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大型連休前にジャンボマスの放流
釣り客の増える大型連休を前に、天竜川漁業協同組合は27日、上伊那地域のダム湖にジャンボマスを放流した。
これは、連休を前に上伊那漁業協同組合が毎年行っているもので、今年は上伊那3ヶ所のダム湖に約210キロのジャンボマスを放流した。
このうち伊那市高遠町の高遠ダムでは、体長50センチほどのジャンボマス80匹を放流した。
毎年この放流を楽しみにしている人も多く、この時期になると漁協への問い合わせも増えるという。
天竜川漁業協同組合では「連休中家族で釣りを楽しんでほしい」と話していた。 -
「お酒は二十歳になってから」
伊那小売酒販組合などは、22日、未成年者の飲酒防止を、通学途中の高校生などに呼びかけた。
22日朝は、上伊那のJRの5つの駅で、キャンペーンが行われた。
これは、県下一斉に行われている未成年者の飲酒防止キャンペーンにあわせて毎年行われている。
この日は、伊那小売酒販組合や、伊那税務署、コンビニエンスストアの店員など、60人ほどが参加した。
JR伊那市駅では、15人ほどが高校生に飲酒防止を呼びかけながら、啓発用のティッシュを配っていた。
キャンペーンを行った伊那税務署によると、全国的に、高校生がお酒を買って飲酒し、事故を起こしたり、犯罪に巻き込まれる事案が発生しているという。
税務署では、キャンペーンを通して、未成年者の飲酒を防ぐともに、酒販店も法律を守り、未成年には売らないことを徹底して欲しいと呼びかけていた。 -
宮澤梅径社中三十周年記念書展
毎日書道展の審査会長などをつとめる書家、宮澤梅径さんの社中30周年を記念する書展が伊那文化会館で始まった。
会場には、宮澤さんが指導する3つの教室の生徒らの作品120点余りが飾られている。
木をのみで削って字を浮き出させたり、字を彫ったりする刻字作品が中心。
宮澤さんは、刻字の崇嶺会や書の硯水会、アルプス書人会を指導している。
崇嶺会と硯水会が30周年を迎えたことから、記念展が開かれた。
刻字は、主に桂の木をのみとつちを使って彫り、文字を浮き立たせる陽刻と文字自体を彫りこむ陰刻がある。浮き出た文字には金箔をはり仕上げる。
現代の書の中で刻字の分野は新しく、県内では、宮澤さんのみが指導にあたっている。
会場には、心をテーマにしたコーナーもあり、作者の思いが作品に表れている。
作品展は、25日まで、伊那市の伊那文化会館で開かれている。 -
伊那市長谷の黒河内線が開通
伊那市長谷と富士見町をつなぐ市道の黒河内線が開通し、23日、開通式が開かれた。
23日は関係者や地元の長谷保育園の園児が出席し、開通セレモニーが行われた。
市道、黒河内線は、伊那市長谷の黒河内地区を通る市道。国道152号から入笠高原を抜けて富士見町までつながっている。
道路の整備は旧長谷村時代の平成14年度から国や県の補助を受けて行われてきた。
整備した区間の総延長は戸台口から黒川口までの約2.6キロ、総事業費は6億9千万円。
旧道は道幅も狭く、カーブが連続していたが、今回の整備では、2車線化して安全性を改善した。
式典で小坂樫男市長は、「この道は長谷の人たちの生活道路であり、南アルプス林道の入り口となる観光道路でもある。今後、この道により安全が確保されるよう願いたい」と話した。 -
上伊那森林組合3年連続黒字
上伊那森林組合の昨年度の決算は、400万円の黒字となり、3年連続の黒字となった。
これは、23日開かれた第16回総代会で報告された。
それによると、上伊那森林組合の昨年度の純利益は約320万円で、前の年度の繰越金を合わせた最終的な黒字額はおよそ400万円となった。
黒字決算は3年連続で、前の年度より180万円ほど黒字額が増えた。
上伊那森林組合では、間伐した木を山から出し、木材や加工製品として販売することに力を入れてきたことが、今回の黒字につながったとしている。
今年度も、こうした森林整備を進めたいとしていて、民有林で780ヘクタール、公共林で650ヘクタールを整備する計画。
井澤通治組合長は、「森林組合も厳しい時代があったが、ようやく光が見えてきた。課題はあるが、今後も林業の担い手として責任と誇りを持って取り組んでいきたい」と話した。 -
ふるさと就職面接会
来春、大学や短大を卒業する学生を対象にした第1回ふるさと就職面接会が23日伊那市内で開かれた。
参加企業は、製造業を中心に29社が参加した。去年は、35社だった。
求人数は188人。上伊那の主力、製造業からの参加は20社で、去年より2社増え、求人数も若干増加している。
それぞれのブースでは、参加企業の人事担当者が、学生に対して自社製品の説明や採用予定などについて説明していた。
また今年は、長野県警も参加していて、伊那警察署の署員が対応していた。
23日は、地元での就職を希望する166人の学生が参加したが、中には諏訪地域からの学生も参加するなど厳しい雇用情勢を反映していた。
ハローワーク伊那の柳沢幸(みゆき)所長は、「雇用情勢は、製造業で若干の明るい兆しはあるものの、依然として厳しい状況が続いている」と話している。 -
少年警察ボランティア委嘱
伊那警察署で20日、少年の非行防止や健全育成のための活動を行う少年警察ボランティア協会の会員が委嘱された。
20日は、今回新たに少年警察ボランティア協会の会員として活動する人に、依田公雄署長から委嘱状が手渡された。
今回、会員に委嘱されたのは、伊那警察署管内の伊那市から辰野町までの52人。
少年警察ボランティア協会の会員は、任期中、警察と協力して、街頭補導をしたり、少年の相談に応じる。
また、今回、非行集団から抜ける支援などを行う少年警察協助員1人と、風俗営業に関する少年補導などを行う少年指導委員6人にも、委嘱状が渡された。
依田署長は、「最近の少年犯罪は警察でも手に負えない場合がある。御苦労も多いと思うが、少年の健全育成のためご協力いただきたい」と話した。
任期はそれぞれ2年となっている。 -
JA上伊那が農作物等災害対策本部設置
降水量が多いことや日照不足などにより農作物の生育が心配されることから、JA上伊那では、「農作物等災害対策本部」を22日設置した。
JA上伊那によると、今年は、1月から3月まで、平年より、気温が1度から7度高く推移し、そのため果樹では、生育が4日から7日早く進んでいた。
降水量は平年と比べて多くなっている。
4月中旬から高温低温を繰り返し、日照量は、平年の60%という。
こうした気象状況から、生育の進んだ果樹、育苗中の水稲、野菜の苗、定植が終わったブロッコリーなどの管理が心配だとして、対策本部を設置する事にした。
JA上伊那では、農作物の管理などについて農家に注意を呼びかけていく考え。 -
飲酒防止キャンペーン
伊那小売酒販組合などは、22日、未成年者の飲酒防止を、通学途中の高校生などに呼びかけた。
上伊那のJRの5つの駅で、キャンペーンが行われた。
これは、県下一斉に行われている飲酒防止キャンペーンにあわせて毎年行われている。
伊那小売酒販組合や、伊那税務署、伊那警察署、コンビニエンスストアの店員など、60人ほどが参加した。
JR伊那市駅では、15人ほどが、高校生に飲酒防止を呼びかけながら、啓発用のティッシュを配っていた。
キャンペーンを行った伊那税務署によると、全国的に、高校生が、お酒を買って飲酒し、事故を起こしたり、犯罪に巻き込まれる事案が発生しているという。
税務署では、キャンペーンを通して、未成年者の飲酒を防ぐともに、酒販店も法律を守り、未成年には売らないことを徹底して欲しいと呼びかけていた。 -
上伊那の景況悪化傾向
アルプス中央信用金庫の伊那谷の景況調査によると、今年、4月から6月の上伊那の景況の見通しは、悪化傾向が強まり、深刻度がさらに強まるとしている。
あるしんが3ヶ月ごとに発行している伊那谷経済動向・中小企業景気レポートによると、今年、1月から3月までの業況は、前期より、業況判断指数でマイナス54.6から、マイナス40.2と14.4ポイント改善した。
しかし、4月から6月の来期は、今期に比べて、11ポイント後退する予想で、更に低調感が増し、悪化する見通しだという。
唯一、不動産業は、需要が多い時期なので好転が見込まれているが、他の業種では、総じて悪化傾向が強まり、深刻度が強まる景況見通しだとしている。
他に、今回、あるしんでは、デフレ不況下の経営についての特別調査を行っている。
物価や地価などの下落といった「デフレ」がどのような影響を与えたかという質問に対し、8割を超える企業が、悪影響があるとしている。
マイナス面の影響が大きいものについては、複数回答で、「他社との価格競争の激化」が58%、「販売価格・発注単価の引き下げ要求」が48.9%、「消費マインドの低迷」が37.9%などとなっている。
デフレ回復へ期待するものとしては、複数回答で、「政府による需要刺激策」が61.2%、海外経済の回復・成長が30.1%などとなっているが、「当分回復しない」という回答に26.9%の企業が回答している。
あるしんでは、「業種別にみてもデフレ進展による悪影響に違いは見られず、デフレ不況感が蔓延しているように思われる」としている。 -
食生活改善推進協議会定期総会
長野県食生活改善推進協議会上伊那支部は今年度、糖尿病に重点をおいた健康プロジェクト事業を行う。
これは21日、伊那合同庁舎で開かれた長野県食生活改善推進協議会上伊那支部の定期総会で示された。
計画案によると、今年度は新たに糖尿病に重点を置いた健康プロジェクト事業を行う。
普段の生活での予防や、悪化させないための対策、医師を招いて講習会を開いていくという。
その他にも、減塩対策として「うす味習慣の定着化活動」などを行っていく考え。
六波羅 弘美支部長は「充実した活動を行っていく為にも地区組織強化を図りながら取り組んでいきたい」と挨拶した。 -
伊那中央病院で防火訓練
伊那中央病院で19日、防火訓練が行われた。
防火訓練は、病棟エレベーター前のごみ箱から出火し火災が発生したとの想定で行われた。
年1回行っている訓練で、昨日は職員約100人が参加した。
病院内での訓練で実際に消火器を使うことができないため、絵に描いた炎に向かって消火する動きを確認していた。
また、やけどなどけが人が発生した状況を報告し、けが人を搬送する訓練も行われた。
想定訓練の後には、散水栓を使い実際に放水する訓練もあった。
職員は、扱い方を確認し放水していた。
訓練後の講評で小川秋實院長は、全体的には合格点竏窒ニした上で、「情報伝達や放水開始が迅速にできるようお願いしたい」と話していた。 -
全国学力テスト
小学6年生と中学3年生を対象とした全国学力テストが19日、実施された。
平成19年度に始まった全国学力テストは、小学6年生と中学3年生のすべてを対象に行われてきたが、今年からは国が学校を無作為に選んで行われることになり、伊那市では小学校5校、中学校1校が選ばれた。
県教育委員会によりますと、県内の公立小中学校では、小学校74校、中学校51校が選ばれたほか、自主的に小学校233校中学校99校でも実施された。
調査は、義務教育の水準向上のため学力、学習状況の把握をしようと文部科学省が実施した。学力テストの結果は8月下旬にまとまる予定。 -
あぐりスクール開校
小学生が農業体験などをするJA上伊那のあぐりスクールが18日、開校し、伊那市のJA上伊那本所で式が行われた。
あぐりスクールは、子ども達に農業を体験してもらいながら食物や農業の重要さを感じてもらおうと開かれていて今年で5年目。
今年は、小学校2年生から6年生までの児童92人が入校した。
あぐりスクール校長の宮下勝義代表理事組合長は「体験を通し食の大切さや食べ物に対しての感謝の気持ちを持ってほしい」とあいさつした。
この後、東春近の畑に移動してトウモロコシとジャガイモの種まきに挑戦した。
子ども達は土の感触を楽しみながら種をまいていた。
あぐりスクールは12月まで行われる。次回は5月に田植え体験を予定している。 -
翔の会洋画展
上伊那の元陽展出品作家でつくる翔の会は、初めての洋画展をいなっせで開いている。
いなっせ2階ギャラリーには、80号から100号の大作20点が飾られている。
翔の会は、上伊那地域の元陽展出品作家10人が加盟していて、自然の法則の美を追求している油絵研究グループ。
会場には、自然の色の調和やコントラスト、造形美をそれぞれの視点から描いた作品が並ぶ。
代表の須澤重雄さんは、「詩情豊かなロマンの表現を多くの人に見てもらいたい」と話している。
翔の会洋画展は20日まで。 -
伊那市長選挙 市議会議員選挙告示
任期満了に伴う伊那市長選挙と市議会議員選挙が18日告示された。
市長選挙には、すでに出馬表明していた前の副市長白鳥孝さんと信州大学農学部の名誉教授野口俊邦さん2人が立候補を届出。
市議会議員選挙には、定数21に対して現職14人、新人10人の合わせて24人が立候補して、市長選、市議選とも7日間の選挙戦に突入した。
白鳥孝さん(54)無・新は、前の副市長で、住所は西箕輪中条。
対話を基本に市民の目線に立った民間感覚による自治体経営を訴える。
野口俊邦さん(67)無・新は、元信州大学農学部長で、住所は西町。
憲法を暮らしに生かし、一人一人の市民を大事にする市政への転換を訴える。
白鳥さんは、今日午前8時半過ぎに、300人の支持者が見守る中、中央区の事務所で第一声をあげ、その後市内全域をくまなく遊説した。
一方野口さんは、100人の支持者が見守る中、午前11時に西町の事務所駐車場で第一声をあげ、その後市内全域をくまなく遊説した。
伊那市長選挙は、25日投票が行なわれ、即日開票される。
一方、定数21の伊那市議会議員選挙には、3人オーバーとなる24人が立候補した。
党派別では、共産が4人、公明が2人、ほかは、無所属。
市議会議員選挙も、25日に投票が行われ、即日開票される。
17日現在の選挙人名簿登録者数は、5万6,809人。19日から24日まで、期日前投票が行なわれる。 -
イワナの成魚放流
渓流釣りの本格的なシーズンを前に、16日、伊那市内にある天竜川の支流で、イワナの成魚の放流が行われた。
16日は、天竜川漁業協同組合が伊那市の小沢川や藤沢川などの上流で180キロ、約1800匹のイワナを放流した。
漁協では、毎年釣り人が多くなるゴールデンウイーク前にイワナの成魚を放流している。
放流は数日に分けて行い、辰野町から駒ヶ根市までの天竜川の支流に全部で800キロ、およそ8千匹のイワナを放流する。
漁協によると、今年は雨が多く、川の水が多いということですが、河川の改修工事が終わり川の状態が安定してきたため、釣果は期待できるという。
遊漁料は1日券が1500円となっている。 -
伊那市創造館 竣工
伊那市が学習と交流の拠点再生事業として、荒井区の旧上伊那図書館を改修した伊那市創造館が完成し、16日竣工式が行われた。
昭和5年に建てられた旧上伊那図書館を耐震化し、バリアフリー化した。
昭和初期の洋館の風格はそのままに改修したもので、総事業費は、9億6,000万円。合併特例債やまちづくり交付金でまかなった。
竣工式では、記念アトラクションとしてクラシックワールド室内アンサンブルによる弦楽5重奏の演奏があり、建物にマッチした重厚で美しいハーモニーが完成に華を添えた。
旧上伊那図書館は、昭和5年に辰野町の実業家、武井覚太郎の寄付により建設された。
上伊那地域では、唯一の昭和初期の歴史的建造物。
改修工事は、当時のままの姿をそのまま後世に伝えていこうと行われた。
入り口を入ると、エレベーターが新しく設置されていますが、階段の手すりは、これまであった大理石がそのまま使われている。
1階は、さまざまな分野の講座やワークショップなどに活用できる体験学習室や自習スペースとして自由に使える学習室。2階には、国の重要文化財に指定されている貴重な遺物を展示する常設展示室が、3階は、講演会や演奏会に使うことができる講堂がある。
講堂は、床板もこれまでのものをそのまま使い、雰囲気が残された。
竣工式で小坂樫男市長は、「市民が気軽に訪れ、憩いの場となることを願っている。周辺の生涯学習施設と連携して、中心市街地の魅力あるエリアになることを期待したい」とあいさつした。
創造館には、本館と収蔵庫棟がある。
本館南側の収蔵庫棟は、地下1階地上1階の施設で、明治以来、上伊那教育会を中心に蒐集されてきた2万点に及ぶ貴重な資料や文化財が空調管理された収蔵室に保管される。
手すりには、当時の大理石が本館から移設された。
伊那市創造館は、5月24日開館予定で、常設展示のほか、小学校で所蔵する美術品を一堂に展示する学校のお宝展が開催されることになっている。 -
稲の「苗おこし」始まる
南箕輪村のJA上伊那の水稲育苗施設で、モミを発芽させて田植え用の苗に育てる「苗おこし」が行われている。
現在、施設では、苗を育てるため、もみをまく作業などが行われている。
作業は今週の月曜日から始まっていて、今年は、村内の農家から注文を受けた3万4千枚の田植え苗をおこす予定。
苗は、温度が20度前後に保たれた部屋に移し、3日ほどすると芽が出てくる。
作業は来月1日頃まで行う予定で、今後はもち米のなどの苗おこしも行う。
JA上伊那によると、今年の田植えは来月10日ころから始まり、ピークは15、16日頃になりそうだという。 -
JA上伊那生活部会がハイチへ義援金
農家の女性でつくるJA上伊那生活部会は、14日、今年1月に発生したハイチ地震の復興支援募金53万5,537円を、宮下勝義代表理事組合長に届けた。
14日は、生活部会の大石 皐月(さつき)部会長がJA上伊那本所を訪れ、宮下組合長に目録を手渡した。
JA上伊那生活部会では、今年2月から4月上旬まで、上伊那の16支所ごとに部会員に募金を呼びかけたところ、4,717人から、53万5,537円が集まった。
大石会長は、「一人あたりにするとわずかな金額だが、組織のまとまりで大きな金額になった。復興に役立ててほしい」と話していた。
この募金活動は、JAの全国的な取り組みで、支援金は、日本赤十字社などを通じて被災地の救援活動に使用されるという。 -
新上伊那地方事務所長に聞く
市川武二さん上伊那地方事務所の所長に、今年4月1日付けで新しく市川武二さんが着任した。
市川武二さんは、埼玉県生まれの57歳で、東筑摩郡の現在の筑北村で育った。
1975(昭和50)年に県職員となり、企画局企画課土地対策室長、商工労働部産業政策課長などを歴任、今年4月に上伊那地方事務所長に着任した。
上伊那の印象については、「上伊那は上の段から見ると、北海道かと思うような、これが長野県かと思うような風景がみられる。長野県でも珍しいと感じている」と話す。
企画局企画課土地対策室長時代は、南アルプスなどでの風力発電事業について問題となった時期で、環境アセスメントの強化などの条例を整備した。
また、商工労働部産業政策課長時代には、リーマンショックから始まる世界同時不況の中で、県の緊急経済対策に取り組んだ。
上伊那の産業については「上伊那の工業出荷額が多いことは承知しているが、そんなに他地域と大差があるわけではない。産業といっても製造業に限らず、観光・農業・林業も産業だ。観光で言えば上伊那だけでなく広域的な観光を考えなければならない。製造業だけを見た場合でも上伊那管内だけを取り上げて見ないほうが良いだろうと感じている。今後の取り組みとしては、農商工の連携で、他にないものを作り出していくことが今後ますます重要になるのではないかと感じている。」と話している。
市川さんは、商工労働部で7年、企画局で6年勤めていて、得意だった分野から着手したいとしている。
家族は妻と息子2人娘1人。家族を長野市に残し、現在は単身赴任。
趣味は県職員になってから始めたという野球で、現在も県職員でつくるOBチームで、全国大会出場を目指しているという。 -
長野県元気づくり支援金選定開始
長野県が自治体や住民の自主的な取り組みを支援する地域発元気づくり支援金に、上伊那地域では64件、1億3600万円ほどの申請があった。
伊那合同庁舎で15日、本年度の支援金の採択事業を選定する委員会が開かれた。
本年度の上伊那地域への配分額は、昨年とほぼ同じ9620万円。
それに対し、上伊那の自治体や各種団体などから、昨年よりも6件、額にして2500万円ほど多い64件、1億3600万円ほどの申請があった。
市町村別の申請の内訳は、伊那市が27件で5600万円、箕輪町が6件1700万円、南箕輪村が3件420万円などとなっている。
事業区分では、教育文化の振興が16件約4千万円、特色ある観光地作りが11件3800万円などとなっている。
市川武二上伊那地方事務所長は、「今年も特色あるユニークな取り組みが集まった」とあいさつした。
次回の委員会は20日に開かれ、今月末に採択事業が決定する予定。 -
上伊那で軽自動車の出張車検検査始まる
普通自動車の車検を行っている伊那市上の原の上伊那自動車検査場で13日、軽自動車の車検の出張検査ができるようになった。
上伊那自動車検査場に13日から検査官が派遣され、軽自動車の出張車検検査が始まった。
自動車整備工場は、検査官がいて自社で車検ができる指定工場と、点検整備のみで車検ができない認証工場がある。
上伊那地域の認証工場はこれまで、軽自動車の車検は松本市にある軽自動車検査協会の松本支所で検査を受けていた。
上伊那自動車検査場維持会などの10年に及ぶ陳情活動が実を結び今回、上伊那で検査が受けられることになった。
検査官は月2回派遣され、1日120台の検査が可能になる。
初日は80台が持ち込まれた。
松本支所での軽自動車の車検台数は、上伊那分は年間約5千台。松本支所では、今後、車検全体の6割程度を上伊那で実施していきたいとしている。 -
上伊那聴覚障害者協会総会
上伊那聴覚障害者協会の第52回総会が10日、伊那市の福祉まちづくりセンターで開かれた。
昨年度の活動や本年度の計画が報告された。
上伊那聴覚障害者協会の降旗久会長は、「高齢な聴覚障害者のためのグループホームの建設について、上伊那の各市町村へ要望しているが、あまり良い回答はない。今後も引き続き交渉していきたい」とあいさつした。
協会では、本年度も引き続き、聴覚障害者の福祉向上などに関して行政と交渉していくほか、協力会員の拡大、要約筆記・手話奉仕員の養成講座の継続などを行っていくとしている。 -
伊那RCと分水RCが記念植樹
伊那中央ロータリークラブと新潟県の分水ロータリークラブが9日、病気の人を元気づけようと伊那市の伊那中央病院の敷地に、ソメイヨシノ2本を植樹した。
9日は記念セレモニーが行われ、伊那中央ロータリーの鈴木 一比古会長と、分水ロータリーの八子(やこ)英雄会長が、桜の木の根元にスコップで土をかけた。
分水ロータリーがある新潟県燕市(つばめし)には、およそ3千本のソメイヨシノが植えられた「大河津(おおこうつ)分水堤防」があり、「桜の名所百選」の一つとして知られている。
伊那市には、天下第一の桜として知られる高遠城址公園があることから、桜を縁に、両地区のロータリーは友好提携を結び、2008年から交流をしてきた。
去年は、伊那のタカトオコヒガンザクラを分水で植樹したため、今年は分水のソメイヨシノを伊那で植樹することにした。
今後も、交互にお互いの地区を訪れるなどして、交流を続けていくという。 -
エネルギー利用技術研究会 事例発表会
上伊那電気主任技術者協会のメンバーでつくるエネルギー利用技術研究会は、22回目となる事例発表会を、8日、伊那市西箕輪の伊那技術形成センター開いた。 上伊那電気主任技術者協会は、上伊那を中心とする50社ほどの企業から61人が参加している。
協会の活動の一つとして、エネルギー利用技術研究会があり、毎年1回、この時期に事例発表会を開いている。
8日は、節電や、二酸化炭素削減の取り組みなど15の事例が発表された。
この22回目を数える伝統ある発表会の活動について広く一般にも知ってもらおうと、20回の記念として、これまでの活動の中から100の事例を集めた記録メディアも作成した。
上伊那電気主任技術者協会会長で(株)東信鋼鉄の川上 国男さんは、「企業でのエネルギー有効利用の取り組みは、一般の取り組みの参考になると思う。研究会の活動で地域に貢献したい」と話していた。 -
高遠城址公園 コヒガンザクラ見頃に
伊那市の高遠城址公園のコヒガンザクラが見頃を迎え、9日から花見客の本格的な入りこみが始まった。
公園東側の駐車場は、県外からの観光バスで埋まった。
公園を管理している伊那市によると、8日は51台だったのに対し、9日は150台近くのバスが入ったという。
有料入場者数も8日の4,300人に対し、9日は倍以上の1万人と見込まれる。
公園内の桜は5分咲きで、場所によっては満開となっている。
桜の下では、ビニールシートを広げ、花見を楽しむ人たちの姿が見られた。
花見客の入りこみは、10日、11日にピークを迎えるものと見られる。
伊那市では、10日から市役所駐車場を発着するシャトルバスを運行するほか、JR東海による桜祭り号も運行される。
尚、満開は、11日と予想されている。 -
伊那市の春日愚良子さん本出版へ
漂泊の俳人井上井月の研究家、春日愚良子さんが、俳人、小林一茶と井上井月の違いについて論評した本を出版する。
8日は長野市の出版社が春日さん宅を訪れ、本の原稿を受け取り、内容に目を通していた。
出版する本のタイトルは「信州二人の放浪俳人、一茶と井月」。内容は二人とも同じ放浪俳人でありながら、その句や人生観が全く違う一茶と井月を比較しそれぞれの句や人がらについて論評している。
春日さんは、「江戸時代を代表する俳人一茶と、伊那の地で埋もれていった井月を比較したものは、これまでにない。新しい視点でそれぞれの俳句を見直したもので興味深い内容となっている。」と話している。
この「信州二人の放浪俳人、一茶と井月」は7月頃の出版を予定している。 -
山火事防火パレード
4月1日からの山火事重点予防運動実施期間に合わせて8日、上伊那で山火事予防を呼びかけるパレードが行われた。
上伊那地方事務所や伊那消防組合、市町村などが参加し、山火事予防を呼びかけるステッカーを張った車で伊那市から辰野町までを回った。
パレードは、行楽シーズンを前に、住民の山火事予防への意識を高めようと毎年行われている。
上伊那での去年の林野火災発生件数は、8件で、その原因の半数がたばこの火の不始末となっている。
また今年に入ってからは、1月に辰野町で1件、4月6日に伊那市と南箕輪村、辰野町で合計3件の林野火災が発生している。
この時期は、空気が乾燥し風が強い事から山火事が発生しやすい時期だとして、枯草などがある場所での焚き火をしない事、たばこの投げ捨てをしない事、火遊びはしない事などを呼びかけている。 -
県公衆衛生専門学校入学式
伊那市の長野県公衆衛生専門学校の入学式が7日行われ、歯科衛生士を目指す18人が入学した。
県内からの入学生18人が、入学許可を受けた。
中村好昭校長は、「高齢化社会が進み、歯科衛生の向上がますます重要になる。県民の健康増進のため活躍できる歯科衛生士を目指してほしい」と式辞を述べた。
新入生を代表して箕輪町の浦野彩香さんは、「皆で励まし合い、支え合いながら確かな技術を身に付けます」と誓った。
国の歯科衛生士養成所指定規則の改正により、今年度の入学生から修業年数が3年となっている。
18人は、これから歯科衛生士に必要な知識を学び、歯科医院での実習を行って3年後の国家試験を目指す。