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二胡の音色 震災被災地へ
諏訪市を中心に中南信地域で中国の伝統的な弦楽器、二胡の教室を開いている劉鉄鋼さんと生徒有志は、10月に東日本大震災の被災地宮城県石巻市でボランティアコンサートを開きます。 7月26日、ボランティアコンサートに向けた練習がスタートしていて、月にほぼ2回のペースで当日に向け仕上げていきます。 教室を指導しているのは、中国ハルピン出身の二胡奏者、劉鉄鋼さん。 生徒のひとり、山田寿子(としこ)さんが、震災で父親を亡くしたことを知り、2013年に石巻で初めてコンサートを開きました。 東日本大震災発災から5年が経過し、風化が進む中で、被災地の人たちを忘れないよう、疲れた心を癒してもらおうと3年ぶりのコンサートを計画しました。 ボランティアコンサートには、諏訪や伊那、飯田の教室で学ぶ生徒の有志40人が参加することになっています。 現地では、2日間にわたり小学校や高齢者の福祉施設でコンサートを行う計画です。 コンサートは、10月2日と3日に行われます。 参加者たちは、現地の復興の様子も見てくる計画です。
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伊那市の幼稚園利用者負担額 来年度から1割程度減
伊那市子ども・子育て審議会は、白鳥孝市長から諮問されていた幼稚園の利用者負担金について、来年度から1割程度引き下げるとした内容に差支えないとする答申を18日しました。 この日は、伊那市子ども子育て審議会の丸山毅一委員長と大久保照子委員が伊那市役所を訪れ、白鳥市長に答申書を手渡しました。 答申では、伊那市の幼稚園の利用者負担金を、国の制度改正に伴い来年度から1割程度引き下げるとしています。 負担金額は所得に応じて設定し、目安として一番人数の多い階層では26年度の負担額2万483円から1,983円減額となります。 附帯意見では「保護者負担の軽減のため、階層を細分化すべきである」としています。 白鳥市長は「子ども達の教育のために慎重な審議をしていただいた」と答申を尊重する考えを示しました。 伊那市では、保護者を対象に10月頃説明会を開き、12月議会に条例案として提出し、来年度から新しい条例を施行する計画です。
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伊那市の中心市街地バラまちフェスタ 写真コンテスト表彰式
伊那市中心商店街をバラで飾る地域活性化イベント、バラまちフェスタの写真コンテストで、伊那市日影の蜷川靖子さんの作品が最優秀賞を受賞しました。 最優秀賞を受賞したのは伊那市日影の蜷川 靖子さんの作品「伊那北駅前のバラ園」です。 満開のバラのトンネルの向こう側に街並みを写した作品で、ビルなどの構造物とバラがマッチしていると評価されました。 20日、タウンステーション伊那まちで、表彰式が行われ入賞者にフェスティバル実行委員会から表彰状が贈られました。 写真コンテストは、バラのある街並みを記録として残し、PRにつなげようと3年ぶりに行われたもので、今回は15人から30点の応募がありました。 入賞作品は、8月31日まで、伊那市通り町のタウンステーション伊那まちに展示されています。
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高齢者世帯75%が買い物週1回以下
伊那市社会福祉協議会が、市内の農村部の高齢者世帯に行った買い物環境に関するアンケート結果がまとまりました。 それによると、全体の75%が買い物は週に1回、またはそれ以下であることがわかりました。 20日は、伊那市役所で、伊那市の職員や市議会議員、商店主などが参加して、報告会が開かれ、高齢者を対象に行った買い物に関するアンケート結果が報告されました。 アンケートは、今年、4月から6月にかけて、市内で高齢者世帯率が30%を超える富県、手良、西箕輪、高遠町、長谷地区の65歳以上の高齢者のみ世帯に対し、社協の職員が聞き取りを行い、84世帯から回答を得ました。 免許がない割合は、男性が11%、女性が71.2%で、女性のほうが買い物弱者になりやすい傾向が出ています。 また、買い物の頻度は、42.9%が週に1回程度、32.1%が、それ以下で、全体の75%が、週に1回以下でした。 特に、運転免許を持たない高齢者の独り暮らしの女性が、買い物頻度が少ない傾向が見られました。 普段買い物をしている93.6%が5キロ以上離れたスーパーで買い物をしていて、71.4%が移動手段として家族の送迎を含め自動車を利用していました。 報告会では、伊那市社協が先進地視察で訪れた、沖縄県での取り組みが紹介されました。 沖縄では、地域で出資し、経営する共同売店の取り組みがあります。 共同売店では、購買機能だけでなく地域の人々が集う拠点としての複合的な機能が見直されているということです。 報告会では、参加者同士の意見交換も行われました。 出張して移動販売を行っている中心市街地の商店主のグループ「伊那まちの再生やるじゃん会」からは、行政のサポートを求める声も上がっていました。 伊那市社協では、買い物弱者対策は、伊那市に担当課を置き、複合的に取り組んでいく必要を指摘しています。 伊那市社協では、今後もこうした話し合いの場を持ちながら、買い物弱者支援の取り組みを広げていきたいとしています。
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高遠高校の生徒が乳児だっこ体験
伊那市の高遠高校福祉コースの2年生は、授業の一環で、20日乳児の抱っこ体験をしました。 この日は、高遠町保健センターで、6か月児健診があり、抱っこ体験はそれに合わせて行われました。 生徒たちは、お母さんたちからアドバイスを受けながら、赤ちゃんを抱っこしていました。 高遠高校福祉コースには「子どもの発達と保育」の科目があります。科目のなかで保育園実習などがあり、抱っこ体験もその一環です。 福祉コースには25人の生徒がいて、そのうち9人が体験を行いました。 中には、男子生徒に抱かれて泣き出してしまう赤ちゃんもいました。 福祉コースでは、10月にも、保育園実習を予定していて、子どもの成長などについて学ぶということです。
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車いすも安全に 歩道の改修工事始まる
車いすが安全に通行できるようにするため、歩道の縁石に切り込みを入れる工事が伊那市荒井で、19日から始まりました。 伊那市荒井の合同庁舎西交差点です。 車イスがスムーズに通過できるよう、歩道の縁石を削り段差をなくす作業が行われています。 先月、県の職員などが、実際に車いすに乗り歩道の確認を行いました。 案内したのは荒井に住む市川直哉さんです。市川さんは、買い物などで日常的に通行していて危険を感じていました。 市川さんは、「こうした取り組みを市内全域に広げてもらえれば、車いす利用者以外でも助かる人が大勢いると思う」と話していました。 伊那建設事務所では、7月の現地調査を踏まえ、きのうから歩道の工事を始めました。8月末まで、合同庁舎西交差点から伊那市駅前交差点までの7か所の歩道の改修工事を行う事にしています。
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大人の自覚 伊那市成人式
伊那市の8つの地区で15日、お盆成人式が行われ743人が決意を新たにし門出を祝いました。 東春近公民館ではおよそ60人が成人式に出席しました。 式では、子どもの時の思い出の品や二十歳の自分にあてた手紙が入ったタイムカプセルが開けられました。 新成人たちは10歳のときに書いた自分の手紙に感激していました。 伊那市の成人式は高遠町、長谷地域を除く伊那地域8つの地区ごとに行われました。 式の中で新成人代表の伊藤駿平さんは「大人としての自覚を新たに社会の一員として貢献していきたい」とあいさつしました。 新たに成人となったのは平成6年4月2日から平成7年4月1日までに生まれた男性361人、女性382人、合わせて743人です。
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市民と市議会 初の意見交換会
伊那市議会と市民の初めての意見交換会が18日伊那市のいなっせでスタートしました。 意見交換会は、平成24年4月に施行された議会基本条例に基づき21日までに市内3地区で開催されます。 初日となった昨夜は、およそ100人が参加し市議会の3つの常任委員会ごとに定めたテーマに分かれ、現状の課題や解決策などついて意見を交わしました。 このうち、経済建設委員会は「あなたが考える地方創生」をテーマに農業、商業、観光の分野ごとワークショップ形式で意見を出し合いました。 農家からは、「定年を迎えた人達を期間雇用できる仕組みを作る事で、会社務めしていた人でも農業に入りやすく、農家としても労働力確保につながる」といった意見が出されていました。 VTR 商業や観光の関係者からは「女性の起業支援」や「メディアを活用した積極的なPR」の必要性の声も上がっていました。 会場ではこの他に、総務委員会が「伊那市の将来像について」、社会委員会が「子育て支援について」をテーマに意見交換を行いました。 市議会では、出された意見について、それぞれの委員会で議論し、政策提案につなげていくと共に、ホームページや冊子にまとめ公開していく事にしています。
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中村さんちぎり絵教室 旧井澤家住宅で作品展
中村早恵子御園教室の和紙を使ったちぎり絵作品展が20日から伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれます。 19日は生徒達が準備を行い、伊那市御園の教室に通う10人の近作36点が展示されました。 中村さんの教室では、和紙を使いちぎり絵を製作しています。 和紙は剥いだり、ちぎったりして張り合わせる事で色の濃淡を際立たせる事ができ、立体的に表現できるという事です。 中村さんは「作者それぞれの味わいを感じて欲しい」と話していました。 中村早恵子御園教室の作品展は、20日から24日まで伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれます。
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夏の夜 ふるさと歩行者天国賑わう
15日夜JR伊那市駅前から伊那北駅前までの県道でふるさと歩行者天国が行われ家族連れなどで賑わいました。 これは中心商店街の店主らでつくる実行委員会がふるさとでの思い出づくりをしてもらおうと行ったものです。 交通規制がかかった県道では屋台が並んだほか輪投げやヨーヨー釣りなど夏祭りの雰囲気を演出するイベントが行われていました。 また、たかずやの里の子どもたちによる太鼓演奏が披露され会場を盛り上げていました。 この日は浴衣姿の子どもたちなどが集まり夏の夜を楽しんでいました。
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上伊那の小中学校で2学期スタート
長い夏休みも終わり上伊那の小中学校で2学期の始業式が18日行われ新学期がスタートしました。 このうち伊那市の伊那東小学校の子ども達は20日間の夏休みを終え、休み中の工作などを抱えて登校していました。 日焼けした全校児童646人が体育館に集まり2学期の始業式が行われました。 はじめに、代表児童5人が「苦手な算数を頑張りたい」「運動会に向けなわとびを頑張りたい」などと2学期の目標を発表していました。 小林克彦校長は「一年間で一番長い学期。2学期の目標をたて、それに向かって頑張りましょう」と呼びかけていました。 式の後、子どもたちはそれぞれの教室に戻り休み中の工作を見せあったり思い出を発表していました。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内の小中学校合わせて9校で18日、始業式が行われました。 19日は、18の小中学校で始業式が行われます。
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731部隊元隊員が証言
伊那文化会館で15日と16日に平和のための信州・戦争展が開かれ旧満州で人体実験を行った731部隊に所属していた元隊員がその体験を語りました。 伊那市在住の北原忠義さんは1945年昭和20年、14歳の時に731部隊に入隊しました。 部隊はペストやコレラなどを使った細菌兵器について研究していてその際外国人捕虜を人体実験に使っていたとされています。 北原さんは「捕虜は人ではなく実験材料として扱われていた。また証拠隠滅のため施設を破壊するよう命令が下されたときは多くの捕虜が殺された。」と話していました。 戦争展ではほかに原爆や軍事教育、朝鮮人強制労働などに関するパネルが展示されていました。 伊那ケーブルテレビではこの戦争展の模様を9月7日から放送します。
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戦時中の資料に残る生活の記録
戦時中のグラフ誌や書籍など、銃後の人々の生活に関する資料が並ぶ展示会「戦時中の資料に残る生活の記録」が伊那市創造館で開かれています。 会場には、戦時中に発行されたポスターや書籍、教科書など58点が展示されています。 中には、金属不足のために50銭硬貨の代わりに発行された50銭札もあります。 創造館では、毎年8月に戦争に関する展示を企画していて、今年で4回目です。 今回は日中戦争から太平洋戦争中の一般国民、いわゆる「銃後」の人々の生活に焦点を当て、ています。 戦時中に発行された書籍のコーナーでは、実際に手に取って本を読むこともできます。 創造館では、「当時の生活がどのようなものだったか知ってほしい」と話していました。 創造館の特別展「戦時中の資料に残る生活の記録」は9月14日まで開かれています。
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新体操クラブと写真クラブ 優勝報告会
伊那西高校で10日、全国高校総合体育大会と全国高校総合文化祭で日本一となった新体操クラブと写真クラブの優勝報告会が開かれました。 報告会では新体操クラブと写真クラブのメンバーが壇上に立ち全校生徒およそ500人の前で喜びや感謝の気持ちを伝えました。 新体操クラブは今月6日から大阪市で行われた全国高校総体女子団体で県勢初優勝を果たしたほか個人総合でも猪又涼子さんが初優勝しました。 全国高校総合文化祭では写真クラブの森川未稀さんが最優秀賞、平澤真波さんが奨励賞を受賞しました。 最優秀賞となった森川さんの作品は女性の顔に水がかかる瞬間を撮影したものです。 報告会では全校生徒が校歌を歌い日本一となった新体操クラブと写真クラブのメンバーを祝福していました。
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上農伝統盆花市30分で完売
上伊那農業高校伝統の盆花市が12日伊那市のいなっせ北側などで開かれ会場は行列ができる賑わいとなりました。 いなっせ北側の会場には、販売開始の9時前から100人以上が並びました。 生徒の掛け声と共に販売が始まると、集まった人たちは盆花を買い求めていました。 上農の盆花市は今回で63回を数える伝統行事です。 いなっせ北側と伊那北駅前の2か所で開かれ、合わせて500束用意されました。 一束500円で、上農で育てたアスターや小菊、カーネーション等7種類が入っています。 今年は猛暑の影響も心配されましたが、上々の出来だという事です。 一人1束まで購入でき中には購入後再び列に並ぶ人の姿も見られました。 今年は、販売開始から30分後に完売となりました。
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戦後を語り継ぐ公開シンポジウム
太平洋戦争の終戦から今年で70年。 戦争の悲惨さを後世に伝え平和について考える「語り継ぐ戦争公開シンポジウム」が伊那市のいなっせで11日、開かれました。 シンポジウムは、戦後70年の節目に「戦争とは何か、平和とは何か」を改めて考える機会にしてもらおうと伊那ケーブルテレビが開いたものです。 初めに、戦争体験者の証言から作詞作曲し伝える活動を続けている長野市出身のシンガーソングライターの清水まなぶさんがミニコンサートを行いました。 2007年に祖父の戦争体験を歌にした「回想」を歌いました。 この後、研究者や教育者たちによるパネルディスカッションが行われました。 パネリストは17歳で広島の海軍兵学校に入り原爆投下を目の当たりにした三澤和人さん。 高遠小学校教諭で戦後60年の企画展では県内の学童疎開の状況や戦争遺構について調査を行った田村栄作さん。 箕輪進修高校3年生で上伊那高校生平和ゼミナール代表として今年、広島で開かれた全国高校生平和集会に出席した西村太一さん。 そしてコンサートに続き清水さんもパネリストとして参加しました。 コーディネーターは、前の伊那図書館長で現在は、県立長野図書館長の平賀研也さんが務めました。 それぞれの立場から戦争や平和についての想いを話しました。 三澤さんは「戦争は絶対やってはいけないだけでなく、戦争をどうやったら抑止できるか、これからの若い人たちに考えてもらいたい」 田村さんは「戦争の話を何度でも聞くことによって新しい発見もでてくる」 西村さんは「戦争体験をした人たちの話を聞きつつ、自分たちはスマートフォンなど調べるものはいくらでもある。それを利用してみんなで議論できたらいい」 清水さんは「意外と暗い話は目が向きづらい。曲にすることによって伝わりやすくなっている」とそれぞれ話していました。 平賀さんは「証言などの記憶を記録し次の世代に受け渡していくことが大切」とまとめました。 この模様は、15日の午前11時からご覧のチャンネルで放送します。
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あこがれ先生プロジェクト伊那で開催
学校の教員について理解を深め応援しようというイベント「あこがれ先生プロジェクト」が伊那市の伊那文化会館で9日、行われました。 あこがれ先生プロジェクトは教員たちが自らの原点を見つめ直すことや学校をみんなで元気にしようと2008年から三重県で始まりました。 長野県での開催は3回目で、伊那市では初めてです。 9日は、現役の教員や子どもを持つ親などおよそ350人が訪れました。 第一部では、このプロジェクトの発起人でもあり、全国で講演活動をしている飲食店経営者の中村文昭さんが講演しました。 中村さんは便利な世の中になっていると話し「親や先生がもっと子どもと真剣に関わって欲しい」と呼びかけていました。 実行委員長の半澤ゆかりさんはイベントを通し「学校や先生を応援する人が増えれば嬉しい。長野から全国に発信していきたい」と話していました。
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伊那市50年の森林ビジョン策定委員会 現地視察
50年先を見据えた伊那市の森林や市民との関わり方を検討する「伊那市50年の森林(もり)ビジョン策定委員会」は、現状を把握するための現地視察を11日に行いました。 この日は委員21人が伊那市長谷の鹿嶺高原を視察しました。 伊那市50年の森林(もり)ビジョン策定委員会は、50年先の森や市民との関わり方について検討を行っています。 今日視察した鹿嶺高原では、友好提携を結んでいる新宿区と環境保全に関する協定を締結し、森林整備を行っています。 この森林整備により新宿区の二酸化炭素排出量を相殺する「カーボンオフセット」を実施しています。 委員は、整備の状況や植物の生息状況などを確認していました。 次回の委員会は10月に開かれる予定で、「生物多様性と自然環境の保全と向上」や「山地保全と水資源保全の機能向上」などそれぞれ目標テーマが決められた6つの専門部会から示される理念や具体的な目標などについて議論する予定です。 12月にはパブリックコメントを募り、来年3月にビジョン策定を行う予定です。
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長野県の遺跡発掘2015
県内の遺跡から発掘された土器や石器などが並ぶ「長野県の遺跡発掘2015」が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。 会場には、県内15の遺跡から発掘された土器や石器などおよそ385点が並んでいます。 この展示会は、多くの人に信州の歴史を身近に感じてもらおうと県立歴史館や県埋蔵文化財センター、伊那文化会館などが開いているもので、伊那文化会館での開催は今年で12年目です。 平成24年に箕輪中学校の体育館を改築する時に敷地となっている中山遺跡から発掘された土器や土鈴です。
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西駒登山道 横山ルート復活
伊那市横山から西駒ヶ岳への登山道、横山ルートが住民有志らの手によりおよそ15年ぶりに復活しました。 9日は、横山の有志でつくる「横山維者舎(よこやまいじゃや)」のメンバー14人が、桂小場ルートの分岐点から横山の登山道入り口までの5キロを下り安全の確認をしました。 横山ルートは、平成10年頃まで登山道や山仕事の作業道として利用されてきました。 しかし、ここ15年余りは作業で山へ入る人や登山者の減少もあり、倒木や笹がしげり荒れた状態となっていました。 会では、もう一度地域の山を見直してもらう機会にしようと国や市の補助を受け登山道として整備を行う事にしました。 草刈りや倒木の撤去など、今回を含め3回作業を行い、集落から桂小場ルートの分岐点までの横山ルート5キロが復活しました。 会では今後も登山道維持の為、毎年、整備を行なっていくとしています。
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あす公開シンポジウム
伊那ケーブルテレビはあす、伊那市のいなっせで語り継ぐ戦争公開シンポジウムを開催します。 戦後70年の節目の年に戦争とは何か平和とは何かを考えます。 10日はシンポジウムを前に会場づくりが行われました。 シンポジウムは3部構成でまず戦争体験者の証言を歌を通して伝える活動を行っているシンガーソングライター清水まなぶさんのコンサートが行われます。 続いて伊那ケーブルテレビが2008年から収録している「戦争体験をきく」の中から証言をピックアップしてまとめたVTRを上映します。 最後に研究者、教育者、高校生、そして清水さんを交えたパネルディスカッションが行われます。 パネリストは17歳で広島の海軍兵学校に入学し原爆投下を目の当たりにした戦争研究者の三澤和人さん。 高遠小学校教諭で戦後60年の企画展では県内の学童疎開の状況や戦争遺構について調査を行った田村栄作さん。 箕輪進修高校3年生で上伊那高校生平和ゼミナール代表生徒として今年の全国高校生平和集会に出席した西村太一さん。 そしてコンサートに続き清水さんもパネリストとして参加します。 またコーディネーターは県立長野図書館長の平賀研也さんが務めます。 語り継ぐ戦争公開シンポジウムはあす11日火曜日午後1時半開演。 場所は伊那市のいなっせ6階ホールです。 シンポジウムの模様は15日午前11時から放送します。
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富県小学校子供自転車クラブを自転車指導員に認定
伊那市の富県小学校子供自転車クラブのメンバーは27日、交通ルールなどを指導する交通安全子供自転車指導員に認定されました。 27日は富県小学校で伝達式が行われ指導員に認定された子供自転車クラブ員18人に指導員証が贈られました。 これは安全な乗り方や交通ルールを学んでいるクラブ員にその知識を学校全体に伝えてもらおうと行われたものです。 クラブ員は今月4日に松本市で開かれた子供自転車長野県大会に出場し3位となりました。 県大会に出場した5人には県警本部長と県交通安全協会長連名のものが、また他のメンバーには伊那警察署長と伊那交通安全協会長連名の指導員証となっています。 今後は大会に向け練習し培った技術や知識を他の児童や家族に伝え事故防止に役立てます。
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日影区戦没者聞き取り調査報告会
伊那市日影区内の戦没者聞き取り調査報告会が5日、日影区公民館で開かれました。 報告会は区内の歴史などについて調べている日影区の歴史を語る会が開いたもので会場にはおよそ40人が集まりました。 報告会では戦没者の遺族が出征した父親の記憶などについて話をしました。 日影区では区史を編纂した平成10年の調査で日中戦争、太平洋戦争による戦没者は27人となっています。
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市民と議会との意見交換会開催へ
伊那市議会は議会改革の推進などを目的に市民と議会との意見交換会を今月18日から3日間開催します。 10日は伊那市議会の伊藤泰雄議長、竹中則子議会運営委員会委員長、飯島光豊議会改革特別委員会委員長の3人が記者会見を開き意見交換会についての概要を説明しました。 意見交換会は18日はいなっせ、19日はJA上伊那本所、21日は高遠町総合福祉センターで開かれ時間はいずれも午後7時から9時までとなっています。 内容は3か所とも共通で「伊那市の将来像について」「子育て支援について」「あなたが考える地方創生」の3つをテーマに分科会に分かれて行われます。 伊那市議会では意見交換会で出された意見を報告書にまとめるほか議会活動に活かしていくとしています。
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御嶽山の捜索に参加した隊員が連合長に活動報告
7月29日から8月6日まで行われた御嶽山の行方不明者の捜索に参加した上伊那広域消防本部の隊員が、10日、白鳥孝連合長に活動を報告しました。 隊員4人が伊那市役所をれ、白鳥上伊那広域連合長に捜索活動の報告をしました。 4人は御嶽山の剣ヶ峰山荘付近の捜索を行いました。 多い所で80センチほどの灰が積もり、硫黄のような臭いがしていたという事です。 捜索活動3日目に一眼レフカメラを発見し、それが行方不明者の物だと分かりました。 原秀一隊長は、「隊員の安全確保をしながら捜索した。全ての行方不明者を見つけられなかった事は悔しい」と話していました。
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全国大会に出場する小中学生 教育長を表敬訪問
陸上競技などで全国大会に出場する伊那市の小中学生が、10日、北原秀樹教育長を表敬訪問し、大会に向けての決意を発表しました。 全国大会に出場するのは、走り高跳びで富県小6年の田畑翔汰朗くん、走り幅跳びで東春近小6年の北原小遥さん、ソフトボール投げで手良小6年の池上桃花さん、柔道で春富中2年の小澤志賀くん、水泳100m背泳ぎで春富中3年の増田賢吾くん、新体操で東部中3年の伊澤夢伽さんです。 それぞれ、「自己ベストを出したい」「表彰台に立ちたい」「優勝したい」などと決意を発表していました。 全国小学生陸上競技交流大会は21日から神奈川県で、全国中学校体育大会は17日から北海道などで開催されます。
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県の審査会で合格した観光土産品 販売コーナー設置
県の観光土産品に合格した上伊那の商品をPRする販売コーナーが伊那市長谷の道の駅南アルプスむら長谷に設置されました。 施設内には県の観光土産品に合格した高遠そばや五平餅、りんご漬けなど上伊那の5社12品が並んでいます。 商品は、2年に1度行われる「長野県観光土産品統一審査会」で合格したものです。 今年1月に審査会が行われ、上伊那から出品した36品全てが合格となっています。 販売コーナーは、夏の行楽シーズンに合わせて毎年設置され、今年で5年目です。 上伊那観光土産品公正取引協議会では「上伊那の商品を知ってもらう年に1度のイベント。県内外多くの人に訪れてもらい普及、PRに力を入れたい」と話していました。 販売コーナーは、9月27日まで設置されることになっています。
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春富中2年小澤君が柔道で全国へ
柔道全国大会に出場する伊那市の春富中学校2年の小澤志賀君は大会に向け稽古に励んでいます。 白帯が小澤志賀君。 黒帯で有段者の兄に稽古をつけてもらっています。 小澤君は7月に長野市で開かれた中学総体長野県大会に南信代表として出場しました。 4地区から16人が出場しトーナメント方式で行われた大会の81キロ以下の部で優勝し全国大会出場を決めました。 幼い頃から父親の影響で柔道に励む小澤君の得意技は払い腰。 2年生ながら上級生を破っての全国出場となりました。 各都道府県の優勝者が集まる全国大会は17日から北海道で開かれます。
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長崎に原爆投下から70年 平和音楽会
長崎に原爆が投下されて9日で70年が経ちました。 原爆の悲惨さを伝え、核兵器のない平和な世界をつくろうと伊那市のいなっせで、音楽会が9日開かれました。 長崎に原爆が投下された午前11時2分にサイレンが鳴り、市内では、ソフトボールの試合を行っていた大学生達が黙とうをささげていました。 いなっせでは、上伊那で歌を通して平和を訴え活動している「うたごえサークルざざむし」が平和音楽会を開きました。 第1部では4つの団体が発表しました。 第2部では、長崎の被爆者で1993年に亡くなった渡辺千恵子さんの体験談を、語りと合唱で綴る「平和の旅へ」が演奏されました。 渡辺さんは、原爆により16歳の時に半身不随となりましたが、母親の励ましで、ナガサキの語り部として生きる事に人生の意味を見出していきます。 渡辺さんは、自らの体験を語る中で、32年間の寝たきり生活から自立すること決意します。大きな手術やつらいリハビリを乗り越え車いすで生活できるようになりました。 「うたごえサークルざざむし」では戦後70年の今年、被爆者の願いや平和への願いを、音楽を通して発信していきたいと話していました。
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地震火山こどもサマースクール 参加者露頭見学
地域の地形や岩などを観察し、南アルプスの特徴や自然を学ぶ体験イベントに参加している子供達が9日、伊那市長谷の溝口露頭を見学しました。 「地震火山こどもサマースクールin南アルプス」は日本地震学会や南アルプスジオパーク協議会等が主催し8日から1泊2日の日程で開催されました。 イベントには、関東方面を中心に、小学生から高校生までの26人が参加し、9日は、中央構造線を直接観察できる、伊那市長谷の溝口露頭を見学しました。 露頭では、早稲田大学の高木秀雄教授が「中央構造線を境に急斜面な西側は、マグマが固まった花崗岩で、なだらかな東側は堆積物が地中で圧力により固まった変成岩でできている」と説明していました。 参加した生徒や児童は、構造線付近の岩を間近で見たり、中央構造線が分杭峠へと延びている事などについて話を聞いていました。 ある小学生は「構造線近くの岩はプレートの摩擦によりもろく、柔らかくなっているのが触って分かりました。」と話していました。