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金山さんがマスターズ水泳で活躍
伊那市西春近の温泉利用型健康増進施設「テルメリゾートINA」の支配人、金山天一さん(41)=駒ヶ根市=が9月22縲・4日、愛知県名古屋市の日本ガイシアリーナであった、「第16回レインボーカップマスターズスイミングinNAGOYA」の男子40縲・4歳の部100メートル自由形で優勝した。
同大会は日本マスターズ水泳協会公認大会で、全国から約570チーム、3400人が参加し、全34種目で競技するマスターズの大規模な大会。同部門の100メートル自由形は50人のタイムレースで競い、金山さんは59秒10の記録で初優勝した。
朝から体調がよく、無心でレースに臨めた竏窒ニいう金山さん。絶好のスタートを切ると、前半のペースを維持しながら得意の後半で粘りの泳ぎを見せた。「飛び出しもよく、後半もいい感じだった。完璧なレースができた」
金山さんは、100メートル自由形を制したほか、同じく同部門の200メートル自由形で大会新記録の2分14秒28で2位、50メートルバタフライで3位。成人スイマーチーム「ISCオルカーズ」で参加の200メートルリレーでも3位を手にしていて、個人種目3種目、リレー種目1種目でいずれも入賞を果した。
金山さんは「最近まれにみる根性を出したレースだった。これを弾みに次の大会でも頑張りたい。自分の泳ぎが、水泳を通じて健康づくりを考えている人たちの励みになってくれればうれしい」と話している。
男子40縲・4歳の部200メートル自由形の大会新記録樹立書と入賞メダルを手にした金山さん -
南信宅老所の集い
長野県宅老所・グループホーム連絡会は29、30日、第4回南信宅老所の集いを箕輪町のながた荘で開いた。50人が参加し、介護情報の公表とマニュアル作りについて研修した。
特別養護老人ホームともしび施設長の村岡裕さん、NPO法人アルウィズ理事長の川口みきさんを講師に迎え、送迎や入浴、排泄、食事など業務の振り返りができる「使えるマニュアル作り」を学んだ。
講師の村岡さんは、マニュアルと標準化について、「まず自分たちのあるべき姿を考える。組織の理念、それに基づくあるべき標準は何かを明確にして、マニュアル(手順書)を作ることが極めて大事」とし、「社会はNPO、小規模事業所に期待している。これからはPDCAが強みになる。計画をたて実施したことができているのか、チェックのときに必要なのが手順書。客観的証拠になる。サービスのプロセスを明確にするため手順書を作らないといけない」と説明した。
参加者は、送迎の送りの部分についての手順書作りを実際に演習した。 -
関東管区連名表彰など受賞者を伝達表彰
交通安全活動推進のため尽力した人や団体を称える、関東管区連名表彰(同管区警察局長・関東交通安全協会連合会会長)と、交通栄誉章「緑十字銅章」の伝達表彰式が27日、伊那署であった。
同署管内の受賞者は、関東管区連名表彰が1団体と2人、「緑十字銅章」が11人(交通功労者5人、優良運転者6人)。小嶋惣逸署長が同連名表彰者に、原義一伊那交通安全協会会長が緑十字銅章受章者に対し、伝達表彰した=写真。
小嶋署長は「それぞれの表彰は交通安全ボランティアに携わるみなさんにとって最高の栄誉。これまでの努力が今日、実を結んだと思う」とあいさつ。関東管区連名表彰を受賞した堀内四郎さんが代表して「これからも事故が減るよう努力していきたい」と意気込みを語った。
各表彰を受けたのは次に皆さん。
【関東管区連名表彰】=境区高齢者クラブ(伊那市)堀内四郎(伊那市)西村直音(伊那市長谷)
【緑十字銅章】
▽交通功労者=川合正紀(伊那市)伊藤國男(伊那市)黒沢靖(箕輪町)横道宗弘(南箕輪村)中原丈雄(箕輪町)
▽優良運転者=池上正(伊那市)矢島要治(伊那市)北原利夫(伊那市)沢島和彦(箕輪町)堀正弘(南箕輪村)北原ゆう子(伊那市長谷)
小嶋惣逸署長から伝達表彰を受ける受賞者たち -
県文で演劇舞台演技セミナー
演技や舞台技術の向上に役立ててもらおう竏窒ニ30日、「演劇舞台演技セミナー」が伊那市の県伊那文化会館であった。県高校演劇連盟に所属する上伊那6校の高校生約40人が参加。フリーランス演出家で「劇団第七病棟」の創立者の一人である飯島岱さん(箕輪町)を講師に迎え、発声の仕方や演出技法などについて学んだ。
同セミナーは高校生や一般などを対象として毎年開催しているもので、長野県高校演劇合同発表会出場校を対象とした実践練習も行っている。
午前中の一般技術セミナーでは、「ういろう売り」のせりふで発声や滑舌などを練習。また、午後は今年の県高校演劇合同発表会に出場する伊那西高校の演劇部が、実際に舞台を披露しながら演技の仕方や演出技法などについての指導を受け、本番に向けてのレベルアップを図っていた。 -
上伊那郡市剣道選手権大会
県剣道連盟上伊那支部は30日、伊那勤労者福祉センター体育館で第53回上伊那郡市剣道選手権大会を開いた。郡内のスポーツ少年団、剣道教室、クラブなどから昨年並みの88チーム、約390人が出場し、熱戦を繰り広げた=写真。
大会は団体戦。試合時間は小学生の部が2分、中学生以上の部が3分の3本勝負。
選手たちは気合いを入れ、相手の動きを見ながら打ち込んでいた。
大会は日ごろの練習成果を披露する場として、年1回、郡内4市町の持ち回りで開いている。
結果は次の通り。
◇小学生▽低学年女子(1)長谷少年剣道クラブ(2)伊那剣心館▽低学年男子(1)駒ケ根市スポーツ少年団A(2)南箕輪わくわくクラブA(3)伊那北スポーツ少年団、西春近スポーツ少年団剣道部▽高学年女子(1)伊那北スポーツ少年団(2)西春近スポーツ少年団剣道部A(3)駒ケ根市スポーツ少年団虹、同華▽高学年男子(1)南箕輪わくわくクラブA(2)伊那剣心館A(3)駒ケ根市スポーツ少年団、伊那北スポーツ少年団A
◇中学生▽女子(1)春富中学校A(2)赤穂中A(3)伊那中、伊那剣心館A▽男子(1)伊那剣心館A(2)伊那少年剣道クラブA(3)赤穂中A、伊那少年剣道クラブB
◇一般▽女子(1)高遠修武館(2)南箕輪わくわくクラブ(3)伊那剣心館、伊那北高校▽男子(1)伊那剣心館A(2)高遠修武館A(3)伊那体協剣道部A、駒ケ根体協A -
伊那学校が発明展
伊那発明学校(千田邦郎会長、33人)の例会300回を記念した「ひらめき・きらめき・おどろき・発明展」が30日、伊那市生涯学習センターであった。発明品の展示や考案者による紹介パフォーマンスなどがあり、子どもを含め、多くの来場者でにぎわった。
会場には、豆腐を同じ大きさに切る「豆腐サイの目カッター」、草取りが移動しながらでも座ってできるように、ふろいすとずぼんをマジックテープでくっつけた「どこでもイーッス」、ヘルメットスタンド、地震対策の家具転倒防止具「てんとうむし」など実用的なもの、ユニークなものなど約80点が並んだ。1割程度が商品化されている。
アイデアが詰まった発明品に、来場者は興味津々。発明品を手に取り、考案者から利用方法や発明のきっかけなどを直接聞いた。
千田会長(63)は「何か困ったときに発明の種が生まれる。新しい形が出来上がっていく楽しさがある。ふだんから問題意識を持つことで、会社の改善にも結びつく」と話した。
来場者全員に、会員の発明品グッズ(ペン置き、ヒノキ酒の素)をプレゼント。
展示には松本支部、諏訪支部も協力した。
発明学校は84年に発足。自営業、会社員、主婦など発明に関心のある人が集まり、伊那市内で月1回の例会を開き、発明相談やアイデア発表、雑談などで情報交換している。10月1日に例会300回を数えた。 -
茶道裏千家淡交会長野県支部南信分会が秋季茶会を開催
茶道裏千家淡交会長野県支部南信分会(羽生宗月代表)は30日、秋季茶会を箕輪町の松島コミュニティーセンターで開いた。会員や他分会の関係者など約300人が出席し、一碗を楽しんだ。
同支部では県内5分会ごとに年3回の茶会を催し、茶の湯の文化を地域の人たちに知ってもらうとともに会員らの成果を発表している。
この日は、立礼席、点心席、本席などを設け、出席者をもてなし。イスにかけて行う立礼席では、出席者もリラックスした様子で一服のお茶を楽しんでいた=写真。
羽生代表は「地域の人にお茶の心を感じてもらい、その良さを知ってもらえれば」と話していた。 -
第18回NTT東日本カップドッジボール長野県大会中南信地区大会南小アタッカーズ(南箕輪村)が優勝、キングファイターズ(飯島町)が準優勝
第18回NTT東日本カップドッジボール長野県大会中南信地区大会が29日、伊那市の勤労者福祉体育館などであった。中南信地区の小学4縲・年生でつくる45チームが集まり、男女別トーナメントで対戦。上伊那では女子の南小アタッカーズ(南箕輪村)が優勝、男子のキングファイターズ(飯島町)が準優勝したほか、ベスト8に勝ち残った女子のチームKT(辰野町)と男子の南小ハトポッポ(南箕輪村)が11月の県大会に進出した。
NTT東日本長野支店が主催する同大会は1990年の日本の電話事業100年記念として始まったもので、それ以降、毎年1回ずつ開催している。
中南信地区と東北信地区の2会場で地方大会を開催。男女別トーナメントを展開し、それぞれに勝ち上がった上位8チームが県大会へと進む。
選手らは声をかけ合いながらボールを回し、相手チームの隙(すき)をついてボールを投げ込んでいた。 -
いけばな池坊展
華道家元池坊伊那支部(有賀サエ子支部長)の創立60周年を記念した「いけばな展竏忠ヤ・心みつめて」が28日、伊那商工会館イベントホールで始まった。10月1日まで。
会場にはコスモス、リンドウ、ワレモコウなど季節の花を使い、伝統的な生け方に加え、現代の建築様式に合わせた生け花約400点が並ぶ。正面には、節目を祝い、松を中心に、赤・白色のウメモドキ、ヒバなどを生け込んだ教授者11人の合作(幅5メートル、高さ3メートル)が飾る。
また、教授者が指導する高校生の作品も。
作品は前期と後期に分け、29日終了後に入れ替える。
有賀支部長(70)=箕輪町=は「家庭や地域の支えがあって、60年の節目を迎えることができた。心をいやす一輪の花の美しさを見ていただきたい」と話す。
伊那支部は1948(昭和23)年に発会。引立教授者64人を含めた会員は約1560人。1年おきに支部花展を開くほか、地元の公立病院などで生け花を飾っている。
開催時間は午前10時縲恁゚後5時(30日は6時)。入場料300円。 -
南信ハウスカーネーション切花品評会
上伊那をはじめ中南信80戸の栽培農家でつくる南信ハウスカーネーション組合は28日、第37回切花展示品評会を宮田村の農業者トレーニングセンターで開いた。組合員から370点にも及ぶ出品があり、上伊那関係では田中理一さん(伊那市)の「ベルージュ」が県知事賞に輝くなど、7人が入賞した。
県の花き研究員や出荷先の東京、愛知の市場関係者ら14人が審査。最優秀の関東農政局長賞には松本地区の大木朋秀さんの「シルクロード」を選んだ。
今年は猛暑と残暑の影響が栽培にも影響を与えたが、多彩な品種が出品され、組合員の熱意がこもった品評会に。一般来場者の目も楽しませた。
堺沢豊組合長は「色彩も豊か。このような機会に情報を交換し、さらに技術を高めていきたい」と話した。
上伊那関係の入賞者は次の皆さん。
▽県知事賞=田中理一(伊那市)▽日本花き卸売市場協会長賞=堺沢豊(駒ケ根市)▽日本花き生産協会長賞=堀友和(南箕輪村)▽宮田村長賞=加藤隆志(同)▽関西生花市場協同組合長賞=那須野明(飯島町)▽神奈川県生花市場協同組合長賞=田中静男(宮田村)▽種苗会社協力会賞=田中徳長(同)▽園芸作物生産振興協議会長賞=田中静男 -
伊那署など 不法滞在外国人18人を摘発
伊那署と駒ヶ根署、県警察本部警備部は、東京入国管理局と合同で28日早朝、出入国管理及び難民認定法違反の疑いで、伊那市、駒ヶ根市、飯島町、宮田村内のアパートなどに住む食品製造会社、飲食店などで働いていた不法滞在外国人18人を摘発し、同管理局が収容した。
調べによると、摘発人員は中国人9人(男2人、女7人)、フィリピン人7人(男1人、女6人)、タイ人1人(男)、韓国人1人(女)で、不法残留15人、不法在留2人、資格外活動1人の計18人。年齢は22縲・7歳で、不法滞在期間は5カ月縲・9年3カ月だった。
住民から「不法滞在の外国人が伊那市や駒ヶ根市などのアパートなどに居住して工場などで働いている」との通報を受け、東京入国管理局と合同で摘発した。 -
地域農業からさまざまな農業問題を研究、政策提言する「これからの方向と政策を考える農業問題研究会」が10月下旬に発足
さまざまな課題を抱える農業について現場サイドから研究し、政策提案をしていく「これからの方向と政策を考える農業問題研究会」が10月下旬、発足する。メンバーは地元農業者をはじめ、信州大学農学部長、JA上伊那理事、松本大学教授、元農林中金役員、企業関係者など10人。上伊那地域の実情を踏まえながら、さまざまな立場の人が自由に議論し合い、具体的かつ実効性のある問題解決策を模索していく。
国の新しい農業施策に伴ない、集落営農組織などを担い手とした農業への取り組みが始まるなど、日本農業は新たな局面を迎えているが、農業者の高齢化、遊休農地の荒廃など、山積するさまざまな課題の抜本的な打開策とはなっていない。こうした状況から日本農業と農村の将来に危機感を覚えたメンバーが集まり、昨年から研究会の発足を検討をしてきた。
発起人の一人、三浦覚さんは「農業については、さまざまな立場の関係者が集まって自由に議論し合う場がこれまでなかったように思う。しかし、これからは自分たちが自主的に広い知識を持って取り組んでいかなければばらない。遊休農地におけるバイオエネルギー原料の生産などができないかなどを模索したい」と話す。また、都市と農村、一般市民と農業者との間に生じている農業に対する認識差解消ための方策についても研究を深める。
初顔合わせとなる設立総会では、JA上伊那の関係者から上伊那農業の現状について説明を受け、問題点の把握、研究へとつなげていく。 -
花ろまん25ソバ
純白のソバの花は、残照を浴びて淡いピンクに染まり、月光の下では雪のように白さが冴えわたる。日本の初秋の原風景にはいつもソバの花があった。上伊那も黄金色の稲穂の波の中に、白いソバ畑がパッチワークのように点在する。箕輪町や中川村の赤そばの里は見渡す限り赤いじゅうたんを敷き詰めたようだ。今回のテーマは見て楽しみ、食べては舌を喜ばせる「ソバ」。赤そば祭りや赤そばの名所、県内唯一のソバ種子を生産する本郷営農組合、珍しいソバの新品種などを紹介する。(大口国江)
##(中見だし)
種子用として「信濃1号」を栽培。そば道場は11月11日
ソバ種子の県内唯一の生産地、飯島町本郷では転作田のソバの花が咲き、黄金色の稲田と、白い花咲くソバ田がのどかな秋景色を作っている。
本郷地区営農組合がブロックごと米とソバを交互に作付け。ソバは地区内の35ヘクタールに種子用として「信濃1号」を、7月末には種、開花は9月上旬縲怏コ旬、刈取りは10月中、下旬。11月11日には本郷公民館で、そば道場とフォトコンテストを予定。現在、本郷区内で撮影したソバの花やソバ栽培にかかわる作業の写真を募集している。詳細は町役場へ。
##(中見だし)
中川村田島の赤ソバは見ごろ、まつりは10月8日まで
中川村田島の転作田約2・5ヘクタールに作付けされた赤ソバ(高嶺ルビー)が満開になった。ソバ畑の傍らを飯田線の電車がガタン、ゴトンと走り、どこか懐かしく、のどかな景色を作っている。
隣接の西原ぶどう園との相乗効果で、連日、近隣や関西、中京方面からの観光バスで訪れたツア客でにぎわっている。
まつりは10月8日まで、期間中はテント市を開催、中川村の農産物や農産加工品のほか、赤そば乾麺や赤そばクッキー、赤そば茶、赤そば豆腐、そばまんじゅうなど多彩な赤そば商品を販売している。
また、今年から村内7店舗で赤そばを使った手打ちそばを提供している。
期間中の30日午後1時30分から、陣馬太鼓演奏を予定する。
##(見だし)
箕輪町の「赤そばの里」は咲き始め、見ごろは週末ころから。花まつりは29、30日
赤松やヒノキの混生林を通りぬけ、坂道をゆっくりと登ると、突然、視界が開け、1面のソバの赤い花畑になる。箕輪町上古田の金原地区の「赤そばの里」は4・2ヘクタール、赤ソバ(高嶺ルビー)のほ場としては最大規模である。20日に「里開き」をし、現在、咲き始め。里の入口には地元産の果物や野菜を販売する出店もあり、10月8日まで開く。
29、30日には「赤そば花まつり」を上古田公民館と「赤そばの里」である。手打ちそばの販売、そば打ち体験などがある。
また、同町大出のそば処「留美庵」では毎日限定で赤そばが味わえる。
「里」の近くには青色アサガオの名所もあり、ここでは白ソバとアサガオが青と白の涼しやかなコントラストを作っている。
大)
小 花の色づきはこれから(9月20日の里開き)村上さんから
##(中見だし)
魅力いっぱいソバの新品種、信大の氏原暉男元教授とタカノ(宮田村)が共同開発
◆高嶺ルビー ヒマラヤの赤ソバをもとに約10年がかりで品種改良した。真紅の花を楽しむだけでなく、そばの味も良いが、収量は白ソバの約3分の1と少ない。
小 高嶺ルビーのアップ
◆グレートルビー 実が熟すと真っ赤になるのが特徴、白い花とのコントラストが美しい。4倍体の信州大ソバをもとに改良したため、実は普通のソバの1・5倍ほど大きく、したがって収量も多い。
小 実が赤く熟すグレートルビー
◆サンルチン 牡丹そばから選抜。ルチンが普通のソバの3倍以上入った健康ソバ。現在、宮田村で15ヘクタール栽培され、石臼でひいたそば粉は全国の高級そば店に出荷されている。ルチンは血圧降下作用があることは知られているが、そばにはこのほか、良質なタンパク質も含む。 -
第4回上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会
新ごみ中間処理施設の燃やせるごみ以外の処理対象物の検討、次回へ上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の処理対象物や施設規模などを検討するごみ処理基本計画推進委員会の第4回会合が26日、伊那市であった。同委員会の検討課題である燃やせるごみ以外の4つの処理対象物が広域連合から示されたが、これらが検討対象となった具体的経過を把握するため、次回、広域連合からの説明を受けてから、処理対象物の検討に入ることとした。
広域連合が各市町村との協議の中で検討してきた燃やせるごみ以外の処理対象物は▽燃やせないごみ、粗大ごみ、資源ごみの処理後残さ▽圏域内にある3つの公立病院から出る医療系廃棄物(感染性を除く)▽箕輪町八乙女の最終処分場の掘り起こし残さ▽公共下水道汚泥竏秩B掘り起こし残さと下水道汚泥の処理については広域連合議会9月定例会で示された「最終処分場の再生活用と公共下水道汚泥の協同処理にかかる基本方針」で、溶融処理する方針が示されているため、委員からは「溶融炉ありきで検討していくのか」といった意見も出たが、事務局は処理対象物の検討を行った上でそれを処理できる炉を選定する方針を示した。
ごみの減量化、資源化の検討では「市民が減量化の必要性を認識するような働きかけが必要」とする声があった一方、「ごみが捨てられる状態にあるからごみが減らない」としてごみ袋の値上げ、供給数の制限などを提案する委員もいた。
また、委員会に先立ち圏域内にある4つの処理施設を視察。委員からは「市町村で分別のやり方が違うのは不思議。広域的にやっていこうとするなら分別方法も統一すべき」などといった意見が出た。 -
「伊那ドリーム」ソフトバレー全国大会へ
上伊那のソフトバレーボール愛好者でつくるチーム「伊那ドリーム」が、10月12竏・4日、広島県三次市である「第15回全国ソフトバレーボール・シルバーフェスティバル」(日本バレーボール協会など主催)に県代表として出場する。
同チームは、本年5月にあった全国都道府県ソフトバレーボールフェスティバル県予選のシルバーの部(50、60歳代の男女各1人ずつ計4人で構成)に参加。県内の6チームが集まった2ブロックによる予選リーグ、各ブロック上位チームによるトーナメントを勝ち抜き、県代表になった。
「伊那ドリーム」は前回大会、決勝戦で敗れ全国大会出場を逃しているため、今回はその雪辱を晴らそうとチーム一丸となって臨んだ。大会では、選手一人ひとりが得意とするサーブを武器に全4試合をすべてストレートで勝ち、優勝を手にした。
全国大会は都道府県代表ほか約50チームが出場する。丸山監督は「雰囲気に飲まれず、いつものサーブが出れば結果はついてくる」。今大会に向けて新加入した島津主将は「いろんなチームとの対戦を楽しみながら県代表として結果を残してきたい」とそれぞれ意気込みを語る。 -
産科連携体制研究会設置へ
伊那保健所が主催する「上伊那地域における医療検討会」の第2回会議が25日、駅前開発ビル「いなっせ」であった=写真。産科医療の機能分担を示し、具体的に連携体制の枠組みを検討する「上伊那地域産科連携体制研究会」(仮称)をできるだけ早い時期に設置することを決めた。
来年4月、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の常勤産科医がいなくなることを受け、上伊那全体で産科体制について検討している。
機能分担で伊那中央病院(伊那市)、民間病院、助産所などが「妊婦検診」「分娩(ぶんべん)」、出産後、母体が回復するまでの「産褥(さんじょく)管理入院」をそれぞれ受け持つ。分娩は、中病が年間1200件、民間が100件、助産所・自宅出産が30件と想定。
助産所は伊那市と駒ケ根市の2カ所にあり、出張助産師は2人いる。来年は4施設になる予定で、2、3年後には6施設と見込み、年間100人くらいは対応できるのではないかとみている。
昭和病院は来年4月以降、信州大学産婦人科からの非常勤医師による妊婦検診をする予定。「院内助産院は事実上、できない」との考えを示したが、引き続き、検討するという。
新たに設置する産科連携体制研究会では、機能分担の詳細、公立病院間や助産院を含めた共通カルテの導入などを検討する。人選はこれからで、中病、昭和病院、上伊那医師会、上伊那助産師会の医師、助産師らで構成。検討内容は、医療検討会へ提言する。
医療検討会メンバーは公立3病院長、上伊那医師会長、市町村担当課長ら16人で、6月に第1回会議を持った。 -
県・市町村共同電子申請・届出サービス提供事業10月1日開始
箕輪町が税の証明書交付申請など上伊那最多の11項目提供長野県と市町村、広域連合が共同で取り組む「県・市町村共同電子申請・届出サービス提供事業」が10月1日、運用を開始する。上伊那地域では全8市町村と広域連合の計9団体が参加する。
同事業は、情報公開請求などの申請を電子化し、住民がコンピューターを利用した手続きを可能にする。県、70市町村、6広域連合の計77団体が参加し、07年度中は52団体が運用を始める。
提供する手続きは団体によって異なる。上伊那地域では、箕輪町が最も多い11項目。▽住民票の写し等の交付申請▽印鑑登録証明書の交付申請▽税の証明書の交付申請▽軽自動車税証明書の交付申請▽出前講座注文書▽音声告知放送一般放送依頼▽音声告知放送おくやみ放送依頼▽音声告知放送機器修理依頼-の8項目と、上伊那の市町村の多くが提供する▽情報公開請求▽家屋の滅失申請▽犬の死亡届-の3項目。
担当課によると、住民票の写しや印鑑登録証明書などの交付申請4項目は、上伊那では箕輪町だけが今回提供を始める。これまで電話受付はしているが、開庁時間内に限られており、電子申請の運用で24時間受付を可能にし、住民の利便性の向上を図る。交付は土・日曜日で、引渡し時に身分証などの確認をするという。 -
環境保全に関するポスター及び標語コンクールの一次審査を実施
環境保全に関するポスター及び標語コンクールの一次審査が25日、伊那市の県伊那合同庁舎であった=写真。上伊那の小中学校や高校からポスター708点、標語52点が集まり、県の二次審査に進むポスター61点、標語10点が選ばれた。
同コンクールは環境保全に対する理解と関心を深めることなどを目的として県と信州豊かな環境づくり県民会議が毎年開催しているもので、一次審査は地方事務所ごとに行っている。ポスター、標語とも小学生からの応募を中心に集まり、ポスターは昨年より100点ほど多く作品が集まった。
審査は行政関係者や豊かな環境づくり上伊那地域会議の向山八千子会長など3人によって行われ▽アイディア性▽色使い▽言葉の響き竏窒ネどといった点を踏まえながら作品を選出した。
最終的に3次審査まで行い、学年別募集区分ごとに優秀作品1点、優秀作品3点以内、入選作品20点以内を決める。
入賞者には11月縲・2月に連絡するとともに、信州豊かな環境づくり県民会議のホームページなどで公表する。 -
県中学校新人体育大会陸上競技中南信予選会結果
◆県中学校新人体育大会陸上競技中南信予選会・決勝記録(23日・県松本平広域公園)=1位と上伊那関係分
☆男子
【1年】▼1500メートル(1)川俣隼也(原)4分32秒33(2)久保田隼(飯島)4分32秒80▼100メートル障害(1)唐沢玄(南箕輪)16秒64(4)小林渡(伊那東部)17秒92(7)矢沢亮太(駒ヶ根東)18秒98(8)清水泰志(南箕輪)19秒71▼走り高跳び(1)近藤隆興(緑ヶ丘)1メートル50(4)小池千晃(伊那)1メートル40(5)倉田和比己(伊那)1メートル40(8)竹村春樹(赤穂)1メートル30▼走り幅跳び(1)宮沢拓人(伊那)5メートル32(6)所河右京(駒ヶ根東)4メートル69▼砲丸投げ(1)梶沢明(信明)11メートル50(4)濱丈地加(南箕輪)9メートル77(6)宮入光平(赤穂)9メートル27(8)宮下亮人(中川)8メートル76
【2年】▼100メートル(1)渡辺大輝(三郷)11秒89(7)稲見正麻(南箕輪)12秒54▼1500メートル(1)笠原祥多(諏訪西)4分21秒00(6)竹村亮作(駒ヶ根東)4分32秒91▼3千メートル(1)南沢延輝(中川)9分38秒63(4)天野進(駒ヶ根東)9分56秒22▼110メートル障害(1)今井修平(三郷)17秒91(5)小椋渉(赤穂)18秒81▼走り高跳び(1)真木啓佑(駒ヶ根東)1メートル65(4)清水智成(南箕輪)1メートル60▼走り幅跳び(1)竹松高彬(春富)5メートル71(3)美濃部宏亮(南箕輪)5メートル51▼砲丸投げ(1)安藤純(箕輪)11メートル04=大会新(4)鰍沢将平(駒ヶ根東)9メートル84=大会新
【1・2年】▼400メートル(1)小田部宙(春富2)56秒14(2)福沢大輔(赤穂2)56秒27▼棒高跳び(1)竹村昴浩(永明2)3メートル60(4)黒河内岳(伊那東部2)2メートル50(5)白鳥颯人(伊那東部2)2メートル40(6)三沢拓弥(春富1)2メートル10(7)冨永晴希(春富1)1メートル90▼400メートルリレー(1)三郷(丸山浩平、渡辺大輝、今井修平、中島知則)46秒76(3)南箕輪(諏訪間和也、原智也、清水智成、稲見正麻)48秒72(7)駒ヶ根東(所河右京、真木啓佑、竹村悠太、鰍沢将平)49秒82(8)伊那東部(フジウラ アキオ、小林渡、櫛笥大夢、中島和希)49秒84
☆女子
【1年】▼100メートル(1)田沢陽(筑摩野)13秒20(6)加藤未里百(箕輪)13秒90(7)倉科千紘(伊那)14秒10▼800メートル(1)湯沢ほのか(駒ヶ根東)2分24秒42(7)宮崎佑里子(駒ヶ根東)2分39秒92▼走り高跳び(1)丸山晴香(春富)1メートル41(8)武田真緒(伊那)野沢柚香(辰野)1メートル25▼走り幅跳び(1)青木亜里沙(辰野)4メートル59▼砲丸投げ(1)横山仁夏(白馬)8メートル88(2)篠原皐(駒ヶ根東)8メートル39
【2年】▼100メートル(1)武田なつみ(穂高西)13秒51(2)中村夕貴(赤穂)13秒52(5)金子美穂(伊那)13秒85▼800メートル(1)石井のどか(豊科北)2分23秒96(2)蟹沢未来(赤穂)2分26秒99(5)牧田琴美(伊那)2分36秒91(6)竹村知世(駒ヶ根東)2分37秒04(7)原奈々(箕輪)2分37秒53▼走り高跳び(1)伊沢志歩美(豊科北)1メートル52=大会新(2)有賀楓子(春富)1メートル52=大会新(4)松島愛(春富)1メートル40(8)湯浅玲(伊那)1メートル25▼走り幅跳び(1)柳沢愛香(鎌田)4メートル87(4)大久保萌花(伊那東部)4メートル64(5)田口瑠莉(宮田)4メートル49(8)小牧柚香(春富)4メートル36▼砲丸投げ(1)村田名(中川)9メートル72(7)山口茜(南箕輪)7メートル38
【1・2年】▼200メートル(1)征矢萌唯(箕輪2)26秒90=大会新(2)宮下杏香(駒ヶ根東2)28秒43▼1500メートル(1)福沢志穂(駒ヶ根東2)4分55秒26(2)森田遥(赤穂2)4分57秒51(7)北原成美(駒ヶ根東2)5分11秒23▼100メートル障害(1)高橋美由紀(仁科台2)16秒17(5)杉江美沙(南箕輪2)17秒99▼オープン棒高跳び(1)伊沢楓(春富2)2メートル70(2)田畑みなと(春富2)2メートル60(4)増島桃子(春富1)2メートル20(8)櫻井まどか(春富1)1メートル90 -
ケーブルテレビ杯ミニバス選手権大会
第5回ケーブルテレビ杯争奪ミニバスケットボール選手権大会が24日、伊那市の県勤労者福祉センター体育館、市民体育館など4会場であった。地元を中心とした県内外の男女計29チームが出場し、各部門で優勝を目指し戦った=写真。伊那ミニバスケットボール連盟主催、伊那毎日新聞社など後援。
大会には、愛知県や山梨県のほか、県内の強豪チームが参加。全国大会に通じる11月の県ミニバス中南信予選に向け、男女各トーナメントを繰り広げた。選手たちは、保護者の声援や監督のげきを受けながらコートを走り回り、息の合った連携でゴールを目指した。
男女各決勝の試合は、伊那ケーブルテレビジョンで10月7日午後3時、エコシティー・駒ケ岳で同20日午後3時から録画放送する。
結果は次の通り。
▽男子 (1)箕輪(2)安曇野(3)松本清水(4)駒ヶ根
▽女子 (1)伊那(2)長久手(愛知県)(3)伊那北(4)アストラム伊那A -
上伊那少年サッカーフェス ミニゲームなど熱戦
第15回上伊那少年サッカーフェスティバルが24日、伊那市のみすずスポーツ公園であった。上伊那の10団体が参加し、ミニゲームとPKトーナメントの2競技で。日ごろの成果を披露した。上伊那少年サッカー協会主催、伊那毎日新聞社共催、KOAなど協賛。
小学生が各学年ごと(1・2年は合同)1チーム5人、試合時間10分間で競う「ミニゲーム」、4竏・年ごとの「PKトーナメント」の2競技を展開した。小雨が時折降る悪天候にも関わらず、会場には選手や保護者ら計約1500人が集まりにぎわった。
各種目の結果は次の通り。
【ミニゲーム】
▼1・2年(1)宮田トップストーンB(2)東春近A(3)宮田トップストーンC▼3年(1)宮田トップストーンD(2)宮田トップストーンB(3)飯島FC▼4年(1)駒ヶ根B(2)飯島FC・B(3)宮田トップストーンA▼5年(1)南箕輪B(2)東春近A(3)飯島FC▼6年(1)飯島FC・A(2)東春近B(3)宮田トップストーンA
【PKトーナメント】
▼4年(1)アルカス高遠(2)駒ヶ根(3)南箕輪▼5年(1)飯島FC(2)アルカス高遠(3)南箕輪▼6年(1)駒ヶ根(2)東春近(3)宮田トップストーン -
秋季北信越高校野球県大会第2日 辰野敗戦
第117回秋季北信越高校野球県大会第2日の23日、県営上田野球場、長野オリンピックスタジアムの2会場で準々決勝4試合があった。上伊那勢の辰野は飯山南・飯山と対戦して4竏・で敗れた。
辰野は初回、失策による守備の乱れから5失点する苦しい展開。3回に4安打を集中して3点を返すが、中盤に点差を広げられると追いつくことができなかった。
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【県営上田野球場】▽準々決勝
飯山南・飯山
500012001=9
003000001=4
辰野
○…辰野は5点差を追う3回、四球と近藤の内野安打で1死一、二塁とすると岩崎の左前適時打で、まずは1点を返す。さらに二、三塁の好機から伊東の犠飛で1点を加点。柴の内野安打で一、三塁とし、林翔の中前二塁打で得点すると2点差まで追いつく。しかし、中盤にリードを広げられると9回、永井、近藤の連打で1点を返すだけに終わった。
秋山幸久監督
自分たちのエラーで崩れてしまった。守備力がチームにとって一番欠けていることが分かった試合。これから冬に向け、よい練習目標ができたと思う -
秋季北信越高校野球県大会・開幕
第117回秋季北信越高校野球県大会は22日に開幕し、県営上田野球場など3会場で1回戦8試合があった。上伊那勢の辰野は小諸と対戦して5竏・の初戦突破。松本工と戦った伊那北は延長11回、6竏・で敗れた。
第2日の23日、準々決勝4試合があり、県営上田野球場で辰野は飯山南・飯山と対戦する。
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【県営上田野球場】▽1回戦
松本工
20000020005=9
10011010002=6
伊那北
(延長11回)
○…伊那北は同点で迎えた5回、犠打や単打で三進した小林礼が相手投手の暴投で生還し、1点をリードする。7回に2失点するも、その裏、無死から小林礼がソロ本塁打を放ち、再び同点。しかし、延長11回に5失点すると、2点を返すので精いっぱいだった。
久保村智監督
チームが得意とする犠打を失敗するなど思うように試合が進まず後手に回ってしまった。勝つチャンスがありながら勝てなかったことを反省材料として持ち帰り、今後につなげたい
【松本工竏宙ノ那北】7回、無死から小林礼がソロ本塁打を放ち同点に追いつく
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【小諸南城公園野球場】▽1回戦
辰野
110010020=5
001100000=2
小諸
○…辰野は初回、2連続死球と犠打で1死二、三塁とすると柴の中前適時打で1点を先制。2回は寺島、山崎の単打などで2死一、三塁とすると近藤が右前適時打で1点を加点した。同点で迎えた5回、林翔が右中間越え三塁打を放ち1点リードとすると8回は、2死二、三塁の好機に近藤が右前2点適時打でリードを広げた。
秋山幸久監督
打ち急いでしまい凡打するなど試合運びは最悪だった。負け試合になるところを主戦柴の粘り強いピッチングに救われた。今日は選手たちに気の緩みがあったが次の試合は気を引き締めて臨みたい -
上伊那少年サッカーフェス 24日
第15回上伊那少年サッカーフェスティバルが24日、伊那市のみすずスポーツ公園である。上伊那少年サッカー協会主催、伊那毎日新聞社共催、KOAなど協賛。
小学生が各学年ごと(1・2年は合同)1チーム5人、試合時間10分間で競う「ミニゲーム」と、4竏・年ごとの「PKトーナメント」の2競技。ミニゲームは予選リーグ、決勝トーナメントを展開する。
午前8時30分から開会式、午前9時20分から競技開始。
参加チームは▽箕輪少年サッカークラブ▽南箕輪FC・Jr▽伊那少年サッカースクール▽東春近少年サッカークラブ▽みすずJFC▽Top Stone伊那▽アルカス高遠フットボールクラブ▽宮田TOP STONE▽駒ヶ根サッカースポーツ少年団▽飯島FC -
経済講演会
県商工会連合会上伊那支部広域協議会、箕輪町商工会による経済講演会が20日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。約150人が集まり、日本銀行松本支店の松永哲也支店長による最近の金融経済動向と上伊那経済の今後の課題などについての話に耳を傾けた。
上伊那経済について松永氏は「業績好調な製造業から非製造業に波及し、着実かつ長期的に回復していく公算が大きい」と指摘。一方で依然として景気回復の実感が薄い事業所も多い背景には、民間需要の伸び悩みなどがあることを示し、公共事業や観光など、従来の上伊那経済を支えてきた収入源が縮小したことも、景気の浮揚感が感じられない原因となっているとした。
また、上伊那の観光については▽増加傾向にある外国人観光客の取り込み▽観光資源のブランド化竏窒ネどを提案。「世界遺産登録をすれば、一過性の効果に留まらず数年かけて観光客数が増加する」とし、現在世界遺産への登録に向けた活動を展開している南アルプスについては「世界遺産になる素材、価値が十分にあると思う」と語った。
また、米国の住宅ローン問題が日本経済に与える影響については、輸出対象国が米国に一極集中していた以前の日本経済とは異なり、現在はアジア諸国を中心としてさまざまな国への輸出が大きなウエイトを占めていることから「米国経済が悪化しても、一昔前のように日本の経済はすぐには悪くならない」とした。 -
毒きのこのよる食中毒に注意
「きのこ中毒予防月間」に伴い県衛生部は、毒きのこによる食中毒への注意を呼びかけている。
毒キノコによる食中毒防止のポイントは▽知らないキノコは採らない、絶対に食べない▽食べられるキノコの特徴を完全に覚える▽誤った言い伝えや迷信を信じない竏窒ネど。
もし中毒だと思った場合はすぐに医師の診断を受け、診断の時に原因と思われるキノコが残っている場合は持参すること。
なお、県ではキノコに詳しい人を「きのこ衛生指導員」として委嘱し、キノコに関する正しい知識の普及活動をしている。
キノコ衛生指導員に関する問い合わせは伊那保健所(TEL76・6839)へ。 -
第60回記念県書道展伊那地区展
第60回記念の県書道展伊那地区展が21日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。県下のトップを切っての展示で、入選・入賞作品と伊那地区の全作品の計1100点を展示している。
伊那地区の出品は961点で昨年より30点増え、4年ぶりに増加した。一般の部は入選率78%と好成績で、辰野町の赤羽碧堂さんが漢字作品で、最高賞の第60回記念賞を受賞した。
審査結果では、高校の部は、古典で多字数の作品が主流でよく勉強しており、小・中学生も出品数が増加し、練習してよく書かれた作品で名前の書き方も上手になってきているという。
会期は23日まで。午前9時半から午後5時半まで。最終日は午後4時まで。表彰式は23日午後2時から同館小ホールステージである。入場料は一般300円。 -
天竜川 いのちの鎖
伊那谷の中央を流れる天竜川は、諏訪湖から河口まで約213キロ。中央アルプスや南アルプスの清流と合流し、人々の暮らしの中を流れ、遠州灘から太平洋へ注ぐ。
台所からの排水、工場排水、農地からの浸透竏窒サの天竜川の上流に暮らしている私たちの日々の暮らしは、全て下流へとつながっている。森の栄養分は川を通じて海に注がれ、魚のいきものたちを育む。生きている川でなければ、そのいのちの栄養分を下流に運ぶことはできない。
天竜川河口に広がる砂浜は、絶滅が心配されるアカウミガメの産卵地。天竜川が運ぶ砂がこの砂浜を形成してきた。上流に住む私たちが、このアカウミウガメの未来に大きく関わっていることは、言うまでもない。
伊那市新山小学校がある新山地域は、世界一ちいさなハッチョウトンボのふるさととして知られている。ハッチョウトンボも、一定の自然条件のもとでなければ育まれない貴重な生物だ。今春、珪藻研究者飯島敏雄さん(諏訪市在住)を迎えて、新山小学校で野外授業が開かれた。その授業の中で、ハッチョウトンボを育む水の中を観察し、そこに日本一大きな珍しいクチビルケイソウという珪藻の存在を確認した。ハッチョウトンボの幼虫が餌にしているミジンコは、この珪藻をエサにしている。つまり、このクチビルケイソウが生き続ける水環境を保つことが、ハッチョウトンボを守ることにつながるのだ。
この野外授業での観察で、貴重な珪藻の存在を知り、その水環境が、新山地域を流れる新山川、三峰川を経て天竜川につながり、その先に広がる砂浜で産卵するアカウミガメにつながる竏秩B
「天竜川河口に行って見たい」「アカウミガメの産卵を見てみたい」。新山小学校の子どもたちの中で、そんな気持ちがふくらみ、7月末、親子で天竜川河口の砂浜へ出かけることになった。 -
上伊那地域犯罪被害者実務者担当者会議
上伊那地域犯罪被害者実務者担当者会議が21日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。県や市町村担当者などが集まり、犯罪被害者などの置かれている状況などについて理解を深めたほか、地域の連携強化について話し合った=写真。
同会議は犯罪被害者の支援に携わる関係機関の連携強化と担当職員の理解増進を目的として県内10地域で開催している。
研修では、犯罪被害者の置かれている状況や犯罪被害者を支援するための国や県の制度や対応についての説明があり、長野県警の女性被害犯罪捜査指導係の藤原久子さんは性犯罪被害者などの傾向から「被害に遭った人たちは事件の後、自分に対する無力感や自責感などから引きこもりがちになってしまう傾向にある」と説明。被害者と接する上では被害に遭った時に感じたような二次被害を与えないよう、被害者に対する思い込みを払拭することが重要であることなどを示した。 -
07年地価調査結果を公表
県企画局は19日、07年地価調査の結果を公表した。上伊那では、住宅地、商業地とも平均変動率が下落。下落幅が最も大きかったのは辰野町で、住宅地で4・1%、商業地でマ5・5%のマイナスとなった。
調査は07年7月1日を基準日として県内の469地点(上伊那では38地点)で実施。
各市町村の下落率は住宅地で伊那市2・3%、駒ケ根市2・4パーセント、辰野町4・1%、箕輪町2・7%、飯島町1・7%、南箕輪村1・7%、中川村0・2%、宮田村2%、商業地で伊那市5・4%、駒ケ根市4・6%、辰野町5・5%、箕輪町4・8%、飯島町2・7%、南箕輪村4・5%(基準地のない中川村と選定替を行った宮田を除く)竏秩B県平均は住宅地2・3%、商業地3・1%の下落となっている。
下落幅が最も大きかったのはマイナス5・5%だった辰野町宮木区の商業地域で、基準値1平方メートル当たりの価格は4万4600円。次いで下落率5・4パーセントとなったのは伊那市山寺区八幡町の商業地域と同市下新田区の商店地域で、それぞれの基準値1平方メートル当たりの価格は6万7900円、5万5900円となっている。