関利用への転換は難しい結果となった。また、伊那竏猪リ曽間の連絡バスを「利用してみたい」は伊那25%、木曽48%と差が開いた。
検討会は▽新市発足に伴う旧市町村の生活交通のあり方▽権兵衛トンネルを利用した広域的な交通ネットワーク竏窒ネどを検討。交通の実態や公共交通機関に対するニーズを把握するため、2700世帯を対象に、アンケートを取った。有効票44・5%。
運転免許の保有率は80%を上回り、バスの利用頻度は「全くしない」が72%を占めた。「ある」と答えた利用者は年2縲・回が多く、月1回以上は3%未満だった。バスの利便性が良くなっても利用しない人は44%。
運転免許を持たないなど交通不便者の主目的地は医療機関が最も多く、交通手段は車での送迎、バス、タクシーなどだった。不便さが解消されれば、外出の機会が増える実態も明らかになった。
伊那竏猪リ曽間の連絡バス利用について、伊那は「全く利用する可能性がない」が34・3%で「ぜひ利用してみたい」「利用してみたい」を上回った。
石沢孝座長=信州大学教育学部教授=は「時間や料金設定、運行本数を検討すれば、JR木曽福島駅への利用など需要はあるのではないか」と話した。
2月上旬から、公共交通、観光交通、利用者らの現状や問題点をヒアリング調査する。
3月中旬に第3回の検討会を開く。結果を結果を踏まえ、新年度に新市の総合的な交通体系の基本方針をまとめる。
構成員は行政機関、バス・タクシーの交通事業者、高齢者クラブ代表など利用者ら20人。 -
記者室
「嫁して3年子なきは去る」「女は子どもを産む道具」などと言われていた戦前ならともかく、現在の柳沢厚労相の発言「(女性は)産む機械、装置」に仰天「機械って言っちゃ申しわけないけど」と挟む所を見ると、口を滑らしたというわけでもなく本音のようだ▼「案ずるよりも産むが易し」ということわざがあるが、現実は今も昔もお産は命掛け。医療は発達しても、産科医不足で医療環境は悪い。少子化対策の旗降り役が女性を「産む機械」と見なしていたとは。さしずめ施策は「整備し、油でもさせばいい」なのか▼安倍内閣は政治と金の問題で既に足元ぐらぐら。厚労相の一言が追い討ち。有権者の半分以上は女性、夏の参院選、女性を怒らすと、どうなるかな(大口国江)
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07年度予算案村長査定、予算額本年度当初とほぼ同規模に
宮田村の2007年度当初予算案の村長査定は25、26日に行った。一般会計の予算規模は、目標とした本年度当初並み(約32億9500万円)になる見通し。発表は2月22日ころを予定している。
清水靖夫村長は昨年11月、すべての事務事業を白紙から積み上げる「ゼロベース予算」を07年度予算の編成方針に示し、各課の要求事業を査定。
当初基金繰り入れを見込まない考えも示したが、歳出に歳入が追いつかない厳しいなかでの編成は続いている。 -
箕輪町議選
現職の藤田英文氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の藤田英文氏(64)=農業、大出=が29日、2選を目指し出馬を表明した。
藤田氏は、「1期目に自治体の本質を勉強した。2期目に、勉強したことを具体的に形として残したい」と出馬を決意。後援会から出馬要請を受け、常会や親戚の了解も得たという。
政治理念に▼国政には格差社会の是正▼県政には後戻りしない県政-を掲げる。町政に臨む公約に▼豊かな農業・工業・商業の資源を生かして財政力を上げ活力ある町に▼直面する課題として下水道工事の促進を図る-などを挙げている。 -
県議選 赤羽公彦氏出馬断念
今春の県議選・上伊那郡区への出馬が注目されていた辰野町の赤羽公彦氏(61)が出馬を断念した。28日夜、下辰野公民館で開いた後援会総会で明らかにした。
赤羽氏は元町議会議員で、前回(03年4月)の県議選に出馬し落選した。
総会は54人出席。小沢惣衛会長が、「幹事会では出馬を断念せざるをえないという結果になった」と報告。今選挙は定数が3から2になることもあり「非常に厳しい情勢」とし、「このまま埋もれさせるにはもったいない人材。ここで力を蓄えて次に、という願いがある。出馬はしなくても後援会は存続したい」と述べた。
赤羽氏は、「本当に厳しいと感じている。(前回に)3千票上乗せしないと当選しない。よくよく考えても上乗せ2千票くらいで、非常に厳しい。よほどのことがない限り小休止。非常に辛い思いでいっぱい」と述べ、「自分の哲学は『自らの手、自らの力で稼いで生きていくことが一番大事』。どういう立場、状況にあっても実践していきたい。着実に、地道に精一杯歩いていきたい」と話した。 -
南ア世界自然遺産登録へ
南アルプス世界自然遺産登録に向け29日、伊那市、飯田市、諏訪郡富士見町、下伊那郡大鹿村の4市町村で長野県連絡協議会を立ち上げた。南アの自然を保全し、後世に継承していくため、各市町村の英知を結集し、連携を図る。
協議会は、4市町村の首長、議長ら12人で構成。会長は小坂樫男伊那市長、副会長は他3市町村長が務める。事務局は、伊那市役所政策推進課に置く。
07年度は、シンポジウムを開くなど連携・協力体制の確立に向けた情報の共有化や、自然についての学術調査などに取り組む。事業費は100万円で、人口割・面積割などから4市町村が負担。伊那市は41万6千円。
設立総会で、規約や役員選出、07年度事業などを決めた。
小坂会長は「登録までの道のりは長く、一筋縄ではいかないと思う。南アを自然のまま後世に伝え、観光面で生かしたい」とあいさつ。各副会長も「南アの自然のすばらしさを見つめ直し、世界に向けて情報発信できれば」「自然の中で生かされ、命をつないでいることを再確認することが大事」と期待を寄せた。
世界遺産登録運動は静岡県、山梨県、長野県の10市町村で展開。2月28日に、山梨県南アルプス市で3県の関係市町村で構成する連絡協議会を設立する。
南アは日本の中央に位置し、標高3千メートル級の高山が連なる。特別天然記念物ニホンカモシカやライチョウをはじめ30種類以上が確認され、キタダケソウなど南ア固有種もいる。
世界遺産登録にする範囲は今後、決めていくが「登録で規制が強いだけでなく、だれでもが世界遺産に接するようにしなければ価値がない」との意見もあった。 -
県議選 上伊那郡区、小原氏県政報告会
県議選上伊那郡区に立候補を表明している現職の小原勇氏(58)は28日夜、地元の宮田村民会館に約350人を集めて県政報告会を開いた。今春の選挙に向け「現職が必ず1人は落ちる厳しい戦いだが、定数削減を真摯に受け止め戦う。引き続きこの地域から発信し、地域に還元していきたい」と支持を求めた。
宮下一郎代議士、清水宮田村長、高坂飯島町長、唐木南箕輪村長らも駆けつけ激励。4年間の実績を高く評価し、「人柄、実行力申し分ない。議席確保に向けて力を結集しよう」と呼びかけた。
小原氏は地域主権を訴えてきた議会活動を振り返り「誰が県知事になろうとも主人公は県民一人ひとり。全ての人のために開かれた県政であるべきで、前田中県政の良かったことは継続すべき」と話した。
小原氏後援会は2月11日午後6時半から宮田村内で事務所開きを行ない、飯島町、中川村にも事務所の開設を予定している。 -
新時代のむらづくり懇談会30日から
南箕輪村は30日から、新時代のむらづくり懇談会を村内各地区で開く。多くの住民の参加を呼びかけている。
06年9月、むらづくり委員会から第4次総合計画などの答申を受け、答申を基に各種計画を検討してきた。今後の村の骨格となる総合計画について、村長や助役が出向いて住民に説明し、相互の意見交換をして、第4次総合計画に住民の意見を反映する。懇談会では、村政全般にわたる意見も聞く。
開催は各地区の公民館など。時間は午後7時半から9時ころまで。1月の広報と一緒に配布した懇談会資料を持参する。問い合わせは総務課企画係(TEL72・2104内線103、104)へ。
開催日、場所は次の通り。
▼30日=久保コミュニティセンター、中込公民館▼31日=塩ノ井公民館、北殿公民館▼2月1日=南殿コミュニティセンター、田畑公民館▼2日=神子柴公民館、沢尻コミュニティセンター▼5日=南原コミュニティセンター、大芝公民館▼6日=西部地区館、北原公民館 -
駒ケ根市が県広報コンクール優秀賞
県と県広報協会が行う06年市町村広報コンクールの広報映像の部で駒ケ根市の行政番組「貯金体操 夏の陣!」が県下で唯一の優秀賞に選ばれた。作品は筋力が衰えがちな高齢者向けに制作され、ケーブルテレビ「エコーシティ・駒ケ岳」の行政チャンネルで週1回放送されているシリーズのうちの1本で、06年7月25日縲・月1日にかけて放送された約16分の番組。同市職員で健康運動指導士の赤羽知道さんが筋力を蓄える「貯筋体操」を女性市民2人に指導するもので、「貯筋じゃ縲怐v「借筋ダー」というオリジナル・キャラクターが登場するなどユーモラスな内容が市民の好評を博している。
制作に中心的にかかわった市秘書広報課の春日崇さんは「入賞できるとは思っていなかったので驚いている。スタッフも出演者も楽しみながら制作に当たったのだが、それが良かったのかもしれない。作品が評価されてうれしい」と喜びをかみ締めている。
同作品は日本広報協会主催の07年全国広報コンクールに推薦される。 -
伊南行政組合消防職員意見発表会出場者激励会
2月8日に伊那市で行われる第28回県消防職員意見発表会に伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)の代表として出場する北消防署救急救助係の齋藤潔消防副士長(28)を激励する会が26日、同消防本部で開かれた。齋藤副士長は集まった職員約40人を前にして本番さながらの堂々とした事前発表を行い、竹上消防長から激励金を贈られて職員から大きな拍手を受けた=写真。竹上消防長は「十分準備して臨んでほしい。良い内容の発表なので、大会ではあがらずに意見を素直に伝えられるよう頑張れ」と激励した。
齋藤副士長の発表は「生死を分ける3分間の住民連携」と題し、傷病者の生死を分けるといわれる最初の3分間に適切な素早い対応が取れるよう、住民と消防の連携システムの構築を進めていこう竏窒ニ呼び掛ける内容。