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きたっせの朝市にぎわう
伊那商工会議所伊那北駅周辺活性化協議会(矢野昌史会長、11人)は11日、伊那北地域活性化センター「きたっせ」駐車場で朝市を開いた。午前7時の開始時刻から、砂糖の100円市、すし屋のどんぶりなどに人気が集まった。
衆院選の投票日で「きたっせ」が投票所になっていることから、投票率アップも兼ねて伊那北に人が集まるように初めて企画した。山寺区内10店舗の協力を得て、おやき、野菜、果物、生花、洋菓子などを販売。子どもが楽しめるようにおもちゃや、無料のポップコーンなども並んだ。
どんぶりものはイクラとマグロがたっぷりのったもので、60食を用意。朝食を食べがてら家族で訪れる人も多く、無料のキノコ汁と一緒に味わっていた。
また、温泉スタンドから湯を運んだ足湯もあった。
「朝市があると聞いて、いつも持ってこない財布を持ってきた」という女性は買い物をしたり、キノコ汁を食べたりとゆっくりしていた。
矢野会長は「もうけは別にして、住民に楽しんでもらい、商店街利用のきっかけになれば」と話した。 -
好きになれば必ず上達する
小学校に上がる前は体が弱く、すぐに熱を出しては寝込んでいた。心配した親が体を鍛えようと近くのスイミングスクールに通わせたのが水泳との出会いだったが、何年通ってもなかなか泳げるようにならなかった。小学生になっても泳ぐのは大嫌いで、よく親の目をごまかしてスクールをサボってはしかられていた。ところが窶煤B
「4年生のころ、コーチが男の人から若くてきれいな女性に代わったんです。まだ25メートル泳げないでいた自分に『頑張って泳げるようになろうね』とやさしく言ってくれた…。たちまち泳げるようになりましたよ!」
自信がついたことで知らず知らずのうちに泳くことが好きになり、1年後には選手育成コースに入った。そして6年生の時には市の大会で優勝するまでになった。「それからは水泳に夢中で中学、高校とずっと水泳部でした。でも全国大会に行くまでにはなれませんでしたね」
大学在学中には水泳の特技を生かしてスイミングセンターでインストラクターのアルバイトをした。就職を考え始めた時「選手としての泳ぎには限界が見えていたので、それなら強い選手をつくろう窶狽ニ思ってこの仕事を選んだんです」。
1日4、5時間から長い時は7、8時間水に入っているハードな職業だが「普通の人には大変なのかもしれないけれど、昔から水に慣れているので何でもありませんね」。
◇ ◇
体が小さかったころ、コーチに「お前は太志じゃなくて『ヤセシ』だな」と言われたことがある。「冗談のつもりだったのかもしれないけど、今でも忘れない。子どもの心を傷つけるようなことは言うべきじゃないですね」自らが経験したつらい思いを味わわせたくない窶狽ニ子供たちへの言葉の掛け方や接し方には特に気を使い、コーチや従業員らにも指示して徹底させている。「スクールにくる子どもたちには、上手になることよりもとにかく水泳を好きになってもらいたいと願っています。好きになれば必ず上達するんです。このぼくがそうだったようにね」
◇ ◇
クラブの会員らでつくるチームは全国マスターズカップで2年連続総合優勝するなど強豪として知られているが「勝ち負けにはあまりこだわらずに、仲間と一緒に楽しむことを優先したいですね」。
クラブにはスイミングのほかエアロビクス、フィットネス、アスレチックの各コースもある。「水泳ばかり専門にやってきたので、エアロビクスを教えるのは最初慣れなくて大変でした。でもやってみるとこれもかなり面白い。水泳ばかりでなくいろいろなことを楽しんでもらいたいと思います。今後も元気で楽しいクラブとして、健康の喜びを発信していきたいですね」 -
「マツタケ、良くて平年並み」
まつ茸博士 藤原儀兵衛さん予測「良くて平年並み、このままだと下回りそう」窶蝿ノ那市上新山に住む、上伊那農業委員会協議会まつ茸博士の藤原儀兵衛さん(67)は9日、本紙の取材に答えて05年秋のマツタケの生育状況について話した。
県林務部などは「豊作」と予測しているが、藤原さんはマツタケに関わって50年の経験から「いったん気温が19℃以下に下がり地温も下がって菌が動き始めて以降に、気温が30℃を越える日が続くと収穫量が落ちる」と見ており、05年はそれに該当しているという。
藤原さんは例年、贈答用などに注文を受け自分の山から採取して出荷しているが、今年は出遅れており、「もう少し温度が下がらないと」と気を病んでいる。
「県などは湿り気、つまり雨量を軸に予測しているが、肝心なのは温度」というのが藤原さんの主張だ。これに対して「マツタケは他のきのこに比してむしろ気温に左右されにくいのでは」と異説を唱える人もいる。
マツタケ生態学にも関心はあるが、なるべく安価で口にしたい窶狽ニいうのが庶民の本音か。
##(写真・がん首) -
地元産きのこ、グリーンファームに続々
例年よりやや遅め伊那市ますみケ丘の産直市場グリーンファームに、地元の山で採れた自生きのこが続々と集まり始めた。
10日には、おなじみハナイクチをはじめ、アカダケなどとも呼ばれるサクラシメジ、コムソウとかズボウと呼ばれるショウゲンジ、クロカワなど、採れたてきのこが入荷。マツタケも入荷したが、開店直後に売り切れた。
このほか、ナラタケ、コウタケ、タマゴダケなども次々と持ち込まれており、秋の味覚山きのこの見本市のよう。
客が「コムソウがあるよ」「クロカワをもっと欲しいのだが…」「マツタケは売り切れちゃったの?」などと言いながら手をのばす場面が目立った。
同店代表の小林史麿さんは「今年はやや出遅れたが、ここに来てようやく種類も量もそろってきた」と話す。 -
川を美しくする集い
伊那市の第18回川シンポジウム「川を美しくする集い」が10日、市生涯学習センターであった。小中学生や自然環境団体など約280人が参加し、体験発表や講演会などを通じて河川環境を考えた。市・実行委員会主催、伊那毎日新聞など後援。
冒頭、小坂市長は「清らかで美しい川を取り戻そうと88年から始まった。川に親しみながら、尊さを知り、未来につなげてほしい」と呼びかけた。
体験・研究発表では、水生生物調査や水質調査などに参加した小中学生7人が報告。手良小学校6年の田代宗一郎君は「川ににょろにょろした虫がいた。それはヘビトンボで、きれいな水にすむ虫ということがわかった。川を汚くしないように、自分がどうしたらいいのか考えたい」と体験を通して感じたことを話した。
伊那小5年智組は、ステージ上に手作りのダンボールカヌーを持ち込み、カヌー作りや昨年10月の台風の影響で発生した土石流の調査を報告した。
また、信州大学農学部の大窪久美子教授が「川の生きもの窶剥。、考えるべきこと」と題して講演。
会場には川シンポジウムの一環として取り組んだ「せせらぎウォッチング」やアマゴの放流などの報告、天竜川の今昔写真、家庭でできる温暖化対策などが展示された。 -
板橋順二・大沢武油絵2人展
重厚で力強い作風の板橋順二と、優しいタッチで色彩鮮やかな大沢武。ともに個性が光る油絵画家の競演が見所の展示即売会「板橋順二・大沢武油絵2人展」は13日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
サイズはサムホールから15号まで、新作を中心に25点を展示している。
板橋順二は「マドリッド郊外」「オカーニャの教会」「赤富士」「マジョリカ壷とバラ」など11点を出品。大沢武は「パリの広場」「オンフルール港」「ヴェネチアの運河」「ブルージュ」など14点を並べる。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
信州ねんりんピック(2)
県長寿社会開発センターなどが主催する信州ねんりんピックが10日、伊那市の県伊那文化会館であった。県内各地から約1200人が集まり、功労者表彰や講演、活動発表をした。
南信で活躍する4文化団体が、それぞれ活動を発表した。伊那市の「メダカグループ」は“富士の歌”など、日ごろ練習している3曲を披露。童謡“ふるさと”は、会場にも参加を呼びかけ、一緒に合唱した。
練習は厳しいですか窶狽ニの司会者の質問に「厳しいよりも楽しい。ぜひ男性にも参加してほしい」と参加者の一人は語った。
また、伊那公民館の高齢者教室も大正琴を披露した。
脳卒中から復帰した真屋順子さんの講演会もあり、若い年代の来場者も多かったため、例年になく大盛況だったという。
表彰は次の通り。
◇県長寿社会開発センター表彰▼賛助会員=高橋大八(伊那市)▼賛助会員グループ=ほのぼのグループ(伊那市) -
みはらしラベンダー風呂はじまる
リラックス効果のある甘い香りを入浴客に楽しんでもらおう窶狽ニ11日、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の湯船は、乾燥ラベンダーを浮かべた「ラベンダー風呂」になる。
ラベンダーは施設に隣接するみはらしファームで8月に収穫したもの。花の時期が終わる直前に収穫し、乾燥させた。
ラベンダーには発汗作用があり、せき、打ち身、あせも、リュウマチなどにも効果があるという。
唐澤壽男支配人は「夏に楽しんだラベンダーの香りを、今度は湯の中でも楽しんでもらえれば」と話す。
ラベンダー風呂は、9月の毎日曜日と祭日に実施するほか、年末年始などにも計画しているという。 -
西箕輪中学校が秋恒例・写生大会
伊那市の西箕輪中学校(寺澤和冶校長、207人)で9日、年に1度の写生大会があった。1年生はJA西箕輪支所周辺、2年生は仲仙寺境内、3年生は校舎敷地内と、それぞれが学校近くで写生。思い思いの視点で筆を走らせ、感性を磨いた。
地域の自然や文化を描くことで、地元の風景に親しみを持ってもらうための恒例行事。
羽広の仲仙寺に集まった2年生(2クラス、79人)は、境内の灯篭や本殿などを描いた=写真。「建物が細かくて難しい」と、本殿を描写するのに時間を取られる生徒が多かった。なかには双眼鏡を覗いて細部をデッサンする生徒もいた。
美術教師の土屋雅敬教諭は「美術の時間は年間30時間、週1回と、以前よりも減っている。写生大会は生徒の感性を磨き、集中力を養う時間としては貴重」と話す。
完成した作品は、文化祭(10月14、15日)で公開される。 -
保安林改良事業説明に参加
伊那市山寺区の高尾公園の周辺における保安林改良事業の説明会が8日あった。総合学習で公園整備にあたる伊那小学校5年学組(鈴木秀實教諭、32人)も参加し、自分たちが思い描く公園づくりの構想を意見で述べた。
公園周辺には根がしっかりと張らず倒木していた「ニセアカシア」が群生する雑木林。山林整備を4年ほど前から考えている地域住民の要望に対し、県が伐採、植栽などの保安林改良事業に着手する。
児童のほか、伊那商工会議所のメンバーでつくる「伊那北駅周辺活性化推進委員会」の委員や、同区三役、地権者など約15人が現場に集合。上伊那地方事務所林務課職員から事業内容の説明を受けた。
植栽する樹木について児童たちは「カブトムシが住めるコナラやクヌギの木を植えたい」「春には桜、秋にはモミジが見れるようにしたい」などを要望。県では花木については事業の性格に合わないので植栽はできないとしたが、コナラやモミジなどの広葉樹については地元の要望を考慮する。
事業は整備面積0・81ヘクタールに生息するニセアカシアなどの劣悪木など約300本の伐採を10月中旬から開始。その後、整備面積0・2ヘクタールに対し、来年4月初旬から植栽を始める予定。
学組は、地域住民の理解を得て昨年の8月から「明るい公園」を目指し、サルビアなどの花や野草を植えたり、鳥の巣箱の設置、南側斜面の遊歩道作りをしてきた。
今後は伐採した木を利用してベンチやラリーコースの製作、遊歩道の階段設置などの整備を考えている。 -
衆議院議員総選挙の街頭啓発
衆院選投票日を間近にひかえ8日、伊那市のアピタ伊那店前で、上伊那地方事務所職員6人が、投票日の周知と投票参加呼びかける街頭啓発を行った。
長野選挙管理委員会の谷坂成人上伊那地方書記長らが、投票日と選挙啓発マスコットキャラクター「ほたりちゃん」などが印刷された、ポケットティッシュや花の種、風船などを配布。行き交う買い物客に、投票への参加を呼びかけた。
9日は、南箕輪村のルビコン西駒工場前と宮田村の日本発条伊那工場前で街頭啓発を行う。 -
足に障害を持つポニーを飼い始める
伊那小学校1年川組(狩野佳子教諭、31人)は8日、ポニーを飼い始めた。足に障害を持つポニーで、児童たちは当番を決めて来年3月末まで世話をする。
学校周辺を探検し、みはらしファームでポニーを見た児童たちが7月、箕輪町の伊那ハーレンバレーパカパカ塾(春日幸雄理事長)に出向き、乗馬を体験。「育てたい」と希望が出たことから、春日理事長に相談し、飼うことになった。
ポニー「明(めい)」は2歳のメス。体長1・2メートル、体高0・7メートル。予定より3週間ほど早く産まれたため、ひづめが短く、右の後ろ足に障害を持った。
ポニーと対面した児童たちは大喜び。「一緒に遊ぼう」などの歌詞をつけた「めいちゃんの歌」で歓迎した。
春日理事長は「えさや水を与え、殺さないように。ポニーは足が不自由だが、人間も障害を持った人がいる。勉強してほしい」と呼びかけた。仲良くなる方法として「話しかけること」を教えた。
狩野教諭は「相手を思いやる気持ちや、生きることの大切さを感じてほしい」と願った。
ポニーは学校の敷地内に設けた手作りの小屋で飼育する。 -
蒼楓会が盆栽20点を展示
伊那市を中心に、盆栽の愛好者でつくる「蒼楓(そうふう)会」(小木曽章薫会長、8人)の第16回展示会が8日、伊那市生涯学習センター2階展示ギャラリーで始まった。10日まで。
展示会は年1回、会員が丹精込めて育てた盆栽を多くの人に見てもらおうと開催。会員の奮起を起こす意味も兼ねている。
例年10月の開催だが、会場が確保できず、姫リンゴやアケビなどの実もの、モミジなどの紅葉には早く、小木曽会長(75)=狐島=は「時期が早くて残念だが、実ものの色づき、紅葉を想像して見てほしい」と呼びかける。
会員は盆栽の植え替えや針金かけなどの勉強会を開いており、会場には添えものつきの松やヒノキなど自信作約20点が並ぶ。中には、ヒメジャラの林に見立て、コケが生えた岩や中心に道を設けた鉢も。また、ツヤマヒノキなど高さ21センチ以下の小品盆栽7点飾りもある。
開館は午前9時から午後5時半(最終日は正午)まで。無料。 -
伊那まつり写真コンテスト
第33回伊那まつり写真コンテストの審査会が8日、市役所であった。推薦に蜷川靖子さん=伊那市=の「ゆかたでオーレー」が決まった。
コンテストには、市内をはじめ、箕輪町、飯島町、辰野町など19人から79点の応募があった。今回はオープニングパレードの「竜の舞」、みこしを題材にした作品が目立った。
審査には、実行委員会総務広報委員ら約10人が当たり、伊那まつりの雰囲気が出ているなどを基準に、入賞作品を選んだ。
推薦作品は「遊ingビレッジ」で「マツケンサンバ」を踊る浴衣姿の子どもたちの生き生きとした表情をとらえたもの。
来年のパンフレットなどに使用する。
表彰式は10月5日、市役所で開く。
また、15日から30日まで、市役所1階市民ホールに入賞作品を展示する。
推薦を除く入選作品は次の通り(敬称略)。
▽特選(1点)=田中美咲「祭りあんどんの向こうに」伊那市▽準特選(3点)=久保田昌宏「祭の精華」伊那市、小出文雄「彩華」同、加藤平治「竜の舞」南箕輪村▽入選(20点)=大西廣文(飯島町)久保村由人、田中美咲、蜷川靖子、林平一郎、牛山理、本名宣雄、伊藤好幸、向山世男、久保田昌宏、小出文雄(以上伊那市)加藤平治(南箕輪村) -
リサイクルで商店街の集客図る
伊那市の伊那北地域活性化センター「きたっせ」入り口右側に8日、ペットボトル回収機1基を設置、利用が始まった。リサイクルを通じ、地元商店街や「きたっせ」への集客を図るねらい。
「きたっせ」は7月中旬にオープン。伊那北活性化委員会が空き缶回収機に続き、ペットボトル回収機を設置した。上伊那で初めての取り組み。
ペットボトル回収機は、投入口にペットボトル(500ミリリットル以下)を1本ずつ入れると、当落が表示され、「当たり」が出るとラッキーチケット(協賛店で使えるサービス券)が発行される。当選率は10回に1回。
協賛店は、山寺商工会の飲食、小売、卸売など39店で▽生ビール無料▽買い物の500円引き▽300円相当の菓子をプレゼント窶狽ネどのラッキーチケットが用意されている。
きたっせ建設委員会管理運営部の矢野昌史部長(63)は「ラッキーチケット発行で、店を知って来てもらえるきっかけにし、商店街の活性化につなげたい」と話す。
空き缶回収機は1カ月で約500本を回収、順調なすべり出し。「まちにごみがなくなった」効果も出ている。
回収機は午前8時から午後9時まで使用できる。 -
どうぞのいすで心の病気について学ぶ
伊那市東町の福祉事業所どうぞのいすは8日、心の病、統合失調症を理解しよう窶狽ニ勉強会を開いた。上伊那圏域障害者総合支援センターの高橋きんよさんを招き、病気の症状や特徴、接する時の留意点などについて学んだ。
統合失調症は、100人に2、3人が発症する誰もにおこりえる病気。一方医療の進歩により、以前よりも薬やリハビリで回復も可能になっている。
8月から新たにスタッフに加わった小松さん(32)も、この病気を抱える一人。心の病気は、共に生活する人の理解が何よりも求められるため、一緒に働くスタッフも病気を理解し、それぞれが働きやすい環境を作り上げよう窶狽ニ勉強会を開いた。
精神障害者支援コーディーネーターの高橋さんは「倦怠感や意欲の低下など伴うこの病気のことを知らない人の中には、怠けていると見る人もいる。回復には周囲の支えが必要なため、家族などが病気を正しく理解することも必要。医療機関や専門医の敷居も低くなってきているので、異常を感じたら、早期に受診してほしい」と話していた。 -
みはらしの湯の展示ギャラリーに墨彩画展示
四季折々のモチーフを、墨の濃淡や顔彩で美しく描いた墨彩画、約25点が、30日まで伊那市西箕輪の日帰り温泉施設、みはらしの湯のギャラリーに展示され、入浴客を楽しませている。
作者は西箕輪在住の宮下源明さん(70)。
7年前に不慮の事故で、右足を切断する大けがを負って以来、車いす生活を続けている。
手術後は手足がうまく動かず、いつも体はしびれた状態が続いた。何か気を紛らわすことが出来れば窶狽ニ始めたのが絵だった。
水彩画、水墨画、墨彩画窶狽ニ段階を踏み、3年前からはサンライフ伊那の教室にも通っている。
墨彩画は、ほとんど動かせなかった両手のリハビリにもなっり、現在は、細やかな筆使いで花や山並みなどを丹精に描いている。
宮下さんは「若いころ野球で鍛えた精神力で病気を乗り越え、絵も続けてこれた。障害に負けないように描き続けていきたい」と話す。 -
11日にきたっせで朝市
伊那商工会議所伊那北駅周辺活性化協議会は11日、伊那北地域活性化センター「きたっせ」駐車場で朝市を開く。
協議会は8月、「きたっせ」の完成を機に、山寺区の伊那商工会議所議員、山寺区商工会役員の11人で立ち上げた。伊那北に人が集まるように、イベントの開催や商店街での売り出しなどを計画している。その第1弾として朝市を企画、区内10店舗の協力を得た。
当日は午前7時から11時ごろまでオープン。すし屋のどんぶりもの、おやき、ウナギのかば焼きのほか、野菜や果物、生花、洋菓子などを販売。砂糖の100円市、キノコ汁やポップコーンの無料コーナー、足湯、おもちゃ屋などもある。
矢野昌史会長は「子どもが喜ぶコーナーも設けているので、家族そろって楽しんでいただきたい」と来場を呼びかけている。買い物袋は持参。衆院選の投票日で「きたっせ」が投票所になっていることから、投票率アップにもつなげたいとする。
協議会では、ぎおん祭りなどに合わせ、朝市を開いていた八幡町実業団協同組合ともタイアップし、年2回ほど開いていきたいとしている。 -
伊那小PTAバザーにぎわう
伊那市の伊那小学校PTAが主催する、年1度のバザーが3日、同校第1、第2体育館であった。PTAが集めた各家庭で不要な贈答品や、児童の総合学習に関連した品を販売した。開始の合図とともに体育館の入り口から人の波が押し寄せ、地域住民や保護者などでにぎわった。
児童のブースには、14クラスの店が並び、学級農園で採ったばかりの野菜、花の苗や草木染めのハンカチなどを販売した。
3年謹組は竹とんぼ、鉛筆たて、スプーン、水鉄砲など竹の加工品を出品。「いらっしゃいませ。貯金箱はいかがですか」と、大きな声で客寄せをして全品を売った。
売上金は、総合学習で取り組んでいる・ス竹を使った家・スの材料費などに使う。児童の一人は「自分で作った竹とんぼが売れてよかった。売れたお金で、丈夫でピカピカした家を建てたい」と喜んでいた。
伊那小はPTA廃品回収をしない代わりに、15年以上前からバザーを続けている。PTAは、売上金を毎年学校教育の活動資金に役立て、昨年は学級で使う電子オルガン、全校児童分の防犯ホイッスルを購入した。 -
救急救命の向上目指し
伊那消防署は、救急隊員と医療機関が連携し救急救命の確立を高める「ワークステーション方式」の実現に向けた試行を5日から9日まで、伊那中央病院で展開している。期間中は、救急隊員の技術・知識の充実を図るため医師から指導も受ける。
県内では初の試み。昨年9月に試行を始め、今回で3回目。
ワークステーション方式は病院に救急車両を常置し、出場指令がでるまで救急隊員は病院救急部で院内実習をしながら待機。指令を受けると医師が同乗(ドクターカー)し、救急現場に出動。医師の助言を受けながら、ともに処置・治療にあたる。管外の救急隊からの搬送を途中で引き継ぐこと(ドッキング方式)にも取り組む。
医師が同乗することで、外傷から病気まで幅広く早急な措置が可能となり、救命率の向上が期待できる。
前回までは全症例に対し出場していたが、ドクターカーが出ている間に事案が多発することを恐れ、今回は重症傷病者(疑いを含む)を対象に出場。午前・午後に分かれ、6人の救急隊員が待機した。
初日の午後は1件、2日目は出場はなかった。
今後も試行を繰り返し問題点などを明かにし、本格的運用に向けた資料づくりを進める。 -
コーラスグループが交歓会
伊那市生涯学習センターで3日夜、第27回市内コーラスグループ発表交歓会があった。各公民館で活動する5グループが出演し、日ごろの練習成果を発表した。
市内コーラスグループが集う年1回の発表会。グループごとに衣装をそろえ、ステージに立った。
「会津磐梯山」「どじょっこふなっこ」…と民謡、唱歌、ポップスなどを選曲。アカペラに挑戦するグループもあった。全員で「キャンプ生活」などを歌うプログラムも組まれ、息のあった歌声を会場に響かせた。
また「歌の好きな人ばかりが集まって練習している。楽しく歌いたい」「アットホームなところがいいと会員が少しずつ増えているのが何よりうれしい」とそれぞれ活動紹介もあった。 -
伊那市民体育祭太極拳講習会開催
未体験者などにも太極拳を楽しんでもらおう窶狽ニ4日、伊那市西箕輪のサンビレッジ体育館で、伊那体協太極拳気功部が主催する太極拳講習会があった。
伊那市民体育祭に合わせ、6人の日本人講師と、中国で50年以上太極拳普及に貢献してきた劉慶州(りゅうけいしゅう)氏を講師に迎えた講習会で、劉さんは「太極拳は身体的な健康のみでなく、心の健康維持や若さを保つのにも適している。ぜひ長く続けてほしい」と参加者に呼びかけた。
初心者から中級者まで、延べ90人は、それぞれレベルに合ったグループに分かれ、太極拳の型などを学んだ。若者からお年よりまで、さまざまな年代の人が参加していたが、圧倒的に女性が多かった。
また、講師それぞれの表演もあり、なかなか見ることのできない素晴らしい演技が、参加者の目を楽しませていた。
健康を意識する中高年や女性も気軽にできる太極拳の受講希望者は、年々増加しているという。 -
村内外の8チームで熱戦
南箕輪少年野球連盟主催の第8回南箕輪村長杯少年野球大会が4日、大芝野球場であった。村内をはじめ、伊那市や箕輪町などから、連盟に加盟する8チームが出場し、熱戦を繰り広げた。
選手たちは日ごろの練習の成果を発揮しようと、一投一打に懸命にプレーし、白熱した試合を展開。我が子の晴れ姿を一目見ようと応援に駆けつけた保護者たちからも熱い声援が飛んでいた。
結果は次の通り。
(1)西南ブルース(2)伊那中部スポーツ少年団(3)箕輪中部ヤンキース、西友クラブ -
全日本少年少女けん玉道選手権女子の部優勝
日本けん玉協会が主催する第17回文部科学大臣杯全日本少年少女けん玉道選手権大会(8月28日、東京・池袋サンシャイン噴水広場)に出場し、女子の部で全国優勝を達成。県内では男女の部で3人目の優勝者となった。
「決勝戦で勝ったときは夢かと思った。表彰状を手にしたとき、やっと実感がわいた。努力が報われてよかった」
6月にあった甲信越北陸ブロック大会で優勝し、全国大会は2年連続の挑戦。前回大会は、全国初出場で緊張してしまい1回戦で敗退したが、念願の優勝を自分の手で掴んだ。
女子の部は全国で450人が挑戦し、各ブロック大会を勝ち上がってきた代表10人がトーナメントで優勝を競う。「うぐいす」「うらふりけん」「宇宙一周」「灯台さかおとし」窶狽ネど、10種類の技の中から互いに選技し、3回挑戦。成功すると1本となり、先に2本先取したほうが勝者となる。
初戦は「絶対勝たなきゃ」との思いが緊張を誘い、1回目の選技を失敗。しかし、今年はメンタル面の成長もあり、気持ちを立て直し順調に勝ち進んだ。たくさんの人が見ている中で技を成功させることで試合を楽しんだという。
◇ ◇
けん玉との出合いは2年生の3学期。「集中力、我慢強さ、調整力(運動神経)が養われるスポーツ」として、以前から教育活動に取り入れていた同校の三澤稔教諭(現在は担任)の影響で、当時の担任が自分のクラスにも取り入れたのがきっかけ。
始めはけん玉のけんに玉を入れる「とめけん」ができないのが悔しく、けん玉の玉の色がすべて剥げ落ちるまで練習に打ち込んだ。家に帰っても眠りに就く寸前まで練習し、枕の横にいつもけん玉が置いてあったというくらいだ。
「やりすぎとは言われなかったが、お母さんも少し飽きれていたかも。でも、練習して技ができるようになるのが楽しかったんです」
練習は学校で毎朝40分、週3回のクラスの総合の時間(45分)と、家で自主トレーニングを毎日、約1時間。自主的に練習する努力が強さの秘訣で、自分の中で同じ技を何回できるまではやめない窶狽ニ目標を決めて練習する。学校では友達と技が成功するまでの時間を競い合うのが楽しいという。
◇ ◇
今後の目標は、全国一斉もしかめ大会(11月3日、飯田市竜丘公民館)の優勝。「もしかめ」は、大皿と中皿に交互に玉を乗せ続け、失敗するまでの時間を競う。昨年は小学生の中で、1時間29分15秒で2位。
全国大会2連覇も期待される。プレッシャーは大きいが、伊那谷から生まれた全国チャンピオンの目には自信がみなぎって見える。持ち前の努力と集中力、けん玉を楽しむ気持ちが、大きな壁を乗り切らせてくれるだろう。
両親と弟の4人暮らし。 -
第2回おはなしドキドキパーク
音楽を通じて地域活性化の活動を進めているNPO法人クラシックワールドは4日、伊那市駅前ビルいなっせ前の広場で、第2回おはなしドキドキぱーくを開いた。
広場の活性化を目的に昨年始めた取り組みで、県の移動絵本図書館“おはなしパケット号”を招き、幼稚園児や小学生の音楽演奏などで創り上げた。
オープニングは、伊那緑ヶ丘幼稚園と緑ヶ丘敬愛幼稚園の年長園児60人の鼓笛隊演奏があった。
指揮に合わせて園児達は、精いっぱい旗を振ったり小太鼓をたたき“ひょっこりひょうたん島”など4曲を楽しく演奏。広場に集まった人たちの目と耳を楽しませてた。
伊那小学校の合唱や、「ゴンベエワールド」による風船パフォーマンスなど、さまざまな催しがあり、広場は多くの人でにぎわっていた。 -
長野県川柳大会が伊那市で
長野県川柳作家連盟が主催する第59回長野県川柳大会が4日、伊那市生涯学習センターであり、県内外から約130人の川柳詩人が集い、腕を競い合った。
参加者は、宿題の森・月・虫・指などの6テーマから2つを選び、作品を出すほか、当日出された席代について、当日作品をつくり、提出する。その中から選者7人が優秀作品を決めた。
今回は、ギターに合わせて川柳を読み上げる“朗読川柳”もあり、ゆったりとしたギターに合わせ、作者数人が、自分の作品を披露。 社会を厳しく風刺し、皮肉を笑いに変えるのも川柳だが、「この世界の世あなたに会うためだけに」など、愛をテーマとした川柳を読み上げる男性作者もいた。参加者は、それぞれの作品と音楽に聞き入っていた。
審査の結果、上伊那からは、箕輪町の宮本夢実さんが県教育委員会賞を受賞した。 -
05衆院選 安倍晋三 宮下一郎の応援演説に来伊
衆院選公示後、初の日曜日となった4日、長野5区の自民党候補宮下一郎氏は、伊那市の市民会館で演説会を開き、党幹事長代理の安倍晋三氏も応援に駆け付けた。
安倍氏は、選挙の争点が郵政民営化であることを強調。「地域によっては郵便局に頼らざるをえない所もあり、こうした地域には郵便局を残していく必要がある」と話し、これを党幹部に強く主張した一人が宮下氏である窶狽ニ主張した。
また「民間も生産性向上のためにリストラなどを進め、構造改革が進んでいる。同様に行政も改革が必要。社会保障などを守るためには、どこか無駄を削減しなくてはならない」と改革の必要性を主張し、この選挙区の若き改革の担い手が宮下氏であるこを訴えた。
宮下候補は「郵政民営化は皆さんに納得してもらう必要があると考えている。公共事業投資減少に伴い冷え込んでしまった県の状況もあるが、一つ一つ問題に取り組み、本当に必要な整備は進め、伊那谷の未来の理想に向けてしっかりとがんばっていきたい」と訴えた。 -
第10回上伊那スポーツフェスティバル・ニュースポーツ体験
第10回上伊那スポーツフェスティバルが4日、北部、中部、南部の3地域であった。
上伊那スポーツ振興協議会などが主催。レクリエーション感覚で誰もが楽しめるニュースポーツを知ってもらい、体を動かす心地よさを感じてもらおう窶狽ニ、子どもから大人までが楽しめるニュースポーツ体験をした。中部地区会場の伊那市民体育館には約50人が集まった。
大きめの柔らかなボールを室内コートで打ち合う“ふわっとテニス”のほか、ボールの代わりに長さ20センチほどの棒を打ったり投げたりする“棒ベース”や、缶蹴りなど、昔ながらの遊びも体験した。
競うのではなく楽しむことを目的とするニュースポーツは、体育指導委員が中心となって上伊那でも普及を進めているが、この日の一般参加者は、ほとんどが未経験者で、遊び方の基礎やルールから学んでいたが、すぐにコツを覚え、大人、子ども一緒になって、新しいスポーツを楽しんでいた。 -
地震防災訓練
9月1日の防災の日に合わせて4日、上伊那の各市町村で、地震防災訓練があった。
関係団体相互の連携、市民の防災行動力強化などを目的として伊那市は、市内数個所で訓練を実施。総勢3921人が集まり、メーン会場の西箕輪工業団地には、地域住民や市職員など、402人が参加した。
午前9時、駿河湾沖を震源とするマグニチュード8・0の大地震が発生し、長野県でも震度6弱程度を観測した窶狽ニ想定。市内は、家屋、河川堤防が倒壊、ライフラインなども被害を受け、火災、死傷者も多数出た設定で、各区や常会でつくる自主防災会が被害状況報告や、バケツリレーでの消火、炊き出し訓練をしたり、消防や関係行政機関が、担当業務訓練に臨んだ。
本番さながらの訓練を通して参加者それぞれは、改めて防災意識を高めた様子だった。 -
みはらしファームで結婚式
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの「ふれあい広場」で3日、結婚式があった。
青空のもと、挙式したのは市内在住の阿部雄樹さん(24)と福田圭さん(23)。2人は幼なじみ。
みはらしファーム内にある「トマトの木」で、披露宴を予定しており、そのつながりで、野外結婚式をすることになった。
上伊那には野外で結婚式を上げられる場所が何個所かあり、ふれあい広場でも過去2、3度、挙式するカップルがいたという。
雨の心配もあったが、無事に式を挙げた2人は、参列者の祝福に笑顔でこたえていた。