-
伊那市教 放課後子どもフォーラム開催
伊那市教育委員会などは8日夜、市役所で「放課後子どもフォーラム」を開いた。学校、育成会関係者ら約160人が出席。全国体験活動・ボランティア活動支援センターコーディネーターの木村清一さん=写真=が、放課後の子どもの居場所づくりについて話した。
木村さんは、子どもの放課後の遊び方の変化を「外ではなく家の中で、異年齢と大勢ではなく同年代と少人数で遊んでいる」と説明。少年期の過し方として正しいのかを考え、「さまざまな体験をさせるきっかけを大人がつくらなければ」とした。
また、亜細亜大学非常勤講師の木村さんは、大学生たちを「人間関係が希薄」と表現。「携帯電話で毎日、メールのやり取りをしていても人間関係は深まらない」とし、「(少年期の)自然体験、集団体験、社会貢献活動など各種体験活動を通じ、社会生活に必要な能力を習得してほしい」と話した。 -
伊那市保育園保護者連合会 子育て講演会
伊那市保育園保護者連合会は11日、市役所で子育てについて考える講演会を開いた。保護者ら約80人が集まり、市子育て支援ネットワーカーの今井くるみさん=写真=の「子供が守る自分の心とからだ縲恊eとしてのコミュニケーション術縲怐vと題した話を聴いた。
今井さんは、子どもたちを取り巻く暴力について「繰り返される外的抑圧は心の中に入り、内的抑圧となって悲しい心となる」と説明。「傷ついた気持ちを開放する作業を両親が手伝うためにも、幼いうちからコミュニケーションづくりが必要」と訴えた。
また、「川の流れを暴力とすると、柵を作って近寄らせないようにするのではなく、川の中で泳ぐことを教える必要がある」と今井さん。「どうやって子どもが自分自身の心と体を守るかを考えてほしい」とした。 -
かんてんぱぱホールで第2回登窯“阿南窯”窯出新作展と阿南町ゆかりの工芸作家展
「第2回“阿南窯”窯出新作展と阿南町ゆかりの工芸作家展」が18日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。登窯「阿南窯」の新作陶器や、色とりどりに描かれた漆彩画、草木染めのストールなど約400点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
阿南町にゆかりのある工芸作家6人による作品展は昨年に続き2年目。陶芸では、今年10月末に阿南窯から窯出ししたばかりの皿や器を出展。陶芸作家の中には阿南町陶芸体験館の職員もおり、今回は同館で創作体験ができるとんぼ玉なども展示している。
また、漆の独特の質感と色彩とを組み合わせた「漆彩」という手法で手がけられた壁絵、天然の素材にこだわって染め上げた草木染め作品など、それぞれの作家がこだわって製作した作品が並んでいる。
陶芸作家の水野雅史さん(41)は「昨年好評をいただき、今年も開催できる運びとなった。登窯の焼き上げ、草木染め、漆彩など、自然の素材の持つ強さや良さを感じながらご覧いただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
22キロてくてく歩き大会 200人が雨中完歩目指す
伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家は11日、同施設から町内までの道のりをウォーキングする「信州高遠22キロてくてく歩き大会」を開いた。恒例行事で、本年は悪天候のなか、地元を中心とした県内外の202人がゴールを目指して歩いた。
5時間以内のゴールを目標に健康増進のため、里山の紅葉を楽しむためなどを目的としたイベント。参加者は、毎回出場の若者グループや子ども連れの家族などがいて、なかには宿泊施設で一泊してから出場する人もいた。
初めての団体参加となった高遠スポーツ少年団は小学1縲・年生25人が出場。中原優奈さん(9)は「雨が降っていて足が冷たいけど頑張りたい。歩き切れたら小学校のマラソン大会でもよい成績が残せそう」と完歩を目指した。 -
長谷図書室新しく開館 記念催しで読み聞かせなど
伊那市の長谷公民館図書室がリニューアルオープンし、11日、同図書室でオープン記念イベント「おはなし広場」があった。本館と分館の図書、利用者情報を一元化する新システムの導入について、集まった地元住民に知らせた。
市立伊那図書館、高遠町図書館と各分館を連携させる「図書館システム」の導入により、市立図書館全体の約36万冊の本、情報資料を活用できる。システム導入で図書室をリニューアルし、児童図書を中心に蔵書を4千から8千冊に増加し、開館時間を延長した。
記念イベントは、親子連れ約40人が集まり、地元の読み聞かせボランティアサークルの長谷文庫が手遊びや歌などを楽しんだ。関係者は今後、子どもたちを対象とした読み聞かせイベントなど、これまでなかった図書室の催しを定期開催していく考え。
開館時間は、平日午前9時縲恁゚後5時。土曜日は午前10時縲恁゚後4時の利用となる。 -
伊那三曲協会第9回邦楽演奏会
伊那三曲協会(伊藤伶鵬会長)の第9回邦楽演奏会は11日、伊那市生涯学習センターホールであった。会員や会員の門下生約150人が伝統文化を継承しようと日々研さんしている成果を披露し、箏、三絃、尺八の音色をホールに響かせた。
2年に1回の演奏会で、未就学児から80歳代まで幅広い年代が出演。演奏曲は「さくら舞曲・荒城の月抄」「冬のソナタ」「虫の武蔵野」など古典から現代曲まで多様な16プログラムで、今回は3流派ある尺八が1曲ずつ演奏する新しい試みも取り入れた。来場者はしっとりとした演奏にじっと耳を傾け聞き入っていた。
伊那三曲協会は、150余人の有資格者で構成。邦楽の文化をより多くの人に知ってもらうため、小・中学校、高校での邦楽授業の手伝い、諸施設への訪問、各種イベントにも参加している。 -
病後児保育開所式
伊那市は12日、病後の回復期にあり、集団保育が困難な状態にある園児を一時的に預かる「病後児保育」のために同市西箕輪診療所内に設置した特別保育室の開所式を同診療所で開いた。同日より運営開始。
小坂樫男市長は、「なるべくなら使われないに越したことはないが、父兄のみなさんに安心していただければ」とあいさつした。
病後児保育は育児と就労の両立支援と子どもの健全育成を目的としており、入院などの必要はないが、安静にしていなければならない状況に子どもがあり、仕事などの都合で保護者が対応できない場合に利用することができるサービス。市が05年7月に旧伊那市の全保育園児の保護者にアンケートを取った結果、4割の保護者からの要望があり、今回の制度の導入となった。
満1歳縲恟ャ学校低学年の児童が対象で、利用は事前登録制となっている。現在38人が登録している。
市では、可能ならば保護者に子どもを看病して欲しいという願いから、登録申請時に利用の必要性を判断する。また、市外在住の児童、未登録だが緊急性のある場合、時間外などにも柔軟に対応していきたいとのこと。
保育時間は午前8時縲恁゚後6時(土日、祝日を除く)。1日につき2人まで。利用は1回につき連続5日以内。市内在住の保育園児は無料(保育時間内)。その他の児童、1時間300円縲恊迚~。
問い合わせは、伊那市役所子育て支援課(TEL78・4111)へ。 -
市役所に新メニュー「さくら肉丼とからつゆそばのミニセット」
伊那市役所1階食堂「アザレア」のメニューに12日から、「さくら肉丼とからつゆそばのミニ丼セット」が加わった。値段500円。
7月から加わった伊那名物「ソースカツ丼とローメンのミニセット」が好評だったため、それに続く第2弾として今回のメニューが企画された。
「さくら肉丼」は高タンパク質、低脂肪で消化が良い馬肉「さくら肉」を甘く煮込み、丼にしたもの。
「からつゆそば」は大根おろしの辛味のある汁に焼味噌を入れたつゆにつけて食べる。
市役所職員たちが、さっそく新メニューを試していた。
「大根の辛みがいい」「安くておいしい」などの声が聞かれた。 -
トモエ自動車商会が南信で初のエコアクション21認証取得
自動車販売や整備を手掛けるトモエ自動車商会(本社・伊那市、宮沢友浩社長)は10月30日、効果的に環境対策を行えるよう環境省が策定した認証・登録制度「エコアクション21」の認証・登録を自動車整備業としては南信で初めて取得した。
宮沢社長は「環境に対してわれわれがこの業種の中でできることを見つけていくことが大事なことかと思う」と語る。
同社では、06年10月から環境活動計画を立て、データをとり、研修活動などを経て、今回の認証・登録取得にいたった。同社で特に取り組んでいるのが、点検車検で排気ガスの数値を直接紙に書いて○×△で客に表示するなどのエコ整備や、パーツ交換の際に新品だけでなくリサイクルパーツの情報も与え選んでもらえるようにするなどの環境に配慮するサービス。
「排気ガスの量は、普段、お客様にはわからないので、ビックリされる方もいます」と同社の北沢修治さん。同制度取得に向け責任者となって活動してきた。
トモエ自動車商会では今後も環境に対する取り組みを継続し、中身をさらに充実させていきたいとのこと。 -
天然記念物北海道犬協会関東連合会第31回展覧会
天然記念物北海道犬協会関東連合会の第31回関東連合展覧会が11日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム駐車場であった。関東連合会を構成する7県から約100頭の北海道犬が集まり、生育年数別の区分で審査をした。
縄文犬の血を現代に引き継ぐ「北海道犬」の真の質を知ってもらうと同時に会員同士の親ぼくを深める目的で毎年開催。県内では4年ぶり。
生後3カ月以上の血統書所有犬が対象で、稚犬、幼犬、壮犬、成犬などの7区分で審査した。耳や鼻の形、足と胴のバランス、前胸部の張り具合、北海道犬としての気迫などを評価。1頭ずつ、あるいは数頭が1列になって歩くなどの審査を経て順位を決めた。
総合優勝はオスの部が「栃熊」(芹沢金八さん・群馬県)、メスの部は「武姫」(円山伸治さん・新潟県)。総合上位10頭のうち長野県関係分は、オスの部は3席「聖風」(宮尾八郎さん)、9席「牙」(溏田幸男さん)、メスの部は9席「天竜姫」(野溝定芳さん)だった。 -
伊那フィルハーモニー交響楽団が第20回の定期演奏会
1985年に誕生した「伊那フィルハーモニー交響楽団」(北沢理光団長、70人)。市民オーケストラとして、地域に根づいた活動を展開している。
86年から始まった定期演奏会は本年、第20回の節目を迎えた。会場となった県伊那文化会館大ホールには、観客約1400人が詰めかけた。
今回はフランスの作曲家ベルリオーズの代表作「幻想交響曲Op.14」に初めて挑戦。恋の物語をテーマに「夢と情熱」「舞踏会」「断頭台への行進」など第5楽章で構成される。バイオリン、ビオラ、チェロ、フルート、クラリネット、トランペット、ホルンなどに加え、ハープ、チューバ、銅鑼とさまざまな楽器がそろい、エキストラを含めた約80人が見ごたえある演奏を響かせ、観客を圧倒させた。
ほかにも「亡き王女のためのバヴァーヌ」「歌劇『サムソンとデリラ』Op.47よりバッカナール」を演奏。
終了後、しばらくの間、大きな拍手は鳴り止まなかった。
「地元のアマチュア・オーケストラで、ベートーベンの『第九』を歌いたい」と合唱の仲間5人が夢見た。県伊那文化会館建設の誘致運動とからめ、早速、行動を起こした。チラシを作って団員を集め、1年足らずで発足にこぎつけた。
年1回の定期演奏会のほか、地元を中心に小中高生と交流する「ファミリーコンサート」、公募した団員と一緒に作り上げる2年に1度の手作りの演奏会「第九」「レクイエム」などを企画。身近な場所で音楽を聞ける場を提供している。
団員は20縲・0代。仕事を持ちながら、伊那市、駒ケ根市、飯田市、諏訪市などから集い、音楽活動に情熱を注ぐ。子どものころ、伊那フィルの演奏を聞き、大学卒業後、地元へ戻って団員に加わる若者も増えてきた。
「アマチュアの活動集団。存続の危機もあったが、団員がそれぞれ責任を持って、運営している。階段を一段ずつ上るように育ってきた」と北沢団長。
選曲も、団員たちが自ら決める。そんなことが「温かみのある演奏会だね」と観客から言われるゆえんかもしれない。うれしいことに、活動を応援したいという声も多く、市民オケが定着してきたと感じている。
「これからも息の長い活動を続けるため、無理のないように活動していきたい。団員自身が楽しいオケが何より」。地域の人に愛されるオーケストラでありたいと願う。
08年6月には、手作りの演奏会「レクイエム」を予定している。 -
検討課題だった4つの処理対象物処理する方針で決定
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の施設規模、処理対象物などを検討するごみ処理基本計画推進委員会が12日、伊那市内であり、下水道汚泥、箕輪町八乙女にある最終処分場の掘り起こし残さなどを含む4つの処理対象物を新施設で処理することを決めたほか、施設規模については各市町村ごと、実際にごみの減量化施策に取り組んだ場合のごみ排出量を試算し、それに基づいた規模を算出する方針となった。今後の試算では、実現可能な排出見込み量に基づく現実的な施設規模が求められる。
ごみの排出量が現状のまま推移した場合、2013年の排出量は年間3万8612トン。これに下水道汚泥を加えると、新施設は1日当たり156トンの処理能力が必要となる。しかし、当初広域連合がごみ処理基本計画の中で想定していた施設規模は126トン。施設規模縮小のためには、ごみの減量化が不可欠な状態となっている。
この日事務局は、ごみの減量化に向けた具体的施策と、それによりどの程度排出量が削減されるかを試算する方法を提案。今回事務局が提案した減量化施策を各市町村に提案し、それぞれの実情に合わせてどこまで取り組めるかを想定。その中で市町村ごとに排出量の予測を立ててもらい、それに基づく施設規模を試算する方法を提案した。
提案した減量化施策は▽資源化可能な品目の分別収集徹底▽生ごみの自家処理を推進する竏窒ネど。
各市町村の減量化効果に基づく試算値は次回に示される。一部の委員からは「高い目標値を設定する中で、あまりぎりぎりな施設とするのもいかがなものか」とする意見もあった。
また、処理方式などを決める機種評価については、前回広域連合が機種選定をした時より年月を経て、情勢も変わっていることから、専門家を交えて新たな基準で再度評価し直すこととなった。 -
ベル伊那で七宝展 13日まで
諏訪市の七宝作家平林義教さん(48)と妻の利依子さん(46)の七宝展は13日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
季節の花や身近な風景をテーマとした額や代表作であるネコをモチーフとした合子や蓋物、トンボ玉などのブローチやペンダントなどの約200点を展示販売している。
義教さんは「平面作品や立体作品で表現した、七宝工芸の多様性を見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
つくしんぼ保育園はシクラメンを販売
伊那市御園のつくしんぼ保育園の保護者、職員でつくる「父母職員の会」は10、11日、伊那市のニシザワショッパーズ双葉店前でシクラメンの販売をしている。赤や白、ピンクなど鮮やかに咲きそろったシクラメンが並び、訪れた人たちの目を楽しませている=写真。
補助金だけでは十分な運営費が確保できない同園では、保護者や保育士が協力し合いながら物資販売など、さまざまな取り組みを行い、運営費に当てている。
シクラメン販売もその一環。東春近の協力農家からシクラメンを仕入れ、それを保護者が中心となって販売しており、今年は2千鉢ほど販売する予定でいる。
シクラメンの販売は30年近く続いており、毎年心待ちにする近隣住民が訪れたり、同園のOBなどが購入していくという。
今年の担当者である畑中堅一さん(50)=東春近=は「今年もきれいな花が咲いたので、ぜひ買いに来てください」と話していた。
販売時間は午前10時縲恁゚後3時。価格は1鉢1300円。
また、店頭販売以降の個別販売も受け付けている。
シクラメンに関する問い合わせはつくしんぼ保育園(TEL78・4157)へ。 -
第12回JA上伊那まつり開催
上伊那農業協同組合(JA上伊那)による第12回JA上伊那まつりが10日、伊那市狐島の本所で始まった。初日から新鮮な農作物を買い求める多くの買物客が訪れているほか、さまざまな催しが会場をにぎわせている。
まつりの目玉の一つは、「農産物品評会」。毎年農家が丹精込めて育てた農作物が並び、それぞれの作物ごとに品評を行っている。今年、約880点の野菜や果樹、花きなどが出そろった。夏の暑さの影響が懸念されたものの、出品された農作物はどれも質が良く、果樹は昨年より40品ほど多く出ている。特に上伊那が振興作物として力を入れているシロネギやダイコンなどは良いものが出ているという。農作物は一般が購入できるようになっており、価格も店頭に並ぶものより安いため、消費者にも人気で、今年も午前8時半ころから会場前に列ができた。
また、青壮年部による「かかしコンクール」には、今年話題となったキャラクターや人物などをモチーフとしたユニークなかかしが並んだほか、ステージでは地元の幼稚園の鼓笛隊や伊那養護学校の児童らによる太鼓演奏が披露され、訪れた人を楽しませていた。
まつりは11日まで。時間は午前9時縲恁゚後4時。農産物品評会の野菜の引渡しは午後3時半縲恁゚後4時となる。 -
東春近2分の1成人式
伊那市の東春近地区協議会と東春近こども会育成会は10日、今年度10歳になる東春近小学校4年生62人を対象に「2分の1成人式」を、同市春近郷ふれ愛館で開いた。
同式は、子どもたちが学校から社会へと視野を広げ、将来の展望を持てるように、との願いから、01年に始まり、毎年開いている。
今回は、伊那市東春近出身で第3回女子全世界空手道選手権大会軽量級チャンピオンの江口美幸さんが「強さとは何か」と題し講演した。空手着を着て演壇に立つ江口さんの話を、子どもたちは熱心に聞いていた。
講演の後、子どもたちは自分の入れたいものをタイムカプセルに入れた。カプセルは10年間、同館で保管される。
「未来に希望を持って、夢を持って、命を大切にしていきます」と子どもたち全員がステージに並んで言ったメッセージ。保護者たちは、頷きながら真剣に見守っていた。 -
伊那谷そばまつり盛況
伊那市の高遠城址公園で10、11日、新そばを味わう「伊那谷そばまつり」が開かれている。初日は昼時に雨が降ったものの、家族連れや夫婦連れなど多くの来園者でにぎわった。
そばまつりは、公園内で開催中の「秋まつり」(3縲・8日)のイベントの一つとして初めて企画。合併を機に交流を始めた「高遠そば組合」と「伊那そば打ち名人会」が公園内の高遠閣前に店舗を構え、来園者に新そばを提供した。
いずれも高遠産のそば粉を使い、辛みダイコンと焼きみそを加えた「からつゆ」のざるそば、とろろそば、山菜あったかそばを用意。
公園内のカエデ250本が見ごろを迎え、来園者は紅葉を楽しみながら、ずるずると音を立てて新そばを味わった。
持ち帰り用そばを注文する人も目立った。
伊那谷には「高遠そば」「行者そば」「高嶺ルビー」などがあり「全国規模のそば祭り開催も夢ではない」と全国に向けて伊那谷のそばを発信する。
値段はざるそばが600円、大盛りそば・とろろそば・山菜そばが各800円。
営業時間は午前10時縲恁゚後3時。 -
竹腰工業所フレッシュリフォーム お楽しみ祭り
伊那市の竹腰工業所フレッシュリフォームで10日、同社主催の「秋のおたのしみ祭り」が始まった。来場者たちはショールーム内でのそば打ち体験を楽しんだ。11日まで。
同社では「おたのしみ祭り」を年に4縲・回開いている。ショールームを実際に使ってもらうとともに、地域住民や利用者との交流を図るのが目的で、今までにも陶芸や木工、ガーデニングなど様々なイベントを催している。
10日のイベント「そば打ち体験」では親子で一緒にそばをこねる姿もあった。「楽しいけど固い」と、父親の隣でそばをこねていた女の子。その後は自分たちで作ったそばを食べた。
竹腰工業所フレッシュリフォームの竹腰哲夫社長は、「これからもお客様に楽しんでいただけるようなイベントを考えていきたい」と語った。
11日はヨガ教室(午前10時半縲恊ウ午)とクリスマスリース作り(午後1時半縲・時)を予定している。クリスマスリース作りは同社のスタッフが山で集めてきたもみの木や松ぼっくり、木の実などを使い、市内の生花店「はなつき」が講師を務める。
午前10時縲恁゚後5時。参加無料。
問い合わせは、竹腰工業所フレッシュリフォーム(TEL0120・14・2286)へ。 -
大増光するホームズ彗星 天文ボラ野口さん撮影
伊那天文ボランティアサークル代表の野口輝雄さん=伊那市西箕輪=が、肉眼でも確認できるほど大増光している「ホームズ彗星」を望遠鏡を通して写真撮影した。野口さんは「一生に一度見られるかどうかの珍しい彗星」と注目する。
野口さんによると、10月23日(世界時)は約17等の明るさで観測されたが24日午後10時12分(日本時)、約3・5等に増光。その後は、約2等台に達し、光の単位からすると明るさは40万倍になったという。
彗星は、太陽に近づくと汚れた雪玉のような表面が蒸発し、放出された物質が太陽光を反射して輝く。しかし、ホームズ彗星は、何らかの原因で一時的に通常よりも大量のガスやちりが吹き出し、大増光したと考えられる。
本年5月に近日点を通過し、太陽から遠ざかっているが核を取り巻くガスが大きくなっている。国立天文台は、このままガスが拡散すると、11月中旬前後には満月大になる予想だという。
野口さんが撮影した「ホームズ彗星」。4日(左)と7日の撮影を比べると視直径が1・4倍ほど大きくなっているのが分かる -
メディカルラリー 中病で県内8チーム競う
県内の救急初療にかかわる医師や救急救命士らでつくる実行委員会は10日、伊那市の伊那中央病院などで「信州病院前救急初療競技会(メディカルラリー)」を開いた。各地域ごとの医師や看護師、救急隊でつくる8チームが、相互の連携を深めるため競技に参加した。
県内各地域における救急医療の推進を目的とした、昨年に続いて2回目となるメディカルラリー。病院職員2人、消防職員2人の計4人でチームをつくり、想定された救急シナリオに沿って活動し、医療手技や判断を採点で競った。
救急シナリオは、林間学校で訪れた学生たちが落雷で死傷した竏窒ニの設定など5種類があり、8チームがそれぞれのシナリオで活動した。そのほか関係者120人が患者、採点役といったサポートで参加し、競技を見守りながら勉強した。
実行委員会の北沢公男委員長(伊那中央病院)は「医師や救急救命士の連携を深める目的。場面設定のある訓練を通じて、反省しながら自分たちを磨いていってほしい」と期待する。
集団災害を想定したシナリオで活動する出場者 -
青野さんの写真展 かんてんぱぱホール3月まで
日本山岳写真協会理事を務める写真家、青野恭典さん(69)=東京都昭島市=の個展「高嶺(たかね)への誘いII」は来年3月15日まで、伊那市西春近の伊那食品工業かんてんぱぱホールで開いている。北アルプスなどを題材とした新作約50点を展示している=写真。入場無料。
青野さんは02年に同ホールでフォトギャラリーを開設。今回は「巌冬穂高連峰」、「冬の赤石山頂」などの力作を並べた。すべてがフィルム写真でモノクロを中心とした。青野さんは「山の持っている独特な雰囲気を表わした。モノクロから色や音、風を感じてほしい」という。
作品「ニホンカモシカ」は、冬の常念岳の山頂付近で偶然出会ったシカと背景に浅間山を撮影した。被写体に接近するため、90ミリレンズをつけたカメラを片手に、シカのまねをしながらゆっくりと近づきながらシャッターを切ったという力作だ。
青野さんは「山そのものを見ると同時に立ちはだかる岩、樹木や草花、動物、そして風や空気、それらを育む生きている大地までも見定めようと心の目に焼きつけてきた。臨場感ある大画面で山の息吹をお楽しみください」と話している。
午前9時縲恁゚後6時。年中無休。 -
伊那小PTA講演会 地元出身の大倉さん語る
伊那市の伊那小学校PTA(竹村勤会長)は7日、放送作家で市ふるさと大使の大倉利晴さん=東京都豊島区=を招いたPTA講演会を同校体育館で開いた。伊那小出身の大倉さんは、小学校時代の思い出や放送作家を目指したきっかけなどを集まった保護者ら約150人に話した。
大倉さんは山寺区天竜町出身。20歳の時、タレントの萩本欽一さんに師事し、以降テレビ・ラジオをはじめとするエンターテインメントの世界で活躍する。本年4月の新市誕生1周年記念式典で20人のふるさと大使のうちの一人として委嘱されている。
小学校時代は皆勤賞だった大倉さんは、「風邪をひいても学校に通うきちょうめんな子どもだった」と切り出し、当時を振り返った。会場には大倉さんを知る人も多く、「学校で飼育していたトンビ」の話では大きくうなずいて聞き入る場面もあるなど、軽快なトークで会場を盛り上げた。 -
伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那防火管理協会(唐沢可昭会長)の消火通報コンクールが9日、伊那市営プール駐車場であった。消火器操法、屋内消火栓操法の2部門に12事業所から19チームが参加し、初期消火の技術を披露した=写真。
16回目となるコンクール。事業者が正しい消火器、消火栓の取り扱い方を身につけ、災害発生時に活用するとともに正確な119番通報の習得を目指した。
競技は、木箱とオイルパンからの出火を消火器を使って消火する「消火器操法」(16チーム)、ホースを伸ばし標的に放水する「屋内消火栓操法」(3チーム)の2部門。それぞれ操作時間や動作の正確さを競った。
あいさつに立った唐沢会長は「初期消火こそ被害を最小限に食い止めるための最大の方法。この訓練を通じて、いざという時に落ちついて行動できるようにしてほしい」と呼びかけた。
入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)扇屋石油(伊那市)(2)ルビコン(同)(3)KOA・B(箕輪町)
【屋内消火栓操法】(1)IHI回転機械(辰野町)(2)中部電力伊那営業所(伊那市)(3)伊那市役所(同) -
長野県伊那養護学校、来年4月の開室を目指して駒ヶ根市の中沢小学校、駒ヶ根東中学校に分教室を設置
伊那市西箕輪にある長野県伊那養護学校は、来年4月の開室を目指して駒ヶ根市の中沢小学校、駒ヶ根東中学校に分教室を設置しようとしている。障害を持つ子どもたちが地域の子どもたちとともに学ぶ“地域化”に向けた一環で、実現すれば昨年4月に分教室を開室した小諸市の長野県小諸養護学校に続き県内2カ所目となる。
小諸養護学校は昨年、県教育委員会の「自律学校地域化推進モデル事業」として地元の佐久穂町にある小中学校に分教室を開室した。こうした動きを受け、伊那養護学校でも保護者などから分教室への要望が高まり、関係する地元市町村に呼びかけながら話し合いを開始。本校は伊那市にあるため、分教室は伊南地区に設置できないかと検討する中で、教室数に余裕がある中沢小学校と駒ヶ根東中学校がある駒ヶ根市が検討に応じることとなった。
駒ヶ根市は今後、両校のPTAや地元住民などを対象とした説明会を開き、取り組みへの理解を得ていきたいとしているほか、伊那養護学校も同校の保護者を対象とした説明会を予定している。
分教室の授業は伊那養護学校から出向いた教員が行うことになるが、開室後は他教室との交流も模索していきたいとしている。
分教室に通うことが想定されるのは伊南地区から通っている約20人。分教室を利用するかどうかは今後、家族の希望をとる。
伊那養護学校の生徒数は約170人。年々増加傾向にあり、教室が手狭になっている。また、寄宿舎、スクールバスなどの定員もいっぱいの状態で、希望してもなかなか乗れないなど、生徒たちの通学保障が課題となっている。分教室の実現はこうした問題への打開策となりそうだ。 -
上伊那地区教育懇談会はじまる
小中学校のPTA、保護者、教職員などによる「上伊那地区教育懇談会」が8日夜、伊那市の竜西地区を皮切りに始まった。会場の伊那中学校には約50人が集まり、子どもの食育などについて話し合った=写真。県教職員組合上伊那支部主催。
懇談会は保護者、教職員が集まり、子どもを取り巻く環境について考え、話し合うためのもので、11月28日までに上伊那各地の会場で全15回開催する。
今年は「『食』を通して親子の絆について考える」をテーマに、上伊那郡内の小中学校を対象として今年7月に実施した食に関するアンケート結果について考察。
アンケートでは「毎朝朝食を食べているか」という問いに対し、中学2年生の女子は72%しか毎日食べていないと回答しているが、親に同様の質問をしたところ、その92%が自分の子どもは毎朝食べていると回答していることから、生徒と親の間に認識差が生じていることが分かった。
また「給食が楽しい」と答えた生徒の多くは「学校生活が楽しい」と回答しているが、学校生活が楽しくないとする生徒は、給食も楽しくないと回答する傾向にあった。
塾や習い事などに通う中で就寝時間や食事の時間が不規則になっている子どもが増加していることなども分かり、規則正しい食生活を心掛ける中で「個食」「孤食」を避け、子どもと一緒に楽しみながら食事をすることが、子どものコミュニケーション能力を養っていくうえでも重要ではないかとした。
その後、テーマごとに分かれた分科会もあった。 -
伊那市内の小学校 暖房機が爆発
9日午前8時30分ごろ、伊那市の西春近北小学校(酒井照明校長・203人)で試しだきをしようとした温風暖房機が爆発した。事故発生時、全児童は校庭で活動していたため無事だった。市教委は、専門業者による保守点検前に使用して事故が起きたとし、今後の管理方法を明確にした。
市教委によると、男性教諭が同7時30分、試しだきのため温風暖房機を作動。校務技師が確認のため約1時間後に機械のある部屋を訪れると動いていなかったという。同技師が再度、作動スイッチを入れたところ数分後に爆発、燃焼炉が破損し、外側パネルの一つが吹き飛んだ。
事故原因については、製造元メーカーの調査チームが近日中に究明する。同機械は重油を燃やし、取り込んだ外気を温めて校内10教室に送風していた。伊那消防署は、気化した重油が炉内で充満し、発火した可能性が高いという。
温風暖房機は使用時期の前後、業者が点検を行う。同校はこの日、業者の点検を受ける予定だったが点検前の使用開始について、あいまいになっていたため使用した。
市教委は、市内全小中学校に未点検の暖房機の使用を禁止することを明確に指示。業者に対しては、温風暖房機のある10小学校の本日中の点検を急がせた。
燃焼炉内で爆発が起きた西春近北小の温風暖房機 -
伊那市オリジナル年賀はがき発売中止
伊那市が毎年作成し郵便局が販売していたオリジナルの年賀はがきが、郵政民営化の影響で販売中止となった。市では代わりに年賀はがき用の素材をホームページ上で提供している。
伊那市のオリジナル年賀はがきは、1996年度から自治体のPR事業として発売を開始。郵便局からはがきを借りて市で一括印刷し、郵便局で販売していた。10月の郵政民営化によって郵政省に代わって誕生した日本郵政株式会社では同はがきの取り扱いを行っておらず、市がオリジナルはがきを販売するためには年賀はがきを買取り、市役所で販売するという形にしなくてはならず、売れ残りによる税制の負担などを考え、中止することとなった。
ホームページで提供しているのは、「伊那市の花とアルプスのある風景」をテーマにした写真で、「冠雪の南アルプスと花畑家」「南アルプスの山並みと菜の花」「春日公園から仙丈ケ岳を望む」「タカトオコヒガンザクラと中央アルプス」の4枚。それぞれ、PDF形式とワード形式でダウンロードができる。
伊那市役所のホームページのアドレスは、http://www.city.ina.nagano.jp/index.rbz -
東春近PTA講演会 動物写真家の宮崎さん招く
伊那市の東春近小学校PTAは6日、同校体育館で、駒ヶ根市の動物写真家、宮崎学さん=写真=を招いたPTA講演会を開いた。宮崎さんは「自然からのメッセージ」と題し、動物の目線から映る自然界の現状を写真で伝えた。
肩書きを・ス自然界の報道写真家・スとする宮崎さんは「私は動物から見た自然界の現実を伝えるため視覚、言語で伝えている」と活動紹介。講演では都会で繁殖するドブネズミや里山まで生活圏を広げるクマなどについて語った。
毛皮の材料として戦時中、国内輸入された水辺で生息するほ乳類のヌートリアが全国的に繁殖していると紹介。「まだ県内にはいないが、土手に穴を空けて暮らすので、もし天竜川の堤防で増えれば洪水時に決壊の危険がある」と話した。
宮崎さんは「時代を生き残るためのものの価値観は自然界の中にあると思う」とし、「時代というものにいつも照準を合わせ、自分を磨いていくための努力の必要性をわが子に伝えていかねばならない」などと、保護者らに訴えた。 -
伊那市 防災ラジオを販売
伊那市は旧伊那市で整備した防災行政無線を受信することのできるラジオ(高遠町地区、長谷地区では利用できない)を1台2千円で販売する。配布は08年4月の予定。市役所総務課、支所、市民サービスコーナーで30日まで、申し込みを受け付けている。
ラジオはAM、FM放送受信時でも、電源が入っていれば防災行政無線が放送されると自動受信する仕組み。だが、旧伊那市内の同無線のデジタル化整備が完了(2011年ごろ)すると無線の受信はできなくなる。AM、FM放送はそのまま聞くことができる
市は、昨年7月の豪雨災害時、降雨により屋外拡声機の放送が聞き取れなかったとの反省からラジオを導入した。
問い合わせは、市総務課防災係(78・4111、内線2113、2114)へ。
伊那市が販売の受け付けをはじめた「防災ラジオ」 -
伊那部宿を考える会 文化祭で古文書など公開
伊那市西町の「伊那部宿を考える会」(田中三郎会長)は10、11日、長桂寺庫裏などで開く地元の文化祭で、旧伊那部宿問屋の根津家が所有した古文書など約40点を一般公開する。展示品は本年6月、根津家が市に寄贈し、同会が保管、管理しているもので一堂に展示するのは初めてとなる。
根津家は1691(元禄4)年から明治初期にかけて問屋役を務めた家系。大名や旗本の宿泊所として利用のあった問屋ならではの品として、飯田藩主や伊那県初代知事らが泊まったことを示す「宿札」や、幕府に宿賃の値上げを求めた古文書などを並べる。
田中会長は「かつて問屋が栄えた時代の品を展示して、多くの人たちに見てもらいたい。伊那街道の大事な宿場であったことを知ってもらえれば」と話している。
10、11日は旧井沢家住宅で骨董市を開催。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。
根津家が所蔵した「問屋札」や「宿札」を展示する会員ら