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杉本氏に当選証書付与
市長選に当選した杉本幸治氏は21日、市役所を訪れ、市選挙管理委員会の今福清二委員長から当選証書を受け取った=写真。杉本氏は「身の引き締まる思い。思っていることを着実に一つ一つ進め、住みよさが実感できるまちにしていきたい」と話した。
今福委員長は「文字通りの激戦を勝ち抜いて見事当選を果たしたことにお祝いを申し上げる。8項目にわたる重点的、具体的項目が単なる掛け声に終わっては新市長にとっても市民にとっても不幸。市民の力が結集された実のある市政が展開されることを期待する」と激励した。 -
駒ヶ根市長選 杉本氏当選
任期満了に伴う駒ケ根市長選は20日、投開票が行われ、無所属で新人の元県教育次長・杉本幸治氏(58)=上穂町=が8975票を獲得して初当選を果たした。いずれも新人で無所属の前市議会議長・北沢洋氏(56)=上赤須=は7908票、元市議会議員・林高文氏(69)=中沢=は2725票だった。投票率は76・24%の高率だった4年前の前回選を約4ポイント下回る72・41%にとどまった。
前回選で現職の中原正純氏にわずかの差で敗れた杉本氏は「出馬表明が遅く、駒ケ根にあまりいられなかったために住民との対話ができなかった」反省を生かし、ミニ集会などの草の根型運動を地道に展開。「市民の声を聞き、市民とともに明るい将来を築く」と訴え、幅広い層の支持を受けて1067票差で北沢氏をかわした。
強固な支持基盤を持つ北沢氏は組織の強みを生かし切れず「思わぬ大差」(北沢陣営)で敗れた。林氏は「現市政からの転換」を叫んで一部に支持を広げたが、出馬の出遅れもあって票が伸びなかった。 -
駒ヶ根市長選 明日投開票
任期満了に伴う駒ケ根市長選は20日、投票が行われる。立候補しているいずれも新人で無所属の、前市議会議長・北沢洋氏(56)=上赤須、元県教育次長・杉本幸治氏(58)=上穂町、元市議会議員・林高文氏(69)=中沢=の3候補は連日遊説に、街頭演説に、個人演説会にと精力的に市内を駆け巡り、「最後のお願い」に声をからしている。各陣営とも「厳しい選挙戦で、結果はまったく読めない」と危機感をあらわにし、戦局が最終盤を迎えても気を緩める気配はまったくみられない。遊説カーのスピーカーから流れる「どうか勝たせてください」の声に悲壮感さえにじんできている。
強力な組織を持つ北沢氏が圧倒的に有利竏窒ニささやかれる中で始まった1週間の選挙戦だが、地道な草の根的戦略が功を奏し、杉本氏が女性や若年層の支持を拡大しているとみられ、出馬表明が遅れたことで大きく水を開けられたかにみえた林氏も北沢、杉本両氏と一味違う政策を武器にじわじわと好感度を上げるなど、ともに先行する北沢氏を激しく追い上げているもよう。
投票率は、現新の一騎打ちで関心が高く、76・24%の高率だった4年前の前回選に比べて低くなると予想される。しかし52年ぶりとなる三つどもえの激しい戦いとなったこともあり、投票日が近づくにつれて市民の関心は急上昇。各陣営は投票率を70縲・5%と高めに設定し、それぞれ票の上積みに必死だ。
投票率が低いほど、組織票を持つ北沢氏が有利とみられるが、杉本陣営、林陣営とも十分承知している。少しでも率を上げようと、勝敗を左右すると考えられる浮動層へのアピールを強めていることから、情勢は最後の最後まで予断を許さない。
投票率を各派予想の平均の72縲・3%と仮定すると、投票総数は2万票となる。当落ラインは8500縲・千票か竏秩B
期日前投票は17日現在で1086票。前回同時期(856票)を大きく上回っていることからも、新市長誕生に寄せる市民の関心の高まりがうかがえる。
12日現在の選挙人名簿登録者数は2万7554人(男1万3381、女1万4173)。 -
市民が公正な開票を申し入れ
駒ケ根市の無職山本正己さん(77)と自営業の男性(57)=いずれも町二区=ら市民3人は16日、市選挙管理委員会を訪れ、特定の候補の選挙運動に従事した市職員労働組合員が市長選の開票作業に関与しないことなどを求める要望書を今福清二委員長に手渡した。山本さんらによると、市職労は市長選に立候補しているある候補との間で賃金や職場環境の変更には双方の合意が必要竏窒ネどの取り決めを交わした上で11月28日、市職労として同候補の推薦を決めたなどとしている。山本さんらは「開票作業に公正さを欠く恐れがあり、市民として許せない」と強い調子で述べた=写真。要望書では、開票作業者名簿の公表なども要望している。今福委員長は「即答はできないが、現段階でその必要はないと考える。ただし、検討はする」と回答した。
山本さんらは同日、立候補している3候補の事務所を訪れ、同様の趣旨の申し入れをした。 -
駒ヶ根市長選 中盤戦
任期満了に伴う駒ケ根市長選に立候補したいずれも新人で無所属の、前市議会議長・北沢洋氏(56)=上赤須、元県教育次長・杉本幸治氏(58)=上穂町、元市議会議員・林高文氏(69)=中沢=の3人は、13日の告示以降、連日、市内各地で精力的な遊説活動を展開している。
北沢氏は強力な組織を生かし、地区ごとの総決起集会を連夜開催。「全国住みよさランキングの上位をキープしている今の市の良い流れを継続していく。企業誘致も積極的に進め、税収の確保を図りたい」と訴えている。
杉本氏は17日までの間に個人演説会を中沢、赤穂、東伊那の各地区で開き、政策の浸透を図っている。「財政は厳しいが、市民一人一人が参加し、力を発揮すれば将来は明るいと断言できる。一緒にやろう」と呼び掛ける。
中原路線との違いを明確に打ち出している林氏は出遅れを取り戻そうと必死。知名度向上を図ろうと街頭演説に力を入れている。「箱物づくりではなく、福祉優先、暮らし優先の市政を取り戻そう」と強く訴えている。
演説を聞いた北割二区の自営業男性(43)は「3人とも新人で低調な選挙になると思っていたが、政策や公約に少しずつ違いがあることが分かってきた。駒ケ根の将来を託すのに誰が良いのか、よく聞いてしっかりと見極めたい」と話す。
14日に始まった期日前投票にも、4年前の前回選を上回るペースで市民が訪れるなど、投票日が近づくにつれて有権者の関心も徐々に高まりをみせている。投票は20日。 -
し烈な舌戦スタート 駒ケ根市長選
任期満了に伴う駒ケ根市長選は13日告示され、いずれも無所属新人で、前市議会議長の北沢洋氏(56)=上赤須、元県教育次長の杉本幸治氏(58)=上穂町、元市議会議員の林高文氏(69)=中沢=の3人が立候補した(届け出順)。投票日の20日まで1週間。三つどもえのし烈な戦いが火ぶたを切った。
各陣営とも市役所で立候補の届け出を済ませ、北沢氏は北割一区の選挙事務所前で支持者ら約500人を集めて、杉本氏は三和森広場で支持者ら約400人を前に、林氏はJR駒ケ根駅前広場で約150人を集め、それぞれ力強く第一声(人数は各陣営発表)。支持者からの大きな拍手と声援を受けた候補者は笑顔で遊説カーに乗り込み、市内全域を回る遊説に出発した。
各陣営とも個人演説会や街頭演説、決起集会などで政策をアピールしていく。中原市長の後継者の立場を強調し、現市政の流れを継続したいとする北沢氏、県職員としての長い行政経験を生かした行財政改革を標ぼうする杉本氏、箱物行政から福祉重視の市政への転換を図りたいとする林氏竏秩B掲げる政策は三者三様。
市民は各候補の声をどう聞き、どう判断するか。20年間続いた中原市政への評価がどんな形で票に反映されるかも含め、短期決戦の行方が注目される。
12日現在の選挙人名簿登録者数は2万7554人(男1万3381、女1万4173)。 -
駒ケ根市長選今日告示
任期満了に伴う駒ケ根市長選は13日、告示される。立候補予定者はいずれも新人で無所属の前市議会議長、北沢洋氏(56)=上赤須、元県教育次長、杉本幸治氏(58)=上穂町、元市議会議員、林高文氏(69)=中沢=の3人。ほかに動きはなく、三つどもえの激しい選挙戦となりそうだ。立候補の届け出は午前8時30分縲恁゚後5時まで。各陣営は届け出を済ませて選挙運動の7つ道具を持ち帰り、それぞれ市内で出陣式。候補者が第一声を上げて1週間の選挙戦に突入する。
投票は20日。市内22カ所の投票所で午前7時縲恁゚後8時まで(一部午後7時まで)行われ、午後9時に市民体育館で開票作業が始まる。
期日前投票、不在者投票は14縲・9日の午前8時30分縲恁゚後8時まで市役所2階の大会議室で行われる。
12日現在の選挙人名簿登録者数は2万7554(男1万3381、女1万4173)人。 -
駒ケ根市長選 明日告示
任期満了に伴う駒ケ根市長選は13日告示、20日投開票の日程で行われる。これまでに立候補を表明しているのはいずれも新人で無所属の前市議会議長、北沢洋氏(56)=上赤須=、元県教育次長、杉本幸治氏(58)=上穂町=、元市議会議員、林高文氏(69)=中沢=の3人。ほかに立候補の動きはなく、この顔ぶれによる三つどもえの選挙戦突入が確実な情勢となっている。
5期20年間の長きにわたって市政を担ってきた現職の中原正純氏の引退発表を受け、北沢氏と杉本氏は11月に出馬を表明。以降、全市内でのあいさつ回りや各地区でのミニ集会を重ねるなどして、着々と準備を進めてきた。これに対し、林氏は告示まで1週間を残すのみとなった今月7日にようやく立候補を発表。先行の2氏に対し、出遅れの不利は否定できない。林氏の参戦で・ス反中原・ス票が二分されることは必至で、杉本、林両陣営がじのぎを削る。
投票率は、4年前の前回選では現新の激しい一騎打ちを反映して76・24%の高率だったが、今回選では前回ほどの目立った争点が見当たらないため、少なからず低下するものと思われる。投票率は低ければ低いほど組織票を持つ候補が有利とされるが、この点で市民の関心の盛り上がりがどう推移するかが注目される。
新市長に寄せる市民の期待はいくつかの点に集約されるが、最大の関心事は昭和伊南総合病院の医師不足の問題。施策として北沢氏は専門家を交えたプロジェクトチームの発足、杉本氏は市民を対象にした公募債の発行、林氏は外部の人材採用などの経営改革を挙げる。市民の暮らしに密着した福祉施策については、北沢氏は妊産婦検診の完全無料化など、杉本氏は保育料の大幅引き下げなど、林氏は医療費の中学3年まで無料などを掲げている。行財政改革では市長報酬の減額を杉本氏は20%、林氏は30%それぞれ打ち出している。
選挙人名簿登録者数は12月2日現在2万7547(男1万3376、女1万4171)人。 -
駒ケ根市長選立候補予定者の話を聞く会
駒ケ根市長選に出馬を表明している3氏の話を聞く「市長選立候補予定者に聞く会」が10日、駒ケ根駅前ビル・アルパ3階で開かれた。有志の市民でつくる「平成20年市長選立候補予定者の話を聞く会」主催。駒ケ根市長選では初の試み。市民ら約120人が集まり、3人の立候補予定者の声に耳を傾けたほか、投票前に聞いておきたいことや市政改革への要望事項などをぶつけた。
立候補予定者の3人は5分間の制限時間内にそれぞれの経歴や実績、政策などをアピール。その後、共通質問として用意された(1)昭和伊南総合病院の医師不足(2)環境保護(3)市財政と財源竏窒フ3項目について、現在の問題点と市長になった際の取り組みを1人ずつ語った=写真。市民らは3人の中で誰が最も市長にふさわしいかを見極めようと、一言も会話を交わさずにじっと話に聞き入っていた。
参加した市民は「こういう会があってほしいとずっと思っていた。選ぶ上でとても参考になった」(町二区、無職60代女性)、「面白かった。政策討論がなかったのがもの足りないが、最初だから良しとしよう」(小町屋、自営業70代男性)などと、開催を歓迎する声が聞かれた。立候補予定者の評価については「3人とも政策はさほど変わりがないように見えるが、話しぶりなどでそれぞれの人間性や考え方が垣間見えて興味深かった」(北割一区、会社役員40代男性)などと感想を話していた。 -
杉本氏総決起大会
任期満了に伴う13日告示、20日投開票の駒ケ根市長選に立候補を表明している新人で元県教育次長の杉本幸治氏(58)=上穂町=は9日夜に駒ケ根市内で開かれた総決起大会で「駒ケ根を変えてほしいという声を多く聞いている。昭和病院の医師確保対策、子育て支援、福祉、市の財政健全化など問題は多いが、厳しくても決して悲観することはない。市民が同じ方向を向いて知恵を出し合えば必ず明るい将来が開ける。船出する杉本丸にみんな一緒に乗り、風を起こして市を変えるための港につけよう」と集まった約200人の支持者らに強くアピールした=写真。支持者らは太鼓の演奏や応援のエールなどで必勝を期して気勢を上げた。
後援会の幹部らは「次期市長には長年の行政経験のある杉本さんのほかに適任者はいない。残り10日。最後の最後まで皆さんの力で支持を拡大し、どうしても当選を」「3人の候補とも同じような政策だからこそ、人物の評価、政治の知識が焦点と思う。素晴らしい人間性の持ち主であり、行政のプロである杉本さんこそ市長にふさわしい。頑張ろう」と呼び掛けた。 -
駒ケ根市長選 林高文氏出馬表明
任期満了に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示・20日投開票)に7日、新人で元市議会議員の林高文氏(69)=無所属、中沢=が立候補を表明した。林氏は「これまでの市政は箱物づくり中心で、福祉や教育、子育てなどの予算は順次削られてきた。市民の暮らしを切り捨ててきた市政を今こそ転換させなければならない。7期28年の市議生活で培った実績と経験を生かしたい」と立候補に向けての決意を述べた。主な政策として医師確保、市長の報酬30%減額と退職金ゼロ、公共事業の入札制度の見直し、市役所の構造改革と天下り廃止などを挙げた。東中学校の移転、新築計画については、移転せずに現在地で機能を拡充し、同時に通学区の見直しを図りたい竏窒ニする考えを示した。
同氏を支援する共産党などでつくる市民団体「市民のくらしを守る駒ケ根みんなの会」の林奉文代表は出馬に至るまでの経緯について「できれば無党派の人を擁立したいと考えて昨年10月から調整を進めてきた。人選が難航したことで表明が遅れたが、市長として最もふさわしい人だと自信を持って言える。市民が待ち望んだ候補者だ」と話した。
これまでに立候補を表明しているのはいずれも新人の、前市議会議長、北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=と、元県教育次長、杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町。ほかに立候補の動きはなく、この2氏に林氏を交えた三つどもえの戦いとなることが確実な情勢となった。
林氏は木曽山林高卒。中沢森林組合(当時)を経て75年、日本共産党公認で市議に初当選。経済、建設委員長などを務め、7期で引退した。現在市東部土地改良区理事長。共産党駒ケ根市委員。農業。 -
駒ケ根市長選 北沢氏総決起大会
任期満了に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示・20日投開票)に立候補を表明している新人で前市議会議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=は6日夜に駒ケ根市内で開かれた総決起大会で「中原市長が進めてきた社会基盤整備はいまだ成長過程にある。現在のこの市政の流れを絶やしてはいけない。福祉、子育て、経済、まちづくりなど、市民の暮らしに安心をもたらす施策をきっちりやっていく。何としても当選させてほしい」と集まった約700人の支持者らに協力を強く訴えた=写真。
来賓には中原正純市長、吉田博美参院議員、佐々木祥二県議、竹内正寛市議会議長らのほか、宮下一郎衆院議員、若林正俊参院議員の秘書らが顔をそろえ、それぞれ激励の言葉を述べた。中原市長は「今の市政の良い流れを引き継いで、将来に向かって発展させてほしい。後を継いでくれる新たな市長にふさわしい人物に成長している北沢さんに市政を任せよう」と激励した。
後援会「洋光会」の渋谷敦士会長は「出馬表明以降、各戸訪問や集会などで北沢さんの人柄や決意など、市民への理解は深まったが、これからが大事な期間。緊張感を持って詰めに入ろう」と呼び掛けた。 -
駒ケ根市長選 第3の候補出馬へ
任期満了に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示・同20日投開票)への出馬に向けて調整を進めてきた、共産党も加わった市民団体「市民のくらしを守る駒ケ根みんなの会」は5日、立候補者の人選が固まったとして7日に記者会見を開き、詳細を発表することを明らかにした。
これまでに立候補を表明しているのはいずれも新人の、前市議会議長、北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=と、元県教育次長、杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=。保守系2人による一騎打ちか竏窒ニの見方が広がっていたが、告示まで一週間に迫ったこの土壇場で三つどもえの戦いとなることが確実な情勢に。選挙戦は一気に混戦の様相となりそうだ。 -
駒ケ根市長選
2氏が政策発表任期満了に伴う駒ケ根市長選(13日告示、同20日投開票)に向け、立候補を予定している2氏が相次いで政策発表会見を開いた。前市議会議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=は3日に、元県教育次長の杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=は4日に、それぞれマニフェストの内容を報道関係者に説明。告示を前に熱い戦いが始まった。
共産党も加わった市民団体「市民のくらしを守る駒ケ根みんなの会」が擁立に動いている第3の候補予定者はいまだ表明を行っていないが、数日中に発表するとする情報もあり、52年ぶりとなる三つどもえの選挙戦の可能性も高まってきている。
北沢氏は医療・福祉、子育て・教育、産業振興、まちづくりの4テーマ、18項目の政策を発表した。医療問題では、医師不足が深刻化する昭和伊南総合病院の経営改善のためのプロジェクトチーム設置や、妊産婦検診の完全無料化などを掲げている。教育分野では、中学校の科目別・小人数指導体制構築、義務教育施設の耐震化早期完了などを、産業振興では街なか居住による商店街活性化などを挙げた。
杉本氏は医療、福祉、子育て支援・教育、市民参加のまちづくり、社会基盤整備・産業振興、環境・災害対策、市の経営健全化、人口5万人構想の8テーマ、74項目の政策を発表した。医療では昭和伊南総合病院の経営健全化のため、市民対象の公募債導入、子育て支援・教育では乳幼児医療費無料対象者の拡大や教員の独自配置を挙げたほか、市の経営健全化では市長の報酬と退職金20%減額を打ち出した。
赤穂、東両中学校の生徒数の格差是正のため、東中を下平地区に移転新築するという市の方針については両氏とも「答申は尊重する」としつつ、方針決定から長い年月がたっていることもあり、もう一度住民の意見を聞いた上で考えたい竏窒ニして、見直しも含めた再検討が必要とする考えを示した。 -
駒ケ根市長選展望
5期20年の長きにわたって市長を務めてきた現職の中原正純氏(67)がさらに6選を目指して出馬するかどうかが注目されていた中、10月3日に「今期限りでの引退」が発表された。これを受けて11月2日、前市議会議長で市社会福祉協議会会長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=が、同17日には元県教育次長の杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=が相次いで立候補を表明。新人同士による選挙戦突入が確実となった。長期政権が続いたことで良くも悪くも方針にぶれがなかったこれまでの20年間。だが・スカリスマ市長・スの交代により、市政は大きな転換点を迎える。その意味で今選挙は市の歴史を語る上で大きな節目となる。
任期満了(1月28日)に伴う駒ケ根市長選は1月13日告示、同20日投開票。これまでに立候補を表明した2人のほか、共産党も加わった市民団体「市民のくらしを守る駒ケ根みんなの会」が候補者擁立に向けて調整を進めている。北割二区の男性が支援を受けて出馬する意向を示していたが、11月に断念した。元県議の林奉文氏(62)=南割=を推す声は根強いが本人の言葉や周囲の状況などをみる限り、出馬の可能性は低いと思われる。関係者は「出るか出ないかも含めて熟慮中。ぎりぎりまで検討する」ともらすなど、人選は難航しているようだが、ようやく候補者が決定したとする情報もある。告示まで残された時間は少ないが、三つどもえの選挙戦となる可能性も十分残っている。
北沢氏、杉本氏とも立候補表明以降、各地で精力的にあいさつ回りやミニ集会などを行い、政策のアピールと知名度の向上を図っているが、市民の関心の高まりはいまひとつといった雰囲気だ。
事実上、中原市長の路線を踏襲する後継者と目されている北沢氏は中原市長の後援会のほか、宮下一郎衆院議員、佐々木祥二県議の推薦も受けるなどして組織固めに力を注いでいる。だが後継者の立場が有利に展開するとばかりは限らない。4年前の前回選の結果がわずか198票の僅差だったことからも分かるように、いわゆる「反中原」の市民も相当数存在すると考えられるからだ。これら批判の声をどうかわし、どう味方に取り込めるかが課題となる。
杉本氏は前回選で立候補表明が告示日のわずか1カ月前だったことから出遅れの不利が心配される中、追い風に乗って終始優位に選挙戦を進めたものの、支持者らの間で「勝った」との楽観論が広がり、最終盤で逆転を許して現職の中原氏の前に苦杯をなめた。組織票の怖さを身をもって体験している杉本氏は、前回の苦い経験を生かして地道な活動を展開。「地元にいることが少なかった」との反省から、今回は地に足をつけて草の根的に支持拡大を図っている。
第3の候補が出て三つどもえとなると、選挙戦は各陣営入り乱れての混戦となることが予想されるが、このまま一騎打ちの戦いとなった場合には竏秩B前回杉本氏を支援した共産党は07年春の県議選などで同氏との考え方の相違が表面化したため、今回は支持しない方針を崩していないことから、この票がどう流れるかも注目される。
市長選はこれまで現職対新人、中原対反中原、保守対革新といった構図が続いてきた。それぞれの主張が真っ向から対立し、時にひぼう中傷合戦が起きるなど、市民を二分するような過熱した戦いが繰り広げられてきたが、反面ある意味で分かりやすい選挙だったともいえる。今回は新人同士の戦いということもあり、市民からは「候補者の顔が見えない」との声が聞かれる。両氏が掲げる政策はいずれも医療、福祉、教育、子育て支援の充実や産業振興などで、新人では無理からぬことだが取り立てて大きな違いは見られず竏秩B政治的な実行力もともに未知数とあって争点が見えにくい。中沢の農業の男性(77)は「言っていることがあんまり違わないから、どっちが市長にふさわしいのか全然分からん。人柄も知らないし…」と話している。
明確な違いとしては中原市政についての評価が挙げられる。北沢氏は「中原市長が取り組んできた社会基盤整備がなければ、現在の発展はなかっただろう」として支持する考えを示している。一方の杉本氏は「財政基盤を築いたことは評価するが、誰でも自由にものが言える雰囲気がなくなるなど多選の弊害が出た」と批判。長かった中原時代への評価は市民の間にも賛否両論あるが、次期市長としてこれまでの市政をどう受け止め、どのように変えていくのかがあらためて問われている。
いずれの後援会とも6から10日にかけて、選挙戦に向けての総決起大会を開くことにしている。候補者は駒ケ根市をどんなまちにしていきたいのか明確なビジョンを率直に打ち出し、政策や考え方の違いを市民の前にはっきりと示してほしいものだ。 -
駒ケ根市長選立候補届け出手続き説明会
駒ケ根市選挙管理委員会(今福清二委員長)は20日、任期満了に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示、20日投開票)の立候補予定者への届け出手続きなどの説明会を市役所で開いた。出席したのは、これまでに立候補を表明している前市議会議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=と、元県教育次長の杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=の陣営のほか、共産党も加わった「市民のくらしを守る駒ケ根みんなの会」の3派。同会は「引き続き候補者擁立に向けて調整している段階だ」と話し、出馬について明言を避けている。
渋谷光弘委員長職務代理はあいさつで「前回選は激しい選挙戦となり、双方の陣営からクレームがつけられた。中傷などがないよう、明るい選挙に努めてほしい」と呼び掛けた=写真。
立候補届け出書類の事前審査は1月8日に市役所で行われる。 -
駒ケ根市長選告示まで1カ月
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選の告示(1月13日)まで1カ月。これまでに立候補を表明しているのはいずれも新人の、前市議会議長で市社会福祉協議会会長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=と、元県教育次長の杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=の2人。ほかに北割二区の男性が出馬する意向を示していたが、11月に断念を決めた。共産党や市民団体は引き続き候補擁立を模索しているが調整は難航しているもようで、三つ巴か、それ以上の戦いになるかどうかは微妙な情勢だ。
北沢氏、杉本氏とも精力的にあいさつ回りやミニ集会などを行い、政策のアピールと知名度の向上を図っている。北沢氏は「中原市長が取り組んできた社会基盤整備など、良いところは継続する。財政が厳しい中、必要なものを取捨選択し、市民と相談しながら政策を実行していきたい」として、基本的に中原路線を踏襲しつつ独自色を出していきたいとする方針を示している。杉本氏は中原市政について「財政基盤を築いたことは評価するが、誰でも自由にものが言える雰囲気がなくなるなど多選の弊害が出た。市民がもっと市政に参加できる場をつくる必要がある」と・ス長期政権・スを批判している。
だが掲げる政策はいずれも医療、福祉、教育、子育て支援の充実や産業振興などで、大きな違いは見られない。争点が見えにくい上、政治的な実行力もともに未知数とあって、選挙に向けての市民の関心はいまだ高まっているとはいえない。町三区の無職の男性(83)は「どちらでもいいが、高齢者が希望を持てるような市にしてほしい」と話している。
立候補手続き説明会は12月20日、届け出書類事前審査は1月8日に行われる。投開票は同20日。 -
杉本幸治氏出馬表明 駒ケ根市長選
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示、20日投票)に出馬する意向を固めていた新人の元県教育次長、杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=は17日夜に駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれた支援者の会で立候補を表明した。杉本氏は集まった約100人の支援者らに対し「子どもたちの笑顔と未来のために活力あふれる元気な駒ケ根市を目指す」とした上で「出港する杉本丸に一緒に乗り、目的を達成しよう」と呼び掛けた。
5期20年に及んだ中原市政について「財政基盤を築いたことは評価するが、誰でも自由にものが言える雰囲気がなくなるなど多選の弊害が出た」と批判した。前回選で敗れた原因の一つを「地域を歩いていなかったこと」と反省。「この4年間に地区の分館長を務めたり地元企業を視察したりしたことなどにより、地域のことがよく分かった」と述べ、目標に経済の活性化、医療、福祉、教育の充実などを掲げたほか、市民参加のまちづくりのために市民による「百人委員会」の設置を挙げた。
杉本氏は伊那北高卒。県職員として長野五輪ボランティア課長、体育課長などを歴任。03年12月に退職して臨んだ前回選ではわずか198票差で現職の中原正純氏に敗れた。
立候補は前市議会議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=に続いて2人目。共産党などでつくる市民団体も候補擁立を模索している。 -
杉本幸治氏駒ケ根市長選出馬表明へ
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選に出馬する意向を固めていた新人の元県教育次長、杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=は17日夜に駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれる支援者の会で立候補を表明する。立候補は前市議会議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=に続いて2人目。共産党などでつくる市民団体も候補擁立を模索している。
杉本氏は伊那北高卒。県職員として長野五輪ボランティア課長、体育課長などを歴任。03年12月に退職して臨んだ前回選ではわずか198票差で現職の中原正純氏に敗れた。
選挙日程は告示が1月13日、投票は同20日。立候補手続き説明会は12月中旬、立候補届け出書類の事前審査は1月上旬の予定。 -
駒ケ根市長選に北沢洋氏出馬表明
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選に、新人の前市議会議長北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=が2日、立候補することを明らかにした。北沢氏は会見で「中原市長が取り組んできた社会基盤整備など、その良いところは継続したい。財政が厳しい中、必要なものを取捨選択し、市民と相談しながら政策を実行していきたい」として、基本的に中原路線を踏襲しながら独自色を出していきたいとする方針を示した。後援会「洋光会」会長の渋谷敦士氏は「経験があり、地方自治に精通している即戦力の候補。性格は温厚で市政への強い信念も持っている」と話した。中原正純市長(67)が10月に今期限りでの引退を発表して以降、初めての立候補表明。
北沢氏は1999年4月の市議選で初当選し、2期8年務めた。うち2年(1期)は議長。6月から市社会福祉協議会会長。自営業。明治学院大卒。
前回選で当選まであと一歩と迫った元県教育次長の杉本幸治氏(58)=上穂町=もすでに立候補の意向を固めていることから近く表明するとみられる。共産党などでつくる市民団体も候補擁立を模索していることから、選挙戦になるのは確実な情勢。
選挙日程は告示が1月13日、投票は同20日に決定している。立候補手続き説明会は12月中旬に、立候補届け出書類の事前審査は1月上旬に行う予定。 -
駒ケ根市中原市長引退会見
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選に立候補しないことを3日夜に明らかにした中原正純市長は4日、記者会見を開き、あらためて今期限りでの退任を発表した=写真。後継候補については「現段階では誰を支持するとは考えていない。指名はしないが、少なくともリーダーシップがあり、今の流れを大切にする人に市政を担ってほしい」として、中原路線継続を掲げる候補を支援したいとする考えを示した。
引退決断は「4年前の前回選の時に既に決めていたが、どの時期に表明すればいいかタイミングをはかってきた」。多選批判については「必ずしも悪いことではないと思う。政治はやはり経験が尊い。経験の中から人脈ができ、本当の意味で仕事ができる」として、在職が5期20年の長期にわたったことは決断の理由にはならなかったことを示唆した。
現職の引退発表を受け、市長選に向けての動きは一気に加速すると思われる。現時点では、前回選で当選まであと一歩と迫った元県教育次長の杉本幸治氏(58)=上穂町=のほか、元市議会議長の北沢洋氏(56)=上赤須=などの名前が挙がっているが、いずれも出馬について明言を避けている。共産党も独自候補擁立を模索しているとみられる。
選挙日程は告示が1月13日、投票は同20日に決定している。立候補手続き説明会は今年12月中旬に、立候補届け出書類の事前審査は1月上旬に行う予定。 -
中原駒ケ根市長引退表明
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選への出馬について現職の中原正純氏(67)は3日夜に駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた後援会「緑正会」の役員会総会で、立候補しないことを明らかにした。中原氏は「政治家として引き際が大切。もう1期やれという声もいただいていたが、かなり以前から今期限りで退任しようと腹を固めていた」と述べた。理由として、南田市場土地区画整理や下水道整備など大型事業が終息に向かっていることや財政の健全化が進んでいることなどを挙げ「掲げた公約は5期20年でほぼ達成できたのではないか」と述べた。
後継者については「指名は控えたい」としながらも「今の市政の流れを引き継ぐ人を応援していきたい」とした。 -
中原市長 駒ケ根市長選「早い時期に明らかに」
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選への出馬について中原正純市長は13日「現在07年度の事業が進ちょくしているので、その責任の全うに全力を傾けている」とした上で「後援会などとも相談した上で、しかるべき早い時期に責任をもって明らかにしていきたい」と述べ、6期目を目指して立候補する可能性について明言を避けつつも、続投に含みを残した。開会中の市議会9月定例会での一般質問に答えた。
中原市長は8月末の定例記者会見で「選挙日程も決まったので意識し始めている」と述べた上で「現在熟慮中。後援会とも相談し、会見で態度を表明したい。(発表の)時期はもう少し先になると思う」と述べている。
選挙日程は告示が1月13日、投票は同20日に決定している。立候補手続き説明会は今年12月中旬に、立候補届け出書類の事前審査は1月上旬に行う予定。 -
中原市長 市長選は「熟慮中」
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選への出馬について中原正純市長は「選挙日程も決まったので意識し始めている」と述べた上で「現在熟慮中。後援会とも相談し、会見で態度を表明したい。(発表の)時期はもう少し先になると思う」として、6期目を目指して立候補する可能性にも含みを持たせた。28日の記者会見で明らかにした。
選挙日程は告示が1月13日、投票は同20日に決定している。立候補手続き説明会は今年12月中旬に、立候補届け出書類の事前審査は1月上旬に行う予定。 -
駒ケ根市長選投票は1月20日
市選挙管理委員会は16日、来年1月28日に任期満了となる駒ケ根市長選の日程を発表した。告示は1月13日、投票は同20日。立候補手続き説明会は今年12月中旬に、立候補届け出書類の事前審査は1月上旬に行う予定。9日の定例会で決めた。
市長選に向けては現職の中原正純氏(66)=町三=、前回選で当選まであと一歩と迫った元県教育次長の杉本幸治氏(57)=上穂町=のほか、元市議会議長などの名前が挙がっているが、現時点ではいずれも出馬について明言を避けている。もし、中原市長が9月の市議会定例会で態度を明らかにするようなことがあれば、選挙戦に向けて情勢が一気に進展することも考えられる。