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勤労青少年ホームでやさしい経済学講座
日常生活の中にある経済を分かりやすく学ぼう竏窒ニ、伊那市の勤労青少年ホームで14日、後期講座の一つ「あなたと私のやさしい経済」があった。ファイナンシャルプランナーで株式会社ウィンの代表・尾川喜郎氏を講師に迎え、世界経済の動きが自分たちの生活にどのような影響を与えているのかなどを学んだ=写真。
経済問題は日常生活の中でも注目ニュースとして取り上げられているが、専門用語も多く、「難しい」と考える人が多い。そこで今回同ホームでは、簡単な経済学を学ぶ講座を企画。より生活に身近なテーマと関連付けて学ぶことで、興味も持ちながら理解を深めてもらおう竏窒ニ考えた。
2回目のこの日は、日本銀行の役割や通貨の価値が貿易関係に及ぼす影響などを学習。尾川さんは、日銀が一般の銀行にお金を貸し出したりする「銀行のの銀行」になっていることを説明。日銀は一般の銀行などにお金を貸し出す時の利率(公定歩合)が、普通の銀行が一般の人にお金を貸し出す時の利率に反映されるため、日銀は景気動向に応じて利率を管理しているが、利率が自由化されてからは短期金融市場からお金を借りる銀行が増え、一般の銀行の利率が公定歩合に左右されなくなった竏窒ネどと解説した。 -
春の高校伊那駅伝を盛り上げよう
伊那市・市商店街活性化イベント委員会は「春の高校伊那駅伝2007」(3月18日)に向け、1店1校応援団などを企画した。合併などを機に、コースを変更。以前から商店街を走るコース設定を要望していただけに、伊那をアピールする機会ととらえ、準備を進めている。
1店1校応援団は、市内西町縲恷R寺の飲食、衣料、薬局など各店に、応援する出場校を振り分け「がんばれ○○高校」と記したポスター(A3判)を店頭に張り出す。
男子84チーム、女子51チームの計135チームが出場する予定で、出場校の卒業生だったり、その県の出身者であったりとなるべくかかわりやエピソードなどを募り、チームを応援する。
また、西町縲恷R寺の全店で16縲・8日、歓迎・応援大売り出しを展開。千円以上の買い物をした人に、抽選券1枚を渡す。抽選会は18日、セントラルパークであり、商店街の共通買い物券をプレゼントする。
駅伝当日は、セントラルパークに屋台村を設け、伊那名物ローメンや五平もちなどを販売。大型モニターも用意し、高校駅伝の様子を流す。
そのほか、市消防団音楽隊、伊那中学校吹奏楽部などの演奏もある。
市は、高校駅伝用のタペストリーを約600枚作成。3月上旬、西町縲恷R寺区間に取り付ける。
イベント委員会の桜井宣明委員長は「商店街の活性化はもちろんだが、来ていただいた人に伊那の良さを知ってもらえれば」と話している。 -
三心取締役会長・伊藤五男さん栄誉祝う
本年度の厚生労働大臣表彰「現代の名工 卓越技能章」を受章した伊那市美篶、総合建設会社三心の取締役会長・伊藤五男さんの受章祝賀会が18日、伊那セミナーハウスであり、関係者約170人が出席した。伝統的な工法にこだわり続けた・ス土壁づくりの達人・スの栄誉を祝し、さらなる活躍に期待した。
発起人を代表し、伊那商工会議所の向山公人会頭が祝辞。「伊那市の産業界にとって名誉であり、大きな喜び。技能を身に付けたい若者や精進しようとする職人に誇りと希望を与える」と称えた。
出席した来賓らが祝いの言葉を寄せ、受章記念品や花束を贈呈。謝辞で伊藤さんは「これからも材料、技術に対し、健康にやさしい、自然に呼吸する壁作りに努力、精進していきたい」と語った。
伊藤さんは左官職人として中学卒業と同時に上京、修行を積んで帰郷した後、1969(昭和44)年に「三心左官所」を創業。77(昭和52)年に有限会社、01年に株式会社に改組した。
土壁工法、漆喰(しっくい)塗り工法、珪藻土(けいそうど)仕上げなど、自然素材の伝統工法にこだわり続ける。また、業界の研修会や伊那商工会議所主催「土壁達人塾」で講師として技術を手ほどきし、伝統工法を守るとともに、普及・伝承に努めている。
これまでにも、日本左官業組合連合会長表彰、日本商工会議所会頭表彰、県卓越技能者知事表彰など、高い評価を受けている。 -
上伊那スポフェス・キンボール大会
第11回上伊那スポーツフェスティバル06冬の部「キンボール大会」(上伊那スポーツ振興協議会主催)が18日、伊那市の県勤労者福祉センター体育館であった。上伊那内外から8チーム40人が参加し、注目のニュースポーツに親しんだ。
冬場の健康維持と体力づくりが目的。市総合型地域スポーツクラブ主管で、第4回伊那市キンボール競技大会も兼ねた。
小学生の部に4チーム、一般の部に4チームが出場。伊那市や駒ケ根市のほか、一般の部には塩尻市からの参加もあった。各チームともボールを床に落とさないようにコートを駆け回り、白熱した試合を展開した。
結果は次の通り。
▽小学生の部(1)ポンポコ(2)東小B(3)東小A(4)東小C(以上伊那市)▽一般の部(1)打留磨(塩尻市)(2)駒ケ根キンボール愛好会(駒ケ根市)(3)親子体操(伊那市)(4)ぱぱまま(同) -
かな書道「竹葉会」主宰 向山修さん(73)伊那市山寺
子どものころから書道に親しみ、毎日、筆を握る。小中学校の教員を務め、94年3月に退職。その後、上伊那を中心に、20縲・0代の書道愛好者10人ほどでつくる、かな書道「竹葉会」を立ち上げた。
「日本の言葉を書く」かな書道。文字の配置、文字の大小、墨の濃淡、筆勢など「全部が合わさって、一つの世界を作り出している。安定した書ではなく、躍動感が出る調和した書。そこに、かなのおもしろさがある」という。1枚の紙に、表現は無限に広がる。
書を見た人からは「まるで絵のようだね」と言われる。
漂泊の俳人・井上井月(1822縲・7年)の句にひかれ、句書展「井月シリーズ」を地元で開いた。初回は「冬籠(ごもり)」を取り上げ、13点を展示。
句を読み、何を言おうとしているのかを理解し、書で作品化した。句によって表現方法を変え「井月の心を書くのではなく、絵的表現で描いた」。
書になじみがなくても読めるよう作品に自分なりの解釈を付けた。
井月は江戸で和学や漢学などを学び、俳人・松尾芭蕉を慕って諸国を行脚。58年から30年間ほど伊那谷に住み、約1700句を残し、美篶で死去した。
「『寄食寄泊』の放浪生活を送った井月の句は、生き方そのもの。趣に富んでいて、心情を表している」と魅力を語る。
3月下旬、県伊那文化会館で開く上伊那書道展(上伊那書道協会主催)に「梅」を詠んだ井月の句書を出品する予定。「座の興に投盃や梅香る」「表から裏から梅の匂ひかな」などを選び、制作を進めている。
今後も季節に合わせて「井月シリーズ」を続けたいと考えている。
「書の観点から、井月を自分なりに研究してみたい」と話す。
かな書道の全国組織「あきつ会」などに所属する。雅号・竹脩。
(湯沢康江) -
県議選 伊那市区・向山公人氏が事務所開き
県議選伊那市区(定数2)に出馬する向山公人氏(64)=政信会、西町=は17日、伊那市内で事務所開きをした。集まった約200人の支持者などに対し向山氏は「今回の選挙はまだ相手の姿が見えていないが、最後まで選挙があるつもりで活動していきたい」と決意を示した。
向山氏は「合併したことで私たちの地域に変化が訪れることは間違いない。本当に合併してよかったなと思える道筋をつけていくことが私たちの役割。伊那市が良くなったと感じるようなパイプ役を果たしたい」と語った。
また、南北格差問題については「できる限り均衡ある県政づくりに努めるべき」として、交通網整備のとりまとめなど、現在県議会で進めてている取り組みを示し、「何としても3回目の選挙に当選させてもらい、みなさんとともにこれまで取り組んできたことを一つでも二つでも形にしていきたい」と訴えた。
向山氏は旧伊那市外である高遠、長谷地区でも後援会支部組織を発足し、支持基盤の強化を進めている。 -
伊那広域シルバー人材センターで会員作品展
伊那市の伊那広域シルバー人材センターで17日から、第14回会員作品展が開かれている。個人や団体で活動している会員114人が製作した269点の作品が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
会員の取り組み発表の場として例年開催している作品展。伊那広域に登録する辰野、箕輪、南箕輪、伊那地区の会員が絵画、書道、手芸、ちぎり絵、写真などさまざまな作品を出展している。
中には、クリや竹、ニンジンなどを焼き上げて炭にした作品や、花の種で描いた創作絵画などといったユニークな作品もあるほか、展示販売している作品もあり、「手作りだから丈夫でいい」と購入していく来場者の姿も見られた。
また今回は、多くの人に来場してもらえるようにと土日も開放している。
午前9時縲恁゚後4時。22日まで。 -
小坂伊那市長が長谷地域協で風力発電反対説明
伊那市の小坂樫男市長は16日夜あった長谷地域協議会で、入笠山、鹿嶺高原周辺で民間企業が検討している大型風力発電計画について改めて「反対」の考えを説明し、理解を求めた。これまで計画推進が目立った同地域協の委員からは反発の声もあがった。
旧長谷村で風力発電を盛り込んだ地域新エネルギービジョンを策定した地元にとっては、循環型エネルギーや風車設置による地域・観光振興への期待があった。また、風車建設時の作業道(林道)の新設で森林整備が可能になるとした推進理由もあった。
小坂市長は「風力発電を否定するものではない」とした上で「高山地帯に高さ100メートルを超える構造物を作るのはいかがなものか」と批難。作業道(林道)の新設について触れ「山に林道を開けることは景観や自然破壊はもちろん、災害を誘発する」と指摘し、災害の危険性と景観への影響を主な反対理由に挙げた。
さらに、地元の期待も大きかった風力発電による地域活性化についても否定。一方で、「市として(活性化策が)求められていると考える」と述べ、具体案を来年度予算案で示す、とした。
また、木質バイオマス資源の利活用、太陽光発電や中小水力発電の導入を盛った地域新エネルギービジョンの概要も説明した。
計画をめぐっては、昨年の12月市議会定例会に賛否の陳情が出され、総務委員会は反対の陳情を採択、本会議で推進に覆ったものの、直後に小坂市長が反対を表明する二転三転した展開となった。小坂市長は同定例会の会期中、高遠町と長谷両地域協で出た慎重な検討や計画推進を求める意見を聞いた後の表明だった。
これに対し地域協委員からは、市と議会、地域協の関係やあり方を疑問視する意見もあった。 -
旧井澤家住宅 雛祭り展
伊那市西町区の旧井澤家住宅で17日から、「雛(ひな)祭り展」が始まった=写真。明治縲恟コ和時代の貴重な雛人形約120体を出品。地元旧家などに伝わる品を中心に並べ、一足早い雛祭りを演出している。3月4日まで。伊那部宿を考える会(田中三郎会長)などの主催。
権兵衛トンネル開通記念に向けた取り組みとして、昨年から始めたイベントで、今回は、5段飾り、7段飾り雛のほか、明治時代の押雛12体など珍しい品も展示。各年代ごとに顔つきの違う雛人形が会場を飾り、その時代ごとの趣きが感じられる。
田中会長は「なかなかこれだけの雛人形を一度に見る機会はないと思う。時代ごとの品に秘められた、子供の成長を願う親たちの思いと一緒に見てもらいたい」と来場を呼び掛けている。
3月3、4日は甘酒の持て成しがある。入館料は一般200円、小中学生100円。休館日は火曜日。午前9時縲恁゚後4時。 -
日本ジュニア室内陸上で優勝 春富中の松澤君
2007日本ジュニア室内陸上競技大阪大会(11日・大阪城ホール)の中学生男子棒高跳びで、伊那市の春富中学校3年の松澤ジアン成治君(15)=写真=が4メートル40センチで優勝した。中学最後の大会を終えて松澤君は、進学後の目標を「高校生の日本記録更新」と力強く語った。
松澤君にとって初出場の同大会は、参加標準記録に達した全国の13人がエントリー。3位入賞した、昨年8月の全日本中学校総合体育大会で共に戦ったメンバーも多く出場する中、4メートル40センチまでの試技を一度で成功し、優勝を飾った。
「目標とした優勝を達成できてよかったが、自分の課題もよく分かったのでうれしかった」と松澤君。空中姿勢での足の伸ばし方を習性することや、より固いポールを使うことなどで、記録が伸びると確信したという。
中学卒業後は、市内の高校へ進学する予定。「最低でも3年連続でインターハイに出場したい。目標は県内の一般記録で、高校生の日本記録の5メートル10センチを跳ぶこと」と語った。
松澤君の自己最高公式記録は、上伊那スポーツフェスティバル(昨年9月、伊那市陸上競技場)で達成した県中学校新記録の4メートル50センチ。 -
第4回上伊那ファーマーズの集い
地域農業を支える農業者らが一堂に会する「第4回明日に翔け!上伊那ファーマーズの集い」が16日、伊那市の県伊那文化会館であった。農業功績者表彰や地域の特色ある事例発表などがあり、上伊那の農業発展に向けた意欲を高めた。上伊那地方事務所など主催。
地域農業の振興を目指す取り組み。今回は、各方面で活躍する地域農業者4人の事例発表に加え、特産品や加工食品などの開発・販売に取り組む「キースタッフ」(本社・東京都)の代表・鳥巣研二氏による講演を企画。
事例発表に臨んだ飯島町の農事組合法人「いつわ」の林英彦さんは、農事組合法人の取り組みを紹介しながら、「自立できる地域づくり」について講演。担い手に関しては、Iターン者の受け入れも各地で進んでいるが、「地域づくりを担っていくことをしっかり認識してもらうことこそが大切」と指摘。「今こそ地域づくり、担い手づくりをともにがんばっていこう」と呼びかけた。
また、南箕輪村の行者ニンニク栽培の事例や新規就農でリンゴ栽培を始めた若手農業者の発表、地粉を使ったパン作りに取り組む女性グループの発表もあり、さまざまな取り組みへの理解を深めた。
表彰は次のみなさん。
◇農業功績者表彰▼個人=白鳥廣明(伊那市)伊藤一好(伊那市)塩沢紀雄(駒ヶ根市)倉田久造(駒ヶ根市)林英彦(飯島町)小林春人(南箕輪村)▼団体=上平出営農組合(辰野町)美里ソバの会(中川村)農事組合法人ひかり(宮田村)
◇農業功績者感謝状贈呈=小池政一(伊那市)有賀肇(伊那市)柴正人(箕輪町)上久保健一(中川村)
◇農業名人▼軍鶏(しゃも)名人=林儀太郎(辰野町)▼行者ニンニク名人=小林幸雄(南箕輪村) -
施設訪問ボランディア
伊那市西箕輪
秋城特子さん(32)
ウーピー(5)「盲導犬は大人しくて人懐っこい血統を選んで繁殖しているんです。だから、ウーピーも普通のラブ(ラブラドール)より大人しくって陽気。人が大好きで言葉もちゃんと理解しているんですよ」
もともと盲導犬になるための訓練をしていたウーピーだったが、その途中で時々発作が起きる持病があることが判明。盲導犬になることはできなかった。3年前、そのウーピーを新しい家族として迎え入れた。
「食べることとお昼寝が大好き。散歩中に公園の池へ突然飛び込んで『犬が落ちたぞ』って大騒ぎになったこともあるんですよ。でも、自分の前に投げられたおもちゃをほかの犬に横取りされてしまうような、ちょっとどん臭いところもあって」とウーピーを見つめる。
◇ ◇
ウーピーのように盲導犬として活躍する機会がなかった犬は「キャリアチェンジ犬」に転身し、新しい家族のもとで家庭犬として生涯を送る。しかし中には、セラピー犬として施設訪問をしたり、介助犬として活躍する犬もおり、兼ねてからそうした活動には興味があった。「春からは子どもが保育園入り、時間的余裕もできる。やってみようか」と昨年11月に一念発起。市社会福祉協議会のボランティアセンターに登録し、その一歩を踏み出した。
「私自身、人と接することが好きで『何か人の役にたてないかな』って考えていました。自分の生活でも、辛いことがあった時に犬は支えになってくれる。すべての人が一緒じゃないと思うけど、施設に入っている人の中には、動物と触れ合いたくてもできない人がいる。必要としてくれる人がいるなら、やってみよって思ったんです」
◇ ◇
初めて訪れたのは障害を持つ子どもたちを預かる施設だった。
人に触ってもらうことが好きなウーピーも、最初はさすがに何をしていいのか分からないらしくなされるがままの状態だった。しかし、「柔らかくて気持ちいい」と喜ぶ子どもたちに、ウーピーは顔をなめて返す。そんなやり取りをしているうちに、遠めで見ていた子どもたちも「大丈夫なのかな」と寄ってきてくれるようになった。
一方のウーピーも、回を重ねる中で少しずつ自分の役割を分かってきたように感じる。「実際そういうものが見えるわけでなないのだけど、手ごたえとしてはっきり感じます」
◇ ◇
活動を通して、自分自身もウーピーから教えられることが多い。
「普通、初対面の人と接する時、打ち解けるのは時間がかかったりするけど、ウーピーがいると間に入ってクッションとなってくれるから、それを和らげてくれる。犬は正直だし、いつでも味方でいてくれる。自然な生活の中で支えてくれているんだなって改めて思います。目標というのは定められないけど、触れ合いと通して、ちょっとでも楽しい気分になってくれればと思います。『次はいつ会えるの』って楽しみにしてもらえるようになりたいですね」 -
はら美術で備前焼秀作展
伊那市旭町のはら美術は25日まで、「土と炎の芸術「備前焼秀作展」を開いている。巨匠から新進気鋭まで、40人以上の作家が手掛けた湯のみや花器、つぼなど約250点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
1週間以上かけて登り窯の中で焼き上げる備前焼。付着した灰などが自然釉(ゆ)となり、一つひとつが異なる魅力を放つ。
はら美術で備前焼作品展を開くのは2年ぶり。今回は、人間国宝・伊勢崎淳氏をはじめとする伊勢崎一門や、独自の感性で新しい形を追求している隠崎隆一氏、父子2代で人間国宝となった故・藤原雄氏などの作品も並んでいる。また、主催者自ら現地に赴き、各作品を調達しているため、作家ものでも2千円台から入手できる。
主催者は「見るだけの価値があるのでぜひ見にきてほしい」と話している。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。25日まで。 -
ヤギ飼育の感動を本に 伊那小3年秋組
伊那小学校3年秋組(伊藤道彦教諭・32人)はこのほど、総合学習・活動でヤギと一緒に過した3年間の出来事をまとめた本「メイメイ家族となかまたち」を制作し、市内の出版社の協力で700部、発刊した。「多くの人たちに活動を知ってもらいたい」と一般の人に向け、本の販売を始めている。
秋組は、1年生の時から雌ヤギの「メイちゃん」を飼い始め、現在では雄の「メイすけ」との子どもなど計5頭を飼育。4年生になるとクラス替えで活動を終えないといけないため、これまでの学習をまとめようと、本年10月末から本の制作を始めた。
本は、児童約10人でつくる編集委員が中心となり、3年間の思い出を65項目に分け、4人1班の計8班で分担して執筆。子ヤギの出産に立ち会ったことや、エサ代を捻出するために野菜を育てて売ったこと、父親ヤギが病気になったことなどを児童たちがその時、感じた思いとともに描いた。
伊澤雄人君(9つ)は「メイちゃん家族が命の大切さを教えてくれた」と感想。伊藤教諭は「子どもたちの思いが、一つの形として本になった。これまでの感動を、子供たちは皆さんに伝えたいと思っている」と話している。
本は700部を発行。A5判サイズ、144ページ、価格1500円(税込み)。購入などに関する問い合わせは、伊那小学校(TEL72・5205、FAX72・5206)へ。 -
西春近中央保育園、親子で柳沢運動プログラム
家でもできる親子運動を知ってもらおう竏窒ニ、伊那市の西春近中央保育園は15日、心身の健全な発達を促す目的で導入している「運動あそび」を親子で体験するイベントを開いた。同園の親子約60人が、普段園児らが取り組むプログラムや、親子一緒にできる運動を楽しんだ。
同園は本年度、自由参観という形で公開。保護者にも運動遊びを知ってもらう取り組みをしてきた。今回は保育参観に合わせて実際に親子で運動遊びを体験してもらう機会を設置。家庭で親子のかかわりのヒントにしてもらおう竏窒ニ、一緒できる運動を中心とした。
親子は飛行機や動物を模した動きなどに挑戦。「手足の力が弱い子が多いが、家でできることをしっかりやってもらうと、けがすることも無くなると思う」などと話す保育士の声に耳を傾けながら体を動かし、触れ合いを楽しんでいた。
運動あそびは、市が05年から小鳩園を含む市内23園で導入しているプログラムで、身体だけでなく脳の前頭葉を刺激し、集中力を高める効果などもあるとされている。 -
公営みすず寮を守る会のメンバーなどが市に対し監査請求を求める
公営みすず寮を守る会」(原弘会長代行)のメンバーなど4人が15日、本年4月を目途に伊那市が上伊那福祉協会に経営移管する準備を進めている特別養護老人ホーム「みすず寮」の移管手続きが不当かつ違法であるとして、同市監査委員に対し住民監査請求をした=写真。
請求では▽市議会の議決を経ないうちにみすず寮の廃止届けを提出したこと▽みすず寮の設置を位置付けている「伊那市特別養護養護老人ホーム条例」が今なお効力を有しているにも関わらず、廃止届けなどを提出したこと▽上伊那福祉協会のみに限定して移管協議を進めていること竏窒ネどの不当性・違法性を主張。監査を求めているほか、廃止届けの撤回と移管協議の中止を訴えている。
監査結果は受付日から60日以内に通知されることとなっているが、市は3月議会にみすず寮の設置条例を廃止する条例案提出する準備を進めており、議会の動向によっては監査請求の結果を待たずしてみすず寮の廃止・移管が成立する。しかし同会は、監査請求が却下された場合や廃止・移管が成立した場合には住民訴訟も視野に入れて公営みすず寮の存続を訴えていきたいとしている。
市は1月25日付けでみすず寮の廃止届けなどを県に対して提出している。 -
サン工業が工場増設
伊那市西箕輪の表面処理(メッキ)に携わるサン工業(川上健夫社長)と伊那市・市土地開発公社の工場用地売買契約調印式が15日、市役所であった。
同社はハードディスク、自動車、情報家電など部品の表面処理を手がけている。全体に受注の増加で現工場が手狭になり、さらに半導体関連部品へ新規参入することから、新たに工場を増設する。
新工場(第3工場)は、伊那インター工場団地内にある現工場の東側。用地は約1万3600平方メートル。工場は鉄骨造り3階建て(2階一部吹き抜け)で、床面積は3900平方メートル。投資額は7億円。
3月末に着工し、7月に完成予定。稼働は8月からを見込む。
今期の売上予想は15億円で、5年後には30億円を目指す。
川上社長は「再来年、創業60周年を迎える。表面処理は特殊業務。海外に負けない技術力を身につけたい」とあいさつ。
川上社長は伊那商工会議所副会頭も務め、小坂市長は「市の工業発展に尽力いただければ」と期待した。 -
伊那ロータリークラブ顕彰式
伊那ロータリークラブ(前林武夫会長)の第28回顕彰式が15日、伊那市内であった。十数年間、伊那中学校に花を生けた伊那市西町の小田タカ子さん(84)が受賞した。
小田さんは孫が伊那中学校へ入学したのを機に、明るい学校であってほしいと願い、週1縲・回、正面玄関に生け花を飾るようになった。生徒や職員から喜ばれ、孫が卒業したあとも続けた。高齢のため、本年度からは入学式や卒業式、文化祭などイベントの際に季節の花を届けている。
前林会長は「長年にわたり、学校の教育環境向上に努めた」と述べ、顕彰牌を手渡した。
小田さんは「庭や山で取ったり、買ったりした花を飾った。学校へ行く度に励まされ、これまで続けてこられた。自分にできることととして花を届けていきたい」と話した。
顕彰式は創立記念例会と合わせて開き、メンバー約40人が出席した。 -
伊那市よりよい教育環境推進連絡会
伊那市よりよい教育環境推進連絡会は14日、市役所で本年度2回目の会合を開いた。市内の小中学校21校の校長、育成会やPTA会長ら約50人が集まり、子供たちの安全に向けて取り組んできたそれぞれの活動内容を発表し、情報を交換した=写真。
取り組み実績の報告では、地域に設置された有害図書自販機の撤去運動や、危険箇所などを示した通学路マップの作成などについて報告。そのほか、市内の全小中学校に設置された、子供たちの登下校の安全を見守る組織の特徴などを、それぞれの学校代表者が説明した。
同連絡会は、家庭、学校、地域社会が連携し、よりよい教育環境をつくる目的。
北原明教育長はあいさつで「子供たちから危険なものを隔て、守るのと同時に、子供たちの心を育てる活動も重要となる。もっと直接的な大人の活動が求められている」と呼び掛けた。 -
春の高校駅伝に向け600個のプランターで花の準備が進む
1カ月あまりに迫った「春の高校伊那駅伝2007」に向け、伊那市振興公社では大会トラックに飾る花の準備を進めている。約600個のプランターが並ぶハウスの中では、黄色やピンク色の花々が咲き始め、一足早い春を演出している=写真。
3月に開催する春高駅伝のトラックを演出する花を育てている同公社では例年、開催日に合わせて開花するように水やりや温度管理をしている。
最も難しいのは花の開花時期を大会前後に合わせること。夜間はストーブをたくなどして凍らないようにしているが、暖冬となった今年はいつもより若干早めに開花した。また、今年は折り返し地点となる東部地区にも花を飾るため、プランター数を増やした。
現在ハウスではパンジー、ビオラなどが見ごろを迎えており、今後はピンク系のシバザクラが咲き始める。 -
伊那消防署 住民対象に上級救命講習会開く
伊那消防署は、一般を対象とした、乳児、小児、成人の全年齢層に対しての応急手当の方法を学習する上級救命講習会を、今年から、日本のBLS(1次救命処置)のガイドラインが変ったのに合わせた内容で開いている。
上級救命講習の内容変更は、心肺蘇生法が、胸骨圧迫と人口呼吸の処置回数が15対2から30対2になったことや、AED(自動体外式除細動器)の使用が成人だけでなく小児にも使えるようになったなどの点。講習会では、変更した内容を確認しながら、止血法や異物除去などの方法を学習する。
署員は「新しい講習内容になったので、以前に受講したことのある人も、もう一度受講してほしい」と呼び掛けている。
昨年9月からは、最低月1回のペースで普通救命講習も開いている。詳しい問い合わせや、各救命講習への参加申込は、伊那消防署(TEL72・0119)へ。
上級救命講習で新しい内容の講習を受ける一般参加者ら(10日、伊那市役所) -
伊那映像祭
伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、30人)の「伊那映像祭2007」が11日、伊那市生涯学習センターであった。新伊那市誕生記念の冠イベントの一つで、旧3市町村を結ぶ三峰川を題材にした作品などを上映した。伊那毎日新聞社など後援。
昨年4月、映像祭に向けてプロジェクトチームを立ち上げ「三峰川その流れと暮らし」などをテーマに、クラブ員がそれぞれ撮影を分担した。撮影の失敗、過去の撮影分を含めた映像の絞り込み、史実の確認など苦労して作品を仕上げた。
「暴れ三峰川」は、治水工法の霞堤防の知恵や、私費を投じてかんがい用水路を改修した長谷村出身の伊東伝兵衛(1801縲・2年)の業績、高遠・美和ダムの完成など解説を盛り込みながら、住民と川との闘い、水の恩恵をとらえた。
また、長谷の伝統文化中尾歌舞伎、江戸時代の高遠の石工守屋貞次、江戸時代に伊那谷を縦断する伊那街道の要所として栄えた伊那の宿場町など3地域の持つ歴史や文化、自然、観光なども紹介。
特別招待作品として、松商学園放送部が高校生の視点から戦争を問うドキュメンタリー作品「海からの慟哭(どうこく)」(NHK全国高校放送コンテストNHK会長賞受賞作)なども上映した。 -
県伊那文化会館で舞台裏たんけん隊
舞台を身近に感じてもらおう竏窒ニ伊那市の県伊那文化会館は11日、「舞台ウラたんけん隊オペラ編」を開いた。家族連れなど約40人が参加。普段は見ることができない舞台裏を楽しんだ。
毎年催しているイベントの一つ。昨年は舞台劇の裏方役などを体験してもらったが、今年はオペラ公演を想定した舞台裏体験を企画した。
まずは5分程度のデモンストレーション公演を行い、その公演がどのように作られたのか舞台裏を見学。舞台より低い位置に設置される「オーケストラピット」では、演奏者の背の高さに応じて床を下げる幅を調節していることなどを学び、実際に指揮者やコンサートマスター、演奏者などを体験した=写真。
また、幕を一瞬の間に落とす舞台装置を見学。幕を落とすひもを引っぱった赤穂小学校の馬場諒太君(10)は「面白い手ごたえだった」と話していた。 -
伊那市防災講演会
伊那市は、6月から県が運用する「土砂災害警戒情報」などについて学ぶ防災講演会を12日、市駅前ビルいなっせで開いた。区長や自主防災会の関係者ら約220人が参加し、同情報の運用に向けて設置した検討委員会に携わった北沢秋司信州大学名誉教授=写真=の説明を聞いた。
北沢名誉教授によると、土砂災害警戒情報は、長野地方気象台と県が連携して検討を進めてきたもので、都道府県と気象庁が共同で発表する新たな防災情報。大雨による災害の恐れがある時、市長村長が避難勧告などを発令する際の判断や住民の自主避難の参考になる。
北沢名誉教授は「県と気象台が協議して警戒を解除するが、ここで注意しなければいけないのは、避難命令の解除は地域にとって一律ではなく、その地域を知る区長らの判断が重要となる」と注意した。
防災、防犯をテーマに1年ごと交互に開く、10年ほど続く恒例の講演会。昨年は、新潟中越地震を題材に防災講演会を実施したが、昨年、発生した7月豪雨災害があったため、災害発生時に被害を軽減する力となる自主防災会の育成強化を図るために2年連続で開いた。 -
小中学校福祉教育実践発表交歓会
福祉活動に取り組む小中学生が日ごろの取り組み発表をする「小中学校福祉教育実践発表交歓会」が10日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。市内のボランティア関係者など約70人が集まり、伊那北小学校4年1組の発表に耳を傾けた=写真。
自らの活動発表を通してそれまでの学びを一層深め、他校生徒との交流をしてもらうことなど目的とした取り組みで、今年は点字の学習を通じて伊那市内に住む視覚障害者、荻原俊さん(73)と交流してきた伊那北小学校4年1組が発表した。
国語の教科書に載っていたことから点字に関心を持った1組は、点字翻訳ボランティアサークル「六星会」の指導で点字で文章を打つことに挑戦。そこで荻原さんと知り合い、交流会や点字の手紙のやりとりなどを重ねてきた。
児童らは、手紙のやりとりを通して徐々に点字が読めるようになってきたことなどに触れ「目の不自由な人にとって点字はとても大切だと思った」「今後も交流を続けていきたい」と発表。会場に駆けつけていた荻原さんも「みなさんと一緒に「楽しく出来てよかった」と語った。 -
有賀恵一さんが付立染の家元らとともに東京の文芸春秋画廊で4人展
伊那市西箕輪の有賀建具店主・有賀恵一さんが19日から東京都銀座の文藝春秋画廊で開く染色と木工の作品展「きものものがたり竏苧ァ付染と木にたずさわる手仕事展」に作品を出展する。有賀さんは「身近にはいろんな木があり、良い木もたくさんある。こんなに良い木があることを知ってもらえれば」と語る。
作品展は立付染の家元・山下春径さんの誕生日に合わせて企画したもの。今回は初の試みとして木工に携わる3人の職人とコラボレーションした。伊那市からは、長谷の木工作家・植野忠司さんも出展する。
有賀さんは、ここ1年位に製作した約10点を中心に出展。神代ケヤキ、ホウノキ、ウルシなど36種類の木で作ったトレーや、リビングチェア、ベンチなど、色目も手触りも異なる無垢(むく)の木を使った作品からは、自然が持つ温かさが感じられる。
24日まで。午前11時縲恁゚後7時(初日は午後1時、最終日は午後4時)。
問い合わせは文藝春秋画廊(TEL03・3571・6493)へ。 -
きさらぎ友好杯剣道大会 少年剣士ら技術磨く
第14回きさらぎ友好杯剣道大会(伊那剣心館主催)は11日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館で開いた。上伊那地域と岡谷市の少年剣道クラブやスポーツ少年団など計10団体が集まり、約200人の少年、少女剣士らが各部門で熱戦を繰り広げた。
互いの剣道技術を磨き、交流を深める目的。今大会は、伊那中央ロータリークラブ(矢島宏会長)の創立20周年記念事業の一環で青少年育成のために助成金の寄付があり、例年より倍の参加人数となる大会が開けることになった。
交流は、小学1・2年、小学3・4年、小学5・6年、中学の部の計4部門で、ぞれぞれ男女別の予選リーグ、決勝トーナメントを展開(小学1・2年は男女一緒)。小さな剣士たちは、大きな掛け声とともに、日ごろの練習で培った技術を披露し合った。
伊那剣心館の熊谷進会長は「この大会は、大会の少ない如月のこの時期に子供たちに剣道の試合経験を積ませてあげたいとの保護者の思いで始まった。子供たちには、少しでも多くの試合を体験し、日ごろのけい古の成果を発揮してもらいた」と話していた。 -
みはらしの湯で絵手紙と世界のたこ展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーで28日まで、「世界の凧(たこ)と絵手紙展」が開かれている。世界各国のたこと色とりどりの絵手紙、千点以上が、訪れた入浴客の目を楽しませている=写真。
「世界のたこ」を手掛けたのは西箕輪の竹越一夫さんと、長野市戸隠在住の平塚岩夫さん。2年ほど前からたこ作りを始めた竹越さんは今回、中国、タイ、台湾など10カ国17種類のたこを出展。春の祭の時に挙げるという円に近い12角形をしたインドのたこや、鳥を模ったたこなど、多彩な作品が並んでおり、その意味を書いた写真も展示している。
絵手紙作品は伊那市内の高尾町、東春近、西箕輪で活動する3つの絵手紙グループに所属する約40人が出展。日常生活の中で切手を張ってやりとりした作品などを中心に展示しており、相手のために考えた元気が出る言葉の数々が添えられている。
絵手紙グループの荒恵子さんは「日常普段着の絵手紙。生活の中で感じ取ったことや春夏秋冬を大切にした作品も多い。添えられた短い言葉の意味を察してもらえれば」と話していた。
3月19日縲・5日は伊那市立図書館でも作品展を実施する。 -
伊那接客業者防犯・防火協会が火の用心を呼びかけるステッカーを作成
飲食店などでつくる伊那接客業者防犯・防火協会(鈴木一比古会長)はこのほど、飲酒運転根絶と火の用心を呼びかけるステッカーを作成した=写真。
飲酒運転根絶に関しては前々から取り組んでいたが、火の用心への取り組みは今回が初めて。1月に発生した兵庫県宝塚市のカラオケボックスの火事を受け、同業者として火の管理を徹底しよう竏窒ニステッカーを作成。加盟する約600店に注意を呼びかけていくことにした。
ステッカーには黄色の紙を使用。掲載する標語は消防署に考案してもらい「火の使用消すまでその場を離れない」とした。
ステッカーは、組合加盟店に配布し、店内に貼ってもらう。 -
きものいぐち「心新たに一(はじめ)展」
12日まで 南箕輪村民センター伊那市高遠町のきものいぐち「心新たに一(はじめ)展」が10日、南箕輪村の村民センターで始まった=写真。
07年最初の展示会。新春企画は、訪問着と袋帯セット、留袖と袋帯セットが25万円均一、30万円均一。本格派きもの展は本加賀友禅、手描京友禅、老舗西陣帯(留袖、訪問着、色留袖、袋帯)がそろう。高級喪服フルセット、新作振袖もある。
同店は「お客様にご満足いただけるように良い品をそろえました。抹茶スイーツのおもてなしも用意してお待ちしています。お気軽にお出かけください」と話している。
12日まで午前10時縲恁゚後7時(12日は午後5時)。
17日から20日までは高遠町のきものいぐち特設会場で開く。午前9時半縲恁゚後7時。問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。