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南箕輪村長寿者訪問
南箕輪村の唐木一直村長ら理事者は16日、村内の88歳以上の長寿者を訪問し、ますます元気で長生きしてほしいと祝い金を贈った。
夫婦そろって長寿の北殿の大明化学工業相談役池上房男さん(92)と久江さん(88)夫妻を唐木村長が訪問。「これからもお元気で」と長寿を祝った。
夫妻は1941年に結婚。今年で結婚生活64年になる。一人娘が東京に嫁ぎ、孫3人、ひ孫1人。夫婦二人暮しだが、娘さんが頻繁に訪れるという。
「母が今日まで生きられるように生んでくれたことに感謝」という房男さんの健康の秘訣は「歩くこと」。47年から庭でミツバチを飼い、蜂蜜やローヤルゼリーは食卓に。久江さんお手製のニンニクと卵黄で作るニンニク丸や庭で採れる小梅の蜂蜜漬を毎日欠かさず食べる。「何事も始めたら続けることが大事」という。ほぼ毎日、大明化学工業に出勤。読書が趣味で経済や仏教などの本を1カ月に3冊ほど読んでいる。
久江さんは編物が趣味。房男さんが「よく飽きないな」というほど、時間があると編物をしている。人への贈り物も手作りが多いという。村公民館の高齢者学級に10年近く参加。村内のデイサービスセンターにも週1回行き、「できるだけ外に出て人と会うように心がけている」という。
05年度中に88歳以上になる人は169人。最高齢は102歳の男性。満100歳は3人。村は、88歳から99歳の人に祝い金8千円、100歳以上に5万円を贈る。 -
伊那消防組合消防本部に「ドクターヘリ」導入
全国で10番目のドクターヘリ事業となる「信州ドクターヘリ」制度が15日、伊那消防組合消防本部に導入された。伊那中央病院へリポートでシミュレーション訓練があり、伊那消防組合員、同病院職員など約80人が参加。救急搬送に伴う傷病者引き継ぎ訓練などを実施した。
シミュレーション訓練は6月下旬から県下の広域消防本部、計14署を順番に回り、伊那消防組合消防本部は7番目。運用は7月1日から佐久総合病院救急救命センターで始まり、各消防本部ごと訓練を終え次第導入している。
信州ドクターヘリは救急率向上を目的とした国と県の補助事業。医師、看護師などを乗せたヘリコプターが現場に向かい、処置をほどこした後、収容先病院へ搬送する。ヘリコプターは佐久総合病院救急救命センターに1台が常駐し、県下の広域消防本部からの要請で出動する。
伊那消防署の早川正行署長は「消防、ドクターヘリ、病院が一体となって、救命率向上のために力を合わせていきたい」と話した。 -
伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那市などの6つの市町村内の事業所でつくる伊那防火管理協会は13日、今年度の消火通報コンクールを伊那市市営プール駐車場で開いた。2種目に11事業所から18チームが参加し、日ごろの訓練の成果を披露した=写真。
消火器と屋内消火栓を正しく取り扱い、災害発生時に活用できる操作を身に付けると共に、正確な119番通報の習得を目指す。今年度で14回目。
競技は、木箱とオイルパンからの出火に対し、消火器を用いて消火する「消火器操法」と、ホースを伸ばし、放水によって標的を倒す「屋内消火栓操法」。どちらの競技も119番通報の動作が含まれていて、時間や操作の正確さを競う。
消火器操法では用意した2本の消火器のうち、1本だけで消火するチームや、完全に消せないまま終えるチームなど、それぞれの訓練の成果がはっきり出た。
上位入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)石川島カメさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)伊那バス
【屋内消火栓操法】(1)石川島とらさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)ファイヤーエンジェルス(伊那市役所) -
大芝高原にセラピーロード
南箕輪村が申請した「森林セラピー総合プロジェクト」のウォーキングロード(セラピーロード)認定に向けた審査のための調査が13日始まった。14日、村がセラピーロードを計画する大芝高原「みんなの森」で生理・心理調査などがあった。
国土緑化推進機構の森林セラピー実行委員会が取り組む「森林セラピー総合プロジェクト」は、森の自然があやなす風景や香りなどを実感することにより、心身に元気を取り戻させようとするもの。
調査は「森林と都市では、人の心身にどのような変化が生じるのか」という生理・心理調査と、「その森がどのような環境にあるのか(マイナスイオン、フィトンチッド、日照条件など」の物理調査の2つ。唾液検査、血圧、心拍数などからリラックス値を割り出す生理・心理調査は、森林の中を歩く前と、歩いた後の被験者の数値を計った。
調査は森林と都市での被験者のデータを比較。この日は松本駅周辺でも同様の調査があり、翌日、被験者を入れ替えて調査する。
今後、データ分析をし、来年4月に認定が決まる。
県内ではすでに、申請した佐久市、飯山市、信濃町、上松町でも調査があった。 -
高遠少年自然の家などで「みんな友だち-土と人-」開催
高遠町の国立信州高遠少年自然の家で10、11日、障害のある子どもとその家族、大学生ボランティアなどが、1泊2日の共同生活をした。
農作業や共同作業を通して、互いの理解を深めたり、土に触れる楽しみを感じてもらおう-という国少の主催事業「みんな友だち-土と人-」は、5月に、南箕輪村の信州大学農学部にある畑で、サツマイモなど数種類の野菜を植えた。
今回は、これらの野菜を掘り出し、収穫祭をした。
野菜を植えた8家族26人と、信州大学学生などボランティアスタッフ13人が参加。土の中から大きなサツマイモがごろごろと現れると、子どもたちは「大量だ」と喜んだ。
参加者の半数は、参加経験がある家族で、イベントを通して仲良くなる家族も多いという。親の教育相談もあり、交流だけでなく、互いが悩みを話し合える場にもなっている。 -
敬老の日おはなしむらと贈り物づくり
南箕輪村公民館と村図書館の「敬老の日おはなしむらと贈り物づくり」は11日、村民センターであった。園児や小学生ら約60人が、おじいちゃんやおばあちゃんに“ありがとう”の気持ちを込めて贈り物を作った。
前半は「おはなしむら」で絵本やパネルシアターを楽しみ、後半は毛糸を使った「お花のポンポンマスコット」を作った。
マスコットは、花の中心と外側の花びらの色を変えるため2色の毛糸を使い、ふわふわした丸い花を作り上げた。
プレゼントを入れる袋も手作りした。袋の表面にそれぞれ「いつもありがとう」「長生きしてね」などのメッセージや絵を書き、リボンをつけ、出来あがったマスコットを大事に入れていた。 -
大芝高原多目的広場で邦楽コンサート
南箕輪村大芝高原の「多目的広場」の原状回復工事が完了したことを記念して11日、野外ステージで東京の尺八グループ「泰山会」と箏(こと)グループ「絃(いと)の会」が、コンサートをした。
尺八の奏者川村泰山さん(58)と箏の川村利美さん(53)夫妻がそれぞれ主宰する2つのグループが、毎年大芝荘で合宿をしている縁で、コンサートが実現。東京都内での活動が中心だが、伊那市の会員もおり、泰山さんは県伊那文化会館の演奏会「邦楽サラダ」の音楽監督をしたこともあるなど、地域とのつながりは深い。
祝いの曲“しくんし(四君子)”を含む、全6曲を披露。邦楽器はデリケートなため、野外コンサートは珍しいという。 急に降り出した雨のため、途中、屋内に移動したが、集まった観客は、伝統楽器が奏でる独特の調和に聞き入った。
泰山さんは「日本の伝統音楽をぜひ演奏してほしい」と会への参加を呼びかけていた。 -
大芝の湯食堂に秋の新メニュー
地元産キノコ入り「とん汁定食」南箕輪村の日帰り温泉「大芝の湯」食堂に秋の新メニュー、地元産のキノコが入った「とん汁定食」(650円)が登場する。
豚肉、ニンジン、ゴボウ、大根、サトイモ、コンニャクなどの具に、ジコボウ、アワタケ、クリタケなど時期のキノコを加える特製とん汁。夏メニュー「冷し中華」に代わってメニューに加わる。
9日、唐木一直村長や加藤久樹助役らが試食。村長は「とん汁が好きなのでこれはいい」と話し、好評だった。
12日から登場予定だが、キノコの入荷状況により変更あり。
利用者に楽しんでほしい-とメニューに季節の料理を取り入れている大芝の湯。「寒くなる季節。キノコ入りとん汁で温まって」と話している。 -
信大中原寮生が日本横断駅伝に挑戦
信州大学農学部の学生寮「中原寮」は、11月に開く第46回中原寮祭のプレイベントとして日本横断駅伝に挑戦する。13日から18日にかけ、新潟県上越市窶柏テ岡県湖西市間の延長約415キロを寮生ら約30人が走る。
日本横断は夏休みを利用し、寮生の団結を強めると同時に、多くの人に中原寮を知ってもらおうと84(昭和59)年に始まった。3年に1度のイベントで、8回目を数える。コースは国道が中心で、長野市や上田市などにある信大キャンバスをすべて回る。
自転車の誘導で、寮生やOBらが1人ずつ「中原寮」と記された寮旗を持ち、体力に応じて1区間1窶・キロを走る。
白い法被がたすき代わりで、次走者へ引き継ぐ際にメッセージを書き込み、ゴールへとつなぐ。
練習に取り組む寮生もいるようで、寮祭実行委員長の三野守さん(21)は「寮生が一致団結できたらと思う」と当日を心待ちにしている。
寮祭は11月9窶・4日、「中原全開 寮生全壊」をテーマに、中原寮などで開く。女装コンテストなど寮内6ブロックの演芸会、みこしの練り歩き、豚の丸焼き、大萱保育園との交流などを計画している。
学生寮には男性約50人が生活している。 -
南箕輪村に有賀殿夫さんが絵画寄贈
南箕輪村南殿の有賀殿夫さん(71)は、村に150号の日本画「緑陰」を寄贈した。多くの村民に見てもらおうと、村は村民センターロビーの壁に飾っている。
有賀さんは日本美術院院友。12年ほど前、中央で入選した作品「デンデラの夜」(エジプト、クレオパトラ宮殿)を村に寄贈。村民センターに飾り、利用者の目を楽しませてきた。
今回、より親しみやすい自然の田園風景を-と、「緑陰」を贈った。2、3年前に描いた作品で、地元南殿の水田に木が映っている様をスケッチし、田植えを終えたばかりの黄緑の美しさを表現したという。「しみじみとした気持ちで見てもらえたら」と話している。 -
日本ネイリスト協会認定1級 上田香代子さん
南箕輪村沢尻にある、ネイルサロン「スタジオケイズウイッシュ」の代表を務める。
ネイリストは、爪や指先を健康的で美しくするプロ。いわゆる「爪のお医者さん」。アクリル絵の具でペイントしたり、バラの花など浮き上がらせたり(エンボスアート)するネイルアートだけでなく、深爪や二枚爪などの補修、爪のケアなどの知識や技術が必要とされる。
利用者は10代から70代までと幅広い。女性に限らず「ふとんが当たるだけでも痛い」と巻き爪で悩む男性も訪れる。「通っていただければ、治りますよ」。爪を通して、コンプレックスの解消や、気持ちのリフレッシュと元気になる手助けができればと話す。
ネイルに興味を持っていたが、21歳で結婚し、3人の子育てをするには無理だろうなと半ばあきらめていた。
しかし、5年前、雑誌で偶然、ネイルを学べる学校が松本市にあるのを見つけた。2年間通い、爪の解剖学、爪の病気、ネイルケア、アートなど基本から学んだ。働きながら、学校へ通う日々は大変だったが「好きなことだったので、苦にならなかった」。
日本ネイリスト協会1級を取得し、03年7月にネイルサロンをオープン。今ほどネイルは普及しておらず、1年間は宣伝に費やした。
利用者は、上伊那を中心に広がっている。ネイルが浸透すると同時に、仕事がハードになった。ブライダルにも力を入れており、プライベートな時間はほとんどないが「お客さんと向き合い、話をするのは楽しい。それに、喜ぶ顔を見られる一番いい仕事だと思います」。
ネイルスクールは随時、開催中。自分自身で楽しめるように、爪の手入れ、簡単なアートの方法などを指導する。その中で「アートをしてみたいという人が育ってくれたら」と思いを込める。
9月には中学生の職場体験を受け入れる。ネイルは美容院の付属と受け取りがちだが、仕事として認められたとうれしく感じている。
(湯沢康江) -
南箕輪村議会9月定例会開会
南箕輪村議会9月定例会は6日、開会した。村公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例、住民カード条例の一部を改正する条例の条例案2件、04年度一般会計など決算認定の議案7件、05年度一般会計補正予算など補正予算案6件、長野県町村総合事務組合規約の変更など2件、村教育委員の任命1件、財産取得の議案1件の計19件を提出した。組合規約変更、財産取得、人事案件の4件を即決、残りの議案と陳情を各委員会に付託した。
即決は、長野県町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び組合規約の変更について、南信地域町村交通災害共済事務組合を組織する町村数の減少及び組合規約の変更について。
財産取得は、消防ポンプ自動車CD-1型の取得。指名競争入札で価格は1312万5千円。契約相手方は晴海産業(本社・南箕輪村、堀秀臣社長)。納期は06年1月31日。第3分団第1部(田畑)で使用する。
教育委員は有賀志津子さん(47)の任命に同意。川崎玲子委員の任期満了に伴うもの。
一般会計補正予算は歳入歳出に各7966万2千円を追加し、総額を45億6514万円とする。
陳情は「高校に30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書。 -
村内外の8チームで熱戦
南箕輪少年野球連盟主催の第8回南箕輪村長杯少年野球大会が4日、大芝野球場であった。村内をはじめ、伊那市や箕輪町などから、連盟に加盟する8チームが出場し、熱戦を繰り広げた。
選手たちは日ごろの練習の成果を発揮しようと、一投一打に懸命にプレーし、白熱した試合を展開。我が子の晴れ姿を一目見ようと応援に駆けつけた保護者たちからも熱い声援が飛んでいた。
結果は次の通り。
(1)西南ブルース(2)伊那中部スポーツ少年団(3)箕輪中部ヤンキース、西友クラブ -
マレットゴルフで和気あいあい
婦人教育推進協議会南箕輪村支会(高木タカ子会長、15人)は4日、信州大学の留学生との交流会を大芝高原で開き、マレットゴルフなどを楽しんだ。
留学生に日本文化に触れてもらおうと始まり、17年目。15人の留学生が参加し、一緒にコースを回って交流を深めた。互いに、いいプレーが飛び出すと「ナイスです」と言葉を交わし、快音を響かせた。
森林環境経済博士課程2年のラナさん=バングラディッシュ=は「日本とは文化の違いがあるが、交流会を開いてくれたりして(日本人との)関係が近くなってうれしい。マレットゴルフもおもしろいです」とプレーを楽しんでいた。
汗を流したあとは、料理を囲んで歓談。会員がトウモロコシやスイカといった地元で採れた農作物や、天ぷらなどを振る舞った。
高木会長は「南箕輪村を第2のふるさとみたいに感じてもらえたら幸い。いずれ国に帰っても、思い出してもらい頑張ってもらいたい」と話していた。 -
南箕輪わくわくクラブキャンプ
南箕輪わくわくクラブ恒例1泊2日のキャンプが3日、大芝高原で始まった。小学生の親子22人が、大芝の林の中で自然に触れ、飯ごう炊さんをしてキャンプを楽しんだ。
自然体験は、林の中で木登りに挑戦。枝打ちなど山で作業するときに木に登る足場にするはしごのような林業の道具を木に取り付け、学年の大きな子どもたちが高さ4メートルまで登った。子どもたちはスイスイと登り、「高い」「気持ちいい」と元気いっぱい。普段とは違う高い場所からの林の眺めを楽しんだ。
思い出に残る「モノ作り」は、木のバッジや表札を作った。のこぎりで丸太を切り、表面にやすりをかけて自由に字や絵を書いた。
夕食には、皆で協力して調理したカレーを大芝のおいしい空気と一緒にお腹いっぱい味わった。 -
南箕輪村地震総合防災訓練4日
南箕輪村の地震総合防災訓練は4日、震度5の東海地震発生を想定し、各地区である。
役場は今回、集中豪雨による天竜川堤防の決壊を想定し、庁舎内で図上訓練をする。天竜川北殿観測所で特別警戒水位7・1メートルに達した場合の北殿中河原地区住民への避難準備指示、水位7・2メートルでの避難勧告発令、堤防決壊による避難命令の発令をし、それぞれの対応と決壊から3日間の対応を検討する。
北殿下段地区住民は、各地区別の訓練の前に、天竜川堤防決壊による浸水対応訓練にも取り組む。村からの避難準備情報、避難勧告の情報を各組の連絡網で住民に徹底。避難勧告後、実際に避難し、避難者の確認をする。下段地区はすでに情報伝達のための連絡網を整備。訓練で不備などを確認する。 -
テーマさまざま意識高めて
伊那市、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那防犯協会連合会と伊那署は2日、管内の小中学生が描いた防犯ポスターの審査会を開いた。
県防犯協会連合会への推薦作品に選ばれた7人は、内堀みさきさん(箕輪中部小4)、伊藤亜里紗さん(西箕輪小5)、小池万里子さん(箕輪中部小6)、伊藤智哉君(東春近小6)、小林楓さん(西箕輪中1)、下平綾音さん(南箕輪中2)、渕井奈菜さん(箕輪中2)。
県民の防犯意識の高揚と、意識の普及啓発を目的に、毎年募集している防犯ポスター。連合会管内では12小学校4中学校(小学4年窶白・w2年)から345点(昨年比87点増)の応募があった。
選考には伊那北高校美術担当の向山恵一教諭、中山均伊那署長ら5人が参加。訴える力、完成度などのバランスを審査した。
振り込み詐欺、空き巣、飲酒運転、不審者の声掛けなど、テーマはさまざま。薬物乱用を訴える作品の中には「きっぱり断る強い意思」、車上狙いは「ぬすんだお金で何するの?」などのメッセージが添えられていた。
また、伊那防犯協会連合会の入賞作品も選考。作品は、10月中旬の地域安全運動に合わせて展示する。
入賞は次のみなさん。
▽金賞=伊東佳衣(東春近小4)林結花(箕輪西小5)下平咲(東春近小6)有賀真司(箕輪東小6)山本翔子(南箕輪中1)加藤優(南箕輪中1)森下翔太(箕輪中2)本山あゆ美(西箕輪中2)▽銀賞=中村彰吾(伊那東小5)佐藤遥貴(手良小6)中島愛(伊那東小6)佐藤冬実(南箕輪中1)立石彩香(西箕輪中1)赤羽拓(箕輪中2)原詩央里(箕輪中2)▽銅賞=伯耆原克弥(箕輪中部小5)加納秋穂(伊那北小5)有賀優(西箕輪小6)宮島愛(西箕輪中1)都志剣吾(南箕輪中1)渡辺美樹(南箕輪中1)柴幸(箕輪中2)秋山渚(南箕輪中2)久保田潤子(伊那中2)▽佳作=伊藤あゆか(西箕輪小5)向山美和(南箕輪南部小5)赤羽すずか(美篶小5)杉崎真優(西春近北小6)金子美穂(伊那小6)田代宗一郎(手良小6)唐沢裕樹(西箕輪中1)有賀和音(南箕輪中1)北嶋咲(西箕輪中2)松崎純陽(南箕輪中2)内藤郁(箕輪中2) -
農業土木学会賞の著作賞を信州大学の木村教授が受賞
棚田や中山間地の実情を、現場の視点から分かりやすくまとめた著書『信州発棚田考』(ほうずき書籍)が評価され、著者の信州大学農学部の木村和弘教授が、05年度農業土木学会賞の著作賞を受賞した。
専門は農村計画や農業土木学。「持続可能な農業にはどんな水田が必要か」を調査する中、作業に危険や過酷さが伴う棚田は、高齢農業者に重い負担を強いるため、深刻な担い手不足を生み、棚田の荒廃を一層加速させていることを知った。棚田を荒廃から守るには、生産性向上にのみに着目するのでなく、安全性確保や労働力を軽減する区画整備が不可欠窶狽ニ実感した木村教授は、こうした視点から区画整備研究をして、市町村の区画整備事業などにも携わってきた。
書籍は、木村教授が伊那毎日新聞に掲載中のコラムをもとに8章72話にまとめた。中山間地や棚田の現状と問題点、その解決方法を、分かりやすく提言している。
景観・文化資源保全の側面から、棚田が注目される一方、それを維持管理する農家の問題には目が向かない現状に対し、木村教授は「ただ景観保全や自然環境保護の観点からのみ保全を訴えても荒廃は防げない。一般の人にも本に書かれている内容程度の事実は知ってほしい」と訴える。また「この本が、こうした問題に悩む農家の人の窓口になれば」と話し、著書の中でも、悩みを抱える農業者に、気軽に尋ねてほしい窶狽ニ呼びかけている。 -
南箕輪小学校で祖父母参観
南箕輪村の南箕輪小学校(宮原貞雄校長、707人)で31日、祖父母参観があった。1窶・限は授業参観、3現は2年生と合唱クラブの発表を体育館で聞いた。年に1度の機会に、孫の勉強する姿を一目見ようと、大勢が訪れた。
歌の発表には約300人以上の祖父母が集まった。2年生は「夕やけこやけ」「虫のこえ」、3年生以上の有志でつくる合唱クラブは「HEIWAの鐘」を一生懸命合唱。それぞれ、この日のために、ほぼ毎日の練習を積んできた。
2年生は鈴やシンバルなどを使って虫の音色を演出。歌の最後には「おじいさん、おばあさん、いつも優しくお世話してくれてありがとうございます。いつまでもお元気でいてください」とメッセージを添え、感謝の気持ちを伝えた。歌のプレゼントを記録に残そうと、ビデオカメラなどを構える人もいた。
離れて暮らす2人の孫を見ようと訪れた夫婦は「授業を楽しくやっている姿が見ることができてよかった。孫の成長は楽しみ」と話した。 -
伊那署が振り込め詐欺の被害防止の注意呼びかける
伊那署は、管内で警察本部職員をかたる振り込め詐欺の未遂事件が発生したことを受け、被害の拡大防止のための注意を呼びかけている。
調べによると、8月29日昼ころ、伊那市内に住む女性あてに警察本部交通課の者と名乗る男から、「息子さんが、今年の6月に飯田市内で他人の車を飲酒運転して事故を起こしたのを知っていますか。その件で警察から再三呼び出しをしたが出頭しないので、今日息子さんを県警本部へ連れてきた。この交通事故の弁護士費用として、お宅と車所有者とで50万円ずつ払ってもらうことになります」との電話があった。
女性は、6月に息子が県外へ出張中であったことを知っていたため、被害には逢わなかった。
伊那署では、「警察が交通事故の示談金や弁護士費用などの支払いにかかわることは絶対にない。心当たりのない振り込み要求は詐欺と疑う。振り込む前に、必ず家族などに相談する。相談相手がない場合は、警察や銀行に相談する」と呼びかけている。 -
南箕輪村庁内プロジェクトチーム始動
南箕輪村は、村の課題を検討するため、庁内に6つのプロジェクトチームを組織した。チームごとに会議を重ね、総合計画推進委員会や調整委員会に諮っていく。
チームは▽企業誘致推進▽大芝高原利活用▽南箕輪村らしさ追求▽組外解消対策▽地域福祉推進ネットワークづくり▽行政改革推進-。8人から11人程度の職員で構成する。
30日は、企業誘致推進プロジェクトチームの第1回会議をがあった。誘致の方法、村内の土地、上下水道など基盤整備の現状を話し、今後の進め方を協議した。
優良企業を誘致することで産業の高度化、雇用の拡大を促進し、村の産業・経済の確立を図る。メンバーは産業課、建設水道課、総務課の課長はじめ職員9人。堀正産業課長がチームリーダーを務める。
堀リーダーは「村長公約に優良企業誘致がある。長い目で推進しないといけない課題だが、村長任期の前半に方針を出していきたい」とあいさつした。 -
南箕輪村基本構想など答申期限延長
南箕輪村むらづくり委員会(唐沢俊男会長)は30日、住民懇談会の答申前の開催と答申期限の延長願いを唐木一直村長に提出した。唐木村長は願い出を承諾し、計画の答申期限を11月22日とする回答書を手渡した。
昨年11月の村長諮問では、南箕輪村基本構想など4計画の答申期限は9月。住民説明と意見聴取については、当初村事務局は委員会に答申後開催の日程案を示していた。
委員会は、素案のまとめに村民意見を反映するため住民懇談会の答申前の開催を決定。これに伴い、答申時期を迎えた4計画について再検討の期間が必要となるため、答申期限延長を願い出た。 -
南箕輪村むらづくり委員会
「新時代のむらづくり住民懇談会(仮称)」開催へ南箕輪村むらづくり委員会が29日夜、村役場であり、新時代のむらづくり諸計画の素案に村民の意見を生かすため、「新時代のむらづくり住民懇談会(仮称)」を開くことを決めた。
検討を進めている計画は▽南箕輪村財政計画(06-10年度)▽第4次総合計画基本構想▽南箕輪村土地利用計画(国土利用計画「南箕輪村計画」)▽第4次南箕輪村行政改革大綱-。
懇談会では、委員会がまとめた4計画の素々案を村民に説明し、住民、委員会、村行政が互いに意見交換する。聴取した意見は、その後の素案まとめに反映させる。
10月18日から27日までに、村内12地区と全地区対象の計13回を予定する。 -
酒に酔い暴行 17歳少年逮捕
伊那署は30日午前4時24分ころ、南箕輪村内のコンビニエンスストアでアルバイト店員に対し暴行を働いた疑いで、上伊那郡内の17歳少年を現行犯逮捕した。
調べによると、同少年は酒に酔い、店内で客に絡んでいたところ、店員に注意されたことに腹を立て、近くにあったごみ箱を投げつけ、けがを負わせた疑い。
また、店員からの通報で駆け付けた警官に対しても、持っていた警棒で立ち向かってきたという。 -
大芝の湯「風呂の日」コンサート
南箕輪村の大芝の湯は26日夜、「風呂の日」企画で初のコンサートを交流室で開いた。風呂上がりの利用客は、村内で活動するハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」の演奏を聞いてくつろいだ。
昨年、七夕祭りでハーモニカ演奏を屋外でしたが、ゆっくりと演奏を聞いてもらえるように、また趣味のグループなどの発表の場提供も考え、「風呂の日」特別企画として催した。
今回出演したクラブは、村公民館講座「初心者ハーモニカ教室」の修了者が昨年発足。月2回の練習のほか、発表会やボランティア活動をしている。
子どものころに吹いたハーモニカの音色を楽しんでほしい-と、合奏で「海」「夕焼け小焼け」「知床旅情」「ふるさと」、独奏で「虫の声」「埴生の宿」「さざんかの宿」を演奏した。
利用客はじっと耳を傾けたり、演奏に合わせて歌を口ずさむ人も。村内の知り合いと一緒に訪れたという東京都の女性は、「和やかでとてもいい。懐かしい感じで一緒に歌いました。こういう発表の場は趣味でやってる人たちの励みにもなると思う」と話していた。
大芝の湯では今後も、中学生の吹奏楽や地域で活動する団体などに、日ごろの練習成果を一般の人に聞いてもらえる機会を提供していきたい-としている。 -
南箕輪村神子柴 主婦・小嶌由美子さん(60)
還暦の節目を記念し、今年の1月4日窶・1日の18日間、南極ツアーに1人で参加した。空、海は深く青く、白い山と大きな氷山。日本では決して見ることのない大自然が待っていた。「南極だー。来てよかった」。心の底からそう思った。
「テレビで見たものを直接見たい」と、今までモロッコのサハラ砂漠、カナダの氷河窶狽ニ、世界中の自然を自分の目、足、肌で体験し、感動を心に刻んできた。南極も以前から行こうと考えていた場所だったが、たまたま、NHKハイビジョンのテレビ番組の特集が連夜放送されていて、「いかねばならぬ」と決断。すぐさまツアーに参加した。
「NHKから旅費をもらいたいぐらいですね。還暦と重なったのもたまたま」と、笑う。
成田空港から飛び立ち、北米経由でアルゼンチンの南端ウシュアイアへ。そこからクルーズ船「ブレーメン号」で南極半島の西側・南シェトランド諸島を中心に、南極圏近くまでクルージング。
南極では、多くの感動があった。南極半島の「パラダイス湾」は世界で一番きれいな場所と言われている。波はなく、水面は鏡のようで、白い雪山が写り込んでいる。「スイスの山マッタンホルンも、フィンランドのフィヨルドもかなわない。きれいと言われる風景はすべてここに集まっているんだ」。
南極の生き物の代名詞「ペンギン」は、数種類が生息する。人間と同じで家族単位の生活だが、親が餌を取るため家族と放れる間は、子供を群れに預けるなど、集団で協力して暮らす。群れの中では、母親ペンギンが他のペンギンの子供を奪おうとしたり、カモメから子供を守ろうとくちばしで小さな石を運び囲いをつくったり…。「人間社会と一緒なんだ」と、母親の姿に胸がしめつけられた。
◇ ◇
写真展「還暦おばさんの南極の旅」は9月5日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。入場無料。休館日は土、日曜日、祝祭日。午前8時22分から午後5時10分まで。
旅行は1人で行くことが多いため、いつもはカメラを持ち歩かない。長男から「おかあさんなんでも撮ればいいから」と、手渡された小さなデジタルカメラで撮影した。写真にはあまり興味がない・ス素人カメラマン・スは、「誰でもすぐに行ってこれる場所ではないので、みなさんに見てもらおう」と展示会を開いた。
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旅は人生のターニングポイント。自分で直接見て感じたことは映像より心を揺り動かす。「イスラムのお祈りするところや、アラスカのヒグマがサケを獲っているところも見たい。あと何個所かあるけど…秘密」と、次の旅の話をする姿は、生き生きと輝いて見えた。 -
南箕輪村地域筋トレ教室開講
南箕輪村の地域筋トレ教室が25日、塩ノ井公民館で始まった。参加者は転倒予防や介護予防のため、筋力トレーニングの簡単な理論を学び、実際のトレーニングに挑戦した。
村内在住の65歳以上を対象にした初の教室。筋力トレーニングを身近な地域で普及し、筋力強化により充実した生活が送れるようになることを目指す。全4回で、宿題として家庭でも筋力トレーニングに取り組む。
塩ノ井地区を中心に田畑、神子柴地区から60-80歳代の9人が参加し、村の理学療法士、山崎一さんの指導を受けた。
基礎代謝の上昇や身体能力の向上など、筋力トレーニングで期待される効果や、実践の注意点などを学習。ひざの関節痛予防にももの筋肉をつける、腰が曲がらないように背筋をつける-など鍛える部位があり、年齢や健康状態など参加者の症状に応じて、いすに座って足を持ち上げる、ひざの下にクッションを入れつぶすように力を入れるなどの方法を練習した。
植田さち子さん=田畑=は、「冬の間はジョギングをしていたが春から運動不足なので体をほぐそうと参加した。家でも頑張ってやれば筋力がつくかなと期待している」と話した。
11月ころに南原地区、来年2月ころに保健センターで、同様の教室を開く予定。 -
南箕輪中部保育園・南箕輪小学校交流会
南箕輪中部保育園で24日、年長園児46人と、南箕輪小学校の1年3組の児童29人のプール交流があった。
例年小学校の9月の運動会に、1年生と来年度入学する年長園児が取り組む“来入児種目”があり、児童と園児がペアとなって旗拾いなどしている。その時ペアを組む友達の顔と名前を覚えよう窶狽ニ、6月から交流をしており、3回目となる。同校1年のほかの3クラスも、村内の各園の年長児と交流している。
新入生の中には、戸惑いを感じる子も多く「その解消に」と、保育園・幼稚園・小学校連絡協議会で、学校側から交流会を提案。運動会の事前準備も兼ねた会が実現した。
小学生にとっては、自分より小さい子の世話をする機会にもなっており、園児の手を引く児童も多く見られた。
3回の交流を通して仲良くなった子ども達は、水をかけ合ったりしつつ、終始笑顔で水遊びを楽しんでいた。 -
南箕輪村長対話集会
南箕輪村の唐木一直村長と子育てサークル「ぽかぽかclub」(三沢留美リーダー)の対話集会が22日、すくすくハウスであった。村長就任後初の対話集会。子育て中の若い母親が、保育園や公共施設に対する希望、子育て全般で日ごろ感じていることなどを率直に話した。
サークルは03年秋に発足。村内を中心に辰野町から飯島町までの49組の親子が参加。大芝公園を拠点に公園めぐり、すくすくハウスでおはなし会、レクリエーションなどの活動をしている。「日本一の子育て村を目指すので、子育て中のママの意見を直接聞いてもらいたい」と対話集会を希望した。
村長は、「予算がなくてもできることはかなりある。お母さんのお話を聞いて参考にさせていただきたい」とあいさつした。
アスベスト問題で村内公共施設は大丈夫か-との質問に、「今月末まで専門の調査をしている。今のところ大丈夫」と村長。新しく施設を造るときに村民に意見を聞く機会がほしい-との要望には、「できるだけそういう機会を持ちたい」とした。また、「公共事業は少なくしても保育料を引き下げていきたい」とも話した。
母親からは▽子育て支援ができる保育園にしてほしい▽久保の国道東側や北殿など下段地域にも公園がほしい▽沢尻・南原地区は保健センターが遠いので予防接種などを公民館でやってほしい▽核家族なので村内老人世帯との交流を検討してほしい-などの意見や、「対話の機会を頻繁にもってほしい」という声もあった。 -
権兵衛トンネル開通前記念第20回大芝高原まつり
権兵衛トンネル開通前記念第20回大芝高原まつりが21日、大芝高原一帯であった。薄曇りの天気で途中雨に降られたものの、村内外から訪れた大勢の祭り客でにぎわい、最後は大輪の花火が夜空を彩った。
FM長野パーソナリティーの小林新さんの司会で開会。おまつりステージは太鼓、ダンス、バンドなどが出演し、保育園児やダンスサークルのステージは我が子の姿を撮影しようとビデオやカメラを手にした家族でいっぱい。パレードのみこしは唐木一直村長も担ぎ出し、村長は上下に激しく揺れるみこしの上で沿道に手を振った。
名物たらいレースは19組が出場。ゴール前で余裕の1回転を見せる選手、スタートしてすぐに転覆してしまう選手、前に進まず苦戦する選手とさまざまだったが、やじと声援が飛び交う中で盛り上がり、「ライジングたらい部」が連覇した。
林の中にビニールシートを敷いて家族でゆっくり祭りを楽しむ人、県内外から集まった130台のクラシックカーを見物する人、木工広場でいすや舟作りに熱中する子どもたち。食べて、遊んで、夏祭りを満喫していた。