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SO竏鱈ABが新春ライブ
邦楽バンド「SO竏鱈AB(ソーラボ)」のライブ「その参」が8日夜、伊那市生涯学習センター6階ホールであった。「和」と「洋」をコラボレートしたステージで、奏者と観客が一体となって楽しんだ。
00年夏に結成されたソーラボは、伊那市を中心に尺八、箏(こと)、十七弦、ギター、パーカッションの奏者5人のグループ。
今回はオリジナル曲「風来」「朝霧」「月の贈り物」「Gmブルース」などを中心とした12曲を用意した。童謡「チューリップ」を明るく、楽しくアレンジした最新作「SA・I・TA(咲いた)」も。
ロック調の雰囲気を出したステージに、奏者5人が立ち「子どものころ、西部劇が好きだった。疾走感の曲を作りたいと思って書いた」など曲紹介を交えながら、軽快な音楽を奏でた。
観客約200人はリズムに乗り、新春の一夜をにぎやかに過ごした。 -
信濃錦で仕込み体験会
伊那市の醸造会社、「信濃錦」宮島酒店(宮島宏一郎社長)で8日、日本酒の仕込み体験会があった。市内の正藤酒店、井田屋酒店をはじめ県内各地、愛知・岐阜・京都など他府県からも合計12軒の酒販店が参加。一般市民も加わり総勢30人近くが、もうもうと上がる湯気の中で、こうじをいじったり、蒸米を運ぶなど酒蔵の仕事を体験した。
同社では毎年立春の2月4日に、酒販店や料飲店・一般消費者が、新酒を搾り、瓶詰めして、その日の内に味わう「立春朝搾り」の取組みを行っている。今回仕込んだ酒は、この時に搾る酒。契約を結ぶ飯島町の農家が栽培した無農薬の酒米「美山錦」を使い、自分たちが搾る酒を、自分たちで仕込んだ。
参加者の多くは、05年の田植えや草取り、稲刈りにも参加しており、米づくりからはじめて酒づくりの全工程を体験することになる。
開催を知り夫婦で飛び入りで参加した伊那市西町の登内英雄さんは「仕込む米にこんなに味があるのかと驚ろいた」、奥さんの元子さんは「こうじはかめばかむほど甘味がでてくるのでビックリした」と白衣姿で話した。
田植えから参加しているという京都府の酒販店店主は「米づくりから加わっているので、愛着が沸くし、お客さんに説明する時も力が込められる」と語った。
立春の朝には720mlビン3000本の新酒になる。正藤酒店・井田屋酒店で注文を受付けている。 -
7日朝は七草がゆ
○…7日朝、無病息災を願って七草がゆを食べる。新年のごちそうで弱った胃をいたわり、七草を食べて栄養バランスを整える昔からの知恵。
伊那市荒井区の加藤スーパーでも「七草がゆセット」を販売=写真。買い求める人は40縲・0代が多く、6、7日に分かれるという。キャベツなど野菜の価格は高めだが、七草は昨年と同じ。
七草はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)を指す。 -
伊那谷に木曽地域の看板急増
権兵衛トンネルの開通を前に、木曽地域の看板が伊那市周辺で目立ち始めた。特に中央高速バス新宿線の伊那バスターミナルは、看板の6割近くが木曽地域の看板で埋めつくされている。スキー場や宿泊施設のほか、観光協会の大きな看板もあり、一瞬木曽に来たかのような錯覚におちいるほど。
ターミナルを管理する伊那バスの関係者によれば、05年夏頃から木曽地域からの看板設置の申し入れが増加。貸切バスを利用した観光旅行の訪問先としての売込みも急増し、上下伊那地域の数をしのぐ勢いだという。
広域農道沿でも、電柱看板に木曽の宿泊施設の名前が目立つようになっており、同地域の権兵衛開通をにらんだ誘客の積極姿勢がうかがえる。 -
【新春記者室】全力でスタートを切る
昨年の11月20日、県縦断駅伝大会で上伊那チームが3年ぶりの総合優勝を手にした。
上伊那の沿道は、他の地域と比べても多くの観客が集まっていた。地域に根付く・ス駅伝熱・スを確認した瞬間だった。大会を終えた選手らに話を聞くと「走っているときの応援が励みになった」との感想が多かった。誰かに支えられ、期待に応えられる喜びの意味が少し分かった気がした。 伊那毎日新聞社も50年間、地域に愛されて走ってきた。特に地域紙というのは記者と住民との距離は身近で、「この前の取材ありがとう」との一言に励まされることは多い。
新年を迎え新たなスタートラインに着く。自分への・ス甘え・スは捨てて、周囲の期待に応えられるよう全力で走り出そう(布袋記者) -
新伊那市 市議選
伊那市・高遠町・長谷村の合併で新伊那市発足に伴う市議会議員選挙が新市発足後、50日以内に行われる。周囲の動向を見ながら、出馬表明を控えている人もいるが、選挙戦は確実となりそうだ。(文中の名前は五十音順)
議員定数は26。初回に限り、各市町村を単位とした選挙区が設けられる。定数は伊那市18、高遠町5、長谷村3となっている。
◆伊那市
市議会の現職は24人。出馬を表明しているのは、飯島光豊(54)=共産党・東春近、春日晋治(40)=無所属・西春近、北原斉(64)=同・手良、小平恒夫(68)=同、馬場秀則(60)=無所属・狐島=の5氏。出馬の意向だが、表明を控えている現職もいる。そのほか、ほとんどが1月中に後援会などと相談して態度を明らかにする。年齢から後進に道を譲る理由で、3期目の藤島雄二氏(74)=無所属・西春近=が引退する。
地元や党の要請を受け、元市議で会社役員飯島尚幸氏(60)=公明党・西春近=が出馬。新人のNPO法人「クローバーコミュニケーション信州」代表・野溝直樹氏(40)=無所属・東春近=は、合併を機に「地域の声が反映される行政が求められ、地域色が生かされるシステムづくりをしたい」と出馬を決めた。
また、女性有志は、女性新人を擁立する方向で準備を進めている。1月中にも組織を立ち上げる予定。
◆高遠町
町が掲げてきた「合併しても、さびれない地域づくり」の確実な基盤固めを託せる人選が求められる。
町議会の現職(14人)からは、伊東實(70)=無所属・西高遠、春日嗣彦(51)=同、関森照敏(64)=共産党・同、野々田高芳(69)=無所属・下山田=の4氏が出馬を表明。飯島進(51)=無所属・西高遠、原浩氏(68)=同、松井教一氏(50)=同・山室=の各氏も前向きな姿勢をみせている。
唯一、前林賢一氏(69)=無所属・小原=が引退を決意。そのほかの現職は表明を明らかにしていないが、なかには出馬の動きをみせる議員もいて、無投票当選で終わった昨春の町議選と一転し、激戦になりそうだ。
新人や女性議員の擁立の動きは今のところみられない。
◆長谷村
村議会の現職(11人)は、窪田清彦(66)=無所属・黒河内、中山達得(73)=同・非持、吉田由季子(38)=同=の各氏が引退を決めているのみ。ほかの現職は表明を控えていて「後援会との相談もあるが、3枠とあって様子を伺っているのではないか」と分析する現職もいる。
◇ ◇
3市町村合併協議会の議会議員の定数等検討小委員会委員は「特定の地域でなく、全市的な視野に立って議論してほしい」と期待感を込めた。
新市誕生で、さらに議員に対する見方は厳しくなり、資質向上が求められる。
選挙日程は市長選と同じ。 -
新伊那市 市長選
伊那市・高遠町・長谷村の合併による新伊那市発足に伴う伊那市長選挙が新市発足後、50日以内に行われる。伊那市長の小坂樫男氏(70)=無所属、小沢=は出馬の意向を明らかにし、会社役員向山信二氏(54)=無所属、西町=は「まだ決まっていない」としながらも「環境が整えば出馬したい」と意欲を見せている。ほかに、新人擁立の動きもあり、選挙戦の可能性が高い。
小坂氏は昨年12月、市議会定例会の一般質問に答える形で、出馬の意向を明らかにした。1月中にも正式表明する。
小坂氏は、権兵衛トンネル開通、合併と大きなターニングポイントを迎え「やらざるを得ない」と述べた。
市長選に立候補した当初から3期12年を限度に自ら身を引くべきと心に決めているようだが、新市発足は3期目の途中。来年度に上伊那広域連合のごみ処理施設建設地を決めなければならないとしている。
昨年1月の市長選に出馬し、落選した向山氏は「物質的にも、精神的にも豊かさが求められる。あらゆるジャンルで知恵や方策が不足している」とし、支援団体と打ち合わせしながら、正式に決めたいとしている。
そのほか、市民有志が「市民の声を聞き、市政に反映できる」人材を求め、新人擁立に動いているが、難航している。
共産党は、擁立をするかどうかを含めて検討中。
高遠町長の伊東義人氏(73)=無所属、小原=、長谷村長の宮下市蔵氏(73)=同、溝口=は「いい合併を仕上げてからでないと考えられない。まずは任期いっぱいを全うするだけ」といずれも出馬への意向は公の場で明らかにしていない。
選挙日程は、1月に3市町村の選挙管理委員会が集まっておおよその日程を申し合わせる。3月31日に暫定の選挙管理委員会を開き、選挙日程を決定するが、4月30日の投開票が見込まれる。
新「伊那市」のリーダーはだれか。今後、市長選に向けての動きが活発化しそうだ。 -
新年記者室
今年は戌年。犬はいい、わが家にも2匹いるが、夫よりも子供よりも言葉を掛け、なでたり、なめられている。犬は古代より人間の良き友達。いつも身近にいる動物で、良くも悪くも犬に関することわざは多い。「犬も歩けば棒に当る」私が歩いてもネタに当らず、石につまづいて転ぶ位が関の山。「犬は3日飼えば3年恩を忘れない」。8年飼っているが、恩返しをしてもらった覚えはない。しかも、ほえるし、ふざけて噛む「飼犬に手を噛まれる」とはこの事。今年は「犬1代狸1匹」の幸運に恵まれ、「犬も朋輩、鷹も朋輩」のように仲間と仲良く、「喪家の狗(いぬ)」とか老「犬の遠吠え」などと言われないように、子犬のように、ころころと丈夫に暮らしたい(大口国江)
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県内企業の倒産整理状況まとまる
東京商工リサーチ・松本支店は、05年の県内企業倒産整理状況をまとめた。上伊那の大型倒産(負債総額5億円以上)は2件だった。
大型倒産したのは、伊那市の製材・木材販売「信州林産」(負債総額9億1千万円)、駒ケ根市のホームセンター「マルタ」(5億9千万円)。
12月分では、中川村片桐の管工事「たかはし設備工業」が販売不振、業績低迷のため倒産した。負債総額は6千万円。
年間(27日現在)の市郡別倒産データによると、伊那市4件・負債総額15億1500万円(前年比1件増・2億1500万円増)、駒ケ根市2件・6億5千万円(1件減・4億9千万円増)、上伊那郡2件・7500万円(7件減・47億6800万円減)だった。
県内の件数(負債総額1千万円以上)は147件、負債総額658億9200万円。大型倒産が相次いだ前年1001億7400万円に比べ、大幅に減少した。各企業が不況慣れで先行き需要低迷を意識した手堅い経営振りを見せた、一般消費にわずかながら回復の兆しが見え始めたことなどが影響したとみられる。しかし、技術力など優位性のない中小企業は価格競争が激化し、景気回復を実感する声は聞かれない。
地区別でみると、南信はほぼ横ばい。業態別では建設業が57件で、全体の38%を占め、製造業、小売業、サービス業などと続いた。原因は販売不振が6割以上。30年以上の企業の倒産が目立った。 -
上伊那で唯一 新伊那市が誕生
3月31日、伊那市・高遠町・長谷村が合併し、新「伊那市」が誕生する。上伊那では唯一の合併で、中核都市としての新たな一歩を踏み出す。地域の特色をそれぞれ生かした「住民主体」のまちづくりを進めることができるのか、注目される。
伊那市の産業、高遠町の観光・歴史、長谷村の雄大な自然。三峰川を中心とし、中央アルプス・南アルプスに抱かれる新「伊那市」の人口は7万4千人。面積668平方キロメートルで、県内3番目の広さとなる。
新市の将来像は「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市竏註lと歴史と文化を育(はぐく)む、活力と交流の美しいまち」。
主要施策に▽行財政改革の推進▽農林商工業の振興▽自然環境の保全▽保健・医療の充実▽地域資源を生かした観光の振興竏窒ネどが盛り込まれる。
まちづくりのキーポイントとなるのは、地域自治区。
伊那市の地方自治法による地域自治区は、地域住民と行政の協働で、住民の意見を行政に反映させ、地域自治の推進を図るもの。市地域自治区条例を制定後、現市の旧町村単位7地区に設ける。
市地域自治区検討委員会の答申で、地域自治区に置く地域協議会の役割に、住民・諸団体などの意見を集約・調整し、住民と行政の協働によるまちづくりを推進することをうたい、計画段階から住民が参画することを挙げた。
説明会は7地区で開く予定だが、日程は未定。条例制定は早くて、新市誕生後の市議会6月定例会。準備を整え、10月ぐらいに立ち上げたいとする。
現在、西春近地区などに地域の課題解決などのために設けた任意の協議会組織があり、市総務課地域自治担当は、地域の実情に合わせた運営ができるよう「合併を機に、地域を見直し、地域でできることは主体的に取り組んでほしい」と話す。
一方、高遠町・長谷村の地域自治区は合併特例法に基づくもので、16年まで10年以内の期間で設置される。それぞれ常勤特別職の地域自治区長(総合支所長)を置き、その下に地域協議会を設ける。委員は公共的団体代表者、識見者ら15人以内で、その地域の重要な事項について、あらかじめ意見を聞くことになっている。
04年10月の合併協の住民意識調査(一般)の結果で、町村住民が心配する点として「区域が広くなり、きめ細かなサービスが受けにくくなる」「中心地域と周辺地域で格差が生じる」などが上位を占めた。
地域協議会では「その不安に対し、住民の声を届け、市政に反映できることが重点となる」(町)、「地域の振興を考え、提案していく」(村)と誇りある地域づくりの形を考える。
委員は新市長が委嘱するため、具体的な委員や運営方法などは煮詰まっていない段階。
町村とも、2月に地域自治区を含めて住民説明会を地区単位で開く予定。
00年に発足し、地域住民を巻き込みながら、帰化植物アレチウリ駆除大作戦をはじめ、三峰川みらいフォーラム、源流探検などの事業を展開する市民団体「三峰川みらい会議」。
織井秀夫代表は、住民と行政との協働のポイントを「地域の愛着心はもちろんだが、住民サイドから行政に投げかけることが地域づくりにつながる」と参加型の重要性を挙げる。住民サイドから提案することで、行政は住民ニーズを把握し、行動することができる。「ただ行政にお願いすればいいという考えでは、うまくいかない。川を一つ取ってみても、環境を享受するのも、危害を受けるのも、そこに住む住民。自分たちでできることは手を出す」と話す。
「合併してよかった」と思えるまちづくりへ。住民が新しいまちを作るという夢を持ち、知恵を出し合いながら新市発展につなげる。
■地域の一体感
通勤、通学、買い物、医療機関の利用など生活のさまざまな場面で結びつきを持っている。
合併協は昨年、新市誕生に向け、3市町村の住民同士の交流を図る「地域の魅力探訪ツアー」を企画。「新緑の中央アルプス周辺とつつじまつりツアー」「花の百名山!自然実感入笠ゃ間高原ハイキング」「南アルプスふるさと祭りと巫女淵紅葉満喫ツアー」など全10回(1回は台風のため中止)を組んだ。589人が参加。
アンケートから「自分の住んでいる近くでも、なかなか行けないところがあり、よかった」「もっと地域のことを勉強したい」「多くの人と知り合うことができた」などの感想が寄せられた。
「合併への気運が高まり、一定の成果はあった」と新市後も継続する予定。
また、新伊那市誕生を記念するイベントのアイデアを一般から募集した。市内外から99件の応募があり、1月中にも合併協幹事会で審査・選考して決定する。
内容は、中央アルプス・南アルプスを横断する駅伝・マラソンをはじめ、3市町村の魅力をみつめ直すかるた作り、映画の製作、物産展などバラエティーに富んだ。
開催期間は4月1日縲・7年3月31日。
選考後は、合併協議会だよりやホームページで発表する。 -
祝・伊那 - 木曽権兵衛峠道路2月開通
木曽側7市町村首長に聞く【下】06年2月、伊那と木曽を結ぶ権兵衛峠道路が開通する。木曽郡の6町村と、権兵衛トンネルの反対側出口がある塩尻市(旧楢川村)の首長、合計7人に聞いた。その2回目。
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祝・伊那 - 木曽権兵衛峠道路2月開通
木曽側7市町村首長に聞く【上】06年2月、伊那と木曽を結ぶ権兵衛峠道路が開通する。地図の上では境界を接しながら、峻厳な中央アルプスに隔てられ、何か遠い地域のように感じてきた木曽。そこに住む人々が、本年からすぐに行き来のできる隣人になる。
いったい、どんな町や村があり、どんな人が住んでいるのか?木曽郡の6町村と、権兵衛トンネルの反対側出口がある塩尻市(旧楢川村)の首長、合計7人に聞いた。 -
ブリで年取り
年の瀬が迫り、正月準備で買い物をする人の姿が目立つ。縁起がよいと年取りや正月に食べるブリ。本年は海水温が高いせいか、水揚げ量が少なく、価格は昨年より高いという。
ブリは成長段階に合わせてワカシ(体長20センチ)竏茶Cナダ(40センチ)竏茶純宴T(80センチ)竏茶uリ(1メートル以上)と呼び名が変わることから、出世魚とされる。
宮田村町三区の「スーパーこいち」は、天然もの、養殖もののブリを仕入れ、例年通りの数量を確保した。
天然ものは房総産=千葉県、越前産=福井県=。昨年に比べて価格は3割ほど高く、100グラム500円。
大きさは1尾の半分、切り身、刺し身などを用意しているが、希望に合わせて切ることもできる。
ブリは塩焼き、照り焼きなどの食べ方があるが、板がすを使い、砂糖と塩で味付けしたブリがおいしいという。
店内にある鮮魚販売の対面売り場には、数の子やタコなども豊富にそろっている。 -
年越し用のそば打ちに大忙し
大みそかを控え、そば店などは年越し用のそば打ちに追われている。
伊那市入舟の郷土食調達飲食店「亀」(湯川信男店主)には例年並みの500人前(1人前150グラム)の予約が入り、30日がピーク。
湯川店主が1人で打つ限界の量で、次から次へとこなす。
そば粉や、すり具合などを徹底的にこだわり、のど越しのよさを追求した自慢のそば。
そば粉に高遠町・長谷村産を使った「二八そば」で、1回につき4キロの生地を伸ばし、手際よく切り分ける。そばには、カツオとサバの削り節をミックスさせた自家製つゆを添える。
長崎県などへの発送は済み、注文のあった地元の住民には30、31日、引き渡す。
おいしいそばのゆで方は「沸騰した湯の中にそばを入れ、上がってきたら指し水をする。再度、上がったら湯から出し、水にさらす。そばをこまめにゆでること」がポイントという。 -
高校改革プラン(2)
第3通学区の高校改革推進委員会(池上昭雄委員長)は「箕輪工業の多部性・単位制への転換、上伊那農業の定時制廃止」とした上伊那案を委員会の決定事項とした。上伊那の場合、最もプランの影響を一番受ける可能性があるのは、定時制を望む一部の生徒たちになりそうだ。
第3推進委は、箕輪工業の多部性・単位制を充実することで、定時制の代替とすることを構想しているが、定時制関係者には「多部性・単位制は定時制の受け皿とはならない」とする声もある。
◇ ◇
現在の定時制は、生活のために働きながら学ぶ生徒が少なくなった一方、不登校経験者、中途退学者などが増加。上伊那農業定時制の過去5年をみても、40縲・0%が不登校経験者が占める。こうした生徒の増加に伴い、定時制に進学する生徒数も徐々に増加している。
クラス規模が小さい定時制の場合、人間関係の構築が苦手な生徒でも、比較的簡単にクラスになじむことができ、友達もつくりやすい。先生との距離感も近く家庭的。全日制生徒と一線を画していることも、学校に通いやすい環境を作り上げている。
多部性・単位制は、自身の関心に添ってカリキュラムを作成できるため、目的意識を持った学習を進めることができる。一方、クラス、ホームルームという枠がないため、人との関係づくりをするためにも、自主性が求められる。人間関係を築くことを苦手とする生徒らにとっては、人との関係が希薄化する懸念もある。午前部の生徒が午後部の授業を受けるなど、他部の講義を受講することを通して、3年間で卒業することも可能となるが、クラス規模が拡大し、不登校経験者との一線もなくなる。
◇ ◇
上伊那小委員会が提案した多部性・単位制に関する試案は、3年での卒業を望む意欲的な生徒にとっては有意義となる一方、定時制を望む生徒にとっては、本当に充実したものになるのか疑問が残る。
上伊那小委員会の試案は、3年で卒業する3修制を原則とした午前部(3学級)、午後部(1学級)、夜間部(1学級)からなる多部性を基本としいる。その上で(1)上伊那の工業事情に配慮して午前部の中に工業科を存続させること(2)午後部を従来定時制の受け皿とするため、少人数教育を維持すること(3)夜間部は社会人や外国籍生徒などの受け入れを中心とすること竏窒ネどを提案。
午後部は定時制生徒の受け皿として少人数教育を維持したい竏窒ニしたが、他部からの受講生を受け入れていけば、必然的にクラス規模は大きくなる。また、他部生徒と合同で受ける講義に、抵抗を示す生徒もいると考えられる。
他部間の生徒が重複しないクラス編成が実現できれば、こうした問題は解消される。しかし、午後部1学級、夜間部1学級とする上伊那試案では、各部ごと教室を開講することは想定していない。
◇ ◇
上伊那農業定時制は、箕輪工業の多部性・単位制に統合する形で廃止となる。
8月に上伊那農業定時制で実施したアンケートの結果、生徒の約8割が「現状の上伊那農業定時制に満足している」と回答した。その反面で、具体像の見えない多部性・単位制には強い不信感を抱いている。9月、同校生徒会は、統合に反対する決議文を示した。
プラン導入を目指す07年度に上伊那農業の定時制が廃止となれば、現在同校に通う生徒にも影響がでる。07年度の時点で同校を卒業していない生徒たちは、箕輪工業の多部制・単位制に移るなど、何らかの手段を選ばなくてはならないが、不信感が拭い去れない状況で移動を強いれば、学校へ通えなくなる生徒が出る危険性もある。
第3推進委は、上伊那農業定時制の廃止時期を07年度とすべきかどうかは、今後も検討を重ねることを決めた。しかし、最終判断を下すのは県教育委員会であり、その決断によっては、上伊那農業の定時制生徒らの進路を、大きく左右する。 -
高校改革プラン(2)
第3通学区の高校改革推進委員会(池上昭雄委員長)は「箕輪工業の多部性・単位制への転換、上伊那農業の定時制廃止」とした上伊那案を委員会の決定事項とした。上伊那の場合、最もプランの影響を一番受ける可能性があるのは、定時制を望む一部の生徒たちになりそうだ。
第3推進委は、箕輪工業の多部性・単位制を充実することで、定時制の代替とすることを構想しているが、定時制関係者には「多部性・単位制は定時制の受け皿とはならない」とする声もある。
◇ ◇
現在の定時制は、生活のために働きながら学ぶ生徒が少なくなった一方、不登校経験者、中途退学者などが増加。上伊那農業定時制の過去5年をみても、40縲・0%が不登校経験者が占める。こうした生徒の増加に伴い、定時制に進学する生徒数も徐々に増加している。
クラス規模が小さい定時制の場合、人間関係の構築が苦手な生徒でも、比較的簡単にクラスになじむことができ、友達もつくりやすい。先生との距離感も近く家庭的。全日制生徒と一線を画していることも、学校に通いやすい環境を作り上げている。
多部性・単位制は、自身の関心に添ってカリキュラムを作成できるため、目的意識を持った学習を進めることができる。一方、クラス、ホームルームという枠がないため、人との関係づくりをするためにも、自主性が求められる。人間関係を築くことを苦手とする生徒らにとっては、人との関係が希薄化する懸念もある。午前部の生徒が午後部の授業を受けるなど、他部の講義を受講することを通して、3年間で卒業することも可能となるが、クラス規模が拡大し、不登校経験者との一線もなくなる。
◇ ◇
上伊那小委員会が提案した多部性・単位制に関する試案は、3年での卒業を望む意欲的な生徒にとっては有意義となる一方、定時制を望む生徒にとっては、本当に充実したものになるのか疑問が残る。
上伊那小委員会の試案は、3年で卒業する3修制を原則とした午前部(3学級)、午後部(1学級)、夜間部(1学級)からなる多部性を基本としいる。その上で(1)上伊那の工業事情に配慮して午前部の中に工業科を存続させること(2)午後部を従来定時制の受け皿とするため、少人数教育を維持すること(3)夜間部は社会人や外国籍生徒などの受け入れを中心とすること竏窒ネどを提案。
午後部は定時制生徒の受け皿として少人数教育を維持したい竏窒ニしたが、他部からの受講生を受け入れていけば、必然的にクラス規模は大きくなる。また、他部生徒と合同で受ける講義に、抵抗を示す生徒もいると考えられる。
他部間の生徒が重複しないクラス編成が実現できれば、こうした問題は解消される。しかし、午後部1学級、夜間部1学級とする上伊那試案では、各部ごと教室を開講することは想定していない。
◇ ◇
上伊那農業定時制は、箕輪工業の多部性・単位制に統合する形で廃止となる。
8月に上伊那農業定時制で実施したアンケートの結果、生徒の約8割が「現状の上伊那農業定時制に満足している」と回答した。その反面で、具体像の見えない多部性・単位制には強い不信感を抱いている。9月、同校生徒会は、統合に反対する決議文を示した。
プラン導入を目指す07年度に上伊那農業の定時制が廃止となれば、現在同校に通う生徒にも影響がでる。07年度の時点で同校を卒業していない生徒たちは、箕輪工業の多部制・単位制に移るなど、何らかの手段を選ばなくてはならないが、不信感が拭い去れない状況で移動を強いれば、学校へ通えなくなる生徒が出る危険性もある。
第3推進委は、上伊那農業定時制の廃止時期を07年度とすべきかどうかは、今後も検討を重ねることを決めた。しかし、最終判断を下すのは県教育委員会であり、その決断によっては、上伊那農業の定時制生徒らの進路を、大きく左右する。 -
高校改革プラン(2)
第3通学区の高校改革推進委員会(池上昭雄委員長)は「箕輪工業の多部性・単位制への転換、上伊那農業の定時制廃止」とした上伊那案を委員会の決定事項とした。上伊那の場合、最もプランの影響を一番受ける可能性があるのは、定時制を望む一部の生徒たちになりそうだ。
第3推進委は、箕輪工業の多部性・単位制を充実することで、定時制の代替とすることを構想しているが、定時制関係者には「多部性・単位制は定時制の受け高校改革プラン(2)
皿とはならない」とする声もある。
◇ ◇
現在の定時制は、生活のために働きながら学ぶ生徒が少なくなった一方、不登校経験者、中途退学者などが増加。上伊那農業定時制の過去5年をみても、40縲・0%が不登校経験者が占める。こうした生徒の増加に伴い、定時制に進学する生徒数も徐々に増加している。
クラス規模が小さい定時制の場合、人間関係の構築が苦手な生徒でも、比較的簡単にクラスになじむことができ、友達もつくりやすい。先生との距離感も近く家庭的。全日制生徒と一線を画していることも、学校に通いやすい環境を作り上げている。
多部性・単位制は、自身の関心に添ってカリキュラムを作成できるため、目的意識を持った学習を進めることができる。一方、クラス、ホームルームという枠がないため、人との関係づくりをするためにも、自主性が求められる。人間関係を築くことを苦手とする生徒らにとっては、人との関係が希薄化する懸念もある。午前部の生徒が午後部の授業を受けるなど、他部の講義を受講することを通して、3年間で卒業することも可能となるが、クラス規模が拡大し、不登校経験者との一線もなくなる。
◇ ◇
上伊那小委員会が提案した多部性・単位制に関する試案は、3年での卒業を望む意欲的な生徒にとっては有意義となる一方、定時制を望む生徒にとっては、本当に充実したものになるのか疑問が残る。
上伊那小委員会の試案は、3年で卒業する3修制を原則とした午前部(3学級)、午後部(1学級)、夜間部(1学級)からなる多部性を基本としいる。その上で(1)上伊那の工業事情に配慮して午前部の中に工業科を存続させること(2)午後部を従来定時制の受け皿とするため、少人数教育を維持すること(3)夜間部は社会人や外国籍生徒などの受け入れを中心とすること竏窒ネどを提案。
午後部は定時制生徒の受け皿として少人数教育を維持したい竏窒ニしたが、他部からの受講生を受け入れていけば、必然的にクラス規模は大きくなる。また、他部生徒と合同で受ける講義に、抵抗を示す生徒もいると考えられる。
他部間の生徒が重複しないクラス編成が実現できれば、こうした問題は解消される。しかし、午後部1学級、夜間部1学級とする上伊那試案では、各部ごと教室を開講することは想定していない。
◇ ◇
上伊那農業定時制は、箕輪工業の多部性・単位制に統合する形で廃止となる。
8月に上伊那農業定時制で実施したアンケートの結果、生徒の約8割が「現状の上伊那農業定時制に満足している」と回答した。その反面で、具体像の見えない多部性・単位制には強い不信感を抱いている。9月、同校生徒会は、統合に反対する決議文を示した。
プラン導入を目指す07年度に上伊那農業の定時制が廃止となれば、現在同校に通う生徒にも影響がでる。07年度の時点で同校を卒業していない生徒たちは、箕輪工業の多部制・単位制に移るなど、何らかの手段を選ばなくてはならないが、不信感が拭い去れない状況で移動を強いれば、学校へ通えなくなる生徒が出る危険性もある。
第3推進委は、上伊那農業定時制の廃止時期を07年度とすべきかどうかは、今後も検討を重ねることを決めた。しかし、最終判断を下すのは県教育委員会であり、その決断によっては、上伊那農業の定時制生徒らの進路を、大きく左右する。 -
高校改革プラン(2)
第3通学区の高校改革推進委員会(池上昭雄委員長)は「箕輪工業の多部性・単位制への転換、上伊那農業の定時制廃止」とした上伊那案を委員会の決定事項とした。上伊那の場合、最もプランの影響を一番受ける可能性があるのは、定時制を望む一部の生徒たちになりそうだ。
第3推進委は、箕輪工業の多部性・単位制を充実することで、定時制の代替とすることを構想しているが、定時制関係者には「多部性・単位制は定時制の受け皿とはならない」とする声もある。
◇ ◇
現在の定時制は、生活のために働きながら学ぶ生徒が少なくなった一方、不登校経験者、中途退学者などが増加。上伊那農業定時制の過去5年をみても、40縲・0%が不登校経験者が占める。こうした生徒の増加に伴い、定時制に進学する生徒数も徐々に増加している。
クラス規模が小さい定時制の場合、人間関係の構築が苦手な生徒でも、比較的簡単にクラスになじむことができ、友達もつくりやすい。先生との距離感も近く家庭的。全日制生徒と一線を画していることも、学校に通いやすい環境を作り上げている。
多部性・単位制は、自身の関心に添ってカリキュラムを作成できるため、目的意識を持った学習を進めることができる。一方、クラス、ホームルームという枠がないため、人との関係づくりをするためにも、自主性が求められる。人間関係を築くことを苦手とする生徒らにとっては、人との関係が希薄化する懸念もある。午前部の生徒が午後部の授業を受けるなど、他部の講義を受講することを通して、3年間で卒業することも可能となるが、クラス規模が拡大し、不登校経験者との一線もなくなる。
◇ ◇
上伊那小委員会が提案した多部性・単位制に関する試案は、3年での卒業を望む意欲的な生徒にとっては有意義となる一方、定時制を望む生徒にとっては、本当に充実したものになるのか疑問が残る。
上伊那小委員会の試案は、3年で卒業する3修制を原則とした午前部(3学級)、午後部(1学級)、夜間部(1学級)からなる多部性を基本としいる。その上で(1)上伊那の工業事情に配慮して午前部の中に工業科を存続させること(2)午後部を従来定時制の受け皿とするため、少人数教育を維持すること(3)夜間部は社会人や外国籍生徒などの受け入れを中心とすること竏窒ネどを提案。
午後部は定時制生徒の受け皿として少人数教育を維持したい竏窒ニしたが、他部からの受講生を受け入れていけば、必然的にクラス規模は大きくなる。また、他部生徒と合同で受ける講義に、抵抗を示す生徒もいると考えられる。
他部間の生徒が重複しないクラス編成が実現できれば、こうした問題は解消される。しかし、午後部1学級、夜間部1学級とする上伊那試案では、各部ごと教室を開講することは想定していない。
◇ ◇
上伊那農業定時制は、箕輪工業の多部性・単位制に統合する形で廃止となる。
8月に上伊那農業定時制で実施したアンケートの結果、生徒の約8割が「現状の上伊那農業定時制に満足している」と回答した。その反面で、具体像の見えない多部性・単位制には強い不信感を抱いている。9月、同校生徒会は、統合に反対する決議文を示した。
プラン導入を目指す07年度に上伊那農業の定時制が廃止となれば、現在同校に通う生徒にも影響がでる。07年度の時点で同校を卒業していない生徒たちは、箕輪工業の多部制・単位制に移るなど、何らかの手段を選ばなくてはならないが、不信感が拭い去れない状況で移動を強いれば、学校へ通えなくなる生徒が出る危険性もある。
第3推進委は、上伊那農業定時制の廃止時期を07年度とすべきかどうかは、今後も検討を重ねることを決めた。しかし、最終判断を下すのは県教育委員会であり、その決断によっては、上伊那農業の定時制生徒らの進路を、大きく左右する。 -
高校改革プラン(2)
第3通学区の高校改革推進委員会(池上昭雄委員長)は「箕輪工業の多部性・単位制への転換、上伊那農業の定時制廃止」とした上伊那案を委員会の決定事項とした。上伊那の場合、最もプランの影響を一番受ける可能性があるのは、定時制を望む一部の生徒たちになりそうだ。
第3推進委は、箕輪工業の多部性・単位制を充実することで、定時制の代替とすることを構想しているが、定時制関係者には「多部性・単位制は定時制の受け皿とはならない」とする声もある。
◇ ◇
現在の定時制は、生活のために働きながら学ぶ生徒が少なくなった一方、不登校経験者、中途退学者などが増加。上伊那農業定時制の過去5年をみても、40縲・0%が不登校経験者が占める。こうした生徒の増加に伴い、定時制に進学する生徒数も徐々に増加している。
クラス規模が小さい定時制の場合、人間関係の構築が苦手な生徒でも、比較的簡単にクラスになじむことができ、友達もつくりやすい。先生との距離感も近く家庭的。全日制生徒と一線を画していることも、学校に通いやすい環境を作り上げている。
多部性・単位制は、自身の関心に添ってカリキュラムを作成できるため、目的意識を持った学習を進めることができる。一方、クラス、ホームルームという枠がないため、人との関係づくりをするためにも、自主性が求められる。人間関係を築くことを苦手とする生徒らにとっては、人との関係が希薄化する懸念もある。午前部の生徒が午後部の授業を受けるなど、他部の講義を受講することを通して、3年間で卒業することも可能となるが、クラス規模が拡大し、不登校経験者との一線もなくなる。
◇ ◇
上伊那小委員会が提案した多部性・単位制に関する試案は、3年での卒業を望む意欲的な生徒にとっては有意義となる一方、定時制を望む生徒にとっては、本当に充実したものになるのか疑問が残る。
上伊那小委員会の試案は、3年で卒業する3修制を原則とした午前部(3学級)、午後部(1学級)、夜間部(1学級)からなる多部性を基本としいる。その上で(1)上伊那の工業事情に配慮して午前部の中に工業科を存続させること(2)午後部を従来定時制の受け皿とするため、少人数教育を維持すること(3)夜間部は社会人や外国籍生徒などの受け入れを中心とすること竏窒ネどを提案。
午後部は定時制生徒の受け皿として少人数教育を維持したい竏窒ニしたが、他部からの受講生を受け入れていけば、必然的にクラス規模は大きくなる。また、他部生徒と合同で受ける講義に、抵抗を示す生徒もいると考えられる。
他部間の生徒が重複しないクラス編成が実現できれば、こうした問題は解消される。しかし、午後部1学級、夜間部1学級とする上伊那試案では、各部ごと教室を開講することは想定していない。
◇ ◇
上伊那農業定時制は、箕輪工業の多部性・単位制に統合する形で廃止となる。
8月に上伊那農業定時制で実施したアンケートの結果、生徒の約8割が「現状の上伊那農業定時制に満足している」と回答した。その反面で、具体像の見えない多部性・単位制には強い不信感を抱いている。9月、同校生徒会は、統合に反対する決議文を示した。
プラン導入を目指す07年度に上伊那農業の定時制が廃止となれば、現在同校に通う生徒にも影響がでる。07年度の時点で同校を卒業していない生徒たちは、箕輪工業の多部制・単位制に移るなど、何らかの手段を選ばなくてはならないが、不信感が拭い去れない状況で移動を強いれば、学校へ通えなくなる生徒が出る危険性もある。
第3推進委は、上伊那農業定時制の廃止時期を07年度とすべきかどうかは、今後も検討を重ねることを決めた。しかし、最終判断を下すのは県教育委員会であり、その決断によっては、上伊那農業の定時制生徒らの進路を、大きく左右する。 -
高校改革プラン(1)
9月、県教育委員会のたたき台では統廃合の対象外だった諏訪地域でも、削減1校とすることを決定した第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)は、そこから急速に具体的再編案の検討を進めてきた。当初は「全日制高校削減2校」を突きつけられた上伊那だったが、削減校数が1となり、廃止する箕輪工業への多部制・単位制設置が決定した今、全日制高校存続の願いは叶わなかったものの「地域に高校を残す」という意味で、得た意味は大きい。
しかし定時制高校については、多部制・単位制を箕工に設置する代わりに、箕輪工業、上伊那農業の両定時制が廃止される。
上伊那の場合、現在の定時制高校へ通う生徒らの受け皿となりえる制度を、多部制・単位制の中に充実させる必要があるが、定時制高校関係者や生徒には「多部制・単位制は定時制高校の代替にはならない」とする声もあり、こうした人たちの懸念材料を払拭できるよう、内容の充実が図られなければ、不登校経験のある生徒など、なんらかの問題を抱えた一部の生徒の、進路選択の幅を制限してしまう危険性もある。
◇ ◇
諏訪地域でも、削減1校とすることを決めた第3推進委は、地域の実情に配慮した案を作成するため、各地区の委員で構成する小委員会を編成。それぞれに対し、地域試案の提案を求めた。
試案を示すことに難色を示した下伊那や、地域の動揺が大きい諏訪地域に比べ上伊那は、比較的落ち着いて地域案を受け止めたといえる。
上伊那小委員会が提案したのは▼箕輪工業の全日制・定時制を廃止▼その上で同校を多部制・単位制に転換すること竏秩B同校への多部制・単位制設置に合わせて「上伊那農業定時制の廃止もやむをえず」という方向も示した。魅力ある高校づくりに配慮した結果であることを強調したが、他地域に比べ県教委案と一致する部分が多かった。
廃止・転換の方向性が示された箕輪工業関係者でさえ、比較的冷静に
上伊那案を受け止めたのは、多部性・単位制への転換が、全日制過程に近い高校を地域で存続させていくための唯一の手段だと認識したためだろう。
箕輪町長や箕輪工業PTA、同窓会でつくる「箕輪工業高校の未来を育てる会」(会長・平澤豊満箕輪町町長)の方向転換は、そんな思いを最もよく表している。
当初、未来を育てる会は、箕輪工業全日制の存続を求めて署名活動をしたり嘆願書提出をしてきた。しかし、上伊那小委員会は改めて地域案の中で同校の廃止と、多部制・単位制への転換を求めた。廃止の方向性が濃厚となる一方で、未来を育てる会は、多部性・単位制高校の研究会や視察を実施。その中で参加者たちは「多部性・単位制は限りなく全日制に近い学校にもなり得る」という認識を持つ。12月に開いた会合で、会として多部性・単位制への共通の認識を固め「県教委案をそのまま受け入れるのではなく、地域に即した魅力ある多部性・単位制にする」という条件付で、多部制・単位制の設置を積極的に求める姿勢へ方向転換した。地域に高校を残すことを一義的な目的とした決断だった。 -
高校改革プラン(1)
9月、県教育委員会のたたき台では統廃合の対象外だった諏訪地域でも、削減1校とすることを決定した第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)は、そこから急速に具体的再編案の検討を進めてきた。当初は「全日制高校削減2校」を突きつけられた上伊那だったが、削減校数が1となり、廃止する箕輪工業への多部制・単位制設置が決定した今、全日制高校存続の願いは叶わなかったものの「地域に高校を残す」という意味で、得た意味は大きい。
しかし定時制高校については、多部制・単位制を箕工に設置する代わりに、箕輪工業、上伊那農業の両定時制が廃止される。
上伊那の場合、現在の定時制高校へ通う生徒らの受け皿となりえる制度を、多部制・単位制の中に充実させる必要があるが、定時制高校関係者や生徒には「多部制・単位制は定時制高校の代替にはならない」とする声もあり、こうした人たちの懸念材料を払拭できるよう、内容の充実が図られなければ、不登校経験のある生徒など、なんらかの問題を抱えた一部の生徒の、進路選択の幅を制限してしまう危険性もある。
◇ ◇
諏訪地域でも、削減1校とすることを決めた第3推進委は、地域の実情に配慮した案を作成するため、各地区の委員で構成する小委員会を編成。それぞれに対し、地域試案の提案を求めた。
試案を示すことに難色を示した下伊那や、地域の動揺が大きい諏訪地域に比べ上伊那は、比較的落ち着いて地域案を受け止めたといえる。
上伊那小委員会が提案したのは▼箕輪工業の全日制・定時制を廃止▼その上で同校を多部制・単位制に転換すること竏秩B同校への多部制・単位制設置に合わせて「上伊那農業定時制の廃止もやむをえず」という方向も示した。魅力ある高校づくりに配慮した結果であることを強調したが、他地域に比べ県教委案と一致する部分が多かった。
廃止・転換の方向性が示された箕輪工業関係者でさえ、比較的冷静に
上伊那案を受け止めたのは、多部性・単位制への転換が、全日制過程に近い高校を地域で存続させていくための唯一の手段だと認識したためだろう。
箕輪町長や箕輪工業PTA、同窓会でつくる「箕輪工業高校の未来を育てる会」(会長・平澤豊満箕輪町町長)の方向転換は、そんな思いを最もよく表している。
当初、未来を育てる会は、箕輪工業全日制の存続を求めて署名活動をしたり嘆願書提出をしてきた。しかし、上伊那小委員会は改めて地域案の中で同校の廃止と、多部制・単位制への転換を求めた。廃止の方向性が濃厚となる一方で、未来を育てる会は、多部性・単位制高校の研究会や視察を実施。その中で参加者たちは「多部性・単位制は限りなく全日制に近い学校にもなり得る」という認識を持つ。12月に開いた会合で、会として多部性・単位制への共通の認識を固め「県教委案をそのまま受け入れるのではなく、地域に即した魅力ある多部性・単位制にする」という条件付で、多部制・単位制の設置を積極的に求める姿勢へ方向転換した。地域に高校を残すことを一義的な目的とした決断だった。 -
新谷選手、トリノへ勝負
トリノ五輪の代表選考会を兼ねたスピードスケートの第32回全日本スプリント選手権初日は27日、長野市のエムウェーブであり、女子500メートルで宮田村出身の新谷志保美(竹村製作所、伊那北高竏鋳}波大出)が39秒01で4位、1000メートルは1分18秒90で5位に入った。両種目とも残る代表枠は3つ。新谷は当落選上で、28日の2レースに代表の座をかける。
その他の上伊那関係選手も健闘。加治木彩(八幡屋礒五郎、赤穂中竏駐穴C大三高出)が1000メートルで7位、500メートルで小平奈緒(信州大、伊那西高出)が8位、武井陽子(日体大、同)は16位。
「トップスピードに思うようにのれない」。レースを終えた新谷は、いつもと同じ冷静な口調で振り返った。
500メートルは岡崎朋美(富士急)1000メートルは外ノ池亜紀(アルピコ)と同組。序盤は競り合ったが、後半伸び悩んだ。長年ライバル関係にある2人との同走。「意識してしまったことも確か。途中までは良い方向に、その意識が持っていけたと思ったんだけど」。
500メートルは岡崎が制し、3位に大菅小百合(日本電産サンキョー)が入賞。そのため5位だった渡辺ゆかり(富士急)と、最後の代表のいすを争う様相となってきた。
1000メートルは既に代表内定の吉井小百合(日本電産サンキョー)が制し、岡崎、田畑真紀(富士急)、外ノ池と続いた。代表になるにはタイムも条件になりそう。
「もうあとがない。しっかり滑らなければ」。自分に言い聞かせるように話した。 -
来年1月にSO竏鱈ABライブ
邦楽バンド「SO竏鱈AB(ソーラボ)」は06年1月8日午後6時半から、伊那市生涯学習センター6階ホールでライブを開く。本番に向け、練習は最終段階に入った。
ソーラボは伊那市を中心に尺八、箏(こと)、十七弦、ギター、パーカッションの奏者5人のグループ。新春ライブは3年目を迎え、今回は「和」と「洋」をコラボレートした構成で、自分たちだけのサウンドにこだわった11曲を用意している。
曲目は、1月のライブを収録し、CD発表したオリジナル曲「風来」「朝霧」「月の贈り物」のほか、5つの楽器がからむ「春の海」ソーラボバージョン、和楽器を取り入れたブルース、「チューリップ」を明るく、楽しくアレンジした最新作「SA・I・TA」など。
ギターの毛涯伸さん(44)=長野市=は「ステージはロック調。和を崩した形だが、改めて古典の良さを感じた。正月くらいパァといくかという感じで、楽しんでほしい」と話している。
入場料は一般1千円、高校生以下500円、未就学児無料、全席自由。
チケットの予約・問い合わせは、市生涯学習センター(TEL78・5801)または毛涯さん(TEL090・3558・6461)へ。 -
高校改革プラン推進委員会(13)
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)が26日、伊那市の伊那商工会館であり、上伊那、下伊那の小委員会が提出していた試案を、委員会の決定事項として確認した。
この日委員会に対して地域住民が意見陳述した諏訪地域については、削減案の白紙撤回などを求める声が依然として強かった。そのため、できる限り時間をかけて地域の意向を聞き、合意形成を図るため、試案の決定を見送った。
▼箕輪工業の全日制・定時制を廃止し、多部制・単位制を設置すること▼上伊那農業高校の定時制を箕工の多部制・単位制へ統合すること竏窒トした上伊那の小坂樫男伊那市長は「案は学校関係者とも話し合いながら検討してきた。箕工の多部制・単位制に、定時制高校のようなアットホームなものを残せばいいと提案した」と説明。
多部制・単位制が定時制の代替となりえるのかを危惧(きぐ)し「少なくとも、本当に定時制高校の受け皿になりえるのかわかるまでは上農定時制を存続させるべき」と訴える委員もいた。
そのため、プランを導入する07年度を予定していた上農定時制の廃止時期については、今後の検討の中で判断することとなった。
下伊那案についても「飯田工業と飯田長姫の統合」という骨子は決まった。
下伊那が設置を見送った総合学科は「進学校にシフトした総合学科を諏訪に設置しては」と提案する声もあった。
最終案の提出は2月初旬を目指すが、諏訪地域での合意形成の成り行きによっては、延期する可能性もある。 -
記者室
今年も数え日。新市の名称でこけた伊南3市町村合併論議で始まり、皆が「単独自立で頑張るんだ」と力んで年末を迎えた▼建設、マンション、ホテル業界を揺るがし、上伊那でも影響大だった姉歯事件。広島や栃木で発生した女児殺害事件はどこで起きても不思議でなく、子供と保護者を深刻な不安地獄に陥れた。春日平の有害自販機、最初は2棟4台だったが今は4棟8台に。地方も都会も区別なく悪い環境は増殖し、連鎖する。恐ろしくも異常な年、05年もまもなく幕引き▼年が改まることはいいことだ。大げさに言えば、社会全体がリセットするチャンス。悪い連鎖を断ち切り、小さくても新しい希望の火をさがし、燃え立たせる節目。だから「おめでとう」なんだ(大口記者)
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きょう冬至
22日は二十四節気の一つ「冬至」で、夜が最も長くなる日。無病息災を祈ってカボチャを食べたり、ゆず湯に入ったりする風習がある。
伊那市のニシザワショッパーズ通り町店は「冬至」に合わせ、出入り口付近にカボチャとユズを並べて売り込み。
買い物客は「もう冬至なんだ。煮物にして食べようかね」と手に取っていた。
冬至ウナギもそろえているという。
飯田測候所によると、22日の日の出は午前6時55分、日の入りは午後4時40分。来年1月16日までの長期予報は平年に比べて晴れの日が多く、気温は低め。 -
【記者室】食の安全
米、野菜、花、果樹など農産物のブランド化を確立し、商品価値を高めて農業経営の安定を図ろうと各地域で取り組みがされている▼食の「安心・安全」への関心が高まっている中、食品卸がオーストラリア産を長野県産と牛肉表示を偽装。「牛海綿状脳症(BSE)があってから、原産地を見て買うようになった」という女性は「国産は大丈夫と思っていただけに、何を信じたらいいのか」と不安を感じた様子▼牛肉の国産と輸入ものは脂肪分が違うため、見てすぐわかるそうだ。伊那市内のある精肉店は「客の前で、説明しながら切るので客も知識がある。そんな会話がない店で買っていると、客も分からないでしょう」と話した。自分で見極める力がないことに気づく。(湯沢記者)
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牛肉の表示偽装 管理体制強化の必要性
丸水長野県水畜産事業部伊那営業所が扱った牛肉の表示が一部、事実と異なっていた問題で、年末年始を控えた時期だけに、小売店は「客が肉を敬遠するのではないか」と売り上げへの影響を心配する。
県農政部によると、農水省の抜き打ち検査から、店頭で買った肉をDNA鑑定したところ、山梨県産を長野県産と表示したことが分かった。そこで、国・県が営業所の伝票を調べていくうちに、出荷と入荷の数量に違いがあり、オーストラリア産を長野県産と表示していたことを突き止めた。
12月上・中旬の調査で、昨年12月中旬から営業所が卸した牛肉573キロのうち516キロが偽装だったと確認。営業所の聞き取りで、山梨県産は入力ミス、オーストラリア産については脂身の多さを嫌って不適正表示をしたという。商品は9日に回収、または表示修正した。
調査は継続中で、今後、本社や営業所の立ち入り検査をしていく。
信州牛は、信州農産物のブランド確立を進めているものの一つで、県ではさらに卸や小売店などを対象にした研修会、監視体制を強化していく必要があるとしている。
丸水長野県水は15日、責任の大きさを感じて伊那営業所を閉鎖。丸水全体で、納品先などを回って説明している。
伊那営業所はパートを含め3人体制で、仕入れ、加工、納入までを副長が仕切っていたため、チェックができなかった。管理体制に問題があったとし、同じような問題が起きない体制を整える。
市内で買い物をしていた女性は「牛海綿状脳症(BSE)があってから、原産地を見て買うようになった。国産は大丈夫と思っていただけに、何を信じたらいいのか」、豚肉を買った男性は「良心に恥じる行為」と戸惑いや憤りを見せた。
伊那市のある精肉店は「国産と輸入は脂肪分が違うので見てすぐわかる。うちは客の前で、説明しながら切るので客も知識がある。そんな会話がない店で買っていると、客も分からないでしょう」と話した。
郡内のあるスーパーでは取引先を尋ねる客が数人いたそうだ。 -
牛肉表示を偽装
丸水長野県水畜産事業部伊那営業所は、原産地オーストラリア産、山梨県産の牛肉をいずれも長野県産と表示し、上伊那地方の小売店に供給した。県は16日、「農林物資の規格化及び品質表示を適正化に関する法律」に抵触する事実を確認。今後、同社の責任者から事情を聞き、早急に必要な指導をする。
不適正表示の商品は9日に回収、または表示の修正をした。
表示は国の調査で疑問があったため、8縲・3日の4日間、上伊那地方事務所が伊那営業所を調査してわかった。 -
R361沿線の屋外広告物禁止地域の指定
国道361号沿線の屋外広告物禁止地域の指定について、伊那市・南箕輪村は近く、県に意見書を提出する。施行は来年2月上旬を予定。
指定は権兵衛トンネル開通で、看板やはり紙、広告塔など屋外広告物の乱立が予想されることから、景観を保全するもの。禁止地域はトンネル東坑口から伊那市川北までの延長約7キロ、両側100メートル。
土地や建物の権利者は203人(伊那市分)で、そのうち73%の同意を得ている。既存の屋外広告物は5事業者23件あるが、指定のあった日から3年以内に撤去することで、理解を得た。
14日、伊那市議会経済建設委員会で報告があった。