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上伊那北部消防連絡協議会定期総会
辰野町、箕輪町、南箕輪村の消防団でつくる上伊那北部消防連絡協議会は18日、定期総会を箕輪町の地域交流センターで開き、08年度の事業計画案や予算案を承認した。
08年度の主な事業は次の通り
▽水防訓練(5月18日)▽幹部訓練(5月31日)▽県ポンプ操作大会激励会(7月27日)▽正副分団長研修(9月6日)▽ラッパ訓練▽幹事会竏窒ネど。
08年度の同協議会負担金は辰野町16万4800円、南箕輪村13万8200円、箕輪町17万7千円で、計48万円。
08年度の上伊那北部消防連絡協議会の役員は次のみなさん
▽会長=平沢久一(箕輪町消防団長)▽副会長=武居保男(辰野町消防団長)、松沢武夫(南箕輪村消防団長)▽評議員=小松孝寿(箕輪町消防団副団長)、古村幹夫(辰野町消防団副団長)、藤田政幸(南箕輪村消防団副団長)▽幹事長=倉田昌(箕輪町消防団本部長)▽幹事=林国久(辰野町消防団本部長)、唐沢英樹(南箕輪村消防団本部長)、上田康夫(辰野町消防団消防主任)、宮下裕司(南箕輪村消防団消防主任)▽書記=滝沢光義(箕輪町消防団消防主任)▽参与=内山朝高(箕輪消防署長)、丸山均(辰野消防署長)、加藤純治(南箕輪村役場総務課長)竏秩B -
長野県農林統計協会上伊那支部解散総会
上伊那の市町村や上伊那農業協同組合などでつくる長野県農林統計協会上伊那支部は18日、解散総会を箕輪町役場で開いた。07年度の事業報告と収支決算報告を承認し、同支部は解散した。
長野県農林統計協会上伊那支部は長野県農林統計協会が農林水産省の統計データなどをもとに発行していた機関紙「農林統計ながの」や長野県農林業市町村別データなど農林統計資料を、会員に配布し情報の共有を図ることを目的に活動してきた。
しかし、長野県農林統計協会が農林水産省の組織の改変や地方統計業務の見直しにより、5月に解散予定。県内の全支部もそれに伴い解散となった。
同支部長の平沢豊満町長は「市町村での長年の変化がわかる統計が無くなるが、ほかのもので補完していきたい」と話していた。 -
新規就農実践塾開講
上伊那農業改良普及センターの08年度新規就農実践塾の開講式が18日、伊那市の伊那合同庁舎であった。農業経営者を目指す新規就農者ら20組が参加し、1年間で栽培や経営などの技術を学ぶ。
塾は2コース制で、里親研修修了者と認定就農者を対象とした「農業経営者養成コース」に12組、就農希望者や新規就農前から就農5年目の人を対象とした「共通技術研修コース」に8組が参加。共通技術研修コースは農業経営者養成コースの人も受講できる。
受講者はIターン、Uターン、農家子弟、定年帰農などで、品目は野菜、水稲、果樹、酪農など。開講式には11人が出席し、「専業農家として軌道に乗るよう勉強したい」「この機会を活用し、いろんな技術を身に付けたい」と自己紹介した。
農業改良普及センターの佐藤光吉所長は、「センターの重点事項の一つに掲げる新規就農者の確保・育成の一環で塾がある。目標を持ち充実した塾になるよう最後まで受講いただきたい」とあいさつした。
農業経営者養成コースは、栽培技術や農業経営、農村での生活術など自立した農業経営者になるため、農業改良普及員が毎月1回以上個別相談に応じる。
共通技術研修コースは農業の基礎を習得する集団学習会が主で、病害虫の生態・防除法、土づくり・肥培管理・省エネ対策、経営管理能力などを学ぶ。
2コース共通で新規就農者激励会・交流会、若い女性農業者交流会も計画している。 -
市町村職員初任者研修
本年度新たに採用された市町村職員対象の初任者研修会が17日、伊那市の県伊那合同庁舎で開かれた。県市町村職員研修センター主催。南信地区の17市町村と伊南行政組合の新規採用職員94人が参加し、地方自治体の将来を担う職員としての心構えや職務の基本を学んだ=写真。
講師として招かれた伊那市の小坂樫男市長は講話で「昔の公務員は『遅れず、休まず、仕事せず』を守っていればだんだん偉くなれたというが、今は違う。さまざまな仕事があって大変だが、その分やりがいはあるはず。住民の大きな期待を受けているのだから、それぞれの地域の発展のために頑張ってほしい」と話した。
研修は18日も引き続き行われ、文書事務や対応マナーなどについて学ぶ。
9月には後期研修が開かれる。 -
08年度上伊那地域「地域発元気づくり支援金」選定委員会
08年度上伊那地域「地域発元気づくり支援金」の第1回選定委員会は17日、伊那合同庁舎で開き、要望84件の内容説明を受け協議した。第2回委員会で採択事業を選定し、4月末までに採択事業の決定、内示を予定する。
「地域発元気づくり支援金」事業は2年目。市町村や公共的団体が住民とともに自らの知恵と工夫により行う自主的、主体的な取り組みを支援する。
08年度の事業要望状況は、上伊那8市町村と広域連合で、市町村分27件、要望額5908万6千円。公共的団体分57件、要望額7639万8千円。合計は84件で要望額1億3548万4千円。前年度より26件減少した。
交付対象事業には新たに市町村合併に伴う地域の連携の推進に関する事業が加わった。
事業区分別の要望状況は、地域協働の推進11件、保健・医療・福祉の充実5件、教育・文化の振興6件、安全・安心な地域づくり24件、環境保全・景観形成11件、特色ある観光地づくり7件、農業の振興と農山村づくり8件、森林づくりと林業の振興2件、商業の振興4件、市町村合併に伴う地域の連携の推進に関する事業2件、そのほか地域の元気を生み出す地域づくり4件。
環境保全・景観形成、商業の振興、市町村合併に伴う地域の連携の推進に関する事業は増加。教育・文化の振興、特色ある観光地づくりは減少した。
選定委員会委員は箕輪町長、南箕輪村長、信州大学農学部長、農家民宿みらい塾、伊那建設事務所長、伊那保健所長、上伊那地方事務所長の7人で構成し地方事務所長が委員長を務める。 -
世界一の会が総会
上伊那の製造業26企業でつくる「世界一を目指し行動する上伊那地域企業の会」(通称世界一の会)は16日、通常総会を伊那市のプリエ・キャスレードで開いた。会員など約30人が出席し、08年度の事業計画・予算案と役員人事などを承認したほか、関東経済局地域振興課斎藤義久さんと八十二銀行伊那支店長滝沢亮さんの講演を聴いた。会長にはナパック(駒ケ根市)社長の鈴木明さんが再選された。役員の任期は2年。
08年度の主な事業は▽上伊那産業フェア(仮称)開催に向けた諸団体との連携、協力▽県中小企業センターと連携して各種展示会、商談会に参加▽セミナー、講演会の開催▽大学との連携強化▽視察研修竏窒ネど。
役員は次の皆さん。
▼会長=鈴木明(ナパック)▼副会長・受注促進部会長=北林友和(ヨウホク)▼同副部会長=梅原好和(ニイタカ)▼副会長・未来経営部会長=横森孝心(グローリー)▼同副部会長=増田清(マスダ)大森正秋(アルプス中央信用金庫)▼副会長・厚生部会長=山田勝英(志賀野シーケンス)▼同副部会長=今井博充(アルゴル)▼会計監事=唐沢功(南信化成)清水輝美(東信鋼鉄) -
春季北信越高校野球県大会南信予選 29日開幕
第118回北信越高校野球県大会南信予選の組み合わせ抽選は15日、諏訪市文化センターで行い、県大会の出場権4枠を争う対戦カードが決まった=別表。大会は29日に開幕し、5月11日までの6日間、諏訪湖スタジアム、県営飯田球場の2会場で熱戦を繰り広げる。
出場する25校のうち上伊那勢は、部員不足で出場を辞退した箕輪進修以外の7校が参加する。昨秋ベスト4でシードの辰野、伊那北はそれぞれ茅野竏註z訪清陵の勝者、飯田長姫竏衷シ川の勝者と対戦。辰野が入った4強を決める同ブロックでは、春季上伊那大会で優勝した駒ヶ根工が諏訪二葉と戦い、勝ち上がれば高遠と顔を合わせる。
このほか、赤穂は岡谷工と、上伊那農は飯田と、伊那弥生は富士見と初戦を戦う。
決勝は5月11日、諏訪湖スタジアムで午後0時30分縲怐B県大会は5月17縲・0日、諏訪湖スタジアム、県営飯田球場、県営伊那球場で行う。 -
【記者室】旧庄屋屋敷を再生
「古くて美しいものを残せる人の気持ちと社会を広げたい」。伊那市の旧庄屋屋敷を保存活用するプロジェクトが始まった。都会に暮らす一新塾21期生有志が取り組んでいる。
空家になり3年が経ったかやぶき屋根の屋敷は、メンバーの言葉を借りれば「ぼろ」。しかし長屋門をくぐった先にどっしりと構えるその姿は、繁栄の面影を残す。
郷土文化の再創生という大きなテーマを掲げたプロジェクト。都会の人が田舎で新たなことに取り組むには、地域の受け入れなど難しい面もある。が、今回は屋敷所有者も親族も歓迎ムード。「でしゃばりになっちゃいけない」と控えめながらも、一緒に再生したい思いがある。古くて美しいものに命を吹き込む様を見守りたい。(村上裕子) -
JA上伊那
北部・南部ローンセンター・くらしとマネーの相談室開所JA上伊那の北部、南部ローンセンター・くらしとマネーの相談室が14日、北部は箕輪町木下の旧JA木下支所、南部はJA駒ヶ根支所構内にオープンした。現在伊那市にあるローンセンターと合わせた3拠点化により、地域により密着したサービス提供で利用者ニーズに応える。
北部エリアは辰野町、箕輪町。南部エリアは駒ヶ根市、飯島町、中川村、宮田村。それぞれ職員を4人配置する。うち1人はマネーアドバイザー。ローンセンターは平日午前8時半縲恁゚後7時、土・日曜日は午前9時縲恁゚後5時で、ローン相談に対応する。
くらしとマネーの相談室では、マネーアドバイザーがお金に関する相談窓口として対応するほか、各種セミナーや相談会の開催などに対応する。
各支所金融課の渉外担当者の活動拠点として管理や指導、相談などの支援機能も持つ。
問い合わせは北部ローンセンター(TEL79・7010)、南部ローンセンター(TEL81・1131)へ。 -
昭和伊南病院の救命救急センターの機能につき県が独自調査する方針 - 杉本組合長「県としても一定の責 任を果たすべき」と言及
14日に開かれた伊南行政組合臨時議会(組合長・杉本幸治駒ケ根市長)で杉本組合長は昭和伊南病院の新型救命救急センターの機能につき、県が独自で機能評価を行う方針であることを報告した。杉本組合長は県の方針の意図を測りかねている心情を示し「県としても一定の責任を果たすべき」として、同病院をセンターに指定している県も、センター運営に協力すべき」とを強く訴えた。
県衛生部から昭和伊南病院の救命救急センターの機能評価の申し出があったのは先月25日。県衛生部によると「毎年国の方で実施している機能評価が、今年は遅れていることから、適切な機能評価を行うため、県独自の評価を行うことにした」としている。
しかし、今年3月には伊那中央行政組合(組合長・小坂樫男伊那市長)が、伊那中央病院を救命救急センターに指定することを求める要望書を県へ提出しするなど、ここへきて救命救急センター移転問題が浮上しているだけに、伊南行政組合事務局長を兼務する昭和伊南病院の渋谷勝清事務長は「昭和伊南は06年に新型救命救急センターとしてスタートしたばかり。救急センターは県内に6施設あるのに、どうして最初に昭和伊南病院なのか疑問。県としても責任を持つべき」と、県の姿勢に不信感を募らせている。県は「現段階でそういうことは考えていないが、地元からのそういう要望もあるので、適切に機能を評価したい」としている。 -
伊南行政組合、清水亀千代・駒ケ根市副市長を助役に選出
伊南行政組合(杉本幸治組合長)の臨時議会が14日、駒ケ根市役所であり、先日駒ケ根市の副市長に就任した清水亀千代氏(60)を同組合助役に選任する人事案件に、全会一致で同意した。
清水氏は「身の引き締まる思い。国、地方とも先行きが不透明な状況だが、伊南行政組合を通じて、地域課題に取り組み、地域福祉の向上、地域の発展に努めたい。そのためにまず、昭和伊南病院の安全・安心のより所としていくことが求められている。そのために最善をつくしたい」と語った。
また、宮田村の村議会選挙に伴なって不在となっていた議長には、前副議長の前原茂之議員(65)=中川村=を指名推薦により選出。また、副議長には織田信行議員(64)=飯島町=を選出した。 -
シニアサッカー「南信35リーグ」カップ戦開幕
35歳以上のサッカー愛好者でつくる「南信35リーグ」のカップ戦は13日、伊那市陸上競技場で開幕した。27日にある決勝に向け、南信地区8チームが1回戦4試合を展開。今シーズン初公式戦となるカップ戦の初戦、選手たちは年齢を感じさせない動きでピッチを駆け回った=写真。
同リーグは、シニアサッカーの競技人口増加を目指すため昨年、県内では中信地区に続き2番目の発足となった。今季は新たに1チームを加え、上伊那地方を中心とした茅野市、飯田市の8チームが5月6日縲・1月、同競技場を主会場にホーム&アウェーのリーグ戦を繰り広げる。
南信35リーグの小沢広志運営委員長は「今年はチームが増え、ますます楽しいサッカーができそう。昔、サッカーをやっていた人も気軽に参加してもらい、みんなでシニアサッカーを盛り上げていきたい」と話している。 -
危険業務従事者叙勲
著しく危険性の高い公共的な業務に長年従事し、功労を重ねたとして、政府は12日付けで第10回危険業務従事者叙勲の受章者を発表した。
全国で3625人、県外在住者を含む県内関係では73人が受章する。上伊那では、瑞宝双光章に上村章一さん(76)=南箕輪村(警察功労)、桜井朋幸さん(61)=伊那市美篶(防衛功労)、瑞宝単光章に内山寿さん(76)=伊那市伊那(警察功労)の3人が輝いた。
発令は29日。 -
上伊那建具協同組合青年部 修繕ボランティア
上伊那建具協同組合青年部(網野暁部長)は12日、「良い戸の日(4月10日)」のボランティア活動の一環で、南箕輪村の北部、西部両保育園の修繕作業をした。組合員15人がそれぞれの園に分かれ、老朽化したげた箱や引き戸などを、手馴れた手つきで直していった。
活動は組合への理解を深めてもらう目的で20年以上続く恒例事業。毎年、上伊那地方の各市町村を年回りで訪れている。今回は同村の順番となり、村役場から要望のあった2保育園の修繕作業を行った。
西部保育園では、壊れて使われなくなった木製滑り台や、動きにくくなったガラス戸などを修理した=写真。「あちこち修繕していただいてありがたい。滑り台が直ったことなどを早く園児たちに伝えたい」と北原和子園長。網野部長は「これをきっかけにわれわれの仕事に興味を持ってくれれば」と話した。
西部保育園の施設を修繕する組合員ら -
軟式野球 五味博一旗県選抜南信大会
軟式野球の第3回五味博一旗県選抜選手権大会南信大会は12日、駒ヶ根市アルプス球場で行い、岡谷市役所(岡谷市)が優勝した。大会は同地区のAクラス3チームが出場。上伊那勢は、1回戦でルビコン(伊那市)を2竏・で破ったMBC(上伊那)が決勝へ進んだが2竏・で破れた。
接戦を繰り広げたルビコン竏樽BC戦(駒ヶ根市アルプス球場) -
【記者室】頑張ってる人には逆効果な「頑張れ」
新年度スタートを機に学校や職場が替わった人は多いだろう。かく言う筆者も受け持ち地域が替わった。朝から晩まで忘れ物やポカミスを繰り返し、リズムがつかめないまま、あっという間に一日が過ぎていく…。
大人はともかく、新たに入園、入学した子どもたちの緊張ぶりは見ていて気の毒なほどだ。慣れない環境に戸惑いながらも、懸命に順応しようとしている姿がいじらしい。帰宅するころには身も心もぐったりと疲れ切ってしまっている。
そんな時に慰めになるのは家族の優しい一言だ。しかし「頑張れ」などはかえって逆効果になることも。言われるまでもなく、彼らは精いっぱい頑張っているからだ。すぐに慣れて楽になる。その間は温かく見守ってやろう。(白鳥文男) -
エネルギー有効利用事例発表会
事業活動の中での取り組みを通して環境負荷の低減を促進しようと上伊那電気主任技術者協会(川上国男会長)は10日、第20回「やさしいエネルギー有効利用事例発表会」を伊那市西箕輪の伊那技術形成センターで開いた。上伊那と飯田市の11事業所に勤務する電気主任技術者らが参加し、それぞれが取り組んできた事例計17件を発表し合った=写真。
駒ケ根市のネクストエナジー・アンド・リソース(伊藤敦社長)は、20年前に製造された太陽電池パネル約3300枚を販売するために1枚1枚発電性能を測定したところ、95%のパネルが使用可能だった竏窒ニする事例を発表。保存状態が良ければ、発電性能は長期間維持できることが分かった、とした上で、今後は性能劣化原因の解明と残存寿命の予測に取り組みたいと話した。
宮田村の浦野紙器(浦野勇社長)は新工場建設に際し、県内最大規模の150キロワット級の太陽光発電設備を導入した結果、消費電力量の30%をまかなうことができた事例を発表。1億円の費用をかけたが、大きな効果が上がったとした。
川上会長はあいさつで「発表会は年に1回の開催を続けて20回目を迎えた。継続は力なり。今後も30回、40回と続いていくと確信している」と述べた。 -
上伊那公民館連絡協議会総会
上伊那地区の公民館関係者でつくる上伊那公民館連絡協議会の総会が9日、駒ヶ根市の赤穂公民館であった。本年度の会長には、武田登伊那公民館長=写真=が再選。08年度事業などを承認した。
生涯学習推進に取り組む公民館関係職員が集まる同協議会は、年間を通じて研修や視察、懇談会などを開催し、情報交換を図りながら地域全体の生涯学習、社会活動教育の室の向上に努めている。
昨年度に続き、会長に再選した武田伊那公民館長は「超高齢化社会、子ども、青少年の問題を考える時、家庭と地域社会が本来の姿を取り戻すことが求められている。そのためにも地域交流の拠点である公民館が再認識されているのは確か。時代、地域のニーズに合った新しい公民館活動も求められているが、時代が変わっても、変わることのない住民自治活動を目指していきたい」と語った。
協議会では、地区館、分館職員が一堂に会する研修会の開催、上伊那地区で活動する社会教育関係者が集う「上伊那社会教育関係者懇談会」などの開催を通して、情報交換と連携を深めていく。 -
南信病院長に知事感謝状
上伊那福祉事務所の生活保護嘱託医を33年間にわたって務め、3月末に退任した南信病院長、近藤廉治さん(80)=伊那市美篶=に9日、知事感謝状が贈られた。近藤さんは「33年と聞いてびっくりしたくらい、本当にあっという間だった。少し長過ぎたから若い人に譲りたい。皆さんの協力のおかげで無事に終えられてよかった。楽しかった」と笑顔で振り返った。
感謝状を手渡した宮坂正巳地方事務所長は「長きにわたり、福祉行政の円滑な運営と適正な保護の実施に貢献した功績に感謝する。今後もますます活躍を」と感謝の言葉を述べた。
近藤さんは1975年以来、精神的な病気が原因で生活保護を申請した人の認定と継続についての判断やアドバイスなどをしてきた。信州大医学部卒。県駒ケ根病院長を経て72年、南信病院を開設した。園芸療法などの先進的な取り組みで知られる。
嘱託医の後任は同病院の副院長、武藤隆さんが務める。 -
中沢小学校に県伊那養護学校の分教室「はなももの里」が開設
伊那市にある県伊那養護学校(植木行雄校長)の分教室「はなももの里」が8日、駒ヶ根市の中沢小学校の校舎内に開室し、同教室に通う小学1年生から4年生までの児童6人と関係者が集まる中、開設式が開かれた。今後6人は同教室に通い、養護学校のカリキュラムに従って学ぶ。また、休み時間は教室を開放するほか、給食や清掃活動などを通じ、中沢小学校の児童との交流も図りたいとしている。
分教室の設置は特別支援教育の地域化を目的とする県事業の一環で、小学部を対象とする分教室は県内で2カ所目。駒ヶ根市の場合、地域の要望もあって、今回の分教室設置が実現した。
教室の広さは約80平方メートル。開設に伴ない、床の張り替え、水道の設置工事などをした。職員は教室担当職員3人、教室長兼教育相談員1人。室内には学習、遊びスペースのほか、職員の事務スペースもあり、小中学生を対象とした就学関係の教育相談、分教室の情報発信なども展開する。 また、今回はいずれも駒ヶ根市内の児童となったが、市内に限らず、希望があればどの地区からも通える。
同教室に通うことになった子どもの母親(42)は「これまでスクールバスで養護学校まで通っていたが、伊那まで通うと最低でも40分はかかった。また、スクールバスは今、定員ぎりぎりの状況。今後どうなるか心配していたので、近いところに通えるようになって安心している」と話していた。
今後は駒ヶ根東中学校に中等部の分教室を開設する予定で、来年度開設を目指す。
分教室の問い合わせははなももの里(TEL83・6338へ。 -
県経営者協会が知事と懇談
県経営者協会は7日、村井知事との第7回懇談会を伊那市のかんてんぱぱホールで開いた。上伊那地区では初の開催。上伊那支部を中心とした会員約40人が出席し、村井知事にさまざまな質問や意見を述べた。
三遠南信自動車道は上伊那経済の発展のためにぜひ造ってほしい竏窒ニの要望に対し村井知事は「非常に大事な道路。つながらなければ意味はないので、手をつけた以上、必ず静岡まで開通させる」と言明した。
リニア新幹線については「整備新幹線の中では優先順が下位であり、国がすぐに動く様子はない。現在行われているJR東海のボーリングもデータをそろえるための事前調査なので、これで直ちにルートが決まるわけではない。どうか冷静な対応を」と呼び掛けた。
出席者からは「地方は道路がないと暮らせない。国に道路特定財源の暫定税率復活の圧力をかけてほしい」「魅力ある企業が多いことを県としてもっと発信してほしい」「上伊那の一部で遅れている高度情報通信ネットワークの整備を進めてほしい」などの要望が出され、知事は「十分認識している」「検討する」などと回答した。 -
おひさまクラブ春の油彩画展
上伊那在住者を中心とした油絵愛好者らでつくる「おひさまクラブ」(平沢孝一会長)は18日まで「春の油彩画展」を伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリー「ふれあい」で開いている。風景、花、人物など、会員10人が思い思いに描いた個性豊かな油彩画と、講師を務めるパリ国際ル・サロン会員の画家・碓井伍一さんの作品計21点が展示されている。
平沢会長は「具象も抽象もあって統一感はないが、それぞれ好きなものを楽しく描いている。一緒に楽しみませんか」と呼び掛けている。
同クラブは市駅前ビルいなっせの油絵教室の修了生らが集まって04年に発足。碓井さんの指導で、月2回の例会で腕を磨いている。
入場無料。午前8時30分縲恁゚後5時10分。土・日曜日休館。 -
県伊那技術専門校 08年度入校式
南箕輪村にある県伊那技術専門校(遠藤昌之校長)で8日、2008年度入校式があった。県内外から集まった訓練期間1縲・年の普通課程45人、同6月の短期課程6人の計51人が入校。地域産業を支える技術、技能者を目指すため、それぞれが新たなスタートを切った。
入校を許可した遠藤校長は式辞で、「楽しく、明るい団体生活が送れるよう、規律ある訓練に励んでもらいたい。限られた期間の中で目標とする技術、技能者を目指すのは容易ではないが、みなさんには乗り越えるための能力と気合があることを期待する」とあいさつした。
入校生を代表して木造建築科の春日浩一さんが「校長先生をはじめとする、来賓のみなさんの励ましの言葉を胸に刻み、目標とする技能と知識を身に付け、社会で活躍できる技術者となるよう努力する」と誓いの言葉を述べた。
入校生は、メカトロニクス科10人、ソフトウェア設計科8人、木造建築科5人、木工科22人、機械科6人の計51人で、県内者36人、県外者15人。平均年齢27・2歳。
誓いの言葉を述べる入校生代表 -
天竜川漁協がイワナ650キロを放流
天竜川漁業協同組合(上條純敬組合長)は7日、上伊那の主要渓流にイワナの成魚650キロを放流した。
イワナ1匹の平均体長は22縲・3センチ、重さ80グラム。来年になれば、体長30センチを超えるという。
伊那市内では、組合員3人が小沢川、小黒川、藤沢川、三峰川など13カ所を回り、1カ所にイワナを10キロずつ放した。
釣果は、寒さの影響でえさの食いつきが悪かったが、4月に入ってから駒ケ根市の河川で体長34センチの大物が釣れるなど水温が上がれば良くなるという。
天竜川漁協は5月連休前にも、イワナ650キロを放流する。
遊漁料は1日券千円、中学生300円、小学生以下無料。 -
高校野球・春季上伊那大会 駒ヶ根工6季ぶり優勝
春季上伊那地区高校野球大会最終日は6日、駒ヶ根市アルプス球場で決勝と3位決定戦を行った。決勝は駒ケ根工が10竏・で辰野を破り、6季ぶり4度目の優勝を果たした。3位決定戦は伊那北が延長10回逆転サヨナラで伊那弥生を下した。
5日に全日程を終えた5縲・位を決める敗者リーグ戦は、上伊那農が2勝で5位、1勝1敗の赤穂が6位で高遠が7位となった。
○…駒ヶ根工は自慢の打撃力が爆発。19安打の猛攻で快勝し、4月下旬から始まる春季北信越県大会南信地区予選に向け弾みを付けた。
3回に宮下直、宮脇、矢沢の3連続長短打などで4点を先制すると、4回は内城の右中間二塁打と敵失などで加点。5回には2死一、三塁から湯沢塁の2点適時二塁打でリードを広げ、7、9回にも連打で得点を奪い突き放した。
主戦伊藤は力のある直球主体の投球で凡打の山を築いた。6回に2四球と内野安打などで無死満塁のピンチを招き2点を失ったが、以降は立ち直り追加点を許さなかった。
………………………………………
【最終日】
◇決勝=6日、駒ヶ根市アルプス球場駒ヶ根工
004120201=10
000002000=2
辰野
◇3位決定戦=同
伊那弥生
1000111003=7
0010020104=8
伊那北
【第3日】
◇5縲・位決定リーグ戦=5日、駒ヶ根市アルプス球場
▽第1試合
赤穂
000006042=12
061010000=8
高遠
▽第2試合
高遠
00010=1
25113=12
上伊那農
(5回コールド) -
高校卓球 上伊那選手権大会
第35回上伊那高校卓球選手権大会(上伊那卓球連盟主催)は6日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館で行った。国体南信地区予選の前哨戦に位置付けた大会。男子5校、女子3校から計約80人が参加し、男女別シングルス、学校対抗戦を繰り広げた。
上位の結果は次の通り。
【男子】
▽学校対抗 (1)駒ヶ根工A(2)伊那弥生(3)赤穂A(4)伊那北A
▽シングルス (1)山岡孝太(伊那北)(2)小河内博貴(赤穂)(3)水上裕太(駒ヶ根工)北原卓征(赤穂)
【女子】
▽団体 (1)伊那西A(2)伊那北(3)伊那西B(4)伊那西C
▽シングルス (1)柴美由紀(伊那西)(2)牛山雅美(伊那西)(3)中山由美(伊那北)松崎美紀(伊那西)
熱戦を繰り広げた女子学校対抗戦 -
不法投棄監視連絡員の委嘱式
廃棄物不法投棄の早期発見と未然防止を図ることを目的とした活動を展開する不法投棄監視連絡員の委嘱式が4日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、上伊那では市町村などの推薦があった11人に宮坂正巳上伊那地方事務所長が委嘱状が手渡した=写真。
不法投棄監視連絡員は県が不法投棄防止対策の一環として04年度から取り組んでいるもので、連絡員は自身が住む市町村内で不法投棄の多い場所などをパトロールし、不法投棄を発見した場合は市町村や地方事務所などに通報する役割を担う。本年度は伊那市3人、駒ヶ根市2人、そのほかの町村は各1人が委嘱を受けた。
宮坂所長は「07年度の2月までの不法投棄件数は75件。前年同期と比較して、ほぼ横ばいとなっており、これもみなさまの活動実績が上がっているということだと思う。今後も、みなさまからの情報を活用して、市町村と連携しながら確実に不法投棄対策を進めていきたい」と語った。
不法投棄監視連絡員による不法投棄の発見状況は、07年度、2月までで75件。すべて一般廃棄物だった。パトロールは上伊那全域で476日、時間にして964時間実施されている。 -
林野火災予防パレード実施
山火事予防意識の啓発を目的とする「林野火災予防パレード」が3日、上伊那伊北4市町村であった。同地区を管轄する関係行政機関の各担当者が集まり、広報車などで各地区を巡回=写真。山火事予防を呼びかけた。
パレードは例年、農繁期を前にしたたき火や山菜採りで山に入る人が増えることで、山火事の発生する危険が増えるこの時期に合わせて実施している。
出発に先立ち、上伊那地方事務所の宮坂正巳所長は「この時期は風などが強くなる気象条件に加え、山へ入る人が増えるなどといったことから火事が発生しやすくなる。本日のパレードを通じて、地域のみなさんに山火事予防に努めてもらい、森林を守る意識を高めていただきたい」と語った。
上伊那地区で昨年発生した林野火災の件数は9件で、焼失面積は39アール。たき火を原因とするものが全体の56%を占めており、前年比5件増となった。また、08年に入ってからもすでに3件の林野火災が発生している。
4日は伊南4市町村で同様のパレードをする。 -
絵手紙展で伊那谷をPR 出品作品を募集中
日本絵手紙協会公認講師らでつくる「伊那谷絵手紙の会」(倉科照子会長)は5月23日、伊那市が進める東京・中野ブロードウェイ商店街共同企画誘客事業に関係し、同ブロードウェイギャラリーで伊那谷をPRする絵手紙展を開く。30日まで、出品する絵手紙を一般募集している。
同事業は、中野ブロードウェイ管理組合理事長を務める、ふるさと大使の久保村昭衛さんとのつながりをきっかけに、現地で物販などのキャンペーンを展開し、同市への誘客を図る新事業。これに合わせ同会は、絵手紙を通じて、伊那谷をPRするための絵手紙展を計画した。
倉科会長が指導する伊那公民館の絵手紙サークル「アカシア」(林和子会長、16人)は2日、出品する絵手紙作りに参加。五平もちや桜の花、アルプスの自然など伊那谷をテーマに、それぞれが味わいのある作品を制作した。
倉科会長は「できるだけ多くの人から作品を集めたい。絵手紙をやったことのない人でもよいので、郷土を宣伝してほしい。見てくれた人が伊那谷に来てくれることが、私たちの活動にとって一番うれしいこと」と話している。
絵手紙の送り先は、〒396‐0021
伊那市春日町4884
「伊那谷絵手紙の会」まで。問い合わせは、倉科会長(TEL090・4462・6810)へ。
絵手紙展に出品する作品を制作したアカシアのみなさん -
ガソリン値下げ
ガソリン税の暫定税率が1日午前0時で期限切れになり、ガソリンにかかる税金が1リットル当たり約25円下がった。上伊那地方でも一部のガソリンスタンドが値下げに踏み切ったが、多くのスタンドが前夜から必死に情報を集め、ぎりぎりまで判断を保留。1日午前10時過ぎにようやく価格変更を決断したスタンドなどもあり、業者側の困惑の深さを浮き彫りにした。
期限切れ前の3月末までに各スタンドに納められたガソリンには暫定税率分が含まれているため、在庫を残したまま1日に値下げしたスタンドは在庫の暫定税率分を自己負担。・ス赤字覚悟・スで周囲との価格競争に参入せざるを得ない異常さに、政府への批判も相次いでいる。
伊那市内4カ所のスタンドを経営する業者は1日午前に値下げを決めた。値下げ額は、暫定税率相当分の25・1円から原油価格高騰による値上げ分を差し引いた21円。会社側は「よそが下げているから仕方ない。値下げ分をうちで負担しなければいけないので大変だよ。とんでもない政治だ」と怒りをあらわにする。
同社のスタンド従業員によれば、31日まで消費者の買い控えが目立ち、「500円分入れてくれ」と言う客などもいた。値下げ後は「下がって当然」ととらえる利用客も多いとのこと。
一方、伊那市内に2スタンドを持つ業者は「在庫は絞ってきたが、まだ少し残っている。それをさばいてから値下げするつもりだが、周囲に値下げが増えてきたら検討する。固定客は理解してくれている」との方針で、状況を見ながら値下げ時期を早める可能性を示唆している。