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若狭三方五湖観光協会、サザエのつかみ取りなどで観光PR
夏休みは海の幸が豊富で美しい景観が楽しめる三方をぜひ訪れてほしい竏窒ニ、福井県若狭町の観光PRキャラバンが20日、伊那市を訪れ、青梅300キロと、つかみとりによるサザエ240キロの無料配布をした。会場となった伊那市のアピタ伊那店前は、新鮮なサザエや肉厚の青梅目当てに集まった人たちでごった返した。
この日訪れたのは若狭三方五湖観光協会や若狭町の職員と、民宿女将など27人。過去には兵庫県などでPR活動をしてきたが、近年は長野県からの観光客が多くなってきたこともあり、改めて三方の魅力を知ってもらおう竏窒ニ来伊した。
8月5日縲・6日は、7エリアでの花火大会があるほか、7月中は5カ所でサザエのつかみとり体験を実施する。また、四季折々の美しさが楽しめる三方五湖のクルーズや梅のもぎ取り体験、初心者でも楽しめる海釣り公園など、親子で楽しめるスポットも多数ある。
若狭三方五湖観光協会の今井加七事務局長は「海あり山あり湖あり。長野県の人にも喜んでもらえる美味しい魚介類も豊富にある。夏場、冬場を問わず、来ていただきたい」と話していた。
問い合わせは若狭三方五湖観光協会(TEL0770・45・0113)へ。 -
JA上伊那・松本空港からのチャータークルーズ実施
上伊那農業協同組合(JA上伊那)はこのほど、信州松本空港発着のチャーター機で行く「中国三峡クルーズ5日間の旅」を企画した。県外空港を利用したチャーター企画は過去にも企画してきたが、松本空港を利用した企画は初めて。近くの空港から旅行をしたいとする過去の利用者の要望があったことや、地元空港を活用することで地域の活性化につなげることなどを目的としている。チャーター機で重慶に降り立った後、3日間かけて中国最大の渓谷、瞿塘(くとう)峡、巫(ふ)峡、西陵峡をクルーズ船で下る。普通なら最大でも6日はかかる日程だが、チャーター機の利点を生かして時間ロスをなくした。
三峡下りのコースには三国志ゆかりの名所、旧跡が多く、蜀(しょく)の建国者・劉備が祀られる白帝城などがある。しかし、三峡ダムの完成を09年に控え、昔ながらの峡谷を見られるのも残りわずかだという。
ツアーを予定しているのは10月18日縲・2日。全行程、添乗員が同行する。クルーズ船は5階建て80室の大型客船でレストラン、診療所、スポーツジムなどさまざまな設備を備えている。定員は115人。現在順調に申し込み数を伸ばしている。
担当者は「普通はホテルとバスを行ったり来たりするが、クルーズで2泊することで移動も少なく、高齢者にも優しい旅行」と多くの参加を呼びかけていた。
問い合わせ・申し込みはJA上伊那旅行センター(TEL72・6127)、JA上伊那駒ヶ根旅行センター(TEL81・1130)へ。 -
西春近北保育園、保育参観で親子一緒に運動プログラムを体験
柳沢運動プログラムの実際の様子を知ってもらおう竏窒ニ伊那市の西春近北保育園(池上三枝子園長)は17日、保育参観に合わせて運動遊びをした。年長から年少までの約60組の親子が、楽しみながら体を動かした。
前頭葉の刺激、身体能力の強化などを目的とする同プログラムは、伊那市内の保育園でも昨年4月から導入している。これまで同園では、文書などで取り組みについて伝達してきたが、実際に見たことがない保護者も多く、こうした保育参観を企画。また、今回は親子で一緒に出来る運動プログラムに初挑戦した。
運動プログラムの指導に当たる保育士が、年齢に合わせて動作が発展していくことや、動きのもたらす効果などを説明。父親の参加も多く、元気よく動き回る子どもの姿を感心しながら見学していた。
参加した母親は「日ごろ言葉では聞いていたが、基礎的な動作を練習していることが分かってよかった」と話していた。
車での移動などが多い今の園児は、遠足でも体力が続かなかったり、転んだときに受身が取れないことがあったが体力や反射能力が身につき、落ち着いて話を聞けるようにもなってきたという。 -
つくしんぼ園祭
伊那市のつくしんぼ保育園で18日、恒例の園祭があった。バザーやお祭り広場など多くの地域住民らが訪れにぎわった。
同保育園の父母と職員による園祭は、37年前の創立以来続く行事。バザーの売上金などを園の運営維持や遊具費用にあてている。
掘り出し物バザー、自然食品コーナー、親子で楽しめるお祭り広場などがあり、バザーはすれ違いが困難なほど混雑した。食器、毛布、タオル、おもちゃ、ベビー用品など安いものがたくさんあり、皆、かごいっぱいに買い求めていた。
食事コーナーもにぎわい、子どもたちもゲームコーナーで遊んだり、バザー品の中からおもちゃを真剣な顔で選んで楽しんでいた。 -
西駒山荘 ヘリ荷上げ
夏山シーズンを迎え、伊那市は20日朝、中央アルプス北部にある市営西駒山荘に荷上げした。食料や燃料など1・96トンをヘリコプターで運び、7月8日の営業開始に備えた。
鳩吹公園からヘリコプターが飛び立ち、1往復10分ほどをかけて、荷作りした米や野菜、ガスなどの荷物を5回に分けて運んだ。
西駒山荘には市職員に加え、管理人や山荘修繕のための大工も一緒に上がり、登山者を受け入れる準備を整えた。
西駒山荘の営業は10月9日まで。収容人数は40人で、市商工観光課は本年度の利用者数を例年並みの400人と見込んでいる。
天気がよければ、南アルプス越しに富士山を見ることができ、周辺にはコマクサの群生地などもある。
予約は、商工観光課(TEL0265・78・4111)へ。 -
せせらぎ水路で園児が水遊び
伊那市の竜東保育園年長児58人は20日、市役所南側の「せせらぎ水路」で水遊びをした。水路の両側に植えられたハナショウブが咲き始め、園児たちは元気いっぱいに遊んだ。
水着姿の園児たちは「冷たーい」と言いながらも、延長約100メートルの水路を走ったり、水をかけ合ったりしてびしょびしょになって1時間ほど楽しんだ。
ハナショウブは数千株が植えられ、7月中旬ごろまで楽しめる。
飯田測候所によると、20日の最高気温は27度。
21日は昼が最も長い「夏至」を迎える。7月16日までの長期予報で平均気温は平年並み、降水量は平年並みか、多い、日照時間は平年並みか、少なめ。 -
【記者室】プラネタリウムで
県伊那文化会館プラネタリウムの投映番組が先週末から夏番組に変わった。今回は世界中で愛され続けているサン=テグジュペリ作の童話「星の王子さま」を原作とする作品。これまでと少し違って動画で、子どもから大人まで楽しめる番組だった▼上伊那はたくさんの星を近くに見ることができる。恵まれた環境なので、わざわざプラネタリウムで星を見なくても…と思う人もいるかもしれないが、1度足を運んでみるとプラネタリウムならではの良さを満喫できる▼今春、プラネタリウムで初の受け入れをしたツアーの観光客は「とても癒された」と満足していたが、ドームを出るときは本当に癒されたと感じる。番組を楽しむのはもちろん癒しにも最適のスポット。(村上記者)
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練習成果を壮行会で披露・伊那消防署
伊那消防署で20日、同署から県消防救助技術大会(24日、長野市)に出場する選手のための壮行会があった。出場者らは5月1日から毎日、積み重ねてきた練習の成果を、伊那消防組合長の小坂樫男市長らの前で披露した=写真。
2人が空気呼吸器を装着して塔上のスタート地点より下り、要救助者を抱えて搬送・救出する「引揚救助」、設定された渡過ロープで対面する塔上に進入し、要救助者を救出する「ロープブリッジ救出」の2種目に合計9人、2チームが出場。いずれの競技も安全、確実性、所要時間を評価する。
伊那消防組合長の小坂樫男市長は「大会では、常日ごろの練習の成果を十分に生かされることを願う」と激励。救助隊の山岸浩示隊長は「2カ月に及ぶきびしい訓練の成果を発揮したい」と決意表明した。
壮行会には高遠消防署から「ほくふ救出」へ出場する選手らも出席し、意気込みを述べた。
伊那、高遠消防署の出場選手は次の皆さん(カッコ内は年齢)。
▽引揚救助=原秀一(31)桜井英和(31)矢崎友和(28)藤原潤也(29)飯島祐介(27)▽ロープブリッジ救出=春日健一(34)宮島国臣(30)渋谷吏(29)埋橋護(25)▽ほふく救出=牛山誠(31)赤羽利基(28)伊藤秀樹(26) -
サッカーW杯 日本vsクロアチア観戦
「サッカーワールドカップ2006ドイツ大会」の日本対クロアチア戦の観戦イベントが18日夜、伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」多目的広場であった。日本の勝利を祈り、老若男女を問わず約300人が詰めかけ、選手に大声援を送った。
日本にとって負けられない一戦。120インチの大型モニターを設けた多目的広場には、青いユニフォーム姿のサッカーファンらが集い、試合開始時刻の午後10時前から「ニッポン」の声援で盛り上がった。
観客はモニターに映し出される試合を食い入るように見つめ、選手のプレーに一喜一憂。会場が一体となり「ヤナギサワ」など選手の名を呼んで応援した。PKでゴールキーパー川口がゴールを守ると、観客は抱き合ったり、立ち上がって手をたたいたりと会場が沸いた。
0対0の引き分けで試合が終了。
会社の同僚や家族と観戦した辰野町の中村理絵さん(31)は「おしかった。中村俊輔のシュートが見たかった」と肩を落とし、次のブラジル戦(22日)に勝利を託した。
観戦イベントは、市内のサッカークラブなど19団体でつくる実行委員会主催、伊那毎日新聞社など後援。
小沢広志実行委員長は「周辺住民の協力があってできたこと。年代を超え、多くの人が集まってくれたことはうれしい」と話し、サッカー人口の増加に期待した。
会場には、ビールやジュースなどの出店もあり、観客はスポーツ・カフェ気分を味わいながら、夜空の下での観戦を楽しんだ。 -
はら美術で風炉先屏風と茶の湯軸装展
伊那市旭町のはら美術で19日まで、「風炉先屏風と茶の湯軸装展」が開かれている=写真。裏千家家元、表千家家元など、そうそうたる面々による茶掛や、デパートなどの展示会場でも出品することが少ないという風炉先屏風など約25点が、訪れた人たちを楽しませている。
茶掛は大徳寺歴代の高僧や裏千家家元・淡々斉宗匠などに加え、数年前に隠居した鵬雲斉玄室大宗匠の数少ない玄室書や、千家十職人の奥村吉兵衛が表具し、軸先を土風炉師の永楽善五郎が手がけた而妙斉宗匠の作品もある。
また、春日大社の倒木を使った珍しい風炉先屏風などもあり、主催者は「ファンも多い作品の数々。見るだけでも価値があるので、ぜひ足を運んでほしい」と話していた。
午前11時縲恁゚後6時。入場無料。 -
高原美術館で小学生ワークショップ
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は16日、伊那市の西春近南小学校2年生を対象にしたワークショップを同館で開いた。児童らは館内の展示作品を見学した後、それぞれ絵画の制作に挑戦した。
松井君子副館長が与えたテーマは「花と花の名前」。40分間で仕上げなければならないとあって児童らは早速画用紙に向かい、思い思いに絵筆やクレヨンを走らせた。サクラやヒマワリ、チューリップなどを描いた絵が完成すると、1枚ずつ皆に示しながら全員で感想を述べ合った=写真。児童らは「きれい」「色がかわいい」、「松井副館長も「丁寧に描けている」「勢いのある絵」「色使いが暖かいね」などとそれぞれの作品を褒めた。児童らは「絵の描き方を教わって楽しかった」「うまく描けなかったけど面白かった」などと笑顔で話していた。 -
川上一巳さんが伊那谷の子どもたちを描く
子どもたちの純真な表情を描き続ける画家・川上一巳さん(77)=岡山県笠岡市=の作品展「伊那谷の子どもを描く」が16日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホール」で始まった。伊那谷の豊かな自然と共に育った子どもをモデルとした水彩スケッチ約80点が、訪れた人の心を和ませている。
中村琢二氏に師事し、日展評議委員などを務める川上さんは、国内屈指の人物画家。金銭には代えられないものごとの価値を伝えたい竏窒ニ、教員だった20代のころから子どもをモデルとした人物画を描き、作品を子どもたちに寄贈してきた。
同じく中村氏の師事した竹内徹さんがいる上伊那との縁は深く、「たかとほは 山裾のまち古きまち ゆきあふ子等のうつくしき町」とした田山花袋の詩から、この地の子どもを描きたいと感じるようになった。
伊那食品工業(塚越寛会長)は、川上さんの活動や思いに共感し、作品展の実現に向けた協力してきた。
作品に描かれた子どもたちはみな、真剣にこちらを見つめており、幼少期ならではの純真さと、成長の過程で見せる大人びた一面をのぞかせている。
夏の間、さらにモデルを募り、さらに60点ほどの作品を仕上げる予定で、9月には100点以上の作品を一同に展示する展覧会を企画している。
展覧会の終了後、作品は子どもたちに寄贈する。
入場無料午前9時縲恁゚後6時。22日まで。 -
人物画モデルとなる子ども募集
伊那食品工業(本社・伊那市)は、人物画家・川上一巳さん(77)=岡山県笠岡市=の人物画モデルとなる子どもを募集している。
豊かな自然の中で育つ子どもたちの姿を描きたい竏窒ニいう川上さんの思いに共感した同社が、夏休み中の小学生を対象として企画したイベント。描き上がった作品は、9月29日縲・月3日、かんてんぱぱホールに展示し、それぞれの子どもに寄贈する。
川上さんは「今の子どもたちに喜びや楽しさを伝えていくことは自分にとっても価値のあること。お金では測れない素晴らしい出来事を知ってほしい」と話している。
対象は5歳以上。作品を描くのは7月25日縲・月16日。一人にかかる所要時間は50分程度。費用は3千円。定員60人(応募多数の場合は抽選)。
問い合わせは伊那食品工業総務部(TEL78・1121)へ。 -
日本一のさくらの里を目指してプロジェクト立ち上げ
新伊那市の発足後、市職員でつくる「日本一のさくらの里構想プロジェクト」が立ち上がった。年度中に桜をはじめとする花づくり構想をまとめ、小坂市長に提案する。
これまで地元の市民団体「三峰川みらい会議」などから、三峰川沿いに桜を植える提案が出されていた。「花」をテーマに、新市のまちづくりを全市的に考えようと市役所の建設課、商工観光課など関係課職員12、13人で自発的にプロジェクトを組んだ。
プロジェクトでは、植栽場所や花の品種など構想をまとめ、その構想に基づいて徐々に植栽していきたいとした。
16日の市議会一般質問で、市民との協働による旧3市町村を結ぶ桜並木づくりを尋ねた春日晋治議員に、小坂市長は、プロジェクト発足を紹介。「高遠城址公園を核に、伊那公園、春日公園、美和ダム沿岸などを結びつける」とし「民間の英知をいただきながら、植樹を考えていきたい。プロジェクトを中心に、市民と協働していければと考える」と民間主導の取り組みに期待した。 -
伊那市出身・斉藤浩明さん 世界ベテラン卓球で活躍
日本発条(ニッパツ)本社・横浜市に勤める斉藤浩明さん(44)=伊那市出身=が5月にドイツのブレーメンであった、第13回世界ベテラン卓球選手権大会(国際スウェスリングクラブ主催)に出場した。初出場の2年前の横浜大会で出場権を獲得し、シングルスとダブルスで活躍した。
大会は世界64カ国から3700人の40歳以上の男女が、年代別のシングルス、ダブルスで競った。
斉藤さんはシングルスは予選リーグを敗退したが、ドイツ国籍のハム選手と組んだダブルスでは、予選リーグを3勝0敗で1位通過し、決勝トーナメントを2回戦まで進んだ。
斉藤さんは96年3月までニッパツ駒ヶ根工場で勤務し、同年4月から本社へ異動。その後も上伊那卓球連盟主催の大会へは、年2回出場し、地元の卓球愛好者との交流を広げ続けている。
次回の世界大会は2年後、ブラジルのリオデジャネイロで開催。今大会でも出場権を得た斉藤さんは、「できれば出場したい」と考えている。
「世界各国の卓球愛好者との交流を深められたことはとても有意義だった。今後、もっと多くの上伊那の卓球愛好者の皆さんが世界に飛び出していけたらすばらしいと思う」(斉藤さん)。 -
華道池坊伊那支部青年部・花展開催
華道池坊伊那支部青年部(宮澤京子部長、90人)の花展が16日、伊那市駅前ビルいなっせ2階の展示ギャラリーで始まった。「父の日によせて縲恪Kせの黄色いリボン」と銘打ち、テーマカラーの黄色を花や花器に取り入れた約50点を並べた。
青年部は20代から40代の会員で構成。2年に1度の花展を今回初めて「父の日」に合わせた。作品一つ一つには、会員がつづった父へのメッセージを添えている。
ヒマワリ、キンケイギク、バラといった黄色の花を基調に、ユリやデルフィニウム、アレカヤシなどの草花を組み合わせ、花の個性や形姿を生かして飾り付けている。色鮮やかに華やかさをもたらした癒(いや)しの空間を演出している。
宮澤部長は「若い感性で生けているので、どれもかわいらしく、親しみやすい作品にまとまっている。ぜひ、楽しんでいただきたい」と来場を呼びかけている。 -
湯沢千春さん作陶展 ベル伊那・20日まで
駒ヶ根市東伊那に工房「鉢栗窯(ばちぐりがま)」を構える陶芸家、湯沢千春さん(53)の作陶展は20日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
志野、黄瀬戸、織部といった美濃物のほか、信楽などの茶陶、花入れ、日常食器など新作約200余点を展示販売。1600年前後の安土桃山時代の古陶再現をテーマにした、自由さ、おおらかさを感じさせる作品ばかりが並ぶ。
1979年、自宅近くの鉢栗窯で作陶を始める。01年に日本陶芸財団茶陶部門に入選して以後、陶芸会館展覧会「花の器コンテスト」「抹茶茶碗コンテスト」、信州美術館主催「食の器コンテスト」などに入選する活躍。ベルシャイン伊那店では、2年振り5回目の作品展となった。
湯沢さんは「6年間で5回の作陶展ができたのも、周りで支えてくれた人たちのおかげ。来場してくれた皆さんには、陶器のよさを肌で感じてもらえればうれしい」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後3時)。 -
クレーム応対など学ぶ 電電ユーザ協・実践セミナー
日本電信電話ユーザ協会伊那地区(塚越寛会長)・駒ヶ根地区(坂井武司会長)の両協会共催の「IT時代の電話応対実践セミナー」が16日、伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスであった=写真。
会員の応対技術の向上を目指すための恒例セミナーに、約50人が参加。現代礼法研究所の岩下宣子主宰が「クレーム応対と顧客満足」と題して講演した。
すぐに全面的に謝罪するのでなく限定的に謝罪、相手の立場で考える竏窒ネどの、クレーム対応の5つのポイントや、話し方のコツなどについて学習した。
「クレームを言ってくれるお客さまはありがたい人」とし、クレームは製品改良、新製品開発、サービス改善のための貴重な意見だと受け止めることが必要だと教えた。
岩下主宰は「お客さまの気持ちをさっしていかなければ、いざという時にマニュアルを越えた応対はできない。百人いればそれぞれのマナーがあるので、一人ひとりの立場になって考えることが大事」と呼びかけた。 -
副市長制の導入へ
伊那市の小坂市長は15日、副市長制の導入について「できるだけ早い時期に任命したい」と考えを改めて示した。
市議会6月定例会一般質問で、中村威夫議員の質問に答えた。
副市長制では、収入役を置かず、助役に代わる副市長2人を考えている。行政改革や企業誘致など対外的な仕事は急を要し、仕事内容から見て1人だけでは難しいという。2人体制のままいくのではなく「合併直後で、新しい方向を踏み出すときに、今の状況から2人は必要である」と述べ、議会の理解を得て任命したいとした。
地方自治法の改正で、副市長の職務は首長の補佐などに加え、首長から事務執行の権限の委任を受け、政策、企画の責任を負うことなどを明記。07年4月1日から施行される。 -
伊那市美篶上川手区 出前講座で・ス減災・ス知識学ぶ
伊那市美篶の上川手区(北原伍区長)は13日夜、同地区の第3公民館で、市社会福祉協議会の出前講座「災害マップ」を利用した区民の分散勉強会を始めた=写真。27日までに各地で5回の分散会を開き、区民に理解を深めてもらう。
同区は本年度中に災害マップを制作するため、市社協の出前講座を活用した。初日は同公民館の近くに住む区民約40人が、地震などの災害被害を最小限に抑えるための「減災」の知識を学んだ。
社協関係者は避難所の設備は充実しているか、避難経路、危険箇所を把握しているかなど、災害事例から分かった抑えるべきポイントを説明。「阪神大震災では助かった人の75パーセントが顔見知りに救出された」とし、地域の助け合いが必要なことを強調した。
質疑応答では、一人暮しの高齢者や障害者ら災害弱者の場所を地図に盛り込むことは、プライバシー侵害になるとして、開示方法に工夫が必要との課題が上がった。
北原区長はあいさつで「地図が完成しなくても、災害時に地域で助け合うことができればそれでよい。普段から近所付き合いを深め、災害に備えるきっかけにしてほしい」とした。
各分散会後に区民にアンケートを取り、災害マップの制作、開示方法などを検討。9月にある上川手の防災訓練までに、区役員や民生委員らで完成させ、同訓練では大規模地震を想定し、マップに添った救助を実践することになっている。 -
それぞれ独自のテーマ追求 伊那谷写友クラブ作品展
伊那市を中心とした写真愛好者でつくる伊那谷写友クラブの第16回写真展は25日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館広域情報コーナーで開いている=写真。
発足13年目の同会の年一度の恒例展示。会員17人が、一人約3点ずつの約50点を出品。会員それぞれが独自のテーマを追求した写真に来場者の足が止まっている。
祭りに参加する人々の生き生きとした表情、高遠城址公園に咲いた満開の桜、南アルプスの山々に積もった雪など、季節を告げる写真が中心。ハエトリクモ、アカスジキンカメムシなどの昆虫や、ミヤマカタバミ、シナノコザクラなどの花の写真もある。
会員の撮った写真にコメントを載せた、月刊の会報も展示場に飾っている。
午前10時から午後7時(最終日は午後5時)。入場無料。 -
コアジサイ見ごろ
梅雨に入り、伊那市西春近にあるかんてんぱぱガーデンのコアジサイが見ごろをむかえている=写真。
目にする機会が多いセイヨウアジサイなどは、ガクが発達した「装飾花」が鮮やかに色付いたもの。装飾花を持たず、無数の小さな花が寄り集まるコアジサイは、同じアジサイ科でも違った味わいがある。
ひっそりと咲く素朴な美しさを写真に収めようとするカメラマンの姿も見られた。 -
みはらしの湯で和紙人形展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯は、艶やかな衣をまとった和紙人形や押し絵をロビーなどに展示にしている。和紙の温かさが伝わる作品約60点が、入浴客の目を楽しませている。
作品は、伊那市西箕輪の原藤子さんが教える「藤美会」の17人が手掛けた。メンバーは伊那市在住の60代後半縲・0代の女性が中心。
同じテーマの作品でも、製作者それぞれが少しずつアレンジを加えているため、個性豊かな人形や額装に仕上がっている。また、懐かしさが感じられる「そば打ち」「夏祭り」などをテーマとした作品もあり、見る人の心を和ませている。
帰り際に人形を見ていた女性は、一体一体をしっかりと見比べて「かわいいね」と話していた。 -
南ア北部遭難対策協会総会
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の06年度定期総会が13日、伊那市長谷の仙流荘であった。関係者約30人が出席し、事業計画などを承認した。
新市発足に伴う会則改正で、会長を小坂樫男伊那市長とするなど役員を改選。小坂市長はあいさつで「山の安全と南アルプスを広く知らしめる活動をやっていかなければならない。責任は重いが頑張ってほしい」と述べた。
本年度は、ヘリポート設置のための調査、研究をする。現在、美和ダム分派堰(せき)付近と長谷黒河内の農村公園の一角を候補地にあげ、市と調整しながら年度内に設置場所を決める。
総会では、協会功労者として、北原豊さん、池上将人さん、西村潤さん、馬場浩祥さん(以上長谷)久保田浩二さん(高遠町)の5人を表彰。県山岳遭難防止対策協会長功労者表彰を中村徳彦さん(長谷)に伝達した。
受賞者を代表して、中村さんは「これを機にさらに精進し、訓練を積み重ねて期待にこたえたい」と決意を示した。 -
みはらしファームで「大豆を作ろうよ」
伊那市西箕輪羽広の農業公園「みはらしファーム」で11日、通年の恒例企画「みんなで大豆を作ろうよ」が始まり、上伊那内外から8家族20人余が参加して、大豆の種まきを体験した。
参加者たちは同公園が管理する約7アールの畑で、事前にたてられた18畝(一畝50メートル)に15センチ間隔で2粒ずつ手まきした。土まみれになりながら一生懸命作業に打ち込む子どもの姿もあり「早くおいしい大豆になって」と収穫を心待ちにしていた。
大豆の品種は国産のギンレイで、減農薬栽培を目指す。収穫量は約80キロを見込み、12月に豆腐作りを体験するほか、3月にはみそ作りに挑戦して、10キロの仕込みみそを持ちかえる予定という。
諏訪市から家族5人で参加した男性(36)は「子どもに、みそ作りの工程を最初から体験させ農業に触れてほしかった。収穫の喜びも実感してもらいたいし、最後まで楽しみです」と話していた。 -
荒井区公民館が絵手紙教室
伊那市の荒井区公民館は11日、「あらいいもの作り 絵手紙教室」を同区事務所(市駅前ビルいなっせ内)で開いた。
パソコンによるはがきが普及するなかで、手書きの温もりを再度認識しようと、6年目。絵手紙を始めて7年の経験をもつ区内の伊藤博さん(81)の指導で、各自が持ち寄った野菜や花々を題材に製作した。
「モノ全体を枠に収めようとするのではなく、特徴をとらえて描くといい」などとアドバイスを受けた参加者たちは、手に取った題材にじっくりと目を向けながら筆を動かした。やさしいタッチで描いた絵に、季節に合った言葉を添えて、心温まる作品に仕上げた。
初参加の女性(40)は「なかなか難しいですね。上手に絵手紙ができたら実際に送ってみたい」と話していた。 -
手良小6年生「セーフティーリーダー」に委嘱
伊那署は13日、健全育成活動を推進して子どもの規範、防犯意識の向上を図る施策「わが家のセーフティーリーダー」に、伊那市の手良小学校の6年生26人を委嘱した。
6年代表の向山仁君は「集団登下校で安全を確保したい。6年生がリーダーとなって、もっと安全に生活できるよう、力を合わせていきたい」と誓った。
小嶋惣逸署長は「6年生を中心に、皆で自分たちの安全を守ることが大切。一年間頑張ってください」と呼びかけた。
「わが家のセーフティーリーダー」は子どもの立場から、防犯活動などへの参加を促すため、01年度から毎年、管内の小学校を指名。これまでの学校は、通学路の危険箇所の確認、「こどもを守る安心の家」への訪問、家族や下級生に対する防犯などの啓発活動竏窒ネどに取り組んできた。
本年は箕輪町の箕輪西小6年生も委嘱を受けている。
伊那署管内で本年あった声かけ事案は6月4日までに9件。前年は27件あり、特に下校時の午後3時縲・時、全体の約6割が発生している。 -
伊那北高校吹奏学部定期演奏会
伊那北高校吹奏学部(北澤実枝子部長、75人)の第51回「定期演奏会」が11日、伊那市の県伊那文化会館であり、ダイナミックな演奏で聴衆を魅了した。
一昨年までは文化祭に合わせて同校体育館で開いてきたが、50回の節目を記念して文化会館で開催した昨年の演奏会をきっかけに会場を移した。
本年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲「架空の伝説のための前奏曲」や自由曲の「マリアの七つの悲しみ」をはじめ、「コパカバーナ」「ナスカ」など、4部構成で13曲を披露した。
幅広い年齢層に楽しいと思える音楽を届けたい竏窒ニ、年代別のヒット曲メドレーも取り入れた。「学園天国」「大都会」「負けないで」など、70年代から90年代までの懐かしい曲を奏でて会場を沸かせた。
吹奏楽部の迫力に満ちた見事な演奏に、詰めかけた多くの聴衆から一曲一曲に盛大な拍手が送られていた。 -
伊那まつりのポスター決まる
伊那市の「第34回伊那まつり」ポスター原画審査会が13日、市役所であった。最優秀賞は西箕輪中学校2年の宮島愛さん。そのほか、優秀賞6点、佳作33点を決めた。
対象は市内6中学校の2年生。3月末に合併したことから、高遠町・長谷を含め357点と前年比1・5倍の応募があった。伊那のイメージキャラクター「イーナちゃん」、花火、竜を題材にしたものがほとんど。新市誕生で、高遠の桜や長谷のイメージキャラクター「孝ちゃん」も登場した。また、2月の権兵衛トンネル開通で、トンネルの入り口を取り入れたものもあった。
審査には、実行委員会総務広報委員ら10人余が当たり、作品を見ながら意見を交わし、入選作を決めた。
最優秀賞は、花火をバックに、うねる竜の上に法被姿の「イーナちゃん」が乗り、下方に権兵衛トンネルの入り口を描いた作品。
審査員の一人、高遠高校美術科・北原勝史教諭は「竜の動きで、画面に動きを作っている。花火の表現、竜の色でメリハリをつけ、全体的に華やかで楽しい伊那まつりの雰囲気を出している」と評価した。
最優秀賞のポスターは700枚作り、市内外の市役所・役場や観光施設に配るほか、応募作品をラミネート加工して市内の商店街などにはり出す。 -
レストランバー「R330」店長 田中康夫さん(31)
12日午後10時。サッカーのワールドカップ「2006ドイツ大会」の日本戦を観戦しようと、200インチの大型スクリーンの前に、満席となる約50人の利用客が集まった。
日本代表が先制ゴールを決めると、店内は歓喜に沸いた。ユニホームを着た観客らは、太鼓やタンバリンを鳴らして応援。一つの目的のために他人同士が集まり、同じ共有スペースの中で楽しむ…。そんな店づくりを目指している。
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2002年の冬、伊那市西春近の国道153号線近くに、レストランバー「R330」をオープン。大型スクリーンでオリンピックなどのスポーツの祭典や、ミュージックビデオを放映し、料理や酒に舌鼓を打つ。個室がある居酒屋ではなく、一つの店(=箱)の中で、利用客が一体となれる空間だ。
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中学生時代から自分の店を構えようと考えていた。「25歳までには店を持とう」と目標を立て高校卒業後、大阪や東京などの居酒屋やバーで働きながら資金集め。しかし、漠然と過ごす都会暮しに嫌気が差し、新境地・沖縄で生活を始めた。
ここでの3年間で、自分の方向性を決めた。見るものすべてが新しく、刺激が多かったと振り返る。理想とする「店」の形にも巡り会えた。
「沖縄の人たちは基本的にお酒が好きで、地元のことを愛している優しい人ばかり。長野県の人が大学や就職のために外へ出ていっても、帰ってきたくなるような店を持ちたかった」
1999年、24歳の夏に帰郷し、その年の秋にバー「Blue Juice(ブルージュース)」を開店。そして、3年後に2号店「R330」をオープンした。
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理想の店は自らがつくり出していくものではないという。
「自分は一つの箱を作っただけ。お客さんが、この箱をうまく使って、楽しんでくれればよい。自分でも思いつかなかったことを、お客さんたちがつくり出してくれれば」
地元に帰ったら、またあの店で会おうね竏窒ニ思える店。何か新しいものつくり出すのではなく、場所をいかに守れるかを考えることが必然という。場所を提供し続けることが、地元を愛する人たちの集まる店をつくり、地域の活性化につながると信じている。
「店の照明に人が集まるのではなく、店内で楽しんでいる一人ひとりのオーラが、違うお客さんを呼んでくれる。楽しいことは、お客さんが与えてくれるはず」