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伊那消防組合消防本部に「ドクターヘリ」導入
全国で10番目のドクターヘリ事業となる「信州ドクターヘリ」制度が15日、伊那消防組合消防本部に導入された。伊那中央病院へリポートでシミュレーション訓練があり、伊那消防組合員、同病院職員など約80人が参加。救急搬送に伴う傷病者引き継ぎ訓練などを実施した。
シミュレーション訓練は6月下旬から県下の広域消防本部、計14署を順番に回り、伊那消防組合消防本部は7番目。運用は7月1日から佐久総合病院救急救命センターで始まり、各消防本部ごと訓練を終え次第導入している。
信州ドクターヘリは救急率向上を目的とした国と県の補助事業。医師、看護師などを乗せたヘリコプターが現場に向かい、処置をほどこした後、収容先病院へ搬送する。ヘリコプターは佐久総合病院救急救命センターに1台が常駐し、県下の広域消防本部からの要請で出動する。
伊那消防署の早川正行署長は「消防、ドクターヘリ、病院が一体となって、救命率向上のために力を合わせていきたい」と話した。 -
一般質問は21、22日
伊那市議会の9月定例会一般質問が21、22日、行われる。保育所整備計画やアスベスト問題など20議員が質問に立つ。
開会はいずれも午前10時から。
質問要旨は次の通り(質問順)。
小林和人議員 (1)新伊那市の組織機構(2)西箕輪診療所の今後のあり方
馬場秀則議員 (1)郵政民営化(2)消防署の設置位置(3)市職員給与
藤島雄二議員 (1)西春近北保育所・西春近中央保育所の統合(2)アレチウリ一斉駆除計画の取り組み
新井良二議員 (1)職員の給与
下島省吾議員 (1)富県北部保育所・富県南部保育所の統合
黒河内浩議員 (1)総選挙の結果と市政の運営(2)合併効果向上に向けた三峰川流域の一体的整備と利用の促進(3)青少年保護育成条例
小平恒夫議員 (1)企業誘致の推進(2)公営施設の民営化推進(3)美篶・富士塚スポーツ公園のトイレ増設
若林徹男議員 (1)下水道等整備構想エリアマップ見直しに伴う合併浄化槽整備区域対策(2)スマートインターチェンジ設置
春日晋治議員 (1)介護保険制度における諸問題
北原斉議員 (1)総選挙結果に伴う伊那市の課題(2)保育所のトイレ水洗化(3)アスベスト問題(4)「ソフトボールのまち伊那市」振興
小林信議員 (1)アスベスト問題(2)環状南線の先線(3)ますみケ丘平地林の活用
中村威夫議員 (1)環境問題・健康被害
矢野隆良議員 (1)歩道等の視覚障害者誘導用ブロック
前田久子議員 (1)女団連の模擬議会(2)女性農業委員の増員(3)市民サービスの向上
伊藤泰雄議員 (1)少子化対策
柳川広美議員 (1)市民プールの入場料引き下げ(2)介護保険制度改定
柴満喜夫議員 (1)商工業の育成(2)権兵衛トンネル開通を控えた道路改修工事に伴う雨水対策
飯島光豊議員 (1)悪性新生物(がん)死亡比・ぜんそくなどの健康調査とごみ焼却炉(2)ごみ処理基本計画のコークス等燃料使用型の直接溶融方式(3)鳩吹クリーンセンター安定型最終処分場
前沢啓子議員 (1)義務教育における保護者の金銭的負担(2)義務教育の外国語教育のあり方
倉田節子議員 (1)保育所整備計画(2)市民と行政の協働(3)審議会等各種委員会 -
ファイナンシャル・プランニング3級技能士講座
伊那商工会議所主催のファイナンシャル・プランニング3級技能士講座が15日、開講した。自営業、会社員、主婦ら28人が申し込み、来年1月の国家試験を目指す。
ファイナンシャルプランナーは、個人の目標を実現するため、金融商品や生命・損害保険、税金など金銭面から生活設計を立案し、目標の実現をサポートする仕事。
講座は12月中旬までの14回。ファイナンシャルプランナー手塚英雄さんを講師に、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用などを学ぶ。
手塚さんは、ライフプランは▽生きがい▽健康▽金窶狽フ3つのバランスとし「プランニングは将来の夢や希望を実現するため、積極的に、具体的にするもので、個人によって異なる。金を通し、どうするかを考えていく」と必要性などを話した。 -
長野県レディース卓球連盟会長 阿部恵子さん(59) 伊那市山寺区高尾町
長野、新潟、石川、富山、福井を順番会場会場としている、第18回北信越レディース卓球大会が24、25日、県伊那勤労者福祉センター体育館と伊那市民体育館である。5県から約360人が集まる大規模の大会。県レディース卓球連盟会長として、初めて大きな大会を取り仕切る。
技術向上、普及、交流を目的に、初心者から熟練までのレディース選手が参加する。ダブルス144組、団対戦84チームがエントリーし、ダブルスはトーナメント、団対戦は予選リーグと決勝トーナメントで競う。
開催地の伊那市を宣伝するためにも、会場には特産物などをそろえた土産屋を設置するなど工夫。「遠くから多くの人が集まるので『伊那市に来て良かった』と思ってもらえる大会に。思い出づくりのお手伝いができれば」。
1日目の競技終了後には、歌やおどりなどの演芸を楽しむ懇親会もあり「盛り上がり方は男子に負けませんよ。演芸を楽しみに参加する人などもいるくらい」と笑う。
◇ ◇
上伊那レディース卓球連盟会長をしていたこともあり、25年以上務めていた大先輩の後を任され、4年前に県レディース卓球連盟会長に就任。最初は強固に断ったが、「先輩たちがここまで育ててきた組織を私が継承し、次ぎにつなげれば。何か役に立てれば」との気持ちと、上伊那連盟の仲間たちの「バックアップするから」の一言に背中を押された。
「一人では何もできないけど、上伊那の連盟組織がしっかりしていたので心細くはなかった」
就任してからは学ぶことも多かった。レディースの現状、期待されていること窶狽ネど、全国の会長が集まる会議や技術講習会などへ出向いた先で、多くの知識を得た。
会長として2年目には、秋の県レディース卓球選手権大会に、初心者ダブルスの部を選手権化して新設するなど、多くの人に卓球をより楽しんでもらう工夫をした。
◇ ◇
卓球との出会いは高校1年生。先輩に誘われて入部し、卓球の魅力を知った。皆に自分の好きな卓球をもっと知ってもらいたいと願う。
「卓球は生涯スポーツに適している。頭も手も体も使い、年齢に関わらず楽しめ、ボケ防止にも良い。健康づくりのために卓球をしたい人たちのお手伝いをしていきたい」 -
栗拾いを地元にも一般開放
伊那市富県の生産農家でつくる富県高烏谷栗生産組合(橋爪庄一組合長)は14日、同会が管理する「高烏谷くり栗坊主園」を地元客に一般開放した。
例年観光客の受け入れのみ対応していた同園だが、今年は2日間だけ地元住民にも開放することになった。
栗は、昨年より小ぶりだが、遅収穫時期も遅れたため、台風の影響はなかった。
今年は愛知万博の関係もあり、ツアー客は少なめだという。
噂を聞き、伊那市の美篶から訪れた親子は、イガに注意しながら栗拾いを楽しんでいた。栗ご飯にして味わうという。
シーズン最終日の10月1日にも、一般開放する。
午前10時縲恁゚後4時。入場料無料。1かご500円。
問い合わせは富県高烏谷栗生産組合(TEL72・8701)橋爪組合長へ。 -
賃金払わず書類送検
伊那労働基準監督署は14日、労働基準法違反の疑いで、伊那市西箕輪の道路貨物運送業「アート」社長(52)と、駒ヶ根市上穂栄町のパン製造業「カミセイ」社長(62)を県地方検察庁伊那支部に書類送致した。
調べによると、アート社長は、労働者11人に対し、04年8月1日から05年2月28日までの賃金合計387万400円を、それぞれの所定の支払期間である毎月末日(一部の労働者については毎月10日)に支払わなかった疑い。
カミセイ社長は労働者10人に対し、04年11月26日から05年1月25日までの賃金合計224万3718円を、それぞれの所定の支払期間である毎月末日に支払わなかった疑い。 -
親子ふれあい野外あそび
伊那市公民館運営協議会と子どもネットいなが主催する「親子ふれあい野外あそび」が11日、市内西箕輪中学校体育館であった。講師にソーシャルワーカー・メンタルアドバイザーの石井由喜夫さん=東京都世田谷区=を招き、親子で遊べるわらべ歌や新聞紙を使った遊具作りなどを楽しんだ=写真。
「親子ふれあい野外あそび」は、子供の豊かな感情や心を育てることが目的。あいにくの雨で室内での実施となったが、市内を中心に約100人以上の親子が参加し、家の中で遊ぶ方法を学んだ。
石川さんは、遊びと生活体験、仲間を大切にすることをモットーとした保育グループ「あそびの会」(同区)の創設者。講師としても伊那市や南箕輪村を5回ほど訪れている。
新聞紙を使っては帽子、ちゃんばらの剣などを製作。目を輝かせながら遊ぶ姿に、「いつも見ている目と違う」と話す親たちも多かった。
親子4人で参加した鈴木弘也さん(42)=市内狐島=は「休みの日は子供と一緒に外出するなど遊んでいたが、今日は体や身近なものを使っての遊びを習い幅が広がった。教わった遊びのほかにも何かないか調べたい」と話していた。 -
伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那市などの6つの市町村内の事業所でつくる伊那防火管理協会は13日、今年度の消火通報コンクールを伊那市市営プール駐車場で開いた。2種目に11事業所から18チームが参加し、日ごろの訓練の成果を披露した=写真。
消火器と屋内消火栓を正しく取り扱い、災害発生時に活用できる操作を身に付けると共に、正確な119番通報の習得を目指す。今年度で14回目。
競技は、木箱とオイルパンからの出火に対し、消火器を用いて消火する「消火器操法」と、ホースを伸ばし、放水によって標的を倒す「屋内消火栓操法」。どちらの競技も119番通報の動作が含まれていて、時間や操作の正確さを競う。
消火器操法では用意した2本の消火器のうち、1本だけで消火するチームや、完全に消せないまま終えるチームなど、それぞれの訓練の成果がはっきり出た。
上位入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)石川島カメさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)伊那バス
【屋内消火栓操法】(1)石川島とらさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)ファイヤーエンジェルス(伊那市役所) -
伊那中で絵手紙教室
伊那市で絵手紙教室などを開く講師10人が12日、伊那中学校の1年生146人に、絵手紙の書き方を教えた。絵手紙独特な筆の持ち方や運び方を学んだ生徒たちは、絵手紙の基礎となる味のある線を描き、自分だけの作品づくりを楽しんだ。
表現学習の時間が減少する中「描くことを通して季節や自然を感じよう」と、絵手紙に挑戦してきた1年生だが、教える先生たちも絵手紙は初心者。そこで伊那公民館の武田登館長に相談して、伊那公民館の絵手紙教室で指導する倉科照子さんら、地元講師10人を紹介してもらい、今回の教室が実現した。
教わるだけでなく、地元の人との交流にもつなげよう窶狽ニ、校内には生徒の作品と共に、講師の作品も展示。また、地元農家からモチーフの野菜も提供してもらった。
作品は10月の文化祭に展示するほか、お世話になった地元の人に送ることなども考えているという。 -
弥生ケ丘高でPTA進路セミナー
伊那弥生ケ丘高校で10日、PTA進路セミナーがあった。04年のアテネオリンピックシンクロナイズドスイミング銀メダリスト武田美保さんが「夢を追いかけて」と題して講演、全校約800人のほか、保護者や一般も聴講した。
昨年、引退した武田さんは、モットーに最少のエネルギーで、最大の効果を上げる「省エネ」を挙げた。勉強で成績が伸びないときを例に「客観的に自分を観察すること。柔軟に対応することで、新しい発見がある」とアドバイス。「オリンピックへ行けたのは、才能があるからではない。課題を1つずつ達成していく繰り返しだった」と述べ「視野を広げ、さまざまなことを感じ、毎日を大事に生活してほしい」と呼びかけた。
また、小田佑弥生徒会長らとの「ふれあいトーク」もあり、銀メダルを披露。スランプの乗り越え方や高校時代、夢中になったこと、舞台での心構えなど生徒たちの質問に答えた。
生徒の一人は「自分のことをしっかり見つめたい」と感想を話した。
進路セミナーは生き方や進路を考える機会にしようと高校とPTAが開いているもの。講演会と分科会があり、昨年から学年ごとに生徒と保護者が進学や就職ガイダンスなどを一緒に受けている。 -
小沢花の会が草取り
伊那市小沢区内の広域農道沿いに花を植え、ドライバーの目を楽しませている「小沢花の会」(池田清和会長)は10日、農道脇土手の草取りをした。
権兵衛トンネル開通をひかえ、国道361号と交わる農道をきれいにしよう窶狽ニ、会員17人が参加。4時間ほどかけて斜面をきれいにした。
荒れた道路脇の土手を、きれいにするために活動を始め、10年目となる。会員は約80人で、箕輪町など、近隣市町村の参加者もいる。
車の排気や、生い茂った木の影響で、花がうまく成長しないこともあったが、試行錯誤を重ねた結果、道路沿いにつくった花公園は、シバザクラが見ごろとなる春、市内だけでなく県外からも、多くの見物人が訪れる名所となった。
池田会長は「会員には60歳以上の人も多いので、草取りが一番大変だが、みなさんに楽しんでもらおうと、さまざまな花を植えている」と話す。
現在は、サルビアやマリーゴールドなどの秋の花が、道路を美しく彩っている。 -
伊那小剛組が通り町に花壇ポットを配置
どうしたらにぎわいを取り戻せるか窶狽ニ、総合学習で伊那市通り町商店街を調査している伊那小学校4年剛組(大沼聡教諭)の児童31人は12日、育てた花のプランター約60鉢を、通り町のアーケード下に飾った。
剛組みは、活性化に必要なことを知るために、商店街の人や地域住民約2千人にインタビューをしたり、自分たちも実際にものを売ることを体験し、ものを売る難しさなどを実感した一方、通り町の人が、花を大切にしていることや、買い物客にはお年寄りが多いこと知り「これに関連した取り組みから活性化につなげよう」と、自分たちが育てたアスターやマリーゴールドなどのプランターを置くことにした。
「町行く人に楽しんでもらおう」と、プランター約60鉢を飾ってきたいる街の人も、小さな協力者の取り組みを好意的に受け入れ、商工連合協議会が主催する「まちじゅう花いっぱいコンクール」にも参加する予定だという。 -
春富中学校3年生が総合学習で運動会
伊那市の春富中学校3年生(5クラス・191人)は13日、学年ごとの総合的な学習の時間「矢羽根」で運動会をした。校庭で、学年の団結を深めるとともに、学級ごとの交流も図った。
初の試み。各学級長らを中心に生徒の力で企画の立案、準備、運営などを進めた。
運動会はクラス対抗で、障害物リレーや騎馬戦など5種目。玉入れは、相手クラスの代表が背負ったかごに向けて玉を投げ入れた玉の数で勝負した。
かご役は相手から逃げまわることで必死。はじめのうちは勢いよく走り回っていたが、途中で疲れてしまい、立ち止まっているところを集中的に狙われていた。
団結力を図るため、各クラスで同じ色のTシャツを用意。「愛羅武参組(あいらぶさんくみ)」などと書いたり、それぞれの個性も光っていた。
午後は文化祭の合唱コンクールに向けて、学年の歌を練習した。 -
美容院「ボア・ソルテ」がオープン
伊那市西町区の中華ハウス「つかさ」の閉店に伴い、美容院「ボア・ソルテ」がオープンした。
経営するのは古田久美さん(32)。37年前、義父母が開店した「つかさ」を夫が引き継いでいたが、味覚障害が出始めたため、やむなく閉店。古田さんは8月中旬まで、美容師として他店に勤めていた経験を生かし、店内を改装して美容院を開いた。
古田さんは「来店者一人ひとりに合わせ、幸せな気持ちになっていただけるよう、これまでの経験に、新たな技術を取り入れてやっていきたい」とアットホームな店づくりを目指す。店名はポルトガル語で「幸運」。前向きに進む気持ちも込めた。「気軽に来てほしい」と来店を呼びかける。
カットは大人3千円、高校生2500円、小中学生2千円、パーマ(カットなど含む)8千円縲怐Aカラー4500円縲怩ネどとなっている。予約優先。
営業時間は午前9時から午後7時(受け付け6時)まで。定休日は月曜日、第1火曜日、第3日曜日。
問い合わせは「ボア・ソルテ」(TEL72・5555)へ。 -
創刊50周年記念でパネル18枚を展示
伊那毎日新聞の創刊50周年を記念したパネル展「昭和・平成の上伊那をみつめて半世紀」が、アルプス中央信用金庫本店ロビーで開かれている。これまで発行した新聞の中から主な出来事を選び、拡大して展示。10月14日まで。
パネルは、55(昭和30)年2月11日の創刊号をはじめ「三六災害」(55年8月)「皇太子ご夫妻初のご入伊」(69年8月)「中央道駒ケ根窶蝿ノ北間開通」(76年9月)など18枚。社会情勢、スポーツ、事件・事故など各分野から選び、見やすいように縦86センチ、横54センチに拡大した。伊那毎の主な歩みなども紹介している。
訪れた女性は「伊那北高校が甲子園に出場したときは、選手たちを伊那市駅で出迎えた。お立ち台も設け、すごい人だったんだよ。懐かしいねぇ」と見入っていた。 -
長野県商工連合会 女性部研修会
長野県商工連合会女性会は14日、伊那市のプリエキャスレードで研修会を開いた。県内の19会議所から約100人が参加し、事例発表ジャーナリスト河野實さんの講演があり、伊那女性会の久保田育子会長(加藤新聞店)も「女性会新規事業の取り組みと活動を通じて」をテーマとした事例発表をした。
久保田さんは、新聞店にアルバイトにくる子どもとのやり取りを通して、体験学習がいかに人を成長させるかを実感。それを生かし、伊那女性会も体験を重視した活動に取り組んできたという。
伊那まつりの時は、女性会でドラゴンおどりに挑戦。50歳以上には難しい窶狽ニ言われていた踊りに敢えて挑戦し、おどりコンテストにも参加。結果、見事優勝した。
久保田さんは「チームワークが良く、良く笑うことが優勝につながった」と話し、最後はメンバーと共に歌を披露するパフォーマンスで、会場をわかせた。 -
男と女いきいきセミナーが開講
伊那市の「男(ひと)と女(ひと)いきいきセミナー・パートIII」が13日、開講した。受講生約30人が参加し「今、追い風、男女共同参画社会窶博ゥ分らしい生き方の模索の時代へ」と題する講演を聞いた。
セミナーはお互いの人権を尊重し、男女がともに参画できる家庭や地域づくりを進めるもの。3年目の取り組みで、今回は38人から申し込みがあった。
開講に当たり、小坂市長は、4月の男女共同参画条例制定に触れ「身近な区政から、女性が参加する輪を広げてほしい」とあいさつ。新伊那市の女性市議会議員誕生にも期待した。
そのあと、市の人権・男女共同参画室指導員の馬場よし子さんが講演。「男性は強く、たくましく、弱音をはかないなど男らしさにしばられる痛みがある」「女性は政治経済活動で能力を発揮する機会が少ない」など事例を交えながら「その人がその人らしく生きるために『あれ、へんじゃない』と気づき、声を上げていくことが、動く一歩ではないか」と話した。
セミナーは来年2月までの6回で「当たり前に年をとれる介護のありかた」の意見交換や「今と昔の子育て」の講義などが計画されている。 -
地元産きのこ、グリーンファームに続々
例年よりやや遅め伊那市ますみケ丘の産直市場グリーンファームに、地元の山で採れた自生きのこが続々と集まり始めた。
10日には、おなじみハナイクチをはじめ、アカダケなどとも呼ばれるサクラシメジ、コムソウとかズボウと呼ばれるショウゲンジ、クロカワなど、採れたてきのこが入荷。マツタケも入荷したが、開店直後に売り切れた。
このほか、ナラタケ、コウタケ、タマゴダケなども次々と持ち込まれており、秋の味覚山きのこの見本市のよう。
客が「コムソウがあるよ」「クロカワをもっと欲しいのだが…」「マツタケは売り切れちゃったの?」などと言いながら手をのばす場面が目立った。
同店代表の小林史麿さんは「今年はやや出遅れたが、ここに来てようやく種類も量もそろってきた」と話す。 -
「マツタケ、良くて平年並み」
まつ茸博士 藤原儀兵衛さん予測「良くて平年並み、このままだと下回りそう」窶蝿ノ那市上新山に住む、上伊那農業委員会協議会まつ茸博士の藤原儀兵衛さん(67)は9日、本紙の取材に答えて05年秋のマツタケの生育状況について話した。
県林務部などは「豊作」と予測しているが、藤原さんはマツタケに関わって50年の経験から「いったん気温が19℃以下に下がり地温も下がって菌が動き始めて以降に、気温が30℃を越える日が続くと収穫量が落ちる」と見ており、05年はそれに該当しているという。
藤原さんは例年、贈答用などに注文を受け自分の山から採取して出荷しているが、今年は出遅れており、「もう少し温度が下がらないと」と気を病んでいる。
「県などは湿り気、つまり雨量を軸に予測しているが、肝心なのは温度」というのが藤原さんの主張だ。これに対して「マツタケは他のきのこに比してむしろ気温に左右されにくいのでは」と異説を唱える人もいる。
マツタケ生態学にも関心はあるが、なるべく安価で口にしたい窶狽ニいうのが庶民の本音か。
##(写真・がん首) -
好きになれば必ず上達する
小学校に上がる前は体が弱く、すぐに熱を出しては寝込んでいた。心配した親が体を鍛えようと近くのスイミングスクールに通わせたのが水泳との出会いだったが、何年通ってもなかなか泳げるようにならなかった。小学生になっても泳ぐのは大嫌いで、よく親の目をごまかしてスクールをサボってはしかられていた。ところが窶煤B
「4年生のころ、コーチが男の人から若くてきれいな女性に代わったんです。まだ25メートル泳げないでいた自分に『頑張って泳げるようになろうね』とやさしく言ってくれた…。たちまち泳げるようになりましたよ!」
自信がついたことで知らず知らずのうちに泳くことが好きになり、1年後には選手育成コースに入った。そして6年生の時には市の大会で優勝するまでになった。「それからは水泳に夢中で中学、高校とずっと水泳部でした。でも全国大会に行くまでにはなれませんでしたね」
大学在学中には水泳の特技を生かしてスイミングセンターでインストラクターのアルバイトをした。就職を考え始めた時「選手としての泳ぎには限界が見えていたので、それなら強い選手をつくろう窶狽ニ思ってこの仕事を選んだんです」。
1日4、5時間から長い時は7、8時間水に入っているハードな職業だが「普通の人には大変なのかもしれないけれど、昔から水に慣れているので何でもありませんね」。
◇ ◇
体が小さかったころ、コーチに「お前は太志じゃなくて『ヤセシ』だな」と言われたことがある。「冗談のつもりだったのかもしれないけど、今でも忘れない。子どもの心を傷つけるようなことは言うべきじゃないですね」自らが経験したつらい思いを味わわせたくない窶狽ニ子供たちへの言葉の掛け方や接し方には特に気を使い、コーチや従業員らにも指示して徹底させている。「スクールにくる子どもたちには、上手になることよりもとにかく水泳を好きになってもらいたいと願っています。好きになれば必ず上達するんです。このぼくがそうだったようにね」
◇ ◇
クラブの会員らでつくるチームは全国マスターズカップで2年連続総合優勝するなど強豪として知られているが「勝ち負けにはあまりこだわらずに、仲間と一緒に楽しむことを優先したいですね」。
クラブにはスイミングのほかエアロビクス、フィットネス、アスレチックの各コースもある。「水泳ばかり専門にやってきたので、エアロビクスを教えるのは最初慣れなくて大変でした。でもやってみるとこれもかなり面白い。水泳ばかりでなくいろいろなことを楽しんでもらいたいと思います。今後も元気で楽しいクラブとして、健康の喜びを発信していきたいですね」 -
きたっせの朝市にぎわう
伊那商工会議所伊那北駅周辺活性化協議会(矢野昌史会長、11人)は11日、伊那北地域活性化センター「きたっせ」駐車場で朝市を開いた。午前7時の開始時刻から、砂糖の100円市、すし屋のどんぶりなどに人気が集まった。
衆院選の投票日で「きたっせ」が投票所になっていることから、投票率アップも兼ねて伊那北に人が集まるように初めて企画した。山寺区内10店舗の協力を得て、おやき、野菜、果物、生花、洋菓子などを販売。子どもが楽しめるようにおもちゃや、無料のポップコーンなども並んだ。
どんぶりものはイクラとマグロがたっぷりのったもので、60食を用意。朝食を食べがてら家族で訪れる人も多く、無料のキノコ汁と一緒に味わっていた。
また、温泉スタンドから湯を運んだ足湯もあった。
「朝市があると聞いて、いつも持ってこない財布を持ってきた」という女性は買い物をしたり、キノコ汁を食べたりとゆっくりしていた。
矢野会長は「もうけは別にして、住民に楽しんでもらい、商店街利用のきっかけになれば」と話した。 -
伊那中学校で青パパイヤが給食に
食を通して南大東島を感じてもらおう窶狽ニ8日、伊那市の伊那中学校で沖縄県南大東島の特産品、青パパイヤなどを使った給食が出た。
伊那市と南大東島は、互いの訪問団が行き来するなどして交流を深めているが、中学生は交流する機会がないため「せめて食を通して南大東島に触れてもらおう」と、南大東島スペシャルメニューを企画した。
青パパイヤは南大東島の生産者から直送してもらい「どんな味かじかに感じてもらおう」と、細切りにしてシンプルなサラダにした。そのほかにも、黒糖パン、唐揚げのシークヮーサーのソースがけ、もずくなど、沖縄に関係するメニューをそろえた。
生徒たちは、いつもと違うメニューの数々に関心を示し「どれが青パパイヤ?」「ジャガイモみたい」などと話しながら、普段なじみのない南国の味を楽しんでいた。 -
伊那市長杯争奪ソフトボール大会
伊那市長杯争奪一般男子・女子・シニアソフトボール大会が11日、富士塚スポーツ公園運動場など3会場であった=写真。市体育協会ソフトボール部主催、KOAなど後援。
親ぼくを深める12回目の大会で、今年はシニアの部(59歳以上)を追加。日程の都合で女子チームの参加はなかったが、一般男子の部に14チーム、シニアの部に7チームが参加し、それぞれトーナメントで優勝を競った。
結果は次の通り。
【一般男子】
▼1回戦=加城7‐6ちゅ縲怩ィ縲怩ュGets、セレネーズ8窶・トレンディー、アスター17窶・伊那OB、West11窶・パイレーツ、G・T・E7窶・ないのにクラブ、たかーズ5窶・レッドビッキーズ
▼2回戦=加城8窶・ドリーム1、アスター11窶・セレネーズ、West6窶・ライジング、G・T・E8窶・たかーズ
▼準決勝=アスター9窶・加城、G・T・E6窶・West
▽決勝=アスター(雨天により抽選)7窶・G・T・E
【シニア】
▼1回戦=伊那OBクラブ16窶・みすずシニア、伊那勘太郎クラブ8窶・アスプス美篶、伊那西町クラブ6窶・伊那天竜クラブ
▼準決勝=伊那OBクラブ7窶・手良球友ソフトボールクラブ、伊那西町クラブ13窶・伊那勘太郎クラブ
▼決勝=伊那OBクラブ9窶・伊那西町クラブ -
みはらしラベンダー風呂はじまる
リラックス効果のある甘い香りを入浴客に楽しんでもらおう窶狽ニ11日、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の湯船は、乾燥ラベンダーを浮かべた「ラベンダー風呂」になる。
ラベンダーは施設に隣接するみはらしファームで8月に収穫したもの。花の時期が終わる直前に収穫し、乾燥させた。
ラベンダーには発汗作用があり、せき、打ち身、あせも、リュウマチなどにも効果があるという。
唐澤壽男支配人は「夏に楽しんだラベンダーの香りを、今度は湯の中でも楽しんでもらえれば」と話す。
ラベンダー風呂は、9月の毎日曜日と祭日に実施するほか、年末年始などにも計画しているという。 -
信州ねんりんピック(2)
県長寿社会開発センターなどが主催する信州ねんりんピックが10日、伊那市の県伊那文化会館であった。県内各地から約1200人が集まり、功労者表彰や講演、活動発表をした。
南信で活躍する4文化団体が、それぞれ活動を発表した。伊那市の「メダカグループ」は“富士の歌”など、日ごろ練習している3曲を披露。童謡“ふるさと”は、会場にも参加を呼びかけ、一緒に合唱した。
練習は厳しいですか窶狽ニの司会者の質問に「厳しいよりも楽しい。ぜひ男性にも参加してほしい」と参加者の一人は語った。
また、伊那公民館の高齢者教室も大正琴を披露した。
脳卒中から復帰した真屋順子さんの講演会もあり、若い年代の来場者も多かったため、例年になく大盛況だったという。
表彰は次の通り。
◇県長寿社会開発センター表彰▼賛助会員=高橋大八(伊那市)▼賛助会員グループ=ほのぼのグループ(伊那市) -
板橋順二・大沢武油絵2人展
重厚で力強い作風の板橋順二と、優しいタッチで色彩鮮やかな大沢武。ともに個性が光る油絵画家の競演が見所の展示即売会「板橋順二・大沢武油絵2人展」は13日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
サイズはサムホールから15号まで、新作を中心に25点を展示している。
板橋順二は「マドリッド郊外」「オカーニャの教会」「赤富士」「マジョリカ壷とバラ」など11点を出品。大沢武は「パリの広場」「オンフルール港」「ヴェネチアの運河」「ブルージュ」など14点を並べる。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
川を美しくする集い
伊那市の第18回川シンポジウム「川を美しくする集い」が10日、市生涯学習センターであった。小中学生や自然環境団体など約280人が参加し、体験発表や講演会などを通じて河川環境を考えた。市・実行委員会主催、伊那毎日新聞など後援。
冒頭、小坂市長は「清らかで美しい川を取り戻そうと88年から始まった。川に親しみながら、尊さを知り、未来につなげてほしい」と呼びかけた。
体験・研究発表では、水生生物調査や水質調査などに参加した小中学生7人が報告。手良小学校6年の田代宗一郎君は「川ににょろにょろした虫がいた。それはヘビトンボで、きれいな水にすむ虫ということがわかった。川を汚くしないように、自分がどうしたらいいのか考えたい」と体験を通して感じたことを話した。
伊那小5年智組は、ステージ上に手作りのダンボールカヌーを持ち込み、カヌー作りや昨年10月の台風の影響で発生した土石流の調査を報告した。
また、信州大学農学部の大窪久美子教授が「川の生きもの窶剥。、考えるべきこと」と題して講演。
会場には川シンポジウムの一環として取り組んだ「せせらぎウォッチング」やアマゴの放流などの報告、天竜川の今昔写真、家庭でできる温暖化対策などが展示された。 -
衆議院議員総選挙の街頭啓発
衆院選投票日を間近にひかえ8日、伊那市のアピタ伊那店前で、上伊那地方事務所職員6人が、投票日の周知と投票参加呼びかける街頭啓発を行った。
長野選挙管理委員会の谷坂成人上伊那地方書記長らが、投票日と選挙啓発マスコットキャラクター「ほたりちゃん」などが印刷された、ポケットティッシュや花の種、風船などを配布。行き交う買い物客に、投票への参加を呼びかけた。
9日は、南箕輪村のルビコン西駒工場前と宮田村の日本発条伊那工場前で街頭啓発を行う。 -
保安林改良事業説明に参加
伊那市山寺区の高尾公園の周辺における保安林改良事業の説明会が8日あった。総合学習で公園整備にあたる伊那小学校5年学組(鈴木秀實教諭、32人)も参加し、自分たちが思い描く公園づくりの構想を意見で述べた。
公園周辺には根がしっかりと張らず倒木していた「ニセアカシア」が群生する雑木林。山林整備を4年ほど前から考えている地域住民の要望に対し、県が伐採、植栽などの保安林改良事業に着手する。
児童のほか、伊那商工会議所のメンバーでつくる「伊那北駅周辺活性化推進委員会」の委員や、同区三役、地権者など約15人が現場に集合。上伊那地方事務所林務課職員から事業内容の説明を受けた。
植栽する樹木について児童たちは「カブトムシが住めるコナラやクヌギの木を植えたい」「春には桜、秋にはモミジが見れるようにしたい」などを要望。県では花木については事業の性格に合わないので植栽はできないとしたが、コナラやモミジなどの広葉樹については地元の要望を考慮する。
事業は整備面積0・81ヘクタールに生息するニセアカシアなどの劣悪木など約300本の伐採を10月中旬から開始。その後、整備面積0・2ヘクタールに対し、来年4月初旬から植栽を始める予定。
学組は、地域住民の理解を得て昨年の8月から「明るい公園」を目指し、サルビアなどの花や野草を植えたり、鳥の巣箱の設置、南側斜面の遊歩道作りをしてきた。
今後は伐採した木を利用してベンチやラリーコースの製作、遊歩道の階段設置などの整備を考えている。 -
西箕輪中学校が秋恒例・写生大会
伊那市の西箕輪中学校(寺澤和冶校長、207人)で9日、年に1度の写生大会があった。1年生はJA西箕輪支所周辺、2年生は仲仙寺境内、3年生は校舎敷地内と、それぞれが学校近くで写生。思い思いの視点で筆を走らせ、感性を磨いた。
地域の自然や文化を描くことで、地元の風景に親しみを持ってもらうための恒例行事。
羽広の仲仙寺に集まった2年生(2クラス、79人)は、境内の灯篭や本殿などを描いた=写真。「建物が細かくて難しい」と、本殿を描写するのに時間を取られる生徒が多かった。なかには双眼鏡を覗いて細部をデッサンする生徒もいた。
美術教師の土屋雅敬教諭は「美術の時間は年間30時間、週1回と、以前よりも減っている。写生大会は生徒の感性を磨き、集中力を養う時間としては貴重」と話す。
完成した作品は、文化祭(10月14、15日)で公開される。