-
心と体がよろこぶ食の会
健康で生きるための食事と生活習慣を学ぶ、心と体がよろこぶ食の会が1日伊那市横山の山荘ミルクで開かれました。 心と体がよろこぶ食の会は体調を崩している人を食生活の改善により健康を取り戻してもらおうと、山荘ミルクが開いているものです。 3月から月に1回開かれ、まとめの会となった今回は県内外からおよそ70人が集まりました。 用意されたメニューは玄米のおにぎりや有機栽培の野菜を使ったものなど13品です。 食の会は2006年からはじまり参加者が日常の食生活にここでのメニューを取り入れることで体調不良が改善されているということです。 山荘ミルクの向山美絵子さんは「参加者の中には末期ガンを宣告されたにもかかわらず、手術もせず抗がん剤も使わず日常生活を送っている人もいる。 食生活を変えることで健康を取り戻すことができる。」と話していました。
-
住民有志が酒井茂副市長に県議選出馬要請
市内の住民有志でつくる「酒井茂を育てる会」は、伊那市の酒井茂副市長に、来年の県議会議員選挙への立候補を、7日に要請しました。 西春近の株式会社小椋会長で、育てる会代表の小椋元文さんなど会員16人が、市役所記者室で酒井さんに出馬の要請をしました。 会は、酒井さんの地元、東春近をはじめ富県、手良、美篶など市内全域の住民 有志と一部企業経営者などで組織されています。 小椋代表は「40年の行政経験があり県や国とのパイプも太く県議会議員として即戦力となる」として、酒井茂副市長に、来年の県議選伊那市区での立候補を要請しました。 酒井さんは、「12月市議会が開催中で議会にしっかり対応していくのが今の私の任務」として態度を明らかにしませんでしたが、「重く真摯に受け止め、どうするべきか熟慮していきたい」と答えました。 定数2の県議選伊那市区でこれまで、現職4期目で西町の向山公人さんが正式に立候補を表明しています。
-
二十四節気~大雪~ 最低気温ー2.5度
7日は二十四節気のひとつ、大雪です。 平地でも雪が降り、本格的な冬が訪れる頃とされています。 7日の伊那地域の最低気温は、-2.5度でこの冬一番の冷え込みとなりました。 長野地方気象台では、8日の日中以降は寒波が去り、週末までしばらく寒さはやわらぐと予想しています。
-
上伊那地域包括医療協議会が大規模災害想定し初の訓練
上伊那医師会や市町村などで組織する上伊那地域包括医療協議会は、大地震など大規模災害に対応するための訓練を、7日、伊那中央病院で行いました。 上伊那地域で震度6弱の大地震が発生したとの想定で、上伊那医師会長を本部長とする「上伊那地域災害医療本部」が設置されました。 訓練は、負傷者を模した絵札に重症度を表すタグを付け、ホワイトボード上で災害現場から病院へ搬送する机上訓練です。 訓練を行った上伊那地域包括医療協議会は、医師会、歯科医師会、薬剤師会、上伊那管内の病院、消防、市町村などで組織されています。 協議会では、去年、大規模災害時の医療・救護活動のマニュアルを策定していて、今回はそれに基づいた初めての訓練となります。 本部では、負傷者の受け入れ先や、D-MATの派遣などの指示を行っていました。 上伊那地域包括医療協議会では、今回の反省点をふまえマニュアルの改善を行い、上伊那地域全体の医療連携体制の整備を進めていくとしています。
-
市内スポーツ少年団の野球肘検診
野球をしている子どもたちの肘や体の検診が7日、伊那市のサンビレッジ体育館で行われました。 検診は、南信地域の整形外科医でつくる、南整会と上伊那医師会スポーツ医会などが、子どもたちがケガなく活躍出来るようにと今回初めて伊那市で行いました。 対象は、市内のスポーツ少年団に登録している小学5・6年生で、今日は、体力測定や超音波による肘の検査、ケガを予防するストレッチの指導が行われました。 南整会によりますと、長野市や松本市で、これまでに行った検診でおよそ2%が、野球肘と診断を受けたということです。 午前の部では、市内のスポーツ少年団3チームの5・6年生、36人が検診を受けました。 このうち、7人に骨が引っ張られてヒビが入る、「野球肘」の初期症状が見られると診断されていました。 放置すると、野球はもちろんですが、腕の曲げ伸ばしができなくなり、日常生活にも影響が出るということです。 南整会では、「小学生の時期に発見できれば大事に至るケースは少ない。協力を得て今後も続けたい。」と話していました。
-
上伊那ハーモニカ愛好者の集い演奏会
上伊那のハーモニカ愛好者が集う演奏会が6日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 6日は、16団体と18の個人がハーモニカ演奏を披露しました。 演奏会は、交流を深めようと開かれていて、今年で4回目です。 訪れた人たちは、童謡から歌謡曲まで、幅広いレパートリーにに耳を傾けていました。
-
サン工業主催のフラメンコギターコンサート
伊那市西箕輪のサン工業株式会社はフラメンコギターのコンサートを6日伊那市の信州高遠美術館で開きました。 コンサートにはサン工業の社員や地域住民などおよそ120人が訪れました。 伊那市西箕輪で金属表面処理加工業をしているサン工業は、地域の人たちに楽しんでもらうとともに、社員教育につなげようと毎年年末にコンサートを開いています。 伊那市高遠町在住のフラメンコダンサー今枝真緒さんと羽生田由香さんが出演し、家田喜博さんのギターに載せ12曲を披露しました。 訪れた人たちは、出演者と共に手拍子をして楽しんでいる様子でした。 サン工業では、「地域の人たちのおかげで仕事ができているので、感謝の気持ちもこめ、今後もコンサートを企画していきたい」と話していました。
-
みはらしファームで〆の子づくり
伊那市西箕輪のみはらしファームで、正月用の〆の子飾り作りが始まりました。 みはらしファームでは、毎年新しい年の数の〆の子を作り、ファーム内に飾ります。 今年は6日から制作が始まり、2015本を作ります。 制作は、西箕輪に住む林正義さんに依頼しています。 林さんは5,6年前からみはらしファームで制作していて、毎年全体の7割にあたる1,500本ほどを作ります。 〆の子は、20本ほどの藁の束を3つに分け、両手でなっていきます。 板を使って縄を転がすことで、手が痛くならず、早くきれいに作ることができるということです。 〆の子づくりは、21日まで体験も行っています。 飾り付けは、28日に行われる予定です。
-
伊那市民芸術文化祭 7日まで
伊那市を中心に活動する芸術文化団体が日頃の成果を発表する「伊那市民芸術文化祭」が6日から、いなっせで始まりました。 会場には、生け花や絵画、墨絵など20団体およそ200点の作品が並べられています。 文化祭は、NPO法人伊那芸術文化協会が1年間の成果を発表する場として開いているもので、今年で11年目になります。 展示のほかに、2階ロビーには茶席が設けられ、訪れた人に煎茶が振舞われていました。 伊那芸術文化協会では「様々な分野の芸術が1度に見られる機会。出品者の励みにもなるので是非多くの人に見に来てもらいたい」と来場を呼び掛けています。 文化祭は7日まで、伊那市のいなっせで行われています。
-
松くい虫対策に里山整備併用で効果的な展開へ
上伊那地方松くい虫防除対策協議会は、来年度からマツクイ虫被害対策と里山整備を組み合わせた取り組みをスタートさせます。 5日伊那合同庁舎で開かれた上伊那地方松くい虫防除対策協議会の会議で計画の素案が示されました。 上伊那地域では、被害の進行スピードが速く、これまでの伐倒駆除を中心とした対策では、抑止できなくなっているということです。 マツクイ虫被害は、標高900メートル以下で発生していて、上伊那地域では、里山と重なることから被害対策と森林整備を組み合わせ里山を再生させる効果的な展開をはかるとしています。 これまで点だった対策を面としてとらえ、被害にあう前に赤松を3割から5割伐採し、雇用も生み出しながら、ゆるやかに樹種転換もはかっていきます。 これから市町村や森林組合と調整を進め、今年度中に計画を策定し、来年度から取り組みをスタートさせたい考えです。 平成25年度の上伊那の被害は、4,582立方メートルで、前年度比119%でした。 26年度も被害量は、さらに増える見通しです。 箕輪町の三日町で被害が拡大していて、伊那市高遠町では、被害区域が東の方へ進んでいます。 県全体では、平成25年度は過去最多を更新し、鹿児島県に次いで全国2番目の被害量となっています。
-
保育料改定を諮問
伊那市の白鳥孝市長は、来年度からの国の新しい制度開始に伴う伊那市の保育料改定案を4日審議会に諮問しました。 白鳥市長が諮問した保育料改定案は、これまでの保育料をほぼ据え置きとする内容です。 新しい国の制度開始により、子どもが多い世帯の負担が大きくなるため、児童数に応じた軽減措置を新設して対応します。 さらに、所得に応じた保育料の階層を現在の14から15階層にすることで、現行とほぼ同額の負担額になるということです。 審議会では、これを全員が了承し、原案通り15日に答申する予定です。
-
衆院選 投票よびかけ
伊那市選挙管理委員会と明るい選挙推進協議会は、南箕輪村の信州大学農学部で衆議院議員総選挙の投票をよびかける街頭啓発を5日行いました。 啓発は、若年層の投票率の向上と選挙に対する関心を高めようと、信州大学農学部で行われました。 伊那市選挙管理委員会の委員など10人が、総選挙の投票日が書かれたポケットティッシュなどを学生たちに手渡しながら投票を呼びかけていました。 明るい選挙推進協議会のマスコットキャラクター「めいすいくん」も啓発に加わり、女子学生の人気を集めていました。 衆議院議員総選挙の投票日は、12月14日です。
-
美篶小学校3年生花育でアルストロメリア学ぶ 花卉農家見学
伊那市の美篶小学校の3年生は、花育の一環としてアルストロメリアの栽培について学ぼうと、5日生産者のハウスを見学しました。 美篶小学校の3年生は今年度、花に親しむことで感情や情緒を育てることを目的とする「花育」の一環でアルストロメリアについて学んでいます。 この日は、栽培や管理方法などを知ろうと、地元の生産者中原睦男さんのハウスを訪れました。 JA上伊那によりますと、上伊那のアルストロメリアの生産量は年間およそ1,300万本で、全国一の出荷量を誇るということです。 中原さんは、美篶末広のハウスで、13品種およそ7,000株のアルストロメリアを育てています。 児童は、グループに分かれて選花体験をしたりハウスの仕組みなどを学びました。 体験をしながら、品種の数やハウスの管理方法などを聞き、メモを取っていました。 児童は、17日にJA上伊那の選花場を見学する予定です。
-
高遠高校卒業生宅に息子を装う不審電話
伊那警察署は高遠高校の卒業生が居る家庭に、息子を装う不審電話が相次いでいるとして注意を呼びかけています。 伊那警察署によりますと、息子を装った不審電話は、4日午後8時30分から5日午後4時までに6件確認されているということです。 6件とも40代後半の高遠高校の卒業生がいる家庭にかかってきているということです。 内容は、「風邪を引いた」「会社に携帯電話と財布を忘れた」「支払について会社から連絡があると思う」などというものです。 伊那署では、「携帯電話番号が変わった」「風邪をひいた」というキーワードは詐欺を疑い、本人に確認するとともに、現金の振り込みや持参の依頼には応じず家族や警察に相談するよう呼びかけています。
-
橋爪まんぷさん「筆字(ひつじ)暦」まんがカレンダー原画展
伊那市在住の漫画家橋爪まんぷさんのカレンダー用に描いた来年の干支「未」をモチーフにした原画展が伊那市のみはらしの湯で今日から行われています。 3つの点の横に立つ羊に、君の文字の横で逆立ちする羊。 作品は、漢字の一文字を表していて、来年の干支「羊」の字を漫画に置き変えて、その字の読み方や意味などが書き添えられています。 橋爪まんぷさんの「筆字暦」まんがカレンダー原画展には全部で24作品が展示されています。 展示は、来年1月31日まで伊那市のみはらしの湯で行なわれています。 展示されている作品は1枚6千円で予約販売され、卓上カレンダーは1部500円で販売されています。
-
「りんごのムースタルト」富県出身の学生がレシピを考案
伊那市富県出身の学生が開発に携わったファミリーマートとのコラボ商品「りんごのムースタルト」が全国で販売されています。 伊那市境のファミリーマートJAいな竜東店です。 学生と共同開発した「りんごのムースタルト」が店頭に並べられました。 店員が手書きで作ったポップも添えられています。 開発に携わったのは、東京にある辻調グループの料理専門学校で菓子作りを学ぶ5人です。 伊那市富県出身で高遠高校を卒業した北澤悠希菜さんが考案したレシピが基になっています。 学生5人と、ファミリーマートが7月から5回の検討会で改良を加えながら商品化しました。 リンゴの果肉を使ったタルト生地に、リンゴの風味を生かしたムースが添えられています。 JAいな竜東店では毎日10個から20個を仕入れていて、現在展開しているデザート商品の中で1番売れているということです。 りんごのムースタルトは税込290円です。数量限定で全国のファミリーマートで販売されています。
-
全国防犯協会連合会表彰 池上さん唐木さんが受章
長年に渡り防犯活動に取り組んだ人に贈られる「全国防犯協会連合会表彰」で、伊那エンジェルス隊の池上千枝子さんが防犯栄誉銀章を、唐木美ついさんが防犯栄誉銅章を受章しました。 25日は池上さんと唐木さんが伊那警察署を訪れ、小山満彦署長に受章の報告をしました。 防犯栄誉銀章を受章した池上さんは伊那市西町在住で、平成9年から防犯活動に参加し、現在は伊那エンジェルス隊の隊長として活動しています。 防犯栄誉銅章を受章した唐木さんは伊那市中央在住で、平成14年から伊那エンジェルス隊に入隊しました。 伊那エンジェルス隊では、振り込め詐欺防止の啓発活動や駅前に駐車してある自転車の鍵かけチェックなどを行っています。 伊那警察署管内で、全国防犯協会連合会表彰の防犯栄誉章を受章するのは、平成5年の金章以来、21年ぶりです。
-
高校生読書大賞に「キケン」
上伊那の高校生がみんなに読んでもらいたい本を選ぶ読書大賞。 今年は「青春」をテーマに選考が行われ、有川浩さんの「キケン」が大賞に選ばれました。 「キケン」は、大学の機械制御研究部、通称「キケン」を舞台にした青春物語です。 読みやすく、読んでいて爽快感があると評価されました。 29日は上伊那の高校の図書委員43人が伊那市のいなっせに集まり6つの候補作の感想を話し合いました。 読書大賞は、高校の司書や図書委員で作る上伊那図書館協会高等学校図書館部会が行っているものです。 図書館部会では、大賞の著者に手紙を書き、大賞に選ばれたことを報告するということです。
-
中坪の歩み 創刊200号を祝う
伊那市手良中坪の区民誌「中坪の歩み」の創刊200号を祝う会が、29日、中坪公民館で開かれました。 29日は、歴代区長や地域住民などが集まり、200号の発行を祝いました。 中坪の歩みは、地域の歴史を掘り起こし将来へ引き継いでいこうと、平成8年に研究委員会が発足し、毎月1回全戸に配布しています。 地区の行事や80歳の誕生日を迎えた人のこれまでの人生を振り返る記事を掲載するなど、現在では情報誌としての役割を担っています。 平成17年に100号が、去年10月には200号が発行され、今月までに214回発行されています。 今回200号を記念して100号から200号の記事をまとめた冊子を作成し、全戸配布されました。 研究委員会の高橋忠会長は、「区民の期待に応えられるよう300号、400号と続けていきたい」と話していました。
-
アルストロメリア出荷本格化
出荷量全国一を誇る上伊那の冬の花アルストロメリアの出荷が本格化しています。 伊那市東春近の花卉農家・酒井弘道さん宅ではこの時期連日アルストロメリアの出荷作業に追われています。 アルストロメリアは南米原産で、上伊那では夏場が涼しく、冬場に晴天の日が多い事から1年間を通して栽培がおこなわれています。 国や県の調べによると全国一の出荷量を誇る上伊那は、全国で3割近いシェアを持ち、品質の良さからブランドとしても定着しているという事です。 上伊那ブランドの品質を守るひとつが出荷に使用する箱に隠されています。 長距離の移動後でも、鮮度を落とさず、すぐに店頭で販売できるよう肥料や消毒を溶かした液体に漬けて出荷します。 この液体が漏れないよう箱をたてた状態で出荷する事から「立て箱上伊那」システムと呼ばれ、略して「TKシステム」として10年前から定着しています。 また箱には、タヌキの絵が描かれていて「他の生産地を抜く」という思いが込められているという事です。 冬のこの時期は最盛期となり、一日あたり、およそ10万本が関東や関西、中京方面へと出荷されているということです。 アルストロメリアは、晴天が多くなるこれからがさらに花の色もよくなってくると言う事です
-
はやぶさ2 打ち上げ見守る
小惑星探査機はやぶさ2の打ち上げのパブリックビューイングが3日伊那市創造館で行われ、20人あまりがその瞬間を見守りました。 このイベントは宇宙への関心や人工衛星について興味を持ってもらおうと、創造館が企画したものです。 会場には一般や高校生などが集まり、ネット回線を利用した打ち上げのライブ中継を見守りました 午後1時22分、ロケットが無事に打ち上がる様子がスクリーンに映し出されると、会場はほっとした空気に包まれていました。 はやぶさ2は、2018年に大きさが900メートルの小惑星に到着し、2020年に地球に帰還する予定です。
-
障害者週間 合庁で製品販売
12月3日から9日までの障害者週間に合わせて、障害者福祉施設による販売会が1から伊那合同庁舎で開かれています。 伊那保健福祉事務所管内にある14の障害者福祉施設は、障害者の工賃アップなどを目的に8年前からこの販売会を開いています。 この日は、2施設の利用者と職員5人が、手作りの手芸作品や黒豆を販売しました。 施設利用者は「販売する機会があまりないので、たくさんの人に来てもらいたいです」と話していました。 販売会は5日まで伊那合同庁舎で開かれていて、時間は正午から午後1時となっています。
-
高遠生まれ 池上秀畝展
伊那市高遠町で生まれ、花鳥画や山水画を得意とした日本画家、池上秀畝の生誕140年と没後70年を記念した展示会が3日から、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。 信州高遠美術館が、池上秀畝の生誕140年と没後70年を記念して開いたもので、館内には秀畝の作品およそ40点を含む80点が展示されています。 池上秀畝は明治7年高遠町に生まれ、昭和19年に70歳で亡くなった日本画家です。 祖父と父も画家で、秀畝は幼少期から絵に親しんでいたということです。 館内には、フランス万博に出品した「古城驟雨(こじょうしゅうう)」と「薄暮落雁(はくぼらくがん)」も展示されています。 信州高遠美術館には、これまでに遺族などから、秀畝の使用した下図絵やスケッチ帳、作品およそ3,000点が寄贈されていて、今回はその中の40点が飾られています。 「生誕140年・没後70年記念 池上秀畝展」は、来年3月30日まで、信州高遠美術館で開かれています。
-
中山間地域の景観と観光について意見交換
農業を基本に新たな産業づくりを目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構は2日、伊那市役所でシンポジウムを開き、中山間地域の景観と観光について意見を交わしました。 伊那谷アグリイノベーション推進機構は、信州大学農学部で行っている研究を活用し産学官が連携して新たな産業の創造を目指し活動しています。 発足以来8回目となったシンポジウムには関係機関や企業、一般など140人が参加しました。 午前中は、オーストリアのチロル州で長年、森林整備や砂防に携わったウイーン農科大学非常勤講師のイエルク・ホイマーダーさんが「チロルにおける農山村開発」と題して講演しました。 午後は、中山間地域の景観と観光をテーマにパネルディスカッションが行われ、白鳥孝伊那市長や農林水産省関東農政局次長の小林厚司さん、イエルク・ホイマーダーさんがパネリストを務めました。 景観や農業を活かし、世界から注目される観光地になったチロルについて、イエルク・ホイマーダーさんは「地域を元気にしていくためには、地域住民が主体となって行動することが大切」と成功例を話しました。 観光について白鳥市長は「今あるものを上手に使って他の地域と連携していくことが大事」と話しました。 また、景観については「伊那谷の景観を後世に残していかなければならない」と話し、外に発信していく必要性も述べました。 伊那谷アグリイノベーション推進機構の向山孝一機構長は「シンポジウムを開きながら、ひとつひとつ事例を作っていきたい」と話していました。
-
酒井一さん 来年の干支ひつじの木工作品製作
伊那市西春近諏訪形の酒井一さんは、来年の干支ひつじの木工作品を製作しています。 伊那市西春近諏訪形の酒井一さん63歳。 元大工の酒井さんは、余った木材を使って8年前から自宅で干支の作品作りをしています。 来年の干支ひつじの木工作品は、9月から準備を進め、子どもからお年寄りまでみんなに親しみを持ってもらえるような、可愛らしいデザインにしたということです。 材料はヒノキ、スギ、ケヤキ、シナで、サイズは大中小の3種類です。 作品は250個作る予定で、市内の銀行や病院などの公共機関や、近所のお年寄りに配るということです。
-
伊那地域日中3.6度 雪が舞う寒い一日
2日の伊那地域は朝から雪が舞い、1日とはうって変って寒い一日となりました。 日中は3.6度までしか上がらず昨日を10.3度下回る、12月下旬並みの寒さとなりました。 長野地方気象台によりますと、2日の伊那地域の最高気温は午前2時54分の6.6度、最低気温は7時46分の1.3度でした。 日中は3.6度までしか上がらず、寒い一日となりました。 週末にかけて冷え込みは続く見込みで、雲が広がりやすく山沿いでは雪の降るとこをもあるということです。
-
美篶小で地ならし法「どうづき」実演
伊那市の美篶小学校開校を記念して、美篶小学校資料館運営委員会は1日、美篶地域の開拓時に行われていた、どうづきの実演を披露しました。 この日は、美篶笠原の住民らが、地域の井筋や建物建設、田んぼづくりで使われていた、どうづきという、地ならし方法の実演を披露しました。 どうづき作業の道具は、「どうづき石」という石で、重さ40キロから80キロほどあります。 その石の周辺を放射状にロープで縛り、数人で輪になって「よいしょ!」と引き上げ、石の重量によって地面に落とし、土を踏み固めます。 ロープを引くタイミングを合わせるために、どうづきサンヨと呼ばれる唄を、工事責任者が歌い、そのリズムに合わせて作業者が引き上げます。 実演では、布の中に砂を入れたものが使われました。 6年生4人が体験していました。 美篶小学校資料館運営委員会では、「現在も使われている六道の堤や田んぼなどは、どうづきで固めた場所。先人の苦労を知ってもらえた。」と話していました。
-
冠婚葬祭の申し合わせ基準定める
伊那市は冠婚葬祭の儀礼簡素化や生活の無駄をなくすための生活改善申し合わせ事項を定めました。 これは1日伊那市役所で開かれた市議会全員協議会で報告されたものです。 市では冠婚葬祭の申し合わせ事項についてその実態を把握するためアンケート調査を実施し414人から回答を得ました。 そのうち組や常会などに申し合わせ事項がありますかという問いには「ある」が77%「ない」が22%となっています。 良い点として「申し合わせがあることで簡素化や経費軽減につながった」 困った点として「他の地区との均衡がとれない。」といった意見がありました。 市ではアンケートの結果をもとに結婚披露宴のご祝儀は1万円以内、香典は3千円以内などとする標準的な基準をまとめました。 市では基準について「必ずこのとおりにしなければならないというものではないが過度な負担がないようにしていきたい。」としています。 これら基準は市報やホームページなどで周知を図っていくことにしています。 全員協議会ではほかに公共施設の屋根などを有償で貸しだす太陽光発電公共施設屋根貸し出し事業の概要が説明されました。 これは再生可能エネルギーの利用促進を図りまた災害時の公共施設の機能強化を目的に行われるものです。 対象となるのは市内の小中学校や公民館で来年1月には使用予定者を決め6月には設置工事を始めるとしています。
-
伊那谷の風物詩 ザザムシ漁解禁
伊那谷の冬の風物詩ザザムシ漁が1日解禁となり、伊那市の天竜川では早速、漁をする人の姿が見られました。 伊那市中央の中村昭彦さん70歳です。 ザザムシ漁を始めて40年で、友人がやっていた漁の手伝いをしていたことがきっかけで始めたということです。 この日は、あいにくの雨となりましたが、ザザムシがいる浅瀬で漁をしていました。 万能ぐわで水ゴケのついた石を掘り返し、足を使って石の裏側についているザザムシを四手網に流し入れます。 5分ほどで、ザザムシと呼ばれるトビケラやヘビトンボの幼虫が捕れました。 ザザムシ漁は、1日解禁となり、水温が下がる1月中旬頃が、虫に脂がのって美味しくなるということです。 ザザムシは、冬場の貴重なタンパク源として食されてきた、伊那谷の伝統食で、砂糖と醤油、みりんで2時間ほど煮込み佃煮にして食べます。 中村さんは、シーズン中、月の半分は漁に出るということで、捕れたザザムシは、家族や近所、友人に配って味わうということです。 ザザムシ漁は、来年2月末まで上伊那の天竜川で行われ、漁には天竜川漁業共同組合で発行する、虫踏み許可証が必要となります。
-
アイドルなるみさん 一日警察署長
年末の犯罪被害を防ごうと、全国一斉に年末の特別警戒が1日から始まりました。 この日は、伊那警察署の一日警察署長に伊那市出身のアイドル、なるみさんが委嘱されました。 あわただしくなる年末に、金融機関などを狙った強盗事件や街頭犯罪、交通事故の発生が予想されるとして、警察では毎年、年末特別警戒を行っています。 今年、伊那警察署管内で発生した特殊詐欺被害は8件で、被害総額は2,860万円となっています。 この日は一日警察署長のなるみさんと防犯ボランティア団体の伊那エンジェルス隊などが、箕輪町のショッピングセンターで特殊詐欺被害防止の啓発を行いました。 なるみさんは、訪れた人たちに「詐欺に注意して下さい」とチラシを配っていました。 年末特別警戒は、12月末まで行われます。