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特別養護老人ホーム・みすず寮の経営移管式典
伊那市の特別養護老人ホーム「みすず寮」で30日、経営移管式典があり、小坂樫男伊那市長と上伊那福祉協会の平沢豊満会長が経営移管協定書と契約書の調印を交わした。
上伊那広域連合では96年、福祉整備計画を上伊那広域として取り組んでいく方針を打ち出し、各市町村が運営していた養護老人ホーム、特別養護老人ホームの経営を上伊那福祉協会に移管してきた。特養みすず寮の経営移管はその一環として検討されてきたもので、上伊那では最後の移管となる。
上伊那福祉協会による運営が始まるのは4月1日。正規職員22人のうち、引き続き同施設で働くことを希望している8人については、市が派遣する形で同施設に残る。
小坂市長は「移管については反対の声もあったが、すでに特養6施設、養護老人2施設を運営する老人福祉の担い手であるといって間違いない。これまでよりサービスが落ちるということはなく、心配する要素は一つもない」と強調。
また、平沢会長は「福祉協会は利用者から絶対的な信頼をいただける存在として定着してきている。地域に根ざした施設となるよう、職員一同努めていきたい」と語った。
【経営移管に伴う住民監査請求却下】
市監査委員会は30日、みすず寮の経営移管に反対するグループ有志が提出していた住民監査請求書を却下し、29日付で請求者に通知したことを公表した。
監査請求書は、経営移管に反対する「公営みすず寮を守る会」(原弘会長代行)のメンバーなど数人が2月15日に提出していたが、地方自治法が要求する要件「行為の違法性・不当性」を満たしていないと判断した。 -
伊那市総合開発臨時株主総会
旧高遠町、旧長谷村の公益法人と4月1日から事業統合する伊那市総合開発(社長・小坂樫男市長)は28日、臨時株主総会を開き、統合に伴う定款の変更と取締役、監査役の選任に関する2議案を承認した。
定款変更に伴い、名称も「伊那市観光株式会社」に変更。取締役の数は「10人以内から12人以内」とする。
また、役員については、酒井茂氏が取締役を辞任。白鳥孝氏は監査役辞任し、4月1日から専務代表取締役に就任する。また、伊東義人氏、宮下市蔵氏、森本光洋氏を取締役に、伊那市の代表監査委員を務める井上富男氏を監査役に選任した。
本店の位置は高遠町総合支所に置くことを検討してきたが、白鳥氏が専務代表取締役を務めていることなどから、体制が整うまでは伊那市役所内に置く。 -
県議選 伊那市区 井口氏事務所開き
県議選伊那市区(数2)に出馬する井口純代氏(51)=あおぞら、福島=は28日夜、伊那市内で事務所開きをし、集まった約30人の支持者に対して「命と暮らしを守る県政の実現のために働きたい」と意気込みを示した=写真。
井口氏は「無投票にしなかったことでみなさんが政治に対して身近に意思表示できる機会ができた。また、無名の候補が立ったことで若い人たちに『自分も立てるのかもしれない』と思う機会を与えることができた」と選挙戦に寄せる思いを語り、「どの議員がいいかを選ぶ機会を持てた。働く議員を選ぶのが必要。それは私です」と訴えた。
告示直前の事務所開きとなったこの日、会場には井口氏とともに活動してきた市民グループの関係者などが市内外から集まり、激励の歌や花束を贈った。
今後はチラシの全戸配布やあいさつ回りを行いながら、市内全地区に支持を拡大したいとしている。 -
創業支援センターが開所
新規創業者の支援を目的とした伊那市創業支援センターが29日、上伊那で初めて開所した。9室のうち2室の入所が決まり、郡内外の製造業者らが新素材の開発や、パソコンの操作指導などに当たる。新規創業者は随時、受け付け中。
センターは、新しい技術や製品の研究・開発などを希望する人に対し、貸し工場・事務所を低コストで提供する。使用期間は3年以内。
開所式で、小坂市長は「企業誘致は施政の大きな柱。優秀な企業がヒヨコから鳥になって羽ばたいていくことで、センターを作った意義がある」と起業への基礎づくりに期待を寄せた。
入所する製造業の一つ「GAST JAPAN」は、パソコンのハードディスクのヘッドなど動作小部品の新素材の開発を手がける。横尾嘉也社長(59)は「地域のため、高収益企業を作る新しいビジネスモデルにしたい」と意欲を見せた。
「起業するには、なかなか場所がないのが実態」で、伊那市周辺で場所を探していたところ、センターを知って申し込んだ。飯島町の事務所を引き払い、4月中旬の稼働を目指す。
センターは、東春近地区車屋にあった空き工場を改修した。鉄骨平屋建ての延べ床面積990平方メートル。1室の広さは45縲・56平方メートル。共同で使用する会議室や打ち合わせコーナー、トイレなども整えた。改修費は約4千万円。
問い合わせは、産業立地推進室(TEL78・4111内線2433)へ。 -
伊那市観光協会を設立
伊那市観光協会が28日、設立した。合併に伴い、伊那、高遠町、長谷の各観光協会を統合。観光資源を広く宣伝し、観光客の誘致を図る。
事務所は伊那市役所に置き、3地域に各支部を置く。
07年度事業は▽市観光基本計画策定の参加と提言▽高遠城址公園さくら祭りや米の道権兵衛峠を歩こうなどの運営参画▽ホームページの立ち上げ▽保科正之公の大河ドラマ化に向けた運動▽南アルプス世界遺産登録運動への協力竏窒ネどで、各地域の事業をもとにした。合併を機に、新たにフォトコンテストを開き、伊那市の魅力を外部に紹介する。
会長に決まった小坂市長は「民の力も入れ、伊那市の新しい観光を作っていきたい」とあいさつ。
委員から「事業計画が守りの姿勢に感じる。攻めることも大事。事業の活性化のため、専門部会を設けてほしい」と意見があった。
会費は08年度に統一する。 -
竜東分団第2部の消防ポンプ自動車 入魂式
伊那市消防団(田畑安彦団長)の竜東分団第2部の消防ポンプ自動車の入魂式が29日、伊那消防署であった。小坂樫男市長をはじめ、消防団関係者ら約20人が出席し、安全を祈願した。
車両は、1988(昭和63)年の導入以来19年が経過し、老朽化に伴い、揚水性能、放水性能ともに従来より優れた最新鋭の車両へ更新した。ディーゼルエンジン4009cc、乗車定員8人。装備品などを含め購入費は約1490万円。
車両の主な特徴は、ブーメラン型の赤色灯やLEDランプなどを設置し、緊急出動時の安全性に配慮した。ポンプは最新式の大型無給油式真空ポンプを2基搭載し、揚水能力の向上を図った。
新車両更新に関連し同部は、中央区にある老朽化が進んだ車庫の新築工事も実施。木造2階建て、延べ床面積89・44平方メートルで、工事費は約1千万。31日、現地で竣工式を予定している。
竜東分団の桜井健一分団長は「新型車両になり、団員の活気も盛り上がっている。今後の活動にまい進し、市民に頼られる消防団員を目指したい。新型車両を大切に使いたい」と話した。 -
伊那市消防団 夜間の出動態勢を検討
伊那市消防団(田畑安彦団長)の団員らでつくる「消防団の夜間の出動態勢に関する検討委員会」の代表4人は29日、飲酒時の出動態勢について検討した結果を田畑団長に報告。具体的な対策はないものの「全団員が常に問題意識を持ち、話し合うことに意義がある」との結論を提言した。
飲酒運転が社会問題となっている中、飲酒時の団員はどのように参集すればよいかを考えるため、副団長以下各階級の代表者45人で委員会を発足。1月から8回の会議を開き、日本中の団員が悩んでいるこの問題について話し合ってきた。
提言書によると「何らかの手だてを講じ、飲酒時でも現場へ駆け付けるのが団員の指名だが、いずれにしても名案はない」との結論。「飲酒運転をしてはいけないことに議論の余地はないが、それを理由に団員が出動できなければ市民の安全は守れない」との苦悩を訴えた。
協議の中で当番制の実施を竏窒ニの提案もあったが、非常勤公務員である団員の私生活を制限はできないと判断。例え、15分団44部に2ずつの当番を設置しても通常出動手当(時間当たり)の半額を支給すると、8時間勤務で年間1億円もの膨大な経費が必要になるという。
田畑団長は「この問題に絶対的な対策はないが、皆が意識を持ち地域の模範となる活動を心掛けることが大切。この意識を委員だけでなく各地区の団員へも広げてほしい」と話した。
「地域の模範となる活動を」と呼び掛ける田畑団長 -
かんてんぱぱで第14回東京木目込人形展暁朋会作品展
東京木目込人形を学ぶ暁朋会(黒河内暁朋代表)による第14回東京木目込人形展が4月1日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。20教室で学んだ127人が手掛けたさまざまな木目込人形約450点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は松本市から喬木村までの20教室で学ぶ受講者らによるもので、2年に一度ずつ開催している。
それぞれがこの2年の間に手掛けた作品を出展しており、祝い事に合わせて製作した五月びな、母親の形見の着物を決め込んだ「お福さん」の人形なども並んでいる。
黒河内代表は「一見、同じ人形が並んでいるように見えるが、頭のすえ方、木目込みの方法は一つひとつ違い、随分雰囲気の違う作品となっている。そういう所などを見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那市職員 改善実践事例発表会
伊那市は27日夜、市役所で、第1回職員改善実践事例発表会を開いた。市民サービス向上を目的に職員全員が実際の業務で工夫した結果を改善実践事例として発表する初めての試み。代表5人(グループ)が発表し、全庁舎から集まった職員約130人が改革意識を共有した。
市行政改革推進チーム、総務部総務課行政改革推進係の企画。全職員を対象に、事務の省力化や効率化に結びついた、収入の増加や経費の削減が図れた竏窒ネどの改善事例を集い19件の応募があった。その中から5件を選定し、この日の発表で審査委員長の白鳥孝収入役をはじめとする審査員4人が評価した。
最も評価の高い優秀賞を手にしたのは、水道料金の徴収方法について発表した上水道課の「徴収対策に関する課員全員の取り組み」。代表者の松沢正上水道課長は、水道料金係のみで対応していた給水停止を全課員で現地対応するなどして未納料金の回収額を増やしたことを説明した。
そのほか、前月の最大需要電力で決まる基本料金を抑え電気料金の節減を図ったグループや地域の保育園として園開放を始めたグループなどが参加。発表者らは、スライドやBGMなどを用いて、視覚、聴覚に訴えるよう発表に工夫をみせた。
白鳥収入役は「改善事例は常に身近にあり、どう気づくかが重要。いつも自分の仕事に疑問を持つことが改善につながる」と講評した。
審査の結果は次の通り(カッコ内はチーム名)。
▽優秀賞=徴収対策に関する課員全員の取り組み(飲んだら払って!おいしいお水の供給者 伊那市上水道課)▽アイデア賞=電気料金の節減(高遠町学校給食センター)▽努力賞=地域の保育園として交流を深めた〈園開放〉(西春近中央保育園)▽審査員特別賞=GTDという考えを仕事に取り入れる(三分の一)▽奨励賞=担当係以外業務の窓口マニュアル共有による業務の平準化(復活!高遠一流会) -
交通安全コンクで無事故・無違反
伊那署は27日、県警交通部のコンクール「信州シルバーセーフティーアップ2006」に参加し、抽選会で2等賞に当選した坂下神社高齢者有志会(伊那市)に景品の伝達贈呈をした。5人で構成の同会の代表者樋代義男さん(70)=同市坂下=が同署を訪れ、小嶋惣逸署長から景品の体組成計を受け取った=写真。
「信州竏秩vは、高齢者の交通事故防止を図るため、高齢者を対象とし運転者、歩行者を問わず安全意識の向上を目指す、昨年初めて実施したコンクール。昨年7月縲・2月の期間中、参加チームが各地区の交通安全教室の参加や夜光反射材の活用などを実施し、交通安全のマナー意識を高めてきた。
コンクール参加は県内の1209チーム(同署管内35チーム)。そのうち、期間中の無事故・無違反を達成し運転記録証明を発行した192チーム(同11チーム)が2月末の抽選会へ参加した。管内からは2等賞のほか、「下川手」チームが3等賞の携帯式血圧計を手にしている。
樋代さんは「これを機会に活動の輪を広げ交通事故防止に向け、今後の参加チーム数を増やしていきた」と感想。小嶋署長は「安全な町づくりのために活動を広めて」と期待した。
伊那署管内で発生した昨年の人身事故数は、530件(前年比88件減)。その内、高齢者が関係する事故は、交差点内での事故280件に次いで多い、159件で、依然として上位で目立っている。 -
アマランサスそば販売
伊那市内の研究者や生産者でつくる伊那地域アマランサス研究会メンバーの食品加工会社・木曽屋(本社=同市高遠町、熊谷和寛社長)は28日、伊那商工会館で、地元産の穀物アマランサスを使用した新商品「アマランサスそば」の開発、商品化について発表した。
「アマランサスそば」は、昨年8月から試作研究を始めて商品化につなげた。種子を熱を加えてホップ加工し、そば粉と練り合わせているのが特徴。実をそのまますりつぶすのと比べ劣化速度が軽減さる。そば粉と混ぜると香ばしさや甘みが出るという。
商品は、「純生」「半生」の2タイプの生そばと、乾めんの計3種類を開発。「純生」タイプ(2人前220グラム、450円)を4月1日から、上伊那のニシザワ13店舗で発売を開始する予定だ。
アマランサスは、遊休農地解消や観光資源を目的として市内で栽培を開始。葉や実などの栄養価はほかの穀物と比べ高く、機能性食品として注目が集まる。同研究会はその効能を多角的に研究し、用途の拡大を図るため、06年3月に発足。現在、高遠町と東春近の休耕地約1・3ヘクタールで生産している。
熊谷社長は「そばとアマランサスを使うことで、地域活性化のために役立て、それぞれの需要を増やしていきたいと思っている」と話した。 -
山寺白山クラブ総会
伊那市山寺区の高齢者クラブ「山寺白山クラブ」(笠松一雄会長)は25日、06年度総会を伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開いた。
老人クラブの加入率が低下する中、同クラブの会員数190人。本年度も43人の加入があり、クラブ活動も積極的に行っている。今回は、06年度事業報告に合わせて高齢者の交通安全対策や方言に関する講話を企画。交通安全講話には、交通安全協会から福沢卓郎会長を迎えた。
福沢会長は高齢者の関わる事故が10年前より増加していることや住宅道路での事故が多いことなどを示した上で「高齢者は加齢とともに注意力、身体能力が低下している。そのことを十分認識してほしい」と呼びかけた。
笠松会長は「90歳になる人の中には、コーラスで活躍するなどしている人もおり、今後もみなさんの力を借りてクラブを維持していきたい」と話していた。 -
県議選 伊那市区 井口純代氏が出馬表明
25日に県議選伊那市区(定数2)で立候補する意向を示した新人の音楽講師、井口純代氏(51)=あおぞら、福島=が27日、正式に出馬表明し「今まで培ってきた人と人とのネットワークをもっと広げ、県政で身を粉にして働きたい」と訴えた=写真。
各分野の市民活動に携わってきた井口氏は、市民の意見や提案が生かされない現在の行政に対する不満を語り「行政には変えねばならないことが山積み。まずは自分が県会で勉強して一生懸命やりたい」と決意を述べた。公約には▽長野県廃棄物条例の制定実現▽県民益に立った県政評価の進展▽地元の中小建設業を支える体制づくり竏窒ネどを挙げ、村井県政に対しては不支持寄りの姿勢を示した。
井口氏はこれまでに市町村合併の意向調査を求める市民の会の代表や旧伊那市の環境審議会委員を務め、現在はごみ問題について考える「ごみゼロの会」の事務局。生活クラブ生協の組合員として環境や食の安全に関する活動にも取り組んでいる。
事務所開きは28日の午後7時半から伊那市西箕輪のロッジ吹上で行う。
井口氏の出馬により、すでに現職2人が立候補を表明している伊那市区でも選挙戦が確実となった。 -
サンライフ伊那作品展
伊那市西春近の中高年齢者福祉センター「サンライフ伊那」で31日まで、06年度後期の趣味創作教室受講生らによる作品展が開かれている。水墨画やアロマテラピーなどの各教室で学んだ受講者らの作品、約240点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は毎年前後期の講座が完了する半月ごとに開いており、受講者が学習の成果を発表する場となっている。今回は、10月から学んできた142人が出展。水墨画や書道は毎回人気が高く、最近では陶芸教室なども受講者が増えてきている。また、06年度から始まったハーブアロマテラピー教室は女性受講者が集まっている。
入場無料。午前9時縲恁゚後8時。
28日は午前10時から煎茶教室受講者によるお手前披露もある。午後2時まで。 -
子どもプラン次世代育成支援地域行動計画の報告
伊那市次世代育成支援推進協議会(畑房男会長)は27日、今月19日にまとめた子育て支援のための総合計画「子どもプラン次世代育成支援地域行動計画」を小坂伊那市長に報告をした=写真。
法律に基づき旧3市町村は05年、5カ年計画で次世代育成支援行動計画を策定。それぞれに実施してきた。しかし、昨年の合併に伴い残りの3カ年は新伊那市のプランを策定することとなり、昨年9月から旧3市町村の取り組みを調整しながら新しい行動計画の策定を進めてきた。
新プランには住民アンケートの結果も取り入れ、病後時保育、休日保育など、市が07年度から取り組んでいこうとしている新事業も盛り込んでいる。また、具体的な数値目標を示すことで、より実践的な内容としたほか、これまで個々に取り組まれていた個別事業についても窓口を中心に関係機関が連携を図れる体制を提言している。
畑会長は「それぞれの特色を取り入れ、子育て環境や価値観の多様化に配慮した。子どもたちがいきいきと生きられる活力ある伊那市をつくってほしい」と語った。 -
伊那まつりは8月4、5日
第35回伊那まつり委員会が27日、市役所であった。委員約20人が出席し、開催日を8月4、5日と決めた。昨年7月の豪雨災害で前回中止となったため、合併や権兵衛トンネル開通を記念し「目玉企画」を検討する。
「飛躍」をテーマに掲げ、4日の「市民おどり・おまつり広場」、5日の「花火大会・遊ingビレッジ」を二本柱に、例年並みのイベントを組んだ。屋台が並ぶ山寺駐車場は、駐車場として活用する方向。
商工観光関係やおどり連代表者などでつくる企画会議が練った実施方針が報告され、委員会で了承した。組織は市民おどり、花火、交通など7委員会を設ける。
実行委員長に選ばれた宮嶋次郎区長会長は「2年ぶりの開催となる。盛大になるよう知恵を絞り、見る人も踊る人も楽しめるまつりにしたい」と協力を求めた。
4月に実行委員会を開き、各委員会で内容を詰める。 -
上伊那岳風会40周年記念 新市を祝う書を寄贈
詩吟の上伊那岳風会(堀内茂彦会長、会員約300人)は27日、会員が制作した、新伊那市誕生に関した詩を書いた書(額装)を同市へ寄贈した。詩は桜や天竜川、仙丈ケ岳などの旧3市町村の特徴をとらえた内容。会長、副会長ら関係者5人が市役所を訪れ、小坂樫男市長へ手渡した。
同会の創立40周年を記念した記念行事の一環。昨年10月、同市民会館であった記念式典での詩吟披露に向け、堀内会長が詩をつくった。今回の寄贈のため書は、会員の一人の宮下今日子さん(18)=同市美篶=が担当した。
詩は「新伊那市誕生を祝う」と題し、七言絶句で構成。「特徴ある3市町村が合併し、きっと光り輝くよい市になるだろう」竏窒ネどと詠んでいる。
詩を書いた宮下さんは本年度、地元の高校を卒業したばかり。書は小学1年生から学び、その実力は、県展高校生の部で特選を手にする腕前だという。
小松勝副会長(63)=同市西春近=から寄贈のあった詩の詩吟を聞いて小坂市長は「素晴らしい声。書は力強く、詩もよい」と喜び、額装は応接室へ飾りたいと話していた。
上伊那岳風会は来年度、「箕輪吟詠会」との合併を予定。高齢化が進み、会員も減少傾向にあるという。合併後の会員数は約450人になるという。
上伊那岳風会が「新伊那市誕生を祝う」と題した書を寄贈 -
伊那少剣道クラブ 中学3年生5人が修了
伊那市内の小中学生でつくる伊那少年剣道クラブ(伊藤節郎代表、約70人)の06年度修了式が26日夜、伊那東小学校体育館であった。後輩や指導者、保護者など約70人が見守る中、修了生の中学3年生5人がクラブを卒業していった。
伊藤代表は「自分の目指す目標へ向かう時、ここで学んだ正しい心、元気な声を大切に」。中学生の指導を担当する飯島浩さんは「学んだことを長い人生の中で生かし、感謝の気持ちも忘れず」とそれぞれがエールを送った。
クラブ員代表の藤沢和敏君(伊那東部2年)が「先輩たちの練習の姿は私たちの日々の模範だった。皆で努力し、クラブをよりよいものにしていきたい」と送辞。修了生代表の大下隆一郎君(同3年)は「仲間と互いに支え合うことは素晴らしい。これからも皆で協力し合い、剣道に励んでいって」と答えた。
伊那少年剣道クラブは、毎週2回、年間約90回の練習を伊那東小学校体育館で開く。
修了生は次の皆さん(いずれも伊那東部中3年生)
▽上島芳倫▽黒河内宗一郎▽宮下仁▽大下隆一郎▽秋田裕也
伊藤代表から修了証書を受け取る修了生ら -
県議選 伊那市区 選挙戦へ
伊那市福島の音楽講師・井口純代氏(51)が25日、県議選伊那市区(定数2)から立候補する意向を示した。これに伴い、無投票の様相を呈していた伊那市区でも選挙戦に突入することとなった。
井口氏が意向を固めたのは今月21日。告示10日をきり、無投票に対する市民感情の高まりがあると判断したとしている。
取材に対し井口氏は「環境、子育てなど、生活に根ざした命を守る活動をやってきた。今までコツコツやってきたことを生かして県民益のために働きたい」と語った。
音楽講師の傍ら、さまざまな市民活動に取り組んできており、これまでには「(市町村)合併の意向調査を求める市民の会」の代表、「ごみゼロの会」事務局などを務めている。届け出党派は県議会の会派・あおぞらが届け出た同名の政治団体とする予定。
正式な出馬表明は27日の午後3時から伊那市西箕輪の「ロッジ吹上」で行う。
伊那市区ではすでに現職2人が立候補を表明している。 -
伊那剣心館第13回跳躍素振り記録会
伊那剣心館は24日、第13回跳躍素振り記録会を伊那市民体育館で開いた。小学1年生から中学生、大人まで約40人が参加し、自身の限界に挑戦した。
「跳躍素振り」はその名の通り飛び跳ねながら素振りを行う練習方法。普通の素振りより体力的負担も数段大きく、忍耐力などを身に付けるための練習となっている。記録会は年度末修了式に合わせて毎年開催しており、1年の成果を試す。
記録会では、太鼓の音に合わせて一斉に参加者が素振り=写真。最初は勢い良く素振りをしていた参加者も徐々に人数が減り、表情も険しくなった。その結果、最後まで振り切った南箕輪小学校6年の白鳥結希君が最高の3014回を記録し、新記録を樹立した。
記録会を始めた97年の最高記録は750回だったが、年々記録は伸びているという。
上位5人は次の皆さん。
(1)白鳥結希(南箕輪小6)3014回(2)名和敏雄(伊那小6)2400回(3)三村風馬(伊那中1)2130回(4)大野田翔太(南箕輪小5)1960回(5)橋爪愛樹(伊那小4)1546回 -
蟹沢サクラ公園に植樹
蟹沢環境整備委員会(那須野文人委員長)は25日、伊那市手良区にある蟹沢桜公園で植樹祭を開いた。地域住民など約50人が、ツツジやヤマザクラなど約130本を植樹した=写真。
山土の採取跡地を利用して10年ほど前に造った同公園には、過去にもサクラ80本を植樹するなど、サクラを中心とした公園づくりに取り組んできた。今回は06年度コモンズ支援金(32万円)の採択を受け、ツツジなどを傾斜地に植林。これまで公園の管理は蟹沢地区の住民が主体となってやってきたが、今後は手良区全体の公園としていきたいという思いから、手良区全体にボランティアを募集した。
この日はあいにくの雨となったが、参加者はカッパを着て参加。。花の時期の到来を思いながら作業に励んでいた。
その後、参加者にはとん汁が振舞われた。 -
弥生定期演奏会
伊那弥生ヶ丘高校吹奏楽クラブ(加藤有利沙部長)による第17回定期演奏会が24日、伊那市の県伊那文化会館であった。1、2年生30人が多彩な演奏を披露し、観客を楽しませた=写真。
3年生卒業後に開かれる定期演奏会は、1、2年生が初めて公の場で披露する機会。1部にはコンクールの課題曲など、クラシックを中心とした曲目をそろえ、2部では各パートがそれぞれの選曲でアンサンブルステージを展開。軽快なリズムやマーチなど、各楽器の持ち味を生かしたさまざまな曲目を演奏し、会場をわかせた。
「オペラ座の怪人」など、一般の人も聞きなじみのある曲をそろえた3部では、小中学校の卒業式でよく用いられている「旅立ちの日に」を吹奏楽の伴奏で合唱。同校を卒業した3年生にたむけた。 -
中病で入院患者の髪の毛をカット
伊那中央病院で26日、長期の入院患者を対象にした髪の毛のカットサービスがあった。
伊那市西箕輪でAya美容室を経営する小川綾子さん(28)が美容師の技術を生かし、役立てることがあればと出張美容ボランティアを申し出た。
カットを希望したのは9人(男4人、女5人)。院内浴室の一角で、小川さんが入院患者一人ひとりの希望に合わせ、世間話を楽しみながらはさみを動かした。
91歳の女性は「こんなにきれいにしてもらって、うれしい。さっぱりした」と鏡を見て喜んだ。
中病でのカットサービスは初めて。小川さんは「患者さんと触れ合い、髪はきれいにしていたいという気持ちを感じた。希望があれば、定期的に続けていきたい」と話した。 -
伊那市 防災強化に向け 新たに2団体と協定
伊那市は26日、地域の防災体制などの支援や強化を図るため国土交通省天竜川ダム統合管理事務所(尾中宗久所長)と、市水道事業協同組合(上島宗和理事長、35社)との協定を結んだ。市は今回の協定で23団体と締結した。
同事務所が管理する、三峰川沿いに設置した16個所のライブカメラの画像や美和ダム(長谷)の水位や降水量などの情報を事務所と市の光ケーブルを使って配信を受ける。河川監視設備の情報を得て防災に役立てる考えだ。
事務所では、市への美和ダムの各種データ配信をモデルとし、今後、重要性をみて小渋ダムにおける情報提供も関係町村と話し合い、協定を結んでいきたいという。
水道事業同組合との協定は、災害時の応急給水、水道施設の応急復旧の支援を受ける内容。断水時は、組合員が配水地と避難所などを行き来し、飲み水を供給する。組合は協定のためにくみ上げポンプとタンク(500リットル)の15セットを組合負担で購入した。
新年度は、緊急時を想定した配水地からのくみ上げ訓練などを予定。ポンプとタンクのセット数は、組合全社へ配備するため35セットを整えていきたいという。
伊那市と災害時の支援協定を結んだ尾中所長(右)と上島理事長(左) -
統合に伴い伊那市内2園で閉園式
4月から他園と統合する富県北部保育園と西春近中央保育園で24日、閉園式があった。園児や保護者、地元関係者などが各園に集まり、感謝とともに別れを告げた。
西春近中央保育園では、園児らが普段取り組んでいる太鼓演奏を披露。また、思い思いのメッセージを付けた風船を一斉に飛ばし、「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた=写真。
1953年に開園した西春近中央保育園は、1982年から現在の場所へ移転。本年度を含めて1152人が卒園した。また、1955年に開園した富県南部保育園も1981年に移転。これまでに911人の園児を送り出してきた。
統合後は西春近北保育園に101人、富県保育園(現在の富県南部)に83人が通園する予定となっているほか、富県北部の園舎は4月から子育て支援センターとして活用していく。 -
信州伊那アルプス街道シンポジウム
権兵衛トンネル開通1周年を記念して23日、「日本風景街道信州伊那アルプス街道シンポジウム」が伊那市の生涯学習センターであった。日本風景街道戦略会議の中村良夫副委員長などを講師に迎え、地元における道空間や美しい景観醸成のあり方を模索した=写真。
市内では権兵衛街道をはじめとする4つの街道を国土交通省の「日本風景街道」にするための取り組みを進んでいる。シンポジウムは活動の推進母体である信州伊那アルプス街道推進協議会(有賀正喜代表)が企画したもので、講演会とパネルディスカッションを設けた。
パネルディスカッションでは、日本風景街道への取り組みの現状や課題、その意義などに焦点を当てて議論を展開。
中村氏は、人工的に造りあげた構造物と自然風景の協調性を持たせることの難しさを示す一方、ただ「自然を守る」というスタンスでは不十分であることを指摘。美しい自然の中にある街並みなども美しく整備することで、経済効果も挙がるとした。
また、小坂伊那市長は風景街道への取り組みを通して周辺地区で住民協定が締結されるようになったことなどを紹介。景観保護に対する住民の意識が高まりを見せる一方で、電柱の問題を挙げ、「国の政策として電柱の地中化を進めてほしい」と訴えた。 -
中島千波版画展 ベル伊那・27日まで
小布施町出身の日本を代表する日本画家、中島千波氏の版画展は27日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
福島県にある三春町の「瀧桜」を描いた新作や、京都の「円山公園枝垂桜」、山梨の「神代桜」など計18点を出品。そのほか、ボタン、カトレアなどの花の絵や富士山、鶴などの作品も展示販売している。
同時開催で「巨匠・人気作家版画バザール」も実施。東山魁夷、藤田嗣冶、アイズピリらの作品が約30点並ぶ。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
県議選 伊那市区 新人擁立か
県議選伊那市区(定数2)で新人擁立を模索している市民有志が23日、上伊那地方事務所を訪れ、立候補手続きに必要な資料を持ち帰った。
同有志は「立候補予定者は今のところ未定」としている。
伊那市区にはすでに現職2人が立候補を表明している。 -
ロトウザクラ咲き始め
春の日差しに誘われ、伊那市の中央区公民館にあるロトウザクラが咲き始めた=写真。
サクラより早い時期に開花するロトウサクラは桃の一種だが、花はサクラに似ており、その名のゆえんとなっている。
同公民館のロトウザクラは、区政100周年の記念で3年前に植樹したもの。伊那公園にあるサクラの管理などをしている桜愛護会の伊藤一男会長によると、今年は暖冬傾向に伴い、15日ころ満開になると予測していたが、寒の戻りがここ数日続いたため、開花が遅れたという。それでも昨年より5日ほど早い開花となった。
現在は4分咲き。満開は25日ころになると見込んでおり、鮮やかなピンク色の花々が道行く人の目を楽しませていた。 -
伊那観光協会「市民みんなでおもてなしプロジェクト」代表
伊那市荒井区
武田宏さん(61)観光というのは一種の夢だと思う。最初は突拍子のないプランでもいい。人に『何いっているの』なんて言われていたものが、3、4年後に実現していることもあるのだから。理屈ではなく、人の感性が作り上げているものだからこそ、そういう部分も必要となってくる竏秩B
伊那観光協会が昨年10月に発足した3プロジェクトの一つ、「市民みんなでおもてなしプロジェクト」で、伊那市の観光のあり方を模索してきた。
他地域と比べても、観光への取り組みが遅れているのが伊那市の現状。確たる観光というものがない中、何をもって観光とするのか、どういう風にもてなしへと発展させていけばよいか竏窒ネどを話し合ってきた。
「合併や権兵衛トンネルの開通により、伊那市の観光は意味のある位置付けになった。また、観光の形態も今までの『団体で温泉旅行』から農業体験や焼き物体験など、個々人のニーズに従ったものに変化してきている。伊那市にはそういうさまざまなニーズに応えられる可能性が広がっていると思うんです」と力を込める。
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大学卒業後に大手旅行会社に就職。三十数年間は東京での生活を送ってきた。しかし、定年後はまったく別のことをしよう竏窒ニ、定年退職を迎えた2年前にUターン。それから1年半ほど経ってから、プロジェクトの公募を発見した。
プロジェクトの内容は、伊那市の観光的魅力の追求や観光に対する市民の協力を得るための対応策などを考えること。もともと故郷を離れていた時から友人を地元に呼んでみたいという思いがあった。三十数年間旅行に携わってきた経験もある。それを今度は地域活動に活かしてみよう竏秩Bプロジェクトへの参加を申し出た。
「旅行業界での経験も役に立つかも知れないけど、ぼくの売りは地元を離れている間に感じた郷土を愛する気持ち。外から見た伊那市は、まったく知られていないけど、自分の理想とかけ離れていたからこそ、古里をもっと誇りにして、人を呼び込みたいって思ったのかもしれない」
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プロジェクトでは観光の原点にある「人とのふれあい」に注目し、話し合いだけでなく、実際に観光ガイドを体験したりもした。取り組みを通じて、観光に関わっている人たち自身も、自分たち以外の町を知らないということを痛切。まずは自分たち自身が伊那のことをよく知り、好きになれば、人に伝えたくなるのではないか竏秩Bそんな思いを出発点として、もてなしの輪を市民レベルまで広げることや、町内の観光案内板を充実することなどが必要であることを確認した。
そんな中、来年度からは3プロジェクトを一本化して具体的な取り組みについて研究を深めていくこととなった。
「プロジェクトはまだ始まったばかり。話し合いを重ねながらこれからやりたいことを一つひとつ見つけていきたい。色んな人が知恵を出し合うことで、お互いに『ああそうか』と学んでいける。そうやって輪を広げて、色んな人と知り合っていきたい」