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伊那西小学校で防犯訓練
伊那市の伊那西小学校は2日、不審者が校内に侵入したことを想定した防犯訓練をした。
スクールサポーターの倉田富夫さんが不審者役となり、偽の包丁やナイフを持って校内に侵入。
校内では放送により職員たちが児童たちを教室のひとつに避難させ、入口に机や椅子でバリケードを築いた。
さすまたを持って不審者のもとへ駆けつけた職員たちは、不審者を包囲し、制圧。
訓練終了後、学校職員は倉田さんや伊那警察署員からさすまたの使い方やバリケードの築き方について、指導を受けた。
伊那署員は「一番は子どもたちの安全。次に自分たちの安全。犯人を取り押さえるのは二の次、三の次です」と不審者への対応を学校職員に話していた。 -
「絵手紙で伊那市をPR」展
東京都中野区の中野ブロードウェイ商店街で23日から1カ月間、伊那市の魅力を発信する絵手紙展を開く「伊那谷絵手紙の会」(倉科照子会長)は、展示する作品を伊那市民にも見てもらおうと「絵手紙で伊那市をPR」展を伊那市役所1階ロビーで17日まで開いている。
日本絵手紙協会公認講師らでつくる「伊那谷絵手紙の会」会員の作品、会員が指導する講座生らの作品のほか、伊那市民から寄せられた作品など大小約270点を展示。仙丈ケ岳、西駒ケ岳などの自然や、五平もち、高遠まんじゅう、ローメン、そばなど、伊那市の名物をテーマに描いた作品など、温かく、ほのぼのとした作品の数々が並ぶ。訪れた人たちは「伊那の良いところがアピールできればいいね」などと話しながら、1枚1枚じっくりと鑑賞している=写真。
中野の住民がサクラをテーマに描いた作品約230点も併せて展示している。
中野での絵手紙展は、同商店街の管理組合理事長で伊那市荒井出身の伊那市ふるさと大使、久保村昭衛さんとのつながりから実現の運びとなった。商店街では現在、伊那市を紹介するパネル展も開かれている。倉科会長は「この絵手紙展を機会にさらに交流が深まってくれればうれしい」と話している。 -
伊那図書館子どもの日スペシャル
伊那市の市立伊那図書館(平賀研也館長)は4日、開設15周年プログラム「図書館をもっと知ろう、楽しもう第1弾! ゴールデンウィーク特集」として「子どもの日 工作教室」と「お話の広場 子どもの日スペシャル」を同館で開いた。
工作教室には市内の親子らが参加。ごく薄いビニール袋を利用した投げると飛ぶこいのぼりや、新聞紙を折って作るかぶと、千代紙を折って立体的に表現したこいのぼりを貼り付ける「こいのぼりカード」などを職員のアドバイスを受けて作った。ビニール袋のこいのぼり作りに挑戦した親子らは、好きな色のフェルトペンで目やうろこを描き込んだり、色紙をはさみで切って胸びれを作ったりして楽しく作業に取り組んだ=写真。
お話の広場では、絵本の読み聞かせやパネルシアター、紙芝居などが上演され、訪れたちびっこらを楽しませた。 -
ごんべえ号運行開始1カ月
権兵衛トンネルを経由して伊那市と木曽町を結ぶ連絡バス「ごんべえ号」が4月1日に試験運行を開始してから1カ月竏秩B伊那市がまとめた4月の集計によると、利用者総数は544人で、平均利用者数は一日当たり18・1人、一便当たり2・27人だった。市の担当者は「思ったよりも伸びていない。利用者が増えるよう、関係者と相談しながらダイヤ改正なども含めて利便性を図っていきたい」としている。
バスは伊那市の伊那バス本社前と木曽町の県立木曽病院を約1時間15分で結ぶ。運行本数は一日8本。初日の4月1日こそ計100人が利用したが、2日11人、3日6人と減少。その後も高遠城址公園の花見などが要因とみられる増減はあるものの、おおむね横ばい状態が続いている。 全240便のうち、一便当たりの利用者数が最も多かったのは29日午前8時56分木曽発3便の33人。次いで1日の同便と午前6時55分伊那発2便が同数の22人だった。利用者数が二けた台に乗ったのはほか4便と合わせて計7便のみで、ほとんどの便は一けた。ゼロだった便も81あり、全体の約3分の一を占めている。 -
駒ケ岳神社里宮で例祭
伊那市荒井区の駒ケ岳神社里宮で3日、例祭があった。内の萱・天狗の地域住民ら20人余が集まり、五穀豊じょうと駒ケ岳登山者の安全を祈った。
西駒ケ岳の開山式も兼ね、いよいよ夏山シーズンが到来する。内の萱口から西駒へ登る桂木場ルートの利用者は近年、減っているが、登山口下にある小黒川渓谷キャンプ場に泊まってから登る人もいるそうだ。ルートは、例年より多く雪が残っているという。
本殿前の神事で、参列者は玉ぐしを供えたりして農産物の豊作などを祈念した。
終了後、神楽殿で直会(なおらい)を開いた。里宮に隣接して蚕玉さまがまつられていることから、サカキに刺した繭玉を飾り、タラの芽やセリ、ワラビなどの天ぷら、お浸しを味わった。
神社周辺のしだれ桜やオオヤマザクラが散り始めで、風が吹くと桜びらが舞い落ち、参列者は歓声を上げた。
1885(明治18)年、西駒ケ岳にある駒ケ岳神社の里宮として本殿と神楽殿を建立。本年は神楽殿の屋根を塗り直した。 -
高烏谷山富県区民ハイキング
伊那市富県の区民が高烏谷登山を楽しむ第41回区民ハイキングが3日あった。富県公民館主催。五月晴れの青空の下、子どもからお年寄りまで約550人が参加し、8合目にある「つが平」(標高1220メートル)を目指してそれぞれのペースで元気に歩いた。
ふもとの各地区公民館など5カ所から午前8時前後にスタートした参加者は、木漏れ日が差し込む明るい林道の景色を楽しみながらゆっくりと山道を登った。急傾斜の道では互いに励まし合いながら、8キロ余りの道のりを約2時間で登り切って目的地のつが平に到着。残雪の中央アルプスの山並みや眼下に広がるふるさとの眺望を楽しみながら持参の弁当を広げた=写真。
つが平では富県小、新山小の児童らがそれぞれの校歌を歌う交流行事のほか、山ろくに拠点を置く歌舞劇団「田楽座」による太鼓演奏などのアトラクションもにぎやかに行われた。 -
「藍染 静香しげ八」の吉田恒雄さん
藍染展をみはらしの湯で伊那市西箕輪に工房「藍染 静香しげ八」を構える(58)は、みはらしの湯ロビーで藍染作品展を開いている。
吉田さんの藍染は「天然灰汁発酵建て」という薬品や合成染料を一切混ぜない、手間と時間はかかるが人と環境にやさしい江戸時代から続く染色法。灰汁には椿の木灰が理想だが入手が難しいため樫などを使う。発酵菌の温度とアルカリ度の管理が一番難しいという。
作品展は、愛知県からIターンして1年の節目に計画した。タペストリー、ジャケット、帽子、スカーフ、財布や通帳入れなど約20点あり、麻、綿、シルクの天然素材のみ。同じ藍色でも濃淡さまざまで、糸くくり、板締めなどの方法で染めた模様も楽しめる。
「合成染料では出せない色。自然の染織液の持つ美しさを見てほしい」と話している。
展示は5月末日まで。およそ10日ごとに作品の入れ替えをする。 -
市町村対抗駅伝 伊那市チーム結団式
第18回県市町村対抗駅伝競走大会と第4回県市町村対抗小学生駅伝競走大会(6日、松本市)に出場する伊那市チームの結団式が1日夜、市役所であった。参加選手や監督らが出席。北原明教育長からユニホームを受け取った選手らは、一致団結し、入賞することを誓った。
選手一人ひとりが意気込みを語ると、桜井健一監督が「選手たちの力強い意気込みが心強い。ここ数年は上位に入ってないが一昨年から順位を上げてきているので期待できる」とあいさつ。選手代表の飯塚光輔選手は「伊那市のたすきを全員でつなぎ頑張りたい」と決意表明した。
一般は松本城太鼓門を出発し、松本平広域公園陸上競技場に到着の8区間39・3キロコース、小学生は同競技場発着の一人1・5キロずつの4区間6・0キロコースで競う。前回大会の成績は一般が総合9位、小学生が同15位だった。
選手の皆さんの紹介は後報。
入賞を目指してたすきをつなぐ伊那市チームのみなさん -
手良小1年生“調理室デビュー”
春の香り、よもぎ団子作り伊那市の手良小学校1年生(25人、田畑孝江教諭)は2日、皆で摘んだヨモギを使ってよもぎ団子を作り、春の香りを楽しんだ。
「春探し」で学校周辺を探検した際に、ヨモギが生えているのを発見。家庭でよもぎ団子を食べたことのある児童がいたことなどから、料理をするため1日にヨモギ摘みに出かけ、スーパーのレジ袋に1人半分くらいずつ摘んだ。
この日は、1年生にとって記念すべき“調理室デビュー”。初めての調理実習のため、今回は栄養士の早川佳代さんが米粉とゆでてすりつぶしたヨモギを混ぜ団子に丸める直前の状態にまで下準備し、児童は若草色の生地を一口大に丸める作業に取り掛かった。
コロコロと上手に丸め中心を軽く押し、沸騰した湯の中へ。団子が最初の若草色から鮮やかな濃い緑色に変わると、「緑になった!」と次々に鍋の中をのぞいた。ゆで上がった団子はきなこをつけてさっそく試食。「おいしい」「ヨモギの味がする」とニコニコ顔だった。
児童は、よもぎホットケーキ作りも考えており、過日2年生が給食の時間に届けてくれたノカンゾウの料理のお礼をしたいという思いもある。ヨモギでどんな料理ができるかを調べ、次回はヨモギをゆでる作業から取り組む計画をしている。 -
【記者室】子どもの純粋な感性を見習え
伊那北駅前の小緑地を整備して美しくしようという活動が始まった。中心的に取り組むのは伊那小の5年夏組の児童。地元の住民も協力するが、どんな場所にするのかという具体構想は子どもたちに任せるのだという。
緑地は昔から知っているし今も時々前を通るのだが、いけすの水が汚いとか、ごみが落ちているとかを問題だと感じたことは皆無。ましてや自分の手で何とか美しくできないか竏窒ネどとは、ちらっとでも考えたことはない。子どもたちに比べて何と鈍感なことか。
児童らは自発的に清掃までしてきたという。大人はさまざまな利害ばかりで生きているが、彼らは「汚いからきれいにしたい」と素直にそれだけを考える。この純粋な感性を見習いたいものだ。(白鳥文男) -
TBM伊那工場しゅん工
原子力発電所用タービンブレードなど製造のティービーエム(本社宮田村、山田益社長)は2日、伊那市西箕輪の伊那インター工業団地に新たに建設していた伊那工場の第1期工事が完成したとしてしゅん工式と祝賀会を同工場で開いた。関係者約60人が出席し、玉ぐしをささげるなどの神事や機械の始動式を行って新工場の完成を祝った。山田社長は「昨年度は20万ピースの製品を生産し、本年度は25万ピースの見込み。仕事はいつも順調にいくとは限らないが、これからも努力していきたい」と述べた。
同社は受注増などで本社工場が手狭になったことから2年前、団地内の約45500平方メートルの用地を取得。鉄骨平屋建て、延べ床面積約6600平方メートルの工場棟1棟を建設していた。唐沢敏治副社長は「土地が広く、インターチェンジから近いことなどからここに決めた。今後さらに工場棟と管理棟1棟を建設する計画。宮田の工場は引き続き稼動していくが2、3年後には本社機能を伊那工場に移転したい」としている。
建設費、機械・設備費などの投資額は約20億円。 -
日中友好協会伊那地区本部定期大会
日中友好協会伊那地区本部(会長・小坂樫男伊那市長)は1日夜、08年度定期大会を伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスで開いた。1年おきに実施している中国への訪問を10月ごろに行うことなどを盛り込んだ08年度事業計画・予算案を承認した。訪中時には伊那市と友好提携している北京市通州区の公園に、伊那市の花でもあるサクラの苗木を持ち込んで植樹する計画。小坂市長は「今のところ検疫の関係で難しいと聞いているが、せっかくの機会なので何とか持っていきたい」と話した。
本年度の新規事業として、中国からの帰国者支援の一環で月に1回ずつマレットゴルフや食事などを楽しんでもらう福利厚生に10月から取り組む。
正副会長、理事などの役員改選では全員の再任が承認された。 -
平成の大検地あと3分の1
伊那市と隣接する市町村境を歩く新市誕生イベント「平成の大検地」が残り3分の1になった。本年度中に周囲200キロを踏破する計画。
新市の誇るべき郷土の美しさを市民に再認識してもらい、広く全国に発信するねらいで、06年7月、仙丈ケ岳登山を皮切りに始まった。地区公民館などが企画した山行も含め、多くの市民らが参加。検地の際、参加者にのぼり旗「平成の大検地測量方」を渡し、頂上で記念撮影を依頼している。
残っている区間は鋸岳縲恟ヒ峠、火山峠縲恣件t近など。
上伊那の中高年でつくる市民登山団体「伊那百名山の会」(春日千定会長)はこのほど、戸倉山(標高1681メートル)を目指して山行。会員を中心に、約40人が新山峠、分杭峠、駒ケ根市中沢の3グループに分かれて戸倉山に登った。
駒止めの松周辺のミツバツツジ群生地ではピンク色の花が満開で、参加者は腰を下ろして「花見」を楽しんだ。ミツバツツジの保護やごみ拾いを兼ねた山行で、持参したなたやかまでツツジに覆い被さった枯れ枝などを除去した。
頂上では3グループが合流。青空の下、昼食を食べたり、アルプスを眺めたりと1時間ほどゆっくりて下山した。
春日会長は「自然保護活動を通じ、南アルプス世界自然遺産登録に向けてふさわしい里山にしたい」と話した。 -
第1回長野県工芸美術選抜展
第1回長野県工芸美術選抜展が1日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。県内の工芸美術作家18人による多彩な作品約250点の共演に、来場者が関心を寄せ見入っている。
選抜展は、松本市で6年前に始まった美術工芸展公募展の関係者の中で、年々応募者のレベルも上がり仲間で選抜展をやってみたい、公募展は松本市在住・在勤者対象だが長野県に広げたい-などの思いで開催した。
陶芸、木工芸、漆工芸などに加え、工芸展では見ることのできない手描染色、和紙画、マクラメ、西洋陶芸、工芸盆栽など全11分野の工芸美術がそろった。将来的にプロを目指す人も含め、松本市を中心に伊那市、箕輪町などからも作家を選抜している。
代表の陶工・木村万岳さんは、「新しい分野を一緒にやり、見やすく楽しめるようにした。混ざり合うことは難しいが、皆さんの意欲が表れている」という。選抜展は、中央展に出品していく登竜門に-との思いもあり、「将来的には県内巡回展にして輪を広げたい」という。
会期は6日まで。午前9時縲恁゚後6時(最終日午後5時)。 -
伊那文化会館で「舞台うら探検隊 設備見学編」
伊那市の県伊那文化会館は29日、「舞台うら探検隊 設備見学編」を同館大ホールで開いた。家族連れ約120人が、普段見ることのできないオーケストラピットや奈落などを見学し楽しんだ。
舞台を身近に感じてもらうための企画。参加者は大ホール内の照明やスピーカーの位置を確認。舞台は奥行き20メートル、横20メートル、高さ24メートルあり、舞台空間の効果を生かすために通常見ている舞台よりはるかに広い空間になっていることも知った。
オーケストラピットの体験では、オペラでオーケストラが生演奏する想定で、参加者全員がピット内に入り、舞台から3・6メートル下がったオーケストラが演奏する実際の高さまで降下した。
そこで演奏者役、指揮者役を決め、演奏者入場、楽器のチューニング、指揮者入場、そしてホールに流れる音楽に合わせて演奏するまでを体験。指揮者の子どもが両手を振り上げて指揮し、演奏者がバイオリンを弾く様子などをまねると、ほかの参加者は笑顔で楽しんでいた。 -
KOZUE縲恟ス縲怎Rンサート
NPO法人クラシックワールド主催の上伊那出身の音大卒業生による「KOZUE縲恟ス縲怎Rンサート 響-音楽家による多彩な音の世界-」が25日夜、伊那市生涯学習センターホールであった。ピアノとマリンバの8人の音楽家がすばらしい演奏を披露した。
伊那市、辰野町、南箕輪村、中川村出身のピアノ7人、マリンバ1人。ショパンのソナタ3番第1楽章、プロコフィエフのソナタ6番第1楽章、ベートーヴェンのソナタ第8番作品13「悲愴」第2楽章、シェーの賛美歌195番「キリストにはかえられません」などを演奏した。
1人1、2曲の演奏で、作曲された背景や曲に対する思いを込めてステージで熱演。観客は演奏に静かに聞き入り、盛大な拍手を送っていた。 -
美篶青島の渋谷さん宅
家庭用にみそを手造り昔ながらの方法でみそを手造りしている伊那市美篶青島の渋谷節男さん(68)宅で、今年もみそ造りが始まった。大豆30キロを用意し、みそ玉作りに精を出した。
渋谷さんの家では1度に2年分のみそを仕込むため、みそ造りは1年おき。今年が仕込みの年で、節男さんと妻の米子さん、米子さんの妹の唐木律子さんの3人が手分けして取り組んだ。
節男さんは庭先に用意した大釜で大豆を煮る役目。豆が煮上がると、物置に用意した大豆をすりつぶす道具に入れる。ミンチのような状態になった大豆を今度は米子さんと律子さんが四角い形に整えてみそ玉を作り、わらを敷いた台の上に並べていく。
長年みそを手造りしているため、「市販みその味は知らない。造るのは面倒だけど、家で造ったみそはうまいもんで」と米子さん。節男さんも、律子さんも、「香りが違う」「一味違う」と口をそろえる。
みそ玉は1週間から10日寝かせた後、カビを洗い落とし、麹と塩と混ぜ、おけに入れて寝かせる。3カ月ほど経ったところで、みそをもう1回ひき直し、再度おけに詰めて寝かせる。春ころに食べられるようになるといい、1年後の出来上がりを楽しみにしている。 -
地域と児童が伊那北駅前整備
JR伊那北駅前広場の景観を伊那市の北の玄関口にふさわしく美しいものにしようと、駅周辺の商店主などでつくる山寺活性化協議会(矢野昌史理事長)と近くの伊那小学校5年夏組(浦野孝文教諭、33人)は協力して広場のいけすと緑地の整備に動き始めた。1日朝、約50人が現地に集まり、児童らは草むしりやいけすの掃除、協議会役員は枝打ちや不要木を取り除くなどの作業に当たった。ヤナギやツツジは残し、生い茂っていた低木約30本を重機で撤去した。緑地の面積は約70平方メートル。参加者らは「意外と広くて思ったよりも大変」などと話し合いながら作業に汗を流した=写真。
夏組の児童らは昨年4月の社会科授業の一環でごみと環境について調べたことがきっかけで、駅前広場の状態に着目。「いけすの水が汚い」「ごみがたくさん落ちている」などの声が出る中、6月の伊那北高校文化祭「ペン祭」のいけす利用を考えるワークショップにも参加して問題意識を深めた。維持費などの問題からいけすを取り壊すこともあり得ると聞き、市長に手紙を書いて維持を嘆願したことも。「このままではいけない。自分たちで行動を起こそう」と10月からは自主的に週1回の清掃をする一方、協議会と駅前再生構想について話し合ってきた。
浦野教諭は「これからここをどんなふうにするのかは子どもたちに任せている。芝生を植えるとか、花壇をつくるとかのアイデアが出たが、地元の人たちと話し合いながら良い方向を決めていってほしい」と児童らの活動を温かく見守っている。
同協議会は昨年、付近に学校が多いことから駅周辺を学生の街と位置付ける「学生の街ビジョン」構想を立ち上げた。今回の作業はその最初の取り組みでもある。矢野理事長は「子どもたちの気持ちがうれしい。一緒に考えながら、市民みんなに愛される駅前公園にしていきたい」と話している。 -
県労連メーデー伊那中央大会
県労連系の第79回メーデー伊那中央大会が1日、伊那市であった。上伊那各地から15団体・約300人が集まり、大会会場の伊那市生涯学習センター「いなっせ」から伊那北駅前までをデモ行進。のぼりや手作りのプラカードを掲げながら「憲法改悪は許さないぞ」「後期高齢者医療制度反対」「自衛隊をイラクから撤退させよう」「憲法9条を守ろう」などとシュプレヒコールを上げながら通りを練り歩いた=写真。
大会では「すべての団体・個人の枠を超え、すべての労働者の力を結集して日本の平和と民主主義を守り、生活向上と権利拡大、人間らしく生きるために目標を実現させよう」などとするメーデー宣言を全会一致で採択した。参加者が登壇しての意見発表もあった。 -
保科正之公生誕397年記念講演
伊那市観光協会主催の「保科正之公生誕397年記念講演」が29日、高遠町総合福祉センターやますそであった。直木賞受賞作家で伊那市ふるさと大使の中村彰彦さん、東京大学大学院教授の山内昌之さんの講演と2人のトークショーに会場を埋めた市民が興味深く聞き入った。
中村さんは「名君を育てた女たち」をテーマに生みの母お静、武田信玄の娘である見性院と信松院について話した。お静の実家、神尾家の悲愴な決意で生まれたのが幸松、後の保科正之で、出産にあたっては信松院が懐妊したお静を浦和にかくまったこと、見性院が600石のうち300石を幸松に与え、武田姓も与えて育てたことなどを話し、「武田家の誇りを持った姫君とお静の3人がタッグを組んで保科正之の幼少期を支えた。日本史の表面に出てこない、保科正之を育てた女性がいたことを知ってほしい」と語った。
山内さんは「世界の中の保科正之」をテーマに、「政治家としての哲学、リーダーとして学ぶところが多い」とし、軍事より民生を大切にする時代に入ったことを的確に捉えていたこと、逆転の発想を持っていたこと、飢餓対策で社倉制度を設けたこと、年金として老人に米を与えることを最初にしたことなどを挙げた。「美徳と、いい意味の頑固さを持ち、うそを言わない政治家だった。日本の近世史にこんな立派な政治家がいたことが嬉しかった。私たちがすぐに学べることはうそを言わない美徳」と話した。 -
伊那消防署が消火協力者に感謝状
4月4日に南箕輪村南原で起きた住宅火災を早期に発見し、初期消火に当たって被害を最小限に抑えたとして伊那消防署(唐沢三喜男署長)は30日、いずれも同村南原の無職松嶋正一さん(78)、会社員戸田礼奈さん(33)、農業篠原昭夫さん(70)、池迫三郎さん(65)・賢一さん(36)親子に感謝状を贈った=写真。唐沢署長は「空気の乾燥している折、早期発見と初期消火のおかげで被害が少なくて済んだ」と感謝の言葉を述べた。
最初に火災を発見して119番通報した松嶋さんは「自宅の裏に出てたばこを吸っていたら、1軒先の家から煙がもうもうと上がっているのが見えた。行ってみたら炎が2メートル近く上がっていたのでびっくりして応援を呼んだ」。松嶋さんから連絡を受けた戸田さんは携帯電話で119番通報し、家からバケツを持ってきて消火に当たった。篠原さんは無線を聞いて現場に駆け付け、外壁をなたではがすなどして消火活動に協力した。池迫さん親子はバケツや園芸用ホースを使って消火に当たった。
5人の協力により、被害は外壁などの一部焼失で済んだ。出火原因は、前日取り出したまきストーブの灰を紙袋に入れ、外壁に立てかけておいたことによるとみられる。出火当時、家人は留守で無事だった。 -
伊那ライオンズクラブ45周年記念総会
伊那ライオンズクラブは27日、結成45周年を記念して諏訪中央病院名誉院長、チェルノブイリ連帯基金理事長で「がんばらない」(集英社)などの著者鎌田実さんの講演会を県伊那文化会館で開いた。
鎌田実さんは1948年東京都に生まれ、東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県諏訪市の諏訪中央病院で地域医療に携わる。88年に同病院の院長に就任。91年からチェルノブイリ救援活動に参加。05年に同病院を退職し、非常勤医師として働く。06年に「がんばらないレーベル」を立ち上げ、CDジャズアルバム「ひまわり」をプロデュース。日本テレビの「世界一受けたい授業」、NHK「クイズ日本の顔」「紅白歌合戦(審査員)」などに出演。著書に「がんばらない」(集英社)、「あきらめない」(同)、「雪とパイナップル」(同)などがある。
鎌田さんは、黒柳徹子さんと共同の著書「トットちゃんとカマタ先生の ずっとやくそく」(ソフトバンククリエイティブ)を書くにあたってのエピソードや、海外に医療支援に行った時の話、父親から学んだことなど、自身の体験を交えながら「人間はみんなちょっとずつ変わっている。時代や地域によっては生きづらい人だっている。でも、その時に誰か一人でも、わかっていると言ってくれる人がいれば救われる。みんなが一生の間に1回、誰かに、その人にとって大事な役割をしてあげれば、世の中はもっと温かくなるんじゃないかと思う」「人道支援は困っている子どもや死にそうな子どもを救うこと」「一度失敗した人が再チャレンジができる、子どもたちがいつも可能性を与えられている、この国のために苦労して働いたお年寄りが最後まで命が終わるまでちゃん補償してくれる、そんな温かな血が通った国でないといけない」などホスピタリティ(心のこもったもてなし)の重要性などについて語った。 -
西箕輪高原マラソン大会に200人
伊那市の第19回西箕輪高原マラソン大会(実行委員会など主催)が29日、西箕輪中学校グラウンドを発着点に開かれた。地元の小・中学生を中心に、塩尻市や南箕輪村を含めて約200人が参加した。
コースは、西箕輪中学校グラウンドから伊那インター工業団地周辺を折り返す3キロと4・5キロ。
参加者はスタートの合図で、一斉に走り出した。青空が広がり、東に南アルプスを望みながら、自分のペースでゴールを目指した。
結果は次の通り。
◇3キロ▽小4男子(1)原洸14分58秒(2)三沢惇太15分14秒(3)原佳輝15分46秒▽小4女子(1)北原瑛理香18分12秒(2)山岸さくら18分12秒(3)伯耆原さえ18分13秒▽小5女子(1)金沢聖恩16分35秒(2)金沢聖耕16分51秒(3)中山美来17分34秒▽小6女子(1)唐沢和季14分01秒(2)杉山黎華14分02秒(3)杉山舞華14分17秒▽一般男子(1)溝上晴斗15分51秒(2)田中弘徳16分53秒(3)中村義直17分12秒▽一般女子(1)原妙子16分03秒(2)河合夏海17分20秒(3)名取素子17分21秒▽家族(1)丸山元資21分18秒
◇4・5キロ▽小5男子(1)山口健斗19分27秒(2)富沢正二郎19分54秒(3)村沢任21分06秒▽小6男子(1)河合直哉21分38秒(2)落合恒輝22分19秒(3)池上裕介24分31秒▽中学生男子(1)宮沢佳樹18分33秒(2)浦野理史18分41秒(3)有賀誠19分05秒(4)竹内雄也19分12秒(5)城取良樹19分21秒(6)白鳥克哉19分30秒▽中学生女子(1)落合悟花20分21秒(2)山口聖21分22秒(3)村上森花21分46秒(4)塩沢愛花21分50秒(5)松田愛菜23分12秒(6)小池美沙季23分22秒▽一般男子(1)延藤浩毅17分38秒(2)西広雄仁18分08秒(3)矢崎貴臣19分43秒▽一般女子(1)三沢喜予20分49秒(2)青木美恵25分24秒(3)大日向里美29分13秒▽40歳以上男子(1)富沢博之15分04秒(2)山田健一18分40秒(3)天野哲郎19分30秒 -
第33回わんぱく広場
遊びを通して子どもたちの創造性と連帯感をはぐくもうと、伊那市青少年団体連絡協議会加盟の7団体でつくる実行委員会(清水剛委員長)と伊那市教育委員会は29日、第33回わんぱく広場を伊那市西町の春日城址公園で開いた。多くのちびっこたちが訪れ、汗ばむほどの陽気となった晴天の下で、歓声を上げながらさまざまな遊びを楽しんだ。
伊那青年会議所は輪ゴムで飛ばす紙飛行機やプラ板で作る竹とんぼなどの製作を指導した。作った竹とんぼを飛ばすコンテストやシャボン玉作りなども行われ、ブースの周辺は笑顔の子どもたちでにぎわった。ボーイスカウト伊那第1団が設置した、ロープで作った吊り橋を渡る「モンキーブリッジ」や、ロープにぶら下がって谷を滑り降りる「ロープケーブル」などは順番待ちの長い行列ができるほどの人気コーナーとなった。はなまる地域探検隊は空き缶を利用した竹馬や鳥の巣箱作りなどを指導。子どもたちは苦労して自分の手で作った竹馬で夢中になって遊んでいた=写真。 -
伊那まつり実行委員会第1回
「第36回伊那まつり」は8月2、3日竏秩B伊那市の夏を彩る大イベント、伊那まつりの第1回実行委員会が28日、伊那市役所であった。委員など約120人が出席し、日程と基本コンセプト「躍る」、テーマ「和」、キャッチフレーズ「熱、夏、竜」(A竏探SU・NA竏探SU・TA竏探SU)などを承認した。互選により、各委員会の正副委員長などを選出した。
市民踊りは2日に中心市街地で行い、ダンシング・オン・ザ・ロード、伊那節、勘太郎月夜唄を踊る。花火は3日。天竜川・三峰川合流点、市役所西、天竜川中州で打ち上げる。昨年に続き、市民から記念花火を募集する。おまつり広場はセントラルパークで開き、ローメン横丁、酒蔵横丁などを催す。
主な役員は次の皆さん。
▼実行委員長=丸山敞一郎▼総務広報委員長=藤沢秀敬▼同副委員長=小平恒夫、泉沢勝人▼市民おどり委員長=有賀昭洋▼同副委員長=飯島尚幸、唐木孝之、北條俊宏、高山光宏、中村登美子▼おまつり広場委員長=中村弘人▼同副委員長=柴宏治、小池秋男▼遊ingビレッジ委員長=唐沢幸利▼同副委員長=田中直美、黒河内直明▼花火委員長=川上健夫▼同副委員長=横森孝心、鈴木一比古、黒河内浩、春日州一、唐木一平▼交通委員長=堀内四郎▼同副委員長=内山寿、秋葉松美、唐沢賢治▼保安救護委員長=伊藤仁▼同副委員長=伊藤岩雄、戸田政光、宮下由紀夫▼事務局長=小池真一▼同次長=竹松慎一▼監査委員=伊藤正、森本光洋 -
伊那市行政改革審議会
伊那市の行政改革について審議する市行政改革審議会(中村威夫会長)は25日夜、08年度の第1回会議を市役所で開いた。本年度の新たな取り組みとして、一般競争入札制度に総合評価方式を導入するなどの入札制度の改善を行政改革大綱の項目に追加することを了承した。
市は、07年度の行政改革の進ちょく状況についても報告。具体的な取り組みとして掲げた90項目のうち未着手の項目はなく、71項目が「実施」「一部実施」だった。予定より進んでいるのは34項目、予定通りが44項目、遅れているのは「公社・第三セクターの経営状況の把握と公表」「公会計の整備」「地域協議会との協働」などの12項目。市は、予定より遅れている事項は積極的に取り組めるよう促進を図るとともに、予定通りの事項についてもさらにスピードアップを図っていきたい竏窒ニしている。
現委員の任期は6月30日で切れるため、同じ顔ぶれでの審議は今回が最後となる予定。小坂樫男市長はあいさつで「意見をいただいて進めてきたが、一定の成果が挙がった」と感謝した。 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会、候補地の認識に誤り - 上山田区域には下山田区域を含んでいた -
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設候補地の一つとして、伊那市の用地選定委員会(伊藤精晤委員長)が検討してきた高遠町上山田区域。その建設用地として市が見積もった2万9千平方メートルのうち、約1万3千平方メートルは隣接区の下山田地籍であることが28日までに分かり、市は同日の委員会で「これまで十分に確認してこなかった事務局のミス」と陳謝した。これを受け委員会はこの日予定していた候補地の絞り込みを延期し、事務局が下山田に対し改めて候補地だったことを説明した後、候補地の絞り込みを進めることで合意。最終候補地の決定も延期せざる得ないことになった。上山田は候補地の中でも評価点数が高く、住民の反感が少ないなど、有力候補地の一つだったため、下山田の今後の動向が注目される。
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説明によると、当初市では対象候補地北側にある市道押出・小原線を両区の境界だと認識していたが、実際は候補地のほぼ中央を流れる水路が区境となっていることが今月25日に地域住民からの指摘で判明。市ではその翌日、下山田区長を訪問し、陳謝するとともに状況を説明した。
下山田区長は▽区民に下山田が候補地であることを周知した上でなければこれ以上話を進められないこと▽下山田区に対し、正式に候補地とし連絡することから始めること竏窒ネど、9項目にわたる意見を提出。
委員会では「これまで積み上げてきた経過もあり、事務局から改めて候補地としての説明をしてもらい、慎重に取り組むべき」といった意見に賛同し、これまで各候補地に対して行ってきた手続きを下山田に対しても行い、候補地の絞り込みを行うことで合意した。
これまで隣接地として見られていた下山田には、各候補地を示した地図が送付されていないほか、点数評価項目の確認もしていない。下山田からこれまでにない新たな情報が出てきた場合、内容によっては評価点数が変わることもある。
また「住民の理解度」を評価する項目については、委員会として市民全体に意見を求めるような意向調査などを行っておらず、また、あくまで評価は客観的に進めたいとの判断から、評価項目から除外することになった。 -
小沢花の会「芝桜祭り」
伊那市小沢の住民有志による小沢花の会(池田清和会長)の「芝桜祭り」が、同会が管理する広域農道沿いの花公園で始まった。県内外から観光客が訪れ、愛らしい花の中を歩いたり写真を撮ったりとにぎわっている。
広さ30アールの公園には実際の富士山の千分の一サイズで作った名物花富士をはじめいくつかの富士があり、「2008」や今年のえとのネズミを花でデザイン。白と藤色の花で天竜川も作り、ピンクの花の間にはスイセンも咲き、公園は一枚の絵のように見える。
北側の芝桜の開花はこれからで、満開になるのは5月の連休ころの見込みという。花の時期は長く1カ月くらい楽しめる。
26、27日の週末には乗用車だけでなく中京方面からの大型観光バスが9台も訪れた。今年は大型バス用駐車場も整備している。
ライトアップは5月3日から5日の午後7時から9時まで。29日から公園隣りの田に水が入り逆さ富士も楽しめる。3日から6日は、ちんどん屋も来る。
会場ではお茶と漬物を無料サービス。芝桜の苗、芝桜まんじゅう、甘酒の販売もある。 -
第11回ビデオ作品コンクール表彰式
愛好家でつくる伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長)と伊那ケーブルテレビジョン共催の第11回ビデオ作品コンクールの表彰式が26日、伊那市生涯学習センターであった。会員の研さんのために年1回開くコンクールで、伊那市長賞は伊那市の前田耕一さんの作品「そばにいてよかったねー」が受賞した。
作品は制限時間5分以内で未発表のもの29点。12日の審査会で映画監督の後藤俊夫さん、伊那市、伊那ケーブルテレビジョンの代表、ビデオクラブ会員らが撮影技術、編集技術、音声の使い方、作品の完成度などの項目を点数で評価し100点満点で審査した。
表彰式で飯島会長は、「競争し合うコンクールと違い1、2年かけて学んできたものの発表会という意味合いを持つ。審査で70点以上が23作あり上手な作品ができるようになってきた。今後は作者の思いが伝わるか、人の心を揺さぶる作品ができるかなどさらに精進したい」とあいさつした。
伊那ビデオクラブは93年発足。例会での勉強のほか撮影会、県内外クラブとの交流会をしている。今年は3月に「伊那映像祭2008」も開き好評だった。会員は30人。
結果は次の通り(敬称略)。
▽伊那市長賞=「そばにいてよかったねー」前田耕一(伊那市)▽伊那ケーブルテレビジョン賞=「蛙の楽園」有賀光代(伊那市)▽後藤監督賞=「あばれみこし」赤羽伊三夫(伊那市)▽伊那市教育委員会賞=「こいの季節」(伊那市)石川はつめ▽伊那ビデオクラブ会長賞=「ゆりの里」平沢三千人(南箕輪村)▽NHK長野ビデオクラブ会長賞=「月下美人一期一映の不思議」小島勇男(南箕輪村)▽中部日本新聞社賞=「狐の嫁入り」河野恒(北安曇郡池田町)▽信濃毎日新聞社賞=「待ちわびて2008」北原正(南箕輪村)▽長野日報社賞=「訪ねまほしき園原花桃の里」飯島尚美(伊那市)▽伊那毎日新聞社賞=「今 農業は?」赤羽仁(伊那市)▽みのわ新聞社賞=「押し花野外教室」小山喜美子(伊那市)▽上伊那教育会長賞=「三滝探検」武田忠芳(伊那市)▽伊那市有線放送賞=「俵作り」白鳥節夫(伊那市)
◆伊那ケーブルテレビジョンで放映している「ビデオクラブ作品集」から同社が選定し表彰する作品
▽優秀賞=「北大合唱団東京OB会クラーククラブ第5回演奏会」赤羽仁▽地域文化賞=「輝く子供たち」赤羽伊三夫▽ほのぼの賞=「中国春節の旅」武田忠芳▽シャッターチャンス賞=「白鳥の寝るところ休むところ」河野恒 -
伊那市の住所表示大幅変更へ
伊那部3050番地の市役所の住所は「下新田3050番地」に、伊那3500番地1のいなっせは「荒井3500番地1」に、伊那1979番地2のきたっせは「山寺1979番地2」に変わります竏秩B
分かりづらいと不評だった伊那市の伊那、伊那部、美篶の住所表示を8月4日に一斉に変更したいとして準備を進めている伊那市は対象地域の住民に対する説明会を始めた。
変更されるのは「伊那」のほぼ全域と「伊那部」「美篶」の一部。「伊那」は福島と山ろく地帯の一部を除き「御園」「山寺」「坂下」「荒井」「西町」竏窒ネどに変更。「伊那部」は「中央」「日影」「境」「上牧」竏窒ネどに、「美篶」の一部は「上の原」「野底」「美原」竏窒ネどに表示が変わる。変更されない地域も一部にある。番地は原則として現在のまま変わらないが、郵便番号は変更される。影響を受けるのは市民約3万2千人と千社以上の事業所など。
1回目の説明会は25日夜、上新田、下新田の住民を対象に市役所で開き、総務部財政課の伊藤明生管財係長が住民約20人に変更の概要や日程などについて説明した=写真。参加した住民は説明におおむね納得した様子で、特に異論などは出なかった。
説明会は対象の各地域で5月29日まで、19回の開催が予定されている。説明会終了後は6月市議会に議案を提出し、議決を経て7月1日に市長が告示する。7月下旬に全対象家庭と事業所に対し、手続きについての手引書を配布する計画。
住所表示の分かりづらさを指摘する声はかなり以前からあったが、市町村合併(06年3月)前の協議会で意見が出たのを機に、変更に向けての議論が本格化した。
市は、変更について十分理解するためにぜひ説明会に参加を竏窒ニ呼び掛けている。問い合わせは市役所(TEL78・4111)総務部財政課管財係へ。