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カーブス伊那がチャリティ・イベント「フードドライブ」のレトルト食品などを募集
国内で毎日の食事などに困っている人たちに家の中で余っている食料品を届けよう竏窒ニ、伊那市室町の女性専用フィットネスクラブ「カーブス伊那」(中村和之代表)は、今月末まで、チャリティ・イベント「フードドライブ」を展開し、会員や一般から常温で保存可能なレトルト食品やインスタント食品などを募っている。
「フードドライブ」は、毎日の食事などに困っている人たちに向け、家庭内で余っている食料品を届ける取り組み。米国では9年ほど前から取り組まれきたが、日本国内でも、生活保護世帯の増加など、日々の食事に困っている人たちがいる反面、食料の3分の1が廃棄されている現状があることから、全国展開する同クラブでは
「自分たちにできることを考えよう」と、今年初めて「フードドライブ」を実施することになった。
今年3月にオープンしたカーブス伊那でも、現在会員や一般に呼びかけて家庭内で余っている食料品を募っており、集まった食料品は地元の児童養護施設などに寄贈することを予定している。
対象食品は常温で保存可能なレトルト、インスタント食品、乾物、調味料、米竏窒ネどで賞味期限が2008年2月1日以降のもの。
同クラブでは会員の関心も高く、すでに続々と食料品が集まっているという。
中村代表は「もともと同クラブは地域の女性たちの健康に貢献したいと取り組んでいる。フードドライブへの取り組みも地域貢献の一環。一般の方にも、家に余っている食料を提供していただければありがたい」と話していた。
受付時間は午前10時縲恁゚後1時、午後3時縲恁゚後8時(日曜、祝日を除く)。なお、一般の場合は持ち込む前に同クラブへ一度、問い合わせることを求めている。
問い合わせはカーブス伊那(TEL98・7230)。 -
おいしいお米がやってくる場所
伊那谷は、実りの秋から冬支度の季節を迎えようとしている。田畑での収穫のほかにも、山に入ればきのこなど、さまざまな恵みを感じることができる季節でもある。古くから、こうした恵みに感謝して、収穫祭などがおこなわれ、次の恵みへの祈りを捧げてきた。豊かな大地があるからこその恵みを体感することができる暮らしがあった。
今回の朝の学舎のテーマは「実り」。伊那市美篶小学校5年生が、米を収穫し、味わう体験を追った。 -
原因は機械の誤動作か 西春近北小で暖房機爆発
伊那市の西春近北小学校で9日、温風暖房機が爆発した事故に関し、原因を調査した製造メーカーは、燃料の噴射や点火を制御するマイコン基板の不具合が原因と発表。21日、原因について製造元などから市教育委員会に報告があった。
温風暖房機を製造したIHI回転機械(東京都)が市教委に説明した内容によると、爆発は「マイコン基板内の電磁弁制御部の誤動作が直接の原因」。未燃油が暖房着火動作時の点火スパークに引火したという。
「マイコン基板の部分経年劣化、または、外的要因(ノイズの影響など)により不具合が生じた可能性が高い」とメーカー側。マイコン基板の誤動作による事故は今回が初めてだとしている。
市教委によると、メーカー側は機械の誤動作を認めていて、「取り替え工事には、誠意を見せて協力させてもらいたい」とのこと。現在、暖房機は故障中のため、同メーカーと話し合いながら早急に新しい暖房機を学校に入れる予定だ。 -
伊那市用地選定委、候補地の適正を評価する44の詳細項目を決定 - 次回までに一部委員でつくるワーキン ググループが評価項目の優劣、点数化の素案検討 -
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設候補地を検討する伊那市の用地選定委員会が21日、市役所であり、施設規模、周辺環境への影響、建設コストなどの面から建設地としての適しているかを具体的に判断する44の詳細項目を決定した。今後、一部の委員でつくるワーキンググループが、今回決定した評価項目の優先順位を決め、候補地を絞り込みに必要となる各評価を点数化していく方法を検討。素案を作成し、次回委員会で示す。また、当初同委員会では市への最終報告を12月末としてきたが、同委員会と並行して新施設の規模などを検討している上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会の進行が遅れていることなどから、最終報告を来年2月に先送りすることになった。
詳細項目は、以前に広域連合が用地選定を行った時に用いた評価基準をベースとし、さらに必要と考えられる項目を加えた事務局案をもとに検討。
用地面積は、従来から広域連合が必要と説明してきた2万5千平方メートル以上を確保できるかどうかという点を評価項目に盛り込んだほか、生活環境の保全という点からは、最も近い住宅群までの距離、施設の建設に伴い交通量増加が見込まれる道路と、通園、通学路との位置関係などを評価項目とした。防災面では、地盤の強弱、活断層の有無などに加え、増水時に周辺河川が氾濫する危険性がないかも評価項目にした。
近隣住民の受け入れに対する理解度については、評価のしかたが難しく、どのように点数化していくかという課題もあるが「何らかの形で考慮していく必要がある」との理由から、評価項目の一つとなったほか、地元住民しか知らない情報なども、評価の参考にしていくことになった。 -
戸草ダム建設予定地視察 高遠町、長谷の対策協
伊那市三峰川総合開発事業対策協議会の高遠町、長谷の両地域対策協議会は21日、三峰川上流に設ける戸草ダム建設予定地などを現地視察した。協議会委員ら約50人が集まり、事業に取り組む国土交通省三峰川総合開発工事事務所(長谷)の説明で計画の概要などを確認した。
伊那市三峰川総合開発事業対策協議会の地域対策協議会として11月上旬に発足した高遠町地域対策協議会の企画。本格着手が遅れている戸草ダムに対し、委員の関心を高めるため長谷地域協議会と合同で現地視察した。
三峰川総合開発工事事務所は、工事が遅れている現状などを報告。03年度の事業評価監視委員会で戸草ダム建設は今後、「天竜川流域委員会」の審議結果を踏まえて対応することになっている竏窒ネどと説明した。
戸草ダム建設予定地を視察する委員ら -
伊那市で人間・野生動物共生プロジェクト推進講演会
北海道犬を活用した野生動物の追い払い事業を開始する伊那市は19日夜、「人間・野生動物共生プロジェクト推進講演会」を市役所で開いた。一般など約110人が参加。元北海道大学助教授で市が同事業を委託する鈴木延夫氏が、北海道犬の特性やしつけ方、野生動物と共生実現に向けた取り組みについて講演した=写真。
同事業は農作物に対する有害鳥獣被害が増加する中、市が打開策として9月から開始しているもの。北海道犬が野生動物を追獣することで、農作物への被害を最小限に抑えようと考えている。現在は鈴木氏が市で購入した北海道犬数頭の訓練をしているが、今後、事業展開の中で一般市民の協力が必要となるため、同事業への理解を深めてもらおうと今回の講演会を企画した。
鈴木氏は、テリトリー意識の強い北海道犬は、その範囲に入ってくる侵入者を追い払おうとする性質があることを説明。一方、土佐犬などのように相手をかみ殺そうとする特性はないとした。また、主人に対する忠誠心が強く、主人以外には従わない性質もあるが、「それは訓練により解消できる」とした。
また、今回「追い払い」を選択したことに関しては、野生との共生が結果として人間のメリットになることを示し「野生に一歩譲り、野生が出すぎているところには一歩下がってもらう中で、共存の方程式を作っていってはどうか」と語った。
会場からは、猟友会との摩擦を危惧する質問などがあったが、鈴木氏は「そのことについてはプロジェクトが始まる段階で市に懇談するようお願いしている。早い時期にお互いの主張をかみ合わせられるよう、市の方で調整していただけると思っている」とした。 -
伊那市民149人が市土地開発公社の入札に関して監査請求
伊那市土地開発公社の測量、設計、許認可業務に関する発注、請負契約の不当性と、同公社のこうした不当な契約を認め続けている伊那市の違法性を問い20日、「公正な入札を実現する伊那市民の会」(若林敏明代表)の149人が、同市監査委員に対し住民監査請求を提出した=写真。
今回提出したのは市土地開発公社に対する請求と、伊那市に対する請求の2件。
市土地開発公社では現在、測量、設計、許認可業務に関する発注、請負契約において、「見積り入札」と称する地方自治法で認められた以外の方法を用いている。同会の調査によると、この方法では、入札者の立会いのもと行われる一般競争入札、指名競争入札と異なり、特定の業者から集めた見積書を職員だけで開札するなどといったことが行われている。市土地開発公社が提供した資料によると、見積り入札のもと、03年を除く01年から06年までの間、契約金額500万円以上となる入札4件を特定の業者1社が落札。また05年度に発注した6件、総額約3千万円の業務をすべて1社が受注。予定価格が1千万円以上となった2件も、同業者が予定価格の97・9パーセントで落札している。
同団体では、市土地開発公社という組織は市が全額出資する地方自治体順ずる組織でありながら、不透明な入札制度のもと、実際には特定の業者との随意契約を続けている同公社の違法性を指摘。また、こうした不当な契約を続ける同公社に全額出資する市の責任についても追求。必要な措置を求めている。
若林代表は「市民には『見積り入札』が一体何なのか分からない。実態を明らかにしてもらい、行政にはこれをきっかけに積極的な入札改革をしてもらいたい」と語った。
地方自治法では、市が資本金などの4分の1以上出資している組織に対する監査を認めているが、住民監査請求の提出は異例。
同市監査委員は今後、受け付けの翌日から60日以内に受理するかを含めて審査し、監査結果を通知する。 -
竹内徹油絵展
信州高遠美術館の館長で一水会会員・日展会友の画家竹内徹さんの油絵展が20日、同市西春近かんてんぱぱホールで始まった。25日まで。
若いころに師匠とともに全国を写生しながら旅して回ったという竹内さん。信州に帰ってきてあらためて信州の美しさに心打たれたとのこと。それから信州の四季を20年間以上描き続けている。今回展示してある作品も、全て信州の風景を描いている。一水会展や日展入選作など近作60点(3縲・00号)。
「特にアルプスの残雪がすばらしい」と竹内さん。
五竜岳や西駒ケ岳の残雪を描いた作品や、高遠の桜を描いたものなど、訪れた人たちの目を楽しませていた。
午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後5時まで)。入場無料。 -
はらぺこ保育園で焼き魚
伊那市富県の自由保育園「はらぺこ保育園」は20日、秋の味覚を味わうための調理会を開いた。
メニューは飯ごうで炊いた米と焼き魚、サツマイモとキノコと大根の味噌汁。同園では給食がなく(おにぎりなど持参)、園児たちは普段から味噌汁作りなど調理に積極的に参加している。食材を扱うのも手慣れたもの。野菜を切ったり、大根おろしを作ったり、園児たちは生き生きと料理に取り組んだ。
小林成親保育士は「簡単なことでも体験することが重要だと思う」と食育について語った。
同園では近々、ピザ作りや、餅つきを予定している。 -
ホームズ彗星満月大に 天文ボラ野口さん確認
伊那天文ボランティアサークル代表の野口輝雄さん=伊那市西箕輪=が、国立天文台の予想通り、大増光したホームズ彗星が満月大まで大きくなっているのを望遠鏡などを使って確認した。
ホームズ彗星は10月23日(世界時)、約17等の明るさで観測されたが24日午後10時12分(日本時)には約3・5等に増光。何らかの原因で、一時的に通常よりも大量のガスやちりを吹き出して光を増した。
同彗星は、放出された物質が拡散され、太陽光の反射で輝く様子が日に日に大きく見えている。野口さんは3日から彗星の写真撮影を続けていて、17日の彗星と、同じカメラ、望遠鏡を使い(拡大率同じ)撮影した18日の月の大きさを比較して見て、分かったという。
彗星は現在、北東のペルセウス座のα星のそばに位置。今後はだんだんと暗くなり、遠ざかって見えなくなっていくという。野口さんは「彗星が一気に明るくなるなんて、今まで見たことがない。貴重な体験となった」と話している。
満月大まで大きくなったホームズ彗星(17日・(右))と上弦の月(18日・(左))=野口さん撮影 -
伊那消防組合議会 通信指令システム更新を可決
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那消防組合(組合長・小坂樫男伊那市長)の組合議会臨時会が19日、市役所議場であった。物品の取得として、伊那消防署の通信指令システムの更新購入に関する1議案を原案通り可決した。
1991年から導入した通信指令システムが老朽化したため更新する。新システムは、災害情報を入力すると同時に音声合成装置で地図情報を記載した出動指令書で出動隊に指令を出すことが可能。指令するまでの時間短縮が期待できる。
富士通ゼネラル情報通信ネットワーク営業部(神奈川県川崎市)から7千297万5千円で取得。来年3月21日の納入を予定する。 -
新山小で人権福祉講演会
伊那市の新山小学校は14日、同校体育館で児童と保護者を対象とした人権福祉講演会を開いた。約100人が集まり、脳性小児まひで両手の自由を失った冨永房枝さん(44)=長野市=の講演を聴講し、相手を思いやる気持ちを育んだ。
冨永さんは生後半年のとき、風邪の高熱が原因で体の障害を持った。両手が動かないことや呼吸がしにくいこと、うまく言葉をしゃべることができないことなど、ありのままの紹介を子どもたちは静かに聞き入った。
講演では、「好きだから続けてこれた」という、幼いころから始めた足によるキーボード演奏を披露。「両手は動かなくなっちゃったけど、逆に足でいろんなことができる」と冨永さんは、携帯電話や筆を器用に足で扱って見せたりした。
冨永さんは「障害が嫌で死んじゃおうかと思ったが世界でたった一人しかいない自分のことを好きになれたから、もう一度、生きようと思った。自分を好きになれば周りの人も好きになれるはず」と話していた。
足の指でキーボードを演奏する冨永さん -
伊那市ママさんバレー 「マザーズ」3年ぶり優勝
伊那市ママさんバレーボール協議会(平沢恵里会長)の第27回リーグ戦順位決定戦は17日夜、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。決勝戦は「マザーズ」がセットカウント2竏・で「コスモス」を破り、3年ぶりの優勝を飾った。3位は「めぐみ」。
昨年より1チーム少ない9チームが参加し、それぞれ6試合ずつ戦う変則リーグを5月末から展開し、リーグ戦の上位4チームが決勝と3位決定戦を行った。決勝は昨年と同じ組み合わせ。若手戦力を補強したマザーズが前年の雪辱を晴らした。
マザーズの酒井美季主将(31)=西春近=は「昨年のリーグ戦の負けが悔しく、この日をどうしても勝ちたかった。今年を最後にチームを去るメンバーのために勝利をささげることもできた。来年は連覇を狙いたい」と話した。
閉会式で平沢会長は「本年も盛大にリーグ戦を終えられたのもバレーボールの仲間の協力があったおかげ。バックアップしてくれた家族にも感謝してほしい」と本年のリーグ戦を締めくくった。
順位は次の通り。
(1)マザーズ(2)コスモス(3)めぐみ(4)荒井(5)たんぽぽ(6)トパーズ(7)ウィング(8)東春近(9)みなみ
リーグ連覇を果したマザーズのメンバー -
上伊那社会教育関係者懇談会
生涯学習などに携わる関係者による上伊那社会教育関係者懇談会が15日、伊那市の生涯学習センターであった。上伊那地区の公民館長や社会教育指導員、市町村教育委員など約100人が参加。講演会や懇談会を通して、地域における子育て支援の具体的な方策について話し合った。
講演会では、東京都日野市の「子どもの人権オンブズマン」として活動してきた平清太郎さんが、これまでの取り組みを振り返りながら「地域における子育て支援」について講演=写真。平さんは保育園での母親による児童虐待や教師の一言で学校に行けなくなった児童との関わりを語りながら、「地域で支えたり、支え合ったりする環境が豊かであれば、虐待までつながらないと思う。『大丈夫だよ』と言ってくれる親や大人がいれば、救われる子どもや母親がいる」と訴えた。
また、「生涯学習」に対する世間の注目が高まり、子どもを対象としたイベントも増えているが、本当の意味での「子育て支援」については、どこの地域でも希薄になっている実情を指摘。
「行政、民間など各関係者がきちんとした認識を持ち、どういう支援をしていくかが重要な課題」とした。
その後の分散会では、それぞれの立場でできる地域の子育て支援について話し合った。 -
東春近小学校4年生 大きく実ったリンゴ収穫
伊那市の東春近小学校4年生を対象とした恒例の「りんご体験学習」が20日、学校近くの伊藤一路(80)さん、豊子(77)さん夫婦=田原=の果樹園であった。4月末からリンゴの成長を見守ってきた児童62人(2クラス)がリンゴを収穫した。
農家について理解を深めるための学習で、同学年はこれまでに摘果など2回、果樹園の仕事を手伝っている。この日は待ちに待った収穫の日。児童たちは約60本の木から丸々と大きく成長したリンゴ(品種・ふじ)を丁寧に摘み、約2時間で作業を終わらせた。
三石涼君と小森翔矢君(いずれも10歳)は「最初から収穫まであっという間だった。リンゴが真っ赤に大きくなっていてびっくり。食べてみたらみつも大量に入っていて甘かった」と話していた。
4年生は来年2月、伊藤さん夫婦を学校に招き、学習発表会を開く予定。
大きく実ったリンゴを喜ぶ児童ら -
西箕輪南部保育園の園児らが秋の味覚、サンマの炭火焼きを味わう
秋の味覚を炭火で味わおう竏窒ニ伊那市の西箕輪南部保育園(塚本晶子園長)の園児らが19日、サンマの炭火焼きを味わった。
旬の食材を知り、骨のある魚のほぐし方、食べ方を身につけてもらうことを目的とした今回のイベントでは、炭火焼の様子や香りなどを実際に体験しよう竏窒ニ、園庭での炭火焼を企画。この日のために園児の保護者が用意したU字型の炭火焼き器を用い、園児らは網の上で焼かれていくサンマの様子を見学=写真。香ばしい香りが漂い始めると「ぱちぱち音がする」「いいにおいがする」と歓声を挙げた。
衛生面への配慮から、炭火で焼いたサンマは一口ずつしか食べられなかったが、給食には調理室で焼いたサンマが並び、はしで骨を取り除きながら旬の味を楽しんだ。
塚本園長は「旬の食材のおいしい食べ方を見て、ひと味ずつ味わう中で『おいしいね』と感じてもらえれば」と話していた。 -
箕輪町精神保健福祉講演会
箕輪町と伊那保健所は17日、「箕輪町精神保健福祉講演会」を同町保健センターで開いた。ボランティア関係者や、精神障害者就労支援センター利用者、地域住民などおよそ60人が参加した。
講師は愛知県の障害者地域生活支援センターなどの施設長を務める青木邦子さん。「助け合う心に地域づくり」をテーマにり、心の病気やそれに対する社会の理解などについて語った。
「生活をしていると心の中のコップにストレスがたまっていく。水があるふれる時に、自殺や心の病になる。環境を変えたり、うまくストレスを抜いて、いつも余裕を持たせておくこと」と自分の体験談を交えながら分かりやすく話す青木さんの言葉を、聴講者は真剣な表情で聞いていた。
青木さんは「体の健康と同じくらい、心の健康にも気を使って欲しい」と訴えた。 -
山荘ミルクで「和み」
伊那市横山の「山荘ミルク」で17日、音楽や絵画、陶芸や紙芝居など様々な分野で活動する人たちが集い、発表するイベント「和み」が開かれた。老若男女およそ60人が参加して、週末の一夜を楽しんだ。
「文化祭のように、みんなで楽しめれば」とイベント「和み」の運営スタッフ代表原将太郎さん。もともと「和み」は、原さんが友人たちと組んだアコースティックバンドの名前。老人施設や病院を回って、ボランティア演奏をするなど福祉活動に取り組んできた。バンド活動を通じて知合った仲間や、その知人などとともにイベント「和み」を始めてからも、福祉へとり組む志は変わっておらず、入場料などは「和みbank」として貯金。目標金額に達したら車椅子の購入を考えている。
バンド「和み」やその友人のバンドが演奏する間には、保育園や老人施設などでボランティア公演している紙芝居劇団「糸ぐるま」の久保田文子さんがきり絵の紙芝居を披露した。
「若い人たちに紙芝居を見てもらえてよかった」と久保田さん。会場にはきり絵も展示した。
久保田さんの作品のほかにも、絵画や陶芸などさまざまな作品が展示してあり、原さんの目指す「社会人の文化祭」という言葉通りのイベントだった。 -
伊那市富県で山林火災
17日午後4時21分ごろ、伊那市富県貝沼の高烏谷(たかずや)山の山腹2個所で煙が上がっていると住民から119番通報があった。伊那消防署は同地籍の林道沿いと尾根が燃えているのを確認し、18日午前8時10分までにすべてを消火。計約1700平方メートルを焼いた。いずれも現場近くに人家はなく、けが人はいない。伊那署などが出火原因を捜査中。 伊那消防署の調べだと、林道沿いの出火はプラスチック廃材や落ち葉など25平方メートルを焼き、17日午後5時51分に消し止めたが、尾根の消火活動は夜間となるため一時中断。翌朝、県防災ヘリコプターも出動、活動を再開した。松林の落ち葉など1650平方メートルを焼いた。
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ボジョレ・ヌーボー解禁を祝し
##(見出し
伊那市のレストラン「ココンダ」で16日、ボジョレ・ヌーボーの解禁を祝う会が開かれた。
NPO法人クラッシックワールドが毎年この時期に伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いているコンサートの打ち上げの意味も兼ねており、関係者などのワイン愛好家らおよそ30人が、15日に解禁したばかりの今年のボジョレ・ヌーボーの出来栄えを堪能した。
「さっぱりしてる」「フレッシュでジュースのように飲める」「飲みやすくておいしい」などと、参加者たちの声がした。
「ココンダ」では結婚式の二次会やパーティなどを随時受け付けている。
問い合わせは、レストラン「ココンダ」(TEL76・3335)へ。
##写真(たてよこ) -
ベル伊那で永岡泰則さんの陶展 19日まで
岐阜県恵那市に窯を構える陶芸家、永岡泰則さん(55)の個展は19日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。昨年に続き4回目。李朝陶磁の「白磁」「三島」「粉引」などの茶道具や花入、食器など約80点を展示販売している=写真。
白を基調としたキャンパスに青色で文字を入れた白磁、判や釘彫りで作った模様の溝に白い土を埋めた三島は、今夏以降に手がけた新作。永岡さんは「自分の思いを作品から感じてもらえるとうれしい」と話す。
永岡さんは、1952(昭和27)年、福岡県生まれ。茶道の勉強をする中で、李朝陶磁の優しさに魅入られ作陶を始めた。全国各地で個展を開き、魅力を伝えている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。入場無料。 -
統合失調症治療について学ぶ市民フォーラム開催
長野県精神障害者家族会連合会は13日夜、統合失調症治療について学ぶ市民フォーラム「こころの扉をひらく」を伊那市役所で開いた。一般市民約60人が参加。県立駒ヶ根病院の樋掛忠彦院長と長沢淳也医長を講師に迎え、統合失調症の症状やその治療方法について学んだ=写真。
フォーラムは統合失調症に対する正しい理解を持ち、薬物療法に関する知識を深めてもらうことを目的とするもので、今回は「新しい抗精神病薬による統合失調症治療について縲恊V薬の適応と回復事例縲怐vをテーマに開催した。
最初に長沢医長が、統合失調症の症状と現代の薬物療法について講演。
「原因は十分に解明されているわけではない」としながらも、脳の生物学的要因がもとになり、そこへ心理的、社会的ストレスが加わることで脳が機能障害を引き起し、ドーパミンの過剰症状で発症することを説明。
周囲の人も分かりやすい陽性症状としては、幻覚や妄想、思考障害などが表れる一方、周囲が気付きにくい陰性症状が表れるケースでは、感情の平板化、意欲喪失、自閉、抑うつなど、生活自体に支障をきたす症状となって表れる危険性があることを示した。
また、治療方法としては、薬の投与が不可欠であることを説明。また、現在用いられている「定型型」は、幻覚の沈静などには強い作用があることから、陽性症状には有効で、長年用いられていることから医師が処方する時にも副作用などの見通しがつきやすいといった利点があるが、陰性症状にはあまり効果がなく、過鎮静などといった副作用も起こりやすいことを説明。それを補う形で新しい「非定型型」が出てきており、こちらは陰性症状や症状の再発防止にも効果があることを示した。
副作用については、その人それぞれで症状が異なるため、軽い場合は経過観察、用法の変更などで、症状が重くなるに連れて副作用止めの投与、薬の減量などが必要となることを示した。 -
伊那市の歌、花、木、鳥の候補を市長に報告
第5回伊那市の歌・花・木・鳥候補選定委員会(春日博人委員長、15人)は16日、小坂市長に候補を報告した。歌は旧伊那市の「伊那市の歌」、花は「さくら」、木は「かえで」、鳥は「らいちょう」。報告を尊重し、年内中に市長が決定する。
春日委員長は、候補の選定理由や経過を含めて報告し「市のシンボルとして市民に周知してほしい」と述べた。
小坂市長は「専門的、歴史的立場から、地域にマッチしたものをまとめていただいた」と感謝。市歌は小・中学校の子どもたちに歌ってもらえるよう市教育委員会に依頼していきたいとした。
市歌は、新たな歌を作るという意見も出たが「歌詞は自然、情景、希望など伊那市の姿がうたわれ、3地域を表した内容」として決定。
花は「全域に桜の名所があり『日本一の桜の里づくり』を目指している」、木は「春の芽吹きと秋の紅葉が美しく、強い生命力を持ち合わせている」、鳥は「南アルプスに生息し、アルプスを象徴する」などを理由に、それぞれ選んだ。表記は、ひらがなに統一。▽旧高遠町・長谷村の歌は、各地域で歌い継がれるように▽ライチョウは絶滅しないよう保護に努めて竏窒ネどを付記した。
選定委員会は6月中旬から5回にわたって検討。旧3市町村の歌を実際に聞いたり、状況を把握したりして候補を絞った。 -
高橋元太郎公演会
伊那法人会は15日、テレビ時代劇「水戸黄門」の・スうっかり八兵衛・ス役などで知られる俳優高橋元太郎さんの講演会を伊那市の商工会館で開いた。
マイクを手に「水戸黄門」の主題歌を歌いながら登場した高橋さん。会場の手拍子の中、ステージへ登った。
自己紹介のあと、「水戸黄門」の一幕を演じて、会場を沸かせる高橋さん。「講演と思わずに、八兵衛と茶飲み話でもしてると思って聞いてください」と水戸黄門の八兵衛と同じように明るい口調で語り始めた。
「人生は出会いに始まり、出会いに終わる。苦しさ、つらさ、不満、そういったものとの出会いも見方を変えていくことができる。例えば気に入らないことを言われても、それを意見と取るか、文句と取るかでは大きく違う」と高橋さん。自分の人生での出会いを通して、ものの見方を変えて前向きに考えること、家族のつながりの大切さなどを訴えた。母親との死別のくだりでは、涙ぐむ聴講者の姿も見られた。
講演中には、スリーファンキーズ時代の歌や、坂本九の「上を向いて歩こう」などを歌い、最後に再び歌った「水戸黄門」は、会場も一緒に歌い盛り上がった。
「人生はすばらしい、いろんな出会いがある」・スうっかり八兵衛・スの高橋さんは笑顔で会場を後にした。 -
上伊那のいちご園関係者が蜂(はち)供養
受粉作業でお世話になり、一生を終えたミツバチたちを供養しよう竏窒ニ、上伊那にあるいちご園9施設の生産者約20人と伊那市の養蜂(ようほう)家が16日、伊那市西箕輪の仲仙寺で蜂(はち)供養をした。
小松養蜂園(伊那市御園)の園主である小松実治さん(75)宅では、以前からこの蜂供養を行い、ハチへの感謝の気持ちを表してきた。そんな中10年ほど前からは、ハチの巣箱を提供している上伊那地区のいちご園生産者にも呼びかけ、一緒に蜂供養をしている。
いちご園では受粉を行うためにハチを利用しているが、1ハウスには1、2箱の巣箱が置かれ、約1万6千匹のミツバチが受粉作業を手助けする。上伊那地区で用いられるハチの数は通算300万匹にもおよぶという。
今年も12月から受粉が始まる伊那市西箕輪のみはらしいちご園の泉沢勝人組合長(65)は「ハチがいなかったらイチゴはならない。ハチのお陰でイチゴが生産できる」と話し、祭壇に置かれたハチの写真に焼香をしていた。 -
ニシザワCS全社大会
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は16日、同市中央区の伊那商工会館で、第5回CS(カスタマー・サービス)全社大会を開いた。上伊那を中心とするスーパーストアを中心に16店舗が出場し、「お客様に満足いただける接客」を目的に、ロールプレイング発表をした=写真。
「商品の推奨販売」の場面を必ず組み込んだ商品説明、クレーム処理などをテーマに各出場チームが考えたシナリオをそれぞれ披露。荒木社長をはじめとする同社役員ら17人の審査員が身だしなみやあいさつ、言葉づかいなどのポイントを採点した。
結果は次の通り。
▽最優秀賞=ベルシャイン伊那店▽優秀賞=ショッパーズ双葉店、ベルシャイン諏訪インター店▽努力賞=ショッパーズ高遠食彩館、ショッパーズ福岡食彩館 -
米粉おやきとともに地域の伝統を伝える
伊那市西箕輪
西箕輪米加工グループ「おやき」は、長野県を代表する郷土食の一つ。米の貴重な時代の代用食だった小麦粉で作った皮が主流だ。しかしこの上伊那では、昔から米粉を使ったおやきが作られてきたことを知っているだろうか竏秩B
「きっとこの地域はほかの地域に比べれば米がよく取れたのだと思う。それでも私らの小さい時は、米粉のおやきは恵比寿講のごちそうだった」。メンバーは懐かしむ。
◇ ◇
活動の発端となったのは西箕輪地区の農家女性でつくる生活改善グループ。当時からイベントに合わせておやきを作るなどしていたが、みはらしファームができたことをきっかけに集まった有志で米加工を始めた。
主力商品は地域の伝統食である米粉のおやきと五平もちだ。
「生活改善グループのころから『地域の味を継承したい』って思っていたから、やっぱりおやきと五平もちを作ろうってなってね」
程よい甘さの手づくりあんは米粉の皮との相性が良く、素朴な味。懐かしいね竏秩Bおやきを手にする客からはそんな声がもれる。
「おいしかったって声をかけてもらったり、手紙をもらったりするのはやっぱり嬉しいね」と笑顔を見せる。
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それでも、商品として販売できるようにするまでには試行錯誤があった。伝統的な作り方は生の皮にあんを包み、ゆでるというもの。しかし、これだと皮がすぐに固くなってしまい、ゆでている最中にあんが飛び散ることもあった。
商品として販売できる形にするにはどうしたらよいか竏秩B工夫を重ねる中で、皮を一度ゆで、それを練り直す方法に切り替えた。すると、皮が固くなりにくくなり、あんが出ることもなくなった。 -
ねじれ大根を収穫
白いしめ縄!?竏秩B伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯に展示された「ねじれ大根」が、入浴客を驚かせている=写真。
大根は隣接する宿泊施設・羽広荘の畑で収穫された。
従業員の一人がなかなか抜けない大根と格闘。やっとの思いで引き抜いた大根の姿を見てびっくり。何と、2本の大根が見事にねじれ上がっていた。
珍しい大根を多くの人に見てもらおう竏窒ニ、そのままみはらしの湯に持ち込まれ、“仲良し大根”と命名。
「最初は今話題の『ねじれ国会』を文字って“ねじれ国会大根”って意見もあったんだけど、それじゃあまりに仰々しいってことになってね」と支配人。 大根は2、3日ロビーに展示した後、利用可能なら同施設の食材として用いる。 -
伊那市が地方自治法施行60周年記念総務大臣表彰者に選ばれる
県は15日、地方自治法施行60周年記念総務大臣表彰の県内被表彰者を発表した。上伊那では、自らの創意工夫により、地方自治の充実・発展に寄与した市町村として伊那市が選ばれたほか、地方自治功労者として島崎山林塾主宰の島崎洋路さん(79)=伊那市=が選ばれた。
市町村で今回表彰を受けるのは、2市1町。今回被表彰市町村となった伊那市は、市民サービスの向上を目指した行政システムの構築を基本方針として、市民との協働によるまちづくり推進に取り組んでいる点が高く評価された。
また、地方自治功労者に選ばれた島崎さんは、山林塾を通して山林整備の職人育成に取り組むとともに、県森林審議会会長として森林整備や林業振興に貢献した。
表彰は20日、東京国際フォーラムで開催される地方自治法施行60周年記念式典の中で行われる。 -
権兵衛トンネル防災訓練 伊那・木曽谷の連携確認
伊那谷と木曽谷を結ぶ国道361号権兵衛トンネル(約4・5キロ)で15日、両地域の消防、警察、建設事務所の非常時における相互連携を確認するための防災訓練があった。開通後3回目。約80人、救急車やポンプ車など26台が出動し、救急救助や消火、情報伝達など7項目の訓練を行った。
トンネルを全面通行止めにし、木曽側坑口から350メートル付近で訓練をした。トラックに追突された乗用車が対向車線を走行中の乗用車と衝突し、2台の乗用車の運転手が重傷。さらに、両乗用車から漏れた燃料に引火して車両火災が発生する竏酎z定でそれぞれの訓練を繰り広げた。
救急救助訓練では、事故により、トンネル内の火災探知機などが作動し、通報があったとし、トンネル両側から各消防署の車両が進入。事故車両の中に閉じ込められた負傷者を油圧式救助器具などを使って救出、救急車で搬送するなど迅速な対応を見せた。
木曽広域消防本部の織田佳樹消防長は「訓練を反省、検証し、いざという時に備えてほしい」。木曽警察署の宮尾仁署長は「災害、事故はいつなんどき発生するか分からないので、日ごろのイメージ訓練が必要」と講評した。
開通後、トンネル内での人身事故、火災の発生はない。