-
伊那法人会 座談会
上伊那の企業でつくる、社団法人伊那法人会は、来年1月に発行する会報の企画「新春座談会」の取材を30日、伊那市内で行った。
座談会は、法人会の北原國人会長や副会長など6人で行われ、今後の会のあり方や方向性について、意見が交わされた。
伊那法人会の会員は、2千2百社あまりですが、長引く不況により、減少が続いているという。
今回の企画は、現状を見直し、より良い、魅力ある組織にしていこうと行われた。
座談会では、自己啓発や研鑽の場、異業種や同業他社との交流の場となる事をPRすると共に、社会貢献活動の充実が必要などといった意見が出されていた。
また、来年は会発足から25年の節目を迎える事から、多くの人が楽しめるイベントを開きたいとしている。
この座談会の模様を掲載した会報は、来年1月に発行される予定。 -
諏訪形の猪垣完成
イノシシよけのために先人達が築いた、伊那市西春近諏訪形の猪垣が29日、住民の手によって復元された。
この日は、10月から行われていた改修工事の総仕上げとして、柵をロープで結ぶ作業や看板の設置が行われた。
諏訪形の猪垣は、江戸時代に修理が行われたことを記す古文書が残っていて、当時は、西春近表木から駒ヶ根境まで続いていたという。
平成6年に伊那市の史跡に指定されたが、残っていたのは石垣のみだった。
そこで、平成7年に猪垣の一部を復元し、今回は国の補助金70万円を受け全部で40メートルの猪垣を完成させた。
諏訪形では、改修工事のために今年委員会を立ち上げ、作業を進めてきた。
猪垣は、古文書に記された構造を参考に復元され、材料に地元の山で間伐されたヒノキやスギを使った。
改修委員会では、「歴史ある施設を次の世代に残していきたい」と話していた。 -
ガールスカウト30周年式典
伊那市を中心に活動しているガールスカウト第26団の結成30周年記念式典が29日、伊那公民館で行われた。
式典では、30周年を記念して永年にわたり活動してきた各部門のリーダーや団員が表彰された。
ガールスカウト第26団は、昭和54年に伊那ライオンズクラブが主体となってリーダーを養成し、発足した。
現在は、保育園児から高校生までの団員とスタッフを含め62人が所属している。
一人ひとりの可能性を伸ばし、人の役に立つ人材を育てることを目的に、奉仕活動や野外活動、国際交流などをしている。
団委員長の木部則子さんは、「30周年を迎えることができてうれしい。これから40周年を目指して、伊那の地にしっかりと根を下ろす大木のような団に成長していきたい」と話していた。 -
高遠ボランティア移送サービス開始
高遠町地区社会福祉協議会は、高齢者を対象にしたボランティア移送サービスで、市内では初めて、上伊那郡内のほか諏訪市や茅野市方面への移送も行う。
30日、高遠町地区社協の役員や運転ボランティア、市の関係者らが出席し、サービス開始のセレモニーが行われた。
移送サービスは、65歳以上の独り暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯を対象に、運転ボランティアが病院などへの送迎を行うサービス。
伊那市内では、これまでに西春近や東春近など4地区で同様のサービスがスタートしている。
高遠町地区社協では、茅野市と隣接する藤沢地域の利用者については、諏訪方面への通院の利用も多いことから、初めて上伊那郡以外への移送を行う。
高遠町地区社協の森一義会長は、「高遠は、ほかの地区と比べ広域で、問題点も出てくると思う。事業を実施しながら一つ一つ解決していきたい」とあいさつした。
運転ドライバーの一人、伊藤哲朗さんは「交通ルールを守り、安心して使ってもらえるよう努力していきたい」と話していた。
伊那市では、長谷と西箕輪地区でも、ボランティア移送サービスの本年度中の開始に向け準備を進めている。 -
年末特別警戒出陣式
12月1日から始まる年末特別警戒の出陣式が30日、伊那市役所で行われた。
伊那警察署のほか、各市町村の青色防犯パトロール隊や交通安全協会などのメンバー約180人が集まった。
年末特別警戒は犯罪や交通事故が増えるこの時期に合わせて毎年行われている。
出陣式で依田公雄署長は、「伊那署管内では、軽犯罪は減少傾向にあるが、強盗事件が6件発生している。市民の皆さん、一人ひとりが防犯と交通安全に心がけるようにしてほしい」と話した。
その後、青色回転灯の付いた車やパトカーなどが市役所をスタートし、市街地を巡回しながら防犯と交通安全を呼び掛けた。
今年、伊那警察署管内では、コンビニエンスストアなどを襲う強盗事件が6件発生していて、今回の集中警戒でも、コンビ二や金融機関に注意を呼び掛けていきたいとしている。
そのほか、ATM集中警戒や交通安全運動、検問の強化などを行う予定。 -
新ごみ処理施設建設反対の住民が緊急集会
上伊那広域連合の新しいごみ処理施設建設に反対する住民を中心とした緊急集会が29日開かれ、建設候補地の地元区である伊那市富県北新区がアセス実施に同意したことを白紙撤回するよう区長に要望することを決めた。
新山集落センターで開かれた集会には22人が出席した。
要望では、アセス同意が区の総会ではなく常会長らでつくる代議員会で議決されたことを批判していて、同意の議決を白紙撤回すること、アセスを受け入れるかどうかの「意思決定の方法」を区の総会で話し合うことを求めている。
要望書は30日、北新区の倉沢松男区長に提出したという。 -
西春近北保育園で未満児フェスタ
伊那市の西春近北保育園の未満児保育に通う子供とその保護者の交流会が28日、開かれた。
西春近北保育園では、仕事を持っていて普段なかなか顔を合わせる機会がない保護者同士の交流を兼ねて、昨年から年に1回交流会を開いている。
この日は、21組の親子が参加し、リズム遊びを楽しんだ。 -
伊那商工祭スタンプラリー抽選会
伊那総合物産展示会・商工祭の中で行われたスタンプラリーの抽選会が26日、伊那商工会館で行われ、商工祭実行委員会が抽選した。
スタンプラリーは、10月に開かれた商工祭の中で、展示ブースを楽しみながら回ってもらおうと行われた。
今年は、2日間で232人の応募があった。
景品は、ゲーム機や、協賛企業からの景品合わせて25品。
抽選の結果、伊那市で15人、箕輪町など上伊那郡内で10人が当選した。
当選者には12月初めに当選通知が郵送され、伊那商工会議所の窓口で景品を渡すという。 -
家事家計簿講習会
家計簿の付け方、家計のやりくりを学ぶ講習会が26日、伊那市内で開かれた。
これは雑誌「婦人の友」を愛読する女性メンバーでつくる「伊那友の会」が毎年この時期に開いている。
この日は一般参加者約50人が集まり、会員がつけた家計簿を参考にしながら、どんなポイントがあるかなどを学んだ。
そのうち、去年から家計簿をつけ始めた30代の会員は、1年前から家計簿を付け、1カ月平均6千円の支出を減らせたことを発表し、「1年間の予算を立てることで、収入が少なくなる時期の不安もなくなった」と話した。 -
新ごみ処理施設
桜井区は区民投票でアセス判断上伊那広域連合が計画する新しいごみ処理施設の建設候補地の地元区、伊那市富県の桜井区は、市が求める環境アセスメントの実施について、区内86戸それぞれに賛否を問い、その結果で判断することを決めた。
これは、27日夜開かれた桜井区の代議員会で決定した。
代議員会は非公開で行われ、区内4常会の代表24人が出席した。
環境アセスメントの実施に合意するかについては、代議員会で決定する案などもあったが、区民の総意として判断したいとの考えから、桜井区の全戸86戸に賛否を問い、判断することを決めた。
方法は、賛否を問う用紙を各戸に配り1票を投じてもらう。
その集計結果で、アセスの実施に合意するかを判断する。
用紙は12月5日、4常会を通じて配布する。
12月中旬には結果を集計し、市と広域連合に回答する予定。
また新ごみ中間処理施設桜井区対策委員会は27日夜、「役割を果たした」として解散した。 -
竹沢長衛を語る会
南アルプス開拓の父、竹沢長衛を偲び、その功績などについて語る会が28日、伊那市長谷の仙流荘で開かれた。
これは南アルプスの開拓者、竹沢長衛の功績を称えるとともに、後世に語り継いでいこうと開かれた。
竹沢長衛は南アルプスの登山道を整備したほか、山小屋を建設するなど南アルプスの開拓者として知られている。
この日は、講演とパネルディスカッションが行われ、最初に長衛の貴重な映像を撮影している矢沢章一さんが、長衛の人物像について映像とともに語った。
矢沢さんは「長衛は自然の中で時に厳しく、時に優しく登山者をしかっていた。そういったところが愛されたところの一つ」と長衛への思いを話していた。
またパネルディスカッションでは長衛にゆかりのある4人がパネラーとして語った。
会場を訪れた人たちは4人の話に耳を傾け、長衛の功績を偲んでいた。 -
カフェアイダッシュ ギャラリー新装
伊那市高遠町のカフェ&ギャラリー・アイダッシュは、地元の芸術家の作品などを展示するギャラリーを新装し、28日オープンした。
アイダッシュでは以前から店内でギャラリーを開いていたが、さらに充実させようと今回展示スペースを新たに作った。
アイダッシュの主人、伊藤和人さんは、芸術文化の町高遠の地で芸術に親しんでもらおうと、また地元で作品づくりをしている人たちに展示してもらえるようにと、ギャラリーをオープンした。
現在展示されているのは、伊藤さんの父、明人さんが20年以上かけて集めている地元出身の芸術家の作品約60点。
洋画家の中川紀元や彫刻家の瀬戸団治、版画家の山口進など、高い評価を受けている作家の作品が並んでいる。
アイダッシュ主人の伊藤さんには、父明人さんが集めた素晴らしい作品を手元で眠らせたままにするのはもったいない竏窒ニいう思いもあったという。
作品展は12月30日まで。時間は午前11時縲恁゚後8時、入場無料。 -
竹島覚二作陶展
陶芸家、竹島覚二さんの作陶展が、伊那市長谷の道の駅メルシーで開かれている。
会場には竹島さんの作品約200点が並んでいる。
竹島さんは富山県出身で、陶芸の道を志して京都で修行を積み、15年ほど前に知人の紹介で環境の良い長谷に移り住んだ。
陶芸は実際に使ってみて良さがわかると話す竹島さんは、日常生活に密着した作品づくりをしていて、会場には湯のみや茶碗、小皿などが並んでいる。
また「井戸釉」と呼ばれる釉薬と九州の土、手作りの窯を使って、陶器の底の部分のみ縮れたような質感を出す技法の作品も作っている。
竹島さんは「陶芸は表側よりも裏側に力を入れて作っている。ぜひ裏側がどうなっているかも見てもらいたい」と話していた。
竹島さんの作陶展は12月1日まで。 -
上伊那地域商店街活性化セミナー
空洞化に悩む商店街の活性化を図ろうと、地元商店街の取組みを学習するセミナーが27日、伊那合同庁舎で開かれた。
セミナーでは、地元商店街による取組み事例が発表された。
JR伊那北駅前での朝市や伊那小学校の児童と一緒になってハロウィンを実施するなど活動している八幡町ロマン通り商店街の取組みについて、山寺活性化協議会の矢野昌史会長が発表した。
また、おもちゃ博物館や商店街のスタンプラリーを実施している高遠商店街活性化の取組みについて、伊那市商工会の西藤丈司経営指導員が発表した。
このほか、駒ヶ根市のポイントカードや辰野町のこだわりの商品をつくる活動などを聞き、参加者たちは、魅力ある商店街づくりや活性化のポイント、手順などについて確認していた。 -
美鈴工房パッチワークキルト展
南箕輪村の磯千恵子さんが指導しているパッチワークキルトの教室「美鈴工房キルト教室」の作品展が27日から、伊那市の伊那文化会館で始まった。
会場には、ベッドカバーやバッグなど約150点が並んでいる。
展示会は1年半おきに開かれていて、今年は伊那市などの教室で学ぶ生徒およそ50人が出品した。
このうち磯さんの作品「楓葉」は、風に舞うもみじをイメージしていて、作品のサイズは、テレビのワイド画面の比率になっているという。
会場にはこのほか、壁掛け、こたつカバーなど、一針一針丁寧に縫い上げた作品が並んでいる。
磯さんは、「二つと同じ作品はない。個性豊かなパッチワークキルトを見てほしい」と話している。
この美鈴工房パッチワークキルト展は29日まで。 -
10月の求人倍率0.38倍
ハローワーク伊那は27日、10月の上伊那の月間有効求人倍率が0.38倍だったと発表した。7月から4カ月連続で増加したが、倒産など企業側の原因による離職者が増加していて雇用情勢は依然として厳しい状況にある。
10月の上伊那の月間有効求人倍率は0.38倍で、9月の0.37倍より0.01ポイント上昇した。
しかし、10月も県平均の0.43倍を下回っていて、県内では上田の0.33倍に次いで2番目に低い地域となっている。
新規求人数は790人で、9月に比べ4.5パーセント増加しているが、前年同時期に比べ25パーセントの減となっている。
一方、新規求職者数は965人で、2カ月連続で900人台となっている。
10月は、事業所の閉鎖による100人規模の人員整理があり、事業主の都合による離職者は288人となつている。
上伊那地域の雇用情勢は、4カ月連続して増加したものの、依然として0.3倍台と低迷していて、厳しい状況が続いている。 -
福祉チャリティーオークション
伊那市内の美術愛好家が作品を寄贈し、その売り上げを社会福祉に役立てる福祉チャリティーオークションが27日、伊那市福祉まちづくりセンターで始まった。
会場には、洋画や日本画、書や陶芸作品などが展示されている。
この福祉チャリティーオークションは、投票による入札形式で行い、最も高い金額で入札した人が希望の美術品を落札できる。
会場では、漫画家橋爪まんぷさんによる似顔絵色紙コーナーや書家の池上信子さん、岸祐成さんによる書、だるまの色紙コーナーもあり、こちらもチャリティーで書いてもらうことができる。
福祉チャリティーオークションは、29日までで、午後3時から開票され落札者が決まる。
売り上げは、社会福祉の充実を図るため設置されている社会福祉基金に積み立てられることになっている。 -
新ごみ施設 北新区がアセス受入に同意
新しいごみの中間処理施設建設に関わる環境影響評価アセスメントについて、地元区の一つ、富県の北新区は26日夜、調査を受け入れるとの決定をした。
新しいごみの中間処理施設の建設候補地となっている富県天伯水源付近は、富県の北新区と桜井区が地元区。
この日は、北新区で代議員会が開かれ、賛成多数でアセス受入が決議された。
北新区の倉澤松男区長は27日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に区としてアセスの受入を決定したことを報告した。
新しいごみの中間処理施設の検討は、平成14年ごろから本格的に始まった。
広域連合では、伊那市に用地選定をゆだね、19年6月には、各種団体で組織する用地選定委員会が検討を始めた。
1年をかけて検討を重ね、最終的に投票で候補地を富県の天伯水源付近に決定。昨年6月に市長に答申した。
以降、伊那市や広域連合の理事者が出席して北新で8回、桜井で5回、隣接地区や周辺地区で8回。それ以外の説明会は隣接・周辺地区も含め15回に上った。
そんな中で焦点になってきたのが、環境影響評価・アセス。ごみ中間処理施設を建設する場合、必ず実施するよう県の条例で義務づけられている。
伊那市は、施設建設に向け、まずアセスについての結論を11月末までに各区に求めていた。
これを受け、26日夜開かれた代議員会で、5つある常会の常会長ら16人中13人が出席し、アセス受入合意が採決されたという。
伊那市では、桜井区の返答を待ち、環境影響評価の具体的な方法を区に示していきたい考えだ。
27日開かれた上伊那広域連合議会で、広域連合長の立場でも小坂市長は、北新区のアセス実施受入を報告した。
北新区のアセス受入により、新しいごみ中間処理施設は、建設に向けて大きく前進した。
桜井区の合意が得られた場合、アセス開始時期は、来年4月頃とみられている。
準備から調査、まとめまで含めると3年を要するという。
小坂市長は、「アセスの結果を受け、事業実施に問題がないことを確認したのちあらためて建設の同意をお願いし手順を踏んで進めていきたい」と話している。 -
上伊那地域景観協議会
関係市町村や各種団体でつくる上伊那地域景観協議会が24日、伊那合同庁舎で開かれ、来年度の事業計画などを決めた。
上伊那地域景観協議会は、地域の特性を活かし広域的観点から調和のとれた景観育成を推進することを目的に平成18年に発足した。
上伊那地区では27地区で景観住民協定が結ばれていて、その他の7地区でも住民協定の締結に向けた取組みが進められている。
来年度の事業として、市町村と連携して住民協定締結に向けた取り組みを支援するほか、景観フォーラムなどを計画している。
また、画像処理ソフトを使って地域の景観や風景、町並みを再現した景観シミュレーションを実施する。
この日の協議会では、住民協定の代表者でつくる上伊那地域景観育成住民協定地区連絡協議会と西箕輪ふるさと景観住民協定者会の2団体が協議会に新たに入会した。 -
トンボの楽園整備
新山山野草等保護育成会は23日、伊那市富県にあるトンボの楽園一帯の整備を行った。
保護育成会のメンバーや新山小学校の児童ら50人が参加し作業に汗を流した。
整備を行った一帯は、湿地帯になっていて、ハッチョウトンボなど貴重なトンボが数多く生息している。
ハッチョウトンボは、30センチほどの背丈の短い植物のある場所を好むといわれ、会では年2回、草刈作業を行っている。
また、新山小6年生による記念植樹も行われ、カブト虫など昆虫が集まるように桜やクヌギ、ミズナラといった広葉樹45本が植えられた。
保護育成会の中山智会長は、「草刈はハッチョウトンボが生息する環境づくりに必要な作業。この地の環境を守り、次の世代につなげ、市民が憩える場所にしていきたい」と話していた。 -
韓国教育関係者が修学旅行視察
韓国の小中学校の校長が23日、伊那市の農業公園みはらしファームでリンゴの収穫体験をした。
信州・長野県観光協会では、県内の自然や歴史文化のPR、学生達による国際交流などの観点から、海外からの修学旅行を積極的に誘致している。
一行は、3泊4日のスケジュールで県内各地を視察していて、上伊那では、みはらしファームを訪れ、リンゴの収穫体験やイチゴのハウス栽培の様子を見学した。
韓国からの修学旅行視察は4年目を迎えていて、協会によると本年度は3団体約100人の子ども達が長野県を訪れたという。 -
女性の視点で土砂災害考える
女性の視点から砂防、減災について考える講習会が26日、伊那合同庁舎で開かれた。
講習会は土砂災害やそれを防ぐための取り組みなどについて、女性の視点から考えようと、長野県砂防ボランティア協会が開いた。
講習会は2部構成でパネルディスカッションなどが行われ、県職員や砂防工事の設計者、また実際に災害にあった人など合わせて6人がそれぞれの立場から話をした。
このうち伊那市出身で今年4月に伊那建設事務所に入った女性技術者の中山えりさんは、「伊那谷に土砂災害が多いのは地形が急峻で脆弱、また降雨量が多いためだ」と指摘した。
また伊那市西春近に住み、平成18年の豪雨災害を経験した平澤まさ江さんは、「お父さんが川の変化に気付いて避難できた。知らないで寝ていて、住宅まで土石流が来ていたら、今の私はいないと思う。隣近所の付き合いをして情報を知っておくこと、河川の水の量を知っておくことが大事」と話していた。 -
里山の未使用資源の活用を考える
里山に放置され、使われていない間伐材の活用と資源の循環を考える研修会が26日、伊那市手良にある信州大学農学部の演習林で開かれた。
森林整備に関わっている関係者や地区の代表ら約50人が参加し、山林内で間伐した木をチップにすることのできる機械の実演などを見学した。
この研修会は、信州大学農学部の田園環境工学研究会が開いた。
災害に強い山を作るため、里山整備の重要性は見直されていて、現在各地で間伐が行われている。
しかし、伐採した木を山から出すのにはコストがかかるため、ほとんどが放置されているのが現状だ。
その放置された間伐材を資源として捉え、活用してもらおと今回の研修会を開いた。
今回紹介した機械は、山林内に入り、その場で間伐材をチップにするため、運び出しを簡単にすることができるということで、参加者は出来上がったチップを手にとって状態を確かめていた。 -
「アセス実施同意11月厳しい」
小坂市長考え示す伊那市の小坂樫男市長は、16日開かれた記者会見で、新ごみ中間処理施設の建設候補地となっている地元区から11月中に環境影響評価アセスメント実施の同意を得ることは厳しい竏窒ニの認識を示した。
市は建設候補地となっている、伊那市富県天伯水源付近の桜井区と北新区に対し、11月中を目途にアセス実施に対する同意を得たいとしていた。
しかし両区とも、協議は進められているものの、住民の合意までには至らないとして、11月中の同意を得ることは厳しいとの認識を示した。
またアセス実施の同意については12月中に得たいとしている。
また小坂市長は記者会見で建設候補地の隣接区となっている上山田から早期にアセスを実施するよう申し入れがあったことを明らかにした。
小坂市長は「隣接区ということでアセス実施の同意は求めていないが、申し入れがあったことについては非常にありがたい」と話している。
また来春予定されている市長選挙の去就については明言を避けた。 -
緑ヶ丘幼稚園文化祭
伊那市山寺の緑ヶ丘幼稚園の文化祭が22日、開かれた。
緑ヶ丘幼稚園では、毎年恒例の文化祭に合わせて、年少から年長までの作品展を開いている。
今年のテーマは「世界に羽ばたけは・と・の・こ」。
緑ヶ丘幼稚園は、鳩をシンボルとしていて、園児たちが世界に羽ばたくことをテーマとした。
年少児たちは、ドングリや流木などを集めて、飛行機を作った。
年中児は、ピラミッドの形をしたキャンドルカバーや、世界の料理を作った。
年長児は、世界に羽ばたく様子を気球に載せたほか、共同作品で大きな船を作った。
船は運転席を作り、訪れた子ども達が運転を楽しんでいた。
緑ヶ丘幼稚園では、「作品作りを通して、子供達は創意工夫をし、細かな作業では根気を養うことが出来る」と話していた。 -
伊那市商工会優良従業員表彰
伊那市商工会による優良従業員表彰式が、勤労感謝の日の23日、伊那市長谷の仙流荘で行われた。
優良従業員表彰は、事業所に長年勤める人を対象に行われ、本年度は8企業から19人が表彰された。
表彰されたのは、勤続30年以上が3人、10年以上が10人、5年以上6人。
受賞者を代表して、勤続35年で全国商工会連合会会長表彰を受けた仙醸株式会社の廣瀬利一さんは、「長年勤めてこられたのも、会社や同僚、そして常に支えてくれた妻のおかげです」と感謝し、「今後も悔いなく、仕事に励んでいきたい」謝辞を述べた。
伊那市商工会の森本光洋会長は、「不景気な時代でますます大変になりますが、なにより健康に留意して頑張ってほしい」と受賞者を激励した。 -
上伊那広域の焼却場を考える会
住民学習会開催上伊那広域のごみ焼却場を考える会は24日夜、富県ふるさと館で住民学習会を開いた。
考える会は、施設建設の候補地に富県天伯水源地付近が選ばれて以来、候補地は施設の適地でないとの立場で1年半にわたり学習会などを開催してきた。
この日は、各地区の動向や活動を確認し連携することで今後の活動に活かしたい竏窒ニ会が開かれた。
富県地区、高遠町地区の住民からは、個人的には反対でも公然と反対する人は少ないことや、施設の建設は既に決まったことと捉えている住民も多いことなどが報告された。
また、候補地である富県の北新区では、26日に開かれる区の代議員会でアセスの合意について決める動きがあるとして、非常に緊迫した状況だ竏窒ニ報告した。
また同じく候補地の桜井区でも、27日に代議員会が予定されている竏窒ニしている。
考える会では、大気・気象条件を除外したままの用地選定を最も問題点とすること、運動を大きくするために市民に問題点を分かりやすく伝える努力をする必要があることが確認された。 -
オリンピック女子バレーボール金メダリストの池田広美さん
美篶小児童に指導モントリオールオリンピック女子バレーボール金メダリストの池田広美さん、旧姓矢野広美さんが25日、美篶小学校を訪れ、児童を指導した。
これは、文部科学省と日本体育協会が主催するトップアスリート派遣指導事業の一環で行われた。
池田さん、旧姓矢野広美さんは、32年前の1976年、モントリオールオリンピックで日本が金メダルに輝いた際のメンバーで、現在は、岐阜県の日本航空高等学校バレー部の指導者などとして活躍している。
この日は、5年生と6年生それぞれ2クラス、合わせて4クラスが、1時間ずつ指導を受けた。
池田さんは、バレーの基礎となるオーバーパスやサーブなどを教えていた。
また、池田さんが上げたトスを子ども達が次々とスパイクしていた。
美篶小学校では、「トップアスリートから直接スポーツを学んだ経験を活かし、基礎的な体力を高めるとともに、積極的にスポーツに取り組む姿勢を養っていきたい」としている。 -
県地域産業活性化基金説明会
新事業への展開や新商品の開発に取り組む中小企業や農林水産業者などを対象にした助成金の説明会が25日、伊那合同庁舎で行われ、助成金の活用を考える上伊那の中小企業や農林業関係者など50人ほどが参加した。
長野県地域産業活性化基金事業と農商工連携支援基金事業について説明があり、会場には、これまで地域産業活性化基金を活用して開発された製品などが並んでいた。
二つの助成事業には、国や県、県中小企業振興センターの合わせて60億円の基金が活用される。
この日は、平成22年度の申請に向けての説明会が開かれ、これまでの制度との変更点などが説明された。
これまでは、事業の2分の1を上限に助成が行われていたが、環境・健康分野に限り3分の2を上限とする点が変更となっている。
助成金の説明会は県内4会場で行われていて、募集期間は12月中旬から来年2月まで、地域資源を活用しているか、事業化するプロセスが妥当かなどの審査が行われ、来年度の採択事業が選定される。 -
年末ジャンボ宝くじ販売開始
1等・前後賞合わせて3億円の年末ジャンボ宝くじの販売が、24日から始まった。
アピタ伊那店前にある宝くじ売り場では、販売開始とともに次々に人が訪れ、宝くじを購入していた。
今年の年末ジャンボ宝くじは、1等2億円が70本、2等1億円が140本。また、100万円が当たる「元気に2010年賞」が7千本用意されている。
年末ジャンボ宝くじの販売は12月22日までで、抽選は大晦日に行われる。