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上伊那農業協同組合高遠支所、振り込め詐欺を未然に防ぎ感謝状
振り込め詐欺の被害を防いだとして伊那警察署は28日、上伊那農業協同組合高遠支所(諏訪光俊支所長)に感謝状を送った。
同署によると19日正午ごろ、市内の男性が同支所窓口にて現金を振り込もうとしたので、諏訪支所長が振り込み理由を確認したところ、「孫から今日中に200万円振り込んで欲しいなどと電話があった」とのこと。振り込め詐欺との疑念を抱いた諏訪支所長は「電話の相手が本当に孫かどうか確認した方がいい。孫に連絡が取れなければ息子に確認した方がいい」などとアドバイスした。被害者と孫が連絡を取り、振り込め詐欺であることが判明した。
諏訪支所長は「悪い犯罪にお客様が巻き込まれずに済み、本当によかった」と話していた。 -
手良小で人権同和教育講演会
伊那市の手良小学校(植木行雄校長・154人)で29日、人権同和教育講演会があった。同校体育館に児童や保護者ら200人以上が集まり、群馬県助産師会会長の鈴木せい子さん(60)の話を聴講した=写真。
鈴木さんは、助産歴27年。開業助産師として助産と母乳育児相談を中心に仕事し、これまでに千人以上の赤ちゃんが生まれてくるのを手助けしてきたという。講演では、これらの経験を通じて、命の大切さを語った。
妊娠後の赤ちゃんの成長課程を模型を使って説明し、「母親のお腹の中にいる子どもの心拍数はみんなの2倍以上」などと話した。鈴木さんは、約280日間で2千倍に成長する赤ん坊を「必死になって生きている」とした。
鈴木さんは「赤ちゃんが産まれてくる様子はそれぞれ違うが、みんな待ち望まれて生まれてきた一人ひとりの命。家族として迎える幸せがあるから、お母さんが産んでくれた。みんなも生きる力を持って産まれてきたんだよ」と話した。 -
上伊那スポーツフェスティバル“キラキラブース”ふわっとテニス
上伊那スポーツフェスティバル“キラキラブース”の「ふわっとテニス」ゲームが25日、伊那市の伊那勤労者福祉センター体育館であった。小学生から大人まで約80人が、大きなボールを追いかけてゲームに熱中した。
上伊那スポーツ振興協議会、同フェスティバル実行委員会主催。ふわっとテニスは3年目。
バドミントンコートで、メロンぐらいの大きさのふわふわしたボールをラケットで打ち合う初心者でも楽しめるテニスで、ダブルスで試合をする。
伊那市の体育指導員と市総合型地域スポーツクラブの運営委員が指導と審判を務め、参加者は小学生、親子、一般ミックスの3部に分かれてゲームをした。
ボールが大きいので小学校低学年の児童もラケットに当てることはできるが、思うように相手コートに打ち返すことができず苦戦する場面も。各コートで歓声が響き、ゲームを楽しんだ。 -
歴史シンポジウム
「高遠石工」伊那市の歴史シンポジウムが25日、高遠町の高遠閣であった。高遠石工に培われた貴重な文化遺産を掘り起こし高遠石工の魅力を再発見しようと、まほら伊那市民大学講座として開き、約150人が「高遠石工」をテーマにした研究発表を熱心に聴講した。
日本石仏協会常任理事で日本石工調査所の小松光衛さんは、「日本の石工と高遠石工」を話した。石工は石の加工技術者で墓石の技術から発展したこと、日本の石工分布では江戸・京・大阪で活躍した名工ぞろいの三都石工などを紹介し、「日本の石の文化は決して低くないが、石工を取り巻く状況は弱い。もっと支えないといけない」と話した。
高遠石工については「旅稼ぎ石工」という特質を挙げ、北は青森県から南は山口県までの足跡を示した。江戸期の名石仏師・守屋貞治については、「大方は地蔵と観音の作者で、旅稼ぎ石工の範ちゅうの外の人と思っている。守屋貞治の石仏を国の文化財指定までもっていってほしい」とした。
石工資料全般について、「地元から資料を出し公開してもらわないと、長野県史で終わってはもったいない。今からでも資料探しや伝わっている話を聞くなどしてほしい」と語った。
日本石仏協会理事の伊戸寛さんによる「高遠石工の足跡と伊豆型の道祖神について」の研究発表もあった。 -
かんてんぱぱホールで「ペアーレ伊那」のパッチワークキルト講座を受講する40人による「パッチワークキルト作品展」
伊那市にある社会保険健康センター「ペアーレ伊那」のパッチワークキルト講座を受講する40人による「パッチワークキルト作品展」が28日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。約1年をかけて仕上げたベッドカバーやコタツかけなどの大作からバッグ、ポーチなどといった小物まで、会員一人ひとりがさまざまな思いを込めた作品約100点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
磯千恵子さんがペアーレ伊那で教えている教室受講者による作品展は10年ぶり。今回は14年のベテランから、始めてまだ半年の初心者までの40人が作品を出品しており、40人一人ひとりが大きさ、模様を統一して制作したパッチワークを並べた作品「フレンドシップキルト」も並んでいる。
色とりどりの布を組み合わせて縫い込まれた美しいタペストリーのほか、玄関マットやソファーカバーなど、実用的な作品も多く、家事の合間に作品制作に取り組む会員もいるという。
磯さんは「パッチワークは家にある布を使え、お金もかからないのが魅力。どなたにもできる楽しい手芸で、気分転換にもなるので、作品展を見て『始めてみたい』と興味を持っていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
気の里ほのぼの広場~健康と福祉を考えるつどい~
伊那市長谷で25日、「第1回気の里ほのぼの広場縲恁注Nと福祉を考えるつどい縲怐vが気の里ヘルスセンター栃の木であった。長谷地区の住民らが健康体験コーナーやステージ発表などを楽しんだ。
健康まつりと、社会福祉協議会のふれあい広場を一緒にし、健康と福祉を考える催しとして実行委員会を組織して初開催した。長谷総合支所保健福祉課、伊那市社協、長谷支所の後援。
レクリエーションでは、レクリエーションインストラクターの佐藤ふみ子さん=伊那市=を講師に、住民約50人が歌に合わせて隣の人の肩をたたいたり、背中をさすりあうなど体を動かした。簡単そうな動きでも左右が反対になってしまうなどの間違いに笑いが絶えず、皆で楽しんでいた。
ステージでは、長谷中学校3年生の南アルプス太鼓、長谷小学校5年生や長谷中音楽部の合唱、保存会と中学生によるざんざ節の発表があった。体力測定、おやつのフードモデル展示、鍼灸体験、福祉バザーなどの各コーナーもにぎわった。 -
伊那市教委 不登校児童生徒支援事業の講演会
伊那市教育委員会は27日、市駅前ビルいなっせで不登校児童生徒支援事業の一環として、講演会を開いた。子どもの不登校や引きこもりなどについて考える開善塾教育相談研究所(群馬県)相談室長の藤崎育子さん=写真=の話に小中学校教諭や一般ら約60人が耳を傾けた。
藤崎さんは「子どもを自立した大人に育てるために縲恤s登校・ひきこもりの訪問相談の現場から竏秩vと題して講演。14年間続ける家庭訪問の相談現場から、学校復帰や社会的自立に向けた支援の実践エピソードを織り交ぜて話した。
親御さんに向けて藤崎さんは「火と刃物を使えるようにしてあげること」と主張。子どもが自立するためには、自炊ができるよう自立への道を作る必要性を訴え、「こどもに自信を持たせることが重要」とした。
また、「不登校の子どもたちを助けられるのは先生」とし、「子どもたちに学校の先生に忘れられてなかったんだと思わせること」。教育相談の心がけとして、▽子どもの長所を見つける▽時により核心には触れないこと竏窒ネどのポイントを上げた。 -
お歳暮商戦
12月を控え、大型店などで歳暮商戦が繰り広げられている。ベルシャイン伊那店は、地産地消や「安心・安全」な商品が人気という。ピークは12月の第1・2土・日曜日を見込む。
同店1階の特設コーナーには、野沢菜やそば、ハム、菓子、洗剤、地域名産品、産地直送ギフト(海産物、牛肉…)などカタログ分を含めて約1300点を用意。昨年より100点ほど増やし、安心・安全のコーナーなどを充実させた。原料は「信州産」「遺伝子組み換えは使っていない」などの商品がそろう。
売れ筋は、中川村など地元果樹農家と契約したリンゴ「サンふじ」をはじめ、白毛もち、みそ、日本酒など。価格は3千縲・500円が平均で、中には1万円という人も。
訪れた夫婦や家族らは豊富にそろった商品に「どれがいいかな」とじっくりと品定め。あらかじめ商品を決めてきて、早速、買い求めていく客もいた。
歳暮は12月20日ごろまでに送るのが一般的という。 -
防犯活動の一環でパネル制作 橋爪まんぷさん
社会貢献を目的に活動する「満月の会」の会員で漫画家の橋爪まんぷさん=伊那市境南=が、年末年始の防犯啓発運動の一環として、漫画調の啓発パネルを制作した。このほど、市駅前ビルいなっせ1階エレベーター前に飾った。
年末特別警戒(11縲・1日)と「110番の日」(1月10日)の運動に併せた啓発パネル2枚で、それぞれ縦60センチ、横40センチほど。「年の暮れみんなでつくろう安心の街」との標語や警官が窃盗犯を追いかけている様子を描いている。
「いなっせ管理組合」の協力で啓発パネルを設置する橋爪さん(左) -
清水富美さん 「染付のうつわ展」
軽井沢町の陶芸家清水富美さん(32)の個展「染付のうつわ展」は27日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。コーヒーカップや茶碗などの日常使いの磁器、半磁器を展示販売している=写真。
同ホールでは2年ぶり3回目。唐草文や梅花文などの伝統的な絵柄のほか、「旅行」をテーマとした飛行機やヘリコプター、トランクなどのオリジナル絵柄がある。白地の磁器に青色の絵柄が鮮やかな作品が来場者の目を引いている。
清水さんは東京の短大で陶芸を学び96年、地元・軽井沢町に築窯。現在は、県内を中心に個展を開く。「染付けのジャンルの中でもち密な絵から肩の力を抜けるような絵までと、幅が広いところを見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
小田切さん井月の木像奉納 ゆかりの清水庵に
漂泊の俳人井上井月の木像を制作した伊那市西春近の木彫家、小田切恵子さん(59)が24日、井月のゆかりの場所である同市手良の清水庵(小池隆禅庵主)に像を奉納した。呼びかけ人となった地元の「井月を偲ぶ会」や「清水庵保存会」の有志ら15人が集まり、奉納式を開いた。
小田切さんが作った像は、高さ65センチで楠(クスノキ)の丸太から彫り出した。風呂敷包を乗せた竹行李を担ぎ、杖をついて前屈みに歩く井月の姿は、俳人で医者の下島空谷の絵「井月の面影」を基に作ったという。
3年前、知人から「井月を彫って見ないか」と空谷の絵を渡され昨年12月から制作してきた。完成品は井月が詠んだ句額がある同庵にぜひ奉納したいとし、庵を保存する地元住民らに思いを伝え、安置してもらうことが決まった。
奉納式で小田切さんは「これからも井月さんがみなさんの中で大切にされることを期待する」とあいさつ。式に出席した俳人で信州井月会代表の春日愚良子さん(79)=同市美篶=は「没年120年目にして、やっと漂泊の俳人も安住する庵を見つけることができた」と話していた。
清水庵で奉納式を開いた関係者たち -
伊那有機栽培研究会が県の原産地呼称制度の認定米に認定
伊那市内の農業者ら8人でつくる伊那有機栽培研究会(鳥原実会長)が減農薬無化学肥料で栽培したコシヒカリ「上納米」が、県の原産地呼称制度の認定米に認定された。鳥原会長は「3年ばかり認定にならないできたので、今年こそはと頑張ってきた。今後は地元の人たちにも食べてもらえるよう、販売ルートを作っていきたい」と喜びを語る。
同制度は、より品質の高い農産物や農産品を提供する中で消費者にその生産情報を開示し、信頼を得ながら地域振興を図ることを目的とする。米の場合▽農薬使用の制限▽化学肥料の制限▽玄米での農産物検査が1等であること竏窒ネどの基準が設けられている。その基準に適合すると認定された米のみ、販売時に「長野県原産地呼称管理委員会認定」と記すラベルを張ることができる。
有機栽培を目指すメンバーでつくる研究会は、除草のための農薬は1回に制限、カキの殻や大豆かす、魚かすなどを配合した有機物肥料による栽培に取り組む。こうして栽培した米は、甘味が強く、適度な粘りもあるため、歯ごたえが良い米になるという。
過去に制度の認定を受けたことはあったが、ここ数年は認定を受けていなかった。
今回は中央アルプスを水系とする西春近地区の水田で生産した宮下文勝さん(64)の米が認定を受けた。
現在は関東、関西方面に約3千キロを出荷している。今後は地域に販売していくことを模索していく。
問い合わせは伊那有機栽培研究会(TEL78・0560)鳥原さんへ。 -
みはらしファームで野沢菜まつり開催
伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」で24、25日、「野沢菜まつり」が開かれている。訪れた人たちは野沢菜や羽広かぶなどの収穫を、思い思いに楽しんでいる=写真。
消費者に直接畑で野沢菜や羽広かぶを収穫してもらおう竏窒ニいう取り組み。漬物を自宅でつくる地元住民などを中心に毎年多くの人でにぎわっている。
今年は野沢菜、羽広かぶをらしファーム近くの畑で育ててきた(各5アール)。施設スタッフによると、今年はかなり質が良いという。
夫婦で収穫に訪れた伊那市の春日美智子さん(60)は「毎年野沢菜を漬けてるが、今年は野沢菜まつりがあることを知ったので、初めて来た。こんなに素晴らしい菜は初めて。来年も来たい」と話していた。
25日は午前9時縲恁゚後3時。雨天決行。野沢菜は1キロ50円、羽広かぶは1キロ100円。収穫用の包丁、ひも、新聞紙などを持参する。会場では汁や漬物のサービスもしている。
また、25日午後1時からはみはらしファーム「漬物加工場」で野沢菜漬け講習会も開く。受講料300円。漬け込むたる、塩、野沢菜を持参する。受講希望者は事前に問い合わせる。
問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
伊那青年会議所が三峰川堤防にタカトオコヒガンザクラ7本を植樹
権兵衛トンネルから高遠までを桜でつなごう竏窒ニ、伊那青年会議所(斉藤明理事長)は24日、伊那市高遠町の三峰川大橋上流の左岸約60メートルに、タカトオコヒガンザクラの苗木7本を植樹した=写真。市、市民団体の関係者や、一般なども含め約30人が参加。桜がまちを彩る時に思いをはせながら、木の根元に土をかけた。
植樹は40周年記念事業の一環。昨年開催した市民参加で開いたワークショップ「つぶやきを形に」で、権兵衛トンネルから高遠城址までを桜でつなぐ「桜街道」の提案があった。その実現すべく今回、そのルートの一部に当たる三峰川左岸にタカトオコヒガンザクラの植樹を計画。植樹する苗木は市から提供を受けた。
斉藤理事長は「桜街道の一歩として、高遠、伊那市が発展することを願いたい」と語った。
このほかにも、先月は7月豪雨で被害を受けた箕輪町北島の天竜右岸にコヒガンザクラ6本を植樹。40周年記念事業はこれですべて完了とる。 -
桜のある風景修景事業で勝間のしだれ桜横ガードレールを木製ガードレールに
美しい桜のある風景を取り戻そう竏窒ニ「日本一の桜の里づくり」事業に取り組む伊那市は本年度、高遠町の勝間薬師堂にある「勝間のしだれ桜」前に設置されている鉄製の白いガードレールを、木製ガードレールに取り替える。取り組みは「桜のある風景」修景事業の一環で、この地に合った桜の風景を形成していこうという試み。今年度中に木製ガードレールへの取り替えを完了し、来年の桜の時期には間に合わせたいとしている。
高遠城址公園の高遠コヒガンザクラから1週間ほど遅れて見ごろを迎える勝間のしだれ桜は、山際の高台にある。桜の時期には、樹齢300年以上と言われる大ぶりな枝が見事な花を咲かせることから注目を集めており、近年は訪れる観光客、アマチュアカメラマンなども多い。
桜は北東の国道152号から望むこともできるが、手前に設置された鉄製の白いガードレールが風景の中に入り込み、写真を撮影する時にも邪魔になるため「どうにかならないか」などという声が出ていた。
そこで今回、周辺の景観に合った木製ガードレールへの取り替えを計画。県の地域発元気づくり支援金の採択を受けた。
取り替えるガードレールは国道152号から見える約120メートル。すでに地元住民の合意は得ており、現在この地に合った木製ガードレールの形態を検討している。
また「桜のある風景」修景事業は5カ年計画で、今後も市内各地で修景作業を行っていく。
現在勝間のしだれ桜前に設置されている白いガードレール -
伊那接客業者防犯協会 飲酒運転防止チラシ制作
伊那市の伊那接客業者防犯協会(鈴木一比古会長)はこのほど、本年9月から新たに施行された道路交通法に伴い、飲酒運転の防止を呼びかけるチラシを制作した。加盟する飲食店や旅館など約600店に配布し、店内に張ってもらう考えだ。
改正道路交通法により、飲酒運転及びこれを助長する行為に対する罰則が強化された。チラシは飲酒運転をする恐れのある人に酒類を与えない竏窒ニの内容で、社会貢献を目的とした「満月の会」の漫画家、橋爪まんぷさん=同市境南=が描いた。
酒類提供による飲酒運転ほう助行為の罰則は、酒酔い運転の場合、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金となる。同協会事務局は「まだまだ認識していない店主も多い」とし、「忘年会シーズンを前に、飲酒運転根絶の意識を高めていきたい」と話している。
飲酒運転根絶を呼びかける鈴木会長 -
ベルシャイン伊那店など AED設置
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は22日、同市日影のベルシャイン伊那店に自動体外式除細動器(AED)を設置し、同駒ヶ根店、伊北店、諏訪インター店の4店舗への整備を終えた。同社は「一人でも多くの人の救命に役立てば」としている。
AEDは、心室細動の正常化のため電気的除細動を施すための機器で1階サービスカウンターに設置、併せて売り場社員約20人が取り扱い方法を学習。「迅速な対応が救命率につながる」など参加者たちはメモを取るなどしながら、設置業者や講習用ビデオの説明を注意深く聴いた。
同社では来月、消防署員による救急救命講習を受講する予定だ。
AEDの取り扱い方法を説明する設置業者 -
AG「ミヤマ」で天野惣平さん個展
伊那市高遠町芝平の造形作家、天野惣平さん(54)の作品展は27日まで、同市旭町のアートギャラリー「ミヤマ」で開いている。銅版画を使った大型オブジェなど新作7点を出品。同ギャラリーでは前回に続き13回目の個展となる。入場無料。
メーン作品は、紙に印刷した銅版画を張りつけた、細長い発砲スチロール60メートル分をらせん状にして飾った。大きさは長さ2メートル20センチ、幅32センチ、高さ22センチ。さまざまな角度から異なる表情を見せる立体作品が来場者を楽しませている。
「頭の中で考えていることが実際、どんな形になるかを見たくて作った」と天野さん。作品には名前をつけず、来場者が自由な視点で、新鮮な気持ちで受けとってもらえるよう心がけているという。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後5時)。
メーンの立体作品 -
中坪の歩み研究会が地元、六道原の歴史についてまとめた紙芝居「六道原物語」が完成
伊那市手良中坪の地域住民らでつくるの「中坪歩み研究会」(山岸久男会長)はこのほど、手良地区、美篶地区の境にある六道原の歴史についてまとめた紙芝居「六道原物語」を完成した。六道原、中坪原、二つの呼ばれ方をする同地域のゆえんや、江戸時代は徳川の天下領だった手良地区の昔について語っており、山岸会長は「今は年をとった人でも昔の歴史は知らないことが多い。紙芝居を通して地域の人たちに伝えていければ」と完成の喜びを語る。
同委員会は、地域の歴史や情報を地域住民に伝えることを目的に10年ほど前から活動しており、その一環として地域の情報を掲載した広報紙『中坪の歩み』を月1回ずつ発行するなどといったことに取り組んでいる。
過去には同地区にある清水庵を取り上げた紙芝居「清水庵物語」を製作したこともあったが、しばらく紙芝居制作は途絶えていた。そんな中、2年ほど前から今回紙芝居制作を開始。これまで広報紙の中で取り上げてきた六道原の歴史などを踏まえながらストーリーを構成し、5年ぶりの復活となった。
紙芝居は全12場面で構成。孫の太郎が以前から疑問に思っていた六道原についておじいさんに尋ねる会話を通じて、六道原の歴史を振り返る物語で、現在美篶区に属する六道原はもともと畑地だったこと、それが46年ほど前に水田に基盤整備され、手良地区がその一部を買い取ったことで「中坪原」と呼ばれるようになったこと、各地に大きな被害を与えた三六災害が、その新たな水田を潤したことなどを紹介しており、最後「こんなに美しい手良を大切にしていってほしい」とおじいさんが太郎に語り、幕を閉じる。
絵は同委員会の委員で現在箕輪工業高校の美術教師である向山恵一さんが担当。登場人物の声は委員やボランティアが練習を重ね、23日には同地区で開かれた集落営農祭でその紙芝居を初披露。
大人も子どもも真剣に見入り、これまで身近でありながら知らなかった地域の歴史に関心していた。 -
手良中坪地区で集落営農祭り開催
今年採れたばかりの農産物で作った料理が並ぶ「集落営農祭り」が伊那市手良区の中坪公民館であった。地域住民ら約120人が集まり、新そばや新米で作った五平もち、収穫したばかりの農産物でつくったちゃんこ鍋を楽しんだ。
同イベントは収穫したばかり農産物を使った料理を地元の人たちに楽しんでもらおう竏窒ニ、中坪地区の集落営農実践委員会が毎年開催しているもので、例年手良地区全体から住民が集まる。
今年もテーブルの上には地元農産物で作った料理がずらりと並んだほか、この地域で昔から食べられてきた郷土料理「ちゃんこ鍋」も振る舞われ、訪れた地域住民を楽ませた。
また、今年は中坪の歩み研究会(山岸久男会長)による紙芝居「六道原物語」の披露もあり、訪れた人たちを楽しませていた。 -
カーブス伊那がチャリティ・イベント「フードドライブ」のレトルト食品などを募集
国内で毎日の食事などに困っている人たちに家の中で余っている食料品を届けよう竏窒ニ、伊那市室町の女性専用フィットネスクラブ「カーブス伊那」(中村和之代表)は、今月末まで、チャリティ・イベント「フードドライブ」を展開し、会員や一般から常温で保存可能なレトルト食品やインスタント食品などを募っている。
「フードドライブ」は、毎日の食事などに困っている人たちに向け、家庭内で余っている食料品を届ける取り組み。米国では9年ほど前から取り組まれきたが、日本国内でも、生活保護世帯の増加など、日々の食事に困っている人たちがいる反面、食料の3分の1が廃棄されている現状があることから、全国展開する同クラブでは
「自分たちにできることを考えよう」と、今年初めて「フードドライブ」を実施することになった。
今年3月にオープンしたカーブス伊那でも、現在会員や一般に呼びかけて家庭内で余っている食料品を募っており、集まった食料品は地元の児童養護施設などに寄贈することを予定している。
対象食品は常温で保存可能なレトルト、インスタント食品、乾物、調味料、米竏窒ネどで賞味期限が2008年2月1日以降のもの。
同クラブでは会員の関心も高く、すでに続々と食料品が集まっているという。
中村代表は「もともと同クラブは地域の女性たちの健康に貢献したいと取り組んでいる。フードドライブへの取り組みも地域貢献の一環。一般の方にも、家に余っている食料を提供していただければありがたい」と話していた。
受付時間は午前10時縲恁゚後1時、午後3時縲恁゚後8時(日曜、祝日を除く)。なお、一般の場合は持ち込む前に同クラブへ一度、問い合わせることを求めている。
問い合わせはカーブス伊那(TEL98・7230)。 -
伊那市用地選定委、候補地の適正を評価する44の詳細項目を決定 - 次回までに一部委員でつくるワーキン ググループが評価項目の優劣、点数化の素案検討 -
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設候補地を検討する伊那市の用地選定委員会が21日、市役所であり、施設規模、周辺環境への影響、建設コストなどの面から建設地としての適しているかを具体的に判断する44の詳細項目を決定した。今後、一部の委員でつくるワーキンググループが、今回決定した評価項目の優先順位を決め、候補地を絞り込みに必要となる各評価を点数化していく方法を検討。素案を作成し、次回委員会で示す。また、当初同委員会では市への最終報告を12月末としてきたが、同委員会と並行して新施設の規模などを検討している上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会の進行が遅れていることなどから、最終報告を来年2月に先送りすることになった。
詳細項目は、以前に広域連合が用地選定を行った時に用いた評価基準をベースとし、さらに必要と考えられる項目を加えた事務局案をもとに検討。
用地面積は、従来から広域連合が必要と説明してきた2万5千平方メートル以上を確保できるかどうかという点を評価項目に盛り込んだほか、生活環境の保全という点からは、最も近い住宅群までの距離、施設の建設に伴い交通量増加が見込まれる道路と、通園、通学路との位置関係などを評価項目とした。防災面では、地盤の強弱、活断層の有無などに加え、増水時に周辺河川が氾濫する危険性がないかも評価項目にした。
近隣住民の受け入れに対する理解度については、評価のしかたが難しく、どのように点数化していくかという課題もあるが「何らかの形で考慮していく必要がある」との理由から、評価項目の一つとなったほか、地元住民しか知らない情報なども、評価の参考にしていくことになった。 -
原因は機械の誤動作か 西春近北小で暖房機爆発
伊那市の西春近北小学校で9日、温風暖房機が爆発した事故に関し、原因を調査した製造メーカーは、燃料の噴射や点火を制御するマイコン基板の不具合が原因と発表。21日、原因について製造元などから市教育委員会に報告があった。
温風暖房機を製造したIHI回転機械(東京都)が市教委に説明した内容によると、爆発は「マイコン基板内の電磁弁制御部の誤動作が直接の原因」。未燃油が暖房着火動作時の点火スパークに引火したという。
「マイコン基板の部分経年劣化、または、外的要因(ノイズの影響など)により不具合が生じた可能性が高い」とメーカー側。マイコン基板の誤動作による事故は今回が初めてだとしている。
市教委によると、メーカー側は機械の誤動作を認めていて、「取り替え工事には、誠意を見せて協力させてもらいたい」とのこと。現在、暖房機は故障中のため、同メーカーと話し合いながら早急に新しい暖房機を学校に入れる予定だ。 -
おいしいお米がやってくる場所
伊那谷は、実りの秋から冬支度の季節を迎えようとしている。田畑での収穫のほかにも、山に入ればきのこなど、さまざまな恵みを感じることができる季節でもある。古くから、こうした恵みに感謝して、収穫祭などがおこなわれ、次の恵みへの祈りを捧げてきた。豊かな大地があるからこその恵みを体感することができる暮らしがあった。
今回の朝の学舎のテーマは「実り」。伊那市美篶小学校5年生が、米を収穫し、味わう体験を追った。 -
伊那市ママさんバレー 「マザーズ」3年ぶり優勝
伊那市ママさんバレーボール協議会(平沢恵里会長)の第27回リーグ戦順位決定戦は17日夜、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。決勝戦は「マザーズ」がセットカウント2竏・で「コスモス」を破り、3年ぶりの優勝を飾った。3位は「めぐみ」。
昨年より1チーム少ない9チームが参加し、それぞれ6試合ずつ戦う変則リーグを5月末から展開し、リーグ戦の上位4チームが決勝と3位決定戦を行った。決勝は昨年と同じ組み合わせ。若手戦力を補強したマザーズが前年の雪辱を晴らした。
マザーズの酒井美季主将(31)=西春近=は「昨年のリーグ戦の負けが悔しく、この日をどうしても勝ちたかった。今年を最後にチームを去るメンバーのために勝利をささげることもできた。来年は連覇を狙いたい」と話した。
閉会式で平沢会長は「本年も盛大にリーグ戦を終えられたのもバレーボールの仲間の協力があったおかげ。バックアップしてくれた家族にも感謝してほしい」と本年のリーグ戦を締めくくった。
順位は次の通り。
(1)マザーズ(2)コスモス(3)めぐみ(4)荒井(5)たんぽぽ(6)トパーズ(7)ウィング(8)東春近(9)みなみ
リーグ連覇を果したマザーズのメンバー -
新山小で人権福祉講演会
伊那市の新山小学校は14日、同校体育館で児童と保護者を対象とした人権福祉講演会を開いた。約100人が集まり、脳性小児まひで両手の自由を失った冨永房枝さん(44)=長野市=の講演を聴講し、相手を思いやる気持ちを育んだ。
冨永さんは生後半年のとき、風邪の高熱が原因で体の障害を持った。両手が動かないことや呼吸がしにくいこと、うまく言葉をしゃべることができないことなど、ありのままの紹介を子どもたちは静かに聞き入った。
講演では、「好きだから続けてこれた」という、幼いころから始めた足によるキーボード演奏を披露。「両手は動かなくなっちゃったけど、逆に足でいろんなことができる」と冨永さんは、携帯電話や筆を器用に足で扱って見せたりした。
冨永さんは「障害が嫌で死んじゃおうかと思ったが世界でたった一人しかいない自分のことを好きになれたから、もう一度、生きようと思った。自分を好きになれば周りの人も好きになれるはず」と話していた。
足の指でキーボードを演奏する冨永さん -
伊那消防組合議会 通信指令システム更新を可決
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那消防組合(組合長・小坂樫男伊那市長)の組合議会臨時会が19日、市役所議場であった。物品の取得として、伊那消防署の通信指令システムの更新購入に関する1議案を原案通り可決した。
1991年から導入した通信指令システムが老朽化したため更新する。新システムは、災害情報を入力すると同時に音声合成装置で地図情報を記載した出動指令書で出動隊に指令を出すことが可能。指令するまでの時間短縮が期待できる。
富士通ゼネラル情報通信ネットワーク営業部(神奈川県川崎市)から7千297万5千円で取得。来年3月21日の納入を予定する。 -
ホームズ彗星満月大に 天文ボラ野口さん確認
伊那天文ボランティアサークル代表の野口輝雄さん=伊那市西箕輪=が、国立天文台の予想通り、大増光したホームズ彗星が満月大まで大きくなっているのを望遠鏡などを使って確認した。
ホームズ彗星は10月23日(世界時)、約17等の明るさで観測されたが24日午後10時12分(日本時)には約3・5等に増光。何らかの原因で、一時的に通常よりも大量のガスやちりを吹き出して光を増した。
同彗星は、放出された物質が拡散され、太陽光の反射で輝く様子が日に日に大きく見えている。野口さんは3日から彗星の写真撮影を続けていて、17日の彗星と、同じカメラ、望遠鏡を使い(拡大率同じ)撮影した18日の月の大きさを比較して見て、分かったという。
彗星は現在、北東のペルセウス座のα星のそばに位置。今後はだんだんと暗くなり、遠ざかって見えなくなっていくという。野口さんは「彗星が一気に明るくなるなんて、今まで見たことがない。貴重な体験となった」と話している。
満月大まで大きくなったホームズ彗星(17日・(右))と上弦の月(18日・(左))=野口さん撮影 -
はらぺこ保育園で焼き魚
伊那市富県の自由保育園「はらぺこ保育園」は20日、秋の味覚を味わうための調理会を開いた。
メニューは飯ごうで炊いた米と焼き魚、サツマイモとキノコと大根の味噌汁。同園では給食がなく(おにぎりなど持参)、園児たちは普段から味噌汁作りなど調理に積極的に参加している。食材を扱うのも手慣れたもの。野菜を切ったり、大根おろしを作ったり、園児たちは生き生きと料理に取り組んだ。
小林成親保育士は「簡単なことでも体験することが重要だと思う」と食育について語った。
同園では近々、ピザ作りや、餅つきを予定している。 -
竹内徹油絵展
信州高遠美術館の館長で一水会会員・日展会友の画家竹内徹さんの油絵展が20日、同市西春近かんてんぱぱホールで始まった。25日まで。
若いころに師匠とともに全国を写生しながら旅して回ったという竹内さん。信州に帰ってきてあらためて信州の美しさに心打たれたとのこと。それから信州の四季を20年間以上描き続けている。今回展示してある作品も、全て信州の風景を描いている。一水会展や日展入選作など近作60点(3縲・00号)。
「特にアルプスの残雪がすばらしい」と竹内さん。
五竜岳や西駒ケ岳の残雪を描いた作品や、高遠の桜を描いたものなど、訪れた人たちの目を楽しませていた。
午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後5時まで)。入場無料。