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県縦断駅伝18・19日 「上伊那」チーム紹介(下)
初日の最長区間4区(若宮縲恟H和、16・4キロ)を走る、上伊那チームのニューフェイスだ。高校、大学時代は、出身地・上田市のチームで出場し、県縦断駅伝(県縦)は6回目となる。昨年までは、島根県で教員をしていたが、県縦に出るため帰郷し、上伊那農業高校で教べんをとっている。
「県内出身の一般ランナーにとって、県縦で走ることは夢の舞台。久々の県縦なので楽しみです。今すぐにでも走りたい気持」
上伊那チームの一員になるためには、選考大会(16キロ)で基準タイム内の記録を達成する必要があった。5千メートルを14分台で走る実力はあったが、選手に選ばれるため長距離に対応できる体力づくりに日夜、励んできた。
「(上伊那は)周りに強い選手がいるので上を目指す楽しみもあった。ベテラン選手が未だに活躍している姿は励みにもなり、頑張る力になりました」
初日の最長距離を任されることは、光栄なことだと言葉を噛み締める。「できる限り順位を落とさずに次ぎの選手へ、たすきを渡したい。自分の持っている力の中で好レースを」と、つなぎのレースを目指す。
最後に走った7年前、大学3年生の時に出場した県縦の3区(現4区)で、チームの足を引っ張った思い出を振り返る。「あの時と比べて精神的、実力的にも強くなった。同じ区間で前回の雪辱を果したい」と意気込みは十分だ。
伊那市御園 -
伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那市など4市町村の企業でつくる伊那防火管理協会(藤澤洋二会長)は10日、消火通報コンクールを伊那市営プール駐車場で開いた。消火器操法など2種目に11事業所から16チームが参加し、訓練の成果を披露した=写真。
15回目のコンクール。消火器と屋内消火栓を正しく取り扱い災害発生時に活用すると共に、正確な119番通報の習得を目指す。
競技は、木箱とオイルパンからの出火を消火器を用いて消火する「消火器操法」と、ホースを伸ばし標的へ放水する「屋内消火栓操法」があり、それぞれ操作時間や動作の正確さを競った。
消火器操法では、用意した2本の消火器のうち、1本だけで消火するチームや、2本使用するチームなど成果はさまざまだった。
入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)伊那バス(2)中部電力伊那営業所(3)石川島汎用機械B
【屋内消火栓操法】(1)中部電力伊那営業所(2)石川島汎用機械(3)伊那市役所 -
スポレク鳥取2006・ソフトテニス団体にペアで出場
第19回全国スポーツレクリエーション祭「スポレク鳥取2006」の年齢別ソフトテニス団体戦(21縲・4日、鳥取県米子市)に伊那市西春近の手塚廣子さん(63=伊那グレースクラブ)と辰野町羽場の中谷育子さん(52=辰野南部クラブ)が女子ペアで出場する。
団対は、45歳以上の男子ペアと女子ペア、55歳以上の混合ペアの3組で構成。6月24日に塩尻市であった、女子ペアの代表を決める県予選で優勝し、団対戦で全国大会に出場する権利を獲得した。
2人は上伊那の交流大会などを通じて知り合った・ス気の合う仲間・ス。これまでペアを組んで大会に出場したことはあったが、全国大会へ参加するのは初めてになるという。
大会は、代表47チームが予選リーグ、決勝リーグ、決勝トーナメントを展開。初日の予選リーグでは、京都府、鹿児島県代表と対戦することが決まっている。
手塚さんは「年齢に関係なくテニスを楽しんできたい」、中谷さんは「全国のいろいろな選手と対戦し、一つでも多く技術を吸収してきたい」と意気込みを語る。 -
伊那消防組合議会
伊那市など4市町村でつくる伊那消防組合議会の臨時会が18日、伊那市役所であり、議長に小林信氏=同市議会員=を選任。そのほか、消防ポンプ自動車の取得など5議案を原案通り可決、承認した
06年度一般会計第1回補正予算は206万円を追加し、歳入歳出予算の総額は、それぞれ12億115万。組合構成市町村議員のソフトボール大会中止に伴う予算の減額や、救急救命士の薬剤投与講習などにかかわる負担金の増額などの内容とした。
監査委員の辞職に伴い、井上富男氏=アルプス中央信用金庫常務理事総務部長=を選任。任期は4年。
箕輪消防署に消防ポンプ自動車1台を更新。価格は2698万円で、12月に配備予定。 -
県中学総体バレーボール・女子は辰野が初優勝
第45回県中学校総合体育大会は15、16日、各地で各競技があり、北信越大会出場を目指した熱戦を展開した。伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館などではバレーボール競技があり、女子辰野が決勝で裾花(長野市)の12連覇を阻み、初優勝した。
バレーボールは男女各16チームがトーナメントを繰り広げ、上伊那勢は女子の辰野が北信越大会(8月8竏・日・富山県)への初出場を決めた。
男子の箕輪は出場権を賭けた代表決定(3位決定)戦に敗れ、涙を飲んだ。
辰野は1、2回戦をセットカウント2竏・で勝ち上がり、準決勝では高山(高山村)を2‐1で撃破。決勝は全国大会2連覇中、県大会12連覇を狙う強豪・裾花に対し、第1セットを25竏・7で奪うと、第2セットを25竏・4とし、ストレート勝ちした。
顧問の上沼隆光教諭は「準決勝の高山との対戦の方がプレッシャーがあった」と振り帰る。「決勝はチャレンジャーとして、のびのびと対戦できた。結果はできすぎ」とし、「北信越でもう一度、裾花を破り、本当の勝利を得たい」と意気込みを語る。 -
伊那消防組合 部隊活動円滑に規律訓練
伊那、高遠、箕輪、辰野消防署でつくる伊那消防組合(消防長・早川正行伊那消防署長)は27、28日、伊那市の市民体育館と県伊那勤労者福祉センター体育館で規律訓練に取り組む。初日は組合内の署員65人が参加し、軽快な動作を修得した。
署員の規律心の向上を目指し、日ごろの活動が部隊として円滑に運べるよう、毎年している行事。同様の訓練を2日間に分けて実施し、組合署員のほとんどとなる約130人が規律を学ぶ。
小隊の編成、隊列の整とんのほか、行進間、停止間の動作、敬礼方法などを指揮者の指示に従がって訓練。休憩を取りながら約3時間にも及んだが、署員らは真剣な表情で規律ある動きを見せていた。
あいさつに立った伊那消防組合の登内正史次長は、実のある訓練となるよう「大きな声と汗を出してもらいたい」と呼び掛けた。 -
伊那署が街頭犯罪抑止呼びかける 地域防犯ボラも協力
伊那警察署は地域の防犯ボランティアの協力を得て「街頭犯罪等抑止総合対策強化月間」の初日の1日、管内の大型店4カ所で街頭啓発をした。
アピタ伊那店、ジャスコ箕輪店、ケーヨーホームセンターニシザワ南箕輪店、ニシザワ食彩館高遠店の4カ所で実施。伊那少年友の会、伊那エンジェルス隊など約80人が参加し、啓発チラシなど千枚を買い物客らに配った。
アピタ伊那店にはボランティア約30人のほか、県警のマスコットキャラクター「ライポくん」も参加。自転車の盗難や車上狙い防止を訴えるチラシ約400枚を配布し、市民に街頭犯罪抑止を呼びかけた。
伊那署管内で発生した05年の街頭犯罪は、前年と比べて178件少ない658件。小嶋惣逸署長は「この時期に抑えることで、1年間の犯罪抑止につながる」と話していた。 -
上伊那郡西天竜土地改良区総代会
上伊那郡西天竜土地改良区(有賀正理事長)の第141回通常総代会が31日、西天竜土地改良区事務所であった。事業費の繰上償還や06年度一般会計予算案など24議案を全て承認した。
06年度は、組合員の負担軽減のため、県営ため池等整備事業借入金で約4103万1372円、基幹水利施設補修事業で2014万3千円を繰上償還する。支線水路改修の非補助土地改良事業は、理事会専決処分に一任し繰上償還する。
06年度一般会計予算の総額は約4億124万円。支出は、単独事業で中部・南部・北部地区の水路改修2500万円、南箕輪村の北殿から南殿の雨水対策計画による新農業水利システム事業1400万円など。
総代会正副議長の選任は、議長に日野源七さん、副議長に原英雄さん。任期は4月1日から1年間。 -
合併後は伊那、高遠各消防署の管轄区域が変更
伊那市など6市町村で構成する伊那消防組合議会の3月定例会が24日、同市役所であり、11億9900万円の06年度一般会計予算案、同組合の情報公開、個人情報保護条例の設置についてなどの9議案を原案通り承認、可決した。
3市町村合併後の伊那、高遠各消防署の管轄区域が変更。高遠消防署は高遠町地区と長谷地区の全域のほか、現伊那市の美篶地区(うち芦沢、笠原、南割、横町、上大島、上原、末広)手良地区(うち中坪、野口)富県地区(うち新山)を管轄。伊那消防署は新伊那市の高遠消防署管轄地区を除く地域と、南箕輪村の全域とした。
アスベスト対策と林野火災予防のため、伊那消防組合火災予防条例の一部改正。林野火災予防については、火災警報発令中は山林、原野などにおいて喫煙をしないこと竏窒ニした。条例違反に対する罰則規定はないため「一般住民が個々に気を付けてほしい」とした。
合併により構成市町村は6から4へ削減。組合議員定数も現20人から16人(内訳新伊那市8人、辰野町3人、箕輪町3人、南箕輪村2人)に減員する。小坂市長が失職後は、矢ヶ崎克彦町長が職務代理者に選任される。 -
画家・伊那アルプス美術館館主
垣内カツアキさん「絵を描ける喜びは年々増すばかり。描きたい気持ちは今のほうが強い」
箕輪町富田の伊那アルプス美術館が97年の開館から10周年を迎えた。冬期休館を終え20日から、意欲的に制作した新作の油彩画40点を紹介している。
「マンネリ打破」と意を決して取り組んだ『名画ポスターシリーズ』は、マチス、セザンヌ、ルノー、ピカソらの名画ポスターを画面の一部にモチーフの一つとして取り入れた。「シャガール『誕生日』のポスターのある静物」「セザンヌなどのポスターのある静物」と題した作品で、ポスターはあくまで静物の一部で脇役だが、ポスターを入れることでどんな効果が生まれるか、果物や花などほかのモチーフとどのようにマッチできるか-などのテーマに挑んだ。
長い間構想を練っていた今回のシリーズ。「見る人に、垣内の絵のイメージがある程度できているのが怖い。変化しないといけない」。そんな思いもあった。「少しずつ中身を深め、ますます不思議な雰囲気、詩情がある絵ができれば。まだまだ境地が100%出てないですけど、自分の考えている雰囲気が表現できればいいなと思う」という。
1953年12月、高校3年生のとき、独学で学んだ油絵の10号と20号の作品2点を持ち、母と中川紀元宅を訪ねた。あれから50年以上が過ぎた。
20歳で第8回長野県展に、25歳で第5回一陽展(東京都美術館)に初入選し、その後もさまざまな賞を受賞。現在は、一陽会員、ル・サロンフランス芸術家協会永久会員。ひまわり絵画教室を主宰する。
昨年、長年の夢だった画集を発刊。古稀・画道50周年・画集発行を記念した「垣内カツアキ近作展」を伊那市の県伊那文化会館で開いた。近作の中から自選した色彩豊かで詩情あふれる大作が人々の心をひきつけた。
「絵は描きたいから描く。幼児のときにクレヨンで描いた、50数年前に油絵を始めた、そのときと全く同じ無心ですね。絵に没頭できる幸せ。夢中になれるって素晴らしい」
節目を機に一層、創作意欲が増している。「自然から何かを学び筆を取る」テーマは変わることなく、スケッチで訪れた自然の空気を吸収し、アトリエで残像をキャンバスにぶつける。独自のスタイルで作り上げる世界。「そこにどういうリアリティがあるか。『絵は心を映す鏡』という。超現実的でいい」という。
「科学技術が進歩した今、人間の心の世界を追求して創造に結び付けるのはますます大事。淡々飄々と絵に向いたいと思っても俗人の私にはできないけれど、子どものように純粋に物を見る目を養って、魅力的な絵を描きたい」と熱く語る。
(村上裕子) -
上伊那北部消防連絡協議会
箕輪町、辰野町、南箕輪村の消防団でつくる上伊那北部消防連絡協議会(会長・荻原利一団長)の総会が22日、箕輪町消防署であった。05年度事業や06年度事業計画などを承認した。
3町村の各正副団長、事務局、箕輪消防署長、辰野消防署長、南箕輪村役場担当課長らが出席した。
06年度事業計画は、辰野町内での天竜川水防訓練、正副分団長研修、ラッパ訓練など。
05年度は、5月22日に天竜川(箕輪町天竜公園東側)で水防訓練をしたほか、幹部訓練、正副分団長研修などをした。
新年度の会長は辰野町の長田光正団長、副会長は箕輪町の荻原利一団長、南箕輪村の宮島忠夫団長。 -
高校改革プラン住民説明会
長野県教育委員会は20日、高校改革プランの実施計画策定に向けた住民説明会を辰野町の町民会館で開いた。第3通学区推進委員会の最終報告で統廃合の対象となった諏訪、上伊那の高校関係者が集まり、それぞれが実施計画の策定に反映させたい思いを訴えた。
上伊那は、箕輪工業や上伊那農業定時制の関係者らが多数参加し「時代の要請の中で工業に軸足を置いてやってきたが、箕輪工業の多部制・単位制には工業科を残すことは許されるのか」「県内の定時制は半分近くがなくなるのに人数が少ないという理由であまり問題とされてこなかった。多部制・単位制は定時制に変わるものではない。(1)20人学級の実現(2)4学年で卒業するシステムの継続(3)午前部・午後部と一緒にならない定時制枠を残す竏窒ネどの条件が実現できないなら、上農定時制を存続させてほしい」と思いをぶつけた。
県教委は「多部制・単位制については、これまでの箕工が持っているものを生かし、要望も考慮してきたいと考えている」とする一方、「多部制・単位制は3年でも4年でも卒業できる柔軟なシステム。基本的には定時制をすべてなくすわけではない」と説明。
米澤教育長は最後に「行政責任としてみなさんの意見を実施計画に反映していきたい」と語った。
しかし、全県で8回しかない説明会の少なさに不満を訴える参加者も多く、実施計画に各地区の意向が十分反映されるかは疑問が残る。
県教委は3月末までに実施計画を策定する。 -
伊那谷や欧州の風景画67点
辰野町の洋画家・小澤晃一さん(71)の個展は24日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。小澤さんは元陽会の準会員で、昨年初冬にあった第36回元陽展で奨励賞を受賞するなど活躍。同店では3回目となる展示即売を展開する。
伊那谷の川辺や山並みのほか、ヨーロッパ風景などの油絵を中心に、近作67点を出品。サムホールサイズから、100号までが並ぶ作品は、生き生きとした力強いタッチで描かれ、見る人の注目を浴びている。
3年前に友人たちと写生旅行に立ち寄った、フランス・ブルターニュ地方の風景は、寺院、城壁、港町、田舎街などが題材。小澤さんは「フランスのブルターニュの寺院や城壁など、古い伝統の良さを見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
防火コンクール審査会 ポスター・書道の最優秀賞などが決まる
伊那市の伊那公民館で18日、小学生を対象とした防火コンクールの審査会があった=写真。ポスター、書道の部の各最優秀賞1点づつと優秀賞を決めた。伊那防火管理協会、伊那消防組合消防本部の主催。
防火意識を高めるための恒例事業で、ポスター、作文、書道の部に、同消防組合管内の小学4竏・年生から約300点の応募。ポスターは建物、山林、車両などの火災予防を表現している作品が多い。
ポスターと書道の部の優秀賞以上の入選作品は、「春の火災予防運動」(3月1日竏・日)の期間、管内各市町村の役場や大型店などで展示。作文の部は後日、審査があり、入選作品は有線放送で発表する。 -
箕輪消防署の宮川崇さんが最優秀賞に
第20回伊那消防組合職員意見発表会が12日、伊那市役所であった。同組合管内の4消防署員7人が、日ごろの消防・救助活動などで感じたことなどを発表した。伊那消防組合消防本部の主催。
箕輪消防署の宮川崇さん(29)が「大規模災害時の情報収集と指揮」と題して話し、最優秀賞に決定。優秀賞は、伊那消防署の加藤史明さん(28)と、宮島国臣さん(30)が選ばれた。
入署して11年目、後輩たちから目標とされる好青年竏窒フ宮川さんは、県緊急消防援助隊員として新潟中越地震で活動した実体験を披露。情報の収集や伝達が重要となる災害現場で、思うような活動ができなかったことに対して、「情報収集や伝達・指揮方法について実践的な訓練をして、対応できるように」と呼びかけた。
宮川さんは「実際は待機している時間が長く、現地にいるのに何が起こっているか把握できない状態」と振り返り、「災害地の状況は想像以上に悲惨。助けを求める被災者のために効率良く活動できるよう、訓練で補っていきたい」と訴えた。
最優秀賞者の宮川さんは2月16日、木曽郡上松町で開かれる県消防職員意見発表会に出場。「2度目の県発表会なので、今回こそは最優秀賞を取りたい」と意気込みを述べている。 -
放火が前年比6件増
伊那消防組合は05年に管内で発生した火災状況をまとめた。火災件数は92件(前年比18件増)で、死者は8人(同6人増)、負傷者は5人(同4人減)、被害総額は1億4425万2千円(同4719万4千円増)。火災原因のなかで最も増加した「放火・放火の疑い」は、前年に比べて6件増の15件だった。
内訳は「建物」が45件(同10件増)、「林野」が6件(同1件減)、「車両」が6件(同1件減)、「その他(廃材・土手焼き)」が35件(10件増)。焼損面積は、建物が3023平方メートル、林野は115アール、車両は6台。焼損棟数は全焼が22棟など合計59棟で30世帯、97人が被災した。
原因は、「放火・放火の疑い」(15件)、「たき火」(11件)、「枯れ草焼き」(9件)、「コンロ・てんぷら火災」(8件)の順で多い。
市町村別の火災発生数は、伊那市43件、南箕輪村18件、箕輪町14件、辰野町10件、高遠町6件、長谷村1件だった。
同消防組合によると、全国的に火災原因は放火、たばこ、コンロなどが増加しているという。「家の周りに燃えやすい物を置かないことや、隣近所での声掛けなど、放火のしにくい環境づくりを心がけてほしい」と呼びかけている。 -
小野工業が箕輪町にLED(発光ダイオード)照明寄贈
小野工業(本社・辰野町小野、檀原隆宣社長)は5日、箕輪町にLED(発光ダイオード)照明16個を寄贈した。
03年12月から、建設業に加えて太陽光発電や風力発電など自然環境にやさしい事業展開をしている同社は、LED照明の販売元になっている。今回、省エネルギーのLED照明を実際に地域の人に見てもらおうと町に寄贈を申し入れた。
新エネルギーの普及啓発に取り組む町は、寄贈を受け、新エネルギーと省エネルギーの両方を併せ持つLED照明を、住民が夜間利用する機会が多い公民館に活用して町全体で“環境にやさしいまちづくり”の実現を目指したい考え。希望のあった木下、下古田、中曽根、大出、沢の5区の各公民館で外灯に使う。
LED照明は100ボルト、約2・5ワットの低消費電力。寿命は5万時間以上と長く、一般の白熱電球の平均寿命の約50倍長持ちする。頻繁にスイッチの入り切りをしても寿命に影響しないほか、玉切れ、劣化がなく、外灯や常夜灯に向いているという。
檀原社長は、「LEDをもっと身近に感じてもらいたい」と話し、今後モニターアンケートも予定している。
平沢豊満町長は、「使い始めると住民の意識も変わってくると思う。有効に使わせていただく」と感謝した。 -
地産地消の新たな流れを目指す伊那谷工房本格始動
地元ニーズに密着した地産地消の流れを築き、里山と地元消費者をつなごう竏窒ニ、上伊那の製材所や家具職人、販売店などが「伊那谷工房」を立ち上げた。地域と密着した販売所を通し、地域材商品を提供する製材所・職人と、地元消費者とを結び、拾い上げた消費者ニーズを商品に還元。消費者ニーズに即した地域材商品を企画することが、商品の付加価値となる。“地域”という小規模で無理のない流通ルートを用い、必要最低限の利益のみを目的とすることで、従来よりも安い商品を提供する。一方、消費者の消費行動が、里山の荒廃を防ぐことにもつながる。
駒ケ根市で地域材家具を製作販売をする「工房楽木」を中心に、伊那市の向山製材、福祉事業所「どうぞのいす」など4者が共同参加している。商品企画は工房楽木の牧野郁生さんが担当する。
「里山再生への願い」「良質な製品づくりへのこだわり」「職の創出」「健康・環境への配慮した商品へのニーズ」など、生産者から消費者までが持つさまざまな要望を一つにつなげることで、誰もが満足できる関係を実現することが最大の目的。
第1弾として企画した「里山の学習机」はすでに販売を開始。安全性、耐久性、健康面への配慮など、本当の意味で子どものことを考えた。アトピーが心配な子どもにも安心な植物原料100%の塗料を用い、大人になってからも使える頑丈な構造を取り入れた。天板には硬くて丈夫なドングリを使用。パーツごとの役割によって木材を使い分けている。「愛・地球博」にも出展した。
現在は「どうぞのいす」で展示販売している。18日には机の説明会もある。
問い合わせはどうぞのいす(TEL74・6697)へ。 -
手話ダンスの深澤美和さん、いなっせでコンサート
手話ダンスを多くの人に知ってもらおう窶狽ニ21日、辰野町の手話ダンスパフォーマー・深澤美和さん(31)のライブ「STAYGOLD縲徼he travel without the end縲怐vが伊那市駅前ビルいなっせである。
手話で歌の歌詞を表現し、ステップをつけた手話ダンスは、神奈川県の西澤佑さんが25年ほど前に考案し、広がっている。手話とステップ、表情など、全身で表現するパフォーマンスは、見る人に感動を与える。
手話ダンスは生きている証し窶狽ニ語る深澤さん。手話ダンス歴は12年で個人活動を始めたのはここ4、5年だという。辰野町を中心にサークル活動を展開し、伊那市でも10人ほどを教えている。
コンサートは坂本九の「明日があるさ」や森山直太郎の「さくら」など全10曲ほどを披露する予定で、観客が手話体験する「ティーチング」もある。長野県出身の音楽グループ「ma」もゲスト出演する。
深澤さんは「まだまだ知られていない手話ダンスを、一度見て理解してほしい」と話していた。
開演は午後7時(開場は午後6時半)。チケットは千円。
チケットの問い合わせは伊那市生涯学習センター(TEL78・5801)か、深澤さん(TEL0266・41・0275)へ。 -
高遠郵便局「振り込み詐欺」未然に防ぎ感謝状
「振り込め詐欺」を未然に防いだ高遠郵便局(高遠町西高遠)に対し、伊那警察署は3日、感謝状を授与した。同署を訪れた小林研二局長は「被害も高額になり、関係部署の中でも問題になっている。お年寄りには特に声かけなど、注意を呼びかけていきたい」と話した。
9月9日午後2時05分ころ、72歳の女性が窓口を訪れ、約50万円の定期預金を解約。女性がすぐに立ち去ろうとせず、落ち着きのない様子を見せていたので男性局員が不審に思い、事情を聞いたところ「東京の弁護士と名乗る男から電話があり、孫が酒を飲んだ際に女性に手を出し妊娠させた。350万円を振り込めば示談になる」とのことだった。
局員の説得により女性が孫に連絡をとり確認した結果、詐欺と判明し被害を未然に防いだ。
伊那署では4月以降、金融機関に対し「振りこめ詐欺」防止の感謝状を贈呈したのは6回目。
1月から6月までの管内の振り込め詐欺の発生状況は23件で昨年同期と比べ14件増、被害総額は約4600万円で3480万円増加した。振り込め詐欺のうちでも「融資保証金詐欺」が最も多い16件(前年同期比12件増)だった。 -
交通安全運動 期間中の事故状況
伊那署交通課は1日、「秋の全国交通安全運動」(9月21日-30日)の期間中に発生した管内の交通事故状況をまとめた。人身事故は10件で前年比3(23%)減、傷者は12人で前年比4人(25%)減った。前年と同じく死者は出なかった。 事故内容は交差点事故が6件(前年比1件増)、高齢者による事故が3件(前年比同)、追突事故が2件(前年比2件減)などの順に多く、傷者の内訳は重傷(30日以上)が0人(前年比1人減)、軽傷が12人(前年比3人減)だった。 物件事故は75件(前年比18件増)で32%増えた。
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伊那消防組合が箕輪町十沢橋で集団災害救急救助訓練
伊那、辰野、箕輪、高遠消防署でつくる伊那消防組合は30日、恒例の集団災害救急救助訓練を箕輪町の十沢橋周辺で開いた。各署から85人が参加、救助工作車3台、救急車2台などが出動。各署が通常の出動体制では対処できない事案に対し、連携をとって救急・救助活動を実践した。
マイクロバスと乗用車2台の衝突事故が十沢橋上で発生し河川へ転落、要救助者25人の救助を必要とした想定で訓練した。
マイクロバスと乗用車1台は橋のすぐ下に転落していて、署員らがダミー車両の天井にエンジンカッターで穴を開け、工作車のクレーンを使って橋下から救助。あとの1台については、下流500メートルまで流されたとし、県消防防災航空隊のヘリコプターが捜索し、要救助者2人を助けた。
実際の災害に対応できるようここ数年は、署員らには訓練内容を事前に知らせず実施。署員らは緊迫した状況の中で、現場状態を確認しては指揮本部へ伝達し指示を受けるなど、迅速、正確な対応を取った。
同組合消防本部の早川正行消防長は「自分の知識、技術をいかんなく発揮するには、いかに率先し行動するかが重要。事前の打ち合わせのない訓練で珍プレー、好プレーがあったと思うが、各署で反省会を開き実際の災害に生かせるようにしてほしい」と訓辞した。 -
伊那消防組合消防本部に「ドクターヘリ」導入
全国で10番目のドクターヘリ事業となる「信州ドクターヘリ」制度が15日、伊那消防組合消防本部に導入された。伊那中央病院へリポートでシミュレーション訓練があり、伊那消防組合員、同病院職員など約80人が参加。救急搬送に伴う傷病者引き継ぎ訓練などを実施した。
シミュレーション訓練は6月下旬から県下の広域消防本部、計14署を順番に回り、伊那消防組合消防本部は7番目。運用は7月1日から佐久総合病院救急救命センターで始まり、各消防本部ごと訓練を終え次第導入している。
信州ドクターヘリは救急率向上を目的とした国と県の補助事業。医師、看護師などを乗せたヘリコプターが現場に向かい、処置をほどこした後、収容先病院へ搬送する。ヘリコプターは佐久総合病院救急救命センターに1台が常駐し、県下の広域消防本部からの要請で出動する。
伊那消防署の早川正行署長は「消防、ドクターヘリ、病院が一体となって、救命率向上のために力を合わせていきたい」と話した。 -
伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那市などの6つの市町村内の事業所でつくる伊那防火管理協会は13日、今年度の消火通報コンクールを伊那市市営プール駐車場で開いた。2種目に11事業所から18チームが参加し、日ごろの訓練の成果を披露した=写真。
消火器と屋内消火栓を正しく取り扱い、災害発生時に活用できる操作を身に付けると共に、正確な119番通報の習得を目指す。今年度で14回目。
競技は、木箱とオイルパンからの出火に対し、消火器を用いて消火する「消火器操法」と、ホースを伸ばし、放水によって標的を倒す「屋内消火栓操法」。どちらの競技も119番通報の動作が含まれていて、時間や操作の正確さを競う。
消火器操法では用意した2本の消火器のうち、1本だけで消火するチームや、完全に消せないまま終えるチームなど、それぞれの訓練の成果がはっきり出た。
上位入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)石川島カメさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)伊那バス
【屋内消火栓操法】(1)石川島とらさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)ファイヤーエンジェルス(伊那市役所) -
第2次隊入所式
駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊訓練所は31日、05年度第2次隊の派遣前訓練入所式を同所で開いた。男性55、女性103、計158人の候補生が新たに入所し、79日間の厳しい訓練を開始した。候補生を代表して相稔子さん(ホンジュラス派遣予定)が「初心を忘れず厳しい訓練に取り組み、晴れて隊員となって海外協力の現場に立てるよう精進することを誓います」と力強く宣誓した。
加藤高史所長は「合宿生活はさまざまなルールがあり窮屈に感じる人もいるかもしれないが、この程度のことに適応できない者には隊員の資格はない。修了式では全員に修了証を手渡したい。健闘を祈る」と期待を込めてあいさつした。
第1次隊の訓練期間は11月17日までの79日間。派遣予定国は南西アジア、アフリカ、中南米など世界38カ国に及ぶ。訓練を終えた隊員は教育、保健衛生、農林水産、スポーツなどの分野で途上国の発展に協力する。候補生の平均年齢は男性27・9歳、女性27・1歳。上伊那からは和木明日香さん=辰野町、宮下裕典さん=長谷村=が参加している。 -
伊那消防組合議会の7月臨時会
伊那市など6市町村でつくる伊那消防組合議会の7月臨時会が28日、伊那市役所であった。05年度一般会計第1回補正予算や、高遠消防署に配備する水槽付き消防ポンプ自動車1台の取得など、3議案を可決した。
05年度一般会計補正は、5675万9千円を追加し、総額12億7172万2千円とした。主な歳出は、4月末に横転事故があった、伊那消防署のはしご付き消防ポンプ自動車の修理に関する一時借り入れ金5500万円、箕輪消防署の化学防護服2着の購入金169万5千円。
高遠消防署に配備する水槽付き消防ポンプ自動車は、来年1月末に納車予定で、取得予定価格は3千990万円。 -
「イーナちゃん楯市町村大会」
伊那市の「イーナちゃんマレットゴルフクラブ」(池上為夫会長)の「イーナちゃん楯市町村大会」が27日、西箕輪のマレットパークはびろであった。辰野町から駒ヶ根市まで8市町村から、150人が集まり、優勝を競った。
今年で3回目。天候もよく、木々に囲まれたコースは涼しく、マレットゴルフ日和。参加者の一人は「いろいろな人と一緒にマレットゴルフが楽しめてよかった」と感想を話した。
結果は次の通り(市町村名なしは伊那)。
▽男子 (1)宮下近夫(117(2)松川幸夫118(3)池田修治(宮田)119(4)大沢昭人119(5)向山良人119(6)藤沢幸雄(箕輪)120(7)北原忠義121(8)林初雄121(9)有賀政也122(10)渋谷雍裕122
▽女子 (1)鈴木光子(南箕輪)119(2)白鳥栄子119(3)小平貞子119(4)林清子120(5)塩沢トシ江121(6)池田紀子123
▽ホールインワン 田中宏、小沢恒二郎、赤羽篤、木村庄蔵、広瀬良治、千葉謙、林清子、田中悦子、池田紀子、山崎和子、須山しづ子、下平輝佐子、渋谷香代子、佐々木琴代 -
高校野球・辰野高校
【長野オリンピックスタジアム】<br><br>長野商業<br>300130110-9<br>022002112×-10<br>辰野<br><br> 辰野は初回、3点を追う劣勢から、相手投手を攻めたて2、3回に4点をもぎ取り1点をリード。しかし、同点にされると、5回、主戦宮川が死球、四球などで3点を取られ、逆に2点のリードを追う展開となり主導権を譲り渡す。<br> 辰野は6回、2点を返し1点差とするが、その後、両者とも2点づつを加え、最終回を迎える。<br> 辰野は中盤で主戦・宮川から継投した、多彩な球種を兼ね備える小林(朋)が長商下位打線を3者凡退に打ち取り、逆転勝利を狙う。先頭鮎沢が右翼前打で出塁。犠打や、相手の後逸、四球などで2死1、3塁の好機をつくる。池田監督はここで、4番北村を代え、ピンチヒッターに樋口を送り、勝負に出る。樋口は、真ん中へ甘く入った初球を迷わずスイングし、打球を右中間へ運ぶサヨナラ打で逆転。「1球目からいくつもりで勝負した。開ぅ哀薀狆って楽しくやろうと思っていた」と、辰野は、重要な場面で勝負強さを見せた樋口の、公式戦初打席初安打で勝利をつかんだ。<br> ○…池田剛幸監督<br> 7、8、9回で3点差以内なら、子供たちを信じて逆転できると思っていたので試合の流れとしては計算道理だった。樋口には、1回1打席の練習を続けさせてきたので準備は万端。期待に答えてくれて嬉しい。とにかく挑戦し、諦めず、みんなでつなぎ、次の試合も勝利したい。
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特集・目指せ甲子園 辰野高校
甲子園出場をかけた第87回全国高校野球選手権長野県大会が7月9日に幕を開ける。出場する上伊那8校を順次紹介する。
一昨年ベスト4まで上り詰めた。当時を経験する3年生、結果を受けて入部した2年生、いずれも「ベスト4再び」を目標に掲げ、練習に励んできた。「まだ力を100%発揮できていないだけで、チーム力は弱いはずがない」と池田監督も豪語する。
主戦・宮川は制球力が武器。さらに、継投の小林はカーブ、スライダー、シンカーなど多彩な球種を兼ね備える。練習の半数以上を守備に費やしているため、堅実な守りが持ち味。
戦力は春日、酒井、熊谷のクリーンアップの長打に期待がかかるが、なんといっても下位までどこからでも得点に結びつけられる「近年では最高の打線」だ。
しかし、追い込まれた場面での勝負強さに欠け、残塁の場面が目立った。春からは・ス一球練習・スに取り組み、選手一人ひとりのメンタル面の強化を図ってきた。本番でいかに発揮できるかが鍵をにぎる。
最近の練習試合では、佐久長聖に7窶・、丸子実業に6窶・、長野商業に6窶・、塩尻志学館に9窶・と白星を重ねてきている。
「理想の試合展開はない。選手たちは勝ち方にこだわると、自分たちの野球ができない。泥臭く勝ちにいく」
初戦は12日、田川と長野商業の勝者と対戦(午前10時、長野オリンピックスタジアム)。
◆熊谷竜司主将
ここ1カ月でチーム力が上がった。もう一回り成長して、大会までに一番良い状態にもっていきたい。基本に忠実に、くだらないミスをしなければ勝利を呼び込める。守備に重点を置くなかで、ワンチャンスをものにすることを念頭に、一つひとつ確実に勝っていきたい。 -
国産ペレット課題 品質とコスト削減