-
南箕輪村駐在所の交番移行を要望
南箕輪村は14日、治安維持と交通安全対策のため村警察官駐在所の交番への移行を伊那署に要望し、意見交換した。
05年12月にあった村生活安全連絡会で交番化を望む意見があり、今回、唐木一直村長、副議長、交通安全協会長らが、村の人口増加や犯罪内容の多様化などの現状から、24時間体制の交番を望む住民要望を伝えた。
駐在所は現在、所員3人の日勤体制。村の規模で交番にする場合、所長以下7人くらいになるが、人員や予算など問題があるという。副署長は、「住民要望を真しに受け止め尊重しながら、県警本部と検討し、前向きに取り組みたい」とした。 -
むらづくり委員会住民提案会
南箕輪村むらづくり委員会は13日夜、役場でむらづくりに関する住民提案を聞いた。提案は、現在検討している村の新しい基本構想に基づく基本計画案作成の参考にする。
住民提案は2回目。今回の提案者は北殿区の倉田保さん、神子柴区の牛山敞司さんの2人。これで提案は計4件になった。
倉田さんは、中学生・高校生の意見をむらづくりに役立てるための少年議会の開催や、人材育成の場として図書館の利用を高めること、経費節減のための事業民営化や節減した経費の使い道などの明確な情報公開を提案した。
牛山さんは、区への未加入世帯の対応や村税の徹底した徴収体制の確立、駐在所の交番化や区ごとの自警団組織など安全・安心の取り組み、役場の業務改善の奨励と表彰制度の新設や職員のコスト意識徹底などによる経費節減など多項目にわたって提言した。 -
きさらぎ友好杯剣道大会 伊那、南箕輪、岡谷の5団体140人が交流
第13回きさらぎ友好杯剣道大会が11日、南箕輪村の南箕輪南部小学校体育館であった=写真。伊那市などから5つの少年剣道団体、約140人が参加し、各部門で熱戦を繰り広げた。大会後は合同けいこも開き、共に汗をかいた。伊那剣心館(田中宏明会長)の主催。
互いの剣道技術を磨き、交流を深める目的。同館のほか、西春近スポーツ少年団剣道部(同市)、西春近南部剣道スポーツ少年団(同市)、南箕輪わくわくクラブ剣道部(同村)に加え、本年は岡谷市剣道協会の5団体が参加した。
小学1・2年、小学3・4年、小学5・6年、中学の4部門、それぞれで男女別の予選ブロック、決勝トーナメントを展開(小学1・2年は男女一緒)。小さな剣士たちは、大きな掛け声とともに、日ごろの練習成果を披露し合った。
結果は次の通り。
【1・2年男女の部】
(1)堀江宥太郎(岡谷)(2)板山太一(剣心館)(3)山崎亮(わくわく)、池上智哉(わくわく)▽努力賞=森一聖(岡谷)平沢健将(南剣)、翠川敦(岡谷)、板山穂乃花(剣心館)
【3・4年男子の部】
(1)小口慎司(岡谷)(2)池上陽平(わくわく)(3)花岡絋道(岡谷)、福田颯(剣心館)▽努力賞=牧田圭祐(南剣)、高田裕也(わくわく)、御子柴柊介(剣心館)、吉田崇哲(岡谷)、永野裕明(わくわく)、岡田侑輝(剣心館)
【3・4年女子の部】
(1)井出遥(岡谷)(2)小田切春華(わくわく)(3)柴明子(南剣)、有賀芽衣(わくわく)▽努力賞=田畑まりあ(わくわく)、翠尾季咲(岡谷)
【5・6年男子の部】
(1)堀江健太郎(岡谷)(2)井出悠太(岡谷)(3)田中優伎(剣心館)、名和敏雄(剣心館)▽努力賞=遠藤大地(剣心館)、白鳥結希(剣心館)、江口貴紀(西春近)、小田部宙(西春近)、小口拓真(岡谷)
【5・6年女子の部】
(1)柴田祐美子(剣心館)(2)城倉有紀(西春近)(3)二木和美(南剣)、伊藤菜月(西春近)▽努力賞=黒田夢(南剣)、湯浅玲(剣心館)
【中学生男子の部】
(1)矢澤直人(剣心館)(2)坂内健彦(岡谷)(3)網野竜太郎(剣心館)、小坂一貴(岡谷)▽努力賞=唐澤祐磨(剣心館)、石田秀章(岡谷)、酒井秋紀(南剣)、杉田祐二(岡谷)、柴田拓也(わくわく)
【中学生女子の部】
(1)白鳥百合子(剣心館)(2)関本ほの香(西春近)(3)福本なつみ(西春近)、板山香純(剣心館)▽努力賞=田中孝乃(剣心館)、江口莉奈(西春近)
▽最優秀賞=城倉遼(西春近) -
公金横領事件 組合長らを減給処分
伊那中央行政組合(組合長=小坂樫男伊那市長)が運営する「伊那中央衛生センター」の公金横領事件について、同組合は事件に係る関係者の処分を決定した。処分内容は小坂組合長の年報10分の5減給などで、処分日は13日付。
組合長のほか同副組合長の伊東義人氏、平澤豊満氏、唐木一直氏、宮下市蔵氏、酒井茂氏、白鳥孝氏がそれぞれ、年報10分の3減給。一般職では組合事務局長の薮田清和氏が3カ月間給料10分の1減給、伊那中央衛生センター所長の武村喜美男氏が6カ月給料10分の1減給に決まった。 -
いざ災害、高齢者や障害者支援どうする
災害時における高齢者・障害者などの避難支援のあり方を考える南箕輪村社会福祉協議会のセミナーが12日、村民センターであり約100人が熱心に講演などを聞いた。
基調講演の木原孝久さん(住民流福祉総合研究所代表)は、阪神・淡路大震災の際に高齢者・障害者の75%が近隣住民の手で助け出された例を紹介しながら、災害が起きる前から隣近所の助け合いの体制を作り出すことが、緊急時にも大きな力になる竏窒ネどと話した。
講演を受けてのシンポジウムでは、木原氏が司会を務め、県社会部コモンズ福祉課の樋口忠幸企画員、県危機管理・消防防災課地の今村光男地震防災対策推進員、駒ヶ根市社会福祉課の倉田文和障害福祉係長、駒ヶ根市社会福祉協議会の片桐美登福祉活動振興係長が登壇。「行政は要支援者の情報掌握などに努めているが、災害時の実際の支援にはまずは地域の住民の力が大切」竏窒ネどと口々に話した。 -
南箕輪村ソフトバレー大会 56チームが熱戦
南箕輪村の冬期村民体育祭(ソフトバレーボール)は12日、村民体育館など3会場であり、30代までのブロンズ・40代のシルバー・50代以上のゴールド・さらに大人と子どもの混成のファミリーの4部門で、合計56チームが覇を競った。374人が参加。
公民館分館ごとにチームを結成する地区対抗戦。従来、別々の会場で行われていた各部門の決勝戦を、村民体育館に集め、地区の応援もしやすくした。
大会結果は次の通り。
【ブロンズ】(1)角川ポーツマス(田畑)(2)沢尻ブロンズ(3)ブロンズ塩ノ井B、加藤家の食卓(田畑)【シルバー】(1)田畑エースはカズでいいの?(2)田畑エースはショウジで決まり!(3)沢尻シルバー、シルバー塩ノ井【ゴールド】(1)沢尻ゴールド(2)ゴールドラッシュ田畑(3)塩ノ井ゴールド、久保GI【ファミリー】(1)田畑スパーズ(2)ファミリー塩ノ井(3)久保、大泉ボーイズ -
上伊那総合・生活科教育研究会冬研修会
総合学習、生活科を教える小中学校の教員でつくる上伊那総合・生活科研究会は11日、南箕輪村の上伊那農業高校で冬期研修会をした。同校の生物工学科畜産班の1、2年生と共に牛の直腸検査などを体験するなどして、命の温もりをじかに感じた。
生活科、総合学習の取り組みは、体験学習が中心。しかし、教員が体験したことのないものも多くあるため、同会は教員自身がさまざまな事柄を体験する研修をしている。
上農の生徒は「牛は人間が不要としたワラやフスマなどを、肉やミルクなど、食べられるものにしてくれる。今、牛を飼う人は減少しているが、上伊那で牛を増やしたい」と説明した。
その後参加者は、直腸から子宮の位置を確認する直腸検査に挑戦。最初は牛のフンに少し戸惑っていた参加者も、思い切って直腸に腕を入れ「温かい」と、声を挙げていた。 -
【記者室】春よ来い来い
南箕輪村の村民センターに置かれた紅梅の鉢植えが、周囲に甘い香りを漂わせている。少ししおれ始めた花が何輪かあって寂しくもあるが、前を通るたびに、その香りに春の訪れを感じて幸せな気分になる。ついつい顔を近づけて深呼吸してしまう▼今年の南信は、北信の豪雪が信じられないほど雪の少ない冬だが、過日、立春を過ぎて久々の大雪が降った。冬に逆戻りしたかのような降雪と冷え込みに参ったのは大人だけのようで、保育園児は雪だるまを作り、そり遊びと雪投げに夢中だった▼園児には申し訳ないが、雪はもう遠慮いただいて、早く春になってほしい。三寒四温というが、個人的には一寒六温くらいが理想。屋外で梅の香が楽しめる日が待ち遠しい。(村上記者)
-
校内で不審者、どうする…
南箕輪村の南箕輪南部小学校(尾台良左校長、189人)は9日、伊那署の協力を得て、職員を対象とした不審者対応訓練を校内で開いた。同校では警察から直接指導を受けるのは初めて。約20人の教員らは訓練の反省を生かし、有事に備えた組織的な対応方法を学んだ。
不審者にふんした署員が授業中の教室に侵入する想定で実施した。訓練は担任教師が時間を稼いでいる間に、応援にかけつけた職員らで取り押さえる予定だったが失敗。児童役の教員と担任が一緒に室外へ逃げたため、犯人の行動を見失い、校内を自由に移動させてしまう結果になった。
反省会では児童の安全を確保するための避難誘導の方法、不審者が侵入したことを伝える方法、不審者を取り押さえる方法(サスマタの使い方など)、広い校舎で少人数の先生が対処する方法竏窒ネどの点で課題が上がった。
訓練に参加した署員は「広い校内では、犯人を一カ所に止めさせ、時間を稼いで応援を待つことが重要」と助言。周りの職員に状況を知らせるためには、「犯人の行動を見ている人が実況放送することで伝える」ことが有効だと呼びかけた。
課題の一つとして、室内では声が外部に伝わりずらいことが判明。尾台校長は「行政などの呼びかけて、各学級への防犯ベルの設置などの対応を進めたい」と提案した。 -
街頭犯罪 前年より大幅減
伊那署は05年に管内で発生した刑法犯罪の発生状況をまとめた。全刑法犯は1276件で前年と比べて239件(15・8%)減少。その中でも特に、街頭犯罪は658件で同178件(21・3%)減と、大幅に減った。
街頭犯罪は、オートバイ盗が20件で同14件(41・2%)減、車上ねらいが140件で同93件(39・9%)減竏窒フ順番で大幅に減少。侵入盗の事務所荒しは9件で同10件(52・6%)減った。
自転車盗については前年より20件減っているが、依然として185件も多発。特徴は、全体の48・6%を占める6竏・月までの温かい時期が多く、午前6時縲恣ッ10時、午後4時縲恣ッ8時の時間帯、金曜日の発生が目立つという。
刑法犯のうち、忍び込みが7件で前年と比べて5件(250・0%)増、ひったくりが3件で同1件(50・0%)増、空き巣が52件で同8件(18・2%)、詐欺が97件で同13件(15・5%)増加した。
伊那署では、▼「私は大丈夫」という、何の根拠もない自信は禁物▼車を離れるときは常に施錠し、車内が見えるところにバックを置かないなどの、ほんの少しの「ずく」があれば防げる▼深夜の自動販売機前に複数人が乗った車が止まっているなど、「変だな」と思ったときは通報する竏窒ネどと、注意を呼びかけている。 -
権兵衛トンネル開通で木曽側からの集客も期待
権兵衛トンネルの開通に伴い、木曽側からの集客に期待を寄せる小売店も出てきた。
南箕輪村にあるアップルランド伊那インター店は、開通前日の3日、木曽側の民家約6千戸に配られる新聞に折込み広告を入れた。
大澤進店長は「実際開通2日目にトンネルを抜けて木曽に行ってみたが、木曽側に出るまでは約20分で、時間的には駒ヶ根市などへ行くのと同じくらい。今後はお互いに知る機会も増え、向こうの集客を見込むチャンスもあると考えている」と話す。
実際には、人口の少ない木曽地域からの客が大きく数字に現れると考えていない。しかし同店は、中央道伊那インターチェンジの正面に位置しており、今後、東京方面に行こうとする木曽側の住民がこのインターを利用する機会が増えると見ている。こうした長期的な視点から、木曽側への早期PRに踏み切った。今後も折込み広告は定期的に配布する予定で、継続したアピールを展開していく。 -
南箕輪村で「初心者ハーモニカの集い」発足
南箕輪村公民館の05年度初心者ハーモニカ教室の受講者が8日、自主的に活動するグループ「初心者ハーモニカの集い」(仮称)を立ち上げた。新たなメンバーも加え11人で活動を始め、基礎から楽しく学び合う。
昨年6月から半年間の公民館講座を終了したメンバー6人がグループ立ち上げを模索。村内にはすでに数年前の公民館講座受講者によるグループがあるが活動が夜のため、昼間の集まりとして経験の有無を問わず一緒に活動する仲間を募り、村内を中心に伊那市や辰野町からも参加した。
初会合で、第2・4水曜日の午後1時半から3時半まで村公民館で活動することを決めた。代表は中島重治さん=神子柴。講師は置かず、初心者レベルに合わせて楽譜の読み方、記号、テンポなどからしっかり学び、「春の小川」など童謡や唱歌を練習していく。グループの名前は次回決める。
中島代表は、「いつでも参加は歓迎。興味のある人は活動日に来て下さい」と呼びかけている。 -
オリンパス労組がデジカメ寄贈
社会貢献活動の一環としてオリンパス労働組合伊那支部は8日、デジタルカメラ2台(計約6万円相当)を駒ケ根市に寄贈した。根津淳一執行委員長と太田博書記長が市役所を訪れ、原寛恒助役に手渡した=写真。原助役は「皆さんの汗の結晶の寄贈に心から礼を言う。デジカメは多くの行政セクションで日常的に必要な物。明日から早速有効に使いたい」と感謝の言葉を述べた。カメラは秘書広報課と教育委員会などで使われる。
同労組は8年前から事業所のある伊那市と宮田村にカメラを寄贈してきたが、全小中学校に行き渡ったことから、組合員約80人が住んでいる駒ケ根市にも初めて寄贈することにした。
南箕輪村には9日、オリンパス労組伊那支部と辰野支部が合同でコンパクトデジタルカメラ2台を贈った。村への寄贈は初。
伊那支部執行委員長の根津淳一さん、辰野支部執行委員長の鈴木真一さんら4人が村役場を訪れ、「老人ホームや小学校、保育園などで活用してほしい」と、唐木一直村長に手渡した。村長は寄贈に感謝し、「自治体も地元企業にお世話になっている。頑張っていただきたい」と話した。
村在住の組合員は、伊那支部420人中36人、辰野支部550人中44人。
今回、伊那支部と辰野支部合わせて伊那市、駒ヶ根市、辰野町、南箕輪村の4市町村に計10台を贈った。 -
南箕輪村
橋爪純子さん「庭作りと図書館に行くのが楽しみな主婦」が手掛けているのは、箱庭を作りその作品を貸し出すレンタルアート。
4年前、趣味で育てていたコンテナガーデンを貸してほしいと頼まれた。来客のときに玄関に飾りたい-などの要望に答えて貸していたが、3年前から1カ月単位で毎月季節感のある作品を貸し出すスタイルになった。
鉢花や木は、水やりなど管理が大変ということもあり、「家の中に庭を作って遊ぼう」と発想を転換。“生活の中に花を生ける”を基本に、気軽に飾れるドライフラワーや造花、枝、人形などを使った箱庭を作るようになった。
「小さい人形を一つ作り、やっとできたと思っていたら、100円ショップでもっと出来のいいものが売っていた」。そのため、例えばツクシなど店で手に入らないものは自分で手作りし、花など既製品で使えるものは利用して、花を分解して新たに妖精を作るなどアレンジして仕上げることにした。
「考えているときが楽しい。実際作ってみると難しくてできないこともあるけど、空想してるときは何でも作れる」
毎月の貸し出しのため、頭の中は季節を先取りしてアイデアを考える。1月は門松、2月は梅やおひな様、春にはツクシ、秋にはキノコ…など、「こんなのがあったらかわいいかなぁ」と考え、らくがき帳に描き止める。高校時代は漫画研究会所属で絵はお手の物。「描いとかないと忘れちゃうからね」と、らくがき帳にはデザイン化したアイデアが詰まっている。
「作るのは好き」。らくがき帳も参考に制作し、鉢の隙間にピックが欲しいと思えば紙粘土で作り、近所で木を切っていたらもらってきて活用。土台がグラグラすると思えばセメントもこねるし、ドリルも使う。材料にはこだわらず、身の回りにあるものを自由に使って箱庭を作ってしまう。
「寝たきりのお年寄りの枕元に春を、季節の移り変わりを届けたい。いくらか明るくなれるかなと思って…」。レンタルアートにはそんな思いも込めている。
レンタルアートを本格的に始めたのと同じころから、ボランティアで南箕輪村図書館に手作りの季節の飾りも届けている。
頻繁に通っている図書館に、クリスマスツリーが無いと聞き、飾り付けしたゴールドクレストを届けたのが始まり。「すっごい喜んでくれて…。図書館にいいステージをもらって遊ばせてもらってます」。
今、飾っているのは、ひょうたんの愛らしいおひな様。自分自身で畑で作ったひょうたんに、アクリル絵の具で顔や着物を描いた。ユーモアある表情で、利用者の目を楽しませている。
「なんでもやりたがり屋で、何一つ極めることができないのが私です」と笑うが、「それでも喜んでくれる人がいるので続けていきたい」という。「ゆくゆくは大きなイベント会場のディスプレイをやってみたい」と夢も抱いている。 -
国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト05
上伊那農業高校が学校賞受賞国際協力機構(JICA)主催の国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト05で、上伊那農業高校が学校賞を受賞した。7日、同校で受賞式があった。
学校賞は、1校で40作品以上を応募した学校に贈られる。上農高は県内最多の145作品を応募。1学年は海外に目を向けよう-と全員が夏休みの課題で取り組んだ。
駒ヶ根青年海外協力隊訓練所の加藤高史所長は、「国際理解教育に力を入れている証拠」と評し、代表の1年生3人に賞状と副賞のタンザニアの布を手渡した。
戸枝めぐみさん(園芸化学科)は世界のごみ問題を書き、「受賞を機に外国に関心を持ち理解を深めたい」、古田みずほさん(同)は、中国の留学生を受け入れ事前情報と実際の違いを経験したことから「実際に自分で見て、聞いて、話していろいろな人と関わりを持ちたい」、03、04年とモンゴルで遊牧民の生活を体験した御子柴すみれさん(生物工学科)は、「機会があればまたモンゴルに行って、もっとモンゴルに対する関心のあるところを深めたい」と抱負を語った。
北原光博校長は、「子どもたちが世界的な視野を広める励ましの表彰、言葉を頂きありがたい。国際協力をさらに充実させていきたい」とあいさつした。 -
南箕輪村特別職報酬
村長が白紙諮問南箕輪村特別職報酬等審議会(委員8人、安積正一会長)は8日、村役場で開き、06年度の特別職報酬額の改定について唐木一直村長が白紙諮問した。
村長は、国の構造改革で村の財政が年々厳しくなる中で05年度は積立金を取り崩すことなく運営できていること、06年度予算も積立金の取り崩しなく予算が組めたことなどを報告。「財政が年々厳しくなっていることは事実。今後厳しさも増してくる。適正な報酬額をご審議いただき、さまざまな状況を加味して答申いただきたい」と、引下げの方向での答申を求めた。答申時期は2月下旬まで。
05年度は村長選挙があったため、唐木村長就任後の昨年5月に審議会の答申を受けた。村長、助役、教育長の給料月額を「一律5%の減額が望ましい」とする答申だったが、村長については村長判断で10%、助役と教育長は各5%を6月から減額。議員報酬は7月から一律5%減額している。 -
村を忘れず福祉の心持ち続けて
南箕輪村社会福祉協議会と村ボランティア運営委員会(浦山幸男会長)は5日、村社協ボランティアセンターで、南箕輪中学校と伊那養護学校中学部の本年度卒業生に贈る「愛の鈴」を作った。
愛の鈴は、ビーズに綿糸を通した約5センチのこけしに、小さな鈴がついたキーホルダーで「卒業後も村のことを忘れず、福祉の気持ちをもって」との願いを込め、15年以上毎年贈っている。もともとは村婦人教育推進協議会の発案で始まり、当初は貝殻のキーホルダーだったという。
会員を含め村内全域から募ったボランティア約50人が参加。青や緑、赤、黄色など鮮やかな綿糸を2色ずつ組み合わせて編み、木製のビーズに通し、鈴を付けて完成させた。
ビーズの部分には、かわいらしい、にこやかな表情を描き、一つ一つに「村中の思いを込めて」卒業生(南中145人、伊那養護9人)と正副担任分の約170個を仕上げた。
浦山会長は「常に身に付けてもらいたい。村民の気持ちが生徒に伝わればうれしい」と話していた。
「愛の鈴」は、「御卒業おめでとう」のメッセージカードも添え、各クラスごと牛乳パックに和紙を張って作ったケースに入れて、卒業式前に学校へ届ける。 -
南箕輪村むらづくり委員会
住民がむらづくりを提言南箕輪村むらづくり委員会は6日夜、役場で会議を開き、むらづくりに関する村民の提案を聞いた。
委員会は、村の新しい基本構想に基づく基本計画づくりを進めるなかで、将来像を実現するための具体的な検討を進めている。村民のアイデアを聞きながら計画案をまとめようと、むらづくりに関する意見を募り、6日までに2件の提言があった。
むらづくりを考える有志の集まり「ハイジア」(6人、西森一博代表)は、大芝高原の利活用として、ヘルスツーリズムを参考に既存施設の複合利用と健康増進施設の認可取得など健康を軸にしたサービスを提言した。
沢尻区の八木国久さん(61)は書面で、社会貢献型「散歩の奨励」で、近所や子どもとのふれあい、交流、ボランティア的パトロールなどの効果と、チェックポイントの押印回数で表彰する奨励方法を提案した。
ハイジアは、気軽に話をする仲間が集まり1月に結成。「住民も行政に歩み寄らないといけない。いい機会」と、西森代表ら3人が提案会で発表。「提案を実現化したい。村は自立が決まったので、利益を出して村に還元したい」とし、プロジェクトに取り上げられた場合は説明にも出向く考えで、今後住民へのPRも検討するという。 -
南箕輪村との和解金問題で城南物産が控訴
南箕輪村神子柴の城南物産(埋橋常人社長)及び埋橋常人氏が村を相手に井戸水汚濁の損害賠償を請求した控訴審の解決金に関わる強制執行差し止めの請求異議申し立てで、長野地方裁判所伊那支部の、村側の主張を認めた判決(1月23日)を不服とし、城南物産と埋橋氏は7日までに東京高等裁判所に控訴した。
請求異議申し立ては、村が解決金450万円の支払いを、村税債権(埋橋氏側の村税滞納分)を差し押さえて残金を支払ったことに対し、埋橋氏は差し押さえ手続きを無効と主張し解決金支払いの強制執行も辞さない旨を通知。村が、強制執行に対する異議申し立てと強制執行不許可の内容で提訴し第1審で勝訴した。
埋橋氏は「税金を払わないと言っている訳ではない。差し押えは許されない」、唐木一直村長は「1審では全面的に認められた。村の取った行動は当然の行為」と話している。 -
【祝 権兵衛開通】各界各層の声(1)
■地元の暖かい支援に支えられた。うれしい
国土交通省飯田国道事務所 若尾豊信所長
工事の最初から今日の日まで、地元の方々のトンネル開通への熱い期待と、暖かい支援に支えられて工事を無事に終わらすことができた。本当にありがとうございます。プレイベントや第九の合唱など、伊那でも木曽でも、開通に向けたさまざまな取り組みが民間主導で進んだ。他に例のないことで、地域の期待を大きさを感じ、感動している。ぜひ、できた道路を通勤・通学・買い物など地元の生活に活かせる形で活用して欲しい。
工事を振り返ると、トンネル着工1年の99年の切り羽崩壊で掘削工事が止まり、施工方法の再検討をした時が一番大変だった。苦悩の末、水抜き坑掘削を選んだから今日の完成があったと思うと感慨深い。(開通祝賀会で)
■伊那・木曽が1つの地域として発展を
伊那建設事務所長 松下泰見所長
地域の皆さんの念願がかないとてもうれしい。これからトンネルを生かして、どのように伊那と木曽を1つの地域として発展させるかが重要だ。いろいろ思い出はあるが、今日トンネルに向かうバスの窓から見た、八ヶ岳から南アのパノラマが一番印象的だ。こんな素晴らしい自然の中に、いよいよ新しい道が開けるのかと思うと感慨深い。世話になった消防や警察の皆さん。それに飯田国道事務所など国の機関の皆さんに心からお礼を言いたい。(トンネル内現地セレモニーで)
■歴代先輩市長の努力の賜物、感無量だ
伊那市 小坂樫男市長
感無量。さまざまな人々の長年の懸命な努力が実った。今日は立春だが、まさに春が来たいう感じだ。先輩市長の三沢さん、原さんがトンネル開通に道筋をつけるため、必死に仕事をした。その甲斐があった。ちょうどタイミング良く、国の計画に認定されたが、もう少し時期がずれていたらダメだったろう。
地権者・国・県・工事関係者・地元住民全体の力で造った道路。これからそれを生かしていくために、新しい努力をはじめなければいけない。(現地セレモニーで)
■優良な酪農地帯を守りつつ、観光・商業振興を
南箕輪村 唐木一直村長
地域住民が念願したトンネルであり開通してうれしい。大芝高原を中心とした観光開発と商業振興につなげて行きたい。南箕輪村のトンネル付近の地域は優良な酪農地帯なので、それを守りながら、土地の有効活用をはかって行く。当面は、交通量がどの程度になるかを見極め、具体策を練り上げて行きたい。
(現地セレモニーで)
■次は、権兵衛とセットの伊南バイパスを
駒ヶ根市 中原正純市長
本当に感慨深い。市長就任直後に話が持ち上がり、伊那谷にとっての大きな課題になった。伊那と木曽の両地域で調査をしようということになり、市長になりたてなのに伊那側の委員を仰せつかった。今となっては懐かしい話だ。忘れてはいけないのは、その当初プランの時から、権兵衛トンネルは国道153号伊那バイパス・伊南バイパスとセットになっていたものだということだ。伊南バイパスの早急に整備し、伊那谷と木曽谷との連携を寄り緊密なものにしていく必要があると思う。(開通祝賀会で) -
寒中すくすくおもしろ将棋戦会
南箕輪おもしろ将棋塾(野沢勝代表)は4日、「寒中すくすくおもしろ将棋戦会」を南箕輪村公民館で開いた。今年の指し始め会で、小学生から大人まで13人が半日じっくりと将棋を指して楽しんだ。
おもしろ将棋塾は小学生を含め会員20人。第1土曜日に例会、第3土曜日に南箕輪わくわくクラブの活動をしている。
指し始め会は毎年2月で、将棋を楽しく指して腕前を試し、仲間づくりをしようと開いている。
親ぼくを深めることが主目的のため、勝敗を競うのではなく自由に指し合った。会員の小学3、4年生も大人に交じって真剣な表情で将棋板に向かっていた。
「特に子ども達に伝統文化の将棋にふれて、おもしろさを知ってほしい」と参加も呼びかけている。 -
権兵衛開通
式典・祝賀会にぎやかに権兵衛峠道路・姥神峠道路の開通を祝う式典は4日正午から伊那市民体育館であった。トンネル内現地セレモニー出席者を乗せたバスが次々と乗り付け、合計500人の参集があった。
主催は国土交通省中部地方整備局飯田国道事務所、長野県、伊那建設事務所・木曽建設事務所。
国土交通省の大村哲夫中部地方整備局長は、1993年権限代行による事業化以降を振り返り、開通にこぎつけた喜びをこめて式辞。主催者あいさつとして、後藤茂之国土交通大臣政務官が「地元住民と関係各位の努力で、中央道と国道19号が一体となって機能する道路ができた」、田中康夫長野県知事が「古畑権兵衛の志を現代に引継ぎ、単なる通過道路としてでなく、特色ある地域の個性を発展させる道にしよう」竏窒ネどとそれぞれあいさつした。
大型プロジェクターの画像を使った若尾豊信飯田国道事務所長、北沢陽二郎木曽建設事務所長の工事報告では、権兵衛トンネルの軟弱な地質での苦労や、姥神峠道路の崩壊しやすい山肌にたいする苦労などが説明され、参加者は静かに聞き入った。
宮下一郎衆院議員、羽田雄一郎参院国土交通委員長、若林正俊参院議員、北澤俊美参院議員、県議会議長代理として向山公人県議会土木住宅委員長、国道361号改修促進期成同盟会会長の土野守高山市長が祝辞を述べた。
式典終了後は隣接する伊那勤労福祉センターに会場を移し、権兵衛峠・姥神峠トンネル開削促進期成同盟会と国道361号改修促進期成同盟会の主催による祝賀会があった。
伊那と木曽の樽酒4つを一斉に割る鏡割りや、伊那節・木曽節の披露など、2つの谷がつながったことを印象づけるアトラクションが用意された。 -
新春いぐち呉服展示会「初つぼみ市」
南箕輪村民センターで6日まで高遠町多町「きものいぐち」の新春いぐち呉服展示会「初つぼみ市」が4日、南箕輪村村民センターで始まった。6日までの初春の売り出しで、初日からにぎわいを見せている。
あでやかな新作振袖のフルセット、夏冬正絹喪服フルセットはお仕立て上がり各29万8千円、高級特選市は2点セット「訪問着と袋帯」「留袖と袋帯」が定価35縲・5万円を25万円(お仕立て別)など特価で提供。洗える着物(反物)2006円、おしゃれ街着こもん市10万5千円、草履バックセット全品1割引などもある。
「振袖は新柄が出そろい、訪問着や留袖も豊富に取りそろえていますので、お気軽にお出かけ下さい。お手持ちの着物も、お直しやクリーニングなどご相談に乗ります」と話している。
11縲・3日は高遠町きものいぐち特設会場で開く。問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
大芝の湯にAED導入
南箕輪村開発公社が救急講習南箕輪村開発公社は、温泉や運動施設の利用者に安心・安全・快適に楽しんでいただきたい-との理念に基づき、AED(自動体外式除細動器)を購入し、大芝の湯フロントに配備した。2日、社員全員が扱えるように、フォレスト大芝で救急講習を受けた。
大芝の湯では、月平均2回以上、湯あたりなどで救急車を呼んでいる。マレットゴルフ場など運動施設でも年1、2回ある。これまでAEDが必要なほどのケースはないが、万一に備えて導入した。
大芝荘、大芝の湯の社員、村役場の保健師ら28人が参加した。伊那消防署員6人の指導で普通救命講習IIを受講。AEDの扱い方、心肺そ生法など署員の手本に続いて一人ひとりが実際に人形で練習した。
今回業務で受講できなかった社員らの救急講習も近々開く予定。
公社では昨年秋から、休館日を利用して避難訓練、接遇研修など社員全員を対象にした講習会を開いている。今後、AEDの扱い方などを忘れないように定期的な講習も検討したい-という。 -
消防ポンプ車など2台を更新
南箕輪村は村消防団第3分団第2部(田畑)の消防ポンプ車、第4分団第1部(沢尻)の小型動力ポンプ付積載車を更新した。2日、役場駐車場で入魂式をして、無事故と無災害を祈った。
ともに15年間使用した車両の老朽化に伴う更新。従来のボンネットタイプからトラックタイプに切り替えたポンプ車(10人乗)は、落水を防ぐ自動感知装置を装備する。
積載車(6人乗)は、これまで手動だった小型ポンプの積み上げ・下ろしが電動式となり、効率性を高めた。それぞれ、周囲を照らす散光式、およそ400メートル先まであたるスポット式のライトを備える。
式には団員ら関係者約20人が出席。唐木一直村長は「安心・安全の村づくりのためには防災強化が重要」とし、防災意識の高揚を呼びかけた。
宮島忠夫団長は「車両が活躍しないことを祈るが、有事に備えて車両の性能を生かせるように訓練を積みたい」と述べた。 -
【権兵衛開通日特集3】自然と景観を守るために
中央アルプスを突き抜ける権兵衛トンネル道路の開通は、生活の利便性と経済活動の活性化をもたらすだろう。だが同時に、交通量の増加にともなう自然環境への影響や、道路沿線への企業・店舗の進出による生活環境・景観への影響を指摘する声も多い。
開発と環境保護竏柱サ代文明が抱えてきた根深い問題が、この地でもまた問われている。
大パノラマが広がる西箕輪地区 -
【権兵衛開通日特集2】おらが谷の宝物
雄大な山容 霊峰・御岳山「木曽のナァー なかのりさん 木曽のおんたけ ナンチャラホーイ 夏でも寒い ヨイヨイヨイ」
民謡木曽節にも歌われる木曽の象徴、御岳山(3067メートル)。岐阜県境にすそ野を広げ、その姿は雄大にして威厳を感じさせる。
霊峰と呼ばれ、山岳信仰御嶽教の「おやま」として、古くから信者たちの畏敬(いけい)を集めてきた。室町時代、精進・潔斎した修験者たちは、修行の場として山に登った。江戸時代には、覚明、普寛行者が登山道を開き、一般にも親しまれる山となった。
山頂直下の湖沼群は神秘的。二ノ池は、国内では最も高い標高2905メートルにある湖。深いブルーの水をたたえる三ノ池の水深は、13・3メートルにもなる。
ふもとは薬草、薬木の宝庫。「木曽の百草」は全国に広まり愛用者は多い。
周辺には、数多くの温泉や宿泊施設、スキー場などが点在し、四季を通してさまざまな表情を見せながら、旅人を迎えている。
キャプション
開田高原末川より望む御岳山=「霊峰木曽御嶽の夜明け」小野行彦写団・渓森木曽会長撮影 -
【記者室】夢膨らむ風船
黄色いスポンジケーキに生クリーム、イチゴと花のデコレーション。子どもの好きなケーキが、これまた子どもの好きなふわふわの風船と合体。風船遊劇団ゴンベエワールドが風船のバレンタインケーキを作った▼通常、涼しい場所に置けばある程度の期間は持つという風船。展示した暖かい図書館では、ケーキの“賞味期限”は残念ながら短く、数日で姿を消してしまったが、「ケーキだ!」と子どもたちに大人気だった▼風船は予想をはるかに上回る可能性がある。節分で豆をぶつけられた鬼、ウルトラマンやアンパンマン、飛行機や機関車もできてしまう。見るたびに感動。制作者の苦労はあるだろうが、子どもだけでなく風船好きの大人にも夢を与えてくれる。(村上記者)
-
【権兵衛開通日特集1】伊那・木曽ひとつに
江戸時代、古畑権兵衛が切り開いた伊那谷と木曽谷を結ぶ権兵衛峠が、300年余の時を経て、4日、生まれ変わる。中央アルプスに隔てられた伊那と木曽の時間、距離は大幅に短縮。生活や文化、産業で、新たな交流が生まれようとしている。
-
南箕輪村公民館ゆずり葉学級が民謡「御嶽山」に親しむ
南箕輪村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」は2日、村無形文化財の民謡「御嶽山」にふれようと、大泉御嶽山保存会に踊りを習った。
民謡「御嶽山」は05年1月14日に文化財指定を受けた。指定から1年経ち、民謡「御嶽山」の理解を深め、広く知ってもらおう-と、学級に取り入れた。民謡や舞踊に取り組むのは初。
学級の生徒は、保存会員と一緒に「御嶽山」の唄(うた)を数回歌い、その後、皆で輪になって踊りを少しずつ教わった。足踏みに合わせて両手を上げて下ろす、手を右と左に2回ずつ振るなど、保存会員の動きを見ながら練習。生演奏に合わせて練習したての振り付けで踊った。
大泉区の女性は、「地元なので知ってるけど、覚えるのはけっこう難しい。でも、皆で一緒にやるのもいい」と、しなやかに踊っていた。