-
伊那市・美篶地区子供球技大会
伊那市の美篶小学校校庭で2日、同地区子供球技大会があった。小学生ら約170人が集まり、男女混合のキックベースを楽しんだ。美篶青少年育成会(畑房男会長)の主催。
スポーツを通じて地区、学年を越えた交流を深める目的の大会。1989(平成1)年ごろからの恒例行事で、当初はソフトボールやバレーをプレーしていたが、近年はキックベースをしている。
参加チームは、地区内を東部、中部、西部の3つに分け、その中から14チームを構成。2リーグに分け、1チームが2試合ずつを戦い、勝率、得失点差で総合順位を決めた。各リーグの上位2チームが決勝トーナメントを戦うはずだったが、天候悪化で日程を短縮した。
校庭には約50人の保護者らが駆け付け、雨の中の応援にも熱が入っていた。
優勝したチームの唐木巧君(11)は「チーム内でもめたりもしたが、最終的には仲良くプレーできてよかった。決勝戦はできなかったが優勝できて嬉しい」と満足していた。
畑会長は「子どもたちの盛り上がりが、美篶地区全体の活性化につながる」と話した。 -
英語弁論大会でモンゴルのことを語り全国大会出場権を手にした
上伊那農業高校生物工学科2年
伊那市美篶
御子柴すみれさん(16)今、モンゴルの人の半分は遊牧生活をやめ、都市へと移り住むことを選んでいます。しかし、都会の方が本当に楽しいのでしょうか。どうして彼らは何千年も続けてきた遊牧生活をやめなくてはならないのでしょうか竏秩B
6月23日、上伊那農業高校で開かれた第26回英語弁論大会の長野県予選で、モンゴルでの経験から感じた思いを英語で聴衆に訴え、見事全国大会への切符を手にした。昨年も出場したが、惜しくも最優秀賞を逃した。その悔しさも後押しし、膨大な思いを制限時間内で話せるよう、しっかりと文章を練り込んだ。原稿ができたのは本番の約1週間前。そこからスピーチを必死で練習し、なんとか本番に間に合わせた。「いろんな先生方がすごく熱心に指導してくれたおかげです」と笑みを浮かべる。
◇ ◇
「スーホの白い馬」を読んで以来、憧れていたモンゴルを初めて訪れたのは中3の夏休み。大草原を駆け抜ける馬、長年引き継がれてきた遊牧生活への期待を胸に、首都・ウランバートルに到着。そこには想像を超えた世界が広がっていた。高層ビル、コンビニエンスストア、何の不自由もない都市の生活竏秩B衝撃を受けた。しかし、最も衝撃的だったのは自分とあまり年の変わらない子どもが、物乞いをしている姿だった。モンゴル最大のデパートを訪れた時、親を無くしマンホールで生活する“マンホールチルドレン”と呼ばれる子どもたちが物乞いをしていた。何かしてあげたい気持ちはあった。しかし通訳に「きりがないから」と止められた。テレビの中でしか見たことのない世界を目の当たりにし、自分の置かれた環境の豊さを思い知る。
◇ ◇
その後、遊牧民の生活を体験するために都市部からはなれたボルノール村へ。そこでは、母親・モギーをはじめとする大家族のゲルに泊り込み、仕事を手伝いながら共に生活を送った。「言葉が通じないことが最初は不安だったけど、簡単な英語は伝わったし、ほとんどはジェスチャーで伝わって。言葉は通じないのにコミュニケーションがとれるのは楽しかった」。他人の子、自分の子という分け隔てはなく、一家の周りには当たり前のように多くの子どもが集まっていた。
ものすごく寒い夜があった。その日はほとんど眠ることができなかったが「寒かった」ということは言わなかった。しかし次の日、モギーは一枚の毛布を持って、そっと掛けてくれた。人の温かさが溢れた生活。物質的な豊かさはない。しかし、厳しい自然環境が人の絆を一層強くしているんだ竏秩B強い感動した。
◇ ◇
「私自身、都会への憧れがあったりするから、モンゴルの人が都会の生活へと移っていくのも分かる。でも、マンホールチルドレンや黒い煙、ゴミの山を生む都市の生活と、無駄が無く人の温かさがある遊牧生活、どちらが本当に幸せなんだろうって思う。豊かさを求めすぎた結果、その国の文化が消えていってしまうのは寂しい。そう思うんです」。 -
不法残留で逮捕の中国人を再逮捕 偽造旅券など使用
伊那署は6月9日、不法残留で逮捕した中国籍の男2人を4日、偽造有印公文書行使などの疑いで、再逮捕した。陳建春(チェン・ジェンチュン)らによる身分証明書等偽造事件を捜査中の警視庁、県警察の合同捜査本部は、2人が使用した旅券などは陳容疑者らが偽造したものとみて捜査している。
再逮捕したのは箕輪町の派遣社員、リュウ・イエンシン容疑者(24)=偽造有印公文書行使、偽造有印私文書行使罪=と伊那市美篶の派遣社員、フー・チョアトン容疑者(29)=偽造有印私文書行使罪=の2人。
リュウ容疑者は本年5月1日ごろ、市内の人材派遣会社の採用面接の際、不法滞在者であることを隠し、他人名義に偽造された外国人登録証明書と旅券を呈示。フー容疑者は本年1月29日ごろ、前者と同様、偽造された旅券を呈示した疑い。 -
県下初の民間事業所が防犯ボランティア組織
伊那署は4日、上伊那の事業所でつくる「県自動車整備振興会伊那支部」(杉本廣志支部長)の同署管内の25業者65人を、自主防犯パトロール隊員に委嘱した。この日は各業者の代表約20人が訪れ、小嶋惣逸署長から委嘱状を受け取った。
同支部は「自分たちも子どもを守る活動に積極的に参画しよう」と、同署の委嘱でパトロール隊を結成。署によると、民間事業所が防犯ボランティア団体を組織するのは県下で初めてとなる。
委嘱状の交付後、隊員で「こどもを守るオアシスパトロール隊」を発足。今後は7月中旬までに、青色回転灯を25業者50台に設置し、▽児童の登下校時の巡視▽事件、事故発生時の巡視竏窒ネどの業務を通じて、防犯活動を実施していく。
同支部長の杉本代表は「地域の安心、安全に寄与することを誓う」と決意表明。小嶋署長は「県下では初めてのケースなので、今後の活躍が期待される。大きな味方ができたと心強い」と激励した。
現在、駒ヶ根署管内の県自動車整備振興会伊那支部内の業者も、同様の活動を展開しようと話し合いを進めている。 -
警察署に県知事選の事前運動取締本部設置
第17回県知事選挙の実施に伴い、4日、県警察本部及び、県下25警察署に事前運動取締本部が設置された。同日午前10時、伊那署内にも同本部が設けられた=写真。
前回の県知事選挙では管内で違反行為はなかった。刑事課の相澤光宏課長は「公正な選挙の確保、実現に向け、小さな違反も見逃さず、厳正に取り締まっていく」と目を光らせている。
第17回県知事選挙は20日告示、8月6日投開票。13日には、各署などに違反取締本部が設置される。 -
南ア登山中の男性死亡
2日午前8時23分ごろ、伊那市長谷の南アルプス小仙丈ケ岳(2855メートル)付近の登山道で、南箕輪村の無職男性(67)が登山中、意識不明で倒れた。地区遭難対策協会隊員や警察官、同行登山者によって収容したが死亡が確認された。
この日男性は、長衛祭記念登山に参加し、仙丈ケ岳を目指していた。 -
かんてんぱぱで第27回長野県陶芸展
長野県陶芸作家協会は9日まで、第27回長野県陶芸展を伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。県内で活躍するベテランから若手まで、23人の陶芸作家が手がけた約千点の多彩な作品が、訪れた人たちを楽しませている=写真。
年に1度、県内各地で開催してきた作品展でかんてんぱぱホールでの開催は3年目となる。さまざまな作家の作品を一堂に並べることで、会員相互の製作意識を刺激すると共に、学びあう場として開催してきた。
つぼや皿、ティーセットなどといった生活に身近な作品が中心で、作家それぞれの個性が楽しめる展示となっている。上伊那からは伊那市長谷、駒ヶ根市から3人の作家が作品を出展している。
協会顧問で出展者の一人でもある村越久子さん(85)=上田市=は「みなさん一人ひとりの違いを真剣に見てくださっている」と話し多くの来場を呼びかけていた。
作品はその場で購入することもできる。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後男4時)。 -
JA上伊那伊那支所、七夕に合わせて浴衣でキャンペーン
伊那市室町の上伊那農業協同組合(JA上伊那)の伊那支所は3日から、来店者に願い事を下げてもらうための七夕飾りを設置している=写真。
取り組みはJAバンクが一時金が支給されるこの時期に実施している「ワンモアボーナスキャンペーン」をPRするために伊那支所独自で行っているもの。7日までに来店した人には、七夕に願い事を下げてもらうと共に、大当たり賞、七夕賞などが当たる空クジなしのくじを引いてもらっている。また、6、7日には支所内の女性職員が浴衣で窓口対応することも予定している。
浴衣対応や七夕飾りなどは例年行っているサービスだが、「涼しげでいいね」などと来店者からも好評。お盆の時期にも浴衣による窓口対応を行うが、その時はスズムシなどをプレゼントするサービスもしているという。 -
南大東島と伊那市の交流が行政レベルへ
青パパイヤを通じて民間同士の親交を深めてきた南大東島と伊那市の交流が、行政レベルの交流に発展しようとしている。南大東村教育委員会の宮城克行社会教育主事は3日、10月に予定している「南大東島と伊那の小学生の交流事業」の打ち合わせのため、伊那市を訪れた。5日まで滞在し、伊那西小学校の訪問、市教育委員会との打ち合わせなど行いながら具体的な内容を検討していく。
これまで南大東村では、環境の類似する八丈島と小学生交流事業をしてきたが、島と違った環境にある自然、農業などを体験する中で郷土を見直し、生きる力を養ってもらうことを目的として、昨年度から民間レベルの交流を深めてきた伊那市に小学生の受け入れを依頼。村として予算措置も講じた。
宮城教育主事は「稲刈りなど、島では体験できない農業、自然体験通して、改めて島の良さを知ってほしい。まったく違う環境での体験が、子どもたちの自信、成長につながると思う」と話す。
村の子どもが交流する伊那市側の小学校には、青パパイヤの取り組みを知り、校独自で島の児童と交流してきた伊那西小学校を希望している。
訪問団は小学5、6年生10縲・5人、引率3人の予定で、10月の4縲・日までに来伊したいとしている。 -
中体連県大会男子棒高飛び 県中学タイ記録でV
第45回県中学校総合体育大会陸上競技が2日、松本平広域公園陸上競技場であった。上伊那勢は11校から108人が参加し、男子棒高跳びで松澤ジアン成治君(春富中3)、女子4×100メートルリレーで赤穂(松井、大場、中村、赤羽)が全国大会出場を決めた。
松澤君は2位との差50センチの4メートル20で圧勝し、県中学校タイ、大会新記録を樹立した。
大会は激戦の各地区大会を勝ち上がってきた約千人の選手が集まり、33種目で熱戦を展開。上伊那は7種目を制覇した。
8月18竏・1日、香川県丸亀陸上競技場で全国大会がある。 -
高遠中の吹奏楽部 東京芸大生から基本学ぶ
伊那市の高遠中学校に1、2日、東京芸術大学音楽学部器楽科の学生4人が、吹奏楽部の指導に訪れた。
東京音楽大学(現・東京芸術大)の初代学長の伊沢修二が東高遠出身とあって、市(旧高遠町)と同大学は長年交流。同中学校にも毎年、学生が指導に訪れている。
期間中は部員15人のほか、高遠高校の生徒7人も参加。フルート、クラリネット、サックスなどのパートに分かれ、楽器の持ち方や吹き方などの基本練習などをした。
クラリネットのパートでは学生が「肩の力を抜いて楽に吹く」などと生徒らを指導。部員たちは「めったにないこと」と熱心に取り組んでいた。 -
伊那市ソフトバレー大会
第12回伊那市ソフトバレーボール大会が2日、県伊那勤労者福祉センター体育館、市民体育館であり、4部門で熱戦を繰り広げた。市体育協会ソフトバレーボール部主催。
年齢別にヤングの部、ブロンズの部、シルバーの部、ダイヤモンドの部に上伊那各地から計64チームが参加し、それぞれ予選リーグ、決勝リーグ・トーナメントを戦った。
選手らは声を出し合って息の合ったプレーを展開。時にはフライングレシーブなどの好プレーも飛び出し、会場を沸かした。
結果は次の通り。
▽ヤングの部 (1)はせくらぶA(伊那市)(2)SPB777(同)(3)O・G・S(同)▽ブロンズの部 (1)マックン(南箕輪村)(2)梅の里T(宮田村)(3)チアフルB(飯島町)▽シルバーの部 (1)こまちゃんB(駒ヶ根市)(2)沢尻のスター(南箕輪村)(3)はせくらぶC(伊那市)▽ダイヤモンドの部 (1)似たかC(伊那市)(2)似たかB(同)(3)こまちゃん(駒ヶ根市) -
上伊那母親大会 勇気ある行動で問題解決を
第46回上伊那母親大会が2日、伊那市駅前ビルいなっせであった。約180人が集まり、青年の雇用問題、高校改革プランの現状など、現代社会が抱える問題について考え合った。民商や医療生協などの団体代表者でつくる実行委員会(山崎桂子委員長)の主催。
介護問題などについての意見発表では、上伊那民主商工会婦人部が消費税増税を訴える法被に身を包み「よさこいソーラン」を披露したり、「うたごえサークルざざむし」の歌の発表などを展開した。
辰野高校教諭の宮下与兵衛さんによる、「今こそ教育基本法を守り生かしていくために」と題した記念講演もあった。
山崎委員長は「いまほど命の問題に対して危機感を感じることはない。個々の活動では弱いが、ここで学習したことを力にして、勇気を出して行動するきっかけにしてほしい」とあいさつした。 -
守屋山山開き
2日、伊那市高遠町と諏訪市の境にある守屋山(1650メートル)の山開きがあった。地元の片倉区(伊藤武房区長)のほか、町公民館の呼びかけで集まった市民ら計約50人が山頂を目指して登り、奥宮で参拝した。
「神の宿る山、雨ごいの山」として知られる守屋山の山開きは、豊作や無病息災を祈願するため、江戸時代より明治の中ごろまでは、地元の氏子らによって旧暦6月1日に実施。現在は7月1日に最も近い日曜日に毎年開いている。
「鳥居づるね」と呼ばれ、1743(寛保3)年に建立した石の鳥居、「みたらしの水」周辺の栗の巨木などが見れる表参道コース。高さ15メートルの巨岩「立石」、鬼が住んだとされる伝説の「鬼ヶ城」などがある変化に富んだ立石コースの2コースから、ぞれぞれが入山した。
伊藤区長は「昔から・ス守屋おろし・スと呼ばれる、山から流れる水の被害を受けてきた。天災が起きないように祈願し、守屋山の神が静になってくれればうれしい」と話していた。 -
荒井神社で茅の輪くぐり
伊那市の荒井神社で1日、身のけがれを払う「茅の輪くぐり」があった。総代ら約20人が参列。
茅の輪をくぐることで、心身を清め、除病や暑気を無事に越す行事で、50年以上続く。1年の後半に向け「夏越の祓(なごしのはらえ)」「六月祓(みなづきばらえ)」ともいわれる。
境内には、総代が青々としたカヤを太さ20センチに束ねた直径2メートルの茅の輪を用意。
総代らは一人ずつ人形(ひとがた)の紙を持ち、体をなぞり、息を吹きかけて、けがれを払った。そのあと、唐沢克忠宮司を先頭に、本殿に向かって左、右と2度くぐった。
茅の輪は7日ごろまで設けておくという。 -
伊那市民プールに水しぶき
伊那市民プールが1日オープンし、初日は無料開放された。小学生や家族連れなど584人(前年832人)が利用し、今季の遊泳を楽しんだ。営業は8月27日まで。
時折雨が降るなどの悪天候ながら、開場時の午前9時の水温は24度と温かかった。子どもたちはビーチボールや大きな浮き輪で遊び、プールには終日、はしゃぎ声が耐えなかった。
営業開始は前年度と比べて、ほぼ同時期。昨年から営業開始、閉止時は利用者が少ないので、例年より約2週間少ない期間に短縮している。
入場料(1人1回)は、一般600円、中学生以下300円、未就学児無料。回数券(12回券)は、一般6千円、中学生以下3千円。
開場時間は午前9時縲恁゚後5時。外気温22℃以上、水温21℃以上で開場し、台風などの荒天による閉場もある。
昨年度の最終利用人員は2万2034人で、最高利用人員は7月18日の1632人だった。 -
岸本和子さんの県内初の個展 ベル伊那・4日まで
中央画壇で活躍する洋画家・岸本和子さんの県内初の個展「人生の機微を一枚の人物画に込めて」は7月4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
正統派の人物画を描き続ける、現在は東京都羽村在住の画家。4、5年振りとなる今個展は新作を一部交え、女性像や花、西洋人形を題材にした作品30余点(3号縲・0号サイズ)を展示販売している。
インドの民俗衣装のほか、フラメンコ、ドレス、バレリーナなどの服に身を包んだ女性像を中心に、ポピー、パンジーなどの花の絵を出品。画家本人の誠実さ、品格などの人間性がにじみ出ている作品に、多くの人の注目が集まっている。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。入場無料。 -
子どもたち気鋭の棋士に挑む
伊那公民館で1日、同公民館小学生将棋教室10周年と新市誕生を記念した指導対局があった。若手有望棋士を相手にハンデ戦ながらも熱戦を繰り広げ、集まった生徒や教室OBらはプロの実力を肌で感じた。
05年度、将棋大賞の勝率第1位賞、新人賞を受賞したプロ棋士・佐藤紳哉5段(28)=東京都=が、「飛車」「香車」などを使用できないハンデを背負って、小学5年生2人、中学生、高校生1ずつの計4人と2面指しした。
対局を見学しようと周りには、生徒や教室OBのほか、一般見学者など約30人が集合。佐藤プロが「おお!!」と唸るような、子どもたちの見事な一手も飛び出し、観衆は固唾を飲んで好戦を見守った。
佐藤プロに勝った伊那中学校1年の中村優真君(12)は「プロとやるのは初めてで雰囲気に圧倒されたが、勝てて嬉しかった。将来はプロを目指したい」と目を輝かせていた。
将棋教室は子どもの休日の居場所づくりのため、1996年から始まった。日本将棋連盟上伊那支部のメンバーを講師に招き、毎月第2・4土曜日に開いている。 -
窪田千秋さん 初の洋画個展
伊那市東春近の洋画家窪田千秋さん(88)初の個展「美しき伊那谷の四季を画く」は7月5日まで、同市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。入場無料。
光風会会員の故中島覚雄さんの指導を受け、その後はほとんど独学で作画に取り組む窪田さん。米寿の記念にと、ここ2、3年に描いた水彩画23点、油絵3点の計26点を出品している。
「空木岳山ろく」「櫻」「天竜川」などの上伊那の風景画を中心に静物画などを出展。堅苦しさのない画家の自由さが感じられる作品を見ようと、多くの人が足を運んでいる。
窪田さんは1964(昭和39)年、禁煙しようと決意し、気分を紛らわせるために作画に取り組み始めた。絵を描くことに夢中になり、伊那谷の美しい山川に感動するとともに、禁煙を達成し「今は絵が健康法になっている」と話す。
「いくら描いても、よい絵が出来上がるとは限らない。ボケ防止のためにも絵を描き続け、追求したい」と、絵に対する意欲を見せている。 -
伊那公園の「健康歩道」PR 伊那市・中央区が講演会
伊那市中央区の健康委員会(中村郁子会長)は28日夜、同区公民館で、伊那公園の健康歩道の設置を祝った健康講演会「体ほぐし心ほぐし」を開いた。幼児から高齢者までの男女約40人の区民が集まり、体操などを通じて心身に活力を戻した。
健康歩道のPRを兼ね、足ツボの効能などを学び、健康について関心を深めるための企画。市振興公社・サンライフ伊那のトレーナー山岸洋子さんを招いて講演会を開いた。
ボールを使った「身体の痛み、機能低下の改善体操」や、全身を動かして足ツボを刺激する「竹踏み運動」などを実践。「健康は頑張らないといけないイメージがあるが楽しむことを考えて」との呼び掛けに、区民らは気軽に取り組み、自分の体について考える時間を過した。
体の健康についてこれまで、気を使ってこなかったという67歳の男性は「体が軽くなった。また機会があれば、ぜひ参加したい」と笑顔で話した。
○…健康歩道は中央区と伊那公園桜愛護会が整備する足裏を刺激する歩道。7月中旬に完成し、19日午前10時から、歩き初め式を開式、午後から自由に利用が可能となる。
足への刺激度が異なる5つのゾーンに、大きさの異なる石を計約3万個を設置する。幅1・5メートル、長さ1周50メートル。工事費は250万円で、国の補助を受ける。
文化交流で台湾の高齢者グループを訪ねた際に見つけ、地元にも作りたいと準備を進めていた。27日、業者に加え、桜愛護会メンバー4人が石を並べる作業を手伝っている。 -
伊那市・美篶小で音楽会
伊那市の美篶小学校(北原寛校長・391人)で30日、毎年恒例の音楽会があった。澄み渡る歌声と軽快なリズムの演奏など、児童たちはこれまでの練習の成果をステージ披露した。
今年度初頭から発表曲を決め、練習に励んできた。1クラスずつの合唱、楽器演奏や、5、6年生それぞれの学年全体の歌など計19プログラムを、保護者ら約300人が集まる体育館で繰り広げた。
ゆったりとした心和む曲から鼓動が波打つ激しい曲まで、聞く人を楽しませるバラエティー豊かな曲目を観客は満喫。保護者らは記録に残そうとビデオカメラを片手に、笑顔で我が子の勇姿を見つめた。
6年生の三女が同小学校へ通う武田浩さん(44)は「それぞれ練習を頑張ってきた気持ちが伝わってきた。今年で最後の音楽会となるが、子どもの成長をよく感じられたことに尽きる。喜びを実感する」と目を細めていた。 -
全国少年補導功労者表彰・伊那署管内の2人受賞
少年の健全育成に貢献した人へ贈る、本年の全国少年補導功労者表彰を受けた伊那署管内の2人が28日、小嶋惣逸署長に受賞を報告するため、同署を訪れた。小嶋署長は「これからも一緒に手を携え、少年問題に取り組んでいきましょう」と労った。
伊那少年友の会会長の大工・丸山義貞さん(65)=伊那市高遠町長藤=が少年補導栄誉銀章を、同会元会員の無職・三澤勇美さん(83)=同市福島=が銅章を受賞。20日、県少年友の会連合会理事会の席上で県警本部長から伝達表彰を受けた。
表彰は警察庁長官と社団法人全国少年補導員協会の連名。県内受賞者は金章1人、銀章3人、銅章4人の計8人。
丸山さんは伊那少年友の会会員として、少年非行防止活動などに貢献する傍ら、地区の少年剣道クラブなどの指揮者として、スポーツを通して健全育成を推進してきた。三澤さんは長期休業前の学校訪問活動を実施することを発案するなど、00年4月縲・4年3月、同会会長として率先した活動を展開してきた。
丸山さんは「予防防犯に心掛け、非行に走らない子どもたちを育てることに努力したい」と意気込みを語った。 -
西箕輪にグループホーム、9月開所に向けて準備準備着々と
グループホーム立ち上げに向け準備を進めているNPO法人「樹(き)」は、9月を目標として伊那市西箕輪の伊那養護学校近くにある住宅を改築してグループホームを開所する。
グループホームの立ち上げは、障害者が自由で自立した生活を送れる社会の実現を目指す樹の第一目的。理事の知人から、使われていない家屋を借り、敷地面積約495平方メートルの木造2階建て家屋に台所、居間、入所者用の個室5部屋などを整備するための改築を進めてきた。
今後は、世話人の選定などを進めるが、福祉関係に携わったことのある会員でも、グループホームについて具体的な実情は知らない。また、グループホームや樹の活動に関心がある一般の人にもグループホームのあり方などを知ってもらうため、学習会を開くことを企画。県西駒郷地域生活支援センターで地域移行支援に当たっている山田優所長を迎えることとなった。
学習会は7月3日の午後7時半から伊那市の福祉まちづくりセンターで予定している。参加無料。
問い合わせは事務局(TEL73・6870)清川さんへ。 -
山荘ミルクでバラを始めとする季節の花々が見ごろ
心地よい風が吹き抜ける和みの庭で憩いのひと時を過ごしませんか竏秩B伊那市横山の山荘ミルクでは、約170本のバラが見ごろを迎え、訪れた人たちを楽しませている=写真。
ミルクでは、昨年新たに約100本のバラを定植した。今年は例年より3週間ほど咲き始めが遅れたが、夏が近づくに連れて一気に開花。ぐんぐんと成長した枝には多くのつぼみが付いた。
四季咲き種を主体とした同庭園では、12月までさまざまなバラの移ろいを楽しむことができる。庭は自然との一体感を大切にして造成。四季それぞれの草花が、バラと共に癒しの空間を作り上げている。現在はアジサイ、ギボウシが咲き始めた。
ミルクの向山美絵子さんは「季節の顔がいっぱい咲いている。少し時期をずらすだけで大分雰囲気の違う庭が楽しめるので、ぜひ多くの人に楽しんでもらえれば」と話していた。
問い合わせは山荘ミルク(TEL72・9990)へ。 -
みはらしの湯で七夕飾り
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、ロビーに七夕飾りを展示し始めた=写真。
今年は長さ8メートル近い竹を2本展示。ボランティアで同施設の花などを管理している地域住民から、無償で提供してもらった。
竹の近くには、色とりどりの短冊を用意し、入浴客が自由に記入できるようにしてある。すでに多くの短冊が下がっており、幅広い年代層の客が「絵がうまくなりますように」「孫が元気で学校に行きますように」などと思い思いの願い事をしている。
七夕飾りは7月8日までロビーに展示し、来年1月のどんど焼きでたき上げる。 -
こだわりの木工と木の情報発信で消費者とつながり地域活性化を目指す「木の情報館」7月末を目途のオープン
職人こだわりの木工作品を展示したり、木に関するあらゆる情報を集積・発信していく「木の情報館」が7月末、伊那市美篶の信州国産材開発協同組合の一画にオープンする。消費者と職人をダイレクトにつなぐだけでなく、地域材利用の状況や里山の様子、木材加工の方法など、あらゆる情報を発信しながら、木に関心を持つ人のすそ野を広げていく。地域材利用の普及、木材文化を通じた地域交流も進めていく構えだ。
取り組みを進めているのは県伊那技術専門校の卒業生などでつくるNPO「南信州木の会」の約20人。家具作家、建具士など木工関係者をはじめ、漆工芸家、建築設計士、森林保護活動家、製材担当者、木材加工機械を製造する技術者など、多彩な顔ぶれで、それぞれが持ち寄った情報をセミナー、体験教室などを通して発信していく。
消費者との交流だけでなく、職人同士の情報を交換、伊那技専に通う職人の卵などと交流を図る場としての機能も持ち、不安も多い職人の活動を後押しする。
また、権兵衛トンネルの開通によって距離が縮まった木曽地域は、昔から木の文化が根付いていることから、木曽で木材について学ぶ人たちとも交流を図っていきたいとしている。
内装は全て長野県産カラマツを使用する予定で、現在オープンに向けて改築を急いでいる。費用の一部はコモンズ支援金でまかなう。オープン当日はさまざまなイベントを行う予定。
活動に参加する会員も募集している。
問い合わせは家具工房木槌(TEL74・7794)田中さんへ。 -
上の原社協が地元の園児と交流
伊那市の上の原地区社会福祉協議会(牛山剛会長)は29日、地元の上の原保育園を訪問し、園児と交流した。
地元に一昨年、唯一の保育園が完成したことを機に、社会的貢献ができたら竏窒ニ、園に話を持ちかけたことが始まり。昨春から園内の花壇整備、運動会や観劇への参加など、あらゆる形で園児と触れ合っている。
この日は、地域のお年寄り25人が参加し、年少組から年長組まで全7クラスに3、4人ずつ分散。園児たちは「じいちゃんだ」「ばあちゃんだ」と大喜びし、質問をし合って楽しく会話した。
七夕が近いことから、お年寄りが園児一人一人から夢や願いごとを聞き、短冊に書いてあげた。ケーキ屋さんやお姫さまなどのほか、最近の人気アニメキャラクターになりたいという夢も多く、複雑なキャラクター名に少々困惑する場面も。「夢がかないますように」と一緒に笹に飾り付け、楽しいひとときを過ごした。
牛山会長は「子どもたちがなついてくれるし、一緒のいると元気になれる。園側も交流を心良く受け入れてくれてありがたい。今後も自分たちにできることで園に貢献していきたい」と話していた。 -
登場
上伊那農業協同組合(JA上伊那)代表理事組合長
宮下勝義さん(65)まずは国の新しい方針の担い手となる農業組織を各地域に応じた形で立ち上げたい。農地荒廃の進行防止し、農業供給の拠点を次世代に引き継いでいくことは責務だと考えている竏秩B就任の意気込みを語る。今後は、世代の異なるさまざまな人たちと関係を築きながら「地域に身近な農協」と「食農教育」の普及を目指す。
中沢農協で営農技術員を務めた後、長野県経済連に就職。果実、キノコ、花、米など、さまざまな農産物の技術普及に努めた。
今では広く知られるようになった「やまびこしめじ」の導入にも従事。「当時はエノキダケくらいしか知られていない時代だったから、作っても売れない。市民権を得るまでには時間がかかったよ」。消費者に新しいキノコを知ってもらおう竏窒ニ、テレビや雑誌など、あらゆる手段を使ってPR。栽培技術の向上にも尽力し、現在の地位を確立した。
01年に退職してからは、それまで人に勧めてきた野菜や地元の伝統野菜などの栽培に挑戦。直売所に出すようになってからは「あのキュウリは美味しいのでもっと出してほしい」などの声も届くようになり、喜びを感じた。「この地に根付く野菜には良いものがたくさんある。そういうものをもっと大切にしていかなければいけないと思っている」。
農業体験の重要性も認識している。「今の子どもはブロッコリーがどうなっているかを知らない。しかし、自身の体で体験すれば、給食に使われている野菜がどんな風になっているのかイメージすることもできるようになる。そういうことが大切なんです」。
趣味は山歩き、スポーツ観戦。多忙な日々のストレスは畑作り発散している。
妻、長男と3人暮らし。 -
ツバメの巣立ち
伊那市東春近の川上雅喜さん(70)宅では今年、家の中にツバメが巣を作った=写真。約2カ月間、ヒナを見守ってきた川上さん家族は、親同様の心境でヒナの巣立ちを見守っている。
ツバメは、5月の連休ころから2階天井の一画に巣を作り始めた。川上さんは「1983年に家を建てて以来、こんなことは初めて。妻は鳥の声のする置物につられて入ってきたんじゃないかっていうんです」と話す。 -
伊那インター駐車場の利用始まる
伊那市の伊那インター駐車場の拡張・舗装工事が終了し、29日夕から使えるようになった。利用は無料から有料に切り替わり、出入り口に駐車券発行機と精算機を設置した。
駐車場は、旧駐車場に比べて2倍の広さ(2800平方メートル)で、普通車99台(うち身障者用2台)の駐車が可能。
利用料金は1日500円で、2日目以降1日単位で300円が加算される。中央道高速バス利用者の送迎に対応するため、最初の1時間は無料。
運営は民間駐車場管理運営会社に移管した。
駐車場は96年、伊那インター西側に設けたが、高速バスを利用しない人が自動車を止めるなど満車状態だった。権兵衛トンネルの開通で、木曽からの利用者も増えると見込み、有料化にして利用者の利便や健全な利用を図った。事業費は1100万円。