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みはらしの湯8周年記念
10月1日で8周年を迎える伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、利用者への日ごろの感謝を込めて、さまざまな企画を準備している。
30日縲・0月2日は、8周年記念としてローメンやうどん、ソバなどのめん類すべてを50円引きとする。
また、毎月26日の「風呂の日」は、入場券の整理番号が11、22、111など、数字がそろった入浴客に、入浴券・食事券どちらにも使える共通割引券500円分を進呈する。 -
CD盗んだ土木作業員に猶予刑
パチンコ店の景品コーナーから音楽コンパクトディスク(CD)を盗んだ罪に問われていた、伊那市西箕輪大泉新田の土木作業員・唐澤学被告(31)に対し、簡裁伊那支部は29日、懲役1年2月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
起訴状によると、唐澤被告は6月2日午後9時57分ころ、伊那市内にあるパチンコ店の景品コーナーからCD1枚(時価約3672円相当)、翌3日午後9時37分ころにも、CD1枚(時価約3468円相当)を盗んだ。 -
商工会議所観光ルート確立を目指し現地視察
観光事業活性化のため、滞在型観光コースづくりを計画している伊那商工会議所の新規ビジョン特別委員会(唐木和世会長)の正副委員長など7人が27日、伊那市や長谷村で現地視察をした。
観光振興事業促進に向けた取り組みを企画する同委員会は、先ごろ行った意見集約で、滞在型観光コースの企画を含むいくつかの具体的取り組みを決めた。
観光コースは、市町村合併やトンネル開通を踏まえた広域から選定し、トレッキングなどを楽しめる滞在型コースにしたいと構想している。
伊那市では、市商工観光課職員の案内で、経ヶ岳植物園や権兵衛トンネルの出口にあたる西箕輪の国道361号線沿いを視察。同地域は、トンネルの開通に合わせてレストパークの建設も予定している。
植物園は、伊那市の観光の拠点、みはらしファームと、権兵衛トンネルを林道でつながっており、トレッキングコースの設置などが提案されたが、園や山林整備が課題とされた。また、現在は来伊者が滞在できる魅力的な宿泊施設がないという指摘もあり、ハード面での整備の必要性を確認し、会議所としても観光整備の具体化に協力したい窶狽ニする話もあった。 -
はら美術で広瀬良臣さん個展
明るい色彩で信州の山里や欧州の街並みを印象的に描く、高遠町の広瀬良臣さん(73)の個展が、29日から伊那市旭町のはら美術て開かれ、水彩や油彩、約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
信州大学教育学部の美術科を卒業後、教員を務める傍ら製作を続け、県展や光風会展など、数多くの展覧会に入選してきた。
東西にそびえるアルプスや古い街並みが、四季に合わせて表情を変える高遠町に魅了され、地元を題材とした作品を多く手がけてきたが、教員時代に訪れた欧州の古い街並みにもひかれ、5年ほど前から、フランスやシチリアなども描いている。
今年5月、日洋展に入選した「雪の西駒ヶ岳」は冬の高遠町から西駒ヶ岳を望んだ100号の大作。ぬけるような空の青さと白い雪のコントラストは、空気の透明感や冷たさまで感じられ、微妙な色使いで表現した雪の質感が、山里の雪深さをも思わせる。
入場無料。10月4日まで。 -
はなまる地域探検隊の絵手紙展示
伊那市内の小中学生を対象とした「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)の子どもが描いた絵手紙約90点を、伊那市役所の1階ロビーで10月2日まで展示している。
作品は今月10日、絵手紙創作体験で描いた。講師の坂本勇さんのアドバイスを受けながら、リンゴやピーマン、カブトムシなど、持ち寄ったモチーフをじっくり丁寧に描き、家族などにあてた言葉を添えた。
子どもは「自信がついた」「じっくり見ることで、“もの”の違った一面を発見できた」と話し、離れて暮らす祖父母に送りたいとする子もいた。
探検隊は、キャンプや農作業体験などの体験活動を通して、それぞれの良さと自主性を育てる試みで3年目。高校生ボランティアも多く参加し、学校や年齢を越え、お互いを尊重し合う心も学んでいる。 -
上伊那手話サークル結成25周年記念大会準備会
結成25周年の節目に、歩みを振り返り、一般にも活動を知ってもらおう窶狽ニ、上伊那手話サークル(会員110人)は10月2日、高遠町福祉センター「やますそ」で年記念大会を開く。準備会が27日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。
上伊那の手話サークル6団体と要約筆記グループが集まり「手話活動団体の間のにつながりをつくり、情報を共有しよう」と結成。手話を学び社会に広めることで、聴覚障害者への理解を求めたり、社会参加を促進。聴覚障害者のイベント協力も積極的に取り組んでいる。
県聴覚障害者協会上伊那支部と共に活動し、聴覚障害者とのつながりも深めている。
大会は、手話劇などで25年間の活動を紹介。手話の分からない人でも分かるように配慮し、一般にも参加を呼びかけている。尾曽共春実行委員長は「新しく入ったメンバーには歴史を知ってもらい、一般の人には一層の理解を求めていきたい」と語った。 -
東部中2年生 伊那郵便局で職場体験
伊那市坂下区の伊那郵便局(藤原良明局長)は27日、伊那東部中学校2年生の職場体験を受け入れた。希望する生徒3人が進路の参考に訪れ、局員から郵便局の仕事内容を聞いたり、郵便業務を実践した。
局内の見学、仕事の説明を聞いた3人は、郵便物を自局分と他局分に分ける「差し立て区分」や、配達する道順にそろえる「道順組み立て」のほか、周辺の家にハガキを配達したりした。
3人は「郵便です」と、明るい声で家を訪ねながら、約30件分の郵便物を歩いて配達。初めのうちは、はずかしそうにあいさつしていたが、次第に大きな声が出るようになり、ハガキを受け取った商店の人も「ご苦労様」と笑顔でねぎらっていた。
生徒の一人は「自分の出した手紙がどのように分けられているかが分かってよかった。大変な仕事だったが勉強になった」と話していた -
新山の「トンボの楽園」を保護
伊那市は本年度、日本有数の「トンボの楽園」保護事業に取り組む。「世界で最も小さい」といわれるハッチョウトンボの生息地を保護するため、11月ごろに着工、来年2月の完了を目指す。
事業は生息地を踏み荒らされないようにする歩道整備、ハッチョウトンボの生態を記した木製の看板設置、生息する昆虫を紹介するリーフレットの作成など、住民との協働で取り組む。歩道は延長120メートル、幅員1・2メートルの予定で、間伐材を利用。駐車場整備も考えている。事業費は620万円(うち県のコモンズ支援金372万円)。10月3日、市議会9月定例会本会議で本年度一般会計補正予算を提案する。
整備は当初、06年度事業だったが、昨年5月にハッチョウトンボの生息がわかり、見学に訪れる人がいたため、早めた。
生息地は富県上新山の私有地0・7ヘクタール。市によると、ハッチョウトンボは5月中旬から8月にかけて1万匹以上が舞った。そのほか、キイトトンボ、シオカラトンボ、オオアオイトトンボなど20種類以上を確認している。 -
ますみケ丘平地林の利活用
伊那市の第1回ますみケ丘平地林利活用実施計画策定委員会が29日、市役所であった。本年度内に、短・中・長期の平地林の具体的な実施計画をまとめる。
委員は森林環境学習や森林整備の実践者、公募など10人で、委員長に森林などをテーマに執筆活動をこなす浜田久美子さん=ますみケ丘=を決めた。
03年度の利活用検討委員会の報告で、利活用の基本目標に▽安定した森林への誘導▽環境改変を最小限とした施設整備▽環境学習フィールドの整備窶狽ネど5点が提言されている。
委員会では、06窶・8年度分を含めた実施計画と、来年度以降の管理運営組織のあり方について方向づける。
委員を委嘱した小坂市長は「平地林を市民の憩いの場、教育の場として活用していきたい。すばらしいアイデアを出して」と呼びかけた。
委員は、これまでの経過や委員会の目的などの説明を受けたほか、現地を視察。「市民が楽しみ、生き生きと活動できる計画にしたい」「子どもの遊びにどう活用できるか考えたい」とそれぞれ話した。
平地林はアカマツを中心とした約68ヘクタール。97年から「市民の森」として地権者から用地を買収、04年度末で賃貸借を含め約53ヘクタールが済み、一次間伐がほぼ完了している。 -
10月2日にイーナちゃん広場
伊那市民の健康や生活を考える「イーナちゃん広場」が10月2日、勤労者福祉センター体育館・市民体育館で開かれる。午前9時から午後3時まで。
広場は第28回みんなの生活展、第22回健康まつり、第13回下水道展の合同展で、55団体が参加。統一テーマに「人にやさしく 地球にやさしく」を掲げる。市など主催。
健康まつりは、運動プラグラム体験ステージを中心にすえ、脳の前頭葉を刺激して集中力を高める効果などがある柳沢運動プログラム(親子向け)、成人向けや高齢者の体操などの発表と参加者が体験できる場を設ける。
また、地区の保健委員会がボール運動や減塩のすすめなどを取り上げるほか、医師や保健師による健康相談コーナー、胸囲測定による複合生活習慣病のメタボリックシンドロームチェック、動脈硬化度と血糖検査などもある。胃検診(検診料1千円)、骨検診(1650円)は有料。
生活展は「なつかしい給食と地産地消」「食料・農業を知ろう」のコーナー、リフォーム作品の展示、地球温暖化対策のパネル展示、インターネット体験などがある。
手作り石けんやマイバックの販売、衣類や日用品などが並ぶフリーマーケット(約50ブース)も。
下水道展は、水洗トイレ・災害用トイレの展示などに加え、ペットボトルを使った金魚鉢を300個用意。市報のクイズ解答者などに、伊那市・高遠町・長谷村のデザインマンホールぶたのコースター(6枚入り)をプレゼントする。
盛りだくさんの内容が組まれ、主催者は多くの来場を呼びかけている。 -
伊那北高校合唱コンクール開催
伊那市山寺の伊那北高校の合唱コンクールが27日、伊那市民会館であり、各クラスが日ごろの成果を発表し合った。
37回目。合唱コンクールは、各クラスの発表に加え、生徒たちの独自グループの飛び入り参加もあり、多彩なグループが盛り上げる。
また、例年合唱部と共にPTAと教員も参加し、今年は総勢100人が「河口」などの2曲を、迫力ある歌声で披露した。
同校PTAは、生徒の日ごろの様子を知る機会にしよう窶狽ニ、11年前からコンクールに参加。生徒にとっても、普段見られない親の一面を知る機会になっているという。
今年は「ミスターブルー私の地球」を歌った3年E組が金賞を受賞した。 -
悪臭対策の請願は意見つきで採択
伊那市議会経済建設委員会(柳川広美委員長)が28日開かれ、西春近自治協議会(酒井俊一会長)が提出した「セイブハイコンの悪臭削減対策についての請願」を意見付きで採択とした。
請願では、84年、東春近木裏原に建設された農事組合法人セイブハイコンのたい肥生産施設から悪臭が発生。改善を申し入れ、当初に比べて軽減されたものの、地域住民は苦しめられているという。
委員会は市議会6月定例会で継続審査とし、周辺住民の声を聞いたり、たい肥施設の対応を聞いたりと現地を調査。調査によって施設のみでなく、農地にまかれたたい肥の臭いもあったという。また、臭いを研究する埼玉県の生研センターや、小川村のたい肥施設も視察した。
委員から「長い期間、臭いで苦しんできた。1日でも早く解決できるように努力するべき」などと意見が出され、採択とした。付帯意見は正副委員長に一任。悪臭の原因が搬入時か、かくはん時か特定できず、市とセイブハイコンがふん尿処理方法と設備の現況について専門家を交えて調査し、効果的な解決策を取るように意見をつける。
委員会を傍聴した小出三区の平沢一郎区長は「早期解決に向け、臭いがなくなるような具体策をとっていただきたい」と話した。 -
伊那市への立地企業が進出断念
伊那市横山の鳥居沢工業団地へ進出を予定していた、太陽電池式交通標識器の製造・販売「サンブライトエンジニアリング」(本社伊那市)が断念した。28日の市議会経済建設委員会協議会で、市が報告した。
団地は、権兵衛トンネルの残土を運んで埋め立てた面積1万8千平方メートル。3月末までに、建設予定だった面積3千平方メートルを市が造成し、水道や電気、電話などを整備した。
進出断念になったが、市は新たな産業立地に向け、積極的に施策を展開する。
伊那インター工業団地の更地買収に対し、いくつかの企業から問い合わせが来ていることから「インフラ整備が整い、十分、魅力ある土地。成果はある」とみる。
昨年12月、工場立地覚書の調印式があり、企業は4月に建設着手、秋ごろの操業開始を目指していた。6月末、市に工場進出はしないと文書で伝え、8月中旬に市、企業、横山鳥居沢区地権者組合間で債権・債務しないなどの確認書を取り交わした。 -
まちじゅう花いっぱいコンクール審査
美しい花で装い、空間も楽しめる商店街づくりに取り組んでもらおう窶狽ニ、伊那商工会議所商業連合協議会(田中忠会長)主催の「まちじゅう花いっぱいコンクール」の審査が27日、市内各商店街であった。
コンクールは、環境美化に努め、買い物客が和める空間づくりを各商店街に競ってもらう初めて試み。デザインや花の配色、生育具合に加え、地域の景観向上に貢献しているかなどを審査員9人が評価した。
各商店街は、通りに面した街頭に造花を飾ったり、花のプランターを階段脇に配置するなどして、工夫を凝らしてた。
審査の結果、商店街全体に花を配置し、伊那小学校5年剛組の協力も得て演出している通り町商店街振興組合が優勝。準優勝はいなっせテナント会、3位は入舟商栄会協同組合を選んだ。 -
高齢者交通安全マレットゴルフ
伊那市交通安全協会など主催の「高齢者交通安全マレットゴルフ大会」が26日、伊那市西箕輪のマレットパークはびろであった。各地区から高齢者約90人が集まり、マレットを楽しみつつ交通安全の基礎知識を学んだ。
高齢化社会が進み、それに伴い高齢者の事故は増加し、お年寄りの交通安全は課題となっている。大会は、参加や体験を通じて高齢者に交通安全意識を高めてもらおう窶狽ニ、12回目。地区ごと4人1組のチームを組み、マレットゴルフのスコアと、コース内数箇所に設けられた交通安全に関するクイズの正解得点の合計で競う。
問題は3択で、飲酒運転の罰金金額を問うものなどがあったが、選択肢を見ないで正解するお年寄りもいた。
今年、前日25日までに市内であった交通事故は271件。死者1人、負傷者は351人。
伊那警察署の櫻井誠副署長は「高齢者が関わる事故が増えているが、防ぐのに一番効果的なのは、高齢者自身が心がけること」と、話していた。 -
男性の料理教室
伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」で26日夜、男性を対象にした料理教室があった。20窶・0代の男性約20人が集まり、アジなどのさばき方を学んだ。「い縲怩ネ・西まるクラブ」主催。
男性から「魚をさばいてみたい」と要望が出たことから企画。
講師に、市内「まさご鮨(ずし)」の山口さとみさんを迎え、アジのたたき、イワシのフライ(梅肉・青じそ入り)に挑戦した。
参加者は、家庭から包丁を持参。イワシは手開きの方法で「腹を切ったあと、しっぽのほうに手を入れて開く」と頭のおとし方や骨の取り方などアドバイスを受けて調理した。
参加した高尾町の春日語さん(77)は「アジの皮をむくときに、身がくっついてしまい、さばくのが難しい。いつもかあちゃん任せだが、家でもやってみたい」と話した。
出来上がったあとに試食した参加者は口々に「うまい、うまい」と満足していた。 -
ハチ学者、英国BBC取材クルーなど
秋の味覚、ハチを味わう地蜂(じばち)愛好家としても知られる小坂樫男伊那市長らが呼びかけた「秋の味覚を味わう会」が24日、伊那市の内の萱公民館であった。市関係者・地蜂愛好会有志・地元住民のほか、長谷村でスズメバチの生態にかかわる番組を撮影中の英国BBCの取材クルー、同クルーに同行しているハチが専門の玉川大学の小野正人教授、地蜂取りを描いた映画「こむぎいろの天使」の後藤俊夫監督など、総勢40人がハチなどの伊那谷の秋の味覚を楽しんだ。伊東義人高遠町長も参加した。
テーブルには大スズメバチ・地蜂の空揚げと甘露煮、アマゴの塩焼きやシカ肉の燻製、猪と名古屋コーチンの汁など珍味がずらり。愛好家が取り立ての巣から大スズメバチの幼虫を引き出すのを見て。「あれ食べるのか?」と驚いていた人も、小野教授のハチの解説などを聞きながら、「案外うまいね」と口に運んでいた。
BBCの取材クルーは、伊那市で養蜂園を営む小松実治さんが長谷村に持つ山小屋を拠点に、スズメバチの生態に関する番組を収録中。スタッフのヴェルティ・ホワイトさんは、初めての大スズメバチに恐る恐るはしを運んでいたが、思い切って口に入れてからは「ベリー、デリシャス」を連発していた。
愛好家の話によれば、上伊那ではほぼ17年前から秋にキイロスズメバチの巣をとっても、幼虫がほとんどいない状況が続いている。働き蜂が幼虫を巣の外に捨ててしまうらしい。小野教授は「原因は現在研究中で確定していない」とした上で、「エサ不足への対応と内的要因と、昆虫だけに効く農薬の影響という外的要因の複合の結果」という仮説を立てているという。 -
勇壮に「1の柱」建つ
「奥山の大木、里に出でて神と奉らん窶煤v、山里に響く凛(りん)とした里曳(び)きの木遣りの声。伊那市富県南福地の諏訪神社御柱祭りは25日、「1の柱」「3の柱」の里曳き、立て御柱を盛大に展開。前日の2本の柱の建立などの一連の行事を済ませ、クライマックスを迎えた。
長持道中では「南福地長持保存会」の長持ち3竿が、「御座るな長持ちゃ、御柱(みはしら)御用、担ぐな若衆は、福地の華だよ窶煤vなどと吟じながら、同神社氏子の上竹松、竹松、阿原の合計82戸を回った。同地区の小学生14人でつくる子ども長持ち1竿も、小学生のいる各家庭を練り歩いた。
里曳きには氏子や、親せき、一般客など約200人が参加。長さ6・12メートル、胴回り1・3メートルの2本の柱を、同地区上竹松会所前、阿原の田中昭男さん宅前の2カ所から神社までの約1キロをえい行した。
諏訪大社の圧巻は・ス木落し・スと言われているが、同神社は参道の石段を力を合わせて引き上げるのが見せ場。境内からは観客大勢が、メーンの石段20段を登ってくる様子を息を呑みながら見守った。
夕方、いよいよクライマックスの立て御柱。歓声が飛び、カメラのフラッシュが次々とたかれる中、長持保存会長の竹松安明さん(53)=上竹松=を乗せた最後の一本「1の柱」が立ち、新しい7年を迎えるすべての御神木が立てられた。
今年は、曳き手の減少で4本の柱を一日で立てるのは困難とみて、前日に2、4の柱の建立を済ませた。
祭りを終え、祭典委員長の牛山昭司さん(68)=阿原=は「氏子らも期待にこたえてくれて、申し分のない内容だった。しかし、年々曳き手が減っていて、伝統文化を継承するための策を考えていかねばならない」と話した。 -
選挙啓発ポスターコンクール審査
伊那市役所で26日、明るい選挙啓発ポスターコンクールの審査があった。最優秀賞をはじめとする入賞作品を決めた。県審査へは各部6点(佳作以上)を提出する。
コンクールには、小学校の部に6校から71点、中学校の部に4校から73点の応募があった。「未来を決めるあなたの一票」「豊かな街あなたの手で」などの標語に合わせ、投票箱に一票を投じたり、日本地図を描いたりした題材が目立った。
審査では、市明るい選挙推進協議会の中村和徳会長、市選挙管理委員会の田中信也委員長ら4人が当たった。標語やデザインなどを基準に、意見を交わしながら決めた。
応募作品は10月2日、勤労者福祉センター体育館などで開く「イーナちゃん広場」に展示する。
結果は次の通り(敬称略)。
◇小学校の部▽最優秀=馬場和香子(伊那東6)▽優秀=中山拓実(美篶6)▽秀作=坪木果穂(西春近北5)秦野さやか(同)▽佳作=名取将平(同)三沢彩貴(同)▽入選=浜田啓介(西箕輪5)中山和樹(同)大久保凌(西春近北5)中村竜也(同)三沢拓弥(同)北原優美子(同)▽推薦=熊谷太樹(伊那6)矢島菜未(伊那東6)小島惟(同)宮下博光(西箕輪5)竹内もも(西春近北5)保科怜士(同)
◇中学校の部▽最優秀=藤沢和敏(東部1)▽優秀=唐沢眸美(伊那2)▽秀作=黒沢祥平(伊那1)赤羽三和(東部2)▽佳作=原真穂子(西箕輪1)伊藤晃(同2)▽入選=春日美奈(東部2)下平雄貴(同)北野健太(同)白沢真奈(西箕輪1)井沢春香(同2)多津田紗季(同)▽推薦=鳥原由貴(春富2)浜望美(東部2)中山香奈(西箕輪1)伊藤梢(同2)原菜月(同)中島麻世(同)
上伊那郡(第1次)審査も26日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。小学校の部に12校から132点、中学校の部に5校から132点の応募があった。
特選作品を県審査に送付する。入賞者は次の皆さん。
◇小学校▽特選=山口敬照、山本友香(以上高遠)、飯沢優佑(川島)、有賀麻衣、大槻信乃、北原亜美(以上箕輪北)▽1位=土村瑞紀(飯島)▽2位=久根香奈子(七久保)篠田瑞生(南部)▽3位=新井あかね(箕輪北)唐澤萌香(箕輪西)丹羽博彦(中川西)
◇中学校▽特選=百瀬あきほ(高遠)一ノ瀬真生、林千春(以上辰野)大槻仁志、北原歩美、原和馬(以上箕輪)▽1位=日野沙央里(箕輪)▽2位=上島巧(辰野)佐藤保奈美(箕輪)▽3位=赤羽巧、三村瑞樹(以上辰野)太田希恵(宮田) -
原章氏県展と一水会展ダブル入選
第58回長野県美術展と第67回一水会展に、作風の異なる油彩2点を出品した伊那市の原章さん(69)=三洋グラビア会長=はこのほど、両展に同時入選した。
社長職引退を機会に、油彩に打ち込むようになって5年。今年は「伊那美術展」「県展」「一水会展」の入選を目標に取り組み、見事それを実現した。
柔らかな色調で風景画などを描くことが多い原さんは、今回初めて具象的作品にも取り組んだ。
県展の作品「静韻(いん)」は、薪ストーブなど身の回りにあるものを描いた静物画。赤と黒を基調として“静かさの中の強い響き”を表現した。
一水会展の作品「梨花咲く伊那谷」は、南駒を背景とした梨の花を優しいタッチで描き、郷愁を誘う作品に仕上げた。
原さんは「目標を立てて臨まなければ何事も成功しない。受賞は叱咤激励の意味もある」と喜びを語っていた。 -
伊那西高校インターアクトクラブ、信大留学生と交流会
さまざま国の人とと交流を深めよう窶狽ニ24日、伊那西高校のインターアクトクラブ(IAC北澤陽夏部長)のメンバー23人が、南箕輪村の信州大学農学部の留学生13人と同校で交流した。
手話を学ぶなど、福祉分野での取り組みを中心に活動するIAC。海外研修などを通して国際交流にも取り組んでいるが、研修は一部の部員しか参加できないため「部員全員が交流できるように」と、3年前から交流会をしている。
今年は留学生に日本の文化を体験してもらおう窶狽ニ企画。生徒らは、留学生を中心とする班ごとに分かれ、弓道や茶道、華道などの伝統文化を一つ一つ紹介した。
茶道で留学生らは、茶道部のお手前でもてなしをうけた後、実際にお茶をたてることに挑戦。アドバイスを受けながら、手際良くお茶をたてる留学生もいた。バングラディッシュの留学生は「バングラディッシュのお茶は、砂糖やミルクを入れるので、日本に着いたころは戸惑ったが、今日は大丈夫。自分のたてたものの方が苦い」と話していた。 -
伊那こども公民館で防犯講話
伊那市の伊那公民館が主催する、市内の小学生や保護者を対象とした教室「伊那こども公民館」が24日あった=写真。今年度4回目の教室は、伊那署生活安全課の西澤忠篤課長が地域犯罪や交通事故について講話。参加した13人は、防犯意識などを高めた。
犯罪や事故に遭わないための対処法をまとめたビデオの鑑賞、子供でもできる護身術の実践学習もあった。西澤課長は不審者の対応について、知らない人に声をかけられたら「行かない」「(車に)乗らない」「大声を出して」「素早く」「知らせる」とし、・スイカノオスシ・スと覚えることを呼びかけた。
護身術の手引きでは、片手を掴まれたら、後ろから抱き付かれたら窶狽ネどのケースに応じた対処を伝授。まず最初に、不審者から届かない距離を保つための・ス間合い・スが重要と話した。
3年目の取り組みとなる同教室は、6月から11月の毎月1回の実施。学校週5日制の土曜日を利用し、スポーツや工作などを通じて親子の交流を深めている。 -
健康寝具の体験会
伊那市日影のベルシャイン伊那店は寝具製造卸メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛を得て24日から、同店の2階文化ホールで健康体験会「カラダにやさしい健康寝具」を開いている=写真。26日まで。
掛け布団を中心に、血行促進、不眠症解消などの効能効果がある敷き布団や、オーストラリア産の生後8カ月のヒツジの毛からできた敷き物などを紹介している。
掛け布団は羽毛や真綿など13アイテムを展示。極寒に生息する「アイダーダック(毛綿鴨)」の羽毛布団は高級品で、寒さから体温を守るための羽毛はフワフワと弾力性に富み、保温性にも優れているという。
関係者は「1日8時間の睡眠を取るとしたら、人生の3分の1を布団の中で過ごすことになる。正しい寝具の選び方、健康について話し合い、寝具の大切さを理解してもらえれば」と来場を呼びかける。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時30分)まで。 -
三峰川まつり
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)主催の「三峰川まつり」が24日、伊那市東春近の榛原河川公園付近の三峰川サイクリング・ジョギングロードなどであった。市内、高遠町などから小学生や保護者ら30人が参加。自然を観察し、ネイチャーゲームなどを楽しんだ。
川について認識を深めようと初の試み。川を横目に見ながら、河川公園を出発し、高遠大橋上流の弁財天駐車場(高遠町)まで約10キロを歩き、三峰川本流からの農業用水取水口を見たり、川の歴史についても知識を養った。
ネイチャーゲームは「フィールドビンゴ」などをした。ビンゴ用紙には、クモの巣、きのこ、水の音、いいにおい窶狽ネどと記され、体全体の感覚を使い見つけてはマスを埋めた。
小学生らはバッタ、トンボ、ススキ、クズの実、魚などを見つけては大喜び。「いつもよりじっくり三峰川を見ることができた。また遊びにきたい」と話していた。
織井代表は「子供たちには三峰川の環境を習ってもらいたい。一人でも多く、川の自然を味わってほしい」と話していた。 -
水彩画グループ「葦の会」作品展
伊那市を中心とした水彩画愛好者でつくるグループ「葦の会」の恒例の展示会は10月5日まで、中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。入場無料。
メンバー20人が、一人1窶・点ずつの計22点を出品。日々感性を磨きながら水彩画の魅力を楽しみ、自由に描く仲間たちの作品展窶狽ニ、会員らは話す。
作品はシクラメン、ベゴニア、アジサイなどの花のを中心に静物、風景画。メンバーそれぞれの視点、タッチ、画法、彩りはさまざまで個性豊か。「水彩画を通じて、作者と見る人の気持ちが伝わってもらえれば嬉しい」と来場を呼びかけている。
葦の会は伊那公民館水彩画教室の修了生が「2年間の受講期間終了後も続けたい」と、92(平成4)年に発足。現在は、現代美術画家・碓井伍一さん=伊那市高尾町=の指導で毎月2回、同公民館で水彩画を学ぶ。24日には年に1度のスケッチ旅行を企画している。
土・日曜日、祝祭日休館。午前8時30分から午後5時10分まで。 -
NPO法人「まほろば」
4月にNPO法人の認可を受け、移送サービスを主に事業展開する「まほろば」。
障害者や高齢者など交通弱者の行動を支え、生活支援の継続・安心のサービスの提供に務め、だれもが住みやすいまちづくりに尽くすことを目的としている。伊那市から重度身体障害者移動支援事業の一部委託を受ける。協力員は利用者、ボランティアを合わせて約150人。
98年の長野パラリンピックを機に、障害者やボランティアらでふれあい委員会を組織したのが始まり。01年3月に「友の会」を立ち上げ、04年には「できる人が、できるときに、できることをする」精神で集まった仲間と一緒に「移送サービス信州」と名称を切り替えた。
車いす2台が乗車できる福祉車両やリフト車、普通車を所有し、ボランティア約10人が運転手を務める。利用者(会員制)の通院や買い物、筋力トレーニングの送迎など伊那市を中心に活動する。
事務所の電話にはリンリーン、リンリーン…とひっきりなしにかかってくる。予約はあるものの、ほとんどが直前の申し込み。「買い物に行きたいんだけど」「今、○○にいるから、来てくれない」…。事務所では運転手の手配、調整などに追われる。
ご飯の時間が不規則になるなど自分の時間はなかなか取れないが、それでも「利用者から『感謝してるよ』と言われると、やめられないのよね」と三沢尚子理事長。
04年3月、国土交通省から「福祉有償運送及び過疎地有償運送にかかる道路運送法第80条第1項による許可の取り扱いについて」の通達があり、道路運送法上の許可が必要であることが明確化された。
三沢理事長は「規制がかかると、困っている高齢者がはじき出されてしまうのではないか」と危ぐする。「国民年金だけでは、病院に行くことができない」と話す高齢者を何とかしたいという思いがある。「離れて暮らしていた父も、近所の人たちのお世話になった。亡くなった父にできなかったことをしたい」。
「まほろば」の事業の中には、協力者に限らず、家族や地域住民を巻き込んで辰野町の「かやぶきの館」や霧ケ峰などへ出かけるバスハイク、月2回の食事会、野菜づくりなども企画している。
25日、市役所で開く「第24回ふれあい広場」に、栽培したジャガイモのくし焼きゆずみそ風味などを販売する。竹ぐし作りや調理など手間のかかることだが、協力者同士のふれあいの場を兼ねている。
「まほろば」は「よいところ」という意味。高齢者、障害者らが気軽に集う場になればと願いが込められる。
送迎以外の協力員を募集している。問い合わせは「まほろば」(TEL090・7014・5051)へ。 -
伊那西小で合同運動会
運動会シーズン真っただ中窶煤B23日、伊那市の伊那西小学校(臼井和夫校長、83人)で、地元住民、保育所がと合同による恒例の運動会があった。約300が集まり、競技を通じて地域の交流を深めた。
運動会は、地域の和を大切にしよう窶狽ニ始まり、40回目。学校と地域が協力して、種目の企画などの準備を進めてきた。
校庭を発着点に学校敷地内の林の中を走る「全校持久走」、袋から引いたひもの長さで勝負が分かれる一般種目の「運だめし」など、競技は児童、園児、一般別の全27種目。採点種目もあり、児童は紅白、一般は学区内の地域対抗で競った。
本年度着任したばかりの臼井校長は「地域が一緒になって学校を盛り立てている、学社連携の理想の地」と、地域一丸となって運動会を楽しんでいる様子を喜んでいた。 -
伊那・南箕輪防犯協会女性部が合同研修で護身術学ぶ
伊那市防犯協会女性部はこのほど、南箕輪防犯協会女性部と合同の研修会を市役所多目的ホールで開いた。自分の身を守るための知識を養う目的の研修会に、両女性部から約60人が参加した。
年1回の恒例。伊那署生活安全課の署員が指導する護身術講習や、ストーカー、痴漢(ちかん)などの対策方法をまとめたビデオの上映をした=写真。
護身術の講習では、不審者との間合いの取り方、片手、両手を掴まれた場合、後ろから抱き付かれた場合などの対処方法を習った。
西澤忠篤生活安全課長は席上、「護身術など、すべてをマスターすることはできないが、一つでも多く習得して、各地区に戻ったとき皆さんに教えてあげてください」と話し、管内の犯罪については「減ってきてはいるが気を許すことはできない。特に自転車盗、自販機荒らしなどの街頭犯罪が後を絶たない。地域ボランティアとして今後も安全なまちづくりに協力を」と呼びかけた。 -
農道で正面衝突
21日午後5時19分ごろ、飯島町七久保の広域農道で伊那市伊那部の会社員田中宏さん(26)運転のライトバンと松川町元大島の会社員中平勇さん(23)運転の乗用車が正面衝突した。田中さんはあごの骨を折るなどの重傷、中平さんは胸を強く打つ軽傷を負った。
現場の道路は緩やかなカーブ。駒ケ根署は田中さんがセンターラインを越えたものとみて原因を調べている。 -
変型ナスを収穫
伊那市狐島の服部定雄さん(76)は23日、変型ナスを収穫した。3個がくっついたようなナスで「30年、野菜を作っているけど、こんなのは初めて。花粉のつき方がおかしかったのでは」と話す。
服部さんは本年、500本のナスを栽培。大きさは長さ15センチ、重さ300グラムで、収穫するまで気づかなかったという。
早速、市内のJA上伊那Aコープ伊那中央店の生産者コーナーに持ち込んだ。