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南箕輪村
ハーモニカクラブ
ポコリットみなみみのわ「楽しくが基本。少しくらい間違えても、皆で演奏すれば怖くない」。ハーモニカの好きな仲間が集まり、心安らぐ美しい音色を求めて演奏を楽しんでいる。
03年度、南箕輪村公民館の初心者ハーモニカ教室で学んだ有志が、ハーモニカを続けていこう-と、04年3月に発足させた。翌年、04年度の教室修了生の有志も参加し、現在は村内在住者を中心に16人が所属している。
初心者ハーモニカ教室は、クラブ代表の高嶋一人さんが01、02年に飯島町で開いた教室に参加したのをきっかけに、村公民館に要望して開講した。講師に、飯島町の教室で指導していた西本一郎さん=飯田市=を招いた。西本さんは、日本ハーモニカ芸術協会公認指導員師範、信州ハーモニカ同好会顧問。クラブ発足後はクラブ講師も依頼し、毎月1回の指導を受けている。
活動は毎週水曜日の夜2時間、村公民館で例会を開く。第1水曜日は講師に教わり、残りの週は習ったことを基本に皆で練習に励む。基礎を大事に、ドレミを吹くだけでなく、ベース奏法、マンドリン奏法、バイオリン奏法などさまざまな奏法の習得を目指している。
以前は月2回の例会だったが、家ではなかなか練習できないため、毎週の例会に切り替えた。会員の負担にならないように、「来れる人は来てやりましょう」という軽い呼びかけで始めたが、毎回ほぼ全員が集まるほど出席率がいい。
「ハーモニカは音色がいいんだよね。何とも言えない哀愁があって」「1曲吹けると楽しくなる」「息をしてりゃ音がするし、健康にもいい」
ハーモニカに魅了された会員は、50歳代から70歳代。夫婦も2組いる。「クラブはとってもいい雰囲気。和やかでね」。男女がおよそ半分ずつで、茶話会をしたり、忘新年会をしたりと、交流も深めている。
演奏発表の場は、村の文化祭、村社会福祉協議会のデイサービスセンターや社協まつりなど。西本ハーモニカ教室の発表会にも参加する。11教室125人が集まる発表会で、今年は9月に飯田市である。合奏2曲と2人の独奏を予定しており、今はその練習に取り組んでいる。
デイサービスセンターでの演奏は、クラブ発足の年の04年12月から続けている。クラブ活動目標の一つ、地域貢献活動の一環で、年に8月と12月の2回計画する。
今年は、「自立した村で、歌を通じて村民の心を一つにしたい」との願いを込め、61年に作られ今はほとんど歌われていない「南箕輪村民歌」のほか、「大芝高原音頭」をハーモニカ演奏用に編曲し、披露する。
クラブ名の「ポコリット」は、音楽用語の「ポーコ(少し)」と、「リタルダンド(だんだん遅く)」の略記リットを合わせた造語。あせらず、ゆっくりでもいいから吹けるようになれば-との思いで名づけた。
名前の通り、ゆったりと楽しく活動し、哀愁漂うハーモニカの音を響かせている。(村上裕子) -
南箕輪村図書館
古い雑誌プレゼント11日まで南箕輪村の村図書館で5日、古い雑誌のプレゼントが始まった。開館から1時間半で200冊が出る盛況で、皆気に入った雑誌をもらっていた。
年1回の恒例プレゼント。対象雑誌は04年分。約70種類ある。一人5冊までの限定で、特に人気雑誌は1世帯2冊までとなっている。
開館前にお目当ての雑誌を求めて10人が列を作って待っていたほどで、「廃棄」のシールを張った雑誌を置いたコーナーで好きな雑誌を探したり、内容を見比べたりしながら選んでいた。なかには家族そろって訪れ、皆で5冊ずつもらっていった人もいる。
プレゼントは11日まで。時間は午前9時半縲恁゚後6時(土・日曜日は午後5時まで)。 -
大芝高原音頭Newヴァージョン振付の竹の鳴り物
「舞竹(マイバンブー)」に名前決定南箕輪村の今年の大芝高原まつりの共通曲「大芝高原音頭Newヴァージョン」の振付で使う竹の鳴り物の名前が、「舞竹(マイバンブー)」に決まった。大芝高原音頭普及チーム会議で決定した。
「舞竹」は、舞踊の舞と竹を合わせ、自分だけの手作りの竹という「Myバンブー」と、竹を使って舞い踊ろうという意味を込めた。「大芝高原音頭Newヴァージョン」に英語が入っていることから、竹もバンブーと英語読みにした。
「舞竹」は、竹の中に小豆や大豆を入れて音が鳴るようにし、毛糸のボンボンを飾りに付けている。
普及チームは、竹製の鳴り物を持って踊ってほしい-と、6月に製作講習会を開くなど普及を図ってきた。南箕輪小学校の6年生、民謡グループ、子どものダンスグループ、信州大学農学部の学生らが、「舞竹」を手にまつりパレードへの参加を予定している。 -
パートナーシップ南みのわ
理事者と語るパートナーシップ南みのわ(酒井八重子会長)は3日夜、村理事者と語る会を村民センターで開き、少子化問題や村の男女共同参画について意見を交わした。
理事者は唐木一直村長、加藤久樹助役、伊藤修教育長が出席。会員は19人参加した。
村長は、少子化問題や子育て対策として保育料の引き下げ、長時間保育の延長、障害児保育の充実、子育てアドバイザーの設置など村の施策を説明。育児休業を取りやすい社会作りや地域ぐるみの子育ての広がり、地区社協との連携の必要性などの考えを示した。
男女共同参画については、互いの人権を尊重し合うと同時に家庭での理解も大切-とし、村でできることとして公職への女性の登用を挙げ、「意識もだんだん定着してきている」と話した。
会員からは、女性区長に対し男性が非常に協力的な事例を挙げ、「男女共同参画が定着してきているのかなと思う」との意見や、「核家族で悩んでいる大人は多い。子育てしている大人に対する支援をパートナーシップで何かできないか」との提案もあった。 -
南部保育園でジャガイモ掘り
南箕輪村の南部保育園は3日、園近くの畑でジャガイモ掘りをした。園児は、土の中からごろごろとジャガイモを掘り出し、収穫を喜んでいた。
土に触れ、種をまき、育てることを体験させようと毎年畑を借り、ジャガイモやサツマイモなどを育てている。今年は春に、6畝に種芋を植えた。
年少から年長までの園児全員が収穫に参加。今年は昨年より大きなイモが多いが、長雨の影響で残念ながら腐っているものもある。園児は、ジャガイモを掘り出し、大きなイモを見つけると友達と見せ合って喜び、「重い」「重い」と言いながらも、ビニール袋いっぱいに詰め込んでいた。
園では収穫したジャガイモはみそ汁やカレー、肉じゃがなどに調理し、給食で味わう。 -
丸中産業
総合リサイクル施設オープン南箕輪村田畑の丸中産業(唐沢佳代子代表)は1日、村内初の総合リサイクル施設を本格稼動した。
新たに廃プラスチックなどの破砕・圧縮処理、廃蛍光管の破砕処理の中間処理施設の許認可を7月10日に取得し、総合リサイクル施設をオープンした。
92年創業。産業廃棄物や一般廃棄物の収集と処分、解体業を中心に、焼却施設や発砲スチロールの溶融施設、廃プラスチックの油化装置などを稼動。今年2月、ISO14001の認証を取得している。
唐沢代表は、「総合リサイクル施設としての能力を根底に、今後も広く環境提案をし、長野県はもとより上伊那地域の新しいリサイクルをする会社としての位置付けを狙いたい」としている。 -
南箕輪中3年の永井鷹也君 日本クラブユース大会へ
松本市を拠点とする中学生サッカークラブ「FC・CEDAC(セダック)」に所属する中心選手、南箕輪中3年の永井鷹也君(15)=写真が、2年連続で日本クラブユース選手権U‐15大会(11竏・0日・福島県)に出場する。
前回大会は予選敗退だったが、主力選手は永井君を含めて5人残る。昨年はボランチで出場。本年はセンターバックとして、北信越予選の失点ゼロの堅守に貢献した。
身長179センチ、体重72キロの恵まれた体格を生かした守備は堅実。ヘディングの高さ、1対1の強さに加え、ロングキックの精度、インターセプトからの積極的な攻撃に自信を持っている。
全国大会は32チームが参加し、4チームごとの予選リーグの後、上位2チームが決勝トーナメントへ進出。予選は柏レイソル、アビスパ福岡などのJユースチームと同組へ入り、激戦が予想される。
永井君は「無失点で決勝トーナメントへ進出する」と意気込む。個人としては、予選リーグ後に全クラブから選抜する東西対決のメンバー入りを目指す。
国体選抜チームの選手候補、Jリーグユース数チームからの注目も受ける、将来を期待されている選手。日本代表でワールドカップ(W杯)優勝、スペインなど世界4大リーグのチームへ入団竏窒ニ、大きな夢に向かって励んでいる。
好きな選手は06年W杯ドイツ大会優勝国、イタリアの主将・DFカンナバーロ選手。両親、祖父母、妹2人の7人暮らし。 -
大芝高原まつり(26日)予定通り実施
会場に義援金箱を設置南箕輪村の大芝高原まつり実行委員会は2日、緊急の代表者会議を村役場で開き、26日の第21回大芝高原まつりを予定通り実施することを全員一致で決めた。祭り当日、会場に義援金箱を設置し、豪雨被害のあった近隣市町村に義援金を送る。
上伊那では、7月の豪雨による災害で箕輪町と伊那市が祭りを中止した。
実行委員長の唐木一直村長は、「近隣への配慮もしないといけない」とした上で、村の被害は最小限だったこと、祭り開催時期がお盆過ぎで間があることを挙げ、「実施してまいりたい」と考えを示した。
村長あてに小学生から開催してほしい旨の手紙が多数届き、村長や役場産業課にも開催を望む声が多く届いている。
1団体では開催と中止が半々の意見があったほかは、「ぜひ開催してほしい」「こんなときだからこそ元気を出せるようにやったほうがいい」などの意見で、全員一致で開催を決め、義援金箱の設置も賛成した。 -
農村生活マイスター、「輪の会」が収穫喜ぶ
南箕輪村の農村生活マイスターと、農業と食を考える「輪の会」は7月30日、大泉川南のほ場で栽培しているジャガイモや枝豆などを収穫した。
農作業体験を通して、収穫や食べる喜びを味わおうと、新しく企画した「作って食べよう!みんなの畑」の第2回。ほ場では、コンニャクイモ、インゲン、トマト、スイカ、カボチャなど10種以上を栽培していて、初回の5月に種まきや苗植えをした。
この日は約10人が参加し、トウモロコシやジャガイモなど、立派に実った野菜を収穫。採れたてを蒸して味わい、収穫の喜びをかみ締めた。
次回は10月下旬に、サツマイモやコンニャクイモを収穫する。サツマイモはその場で焼きイモにして食べ、コンニャクイモは年末ころに予定している最終回でコンニャク作りを計画している。 -
信大農学部、構内農産物直売所の情報を発信するホームページの開設
構内農産物直売所を一般の人に広く活用してもらおう竏窒ニ、南箕輪村の信州大学農学部はこのほど、学内でつくった農産物などを販売している「生産品販売所」のホームページを開設した。ホームページには、その日の店頭に並んでいる野菜の種類、価格を掲載。8月からは、ダチョウの卵の予約販売も受け付けていく。
同学部は、教育実習の一環として学生などが作った農産物を直売所で販売しており、その代金を収入としている。
直売所には、その日の朝収穫した野菜のほか、加工ジュースなどが並んでおり、価格は市価より安くなっている。
現在はピーマンやナス、カボチャなどが並んでおり、多い時には10品目ほどが並ぶという。
生産品販売のホームページは(http://karamatsu.shinshu-u.ac.jp/start_jp.htm)
ダチョウの卵にかんする問い合わせは信州大学農学部(TEL77・1318)へ。 -
ゆずり葉学級の灯ろう展示
南箕輪村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」は6日まで、日帰り温泉施設大芝の湯に、七夕灯ろうまつりで使った手作りの灯ろうを展示している。
大芝高原で7月8日にあった七夕灯ろうまつり。祭りは5年目で、ゆずり葉学級は今年初めて参加した。
学級の時間や各家庭で灯ろう作りに挑戦。ダンボールを切り抜く形や和紙に書く絵、文字など工夫し、明かりを灯したときにきれいに見えるように内側に銀紙を張ったり、折り紙で折った朝顔を張るなど凝った仕上がりの作品もある。
灯ろう46基は、中央廊下の両側に並べて展示している。「昼間の灯ろうも楽しんでほしい」という。 -
南箕輪村防犯協会総会
南箕輪村防犯協会の06年度総会は27日、村民センターで開き、協会の組織体制や活動などを協議した。
組織は、村内事業所・企業、駐在所連絡協議会、保護司会、少年友の会、青少年健全育成会村民会議、信州大学農学部、上伊那農業高校、南箕輪小・南部小・南箕輪中学校、教育委員会、安全管理者協会南箕輪部会、交通安全協会、村消防団、村郵便局、区長会、村議会、地区防犯部会の各代表で構成。会長は村長、副会長は区長会長と消防団長が務める。登録制の防犯パトロールボランティアは、情報提供や地区防犯部と協力体制をとる。
06年度の活動計画は▽夏の地域安全運動(8月1日縲・0日)=防犯・防火診断の実施、各地区防犯部長・女性部長が中心となり防犯活動▽放置自転車の警告活動(10月上旬)▽全国地域安全運動(10月11日縲・0日)▽防犯ポスターコンクール(10月中)▽年末特別警戒(12月中)▽自転車・オートバイ盗難防止月間で各地域の状況把握(07年3月)-。 -
南箕輪村と南箕輪建設組合が災害協定締結
南箕輪村と南箕輪建設組合(白鳥義勇組合長)は27日、災害・除雪等緊急時における復旧協力の協定を締結した。建設組合はこれまでも村に協力しているが、今回の梅雨前線豪雨を機に改めて協定書を交わした。
協定は、災害などの発生や未然防止が必要なときに村内の公共施設や道路など応急復旧業務のため緊急出動する目的。村の要請に応じて公共施設などの応急復旧、応急除雪作業、応急復旧用の機械器具や資材の提供などに協力する。
組合は村内の11社で組織。今回の豪雨でも全社の40数人が、土のう積みをはじめ村の安全のため夜を徹して作業した。
役場での協定締結には組合の白鳥組合長、原光次副組合長、会計の堀正秋さんが出席した。
唐木一直村長は、「信頼関係の中でこれまでも協力してもらってきたが、今回も寝ないで作業してもらい本当に助かった」と感謝し、「災害はいつ起こるかわからない。引き続き協力をお願いしたい」とあいさつした。白鳥組合長は、「村の財産を守るためしっかり体制を整え全面協力したい」と話した。 -
南箕輪村民ゴルフ大会チャリティ募金を村社協に寄付
南箕輪村民ゴルフ大会の実行委員会は27日、信州伊那国際ゴルフクラブで16日にあったゴルフ大会でのチャリティ募金を村社会福祉協議会に寄付した。
南箕輪ゴルフクラブ会長で大会実行委員会副会長の牛山敞司さん、クラブ事務局長の白鳥義勇さんが村役場を訪れ、募金8万7130円を唐木一直村社協会長に手渡した。
牛山会長は「健康でゴルフができるのは幸せ。その幸せの一端を体の不自由な人たちにおすそわけしたい」とあいさつ。唐木会長は「皆さんの趣旨を十分理解し、福祉のために役立てたい」と感謝した。
村民ゴルフ大会は188人が参加。募金箱は白樺6番ホールのグリーン脇に設置し、募金対象のワンオンしなかった人だけでなく参加者が善意を寄せた。 -
すくすく玉手箱 水遊びに夢中
南箕輪村公民館の子育て学級「すくすく玉手箱」は26日、大芝公園の村営プールで水遊びをした。34組の親子70人が参加し、照りつける太陽の下でプールに入り夢中になって遊んだ。
水着などを着た子どもたちは、噴水のある子ども用プールに入って、ペットボトルに水を汲んだり、ジョウロでシャワーをしたり、自動車などの形をした浮き輪に乗ってお母さんに引っ張ってもらったりと、水遊びを満喫した。
プールに投げ込んだゼリーを拾う遊びでは、プールの底に沈んだゼリーを一生懸命に手を伸ばして拾った。中には顔を水につけて素早く拾っている子どももいた。
初めての経験で水に入るのを嫌がった子どもは、友達が楽しそうに遊んでいる姿を見て少しずつプールに近づき、プールサイドから手を伸ばしてチャプチャプと水遊び。そのうち、お母さんと一緒に自然とプールの中に入ることができ、水の中を歩いて遊んでいた。 -
華道家元池坊教授・茶道表千家教授
南箕輪村
沖村直次さん華道と茶道の教授免許を持ち、自宅と南箕輪村公民館などで指導し、日本の伝統文化を伝えている。
「戦後で何もないころだった。家の中は、木も畳も紙もよしずも皆枯れているもの。その中に、たった1輪でも生きた花があれば…」。華道のけいこを始めたのは戦後の1947年だった。当時の国鉄に勤務し、家の農業もやりながら、けいこを続けた。52年ころから、近所の嫁入り前の娘さんに教えるようになり、54年に池坊の教授会に仲間入りした。
「花は一瞬のもの。生けた瞬間の美しさが魅力」。心の部分が90%を占め、迎える客のことを考えて花を生ける。
「華道をずっと続けているのは、自分が好きだったということでしょうかね。自分がその世界に入ってしまうと、いいなと思い込んでしまう。マインドコントロールなんでしょうね」
鉢植えは幾日経っても同じ顔をしているが、切花はせいぜい3日の命。4日目くらいからだめになり、1週間でけいこする。この繰り返し。野にあるものでない姿、例えば野では背の高いものを首だけ切って生けるように、構成する楽しさがある。花材は、中心となる花を選び、それを引き立てる脇役を選ぶ。生けてみて「よかった」「これはくどかった」などと研究しながら今日まで来たという。
茶道は、50年ころから4、5年勉強したがしばらく中断。65年に再開し、80年ころから教えるようになった。
「茶の湯は、必ず相対でやる。亭主がいて、客がいる。対話ができることが楽しみであり、魅力ですね」
花は、玄関などに生けた場合は訪れた客と会話できるが、展示会場では生けた本人を知っている来場者にしか分からない。そのため、対話ができる茶道はより面白みを感じる。
茶道もまた心の世界で、亭主は客に心を集中し、客も亭主に心を集中する。茶の心が込められているという言葉『和敬清寂』(和して敬い合い、清らかで、どんなことにも動じない)。「おけいこを続ける中で自然に感じるようになると心技共に-となってくる」のだという。
「日本の伝統文化をぜひ継承してほしい」と、文部科学省の外郭団体である伝統文化活性化国民協会の事業として、南箕輪村内で小学4年生から中学3年生までを対象に茶の湯、華道、舞踊の教室も開催。代表を務め4年になる。茶の湯と華道が月2回に加え、南箕輪わくわくクラブのスクール「茶道」が月1回。「今は自分が中心になっている。相手を第一に思う心を大事にしてほしい」と願い、指導している。
「敷居が高いと思われるのは実際あると思うが、だれでも気軽にやってみてほしい」。茶道も60代以上が中心で、20代から30代は数えるほどしかいない。上伊那地域は男性が少なく、指導者はわずか5人。「もっと男性も習ってくれるといいな」という思いもある。
相手に心を砕き、日々、立ち居振る舞いや言葉遣い、人との接し方などに気を付けるという暮らしぶり。長年、華道と茶道の世界に携わり、「西洋文化だけでなく、日本の伝統にも目覚めてほしい」と強く願っている。(村上裕子) -
【記者室】外国語で読み聞かせ
南箕輪村であったイベント「おはなしドキドキぱーく」。催しの一つ「世界のおはなし会」はブラジル、イギリス、中国の絵本をその国の言語で読み聞かせ、それぞれの国のあいさつも覚える。村の外国語指導助手や村内に暮らす外国人が担当するため、ネイティブの発音で聞くことができ、興味深い企画だった▼絵本は日本語訳も読まれるが、外国語で読み聞かせを聞く機会がほとんどないので、とても面白い。全く理解できないポルトガル語や中国語も、絵を見ながら想像を膨らませる。絵本の新しい楽しみ方ができた▼正座して聞いていた男の子。身動きせず、じっと絵本を見つめていた。男の子の耳に、心に、外国語の読み聞かせはどのように届いたのだろう。(村上記者)
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南箕輪村消防委員会
南箕輪村消防委員会は25日、村役場で開き、06年度消防施設整備事業実施計画、05年度消防施設整備事業実績を協議し、梅雨前線豪雨の被害を報告した。
06年度の消防施設整備事業実施計画は、消火栓3基を北殿、南原、沢尻に新設。費用は各55万円。防火水槽は北殿の3カ所を改修。ゆりの木クリニック北防火水槽はかさ上げ工事で20万円、5組防火水槽はふた固定で10万円、南小北防火水槽はフェンス取り替えで20万円。村内13カ所の防災無線同報系非常用電池取替が32万1千円、第3分団第2部(神子柴)の小型動力ポンプ更新が150万円。
防災関係では非常用備蓄食料品(缶入りソフトパン)購入10万円、非常用仮説トイレ7基購入173万4千円、避難所案内看板(24カ所)購入72万円。
06年の火災状況も報告した。住宅、物置、土手火災など火災8件、誤報1件。 -
大芝高原まつりポスター・うちわ・パンフレット図案入選作品展
南箕輪村の第21回大芝高原まつり実行委員会は、ポスター・うちわ・パンフレット図案入選作品展を役場ロビーと大芝の湯ロビーで開いている。完成したポスター、うちわも展示している。
最優秀賞3点、優秀賞4点、佳作11点。南箕輪中学校の美術わくわくクラブ員と希望者から18点の応募があった。
祭りの8月26日まで展示し、祭りを盛り上げる。 -
中学生カナダホームステイ&語学研修の旅
南箕輪村で壮行会南箕輪は24日、カナダホームステイ&語学研修の旅に参加する南箕輪中学校の生徒8人の壮行会を村民センターで開いた。
研修はカナダのレスブリッジに滞在し、ホームステイしながら語学研修や校外活動をする。カナディアンロッキー見学やバンフ市内観光もある。31日から8月12日までの13日間。
上伊那地区の参加は旧伊那市10人、旧高遠町・長谷村6人、宮田村1人、箕輪町6人、南箕輪村8人の計31人。
村は、人材育成村民国外派遣研修事業で、中学2、3年生対象の参加希望者を募った。16人の応募があり、抽選で派遣枠の8人を決めた。
唐木一直村長は「参加できなかった皆さんの分まで勉強し、日本と違う文化、習慣を学んでほしい。長い人生できっと役に立つ。体に気をつけて元気に行ってきて」とあいさつ。伊藤修教育長、南箕輪中学校の堀田実校長も激励した。
中学生は、「外国人とのコミュニケーション、接し方を勉強してきたい」「自分に積極性を身に付けたい」「語学をたくさん学びたい」など、一人ずつ抱負を語った。 -
大芝高原まつりポスターなど図案表彰式
南箕輪村の第21回大芝高原まつりのポスター、うちわ、パンフレットの図案表彰式が24日、村民センターであった。唐木一直村長が一人ひとりに賞状と副賞を手渡した。
南箕輪中学校の美術わくわくクラブ員と希望者から18点の応募があり、6月の選考会でまつり実行委員長、顧問、実行委員会事務局の産業課長ら8人が選定し、最優秀賞3点、優秀賞4点、佳作11点を決めた。
唐木村長は、「大芝高原まつりを盛り上げてもらっている。すばらしい作品の応募をありがとう。今年は大芝高原音頭NEWヴァージョンができた。皆さんもぜひ参加してほしい」とあいさつした。
最優秀賞は全員が美術わくわくクラブ員の3年生。最優秀ポスター賞の的野真由美さん(14)は2年連続の受賞。「色が偏らないように工夫した。選ばれないと思っていたので意外だった」。最優秀うちわ賞の竹沢藍さん(14)は1年生の時にも同賞を受賞。「うれしかった。背景をいろいろ描きたかった。1年の時よりよくなったと思う」。最優秀パンフレット賞の北原麻衣さん(14)は初受賞。「最後なので選ばれてうれしかった。影をつけたり、お祭り、夏らしさ、大芝のシンボルを入れた」と話した。
ポスターとうちわは完成。ポスター200枚は村内の公共施設、飲食店、企業などに掲示。うちわ6千本は村内全戸に1本ずつ配る。パンフレットは今月末の完成予定。 -
おはなしドキドキぱーくINみなみみのわ
南箕輪村の村民センターで23日、おはなしドキドキぱーくINみなみみのわがあった。子どもや親子が大勢訪れ、マジックショーを見たり、たくさんの絵本やお話にふれた。県教育委員会、県立長野図書館、南箕輪村教育委員会、村図書館などの主催。
「魔法使いアキット パフォーマンスショー」は、SBC「Uパレード」にレギュラー出演している橋本アキットさんが、最高7個までのボールでジャグリングをしたり、子どもを風船で作った剣などで剣士に変身させたり、マジックを披露するなど会場を楽しませた。魔法を教えるマジック講習会もあった。
「世界のおはなし会」は外国語で絵本を読み聞かせた。ポルトガル語は「赤いさる」、英語は「ガンピーさんのふなあそび」、中国語は「紅いカニ」。親子は、外国語で読まれるお話にじっと耳を傾けていた。
暗い部屋で「こわーいおはなし会」を聞いたり、インドネシアや南アフリカなど「世界のあそび」も体験。「おはなしパケット号」で1200冊もの絵本を自由に読むなどして楽しんだ。 -
南箕輪わくわくクラブマレットゴルフ夏の大会
南箕輪わくわくクラブのマレットゴルフ夏の大会は22日、大芝高原マレットゴルフ場であった。
赤松・白樺コース27ホールで72人がプレー。コースを見ながら1打1打慎重に打ち、競技に熱中していた。
結果は次の通り(敬称略)。
▽男子 (1)池上辰夫89(2)池上智志90(3)清水喜代人、伊沢文雄、荻原文博、戸塚久雄91(4)高木芳直、永田博一92(5)林剛、羽生剛93(6)深見高、松本孝志94
▽女子 (1)小松みさえ84(2)小沢かほる90(3)武村八千江、北沢ヒデ子92(4)伊藤久子、原幹子、伊藤茂美、大槻キサエ93(5)松崎久子95(6)根橋栄、深見フサエ、松田洋子、池上保子96
▽ホールインワン 池上辰夫、小沢かほる -
花いっぱい推進協がサルビアなど植える
南箕輪村花いっぱい推進協議会は22日朝、大芝高原周辺の花壇でサルビアとマリーゴールドの苗を植える作業に精を出した。
みちくさの会、老人クラブ、商工会女性部・青年部、郵便局、信州大学農学部の学生、村の互助会などから約70人が参加した。広域農道沿い、屋内運動場駐車場近く、愛の鐘の3カ所の花壇で作業した。
花苗は上伊那農業高校の生徒が育てた赤色のサルビア3千本、マリーゴールド2千本。広域農道沿いの花壇には、穴を掘る、苗を配る、植えるなど作業を分担し、3列で道路側にサルビアを2列、残り1列にマリーゴールドを並べ、花が咲くのを楽しみに丁寧に植えた。 -
大雨…イベントに影響
みのわ祭り中止箕輪町は21日、みのわ祭り実行委員会小委員会を町役場で開き、豪雨により災害が各地で発生していることから、みのわ祭り中止を決定した。過去に延期はあったが中止は初めて。会議は、小委員会委員のほか15区の区長も出席して協議した。
町内では22、23日のながた自然公園で予定されていた日中友好キャンプ(長野県日中友好協会青年委員会・女性委員会主催)、23日の町長寿クラブ連合会マレットゴルフ大会が中止。
南箕輪村内のイベントは、22日のみんなの畑作業が延期、23日の2006上伊那労福協まつり(上伊那地区労働者福祉協議会主催)、消防団水難救助訓練、特別養護南箕輪老人ホーム夏祭りが中止。 -
JR北殿駅南西斜面に亀裂
18世帯57人避難指示南箕輪村北殿のJR北殿駅南西で21日、斜面に亀裂が入った。村は災害警戒本部を設置し、周辺住民は北殿公民館や親戚の家などに避難している。
斜面は亀裂が1カ所、ずれが2カ所に生じた。斜面全体にシートをはり、道路に面した木が20分間で5ミリずれたことが確認されたため、木を切る対策を進めている。
地元住民の連絡を受け村は午前8時30分に災害警戒本部を設置。午前11時に周辺住民18世帯57人に避難勧告を出し、午後2時25分に避難指示に切り替えた。午後4時現在、4戸6人が北殿公民館に避難している。 -
伊那消防組合議会
伊那市など4市町村でつくる伊那消防組合議会の臨時会が18日、伊那市役所であり、議長に小林信氏=同市議会員=を選任。そのほか、消防ポンプ自動車の取得など5議案を原案通り可決、承認した
06年度一般会計第1回補正予算は206万円を追加し、歳入歳出予算の総額は、それぞれ12億115万。組合構成市町村議員のソフトボール大会中止に伴う予算の減額や、救急救命士の薬剤投与講習などにかかわる負担金の増額などの内容とした。
監査委員の辞職に伴い、井上富男氏=アルプス中央信用金庫常務理事総務部長=を選任。任期は4年。
箕輪消防署に消防ポンプ自動車1台を更新。価格は2698万円で、12月に配備予定。 -
浸水、土石流など南箕輪村被害小規模
南箕輪村は20日、19日の大雨災害の被害状況をまとめた。床上、床下浸水、沢の土石流発生、林道の土砂流出などがあったが、小規模災害にとどまった。
村は18日午後3時、北殿・南殿・田畑・神子柴の4地域の避難支持を避難勧告に切り替え、久保、塩ノ井の2地域の避難勧告を解除。午後10時に4地区の避難勧告を解除し、全避難が解除になった。
浸水被害は、伊那市境の大清水川と天竜川の合流地点周辺に集中。床上浸水は、北殿の住宅1件、田畑と神子柴の事業所・工場3件、床下浸水は北殿と神子柴で住宅各1件、事業所5件(北殿1、田畑2、神子柴2)。
大泉ダム下の大泉所滝洗沢で土石流が発生し大泉川に達して村道の一部に押し出した。田畑大泉川の護岸は長さ4メートル、幅70センチ、深さ2・5メートルえぐられた。大泉所山線の林道は4カ所で陥没と土砂流出があった。
農作物はスイートコーンとピーマンの被害面積が2・6ヘクタールで、1割の減収の見込み。
村は初動対応が早く段階的に非難準備、勧告、指示を出した。北殿区の下段地域は、天竜川の水害を想定した訓練を昨年実施したばかりで、訓練が機能。各地区自主防災会などの対応も早かった。避難の最終確認は、職員と消防団員がローラー作戦で実施。避難を拒む人が少数いたり、企業が操業しており指示の難しさもあったが、「早め早めの対応ができた」としている。
南箕輪村は20日、19日の大雨災害の被害状況をまとめた。床上、床下浸水、沢の土石流発生、林道の土砂流出などがあったが、小規模災害にとどまった。
村は18日午後3時、北殿・南殿・田畑・神子柴の4地域の避難支持を避難勧告に切り替え、久保、塩ノ井の2地域の避難勧告を解除。午後10時に4地区の避難勧告を解除し、全避難が解除になった。
浸水被害は、伊那市境の大清水川と天竜川の合流地点周辺に集中。床上浸水は、北殿の住宅1件、田畑と神子柴の事業所・工場3件、床下浸水は北殿と神子柴で住宅各1件、事業所5件(北殿1、田畑2、神子柴2)。
大泉ダム下の大泉所滝洗沢で土石流が発生し大泉川に達して村道の一部に押し出した。田畑大泉川の護岸は長さ4メートル、幅70センチ、深さ2・5メートルえぐられた。大泉所山線の林道は4カ所で陥没と土砂流出があった。
農作物はスイートコーンとピーマンの被害面積が2・6ヘクタールで、1割の減収の見込み。
村は初動対応が早く段階的に非難準備、勧告、指示を出した。北殿区の下段地域は、天竜川の水害を想定した訓練を昨年実施したばかりで、訓練が機能。各地区自主防災会などの対応も早かった。避難の最終確認は、職員と消防団員がローラー作戦で実施。避難を拒む人が少数いたり、企業が操業しており指示の難しさもあったが、「早め早めの対応ができた」としている。 -
大芝高原マップ改訂版
観光客らに配布南箕輪村開発公社は、大芝高原のガイドマップ「信州大芝高原マップ」の改訂版を作り、公園を訪れる観光客らに配っている。
マップは数年前からあるが、多目的広場の整備や公園内のトイレ設置などに伴い、改訂版を作った。
大芝高原全体がわかる手書きのマップで、施設などを紹介。公園内で見ることのできるササユリ、ツルリンドウなどの花、シジュウカラやコガラなどの鳥の絵、中央アルプス、南アルプス、経ヶ岳、八ヶ岳も書いてある。
改訂版は、新デザインの村キャラクター「まっくん」、経ヶ岳の標高、フォレスト大芝、公園内のトイレ、多目的広場、権兵衛トンネルを新たに書き加えた。
大芝荘、大芝の湯、味工房、公園管理事務所で、施設の問い合わせがあったときに渡している。 -
南箕輪村内の6地域が避難
南箕輪村は18日午後7時15分、災害警戒本部を設置し、19日朝までに4地域に避難指示、2地域に非難勧告を発令した。天竜川北殿水位観測所では19日午前6時、水位が8・10メートルに達したが、堤防決壊などの災害はなかった。
村は18日、災害警戒本部設置と同時に、北殿区と南殿区のJR線と天竜川の間の地域に避難準備勧告を発令。午後8時15分、避難勧告に切り替え、両地区の対象区民が避難を始めた。田畑、神子柴の下段地域は午後11時40分に避難勧告。11時50分に4地域に避難指示を出した。区民は各公民館に避難し、毛布にくるまって仮眠した。
19日午前6時40分、村は災害警戒本部を災害対策本部に切り替え、久保、塩ノ井のJR線と天竜川の間の地域に避難勧告した。
各避難所には毛布ほか米、キュウリ、パンなどを村が配布。日赤奉仕団が炊き出しでおにぎりを準備した。
19日午後3時、北殿・南殿・田畑・神子柴の避難支持を避難勧告に切り替え、久保、塩ノ井の避難勧告は解除した。3時現在の避難者は174世帯440人。村内では、神子柴下段地域の企業3社で浸水の被害があった。