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南アルプス食害対策協議会発足に向けた事前打ち合わせ
南アルプスのシカによる深刻な食害への対策を講じていく「南アルプス食害対策プロジェクト(仮称)」の事前打ち合わせが17日、伊那市役所であった。南アルプスに関係する行政・研究機関が集まり、ニホンジカなどの食害の現状と課題を報告。広域的な対策を早期に講じていく必要性を確認し、県、市町村を超えて被害対策を検討していく協議会を、8月中旬までに発足させることを目指し、調整を図ることを決めた。
個体数の増加、行動範囲の拡大に伴ない、各地区で農林業への打撃や高山植物、造林木の食害、植生の食いつくしなどが深刻化。被害は行政の管轄の枠を超えて広域化している。こうした背景を受け伊那市では、ニホンジカによる食害が進む南アルプスを管轄する県や市町村、南信森林管理署、有害鳥獣の専門研究に取り組む信州大学農学部に協力を求め、広域的な協議会の発足を呼びかけた。協議会はまず、県内の関係機関で構成し、将来的には山梨、静岡県との連携も目指す。
報告では、昨年10月から南アルプスの高山帯に生息するシカの行動調査をしている信州大学農学部の泉山茂之准教授が、高山帯に住むシカの越冬場所に関する追跡調査の結果を報告。10頭に発信機をつけ、越冬場所を調べたところ、遠いものは山梨県側まで降りている一方、北沢峠周辺や長谷地区で越冬する個体もいるなど、さまざまであることを示し「越冬場所や高山帯のシカを特定するのが困難」とした。また、例え高山帯のシカを駆除したとしても、周囲からの新たなシカの侵入を防ぐ必要があり、全体の密度を下げる対策の必要性を指摘した。
また、下伊那地域からは東側のシカが西側へ移動し始めていることなども報告された。 -
【記者室】またもや新潟か
またもや新潟か。運命の神様もまったく酷なことをするものだ。3年前の中越地震の被災者がようやく痛手から立ち直りかけた時だというのに。今回の地震による死者は9人、けが人は900人というが、さらに増える可能性もある▼もっとも同情ばかりしている場合ではない。日本列島はすなわち地震列島であり、いつどこで大地震が起きてもまったく不思議ではない竏窒ニいうのが識者の定説になっているのだから、明日はわが身なのだ▼だが、そんな危機感を持って地震に備えている人はごく少数だろう。発災後しばらくは行政などの援助は当てにできないというからその間、自力で生き延びるための食料や水などを常備しておく必要がある。狼はいつか必ず来るのだ。(白鳥文男)
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南信一般男子・女子バスケットボール大会
第9回南信一般男子・女子バスケットボール大会が14日、伊那市の市民体育館などで始まった=写真。男子12、女子8の合計20チームが15日までの2日間のトーナメントで優勝を決める。上伊那バスケットボール協会など主催、伊那毎日新聞社など後援。
上伊那、岡谷市、諏訪市、茅野市、飯伊のバスケットボール協会に所属するチームが参加。同地区の競技レベルの向上を目的に開かれている。初日は、男子が2回戦まで、女子が1回戦までを戦い、最終日は、それぞれで準決勝、決勝、3位決定戦を繰り広げる。
選手たちは、息の合った連携プレーで、パスカットからボールを手にすると一気にゴールを目指すなど、目まぐるしい攻守戦を展開した。会場に集まった観客は、固ずを飲んで見守った。
結果は後報。 -
第89回全国高校野球長野大会2、3日目
第89回全国高校野球長野大会は3日目の16日、前日順延された8試合を含む1回戦計16試合を県内6球場で行った。上伊那勢は、伊那弥生が須坂園芸を13竏・の6回コールドで勝利し、2回戦進出を決めた。屋代と対戦した伊那北は終盤まで1点をリードするも最終回に逆転を許してしまった。
また、新潟県上中越沖を震源とする地震の影響で、北部地方の県営長野野球場などで一時、試合が中断された。
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▽県営長野野球場
須坂園芸
000102-3
105115-13
伊那弥生
(6回コールド)
○…伊那弥生は、滝沢の4打席4安打2得点などを含む15安打13得点の猛打で大勝。しかし、チームカラーの「投手を中心とした守備でリズムをつくり攻撃につなげる」ことはできなかった。2番手で登板した主将の春日は「投手の集中力が途切れた場面が目立った」と課題を口にした。
相手投手を攻めあぐねる打線に対し、原監督は「前半はストレートに絞れ」と指示。3回には、先頭の唐沢が三塁打で好機をつくると長短6安打で5点を加点する爆発を見せた。この日、猛打賞の活躍を見せた滝沢は「緊張せず自分を信じてバットが振れた」と満足顔で語った。
しかし、主戦平沢を温存した継投策で、守備のミスから得点を許したことに対し原監督は不満げな表情。「ピッチャー中心に守らなければ、こういったダラダラの展開になってしまう。もう一度、守備をきちんと練習しなければ」とチームの気を引き締めた。
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▽県営飯田野球場
屋代
101000002-4
102000000-3
伊那北
○…伊那北は前半、逆転に成功したものの、屋代の反撃を抑えきれなかった。
1点を追う伊那北は一回、二死後、主軸・近藤が右前打で三走・池田を返して同点に追いついた。三回にはまたも屋代に1点リードされたが、伊那北はその裏、一塁に倉沢を置いて井内が犠打、続く近藤の右越え三塁打で倉沢が生還し同点とした。さらに尾沢の右犠飛で、近藤が本塁を踏み、逆転に成功した。
その後、伊那北は七回まで毎回出塁したが加点できず、9回には3連打で2点を奪われ、追撃も及ばなかった。
久保村智監督 接戦の試合展開はこれまでにも経験してきた。ちょっと力みがあったのが悔やまれる。3年生をもっと活躍させてあげたかった。情熱を傾けた野球の一球の重みを学んだと思う。
………………………
2日目の15日は、松本市野球場、県営長野球場、長野オリンピックスタジアムの3球場で1回戦8試合があった。上伊那勢は、赤穂が5竏・で須坂東を破り、駒ヶ根工業は岩村山に11竏・の8回コールドで快勝、それぞれ2回戦に進んだ。松本工業と対戦した高遠は、初回に先制したものの4回に同点に追い付かれ、2竏・で逆転負けした。
県営上田野球場、諏訪湖スタジアム、県営飯田野球場で予定されていた8試合は、台風4号の影響で16日に順延となった。
………………………
▽県営長野野球場
駒ヶ根工業
01200008-11
00101001-3
岩村田
(8回コールド)
○…駒ヶ根工業は8回に自慢の・スフルスイング打線・スが爆発。打者一巡の猛攻でこの回一挙8点を奪った。序盤のリードを1点差まで詰め寄られる場面もあったが、不調の主戦木下を周りが好守で盛り立て、終盤のビッグイニングにつなげた。
序盤に3点をリードするも、その後は相手投手を攻略できず追加点を奪えなかった。しかし、8回、疲れを見せ始めた投手に対し、先頭の木下が単打で口火を切ると、3連続二塁打を含む長短6安打を集めた。主将の松崎は「うちの売りにしていることが出た」と胸を張った。
2回戦は今春の覇者長野日大とぶつかる。篠原監督は「次は今回のようにはいかないと思うが、くらいついてていきたい」と健闘を誓っていた。
…………………
▽松本市野球場
松本工業
000100034-8
100000100-2
高遠
…………………
▽松本市野球場
須坂東
000020000-2
21200000×-5
赤穂 -
県スポーツ少年団ミニバス交流大会
県スポーツ少年団の競技別交流大会ミニバスケット競技大会が16日、伊那市民体育館などであった。県内各地から男女60チームが集まり、熱戦を繰り広げた=写真。
技術向上と団員同士の交流などを目的として毎年県内各地で開催しているもので、今回は伊那市で開催することとなった。
試合は8コートに分かれて行われ、各チーム2試合ずつを対戦。上伊那からも男子6チーム、女子11チームが出場し、普段はあまり戦う機会の少ない他地域のチームと競いながら、日ごろの成果を試していた。 -
伊那市体育協会弓道部主催の県下弓道大会開催
伊那市体育協会弓道部が主催する県下弓道大会が16日、伊那市武道館弓道場であった。高校生130人、一般70人が県内各地から集まり、鍛練の成果を披露した=写真。
各地区の体育協会ごとに開く県大会で伊那地区は43回目。相互の親ぼくを深めるとともに、高校生が経験を積むための場となっており、中南信地区を中心にさまざまな高校が参加している。
大会は個人戦、団体戦の2種目で展開。ギャラリーが見守る中、それぞれの選手は一手一手に精神を集中。放たれた矢が鮮やかに的を射抜くと、ギャラリーからは「よし」という大きな声援が投げられていた。 -
上伊那消防ポンプ操法大会
第49回上伊那消防ポンプ操法大会・第24回ラッパ吹奏大会が15日、伊那市役所西側駐車場などであった。ポンプ車操法、小型ポンプ操法、ラッパ吹奏の競技種目に、各8市町村の代表チームが出場し、日ごろの訓練成果を発揮した。
ポンプ車操法の部では、消火の基本操作や、火点(標的)を倒すまでのタイムを競った。団員は、指揮者の指示に従い、きびきびとした動作でホース3本をつなぎ、火点に向かって放水した。
各部門の優勝チームは8月5日、下伊那郡喬木村で開かれる県大会へ出場する。
大会は台風4号の影響を心配し、開・閉会式は上伊那消防協会長のあいさつのみにするなど短縮。開始時刻も20分ほど早めたが、どしゃぶりにならず、時折、青空も見えた。
表彰式は22日、伊那合同庁舎である。
結果は次の通り。
▽ポンプ車操法の部(1)辰野町(2)伊那市(3)宮田村(4)箕輪町▽小型ポンプ操法の部(1)宮田村(2)飯島町(3)箕輪町(4)南箕輪村▽ラッパ吹奏の部(1)辰野町(2)駒ケ根市(3)伊那市(4)南箕輪村 -
半世紀の活動に終止符 上伊那PTA母親文庫
半世紀にわたる読み聞かせ活動を続けてきた「上伊那PTA母親文庫(親子文庫)」は14日、伊那市美篶の信州INAセミナーハウスで解散の会を開いた。伊那市教育長ら来賓や歴代運営委員長ら約40人が出席。関係者で歴史を振り返るなどして、長き活動に終止符を打った。
同文庫は「母親が教養を高め子供たちの健全育成」を理念に1951(昭和26)年12月、更科とともに県内で初めて発足し、本年で56年が立つ。巡回文庫や配本などの地域に密着した読書活動などが認められ94、2006年には読書推進運動協議会の全国表彰を受けている。
最盛期約5千人いた会員は、読書、活字離れに伴い現在では50人足らずに減少。拠点としていた上伊那図書館が03年に閉館となり、活動を進めることが難しくなったため今年、「道筋を決めた」(金丸恵美子運営委員長)。
解散の会で金丸運営委員長は「ここに集まった皆さんと解散の会ができることを感謝したい」とあいさつ。解散後は各小中学校の母親文庫に活動を引き継ぎ、市町村単位で会が結成できれば竏窒ニ期待した。
上伊那PTA母親文庫は、最後の活動として、57年から年1回発行してきた文集「石楠花(しゃくなげ)」の創刊記念50号を10月末に発刊する予定。上伊那図書館改修後の施設に同文集など、同文庫の・ス歴史・スが納められるという。
解散の会で「夏の思い出」を歌う出席者ら -
高校野球選手権長野大会 きょう開幕
第89回全国高校野球選手権長野大会は14日、3つの連合チームを含む96校の参加で開幕する。初日、主会場の松本市野球場で開会式・開幕試合があり、15日から県内6球場で熱戦がスタートする。
開会式では、前回優勝の松代を先頭に中信、北信、東信、南信の加盟校順に入場行進した後、箕輪工業の山川亮太主将が選手宣誓をする。引き続き、同球場で開幕試合の南安曇農業竏宙「南がある。
大会は、6球場で4回戦までを展開。19日の予備日、23日の移動日、26日の休養日をはさみ、順調に日程を消化すれば27日に準決勝、28日に決勝を向かえる予定だ。 -
県食と農業農村振興審議会上伊那地区部会の素案まとまる
長野県食と農業農村振興計画にかかる上伊那地域の発展方向を検討してきた上伊那地区部会は13日、上伊那地区における農村振興の方向性と05年を基準年として2012年時の生産努力目標などを盛り込んだ「上伊那地域の発展方向」の素案をまとめた。生産努力目標は「実現可能な値」ということで、現在最も生産額の大きい水稲で71億4000万円、輸入飼料の値上がりなど、厳しい経営を強いられている乳用牛21億4千万円とともに基準年の生産額を下回る数値が設定されることとなったが、農地の集約などを行う中で、一人当たりの収入は下がらないように確保していきたいとしている。一方、野菜、花きなどはほとんどの品目で生産額増の目標を設定しているが、現状ではその根拠とする部分に不安定な要素も強く、今後の実施計画の中で具体的施策として示していくことが求められる。 素案は「ふたつのアルプスにはぐくまれた産業として成り立つ上伊那農業の構築」をキャッチフレーズに、重点推進方策として▽担い手の確保育成▽生産力の強化▽販売力の強化▽中山間地域の振興竏窒ネどを掲示。農地の利用集積推進、多様な調理・加工方法の普及啓発推進による消費拡大などを具体的な取り組みとして方向付けている。
生産額の合計は県の様式に定められていないという理由から掲載されていないが、05年より15億円ほど少ない257億円となっている。
また、一部の委員からは「生産額増を見込んでいる品目などは、新品種の導入による価格上昇などといった不安定な上に成り立っているもの。振興計画ではやむをえないが、実施計画の中ではより具体的にし、実施主体を明確化してほしい」という要望もあった。
素案は19日に開かれる県の審議会で報告する。 -
JA上伊那、価格低迷の打開策として取り組むブナシメジの品種切り替え完了
上伊那農業協同組合(JA上伊那)はこのほど、昨年10月から県内他地域に先行して進めてきたブナシメジの品種切り替えをおおむね完了した。大手企業の進出に伴なう価格の低迷が続く中、打開策として打ち出したもので、関係者は「他企業に負けないものができていると思う」と期待をかける。
キノコはJA上伊那の主要品目の一つ。中でもブナシメジは、米に継ぐ販売高を誇っており、昨年の販売実績でも約21億円となっている。
しかし、大手企業の進出に伴ない競争が激化した結果、2000年をピークに生産額が減少。供給過剰に伴なう価格の低迷が続き、廃業を選択する生産者も増えている。
そんな中JA上伊那では▽収量性の向上と安定▽回転数の向上▽品質の向上▽収穫以降の作業効率向上竏窒ネどを目的として従来の「スーパーやまびこしめじ」から「やまびこしめじ」への切り替えを実施。品質が良いことを示す「A級」の比率が向上し、見栄えもよくなったという。
上伊那管内における本年度の生産目標数量は5100トン。現在は県内他地域でも切り替えが進んでいる。 -
上伊那教育講演会
県教職員組合上伊那支部、上伊那PTA連合会は7日、伊那市狐島のJA上伊那本所フラワーホールで、年一度の上伊那教育講演会を開いた。保護者や教員ら約200人が出席。駒ヶ根市教育長の中原稻雄さんが「食を通して親子のあり方を考える」と題して話した=写真。
中原さんは、現在、食育が必要とされている理由、子どもたちの育ちの現状とその原因などについて説明し、「国の対策として、生活習慣病に困る医療費の割合が全体の6割を占め、10兆円を超えた」などと警鐘を鳴らした。
中原さんは「食を中心に家庭生活の基本の形が崩れ始めた」とし、「メディア依存の生活スタイルから我が家のものさしがなくなり始めた」と主張。「食の正しい情報を選び活用する力をどうやって身に付けていくかが課題」だと指摘した。
「食を見直すことは生活を見直すこと。生活を見直すことは生き方を見直すこと」と中原さん。「国の将来を託す大切な子どもたちへの食育を通して、ここで改めて大人も自分がいかにいい加減だったかを知る必要がある」と呼びかけた。 -
【高校野球紹介】(7)駒ヶ根工業
1縲・番の選手が繰り出すフルスイングを武器に駒ヶ根工業はビッグイニングを掴み取る。「何点取られてもよいが相手より1点多ければそれでよい。1点ずつの積み重ねよりも流れの中で畳み掛けたい」と篠原監督。型にはめずびのびと練習してきた自慢の打撃で8強を目指す。
新チームとなった昨年秋からのチーム総本塁打数は、2試合に1本ペースの40本以上。高校でバッティングが開花した主砲池上(3)を軸に、全員が長打を狙う・スいけいけどんどん野球・スを見せつける。
右上手のエース木下(3年)は、カーブ、スライダーなどの変化球を織り交ぜ、打たせて取るタイプ。昨年マウンドに立っている木下は、1年間で球威が増し、精神力も磨きがかかった。まだ調子に波があるものの、夏に向け「まずまずの仕上がり」と監督も期待する。
課題の守備は、捕手室井(3年)、遊撃手湯沢(2年)が精神的柱となってチームを引っ張る。「困った時に頼りになる2人」(篠原監督)を中心にピンチの時は、チームの雰囲気を盛り上げていきたい。
初戦は岩村田と対戦(15日午後2時縲恁ァ営長野野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は長野日本大学(17日午後2時縲恣ッ球場)。
松崎拓巳主将
打順は関係なくチーム全員のフルスイングで相手ピッチャーを打ち崩したい。自分たちの野球でベスト8を目指す -
【記者室】参院選公示 有権者の関心は
参院選が今日公示される。年金や政治とカネの問題などが争点になるのは確実で、安倍政権にとっては逆風の中での厳しい戦いとなるだろう。参議院不要論なども聞こえてくるが、国政の行方を左右する興味深い選挙だ。しかし…▼県区(改選定数2)では4人が立候補を予定しているが、いずれも上伊那地方とは縁が薄いことから当地の有権者の関心は押しなべて低い。数人に尋ねてみたが、立候補予定者が何人いるのかさえ誰も知らなかったくらいだ。投票率はあまり期待できそうもない▼市町村の首長や議員ならともかく国会の、しかも参議院となるとまったく実感はないから無理もないが投票日は29日、まだ先は長い。じっくり情報を集め、よく考えた上で投票を。(白鳥文男)
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【高校野球紹介】(6)辰野
前回大会4強に名を連ねた辰野は、昨年の大会を経験した選手がいないため「まったく違うチーム」(小椋監督)となった。しかし、エース平島(3年)を中心とした守備で選手権長野大会のシードを獲得。粘り強い野球を展開しながら、少ないチャンスを呼び込んで勝利を目指す。
直球と変化球を持つ右上手の平島は、制球力に定評がある。春先から球種を増やし、投球の幅も広がっている。「たまに甘いコースに入ってしまことが心配だが連投の体力がついてきた」と監督は、仕上がり具合を好評する。
守備は、身長160センチ未満の二遊間コンビ、小平、唐沢(いずれも3年)が要となる。ミスの後のランナーを返さない竏窒S掛けながら練習に取り組んできた。「野球は身長ではないところを見せたい」と小椋監督は2人の活躍に期待する。
中軸に座るのは、長打力のある柴(2年)、向山(3年)、平島。主砲向山には監督も「ゲームの流れを変えてくれるバッター」と信頼を置く。攻撃でリズムを作るためには、バントや走塁などの小技も絡めながら展開していく考えだ。
シード校・辰野の初戦は、蓼科と松本第一の勝者と対戦(17日午後2時縲恊z訪湖スタジアム)。
大崎彰人主将
対戦相手がどこの高校だろうと関係なく、自分たちの野球を楽しむだけ。3年間の練習の成果を出し切り、目指すは(昨年の)先輩たちの記録を抜くこと。 -
伊那米試験地の生育状況結果
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は10日までに、今年の伊那米試験地の生育状況をまとめた。
一般コシヒカリの例年対比で茎丈は5パーセント長く、本数も12パーセント多い。葉の枚数、発育進度はともに平年並みだが、総合的に見ると生育状態は良好に推移している。
上伊那全体を見ると、6月下旬の長雨の影響で発育がやや遅れているほ場も目立つが、中干し後の幼穂形成期までに状況も変わってくるという。
一方、今年は葉が柔らかいため、いもち病防除の徹底、カメムシ、ウンカ類多発地域での万全防除対策を呼びかけている。 -
駒工「くくり募集」へ
駒ケ根高業高校(本間秀明校長)はこれまで機械、電気、情報技術の各科ごとに行なってきた入学者の選抜方法を08年度選抜から3科一括の「くくり募集」に変更する方針を打ち出した。9日夜に同校で開かれた「駒工を考える会」=写真=で本間校長が報告した。変更は県教育委員会の承認を経て正式に決定される見通し。
「くくり募集」で入学した生徒は1年次ではどの学科にも属さずに共通の内容を履修し、2年進級時に生徒の希望や適正などを総合的に判断した上で卒業時までの学科を決定する。2年次以降は専門課程となるため、原則として転科は認められない。
変更の理由について同校は「適正が分からないまま入学したために後で進路について悩んだり、勉強への意欲をなくしたりする生徒が少なからずあった。1年間工業の基礎を勉強しながら自分の適性を見つけ、2年次以降に本当に勉強したい学科に進んでもらいたい」としている。本間校長は「ここ数年定員割れが続いている状況を改善し、さらに魅力ある高校にしていくための対策の一環だ」と述べた。
くくり募集は全国69高校、県内でも下高井農林、須坂園芸など4校(07年度)で実施されているが、南信では初となる。 -
伊那混声合唱団 創立50周年祝う演奏会
創立50周年を向かえた、伊那混声合唱団は7日夜、伊那市の県伊那文化会館大ホールで、第40回演奏会を開いた。団員28人はこれまでの思い出の曲やOB・OG団員との合唱など16曲を披露し、その美声で50年の節目を祝う記念演奏会に集まった約800人を魅了した。
演奏は、これまでの演奏会で歌ったハイドンやモーツアルトの名曲のほか、愛唱歌や現代ヒット曲を4ステージに分けて発表。メーンステージでは、OB・OG団員35人と一緒に混声合唱組曲「筑後川」をダイナミックに歌い上げた。
同合唱団は58(昭和33)年5月、「伊那市民合唱団」として誕生した。レクイエムなどの宗教曲やポピュラーソングなど幅広いジャンルの曲をてがけては、地域の演奏会などに出演し、演奏交流の輪を広げている。
平沢誠幹事長は「50年の歴史を振り返るよいチャンスとなるが、それも踏み台にし、もっと深く、高く求めていきたい」と語った。 -
上伊那60歳ソフトボール大会
第36回上伊那60歳ソフトボール大会が8日、伊那市の富士塚スポーツ公園グラウンドであった。14チーム、約200人の愛好者が参加し、ソフトボールの交流の輪を広げた=写真。上伊那60歳ソフトボール連盟(清水静会長)主催。
7チームずつがA、Bの2ブロックに分かれ、変則トーナメントを繰り広げた。選手らは年齢にかかわらず、ダイヤモンドを全力疾走したり、ファールボールに飛びついたりと気迫のプレーを見せた。
大会はファストピッチの試合で、毎年、夏と秋の年2回ある。春にはスローピッチの大会を開いている。
結果は次の通り。
▽Aブロック (1)駒ヶ根OBクラブA(2)高遠旧友クラブ(3)辰野蛍クラブ
▽Bブロック (1)駒ヶ根OBクラブB(2)伊那勘太郎クラブ(3)箕輪郎球南クラブ -
【高校野球紹介】(5)伊那北
基本を忠実に粘り強く、攻守に堅実なプレーをモットーとする・ス伊那北伝統野球・スが魅力。守備型のチームは先制し、最小失点で勝利することを目指す。「ここ最近の練習試合でも、先取点を取った試合を勝利する確率は高まっている」と久保村監督は自信を口にする。
右下手の田口(3年)、右上手の近藤(2年)、左上手の春日(3年)の3選手を試合に応じて登板させる考え。それぞれが練習試合で「各回の先頭バッターに四死球を出さない」を課題に取り組んできたことで、投手陣の制球力は向上したという。
チームカラーの守備は、上沼、郷頭の三遊間が中心。いずれも2年生だが堅実な選手で、監督も「ここで一つでも多くアウトを取ってほしい」と期待する。外野は走力、判断力がある強肩の中堅池田(3年)がまとめていく。
打線は、勝負強いバッティングが持ち味の4番近藤、5番尾沢(3年)に注目。この2人につなげるためにも、確実性が増したバントなどを絡めて1縲・番がチャンスメークしたい。
初戦は屋代と対戦(15日午後0時30分縲恁ァ営飯田野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は、野沢北(17日午後0時30分縲恣ッ球場)。
倉沢明秀主将
「元気挑戦甲子園!!」をチームスローガンに頑張りたい。ピッチャーを中心とした守備型のチームなので、少ないチャンスを1本ずつものにする勝負強い野球を見せたい -
07年度地域介護・福祉空間整備など交付金内示
07年度地域介護・福祉空間整備など交付金内示は次の通り(宮下一郎事務所提供)。
◇箕輪町▽大出山口地区異世代交流施設整備事業=3千万円▽老人憩いの家バリアフリー化事業=1千万円▽富田地区介護予防空間整備事業=3千万円▽高齢者ボランティア拠点整備事業=3千万円▽八乙女地区高齢者支え合い施設整備事業=1千万円
◇南箕輪村▽南箕輪村整備計画=3千万円 -
第3回King of King杯
ソフトバレーの大会「第3回King of King杯」が8日、伊那市の勤労者福祉センター体育館などであった。県内外の64チームが集まり、熱戦を繰り広げた=写真。
同大会は伊那市のチーム「Beeking」が呼びかけて始まったもの。遠征先で出合ったチームに声をかけたり、ホームページ上でも参加を募っているため、参加チームの4割が県外チーム。山梨県、神奈川県、遠くは福井県や三重県からの参加もあったほか、全国的にも名の知れた強豪チームも集まった。 各チームはリーグ戦で総当り戦を行い、その中で1位から4位を決定。それぞれの順位ごとトーナメントリーグを展開した。各リーグを勝ち抜いた1位チームによる「決勝トーナメント「Kingトーナメント」には、強豪チームが集い、白熱した試合を展開。結果、塩尻市の「一休B」が見事優勝を勝ち取った。 -
上伊那ミニバスケットボール交歓大会
第13回上伊那ミニバスケットボール交歓会が8日、箕輪町民体育館であった。女子15チーム、男子9チームが出場。ともに汗を流しながら交流を深めた。上伊那バスケットボール協会主催。
ミニバスケットボールを通じて相互交流を図るとともに上伊那全体のレベル向上を図ることなどを目的として開催しているもので、4コートに分かれて各チーム2試合を対戦。 相手チームの一瞬のすきをついてボールを奪った選手が放ったスリーポイントシュートが見事に決まると、ひときわ大きな声援が湧き上がった。
上伊那は特に女子のレベルが高く、県大会に出場するチームを決める南信大会では、上伊那のチームが約半分を占めるという。その分交流試合なども盛んに行われており、切磋琢磨しながらレベルアップに励んでいる。 -
【高校野球紹介】(4)箕輪工業
正規部員の3年生4人、2年生1人、1年生3人に加え、バレー部から3人(いずれも3年)を補充し、構成した。助っ人や1年生は野球経験が少ないため・スのびしろ・スは未知数。「技術はともかく体、気持ちでボールを止め、取れるアウトはしかっり取りロースコアゲームに持ち込みたい」(鈴木監督)。
エースは、一昨年秋から投げている経験豊富な右上手の山川(3年)。ストレートにカーブなどの変化球を織り交ぜた投球に磨きがかかり、昨年と比べて制球力は向上。頼れる主戦に監督は「根気よく下目にボールを集めてくれれば」と期待する。
守備は、浦野(3年)、齊藤を外野からコンバートし、二遊間を任せる。ムードメーカーの一塁松崎(3年)、捕手山田(2年)には、声でチームを引っ張っていってほしい。
打撃は、長打力と勝負強さのある松崎を4番に据える。バレー部だった兼子にも注目。バッティングセンスがあり、本番では主軸に置く予定。助っ人部員に走塁技術が備われば打順に幅が持て、好機も広がるところだ。
初戦は小諸と対戦(16日午前9時縲恊z訪湖スタジアム)。勝ち上がると2回戦の相手は大町(18日午前9時縲恣ッ球場)。
山川亮太主将
先制点を取り、ロースコアゲームに持ち込みたい。そのために、しっかりと、みんなで盛り上げていきたい -
核廃絶を訴え、中川村から平和行進
)
県教組などでつくる実行委員会が主催する「被爆07年核兵器廃絶上伊那網の目平和大行進」は6日、20人余が参加し、中川村から上伊那を縦断する。
一行は役場前で集会を開き、曽我村長から激励を受けた後、「核兵器のない世界のためにともに歩こう-国民平和大行進」と書かれた横断幕や、団体名を記した桃太郎旗を手にスタートした。
松川町から引き継いだ平和行進は、沿道の人々に、核廃絶や恒久平和をアピールしながら、国道153号を北上、飯島町、駒ケ根市を経て、伊那市役所へ。長谷・高遠ルートと合流する。7日は南箕輪村、箕輪町を経て、辰野町役場で長野・山梨コースと合流、川岸駅で諏訪に引き継ぐ。上伊那の参加者は約350人を見込む。 -
県観光振興基本計画(仮)に係る上伊那地区の地域懇談会
県観光振興基本計画(仮)に係る上伊那地区の地域懇談会が6日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。観光関連団体や交通従事者など12人が参加。市町村間の壁が観光の広域連携を阻害している現状の課題を受け、“地域づくり”という観点から民間主導の観光を再構築する必要性を認識した。
08年度からの5カ年計画とする新しい観光振興基本計画は、県観光振興審議会によって現在審議素案が検討されている。地域懇談会は計画に地域の実情を反映することを目的として10広域ごとに予定している。この日は、審議会から藤井龍子委員を迎え、上伊那における観光の現状と課題を議論した。
参加者からは、行政主導で観光への取り組みが進んできた結果、民間が観光に対して消極的となってしまったことや市町村間に壁があることを指摘する声が多く挙がり、結果、広域的な情報を求める観光客のニーズに対応しきれていない現状が明らかとなった。また、観光分野に携わる人だけではなく、幅広い分野の地域住民とともに地域を作り上げることで地域の付加価値を高めていく必要性を訴える声もあり、民間主導による観光を再構築する必要性を認識。
藤井委員は「何か心に残るものを求めて訪れるのがこれからの観光。そのため、地域への愛情や誇りがなければ観光も成り立たない。自分たちの地域には何があるのか、どうPRしていけばいいかを考えほしい」とした。 -
【高校野球紹介】(3)伊那弥生ケ丘
主戦平沢(3年)を中心とした守備で最小失点の試合を目指す。課題の打線は「9人の攻撃のバランスが取れてきた」と原監督。夏に向けて調子を上げたチームは、5年振りのベスト8を狙う。
130キロの速球とスライダー、カーブの変化球を持つ上手の平沢。6月から内角を攻めるよう心掛けてきたため、決め球の外角直球が生きてきた竏窒ニ監督は、エースの仕上がりに満足する。
継投には、右上手の佐々木(2年)、同じく宮沢(同)、右下手の春日(3年)が控える。
守備は、経験を積んだ小島、唐沢の3年生が二遊間を務め内野に安定感が出てきた。捕手の塩沢(2年)竏瀦ス沢のバッテリーも大きく成長したという。「守備はピンチの場面を多く経験してきたことでシビアに対応できるようになった」(原監督)。
打線は、「状況に応じたバッティング」に磨きがかかる唐沢を先頭打者に起用し、宮沢、佐々木、小島を中軸に置く。下位打線には不安を感じるが監督は「全員で攻撃をつなげていきたい」と話す。
初戦は須坂園芸と対戦(16日午前9時縲恁ァ営長野野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は臼田(18日午前9時縲恣ッ球場)。
春日秀仁主将
ピッチャーを中心に、一つでもエラーを少なくして守備でリズムをつくり、攻撃につなげたい。目指すはベスト8。 -
特定給食施設等従事者研修会
社会福祉施設や医療機関などに所属する管理栄養士や調理師などを対象とする「特定給食施設等従事者研修会」が5日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。約100人が参加し、食事バランスガイドの活用方法やノロウイルス対策についてのグループワークを展開。それぞれの取り組みを紹介し合いながら情報交換した=写真。
栄養や健康に関する知識向上と衛生管理の徹底を図ることなどを目的として伊那保健所が毎年開催しているもので、情報提供では県の取り組む各種事業を紹介。長野県でよく食べられている食品を国の食事バランスガイドに落とし込んだ「長野県版食事バランスガイド」などを示し、「一つのツールとして利用し、各施設の利用者さんとの会話の中でこうした知識を何らかの形で伝えてほしい」と呼びかけた。
また、食中毒の発生しやすい季節を迎え、ノロウイルス対策に関するグループワークを企画。「調理者自身、ノロウイルスに感染している危険性が高い時は調理に関わらないようにする」などといった感染拡大予防措置を各施設担当者が紹介し、最善策を模索し合った。 -
【高校野球紹介】(2)上伊那農業
一人ひとりの長所を最大限に発揮するのが目標だ。例年のチームと比べて総合力は劣るが、接戦の中で気持ちを切らさず、個々の特徴を生かしていければ竏窒ニ守屋監督。「3年生にはこれまでの練習の成果を試合で発揮してもらいたい」と願う。
投手陣は、左横手の有賀、右横手の宮下、左上手の竹村、同じく茅野、右上手の藤森の5人。ストレート、スライダー、チェンジアップなどの決め球を持つ、それぞれタイプの違う選手がそろうも「確固たるエースは不在」(守屋監督)。調子のよい投手を先発起用し、相手の目先を変える継投を考えている。
守備の要は捕手。三浦の組み立てで投手の実力を生かしてほしいと期待する。内野にはチーム内で守備に安定感のある2年・大槻、外野には俊足の3年・小林大樹のキーマン2人を据える。
打撃は選球眼があり広角に打てる大槻、太田や長打力のある有賀、倉田が中軸を担う。「長打が打てるとチームの空気も変る。普段、打てない選手も勇気をもらえる」と監督。
初戦は犀峡と対戦(16日午前10時縲恁ァ営飯田野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は蘇南(18日午前10時縲恣ッ球場)。
大蔵大主将
チームの輪を大切に全員野球で勝っていきたい。大会で気持ちも上がり、充実した練習が出来ている -
【高校野球紹介】(1)赤穂
第89回全国高校野球選手権長野大会が14日に開幕する。夏の甲子園出場を賭け、熱戦の舞台に出場する上伊那8校を順次紹介していく。
前回大会を経験する3年生6人が中心となってチームを構成する。「技術はあるが精神面が課題」と真野監督。小池主将を柱に練習を積み重ね、最近の練習試合では、サヨナラ勝ちするゲームも増え、粘り強さが出てきたと期待する。
内外角に投げ分ける力を持つ右上手の2年・地元、同じく組み立てて勝負する左上手の3年・木下がダブルエースを務める。これまでの大会でも2投手をローテーション起用。試合状況に応じ、右上手の赤羽、右下手の小林の2年生が継投する。
守備は、コンバートした昨年の経験者6人をセンターラインに付かせて挑む。「守りのチームなので打たせて取りたい。練習で培った守備に取り組むスピードと正確さを生かしてほしい」(真野監督)。
打撃は、長打力のある主砲木下を中心に組み立てる。技量や勝負強さを持つチームの「頼れる4番」。打線を元気付ける意味でも、ムードメーカーの先頭打者・唐木のバント技術、俊足にも監督は期待する。
赤穂は初戦、須坂東と対戦(15日午後2時、松本市野球場)。この試合を勝ち上がればシード校の創造学園大附と2回戦(17日午後2時、松本市野球場)を戦う予定だ。
小池剛士主将
どっしりとした雰囲気でスピードと正確さのある自分たちの野球をみせたい。夏に向け、みんなの気合も十分