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伊那市の女子ソフトボールチーム「サンフラワーズ伊那」
伊那市のソフトボールチーム「サンフラワーズ伊那」(野溝和男監督)は、22竏・5日、青森県三沢市で開かれる、第20回全国スポーツ・レクリエーション祭の女子ソフトボール競技に県代表として出場する。スポレク祭への参加は8年ぶり5回目となる。
「サンフラワーズ伊那」は、本年で創部33年目。監督の野溝和男さん、妻で現役選手の和子さん=ともに西春近=が発足した市内の古豪チームだ。これまで「レディース」(18歳以上)「エルダー」(35歳以上)「エルデスト」(50歳以上)のほか、スローピッチなど各種大会で活躍してきた。
ソフトボール経験者から入部後に競技を始めた人までの18縲・2歳の約20人で構成し、週2回の練習でチームワークを磨いている。ここ2、3年で10縲・0歳代の若手選手が加わり、チームは活性化した。中には、親子でバッテリーを組んでいるメンバーもいるという。
72歳で現役の野溝和子さんは「チーム名のサンフラワー(ヒマワリ)の花言葉のように強くて、明るいチーム。チームワークはよく、最近は粘り強さも出てきた」。
全国スポーツ・レクリエーション祭は、勝敗のみを競うのではなく、気軽にスポーツを楽しみ、交流を深めることが目的。1988(昭和63)年から各都道府県持ち回り方式で毎年開催される生涯スポーツの一大祭典だ。
女子ソフトボール競技は、35歳以上(エルダー)の選手が対象。「サンフラワーズ伊那」は、本年5月中旬にあった県エルダー大会で上位成績を収め、県協会の推薦により5回目の出場を決めた。48縲・2歳のメンバー11人が参加する。
競技は各都道府県代表が集まり、予選リーグ、決勝トーナメントを繰り広げる。「サンフラワーズ伊那」は初戦、高知県と茨城県の勝者と対戦する。
主将の渡辺久栄さん(52)=東春近=は「攻守のバランスが取れたチーム。コントロール重視のエースを中心とした堅実な守備と、上位から下位までまとまって打てる打線が特徴。参加する以上は優勝する意気込みで頑張ってきたい」。
また、「サンフラワーズ伊那」は、10月12縲・4日、伊那市内6球場である、50歳以上の選手による「第6回全日本エルデスト大会」に県代表として出場する。全国から38チームが集まり、トーナメントを展開。初戦は青森県代表「青森ねぶた」と戦うことが決まっている。 -
第35回伊那まつり写真コンテストで蜷川さんの作品が推薦
伊那まつり実行委員会は18日、「第35回伊那まつり写真コンテスト」の審査会を伊那市役所で開き、応募総数88点の中から伊那市の蜷川靖子さんの作品「赤いハチマキ 赤い扇」を最高賞の推薦に選んだ=写真。
昨年は伊那まつりが中止となったため、写真コンテストも2年ぶり。今年の伊那まつりを撮影した作品を一人5点までで募集したところ、上伊那在住の22人の応募があった。
審査には、同委員会総務・広報委員会のメンバーのほか、実行委員長やカメラ関係者など7人が参加。▽伊那まつりであることが分かること▽楽しげな雰囲気が伝わってくること竏窒ネどを見ながら、入賞作品5点、入選作品20点を選出した。
審査に加わったマスダカメラの増田稔さん(46)は「推薦の作品は、あちら側の列の踊りの様子を手前側の列で踊る小学生らが休みながら見学している。構図的にも面白いしバランスもいい」と話していた。
今回の応募作品は25日から10月5日まで市役所1階の市民ホールに展示するほか、入賞作品は来年度のまつり用パンフレットなどに用いられる。
入賞者は次のみなさん。
◇推薦=蜷川靖子(伊那市日影)
◇特選=酒井幸一(伊那市西春近)
◇準特選=加藤平治(南箕輪村田畑)久保田昌弘(伊那市西箕輪)牛山理(伊那市西町) -
伊那区域を基準に、上下水道料金を改定
伊那市の上下水道事業運営審議会(福沢良一会長、18人)が18日、浄化監理センターであった。合併に伴う水道料金・下水道使用料の改定について、算定方法の統一と段階調整を諮問。伊那区域に変更はなく、高遠町・長谷区域は伊那区域との差額の2分の1を目安に詰める。答申は10月中旬を予定。
水道料金は、合併協議で「現行のまま新市に移行し、合併後6年目(11年度)から統一料金とする。住民負担の急激な変化を避けるため、段階的に調整する」となっている。昨年度の審議会で、伊那区域の料金を基準に、08、11年度の2回で統一することを確認している。
小坂市長から諮問を受けた委員は諮問内容を協議。上下水道事業の経営状況の報告も受けた。
一般家庭(4人家族)の標準的な使用水量(1カ月約20立方メートル)の上水道料金は伊那が3280円で、高遠町が現行に比べて56円増の3210円、長谷が304円増の2970円とする。伊那区域と同じ算定とするため、高遠町・長谷の基本料金に口径を新たに設けた。下水道使用料は伊那が3100円で、高遠町が118円減の3300円、長谷が78円減の3350円。口径別、使用水量によって増減がある。
06年度実績をもとにした改定後の試算(2カ月分)は、上水道料金が660万円、下水道使用料が500万円の増額をそれぞれ見込む。
高遠町・長谷の地域協議会で水道料金の改定案をそれぞれ説明する。
答申後、市議会12月定例会に条例改正を提案。可決されたあと、住民に周知し、来年4月から施行する。
06年度末の滞納額は1億7500万円。滞納する理由がないなど悪質なものが多い。 -
高教祖が上伊那農業高校定時制を多部制・単位制高校に統合する計画の再検討を求める街頭活動
長野県高等学校教職員組合(高村裕執行委員長)は14日、08年4月開校となる新しい多部制・単位制高校に統合する上伊那農業高校定時制の、生徒募集停止に反対する街頭活動を伊那市駅周辺などで実施した=写真。
募集停止の見直しを求める活動は今回が初めて。9月県会が開会する9月末までの間に、県内12支部ごとに募集停止反対を求めるチラシ300枚を配布するほか、伊那市の9月議会には「上伊那上農高校定時制と多部制・単位制高校に統合する計画の再検討を求める意見書」(案)と、その採決を求める陳情書を提出している。
反対理由は▽定時制高校に通う生徒数が増加傾向にあること▽現在の定時制高校に通う生徒の多くが不登校経験者など、コニュニケーション面での配慮が必要なケースが多く、そうした生徒が実際に多部制・単位制高校に通えるか竏窒ネど。
内山到副執行委員長は「多部制・単位制高校そのものを否定しているわけではないが、不登校経験者など、多部制・単位制の夜間部が、定時制、通信制が担保できるのかを心配している。現場の教師や生徒、父母の声を聞いたうえでやってほしい」と話していた。 -
弥生のPTA進路セミナーで有森裕子さんが講演
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校で15日、PTA進路セミナーがあった。全体会では、バルセロナ、アトランタオリンピックのメダリストで元マラソン選手の有森裕子さんが陸上と向き合い続けた自身の経験を交えながら講演。強い意志を持って自分の人生を切り開いていくことの大切さを訴えた=写真。
4年目となる同セミナーは保護者と生徒が一緒に生き方や進路について考える機会にする目的で毎年開催しており、全体会、学年別分科会などを実施している。
今年の講師に迎えた有森さんは「よろこびを力に」を演題に講演。もともと劣等感が強かった有森さんが、陸上やさまざまな人物との出会いを通じて自分の価値を見出したこと、なかなか記録が伸びなかった高校時代、3年間補欠というつらい経験をしても、諦めずに頑張り続けたことが、現在の自分をつくり、オリンピックでのメダル獲得へと導いたことなどを語り、生徒らに「チャンスは誰にも平等にあるけど、待っていても降りてこない。自分がその気になって望めば、自分は変わっていく。ぜひ頑張ってほしい」と訴えた。 -
第14回伊那市長杯争奪ソフトボール大会
第14回伊那市長杯争奪ソフトボール大会(市ソフトボール協会など主催、KOAなど後援)が17日、市営球場、県営伊那球場など3会場であった=写真。一般男子、シニア男子、中学女子の3部門で優勝を決めた。
参加は一般男子の部13チーム、シニア男子の部4チーム、中学女子の部3チームの計20チーム。一般、シニアはトーナメントで、中学女子は総当りで勝負を決した。
結果は次の通り。
【一般男子】(1)アスター(2)パイレーツ(3)天竜ザザムシ、山本ジャイアンツ
【シニア男子】(1)手良球友(2)伊那勘太郎クラブ(3)アルプス美篶
【中学女子】(1)東部中学校A(2)伊那中学校(3)東部中学校B -
フラメンコフェスタ 熱気に包まれる
伊那市日影のカフェ・レスト「茶歩林(チャップリン)」で月1回、「フラメンコ・フェスタ」が開かれている。フラメンコ愛好者らが集い、生のギター演奏に合わせて楽しく踊り、店内は熱気に包まれる。
3年半のフラメンコ経験を持つ店主・田畑恵子さん。「おなかいっぱい食事を食べて、酒を飲んで、フラメンコを踊って楽しもう」と1年ほど前から閉店後の店を開放し、フェスタを開いている。
15日夜は地元をはじめ、駒ケ根市、諏訪市などから、フラメンコ教室に通う女性ら約30人が集まった。
店内に踊り場を設け、ギター演奏が響く中、「セビジャーナス」「タンギージョ」「タンゴ」などを踊った。来店者のリクエストにも応じ、徐々に踊りの輪が広がっていく。
フラメンコを始めて2年になる市内東春近の公務員女性(41)は「タップや腰の振りなど踊りを覚えるのが難しいけど、リズムに引き込まれ、感情が入って体が動く」とフラメンコの魅力を話す。
フラメンコを踊るほか、スペイン語の歌を練習したり、来店者同士で踊り方を確認し合ったり。ほかの人の踊りを見ることで「もっとうまく踊りたい」と思う人も少なくないという。
「レッスンを受けていても覚えるのに精一杯で、楽しむところまでいかない。楽しむことで、フラメンコ人口も増えると思う」と田畑さん。
開催日は土曜日で不定期。フェスタの日に次回の日程を決める。次回は10月27日午後7時から。
問い合わせは、同店(TEL78・7394)へ。営業時間は午前8時縲恁゚後5時。日曜日定休。 -
キルト仲間12人の作品展
伊那市生涯学習センター2階ギャラリーで18日、キルト展「秋の夜長の針仕事」が始まる。伊那市を中心としたキルト仲間12人(中学生含む)のパッチワークや小物約100点が並ぶ。23日まで。
展示会は初めてで、趣味として取り組むメンバーが作品を見てもらおうと自信作を持ち寄った。
作品は、花柄や幾何学模様、1縲・2月を表したひな人形やこいのぼり、クリスマスツリー、誕生日を祝うものなどほとんどがオリジナルデザイン。着物をほどいた布を使うなど配色も多彩で、作品にそれぞれ個性が出ている。一番大きなものは、2メートル四方ある。
井上みすず代表=伊那市東春近=は「糸と針があれば、どこでもできる。一針ずつ時間をかけて縫う大変さもあるけど、夢があって楽しい」と話す。
会場では、メンバーが型紙など作品作りのの相談に応じる。
開館時間は午前9時半縲恁゚後6時(最終日5時)。21、22日は延長する。 -
伊那・木曽地区少年野球大会 16チーム熱戦
第1回伊那・木曽地区少年野球大会が17日、伊那市の富士塚スポーツ公園グラウンドと手良総合グラウンドの2会場であり、両地区の子どもたち約320人がスポーツ交流を楽しんだ。スポーツ少年団などでつくる「伊那・木曽地区少年野球」の主催、中川新聞店など後援。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが開通し、昨年9月、両地区のチームによる交流試合を開いたのをきっかけに同大会運営組織を結成した。初回は伊那地区10チーム、木曽地区6チームの計16チームが参加した。
大会はトーナメントで、決勝と準決勝は10月上旬に開く予定。初日は1、2回戦を戦った。会場には保護者らが大勢かけつけ、わが子に熱い声援を送った。宮原崇大会長は「子どもたちだけでなく、親同士の交流を広げるきっかけにもなれば」と期待している。
大会初日の結果は次の通り。
【1回戦】▽西友クラブ13竏・福島クラブ▽南木曽学童野球クラブ8竏・富県スポ少▽上松クラブ14竏・西南ブルース▽長谷スポ少5竏・伊那ドリームズ▽伊那スターズ13竏・開田クラブ▽高遠スポ少6竏・三岳クラブ▽木祖村学童野球6(大会規則で勝利)竏・西春近スポ少▽手良スポ少4竏・伊那中部スポ少
【2回戦】▽西友クラブ16竏・南木曽学童野球クラブ▽上松クラブ8竏・長谷スポ少▽伊那スターズ4(大会規則で勝利)竏・高遠スポ少▽木祖村学童野球4竏・手良スポ少 -
ボーイスカウト伊那第1団が入隊式とカントリー大作戦を実施
「スカウトの日」に合わせてボーイスカウト伊那第1団(中村洋団委員長)は17日、「スカウトカントリー大作戦」を展開した。保育園、幼稚園の年長から大学生まで45人が参加。伊那公園周辺地域でごみ拾いに励んだ=写真。
「スカウトの日」は、地域貢献を目的として展開しているもので、この日に合わせて全国のスカウトらは一斉に清掃奉仕活動を行っている。
伊那第1団では、二手に分かれて伊那公園周辺から伊那市駅周辺までを2時間ほどかけて点検。ごみ袋を持ちながら歩道を見回り、落ちているごみをくまなく拾い集めていた。
また、スカウトの日に合わせて入隊式と上進式もあり、ビーバー隊に2人、カブ隊に1人の仲間が新しく入隊した。 -
かんてんぱぱホールでキルトガッセ秋のフェスタ展
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで18日まで、「キルトガッセ秋のフェスタ」が開かれている。自然の素材でつくるのれんやバック、小物など約300点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
伊那市福島にある「キルトガッセ」のオーナー根津幸江さん(52)の作品展で2年目。 会場には「インテリアからお出掛けのファッションまで」をコンセプトにしたさまざまな作品が並んでおり、綿や絹、柿渋などの天然素材を使った普段の生活の中に溶け込むようなデザインが多い。
今回は小物のほか、のれんやタペストリーなどを前回より多めに展示。また、ちりめんを取り入れた小物もあり、訪れた人は「かわいいね」などと話しながら作品に見入っていた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
青少年ホームで赤ちゃん&ママビクスの後期が開講
伊那市青少年ホームで14日、「赤ちゃん&ママビクス」の後期講座が開講した。前期から参加する母親らなど約50人が集まり、マッサージなどを行いながら赤ちゃんと触れ合った=写真。
「赤ちゃん&ママビクス」は、ベビーマッサージやベビービクスなど、母親と赤ちゃんとのスキンシップを主体としたエクササイズに取り組む講座で、親子のきずなを強めたり母親らに幼児との接し方を学んでもらうことを目的としている。伊那市総合型地域スポーツクラブ中地区との共催で3年前から開講しているが、毎回50組以上の母子が参加する人気で、1回の講座を前半、後半に分けて実施している。
この日の前半の講座には、生後1カ月から1歳までの赤ちゃんを持つ約20組の母子が参加。インストラクターの根橋恵美さんの指導に従い、風邪防止のマッサージや寝返り準備の体操などを行いながら赤ちゃんに語りかけ、笑顔を見せていた。
前期講座から参加している伊那市の小山田美和さん(29)は「最初はどんな強さで接していいかなど分からなかったが、分かるようになった。家では覚えたものをアレンジしながらやったりしている。楽しい」と話していた。 -
上伊那の小学校で運動会
上伊那各市町村の小学校や保育園で15日、それぞれ運動会があった。児童や園児たちは秋晴れの空の下、元気いっぱいにグラウンドを駆け回った。
伊那市の伊那小学校(北原和俊校長、738人)は、学年別のかけっこ、綱引き、棒倒し、大玉送り、ダンス「信濃の国」など26種目を展開。採点種目は、赤や青など4色対抗で競った。
5年生の「走れ!ひまわり号」は、リレーでタイヤを転がす速さを競うもの。スピードをつけてどんどん進む児童もいれば、タイヤが左右に揺れ、思うように前へ進まず、あせる児童もいて、会場から「頑張れー」と盛んに声援が飛んだ。
6年生の組体操は「ふるさとの四季」を表現。
最後は、全校で「勘太郎月夜唄」を踊って締めくくった。
会場には、多くの家族が詰めかけ、我が子の姿をビデオやカメラに収めていた。 -
災害危険区域の住宅移転に補助
伊那市は、土砂災害発生で住民に被害の恐れがある危険区域から、区域外の安全な場所に移転する場合の支援補助制度「災害危険住宅移転事業」を創設した。災害から住民の生命、財産を守るため、移転の促進を図る。
05縲・6年、土砂災害防止法に基づき、土砂災害特別警戒区域が指定され、市は「災害危険住宅移転事業補助金交付要綱」の制定と「災害危険住宅移転事業計画」を策定した。
土石流災害特別警戒区域区域には、西箕輪の与地1戸、中条4戸、羽広14戸が該当する。08年以降、県が順次、急傾斜地の崩壊など危険個所の調査をするため、指定区域は広がる可能性がある。
補助支援は、住宅の除去(跡地整備費、仮住居費など)と住宅建設(土地取得・造成含む)。いずれも補助率は国が2分の1、県が4分の1、市が4分の1で、補助限度額は住宅の除去にかかわるものが78万円、住宅建設が708万円。
区域内での増築・新築は基本的にできないため、市は該当する各戸へ啓発していく。
希望者は、市役所監理課(TEL78・4111)へ申請する。 -
田楽座稽古場公演 表情豊かな舞台最高潮に
伊那市富県を拠点に全国活動する歌舞劇団・田楽座の稽古(けいこ)場公演「よっておくんな田楽座」が13、14日の夜あった。日ごろの感謝の気持ちを伝えよう竏窒ニ始まり16回目。初日は、地元を中心に関東や東海方面から集まった観客約150人が唄や踊りなどの民俗芸能を楽しんだ。
恒例の木曽地方に伝わる「鳥さし舞」や家内安全、無病息災を祈る「獅子舞」のほか、同公演でしか見れない若手座員の「駒回し」や「ひょっとこ舞」の研究演目を含む13演目を披露した。観客は、座員が繰り広げる力強く、表情豊かな演目に酔いしれた。
フィナーレに向け続いた太鼓の2演目では、横打ち、縦打ちなど全国各地の打法を取り入れた美しいばちさばきなどを披露。会場の熱は最高潮に達し、最終演目の「祭り囃子踊りこみ」で傘や扇子を手にした座員が舞台いっぱいに舞い跳ねると、一際大きな歓声がわいた。 -
新たな産業適地を計画
伊那市は、新たな産業適地として小黒原、大萱の2カ所を造成したいと考えている。地元説明をしている段階。
市は「産業立地」を施策の3本柱の一つに掲げる。市内8カ所に工業団地があり、拡張して対応してきたが、積極的に企業誘致するため、交通の便が良いなどの条件から次期候補地2カ所を選定。新たな工業集積地は03年度の鳥居沢工業団地に次ぐ。
小黒原は、市道西部1号線東側で、中央道西側の面積5万9千平方メートル。大萱は、伊那インターチェンジ北側の4万平方メートル。
一部を除いて私有地で、いずれも07縲・8年度に市土地開発公社が用地取得したい考え。農振除外など手続きを済ませ、08年度から造成したいとする。上・下水道などインフラ整備もする予定。
市産業立地推進室は、地震発生の影響で企業がリスク分散を考えていると分析し「優良企業が来ることで雇用につなげたい」と話した。
14日の市議会経済建設委員会協議会で報告があった。 -
鈴木英人さんの作品展「海からの光りと風」
日本を代表する人気イラストレーターの鈴木英人さんの作品展「海からの光りと風」は18日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。原画や版画など過去20年間の秀作を一堂に集めた展示販売会となっている。
色鮮やかな海と空をバックに車やヨットを描いた作品「CHEVROLET PICKUP」「きっとどこかに」など37点が並ぶ。そのほか、08年カレンダー(壁掛け・卓上)や名刺入れ、レターセットなどのグッズ10数種類も販売している。
鈴木さんは1948年、福岡県生まれ。71年ごろ広告デザインを手掛け、デザイナー、アートディレクターを経て、80年にイラストレーターデビューした。以後、精力的に版画作品を制作発表し、現在作品数は250点を越えるという。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時) -
日本山岳写真協会南信支部第13回写真展
日本山岳写真協会南信支部(会員20人、津野祐次支部長)による第13回写真展「貌(かたち)・季節の中で」が17日まで、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。四季折々の山の表情をとらえた山岳写真61点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は天竜川流域を拠点として活動するメンバーでつくる南信支部によるもの。
今年は17人が作品を出展。四季の移り変わりとともに変化する色鮮やかな南アルプスや中央アルプスをとらえた作品も多く、さまざまな条件が重ならなければ見られない一瞬を写した幻想的な作品も並んでいる。また、今年はデジタルカメラで撮影した作品などもある。
津野支部長は「普段とはちょっと違った非日常的な山の絵(写真)をご覧戴くとともに、写真という表現媒体ともう一度見直していただければ」と話していた。
入場無料。午前9時半縲恁゚後5時半(最終日は午後4時まで)。
16日の午後2時からは津野さんによるライブトークもある。 -
伊那商工会 実践型マーケティングセミナー
伊那商工会議所は11日夜、伊那商工会館で、「実践型マーケティングセミナー」を開いた=写真。伊那地域の実情に照らし合わせた各種データを用意し、新店舗進出を図ることを想定したセミナー。受講者は講座を楽しみながら、これまでとは違う経済感覚を身に付けた。
伊那市内の事業者やマーケティングの基礎を学びたい人など11人が参加。東京にある経営コンサルタント会社の中小企業診断士の秋島一雄さんを講師に招き、テキストでマーケティングの基礎を事前学習し、シミュレーション・マーケティングを実践した。
セミナーでは、市内にパン屋を出店する想定で、シミュレーションを実践。受講者を2グループに分け、マーケティングの本質となる「だれに、何を、どうやって売るか」を考えながら、各グループごと新店舗進出の戦略を話し合った。
受講者らは、「早朝から開店しているパン屋があれば喜ばれる」「地元の特産である雑穀を食材に」「インターネットを有効活用しよう」などと意見をぶつけ合った。それぞれで立てた戦略を秋島さんが評価した。 -
「賛助会伊那支部書道クラブ」作品展 16日まで
県老人大学伊那学部の書道クラブを卒業した人々でつくる「賛助会伊那支部書道クラブ」の作品展が13日、伊那市荒井区の市立伊那図書館広域情報コーナーで始まった。クラブ単独の初の展示で、メンバー21人が一人1、2点ずつの計約50点を出品している=写真。16日まで。
同クラブは、生涯学習をテーマに「趣味を通じ、生きがいと健康づくり、人づくり、仲間づくり」を目的に、老大で2年間、その後賛助会として4年間の活動を続ける。向山修さん=伊那市山寺区=を講師に招いた、月1回の教室で腕を磨いている。
作品は、短歌などを題材にした、仮名や漢字のほか、漢字に仮名混じりの軸装や額装を出品している。また、向山さんが自宅で開く書道教室の生徒7人の協力作品も加わり、会場はメンバーらの力作で埋め尽されている。
田中国光クラブ長(75)=同市中央区=は「努力の結果を賛助会のみんなと一般の方々に見てもらい、批評と指導をいただければうれしい」と来場を呼び掛けている。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後1時)。 -
伊那市用地選定委員会、現地調査対象地15カ所を決定
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市用地選定委員会が13日、市役所であった。これまでに候補地として挙がった田原、野底、青島、美篶(現施設隣接地)の4カ所のほか、過去に上伊那広域連合が適地として絞り込みを行った候補地4カ所と、事務局が「適地になりうる」という情報を収集したとする8カ所が今回初めて示され、1カ所を除く15カ所を、次回の現地調査対象地に決定した。
今回事務局が新たに示したのは、六道原(美篶上川手)、大泉新田(西箕輪)、下小出(西春近)、表木(西春近)、藤沢川上流(西春近)、与地(西箕輪)、六道原(美篶下川手)、八手(手良)、福島(福島)、三峰川・天竜川合流点付近(下新田)、上山田(高遠町)、桜井(富県)の12カ所。このうち大泉新田については、現在工業団地の整備計画が進行中のため、立地不可と判断。また、三峰川・天竜川の合流点付近については、事務局の提案した場所が既存の工業施設敷地となっているため、当初案より東側にある土地を調査対象地とすることになった。
また、地元の反対がある地区については、調査対象地からは除外しないことで合意し、事務局も「今回示したのはあくまで現地調査の対象地。候補地は実際に見たうえで検討してもらいたい」とした。
そのほかにも、自然環境や生活環境の保全などといった面から候補地の適性を判断する「評価項目」の大枠を決定。次回は実際に調査対象地を訪れ、候補地の検討進めるほか、評価項目の詳細な内容も検討する。
今回決定した調査対象地には同委員会で決定した「立地を回避すべき地域」は含まれていないが、下小出、表木、与地、三峰川・天竜川の合流点付近は災害面への配慮から立地を回避すべき地域とする条件に隣接している。 -
上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会(3)
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の処理対象物やごみの減量化などについて見当するごみ処理基本計画推進委員会の3回目の会合が13日、伊那市であり、ごみ減量化の鍵となる生ごみの減量化、資源化を具体化するため方法や課題についてし合った。
家庭から出る可燃ごみの約4割が台所などから出る生ごみという状況を受けこの日は、他地域における生ごみの減量化、資源化の取り組みや委員らが個々に取り組んでいる活動を参考にしながら、減量化、資源化などに伴う課題を検討。
各地で取り組まれている生ごみのたい肥化については、品質管理という面で家庭の生ごみは問題があり、分別を徹底するにも限界があることから、「たい肥化しても売れなければ問題。品質を統一化してたい肥化するのは難しいため、家庭の生ごみは1カ所に集中させて資源化するのではなく、数戸単位で処理するべき」とする声があった。
また、事業所を代表する委員からは、食品の廃棄処分を減らす取り組みは1事業所だけではなく、業界全体の枠の中で考えていかなければ解決できない部分があることや、量り売りなどを実施するには現在の1・5倍から2倍の費用がかかるなどといった問題も示された。
また、取り組み全体については「資源化の前に、まずはごみを減らすことを考えていくことが大切」「ごみの分別を徹底するには、行政主導でやるのではなく、地域の連携を主体としたつながりの中で繰り返り広報していかなければうまくいかないのでは」とする意見が出た。 -
陽だまり講座とレディーバード
花巻き寿司作りで交流伊那国際交流協会の中国人を対象にした「陽だまり」講座は9日、伊那市の女性海外研修参加者でつくるレディーバードと、生涯学習センターいなっせの料理実習室で花巻き寿司を作って交流した。
講座は年4回。日本の文化を学ぶ教室などを開き、最近は生活習慣病予防を考え日本料理を学ぶ教室も開いている。
今回は伊那市、駒ヶ根市、箕輪町に暮らす18人が参加。レディーバードの5人が「バラ」と「桃の実」の2種類の花巻き寿司の作り方を指導した。「バラ」は、桃色の寿司飯と薄焼き卵で花を作り、葉に見立てた青菜と白い寿司飯で巻き上げる。出来上がった花巻き寿司を切ると、「きれいに出来てる」と喜び、花が見えるように皿に盛り込んでいた。
駒ヶ根市の米山芳子さんは、「孫の運動会のときに作りたい。今日帰ったら、すぐに材料を用意してやってみたい」と話していた。 -
伊那ローターアクトクラブがたかずやの里で交流
伊那ローターアクトクラブ(7人、辻秀泰会長)は9日、伊那市富県の児童養護施設たかずやの里を訪れ、子どもたちとゲームなどで一緒に遊び交流した。
同クラブは上伊那在住者や在勤者で組織。奉仕活動や勉強会をしており、たかずやの里は毎年この時期に訪問している。
今年は、ピンホールカメラを持参し、子どもたちにカメラの仕組みを説明した後、「本当に写真が撮れるのか確認してみよう」と、外に出て写真撮影をした。
まずは集合写真を撮るため庭に並び、5秒間身動きせずに皆でカメラに向かって立った。撮影後、2分間待って写真が出来上がると、「写ってる?」「見せて」と皆が写真に集まり、「すごい。撮れてる」と覗き込んだ。子どもの一人は、クラブのメンバーにいろいろ質問し、「このカメラは面白い」と興味を示していた。 -
「平成の大検地」西春近コース 未実施部を踏破
新伊那市誕生記念イベント「平成の大検地」の西春近コースの開催が9日あり、初級者向けのハイキングコースから上級者向けの西駒ケ岳登山までの3ルートに約80人が参加。検地は前年に続き2回目で、前回未実施区間を踏破し、同地区の検地を完了した。
近隣市町村との境界を人力で歩くイベントで、西春近コースの主催は、西春近公民館などでつくる実行委員会。ルートは未実施部分が残る、蚕玉神社縲恚xみ平縲恤ィ見や城のAルート、権現づるね縲恍メ山縲怎Iッ越縲恣。沢山の神のBルートの2つと、区民恒例の権現山登山をCルートとして用意した。
昨年も人気だったCルートには、子ども連れ親子ら33人が参加した。本年、実行委員会の一人で、地元郷土史家の三沢勝人さんが制作した、権現山の登山道沿いの見所12個所をまとめた説明書が手渡された。
約350年前、石高削減により作ったという「隠し田んぼ」や、大正時代の農民の娯楽の場だった「競馬場跡」などの名所について三沢さんが説明。参加者は解説を受けながら登山を満喫した。
権現山の山頂で記念撮影するCルート参加者ら -
介護予防講座受講生が交流会
伊那市高遠町の各地区で展開する介護予防講座の受講生らの交流会が12日、同町の総合福祉センターやますそであった。健康づくり、転倒予防のためにつくったオリジナル体操を披露し合い、互いが今後の参考にした。
参加したのは、65歳以上を対象にした「おたっしゃ教室」と75歳以下を対象に各地域で体操を普及するボランティアを育てる「いきいきサポーター」の計約150人。いずれも3年目の取り組みで、同教室からの参加は初の交流会があった昨年の4から7グループに増えた。
体操は、いすに座りながら全身の筋肉や、柔軟性、バランス感覚を鍛えることができる、高齢者を対象とした軽運動。発表では音楽に合わせ、手足を伸ばしたりなどのストレッチ運動や片足を宙に浮かせたりなどの筋肉トレーニングなどを織り交ぜた体操を披露した。 -
白雪姫の毒リンゴ?出荷開始
白雪姫の毒リンゴ!?竏秩B伊那市西箕輪の果樹生産者・笠松悟さん宅で、赤黒く色付くリンゴ「ホウメイ」の出荷が始まった。独特の赤さと面白い愛称で、直売所を訪れる買物客を驚かせている。
“白雪姫の毒リンゴ”こと「ホウメイ」は「つがる」の一種。もともと笠松さん家族の間では、赤黒く色付く姿から「毒リンゴ」という愛称で呼び合っていたが、昨年から遊び心を込めて直売所へ出荷するラベルに「白雪姫の毒リンゴ?」と表示して販売し始めたところ、話題となり、買物客の間でも人気となった。
笠松さんは「木で完熟させるため、甘味は十分あり、果肉はしっかりしている。色に惹かれて購入していただいた方でも、リピーターとして何度も購入してもらっている」と話す。
今年は夏の暑い日が続いたため、全体的に色付きが遅れているというが、つがると比べると一きわ赤く色付いている。
白雪姫の毒リンゴは伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにある直売所のほか、南箕輪村の「ファーマーズあじ縲怩ネ」で9月下旬まで販売している。
価格は4個入りで500円。 -
10月に入笠山~鹿嶺高原トレッキング大会
伊那市長谷の南アルプス自然体験ネットワークは10月7日、「入笠山縲恷ュ嶺高原トレッキング大会」を初めて企画した。入笠山や鹿嶺高原の知名度を上げ、地域の自然体験観光の振興を図る。さらに、心身のリフレッシュと健康増進につなげる。
コースは標高1800メートル台の入笠山縲恷ュ嶺高原の延長約11キロ。標高差は300メートルほどある。所要時間は7時間半で、高座岩、半対峠、湿原など6カ所のチェックポイントを通る。主催者によると「雄大な景色が望める」という。
定員は150人で、28日まで募集中。対象は、小学校高学年以上(小・中学生は保護者同伴)の健脚に自信がある人。参加費は2千円(バス代、保険料など含む)。
当日は午前5時半、高遠城址公園駐車場に集合。受け付け後、バスでスタート地点に移動して歩き始める。ゴールした人から解散で、随時、バスで集合場所へ送る。
希望者は参加申し込み書に必要事項を記入し、参加費を添えて事務局へ申し込む。
申し込みは、伊那市長谷総合支所産業振興課内南ア自然体験ネットワーク事務局(TEL98・3130)へ。 -
9月9日「ひやおろし」解禁
漆戸醸造が「旬の酒ひやおろしを楽しむ会」長野県酒造組合は今年、厳寒期に醸造した清酒を酒蔵の中でひと夏を越し調熟させた「ひやおろし」の解禁日を重陽の節句の9月9日と定め、県内約40社が協力して「ひやおろし」の発売を開始した。これに合わせたイベントが各地であり、伊那市の漆戸醸造(漆戸正彦社長)は9日、「旬の酒ひやおろしを楽しむ会」を市内の割烹で開き、同社の酒のファンや業者ら20人が旬の酒を堪能した。
大正4年に同社が伊那部宿の井沢家の酒蔵を借りて創業したゆかりの地に隣接する割烹いづみを会場に開催。南箕輪産酒造米ひとごこちを使った「井乃頭純米ひやおろし」をはじめ今年の全国新酒鑑評会金賞受賞酒など3種を出した。
「ひやおろしは、すっきりしていて、さらっとしてのみ口のよい酒」(漆戸社長)といい、参加者は互いに注ぎ合い、料理と共に楽しんでいた。 -
中央アルプスに注目
中央アルプス駒ケ岳にある標高2870メートルの宝剣山荘で、その場で打った手打ちそばを今夏から客に提供している。「ほかにも、そばを提供する高所の山小屋があるかもしれないが、手打ちはないはず。世界一だと確信している」と関係者も自信満々。冗談混じりに「ギネスブックへの登録も夢じゃない」と、山荘の“目玉”にしていく考えだ。
経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発が、伸び悩み傾向の利用者を増やし、食でも楽しんでもらおうと企画した。
山荘主任の千島浩聡さんが、シーズンオフの昨年冬、下界のそば教室に通い修業。その後も自己流で研さんを積み、8月から客に振舞っている。
1食800円で1日限定20食だが、1カ月余りで200食以上を提供。「アルプスで手打ちのそばが食べれるとは」と好評だ。
ざるに加え、9月からは温ソバも。山荘が閉まる11月まで提供を続ける。