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伊那西高校社会クラブが人文・社会科学コンクールで佳作に入選
米づくりを続けてきた一人の男性にスポットを向けたレポート『聞き書き「米づくり名人」おじいちゃんの農業50年』を制作した伊那西高校社会クラブがこのほど、県高校文化連盟が主催する第7回人文・社会科学コンクールで佳作に選ばれた。初出展での嬉しい知らせにメンバーは「入ると思っていなかった」と話しながら、笑顔を見せた。
部長の伊藤千紘さん(18)、伊東春佳さん(17)、田畑香奈絵さん(18)の3年生3人で制作したレポートは、メンバーの一人、伊東さんの祖父・伊東陽一郎さん(74)の米作りにスポットを当てたもの。伊那市新山で長年米作りをしてきた陽一郎さんの話をテープ起こしする中で、この地に根付いてきた農業の歴史や、現在の取り組みまで踏み込んだ。
伊藤さんは「農業に励んできた一人の男性の話を通して、日本の農業政策まで見えた」と話す。
もともとコンクールに出品する予定ではなかったこともあり、出品を決めてから急きょ準備をしてきたが、豪雨災害の影響で学校閉鎖になるなど、なかなか思うように準備が進まなかったが、夏休みを返上してなんとか完成させた。
現在は3年生しかいない同クラブだが「今年中途半端になった部分を来年はもっと時間をかけて調べてほしい」と来年度への思いを語っていた。 -
「はるちかコーロ・フェリーチェ」発表会
伊那市の東春近公民館の女声コーラスグループ「はるちかコーロ・フェリーチェ」の発表会は11日夜、同市の県伊那文化会館で開いた。メンバー32人が家事や仕事を工面して練習に励んできた成果を披露。会場の隅々に広がる美しいハーモニーが約530人の観客を魅了した。
曲は、クラシック、日本の叙情歌や民謡、人気テレビドラマの主題歌など、幅広いジャンルの19曲。練習で苦労したという「こきりこ」「長持唄」「会津磐梯山」などは、民謡を声の重なり合いのある編曲で新鮮に聞かせた。
指揮者の田中真郎さん(箕輪工業非常勤講師)ふんする・スヨンさま・スが登場し「冬のソナタより『はじめから今まで』」の指揮をするなど、時折、笑い声が会場にわくこともあった。
「はるちかコーロ・フェリーチェ」は1989年に発足した、同地区では初めての女声コーラスグループ。地元を中心に40縲・0歳代の主婦らがメンバー。3年に一度の発表会を開き、今回で5回目。
会場に美しいハーモニーを響かせるメンバーら(県伊那文化会館) -
伊那フィル第19回定期演奏会 ハーモニー美しく
伊那フィルハーモニー交響楽団(北澤理光団長)の第19回定期演奏会は12日、伊那市の県伊那文化会館で開いた。バイオリン、チェロ、クラリネットなど数種類の楽器で奏でた音色が約600人の観客を魅了した。伊那毎日新聞社など後援。
プログラムは、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」の「結婚行進曲」などを演奏した。シベリウスの「交響曲第2番」は今回のメーンで約50分間の演奏。フィンランド生まれの作曲家による、母国の四季を奏でた音楽に惜しみない拍手がわいた。
北澤団長は「来年は20回目の定期演奏会。これまで続けてこれたことが夢のよう。これからも伊那フィルの温かみのある演奏を継続していきたい」と話していた。 -
ハッチョウトンボ中間報告会
ハッチョウトンボの生息地として知られる伊那市富県新山の「トンボの楽園」生息調査の中間報告会が11日、市役所であった。本年の調査で3種を追加、合計30種になった。
新たに加わったのはアジアイトトンボ、オオヤマトンボ、コフキトンボ。
市は05年から、日本蜻蛉(とんぼ)学会長の枝重夫さん=松本市=に生息調査を委託。本年は6縲・月にかけ、現地を訪れた。
枝さんは指標昆虫であるハッチョウトンボやムカシトンボをはじめ、ルリイトトンボ、オツネントンボなどの写真をスクリーンに映し出し、名前の由来を交えながら、羽化や産卵などの生態を説明。「オオシオカラトンボのしっぽの先はひしゃくのようになっていて、水をはね上げて産卵する」など興味深い話に、集まった地域住民約30人が聞き入った。
流水性のトンボは調査していないため、市内で「60種はいるのではないか」という。
主催者の一つである新山山野草等保護育成会の北原重利委員長は「市民の協力を得ながら生息地を守り、後世に残していきたい」と話した。
会場には、トンボの標本なども展示された。 -
東春近小4年生が2分の1成人式
伊那市の東春近小学校4年生82人の10歳の節目を祝う「2分の1成人式」が11日、同校体育館であった。
家庭や学校、地域でどのように期待されているかを考え、将来の希望に向かって大きく羽ばたいてほしいと地元の地区協議会、こども育成会が企画した。6年目。
ステージ上に立った児童たちは、いつも見守っている家族や地域住民に感謝し「素直になれないときもあるけれど、言われたことを守り、頑張りたい」と決意を述べた。
また、合唱やソーラン節も元気よく披露。
20歳になって開封するタイムカプセルには、児童一人ひとりが柔道大会の優勝メダルやぬいぐるみ、漫画など記念の品、10年後の自分に向けたメッセージを入れ、かぎをかけた。
三沢こころさん(10)は「何を入れるか迷ったけど、入学式の写真とかを入れた。10年後、保育士さんになっていますかと書いた」と話した。
タイムカプセルは春近郷ふれ愛館に保管する。
地区協議会の伊藤一美会長は「たくましく成長するには、好き嫌いなく食べ、丈夫な体を作ること。自分でものごとを判断し、将来に夢を持って、21世紀を歩んでほしい」と願った。
地元のシンガー湯沢加代子さん(20)の「どりぃむ・かむ・とぅるぅ(夢はかなう)」と題した歌を交えた講演もあった。 -
つくしんぼ保育園のシクラメン販売
伊那市御園のつくしんぼ保育園によるシクラメン販売が11日から、伊那市のニシザワショッパーズ双葉店前で始まった。鮮やかに咲いた約2千鉢以上のシクラメンが、訪れた人の目を楽しませている=写真。
私立である同園は、公立保育園より行政補助が少なく、補助金だけでは十分な運営ができない。そのため保護者や職員でつくる「つくしんぼの会」は例年、園の運営費を確保するためのバザーやシクラメン販売を実施。職員と保護者が協力しながら、園のあり方を考えている。
シクラメンは市内の生産者から購入しており、市価より安いだけでなく、丈夫で長持ちするとあって人気。毎年買いに来る人もいる。今年も赤やピンク色、絞り模様など、さまざまな種類を準備。昨年より花が大きく、株もしっかりしているという。
この日は、保護者や職員など約30人が朝から準備して1鉢1300円で販売。園の関係者だけでなく、地元住民も多数訪れ、盛況を見せた。
シクラメン販売は12日も同じ場所で行う予定で、時間は午前10時縲恁゚後3時。今後は、各地区に分かれて個別訪問販売も行う。
個人的に購入を希望する人への販売もしている。
問い合わせはつくしんぼ保育園(TEL78・4157)へ。 -
あぐりスクールの子どもたちが自分たちで作った米を国際支援田米に贈呈
上伊那農業協同組合(JA上伊那)が、本年度から食農教育の一環として取り組んでいる「あぐりスクール」の子どもたちが11日、自分たちで育てた米の一部を食糧難に苦しむアフリカ・マリ共和国へ送るため、伊那市狐島の本所で贈呈式をした=写真。
年間を通じて農業体験を行うことで、食や農を身近に感じてもらうことを目的とするあぐりスクール。今年は小学2縲・年生の72人が、野菜や米をつくり、自分たちで作った農作物の対面販売や調理などに挑戦してきた。
米は伊那市東春近のほ場約3アールで育てたもの。収穫した165キロは、調理したり一人ひとり持ち帰るなどしたが、60キロほど残ったため、飢えに苦しむ人たちに役立ててもらおう竏窒ニ、JAグリーン長野などが企画している国際協力田事業の米と一緒に、マリ共和国へ送ってもらうことにした。
贈呈式はJA上伊那まつりの中で実施。伊那市の伊藤明穂さんと小椋凱斗くんは「ぼくたちの力で作ったお米を食糧難で苦しむ人たちのために役立ててください」とあいさつ。子どもたちからJA職員へと米が手渡された=写真。
JA上伊那まつりでは、恒例の農産物品評会やかかしコンクールなど、さまざまな催しが並び、訪れた人を楽しませていた。
まつりは12日もある。品評会の農産物引き渡しは午後3時縲恁゚後4時。 -
第38回日展初入選 松田靖宏さん(47) 伊那市狐島
陶芸の魅力は「土」。子どものころに土で遊んだ記憶、手に残る感触…。無心になって創作する楽しさがある。
第38回日展の第4科工芸美術(陶磁)で、3度目の出品にして初入選を果たした。
入選作は「遙(はるか)」。「夕方の空を見ることが多く、金色に輝いて見えるときがある」と、時間の流れから生まれる自然の美しさを表現した。高さ26センチ、幅98センチ、奥行き11センチ。板作りの方法で、平らに伸ばした土から型を取り、厚さ1センチにした土を張り合わせ、2つの半円の曲線部分を重ねた。ゆう薬は、オリジナルの水色系。上部の半円の側面には、雲をイメージした白色と金色が入る。
日展には、その年にできるいい作品を出品する。入選は目標としていただけに「まさかと思った。身に余る光栄」と喜ぶ。「創作活動の励みになると同時に、これからどうなるのかというプレッシャーが大きい。今年以上に、よりよい作品を仕上げることが目標」と気持ちも新た。
陶芸を始めたのは、35歳のとき。伊那社会保険健康センターの陶芸教室の募集チラシを見つけ、早速、申し込んだ。5年ほど通い、高遠焼の唐木米之助さんから指導を受けた。
その後、唐木さんの紹介で上伊那工芸会に入会。日展会員の彫鍛金家・木下五郎さん=駒ケ根市=に師事。会員は染めもの、木工などさまざまな分野の作家で、切磋琢磨(せっさたくま)する。使う素材は異なるものの、日本のものづくりの原点は同じ。刺激を受け、イメージがわくこともある。
「日展に自分の作品を出品するとは想像もしていなかった」。良い師、同じ志を持つ仲間に出会い、家族の協力があったからこそ、今回の結果につながったと感謝する。
自営業のかたわら、自宅の敷地に設けたかまで創作活動を続ける。生活雑器はほとんど作ることができず、伊那展、県展、現代工芸展、日展と締め切りに追われる。
「作る度に納得はできません。出しては嫌になり…。思いをいかに形にするかが大事」と自分らしい表現を追求する。
伊那美術協会、信州美術協会などに所属。
(湯沢康江) -
中学生サッカー「INA FESTIVAL」
第5回中学生サッカー「INA FESTIVAL」は11、12日、伊那市の陸上競技場など6会場8グラウンドであり、上伊那を中心とした県内外の39チームが交流戦を繰り広げている。伊那東部中サッカー部・FC伊那東部(大場賢二代表)主催。
選手たちは、フィールドを縦横無尽に走りながら、ゴール前での競り合いなどで、体を使って気迫のプレーを披露。初日は、あいにくの悪天候となったが会場には、我が子の姿を見守る保護者の声援でわいた。 -
伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那市など4市町村の企業でつくる伊那防火管理協会(藤澤洋二会長)は10日、消火通報コンクールを伊那市営プール駐車場で開いた。消火器操法など2種目に11事業所から16チームが参加し、訓練の成果を披露した=写真。
15回目のコンクール。消火器と屋内消火栓を正しく取り扱い災害発生時に活用すると共に、正確な119番通報の習得を目指す。
競技は、木箱とオイルパンからの出火を消火器を用いて消火する「消火器操法」と、ホースを伸ばし標的へ放水する「屋内消火栓操法」があり、それぞれ操作時間や動作の正確さを競った。
消火器操法では、用意した2本の消火器のうち、1本だけで消火するチームや、2本使用するチームなど成果はさまざまだった。
入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)伊那バス(2)中部電力伊那営業所(3)石川島汎用機械B
【屋内消火栓操法】(1)中部電力伊那営業所(2)石川島汎用機械(3)伊那市役所 -
ベル伊那で七宝展 14日まで
諏訪市にアトリエを構える平林義教さん(47)と妻の利依子さん(45)の「七宝展」は14日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
有線七宝によるネコをモチーフとした「合子」「蓋物」などの器や、季節の花をテーマにした額、トンボ玉のアクセサリーなどの約300点を展示販売している。
義教さんは「美術工芸品としての七宝焼きで、いろいろなものが作れることを見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那西高校文芸クラブの2人が県文芸コンクールで最優秀賞を受賞
伊那西高校文芸クラブの6人が、第7回長野県文芸コンクール(県高校文化連盟主催)で入賞した。部長の蔡・スさん(17)=中川村=は詩部門で、2年生の下平恵さん(17)=駒ヶ根市=は短歌部門で最優秀賞を受賞。「別の作品の方が思い入れが強かったからびっくりした」「普段は俳句の方が多いから意外だった」と、それぞれに思い語った。
例年さまざまなコンクールで多くの入賞者を輩出する同クラブ。今回も応募者の約3分の1が入賞し、蔡さんは6部門すべてで入賞した。
蔡さんの詩『貴方が貴方である為に』は、身の回りにあるものの定義を考えながら「自分とは何か」を模索した作品。下平さんの短歌『昼下がり気まぐれな雨をにらみつつ父の洗いし苗代運ぶ』は、田植えをしている最中に降り出した雨へのいらだちを詠った。
顧問の伊藤あけみ教諭は「出品した作品はどれも一定のレベルに達している。最優秀の二人の作品も、面白い感覚が生きていたり、日常の光景が見える」と語っていた。
入賞者は次のみなさん。
◇詩部門(応募数33編)▼最優秀賞=蔡・ス(3年)▼優秀賞=春日千香子(2年)◇短歌部門(応募総数263首)▼最優秀賞=下平恵(2年)▼優秀賞=春日幸穂(1年)▼佳作=蔡・ス(3年)◇俳句部門(応募数252句)▼優秀賞=唐木まなか(3年)鈴木彩乃(3年)▼佳作=蔡・ス(3年)下平恵(2年)◇散文部門(応募数34編)▼佳作=蔡・ス(3年) -
地元の山を守ろう
松くい虫被害のまん延を深刻に考える伊那市の富県地区(布袋昭区長会長)は10日、自分たちの山は自分たちの手で守ろう竏窒ニ、有志約20人が伐倒くん蒸処理習得のため、市が開いた処理見学会に参加した。市は住民委託について、区の受け入れ体制が整った後、検討していきたいとしている。
富県は本年度、松くい虫被害の勉強会(富県グリーンツーリズム主催)で、伐倒くん蒸処理がまん延を防ぐ即効性があると学び、市に作業委託を働き掛けてきた。布袋区長会長会長は「処理をスピード化しなければ手遅れになる。富県の豊かな自然を自分たちで守っていきたい」と話している。
しかし、住民の気負いを受ける市だが、処理を委託する体制は万全とはいえない。
現在、市内で発生した松くい虫被害の処理は、上伊那森林組合に委託しているが、単独予算だけでははかどっていないのが現状。
県へ補助金の申請はしているが本年、来年度の見通しは立っていないという。
森林組合は民間委託について「現在は発注されたものは計画的に取り組めているが、一度に大量の発注があると、通常の仕事にも負担が出る。組合だけでは対応は難しい」とも話している。 -
伊那部宿を考える会 中村伯先らを調べ成果披露
伊那市の伊那部宿を考える会(田中三郎会長)は11、12日、伊那市西町の伊那部集会所、長桂寺などある、地元の文化祭で、伊那部出身の俳人で医者の中村伯先(1756竏・820年)を取り巻く人物などについての研究成果を資料や写真などで発表する。
同会は、伯先の弟で医師の吉川養性の碑や、伯先の息子・元恒が詠んだ「箕輪十勝之詩」などについての解読結果を展示。田中会長は「伯先の先祖や子孫にも立派な人がいたことを地元の人にも知ってほしい」と来場を呼び掛けている。
中村伯先関係の展示は長桂寺で開催。近くの旧井澤家住宅では恒例の骨董市もある。11日は午前9時縲恁゚後5時。12日は午後3時まで。
研究成果をながめる伊那部宿を考える会のメンバー -
伊那おやこ劇場
舞台を一緒に作り上げる楽しさ感じて伊那おやこ劇場の高学年例会「ミュージカル ファイブ」が4日、伊那市の県伊那文化会館であった。出演する5人の役者と共に、おやこ劇場のメンバーが搬入、搬出作業に加わった。ただ舞台を鑑賞するだけではない、役者との関わりや一緒に作り上げる楽しさを、子どもも大人も皆が感じた。
おやこ劇場は、高学年と低学年でそれぞれ年4回の生の舞台を鑑賞し、1回は大きな舞台を呼ぶ。
今回の「ミュージカル ファイブ」は、今年のメーン企画。半年以上も前から準備してきた。準備の中から生まれるものは、親子のふれあい、仲間づくり。「生ものの舞台に手をかけることに十分意味がある。劇を観るだけでない良さを知ってほしい」と春日伸子運営委員長は言う。
「手伝うことで観る意識が変わる。役者とも随分近くなれる」。搬入搬出の手伝いなどは主に中学生以上だが、例会によっては小学生も協力。舞台づくりの楽しさを味わっている。
会員は伊那市から辰野町まで300人いるが、特に小学校入学前の年代の加入が減少。「もし子育てで行き詰っている感じがあったら、ぜひ入会してほしい。おやこ劇場にはふれあいがある」と呼びかけている。
問い合わせは伊那おやこ劇場(TEL72・7447)へ。火曜日から金曜日の午前9時半から午後3時まで。 -
冬を前に地バチの交尾始まる
本格的な冬の到来を前に、伊那市地蜂愛好会(小木曽大吉会長)が市内に設置しているシダクロスズメバチのとりこみハウスでは、女王バチの交尾が始まった=写真。
3月末から活動を開始するシダクロスズメバチ。働きバチが羽化するのは6月ころだが、次世代のオスと女王は、10月下旬縲・1月中旬に羽化する。オスは女王にやや先行して羽化し、約1カ月弱で死んでしまうが、女王は卵を蓄えて越冬。翌年の春に再び目覚め、新しい巣を構える。
ハチ追いを楽しみながら、ハチ資源の増殖にも努めている同会は例年、人工的に越冬させた女王バチを山に放す活動を続けている。とりこみハウスは、越冬させる女王を確保するためのもので、小屋の中には今年営巣した巣箱を置き、えさを運ぶ働きバチだけが行き来きできる網を張り巡らせてある。外に出られない、女王バチとオスは小屋の中で交尾するため、卵を蓄えた女王は小屋の中で越冬体制に入る。その女王を回収し、マイナス2縲・度に保った冷蔵庫の中で保護。無事越冬させた女王を翌年の春に会員らに配り、山へと放つ。昨年は当初目標としていた1万匹を上回る約1万4千匹の越冬にも成功した。
1回の交尾で何万個という卵を蓄える女王バチ。自然会では天敵のクモに襲われるケースも多く、実際に冬を越せる割合は10分の1程度だという。
最後の力を振り絞り、女王の幼虫にえさを運ぶ働きバチが行き来する小屋の中では、新しい命を宿そうとするオスと女王バチが乱舞していた。 -
みはらしの湯で草の家のメンバーの作品展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は11月末まで、みはらしファームの体験施設「草の家」のメンバーが手掛けた裂き織り作品を1階ロビーに展示している。素朴で温かみのある座布団やタペストリーなど約60点が、入浴客の心を和ませている=写真。
草木染めや裂き織り体験を提供する草の家では、例年同施設での作品展を行なっており7年目。今年は「座布団まつり」と題し、裂き織りでつくった座布団を並べ、希望者には譲れるようにした。
また、市内の布団店から提供してもらった古い布団カバーを使った大判のマットや、サテン地を裂き織りにした「サテン織」なども展示。サテン織の場合、普通の裂織より大きめに布を裂くため、丈夫な生地に仕上がり、より実用的な部分に用いることもできるという。
そのほかにも、伊那市制50周年を記念して、一般の人の協力を得ながら作成した延長50メートルの作品も並んでおり、裂き織りのさまざまな表情を伝えている。 -
アナウンスコンクール県審査会で優秀賞
06年度アナウンスコンクール県審査会(県情報ネットワーク協会主催)で、伊那市有線放送のアナウンサー横山早織さん(22)=日影区=が優秀賞を受賞し、全国大会出場を決めた。有線放送からの出場は03年度以来。
審査会=8日、長野市=には、県内の有線放送施設から13人が出場した。決められた原稿を読む「朗読」と、女性フォーラムのお知らせを1分半の放送文にまとめて読む「解読」の2部門で、理解力や表現力、伝達能力などの審査を受けた。
横山さんは4月に採用されたばかりで、県審査会に初めて臨んだ。
日ごろ、お知らせ業務に当たっているが、練習問題を繰り返しこなしたり、全国大会最優秀賞を受賞した先輩から放送分のまとめ方や読み方などアドバイスを受けたりと、制限時間を意識しながら、聞いている人に分かりやすく伝えることを心がけた。
「ふだん、仕事をしている雰囲気で原稿を読めた。全国出場は予想外」と驚くものの「ほかの出場者のアナウンスを勉強するつもりで行きたい」と抱負を語った。
全国大会(日本農村情報システム協会主催)は17日、東京都で開催。県代表は2人で、全国13県の18人が出場する。 -
風力発電事業計画・猛きん類影響評価検討委員会第2回
伊那市の入笠山から鹿嶺高原で風力発電事業を検討している総合商社・丸紅と子会社の三峰川電力は9日、希少猛きん類等への影響評価検討委員会の第2回会合を伊那市高遠町の総合福祉センターで開いた。事業者が委託した日本気象協会による渡り鳥への影響調査の結果から「計画地は渡りの主要ルートではない」と評価した。
渡り鳥への影響調査は、渡りが盛んな9月から10月にかけて実施。調査結果によると、主な渡り鳥のサシバ、ノスリ、ハチクマは松本市の白樺峠で合わせて約9千羽(昨年約6800羽)だったのにに対し、計画地周辺の観測地では110羽(同46羽)を確認。渡りの主要ルートではないが、秋とは渡りのルートが違う春に再度調査する。
絶滅危惧(ぐ)種のイヌワシとクマタカについては年度末までに、個体識別したうえで営巣地を含み行動圏を把握、計画地を利用する頻度を調査する。
事業者側は、営巣地や頻度の強弱など調査結果を踏まえ、風車の建設場所を変更するなど計画に反映させ、年度末に予定する次回会合でこれまでより具体化した計画案を示す方針だ。 -
AG「ミヤマ」で天野惣平さんが個展
伊那市高遠町芝平の造形作家、天野惣平さん(53)の個展は9日、伊那市旭町のアートギャラリー「ミヤマ」で始まった。銅版画を使った新作4点を出品。さまざまな角度から違った表情を見せる立体作品が来場者を魅了している。14日まで。入場無料。
メーン作品は、紙に刷った銅版画を張った、直径1センチ、長さ10センチの丸い木の棒を1500本使用。それらを縦2メートル、横40センチの紙の上に設置し、麻の繊維を細断して振り掛けている。重なり合った一本一本は互いを支え、均等を保っている。
同ギャラリーでは12回目の個展。テーマはいつも、ノーコンセプトで「頭の中のイメージをその場に具現化した。解釈付けずに自由に見て」と天野さん。来場者は「たばこの吸いがらみたい」などと、それぞれの感想を述べていた。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後5時)。期間中は天野さんが会場を訪れる。
メーンの立体作品 -
まちづくり大賞決まる
地域ボランティアの花いっぱい運動を顕彰する伊那市の「まちづくり大賞」の入賞者が決まった。最優秀賞は「小沢花の会」。15日、市役所で表彰式を開く。
「まちづくり大賞」は97年度から始まり、今回は高遠町・長谷を含む27団体・個人が応募。新たに設けた学校花壇(フラワーブラボーコンクール出場校除く)は2校だった。春・夏・秋の3回、審査員が現場へ出向き、花の管理や色合い、規模など5項目を審査した。
最優秀賞の「小沢花の会」は、芝桜で作る花富士をはじめ、サルビア、マリーゴールド、菊などを植え、広域農道沿線などを彩っている。花を通した観光客らともふれあうなど総合的に高い評価を受けた。
入賞団体・個人の写真は22日まで、市役所1階市民ホールに展示している。
最優秀賞を除く結果は次の通り。
◇花いっぱい活動▽特別賞=御園老人クラブ▽優秀賞=福地の里花の庄、唐木昭子▽佳作=アクセス通りを美しくしよう会(色彩賞)境区コミュニティー花壇(デザイン賞)みてござる地蔵を守る会(造形賞)▽努力賞=東松福寿会(四季咲き賞)長谷地区市野瀬高齢者クラブ(春花賞)榛原花作り実践委員会(夏花賞)諏訪形社会福祉協議会(秋花賞)室町ミニパーク花の会(アイデア賞)▽讃花賞=北林花の会、車屋花の会、南福地区、日影地区花の会、東春近中組分館・中組社協・中組全隣組、北福地社協ふれあい、金井花の会、渡場花の会、羽広区第3組、さくら会、森下寿美、山寺商工会、西町区下春日町長寿クラブ、奈良尾花の会、中部電力伊那営業所
◇学校花壇づくり活動▽優秀賞=伊那東小▽優良賞=手良小 -
伊那市富県の橋爪庄一さんのコシヒカリが、原産地呼称制度の認定米に
本年度の原産地呼称米を認定する審査会が7日、県庁であり、選出された14品種の一つに、伊那市富県の橋爪庄一さん(76)が生産した「上納米」も選ばれた=写真。橋爪さんは「一生懸命やったかいがあった」と喜びの声を寄せた。
農産物のブランド化推進を目的として生産や栽培にこだわった農産物を認定する原産地呼称管理制度が、米に導入されるようになったのは3年前。上伊那では、一昨年に橋爪さんも所属する「上伊那有機栽培研究会」が申請した米が認定を受けたが、昨年の該当はなく、今年は橋爪さんが唯一選ばれた。
体にも自然にも良い農産物を生産者の責任で作っていこう竏窒ニ、8年前から化学肥料をやめ、有機肥料のみで栽培してきた橋爪さん。魚体の水溶液や海草などで作られた有機肥料と有効菌を使い、良質な土壌づくりに努めてきた。
有機肥料で栽培した米は甘味と粘りがあり、1年経っても味が変わらないという。主に都市圏の消費者に販売しており、今年もすでに予約でいっぱいの状態。
今後は、有機肥料米の良さを多くの人に知ってもらい、生産者サイドの同志を増やしたいとしている。また、現在は1度だけ除草剤を使用しているが、来年は除草剤もまったく使わない栽培に挑戦したいと意欲を燃やしている。 -
伊那小PTA講演会
伊那市立伊那小学校のPTA講演会が7日、同校体育館であった。NPO子どもとメディア代表理事の清川輝基さんが、「子どもが危ない!縲怐gメディア漬け”が子どもを蝕む縲怐vと題し、電子映像メディア漬けになっている子どもたちの危険性について話した。
清川さんは、「テレビやビデオ、ゲーム、携帯電話、コンピューターなどの電子映像メディアを子どもに触れさせる安全性をだれも証明していないのに、日本では0歳から長時間、接触している。世界で一番、子どもに人体実験をしている」とし、「子どもが親や家族を平気で殺すなど、もう結果が出始めている。自分の欲望、感情をコントロールできない脳に育ちつつある」と危険性を語った。
「日本の30年先は暗い。理由のほとんどは長時間の電子映像メディア接触」と話し、脳の神経細胞が形成される2、3歳までの授乳期に親が電子映像メディアを使うこと、子どもに見せることは人体実験と同じであること、ビデオを見せ続けると目がうつろになり自分の言葉を発することができないなどの障害が起こること、小学校に入学する段階ですでに障害があり特別支援の必要な児童が増えていることも挙げた。 -
伊那市・中央区押し花教室展示
伊那市の中央区公民館で開く「中央区押し花教室」の展示会は20日まで、同市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。会員17人が一人1、2点ずつの計24点を出品。四季折々の草花の生き生きとした姿を残した作品が会場を彩っている。
初心者や教室発足の10年以上前から通うベテランの30縲・0歳代の女性が会員。月に一回、代表者の野澤伊代子さんら4人の押し花インストラクターが指導し、作品づくりを楽しんでいる。
サクラ、アジサイ、バラ、月下美人などの草花を会員が野山や庭先で採集し、風景画などにして展示。中には我が子へ送ろうと制作した、押し花絵の花束などもあり、直射日光を避ければ色あせることのない「押し花」の魅力も詰っている。
会員の一人は「せっかく咲いた花の命。一つひとつを大切に押し花として生かし、新しい命を誕生させている」と話していた。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
南信レクリエーション協会子育て講演会
南信レクリエーション協会主催の子育て講演会は4日、伊那市役所で開き、子育て応援団長の三好良子さんが「悩める子育て解決法・上手な子育て術」をテーマに、親が心の知能指数を高めることの大切さなどを話した。
三好さんは人材育成コンサルタントで、全国で子育て支援の講演活動をしている。
毎年、三好さんを講師に研修会をしている同協会が、地域の人々にも知ってほしいと、講演会を計画した。
「今、どの年代も子育ては大変な時代。真しに向き合い学んでおく必要がある」と話す三好さん。「心の知能指数(目配り、気配り、心配り、手配り)がキーワード」とし、「人間力を子どもにつけるために、親が心の知能指数を高めることがとても大事」と話した。
子育てのはじめの一歩としてプラスとマイナスの考え方を挙げ、「プラスとマイナスの数が同じでないとだめ。バランス感覚がとれていることが大事」と強調。子育て中は、仕事をやめなければならない、自由がきかないなどのマイナスが多くなり、子育ての楽しさや面白さなどが縮小するため、「子どもから感動をもらった」「友達ができた」などのプラスを会場の皆で考え合った。 -
高齢者クラブ大会
伊那市高齢者クラブ連合会(久保田泰男会長)は5日、伊那公民館で第1回大会を開いた。会員約230人が出席。「活性化と連帯の輪を広げて竏鋳n域の心を結ぶ強いきずな」をメーンテーマに、功労者表彰や演芸発表などを繰り広げた。
クラブは市町村合併に伴い、4月に1本化。49の単位クラブで、会員は約2900人。会員同士の親ぼくを図ったマレットゴルフ大会など本年度前半の行事は無事に終えた。
大会で、久保田会長は、高齢者を取り巻く環境に触れ「地域に関心を持ち、みんなで力を合わせて活動に当たることが時代の要請。健康を保ち、仲間づくりをして楽しもうではありませんか」とあいさつし、各単位クラブでの加入促進の取り組みを呼びかけた。
そのあと、介護者9人、功労者6人、優良会員34人をそれぞれ表彰。
大会宣言で▽地域の特色を生かした楽しいクラブ活動の充実▽心と体の健康づくり竏窒ネど7項目を掲げた。
また、会員らによる民謡踊りや健康ダンスなどの演芸発表・作品展示、南信病院の近藤廉治院長の講演会「楽しい人生のために」もあった。 -
「税を考える週間」で大谷昭宏さん講演
国税庁の「税を考える週間」(11縲・7日)に先立ち、伊那法人会(北原國人会長)は6日、同週間に合わせた年一回の講演会を伊那市の伊那商工会館で開いた。ジャーナリストの大谷昭宏さん=写真=の「開け 心が窓ならば」と題した講演に、会員ら100人以上が集まった。
早稲田大学政経学部卒業後、読売新聞大阪本社に入社し、警察担当についた大谷さん。退社後の現在は、テレビ出演、著書を出版するなど、幅広い分野でジャーナリズム活動を展開している。東京都出身で大阪府在住。
大谷さんは、税金について「自分が払うお金は妥当なのか、きちんと考える必要がある」と主張。他の都道府県の不正問題を例に話し「税金を納め、一票を投じる側は、こと細かに注文をつけていかねば」と話した。
「納税する側が声をあげれば変ること」と強調。「私たちが情報を提供し、皆さんが『これではまずい』と考えることで、制度は変っていく」と訴えた。
また「私たちはあまりにひどい社会を子どもたちに提供している」とも主張。いじめで悩んでいる児童、生徒らに「大人が生きる力をまずは訴え、社会のどこをどう変えていかねばならないか考えてほしい」と呼び掛けた。 -
琴伝流大正琴「長井教室」門下チャリティコンサート
琴伝流大正琴の「長井教室」門下チャリティコンサートが4日、伊那市生涯学習センターホールであった。
指導者の長井幸子さんは05年度、伊那市の教育文化功労表彰を受賞し、99年には大正琴協会から全国18人の内の1人として表彰を受けている。今月、古希を迎えるためお祝いをしようと話が進む中で、「これまでの表彰は皆さんのお力、生徒さんのおかげ、何か恩返しがしたい」という長井さんの思いもあり、今回チャリティコンサートを計画した。
門下5教室が出演。小学生ら子どもたちによるミッキーマウスマーチをはじめ、「川は流れる」「北の旅人」「津軽海峡冬景色」などを演奏し、息の合ったハーモニーを響かせた。観客は盛大な拍手を送った。
大正琴での「ハッピーバースデー」の曲演奏と共に、長井さんへ花束の贈呈もあった。 -
JAZZを志し渡米。25年間に及ぶニューヨーク生活を経て帰郷した
伊那市山本町
木下恵二さん(53)自分の感性で作り上げた曲でも、コードと曲の長ささえ合えば、誰とでもセッションできる。それはジャズの魅力の一つだよ竏秩B
100年近く続く老舗のそば屋に生まれたが、ジャズを続けたい竏窒ニ、家を飛び出したのは25年前。行き先に選んだニューヨークは、学生時代に放浪した街の中で最も波長が合う街だった。「ニューヨークには自分の目標をやり遂げようとする人が集まってくる。自分もここで何かやってやろう竏秩Bそう思ったんだよ」と振り返る。
情熱を持って飛び込んだ新天地。しかし当時、持っていったものといえばサックスとリュックサック一つだけ。生活の糧を得るためには、職に就かなければならず、現地のすし屋で働き始めた。日本を象徴するものの一つでもあるすしの人気は高く、毎日が忙しかった。しかし、その一方でジャズの練習時間が裂かれ、芸を全うできないことへのジレンマもあった。もっぱら一人での練習を重ねながら、いろんな人と即興演奏をするジャム・セッションに参加する日々の繰り返し。「売れないやつは、みんなそうやって自分をアピールして、拾ってもらうんだよ」と笑う。
音楽だけでなく、絵でも演劇でも、さまざまな分野で上を目指そうとする人が、ニューヨークには集まっていた。無名であれ有名であれ、何かの形で自分を見出そうという情熱が活気となり、そこかしこに溢れていた。
「ニューヨークっていうのはすごいまちでね。日本で少し名の知れたような人ですら、別の仕事を持たないと生活していけないってことがざらにある。今ではジャズの神様とも言える人たちとも、すし屋で一緒に働いたよ。自分と志を同じくする仲間と働く生活は楽しかった」
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家族のこともあり、今年6月、帰郷することを決めた。がらりと変わった街並みや、ニューヨークでの生活との違いには戸惑いを隠せない。
今は次にすべきことを模索中で、慣れ親しんだサックスだけでなく、クラリネットの練習も始めた。構想がまとまり次第、帰国演奏会を開きたい竏秩Bそんな思いも巡らせる。
「旧友からも、不景気な話しか聞かないから、何か元気が出ることをしたいって考えている。音楽でここまで人生が狂っちゃったんだから、死ぬまで笛は吹き続けたいと思っているけどね」
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9日の午後7時からいなっせで開く「チベット古典音楽コンサート“羽衣”」は、ニューヨーク時代の旧友・トシ・クガさんの来日コンサート。多くの来場を呼びかけている。
「一緒に演奏するパッサン・ドルマさんは、天女の声とも称されている。日本でいう馬子歌のような響き。多様な文化の一つを知ってほしい」
チケットは前売り800円、当日千円。
問い合わせ・チケット販売はあびえんと(TEL78・0899)へ。 -
鳩吹山MTBパーティー
第13回鳩吹山MTB(マウンテンバイク)パーティーが5日、伊那市横山の山荘「ミルク」特設会場であった。地元をはじめ、名古屋市、岐阜県、東京都などから20チーム、65人が出場した。
競技はMTBの2時間耐久レース。1周約800メートルのジグザグした超低速コースの周回数を競った。1チーム2縲・人で編成し、中には小学生の参加もあった。
紅葉するコースの中、選手たちは勢いよくペダルをこいだ。標高差は10メートルほどだったが、周回を重ねるうちに息が荒くなり、走り終わると、倒れこむ選手もいた。
優勝チームの周回数は40周で、上位チームは接戦だった。
終了後は表彰式を兼ねたパーティーを開催。豚の丸焼きをはじめ、地産地消の手作り料理を味わいながら、交流を深めた。